JP4417885B2 - 撓み軸継手 - Google Patents

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Description

本発明は、第一伝動軸に一体回転可能に連結される第一連結部材と第二伝動軸に一体回転可能に連結される第二連結部材との間に回転伝動手段を備えた撓み軸継手に関するものである。
従来、このような撓み軸継手の回転伝動手段においては、第一連結部材と第二連結部材との間で複数の金属製板ばねが伝動軸の回転中心線の方向へ互いに間隔をあけて並べられ、第一連結部材と金属製板ばね、第二連結部材と金属製板ばね、互いに隣接する両金属製板ばねとをそれぞれ互いに連結する金属製伝動部材が設けられている。
このような金属製板ばねを利用した撓み軸継手は、剛性を有するものの振動吸収性に欠ける問題があった。そこで、振動吸収性を高めるため、第一連結部材に設けられた各伝動爪と第二連結部材に設けられた各伝動爪との間にゴムなどの弾性体を介在させた回転伝動手段を備えた撓み軸継手も知られている。しかし、このような弾性体を利用した撓み軸継手は、振動吸収性に優れているものの剛性に欠ける問題があった。
この発明は、撓み軸継手としての剛性を維持するとともに振動吸収性を高めることを目的としている。
後記実施形態の図面(図1〜3に示す第1実施形態、図4に示す第2実施形態、図5に示す第3実施形態)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかる撓み軸継手は、第1〜3実施形態に対応し、下記のように構成されている。
この撓み軸継手は、第一の伝動軸9に対し一体回転可能に連結される第一の連結部材1と、第二の伝動軸11に対し一体回転可能に連結される第二の連結部材2と、この第一の連結部材1と第二の連結部材2との間で回転を伝動する回転伝動手段Mとを備えている。前記回転伝動手段Mは、第一の伝動軸9及び第二の伝動軸11の回転中心線9a,11aの方向へ間隔保持体19,26により互いに間隔をあけて並べた複数の板ばね(第1実施形態の場合12,13,13,12、第2実施形態の場合12,13,12、第3実施形態の場合12,12)と、第一の連結部材1とこの第一の連結部材1に隣接する第一の板ばね12との間の隙間でこの第一の連結部材1と第一の板ばね12とを互いに連結する第一の伝動部材15と、第二の連結部材2とこの第二の連結部材2に隣接する第二の板ばね12との間の隙間でこの第二の連結部材2と第二の板ばね12とを互いに連結する第二の伝動部材15と、各板ばね12〜13のうち互いに隣接する両板ばね(第1実施形態の場合12と13、13と13、13と12、第2実施形態の場合12と13、13と12、第3実施形態の場合12と12)との間の隙間でこの両板ばね12〜13を互いに連結する第三の伝動部材(第1実施形態の場合15,16,17,16,15、第2実施形態の場合15,16,16,15、第3実施形態の場合15,16,15)と、各板ばね12〜13のうち互いに隣接する両板ばねの隙間に設けた第三の伝動部材15〜17及び間隔保持体19,26の外周でその両板ばね間に介在させた弾性体14とを備えている。前記各板ばね12〜13は互いに分離されて設けられているとともに前記弾性体14に対し分離されて設けられ、この各板ばね12〜13及び弾性体14前記間隔保持体19,26とともに第一の連結部材1と第二の連結部材2との間で前記第一の伝動部材15と第二の伝動部材15と第三の伝動部材15〜17とにより互いに組み付けられている。第一の連結部材1と第一の板ばね12と第一の伝動部材15、第二の連結部材2と第二の板ばね12と第二の伝動部材15、互いに隣接する両板ばねと第三の伝動部材15〜17と間隔保持体19,26をそれぞれ互いに締め付けて圧接させた際に、前記弾性体14は互いに隣接する両板ばねが互いに接近して圧接された状態でその両板ばね間で挟持される。
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明(第1〜3実施形態に対応)において、前記両板ばね間の弾性体14は、第一の伝動軸9及び第二の伝動軸11の回転中心線9a,11aを中心とする円周方向全体で環状に連続して設けられ、前記第三の伝動部材15〜17及び間隔保持体19,26を嵌め込む切欠部30を有している。
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項3の発明(第1実施形態に対応)においては、前記板ばね12,13,13,12を四枚並べ、第一の連結部材1に隣接する第一の板ばね12とこの第一の板ばね12に隣接する中間の板ばね13との間の隙間、第二の連結部材2に隣接する第二の板ばね12とこの第二の板ばね12に隣接する中間の板ばね13との間の隙間とにそれぞれ弾性体14を介在させている。
請求項3の発明を前提とする請求項4の発明(第1実施形態に対応)においては、前記第一の板ばね12に隣接する中間の板ばね13と前記第二の板ばね12に隣接する中間の板ばね13との間の隙間において第三の伝動部材17は、これらの中間の板ばね13に対し隙間をあけて並べた中間の連結部材21と、この中間の連結部材21とこれらの中間の板ばね13との間の隙間でこの中間の連結部材21とこれらの中間の板ばね13とを互いに連結する伝動体20,28とを備えている。
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項5の発明(第2施形態に対応)においては、前記板ばね12,13,12を三枚並べ、第一の連結部材1に隣接する第一の板ばね12とこの第一の板ばね12に隣接する中間の板ばね13との間の隙間、第二の連結部材2に隣接する第二の板ばね12とこの第二の板ばね12に隣接する中間の板ばね13との間の隙間とにそれぞれ弾性体14を介在させている。
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項6の発明(第3施形態に対応)においては、前記板ばね12,12を二枚並べ、第一の連結部材1に隣接する第一の板ばね12と第二の連結部材2に隣接する第二の板ばね12との間の隙間に弾性体14を介在させている。
請求項1〜6の発明では、第一の連結部材1と第二の連結部材2と複数の板ばね12〜13とが伝動部材15〜17により互いに連結されているため、撓み軸継手としての剛性を維持することができるばかりではなく、弾性体14により振動吸収性を高めることができる。また、第一の連結部材1と第二の連結部材2との間で回転伝動手段Mを容易に組み付けることができる。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態にかかる撓み軸継手について図1〜3を参照して説明する。
図1に示す撓み軸継手は、アルミニウムやステンレスなどにより成形された第一連結部材1と、アルミニウムやステンレスなどにより成形された第二連結部材2と、この第一連結部材1と第二連結部材2との間で回転を伝動する回転伝動手段Mとを備えている。
前記第一連結部材1及び第二連結部材2において、円柱状のハブ3は円形状の外周面4と円形状の内外両端面5,6とを有し、この内外両端面5,6の中心部には円形状の内周面7aを有する連結孔7が内外両端面5,6間で貫設されている。このハブ3には外周面4と内周面7aと内端面5とにわたりスリット8が形成されている。第一伝動軸9は、第一連結部材1において、連結孔7に外端面6側から挿嵌され、連結ねじ10によりハブ3をスリット8の範囲で締め付けることにより連結孔7を縮径してハブ3に対し一体回転可能に連結されている。第二伝動軸11は、第二連結部材2において、連結孔7に外端面6側から挿嵌され、連結ねじ10によりハブ3をスリット8の範囲で締め付けることにより連結孔7を縮径してハブ3に対し一体回転可能に連結されている。
前記回転伝動手段Mにおいては、四枚の金属製板ばね12,13,13,12が伝動軸9,11の回転中心線9a,11aの方向へ互いに間隔をあけて並べられ、この各金属製板ばね12,13,13,12のうち、第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3の内端面5に隣接する金属製板ばね12とこの金属製板ばね12に隣接する金属製板ばね13との間の隙間にはそれぞれゴムやエラストマーや樹脂などにより成形された弾性体14が介在されている。
前記第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3の内端面5と前記金属製板ばね12との間の隙間では、伝動軸9,11の回転中心線9a,11aを中心とする同心円上において180度の円周角度間隔位置で、そのハブ3と金属製板ばね12とを互いに連結する2個の金属製伝動部材15が配設されている。この金属製板ばね12と前記金属製板ばね13との間の隙間では、伝動軸9,11の回転中心線9a,11aを中心とする同心円上において90度の円周角度間隔位置で、それらの金属製板ばね12,13を互いに連結する4個の金属製伝動部材16が配設されている。この両金属製板ばね13間の隙間では、伝動軸9,11の回転中心線9a,11を中心とする同心円上において180度の円周角度間隔位置で、それらの金属製板ばね13を互いに連結する金属製伝動部材17が設けられている。この各金属製板ばね12,13,13,12は互いに分離されて設けられているとともに各弾性体14,14に対し分離されて設けられ、この各金属製板ばね12,13,13,12及び弾性体14,14は第一連結部材1のハブ3の内端面5と第二連結部材2のハブ3の内端面5との間で前記各金属製伝動部材15,16,17,16,15により互いに組み付けられている。
前記各金属製伝動部材15においては、図2(b)に示すように、第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3の内端面5と金属製板ばね12との間に間隔保持体18が嵌め込まれているとともに、金属製板ばね12と金属製板ばね13との間に間隔保持体19が嵌め込まれ、伝動ねじ20の雄ねじ部20aが金属製板ばね13と間隔保持体19と金属製板ばね12と間隔保持体18とに対し金属製板ばね13側から挿通されて第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3の内端面5に螺着され、この伝動ねじ20の頭部20bが金属製板ばね13に当接されている。この各伝動ねじ20を締め付けると、図3(b)に示すように、伝動ねじ20の頭部20bと第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3の内端面5との間で、金属製板ばね13と間隔保持体19と金属製板ばね12と間隔保持体18とが互いに圧接されて挟持される。
前記金属製伝動部材17においては、図2(a)に示すように、前記両金属製板ばね13の間の隙間でアルミニウムやステンレスなどにより成形された中間連結部材21がこれらの金属製板ばね13に対し間隔をあけて並べられ、この中間連結部材21は円形状の外周面22と円形状の両端面23とを有し、この両端面23の中心部には円形状の内周面24aを有する貫通孔24が両端面23間で形成されている。前記金属製伝動部材15における伝動ねじ20の頭部20bを入り込ませる凹部25がこの中間連結部材21の端面23に形成されている。この中間連結部材21の両端面23側では、伝動軸9,11の回転中心線9a,11aを中心とする同心円上において180度の円周角度間隔位置で、金属製板ばね12と金属製板ばね13との間に間隔保持体26が嵌め込まれているとともに、金属製板ばね13と中間連結部材21の端面23との間に間隔保持体27が嵌め込まれ、伝動ねじ28の雄ねじ部28aが金属製板ばね12と間隔保持体26と金属製板ばね13と間隔保持体27とに対し金属製板ばね12側から挿通されて中間連結部材21の端面23に螺着され、この伝動ねじ28の頭部28bが金属製板ばね12に当接されている。前記第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3の内端面5にはこの各伝動ねじ28の頭部28bを入り込ませる凹部29が形成されている。この各伝動ねじ28を締め付けると、図3(a)に示すように、伝動ねじ28の頭部28bと中間連結部材21の端面23との間で、金属製板ばね12と間隔保持体26と金属製板ばね13と間隔保持体27とが互いに圧接されて挟持される。
前記金属製伝動部材16については、前記金属製伝動部材15における伝動ねじ20及び両間隔保持体18,19と前記金属製伝動部材17における伝動ねじ28及び両間隔保持体26,27とにより兼用されている。
前記弾性体14の外周には前記各間隔保持体19,26を嵌め込むための切欠部30が形成されている。前記各伝動ねじ20,28を締め付ける前の状態では、図1(a)及び図2に示すように、金属製板ばね12と金属製板ばね13との間で弾性体14の幅寸法W14が各間隔保持体19,26の幅寸法W19,W26よりも大きくなっているが、前述したようにこの各伝動ねじ20,28を締め付けた後の状態では、図1(c)及び図3に示すように、金属製板ばね12と金属製板ばね13とが各間隔保持体19,26に当接するまで互いに接近し、この弾性体14がこれらの金属製板ばね12,13間で圧接されて挟持される。
第一伝動軸9とともに第一連結部材1のハブ3が回転すると、その回転は第一連結部材1から金属製伝動部材15と金属製板ばね12と金属製伝動部材16と金属製板ばね13と金属製伝動部材17と金属製板ばね13と金属製伝動部材16と金属製板ばね12と金属製伝動部材15とを経て第二連結部材2のハブ3に伝わり、第二伝動軸11が回転する。第一伝動軸9と第二伝動軸11との間の偏心は上記各金属製板ばね12,13,13,12の弾性変形により吸収される。その際、金属製板ばね12と金属製板ばね13との間の弾性体14により、振動が吸収される。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態にかかる撓み軸継手について第1実施形態との相違点を中心に図4を参照して説明する。
回転伝動手段Mにおいては、三枚の金属製板ばね12,13,12が伝動軸9,11の回転中心線9a,11aの方向へ互いに間隔をあけて並べられ、この各金属製板ばね12,13,12のうち、第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3の内端面5に隣接する金属製板ばね12とこれらの金属製板ばね12に隣接する金属製板ばね13との間の隙間にはゴムなどにより成形された弾性体14が介在されている。
第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3と金属製板ばね12とを互いに連結する2個の金属製伝動部材15においては、伝動軸9,11の回転中心線9a,11aを中心とする同心円上において180度の円周角度間隔位置で、第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3の内端面5と金属製板ばね12との間に間隔保持体18が、この各金属製板ばね12,13間に間隔保持体19がそれぞれ嵌め込まれ、伝動ねじ28の雄ねじ部28aが金属製板ばね12と間隔保持体19と金属製板ばね13と間隔保持体19と金属製板ばね12と間隔保持体18とに対し金属製板ばね12から挿通されて第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3の内端面5に螺着され、この伝動ねじ28の頭部28bが金属製板ばね12に当接されている。この各伝動ねじ28を締め付けると、伝動ねじ28の頭部28bと第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3の内端面5との間で、金属製板ばね12と間隔保持体19と金属製板ばね13と間隔保持体19と金属製板ばね12と間隔保持体18とが互いに圧接されて挟持される。
第一連結部材1側の金属製板ばね12と金属製板ばね13とを互いに連結する4個の金属製伝動部材16と、第二連結部材2側の金属製板ばね12と金属製板ばね13とを互いに連結する4個の金属製伝動部材16とについては、第一連結部材1側及び第二連結部材2側における前記2個の金属製伝動部材15により兼用されている。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態にかかる撓み軸継手について第1実施形態との相違点を中心に図5を参照して説明する。
回転伝動手段Mにおいては、二枚の金属製板ばね12,12が伝動軸9,11の回転中心線9a,11aの方向へ互いに間隔をあけて並べられ、この両金属製板ばね12,12のうち、第一連結部材1のハブ3の内端面5に隣接する金属製板ばね12と第二連結部材2のハブ3の内端面5に隣接する金属製板ばね12との間の隙間にはゴムなどにより成形された弾性体14が介在されている。
第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3と金属製板ばね12とを互いに連結する2個の金属製伝動部材15においては、伝動軸9,11の回転中心線9a,11aを中心とする同心円上において180度の円周角度間隔位置で、第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3の内端面5と金属製板ばね12との間に間隔保持体18が嵌め込まれ、伝動ねじ28の雄ねじ部28aが金属製板ばね12と間隔保持体19と金属製板ばね12と間隔保持体18とに対し金属製板ばね12から挿通されて第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3の内端面5に螺着され、この伝動ねじ28の頭部28bが金属製板ばね12に当接されている。この各伝動ねじ28を締め付けると、伝動ねじ28の頭部28bと第一連結部材1及び第二連結部材2のハブ3の内端面5との間で、金属製板ばね12と間隔保持体19と金属製板ばね12と間隔保持体18とが互いに圧接されて挟持される。
第一連結部材1側の金属製板ばね12と第二連結部材2側の金属製板ばね12とを互いに連結する4個の金属製伝動部材16については、第一連結部材1側及び第二連結部材2側における前記2個の金属製伝動部材15により兼用されている。
なお、前記第1〜3実施形態において、板ばね12〜13については、ステンレスなどの金属ばかりではなく、セラミックスや硬質樹脂などのうち金属と同様な機能を果たす材質のものにより成形してもよい。また、伝動部材15〜17において、各伝動ねじ20,28や間隔保持体18,19,26,27についても、金属ばかりではなく、セラミックスや硬質樹脂などのうち金属と同様な機能を果たす材質のものにより成形してもよい。
(a)は第1実施形態にかかる撓み軸継手を示す分解斜視図であり、(b)は(a)の撓み軸継手を組付ける途中状態を示す分解斜視図であり、(c)は第1実施形態にかかる撓み軸継手を示す組付け正面図である。 (a)は図1(b)の撓み軸継手を正面側から見た断面図であり、(b)は図1(b)の撓み軸継手を平面側から見た断面図である。 (a)は図1(c)の撓み軸継手を正面側から見た断面図であり、(b)は図1(c)の撓み軸継手を平面側から見た断面図である。 (a)は第2実施形態にかかる撓み軸継手を正面側から見た断面図であり、(b)は同じく平面側から見た断面図である。 (a)は第3実施形態にかかる撓み軸継手を正面側から見た断面図であり、(b)は同じく平面側から見た断面図である。
符号の説明
1…第一連結部材、2…第二連結部材、9…第一伝動軸、9a…回転中心線、11…第一伝動軸、11a…回転中心線、12,13…金属製板ばね、14…弾性体、15,16,17…金属製伝動部材、19,26…間隔保持体、20,28…伝動ねじ(伝動軸、伝動体)30…弾性体の切欠部、M…回転伝動手段。

Claims (6)

  1. 第一の伝動軸に対し一体回転可能に連結される第一の連結部材と、第二の伝動軸に対し一体回転可能に連結される第二の連結部材と、この第一の連結部材と第二の連結部材との間で回転を伝動する回転伝動手段とを備えた撓み軸継手において、
    前記回転伝動手段は、第一の伝動軸及び第二の伝動軸の回転中心線の方向へ間隔保持体により互いに隙間をあけて並べた複数の板ばねと、第一の連結部材とこの第一の連結部材に隣接する第一の板ばねとの間の隙間でこの第一の連結部材と第一の板ばねとを互いに連結する第一の伝動部材と、第二の連結部材とこの第二の連結部材に隣接する第二の板ばねとの間の隙間でこの第二の連結部材と第二の板ばねとを互いに連結する第二の伝動部材と、各板ばねのうち互いに隣接する両板ばね間の隙間でこの両板ばねを互いに連結する第三の伝動部材と、各板ばねのうち互いに隣接する両板ばね間の隙間に設けた第三の伝動部材及び間隔保持体の外周でその両板ばね間に介在させた弾性体とを備え
    前記各板ばねは互いに分離されて設けられているとともに前記弾性体に対し分離されて設けられ、この各板ばね及び弾性体は前記間隔保持体とともに第一の連結部材と第二の連結部材との間で前記第一の伝動部材と第二の伝動部材と第三の伝動部材とにより互いに組み付けられ、
    第一の連結部材と第一の板ばねと第一の伝動部材、第二の連結部材と第二の板ばねと第二の伝動部材、互いに隣接する両板ばねと第三の伝動部材と間隔保持体をそれぞれ互いに締め付けて圧接させた際に、前記弾性体は互いに隣接する両板ばねが互いに接近して圧接された状態でその両板ばね間で挟持される
    ことを特徴とする撓み軸継手。
  2. 前記両板ばね間の弾性体は、第一の伝動軸及び第二の伝動軸の回転中心線を中心とする円周方向全体で環状に連続して設けられ、前記第三の伝動部材及び間隔保持体を嵌め込む切欠部を有していることを特徴とする請求項1に記載の撓み軸継手。
  3. 前記板ばねを四枚並べ、第一の連結部材に隣接する第一の板ばねとこの第一の板ばねに隣接する中間の板ばねとの間の隙間、第二の連結部材に隣接する第二の板ばねとこの第二の板ばねに隣接する中間の板ばねとの間の隙間とにそれぞれ弾性体を介在させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撓み軸継手。
  4. 前記第一の板ばねに隣接する中間の板ばねと前記第二の板ばねに隣接する中間の板ばねとの間の隙間において第三の伝動部材は、これらの中間の板ばねに対し隙間をあけて並べた中間の連結部材と、この中間の連結部材とこれらの中間の板ばねとの間の隙間でこの中間の連結部材とこれらの中間の板ばねとを互いに連結する伝動体とを備えたことを特徴とする請求項3に記載の撓み軸継手。
  5. 前記板ばねを三枚並べ、第一の連結部材に隣接する第一の板ばねとこの第一の板ばねに隣接する中間の板ばねとの間の隙間、第二の連結部材に隣接する第二の板ばねとこの第二の板ばねに隣接する中間の板ばねとの間の隙間とにそれぞれ弾性体を介在させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撓み軸継手。
  6. 前記板ばねを二枚並べ、第一の連結部材に隣接する第一の板ばねと第二の連結部材に隣接する第二の板ばねとの間の隙間に弾性体を介在させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撓み軸継手。
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