JP5937816B2 - ステロール配糖体を含有する製剤 - Google Patents

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Description

本発明は、ステロール配糖体を含有する自己乳化カプセル製剤に関する。
発芽玄米は玄米を僅かに発芽状態にした食品で、発芽の過程でガンマアミノ酪酸など種々の生理活性を有する成分を蓄積することが確認されている。本出願人は、発芽玄米から抽出した化学式(1)に示すステロール配糖体が神経障害予防及び改善作用(特許文献1:特開2008−266326号公報)、脂質代謝改善作用(特許文献2:特開2011−57598号公報)、血糖上昇抑制作用(特許文献3:特開2011−57597号公報)、抗欝作用(特許文献4:特開2011−57585号公報)、エネルギー代謝促進(特許文献5:特開2011−57599号公報)など有用な生理効果があることを解明した。
化学式(1)中のXは以下の群から選択され、かつ、Yは以下の群から選択される。
X:パルミチン酸(16:0)、ステアリン酸(18:0)、2-ヒドロキシ-オクタデカン酸(18:0 (2h))、オレイン酸(18:1)、リノール酸(18:2)、又は、リグノセリン酸(24:0)
Y:Campesterol、Stigmasterol又は、β-Sitosterol
発芽玄米に含有され、化学式(1)であらわされるステロール配糖体又はステロール配糖体含有画分を、本発明では以下ASG又はASG画分と略称する。ASG画分は、発芽玄米の外皮に特に高含有されていることが知られている。このためASGは、発芽玄米を精白する際に得られる米ぬかから極性の低いクロロホルムや極性の高いメタノールなどの有機溶媒を用いてASG画分を抽出し、吸着クロマトグラフィーさらに高速液体クロマトグラフィーを用いて単離精製されている(特許文献4参照)。本発明者らは発芽玄米からASGを高濃度で回収する方法として、超臨界抽出方法を用いた製法を開発し、特許出願している(特願2011−162372号)。このようにして得られたASGを高濃度に含有する組成物やASG画分あるいは精製ASGは水に難溶性であり、そのまま経口摂取しても、水や消化液に分散しにくい。このために水や消化液に分散されやすい製剤とすることが必要である。
一方で近年、このような難水溶性の物質や組成物を経口摂取するに適した自己乳化型の製剤とする方法が開発されている。自己乳化とは自然乳化とも呼ばれる現象で、水もしくは消化液に触れることで外力を必要とすることなく自然に乳化する現象のことを指す。この現象を利用した製剤として自己乳化型製剤が知られている。この技術を使用することで、生体内では胆汁酸による乳化工程を経なくても、乳化するため水難溶性薬剤等が吸収されやすくなると言われている。
一般に、水に難溶性の生理活性成分は、経口摂取しても吸収されにくく、これまで難溶性生理活性成分の吸収性改善を目的として生理活性成分の微細化や、乳化剤添加による難溶性生理活性成分の吸収性改善が試みられている。
例えばコエンザイムQ10のように高い生理活性を持ちながらも、難水溶性物質であるために吸収されにくいような物質について、製剤中に1種または2種以上の乳化剤と、それらを溶解させるための油を配合した製剤設計とすることで、胃又は腸で消化液と接触するだけで自然に乳化・分散するように工夫された所謂自己乳化製剤が着目されている。このような製剤は、ゼラチン製等のカプセル剤型とすると取扱いやすく、摂取に適する。
しかし、これまでの自己乳化製剤は、乳化剤の使用量が多く、液量も多くなる。このため消化管の炎症をきたすことがあった。また、乳化剤の一部は、吸収後に肝臓で肝細胞にダメージを与える可能性も指摘されていた。さらにまた乳化剤の使用量が多いと相対的に、1カプセルに含まれる油剤に溶解している生理活性成分が少なくなってしまう。
例えば、特許文献6(特開昭62−067019号公報)には、油性溶媒(乳化剤)としてデカグリセリルペンタオレートをコエンザイムQ10の12.5〜13.5倍量用い、安定化剤(補助界面活性剤)としてジアシルモノカプリン酸をコエンザイムQ10の0.4〜1.6倍量配合してなる自己乳化型軟カプセルの例が開示されている。この結果、自己乳化型軟カプセルには、コエンザイムQ10に対して12.9〜15.1倍の乳化剤が必要となっている。
一方、このような問題を解決するために、本発明者らは鋭意研究を行った結果、リゾレシチンを乳化剤として用い、液状の多価アルコールを一定の比率で配合することによって、多価アルコールと中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)を主要成分とする乳化物を調整しこの乳化物に、難溶性の代表例であるコエンザイムQ10を分散・溶解させこれを内包するソフトカプセル製剤を開発し特許出願した(特許文献7:特開2011−012003号公報)。この発明によれば乳化剤の含有量は0.5〜3重量%にすることができる。
しかしソフトカプセルは、カプセル剤皮膜の肉厚が厚いため、カプセル自身の体積に比して充填可能な容積が硬質カプセルに比して小さく、投与量が多い薬物の場合には、投与されるカプセルの個数が多くなる欠点を有している。近年、硬質カプセルに自己乳化性の液を充填する試みがなされている。特許文献8(特開2000−237284号公報)には、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)製の硬質カプセルに自己乳化製剤を充填し、硬質カプセル製剤化しても、カプセル割れを生じることがなく、安定した品質を維持できる硬質カプセル製剤が提供できることが開示されている。しかしこの技術についても、上記したように乳化剤を大量に使用することが必要であった。また特許文献7に開示した乳化剤を0.5%〜3%に減量した組成物は、ソフトカプセル製剤とすることが可能であっても、高粘度のため硬質カプセルに充填できなかった。これまで、HPMC硬質カプセルに乳化剤含量を5%以下にした自己乳化性の溶液を充填したカプセル製剤は提供されていな
い。
特開2008−266326号公報 特開2011−57598号公報 特開2011−57597号公報 特開2011−57585号公報 特開2011−57599号公報 特開昭62−067019号公報 特開2011−012003号公報 特開2000−237284号公報
本発明は、ステロール配糖体を含有する自己乳化製剤を提供することを課題とする。
本発明は以下の構成である。
(1)硬質ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)カプセルに自己乳化性を有する組成物を充填してなる硬質カプセル製剤であって、上記自己乳化性を有する組成物がステロール配糖体(ASG)を含有する油(A)と多価アルコール(B)、水(C)、リゾレシチン(D)を含有し、リゾレシチンを含む乳化剤の総含有量が組成物あたり0.5〜3重量%であり、水(C)と多価アルコール(B)の重量比(C/B)が、水1重量に対して多価アルコール3重量部以上(1/3以下)である硬質カプセル製剤。
(2)ステロール配糖体が化学式で示されるステロール配糖体(ASG)である(1)記載の硬質カプセル製剤。
(3)化学式で示されるステロール配糖体(ASG)が玄米及び/または発芽玄米由来である(2)記載の硬質カプセル製剤。
(4)油(A)の含量が自己乳化性を有する組成物中に、55重量%以下である(1)〜(3)のいずれかに記載の硬質カプセル製剤。
(5)自己乳化性を有する組成物中の多価アルコール(B)の含量が30重量%以上である(1)〜(4)のいずれかに記載の硬質カプセル製剤。
(6)自己乳化性を有する組成物中の油(A)が米油及び/又は中鎖脂肪酸トリグリセライド(MCT)である(1)〜(5)のいずれかに記載の硬質カプセル製剤。
(7)自己乳化性を有する組成物中の多価アルコール(B)がグリセリン又はソルビトールである(1)〜(6)のいずれかに記載の硬質カプセル製剤。
化学式(1)中のXは以下の群から選択され、かつ、Yは以下の群から選択される。
X:パルミチン酸(16:0)、ステアリン酸(18:0)、2-ヒドロキシ-オクタデカン酸(18:0 (2h))、オレイン酸(18:1)、リノール酸(18:2)、又は、リグノセリン酸(24:0)
Y:Campesterol、Stigmasterol又は、β-Sitosterol
本発明によってステロール配糖体を含有する自己乳化性の硬質カプセル製剤が提供される。本発明のカプセル製剤は水もしくは消化液と接触すると速やかに乳化・分散する自己乳化性を有する。また本製剤は油成分含有量が高いため、油溶性である発芽玄米ASGを大量に含有させることができ、治療上でも有用である。さらに本製剤は自己乳化組成物が分離することなく安定で、カプセルの割れや、変形も生じない。また、本発明の製剤は、充填する自己乳化組成物が、充填に適した粘度を有しており、生産効率が向上する。さらにまた、本発明の製剤は、水もしくは消化液と接触すると速やかに乳化・分散し速やかに吸収され、目的とする治療効果や栄養効果を発揮する。
発芽玄米ぬかASGを抽出する方法の模式図である。 本発明で得られたASG含有組成物を分析するためのHPLCの溶出溶媒のグラジュエント曲線とHPLCチャートを示す。溶出時間5分直前にASGが溶出される。 本発明で得られたASG含有組成物を分析したHPLCチャートを示す。Peak 1、Peak 2は脂質に相当する。
以下本発明の実施形態を更に詳細に説明する。
発芽玄米の米ぬかからASGを調製する方法
発芽玄米の米ぬかの製造
乾燥発芽玄米を精米機にかけて米ぬかを回収する。米の精白度が90〜99%になるように精白処理を行うことで得られる米ぬかを使用する。精白度を上げすぎると米の澱粉質がぬかに混入してくる。又精白度を落とすと、米ぬかの回収量が減少し、ASGの収量が低下する。なお発芽玄米はどのような製造方法で生産されたものでも使用できるが、特許第3738025号公報に開示された微量水分供給方法による製法がASG濃度を高めるために好ましい方法である。
第一段階抽出
抽出操作の概要を模式図として図1に示す。
図の1stepの抽出操作をまず実施する。
通常の精米機で精白率95%に精米して発芽玄米ぬかを調製する。ASGを抽出するために米ぬかから、超臨界二酸化炭素抽出装置によって脂質を除去する。一般的に実施されている二酸化炭素の超臨界条件で容易に米ぬかから脂質のみが選択的に除去される。適切な抽出条件は、例えば、抽出時間1〜5時間、抽出圧力10〜50MPaおよび抽出温度32〜80℃である。好ましくは抽出時間1〜3時間、抽出圧力15〜40MPaおよび抽出温度35〜50℃であり、より好ましくは抽出時間2時間、抽出圧力25MPa付近および抽出温度40℃付近である。あらかじめ脱水した発芽玄米米ぬかであれば同様に操作を行うことで、第二段階の抽出をより効率的に行うことができる。
第二段階抽出
第一段階が終了した米ぬかは図1に示す2stepによって抽出される。発芽玄米ぬかは、低級アルコール(例えばエタノール)を添加した超臨界二酸化炭素で抽出され、適切な抽出条件として例えば抽出時間0.5〜5時間、抽出圧力10〜50MPaおよび抽出温度32〜80℃の条件で抽出する。好ましくは抽出時間1〜3時間、抽出圧力15〜40MPaおよび抽出温度35〜50℃であり、より好ましくは抽出時間2時間、抽出圧力25MPa付近および抽出温度40℃付近である。この条件で米ぬか中に含有されるASGを抽出する。
得られた抽出液は、減圧乾固させてASG含有組成物とする。この組成物中にASGは10重量%以上含有されている。低級アルコールとしてエタノールを使用することが好ましい。エタノールは安全性の面からも好ましく、食品や医薬品を製造する際に有機溶媒として最適であり、残留することもほとんどなく、他の有機溶媒と比較して安全性も高い。この組成物をカラムクロマトグラフィーや分取型HPLCにかけてさらにASG含有率を高めた組成物を得るための原料とすることもできる。
<ASGの分析・確認方法>
各ステップでの試料中のASG含有量は以下に示す分析方法で測定する。
1)前処理
・発芽米ぬか粉末および発芽米ぬか抽出残留物粉末の前処理方法
(1) 50mLの蓋付ガラスチューブに試料粉末を約1.0g秤取する。
(2) 次いで、クロロホルム/メタノール混液(クロロホルム:メタノール=2: 1)を10mL加え、ボルテックスにて約90秒間、よく懸濁・分散させた後、遠心分離 (室温、1500rpm、10分)し、上澄液を回収する。
(3) (2)の操作をさらに2回繰り返し、フィルター濾過(目開き:0.45μm)をし、その 濾液を分析用試料溶液とする。(得られた試料溶液は成分濃度に応じて適宜希釈を行 う。希釈液はクロロホルム/メタノール混液(クロロホルム:メタノール=2:1))

・濃縮乾固品(ASG抽出物)の前処理方法
(1) 得られた濃縮乾固品を適量秤取し、クロロホルム/メタノール混液(クロロホル ム:メタノール=2:1)を加え、 50mLメスフラスコにてメスアップする。
(2) (1)で得られた溶液は成分濃度に応じて適宜希釈し、分析用試料溶液とする。
2)分析方法
ア)HPLCによる分析
HPLC分析条件は次のとおり

分析装置:HPLC
移動相A:メタノール:水 = 95:5(v/v)
移動相B:クロロホルム = 100(v/v)
ポンプ:Model 582 solvent delivery system
分析カラム:LiChrospher Si60(5μm)HPLC-Cartridge(MERCK)
検出器:荷電化粒子検出器(コロナ ダイオネクス社)
Injection Volume:20μL
カラムオーブン:40℃(FLO社 model 502)
分析時間:40min
脱泡装置:uniflows Degasys Ultimate DV3003
流速 :1mL/min

イ)グラジェント条件
以下に示すとおり
(1)0-15分
移動相A:1% → 25%、移動相B: 99% → 75%
(2)15-20分
移動相A:25% → 90%、移動相B: 75% → 10%
(3)20-25分
移動相A:90%、移動相B: 10%
(4)25-30分
移動相A:90% → 1%、移動相B: 10% → 99%
(5)30-40分
移動相A:1%、移動相B: 99%

グラジュエントプログラムによる溶出パターンを図2に示す。
なお、抽出に用いる発芽玄米ぬか量、使用する二酸化炭素量、エタノール量の関係について説明する。
本願明細書に開示した、超臨界抽出実験に用いたぬか量は約12〜40gの範囲であるが、目的とする一定の抽出温度,抽出圧力条件に到達した後の二酸化炭素の供給量が重量を基準にして、第一段階抽出及び第二段階抽出において、約1:1〜約1:450(ぬか:二酸化炭素の重量比)の範囲にあり、好ましくは約1:100〜約1:300、より好ましくは約1:250である。
また、第二段階抽出における二酸化炭素とエタノールの抽出供給比は目的とする一定の抽出温度、圧力条件に到達した後、その供給重量比は約50:1〜約5:1、好ましくは約30:1〜10:1、より好ましくは約20:1である。
上述した方法や、国際公開第2000/110612号に開示した方法、その他の溶媒抽出法で得られたASGあるいはASG画分を本発明では、HPMC皮膜の硬質カプセルに、油性成分、多価アルコール、乳化剤からなる自己乳化組成物として充填し、硬質カプセル製剤とする。HPMCカプセルは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを基材として、カラーギナン等のゲル化剤を添加して調製される。特開平03−279325公報に製造方法が記載されており、クオリカプス株式会社やカプスゲルジャパンから市販されている。このカプセルに充填する自己乳化性を有する組成物は、従来のO/W型の乳化ではなく、いわゆるD相乳化と呼ばれるO/D型の乳化組成物である。すなわち目的とするASG、油性成分(A)、多価アルコール(B)、乳化剤(D)、水(C)から構成されるO/D型の乳化物である。油性成分(A)は55重量%以下、多価アルコール(B)は30重量%以上、乳化剤(D)は3重量%以下とし、さらに水(C)1重量部に対して多価アルコール(B)の含有比率が3より大きくなるように配合することで達成できる。
油性成分(A)
即ち油性成分としては、動植物性オイル、例えば大豆油、菜種油、綿実油、ひまわり油、サフラワー油、やし油、小麦胚芽油、コーン胚芽油、オリーブ油、米ぬか油、肝油、魚油、鯨油、中鎖脂肪酸トリグリセライド(MCT)などが挙げられる。特にMCTが好ましい。これらの油相成分は、単独で、または2種以上組み合わせて用いても良い。多価アルコール含有量を30重量%以下、乳化剤を3重量%以下としたとき、油性成分が55重量%を超えるとO/D型の乳化となりにくい。また油性成分が30重量%以下となると、水難溶性の物質の配合量が少なくなる。油性成分の総量は、目的とする水難溶性成分の油への溶解度、あるいは水難溶性成分の配合量で適宜選択することができる。本発明の実施に当たってはD相乳化をする最少量でも達成することができる。例えば本発明実施例12においては、油性成分量を3.83%としても実施可能であった。なお、本発明においては、上記にあげた油に、ASGまたはASGを含有する組成物をあわせた配合量を油性成分(A)の重量とする。
多価アルコール(B)
多価アルコールとしてはグリセリンが適しており、特に濃グリセリンが望ましい。一般に濃グリセリンは日本薬局方に収載されている規格(多価アルコール含量98.0〜101.0%)を満たすものを指すが、食品添加物公定書で定められている規格(グリセリン含量95.0%以上)のものでも構わない。また、グリセリンに代えてソルビトールを使用することもできるし、グリセリンとソルビトールを併用しても良い。あるいは、糖アルコールとよばれるマルトースやデキストリンの還元物であっても使用可能である。多価アルコールの配合量は、好ましい態様として30〜50重量%であるが、目的とする水難溶性の成分の配合量は、すなわち、油性成分量に対応して配合上限を決定することができる。本発明の実施例においては多価アルコールが85重量%であっても、目的とする自己乳化性を有する組成物を含有する硬質カプセル剤を得ることができることを確認している。
乳化剤(D)
乳化剤は、乾燥重量換算(水分量を除き)で配合量は3重量%以下とすることが好ましい。3重量%を超えると、相対的に目的とする水難溶性物質の量を減らさなければならず
、また乳化剤による不快感や長期間摂取した時の胃部不快感が発生する。また0.5%より少ないと、自己乳化性が低く、油成分が多価アルコールと分離したりする。また、自己乳化性を有する組成物の粘度が上昇して硬質HPMCカプセルに充填できなくなる場合があるため注意を要する。乳化剤としてはリゾレシチンが製品設計上好ましく、さらに好ましくは原料中に含まれるリゾフォスファチジルコリンの濃度が少なくとも18%以上であるものがよく、特に好ましくはリゾフォスファチジルコリンの濃度が65%以上のものがよい。
水分(C)
本発明においては、硬質カプセルの割れや変形を防ぐためには、自己乳化能を有する製剤中の水分の量を制御することが重要である。乳化能を維持し、かつカプセルの安定化を担保するためには、水分と多価アルコールの重量比を1/3以下とすることが重要である。この数値を超えて、水分量が増加すると、硬質カプセルの割れや変形が発生する。
その他成分
自己乳化性を有する組成物中には、必要に応じて静菌作用を有するグリシン、ベタイン、酢酸ナトリウム、エタノールや粘度調整剤として、動植物性ワックス(分散剤)、二酸化ケイ素、澱粉または澱粉誘導体等を配合することができる。また、多価アルコールを含むので水溶性のビタミンやミネラル等水溶性の有効成分を配合することができる。
自己乳化性を有するASGを含む組成物の製造方法
本発明の自己乳化性を有するASGを含む組成物は所謂D相乳化と呼ばれる技術を用いて調製される。D相乳化法は、D相(界面活性剤相)を生成させる代わりに、水溶性の多価アルコール添加により非イオン界面活性剤のHLBを調整してD相を形成させ、これに油相を分散させて微細なエマルション(O/D)を得る。このエマルションをHPMC製の硬質カプセルに充填することで自己乳化製剤となる。この製剤は胃や腸内でカプセルが溶解して瞬時にO/Wエマルションとなる。
O/D乳化組成物は水に触れただけでO/Wエマルションを生じる予備乳化状態にある。従って、これを、HPMC製カプセルに充填することで、所望の本発明の自己乳化性を有する組成物を充填してなる硬質カプセル製剤を得ることができる。充填にあたっては、硬質カプセルに液体を充填するための装置、例えばカプスゲルジャパンから提供されている、充填装置などを用いて行うことができる。充填する液量や、カプセルの容量は目的に応じて種々選択することができる。
以下に参考例、実施例、試験例を示し、本発明をさらに詳細に説明する。
<参考例1>
予めASG含有量を分析し、含有量の明白な発芽玄米のぬかに対し、予めぬか中に含まれる水分(約9.5%)をほぼ除去し水分量を0.5%以下(水分除去にはフリーズドライ使用)にしたぬかを約36.5g採取し、これを、超臨界抽出装置(三菱化工機(株)製)の耐圧容器(抽出槽、0.5L容器)に移した。次いで抽出溶媒として二酸化炭素を用いて、昇温・昇圧操作を行い、各温度・圧力条件下にて1〜2時間、超臨界二酸化炭素を抽出槽に通して抽出した。抽出液は回収槽に移し、抽出槽に余分な脂質を除去した残留物を得た。
参考例1に示した抽出方法に則り実施した、各温度、 圧力、 時間条件における、抽出前の発芽玄米ぬか中のASG量と抽出後の残渣中ASG量の比および得られた残留物中のHPLCクロマトグラフにおける残渣ASGのピーク面積と極めて量が多い余分な脂質成分ピーク(Peak 1およびPeak 2)との面積比を記載したものを表1に示す。
表1のPeak 1 とPeak 2 とは図3 に示すクロマトグラフィー(コロナ検出)パターンの溶出ピークでASGと一緒に抽出され、ASG純度を低下させる原因となる。
ASG最終抽出物の純度を高めるには、第一段階の抽出において、できる限り余分な脂質を除去し、且つ脱脂ぬか中にできる限りASGを残留させることが重要となる。上記表1の結果より、各条件1〜8のうち、残渣中ASGの割合も程良く高く、Peak 1とPeak 2の割合も著しく低い値を示した条件1(40℃、25MPa、2hr)を最適条件であると判断した。
<参考例2>
参考例1と同様、含有量の明白な発芽玄米のぬかを約40g採取し、これを、超臨界抽出装置(三菱化工機(株)製)の耐圧容器(抽出槽、0.5L容器)に移した。次いで抽出溶媒として二酸化炭素を用いて、昇温・昇圧操作を行い、上記で見出した最適条件である40℃、25MPa、2時間超臨界二酸化炭素を抽出槽に通して抽出した。抽出溶液は回収槽に移し、抽出槽に余分な脂質を除去した残留物を得た。
参考例2に示した抽出方法に則り実施した、40℃、25MPa、2hr条件下における、抽出前の発芽玄米ぬか中のASG量と抽出後の残渣中ASG量の比および得られた残留物中のHPLCクロマトグラフにおける残渣ASGのピーク面積と極めて量が多い余分な脂質成分ピーク(Peak 1およびPeak 2)との面積比を記載したものを下表2に示す。参考例1の条件1と比較すると、条件9おいても、ほぼ同等の結果が得られた。
<参考例3>
予めASG含有量を分析し、含有量の明白な発芽玄米のぬかに対し、予めぬか中に含まれる水分(約9.5%)をほぼ除去し水分量を0.5%以下(水分除去にはフリーズドライ使用)にしたぬかを約36.5g採取し、これを、超臨界抽出装置(三菱化工機(株)製)の耐圧容器(抽出槽、0.5L容器)に移した。次いで抽出溶媒として二酸化炭素を用いて、昇温・昇圧操作を行い、各温度・圧力条件に達した後、これにエタノール(99.5%)を3.95〜7.9g/分の流速で供給し、2時間抽出槽に通し(抽出)、次いで別の耐圧容器回収槽(分離槽)中に抽出液(エタノール抽出液)を回収した。
参考例3に示した抽出方法に則り実施した、各温度、圧力、時間条件における、抽出前の発芽玄米ぬか中のASG量と抽出後の残渣中ASG量の比および得られた残留物中のHPLCクロマトグラフにおける残渣ASGのピーク面積と極めて量が多い余分な脂質成分ピーク(Peak 1およびPeak 2)との面積比を記載したものを表3に示す。
ASG最終抽出物の純度を高めるには、第二段階の抽出において、残渣ぬか中にできる限り余分な脂質を残し、且つASGを除去することが重要となる。また本来、第一段階抽出を経た残留物を使用して、第二段階抽出の条件検討を実施するのが、最も好ましいが、短時間かつ効率的に最適条件のスクリーニングを行うため、第一段階抽出を行わずに第二段階抽出を実施した。上記表4の結果より、条件10〜14のうち、条件10において残渣中ASG量の割合が最も小さくなり、条件11において最も大きくなることが示された。ピーク面積の割合に関しては、条件11と条件14が著しく大きな値を示した。しかしながら、Peak 1とPeak 2は第一段階抽出において、かなり除去されること、および第一段階抽出において見出した最適条件である40℃25MPaと比較すると抽出槽の温度から約20℃上げなければならなくなり、昇温時間に長時間費やすことになる。したがって、作業効率も鑑みた上で、条件10の40℃25MPaを第二段階抽出における最適条件とした。
<参考例4>
参考例1の条件1および参考例2における条件9の抽出により得られた残留物を約12〜15g採取し、次に抽出溶媒として二酸化炭素を用いて、1stepと同様に昇温・昇圧操作を行い、40℃、25MPaに達した後、これにエタノール(99.5%)を3.95g/分の流速で供給し1〜2時間抽出槽に通し(抽出)、次いで別の耐圧容器回収槽(分離槽)中に抽出液(エタノール抽出液)を回収した。
得られたエタノール抽出液は各々ナスフラスコに移し、エバポレーターにより濃縮乾固し、各々ASG濃縮乾固品を得た。
表4に参考例1〜参考例3で得たASGの抽出純度を示す。
濃縮乾固品A:40℃ 25MPa 1hr 抽出物(参考例1の残留物使用)
濃縮乾固品B:40℃ 25MPa 2hr 抽出物(参考例1の残留物使用)
濃縮乾固品C:40℃ 25MPa 2hr 抽出物(参考例2の残留物使用)
上記表4に示すとおり、いずれの濃縮乾固品においても15%以上の純度を有する濃縮乾固品が得られた。また、予め水分を除去した米ぬかを用いた濃縮乾固品Cでは約30%の純度を有する濃縮乾固品が得られた。
<実施例>
自己乳化性硬質カプセルの製造
1.ASG溶液の調製
上記の参考例4Cで得られたASGを用いて自己乳化性硬質カプセル製剤を調製する。ASGを含む濃縮物を秤量し、濃縮物が10%濃度になるように米油に加え、60℃で加温しながら緩やかに撹拌しながらASGを完全に溶解させた。この米油は約3重量%のASGを含有している。この油溶液を以下の実施例ではASGとして表記した。

2.表5〜表10の組成で、自己乳化性製剤を調製した。調製方法は以下の通りである。
(1) 油性成分として米油(オリザ油化社製)又は中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT油、 商品名:ココナードRK花王株式会社製)、ASGをビーカーに秤量し、ディスパーサー 新東科学株式会社製)を用いて60℃加温下で攪拌混合を行い、完全に溶解させた。
(2) 乳化剤又はリゾレシチン(SLP-LPC70辻製油株式会社)、グリセリン(食品添加物 グリセリン:花王株式会社)又はソルビトール水あめ(ソルビットL-70 三菱商事 フードテック株式会社)、水をステンレスジョッキに秤量し、ディスパーサーで攪拌 を行った。
(3) (2)の作業を行いながら、(1)の溶液をゆっくりと少量ずつ(2)中に添加した。(投 入中、溶液分離が生じていないことを確認しながら行った。回転速度は300rpm〜 1000rpmの間で必要に応じて調整した。)
(4) (3)で得られた溶液を、ホモミキサー(プライミクス株式会社製)で乳化処理を 行った。処理は10000rpm10分間の条件で行った。
(5) 得られた溶液は比重測定、粘度測定、動的光散乱による粒度分布測定を行い、均質 かつ一定の物理的特性を有していることを確認した。(なお比重測定は1mLのテルモ シリンジに溶液を採取し、1mLあたりの溶液重量を測定することにより求めた。)
3.次いで各溶液を硬質カプセルに充填した。
液体充填ハードカプセル製造機にて溶液を2号サイズのHPMCハードカプセル(商品名Vcaps plus カプスゲルジャパン株式会社製)に充填した。あわせて充填適性を評価した。
4.保存安定性試験
上記2で得たカプセルを、それぞれ20カプセルをアルミ蒸着袋に乾燥剤1gとともに密封包装し、40℃相対湿度75%の環境に1週間静置して変化を観察した。
5.判定
保存安定性試験終了後アルミ蒸着袋を開封し、カプセルの状態を目視で評価した。充填適性がよく、20カプセル中に異常を認めなかったものを評価○とし、一個でも異常が発生したものを×とし、異常をコメントした。また外見に異常のない例については、カプセルを1個を50ml水中に入れ、カプセルの溶解性、自己乳化状態を評価した。一個でもカプセルの溶解性遅延や自己乳化の異常、粘性の変化が観察された場合は×判定とした。
各実施例、比較例の判定結果を表11、表12に示した。
上記表11、表12に示すとおり、本発明の実施例はいずれも硬質HPMCカプセルの変形や割れ、外観の異常などの発生もなく良好な自己乳化製剤であった。一方比較例の製剤は変形や乳化の異常が発生した。また充填に困難な乳化物も発生し、カプセル製剤の調製に支障をきたすものが発生した。特に水と多価アルコールの含有比率が1/3以下になる場合が好ましかった。また多価アルコールの含有量は30重量%以上、油成分の総量は55重量%以下の場合、充填する組成物の粘度がカプセルに充填するためには適切な粘度であった。
また実施例の硬質カプセルは水中で速やかに溶解し、内容物が分散し適切な自己乳化性を示した。
米油を油成分とした場合の自己乳化硬質カプセル製剤の調製例
表13に示す組成の自己乳化能を有する溶液を調製し、液体充填ハードカプセル製造機にて溶液を2号サイズのHPMCハードカプセル(商品名Vcaps plus カプスゲルジャパン株式会社製)に充填した。あわせて充填適性を評価した。
得られたカプセル製剤は実施例1〜13と同様に、自己乳化性に優れ、充填適性も問題がなかった。また保存中の沈殿の発生などもなく安定であった。

Claims (7)

  1. 硬質ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)カプセルに自己乳化性を有する組成物を充填してなる硬質カプセル製剤であって、上記自己乳化性を有する組成物がステロール配糖体(ASG)を含有する油(A)と多価アルコール(B)、水(C)、リゾレシチン(D)を含有し、リゾレシチンを含む乳化剤の総含有量が組成物あたり0.5〜3重量%であり、水(C)と多価アルコール(B)の重量比(C/B)が、水1重量に対して多価アルコール3重量部以上(1/3以下)である硬質カプセル製剤。
  2. ステロール配糖体が化学式で示されるステロール配糖体(ASG)である請求項1記載の硬質カプセル製剤。

    化学式(1)中のXは以下の群から選択され、かつ、Yは以下の群から選択される。
    X:パルミチン酸(16:0)、ステアリン酸(18:0)、2-ヒドロキシ-オクタデカン酸(18:0 (2h))、オレイン酸(18:1)、リノール酸(18:2)、又は、リグノセリン酸(24:0)
    Y:Campesterol、Stigmasterol又は、β-Sitosterol
  3. 化学式で示されるステロール配糖体(ASG)が玄米及び/または発芽玄米由来である請求項2記載の硬質カプセル製剤。
  4. 油(A)の含量が自己乳化性を有する組成物中に、55重量%以下である請求項1〜3のいずれかに記載の硬質カプセル製剤。
  5. 自己乳化性を有する組成物中の多価アルコール(B)の含量が30重量%以上である請求項1〜4のいずれかに記載の硬質カプセル製剤。
  6. 自己乳化性を有する組成物中の油(A)が米油及び/又は中鎖脂肪酸トリグリセライド(MCT)である請求項1〜5のいずれかに記載の硬質カプセル製剤。
  7. 自己乳化性を有する組成物中の多価アルコール(B)がグリセリン又はソルビトールである請求項1〜6のいずれかに記載の硬質カプセル製剤。
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