JP2013027936A - 支持部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】支持部材が装着される部材との間で密着性に優れた支持部材を提供する。
【解決手段】回転軸4を直接又は軸受け8を介して支持し、外周面5に複数の突起6を有する筒状の金属製の支持部材3において、前記複数の突起6は支持部材の鋳造時に外周面5全体に形成され、少なくとも一部の突起6が括れ形状を有し、前記突起6の高さが0.3〜2.0mm、突起数が5〜100個/cm2である。支持部材は例えば遠心鋳造により製造される。支持部材は例えばアルミニウム合金又はマグネシウム合金からなる部材中に鋳包みにより装着、あるいは樹脂又はゴムからなる部材中に一体成形により装着される。
【選択図】図1
【解決手段】回転軸4を直接又は軸受け8を介して支持し、外周面5に複数の突起6を有する筒状の金属製の支持部材3において、前記複数の突起6は支持部材の鋳造時に外周面5全体に形成され、少なくとも一部の突起6が括れ形状を有し、前記突起6の高さが0.3〜2.0mm、突起数が5〜100個/cm2である。支持部材は例えば遠心鋳造により製造される。支持部材は例えばアルミニウム合金又はマグネシウム合金からなる部材中に鋳包みにより装着、あるいは樹脂又はゴムからなる部材中に一体成形により装着される。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転部材を直接又は軸受けを介して支持する支持部材に関する。
回転部材を支持する支持部材として、例えば特許文献1に示す摩耗防止スリーブが知られている。このスリーブは、回転部材を支持すべき支持穴を備えた鋳造部材を成形するときに、鋳包みにより鋳造部材の支持穴に装着され、回転部材を摺動自在に支持して前記支持穴の摩耗を防止するものである。スリーブには鋳造部材の支持穴に対して抜け止め、回り止めが確実に行われるように、外周面に間隔をおいて幾つかの凸部を形成している(特許文献1の図7参照)。
しかしながら、特許文献1に示す摩耗防止スリーブでは、鋳造部材との密着性において不十分な場合がある。
本発明の目的は、支持部材が装着される部材との間で密着性に優れた支持部材を提供することである。
本発明は、回転部材を直接又は軸受けを介して支持し、外周面に複数の突起を有する筒状の金属製の支持部材において、前記複数の突起は支持部材の鋳造時に外周面全体に形成され、少なくとも一部の突起が括れ形状を有し、前記突起の高さが0.3〜2.0mm、突起数が5〜100個/cm2であることを特徴とする。
前記金属製支持部材の材質が鋳鉄、鋳鋼、銅、銅合金、アルミニウム合金、又はマグネシウム合金であることが好ましい。
前記金属製支持部材は遠心鋳造により製造されることが好ましい。
前記金属製支持部材は、例えばアルミニウム合金又はマグネシウム合金からなる部材中に鋳包みにより装着される。あるいは、前記金属製支持部材は樹脂又はゴムからなる部材中に一体成形により装着される。
本発明の支持部材によれば、支持部材が装着される部材との間で密着性が向上し、抜け止め、回り止め効果に優れる。また、支持部材及び支持部材が装着される部材をより薄くすることが可能である。突起の高さは0.3mm未満の場合は密着性が不充分となり、2.0mmより大きくなると、突起の高さが不均一になりやすく、外径精度が低下する。突起の個数が5個/cm2未満であると密着性が不充分となり、100個/cm2より多くなると突起間の隙間が小さくなるため、支持部材が金属製の部材中に鋳包みにより装着、あるいは樹脂又はゴム製の部材中に一体成形により装着される際に、金属、樹脂又はゴムが突起間の隙間に充分に充填されなくなり、密着性が不充分になりやすい。
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は支持部材が回転軸を直接支持している例である。金属製の外側部材1に支持孔2が形成されており、この支持孔2内に金属製の支持部材である円筒形の筒状部材3が装着され、筒状部材3内に回転軸4が回転自在に支持されている。
外側部材1はアルミニウム合金又はマグネシウム合金からなり、筒状部材3は外側部材1の支持孔2に鋳包みにより装着されている。金属製の筒状部材3は、鋳鉄、鋳鋼、銅、銅合金、アルミニウム合金、又はマグネシウム合金で形成されている。
筒状部材3の外周面5には全体にわたって突起6が複数形成されている。これらの突起6の中、一部又は全部の突起6が括れ形状を有している。突起6の高さは0.3〜2.0mm、突起6の個数は5〜100個/cm2である。
突起6の高さが0.3mm未満の場合は密着性が不充分となり、2.0mmより大きくなると、突起6の高さが不均一になりやすく、外径精度が低下する。突起6の個数が5個/cm2未満であると密着性が不充分となり、100個/cm2より多くなると突起6間の隙間が小さくなるため、筒状部材3が金属製の外側部材1中に鋳包みにより装着される際に、金属が突起6間の隙間に充分に充填されなくなり、密着性が不充分になりやすい。
筒状部材3は遠心鋳造法により製造される。以下、筒状部材3の製造方法を説明する。
珪藻土、ベントナイト(粘結剤)、水、及び界面活性剤を所定の割合で混合して塗型材が作製される。200〜400℃に加熱されて回転する鋳型(金型)の内面に塗型材が噴霧塗布され、鋳型の内面に塗型層が形成される。界面活性剤の作用により、塗型層内から発生する蒸気の泡によって塗型層に複数の凹穴が形成される。塗型層を乾燥後、回転する鋳型内に金属溶湯が鋳込まれる。このとき、塗型層の凹穴に溶湯が充填され、均一な複数の突起が形成される。溶湯が硬化して筒状部材が形成された後、塗型層とともに筒状部材が鋳型から取り出される。ブラスト処理により、塗型材が除去され、少なくとも一部の突起が括れ形状を有している複数の突起を外周面の全体にわたって有する筒状部材が製造される。
図3及び図4は本発明の別の実施形態を示している。本実施形態は、支持部材の支持孔と回転軸の端部がテーパ形状に形成されている点で、前記実施形態と相違している。
すなわち、本実施形態では、筒状部材3の回転軸4を支持する支持孔7はテーパ形状に形成されており、この支持孔7に挿入されている回転軸4の端部がテーパ形状に形成されている。他の構成は上記実施形態と同じである。
図5及び図6は本発明の更に別の実施形態を示している。本実施形態は、支持部材が軸受けを介して回転軸を支持している例であり、支持部材に軸受けを介して回転軸が支持されている点で、前記最初の実施形態と相違している。
すなわち、本実施形態では、外側部材1の支持孔2内に筒状部材3が装着され、筒状部材3の支持孔7に軸受け8を介して回転軸4が回転自在に支持されている。他の構成は上記実施形態と同じである。
外側部材の材質は金属に限らず、樹脂又はゴムからなる場合もある。このときは、筒状部材3は例えば射出成形により外側部材に装着される。
1・・外側部材
2・・支持孔
3・・筒状部材
4・・回転軸
5・・外周面
6・・突起
7・・支持孔
8・・軸受け
9・・ピストン
10・・締結具
2・・支持孔
3・・筒状部材
4・・回転軸
5・・外周面
6・・突起
7・・支持孔
8・・軸受け
9・・ピストン
10・・締結具
Claims (5)
- 回転部材を直接又は軸受けを介して支持し、外周面に複数の突起を有する筒状の金属製の支持部材において、前記複数の突起は支持部材の鋳造時に外周面全体に形成され、少なくとも一部の突起が括れ形状を有し、前記突起の高さが0.3〜2.0mm、突起数が5〜100個/cm2であることを特徴とする金属製支持部材。
- 前記支持部材の材質が鋳鉄、鋳鋼、銅、銅合金、アルミニウム合金、又はマグネシウム合金であることを特徴とする請求項1記載の金属製支持部材。
- 遠心鋳造により製造されることを特徴とする請求項1又は2記載の金属製支持部材。
- アルミニウム合金又はマグネシウム合金からなる部材中に、鋳包みにより装着されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の金属製支持部材。
- 樹脂又はゴムからなる部材中に、一体成形により装着されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の金属製支持部材。
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2012
- 2012-10-24 JP JP2012234620A patent/JP2013027936A/ja not_active Withdrawn
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