JPS59179257A - 長尺金属部材の製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、溶接棒等の長尺金属部材の製造装置に関する
。

〔発明の技術的背景〕

近時、コバルト基のステライト合金或いはニノケル基の
コルモノイ合金等の高硬度合金を用いた硬化肉盛用溶接
棒が開発されている。そして上記のような合金は低圧延
性及び低切削性を有しているため、上記合金により溶接
棒を製造するには、線引加工及び切削加工が非常に困難
であシ、従って１，ｌ４造法によって製造するのが一般
的である。

〔背景技術の問題点〕

しかし乍ら、一般に溶接棒の寸法は２〜１０〔鏑〕の直
径で、３００〜５００〔胴〕の長さを必要とし、このた
め通常用いられる金属溶湯の重さを利用した鋳造法では
、鋳型内の長尺状のキャビティ部に溶湯が浸入する間に
溶湯の温度は低下し、所定の長さ寸法が魯られないばか
りか空気を巻込んで製品に鋳巣が形成されることがあっ
た。また製品として溶接棒を考えた場合、その重量は軽
量であるため、上記鋳造法では製品重量に対する生産性
は悪かった。更に鋳型として砂型を用いた場合、その表
面の粗度は８０〜１５０Ｓと粗く出来上シの製品は外観
が悪く、これを改善するにも、粗面は硬度が高いため、
平滑するに多大の工数を必要としていた。

〔発明の目的〕

本発明は上記事情に基づいてなされたもので、その目的
とするととろけ、低圧延性及び低切削性を有する金属を
用いて長尺金属部材を鋳造法によって製造するに際し、
低コストにして湯回シネ足を起さず且つ鋳巣が発生しな
い長尺金属部材を製造し得る長尺金属部材の製造装置を
提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明による長尺金属部材の製造装置は、上記目的を達
成するために以下の如く構成したことを特徴としている
。即ち、長尺状のキャビティ部が形成された鋳型を、円
筒状の湯だまり部の外周に放射状に設け、前記キャビテ
ィ部と湯だまり部の内部とは連通するようにし、前記溝
だまり部を軸回転するようにし、軸回転に伴う遠心力で
湯だまり部の内部に充たされた溶湯を前記鋳型内のキャ
ビティ部に鋳込むように構成したことを特徴としている
。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例を図面を８照して説明する。第１
図乃至第３図は本発明による長尺金属部材の製造装置の
一実施例を示す構成図であり、第１図は正面から見た断
面図、第２１閃は上方から見た構成図、第３図は第２図
のの部を側面方向から見た構成図である。第１図におい
て、１は円筒状の湯だまり部であり、これの上部開口部
には湯口２が設けられ、下部開口部には内部の溶湯を充
填・流出するための開閉機構３が設けられている。また
湯だまり部１の内周面にはセラミック繊維質の断熱材４
が装着されている。この湯だまシ部１は、距離を存して
設けられたスラスト軸受５に、５Ｂにより支持されてい
る。またこの湯だまシ部１の外周面にはベルト６が掛ケ
られ、このベルト６は回転機７によシ駆動されて、湯だ
まシ部１を軸回転可能としている。図中８は鋳型であシ
、これは湯だまシ部１の外周に、放射状に且つ水平面に
対して約１５°斜め上方に傾斜させてその一端部が着脱
可能に設けられ、他端部は支持環９により支持されてい
る。この鋳型８は、長尺状のキャビティ部が２つの金属
で形成された分割構造をなしており、湯だまり部１の内
部と、キャビティ部とは連通して設けられ、また鋳型８
の端部にはキャビティ部と連通したガス抜き用の孔１ｏ
が設けられている。また第３図に示すように、鋳型８の
外形部には凸部１１が形成され、支持環９には上記凸部
１１と嵌合する凹部１２が形成され、鋳型８を放射方向
にスライドすることによシ鋳型８を支持環９から取外し
が出来るように構成している。また、通常において鋳型
８は、止め金１３により支持環９に支持されている。

次に第４図及び第５図を参照して本実施例の作用につい
て説明する。即ち、第１図に示す回転機７を駆動して湯
だまり部１を毎分４００〜５００回転の速度で回転し、
取鍋１４がら約１５５０℃のステライトの合金の溶湯１
５を湯口２から湯だまシ部ノの内部に注ぎ込む。湯だま
り部ｌに充たされた溶湯１５は、湯だまシ部１の回転に
伴う遠心力により、ｍ　ｓ＋ｑ　８のキャビティ部に急
速に流入する。この時＠型８のキャビティ部に存在した
空気は、溶湯１５の侵入によシ端部に設けられたガス抜
き用の孔１ｏがら排出される。鋳型８のキャビティ部に
鋳込まれた溶湯１５は約１〜２秒で凝固する。この場合
溝だまり部１の内部の溶湯１５は１３８０〜１４５０℃
の温度を有しているため凝固しない。

次に第４図に示すように回転機７の駆動を停止し、湯だ
まり部１の下端に設けられた開閉機構３を操作して、湯
だ甘り部１の内部の凝固していない浴湯１５を容ｉＪ６
に排出する。

次に第３図に示した止め金１３を支持環９から外し、第
５図に示すように鋳型８を支持環９からスライドして取
出す。そして鋳型８を公害Ｕして鋳物１７を得る。

以上述べたように本実施例では、長尺状の鋳物１７を遠
心力を利用してキャビティ部に急速に溶湯１５を流入さ
せて鋳造できるため、温度降下の速い長尺状のものを鋳
造するにあっても湯口シネ足は解消され、また上記と同
様に浴湯１５は急速にキャビティ部に流入させること７
５；できるので、キャビティ部を平滑にした冷却効果の
太きい鋳型が使用可能となり、鋳造品は平滑された面が
得られる。

更に鋳型８は湯だまり部１に対して約１５゜の傾斜を持
たせて設け、且つ鋳型８の端部にはガス抜き用の孔１０
が設けであるので、キャビティ部内の空気の抜けは良好
に行なわれ、これにより空気の巻き込みによる鋳巣は生
じない。

また、鋳型８は湯だま９部ノの外周に複数個設けること
が可能であるので、湯だまり部１の１回の回転操作で複
数個の製品を得ることができ、生産コストを大幅に低減
することができる。

更に高温の溶湯１５と鋳型８とは湯だまり部１の回転時
のみ接触するだけなので、鋳型８は高温にさらされる時
間は短かく、これにより鋳型８は長寿命が図られる。ま
た、湯だまり部１に溶湯１５を流入し、回転の後、鋳造
に用いられた以外の溶湯１５は開閉機構３により、外部
の容器１６に容易に排出することができるので、装置の
連続使用が可能でア）、製品の取出しも容易である。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではない。

例えば、第６図に示すように、鋳型８のキャビティ部に
石英管１８を装着し、溶湯１５を石英管１８の内部に流
入させ、溶湯１５が凝固しだら、石英管１８を破壊し、
製品を得るようにしている。この場合、冷却効果の太き
い鋳型８が使用可能となり、また製品は平滑な面のもの
が得られる。また、第７図に示すように、湯だまり部１
の長手方向に複数段に鋳型８を設けた構成としている。

このように構成すれば、湯だ捷り部１の１回の回転操作
で多量の製品を得ることができ、一層のコスト低減が図
られる。

この他、本発明はその要旨を変更しない範囲で種々変形
して実施できる。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、長尺状のキャビティ
部が形成された鋳型を、円筒状の湯だまり部の外周に放
射状に設け、前記キャビティ部と湯だまり部の内部とは
連通ずるようにし、前記湯だまシ部を軸回転するように
し、湯だまり部の軸回転に伴う遠心力で湯だまり部１の
内部の溶湯を前記鋳型に鋳込むようにしたので、低コス
トにて且つ湯回り不足を発生せず且つ鋳巣を発生しない
長尺金属部材が製造可能な長尺

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明による長尺金属部材の製造装
置の一実施例を示す構成図、第４図及び第５図は同実施
例の作用を説明するだめの図、第６図及び第７図は本発
明の他の実施例を示す構成図である。 １・・・湯だまり部、２・・・湯口、３・・・開閉機構
、４・・・断熱材、５Ａ、５Ｂ・・・スラスト軸受、６
・・・ベルト、７・・・回転機、８・・・鋳型、９・・
・支持環、ｌθ・・・孔、１１・・・略凸部、１２・・
・略凹部、１３・・・止め金、１８・・・石英管。 出願人代理人　　弁理士　鈴　江　武　彦第１図 第本図 第　Ｊ　図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）金属溶湯が充たされる円筒状の湯だま９部と、長
   尺状のキャビティ部が構成されこのキャビティ部は前記
   湯だまり部の内部と連通して前記湯だまり部の外周に放
   射状に設けられた鋳型と、前記湯だまり部を軸回転させ
   る手段とからなる長尺金属部材の製造装置。
2. （２）　　ｉ′、！ｊだすり部は、上部開口部に溶融金
   属が流入する湯口が形成され、下部開口部に溶融金４２
   が流出可能な開閉機構が設けられたことを特徴とする特
   許請求の範囲第（１）項記載の長尺金属部材の製造装置
   。
3. （３）　　湯だオシ部は、内周面に断熱材を装着したこ
   とを特徴とする特許請求のｆ１１μ囲第（１）項記載の
   長尺金属部材の製造装置。
4. （４）鋳型は、長尺状のキャビテづ部が分割構成される
   分割壓であることを特徴とする特許請求の範囲第（１）
   項記載の長尺金属部材の製造装置。
5. （５）鋳型は、前記湯だまり部に着脱自在に設けられて
   なることを／ｌ？徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   長尺金属部材の製造装置。