JP4439719B2 - 軒樋吊具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、家屋の軒に軒樋を取付ける際に使用される軒樋吊具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家屋の軒に軒樋を取付ける際に軒樋吊具が使用される。従来の軒樋吊具としては、特開平7−310410号公報や特開平8−114010号公報等に記載されているようなものがある。
【0003】
これらの軒樋吊具は、家屋の軒部分に取付杆を介して取付けられる。軒樋吊具の吊具本体は一端に軒樋の前縁を係止可能な前縁係止部を備え、他端に軒樋の後耳縁を保持可能な後耳縁保持部を備えている。
【0004】
そして、後耳縁の後耳縁保持部からの離脱を防止する離脱防止片が後耳縁保持部とほぼ対向配設されている。この離脱防止片は、上方および下方へ弾性変形可能なバネ板で構成されている。更に、この離脱防止片の下方には、離脱防止片の下方への弾性変形を規制可能な規制片が設けられている。
【0005】
そして、軒樋を前縁が上位置となり後耳縁が下位置となるように保持して、軒樋吊具の前縁係止部に軒樋の前縁を上方から係止させ、前縁を中心として後耳縁が上方へ移動するように軒樋を回動させ、軒樋吊具の後耳縁保持部へ軒樋の後耳縁を嵌着保持させる。
【0006】
この際、軒樋の後耳縁で離脱防止片のバネ力に抗して離脱防止片を下から押すことにより、離脱防止片を上方へ弾性変形および退避させて、軒樋吊具の後耳縁保持部へ軒樋の後耳縁を嵌着保持させる。
【0007】
軒樋吊具の後耳縁保持部への軒樋の後耳縁の嵌着後には、離脱防止片がバネ力により後耳縁保持部の対向位置へと復帰され、更に、規制片が離脱防止片の下方への弾性変形を規制することにより、後耳縁の離脱が防止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の軒樋吊具では、離脱防止片の下方への弾性変形を規制する規制片を設ける必要があったので、その分だけ構造が複雑となり、且つ、部品コスト上昇の原因となっていた。
【0009】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、構造を簡略化してコストダウンを図ることのできる軒樋吊具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、吊具本体が軒樋の後耳縁を保持可能な後耳縁保持部を備え、前記後耳縁の前記後耳縁保持部からの離脱を防止する離脱防止片が上方へ弾性変形可能で且つ下方への弾性変形を規制可能に設けられた軒樋吊具において、前記離脱防止片は両側部に下方へ屈曲されたフランジを有するコ字断面形状のもので、その他端が前記後耳縁保持部の前方に対向位置するように、その一端が前記吊具本体の一端側下面に固着され、前記両側部のフランジの屈曲部にその一端側から途中までスリットが形成されることで離脱防止片の下方への弾性変形規制手段とされるとともに、スリットが形成されている部分の両フランジが前記吊具本体へ当接係止可能なストッパ部とされていることを特徴としている。
【0011】
このように構成された請求項1にかかる発明によれば、両側部に下方へ屈曲されたフランジを有するコ字断面形状の離脱防止片の両側部のフランジの屈曲部にその一端側から途中までスリットが形成されることで離脱防止片の下方への弾性変形規制手段とされるとともに、スリットが形成されている部分の両フランジが吊具本体へ当接係止可能なストッパ部とされていることにより、別体の規制片を設ける必要をなくすことができ、構造を簡略化してコストダウンを図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図示例と共に説明する。
【0013】
図1〜図5は、この発明の実施の形態を示すものである。
【0014】
まず、構成を説明すると、図1に示すように、家屋の軒部分に所要間隔を置いて取付杆1が固定され、各取付杆1に軒樋吊具2がカシメなどにより取付けられている(カシメ部3)。この軒樋吊具2により軒樋4が吊下固定される。
【0015】
軒樋4は、一端に前耳縁5を有し、他端に後耳縁6を有している。
【0016】
軒樋吊具2の吊具本体7は、ほぼ水平な短尺材であり、両側部に下方へ屈曲されたフランジ8を有するコ字断面形状を呈している。吊具本体7は、一端に軒樋4の前耳縁5を係止可能な上方へ屈曲したフック状の前耳縁係止部9を備えている。また、吊具本体7は、他端に軒樋4の後耳縁6を包持可能な側面視コ字状の後耳縁保持部10を備えている。この後耳縁保持部10は、吊具本体7の中間部を斜上方へ向けて屈曲(屈曲部11)し、他端部を下方へ向けて複数回屈曲することによって形成されている。
【0017】
そして、図2に示すように、この屈曲部と後耳縁保持部10の下部との間の間隙部12には、後耳縁6の後耳縁保持部10からの離脱を防止する離脱防止片13が、後耳縁保持部10の下部に対し所要の隙間14を有してほぼ対向するように配設されている。この離脱防止片13は、金属材料または樹脂材料によって上方および下方へ弾性変形可能に構成され、図3(a)(b)に示すように、両側部に下方へ屈曲されたフランジ15を有するコ字断面形状を呈している。離脱防止片13は、吊具本体7の一端側に面接触可能な基端の固定部16を有し、この固定部16にカシメ孔17が形成されて、固定部16を軒樋吊具2と共に取付杆1へカシメ部3でカシメ止めされている。また、離脱防止片13先端の可変形部18は、屈曲部11に対応する位置で、固定部16に対し僅かに斜下方に後耳縁保持部10の下部へほぼ向けて屈曲されており(屈曲部19)、この可変形部18には後耳縁6を係止可能なフック状部20が上方へ屈曲形成されている。
【0018】
この実施の形態のものでは、離脱防止片13の上方への弾性変形促進手段21と下方への弾性変形規制手段22とを離脱防止片13自体に備えるようにしている。
【0019】
このうち、上方への弾性変形促進手段21は、固定部16とその両側のフランジ15aとの間に形成されたスリット23によって構成されている。
【0020】
また、下方への弾性変形規制手段22は、スリット23によって固定部16と分離され可変形部18と共に変形可能とされたフランジ15aによって構成されている。このフランジ15aが、吊具本体7の下面へ当接係止可能なストッパ部24として機能し得るようにされている。
【0021】
次に、この実施の形態の作用について説明する。
【0022】
図4(a)に示すように、軒樋4を前耳縁5が上位置となり後耳縁6が下位置となるように保持して、図4(b)に示すように、軒樋吊具2の前耳縁係止部9に軒樋4の前耳縁5を上方から係止させ、図4(c)に示すように、前耳縁5を中心として後耳縁6が上方へ移動するように軒樋4を回動させ、図4(d)に示すように、軒樋吊具2の後耳縁保持部10へ軒樋4の後耳縁6を嵌着保持させる。
【0023】
この際、軒樋4の後耳縁6で離脱防止片13のバネ力に抗して離脱防止片13を下から押すことにより、離脱防止片13を上方へ弾性変形および退避させて、軒樋吊具2の後耳縁保持部10へ軒樋4の後耳縁6を嵌着保持させる。
【0024】
軒樋吊具2の後耳縁保持部10への軒樋4の後耳縁6の嵌着後には、離脱防止片13がバネ力により後耳縁保持部10の対向位置へ復帰され、更に、下方への弾性変形規制手段22が離脱防止片13の下方への弾性変形を規制することにより、後耳縁6の離脱が防止される。
【0025】
この実施の形態では、離脱防止片13の上方への弾性変形促進手段21を備えたことにより、小さな力でも容易に離脱防止片13を押上げて軒樋吊具2の後耳縁保持部10へ軒樋4の後耳縁6を嵌着保持させることができる。特に、軒樋4が変形し易い薄肉の金属樋である場合でも、たたき上げる必要がないので、金属樋がへこむ心配もない。また、離脱防止片13の上方への弾性変形促進手段21を離脱防止片13自体に備えたことにより構造を簡略化してコストダウンを図ることができる。特に、離脱防止片13の上方への弾性変形促進手段21として、固定部16とその両側のフランジ15aとの間をスリット23で分離したことにより、図5(a)に示すように、離脱防止片13の可変形部18が容易に上方へ弾性変形し得るようになり、弾性変形促進手段21を容易に形成して確実に作動するものとすることができる。
【0026】
また、離脱防止片13の下方への弾性変形規制手段22を離脱防止片13自体に備えたことにより、別体の規制片を設ける必要をなくすことができ、構造を簡略化してコストダウンを図ることができる。特に、スリット23によって固定部16と分離されたフランジ15aを吊具本体7の下面へ当接係止される可変形部18のストッパ部24として利用することによって、図5(b)に示すように、可変形部18が下方へ弾性変形するのを確実に防止することができ、離脱防止片13による保持力を維持することができる。
【0027】
(削除)
【0028】
(削除)
【0029】
(削除)
【0030】
(削除)
【0031】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、両側部に下方へ屈曲されたフランジを有するコ字断面形状の離脱防止片の両側部のフランジの屈曲部にその一端側から途中までスリットが形成されることで離脱防止片の下方への弾性変形規制手段とされるとともに、スリットが形成されている部分の両フランジが吊具本体へ当接係止可能なストッパ部とされていることにより、別体の規制片を設ける必要をなくすことができ、構造を簡略化してコストダウンを図ることができる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の側面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】(a)は離脱防止片の平面図、(b)は離脱防止片の側面図である。
【図4】(a)〜(d)は軒樋の取付工程図である。
【図5】(a)は離脱防止片の上方へ弾性変形時の作動図、(b)は離脱防止片の下方へ弾性変形時の作動図である。
【符号の説明】
2 軒樋吊具
4 軒樋
6 後耳縁
7 吊具本体
10 後耳縁保持部
13 離脱防止片
22 弾性変形規制手段
24 ストッパ部
Claims (1)
- 吊具本体が軒樋の後耳縁を保持可能な後耳縁保持部を備え、前記後耳縁の前記後耳縁保持部からの離脱を防止する離脱防止片が上方へ弾性変形可能で且つ下方への弾性変形を規制可能に設けられた軒樋吊具において、
前記離脱防止片は両側部に下方へ屈曲されたフランジを有するコ字断面形状のもので、その他端が前記後耳縁保持部の前方に対向位置するように、その一端が前記吊具本体の一端側下面に固着され、前記両側部のフランジの屈曲部にその一端側から途中までスリットが形成されることで離脱防止片の下方への弾性変形規制手段とされるとともに、スリットが形成されている部分の両フランジが前記吊具本体へ当接係止可能なストッパ部とされていることを特徴とする軒樋吊具。
Priority Applications (1)
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JP2000361337A JP4439719B2 (ja) | 2000-11-28 | 2000-11-28 | 軒樋吊具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000361337A JP4439719B2 (ja) | 2000-11-28 | 2000-11-28 | 軒樋吊具 |
Publications (2)
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JP2002167919A JP2002167919A (ja) | 2002-06-11 |
JP4439719B2 true JP4439719B2 (ja) | 2010-03-24 |
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ID=18832788
Family Applications (1)
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JP2000361337A Expired - Lifetime JP4439719B2 (ja) | 2000-11-28 | 2000-11-28 | 軒樋吊具 |
Country Status (1)
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-
2000
- 2000-11-28 JP JP2000361337A patent/JP4439719B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP2002167919A (ja) | 2002-06-11 |
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