JP2006283810A - 弾性軸継手 - Google Patents

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Tomoji Sato
友治 佐藤
Akihiko Sakuragi
彰彦 櫻木
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Abstract

【課題】 低い入力トルクが加えられた場合には、十分低い捩りばね定数の捩りトルクを得ることができ、高い入力トルクが加えられた場合には、非常に高い捩りばね定数の捩りトルクを得ることができる弾性軸継手を提供する。
【解決手段】 弾性軸継手10は、軸方向一端側において内周面の周方向複数箇所にて径方向内方に向けて突出すると共に軸方向に延びた複数の内突起部12を設け、その間が内凹み部13となっている外筒金具11と、外筒金具11の径方向内方に離間して配置され、外周面において内凹み部13内に突出すると共に軸方向に延びた第1外突起部17を設け、その間が第1外凹み部18となっている内筒金具16と、軸方向中間部分にて周方向全周に沿って外筒及び内筒金具間を連結するゴム弾性体部27と、第1外突起部17の周方向両側部に固定されたゴムストッパ部25とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、弾性軸継手に係り、特に車両のステアリング装置において、ステアリングギア側からステアリングシャフトへの振動の伝達を防止する弾性軸継手に関する。
車両のステアリング装置は、ステアリングホイールを回転させると、回転により発生する捩りトルクがステアリングシャフトから弾性軸継手を介してステアリングギアに伝達される。その際に、弾性軸継手の下にパワーステアリングのアシスト装置が位置するような場合には、ステアリングホイールから弾性軸継手に伝わる捩りトルクはそれほど大きくはなかったが、アシスト装置がステアリングホイールの近くで弾性軸継手の上に位置するような場合には、弾性軸継手に伝達される入力トルクはその10倍以上となり、弾性軸継手のゴム弾性体に加わる影響が過大になる。そのため、このような場合には、弾性軸継手としては、ステアリングホイールのニュートラル時には捩りトルクを伝えたくないため捩り剛性を低くさせる。逆に、捩りトルクを伝えたい時には捩り剛性を高くして大入力トルクを伝え、かつそれに耐えられるようにすることが必要となる。
従来、この種の弾性軸継手としては、例えば、特許文献1に示すように、径方向に隙間を設けて互いに嵌合される内軸及び円筒状の外軸と、外軸の内周面に円周等配に形成されて軸方向に延びる複数の凹溝と、内軸の外周に形成されて軸方向に延び対応する凹溝に回転方向に遊びを設けて収容される複数の突条と、内軸と外軸の間に介在する弾性体とを備えたものがある。さらに、弾性体は軸方向に相離間する第1及び第2の部分を含み、第1の部分は、内軸及び外軸の相対向する円筒面間のみに介在して内軸及び外軸に接着され、第2の部分は、突条の側面及び凹溝の内側面のいずれか一方に固定されて他方との間に所定の隙間を設けて対向する部分を含んでいる。この弾性軸継手によれば、内軸及び外軸間に少しの回転方向変位(低トルク)が生じると、弾性体の第1の部分が捩りによる剪断を受けて相対的に低い捩りばね定数の捩りトルクを得ることができる。また、内軸及び外軸間にさらなる回転方向変位が生じると、弾性体の第2の部分の凹溝と突条との間で弾性体が圧縮され相対的に高い捩りばね定数の捩りトルクを得ることができる。また、内軸及び外軸間にさらに大きな回転方向変位(高トルク)が生じると、弾性体の第1の部分と同じ軸方向位置にある凹溝と突条が直接接触し、弾性体の影響を排除した非常に高い捩りばね定数の捩りトルクを得ることができる。このように、この弾性軸継手は、凹溝と突条との弾性係合あるいは直接係合により、複数段階の捩り特性を得ることができる、というものである。
特開2002−266886号公報
しかし、この弾性軸継手は、内軸及び外軸を直接連結する弾性体が、内軸及び外軸の相対向する円筒面間のみに介在して内軸及び外軸に接着される第1の部分のみであり、ゴム量が非常に少ないため、低い捩りばね定数の捩りトルクを得ることはできるが、振動吸収作用は小さく、しかも、大入力時の、高い捩りばね定数の捩りトルクが生じた場合には、弾性体に加わる歪が大きくなるため、弾性体の耐久性が損なわれるおそれがある。
本発明はこのような問題を解決しようとするもので、低い入力トルクが加えられた場合には、十分低い捩りばね定数の捩りトルクを得ることができ、高い入力トルクが加えられた場合には、非常に高い捩りばね定数の捩りトルクを得ることができ、さらにゴム弾性体の十分な振動吸収作用と耐久性を確保できる弾性軸継手を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、軸方向一部において内周面の周方向複数箇所にて径方向内方に向けて突出すると共に軸方向に延びた複数の内突起部を設けており、内突起部間が相対的に径方向外方に凹んだ内凹み部となっている外筒金具と、外筒金具の径方向内方に離間して配置され、外周面において径方向外方に向けて外筒金具の内凹み部内に突出すると共に軸方向に延びた外突起部を設け、外突起部間が相対的に径方向内方に凹んだ外凹み部となっており、外突起部の周方向側部が互いに対向する内突起部の周方向側部との間に隙間を有する内筒金具と、内突起部及び外突起部に隣接した軸方向の他の部分にて周方向全周に沿って内筒金具と外筒金具間を連結するゴム弾性体部と、外突起部又は内突起部の周方向両側部に固定されたストッパゴム部とを備えたことにある。
上記のように構成した本発明においては、弾性軸継手に低い入力トルクが加えられたときは、主として内突起部及び外突起部に隣接した軸方向の他の部分に設けられたゴム弾性体によって入力トルクが受けられ、ゴム弾性体が周方向全周に沿って内筒金具と外筒金具間を連結して十分なゴム量が確保されているため、十分に低い捩りばね定数の捩りトルクが得られる。一方、弾性軸継手に高い入力トルクが加えられたときは、外突起部又は内突起部の内の一方の周方向両側部に固定されたストッパゴム部に外突起部又は内突起部の他方は当接して、ストッパゴム部を圧縮しながら回動できるため、高い捩りばね定数の捩りトルクが得られる。また、弾性軸継手に高い入力トルクが加えられたとき、外突起部又は内突起部の内の一方の周方向両側部に固定されたストッパゴム部に、外突起部又は内突起部の他方は当接して回動するため、ゴム弾性体部の剪断変形は小さくかつゴム弾性体部のゴム量も十分であるため、ゴム弾性体部の耐久性が損なわれることもない。
また、本発明において、ストッパゴム部と、それに対向する内突起部又は外突起部の周方向側部との間に隙間が設けられてもよい。これにより、弾性軸継手に加えられる低い入力トルクの範囲において、ストッパゴム部と内突起部又は外突起部の周方向側部とが接触することなくゴム弾性体部のみによって入力トルクが受けられるため、低い捩りばね定数の捩りトルクが得られる。
また、本発明の他の特徴は、内周面において周方向の複数箇所にて径方向内方に向けて突出すると共に軸方向に延びた複数の内突起部を設けており、内突起部間が相対的に径方向外方に凹んだ内凹み部となっている外筒金具と、外筒金具の径方向内方に離間して配置され、外周面において径方向外方に向けて外筒金具の内凹み部内に突出すると共に軸方向に延びた外突起部を設け、外突起部間が相対的に径方向内方に凹んだ外凹み部となっており、外突起部の周方向側部が互いに対向する内突起部の周方向側部との間に隙間を有する内筒金具と、外凹み部内に充填されて、内筒金具と外凹み部内に突出した内突起部間を連結するゴム弾性体部とを備え、ゴム弾性体部と連結される内突起部の周方向幅が、内突起部と隣接する外突起部間に介在するゴム弾性体部の周方向幅より小さくされたことにある。
上記のように構成した本発明においては、弾性軸継手に低い入力トルクが加えられたときは、主として内筒金具の外凹み部と内突起部間を連結するゴム弾性体部によって入力トルクが受けられ、ゴム弾性体が連結部の周囲も含めて十分なゴム量が確保されているため、十分に低い捩りばね定数の捩りトルクが得られる。一方、弾性軸継手に高い入力トルクが加えられたときは、内突起部と外突起部間の周方向に介在するゴム弾性体部が十分に圧縮されるため、高い捩りばね定数の捩りトルクが得られる。また、弾性軸継手に高い入力トルクが加えられたとき、内突起部と外突起部間の周方向に十分なゴム量が介在しているため、大きな圧縮を受けてもゴム弾性体部がこれを受け止めることができるため、ゴム弾性体部の耐久性が損なわれることもない。
本発明においては、弾性軸継手に加えられる入力トルクが低いときと高いときに応じて、内突起部及び外突起部に隣接した軸方向の他の部分に設けられたゴム弾性体部と、外突起部又は内突起部の内の一方の周方向両側部に固定されたストッパゴム部とによって、それに応じた適正な捩りトルクが得られると共に、ゴム弾性体の耐久性も確保される。また、本発明においては、弾性軸継手に加えられる入力トルクが低いときと高いときに応じて、内筒金具の外凹み部と内突起部間を連結するゴム弾性体部と、内突起部と外突起部間の周方向に介在するゴム弾性体部とによって、それに応じた適正な捩りトルクが得られると共に、ゴム弾性体の耐久性も確保される。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1、図2、図3及び図4は、実施例である車両のステアリング装置の中間シャフトとステアリングシャフト側の自由継手間に取り付けられる弾性軸継手を側面図、II−II線断面図、III−III線断面図及びIV−IV線断面図により示したものである。弾性軸継手10は、外筒金具11と、その径方向内方に離間して同軸状に配置された内筒金具16と、軸方向左端側で内筒金具16の外突起部17側壁に設けたゴムストッパ部25と、軸方向中間部分で外筒及び内筒金具11,16間を弾性的に連結するゴム弾性体部27とを備えており、軸方向に順に配列された略同一長さの第1〜第3領域M1,M2,M3(図2の左端から順)に分けられている。
外筒金具11は、円筒形の金具であって、軸方向左端から軸方向全長の略2/3の範囲において、内周面の周方向の等間隔な6箇所にて径方向内方に向けて所定の長さで突出すると共に軸方向に延びた6個の内突起部12を設けている。内突起部12が設けられた軸方向の範囲が、上記第1及び第2領域M1,M2を合せた範囲に相当する。内突起部12は、周方向の両側壁中心角度(A)が略14°で中心に向けて延びて先端が平面状になっており、側面から見て略台形形状になっている。各内突起部12間は、相対的に径方向外方に凹んだ中心角度(B)が略46°の内凹み部13となっている。また、上記第3領域M3に相当する外筒金具11の軸方向右端側の軸方向全長の略1/3の範囲においては、軸方向の中間でかつ内凹み部13の周方向中間位置にて直径方向に貫通する一対の止め穴14を設けている。止め穴14には、後述する安全ピン5が止め穴14壁面と隙間を保って挿通されるようになっている。
内筒金具16は、軸穴16aを有する円筒状の金具であって、軸方向左端側の軸方向全長の略1/3の範囲において、内周面の周方向の等間隔な6箇所にて径方向に上記内凹み部13内に向けて突出すると共に軸方向に延びた6個の第1外突起部17を設けている。第1外突起部17が設けられた軸方向の範囲が、上記第1領域M1に相当する。第1外突起部17は、周方向の両側壁が互いに平行で幅が内突起部12の略2倍程度であり、両側壁と周方向に対向する内突起部12間の側壁との間に等間隔で十分な隙間が設けられている。第1外突起部17は、内凹み部13の径方向深さの略半分の位置まで突出しており外筒金具11内周面との間に隙間を設けている。第1外突起部17間が相対的に径方向内方に凹んだ第1外凹み部18となっている。
内筒金具16の軸方向中間の軸方向全長の略1/3の範囲には、上記第1外突起部17から連続して延長方向に延びて、径方向に上記内凹み部13内に向けて突出した6個の第2外突起部21を設けている。第2外突起部21が設けられた軸方向の範囲が、上記第2領域M2に相当する。第2外突起部21は、周方向の両側壁が互いに平行であり、第1外突起部17に対して、幅が略半分程度であり、また径方向突出長さも半分程度になっている。第2外突起部21間が相対的に径方向内方に凹んだ第2外凹み部22となっている。また、上記第3領域M3に相当する内筒金具16の軸方向右端側の軸方向全長の略1/3の範囲においては、外筒金具11に設けた一対の止め穴14の延長位置にて直径方向に貫通する止め穴14より径の小さい一対の止め穴23を設けている。止め穴23には、後述する安全ピン5が止め穴23壁面と密着状態で挿通されるようになっている。
上記第1領域M1においては、内筒金具16の第1外突起部17両側面に、薄肉のゴムストッパ部25が側面全面に設けられており、ゴムストッパ部25と内突起部12との間に隙間が設けられている。上記第2領域M2においては、外筒金具11と内筒金具16間に、ゴム弾性体部27が周方向全周にわたって充填されており、外筒及び内筒金具11,16間を弾性的に連結している。第2領域M2において、内突起部12及び第2外突起部21を設けることにより、外筒金具11と内筒金具16間のゴム量を調節することができ、その結果、ゴム弾性体部27の捩りばね特性等を調整することができる。ゴム弾性体部27及びゴムストッパ部25は、外筒金具11と内筒金具16を金型にセットした状態で、ゴム加硫成形により一体で形成され、これにより弾性軸継手10が得られる。
弾性軸継手10は、図5,図6に示すように、外筒金具11にステアリングシャフト1に取り付けられた自在継手2のヨーク3が圧入により嵌合され、内筒金具16の軸穴16a内に中間シャフト4が圧入により挿嵌され、ヨーク3の取付孔3aと弾性軸継手10の止め穴14,23と中間シャフト4の取付穴4aを位置合せして、安全ピン5を挿入して中間シャフト4に固定することにより、自在継手2と中間シャフト4の間に組み付けられる。中間シャフト4は、さらに自在継手6を介してステアリングギアシャフト7に連結される。これにより、ステアリングギアシャフト7からの振動が弾性軸継手10で減衰されて、ステアリングシャフト1への伝達が抑えられるようになっている。
上記実施例1においては、弾性軸継手10に低い入力トルクが加えられたときは、主として第2領域M2において外筒金具11内周面と内筒金具16外周面間に設けられたゴム弾性体部27によって、ステアリングホイール1aからの入力によりステアリングシャフト1に伝達されそのステアリングシャフト1からの入力トルクが受けられるが、ゴム弾性体部27が外筒及び内筒金具11,16間全体に充填されて十分なゴム量が確保されているため、十分に低い捩りばね定数の捩りトルクが得られる。また、ゴムストッパ部25と内突起部12間に隙間が設けられているため、弾性軸継手10に加えられる低い入力トルクの範囲において、ゴム弾性体部27のみによって入力トルクが受けられるため、所定の低入力範囲で低い捩りばね定数の捩りトルクが得られる。
一方、弾性軸継手10に高い入力トルクが加えられたときは、主として第1領域M1において第1外突起部17の周方向両側部に固定されたゴムストッパ部25に、内突起部12が当接してそれを圧縮しながら回動できるため、高い捩りばね定数の捩りトルクが得られる。また、弾性軸継手10に高い入力トルクが加えられたとき、第1外突起部17に固定されたストッパゴム部25に、内突起部12に当接して回動するため、ゴム弾性体部27の剪断変形は小さくそのゴム量も十分であるため、ゴム弾性体部27の耐久性が損なわれることもない。
なお、実施例1においては、ゴムストッパ部25は、内筒金具16の第1外突起部17の周方向両側面に設けられているが、これに代えて外筒金具11の内突起部12の周方向両側面に設けてもよい。また、実施例1においては、軸方向中間の第2領域M2においてゴム弾性体部27によって外筒金具11と内筒金具16が連結されてバランスが保たれているが、場合によっては、第1領域M1と第2領域M2とを軸方向に入れ替えて配置させることも可能である。さらに、実施例1においては、第2領域M2に、外筒金具11内周面に内突起部12を設け、内筒金具16の外周面に第2外突起部21を設けているが、これらの一方あるいは両方を省くことも可能である。
つぎに、実施例2について説明する。
実施例2の弾性軸継手30は、図7,図8に示すように、外筒金具31と、その径方向内方に離間して同軸状に配置された内筒金具36と、軸方向左端側で内筒金具36の外周面に設けた外筒及び内筒金具31,36間を弾性的に連結するゴム弾性体部41を備えている。
外筒金具31は、円筒形の金具であって、軸方向左端から軸方向全長の略2/3の範囲において、内周面の周方向の等間隔な5箇所にて径方向内方に向けて所定の長さで突出すると共に軸方向に延びた5個の内突起部32を設けている。内突起部32は、周方向の両側壁中心角度(C)が略14°で中心に向けて延びて先端が平面状になっており、側面から見て略台形形状になっている。また、各内突起部32間は、相対的に径方向外方に凹んだ中心角度(D)が略58°の内凹み部33となっている。また、外筒金具31の軸方向右端側の軸方向全長の略1/3の範囲においては、軸方向の中間でかつ内凹み部13の周方向中間位置にて直径方向に貫通する一対の止め穴34を設けている。止め穴34には、上記安全ピン5が止め穴34壁面と隙間を保って挿通されるようになっている。
内筒金具36は、軸穴36aを有する円筒状の金具であって、軸方向左端側の軸方向全長の略2/3の範囲において、内周面の周方向の等間隔な5箇所にて径方向に上記内凹み部33内に向けて突出すると共に軸方向に延びた5個の外突起部37を設けている。外突起部37は、周方向の両側壁が互いに平行で幅が内突起部32よりわずかに小さく、両側壁と周方向に対向する内突起部32間の側壁との間にも十分な隙間が設けられている。外突起部37は、内凹み部33内にわずかに突出しており外筒金具11内周面との間に大きな隙間を設けている。外突起部37間が、相対的に径方向内方に凹んだ外凹み部38となっている。また、内筒金具36の軸方向右端側の軸方向全長の略1/3の範囲においては、外筒金具31に設けた一対の止め穴34の延長位置にて直径方向に貫通する止め穴34より径の小さい一対の止め穴39を設けている。止め穴39には、上記安全ピン5が止め穴39壁面と密着状態で挿通されるようになっている。
内筒金具36の各外突起部37間に配設された外凹み部38内には、軸方向両側を除いた中間部分にゴム弾性体部41が接着固定されている。ゴム弾性体部41の外周面は、外突起部37の外周に沿った円弧形状に形成されている。ゴム弾性体部41内には、上記外筒金具31の内突起部32の径方向先端部分がわずかに突出して埋められており、内突起部32と内筒金具36間が弾性的に連結されている。ゴム弾性体部41は、外筒金具31と内筒金具36を金型にセットした状態で、ゴム加硫成形により一体で形成され、これにより弾性軸継手30が得られる。弾性軸継手30のステアリング装置への組み付けについては、上記実施例1の弾性軸継手10と同様である。
上記実施例2においては、弾性軸継手30に低い入力トルクが加えられたときは、主として内筒金具36の外凹み部38と外筒金具31の内突起部32間を連結するゴム弾性体部41部分、すなわちゴム弾性体41と連結される内突起部32の周方向幅に相当し中心角度が略14°の部分によって入力トルクが受けられ、ゴム弾性体部41が連結部分の周囲も含めて十分なゴム量が確保されているため、十分に低い捩りばね定数の捩りトルクが得られる。一方、弾性軸継手30に高い入力トルクが加えられたときは、内突起部32と外突起部37間の周方向に介在するゴム弾性体部41部分、すなわち内突起部32と隣接する外突起部37間に介在するゴム弾性体41の周方向幅に相当し中心角度が略20.5°の部分が十分に圧縮されるため、高い捩りばね定数の捩りトルクが得られる。また、弾性軸継手30に高い入力トルクが加えられたとき、内突起部32と外突起部37間の周方向に十分なゴム量が介在しているため、大きな圧縮を受けてもゴム弾性体部41がこれを受け止めることができるため、ゴム弾性体部41の耐久性が確保される。その他、上記実施例1,2に示した弾性軸継手の各部分の構造については一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変更して実施することができる。
本発明は、弾性軸継手に加えられる入力トルクが低いときと高いときに応じて、内突起部及び外突起部に隣接した軸方向の他の部分に設けられたゴム弾性体部と、外突起部又は内突起部の内の一方の周方向両側部に固定されたストッパゴム部とによって、それに応じた適正な捩りトルクが得られると共に、ゴム弾性体の耐久性も確保されるので、有用である。
本発明の実施例1である弾性軸継手を示す左側面図である。 同弾性軸継手を示す図1のII−II線方向の断面図である。 同弾性軸継手を示す図2のIII−III線方向の断面図である。 同弾性軸継手を示す図2のIV−IV線方向の断面図である。 同弾性軸継手が適用されたステアリング装置の概略構成を説明する説明図である。 同弾性軸継手のステアリング装置への取付状態を詳細に示す部分断面図である。 実施例2である弾性軸継手を示す図8のVII−VII線方向の断面図である。 同弾性軸継手を示す図7のVIII−VIII線方向の断面図である。
符号の説明
10…弾性軸継手、11…外筒金具、12…内突起部、13…内凹み部、16…内筒金具、17…第1外突起部、18…第1外凹み部、21…第2外突起部、22…第2外凹み部、25…ゴムスットッパ部、27…ゴム弾性体部、28…小径孔、29…大径孔、30…弾性軸継手、31…外筒金具、32…内突起部、33…内凹み部、36…内筒金具、37…外突起部、38…外凹み部、41…ゴム弾性体部。

Claims (3)

  1. 軸方向一部において内周面の周方向複数箇所にて径方向内方に向けて突出すると共に軸方向に延びた複数の内突起部を設けており、該内突起部間が相対的に径方向外方に凹んだ内凹み部となっている外筒金具と、
    該外筒金具の径方向内方に離間して配置され、外周面において径方向外方に向けて該外筒金具の内凹み部内に突出すると共に軸方向に延びた外突起部を設け、該外突起部間が相対的に径方向内方に凹んだ外凹み部となっており、該外突起部の周方向側部が互いに対向する前記内突起部の周方向側部との間に隙間を有する内筒金具と、
    前記内突起部及び外突起部に隣接した軸方向の他の部分にて周方向全周に沿って前記内筒金具と外筒金具間を連結するゴム弾性体部と、
    前記外突起部又は内突起部の周方向両側部に固定されたストッパゴム部と
    を備えたことを特徴とする弾性軸継手。
  2. 前記ストッパゴム部と、それに対向する前記内突起部又は外突起部の周方向側部との間に隙間が設けられたことを特徴とする前記請求項1に記載の弾性軸継手。
  3. 内周面において周方向の複数箇所にて径方向内方に向けて突出すると共に軸方向に延びた複数の内突起部を設けており、該内突起部間が相対的に径方向外方に凹んだ内凹み部となっている外筒金具と、
    該外筒金具の径方向内方に離間して配置され、外周面において径方向外方に向けて該外筒金具の内凹み部内に突出すると共に軸方向に延びた外突起部を設け、該外突起部間が相対的に径方向内方に凹んだ外凹み部となっており、該外突起部の周方向側部が互いに対向する前記内突起部の周方向側部との間に隙間を有する内筒金具と、
    前記外凹み部内に充填されて、前記内筒金具と該外凹み部内に突出した前記内突起部間を連結するゴム弾性体部とを備え、
    前記ゴム弾性体部と連結される前記内突起部の周方向幅が、該内突起部と隣接する外突起部間に介在する前記ゴム弾性体部の周方向幅より小さくされたことを特徴とする弾性軸継手。
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