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固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受の製造方法
本発明は、金属基体に固体潤滑剤を埋設してなる摺動部材で、その内周面で軸を回転自在に支持するための固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受の製造方法に関する。
固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受としては、図3に示すような、銅系あるいは鉄系合金からなる丸管金属基体に、例えば黒鉛系の固体潤滑剤が埋設固定されたタイプのものがよく知られている。このようなタイプの固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受の製造方法としては、(1)連続鋳造あるいは押し出しなどにより製造された丸管金属基体に、機械加工で所定形状・所定数の固体潤滑剤埋設孔を開け、そこに接着剤を介して固体潤滑剤を埋設固定し、仕上加工を施して製品化する方法、(2)固体潤滑剤を組み込んだ消失模型を用い、砂型鋳造により、該固体潤滑剤が消失模型形状の金属凝固層の中に鋳ぐるみ複合化された固体潤滑剤鋳ぐるみ素材を得て、機械加工を施して製品化する方法(特許文献1及び特許文献2参照)、などがある。
特開平3−128161号公報 特開2001−259822号公報
ところで、上記(1)の方法では、製品単位に都度機械加工によって丸管金属基体に所定形状・所定数の固体潤滑剤埋設孔を開ける必要があるため、その加工工数及び加工コストに大きな負担を強いられるという問題がある。更に、固体潤滑剤は接着剤を介して丸管金属基体に埋設固定せしめられているため、当該軸受は、接着剤の耐熱温度(該温度は一般には金属基体の耐熱温度より低い)以下での使用を余儀なくされるという問題もある。
一方、(1)の方法における上述問題の解決を目的として開示された(2)の方法では、都度消失模型の新規製作と砂型造型による該模型の埋め込み作業を必要とし、更に砂型鋳造に必然である製品化できない湯道や押し湯を要すため、必ずしも効率的で安価な製造方法とは言い難いという問題がある。また、鋳ぐるむべき固体潤滑剤の数や体積が増してくると、砂型内の消失模型形状部に注湯された金属溶湯の流動・充填抵抗が大きくなるため、固体潤滑剤周りへの湯回り不良やスラグ巻き込みなどの品質欠陥を生じる危険性が高まるという問題もある。
上述したように、(2)の製造方法をもってしても(1)の製造方法における問題の解決には至っておらず、そのため丸管金属基体に固体潤滑剤が埋設されたタイプの固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受は、一般的には(1)の方法によって製造されているという実状にある。
本発明は、上述した公知の製造方法における問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、丸管金属基体に都度固体潤滑剤埋設孔を開け、該埋設孔に固体潤滑剤を接着剤を介して埋設固定する工程の省略を可能ならしめるための、固体潤滑剤鋳ぐるみ素材を効率的かつ安価に得る方法を提供し、もって製品たる固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受の効率的かつ安価な製造を実現せしめることである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
鋳型5の内周面と、該鋳型5の内空間に組み入れられた、その外周面に固体潤滑剤4が突出して組み込まれた内筒1の外周面との間に形成される円筒状空隙11に、遠心鋳造により金属の溶湯13を供給し、該円筒状空隙11に前記固体潤滑剤4が鋳ぐるみ複合化された前記金属から成る円筒状の鋳ぐるみ凝固層16を、この鋳ぐるみ凝固層16の内周面と前記内筒1の外周面との間に該鋳ぐるみ凝固層16から前記内筒1の分離を可能ならしめるための分離用円筒状空隙17が設けられるように形成して、固体潤滑剤鋳ぐるみ素材を得ることを特徴とする固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受の製造方法に係るものである。
また、前記内筒1を前記鋳ぐるみ凝固層16から分離すると共に、この内筒1に組み込まれた前記固体潤滑剤4を除去して該内筒1を繰り返し利用することを特徴とする請求項1に記載の固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受の製造方法に係るものである。
本発明は上述のようにするから、固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受を製造するに際し、従来の製造方法における、製品単位に都度機械加工により丸管金属基体に固体潤滑剤の埋設孔を開け、固体潤滑剤を接着剤を介して埋設固定するという工程を省略することができる。更に、固体潤滑剤を組み込むための内筒の繰り返し使用が可能となると共に、固体潤滑剤が鋳ぐるみ複合化された金属凝固層の品質的健全性を安定的に確保することができる。
従って、本発明は、固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受を、効率的かつ安価に、しか
も品質的健全性を確保しつつ製造する上で、大きな効果を発揮するものである。
本発明の竪型遠心鋳造による実施形態を、時系列的製造工程図で示した図であり、(a)は固体潤滑剤を組み込むための内筒の断面図(b)は固体潤滑剤を組み込んだ内筒の断面図(c)は固体潤滑剤を組み込んだ内筒をその内空間に組み入れた鋳型の断面図(d)は縦型遠心鋳造の状態を示す断面図(e)は鋳造された状態における個体潤滑剤鋳ぐるみ素材の断面図(f)は鋳型から取り出された固体潤滑剤鋳ぐるみ素材の断面図(g)は分離された固体潤滑剤鋳ぐるみ素材の断面図(h)は分離された内筒の断面図(i)は機械加工により製品化された固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受の断面図(j)は固体潤滑剤の切断残材を除去した後の内筒の断面図である。 本発明の横型遠心鋳造による実施形態を示す図であり、(a)は横型遠心鋳造の状態を示す断面図(b)は鋳造された状態における個体潤滑剤鋳ぐるみ素材の断面図である。 丸管金属基体に固体潤滑剤が埋設固定されたタイプの固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受例の斜視図である。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、固体潤滑剤が鋳ぐるみ複合化された円筒状金属凝固層を、遠心鋳造により形成する点に技術的特徴を有し、詳しくは以下のように構成される。
鋳型の内周面と、該鋳型の内空間に組み入れられたその外周面に固体潤滑剤が突出して組み込まれた内筒の外周面との間に形成される円筒状空隙に、遠心鋳造により金属溶湯を供給し、該空隙に前記固体潤滑剤が鋳ぐるみ複合化された前記金属の円筒状凝固層を形成することにより、製品たる固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受を製造するための固体潤滑剤鋳ぐるみ素材を得ることができる。この時、内筒外周面への固体潤滑剤の組み込みパターンは、製造しようとする製品における個体潤滑剤の埋め込みパターンに整合させて決定され、様々なパターンが可能である。
固体潤滑剤が鋳ぐるみ複合化された円筒状金属凝固層を形成するに当たり、遠心鋳造を適用することにより、鋳型内に注湯された金属溶湯には鋳型の高速回転により生じる強い遠心力が作用するため、該溶湯の円筒状空隙への良好な流動・充填性が確保され、固体潤滑剤周りへの湯回り不良やスラグ巻き込みなどの品質欠陥の発生が抑制され、品質的健全性に富む固体潤滑剤鋳ぐるみ凝固層を得ることができる。
また、金属凝固層中に鋳ぐるまれた固体潤滑剤は、金属の凝固収縮及び熱収縮に伴う収縮力によって該凝固層中に強固に固定されるため、製品化のための機械加工時や製品としての使用時においても、凝固層から抜け落ちることはない。
一方、固体潤滑剤が鋳ぐるみ複合化された円筒状金属凝固層の内周面と内筒の外周面との間に、該金属凝固層から該内筒の分離を可能ならしめるための円筒状空隙を形成することにより、内筒の分離・繰り返し使用が可能となる。該空隙は、遠心鋳造下における金属溶湯の注湯量を変えることにより、その間隔を内筒の分離に必要な適正量に自由に制御することができ、かかる空隙間隔の自由な制御は遠心鋳造によって初めてなし得るものである。
円筒状金属凝固層からの内筒の分離方法は、例えばホールソーを上述の円筒状空隙に差し込み回転させて該空隙における固体潤滑剤の露出部を切断する方法、あるいは内筒に打撃を与えて個体潤滑剤の露出部を破断する方法等、適宜選択することができる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、竪型遠心鋳造による製造方法であり、図1(a)〜図1(j)はその製造工程を時系列的に示した工程図である。
第一工程図である図1(a)は、固体潤滑剤を組み込むための内筒1の断面図であり、その周壁2に、製造しようとする固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受製品における個体潤滑剤の埋め込みパターンに整合させて、固体潤滑剤4を埋設固定するための貫通孔3が開けられている。内筒1の材質としては高温での繰り返し使用に耐え得るものであれば良く、本実施例では、外径40mm、内径30mm、高さ95mmの寸法に機械加工されたS45Cの丸管を用い、その周壁2に直径8mmの貫通孔3を40個開けて、固体潤滑剤4を組み込むための内筒1とした。
第二工程図である図1(b)は、上述の内筒1の貫通孔3に鋳ぐるむべき固体潤滑剤4を組み込み固定した内筒の断面図で、該固体潤滑剤4は直径8mm、長さ20mmの黒鉛系固体潤滑剤で、内筒1の外周面から約15mm突出させて組み込んである。円筒1への固体潤滑剤組み込みに際しては、遠心力あるいは金属溶湯による浮力で曲がったり抜け落ちたりすることが無いように、円筒1の貫通孔3に確実に固定させる必要があり、本実施例では高温接着剤を介して接着固定したが、内筒1の貫通孔3の径を固体潤滑剤4の径よりやや小さめに設計し圧入固定するなどの方法もある。
第三工程図である図1(c)は、上述の黒鉛系固体潤滑剤を組み込んだ内筒1を、鋳型5の内空間に組み入れた状態の断面図である。鋳型5は、S45C製で、外径89mm、内径74mm、高さ105mmの胴部6と、その中心に直径28mmの注湯口7を開口させた上蓋8及び下蓋9より構成され、固体潤滑剤4が組み込まれた内筒1は、その軸心が前記注湯口7の軸心と一致するように上蓋下面側の嵌合部10に高温接着剤を介して勘合固定され、鋳型5の内空間に吊り下げられている。なお、図示していないが、鋳型5の内面には金属溶湯の溶着防止及び断熱化のための耐火性塗型剤が塗布され、乾燥処理されている。
上述の組み入れにより、鋳型5の内周面と内筒の外周面との間には、約17mm間隔の円筒状空隙11が形成され、更に内筒1の下端と鋳型下蓋9の上面との間には、鋳型5内に注湯された金属溶湯13が鋳型5の内周面側に流動するための約10mm間隔の空隙12が形成されている。前者の空隙間隔は、鋳型5の内径と得ようとする固体潤滑剤鋳ぐるみ素材の鋳ぐるみ凝固層16の厚さ、及び内筒1を分離するのに必要な(分離用)円筒状空隙17の間隔とによって決定され、後者の空隙間隔は、内筒1の内空間を通して鋳型内に注湯された金属溶湯13が、遠心力により内筒1の内周面に沿って上昇しないような間隔とすればよい。また、固体潤滑剤4の内筒外周面からの突出長さ、言い換えれば鋳型5の内周面と固体潤滑剤4の先端との間隔は、製品における該固体潤滑剤の埋設長さによって決定され、本実施例の場合では約3mmである。
第四工程図である図1(d)は、上述の第三工程で段取りされた鋳型5が竪型遠心鋳造機の回転テーブル15上にセットされ、遠心鋳造下にある状態の断面図で、金属溶湯13は、注湯トラフ14〜内筒1の内空間を通して高速回転する鋳型5内に注湯される。本実施例では、1560g、摂氏1070度の高力黄銅溶湯13を、毎分1300回転の速度で内筒1の軸方向を回転軸として回転する鋳型5内に約2〜3秒で注湯し、前記回転速度のまま約1分間保持した後鋳型5の回転を止めた。なお、固体潤滑剤周りへの高力黄銅溶湯13の湯回りを良化させるため、注湯開始直前の鋳型温度を事前加熱によって摂氏200度〜300度としたが、該温度は溶湯の種類、注湯温度あるいは鋳ぐるむべき固体潤滑剤4の数量等によって適正化すればよく、また鋳型5の回転速度については製品の寸法や溶湯の種類等によって適正化すればよい。
第五工程図である図1(e)は、遠心鋳造完了後の状態の断面図である。鋳型5内に注湯された高力黄銅溶湯13は、鋳型の高速回転による遠心力によって、内筒下端と鋳型下蓋上面との間に形成された空隙12を通して鋳型5の内周面側に流動させられ、同時に鋳型5の内周面と内筒1の外周面との間に形成された円筒状空隙11内を鋳型5の内周面に沿って鋳型上蓋8の下面にまで上昇し、固体潤滑剤4を鋳ぐるみ複合化した高力黄銅の凝固層16を形成する。
遠心鋳造による強い遠心力によって、鋳型5の内周面と内筒の外周面との間に形成された円筒状空隙11への良好な溶湯の流動・充填性が確保されるため、固体潤滑剤周りへの湯回り不良や比重の軽いスラグの巻き込みなどは抑制され、品質的健全性に富む固体潤滑剤鋳ぐるみ凝固層16が形成される。また、固体潤滑剤4は金属の凝固収縮及び熱収縮に伴う収縮力により凝固層16中に強固に鋳ぐるみ固定されるため、該凝固層16から抜け落ちることはない。
第六工程図である図1(f)は、鋳型内から取り出された固体潤滑剤鋳ぐるみ素材18の断面図である。1560gの高力黄銅溶湯を注湯して得られた固体潤滑剤鋳ぐるみ素材18の寸法は、外径が72mm、内径が上端側で51mm下端側で53mm、高さが102mmで、鋳ぐるみ凝固層16の厚みは平均で約10mmであり、内筒1を分離させるための円筒状空隙17の間隔は平均で約6mmであった。
第七工程図である図1(g)と図1(h)は、分離された固体潤滑剤鋳ぐるみ素材18と内筒1の断面図である。両者の分離は、鋳ぐるみ凝固層16の内周面と内筒の外周面との間に形成された円筒状空隙17における固体潤滑剤の露出部を、ホールソーにて切断することにより行ったが、内筒1への打撃付与などによっても分離することができる。
第八工程図である図1(i)は、得られた固体潤滑剤鋳ぐるみ素材18を機械加工によって固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受19として製品化した状態の断面図である。本実施例では、固体潤滑剤鋳ぐるみ素材18の外内周面及び上下面を機械加工で所定寸法に仕上げることにより、外径68mm、内径56mm、長さ98mmの固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受19の製品を製造することができた。なお、該製品は、固体潤滑剤4が外周面に露出したタイプとなっているが、固体潤滑剤4の鋳ぐるみ長さや機械加工時における外周面の加工代を調整することにより、固体潤滑剤4が外周面に露出しないタイプの製品を得ることも可能であり、両タイプの製品の作り分けが簡単にできる点も本発明の利点である。
一方、同じく第八工程図である図1(j)は、分離に際してその周壁2の貫通孔3に残された固体潤滑剤の切断残材20を除去した内筒1の断面図である。固体潤滑剤の切断残材20を、打撃の付与等により貫通孔3より除去すると共に、貫通孔3に付着残留した高温接着剤の残渣等をブラッシング等で除去することにより、固体潤滑剤4を組み込むための内筒1として再生され、その繰り返し使用が可能となる。この内筒1の分離・繰り返し使用の実現は、内筒費用の低減に大きく貢献するものである。
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、図2に示す別例のような横型遠心鋳造によっても達成し得る。
すなわち、横型遠心鋳造においては、その外周面に固体潤滑剤4を組み込んだ内筒1を鋳型5の反注湯側エンドプレート21に固定すると共に、該内筒1の注湯側端部と鋳型5の注湯側エンドプレート22との間に適切な間隔の空隙23を確保し、注湯トラフ14〜該空隙23を通して高速回転する鋳型5の内周面に直接金属溶湯13を注湯する。注湯された金属溶湯13は、遠心力により鋳型5の内周面に沿って、その内周面と内筒1の外周面との間に形成された円筒状空隙11内を流動して固体潤滑剤4を鋳ぐるみ複合化した金属凝固層16を形成する結果、固体潤滑剤鋳ぐるみ素材18を得ることができる。
鋳型5内への金属溶湯13の供給に際しその供給量を制御することにより、竪型遠心鋳造の場合と同様に、内筒1を上述の金属凝固層16より分離せしめるための円筒状空隙17を形成することができ、以降竪型遠心鋳造時と同様な工程を経て、最終製品たる固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受19を製造することができる。
本発明は、上述のように竪型遠心鋳造、横型遠心鋳造の別を問わず達成し得るものであり、固体潤滑剤の材質及び形状や該固体潤滑剤の内筒への埋め込みパターンに関しても、様々な変形が可能である。
1 内筒
4 固体潤滑剤
5 鋳型
11 円筒状空隙
13 溶湯
16 鋳ぐるみ凝固層
17 分離用円筒状空隙

Claims (2)

  1. 鋳型の内周面と、該鋳型の内空間に組み入れられた、その外周面に固体潤滑剤が突出して組み込まれた内筒の外周面との間に形成される円筒状空隙に、遠心鋳造により金属の溶湯を供給し、該円筒状空隙に前記固体潤滑剤が鋳ぐるみ複合化された前記金属から成る円筒状の鋳ぐるみ凝固層を、この鋳ぐるみ凝固層の内周面と前記内筒の外周面との間に該鋳ぐるみ凝固層から前記内筒の分離を可能ならしめるための分離用円筒状空隙が設けられるように形成して、固体潤滑剤鋳ぐるみ素材を得ることを特徴とする固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受の製造方法。
  2. 前記内筒を前記鋳ぐるみ凝固層から分離すると共に、この内筒に組み込まれた前記固体潤滑剤を除去して該内筒を繰り返し利用することを特徴とする請求項1に記載の固体潤滑剤埋め込み複合ブッシュ軸受の製造方法。
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