JP4426383B2 - アルミニウム又はアルミニウム合金への酸化皮膜の形成方法 - Google Patents

アルミニウム又はアルミニウム合金への酸化皮膜の形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4426383B2
JP4426383B2 JP2004181718A JP2004181718A JP4426383B2 JP 4426383 B2 JP4426383 B2 JP 4426383B2 JP 2004181718 A JP2004181718 A JP 2004181718A JP 2004181718 A JP2004181718 A JP 2004181718A JP 4426383 B2 JP4426383 B2 JP 4426383B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide film
aluminum
minutes
forming
aluminum alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004181718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005036315A (ja
Inventor
秀哲 市川
広行 村松
豊 渥美
六郎 伊藤
健一郎 伊藤
康男 佐倉
顕治 赤堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roki Co Ltd
Original Assignee
Roki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roki Co Ltd filed Critical Roki Co Ltd
Priority to JP2004181718A priority Critical patent/JP4426383B2/ja
Publication of JP2005036315A publication Critical patent/JP2005036315A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4426383B2 publication Critical patent/JP4426383B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金に陽極酸化により皮膜を形成する方法に関する。
次世代自動車の動力源として、あるいは家庭用電力源として、燃料電池が用いられてきている。燃料電池は、水素と酸素とを化学反応させたときの化学エネルギーを電気エネルギーに変換するものである。水素と酸素との化学反応は発熱反応なので、燃料電池冷却のために燃料電池システムは純水やエチレングリコール水を循環させる冷却水回路を有する。
冷却水にイオンが溶出すると、電気的リークが起こり、最悪燃料電池システム停止に到る。このため冷却水回路の構成部品には、イオン溶出の少ないSUS材が使用されていた。例えば冷却水中のイオンを除去するイオン除去フィルターのケースにも、ケースからのイオンの溶出を防止するためにSUS材が使用されていた。
近年、構成部品にアルミニウムを使用するという要望が多くなってきている。この場合、アルミニウムの腐食しやすい欠点を補うため、溶液中でアルミニウムを陽極酸化して耐食処理をすることが行われる。しかし、従来の陽極処理アルミニウムを使用すると、酸化アルミニウム皮膜から冷却水中にイオンが溶出し、純水やエチレングリコール水の絶縁性が劣化して電気的リークが発生する。
そこで本発明は、酸化アルミニウム皮膜から液体中へのイオンの溶出量を極めて少なくすることができるアルミニウム又はアルミニウム合金の表面処理方法を提供することを目的とする。
アルミニウム又はアルミニウム合金を電解質の溶液に入れ、陽極酸化によって酸化皮膜を形成すると、当該酸化皮膜は多数の深い孔(例えば直径;100〜300Å、深さ直径の約1000〜2000倍)が空いた状態になっている。本発明者は、これらの多数の孔に硫酸イオン、燐酸イオンや有機酸イオン等が残留し、酸化皮膜が液体に接触すると、液体中に硫酸イオン、燐酸イオンや有機酸イオンが溶出するのに着目した。そして、酸化皮膜の多数の孔から硫酸イオン、燐酸イオンや有機酸イオン等を強制的に排出すべく、陽極酸化工程後に、電解中和工程、純水を用いた封孔処理工程と、超音波洗浄工程とを設け、従来の陽極酸化処理では考えられない低レベルまで、酸化皮膜から液体へのイオンの溶出を抑制した。
具体的には、本発明の燃料電池の構成部品に使用されるアルミニウム又はアルミニウム合金への酸化皮膜の形成方法は、アルミニウム又はアルミニウム合金を電解質の溶液に入れ、アルミニウム又はアルミニウム合金に陽極酸化によって酸化皮膜を作成する酸化皮膜形成工程と、酸化皮膜を形成したアルミニウム又はアルミニウム合金を、中性塩を主成分とする電解質の溶液に入れ、電気分解によって酸化皮膜の微細孔及び当該酸化皮膜中の残留酸分を中和する電解中和工程と、電解中和工程によって中和されたアルミニウム又はアルミニウム合金の酸化皮膜中の微細孔を純水を用いて封孔する封孔処理工程と、封孔処理したアルミニウム又はアルミニウム合金を超音波洗浄する超音波洗浄工程とを備え、液体に接する酸化皮膜から液体へのイオンの溶出を抑制することを特徴とする。
前記電解中和工程では、前記中性塩として酢酸アンモニウム又は硼酸アンモニウムを用い、対極との間に交流電圧3〜8V、電流密度0.1〜0.4×102A/m2をかけて、5〜30分間電気分解するのが望ましい。
前記封孔処理工程では、電導度1mS/m以下、80℃以上の純水を用い、1〜30分間封孔処理を行なうのが望ましい。
前記超音波洗浄工程では、電導度0.2mS/m以下の純水を用い、14〜50kHzの超音波周波数で1〜30分間洗浄することが望ましい。
本発明によれば、陽極酸化工程後に、電解中和工程、純水を用いた封孔処理工程と、超音波洗浄工程とを設け、酸化皮膜の多数の孔から硫酸イオン、燐酸イオンや有機酸イオン等を強制的に排出する。このため、従来の陽極酸化処理では考えられない低レベルまで、酸化皮膜から液体へのイオンの溶出を抑制することができる。
以下添付図1に示す工程図に基づいて、本発明のアルミニウム又はアルミニウム合金への酸化皮膜の形成方法の一実施形態を説明する。本実施形態では、一般的な陽極酸化工程の後に、電解中和工程、封孔処理工程、超音波洗浄工程を組み込んで、低溶出の酸化アルミニウム皮膜を得ることを特徴としている。以下、処理の手順に従って説明する。
〈予備脱脂洗浄工程(S1)〉
アルミニウム材料を電気を通す治具に取り付ける前に、例えばアルミニウム材料に硫酸又はアルカリ溶液等で脱脂洗浄する。アルミニウム材料の形状上、治具を取り付けてから脱脂したのでは、脂分を取りきれない部分があるので、この予備脱脂工程を行う。アルミニウム材料を予備脱脂した後は、アルミニウム材料を水洗いする。
〈治具取付け(S2)〉
後段の陽極酸化工程では、アルミニウム、カーボン又はチタン等の材料を陽極とし、電流を通すことによってアルミニウム材料の表面に酸化アルミニウム皮膜を作成する。陽極酸化工程の前段で電気を通す治具にアルミニウム材料を取り付ける。
〈脱脂洗浄工程(S3)〉
治具に取り付けたアルミニウム材料に例えば硫酸又はアルカリ溶液等で再び脱脂する。アルミニウム材料は、展伸材と、鋳物とに大別される。アルミニウム材料が鋳物の場合、型から容易に剥げるようにするため、アルミニウム材料の表面には離型剤が付着している。離型剤が付着した部分は、酸化アルミニウム皮膜が成長し難いので、充分に脱脂洗浄する必要がある。脱脂洗浄工程が終わって、水洗いした後、次の陽極酸化工程に入る。
〈陽極酸化工程(酸化皮膜形成工程)(S4)〉
アルミニウム材料を例えば硫酸、燐酸、有機酸等の電解質の溶液に入れ、アルミニウム材料を陽極とし、電流を通すことによってアルミニウム材料の表面に酸化アルミニウム皮膜を作成する。酸化アルミニウム皮膜の厚さの目標値は例えば、切削部(鋳物に加工が入った部分)で10〜40μmに設定される。この陽極酸化工程終了後、アルミニウム材料を水洗いする。
作成された酸化アルミニウム皮膜は、多孔質皮膜であり、図2に示すように細かい孔が無数に空いた状態になっている。これらの孔1は、例えば直径が100〜300Å、深さが直径の約1000〜2000倍程度で極めて深く、硫酸イオン、燐酸イオンや有機酸イオン等が残留する。このため酸化アルミニウム皮膜の作成後に、酸化アルミニウム皮膜2が液体に接触すると、硫酸イオン、燐酸イオンや有機酸イオンが溶出する。酸化アルミニウム皮膜2の無数の孔1から硫酸イオン、燐酸イオンや有機酸イオンを排出すると、低溶出の酸化アルミニウム皮膜になる。本実施形態では、酸化アルミニウム皮膜2の無数の孔1から硫酸イオン、燐酸イオンや有機酸イオンを強制的に排出すべく、以下の電解中和工程、封孔処理工程、超音波洗浄工程を設けている。
〈電解中和工程(S5)〉
電解中和工程では、酸化皮膜を形成したアルミニウム材料を、中性塩を主成分とする電解質の溶液に入れ、電気分解によって酸化皮膜の微細孔及び当該酸化皮膜中の残留酸分を中和する。中性塩には、pHが例えば6〜8の中性の酢酸アンモニウム、硼酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、スルフォン酸アンモニウム、酒石酸アンモニウム、有機酸アンモニウムなどを使用する。濃度は特に限定されるものではないが、例えば2g/Lに調整する。電気分解の条件としては、対極にカーボン、SUS材を用い、周波数が50〜60Hz、交流電圧が3〜8V、電流密度が0.1〜0.4×102A/m2になるように調整する。電気分解の時間は5〜30分とする。アルミニウム材料が鋳物の場合、電圧、電流密度が高すぎると、酸化アルミニウム皮膜にスポーリングと呼ばれる泡が発生し、耐食性が悪化してしまう。このため、電圧、電流密度は上述の低い範囲に調整される。
電気分解によって、微細孔中の硫酸イオン、燐酸イオンや有機酸イオン等の残留酸分が電解質の溶液と置換し、中和する。これにより、微細孔から硫酸イオン、燐酸イオンや有機酸イオン等が除去される。電解中和工程後のアルミニウム材料は、水洗いされ、治具から取り外された後、純水で洗われる。中和により発生した塩は、これらの洗浄によって除去される。
〈封孔処理工程(S6)〉
この工程では、80℃以上の純水を用いて酸化アルミニウム皮膜の微細孔を塞ぐ。封孔処理には通常酢酸ニッケルという薬品を使用するが、ニッケルイオン等が残留するのを防ぐために、本実施形態では1mS/m以下の純水を使用している。封孔時間は1〜30分間に設定される。封孔処理すると、酸化アルミニウム皮膜に水和物が生成され、その体積が膨脹することによって微細孔が塞がれる。純水の沸騰水を使用する以外にも純水の蒸気を使用して封孔処理することも考えられる。しかし、蒸気封孔では、水和物を生成することはできるが、微細孔に残留する不純物を排出することができない。微細孔に残留する不純物を少しでも排出することを考慮すると、沸騰水封孔が望ましい。
〈超音波洗浄工程(S7)〉
超音波振動をかけた純水中にアルミニウム材料を浸して、その表面を洗浄する。この超音波洗浄工程では、電導度0.2mS/m以下の純水を用い、14〜50kHzの超音波周波数で1〜30分間洗浄する。通常の陽極酸化処理では、超音波洗浄自体が行われないのが一般的である。手間をかけてこれら3つの工程を経ることで、例えば液体への浸漬時間160時間後の電気伝導度0.2mS/m以下の低溶出の酸化アルミニウム皮膜を実現することができる。
なお上記実施形態ではアルミニウムに酸化アルミニウム皮膜を作成する例について説明したが、本発明はアルミニウムに限られず、アルミニウム合金に酸化皮膜を作成するのにも適用することができる。
図3は電気伝導度を低くできる最適条件の実施例を示す。本発明者は実験計画法に基づき、実験を行って最適条件を出した。実験は全て80℃の液体に168hr浸漬後の電気伝導度測定で行った。
(1)陽極酸化電解液について、硫酸単独の場合と、硫酸に有機酸を加えたものを比較した。硫酸のみの電気伝導度は、0.197〜0.427mS/mであり、硫酸に有機酸を加えたものの電気伝導度は、0.206〜0.902mS/mであった。このため、電解液として硫酸を採用した。
(2)陽極酸化処理の膜厚を6μmの場合と、15μmの場合とで比較した。膜厚6μmの電気伝導度は、0.197〜0.902mS/mであり、膜厚15μmの電気伝導度は、0.233〜0.427mS/mであった。このため、膜厚15μmを採用した。ここで、切削部15μm狙いでは鋳肌部の膜厚が5μm以下となるため、切削部20μm、鋳肌部5〜10μm狙いとした。
(3)陽極酸化工程の後、電解中和工程の前の水洗水について、純水と水道水とを比較した。純水を使用した場合の電気伝導度は、0.197〜0.365mS/mであり、膜厚15μmの電気伝導度は、0.206〜0.902mS/mであった。このため、水洗水は純水を採用した。
(4)電解中和の溶液の成分を酢酸アンモニウムと硼酸アンモニウムとで比較した。酢酸アンモニウムを使用した場合の電気伝導度は、0.222〜0.902mS/mであり、硼酸アンモニウムの電気伝導度は、0.197〜0.427mS/mであった。硼酸アンモニウムの方が良いけれども、排水の問題により酢酸アンモニウムを選択した。
(5)封孔時間を3分と15分とで比較した。封孔時間が3分の電気伝導度は、0.206〜0.427mS/mであり、封孔時間が15分の電気伝導度は、0.197〜0.902mS/mであった。このため、封孔時間3分を採用した。
(6)超音波洗浄時間を5分と20分とで比較した。超音波洗浄時間が5分の電気伝導度は、0.222〜0.902mS/mであり、超音波洗浄時間が20分の電気伝導度は、0.197〜0.373mS/mであった。このため、超音波洗浄時間20分を採用した。
上記(1)〜(6)の溶出試験は液体としてエチレングリコール水を使用した。
(7)脱脂液を硫酸脱脂とアルカリ脱脂とで比較した。硫酸脱脂の電気伝導度は、0.237〜1.289mS/mであり、アルカリ脱脂の電気伝導度は、0.243〜1.442mS/mであった。このため、硫酸脱脂を採用した。
(8)電解中和電圧を7Vと5Vとで比較した。電解中和電圧7Vの電気伝導度は、0.285〜1.442mS/mであり、5Vの電気伝導度は、0.237〜1.289mS/mであった。5Vの方が若干いいが、今までの実績から7Vを選択した。
(9)電解中和時間を10分と5分とで比較した。電解中和時間が10分の電気伝導度は、0.243〜1.061mS/mであり、5分の電気伝導度は、0.237〜1.442mS/mであった。このため、電解中和時間は10分を採用した。
(10)封孔液の電気伝導度を1.0mS/m以下と5.0mS/m以下で比較した。封孔液の電気伝導度が1.0mS/m以下の場合の電気伝導度は、0.243〜1.289mS/mであり、封孔液の電気伝導度が5.0mS/m以下の場合の電気伝導度は、0.237〜1.442mS/mであった。このため、封孔液の電気伝導度は、1.0mS/m以下を採用した。
(11)封孔時間を3分と30分とで再度比較した。封孔時間が3分の電気伝導度は、0.328〜1.442mS/mであり、封孔時間が30分の電気伝導度は、0.237〜1.20mS/mであった。生産性から封孔時間3分を選択した。
(12)超音波周波数を40kHzと28kHzとで比較した。超音波周波数が40kHzの電気伝導度は、0.237〜1.20mS/mであり、28kHzの電気伝導度は、0.243〜1.442mS/mであった。このため、超音波周波数は40kHzを採用した。
(13)超音波洗浄時間を20分と5分とで比較した。超音波洗浄時間が20分の電気伝導度は、0.237〜1.442mS/m、平均0.6445mS/mであり、5分の電気伝導度は、0.285〜1.289mS/m、平均0.7052mS/mであった。平均値から、超音波洗浄時間20分を選択した。
上記(7)〜(13)の溶出試験は液体として純水を使用した。
以上の実験から得られた条件により、アルミニウムに酸化皮膜を形成した。80℃の液体に168hr浸漬後の液体の電気伝導度を測定した。液体がエチレングリコール水のとき、0.042mS/m(アルミニウム材浸漬前のエチレングリコール水自体の電気伝導度)⇒0.171mS/m(アルミニウム材浸漬後のエチレングリコール水の電気伝導度)に上昇したが、純水及びエチレングリコール水中において最も溶出の少ない材質と言われるSUS316相当以下に電気伝導度の上昇が抑えられていることがわかった。電気伝導度を0.2mS/m以下に抑えることができると、燃料電池の構成部品に好適に用いることができる。液体が純水のときは、0.056mS/m(浸漬前の純水自体の電気伝導度)⇒0.332mS/m(浸漬後の純水の電気伝導度)に上昇したが、電気伝導度の上昇が抑えられていることがわかった。
また電解中和工程を抜かすと、液体がエチレングリコール水のとき、0.053mS/m(浸漬前のエチレングリコール水自体の電気伝導度)⇒0.299mS/m(浸漬後のエチレングリコール水の電気伝導度)に上昇した。0.2mS/m以下に抑えられないことがわかった。
本発明のアルミニウム又はアルミニウム合金への酸化皮膜の形成方法の一実施形態を示す工程図。 酸化アルミウム皮膜に空いた無数の孔を示す概念図。 上記図1における工程図の最適条件を示す図。

Claims (4)

  1. 燃料電池の構成部品に使用されるアルミニウム又はアルミニウム合金に酸化皮膜を形成する方法であって、
    アルミニウム又はアルミニウム合金を電解質の溶液に入れ、アルミニウム又はアルミニウム合金に陽極酸化によって酸化皮膜を作成する酸化皮膜形成工程と、
    酸化皮膜を形成したアルミニウム又はアルミニウム合金を、中性塩を主成分とする電解質の溶液に入れ、電気分解によって酸化皮膜の微細孔及び当該酸化皮膜中の残留酸分を中和する電解中和工程と、
    電解中和工程によって中和されたアルミニウム又はアルミニウム合金の酸化皮膜中の微細孔を純水を用いて封孔する封孔処理工程と、
    封孔処理したアルミニウム又はアルミニウム合金を超音波洗浄する超音波洗浄工程とを備え、
    液体に接する酸化皮膜から液体へのイオンの溶出を抑制することを特徴とする燃料電池の構成部品に使用される酸化皮膜の形成方法。
  2. 前記電解中和工程では、前記中性塩として酢酸アンモニウム又は硼酸アンモニウムを用い、対極との間に交流電圧3〜8V、電流密度0.1〜0.4×102A/m2をかけて、5〜30分間電気分解することを特徴とする請求項1に記載の酸化皮膜の形成方法。
  3. 前記封孔処理工程では、電導度1mS/m以下、80℃以上の純水を用い、1〜30分間封孔処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の酸化皮膜の形成方法。
  4. 前記超音波洗浄工程では、電導度0.2mS/m以下の純水を用い、14〜50kHzの超音波周波数で1〜30分間洗浄することを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の酸化皮膜の形成方法。
JP2004181718A 2003-06-19 2004-06-18 アルミニウム又はアルミニウム合金への酸化皮膜の形成方法 Expired - Fee Related JP4426383B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004181718A JP4426383B2 (ja) 2003-06-19 2004-06-18 アルミニウム又はアルミニウム合金への酸化皮膜の形成方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003175305 2003-06-19
JP2003185609 2003-06-27
JP2004181718A JP4426383B2 (ja) 2003-06-19 2004-06-18 アルミニウム又はアルミニウム合金への酸化皮膜の形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005036315A JP2005036315A (ja) 2005-02-10
JP4426383B2 true JP4426383B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=34222141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004181718A Expired - Fee Related JP4426383B2 (ja) 2003-06-19 2004-06-18 アルミニウム又はアルミニウム合金への酸化皮膜の形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4426383B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4936101B2 (ja) * 2005-11-02 2012-05-23 電化皮膜工業株式会社 低不純物溶出アルミニウム材料およびその製造方法
JP4884813B2 (ja) * 2006-03-22 2012-02-29 アイシン軽金属株式会社 陽極酸化皮膜の封孔処理方法及び陽極酸化処理部材
JP2010101762A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Chubu Electric Power Co Inc 放射性金属廃棄物の除染方法
CN103469277B (zh) * 2013-08-15 2016-06-22 嘉兴兴禾汽车零部件有限公司 一种汽车用铝或铝合金部件的阳极氧化封孔方法
CN107130277A (zh) * 2017-05-22 2017-09-05 深圳市梦之坊通信产品有限公司 封孔剂、封孔工艺以及铝合金制品
CN117655443B (zh) * 2023-10-07 2024-05-14 湖北秀山智能科技有限公司 一种具有钝化层的散热器芯体及其制备方法、散热器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08278652A (ja) * 1995-04-06 1996-10-22 Fuji Electric Co Ltd 電子写真感光体用アルミニウム基体およびその製造方法
JP3559920B2 (ja) * 1996-07-29 2004-09-02 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置
JPH10288850A (ja) * 1997-04-14 1998-10-27 Fuji Electric Co Ltd 電子写真用感光体基板および電子写真用感光体
JPH11106993A (ja) * 1997-09-29 1999-04-20 Satoshi Kawai アルミニウムまたは合金の陽極酸化皮膜の電解中和処理方法
JP2000355795A (ja) * 1999-06-15 2000-12-26 Aisin Seiki Co Ltd アルミニウムおよびアルミニウム合金の表面処理方法
JP2001338653A (ja) * 2000-05-30 2001-12-07 Riken Corp 燃料電池用セパレータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005036315A (ja) 2005-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008138288A6 (ja) アルミニウム素材の塗装前表面処理方法
JP2014136832A (ja) 陽極酸化皮膜及びその製造方法
CN101889108B (zh) 保护膜制造方法
JP2008138288A (ja) アルミニウム素材の塗装前表面処理方法
CN110983415B (zh) 一种镁锂合金表面复合氧化处理方法
CN101603194A (zh) 耐腐蚀处理材料及其制造方法
CN109440179A (zh) 一种表面粗化的金属钽基体及其制备方法
CN112117128B (zh) 一种高比容、高强度的中高压腐蚀电极箔及其制备方法和应用
WO2019041797A1 (zh) 一种低接触电阻低压铝电解电容器用电极箔腐蚀方法
CN105702465A (zh) 一种ups电源用电极箔的制造方法
US6048646A (en) Method for treating copper current collectors for Li-ion and/or Li-ion polymer batteries
JP4656405B2 (ja) アルミニウム又はその合金の表面処理方法
JP4426383B2 (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金への酸化皮膜の形成方法
MXPA02010706A (es) Catodo para la regeneracion electroquimica de soluciones corrosivas de permanganato.
CN110129858B (zh) 一种离子液体辅助镁锂合金阳极氧化成膜方法
KR100695999B1 (ko) 고주파펄스를 이용한 금속재의 아노다이징 공정
CN105648502B (zh) 一种镁合金表面疏水复合膜层及其制备方法
RU97106251A (ru) Способ кондиционирования наружной поверхности элемента, изготовленного из меди или медного сплава, изложницы для непрерывного литья металлов
KR100696000B1 (ko) 알루미늄 합금재의 아노다이징 전해액 조성물
KR100489640B1 (ko) 양극산화처리용 전해질 용액 및 이를 이용하는 마그네슘합금의 내부식 코팅 방법
JPH09184094A (ja) 表面処理アルミニウム材及びその製造方法
CN103320799A (zh) 一种抑制微波部件镀银层表面二次电子发射系数的方法
CN114540824B (zh) 一种利用废酸溶液再生钛阳极板的方法
CN114606560A (zh) 钛铝复合件的处理方法、钛铝复合件和树脂的结合体的制备方法及制品
CN112406006B (zh) 树脂-金属复合体和制备方法,以及壳体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4426383

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131218

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees