JP5578352B2 - 電磁アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、コイル及び永久磁石を用いた電磁アクチュエータに関する。
スライドテーブルの両側よりガイドレールに向かって第1及び第2突出部を形成することで、ヨークにおける磁気飽和の発生を抑制することができるリニア電磁アクチュエータが知られている(特許文献1)。
特開2006−187192
ガイドレールは大きな硬度が必要なため、材料や熱処理によってガイドレールの硬度は大きく保たれる。ガイドレールの硬度が大きくなると、ガイドレールの保磁力、ヒステリシスも大きくなってしまう。そのため、テーブルの移動に伴い、永久磁石がガイドレールの上を移動すると、ガイドレールに残留磁気が発生してしまい、残留磁気の影響により、永久磁石の移動方向と逆向きの制動力が発生してしまう。この制動力の発生により移動方向の推力が小さくなる。また、テーブルの位置決めを制御する際、この制動力が発振の要因となり、テーブルの位置決めの精度が低下してしまう。
そこで本発明は、係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、残留磁化による推力への影響を抑えることができ、テーブルの位置決め精度を確保することが可能な電磁アクチュエータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、永久磁石を支持する第1ヨークと、前記永久磁石に対向して配置されたコイルを支持する第2ヨークとの相対位置を、前記コイルに電流を流すことで発生する推力によって変位させる電磁アクチュエータであって、保磁力が所定値より小さい低保磁力磁性体を備え、前記低保磁力磁性体は、前記コイルと前記第2ヨークとの間に配設されていることを特徴とする。
前記第2ヨークの両端側には、前記第1ヨークに向かって第1突出部及び第2突出部が変位方向に沿って突出形成され、前記第1ヨークは、前記第1突出部及び前記第2突出部との間に設けられることを特徴とする。
前記第1ヨークの両端側には、前記第2ヨークに向かい第3突出部及び第4突出部が変位方向に沿って突出形成され、前記第3突出部及び第4突出部は、前記第2ヨークから離間し、前記第3突出部と前記第2ヨークとの間には第1ガイド部材が介装され、前記第4突出部と前記第2ヨークとの間には第2ガイド部材が介装されることを特徴とする。
第2ヨークの両端側には、前記第1ヨークに向かい第1突出部及び第2突出部が前記第3突出部及び第4突出部に沿って突出形成され、前記第1ガイド部材は、前記第1突出部と第3突出部との間に介装され、前記第2ガイド部材は、前記第2突出部と第4突出部との間に介装されることを特徴とする。
前記第2ヨークは、少なくとも前記永久磁石に対向する面以外の部分には硬化させるための熱処理が施されており、前記永久磁石に対向する面のうち、少なくとも前記永久磁石により磁化される領域は、硬化させるための熱処理が施されていないことを特徴とする。
前記低保磁力磁性体は、純鉄、電磁鋼、低炭素鋼、コバルト合金、または、アモルファス合金であることを特徴とする。
前記低保磁力磁性体は、プレート状の形状であることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明は、永久磁石を支持する第1ヨークと、前記永久磁石に対向して配置されたコイルを支持する第2ヨークとの相対位置を、前記コイルに電流を流すことで発生する推力によって変位させる電磁アクチュエータであって、前記第2ヨークは、少なくとも前記永久磁石に対向する面以外の部分には硬化させるための熱処理が施されており、前記永久磁石に対向する面のうち、少なくとも前記永久磁石により磁化される領域は、硬化させるための熱処理が施されていないことを特徴とする。
前記第2ヨークの前記永久磁石に対向する面は、硬化させるための熱処理が施されない領域であることを特徴とする。
前記第2ヨークの両端側には、前記第1ヨークに向かって第1突出部及び第2突出部が変位方向に沿って突出形成され、前記第1ヨークは、前記第1突出部及び前記第2突出部との間に設けられており、少なくとも前記第1突出部及び前記第2突出部は、熱処理が施されていることを特徴とする。
前記第1ヨークの両端側には、前記第2ヨークに向かって第3突出部及び第4突出部が前記第1突出部及び前記第2突出部に沿って突出形成され、前記第3突出部及び第4突出部は、前記第2ヨークから離間し、前記第1突出部と前記第3突出部との間には第1ガイド部材が介装され、前記第2突出部と前記第4突出部との間には第2ガイド部材が介装されることを特徴とする。
前記熱処理は、高周波焼入れ、浸炭焼入れ、及び真空焼入れのいずれかであることを特徴とする。
前記第1ガイド部材及び第2ガイド部材は、複数の転動体を含み、前記複数の転動体の少なくとも一部は磁性体からなる第1転動体であることを特徴とする。
前記第1ガイド部材及び第2ガイド部材は、前記第1転動体と、非磁性体からなる第2転動体とを含み、前記第1転動体及び第2転動体は、前記変位方向に沿って交互に配設されていることを特徴とする。
前記第1ヨークと前記第2ヨークとは対向配置され、前記永久磁石は、前記第1ヨークの前記第2ヨークがある側に配設され、前記コイルは、前記第2ヨークの前記第1ヨークがある側に配設されていることを特徴とする。
前記コイルは、絶縁体によって成形された空芯のコイルであることを特徴とする。
本願発明によれば、コイルと第2ヨークの間に低保磁力磁性体を設けるようにしたので、残留磁化の発生を抑えることができる。残留磁化の発生を抑えることができるので、残留磁化による第1ヨークの推力への影響を抑えることができ、第1ヨークを正確に移動させることができ、第1ヨークの位置決め精度を向上させる電磁アクチュエータを提供することができる。
また、本願発明によれば、第2ヨークの永久磁石に対向する面のうち、永久磁石により磁化される領域には、硬化させるための熱処理が施されない領域であるので、残留磁化の発生を抑えることができる。残留磁化の発生を抑えることができるので、残留磁化による第1ヨークの推力への影響を抑えることができ、第1ヨークを正確に移動させることができ、第1ヨークの位置決め精度を向上させる電磁アクチュエータを提供することができる。
本実施の形態にかかるリニア電磁アクチュエータの斜視図である。 図1に示すリニア電磁アクチュエータの分解斜視図である。 図1のIII−III線矢視断面図である。 図1のIV−IV線矢視断面図である。 図5A〜図5Cは、スライドテーブルの推力を妨げる制動力が発生する原理を説明するための模式図であって、図5Aは、可動部が停止しているときに磁性体に発生する磁極を示し、図5Bは、磁性体の保磁力が小さい場合に、可動部の矢印B1方向の移動によって、該磁性体に発生する磁極を示し、図5Cは、磁性体の保磁力が大きい場合、可動部の矢印B1方向に移動によって、該磁性体に発生する磁極を示す。 低保磁力磁性体をガイドレールとコイルとの間に設けない場合における、スライドテーブルの位置及び移動方向と、スライドテーブルの推力の偏差との関係を示す図である。 一定の厚さ(例えば、0.5mm)を有する低保磁力磁性体をガイドレールとコイルとの間に設けた場合における、スライドテーブルの位置及び移動方向と、スライドテーブルの推力の偏差との関係を示す図である。 図7の低保磁力磁性体を2枚重ねて、2枚の低保磁力磁性体をガイドレールとコイルとの間に設けた場合における、スライドテーブルの位置及び移動方向と、スライドテーブルの推力の偏差との関係を示す図である。 図6〜図8のそれぞれの場合におけるスライドテーブルの移動による推力のヒステリシスを示す図である。 変形例2のリニア電磁アクチュエータの分解斜視図であり、ガイドレールのうち熱処理が施される領域(斜線で示す)の一例を示す図である。 変形例3のリニア電磁アクチュエータの分解斜視図であり、ガイドレールのうち永久磁石によって磁化される領域(斜線で示す)の一例を示す図である。
本発明に係る電磁アクチュエータについて、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。本実施の形態では、本発明の電磁アクチュエータを、リニア電磁アクチュエータに適用して説明する。
図1は、本実施の形態にかかるリニア電磁アクチュエータ10の斜視図であり、図2は、リニア電磁アクチュエータ10の分解斜視図であり、図3及び図4は、リニア電磁アクチュエータ10の断面図である。なお、図3は、図1のIII−III線矢視断面図であり、図4は、図1のIV−IV線矢視断面図である。
リニア電磁アクチュエータ10は、固定部14と、固定部14に対向して配設された可動部18とを備えている。固定部14は、ガイドレール(第2ヨーク)20と、保磁力が所定値(例えば、500A/m)より小さい低保磁力磁性体36と、コイル12と、回路基板26と、ストッパー部60とを備える。可動部18は、スライドテーブル46(第1ヨーク)と、長方形の板状部材70と、エンドブロック72と、2つの永久磁石16a、16bと、スケール48と、ストッパー部73とを備えている。
ガイドレール20、スライドテーブル46として形成されるヨークは、マルテンサイト系ステンレス鋼(例えば、SUS440C等)、炭素鋼(例えば、S55C等)、クロムモリブデン鋼(例えば、SCM415等)であってもよい。ガイドレール20及びスライドテーブル46は、硬化させるための熱処理が施されている。例えば、ヨークが、(マルテンサイト系)ステンレス鋼であれば、真空焼入れ・焼戻しの熱処理を施すことによって、ヨークを硬化させる。また、ヨークが炭素鋼の場合は高周波焼入れ・焼戻しを、ヨークがクロムモリブデン鋼の場合は浸炭焼入れ・焼戻しを施すことによって、ヨークを硬化させる。マルテンサイト系ステンレス鋼、炭素鋼、又はクロムモリブデン鋼からなるヨークは、硬化させるための熱処理によって保磁力が一層高まり、高保磁力の磁性体になる。ガイドレール20及びスライドテーブル46は、全体に亘って熱処理が施されている。
ガイドレール20は、断面略コ字状の形状を有しており、且つコイル12及び低保磁力磁性体36を支持する。低保磁力磁性体36は、ガイドレール20の上面に配設される。低保磁力磁性体36は、純鉄(SUY)であってもよく、電磁鋼であってもよい。純鉄とは、不純物をまったく含まない鉄のことをいうが、実際に製造するのは困難であるので、純度が所定値より高い鉄であればよい。また、低保磁力磁性体36は、プレート状の形状を有してよい。さらに、低保磁力磁性体36は、低炭素鋼、パーマロイなどのニッケル合金、パーメンジュールなどのコバルト合金、アモルファス合金であってもよい。
コイル12は、絶縁膜で被覆された電導性の素線を巻回して樹脂からなる絶縁体34によってモールド成形された空芯のコイルである。コイル12は、低保磁力磁性体36の上面略中央部分に配設される。
回路基板26には、エンコーダ22及び電子回路24が実装されており、樹脂材料で形成されている。回路基板26は、コイル12より矢印A1方向側の低保磁力磁性体36の上面に配設されている。回路基板26は、回路基板26に形成された孔38に螺入されるねじ44により低保磁力磁性体36上に配設される。
電子回路24は、コイル12の素線及びエンコーダ22と電気的に各々接続され、図示しない外部装置からの制御信号に基づいて該素線に対して電流を流し、また、エンコーダ22から入力された電気信号を外部装置に出力する。前記エンコーダ22は、スライドテーブル46の底面に配置されたスケール48に対向して配置される。
エンコーダ22は、スケール48に向けて光を照射し、照射された光の反射光を受光する。可動部18が矢印A方向(変位方向)に変位した場合は、その反射光量が変動するので、エンコーダ22は、受光した反射光の光量に基づいて可動部18の変位量を算出して、算出結果を電気信号として電子回路24に出力する。なお、エンコーダ22は、図示しないが、光を照射する照射部、光を受光する受光部、及び受光部が受光した電荷に基づいて変位量を算出する変位量算出部を少なくとも有する。
ガイドレール20の両側部には、そのベースより可動部18に向かって突出部(第1及び第2突出部)28a、28bが突出形成され、各突出部28a、28bの内側には、図1〜図3に示す矢印A方向に沿ってガイド溝30a、30bが形成される。ガイド溝30a、30bに転動体としての複数のボール(第1及び第2ガイド部材)32が配設されている。この場合、ガイドレール20は、可動部18のスライドテーブル46よりも幅広であり、ガイドレール20の各突出部28a、28bの間に、スライドテーブル46が設けられる。ガイドレール20及び各突出部28a、28bの肉厚は、永久磁石16a、16bの矢印方向Aの幅d(図3参照)よりも薄い。なお、第1及び第2ガイド部材32は、転動体として複数の円筒又は円柱であってもよい。
低保磁力磁性体36の両端側には、ボール32が外部に放出されることを防止する断面略コ字状のボール係止部材52、56がねじ54、58によってそれぞれ固定される。
ストッパー部60は、ねじ62によって低保磁力磁性体36の上面に固定されている。ストッパー部60は、可動部18が矢印A1方向に変位した際に、可動部18がそれ以上変位することを阻止する。すなわち、ストッパー部60は、スライドテーブル46の他端部に連結されたエンドブロック72の側面と当接することで、可動部18のガイドレール20の矢印A1方向側への変位を阻止する。エンドブロック72は、スライドテーブル46の矢印A2方向の他端部に図示しないねじによって固定される。なお、図1〜図3は、ストッパー部60とエンドブロック72とが当接し、可動部18の矢印A1方向への変位が阻止されている状態を示す。
スライドテーブル46は、断面略コ字状の形状であり、スライドテーブル46の幅は、ガイドレール20の幅よりも小さく設定される。スライドテーブル46の両側部には、そのベースより固定部14に向かって突出部(第3及び第4突出部)74a、74bが突出形成されている。突出部74a、74bは、ガイドレール20から離間するように突出形成されている。各突出部74a、74bの外側には、矢印A方向に沿ってボール32を配設可能なガイド溝76a、76bが形成されている。スライドテーブル46とガイドレール20とは、ボール32を介して連結される(図4参照)。
すなわち、リニア電磁アクチュエータ10では、ガイド溝76a、76bと、ガイド溝30a、30bとが略同一の高さとなるように、ガイドレール20及びスライドテーブル46が配置され、ガイド溝76a、76b及びガイド溝30a、30bによって形成されるスペースに、複数のボール32が有限長さのリニアガイドとして収容されている。各ボール32の回転による案内作用下に、可動部18は、固定部14に対して矢印A方向に変位自在となる。
略矩形状の永久磁石16a、16bは、スライドテーブル46の幅方向の略中央部分においてコイル12に対向してスライドテーブル46の底面に配置される。つまり、永久磁石16a、16bは、スライドテーブル46の固定部14がある側に配設されている。永久磁石16a、16bは、所定間隔だけ離間して配置される。各永久磁石16a、16bの大きさは、コイル12の大きさよりも小さく設定されている。なお、2つの永久磁石16a、16bを配設するようにしたが、1つ、又は3つ以上の永久磁石を配設してもよい。板状部材70は、ねじ68によってスライドテーブル46の矢印A1方向の一端部に固定されている。
スライドテーブル46の一端部側及び他端部側には、その板厚方向に沿って複数のねじ孔78が形成されており、スライドテーブル46は、各ねじ孔78に螺入する図示しないねじによって他の部材を固定可能である。一方、エンドブロック72の矢印A2方向の側面には、その板厚方向に沿って図示しないねじ孔が形成されており、このねじ孔に螺入するねじによって他の部材を固定可能である。
ストッパー部73は、永久磁石16a近傍におけるスライドテーブル46の底面に配置されている。ストッパー部73は、ストッパー部60の矢印A1方向の側面と当接することにより、スライドテーブル46の矢印A2方向側への変位を阻止する。
ボール係止部材52、56、ストッパー部60、73、板状部材70、エンドブロック72、及び、ねじ44、54、58、62、68は、非磁性体から構成される。ボール32は、磁性体であってもよく、非磁性体であってもよい。また、磁性体のボール32(第1転動体)と、非磁性体(例えば、樹脂材)のボール32(第2転動体)を矢印A方向に沿って、交互に配設してもよい。
リニア電磁アクチュエータ10において、スライドテーブル46が複数のボール32の案内作用下に矢印A方向に変位する場合、ボール32は同一方向に回転するが、隣接する各ボール32同士が互いに接する面では、各ボール32は互いに逆方向に回転する。これにより、各ボール32間で高摩擦抵抗が生じて、ボール32の位置ずれが発生し、滑らかにスライドテーブル46を変位させることができなくなる可能性がある。したがって、磁性体のボール32と非磁性体のボール32とを交互に配設することで、隣接するボール32間での摩擦抵抗を抑制し、スライドテーブル46を滑らかに変位させることができる。
また、各ボール32の少なくとも一部のボール32を磁性体とすることで、突出部28a、28bと突出部74a、74bとの間のスペースにおける漏れ磁束の発生をさらに抑制することができる。
このような構成を有するリニア電磁アクチュエータ10において、コイルの通電させる電流の向きを変えることによって、リニア電磁アクチュエータ10内に発生する磁束とコイル12を流れる電流の向きによって、コイル12にフレミングの左手の法則に基づく矢印A方向に向かう推力(ローレンツ力)が発生する。この発生した推力によってスライドテーブル46、つまり、可動部18が変位する。このスライドテーブル46の変位中に、ガイドレール20に残留磁化が発生してしまうと、スライドテーブル46の推力を妨げる制動力が発生する。以下、この制動力が発生する原理について詳しく説明する。
図5A〜図5Cは、スライドテーブル46の推力を妨げる制動力が発生する原理を説明するための模式図である。可動部100は、磁性体102と永久磁石104とを有し、永久磁石104は、磁性体106と対向して配置されている。可動部100は、磁性体106の上方で矢印B方向に移動する。
図5Aは、可動部100が停止しているときに磁性体106に発生する磁極を示す。可動部100が停止しているときは、磁性体106は、永久磁石104により磁化され、永久磁石104に対応する磁性体106の部分に磁極が発生する。具体的には、永久磁石104のN極の領域に対向する磁性体106の領域にはS極が磁化され、永久磁石104のS極の領域に対向する磁性体106の領域にはN極が磁化される。
図5Bは、磁性体106の保磁力が小さい場合(磁性体106が低保磁力の場合)に、可動部100の矢印B1方向の移動によって、該磁性体106に発生する磁極を示す。可動部100の移動に伴い磁性体106に磁化される磁極も移動する。図5B中の、永久磁石104から磁性体106に伸びている矢印は、永久磁石104と磁性体106とにより生じる磁気力を示す。このように、磁性体106の保磁力が小さい場合は、発生した磁気力は、可動部100の移動方向に対して略垂直なので、水平方向の力が発生し難い。
図5Cは、磁性体106の保磁力が大きい場合(磁性体106が高保磁力の場合に)、可動部100の矢印B1方向に移動によって、該磁性体106に発生する磁極を示す。可動部100が移動しても、移動前に磁化した磁性体106の領域に磁化が残ってしまい(残留磁化)、磁化された領域に磁極が残存する状態となる。この残留磁化により、永久磁石104と磁性体106とによって生じる磁気力が、可動部100の移動方向に対して斜め後方向に働いてしまい、可動部100の移動方向とは逆の方向に力(制動力)が発生してしまう。したがって、磁性体106は、保磁力が小さい磁性体が好ましいが、ガイドレール20及びスライドテーブル46は、ある程度の強度と必要であり、熱処理で硬化させるために保磁力が大きい磁性体になってしまう。
そこで、本発明は、上述したように、永久磁石16a、16bとガイドレール20との間に、ガイドレール20の保磁力より小さい低保磁力磁性体36を設けることで、残留磁化の発生を抑制することができる。これにより、制動力の発生を抑えることができる。つまり、低保磁力磁性体36をコイル12とガイドレール20との間に設けておけば、低保磁力磁性体36によってガイドレール20が磁化され難くなる。この場合、低保磁力磁性体36は永久磁石16a、16bによって磁化されるが、上述したように、低保磁力磁性体36は残留磁化が少ない又は発生しないので、制動力の発生を抑えることができる。
図6は、低保磁力磁性体36をガイドレール20とコイル12との間に設けない場合における、スライドテーブル46の位置及び移動方向と、スライドテーブル46の推力の偏差との関係を示す図である。横軸は、スライドテーブル46の位置を示し、+方向は、基準位置より矢印A2方向(押出し方向)を示し、−方向は、基準位置より矢印A1方向(引込み方向)を示す。また、縦軸は、スライドテーブル46の推力の偏差を示す。偏差は、残留磁化の影響を受けた実際のスライドテーブル46の推力と、残留磁化の影響を受けない場合のスライドテーブル46の推力(基準推力)との差を示す。
図6に示すように、ガイドレール20の残留磁化によって制動力が大きくなり、ヒステリシスが生じてしまっている。これにより、スライドテーブル46の位置決めが難しくなるとともに、スライドテーブル46の位置合わせ精度が低下してしまう。
図7は、一定の厚さ(例えば、0.5mm)を有する低保磁力磁性体36をガイドレール20とコイル12との間に設けた場合における、スライドテーブル46の位置及び移動方向と、スライドテーブル46の推力の偏差との関係を示す図である。図7の縦軸、横軸は、図6と同様である。低保磁力磁性体36をガイドレール20と永久磁石16a、16bとの間に設けると、ヒステリシスが図6に比べ小さくなっていることが諒解されよう。ここで、低保磁力磁性体36を設けても完全にヒステリシスがなくならない理由としては、低保磁力磁性体36であっても保磁力が小さいだけで、残留磁化は少なからず発生してしまうからである。また、ガイドレール20にも小さい残留磁化が発生してしまうからである。
図8は、図7の低保磁力磁性体36を2枚重ねて、2枚の低保磁力磁性体36をガイドレール20とコイル12との間に設けた場合における、スライドテーブル46の位置及び移動方向と、スライドテーブル46の推力の偏差との関係を示す図である。図8の縦軸、横軸は、図6と同様である。2枚重ねた低保磁力磁性体36をガイドレール20と永久磁石16a、16bとの間に設けると、ヒステリシスが図7に比べさらに小さくなっていることが諒解されよう。これは、図7に比べ、低保磁力磁性体36及びガイドレール20に発生する残留磁化がさらに小さくなっているからである。
このように、永久磁石16a、16bとガイドレール20との間に低保磁力磁性体36を設け、その厚さを厚くすると、ガイドレール20及び低保磁力磁性体36に発生する残留磁化がさらに小さくなり、スライドテーブル46の推力は基準推力に近づく。なお、図7の低保磁力磁性体36を2枚重ねるのではなく、厚さが1.00mmの低保磁力磁性体36を1枚設けた場合であっても、図8と同様の結果が得られる。
図9は、図6〜図8のそれぞれの場合におけるスライドテーブル46の移動による推力のヒステリシスを示す図である。低保磁力磁性体36を設けていない場合に発生するヒステリシスは、図7に示す低保磁力磁性体36を設ける場合に比べ3倍以上大きくなる。また、図7に示す低保磁力磁性体36を2枚重ねると、低保磁力磁性体36を1枚設ける場合に比べ、ヒステリシスが約1/2小さくなることがわかる。低保磁力磁性体36の厚さは、許容するヒステリシスの値に応じて変えてもよい。
このように、ガイドレール20と永久磁石16a、16bとの間に低保磁力磁性体36を設けることで、ガイドレール20及び低保磁力磁性体36に発生する残留磁化を抑えることができる。残留磁化を抑えることができるので、該残留磁化による可動部18の推力の影響を抑えることができ、スライドテーブル46を正確に移動させることができ、スライドテーブル46の位置決め精度が向上したリニア電磁アクチュエータ10を提供することができる。
なお、上記実施の形態は、以下のように変形してもよい。
(変形例1)上記実施の形態では、固定部14のガイドレール20にコイル12を設け、可動部18のスライドテーブル46に永久磁石16a、16bを設けるようにしたが、固定部14のガイドレール20に永久磁石16a、16bを設け、可動部18のスライドテーブル46にコイル12を設けるようにしてもよい。この場合は、低保磁力磁性体36は、コイル12とスライドテーブル46との間に設けられる。
(変形例2)上記実施の形態では、スライドテーブル46の推力を妨げる制動力の発生を抑制するために、ガイドレール20とコイル12との間に、低保磁力磁性体36を設けるようにしたが、低保磁力磁性体36を設けなくてもよい。この場合は、ガイドレール20のうち、永久磁石16a、16bに対向する面以外に対して熱処理を施す。つまり、ガイドレール20のうち、永久磁石16a、16bに対向する面に対しては熱処理を施さずに、それ以外の部位(突出部28a、28b)に対して熱処理を施す。
図10は、変形例2のリニア電磁アクチュエータ10の分解斜視図であり、ガイドレール20のうち熱処理が施される領域の一例を示す図である。斜線を付している領域200は、ガイドレール20のうち熱処理が施される領域を示している。つまり、領域200以外の領域(斜線が付されていない領域)は、熱処理が施されない領域を示している。
突出部28a、28bは、スライドテーブル46が矢印A方向に移動するためのガイドとしての役割を果すものであるから硬い方が好ましい。一方で、ガイドレール20のうち、永久磁石16a、16bに対向する面は、突出部28a、28bに比べ硬度が要求されない。したがって、ガイドレール20の永久磁石16a、16bに対向する面以外の部位(突出部28a、28b)に対してのみ熱処理を施す。ガイドレール20の永久磁石16a、16bに対抗する面は、熱処理が施されていなので保磁力は高くなっていない。これにより、ガイドレール20とコイル12との間に低保磁力磁性体36を設けなくても、ガイドレール20に発生する残留磁化を抑制することができ、スライドテーブル46の推力を妨げる制動力の発生を抑制することができる。
なお、ガイドレール20のうち、永久磁石16a、16bに対向する面に対しては熱処理を施さずに、永久磁石16a、16bに対向する面以外に対して熱処理を施すとともに、ガイドレール20とコイル12との間に低保磁力磁性体36を設けるようにしてもよい。これにより、更に、残留磁化の発生を抑えることができ、スライドテーブル46の推力を妨げる制動力の発生を抑制することができる。
(変形例3)上記変形例2では、ガイドレール20のうち、永久磁石16a、16bに対抗する面は熱処理を施さないようにしたが、ガイドレール20の永久磁石16a、16bに対向する面うち、少なくとも永久磁石16a、16bによって磁化される領域には熱処理を施さなければよい。つまり、永久磁石16a、16bに対向する面であっても、永久磁石16a、16bによって磁化される領域以外であれば、熱処理を施してもよい。
図11は、変形例3のリニア電磁アクチュエータ10の分解斜視図であり、ガイドレールの永久磁石16a、16bに対向する面のうち永久磁石によって磁化される領域の一例を示す図である。斜線で示す領域202は、ガイドレール20のうち、永久磁石16a、16bによって磁化される領域を示す。つまり、この領域202に熱処理を施してしまうと、永久磁石16a、16bによって残留磁化が発生し易くなり、該残留磁化による可動部18の推力の影響が大きくなるので、少なくとも該領域202には、熱処理を施さないようにすればよい。
なお、ガイドレール20の永久磁石16a、16bに対向する面のうち、少なくとも永久磁石16a、16bに対向する領域には熱処理を施さないようにしてもよい。また、ガイドレール20の永久磁石16a、16bに対向する面のうち、少なくとも永久磁石16a、16bによって磁化される領域、又は、永久磁石16a、16bに対向する領域には熱処理を施さないとともに、ガイドレール20とコイル12との間に低保磁力磁性体36を設けるようにしてもよい。これにより、更に、残留磁化の発生を抑えることができ、スライドテーブル46の推力を妨げる制動力の発生を抑制することができる。
(変形例4)上記実施の形態では、カードタイプのリニア電磁アクチュエータ10(薄型のリニア電磁アクチュエータ)を用いて説明したが、カードタイプのリニア電磁アクチュエータ10に限定されないことは言うまでもない。また、リニア電磁アクチュエータ10を用いて本発明を説明したが、リニア電磁アクチュエータ10に限られず、電磁アクチュエータであればよい。
(変形例5)上記実施の形態の突出部28a及び28bのガイド溝30a、30bと、突出部74a及び74bのガイド溝76a、76bとで形成されるスペースに、ボール32とボール32とが接触しないように、ボール32を保持する保持器を設けてもよい。これによりボール32同士の摩擦を回避することができ、ボール32がガイド溝30a、30b、76a、76bから脱落することを防止することができる。保持器は、例えば、長手方向に沿って複数の孔が設けられたプレートであり、該保持器の孔にボール32をそれぞれ嵌め込んでもよい。
また、保持器は、例えば、糸と、中心に孔が空いた摩擦力の小さい複数のプレートとを有し、ボール32の中心には孔が設けられている。各ボール32間にプレートを配置し、各ボール32と各プレートとの孔に糸を通すことで、保持具は、各ボール32同士が接触しないように複数のボール32を保持することができる。
(変形例6)上記変形例1〜5を任意に組み合わせた形態であってもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10…リニア電磁アクチュエータ 12…コイル
14…固定部 16a、16b…永久磁石
18…可動部 20…ガイドレール
28a、28b、74a、74b…突出部
30a、30b、76a、76b…ガイド溝
32…ボール 36…低保磁力磁性体
46…スライドテーブル 200、202…領域

Claims (16)

  1. 永久磁石を支持する第1ヨークと、前記永久磁石に対向して配置されたコイルを支持する第2ヨークとの相対位置を、前記コイルに電流を流すことで発生する推力によって変位させる電磁アクチュエータであって、
    保磁力が所定値より小さい低保磁力磁性体を備え、
    前記低保磁力磁性体は、前記コイルと前記第2ヨークとの間に配設されていることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 請求項1に記載の電磁アクチュエータであって、
    前記第2ヨークの両端側には、前記第1ヨークに向かって第1突出部及び第2突出部が変位方向に沿って突出形成され、
    前記第1ヨークは、前記第1突出部及び前記第2突出部との間に設けられることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  3. 請求項1に記載の電磁アクチュエータであって、
    前記第1ヨークの両端側には、前記第2ヨークに向かい第3突出部及び第4突出部が変位方向に沿って突出形成され、
    前記第3突出部及び第4突出部は、前記第2ヨークから離間し、
    前記第3突出部と前記第2ヨークとの間には第1ガイド部材が介装され、
    前記第4突出部と前記第2ヨークとの間には第2ガイド部材が介装されることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  4. 請求項3に記載の電磁アクチュエータであって、
    第2ヨークの両端側には、前記第1ヨークに向かい第1突出部及び第2突出部が前記第3突出部及び第4突出部に沿って突出形成され、
    前記第1ガイド部材は、前記第1突出部と第3突出部との間に介装され、
    前記第2ガイド部材は、前記第2突出部と第4突出部との間に介装されることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の電磁アクチュエータであって、
    前記第2ヨークは、少なくとも前記永久磁石に対向する面以外の部分には硬化させるための熱処理が施されており、前記永久磁石に対向する面のうち、少なくとも前記永久磁石により磁化される領域は、硬化させるための熱処理が施されていないことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電磁アクチュエータであって、
    前記低保磁力磁性体は、純鉄、電磁鋼、低炭素鋼、コバルト合金、または、アモルファス合金であることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電磁アクチュエータであって、
    前記低保磁力磁性体は、プレート状の形状であることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  8. 永久磁石を支持する第1ヨークと、前記永久磁石に対向して配置されたコイルを支持する第2ヨークとの相対位置を、前記コイルに電流を流すことで発生する推力によって変位させる電磁アクチュエータであって、
    前記第2ヨークは、少なくとも前記永久磁石に対向する面以外の部分には硬化させるための熱処理が施されており、前記永久磁石に対向する面のうち、少なくとも前記永久磁石により磁化される領域は、硬化させるための熱処理が施されていないことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  9. 請求項8に記載の電磁アクチュエータであって、
    前記第2ヨークの前記永久磁石に対向する面は、硬化させるための熱処理が施されない領域であることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  10. 請求項8又は9に記載の電磁アクチュエータであって、
    前記第2ヨークの両端側には、前記第1ヨークに向かって第1突出部及び第2突出部が変位方向に沿って突出形成され、
    前記第1ヨークは、前記第1突出部及び前記第2突出部との間に設けられており、
    少なくとも前記第1突出部及び前記第2突出部は、熱処理が施されていることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  11. 請求項10に記載の電磁アクチュエータであって、
    前記第1ヨークの両端側には、前記第2ヨークに向かって第3突出部及び第4突出部が前記第1突出部及び前記第2突出部に沿って突出形成され、
    前記第3突出部及び第4突出部は、前記第2ヨークから離間し、
    前記第1突出部と前記第3突出部との間には第1ガイド部材が介装され、
    前記第2突出部と前記第4突出部との間には第2ガイド部材が介装されることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  12. 請求項5、8〜11のいずれか1項に記載の電磁アクチュエータであって、
    前記熱処理は、高周波焼入れ、浸炭焼入れ、及び真空焼入れのいずれかであることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  13. 請求項3、4、又は11に記載の電磁アクチュエータであって、
    前記第1ガイド部材及び第2ガイド部材は、複数の転動体を含み、前記複数の転動体の少なくとも一部は磁性体からなる第1転動体であることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  14. 請求項13に記載の電磁アクチュエータであって、
    前記第1ガイド部材及び第2ガイド部材は、前記第1転動体と、非磁性体からなる第2転動体とを含み、
    前記第1転動体及び第2転動体は、前記変位方向に沿って交互に配設されていることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の電磁アクチュエータであって、
    前記第1ヨークと前記第2ヨークとは対向配置され、
    前記永久磁石は、前記第1ヨークの前記第2ヨークがある側に配設され、
    前記コイルは、前記第2ヨークの前記第1ヨークがある側に配設されていることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の電磁アクチュエータであって、
    前記コイルは、絶縁体によって成形された空芯のコイルであることを特徴とする電磁アクチュエータ。
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