JP4429590B2 - ユビキノン含有水可溶性組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユビキノンを含有する水可溶性組成物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ユビキノン、特にユビデカレノン(コエンザイムQ10)は生体内の酸化還元反応に関与する電子伝達物質ユビキノンの一種で、高等動物の体内に存在し、医薬品または食品として有用である。
より詳しくは、ユビデカレノンはうっ血性心不全による浮腫、肺うっ血や狭心症状等の治療を目的とした医薬品または健康食品として有用である。
【0003】
しかしながら、ユビキノンは脂溶性であるため、ユビキノンを従来法により乳化して、例えば飲料、ゼリー等水分含量の高い食品や水性医薬品製剤の原料として使用すると、時間の経過とともに製品がネックリング(分離)の現象を呈してしまい、製品に濁りが生じ、商品価値を損なうという問題があった。このように、ユビキノンを飲料等の水性食品や水性医薬品製剤に使用することは困難であった。
また、食品または医薬品製剤の形態によっては乾燥タイプの固形剤が望まれるが、結晶性ユビキノン粉末そのものでは光、酸素による分解が促進される問題もあった。
【0004】
このため、従来、医薬品の分野でユビキノンは、錠剤、カプセル剤等の固形剤で使用されているのみであり、特に飲料等の水を多量に含む食品や医薬品製剤の製造に使用出来るような安定化されたユビキノン含有水可溶性組成物は存在しなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、水を含有する食品または医薬品の製造に使用されるユビキノンを含有する安定化された水可溶性組成物、その製造方法、当該ユビキノン水可溶性組成物を原料として製造される、ユビキノン含有製剤および該製剤を含む食品または医薬品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
脂溶性であるユビキノンは水と単純混合すると、連続層と油層の比重が異なるため軽い油滴が上に分離(ネックリング)するという問題を有している。本発明者らは、種々検討した結果、油滴の平均粒子径を約800nm以下、好ましくは約150nm以下、より好ましくは約100nm以下、最も好ましくは約50nm以下程度に押さえることができれば上記の問題を実質的に改善もしくは解決できることを見出した。油滴の平均粒子径が約150nm以下であると得られるユビキノン含有水可溶性組成物は完全に透明である。約150nm〜800nmの場合は、ユビキノン含有水可溶性組成物にわずかな濁りを生じることがあるが、実質的な問題はない。下限値は、原料の種類、原料使用割合、使用する装置などにより異なるために一概にはいえないが、通常5nm程度である。しかしながら下限値は0nmを越えさえすればこれに限られることはない。また、この程度の油滴径にするには油脂、乳化剤、その溶解剤の種類と量、乳化法を明らかにすることで、より優れた成果を得ることになることをも見出した。
本発明者らはこれらの知見に基づいて、さらに検討を重ね、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、
(1) ユビキノンを含有する油脂が、乳化剤溶液中に微分散していることを特徴とするユビキノン含有水可溶性組成物、
(2) 乳化剤溶液中に微分散しているユビキノンを含有する油脂の粒子径が800nm以下であることを特徴とする前記(1)記載のユビキノン含有水可溶性組成物、
(3) アラビアガムまたは/およびゼラチンが乳化剤溶液中に含まれていることを特徴とする前記(1)または(2)に記載のユビキノン含有水可溶性組成物、
(4) 組成物に対して0.5〜15重量%のユビキノンを含有していることを特徴とする前記(1)記載のユビキノン含有水可溶性組成物、
(5) 透明であり、かつ赤褐色を呈している前記(1)〜(4)のいずれかに記載のユビキノン含有水可溶性組成物、
(6) ユビキノンがユビデカレノンであることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載のユビキノン含有水可溶性組成物、
(7) 前記(1)〜(6)のいずれかに記載のユビキノン含有水可溶性組成物の食品または医薬品製造のための使用、
(8) ユビキノンを溶解した油脂と、乳化剤溶液とを混合し、ユビキノンを含有する油脂を該溶液中に微分散させることを特徴とするユビキノン含有水可溶性組成物の製造方法、
(9) ユビキノンを溶解した油脂が、ユビキノンを1〜70重量%含有することを特徴とする前記(8)記載のユビキノン含有水可溶性組成物の製造方法、
(10) 乳化剤が、グリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、酵素分解レシチン、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、アラビアガムおよびゼラチンから選ばれる1種または2種以上である前記(8)または(9)記載のユビキノン含有水可溶性組成物の製造方法、
(11) 乳化剤の使用量がユビキノンを溶解した油脂100重量部に対し5〜1000重量部であることを特徴とする前記(8)〜(10)のいずれかに記載のユビキノン含有水可溶性組成物の製造方法、
(12) ユビキノンを溶解する溶解剤がグリセリン、糖アルコールおよび水から選ばれる1種または2種以上である前記(8)〜(11)のいずれかに記載のユビキノン含有水可溶性組成物の製造方法、
(13) 乳化剤溶液とユビキノンを溶解した油脂の配合比が重量比で99:1〜70:30であることを特徴とする前記(8)〜(12)のいずれかに記載のユビキノン含有水可溶性組成物の製造方法、
(14) 乳化剤溶液とユビキノンを溶解した油脂とを20〜100℃の温度で混合し、ユビキノンを含有する油脂を該溶液中に微分散させることを特徴とする前記(8)〜(13)のいずれかに記載のユビキノン含有水性組成物の製造方法、
(15) ユビキノンがユビデカレノンであることを特徴とする前記(8)〜(14)のいずれかに記載のユビキノン含有水性組成物の製造方法、
(16) 前記(1)〜(6)のいずれかに記載のユビキノン含有水可溶性組成物を乾燥させて得られるユビキノン含有製剤、
(17) ユビキノンがユビデカレノンであることを特徴とする前記(16)記載のユビキノン含有製剤、
(18) 前記(1)〜(6)のいずれかに記載のユビキノン含有水可溶性組成物を噴霧乾燥させて得られるユビキノン含有粉末製剤、
(19) ユビキノンがユビデカレノンであることを特徴とする前記(18)記載のユビキノン含有粉末製剤、
(20) 前記(1)〜(6)のいずれかに記載のユビキノン含有水可溶性組成物を噴霧冷却し、造粒して得られるユビキノン含有ビーズ製剤、
(21) ユビキノンがユビデカレノンであることを特徴とする前記(20)記載のユビキノン含有ビーズ製剤、
(22) 前記(16)〜(21)のいずれかに記載のユビキノン含有製剤を含む食品または医薬品、
に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられるユビキノンは、ユビキノンの有するイソプレン残基数が1〜12のものが好適に用いられ、6〜12のものがさらに好適に用いられ、残基数が10のもの(以下、ユビデカレノンという)が特に好適に用いられる。
ユビキノンは、公知の方法によって製造して得ることができる。ユビキノンの状態はいかなるものであってもよいが、結晶性であることが好ましい。
本発明の原料として使用される、例えば油脂、乳化剤、溶解剤としては特別な制限はないが、人または動物の健康に好ましくないものは使用されない。
本発明のユビキノン含有水可溶性組成物およびユビキノン含有製剤の製造方法は、上記したとおりであるが、以下にその好ましい実施の態様をユビデカレノンを例として説明する。
【0009】
本発明におけるユビキノンを含有する油脂に含まれるユビキノンの濃度は、約1〜70重量%である。但し、ユビキノンの濃度が高くなると冷却時固化し、硬くなるので10〜60重量%が好ましく、20〜50重量%がさらに好ましく、40重量%が特に好ましい。
【0010】
上記油脂としては、例えば大豆油、落花生油、綿実油、タラ肝油、脂肪酸グリセライドなどを挙げることができ、脂肪酸グリセライド、特に中鎖脂肪酸トリグリセライドが好ましく用いられる。中鎖脂肪酸トリグリセライドとしてはいずれのものでもよいが、脂肪酸部分がカプリル酸、またはカプリン酸であるものが好ましく用いられる。また、中鎖脂肪酸トリグリセライドとしては、市販されているものを用いてもよく、具体的には、例えばココナードMT、ココナードMT−N、ココナードRK(いずれも花王社製)、パナセート800、パナセート810、パナセート875(いずれも日本油脂社製)等が挙げられるが、これらに限らない。
なお、ここで使用する油脂はその他に、例えば前記した以外の植物油(ヤシ油、ナタネ油、ピーナッツ油、オリーブ油等)、動物脂肪、魚油等も用いられる。
【0011】
本発明に用いられる乳化剤のHLB(親水親油バランス)は通常は約7〜20、好ましくは約10〜16である。このような乳化剤としては、例えばグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、酵素処理レシチン、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、アラビアガム、ゼラチン等が挙げられ、単独で用いてもよいし、あるいは2種類以上を併用してもよい。
これらの乳化剤を、ユビキノンを溶解した油脂100重量部に対して約5〜1000重量部、好ましくは約20〜800重量部、更に好ましくは40〜600重量部添加して乳化させることで、ユビキノンを含有する油脂が乳化剤溶液中に微分散した、本発明のユビキノン含有水可溶性組成物を得ることができる。
なお、本発明において「微分散」とは、ユビキノンを含有する微細な油脂が乳化剤中に一様に分散していることを示す。本発明においては該分散液をエマルションとよぶこともある。
【0012】
上記乳化剤溶液の調製に使用される乳化剤の溶解剤としては、グリセリン、エリスリトール、マルチトール、キシリトールなどの糖アルコールもしくは水またはそれらの混合物が挙げられる。その中でも、グリセリンが好ましい。使用される溶解剤の量は、乳化剤を溶解させることのできる量であれば、いずれの量でもよい。
溶解剤として水以外の溶解剤を用いて調製された本発明のエマルションは保存安定性に優れ、且つ飲料中でも透明に溶解し、ネックリングを生成しないので、水以外の溶解剤を用いることが好ましい。
しかしながら、水を全く使用しないとエマルションの粘度が高く、ハンドリングが悪くなるため適量の水を加えて粘度を下げるのが好ましい。この場合は、ユビキノンを溶解した乳化剤と溶解剤を含む溶液を混合し、攪拌した後に水を添加するのが好ましい。
【0013】
一方、粉末製剤、ビーズ製剤等を製造するために使用されるユビキノン含有水可溶性組成物を製造するため使用される乳化剤の溶解剤としては、水を使用するのが好ましい。
【0014】
なお、後述するように、ユビキノン含有粉末製剤やビーズ製剤を製造する場合には例えば、フイルム形成能の良好な例えばアラビアガム、ゼラチン等のコーティング剤を乳化剤溶液に添加することが好ましい。この場合、粉末製剤、ビーズ製剤の生体内での溶解性が極端に低下することがある。このような場合には、ユビキノンを含有する油脂を乳化剤溶液中に分散させるに際し、コーティング剤と共に、例えば果糖、乳糖、砂糖等の低分子糖類(単糖類、二糖類、オリゴ糖類など)を添加するのが好ましい。その配合割合は製剤の種類やその製造方法、および該製剤に要求される物性(例えば、溶解性等)等により決まる。例えば、粉末製剤等を製造するには、溶解性を良くするためにかなりの量の糖を含んだものとするのが好ましい。一方、錠剤用のビーズを製造する場合は、弾力性を強めるコーティング剤を多く配合して圧縮耐性の強いものにするため、低分子糖類の割合は相対的に少なくするのが好ましい。従って、コーティング剤、糖類の配合比率は厳密に決めがたく、要望される製剤物性によって大きく変わるので、予備試験を行うことが好ましい。
【0015】
表1に、粉末製剤、またはビーズ製剤を製造する場合のコーティング剤(ゼラチンまたはアラビアガム)、低分子糖類、およびその他の成分(ユビキノン、油脂、乳化剤ならびに溶解剤)の好ましい配合割合の例を示す。
【0016】
【表1】
表中の%は、いずれも重量%を示している。この製剤の乳化に使用される油脂および乳化剤の種類と量、ユビキノンの溶解濃度はユビキノン含有水可溶性組成物の製造方法に準ずるものである。なお、これら製剤を製造する場合は、溶解剤として水を使用することが好ましい。この例では、ゼラチンやアラビアガムがコーティング剤として使用されているが、ゼラチンやアラビアガムは上述のとおり乳化剤としても使用されうる。ゼラチンやアラビアガムはコーティング剤としてのみならず乳化剤としても機能しうる。
【0017】
次に、ユビキノンを溶解した油脂と、乳化剤溶液、必要に応じてコーティング剤、低分子糖類とを混合し、ユビキノンを乳化させる。
エマルション中のユビキノンを溶解した油脂液の割合が30重量%以上になると油滴粒子径が大きくなる場合がある。従って、乳化剤溶液とユビキノンを含有する油脂の混合比は、重量比で約99:1〜約70:30程度、好ましくは約95:5〜約80:20程度である。
この際、高濃度のユビキノンを油脂に加熱溶解しても冷却すると固化するため、乳化時も溶解時の温度を維持することが好ましい。この温度はユビキノンの配合濃度にもよるが、最高約50℃で充分である。
一方、溶解剤としてグリセリンを使用する無水乳化法では加温しないとかなり粘度が高い。そのため、例えばユビキノンを10kg以上使用するような大量生産をする場合は約50〜70℃程度に加温することが好ましい。
【0018】
これらの乳化には、例えばコロイドミル、高速攪拌乳化機、高圧ホモゲナイザー(操作圧力約600Kg/cm2前後)、超高圧ホモゲナイザー(操作圧力約1000Kg/cm2以上)、超音波ホモゲナイザー等が使用される。大量生産の場合は、乳化を行う前に予備乳化を行ってもよい。
【0019】
エマルションの保存安定性は油滴粒子径分布に左右されるが、粒子径分布がシャープなほど良好である。コロイドミル、高速攪拌乳化機、超音波ホモゲナイザー等に比べ、高圧ホモゲナイザー、超高圧ホモゲナイザーを使用したエマルションの油滴粒子径分布は単一ピークで狭く、且つ、粒子径は小さい。従って、長期保存に耐え得る水可溶性ユビキノン製剤の乳化には、例えば高圧ホモゲナイザー、超高圧ホモゲナイザー等を使用するのが好ましい。
上記の方法によって得られるユビキノン含有水可溶性組成物中のユビキノンの含有量は、0.5〜15重量%であることが好ましく、1〜10重量%であることが更に好ましい。
【0020】
本発明のユビキノン含有水可溶性組成物を含有する製剤は、薬理学的に許容される1種もしくはそれ以上の担体と一緒に混合し、製剤学の技術分野においてよく知られている任意の方法により製造される。この場合は例えば、乳糖、ブドウ糖、ショ糖、マンニット等の賦形剤、澱粉、アルギン酸ナトリウム等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ゼラチン等の結合剤、脂肪酸エステル等の界面活性剤、グリセリン等の可塑剤、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類等の防腐剤、pH調整剤、香料もしくは着色料等がさらに含有されていてもよい。
また、本発明のユビキノン含有水可溶性組成物は食品あるいは食品成分として用いられてもよく、例えば各種の栄養素、パルミチン酸レチノール、トコフェロール、ビスベンチアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、シアノコバラミン、コレカルシフェロール、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、葉酸、ビオチン等のビタミン類、バニラエッセンス等の香料、β−カロテン、二酸化チタン、クロロフィル等の着色料、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等の酸化防止剤、チーズやチョコレート等の風味物質または合成甘味料等が含有されていてもよい。
【0021】
本発明のユビキノン含有水可溶性組成物は、液状の食品にはそのまま添加すれば良いが、例えば、粉末飲料、顆粒状食品等の粉末状の食品、粉末製剤や錠剤等の場合には、該組成物を均一混合が可能な乳化粉末、錠剤にあっては打錠圧力に耐え得るビーズ状に加工することが望ましい。
【0022】
このような乳化粉末、ビーズ中のユビキノンは微小な油滴となるため、表面を連続層の炭水化物、蛋白質でコーティングして光、酸素による酸化に対する耐性を強くするのが好ましい。そこで、酸素透過性の低く、滑らかなフイルム形成能を有する炭水化物、例えば、砂糖、マルトース、グルコース、デキストリン、アラビアガム、大豆ヘミセルロース等、蛋白質としてゼラチン、ミルクカゼイン等がコーティング剤として使用される。これらはコーティング剤として、乳化剤溶液に添加するのが好ましい。
【0023】
本発明のユビキノン含有水可溶性組成物を粉末化するには公知の方法に従ってよく、例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の合成又は半合成高分子物質や、アラビアゴム、トラガントゴム、ゼラチン等の天然高分子物質、粉末乳糖、カゼイン、微結晶セルロース、澱粉、小麦粉、デキストリン、二酸化硅素等の適当な増量剤を本発明の水可溶性組成物に加え、噴霧乾燥、噴霧冷却、混練造粒、凍結乾燥等の常法により行うことにより可能であり、さらにこうして得た粉末は適宜、錠剤もしくはハードカプセル剤等の製剤の形態をとることができる。あるいは、本発明のユビデカレノン水可溶性組成物を、グリセリン等の粘稠剤の添加により、ソフト(軟)カプセルの形に製剤化することもできる。
【0024】
本発明のユビキノン含有水可溶性組成物の摂取または投与量は、摂取または投与する人の性別、年齢、健康状態等によって異なるので一概には言えず、含有されているユビキノン含有水可溶性組成物の摂取または投与量が有効量となる公知の範囲から適宜選択すればよい。また摂取または投与回数は1日1回であっても、または複数回であってもよい。
【0025】
ユビキノンは、小腸から吸収されるためには一旦油脂類に溶解され、ミセル化されることが望ましい。結晶性のユビキノンを単独経口摂取しても、吸収率の低いことが知られている。
本発明のユビキノン含有水可溶性組成物は、液体製剤、マイクロカプセル、粉末製剤等の粉末製剤、ビーズ製剤の何れの形態で使用されてもよく、また食品に含有させて経口摂取した場合にも、結晶性のユビキノンに比べ腸管からの吸収速度及び吸収率が大幅に改善される。
【0026】
【実施例】
以上の試験例および実施例ではユビデカレノンはすべて協和発酵工業社製のものを用いた。
【0027】
〔試験例1〕溶解剤の種類とエマルションの安定性
エースホモゲナイザー用50mlガラスカップにデカグリセリンモノオレエート(理研ビタミン社製)1.0g、および表2に示される溶解剤7.0gを加え、50℃に加温して乳化剤を分散溶解させた。一方、ユビデカレノン0.4g、中鎖脂肪酸トリグリセライド(パナセート800、日本油脂社製)1.6gを混合し、40℃に加温しながらユビデカレノンの結晶を油脂に溶解させた。これを先のガラスカップに移し、15000rpmで10分間攪拌し乳化させた。
得られたユビデカレノンを含有する乳化液を水で0.2%(v/v)に希釈し、分光光度計で波長660nmの濁度を測定した。さらに該乳化液を40℃で2ヶ月間保存し、同様に濁度を測定した。
一方、COULTER N4型サブミクロン粒子分析装置(日科機社製)を用いて油滴の平均粒子径を測定した。結果を表2に示した。表2に示されるように、溶解剤としてグリセリンを用いた場合、希釈液の濁度は乳化直後および2ヶ月間保存後のいずれにおいても低い値を示した。また油滴の平均粒子径も最も小さかった。なお、平均粒子径測定時の油滴の周りに厳密には乳化剤が存在するが、乳化剤の膜は無視できる程度に薄いものであるから、実質的には油滴の径は乳化剤で覆われた油滴の径と同一と考えてよい。
【0028】
【表2】
※1:( )内は溶解剤の水分含量。以下マルチトール、ソルビトールおよびグリセリンの場合も同様。
【0029】
〔参考例1〕
4gのユビデカレノンを36gのオリーブ油に分散し40℃で加温溶解し、ユビデカレノンのオリーブ油溶液を得た。一方、デカグリセリンモノラウレート18g、酵素分解レシチン2gをグリセリン110gに分散溶解させ、50℃に加温した。このグリセリン溶液をTKホモミキサー(TK HOMO MIXER MARK II、特殊機械工業社製)で攪拌しながらユビデカレノンのオリーブ油溶液を加えた。これを50℃、5000rpmで10分間予備乳化した。次いで、高圧ホモゲナイザー(ウエストファリアセパレーター社製卓上乳化器)を使用し、乳化圧力500Kg/cm2、処理回数3回リサイクルでエマルションを調製した。このエマルションをビーカーに移し30℃以下まで冷却し、TKホモミキサーで1000rpm程度の攪拌をしながら水30mlを加えた。得られたエマルションは2重量%のユビデカレノンを含有し、油滴の平均粒子径70nmの透明で、赤褐色を呈するものであった。
【0030】
〔参考例2〕
16gのユビデカレノンを24gの中鎖脂肪酸トリグリセライド(エコナードMT、花王社製)に分散し50℃で加温溶解し、ユビデカレノンの中鎖脂肪酸トリグリセライド溶液を得た。一方、デカグリセリンモノオレエート(理研ビタミン社製)18g、酵素分解レシチン(T&Kレシチン社製)2gをグリセリン110g、水30gの溶液に分散溶解させて50℃に加温した。このグリセリン水溶液をTKホモミキサーで攪拌しながらユビデカレノンの中鎖脂肪酸トリグリセライド溶液を加えた。これを50℃、5000rpmで10分間予備乳化した。次いで、高圧ホモゲナイザー(ウエストファリアセパレーター社製卓上乳化器)を使用し、乳化圧力700Kg/cm2、処理回数3回リサイクルでエマルションを調製した。このエマルションをビーカーに移し30℃以下まで冷却した。得られたエマルションは8重量%のユビデカレノンを含有し、油滴の平均粒子径90nmの透明で、赤褐色を呈するものであった。
【0031】
〔参考例3〕
上記参考例2においてグリセリンと水の代りにマルチトール140gを使用した以外は同じ方法でエマルションを製造した。得られたエマルションの油滴の平均粒子径は100nmの透明で、濃赤褐色を呈するものであった。
【0032】
〔参考例4〕
ユビデカレノン40gを中鎖脂肪酸トリグリセライド(パナセート800、日本油脂社製)60gに分散し、50℃で加温し溶解させ、ユビデカレノンの中鎖脂肪酸トリグリセライド溶液を得た。一方、砂糖500g、ゼラチン350g、アスコルビン酸パルミテート(日本ロシュ社製)40g、抗酸化剤であるイーミックス(80)(理研ビタミン社製)10gを水2000mlに加えて70℃で分散溶解させた。この溶液をTKホモミキサーで攪拌しながらユビデカレノンの中鎖脂肪酸トリグリセライド溶液を加えた。これを50〜60℃、6000rpmで30分間乳化した。
【0033】
〔実施例5〕
ユビデカレノン40gを中鎖脂肪酸トリグリセライド(パナセート800、日本油脂社製)60gに分散し、50℃で加温し溶解させ、ユビデカレノンの中鎖脂肪酸トリグリセライド溶液を得た。一方、砂糖500g、ゼラチン350g、アスコルビン酸パルミテート(日本ロシュ社製)40g、イーミックス(80)(理研ビタミン社製)10gを水2000mlに加えて70℃で分散溶解させた。この溶液をTKホモミキサーで攪拌しながらユビデカレノンの中鎖脂肪酸トリグリセライド溶液を加えた。
これを50〜60℃、5000rpmで10分間予備乳化した。次いで高圧ホモゲナイザーを使用し(乳化圧力600Kg/cm2、処理回数2回リサイクル)でエマルションを調製した。得られたエマルションを噴霧乾燥機(L−12型、大川原加工機社製)でディスク回転数2,000rpm、入り口熱風温度160〜170℃、出口温度約85℃の条件下で噴霧乾燥して粉末を得た。この粉末中の油滴の平均粒子径は150nmであった。
【0034】
〔参考例6〕
ユビデカレノン10gをヤシ油15gに分散し、50℃で加温溶解させて、ユビデカレノンのヤシ油溶液を得た。一方、砂糖15g、ゼラチン55g、アスコルビン酸パルミテート4g、イーミックス(80)(理研ビタミン社製)1gを水250mlに分散し、50℃で溶解させた。このゼラチン溶液をTKホモゲナイザーで攪拌しながら先のユビデカレノンのヤシ油溶液を加えた。これを50〜60℃、6000rpmで30分間乳化した。
得られたエマルションを図1に示した装置を用いて0.5〜1mm前後の液滴を造りながら約0℃の冷却気流中で急速冷却した。固化した含水ビーズを流動層乾燥機(フローコーターミニ、フロイント産業社製)を使い、30℃以下の乾燥空気で乾燥した。水分が少なくなるにしたがって乾燥温度を上昇させ、最終的に70℃まで高めて約1時間乾燥させて、含水率が5%以下になるまで乾燥させた。このようにして得られたビーズは10重量%のユビデカレノンを含有し、3トンの高い圧力を負荷した打錠工程を経た錠剤中においても破壊されなかった。
【0035】
さらに、図1に示す装置について付言する。図1のような円盤の外周に穴が開いた円盤を低速回転100〜120rpm/分程度の速度で回転させる。円盤内にエマルションを連続的に供給し、円盤の回転で生じる遠心力で小さな液滴を造る。この円盤の遠心力は円盤の回転数によって変わる。従って、円盤の回転数は目的とするビーズの粒径により変動するので、その都度適宜調製するとよい。
ここで造られた小さな液滴は0℃前後の冷却空気の中に連続的に供給され、急速に冷却されるので乳化液中のゼラチンが固化し小さなビーズが得られる。得られたビーズをさらに乾燥させて製剤化する。
【0036】
〔実施例7〕
ユビデカレノン4gを中鎖脂肪酸トリグリセライド(パナセート800、日本油脂社製)6gに分散し、50℃で加温して溶解させ、ユビデカレノンの中鎖脂肪酸トリグリセライド溶液を得た。一方、アラビアガム(アラビックコールSS、三栄薬品社製)58g、砂糖30g、L−アスコルビン酸ナトリウム(日本ロシュ社製)0.3g、イーミックス(80)(理研ビタミン社製)0.1gを水170gに加えて70℃で分散し分散液を得た。該分散液をTKホモミキサーで攪拌しながらユビデカレノンの中鎖脂肪酸トリグリセライド溶液を添加し、60℃、6000rpmで30分間予備乳化した。該予備乳化液を高圧ホモゲナイザーを使用して、乳化圧力800kg/cm2で3回リサイクル処理し、乳化液を得た。該乳化液を噴霧乾燥機(L−12型、大川原加工機社製)で熱風入り口温度180℃、排風温度85℃で噴霧乾燥し、粉末70gを得た。該粉末は、4重量%のユビデカレノンを含有した。乳化粒子は平均粒子径426nmであった(COULTER N4型サブミクロン粒子分析装置(日科機社製))。該粉末は水への分散性が良好で、5重量%まで分散可能であった。また、該分散液をpH3〜7に調整し、40℃で3ヶ月間保温しても、油層の分離等は生じず、平均粒子径も変わらなかった。
【0037】
【発明の効果】
本発明によって、ユビキノンを含有する油脂が乳化剤溶液中に微分散しているユビキノンを含有する水可溶性組成物が提供される。
これらは、それ自体、食品、医薬品として、または食品、医薬品の原料として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、ユビキノン含有ビーズ製剤を製造するための装置の概略図である。
Claims (10)
- ユビキノンを20〜50重量%含有する粒子径800nm以下の油脂が、乳化剤がアスコルビン酸パルミチン酸エステル、アラビアガムおよびゼラチンから選ばれる1種または2種以上である乳化剤溶液中に微分散しているユビキノン含有水可溶性組成物を、噴霧乾燥させて得られることを特徴とするユビキノン含有粉末製剤。
- さらに低分子糖類が乳化剤溶液中に含まれていることを特徴とする請求項1に記載のユビキノン含有粉末製剤。
- ユビキノンがユビデカレノンであることを特徴とする請求項1または2に記載のユビキノン含有粉末製剤。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のユビキノン含有粉末製剤を含む食品または医薬品。
- ユビキノンを20〜50重量%含有するように溶解した油脂と、乳化剤がアスコルビン酸パルミチン酸エステル、アラビアガムおよびゼラチンから選ばれる1種または2種以上である乳化剤溶液とを混合し、ユビキノンを含有する粒子径800nm以下の油脂を該溶液中に微分散させて得られたユビキノン含有水可溶性組成物を、噴霧乾燥させることを特徴とするユビキノン含有粉末製剤の製造方法。
- 乳化剤の使用量がユビキノンを溶解した油脂100重量部に対し5〜1000重量部であることを特徴とする請求項5に記載のユビキノン含有粉末製剤の製造方法。
- 乳化剤溶液とユビキノンを溶解した油脂の配合比が重量比で99:1〜70:30であることを特徴とする請求項5または6に記載のユビキノン含有粉末製剤の製造方法。
- 乳化剤溶液とユビキノンを溶解した油脂とを20〜100℃の温度で混合し、ユビキノンを含有する油脂を該溶液中に微分散させることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のユビキノン含有粉末製剤の製造方法。
- 高圧ホモゲナイザーを使用して、乳化圧力600kg/cm2以上で乳化し、ユビキノンを含有する油脂を乳化剤溶液中に微分散させることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のユビキノン含有粉末製剤の製造方法。
- ユビキノンがユビデカレノンであることを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載のユビキノン含有粉末製剤の製造方法。
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