JP3071366B2 - 遠心鋳造方法 - Google Patents

遠心鋳造方法

Info

Publication number
JP3071366B2
JP3071366B2 JP6221197A JP22119794A JP3071366B2 JP 3071366 B2 JP3071366 B2 JP 3071366B2 JP 6221197 A JP6221197 A JP 6221197A JP 22119794 A JP22119794 A JP 22119794A JP 3071366 B2 JP3071366 B2 JP 3071366B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
supplied
centrifugal casting
peripheral surface
inner periphery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6221197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0890189A (ja
Inventor
学 黒飛
睦雄 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP6221197A priority Critical patent/JP3071366B2/ja
Publication of JPH0890189A publication Critical patent/JPH0890189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3071366B2 publication Critical patent/JP3071366B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遠心鋳造方法に関し、特
に、中大口径の鋳鉄管を製造するための遠心鋳造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】鋳鉄製の管を遠心鋳造方法によって製造
する際には、円筒状の回転モールドを回転ローラによっ
て水平方向に支持するとともに、この回転ローラによっ
てモールドを軸心まわりに高速で回転させる。そして、
この回転モールドの内周に溶湯を供給すると、この溶湯
は、遠心力の作用によってモールドの内周に沿った円筒
状に形成される。そこで、この溶湯を冷却して凝固させ
れば、所望の管が得られることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の遠心鋳造方法では、管の外周面は回転モールドの
内周面によって規定の表面に形成されるが、この管の内
周面は、中子などの部材によって形成されるものではな
く、遠心力の作用によって自然に形成されるだけであ
る。このため、特に口径が 500mm程度以上の中大口径管
を従来の遠心鋳造方法で製造すると、その内周面にしわ
が発生するなどして、その鋳肌に滑らかさを欠くという
問題点がある。
【0004】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、遠心鋳造される製品の内周面を平滑に仕上げ得るよ
うにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、回転モールドの内部に溶湯を円筒状に供給
し、この溶湯が凝固する前に、この溶湯の内周に、前記
回転モールドの回転にもとづく遠心力の作用によりこの
溶湯の内周面を押圧する材料を供給し、溶湯が凝固した
なら、前記溶湯の内周面を押圧する材料を排出するもの
である。
【0006】
【作用】このようにすれば、溶湯の内周面に供給された
押圧材料が遠心力の作用によって溶湯の内周面を押圧
し、中子と同様の働きをする。このため、遠心力鋳造し
ているにもかかわらず、砂型中子を使用して置注ぎ鋳造
した場合と同等程度の滑らかな内周面の製品が得られ、
しわなどの発生はなくなる。
【0007】押圧のための材料として、溶湯の内周にま
ず鋳物砂などの耐火性の材料を全長全周にわたり均一に
供給し、その後、この耐火性の材料の内周に、金属片な
どのこの耐火性の材料よりも比重の大きな材料を同様に
均一に供給すれば、この比重の大きな材料を溶湯の熱か
ら保護したうえで、大きな押圧力が発生する。
【0008】
【実施例】図1において、1は金型を構成する回転モー
ルドであり、回転ローラ2によって水平方向に支持され
るとともに軸心まわりに高速回転される。この高速回転
される回転モールド1に溶湯3を供給し、この溶湯3が
凝固する前に、その内周に鋳物砂4を全周・全長にわた
り均一に散布する。そして、さらにその内周に砂4より
も比重の大きい鋼製のカットワイヤ5を同様に均一に散
布する。
【0009】すると、図2に示すように、これら鋳物砂
4とカットワイヤ5とは遠心力6の作用によって溶湯3
の内周面を押圧する。このとき、鋳物砂4によってカッ
トワイヤ5が溶湯4の熱から保護され、また鋳物砂より
も比重の大きなカットワイヤ5によって十分な押圧力が
発生される。
【0010】その結果、これら鋳物砂4およびカットワ
イヤ5はあたかも砂型中子のような働きをし、この砂型
中子を使用して置注ぎ鋳造した場合と同等程度の滑らか
な内周面の製品が得られ、しわなどの発生はなくなる。
溶湯が凝固したなら、回転モールド1から製品を引き抜
き、カットワイヤ5と鋳物砂4とを排出する。
【0011】次に具体例について説明する。内径 500m
m、厚さ25mm、長さ2000mmの回転モールドの内面に珪藻
土のスラリーを厚さ 1.2mmでコーティングし、このモー
ルドをGNo.60 となるように高速回転させ、その内部に
通常のダクタイル無チル溶湯を厚さ13mmになるように注
湯した。そして、この溶湯が凝固する前に、その内周に
珪砂を厚さ12mmになるように全周・全長にわたり均一に
散布し、さらにその内周に鋼製のカットワイヤを同様に
厚さ8mmになるように散布した。
【0012】モールド内で溶湯が完全に凝固した後、製
品としての管をモールドから引き抜き、珪砂とカットワ
イヤとを排出して、その内面の粗度を調査した。する
と、この内面は、その後にショットブラストを施した外
面と同じ程度の粗度となり、通常の遠心鋳造によって得
られたものに比べて滑らかであり、しわの発生は認めら
れなかった。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、回転
モールドの内部に溶湯を円筒状に供給し、この溶湯が凝
固する前に、この溶湯の内周に、前記回転モールドの回
転にもとづく遠心力の作用によりこの溶湯の内周面を押
圧する材料を供給し、溶湯が凝固したなら、前記溶湯の
内周面を押圧する材料を排出するため、この押圧材料が
遠心力の作用によって溶湯の内周面を押圧して、中子と
同様の働きをすることができ、このため遠心力鋳造して
いるにもかかわらず、内周面の滑らかな製品を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の方法を説明するための横断
面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示す図である。
【符号の説明】
1 回転モールド 3 溶湯 4 鋳物砂 5 カットワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 13/02 B22D 13/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転モールドの内部に溶湯を円筒状に供
    給し、この溶湯が凝固する前に、この溶湯の内周に、前
    記回転モールドの回転にもとづく遠心力の作用によりこ
    の溶湯の内周面を押圧する材料を供給し、溶湯が凝固し
    たなら、前記溶湯の内周面を押圧する材料を排出するこ
    とを特徴とする遠心鋳造方法。
  2. 【請求項2】 溶湯の内周に耐火性の材料を供給し、そ
    の後、この耐火性の材料の内周に、この耐火性の材料よ
    りも比重の大きな材料をさらに供給することを特徴とす
    る請求項1記載の遠心鋳造方法。
  3. 【請求項3】 耐火性の材料が鋳物砂であり、耐火性の
    材料よりも比重の大きな材料がカットワイヤであること
    を特徴とする請求項2記載の遠心鋳造方法。
JP6221197A 1994-09-16 1994-09-16 遠心鋳造方法 Expired - Fee Related JP3071366B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6221197A JP3071366B2 (ja) 1994-09-16 1994-09-16 遠心鋳造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6221197A JP3071366B2 (ja) 1994-09-16 1994-09-16 遠心鋳造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0890189A JPH0890189A (ja) 1996-04-09
JP3071366B2 true JP3071366B2 (ja) 2000-07-31

Family

ID=16762997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6221197A Expired - Fee Related JP3071366B2 (ja) 1994-09-16 1994-09-16 遠心鋳造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3071366B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5935109B1 (ja) * 2015-02-23 2016-06-15 防衛装備庁長官 遠心鋳造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0890189A (ja) 1996-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3398752B2 (ja) バイメタル粉砕ローラの製造方法
JP3071366B2 (ja) 遠心鋳造方法
SU703006A3 (ru) Способ центробежного лить
US3414044A (en) Method of making bimetallic tubular article
GB2308559A (en) Removing aluminium films from a ladle of a gravity die casting machine using high pressure air
JP3180233B2 (ja) 特殊中子を用いて鋳造した鋳造品
US1882516A (en) Making blooms, slabs and billets
JPS5791859A (en) Centrifugal casting of spheroidal graphite casting
JPS5978764A (ja) 縦型遠心による孔型付圧延用ロ−ルの製造方法およびその鋳造用鋳型
JP2882448B2 (ja) 遠心力鋳造用金枠
JPS5791862A (en) Production of composite roll
US3587720A (en) Apparatus for centrifugally casting an article with an internal flange
JPH01254363A (ja) 圧延用ロールの製造方法
JPS57142749A (en) Continuous casting method
JPS5930506B2 (ja) 外殻層厚さが一定でない圧延用複合ロ−ルの製造法
US3292219A (en) Mold for the centrifugal casting of metal cylinders
JPS62279069A (ja) 溝付ダクタイル鋳鉄ロ−ルの製造方法
JPS5736052A (ja) Taisetsusonseinosuguretaentojorooruzainoenshinryokuchuzoho
JPS5584262A (en) Production of double flanged pipe
JPH0615427A (ja) 底つき容器の製造方法
JPH0371962A (ja) H形鋼圧延用スリーブロールの遠心鋳造法
JPH038536A (ja) 丸ビレットの連続鋳造法
SU904883A1 (ru) Способ центробежного лить
JPS5847553A (ja) 中空状鋳造品の鋳造方法
JPS5794459A (en) Die casting method for metal part of centrifugally cast composite roll of steel type core material

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees