JP5948932B2 - ロボット制御装置、ロボット制御方法およびロボット制御プログラムならびにロボットシステム - Google Patents

ロボット制御装置、ロボット制御方法およびロボット制御プログラムならびにロボットシステム Download PDF

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Description

本発明は、ロボット制御装置、ロボット制御方法およびロボット制御プログラムならびにロボットシステムに関する。
ロボットの手先を任意の位置および姿勢に制御するためには、ロボットは少なくとも6つの軸を含む必要がある。さらに、ロボットの手先を任意の位置および姿勢に制御した状態で、特異点や障害物の回避などをさせるためには、ロボットは少なくとも7つの軸を含む必要がある。
特許文献1には、7つの軸を含むロボットの制御方法として、特異点を回避するために回転させる冗長軸とその回転量を、反復法を用いて数値的に求める制御方法が開示されている(特許文献1参照。)。
特許文献2には、7つの軸を含むロボットの制御方法として、7つの軸のうちの少なくとも1つの軸を、特異点を回避するための軸として自動で選択することで、6軸のロボットと見なし、そして、手先の位置および姿勢に対応する関節角度を定義する逆運動学による解を解析的に求めることで、計算量を減らしてロボットを高速に動作させる制御方法が開示されている(特許文献2参照。)。
特開2005−193311号公報 特開平7−132474号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたロボットの制御方法では、反復法を用いているために、計算量が多く、高速に動作させることが難しいという問題があった。
また、特許文献2に記載されたロボットの制御方法では、肘に相当する位置を明示的に指定することができず、直感的に障害物を回避させる動作の指示を行うことができないという問題があった。また、特許文献2に記載されたロボットの制御方法では、例えば第1軸と第2軸との間などにオフセット構造を含むロボットにおいては、肩に相当する軸を定義することができないため、適用することができないという問題があった。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットを、肘の位置を明示的に指定して、制御することが可能なロボット制御装置、ロボット制御方法およびロボット制御プログラムならびにロボットシステムを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部と、前記肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部と、前記入力部にて入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御するロボット制御部と、を備え、前記制御情報は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段について、複数通りの前記計算手段の組み合わせの情報を含んでおり、前記ロボット制御部は、前記複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボット(以下、単に「ロボット」とも言う)について、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットを、肘の位置を明示的に指定して、制御することが可能である。
また、本発明は、前記肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件は、前記垂直多関節ロボットにおける手先の位置および姿勢ならびに肘の位置を指定する条件である、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットについて、手先の位置および姿勢ならびに肘の位置を指定する条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットを、肘の位置を明示的に指定して、制御することが可能である。
また、本発明は、前記制御情報は、前記垂直多関節ロボットの各回転軸および各旋回軸を制御する情報である、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように、前記垂直多関節ロボットの各回転軸および各旋回軸を制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットを、肘の位置を明示的に指定して、制御することが可能である。
また、本発明は、前記垂直多関節ロボットは、前記垂直多関節ロボットの第1軸と前記垂直多関節ロボットの第2軸との間に前記オフセット構造を含む、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御部は、第1軸と第2軸との間にオフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットを、肘の位置を明示的に指定して、制御することが可能である。
また、本発明は、前記垂直多関節ロボットは、前記垂直多関節ロボットの第6軸と前記垂直多関節ロボットの第7軸との間に前記オフセット構造を含む、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御部は、第6軸と第7軸との間にオフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットを、肘の位置を明示的に指定して、制御することが可能である。
また、本発明は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部に記憶された前記制御情報を参照して、ロボット制御部が、前記肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部にて入力された条件に応じて、前記入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御するステップを有し、前記制御情報は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段について、複数通りの前記計算手段の組み合わせの情報を含んでおり、前記ロボット制御部は、前記複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、ことを特徴とするロボット制御方法である。
この方法により、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットを、肘の位置を明示的に指定して、制御することが可能である。
また、本発明は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部に記憶された前記制御情報を参照して、ロボット制御部が、前記肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部にて入力された条件に応じて、前記入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する手順を、コンピューターに実行させるためのロボット制御プログラムであって、前記制御情報は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段について、複数通りの前記計算手段の組み合わせの情報を含んでおり、前記ロボット制御部は、前記複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、ロボット制御プログラムである。
このプログラムにより、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットを、肘の位置を明示的に指定して、制御することが可能である。
また、本発明は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットと、前記垂直多関節ロボットを制御するロボット制御装置と、を備え、前記ロボット制御装置は、前記垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部と、前記肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部と、前記入力部にて入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御するロボット制御部と、を備え、前記制御情報は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段について、複数通りの前記計算手段の組み合わせの情報を含んでおり、前記ロボット制御部は、前記複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、ことを特徴とするロボットシステムである。
このシステムにより、ロボット制御装置のロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットを、肘の位置を明示的に指定して、制御することが可能である。
また、本発明は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部と、前記入力部にて入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御するロボット制御部と、を備え、前記ロボット制御部は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段に関する複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットを、肘の位置を明示的に指定して、制御することが可能である。
また、本発明は、ロボット制御部が、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部にて入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御するステップを有し、前記ロボット制御部は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段に関する複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、ことを特徴とするロボット制御方法である。
この方法により、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットを、肘の位置を明示的に指定して、制御することが可能である。
また、本発明は、ロボット制御部が、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部にて入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する手順を、コンピューターに実行させるためのロボット制御プログラムであって、前記ロボット制御部は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段に関する複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、ロボット制御プログラムである。
このプログラムにより、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットを、肘の位置を明示的に指定して、制御することが可能である。
また、本発明は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットと、前記垂直多関節ロボットを制御するロボット制御装置と、を備え、前記ロボット制御装置は、前記垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部と、前記入力部にて入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御するロボット制御部と、を備え、前記ロボット制御部は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段に関する複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、ことを特徴とするロボットシステムである。
このシステムにより、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットを、肘の位置を明示的に指定して、制御することが可能である。
以上のように、本発明によれば、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットを、肘の位置を明示的に指定して、制御することが可能である。
本発明の一実施形態に係るロボット制御装置を含むロボットシステムの構成例を示す概略ブロック図である。 第1実施形態に係るオフセット構造を有する7軸のロボットの構成例を示す概略ブロック図である。 変数であるオフセット角度値δを示す図である。 第2実施形態に係るオフセット構造を有する7軸のロボットの構成例を示す概略ブロック図である。 本発明の実施形態の変形例に係るロボットシステムの外観例を示す図である。 逆運動学における計算手順を説明するための図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るロボット制御装置1001を含むロボットシステムの構成例を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係るロボットシステムは、ロボット制御装置1001と、ロボット1002と、ケーブル1003と、を備える。
ロボット制御装置1001とロボット1002とは、有線のケーブル1003を介して、通信することが可能に接続されている。なお、有線のケーブル1003の代わりに、無線の回線が用いられてもよい。
ロボット制御装置1001は、制御部1011と、記憶部1012と、入力部1013と、出力部1014と、を備える。
制御部1011は、ロボット制御部1021を備える。
入力部1013は、例えば、ユーザー(人)により操作されるキーボードやマウスなどを用いて構成され、ユーザーにより操作された内容を受け付ける。
出力部1014は、例えば、情報を表示する液晶画面などを用いて構成され、ユーザーに対して各種の情報を表示出力する。
記憶部1012は、各種の情報を記憶する。記憶部1012は、例えば、制御部1011により使用されるプログラムの情報や、各種の処理で使用される数値などの情報を記憶する。
制御部1011は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを用いて構成され、ロボット制御装置1001における各種の処理を制御する。制御部1011は、例えば、入力部1013により受け付けられたユーザーによる操作の内容に応じた処理を実行する機能、各種の情報を出力部1012の画面に表示させる機能、記憶部1012に記憶された情報を読み取る機能および記憶部1012に情報を書き込む(記憶させる)機能を有する。
ロボット制御部1021は、制御部1011が有する機能の一部に相当する。
ロボット制御部1021は、ケーブル1003を介して、制御のための信号(制御信号)をロボット1002に送信することで、ロボット1002を制御する。
また、ロボット制御部1021は、ロボット1002から送信される信号を、ケーブル1003を介して、受信することも可能である。
本実施形態では、ロボット1002として、垂直多関節ロボットの一例であるマニピュレーターを用いている。
ロボット1002は、ロボット制御装置1001のロボット制御部1021から送信される制御信号を、ケーブル1003を介して、受信し、受信した制御信号により制御される。
また、ロボット1002は、自己の状態などを示す信号を、ケーブル1003を介して、ロボット制御装置1001のロボット制御部1021に送信する機能を有してもよい。
ここで、ロボット1002としては、具体的には、様々なものに適用されてもよい。例えば、ロボット1002として、産業用のロボットを構成することができるばかりでなく、宇宙用途や遊具など、様々な分野のロボットに適用することが可能である。
図2は、本実施形態に係るオフセット構造を有する7軸(7自由度)のロボット1002の構成例を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係るロボット1002は、ベースa0と、第1関節に相当する回転軸A1と、第1のリンクa1と、第2関節に相当する旋回軸A2と、第2のリンクa2と、第3関節に相当する回転軸A3と、第3のリンクa3と、第4関節に相当する旋回軸A4と、第4のリンクa4と、第5関節に相当する回転軸A5と、第5のリンクa5と、第6関節に相当する旋回軸A6と、第6のリンクa6と、第7関節に相当する回転軸A7と、第7のリンクa7と、手先12と、を接続して構成される。
第1関節、第2関節および第3関節で、肩の部分が構成されている。
第4関節で、肘の部分が構成されている。
第5関節、第6関節および第7関節で、手首の部分が構成されている。
本実施形態では、肩の根元から手先12までを含む部分を「アーム」とする。
ここで、ベースa0および各リンクa1〜a7は、固定的に設けられている。
また、ベースa0、第2のリンクa2、第3のリンクa3、第4のリンクa4、第5のリンクa5、第6のリンクa6、第7のリンクa7は、直線状である。
また、本実施形態では、第1のリンクa1は、1箇所で略90度に折れ曲がった形状を有している。この部分が、オフセット構造を有するオフセット部11である。オフセット構造とは、隣り合う回転軸と旋回軸の回転中心軸線が互いに交わらない構造のことである。上述した構成のように、90度に折れ曲がった形状には限られない。
各回転軸A1、A3、A5、A7は、図2において上下に接続されるリンクを結ぶ直線を中心軸として、回転することが可能である。
各旋回軸A2、A4、A6は、図2において表から裏への直線(または、裏から表への直線)を中心軸として、旋回(回転)することが可能である。
なお、各回転軸A1、A3、A5、A7の中心軸(回転軸)に対して、各旋回軸A2、A4、A6の中心軸(旋回軸)は、直交する。
これら各回転軸A1、A3、A5、A7および各旋回軸A2、A4、A6の角度(7つの角度)が全て決められると、ロボット1002の全体的な状態が決められる。
ここで、ロボット1002を制御する変数(パラメーター)としては、必ずしもこれら7つの角度でなくてもよく、これら7つの角度の全てを直接または間接に特定することができる任意の変数を用いることができる。
本実施形態では、ロボット1002の手先12の位置および姿勢(6つの変数)の指示と、肘に相当する位置(1つの変数)の指示とから、これらに合致するように、ロボット1002の各回転軸A1、A3、A5、A7および各旋回軸A2、A4、A6の角度を制御する制御方法を用いる。
ここで、本実施形態に係るオフセット構造を含む垂直多関節ロボットでは、人間と同じように7つの関節を有する。そして、第4関節で、肘の部分が構成されている。本実施形態では、このように垂直多関節ロボットにおいて人間の肘に相当する位置を、当該垂直多関節ロボットにおける肘の位置とみなす。
具体的には、ロボット制御装置1001では、あらかじめ、記憶部1012に、ロボット1002の手先12の位置および姿勢の指示ならびに肘に相当する位置の指示に合う垂直多関節ロボットの状態の条件と、当該条件に合致するようにロボット1002の各回転軸A1、A3、A5、A7および各旋回軸A2、A4、A6の角度を制御する情報(制御情報)とが対応付けられて記憶されている。
ロボット制御部1021は、記憶部1012に記憶された前記制御情報に基づいて、ロボット1002の手先12の位置および姿勢の指示と、肘に相当する位置の指示に応じて、これらの指示に合う垂直多関節ロボットの状態の条件に合致するように、ロボット1002の各回転軸A1、A3、A5、A7および各旋回軸A2、A4、A6の角度を制御する。
なお、一例として、記憶部1012には、垂直多関節ロボットの複数の異なる状態のそれぞれについて、垂直多関節ロボットの状態の条件と、当該条件に合致するようにロボット1002を制御する情報(制御情報)とが対応付けられて記憶される。そして、ロボット制御部1021は、記憶部1012に記憶された制御情報の群の中から、指示に応じた垂直多関節ロボットの状態の条件に合致する制御情報を選択して、選択した制御情報をロボット1002の制御に使用する。
ここで、ロボット1002の手先12の位置および姿勢の指示と、肘に相当する位置の指示は、一例として、入力部1013によりユーザーから受け付ける。これにより、入力部1013は、このような指示に合う垂直多関節ロボットの状態の条件をユーザーから受け付けることになる。 このような指示は、例えば、数値を用いて受け付けてもよく、または、ロボット1002を操作するためのハンドルなどを入力部1013に備えて、ユーザーにより操作される当該ハンドルなどの動きに基づいて受け付けてもよい。
また、他の例として、ロボット1002の手先12の位置および姿勢の指示と、肘に相当する位置の指示について、その一部または全部の指示をロボット制御装置1001により自動的に取得してもよい。具体的には、ロボット制御装置1001において、例えば、ロボット1002により行われる作業の対象となる部品などの位置などをセンサーにより検出して、その検出結果に基づいて、ロボット1002の手先12の位置および姿勢の指示と、肘に相当する位置の指示のうちの一部または全部を生成することができる。
ここで、逆運動学により、ロボット1002の手先12の位置および姿勢と、肘に相当する位置とから、ロボット1002の全体的な状態を解析的に計算して決定することができる。
このような逆運動学における計算の手順(逆運動学における計算手順1)〜(逆運動学における計算手順4)の概要を説明する。
本実施形態では、ベース座標は、直交右手座標系であるXYZ座標系の座標(x、y、z)で表される。また、手先12の位置ベクトルp(pは図および数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)を、ベース座標におけるX軸、Y軸およびZ軸の位置で指定する。
手先12の姿勢を、第7軸の回転軸と向きが等しい単位ベクトルb(bは図および数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)と、ベクトルbと直交する単位ベクトルn(nは図および数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)と、ベクトルbおよびベクトルnと直交して、それらと右手座標系を構成する単位ベクトルt(tは図ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)とで表す。
さらに、ロボット1002(本実施形態では、マニピュレーター)の全体の姿勢を指定する変数(角度の値)であるオフセット角度値δを指定する。このオフセット角度値δは、肘に相当する位置を指定するものである。
そして、手先12の位置および姿勢と、オフセット角度値δとから、各関節の角度を計算する。
以下で図6を参照して計算手順を詳しく説明する。図6において、L、L、L、L、L、L、L及びLは関節と関節及び関節と手先を接続するリンクである。又、J、J、J、J、J、J及びJは上記リンク回転を運動させる関節である。更に、aは第1関節Jの回転軸の延長線から、第2関節Jの回転軸の中心に下ろした垂線の長さであり、dは第1関節Jの回転軸の延長線と、第2関節Jの回転軸の中心から第1関節Jの回転軸の延長線に下ろした垂線との交点と、原点との距離であり、dは第2関節Jと第4関節Jとの距離であり、dは第4関節Jと第6関節Jとの距離であり、dは第6関節Jから手先12までの距離である。
ここで、図6に示したように手先12の位置ベクトルpが、式(1)で表されるものであって、ベクトルnベクトルtおよびベクトルbが所定の姿勢の時の各関節角度を0度とする。
Figure 0005948932
(逆運動学における計算手順1)
最初に、第6関節の中心を手首と定義し、指定された手先12の位置と、手先12と第6関節Jとの相対的な位置及び姿勢から、ベース座標における手首の位置ベクトルw(wは図および数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)を式(2)により計算する。
Figure 0005948932
次に、計算した手首の位置のx成分、y成分からX軸と成す角度を求め、それにオフセット角度値δを加えて第1関節の角度を式(3)により計算する。
ここで、幾何学的な対称性から、式(4)も第1関節Jの角度とすることが出来る。そこで、実際の制御においては、適宜選択してロボットへ指令する。
Figure 0005948932
Figure 0005948932
(逆運動学における計算手順2)
求めた第1関節の角度を用いて、第1関節Jの角度が0度で、第2関節Jの中心を原点とした場合における手首の位置ベクトルw’(w’は図および数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)を式(5)により計算する。
Figure 0005948932
次に、計算した手首の位置w’を再現するように、第2関節J、第3関節Jおよび第4関節Jの角度を計算する。
まず第4関節Jの角度はベクトルw’とd及びdが三角形を形成することを条件として式(6)により求める。
Figure 0005948932
次に第2関節Jの角度は、式(7)として、第4関節Jの角度を用いて、式(8)と与えられる。
Figure 0005948932
Figure 0005948932
更に第3関節Jの角度は、第2関節Jの角度を用いて、式(9)と与えられる。
Figure 0005948932
又、θ、θ及びθについて、幾何学的な対称性から式(10)〜式(12)、式(13)〜式(15)、式(16)〜式(18)も第2関節J、第3関節J及び第4関節Jの関節角度とすることが出来る。そこで、実際の制御においては、適宜選択してロボットへ指令する。
Figure 0005948932
Figure 0005948932
Figure 0005948932
Figure 0005948932
Figure 0005948932
Figure 0005948932
Figure 0005948932
Figure 0005948932
Figure 0005948932
(逆運動学における計算手順3)
求めた第1関節J、第2関節J、第3関節Jおよび第4関節Jの角度を用いて、第1関節J、第2関節J、第3関節Jおよび第4関節Jの角度が0度で、第6関節Jの中心を原点とした場合の手先12の位置を式(19)により計算する。
Figure 0005948932
次に、計算した手先12のyおよびz成分から第5関節Jの角度を式(20)により計算し、x、yおよびz成分から第6関節Jの角度を式(21)により計算する。
Figure 0005948932
Figure 0005948932
又、θ及びθについて、幾何学的な対称性から式(22)〜式(23)も第5関節J及び第6関節Jの関節角度とすることが出来る。そこで、実際の制御においては、適宜選択してロボットへ指令する。
Figure 0005948932
Figure 0005948932
(逆運動学における計算手順4)
求めた第1関節J、第2関節J、第3関節J、第4関節J、第5関節Jおよび第6関節Jの角度を用いて、第7関節Jが0度の時の単位ベクトルn(nは数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)を式(24)により計算する。
Figure 0005948932
式(24)において、sはsinθ、cはcosθ、sはsinθ、cはcosθ、sはsinθ、cはcosθ、sはsinθ、cはcosθ、sはsinθ、cはcosθ、sはsinθ、cはcosθの略記である。又、式(24)は順運動学から求められる。
次に、計算したベクトルnと、指定されたベクトルnとの外積を式(25)により求めて、それと指定されたベクトルbとの式(26)による内積の正負から、その回転方向を判別する。
Figure 0005948932
Figure 0005948932
最後に先ほど計算したベクトルnと、指定されたベクトルnとの式(27)による内積からそれらの成す角を求めて、式(28)により、第7関節Jの角度とする。
Figure 0005948932
Figure 0005948932
又、θについて、幾何学的な対称性から式(29)も第7関節Jの関節角度とすることが出来る。そこで、実際の制御においては、適宜選択してロボットへ指令する。
Figure 0005948932
以上のようにして、逆運動学により、ロボット1002の手先12の位置および姿勢と、肘に相当する位置(オフセット角度値δ)とから、表1に示す16通りのロボット1002の全体的な状態を解析的に計算して決定することができる。
Figure 0005948932
実際の制御においては、表1に示した16通りの関節角度から、関節の可動範囲や障害物とロボットの位置関係等を考慮して適宜選択してロボットへ指令する。尚、ここで示した計算手順は一例であり、場合分けと三角関数の逆余弦、逆正弦、逆正接のいずれを用いて関節角度を求めるかは上述の手順に限られない。
なお、このような逆運動学による計算は、例えば、ロボット制御部1021がロボット1002を制御するたびに行ってもよいが、通常は制御するたびに逆運動学計算を行うが、あらかじめ計算しておいてメモリーに記憶させておき、制御するたびにその結果を読み出しても良い。
一例として、逆運動学による解析式などをあらかじめオフラインで求めておいて記憶部1012に記憶させておき、ロボット制御部1021がその解析式などを使用して各関節の角度を計算することができる。
図3は、変数であるオフセット角度値δを示す図である。
図3に示されるXYZ座標系は、ベース座標の座標系である。
図3において、点201(図3の例では、原点O)は、ロボット1002を構成するベースa0の根元の点を表す。
図3において、点202は、ロボット1002を構成する手首を表す。
図3において、ロボットの状態101は、点201と点202を固定した場合に、オフセットがないとしたときにおけるロボットの状態を表す。このとき、第1関節の角度はθ1である。
図3において、ロボットの状態102は、点201と点202を固定した場合に、オフセット角度値δがあるとしたときにおけるロボットの状態を表す。このとき、第1関節の角度は(θ1+δ)となる。
本実施形態では、原点と第4軸(旋回軸A4)とを結ぶ直線をベース座標に射影した直線と、原点と第6軸(旋回軸A6)とを結ぶ直線をベース座標に射影した直線とが成す角δを、肘に相当する第4軸(旋回軸A4)の位置を明示的に指定する変数(オフセット角度値δ)として使用する。
なお、本実施形態では、肘に相当する位置(肘の位置)を指定する変数として、オフセット角度値δを用いるが、例えば、同様なものが間接的に特定されれば、他の方法で定義される変数が用いられてもよい。
以上のように、本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、第1軸(回転軸A1)と第2軸(旋回軸A2)との間にオフセット構造(オフセット部11)を含む7軸のロボット1002について、ロボット1002の手先12の位置および姿勢ならびに肘に相当する位置(オフセット角度値δ)の指示に合う垂直多関節ロボットの状態の条件と、当該条件に合致するようにロボット1002の全体的な状態(本実施形態では、ロボット1002の各回転軸A1、A3、A5、A7および各旋回軸A2、A4、A6の角度)を制御する情報(制御情報)とを対応付けて記憶部1012に記憶しており、ロボット制御部1021が、記憶部1012に記憶された前記制御情報に基づいて、ロボット1002の手先12の位置および姿勢の指示と、肘に相当する位置(オフセット角度値δ)の指示に応じて、当該指示に合う垂直多関節ロボットの状態の条件に合致するように、ロボット1002の全体的な状態を制御する。
このように、本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットの、前記垂直多関節ロボットにおける肘の位置(1つの変数)を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件(全部で7つの変数)、および、前記条件を満たすように前記ロボット1002を制御する制御情報を対応付けて記憶部1012により記憶し、前記肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力部1013により入力され、ロボット制御部1021が、前記入力部1013にて入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部1012に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記ロボット1002を制御する。
本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001によれば、肘に相当する位置を明示的に指定する変数(オフセット角度値δ)を導入して使用することで、ロボット1002の手先12を任意の位置および姿勢に制御した状態で、広い可動域を確保し、特異点や障害物の回避を行い、高速に動作することを実現することができる。
本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、肘に相当する位置を明示的に指定する変数(オフセット角度値δ)を使用することで、例えば、ユーザーにより、直感的にロボット1002の状態を指示することができ、制御のし易さを向上させることができる。
本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、人間と同じように7つの関節を有するロボット1002を制御する。このため、本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、ロボット1002について、例えば、手先12と肩を止めたまま、肘の位置を変えることができ、これにより、肘の位置を調整して、障害物を回避させながら作業を実行させることなどが可能である。
本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、オフセット構造(オフセット部11)を有するロボット1002を制御する。このため、本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、ロボット1002について、例えば、オフセット構造により作業領域を非対称化することで、特定の領域の作業性を高めることができ、また、アームの構造を設計する際の自由度を高めることができる。オフセット構造を有するロボット1002では、一般的に、オフセット構造を有しないロボットと比べて、より遠くまで対象物を取りに行ける、肘を張って力を入れる姿勢を実現することができる、などの効果がある。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
第1実施形態では、図2に示されるように第1軸(回転軸A1)と第2軸(旋回軸A2)との間にオフセット構造(オフセット部11)を有するロボットを制御する場合について説明したが、本実施形態では、図4に示されるように第6軸(旋回軸A6)と第7軸(回転軸A2)との間にオフセット構造(オフセット部21)を有するロボットを制御する場合について説明する。
ここで、本実施形態に係るロボットシステムの概略的な構成や動作は、第1実施形態に係る図1に示されるロボットシステムの構成や動作と同様である。このため、本実施形態では、図1に示されるものと同じ符号を用いて説明する。
図4は、本実施形態に係るオフセット構造を有する7軸(7自由度)のロボット1002の構成例を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係るロボット1002は、ベースb0と、第1関節に相当する回転軸B1と、第1のリンクb1と、第2関節に相当する旋回軸B2と、第2のリンクb2と、第3関節に相当する回転軸B3と、第3のリンクb3と、第4関節に相当する旋回軸B4と、第4のリンクb4と、第5関節に相当する回転軸B5と、第5のリンクb5と、第6関節に相当する旋回軸B6と、第6のリンクb6と、第7関節に相当する回転軸B7と、第7のリンクb7と、手先22と、を接続して構成される。
第1関節、第2関節および第3関節で、肩の部分が構成されている。
第4関節で、肘の部分が構成されている。
第5関節、第6関節および第7関節で、手首の部分が構成されている。
ここで、ベースb0および各リンクb1〜b7は、固定的に設けられている。
また、ベースb0、第1のリンクb1、第2のリンクb2、第3のリンクb3、第4のリンクb4、第5のリンクb5、第7のリンクb7は、直線状である。
また、本実施形態では、第6のリンクb1は、1箇所で略90度に折れ曲がった形状を有している。この部分が、オフセット構造を有するオフセット部21である。
各回転軸B1、B3、B5、B7は、図4において上下に接続されるリンクを結ぶ直線を中心軸として、回転することが可能である。
各旋回軸B2、B4、B6は、図4において表から裏への直線(または、裏から表への直線)を中心軸として、旋回(回転)することが可能である。
なお、各回転軸B1、B3、B5、B7の中心軸(回転軸)に対して、各旋回軸B2、B4、B6の中心軸(旋回軸)は、直交する。
これら各回転軸B1、B3、B5、B7および各旋回軸B2、B4、B6の角度(7つの角度)が全て決められると、ロボット1002の全体的な状態が決められる。
ここで、ロボット1002を制御する変数(パラメーター)としては、必ずしもこれら7つの角度でなくてもよく、これら7つの角度の全てを直接または間接に特定することができる任意の変数を用いることができる。
本実施形態では、ロボット1002の手先22の位置および姿勢(6つの変数)の指示と、肘に相当する位置(1つの変数)の指示とから、これらに合致するように、ロボット1002の各回転軸B1、B3、B5、B7および各旋回軸B2、B4、B6の角度を制御する制御方法を用いる。
具体的には、ロボット制御装置1001では、あらかじめ、記憶部1012に、ロボット1002の手先22の位置および姿勢の指示ならびに肘に相当する位置の指示に合う垂直多関節ロボットの状態の条件と、当該条件に合致するようにロボット1002の各回転軸B1、B3、B5、B7および各旋回軸B2、B4、B6の角度を制御する情報(制御情報)とが対応付けられて記憶されている。
ロボット制御部1021は、記憶部1012に記憶された前記制御情報に基づいて、ロボット1002の手先22の位置および姿勢の指示と、肘に相当する位置の指示に応じて、これらの指示に合う垂直多関節ロボットの状態の条件に合致するように、ロボット1002の各回転軸B1、B3、B5、B7および各旋回軸B2、B4、B6の角度を制御する。
なお、本実施形態では、肘に相当する位置を明示的に指定する変数(オフセット角度値δ)を、図4に示されるように、オフセット構造が手首側にあるロボット1002について定義する。これについては、例えば、第1実施形態の場合と同様な手法を本実施形態の場合に適用して、肘に相当する位置を明示的に指定する変数(オフセット角度値δ)を定義することが可能である。なお、第2実施形態では、第1実施形態と肩と手首が入れ替わるため、オフセット角δも、肩に対する肘の位置ではなくて、手首に対する肘の位置に変わる。
また、本実施形態では、図4に示されるように、オフセット構造が手首側にあるロボット1002について、逆運動学を適用する。これについては、例えば、第1実施形態の場合と同様な手法を本実施形態の場合に適用して、逆運動学による解を求めることが可能である。
具体的には、第1実施形態に係る図2に示されるように、肩側にオフセット構造(オフセット部11)がある7軸のロボットの構造と、本実施形態に係る図4に示されるように、手首側にオフセット構造(オフセット部21)がある7軸のロボットの構造とでは、概略的には、図2に示される第1関節〜第7関節と図4に示される第7関節〜第1関節がそれぞれ対応すると考えることができる。
以上のように、本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、第6軸(旋回軸B6)と第7軸(回転軸B7)との間にオフセット構造(オフセット部21)を含む7軸のロボット1002について、ロボット1002の手先22の位置および姿勢ならびに肘に相当する位置(オフセット角度値δ)の指示に合う垂直多関節ロボットの状態の条件と、当該条件に合致するようにロボット1002の全体的な状態(本実施形態では、ロボット1002の各回転軸B1、B3、B5、B7および各旋回軸B2、B4、B6の角度)を制御する情報(制御情報)とを対応付けて記憶部1012に記憶しており、ロボット制御部1021が、記憶部1012に記憶された前記制御情報に基づいて、ロボット1002の手先22の位置および姿勢の指示と、肘に相当する位置(オフセット角度値δ)の指示に応じて、当該指示に合う垂直多関節ロボットの状態の条件に合致するように、ロボット1002の全体的な状態を制御する。
このように、本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットの、前記垂直多関節ロボットにおける肘の位置(1つの変数)を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件(全部で7つの変数)、および、前記条件を満たすように前記ロボット1002を制御する制御情報を対応付けて記憶部1012により記憶し、前記肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力部1013により入力され、ロボット制御部1021が、前記入力部1013にて入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部1012に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記ロボット1002を制御する。
本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001によれば、手首側にオフセット構造を有するロボット1002について、第1実施形態の場合と同様な効果を得ることができる。
例えば、本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001によれば、肘に相当する位置を明示的に指定する変数(オフセット角度値δ)を導入して使用することで、ロボット1002の手先22を任意の位置および姿勢に制御した状態で、広い可動域を確保し、特異点や障害物の回避を行い、高速に動作することを実現することができる。
また、本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、肘に相当する位置を明示的に指定する変数(オフセット角度値δ)を使用することで、例えば、ユーザーにより、直感的にロボット1002の状態を指示することができ、制御のし易さを向上させることができる。
[以上の実施形態の変形例に係る実施形態]
図5は、本発明の実施形態の変形例に係るロボットシステムの外観例を示す図である。
図5は、本変形例に係るロボットシステムをその前方から見た外観例を示している。このため、図5における右側が本変形例に係るロボットシステムの左側に相当し、図5における左側が本変形例に係るロボットシステムの右側に相当する。
本変形例に係るロボットシステムは、ベースユニット2001と、胴体を構成する部材(胴体部材)2002、2003、2004と、腕(アーム)を構成するロボット2011、2012と、車輪2021、2022と、を備える。
本変形例に係るロボットシステムは、ベースユニット2001の上面に胴体部材2002、胴体部材2003、胴体部材2004が順に上側に取り付けられ、最も上部の胴体部材2004の左側に左腕を構成するロボット2011が取り付けられ、当該最も上部の胴体部材2004の右側に右腕を構成するロボット2012が取り付けられ、ベースユニット2001の底面の左側に車輪2021が取り付けられ、ベースユニット2001の底面の右側に車輪2022が取り付けられて、構成されている。
ここで、本変形例に係るロボットシステムは、左腕を構成するロボット2011と、右腕を構成するロボット2012とを備えており、このように双方の腕を備えている。
各腕を構成するロボット2011、2012は、それぞれ、例えば、図2に示される垂直多関節ロボットを有するロボット、または、図4に示される垂直多関節ロボットを有するロボットから構成される。
また、本変形例に係るロボットシステムは、左側の車輪2021と、右側の車輪2022とを備えており、このように双方の車輪を備えている。
そして、本変形例に係るロボットシステムは、人力により車輪2021、2022を回転させて、移動させられることが可能である。
本変形例に係るロボットシステムでは、ベースユニット2001の内部に、ロボット制御装置を格納して備えている。
このロボット制御装置は、例えば、図1に示されるロボット制御装置1001と同様な機能を有しており、図1に示されるロボット1002に対応する左腕のロボット2011と、図1に示されるロボット1002に対応する右腕のロボット2012を制御する。
ここで、このロボット制御装置は、例えば、左腕のロボット2011と右腕のロボット2012とを同時に関連付けて制御してもよく、または、左腕のロボット2011と右腕のロボット2012とをそれぞれ別個に制御してもよい。
以上のように、本変形例に係るロボットシステムでは、例えば、図1に示されるロボット制御装置1001とロボット1002に対応するもの(本変形例に係るロボットシステムでは、ベースユニット2001に備えられるロボット制御装置と、2つのロボット2011、2012)が一体として構成されている。
なお、ベースユニット2001に備えられるロボット制御装置と各ロボット2011、2012とは、例えば、有線のケーブルまたは無線を介して、制御信号などを通信することが可能に接続される。
ここで、他の構成例として、ベースユニット2001に備えられるロボット制御装置の機能の一部を、図5に示されるロボットシステムとは別体のコントローラーに備えることも可能である。
具体例として、図1に示されるロボット制御装置1001に備えられる入力部1013と出力部1014の機能と同様な機能を、図5に示されるロボットシステムとは別体のコントローラーに備え、ベースユニット2001に備えられるロボット制御装置と当該コントローラーとに互いに無線により通信する機能を備えることで、図1に示されるロボット制御装置1001に備えられる入力部1013と出力部1014の機能と同様な機能をリモートのコントローラーで実現することが可能である。
[以上の実施形態のまとめ]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
なお、以上に説明したロボット制御装置1001における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここで言う「コンピューターシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD(Compact Disk)−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことを言う。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリー(RAM:Random Access Memory)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことを言う。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
a0…ベース、a1〜a7…リンク、A1、A3、A5、A7…回転軸、A2、A4、A6…旋回軸、11…オフセット部、12…手先、b0…ベース、b1〜b7…リンク、B1、B3、B5、B7…回転軸、B2、B4、B6…旋回軸、21…オフセット部、22…手先、101、102…ロボットの状態、201、202…点、1001…ロボット制御装置、1002…ロボット、1003…ケーブル、1011…制御部、1012…記憶部、1013…入力部、1014…出力部、1021…ロボット制御部、2001…ベースユニット、2002〜2004…胴体部材、2011、2012…ロボット、2021、2022…車輪、L〜L…リンク、J〜J…関節

Claims (12)

  1. オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部と、
    前記入力部にて入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御するロボット制御部と、
    を備え
    前記制御情報は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段について、複数通りの前記計算手段の組み合わせの情報を含んでおり、
    前記ロボット制御部は、前記複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、
    ことを特徴とするロボット制御装置。
  2. 前記肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件は、前記垂直多関節ロボットにおける手先の位置および姿勢ならびに肘の位置を指定する条件である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボット制御装置。
  3. 前記制御情報は、前記垂直多関節ロボットの各回転軸および各旋回軸を制御する情報である、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロボット制御装置。
  4. 前記垂直多関節ロボットは、前記垂直多関節ロボットの第1軸と前記垂直多関節ロボットの第2軸との間に前記オフセット構造を含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のロボット制御装置。
  5. 前記垂直多関節ロボットは、前記垂直多関節ロボットの第6軸と前記垂直多関節ロボットの第7軸との間に前記オフセット構造を含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のロボット制御装置。
  6. オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部に記憶された前記制御情報を参照して、ロボット制御部が、前記肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部にて入力された条件に応じて、前記入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御するステップを有し、
    前記制御情報は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段について、複数通りの前記計算手段の組み合わせの情報を含んでおり、
    前記ロボット制御部は、前記複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、
    ことを特徴とするロボット制御方法。
  7. オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部に記憶された前記制御情報を参照して、ロボット制御部が、前記肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部にて入力された条件に応じて、前記入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する手順を、コンピューターに実行させるためのロボット制御プログラムであって、
    前記制御情報は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段について、複数通りの前記計算手段の組み合わせの情報を含んでおり、
    前記ロボット制御部は、前記複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、
    ロボット制御プログラム
  8. オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットと、
    前記垂直多関節ロボットを制御するロボット制御装置と、
    を備え、
    前記ロボット制御装置は、
    前記垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部と、
    前記入力部にて入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御するロボット制御部と、
    を備え
    前記制御情報は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段について、複数通りの前記計算手段の組み合わせの情報を含んでおり、
    前記ロボット制御部は、前記複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、
    ことを特徴とするロボットシステム。
  9. オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部と、
    前記入力部にて入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御するロボット制御部と、
    を備え
    前記ロボット制御部は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段に関する複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、
    ことを特徴とするロボット制御装置。
  10. ロボット制御部が、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部にて入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御するステップを有し、
    前記ロボット制御部は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段に関する複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、
    ことを特徴とするロボット制御方法。
  11. ロボット制御部が、オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部にて入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御する手順を、コンピューターに実行させるためのロボット制御プログラムであって、
    前記ロボット制御部は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段に関する複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、
    ロボット制御プログラム
  12. オフセット構造を含み7つの軸を有する垂直多関節ロボットと、
    前記垂直多関節ロボットを制御するロボット制御装置と、
    を備え、
    前記ロボット制御装置は、
    前記垂直多関節ロボットにおける肘の位置を含む前記垂直多関節ロボットの状態の条件が入力される入力部と、
    前記入力部にて入力された条件を満たすように前記垂直多関節ロボットを制御するロボット制御部と、を備え
    前記ロボット制御部は、前記7つの軸のそれぞれの角度の計算手段に関する複数通りの前記計算手段の組み合わせのうちのいずれか1つの組み合わせを選択して前記垂直多関節ロボットを制御する、
    ことを特徴とするロボットシステム。
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