JP4441792B2 - リニアモータ用ブレーキ装置及びリニアモータの可動部の位置決め方法 - Google Patents

リニアモータ用ブレーキ装置及びリニアモータの可動部の位置決め方法 Download PDF

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Description

本発明は、リニアモータの固定部に対する該リニアモータの可動部の位置決めを行うリニアモータ用ブレーキ装置及び前記可動部の位置決め方法に関する。
リニアモータは、その可動部及び固定部のいずれか一方にコイルを配置し、必要に応じて他方に永久磁石を対向配置して、前記コイルに電流を流した際にフレミングの左手の法則に基づいて発生する推力で前記可動部を変位させる。この場合、前記可動部にはブレーキ装置が配置されており、前記コイルへの給電が停止したときや前記可動部が所定位置にまで変位したときには、前記ブレーキ装置の駆動により前記可動部は所定位置で位置決めされる(特許文献1、2参照)。
特許文献1に開示されているブレーキ装置では、可動部の側部に板状部材を介して電磁石及びブレーキパッドが取り付けられ、一方で、前記可動部の側部に対向する前記固定部の片方の側部に、前記電磁石及び前記ブレーキパッドに対向してブレーキ用ベースが配置されている。この場合、前記電磁石への通電を停止すると、該電磁石と前記ブレーキパッドとの間に配置されたコイルばねの付勢力で該ブレーキパッドが前記ブレーキ用ベースを押圧するので、前記可動部は所定位置で位置決めされる。
また、特許文献2に開示されているブレーキ装置では、可動部の側部より板状部材が固定部の片方の側部に沿って延在し、前記板状部材の先端部には、電磁石が前記固定部の側部と対向配置されている。この場合、前記電磁石に対する通電を停止すると、該電磁石の先端部に取り付けられた永久磁石からの磁束に起因する電磁力で、前記電磁石が前記永久磁石を介して前記固定部の側部を押圧し、前記可動部は所定位置で位置決めされる。
特開2000−184686号公報 特開平8−251904号公報
ところで、近時、リニアモータには、例えば、1μm以下の位置決めが必要とされており、このような高精度の位置決めを達成するためには、ブレーキ装置を用いて前記リニアモータの可動部を正確に位置決めしなければならない。そのためには、ブレーキパッドと該ブレーキパッドの固定部材との間におけるガタをできる限り小さくすると共に、前記ブレーキパッドと前記可動部とのガタや位置ずれをできる限り抑制する必要がある。
しかしながら、特許文献1に開示されたブレーキ装置では、ブレーキパッドとその固定部材との間の遊びがガタとなり、上記した1μm以下の精度で前記可動部の位置決めを行うことができない。一方、特許文献2に開示されたブレーキ装置では、電磁石とブレーキパッドとが一体となっているが、該電磁石を支持する板ばねの剛性が確保されていないので、可動部の位置決めを行っても前記ブレーキ装置に対する前記可動部の位置ずれを防止することができない。さらに、特許文献1、2では、ブレーキパッドの剛性が確保されていないので、可動部の位置決めを行っても前記ブレーキパッドの変形により、一旦位置決めされた前記可動部が位置ずれするという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、可動部を精度よく位置決めすると共に、前記位置決めされた可動部の位置ずれを確実に防止することが可能なリニアモータ用ブレーキ装置及びリニアモータの可動部の位置決め方法を提供することを目的とする。
本発明に係るリニアモータ用ブレーキ装置は、リニアモータの固定部に対する該リニアモータの可動部の位置決めが可能なリニアモータ用ブレーキ装置であって、前記ブレーキ装置は、前記可動部より離間し且つ前記固定部に配置された支持部と、該支持部により基端部が片持ち支持され且つ前記基端部を支点として先端部が弾発力により前記可動部を押圧可能な磁性体からなる弾性部材と、平面視で前記弾性部材と重なり合い且つ前記可動部より離間して前記固定部に配置された磁束発生部とを有し、前記磁束発生部から発生する磁束が前記弾性部材内を通過する際に、該弾性部材の先端部は、前記磁束に起因する電磁力によって前記弾発力に抗して前記可動部より離間することが可能であり、前記磁束発生部からの前記磁束の低下又は停止によって前記電磁力が低下又は消滅した際に、前記弾性部材の先端部は、前記弾発力により前記可動部を押圧して前記固定部に対する前記可動部の位置決めを行うことを特徴とする。
上記した構成によれば、前記磁束発生部から発生する前記磁束が前記弾性部材の内部を通過すると、前記先端部は、前記磁束に起因する前記電磁力によって、前記弾発力に抗して前記可動部より離間可能である。この結果、前記可動部は、前記固定部に対して変位可能となる。
一方、前記磁束発生部からの前記磁束が低下又は停止すると、前記弾性部材に作用する前記電磁力が低下又は消滅するので、前記先端部は、前記弾発力により前記可動部を押圧し、該可動部は、前記固定部に対して位置決めされる。この結果、前記可動部は、前記固定部に対して位置決め保持される。
すなわち、本発明に係るリニアモータ用ブレーキ装置では、前記磁束発生部からの前記磁束を低下又は停止して前記電磁力を低下又は消滅させることにより、前記可動部を前記弾性部材の前記弾発力によって前記固定部に対して位置決め保持する。そのため、電磁力で可動部を位置決め保持する従来技術に係るブレーキ装置と比較して、位置決め完了後におけるブレーキ装置からの発熱や温度上昇を低減することができる。
また、ブレーキ装置を具備しない従来技術に係るリニアモータでは、固定部に対する可動部の位置決めを完了した後でも、前記可動部の位置決めを保持するために前記リニアモータのコイルに対する通電を継続するので、前記コイルからの発熱を抑制することができない。これに対して、本発明に係るリニアモータ用ブレーキ装置では、前述したように、前記弾性部材の弾発力によって可動部を位置決めするので、位置決め完了後における前記ブレーキ装置及びリニアモータからの発熱を抑制することができる。
このように、前記ブレーキ装置は、前記電磁力を利用せずに前記弾発力のみで前記可動部の位置決め保持を行うので、該可動部を高精度に位置決めすることができる。
また、前記弾発力のみで前記可動部を位置決め保持することにより、位置決め完了後の前記ブレーキ装置及び前記リニアモータからは、電磁ノイズや機械的振動が発生しない。この結果、前記ブレーキ装置及び前記リニアモータを組み込んだ装置における該装置に対する前記電磁ノイズ及び前記機械的振動の影響を排除することができる。
さらに、本発明に係るリニアモータ用ブレーキ装置では、前記弾性部材が前記基端部より前記支持部を介して前記固定部に固定され、前記電磁力が低下又は消滅した際に前記先端部が前記可動部を直接押圧して位置決めを行うので、従来技術に係るブレーキ装置と比較して、前記可動部の変位方向に対するガタが小さいので、高精度で且つ短時間に前記可動部を位置決めすることが可能となる。
ここで、前記弾性部材の先端部には、ブレーキパッドが前記可動部と面接触するように配置され、前記磁束が前記弾性部材内を通過する際に、前記ブレーキパッドは、前記電磁力によって前記弾発力に抗して前記可動部より離間することが可能であり、前記電磁力が低下又は消滅した際に、前記ブレーキパッドは、前記弾発力により前記可動部を面接触で押圧して前記固定部に対する前記可動部の位置決めを行うことが好ましい。前記ブレーキパッドを用いて前記可動部を面接触で押圧することにより、より正確に前記可動部を位置決めすることができる。
また、前記弾性部材の先端部には、磁性体からなる前記固定部に対向して磁性体からなる磁束通過部材が配置され、前記磁束発生部から前記磁束が発生した際に、前記磁束発生部、前記弾性部材、前記磁束通過部材及び前記固定部を通過する前記磁束の磁路が形成されることが好ましい。前記磁束通過部材を前記先端部に配置することにより、前記磁束が前記先端部近傍に集中し、該先端部により大きな電磁力が作用する。この結果、前記可動部からの前記先端部の離間動作を容易に行うことができると共に、より小さな磁束で前記先端部を前記可動部より離間させることが可能となる。
さらに、上述した構成において、前記弾性部材を板ばねとし、前記磁束発生部を電磁石とすることが好ましい。
さらにまた、前記ブレーキ装置は、前記固定部と、該固定部に対向配置された前記可動部との間に配置されていることが好ましい。前記ブレーキ装置を前記固定部と前記可動部との間に配置することにより、前記可動部を位置決め保持する際に該可動部に作用するモーメントを低減することが可能となるので、前記ブレーキ装置を保持する前記固定部の負担が小さくなり、この結果、前記ブレーキ装置及び前記リニアモータの耐久性を向上することが可能となる。
また、本発明に係るリニアモータの可動部の位置決め方法は、リニアモータ用ブレーキ装置を用いてリニアモータの固定部に対する該リニアモータの可動部の位置決めを行う位置決め方法であって、前記ブレーキ装置は、前記可動部より離間し且つ前記固定部に配置された支持部と、該支持部により基端部が片持ち支持され且つ前記基端部を支点として先端部が弾発力により前記可動部を押圧可能な磁性体からなる弾性部材と、平面視で前記弾性部材と重なり合い且つ前記可動部より離間して前記固定部に配置された磁束発生部とを有し、前記弾性部材の先端部が前記可動部を押圧している状態で前記磁束発生部から磁束を発生させて前記弾性部材内を通過させることにより前記磁束に起因する電磁力によって前記弾性部材の先端部を前記可動部より離間させる第1ステップと、前記弾性部材の先端部が前記可動部より離間した状態で前記固定部に対して前記可動部を変位させる第2ステップと、前記可動部が所定位置にまで変位した際に前記磁束発生部からの前記磁束の発生を停止して前記電磁力を消滅させることにより前記弾性部材の先端部を前記弾発力によって前記可動部に押圧し前記固定部に対して前記可動部を位置決めする第3ステップと、前記弾性部材の先端部が前記可動部を位置決めした状態で前記固定部に対する前記可動部の変位動作を停止する第4ステップとを有することを特徴とする。
前記リニアモータにおいては、前記固定部又は前記可動部のいずれか一方にコイルを配置し、他方に該コイルと対向して永久磁石を配置している。
そして、上記した構成によれば、先ず、前記第1ステップにおいて、前記弾発力に抗する前記電磁力によって前記先端部を前記可動部より離間させ、前記第2ステップにおいて、前記コイルを通電して該コイルから発生する磁束と前記永久磁石から発生する磁束とに起因する推力によって、前記可動部を前記固定部に対して変位可能とする。次いで、前記第3ステップにおいて、前記可動部が前記所定位置にまで変位した後に、前記電磁力を消滅させて前記先端部を前記弾発力によって前記可動部に押圧させて前記固定部に対して前記可動部を位置決め固定する。最後の前記第4ステップにおいて、前記コイルに対する通電を停止する。
この場合、前記弾発力によって前記可動部の位置決めを行っているので、電磁力による位置決め保持と比較して、位置決め完了後におけるブレーキ装置からの発熱や温度上昇を低減することができる。
また、ブレーキ装置を具備しない従来技術に係るリニアモータでは、固定部に対する可動部の位置決めを完了した後でも、前記可動部の位置決めを保持するために前記リニアモータのコイルに対する通電を継続するので、前記コイルからの発熱を抑制することができない。これに対して、本発明に係る位置決め方法では、前述したように、前記弾性部材の弾発力によって可動部を位置決めするので、位置決め完了後における前記ブレーキ装置及びリニアモータからの発熱を抑制することができる。
このように、前記ブレーキ装置は、前記電磁力を利用せずに前記弾発力のみで前記可動部の位置決め保持を行うので、該可動部を高精度に位置決めすることができる。
また、前記弾発力のみで前記可動部を位置決め保持することにより、位置決め完了後の前記ブレーキ装置及び前記リニアモータからは、電磁ノイズや機械的振動が発生しない。この結果、前記ブレーキ装置及び前記リニアモータを組み込んだ装置における該装置に対する前記電磁ノイズ及び前記機械的振動の影響を排除することができる。
さらに、本発明に係るリニアモータの可動部の位置決め方法は、リニアモータ用ブレーキ装置を用いてリニアモータの固定部に対する該リニアモータの可動部の位置決めを行う位置決め方法であって、前記ブレーキ装置は、前記可動部より離間し且つ前記固定部に配置された支持部と、該支持部により基端部が片持ち支持され且つ前記基端部を支点として先端部が弾発力により前記可動部を押圧可能な磁性体からなる弾性部材と、平面視で前記弾性部材と重なり合い且つ前記可動部より離間して前記固定部に配置された磁束発生部とを有し、前記弾性部材の先端部が前記可動部を押圧している状態で前記磁束発生部から磁束を発生させて前記弾性部材内を通過させることにより前記磁束に起因する電磁力によって前記弾性部材の先端部より前記可動部に対する押圧力を低減させる第1ステップと、前記押圧力が低減した状態で前記固定部に対して前記可動部を変位させる第2ステップと、前記可動部が所定位置にまで変位した際に前記磁束発生部からの前記磁束の発生を停止して前記電磁力を消滅させることにより前記弾性部材の先端部を前記弾発力によって前記押圧力を増大させ前記固定部に対して前記可動部を位置決めする第3ステップと、前記弾性部材の先端部が前記可動部を位置決めした状態で前記固定部に対する前記可動部の変位動作を停止する第4ステップとを有することを特徴とする。
上記した構成によれば、前記弾性部材の先端部から前記可動部に対する前記押圧力を低減させた状態で、前記固定部に対して該可動部を変位させるので、前記リニアモータを立設し且つ前記可動部にワークを固定した状態で該可動部を鉛直方向に沿って変位する際に、前記ワークの下方への落下を防止することが可能となる。また、前記可動部に推力が作用するまで該可動部を前記弾性部材で押圧すれば、前記可動部や前記ワークの下方への落下を確実に防止することができる。
ここで、前記磁束発生部は、前記第1〜第3ステップで前記磁束の大きさを調整することにより前記電磁力の大きさを制御することが好ましい。これにより、前記第1〜第3ステップにおいて、前記弾性部材の先端部から前記可動部に対する前記押圧力を適宜変化することができ、この結果、前記第1ステップ又は前記第2ステップにおいて、前記可動部から前記弾性部材を離間させるように前記電磁力を制御することも可能となる。
本発明に係るリニアモータ用ブレーキ装置によれば、磁束発生部から発生する磁束が弾性部材の内部を通過すると、前記弾性部材の先端部は、前記磁束に起因する電磁力によって、弾発力に抗して可動部より離間可能である。この結果、前記可動部は、固定部に対して変位可能となる。
一方、前記磁束発生部からの前記磁束が低下又は停止すると、前記弾性部材に作用する前記電磁力が低下又は消滅するので、前記先端部は、前記弾発力により前記可動部を押圧し、該可動部は、前記固定部に対して位置決めされる。この結果、前記可動部は、前記固定部に対して固定保持される。
すなわち、本発明に係るリニアモータ用ブレーキ装置では、前記磁束発生部からの前記磁束を低下又は停止して前記電磁力を低下又は消滅させることにより、前記可動部を前記弾性部材の前記弾発力によって前記固定部に対して位置決め保持する。そのため、電磁力で可動部を位置決め保持する従来技術に係るブレーキ装置と比較して、位置決め完了後におけるブレーキ装置からの発熱や温度上昇を低減することができる。
また、ブレーキ装置を具備しない従来技術に係るリニアモータでは、固定部に対する可動部の位置決めを完了した後でも、前記可動部の位置決めを保持するために前記リニアモータのコイルに対する通電を継続するので、前記コイルからの発熱を抑制することができない。これに対して、本発明に係るリニアモータ用ブレーキ装置では、前述したように、前記弾性部材の弾発力によって可動部を位置決めするので、位置決め完了後における前記ブレーキ装置及びリニアモータからの発熱を抑制することができる。
このように、前記ブレーキ装置は、前記電磁力を利用せずに前記弾発力のみで前記可動部の位置決め保持を行うので、該可動部を高精度に位置決めすることができる。
また、前記弾発力のみで前記可動部を位置決め保持することにより、位置決め完了後の前記ブレーキ装置及び前記リニアモータからは、電磁ノイズや機械的振動が発生しない。この結果、前記ブレーキ装置及び前記リニアモータを組み込んだ装置における該装置に対する前記電磁ノイズ及び前記機械的振動の影響を排除することができる。
さらに、本発明に係るリニアモータ用ブレーキ装置では、前記弾性部材が前記基端部より前記支持部を介して前記固定部に固定され、前記電磁力が低下又は消滅した際に前記先端部が前記可動部を直接押圧して位置決めを行うので、従来技術に係るブレーキ装置と比較して、前記可動部の変位方向に対するガタが小さいので、高精度で且つ短時間に前記可動部を位置決めすることが可能となる。
また、本発明に係るリニアモータの可動部の位置決め方法によれば、第1ステップにおいて、弾発力に抗する電磁力によって弾性部材の先端部を可動部より離間させ、第2ステップにおいて、前記リニアモータのコイルを通電して該コイルから発生する磁束と前記リニアモータの永久磁石から発生する磁束とに起因する推力によって、前記可動部を固定部に対して変位可能とする。次いで、第3ステップにおいて、前記可動部が所定位置にまで変位した後に、前記電磁力を消滅させて前記先端部を前記弾発力によって前記可動部に押圧させて前記固定部に対して前記可動部を位置決め固定する。最後の第4ステップにおいて、前記コイルに対する通電を停止する。
この場合、前記弾発力によって前記可動部の位置決めを行っているので、電磁力による位置決め保持と比較して、位置決め完了後におけるブレーキ装置からの発熱や温度上昇を低減することができる。
また、ブレーキ装置を具備しない従来技術に係るリニアモータでは、固定部に対する可動部の位置決めを完了した後でも、前記可動部の位置決めを保持するために前記リニアモータのコイルに対する通電を継続するので、前記コイルからの発熱を抑制することができない。これに対して、本発明に係る位置決め方法では、前述したように、前記弾性部材の弾発力によって可動部を位置決めするので、位置決め完了後における前記ブレーキ装置及びリニアモータからの発熱を抑制することができる。
このように、前記ブレーキ装置は、前記電磁力を利用せずに前記弾発力のみで前記可動部の位置決め保持を行うので、該可動部を高精度に位置決めすることができる。
また、前記弾発力のみで前記可動部を位置決め保持することにより、位置決め完了後の前記ブレーキ装置及び前記リニアモータからは、電磁ノイズや機械的振動が発生しない。この結果、前記ブレーキ装置及び前記リニアモータを組み込んだ装置における該装置に対する前記電磁ノイズ及び前記機械的振動の影響を排除することができる。
さらに、本発明に係るリニアモータの可動部の位置決め方法によれば、弾性部材の先端部から可動部に対する押圧力を低減させた状態で、固定部に対して可動部を変位させるので、前記リニアモータを立設して、前記可動部にワークを固定した状態で該可動部を重力方向に沿って変位する際に、前記ワークの下方への落下を防止することが可能となる。また、前記可動部に推力が作用するまで該可動部を前記弾性部材で押圧すれば、前記可動部や前記ワークの下方への落下を確実に防止することができる。
本発明に係るリニアモータ用ブレーキ装置について、リニアモータの可動部の位置決め方法との関連で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るリニアモータ用ブレーキ装置10(以下、ブレーキ装置10ともいう。)を有するリニアモータ12の斜視図であり、図2は、前記リニアモータ12の分解斜視図であり、図3は、前記ブレーキ装置10の一部分解拡大斜視図である。
リニアモータ12は、図1及び図2に示すように、コイル14が配設された固定部16と、2つの永久磁石18a、18bが前記コイル14に対向して配設された可動部20とを備えている。
固定部16は、図1〜図5に示すように、断面略Π字状のガイドレール22と、前記ガイドレール22の上面略中央部分に配設される前記コイル14と、図示しない電子回路を内蔵する駆動部24とを備えている。
前記ガイドレール22の両側部には、そのベースより可動部20に向かって突出部26a、26bが突出形成され、前記各突出部26a、26bの外方には、図1〜図3に示す矢印A方向に沿ってガイド溝28a、28bが形成され、前記ガイド溝28a、28bに転動体としての複数のボール30a、30bが配設されている。この場合、前記ガイドレール22は、可動部20のスライドテーブル32と略同一の幅を有し、前記ガイドレール22の各突出部26a、26bは、前記スライドテーブル32の突出部34a、34bの内方に形成される(図4及び図5参照)。
コイル14は、絶縁膜で被覆された導電性の素線を巻回して樹脂からなる絶縁体によってモールド成形された空芯のコイルである。
駆動部24内の電子回路は、コイル14の素線と、ブレーキ装置10を構成する各コイル36a、36bの素線とに対して電気的に各々接続され、図示しない外部装置からの制御信号に基づいて、前記各素線に対して電流を流す。また、前記駆動部24は、可動部20のスライドテーブル32が矢印A1方向に変位した際に、該スライドテーブル32がこれ以上変位することを阻止するストッパとしても機能する。なお、図1は、前記スライドテーブル32と前記駆動部24とが当接して、可動部20の矢印A1方向への進行が停止している状態を示している。
さらに、図2に示すように、前記ガイドレール22の駆動部24寄りの箇所には、複数のねじ孔38が形成されており、前記ガイドレール22は、前記各ねじ孔38に螺入する図示しないねじを介して他の部材に固定可能である。
一方、可動部20は、図1〜図5に示すように、断面略コ字状のスライドテーブル32と、該スライドテーブル32の底面略中央部分においてコイル14に対向配置された2つの永久磁石18a、18bとを備えている。
前記スライドテーブル32の両側部には、そのベースより固定部16に向かって突出部34a、34bが突出形成され、前記各突出部34a、34bの内方には、矢印A方向に沿ってボール30a、30bを配設可能なガイド溝40a、40bが形成されている。この場合、前記スライドテーブル32とガイドレール22とは、前記ボール30a、30bを介して連結されている(図4及び図5参照)。
すなわち、リニアモータ12では、ガイド溝28a、28bと、ガイド溝40a、40bとが略同一の高さとなるように、ガイドレール22及びスライドテーブル32が配置され、前記ガイド溝28a、28b及び前記ガイド溝40a、40bによって形成されるクリアランスに、複数のボール30a、30bが有限長さのリニアガイドとして収容されている。そのため、各ボール30a、30bの回転による案内作用下に、可動部20は、固定部16に対して矢印A方向に変位自在となる。
また、略矩形状の永久磁石18a、18bは互いに異なる方向(例えば、異なる上下方向)に着磁され、所定間隔だけ離間してスライドテーブル32の底面に固定されている。この場合、前記各永久磁石18a、18bの幅は、コイル14の幅よりも狭く設定されている。
さらにまた、スライドテーブル32の矢印A方向の一端部側及び他端部側には、複数のねじ孔42が形成されており、前記スライドテーブル32は、前記各ねじ孔42に螺入する図示しないねじを介して他の部材を固定可能である。
そして、上述したリニアモータ12において、ガイドレール22及びスライドテーブル32は磁性体から構成され、ボール30a、30bとして用いられる球体は、磁性体からなる鋼球と非磁性体からなる球体とであり、前記鋼球及び前記非磁性体からなる球体は、矢印A方向に沿って交互に配設されている。
また、ブレーキ装置10は、図1〜図5に示すように、ガイドレール22における矢印A2方向側の端部の上面に配置され、可動部20より離間してガイドレール22の上面に配置された支持部44と、前記可動部20と固定部16との間の空間において、前記支持部44に基端部47aが片持ち支持された板ばね(弾性部材)46と、該板ばね46の先端部47bにねじ48を介して固定されたブレーキパッド50及び磁束通過部材52と、上方よりブレーキ装置10を見た際に前記板ばね46と重なり合い且つ前記可動部20より離間して前記ガイドレール22の上面に配置された2つの磁束発生部54a、54bとを有する。
支持部44は、ガイドレール22の上面に配置された高さ調整用のシム56と、該シム56上に配置された略コ字状のスペーサ58と、該スペーサ58の上部に形成された凹部60に板ばね46の基端部47aを配置した状態で、該基端部47a上に載置される板状の座金62とを有する。
この場合、前記シム56及び前記スペーサ58は、ガイドレール22に形成されたねじ孔と、前記シム56及び前記スペーサ58の矢印A方向の両端部に形成された各ねじ孔とに螺合するねじ64によって前記ガイドレール22に固定される。また、前記板ばね46は、その基端部47aが凹部60内に配置され且つ該基端部47aの上面に座金62が載置された状態で、該座金62の矢印A方向の両端部に形成された孔と、前記各孔に対応して前記基端部47aに形成された孔と、前記各孔に対応して凹部60に形成されたねじ孔とを挿通するねじ66によって支持部44に固定される。
なお、支持部44は、シム56、スペーサ58、板ばね46の基端部47a及び座金62の突出部26a側の各側面が該突出部26aの内方と接触するように配置されている。
板ばね46は、その基端部47aが支持部44によって片持ち支持され、ガイドレール22の上面及びスライドテーブル32の底面に沿って前記支持部44より突出部26bに向って延在している。この場合、該板ばね46の先端部47bは、前記板ばね46が有する弾発力によって、前記基端部47aを支点として可動部20側に変位可能である。
そして、前記板ばね46の先端部47bにおいて、スライドテーブル32側の上面には板状のブレーキパッド50が配置され、ガイドレール22側の底面にはブロック状の磁束通過部材52が配置され、前記ブレーキパッド50の矢印A方向の両端部に形成された孔と、前記各孔に対応して前記先端部47bに形成された孔と、前記各孔に対応して前記磁束通過部材52に形成されたねじ孔とを挿通するねじ48によって、前記ブレーキパッド50及び前記磁束通過部材52が前記板ばね46の先端部47bに固定される。
ここで、前記ブレーキパッド50の上面は、磁束発生部54a、54bから磁束が発生していない場合、スライドテーブル32の底面に面接触で当接している。すなわち、前記ブレーキパッド50の上面の高さは、ブレーキ装置10を構成する他の部材の上面の高さよりも高く設定されている(図4参照)。
磁束発生部54a、54bは、図2〜図5に示すように、支持部44と磁束通過部材52との間のガイドレール22の上面に配置され、絶縁膜で被覆された導電性の素線を巻回して樹脂からなる絶縁体によってモールド成形された中空円筒状のコイル36a、36bと、該コイル36a、36b内方を挿通する鉄心70a、70bとを有する電磁石として構成されている。
ここで、前記各鉄心70a、70bの上部には、その径方向にフランジ72a、72bが膨出形成され、前記鉄心70a、70bを前記コイル36a、36bに挿通すれば、該コイル36a、36b上面に前記フランジ72a、72bが載置される。この場合、前記コイル36a、36b及び前記鉄心70a、70bは、該鉄心70a、70bに形成されたねじ孔とガイドレール22に形成されたねじ孔とに螺合するねじ74a、74bによって前記ガイドレール22に固定される。
上記したブレーキ装置10(図1〜図5参照)において、板ばね46、ねじ48、66、74a、74b、磁束通過部材52、シム56、スペーサ58、座金62及び鉄心70a、70bは、磁性体から構成されている。この結果、駆動部24よりコイル36a、36bの素線に電流を流して磁束を発生させた際に、該磁束が磁性体である板ばね46内を通過し、さらにねじ48及び磁束通過部材52を通過することにより、前記板ばね46の先端部47b、前記ねじ48及び前記磁束通過部材52には、該板ばね46の弾発力に抗して前記磁束に起因する電磁力が作用する。なお、ブレーキ装置10では、上記した全ての部材を磁性体で構成する必要はなく、例えば、前記板ばね46に前記電磁力が作用するように、該板ばね46、ねじ48、磁束通過部材52、スペーサ58及び鉄心70a、70bのみを磁性体で構成してもよいことは勿論である。
また、ブレーキパッド50は、樹脂材料、エンジニアリングプラスチック材料又はゴム材料から構成することも可能であるが、上記した各材料よりも大きな摩擦係数、耐熱性及び耐摩耗性を有するサーメット材料で前記ブレーキパッド50を構成すれば、該ブレーキパッド50の上面をスライドテーブル32の底面に面接触させて可動部20を所定位置で位置決めする際に、より高精度に前記可動部20を位置決めすることができる。
本実施形態に係るブレーキ装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、該ブレーキ装置10による可動部20のブレーキ動作(固定部16に対する可動部20の位置決め保持)について、図1〜図5を参照しながら説明する。
ここでは、可動部20を図1に示す位置から矢印A2方向の所定位置にまで変位させる場合(ケース1)と、リニアモータ12を立設した状態で前記可動部20を矢印A2方向の所定位置にまで変位させる場合(ケース2)とにおいて、ブレーキ装置10を用いて前記可動部20を位置決め固定する動作について説明する。なお、ケース2では、前記矢印A2方向を鉛直下方向とする。
先ず、ケース1における可動部20の位置決め動作について説明する。
駆動部24よりコイル36a、36bの各素線に対する通電がない場合、ブレーキパッド50は、図4に示すように、板ばね46の弾発力によりスライドテーブル32の底面を押圧するので(図4に示す矢印方向の押圧力)、該スライドテーブル32は、図1に示す位置で固定保持される。また、リニアモータ12内には、永久磁石18a、18bから発生する磁束によって図示しない磁路が形成されている。
次いで、駆動部24よりコイル36a、36bの各素線に電流を流した場合、コイル36a、36bの前記各素線を流れる電流によって発生する磁束により、リニアモータ12内には、図5に示す磁路80a、80b、80cが形成される。
前記磁路80aは、コイル36aから発生する磁束が通過する磁路であり、鉄心70a及びねじ74aと、前記鉄心70a及び前記ねじ74aと板ばね46との間のギャップと、前記板ばね46と、ねじ48及び磁束通過部材52と、前記ねじ48及び前記磁束通過部材52とガイドレール22との間のギャップと、前記ガイドレール22と、前記鉄心70a及び前記ねじ74aとを経路としている。
また、前記磁路80bは、コイル36bから発生する磁束が通過する磁路であり、鉄心70b及びねじ74bと、前記鉄心70b及び前記ねじ74bと板ばね46との間のギャップと、前記板ばね46と、ねじ48及び磁束通過部材52と、前記ねじ48及び前記磁束通過部材52とガイドレール22との間のギャップと、前記ガイドレール22と、前記鉄心70b及び前記ねじ74bとを経路としている。
さらに、前記磁路80cは、コイル36aから発生する磁束が通過する磁路であり、鉄心70a及びねじ74aと、前記鉄心70a及び前記ねじ74aと板ばね46との間のギャップと、前記板ばね46と、ねじ66、スペーサ58及びシム56と、ガイドレール22と、前記鉄心70a及び前記ねじ74aとを経路としている。
そして、板ばね46における鉄心70a、70bとの対向部分及び磁束通過部材52には、上記した磁路80a、80b、80cを通過する各磁束に起因する電磁力が発生する。この電磁力は、前記板ばね46の弾発力(図4及び図5に示す押圧力)に抗する力で且つ前記弾発力よりも大きな力である。そのため、前記板ばね46及び前記磁束通過部材52は、前記電磁力の作用によって可動部20側から固定部16側の方向に変位し、この結果、該ねじ48を介して前記先端部47bに固定されたブレーキパッド50は、スライドテーブル32より前記固定部16側に離間する(第1ステップ)。
ブレーキパッド50がスライドテーブル32より離間して固定部16に対する可動部20のブレーキ状態が解除された後にコイル14の各素線に通電すると、図1及び図2に示すコイル14の素線を流れる電流の方向と、前記電流によって発生する磁束の方向及び永久磁石16a、16bにより発生する磁束の方向とによって、前記コイル14には、フレミングの左手の法則に基づく矢印A1方向に向かう推力(ローレンツ力)が発生するが、前記固定部16のガイドレール22が他の部材によって固定されている場合、可動部20には前記推力に基づく矢印A2方向への推力が作用するので、該可動部20は、ボール30a、30bの回転に基づく案内作用下に前記矢印A2方向へと変位する(第2ステップ)。
なお、図5中で磁路80a、80bにおける矢印は、コイル36a、36bの素線に電流を流した際に発生する各磁束が通過する方向の一例を示している。
次いで、前記可動部20が矢印A2方向(図1及び図2参照)の所定位置にまで変位した際に、駆動部24よりコイル36a、36bの各素線に対する通電を停止すると、該コイル36a、36bからの磁束の発生が停止して、板ばね46及び磁束通過部材52に作用する前記電磁力が消滅する(図4参照)。この結果、固定部16側に変位していた板ばね46及び磁束通過部材52は、該板ばね46の弾発力により固定部16側より可動部20側に変位し、前記ブレーキパッド50は、スライドテーブル32の底面を押圧する。これにより、前記スライドテーブル32は、前記所定位置において位置決め保持される(第3ステップ)。
そして、ブレーキ装置10によってスライドテーブル32を前記所定位置で位置決めした後に、駆動部24よりコイル14の素線に対する通電を停止する(図1及び図2参照)(第4ステップ)。
なお、ケース1において、上記の矢印A2方向に変位した可動部20を矢印A1方向に変位させて図1に示す位置に該可動部20を位置決めする場合には、前記第2ステップにおいて、コイル14の各素線に対して前述した電流とは逆方向の電流を流し、矢印A1方向に向かう推力を発生させればよい。
次に、ケース2の場合、リニアモータ12が矢印A方向に立設しているので、ケース1の第1ステップと同様に可動部20に対するブレーキパッド50の離間動作を行うと、コイル14の素線に電流を流さない状態で前記可動部20及び該可動部20に固定された図示しないワークが矢印A2方向に移動するおそれがある。
そこで、ケース2の第1ステップでは、ケース1の第1ステップに代えて、駆動部24よりコイル36a、36bの各素線に対して前記ケース1の第1ステップで流した電流よりも小さな電流を流し、リニアモータ12内に図5に示す磁路80a、80b、80cを形成し、且つ板ばね46における鉄心70a、70bとの対向部分及び磁束通過部材52に、前記各磁路80a、80b、80cを通過する各磁束に起因する電磁力を発生させる。
この場合、前記電流の低下によって、前記電磁力の大きさは、前記板ばね46の弾発力(図4及び図5参照)よりも小さくなり、この結果、可動部20に対してブレーキパッド50は離間することはないが、前記可動部20に対する前記ブレーキパッド50の押圧力は低下する。
次いで、可動部20に対するブレーキパッド50の押圧力が低下した状態で、コイル14の各素線に通電すると、図1及び図2に示すコイル14の素線を流れる電流の方向と、前記電流によって発生する磁束の方向及び永久磁石16a、16bにより発生する磁束の方向とによって、前記コイル14には、フレミングの左手の法則に基づく矢印A1方向に向かう推力(ローレンツ力)が発生して、該可動部20は、その底面側がブレーキパッド50と接触した状態でボール30a、30bの回転に基づく案内作用下に前記矢印A2方向へと変位する(第2ステップ)。
次いで、ケース2の第3ステップでは、ケース1の第3ステップと同様に、可動部20が矢印A2方向(図1及び図2参照)の所定位置にまで位置決め(静止)した際に、駆動部24よりコイル36a、36bの各素線に対する通電を停止して、板ばね46及び磁束通過部材52に作用する前記電磁力を消滅させる(図4参照)。これにより、ブレーキパッド50は、板ばね46の弾発力のみでスライドテーブル32の底面を押圧し、この結果、前記スライドテーブル32は、前記所定位置において位置決め保持される。
そして、ケース2の第4ステップでは、ケース1の第4ステップと同様に、ブレーキ装置10によってスライドテーブル32を前記所定位置で位置決め保持した後に、駆動部24よりコイル14の素線に対する通電を停止する(図1及び図2参照)。
なお、上記したケース2では、リニアモータ12を立設した場合について説明したが、前記ケース2は、リニアモータ12を図1に示す横置き状態とし、且つ可動部20に矢印A1方向又は矢印A2方向に向かう外力が作用した場合における該可動部20の位置決めにも適用可能である。
また、ケース2では、上記した第1〜第3ステップにおいて、コイル36a、36bに流す電流を変化して電磁力を変化させることにより、ブレーキパッド50からスライドテーブル32の底面に対する押圧力を適宜変化させることができ、この結果、例えば、前記第1ステップ又は前記第2ステップにおいて、前記スライドテーブル32から前記ブレーキパッド50を離間させるように前記電磁力を制御することも可能となる。
さらに、上記したケース1及びケース2において、固定部16又は可動部20には、該可動部20の変位量を検出し、検出結果を駆動部24に出力する図示しない変位センサが配置され、上記した各ステップにおいて、前記駆動部24は、前記検出結果に基づいて前記可動部20の目標位置(該可動部20が位置決め保持される位置)と現在位置との偏差を算出し、算出結果に基づいて各コイル14、36a、36bの素線に流す電流の向きや大きさを変化する。この結果、前記可動部20は、前記変位センサ、前記駆動部24及び前記コイル14、36a、36bを用いたフィードバック制御により所定位置に位置決め保持される。
このように、本実施形態に係るブレーキ装置10では、磁束発生部54a、54bを構成するコイル36a、36bから発生する各磁束が板ばね46の内部を通過すると、前記板ばね46及び磁束通過部材52には前記各磁束に起因する電磁力が作用するので、先端部47bに配置されたブレーキパッド50は、該板ばね46の弾発力に抗して可動部20のスライドテーブル32より離間する。この結果、前記可動部20は、固定部16に対して変位可能となる。
一方、コイル36a、36bからの前記各磁束が低下又は停止すると、板ばね46及び磁束通過部材52内における前記各磁束も低下又は停止するので、前記板ばね46及び前記磁束通過部材52に作用する前記電磁力が低下又は消滅する。この結果、ブレーキパッド50は、前記弾発力によりスライドテーブル32を押圧するので、可動部20は、固定部16に対して位置決め保持される。
すなわち、ブレーキ装置10では、コイル36a、36bからの前記各磁束を低下又は停止して前記電磁力を低下又は消滅させることにより、板ばね46の弾発力によってスライドテーブル32をガイドレール22に対して位置決め保持する。そのため、電磁力でスライドテーブルを位置決め保持する従来技術に係るブレーキ装置と比較して、位置決め完了後におけるブレーキ装置からの発熱や温度上昇を低減することができる。
また、ブレーキ装置10を具備しない従来技術に係るリニアモータでは、固定部に対する可動部の位置決めを完了した後でも、前記可動部の位置決めを保持するために前記リニアモータのコイルに対する通電を継続するので、前記コイルからの発熱を抑制することができない。これに対して、本実施形態に係るブレーキ装置10では、前述したように、板ばね46の弾発力によってスライドテーブル32を位置決めするので、位置決め完了後における前記ブレーキ装置10及びリニアモータ12からの発熱を抑制することができる。
このように、ブレーキ装置10は、前記電磁力を利用せずに前記弾発力のみでスライドテーブル32の位置決め保持を行うので、該スライドテーブル32を高精度に位置決めすることができる。
また、前記弾発力のみでスライドテーブル32を位置決め保持することにより、位置決め完了後のブレーキ装置10及びリニアモータ12からは、電磁ノイズや機械的振動が発生しない。この結果、前記ブレーキ装置10及び前記リニアモータ12を組み込んだ装置における該装置に対する前記電磁ノイズ及び前記機械的振動の影響を排除することができる。
さらに、ブレーキ装置10では、リニアモータ12の可動部20と固定部16との間に配置された板ばね46が、基端部47aより支持部44を介して前記固定部16に固定され、電磁力が低下又は消滅した際に先端部47bに配置されたブレーキパッド50がスライドテーブル32を直接押圧して位置決め保持を行っているので、従来技術に係るブレーキ装置と比較して、前記スライドテーブル32の変位方向(矢印A方向)に対するガタが小さいので、高精度で且つ短時間に前記スライドテーブル32を位置決めすることが可能となる。
さらにまた、ブレーキパッド50を用いてスライドテーブル32を面接触で押圧することにより、より正確に前記スライドテーブル32を位置決めすることができる。
さらにまた、磁束通過部材52をねじ48によって前記先端部47bに固定することにより、前記磁束が先端部47b近傍に集中し、該先端部47bにより大きな電磁力が作用する。この結果、スライドテーブル32からのブレーキパッド50の離間を容易に行うことができると共に、より小さな磁束で前記ブレーキパッド50を前記スライドテーブル32より離間させることが可能となる。
さらにまた、ブレーキ装置10は、固定部16と、該固定部16に対向配置された可動部20との間に配置されているので、スライドテーブル32を位置決め保持する際に該スライドテーブル32に作用するモーメントを低減することが可能となり、前記ブレーキ装置10を保持する固定部16(ガイドレール22)の負担が小さくなり、この結果、前記ブレーキ装置10及び前記リニアモータ12の耐久性を向上することが可能となる。
また、本実施形態に係るリニアモータ12の可動部20の位置決め方法では、ケース1の第1ステップにおいて、板ばね46の弾発力に抗する電磁力によって該板ばね46の先端部47bを可動部20より離間させ、第2ステップにおいて、コイル14の各素線を通電して該コイル14から発生する磁束と永久磁石18a、18bから発生する磁束とに起因する推力によって、可動部20を固定部16に対して変位可能とする。次いで、第3ステップにおいて、前記可動部20が所定位置にまで変位した後に、前記電磁力を消滅させて板ばね46の先端部47bを前記弾発力によってスライドテーブル32に押圧させて前記固定部16に対して前記可動部20を位置決め保持する。最後の第4ステップにおいて、コイル14に対する通電を停止する。
この場合、前記弾発力によってスライドテーブル32の位置決め保持を行っているので、電磁力による位置決め保持と比較して、位置決め完了後におけるブレーキ装置10からの発熱や温度上昇を低減することができる。
また、ブレーキ装置を具備しない従来技術に係るリニアモータでは、固定部に対する可動部の位置決めを完了した後でも、前記可動部の位置決めを保持するために前記リニアモータのコイルに対する通電を継続するので、前記コイルからの発熱を抑制することができない。これに対して、本実施形態に係る位置決め方法では、前述したように、板ばね46の弾発力によってスライドテーブル32を位置決めするので、位置決め完了後におけるブレーキ装置10及びリニアモータ12からの発熱を抑制することができる。
このように、ブレーキ装置10は、電磁力を利用せずに弾発力のみでスライドテーブル32の位置決め保持を行うので、該スライドテーブル32を高精度に位置決めすることができる。
また、前記弾発力のみでスライドテーブル32を位置決め保持することにより、位置決め完了後のブレーキ装置10及びリニアモータ12からは、電磁ノイズや機械的振動が発生しない。この結果、前記ブレーキ装置10及び前記リニアモータ12を組み込んだ装置における該装置に対する前記電磁ノイズ及び前記機械的振動の影響を排除することができる。
さらに、本実施形態に係るリニアモータ12の可動部20の位置決め方法では、スライドテーブル32に対するブレーキパッド50の押圧力を低減させた状態で、固定部16に対して可動部20を変位させるので、リニアモータ12を立設して、スライドテーブル32にワークを固定した状態で該スライドテーブル32を鉛直方向に沿って変位する際に、前記ワークの下方への落下を防止することが可能となる。また、前記スライドテーブル32に推力が作用するまで該スライドテーブル32を前記ブレーキパッド50で押圧すれば、前記スライドテーブル32や前記ワークの下方への落下を確実に防止することができる。
上述した実施形態では、ガイドレール22における矢印A2方向の端部の上面にブレーキ装置10を配置した場合について説明したが、この構成に代えて、図6に示すように、前記ブレーキ装置10を矢印A1方向の端部の上面に配置し、ねじ孔38を前記矢印A2方向の端部に形成しても、上述した作用効果が得られることは勿論である。
また、上述した実施形態では、矢印A方向と直交する方向に板ばね46を配置した場合について説明したが、該板ばね46を前記矢印A方向に沿って配置しても、上述した作用効果が得られることは勿論である。
さらに、上述した実施形態では、固定部16にコイル14を配置し、可動部20に永久磁石18a、18bを配置したリニアモータ12について説明したが、前記リニアモータ12とは構成の異なるリニアモータの固定部に前記ブレーキ装置10を配置しても、前述した作用効果が得られることは勿論である。
なお、本発明に係るリニアモータ用ブレーキ装置及びリニアモータの可動部の位置決め方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
本実施形態に係るブレーキ装置を有するリニアモータの斜視図である。 図1のリニアモータの分解斜視図である。 図1及び図2のブレーキ装置の一部分解拡大斜視図である。 図1のIV−IV線に沿った縦断面図である。 図1のV−V線に沿った縦断面図である。 ガイドレールにおける矢印A1方向の端部にブレーキ装置を配置したリニアモータの斜視図である。
符号の説明
10…リニアモータ用ブレーキ装置 12…リニアモータ
14、36a、36b…コイル 16…固定部
20…可動部 22…ガイドレール
32…スライドテーブル 44…支持部
46…板ばね 47a…基端部
47b…先端部 50…ブレーキパッド
52…磁束通過部材 54a、54b…磁束発生部
56…シム 58…スペーサ
60…凹部 62…座金
70a、70b…鉄心 72a、72b…フランジ
80a〜80c…磁路

Claims (9)

  1. リニアモータの固定部に対する該リニアモータの可動部の位置決めが可能なリニアモータ用ブレーキ装置であって、
    前記ブレーキ装置は、前記可動部より離間し且つ前記固定部に配置された支持部と、該支持部により基端部が片持ち支持され且つ前記基端部を支点として先端部が弾発力により前記可動部を押圧可能な磁性体からなる弾性部材と、平面視で前記弾性部材と重なり合い且つ前記可動部より離間して前記固定部に配置された磁束発生部とを有し、
    前記磁束発生部から発生する磁束が前記弾性部材内を通過する際に、該弾性部材の先端部は、前記磁束に起因する電磁力によって前記弾発力に抗して前記可動部より離間することが可能であり、
    前記磁束発生部からの前記磁束の低下又は停止によって前記電磁力が低下又は消滅した際に、前記弾性部材の先端部は、前記弾発力により前記可動部を押圧して前記固定部に対する前記可動部の位置決めを行う
    ことを特徴とするリニアモータ用ブレーキ装置。
  2. 請求項1記載のブレーキ装置において、
    前記弾性部材の先端部には、ブレーキパッドが前記可動部と面接触するように配置され、
    前記磁束が前記弾性部材内を通過する際に、前記ブレーキパッドは、前記電磁力によって前記弾発力に抗して前記可動部より離間することが可能であり、
    前記電磁力が低下又は消滅した際に、前記ブレーキパッドは、前記弾発力により前記可動部を面接触で押圧して前記固定部に対する前記可動部の位置決めを行う
    ことを特徴とするリニアモータ用ブレーキ装置。
  3. 請求項1又は2記載のブレーキ装置において、
    前記弾性部材の先端部には、磁性体からなる前記固定部に対向して磁性体からなる磁束通過部材が配置され、
    前記磁束発生部から前記磁束が発生した際に、前記磁束発生部、前記弾性部材、前記磁束通過部材及び前記固定部を通過する前記磁束の磁路が形成される
    ことを特徴とするリニアモータ用ブレーキ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のブレーキ装置において、
    前記弾性部材は、板ばねである
    ことを特徴とするリニアモータ用ブレーキ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のブレーキ装置において、
    前記磁束発生部は、電磁石である
    ことを特徴とするリニアモータ用ブレーキ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のブレーキ装置において、
    前記ブレーキ装置は、前記固定部と、該固定部に対向配置された前記可動部との間に配置されている
    ことを特徴とするリニアモータ用ブレーキ装置。
  7. リニアモータ用ブレーキ装置を用いてリニアモータの固定部に対する該リニアモータの可動部の位置決めを行う位置決め方法であって、
    前記ブレーキ装置は、前記可動部より離間し且つ前記固定部に配置された支持部と、該支持部により基端部が片持ち支持され且つ前記基端部を支点として先端部が弾発力により前記可動部を押圧可能な磁性体からなる弾性部材と、平面視で前記弾性部材と重なり合い且つ前記可動部より離間して前記固定部に配置された磁束発生部とを有し、
    前記弾性部材の先端部が前記可動部を押圧している状態で、前記磁束発生部から磁束を発生させて前記弾性部材内を通過させることにより、前記磁束に起因する電磁力によって前記弾性部材の先端部を前記可動部より離間させる第1ステップと、
    前記弾性部材の先端部が前記可動部より離間した状態で、前記固定部に対して前記可動部を変位させる第2ステップと、
    前記可動部が所定位置にまで変位した際に、前記磁束発生部からの前記磁束の発生を停止して前記電磁力を消滅させることにより、前記弾性部材の先端部を前記弾発力によって前記可動部に押圧し、前記固定部に対して前記可動部を位置決めする第3ステップと、
    前記弾性部材の先端部が前記可動部を位置決めした状態で、前記固定部に対する前記可動部の変位動作を停止する第4ステップと、
    を有する
    ことを特徴とするリニアモータの可動部の位置決め方法。
  8. リニアモータ用ブレーキ装置を用いてリニアモータの固定部に対する該リニアモータの可動部の位置決めを行う位置決め方法であって、
    前記ブレーキ装置は、前記可動部より離間し且つ前記固定部に配置された支持部と、該支持部により基端部が片持ち支持され且つ前記基端部を支点として先端部が弾発力により前記可動部を押圧可能な磁性体からなる弾性部材と、平面視で前記弾性部材と重なり合い且つ前記可動部より離間して前記固定部に配置された磁束発生部とを有し、
    前記弾性部材の先端部が前記可動部を押圧している状態で、前記磁束発生部から磁束を発生させて前記弾性部材内を通過させることにより、前記磁束に起因する電磁力によって前記弾性部材の先端部より前記可動部に対する押圧力を低減させる第1ステップと、
    前記押圧力が低減した状態で、前記固定部に対して前記可動部を変位させる第2ステップと、
    前記可動部が所定位置にまで変位した際に、前記磁束発生部からの前記磁束の発生を停止して前記電磁力を消滅させることにより、前記弾性部材の先端部を前記弾発力によって前記押圧力を増大させ、前記固定部に対して前記可動部を位置決めする第3ステップと、
    前記弾性部材の先端部が前記可動部を位置決めした状態で、前記固定部に対する前記可動部の変位動作を停止する第4ステップと、
    を有する
    ことを特徴とするリニアモータの可動部の位置決め方法。
  9. 請求項8記載の位置決め方法において、
    前記磁束発生部は、前記第1〜第3ステップで前記磁束の大きさを調整することにより前記電磁力の大きさを制御する
    ことを特徴とするリニアモータの可動部の位置決め方法。
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