JP4429025B2 - 鋳包み用シリンダライナ - Google Patents

鋳包み用シリンダライナ Download PDF

Info

Publication number
JP4429025B2
JP4429025B2 JP2004004600A JP2004004600A JP4429025B2 JP 4429025 B2 JP4429025 B2 JP 4429025B2 JP 2004004600 A JP2004004600 A JP 2004004600A JP 2004004600 A JP2004004600 A JP 2004004600A JP 4429025 B2 JP4429025 B2 JP 4429025B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protrusion
cylinder liner
height
area ratio
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004004600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005194983A5 (ja
JP2005194983A (ja
Inventor
博文 道岡
俊裕 高見
一成 竹中
孝 倉内
憲彦 富岡
功 加藤
寛 村木
俊也 服部
儀一郎 斎藤
清春 大泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=34747124&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP4429025(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004004600A priority Critical patent/JP4429025B2/ja
Priority to CNB2005800019736A priority patent/CN100406158C/zh
Priority to CNU2005200005158U priority patent/CN2767682Y/zh
Priority to DE602005009490T priority patent/DE602005009490D1/de
Priority to PCT/JP2005/000441 priority patent/WO2005065867A1/en
Priority to US10/585,583 priority patent/US7383805B2/en
Priority to EP05703680A priority patent/EP1711291B1/en
Publication of JP2005194983A publication Critical patent/JP2005194983A/ja
Publication of JP2005194983A5 publication Critical patent/JP2005194983A5/ja
Publication of JP4429025B2 publication Critical patent/JP4429025B2/ja
Application granted granted Critical
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D19/00Casting in, on, or around objects which form part of the product
    • B22D19/0009Cylinders, pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F1/102Attachment of cylinders to crankcase
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F1/16Cylinder liners of wet type

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Mold Materials And Core Materials (AREA)

Description

本発明は、鋳造材料により鋳包まれてシリンダ構造体のシリンダ内周壁を形成する鋳包み用シリンダライナに関する。
一般に、車載エンジンに適用されるシリンダブロックの製造に際して、ピストンとの摺動部における耐摩耗性を高めることが必要となる場合、シリンダの内周側にシリンダライナが組み付けられる。ちなみに、シリンダライナは、アルミ合金製のシリンダブロックに対して適用されることが多い。
こうしたシリンダライナ付きのシリンダブロックの製造方法としては、シリンダブロック用の鋳型内にシリンダライナを予めセットし、この鋳型内へ鋳造材料を鋳込んでシリンダブロックを成形する方法が一般に知られている。
ここで、従来の鋳包み用シリンダライナとしては、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3に記載のシリンダライナが知られている。
(a)特許文献1には、外周面に無数の不規則微細な突起を有するシリンダライナが提案されている。
(b)特許文献2には、外周面の粗さが特定の粗さとなるように形成されたシリンダライナが提案されている。
(c)特許文献3には、外方へ向かって拡開する略円錐状のアンダーカットを有し、且つ先端部が平坦に形成された突起を外周面に複数有するシリンダライナが提案されている。
特公昭43−4842号公報 特許3253605号公報 特開2003−326353号公報
ところで、シリンダライナ付きのシリンダブロックにおいては、シリンダブロックを構成する素材(ブロック材)とシリンダライナとの密着性が十分に確保されていない場合、シリンダブロックの熱伝導性が低下するため、エンジンの冷却性能の悪化をまねくようになる。
また一方で、ブロック材とシリンダライナとの接合強度が確保されていない場合には、シリンダブロックのボア変形を低減することが困難となるため、エンジンフリクションの増大をまねくことが懸念される。
こうしたことから、ブロック材との密着性及び接合強度の確保に適したシリンダライナの提案が望まれている。しかし、上記各特許文献に記載のシリンダライナにおいては、次のようなことが問題となる。
(a)特許文献1に記載のシリンダライナは、突起同士の間隔が過度に狭い状態で外周面に突起が形成されることも想定される。この場合、シリンダブロックの製造に際してブロック材の溶湯が突起間へ十分に充填されず、ブロック材とシリンダライナとの密着性の低下をまねくようになる。
(b)特許文献2に記載のシリンダライナは、外周面に形成された突起の高さが低いため、同シリンダライナを適用したシリンダブロックにおいて、ブロック材とシリンダライナとの接合強度を十分に確保することが困難となる。
(c)特許文献3に記載のシリンダライナは、突起の形成態様に関して突起の高さしか考慮されておらず最適な形成態様が実現されていないため、密着性及び接合強度の向上が十分に図られないことも考えられる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シリンダブロックに適用されて、ブロック材との密着性及び接合強度の向上をより好適に実現することのできる鋳包み用シリンダライナを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、括れた形状の突起を外周面に複数有する鋳包み用シリンダライナにおいて、
(イ)前記突起の高さが0.5mm〜1.0mm
(ロ)前記突起の数が前記外周面上の1cm当たりに5個〜60個
(ハ)3次元レーザ測定器により前記突起の高さ方向から前記外周面を測定して得られる前記突起の等高線図において、高さ0.4mmの等高線により囲まれる領域の面積率をS1としたとき、面積率S1が10%以上
(ニ)3次元レーザ測定器により前記突起の高さ方向から前記外周面を測定して得られる前記突起の等高線図において、高さ0.2mmの等高線により囲まれる領域の面積率をS2としたとき、面積率S2が55%以下
これら(イ)〜(ニ)の条件の全てを満たすことを要旨としている。
括れた形状の突起を外周面に複数有するシリンダライナを適用したシリンダブロックにおいては、突起に形成された括れ部の作用によりブロック材(シリンダブロックを構成する素材)からのシリンダライナの剥離が抑制されるため、ブロック材とシリンダライナとの接合強度を高めることが可能となる。
「突起の高さ」は、シリンダライナの外周面を基準として、同外周面から突起の先端部までの距離を示す。
「高さ0.4mm/0.2mmの等高線」は、突起の高さ方向(ライナの径方向外方)において、シリンダライナの外周面から0.4mm/0.2mmの位置の等高線を示す。
上記請求項1に記載の発明において、面積率S1と面積率S2とは、「S1<S2」の条件を満たす関係にある。
「高さ0.4mmの等高線により囲まれる領域」は、「外周面から高さ0.4mmの位置の平面に属する1つの突起の断面」に相当する。また、「高さ0.2mmの等高線により囲まれる領域」は、「外周面から高さ0.2mmの位置の平面に属する1つの突起の断面」に相当する。
以下に、上記請求項1に記載の条件から外れたシリンダライナにおいて生じる問題を、「突起高さ」「突起の数」「突起の面積率S1」「突起の面積率S2」の項目毎に示す。
[1]「突起高さについて」
突起高さを0.5mm未満に設定してシリンダライナを製造する場合、突起の成形性が低下するため、製造後のシリンダライナにおいて十分な数の突起が形成されなくなる。これにより、同シリンダライナを鋳込んだシリンダブロックにおいて、ブロック材とライナとの接合強度を十分に確保することができなくなる。
突起高さが1.0mm以上のシリンダライナにおいては、形成された突起が折れやすくなるため、突起の高さが不均一となり外径精度が低下する。また、括れ部を有する突起が損傷しやすくなるため、ブロック材からのシリンダライナの剥離を抑制する効果が低下する。
[2]「突起の数について」
突起の数を1cm2当たり5個未満に設定したシリンダライナは、突起数の不足によりブロック材とライナとの接合強度を十分に確保することが困難となる。
突起の数を1cm2当たり60個よりも大きく設定したシリンダライナは、突起同士の間隔が狭いため、ブロック材の溶湯により鋳包む際、溶湯が突起間へ十分に充填されなくなる。これにより、ブロック材とシリンダライナとの間に空隙が形成されて密着性が低下する。
[3]「突起の面積率S1について」
面積率S1が10%未満のシリンダライナを適用したシリンダブロックにおいては、面積率S1が10%よりも大きいシリンダライナを適用したシリンダブロックに比べて、ブロック材とライナとの接合強度が著しく低下する。
[4]「突起の面積率S2について」
面積率S2が55%を超えているシリンダライナを適用したシリンダブロックにおいては、面積率S2が55%以下のシリンダライナを適用したシリンダブロックに比べて、ブロック材とライナとの密着性が著しく低下する。
請求項1に記載のシリンダライナによれば、上記[1]〜[4]に記載の問題が解消されるため、ブロック材との密着性及び接合強度の向上をより好適に実現することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、括れた形状の突起を外周面に複数有する鋳包み用シリンダライナにおいて、
(い)前記突起の高さが0.5mm〜1.0mm
(ろ)前記突起の数が前記外周面上の1cm当たりに5個〜60個
(は)3次元レーザ測定器により前記突起の高さ方向から前記外周面を測定して得られる前記突起の等高線図において、高さ0.4mmの等高線により囲まれる領域の面積率をS1としたとき、面積率S1が10%〜50%
(に)3次元レーザ測定器により前記突起の高さ方向から前記外周面を測定して得られる前記突起の等高線図において、高さ0.2mmの等高線により囲まれる領域の面積率をS2としたとき、面積率S2が20%〜55%
これら(い)〜(に)の条件の全てを満たすことを要旨としている。
上記構成によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用効果に加えて、次のような効果を奏することができるようになる。面積率S1の上限を50%に設定しているため、面積率S2が55%よりも大きくなることを回避することができるようになる。面積率S2の下限を20%に設定しているため、面積率S1が10%未満となることを回避することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1あるいは2に記載の鋳包み用シリンダライナにおいて、
(ホ)前記等高線図において、高さ0.4mmの等高線により囲まれる領域がそれぞれ独立している
(ヘ)前記等高線図において、高さ0.4mmの等高線により囲まれる領域の面積が0.2mm2〜3.0mm2
これら(ホ)及び(ヘ)の条件を満たすことを要旨としている。
「高さ0.4mmの等高線により囲まれる領域の面積」は、「外周面から高さ0.4mmの位置の平面に属する突起1つ当たりの断面積」に相当する。
以下に、上記請求項3に記載の条件から外れたシリンダライナにおいて生じる問題を、「突起の形成態様」「突起1つ当たりの面積」の項目毎に示す。
[5]「突起の形成態様」
高さ0.4mmの等高線により囲まれる1つの領域と他の領域とが干渉しているシリンダライナ(外周面からの高さ0.4mmの位置において突起同士が結合しているシリンダライナ)は、ブロック材の溶湯により鋳包む際、溶湯が突起間へ十分に充填されなくなる。これにより、ブロック材とシリンダライナとの間に空隙が形成されるため、密着性が低下する。
[6]「突起1つ当たりの面積」
突起1つ当たりの面積が0.2mm2未満のシリンダライナは、突起自身の強度が低いため、シリンダライナ等の製造工程において突起の破損をまねくようになる。
高さ0.4mmの等高線により囲まれる領域の面積が3.0mm2を超えているシリンダライナは、ブロック材の溶湯により鋳包む際、ブロック材が突起間へ十分に充填されなくなる。これにより、ブロック材とシリンダライナとの間に空隙が形成されるため、密着性が低下する。
請求項3に記載のシリンダライナによれば、上記[5]及び[6]に記載した問題が解消されるため、ブロック材との密着性及び接合強度のさらなる向上を実現することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の鋳包み用シリンダライナにおいて、前記括れた形状の突起は、その幅方向の中心から幅方向の先端までの長さを幅方向突出量として、当該突起の括れた部分よりも当該突起の頂部側である突起上部と同括れた部分よりも当該突起の底部側である突起下部との間で当該突起の高さ方向における前記幅方向突出量の変化傾向が互いに異なるものであり、前記突起上部については、前記括れた部分から当該突起上部の中間点に向かうにつれて前記幅方向突出量が次第に増加し、且つこの中間点にて当該突起上部においての前記幅方向突出量が最も大きくなり、且つ前記中間点から当該突起の頂部に向かうにつれて前記幅方向突出量が次第に減少するものであり、前記突起下部については、前記括れた部分から当該突起の底部に向かうにつれて前記幅方向突出量が次第に増加し、且つその途中において前記幅方向突出量が前記突起上部での最大の幅方向突出量を上回るものであることを要旨としている。
本発明の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1に、(a)本発明の鋳包み用シリンダライナ及び(b)同シリンダライナを備えたシリンダブロックの一部を示す。
なお、シリンダブロックの素材としては、軽量化及びコストを考慮して、アルミ材(アルミニウムまたはアルミ合金)を用いることができる。アルミニウム合金としては、例えば「JIS ADC10(関連規格米国ASTM A380.0)」あるいは「JIS ADC12(関連規格米国ASTM A383.0)」等を用いることができる。
シリンダライナ1の外周面(ライナ外周面11)には、括れた形状の突起(突起1P)が複数形成されている。
突起1Pは、次の態様をもって形成されている。
・基端部1Paと先端部1Pbとの中間に最も細い部位(括れ部1Pc)を有する。
・括れ部1Pcから基端部1Pa及び先端部1Pbへかけて拡径している。
・先端部1Pb(シリンダライナ1の径方向において最も外周側の面)に略平坦状の頂面1Pdを有する。
突起1Pの間には略平滑な面(基底面1D)が形成されている。なお、基底面1Dは、実質的にライナ外周面11に相当する。
シリンダブロック2は、シリンダ21の内周側にシリンダライナ1を備えている。
シリンダブロック2を構成する素材(本実施形態ではアルミ材)とシリンダライナ1とは、ライナ外周面11及び突起1Pの外周面を通じて接合されている。
シリンダブロック2においては、シリンダライナ1の内周面(ライナ内周面12)によりシリンダ21の内壁が形成されている。
<シリンダライナの製造工程>
図2にシリンダライナ1の製造工程の概要を示す。
シリンダライナ1の製造は、同図に示した[工程A]〜[工程F]を含めて行われる。
図3を参照して、各工程の詳細について説明する。
[工程A]
耐火基材C1、粘結剤C2、及び水C3を所定の割合で配合して懸濁液C4を作成する。
本実施形態においては、耐火基材C1、粘結剤C2、及び水C3の配合量として選択可能な範囲、並びに耐火基材C1の平均粒径として選択可能な範囲をそれぞれ以下のように設定している。

耐火基材C1の配合量 : 8質量% 〜 30質量%
粘結剤C2 の配合量 : 2質量% 〜 10質量%
水C3 の配合量 : 60質量% 〜 90質量%
耐火基材C1の平均粒径:0.02mm 〜 0.1mm

[工程B]
懸濁液C4に所定量の界面活性剤C5を添加して塗型材C6を作成する。
本実施形態においては、界面活性剤C5の添加量として選択可能な範囲を以下の用に設定している。

界面活性剤C5の添加量:0.005質量%<X≦0.1質量%(Xは添加量)

[工程C]
規定の温度に加熱されて回転状態にある金型31(鋳型)の内周面31Fに塗型材C6を噴霧塗布する。このとき、塗型材C6の層(塗型層C7)が内周面31F全周にわたって略均一の厚さに形成されるように塗型材C6の塗布が行われる。
本実施形態においては、塗型層C7の厚さとして選択可能な範囲を以下のように設定している。

塗型層C7の厚さ :0.5mm 〜 1.0mm

図4に、塗型層C7における括れた形状の凹穴の形成態様を示す。
同図に示すように、塗型層C7内の気泡D1に対して界面活性剤C5が作用することにより塗型層C7の内周側に凹穴D2が形成される。そして、凹穴D2が金型31の内周面31Fに突き当たることにより、塗型層C7に括れた形状の凹穴D3が形成される。
[工程D]
塗型層C7が乾燥した後、回転状態にある金型31内へ鋳鉄の溶湯CIを鋳込む。このとき、塗型層C7の凹穴D3の形状に対応した形状の突起がシリンダライナへ転写されることにより、シリンダライナの外周面に括れた形状の突起(突起1P)が形成される。
[工程E]
溶湯CIが硬化してシリンダライナ1が形成された後、塗型層C7とともにシリンダライナ1を金型31から取り出す。
[工程F]
ブラスト処理装置32により塗型材C6をシリンダライナ1の外周から除去する。
<突起面積率>
本実施形態においては、シリンダライナ1の第1突起面積率S1及び第2突起面積率S2として選択可能な範囲を以下のように設定している。

第1突起面積率S1:10%以上
第2突起面積率S2:55%以下

また、以下のように設定することもできる。

第1突起面積率S1:10% 〜 50%
第2突起面積率S2:20% 〜 55%

第1突起面積率S1は、基底面1Dから高さ0.4mm(基底面1Dを基準とした突起1Pの高さ方向の距離)の平面において、単位面積当たりに占める突起1Pの断面積に相当する。
第2突起面積率S2は、基底面1Dから高さ0.2mm(基底面1Dを基準とした突起1Pの高さ方向の距離)の平面において、単位面積当たりに占める突起1Pの断面積に相当する。
<鋳鉄の組成>
シリンダライナ1の素材となる鋳鉄の組成は、耐摩耗生、耐焼き付き性、及び加工性を考慮して、例えば以下のように設定することが好ましい。

T.C:2.9 質量% 〜 3.7 質量%
Si :1.6 質量% 〜 2.8 質量%
Mn :0.5 質量% 〜 1.0 質量%
P :0.05質量% 〜 0.4 質量%

また、必要に応じて以下の組成物を添加することもできる。

Cr :0.05質量% 〜 0.4 質量%
B :0.03質量% 〜 0.08質量%
Cu :0.3 質量% 〜 0.5 質量%
実施例と比較例との対比に基づいて本発明を具体的に説明する。
各実施例及び比較例では、材質をFC230相当、完成時の肉厚を2.3mmに設定して、遠心鋳造によりシリンダライナを製造した。また、以下に示す各実施例及び比較例に固有の条件以外は、各実施例及び比較例において共通の条件に設定した。
各実施例及び比較例においては、基本的には実施形態に示した製造方法に従ってシリンダライナを製造したが、上記[工程C]における凹穴の形成態様、及び上記[工程D]における突起の形成態様は実施例と比較例とでそれぞれ異なったものとなる。
[実施例1〜4]
・耐火基材として珪藻土を、粘結剤としてベントナイトを採用した。
・珪藻土、ベントナイト、水、及び界面活性剤を表1に記載の割合で混合して塗型材を作成した。
・200℃〜400℃に加熱した金型の内周面に塗型材を噴霧塗布し、同内周面に塗型層を形成した。
Figure 0004429025
[比較例1,2]
・耐火基材として珪藻土を、粘結剤としてベントナイトを採用した。
・珪藻土、ベントナイト、水、及び界面活性剤を表2に記載の割合で混合して塗型材を作成した。
・200℃〜400℃に加熱した金型の内周面に塗型材を噴霧塗布し、同内周面に塗型層を形成した。
Figure 0004429025
[比較例3]
・耐火基材として珪砂及びシリカフラワを、粘結剤としてベントナイトを採用した。
・珪砂、シリカフラワ、ベントナイト、水、及び界面活性剤を表2に記載の割合で混合して塗型材を作成した。
・約300℃に加熱した金型の内周面に厚さが1.0mmとなるように塗型材を噴霧塗布し、同内周面に塗型層を形成した。
[比較例4]
・耐火基材として珪砂及びシリカフラワを、粘結剤としてベントナイトを採用した。
・珪砂、シリカフラワ、ベントナイト、水、及び界面活性剤を表2に記載の割合で混合して塗型材を作成した。
・約300℃に加熱した金型の内周面に厚さが1.0mmとなるように塗型材を噴霧塗布し、同内周面に塗型層を形成した。
実施例1〜4及び比較例1〜4の各シリンダライナについて、以下の〔a〕〜〔h〕を測定した。
〔a〕第1突起面積率S1
〔b〕第2突起面積率S2
〔c〕第1突起断面積SD1
〔d〕突起数N1
〔e〕接合強度P
〔f〕空隙率G
〔g〕括れ量PR
〔h〕突起高さH
ここで、シリンダライナの外周面の測定を通じて得られる等高線図について説明する。
<突起の等高線図>
図5を参照して、突起の等高線の測定態様について説明する。
[1]等高線測定用のテストピースTP1を、ライナ外周面11(突起1P)が非接触式の3次元レーザ測定器41と対向するように試験台42へセットする。
[2]3次元レーザ測定器41からテストピースTP1へレーザ光を照射する。このとき、レーザ光は、ライナ外周面11に対して略直行するように(図中の矢印V方向へ)照射される。
[3]3次元レーザ測定器41による測定結果を画像処理装置43に取り込み、突起1Pの等高線図を表示する。
図6(a)に等高線図の一例を示す。
図6(b)にシリンダライナ1の基底面1D(ライナ外周面11)と等高線Lとの関係を示す。
図6(b)に示すように、等高線Lは基底面1D(ライナ外周面11)から突起1Pの高さ方向(矢印Y方向)における所定距離毎に等高線図上へ表示される。以降では、基底面1Dを基準とした矢印Y方向への距離を「測定高さ」とする。
なお、図6においては、等高線Lを0.2mm間隔毎に表示した等高線図を示しているが、等高線Lの間隔は適宜の値に設定することができる。
〔a〕第1突起面積率
図7(a)に測定高さ0.4mm未満の等高線Lを非表示にしたときの等高線図(第1等高線図F1)を示す。ここでは、図示した等高線図の面積(W1×W2)を、第1突起面積率S1の測定に際しての単位面積としている。
第1等高線図F1において、等高線L4に囲まれた領域R4の面積(図中の斜線部の面積SR4)は、測定高さ0.4mmの平面に属する1つの突起の断面積(第1突起断面積SD1)に相当する。また、第1等高線図F1における領域R4の数(領域数N4)は、第1等高線図F1内に存在している突起1Pの数(突起数N1)に相当する。
第1突起面積率S1は、等高線図の面積(W1×W2)に占める領域R4の合計面積(L4×N4)の割合として算出される。即ち、第1突起面積率S1は、測定高さ0.4mmの平面において、単位面積当たりに占める第1突起断面積SD1の合計面積に相当する。
第1突起面積率S1は、下記計算式

S1=(L4×N4)/(W1×W2)×100 [%]

により示すことができる。
〔b〕第2突起面積率
図7(b)に測定高さ0.2mm未満の等高線Lを非表示にしたときの等高線図(第2等高線図F2)を示す。ここでは、等高線図の面積(W1×W2)を第2突起面積率S2の測定に際しての単位面積としている。
第2等高線図F2において、等高線L2に囲まれた領域R2の面積(図中の斜線部の面積SR2)は、測定高さ0.2mmの平面に属する1つの突起の断面積(第2突起断面積SD2)に相当する。また、第2等高線図F2における領域R2の数(領域数N2)は、第2等高線図F2内に存在している突起1Pの数に相当する。
第2突起面積率S2は、等高線図の面積(W1×W2)に占める領域R2の合計面積(L2×N2)の割合として算出される。即ち、第2突起面積率S2は、測定高さ0.2mmの平面において、単位面積当たりに占める第2突起断面積SD2の合計面積に相当する。
第2突起面積率S2は、下記計算式

S2=(L2×N2)/(W1×W2)×100 [%]

により示すことができる。
〔c〕第1突起断面積
第1突起断面積SD1は、測定高さ0.4mmの平面に属する1つの突起の断面積として、等高線図から算出される。例えば、等高線図の画像処理を通じて、第1等高線図F1(図7(a))の領域R4の面積(斜線部の面積SR4)を算出することで第1突起断面積SD1を把握することができる。
〔d〕突起数
突起数N1は、シリンダライナ1のライナ外周面11の単位面積(1cm2)当たりに形成されている突起1Pの数として、等高線図から算出される。例えば、等高線図の画像処理を通じて、第1等高線図F1(図7(a))の領域R4の数(領域数N4)算出することで突起数N1を把握することができる。
〔e〕接合強度
図8に接合強度Pの測定態様を示す。
[1]実施例1〜実施例4及び比較例1〜比較例4のシリンダライナ51を各別に適用して評価用の単気筒型シリンダブロック61をダイカストにより製造する。なお、ここでは、図9に示す条件のもとにダイカストを行う。
[2]単気筒型シリンダブロック61のシリンダ62より、ライナ壁52及びシリンダ壁63からなるテストピースTP2を作成し、引っ張り試験用のアーム44をテストピースTP2のライナ内周面53とシリンダ外周面64とにそれぞれ接着する。
[3]引っ張り試験機において一方のアーム44をクランプ45により保持し、ライナ壁52とシリンダ壁63とがライナ内周面53(シリンダ外周面64)と略直交する方向(矢印Zの方向)へ剥離されるように、他方のアーム44によりテストピースTP2へ引っ張り荷重をかける。この引っ張り試験を通じて、ライナ壁52とシリンダ壁63とが剥離したときの強度が接合強度Pとして算出される。
〔f〕空隙率
図10に空隙率Gの測定態様を示す。
[1]実施例1〜4及び比較例1〜4のシリンダライナ51を各別に適用して評価用の単気筒型シリンダブロック61をダイカストにより製造する。なお、ここでは図9に示す条件のもとにダイカストを行う。
[2]単気筒型シリンダブロック61のシリンダ62を15mmの厚さでリング状に切断し、ライナ部54及びシリンダ部65からなるテストピースTP3を作成する。
[3]ライナ部54とシリンダ部65との境界を研磨して、顕微鏡46により境界を観察する。そして、境界の断面写真の画像処理を通じて、空隙率Gが算出される。
図11に、実施例のシリンダライナを適用した単気筒型シリンダブロックについて、同シリンダブロックのテストピースにおけるライナ部とシリンダ部との境界断面写真の一例を示す。
空隙率Gは、ライナ部とシリンダ部(アルミ材)との境界に形成されている空隙Gpの面積(空隙面積GA)が境界断面写真の単位面積SAに占める割合として算出される。
空隙率Gは、下記計算式

G=GA/SA

により示すことができる。
シリンダライナとアルミ材との密着性は、空隙率Gと相関があり、空隙率Gが小さくなるにつれて向上する傾向を示す。
〔g〕括れ量
図12に括れた形状の突起のモデル図を示す。
括れ量PRは、突起1Pにおいて、テストピースTP3の境界断面写真(図11)から測定される先端部の最大径PR1と中間部の最小径PR2との差として算出される。
括れ量PRは、下記計算式

PR=PR1−PR2 [mm]

により示すことができる。
〔h〕突起高さ
突起高さH(基底面1Dから突起1Pの頂面1Pdまでの距離)は、ダイヤルディプスゲージにより測定した。本実施例においては、1つの突起1Pにつき、4箇所の測定値の平均値を突起高さHとして採用している。
以上にて説明した各パラメータの測定結果を表3に示す。
Figure 0004429025
図13に、測定結果から得られる第1突起面積率S1と接合強度Pとの関係を示す。
同図に示されるように、第1突起面積率S1が10%未満のシリンダライナでは、接合強度Pが急激に低下する。なお、比較例2は、第1突起面積率S1が10%以上であるものの、括れた形状の突起の数が「0」であるため、接合強度Pが実施例の値よりも低い値を示している。
第1突起面積率S1が10%以上のシリンダライナを適用したシリンダブロックと、第1突起面積率S1が10%未満のシリンダライナを適用したシリンダブロックとにおけるボアの変形量を比較したところ、後者の変形量は前者の変形量の3倍以上となる場合があることが確認された。
図14に、測定結果から得られる第2突起面積率S2と空隙率Gとの関係を示す。
同図に示されるように、第2突起面積率S2が55%よりも大きいシリンダライナでは、空隙率Gが急激に上昇する。
これらの結果から、第1突起面積率S1が10%以上、且つ第2突起面積率S2が55%以下のシリンダライナをシリンダブロックへ適用することにより、ブロック材とシリンダライナとの接合強度及び密着性の向上を好適に実現することができるようになる。
なお、第1突起面積率S1の上限を50%とすることにより、第2突起面積率S2を55%以下にすることができる。第2突起面積率S2の下限を20%とすることにより、第1突起面積率S1を10%以上にすることができる。
図15に、実施例2のシリンダライナについて、測定高さ0.4mm未満の等高線Lを非表示にしたときの等高線図を示す。
図16に、比較例4のシリンダライナについて、測定高さ0.4mm未満の等高線Lを非表示にしたときの等高線図を示す。
これら各図より、実施例2では各突起が独立して形成されているのに対し、比較例4では突起同士が結合していることが分かる。
<実施形態(実施例)の効果>
以上詳述したように、本実施形態(実施例)にかかる鋳包み用シリンダライナによれば、以下に列記するような優れた効果が得られるようになる。
(1)本実施形態のシリンダライナ1では、突起高さHを0.5mm〜1.0mmに設定している。これにより、以下の問題を回避することができるようになる。
・突起高さHを0.5mm未満に設定してシリンダライナを製造した場合、同シリンダライナを鋳込んだシリンダブロックにおいて、ブロック材とシリンダライナとの接合強度を十分に確保することができなくなる。
・突起高さHが1.0mmよりも大きいシリンダライナにおいては、形成された突起が折れやすくなるため、突起の高さが不均一となり外径精度が低下する。また、外周面に形成された突起が損傷しやすくなるため、ブロック材からのシリンダライナの剥離を抑制する効果が低下する。
(2)本実施形態のシリンダライナ1では、ライナ外周面11の1cm2当たりにおける突起1Pの数を5個〜60個に設定している。これにより、以下の問題を回避することができるようになる。
・突起1Pの数を1cm2当たり5個未満に設定したシリンダライナは、突起数の不足によりブロック材とシリンダライナとの接合強度を十分に確保することが困難となる。
・突起1Pの数を1cm2当たり60個よりも大きく設定したシリンダライナは、突起同士の間隔が狭いため、ブロック材の溶湯CIの充填性が低下して、ブロック材とシリンダライナとの密着性が低下する。
(3)本実施形態のシリンダライナ1では、第1突起面積率S1を10%以上に設定している。これにより、ブロック材とシリンダライナとの接合強度の向上を好適に実現することができるようになる。
(4)本実施形態のシリンダライナ1では、第2突起面積率S2を55%以下に設定している。これにより、ブロック材とシリンダライナとの密着性の向上を好適に実現することができるようになる。
(5)本実施形態のシリンダライナ1では、第1突起面積率S1の上限を50%に設定している。これにより、第2突起面積率S2が55%よりも大きくなることを的確に回避することができるようになる。
(6)本実施形態のシリンダライナ1では、第2突起面積率S2の下限を20%に設定している。これにより、第1突起面積率S1が10%未満となることを的確に回避することができるようになる。
(7)本実施形態のシリンダライナ1では、等高線図において等高線L4に囲まれた領域R4がそれぞれ独立するように突起1Pを形成している(測定高さ0.4mmの位置において突起1P同士がそれぞれ独立するようにシリンダライナ1を形成している(図15))。これにより、ブロック材とシリンダライナとの密着性の向上を好適に実現することができるようになる。なお、等高線L4に囲まれた領域R4が他の領域R4と干渉しているシリンダライナにおいては、ブロック材の充填性が低くなるため、ブロック材とシリンダライナとの間に空隙が形成されて密着性が低下する。
(8)本実施形態のシリンダライナ1では、測定高さ0.4mmの位置において、突起1つ当たりの面積を0.2mm2〜3.0mm2に設定している。これにより、以下の問題を回避することができるようになる。
・突起1つ当たりの面積が0.2mm2未満のシリンダライナは、シリンダライナ等の製造工程において突起の破損をまねくようになる。
・突起1つ当たりの面積が3.0mm2よりも大きいシリンダライナは、ブロック材とシリンダライナとの密着性が低下する。
また、本実施形態(実施例)にかかる鋳包み用シリンダライナを製造する方法として上記製造方法を採用することにより、以下に列記するような効果が得られるようになる。
(9)上記製造方法では、耐火基材C1の配合量を8質量%〜30質量%に設定している。これにより、以下の問題を回避することができるようになる。
・耐火基材C1の配合量を8質量%未満に設定した製造方法においては、塗型材C6の剥離・断熱の効果が小さくなるため、溶湯CIの金型31への溶着やシリンダライナの材質の低下をまねく。
・耐火基材C1の配合量を30質量%よりも大きく設定した製造方法においては、塗型材C6の流動性が低下して金型31の内周面31Fへ塗型材C6を均一に塗布することが困難となるため、シリンダライナの外径精度の低下をまねく。
(10)上記製造方法では、粘結剤C2の配合量を2質量%〜10質量%に設定している。これにより、以下の問題を回避することができるようになる。
・粘結剤C2の配合量を2質量%未満に設定した製造方法においては、塗型材C6の強度が十分に得られないため、突起1Pの成形性の低下をまねく。
・粘結剤C2の配合量を10%よりも大きく設定した製造方法においては、塗型材C6の流動性が低下して金型31の内周面31Fへ塗型材C6を均一に塗布することが困難となるため、シリンダライナの外径精度の低下をまねく。
(11)上記製造方法においては、水C3の配合量を60質量%〜90質量%に設定している。これにより、以下の問題を回避することができるようになる。
・水C3の配合量を60質量%未満に設定した製造方法においては、塗型材C6の流動性が低下して金型31の内周面31Fへ塗型材C6を均一に塗布することが困難となるため、シリンダライナの外径精度の低下をまねく。
・水C3の配合量を90質量%よりも大きく設定した製造方法においては、塗型層C7が乾燥しにくくなるため、ライナ外周面11の突起の成形性が低下する。
(12)上記製造方法では、界面活性剤C5の配合量を0.005質量%〜0.1質量%に設定している。これにより、以下の問題を回避することができるようになる。
・界面活性剤C5の添加量を0.005質量%以下に設定した製造方法においては、界面活性剤C5の作用が極めて小さい状態となるため、ライナ外周面に突起が形成されにくくなる。
・界面活性剤C5の添加量を0.1質量%よりも大きく設定した製造方法においては、界面活性剤C5の作用が過多となるため、ライナ外周面に括れた形状の突起が形成されにくくなる。
(13)上記製造方法では、耐火基材C1の平均粒径を0.02mm〜0.1mmに設定している。これにより、以下の問題を回避することができるようになる。
・耐火基材C1の平均粒径を0.02mm未満に設定した製造方法においては、耐火基材C1が水に溶けにくくなるため、作業効率の低下をまねくようになる。
・耐火基材C1の平均粒径を0.1mmよりも大きく設定した製造方法においては、塗型層の内周面が粗くなりライナ外周面の突起間を滑らかに形成することが困難となるため、ブロック材の充填性が低下する。
即ち、平均粒径を0.02mm〜0.1mmとすることにより、シリンダライナの製造にかかる作業効率の向上を実現する一方で、シリンダライナの外周面において突起間に平滑な基底面1Dを形成することができるようになる。
(14)上記製造方法では、塗型層C7の厚さを0.5mm〜1.1mmに設定している。これにより、突起1Pを的確に0.5mm〜1.0mmの範囲内で形成することができるようになる。
<変更例>
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記実施形態では、第1突起面積率S1を10%以上、第2突起面積率S2を55%以下に設定する構成としたが、これら面積率S1,S2の設定範囲を次のように変更することも可能である。

第1突起面積率S1:10% 〜 30%
第2突起面積率S2:20% 〜 45%

こうした設定とすることにより、ブロック材とシリンダライナとの密着性及び接合強度をより向上させることができるようになる。
本発明にかかる鋳包み用シリンダライナを具体化した実施形態について、(a)シリンダライナの斜視構造を示す斜視図/(b)同実施形態のシリンダライナを適用したシリンダブロックの部分斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のシリンダライナの製造工程を示す工程図。 同実施形態のシリンダライナの製造工程を示す工程図。 同実施形態のシリンダライナの製造工程における塗型材の形成態様を示す断面図。 本発明の実施例における突起の等高線の測定態様を示す図。 同実施例における突起の等高線図を示す図。 同実施例における突起の等高線図を示す図。 同実施例における接合強度の測定態様を示す図。 同実施例におけるダイカストの実施条件を示す図。 同実施例における空隙率の測定態様を示す図。 同実施例におけるアルミ材とライナとの境界断面写真の一例を示す図。 括れた形状の突起を示す図。 同実施例における第1突起面積率と接合強度との関係を示すグラフ。 同実施例における第2突起面積率と空隙率との関係を示すグラフ。 同実施例における実施例2の等高線図。 同実施例における比較例4の等高線図。
符号の説明
1…シリンダライナ、11…ライナ外周面、1P…突起、1D…基底面、1Pa…基端部、1Pb…先端部、1Pc…括れ部、1Pd…頂面、2…シリンダブロック、21…シリンダ、12…ライナ内周面、C1…耐火基材、C2…粘結剤、C3…水、C4…懸濁液、C5…界面活性剤、C6…塗型材、C7…塗型層、CI…溶湯、D1…気泡、D2…凹穴、3…括れた形状の凹穴、31…金型、31F…内周面、32…ブラスト処理装置、41…3次元レーザ測定器、42…試験台、43…画像処理装置、44…アーム、45…クランプ、46…顕微鏡、51…シリンダライナ、52…ライナ壁、53…ライナ内周面、54…ライナ部、61…単気筒型シリンダブロック、62…シリンダ、63…シリンダ壁、64…シリンダ外周面、65…シリンダ部、TP1…テストピース、TP2…テストピース、TP3…テストピース。

Claims (4)

  1. 括れた形状の突起を外周面に複数有する鋳包み用シリンダライナにおいて、
    (イ)前記突起の高さが0.5mm〜1.0mm
    (ロ)前記突起の数が前記外周面上の1cm当たりに5個〜60個
    (ハ)3次元レーザ測定器により前記突起の高さ方向から前記外周面を測定して得られる前記突起の等高線図において、高さ0.4mmの等高線により囲まれる領域の面積率をS1としたとき、面積率S1が10%以上
    (ニ)3次元レーザ測定器により前記突起の高さ方向から前記外周面を測定して得られる前記突起の等高線図において、高さ0.2mmの等高線により囲まれる領域の面積率をS2としたとき、面積率S2が55%以下
    これら(イ)〜(ニ)の条件の全てを満たす
    ことを特徴とする鋳包み用シリンダライナ。
  2. 括れた形状の突起を外周面に複数有する鋳包み用シリンダライナにおいて、
    (い)前記突起の高さが0.5mm〜1.0mm
    (ろ)前記突起の数が前記外周面上の1cm当たりに5個〜60個
    (は)3次元レーザ測定器により前記突起の高さ方向から前記外周面を測定して得られる前記突起の等高線図において、高さ0.4mmの等高線により囲まれる領域の面積率をS1としたとき、面積率S1が10%〜50%
    (に)3次元レーザ測定器により前記突起の高さ方向から前記外周面を測定して得られる前記突起の等高線図において、高さ0.2mmの等高線により囲まれる領域の面積率をS2としたとき、面積率S2が20%〜55%
    これら(い)〜(に)の条件の全てを満たす
    ことを特徴とする鋳包み用シリンダライナ。
  3. 請求項1あるいは2に記載の鋳包み用シリンダライナにおいて、
    (ホ)前記等高線図において、高さ0.4mmの等高線により囲まれる領域がそれぞれ独立している
    (ヘ)前記等高線図において、高さ0.4mmの等高線により囲まれる領域の面積が0.2mm〜3.0mm
    これら(ホ)及び(ヘ)の条件を満たす
    ことを特徴とする鋳包み用シリンダライナ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の鋳包み用シリンダライナにおいて、
    前記括れた形状の突起は、その幅方向の中心から幅方向の先端までの長さを幅方向突出量として、当該突起の括れた部分よりも当該突起の頂部側である突起上部と同括れた部分よりも当該突起の底部側である突起下部との間で当該突起の高さ方向における前記幅方向突出量の変化傾向が互いに異なるものであり、
    前記突起上部については、前記括れた部分から当該突起上部の中間点に向かうにつれて前記幅方向突出量が次第に増加し、且つこの中間点にて当該突起上部においての前記幅方向突出量が最も大きくなり、且つ前記中間点から当該突起の頂部に向かうにつれて前記幅方向突出量が次第に減少するものであり、
    前記突起下部については、前記括れた部分から当該突起の底部に向かうにつれて前記幅方向突出量が次第に増加し、且つその途中において前記幅方向突出量が前記突起上部での最大の幅方向突出量を上回るものである
    ことを特徴とする鋳包み用シリンダライナ。
JP2004004600A 2004-01-09 2004-01-09 鋳包み用シリンダライナ Expired - Lifetime JP4429025B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004004600A JP4429025B2 (ja) 2004-01-09 2004-01-09 鋳包み用シリンダライナ
PCT/JP2005/000441 WO2005065867A1 (en) 2004-01-09 2005-01-07 Cylinder liner for insert casting and method for manufacturing thereof
CNU2005200005158U CN2767682Y (zh) 2004-01-09 2005-01-07 用于包心铸造的气缸套
DE602005009490T DE602005009490D1 (de) 2004-01-09 2005-01-07 Zylinderbuchse für Verbundguss
CNB2005800019736A CN100406158C (zh) 2004-01-09 2005-01-07 用于包心铸造的气缸套
US10/585,583 US7383805B2 (en) 2004-01-09 2005-01-07 Cylinder liner for insert casting and method for manufacturing thereof
EP05703680A EP1711291B1 (en) 2004-01-09 2005-01-07 Cylinder liner for insert casting

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004004600A JP4429025B2 (ja) 2004-01-09 2004-01-09 鋳包み用シリンダライナ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005194983A JP2005194983A (ja) 2005-07-21
JP2005194983A5 JP2005194983A5 (ja) 2007-02-08
JP4429025B2 true JP4429025B2 (ja) 2010-03-10

Family

ID=34747124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004004600A Expired - Lifetime JP4429025B2 (ja) 2004-01-09 2004-01-09 鋳包み用シリンダライナ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7383805B2 (ja)
EP (1) EP1711291B1 (ja)
JP (1) JP4429025B2 (ja)
CN (2) CN2767682Y (ja)
DE (1) DE602005009490D1 (ja)
WO (1) WO2005065867A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018042654A1 (ja) 2016-09-05 2018-03-08 Tpr株式会社 片状黒鉛鋳鉄製円筒部材
DE102018123680A1 (de) 2017-10-03 2019-04-04 Suzuki Motor Corporation Einsetzelement und Verfahren zur Herstellung desselben
DE102018127485A1 (de) 2017-11-21 2019-05-23 Suzuki Motor Corporation Einsetzelement und Verfahren zur Herstellung desselben
WO2019097678A1 (ja) 2017-11-17 2019-05-23 Tpr株式会社 鋳鉄製円筒部材および複合構造体

Families Citing this family (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4429025B2 (ja) * 2004-01-09 2010-03-10 トヨタ自動車株式会社 鋳包み用シリンダライナ
JP4491385B2 (ja) * 2005-07-08 2010-06-30 トヨタ自動車株式会社 鋳ぐるみ用部品、シリンダブロック及びシリンダライナ製造方法
JP4512001B2 (ja) * 2005-07-08 2010-07-28 トヨタ自動車株式会社 シリンダライナ、シリンダブロック及びシリンダライナ製造方法
JP2007016733A (ja) 2005-07-08 2007-01-25 Toyota Motor Corp シリンダライナ及びエンジン
JP2009024616A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Yamaha Motor Co Ltd エンジンのシリンダボディおよびその製造方法
JP5412153B2 (ja) * 2008-04-16 2014-02-12 本田技研工業株式会社 円筒部材押出装置
JP5388475B2 (ja) * 2008-04-30 2014-01-15 Tpr株式会社 鋳包構造体
CN101693281B (zh) * 2009-10-09 2011-09-07 曲沃县恒通铸造有限公司 热模法离心铸铁管铸型涂料及其制备方法
DE102009056919B4 (de) 2009-12-03 2022-12-29 Mahle International Gmbh Zylinderlaufbuchse
JP5572847B2 (ja) * 2010-03-17 2014-08-20 株式会社Moresco シリンダライナ及びその製造方法
JP5579106B2 (ja) * 2011-03-03 2014-08-27 Tpr株式会社 支持部材
JP2012184810A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Tpr Co Ltd ブレーキドラム
JP2013060974A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Tpr Co Ltd 板状部材
CN103028718A (zh) * 2011-09-30 2013-04-10 广西玉柴机器股份有限公司 柴油机气缸的铸造方法
CN102527925B (zh) * 2012-02-23 2013-07-17 新兴铸管股份有限公司 管模涂料制备及施工方法
JP2013027936A (ja) * 2012-10-24 2013-02-07 Tpr Co Ltd 支持部材
JPWO2015002289A1 (ja) * 2013-07-05 2017-02-23 Tpr株式会社 回転体軸および回転体構造ならびに車輪
KR101509749B1 (ko) * 2013-11-27 2015-04-07 현대자동차 주식회사 실린더 블록을 구비한 엔진
US10094325B2 (en) * 2014-01-28 2018-10-09 ZYNP International Corp. Cylinder liner
CN104588572B (zh) * 2014-12-30 2017-01-04 中原内配集团股份有限公司 一种离心铸造用涂料及其制备方法
JP2015180839A (ja) * 2015-06-25 2015-10-15 Tpr株式会社 ブレーキドラム
US10215128B2 (en) 2016-04-27 2019-02-26 Mahle International Gmbh Rough cast cylinder liner
JP6256524B2 (ja) 2016-05-17 2018-01-10 スズキ株式会社 鋳包み用部材及びその製造方法
JP6610423B2 (ja) 2016-05-17 2019-11-27 スズキ株式会社 鋳包み用部材
CN106270370B (zh) * 2016-08-10 2019-02-19 中原内配集团股份有限公司 一种针刺状气缸套及其制备方法
US11193446B2 (en) * 2016-08-10 2021-12-07 Zynp Corporation Needle-shaped cylinder liner and preparation method therefor, and coating liquid for preparing needle-shaped cylinder liner
CN106280585B (zh) * 2016-08-10 2018-07-27 中原内配集团股份有限公司 一种用于制备针刺状气缸套的涂料液及其制备方法
DE202017001793U1 (de) * 2016-10-09 2018-01-10 Zynp Corporation Herstellungseinrichtung für Grat-Zylinderlaufbuchse und Grat-Zylinderlaufbuchse
CN106799470B (zh) * 2017-01-11 2019-03-01 平高集团有限公司 液压缸及其制造方法及使用该液压缸的液压弹簧操动机构
DE102018101928A1 (de) * 2017-01-27 2018-08-02 ZYNP Group (U.S.A.) Inc. Zylinderlaufbuchse mit variierter Wärmeleitfähigkeit
JP6979171B2 (ja) * 2017-11-16 2021-12-08 スズキ株式会社 鋳包み用部材及びその製造方法
CN210483897U (zh) 2018-05-24 2020-05-08 帝伯爱尔株式会社 镶铸用气缸套
DE102018131811A1 (de) 2018-08-13 2020-02-13 HÜTTENES-ALBERTUS Chemische Werke Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verwendung einer Schlichtezusammensetzung und entsprechendes Verfahren zur Herstellung einer Schleudergusskokille mit einem Schlichteüberzug
CN111664019B (zh) * 2019-03-08 2022-03-15 中原内配集团股份有限公司 一种气缸套及其制备工艺
CN111659867A (zh) * 2019-03-08 2020-09-15 中原内配集团股份有限公司 一种气缸套及其制备方法
CN110700959B (zh) * 2019-10-29 2021-04-16 潍柴动力股份有限公司 干式气缸套及发动机
BR102019026045A2 (pt) 2019-12-09 2021-06-22 Mahle Metal Leve S.A. camisa de cilindro fundido e método de produção de uma camisa de cilindro fundido
JP7429853B2 (ja) 2020-02-19 2024-02-09 スズキ株式会社 鋳ぐるみ用部材
JP6925559B1 (ja) 2020-06-18 2021-08-25 Tpr株式会社 スパイニライナ及びその製造方法、並びに接合強度の鑑別法
BR112021013900B8 (pt) * 2020-06-24 2022-11-16 Tpr Co Ltd Camisa de cilindro para fundição de inserção
CN111842850A (zh) * 2020-07-28 2020-10-30 中原内配集团安徽有限责任公司 一种球铁燕尾榫沟槽双金属内镶嵌件
CN113147258A (zh) * 2021-04-09 2021-07-23 李先云 轮毂内圈及其制造方法、轮毂组件及其制造方法
CN113718164B (zh) * 2021-08-09 2022-03-22 中原内配集团安徽有限责任公司 一种双金属毛刺气缸套及其制备工艺

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3161301B2 (ja) * 1995-02-21 2001-04-25 トヨタ自動車株式会社 鋳ぐるみ用シリンダライナ
JP3253605B2 (ja) * 1999-12-15 2002-02-04 テーピ工業株式会社 鋳ぐるみ用鋳鉄部材、それを用いた鋳ぐるみ製品、及び鋳ぐるみ用鋳鉄部材の製造方法
IT1319899B1 (it) * 2000-02-10 2003-11-12 Fiat Ricerche Procedimento per la produzione di un blocco cilindri per un motore acombustione interna.
JP3719387B2 (ja) * 2001-02-23 2005-11-24 本田技研工業株式会社 遠心鋳造鋳型用離型剤
WO2003095129A1 (fr) * 2002-05-13 2003-11-20 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Coquille interne de moulage de fonte et procede de production de celle-ci
JP4210469B2 (ja) * 2002-05-13 2009-01-21 本田技研工業株式会社 鋳鉄製鋳ぐるみ部材の製造方法
JP4210468B2 (ja) * 2002-05-13 2009-01-21 本田技研工業株式会社 鋳鉄製鋳ぐるみ部材
JP4429025B2 (ja) * 2004-01-09 2010-03-10 トヨタ自動車株式会社 鋳包み用シリンダライナ
JP4474338B2 (ja) * 2005-07-08 2010-06-02 トヨタ自動車株式会社 シリンダライナ及びエンジン
JP4512001B2 (ja) * 2005-07-08 2010-07-28 トヨタ自動車株式会社 シリンダライナ、シリンダブロック及びシリンダライナ製造方法
JP4491385B2 (ja) * 2005-07-08 2010-06-30 トヨタ自動車株式会社 鋳ぐるみ用部品、シリンダブロック及びシリンダライナ製造方法
US7665440B2 (en) * 2006-06-05 2010-02-23 Slinger Manufacturing Company, Inc. Cylinder liners and methods for making cylinder liners

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018042654A1 (ja) 2016-09-05 2018-03-08 Tpr株式会社 片状黒鉛鋳鉄製円筒部材
DE102018123680A1 (de) 2017-10-03 2019-04-04 Suzuki Motor Corporation Einsetzelement und Verfahren zur Herstellung desselben
WO2019097678A1 (ja) 2017-11-17 2019-05-23 Tpr株式会社 鋳鉄製円筒部材および複合構造体
DE102018127485A1 (de) 2017-11-21 2019-05-23 Suzuki Motor Corporation Einsetzelement und Verfahren zur Herstellung desselben

Also Published As

Publication number Publication date
CN1905969A (zh) 2007-01-31
US20070240652A1 (en) 2007-10-18
CN100406158C (zh) 2008-07-30
DE602005009490D1 (de) 2008-10-16
EP1711291B1 (en) 2008-09-03
JP2005194983A (ja) 2005-07-21
CN2767682Y (zh) 2006-03-29
EP1711291A1 (en) 2006-10-18
WO2005065867A1 (en) 2005-07-21
US7383805B2 (en) 2008-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4429025B2 (ja) 鋳包み用シリンダライナ
JP4512002B2 (ja) シリンダライナ
JP4474338B2 (ja) シリンダライナ及びエンジン
US7882818B2 (en) Cylinder liner and engine
KR101245872B1 (ko) 인서트 주조 구조체
JP4491385B2 (ja) 鋳ぐるみ用部品、シリンダブロック及びシリンダライナ製造方法
US9089893B2 (en) Cylinder liner for insert casting use
JP2007016734A (ja) シリンダライナ及びその製造方法
JP4975131B2 (ja) シリンダライナの製造方法
JP2007016736A (ja) シリンダライナ、シリンダブロック及びシリンダライナ製造方法
JP2020079593A (ja) 鋳包み用シリンダライナ、及びシリンダブロックの製造方法
JP2008008209A (ja) シリンダライナ
JP2007321576A (ja) シリンダライナ
JP2010133424A (ja) シリンダライナの製造方法
JP4812883B2 (ja) シリンダライナ
JP4482264B2 (ja) 樹脂成形用金型
BRPI0904476B1 (pt) estrutura de fundição de inserção

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080924

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091215

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4429025

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131225

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term