JP2006298297A - ステアリング用等速自在継手 - Google Patents

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実 石島
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健太 山崎
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Abstract

【課題】ステアリングギアからステアリングホイール側へ伝わる振動を、最小限の軸方向スペースの軽量コンパクトな振動吸収機構で吸収するステアリング用等速自在継手を提供する。
【解決手段】ステアリングギア3とステアリングホイール2とを連結する、複数のシャフト間に配設されるステアリング用等速ジョイント5a,5bであって、球状内面12に複数のトラック溝14を形成した外方部材10と、球状外面22に複数のトラック溝24を形成した内方部材20と、複数のボールトラックの各々に配置したボール30と、ボール30を保持する保持器40とを備え、ステム軸10a,10bと前記シャフト4a,4b又はヨーク25a,25bとを同軸的に入子嵌合するとともに前記入子嵌合面の横断面形状を凹凸相補形状とし、かつ、前記凹凸相補形状間の隙間に弾性部材50を介在させた。
【選択図】図2

Description

本発明はステアリング用等速自在継手に係り、例えば、自動車エンジンや車輪の振動を吸収してステアリングホイールへの振動の伝達を抑制する弾性部材を付設した等速自在継手に関する。
図12は、自動車等の車両のステアリング装置1'を例示する。ステアリング装置1'は、ステアリングホイール2とステアリングギア3の間に複数本のシャフト4を配設し、軸方向が相違するステアリングホイール2とステアリングギア3との間で、ステアリングホイール2に付与した回転トルクをステアリングギア3に伝達する。従来、ステアリングギア3及びシャフト4の間及び/又はシャフト4の相互間に、固定型等速自在継手5を配設したステアリング装置1'が提案されている(例えば特許文献1参照)。
図13に、固定型等速自在継手の一種であるツェッパ型等速自在継手5を例示する。このツェッパ型等速自在継手5は、第1の軸部(ステム軸)11の片端に球状内面12を有するカップ部13を設け、カップ部13の球状内面12に複数のトラック溝14を形成した外方部材10と、第2の軸部21の片端に球状外面22を有する内輪23を設け、内輪23の球状外面22に複数のトラック溝24を形成した内方部材20と、両トラック溝14,24間に配置した複数個のボール30と、外方部材10の球状内面12に対応した球状外面42及び内方部材20の球状外面22に対応した球状内面44を有し、ボール30を保持する複数のボールポケット46を周方向に所定間隔を隔てて形成した保持器40とを主要な構成要素とする。
固定型等速自在継手は、外方部材10のカップ部13の球状内面12と、内方部材20の内輪23の球状外面22との球面中心Oが一致している。また、カップ部13のトラック溝14の中心O1及び内輪23のトラック溝24の中心O2は、球面中心Oに対してそれぞれ軸方向に等距離だけ反対側にオフセットされている。これによりトラック溝14,24で構成されるボールトラックがカップ部13の奥部側から開口側に向けて拡開する楔形となる。
図13のツェッパ型等速自在継手5は、内方部材20を構成する第2の軸部21の先端部に弾性的な押圧力を軸方向に作用させる押圧部21aを設けると共に、保持器40に押圧部21aからの押圧力を受ける受け部48を設けるなど、押圧部及び受け部のうち何れか一方を保持器40に設けると共に、他方を内方部材20に設けた予圧式のものである。この押圧部21a及び受け部48により発生する弾性力によって内方部材20は外方部材10のカップ部13開口側に向って軸方向変位する。これにより、楔形状を成しているボールトラックとボール30は、常に当接することができ、回転バックラッシュを防止することができる。
ところで、一般的なステアリング装置は、走行中に車輪から入力される振動が、ステアリングシャフト及び自在継手を介してステアリングホイールに振動が伝わると、運転者に不快感を感じさせたり、操作ミスを誘発させるおそれがある。このため、ステアリング装置には、ステアリングホイールに振動が伝わるのを防止することが求められる。
この振動を吸収するために、例えば、ステアリングホイールとステアリングギアの間を連結する中間シャフトの間に、弾性体を内蔵したラバーカップリングを介装した振動吸収機構が提案されている(特許文献2参照)。
特開2003−130082号公報 特開2001−199352号公報
ラバーカップリングを用いた振動吸収機構は、振動吸収機構自体が大がかりになってコスト的及び重量的に不利であり、かつ、ステアリング装置の軸方向にラバーカップリング分のスペースが必要となるから設計上の自由度が損なわれる場合がある。
本発明は、かかる実情に鑑み創案されたものであって、その目的は、ステアリングギアからステアリングホイールに向かう振動を、軸方向スペースが不要で軽量コンパクトな機構により効果的に吸収することにある。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、ステアリングギアとステアリングホイールとを連結する、複数のシャフト及びヨークの相互間に配設されるステアリング用等速ジョイントであって、球状内面に複数のトラック溝を形成したカップ部及び前記カップ部の底中央から外延したステム軸を有する外方部材と、球状外面に複数のトラック溝を形成した内方部材と、前記外方部材のトラック溝と前記内方部材のトラック溝とが協働して形成する複数のボールトラックの各々に配置したボールと、前記外方部材と前記内方部材との間に配置されてボールを保持する保持器とを備え、前記ステム軸と前記シャフト又はヨークとを同軸的に入子嵌合するとともに前記入子嵌合面の横断面形状を凹凸相補形状とし、かつ、前記凹凸相補形状間の隙間に弾性部材を介在させたことを特徴とする。
このように、ステアリングホイールとステアリングギアとの間において、外方部材のステム軸とシャフト又はヨークとを同軸的に入子嵌合するとともに入子嵌合面の横断面形状を凹凸相補形状とし、かつ、凹凸相補形状間の隙間に弾性部材を介在させることによって、軸方向の大きなスペースを必要としないコンパクトで安価な振動吸収機構を構成でき、ステアリングギアからステアリングホイールへ向かう振動を前記弾性部材によって効果的に吸収して走行中のステアリングホイールのぶれを防止することができる。また、凹凸相補形状間の隙間に介在させる弾性部材の硬さや厚さを選択することにより、吸収する振動の周波数を変えることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ステム軸の外周に前記シャフト又はヨークの内周を同軸的に入子嵌合したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記ステム軸の外周に円周方向溝を形成するとともに、前記シャフト又はヨークの前記円周方向溝と整合する位置に径方向貫通孔を形成し、前記貫通孔に入れたロックボールの一部を前記円周方向溝に食い込ませたことを特徴とする。
これにより、ステム軸と、シャフト又はヨークとの軸方向抜け力を増強することができる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記径方向貫通孔の外端を加締めて前記ロックボールを固定したことを特徴とする。
これにより、ロックボールの脱出を防止して、ステム軸と、シャフト又はヨークとの抜止めをより確実なものとする。
請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記シャフト又はヨークの外周に前記ステム軸の内周を同軸的に入子嵌合したことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記シャフト又はヨークの外周に円周方向溝を形成するとともに、前記ステム軸の前記円周方向溝と整合する位置に径方向貫通孔を形成し、前記貫通孔に入れたロックボールの一部を前記円周方向溝に食い込ませたことを特徴とする。
これにより、シャフト又はヨークとステム軸の軸方向抜け力を増強することができる。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記径方向貫通孔の外端を加締めて前記ロックボールを固定したことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1の発明において、前記シャフトを、シャフト本体と、一端が前記シャフト本体の外周にスライドスプラインで嵌合する中空の中継シャフトとで構成し、前記中継シャフトの他端内周に前記ステム軸の外周を同軸的に入子嵌合したことを特徴とする。
これにより、軸方向振動をスライドスプラインで吸収・遮断することができるとともに、スライドスプラインによってシャフトの伸縮調製を可能にする。
請求項9の発明は、請求項1の発明において、前記シャフトを、中空のシャフト本体と、一端が前記シャフト本体の内周にスライドスプラインで嵌合する中継シャフトとで構成し、前記中継シャフトの他端を前記ステム軸の内周に同軸的に入子嵌合したことを特徴とする。
これにより、軸方向振動をスライドスプラインで吸収・遮断することができるとともに、スライドスプラインによってシャフトの伸縮調製を可能にする。
尚、前記ステム軸の外径或いは内径に同軸的に入子嵌合されるスライドスプライン中継軸との抜止めを、円周方向に形成した溝と、前記円周方向溝と整合する位置に径方向貫通孔を形成し、前記貫通孔に入れたロックボールの一部を前記円周方向溝に食い込ませるようにして、前記ステム軸とスライドスプライン中継軸との軸方向結合力をより強固にすることができる。
さらに、前記径方向貫通孔の外端を加締めて前記ロックボールをより強固に固定することができる。
本発明は、上記の如く、ステアリングホイールとステアリングギアとの間において、外方部材のステム軸とシャフト又はヨークとを同軸的に入子嵌合するとともに入子嵌合面の横断面形状を凹凸相補形状とし、かつ、凹凸相補形状間の隙間に弾性部材を介在させることによって、軸方向の大きなスペースを必要としない軽量コンパクトで安価な振動吸収機構を構成でき、ステアリングギアからステアリングホイールへ向かう振動を前記弾性部材によって効果的に吸収して走行中のステアリングホイールのぶれを防止することができる。また、振動吸収機構をコンパクトで安価にできるため、干渉特性の異なる振動吸収機構を複数配設することも容易であって、これにより複合的な振動(大捩りトルクの振動、小捩りトルクの振動及び軸方向振動)に対して効果的な振動吸収効果を発揮することができる。
以下、図1〜図11を参照しつつ本発明のステアリング装置を実施するための最良の形態について説明する。なお、図1のステアリング装置1のツェッパ型等速自在継手5は図13と同一構成であるため、その詳細説明は省略するとともに、必要に応じて図13を援用して説明する。
図1は、本発明のステアリング装置1を示す概略側面図である。このステアリング装置1は、ステアリングホイール2とステアリングギア3との間を、2本のシャフト4a,4b、2つのツェッパ型等速自在継手5a,5b、及び2つのヨーク25a,25bで連結する。
このようなステアリング装置1において、上側の等速自在継手5aの外方部材10のステム軸10aと下側のシャフト4bとの間の領域A1、及び、下側の等速自在継手5bの外方部材10のステム軸10aと下側のヨーク25bとの間の領域A2に、振動吸収用として、ウレタンゴム(ポリウレタン樹脂)等の弾性部材を介在させる。この弾性部材は、領域A1とA2のどちらか一方にのみ配設してもよい。弾性部材としては、天然ゴムの他、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、ふっ素ゴム、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、エピクロルヒドリンゴムなどの各種合成ゴムを採用可能であるが、ウレタンゴムの力学的強度が他のゴム素材に比べて格段に大きく、また、耐屈曲亀裂性、耐引き裂き性、耐磨耗性、耐老化性でも良好な性質を有することから、本発明で使用する「弾性部材」の好適材料として推奨される。以下、弾性部材の具体的な介在のさせ方の種類について、図2〜図11を参照して説明する。尚、図1に示すステアリング装置1において、等速自在継手は5a又は5bのどちらか一方に使用し、他方は、その他の不等速ジョイントを使用してもよい。その場合、不等速ジョイントは、低角度で設定される必要がある。
(弾性部材の介在例1)
図2(A)は領域A1における介在例を示す。同図に示すように、上側の等速自在継手5aの外方部材10のステム軸10aを中実とし、このステム軸10aの外周に筒状シャフト4bの上端を同軸的に入子嵌合する。ステム軸10aと筒状シャフト4bの嵌合面の横断面形状は、図2(B)のように、凹凸相補形状ないしセレーションーション形状とする。この凹凸相補形状は図示例に限る必要はなく、スプライン形状、正方形状ないし矩形状など、トルク伝達が可能な任意の凹凸相補形状を採用可能である。この凹凸相補形状の隙間に、ゴムやウレタン樹脂等の弾性部材50を介在させてある。弾性部材50は、予め図2(B)のように断面が星形環状に成形したものをステム軸10a外周又はシャフト4b内周に嵌合させ、その後、ステム軸10aをシャフト4b内周に嵌合する。或いは、ウレタン樹脂をステム軸10a外周又はシャフト4b内周に所定厚で塗布した後、ステム軸10aをシャフト4b内周に嵌合する。弾性部材50の厚みは、シャフト4bの径や仕様トルク値等に応じて適宜増減すればよい。なお、ステム軸10aと筒状シャフト4bの抜止め構造として、凹凸相補形状を軸線方向の一部で加締めるようにしてもよい。
(弾性部材50の介在例2)
図3は領域A2における介在例を示す。同図に示すように、下側の等速自在継手5bの外方部材10のステム軸10aを中実とし、このステム軸10aの外周にヨーク25bの上端内周を同軸的に入子嵌合する。ステム軸10aとヨーク25bの嵌合面の横断面形状(B−B線矢視断面)は、図2(B)と同様に、凹凸相補形状ないしセレーションーション形状とする。この凹凸相補形状は、前述したように図示例に限る必要はなく、スプライン形状、正方形状ないし矩形状など、トルク伝達が可能な任意の凹凸相補形状を採用可能である。この凹凸相補形状の隙間に、ゴムやウレタン樹脂等の弾性部材50を介在させてある。弾性部材50は、予め図2(B)のように断面が星形環状に成形したものをステム軸10a外周又はヨーク25b内周に嵌合させ、その後、ステム軸10aをヨーク25b内周に嵌合する。或いは、ウレタン樹脂をステム軸10a外周又はヨーク25b内周に所定厚で塗布した後、ステム軸10aをヨーク25b内周に嵌合する。弾性部材50の厚みは、シャフト4bの径や仕様トルク値等に応じて適宜増減すればよい。なお、ステム軸10aとヨーク25bの抜止め構造として、凹凸相補形状を軸線方向の一部で加締めるようにしてもよい。
(弾性部材50の介在例3)
図4は領域A2における弾性部材50の介在例の変形例を示す。この変形例は図3に円周方向溝51、径方向貫通孔52及びロックボール53を追加したものである。すなわち、ステム軸10aの外周に円周方向溝51を形成するとともに、この円周方向溝51と対応するヨーク25bの周壁部分に径方向貫通孔52を形成する。円周方向溝51の幅と貫通孔52の径はほぼ同程度の大きさとする。ヨーク25bにステム軸10aを嵌合した後、貫通孔52にロックボール53を圧入する。ロックボール53の一部を円周方向溝51に食い込ませることにより、ヨーク25bとステム軸10aとの軸方向抜け力を増強することができる。円周方向溝51に対するロックボール53の食い込みと貫通孔52からの脱出防止を確実にするため、必要に応じて、図5のように貫通孔52の外端を加締めてロックボール53を固定する(加締め部54参照)。その他は、図3と同様であるから説明を省略する。
図6は領域A1における弾性部材50の介在例を示すもので、同図に示すように、この例は図2のオス/メス関係を逆転させたものである。すなわち、上側の等速自在継手5aの外方部材10のステム軸10bを中空とし、このステム軸10bの内周に中実シャフト4b’の上端を同軸的に入子嵌合する。ステム軸10bとシャフト4b’の嵌合面の横断面形状は、図2(B)と変らない。その他は、図2と同様であるから説明を省略する。
(弾性部材50の介在例4)
図7は領域A2における弾性部材50の介在例を示すもので、同図に示すように、この例は図3のオス/メス関係を逆転させたものである。すなわち、下側の等速自在継手5bの外方部材10のステム軸10bを中空とし、このステム軸10aの内周にヨーク25b’の中実の上端外周を同軸的に入子嵌合する。ステム軸10aとヨーク25bの嵌合面の横断面形状は、図2(B)と変らない。その他は、図3と同様であるから説明を省略する。
(弾性部材50の介在例5)
図8は領域A1における弾性部材50の介在例の変形例を示すものである。この変形例は図6の例において円周方向溝51、径方向貫通孔52及びロックボール53を追加したものである。すなわち、中実シャフト4b’の上端外周に円周方向溝51を形成するとともに、この円周方向溝51と対応するステム軸10bの周壁部分に径方向貫通孔52を形成する。円周方向溝51の幅と貫通孔52の径はほぼ同程度の大きさとする。シャフト4b’にステム軸10bを嵌合した後、貫通孔52にロックボール53を圧入する。ロックボール53の一部を円周方向溝51に食い込ませることにより、シャフト4b’とステム軸10bとの軸方向抜け力を増強することができる。円周方向溝51に対するロックボール53の食い込みと貫通孔52からの脱出防止を確実にするため、必要に応じて、貫通孔52の外端を加締めてロックボール53を固定する。その他は、図6と同様であるから説明を省略する。
(弾性部材50の介在例6)
図9は領域A2における弾性部材50の介在例の変形例を示すものである。この変形例は図7に円周方向溝51、径方向貫通孔52及びロックボール53を追加したものである。すなわち、すなわち、ヨーク25b’の中実上端の外周に円周方向溝51を形成するとともに、この円周方向溝51と対応するステム軸10bの周壁部分に径方向貫通孔52を形成する。円周方向溝51の幅と貫通孔52の径はほぼ同程度の大きさとする。ヨーク25b’にステム軸10bを嵌合した後、貫通孔52にロックボール53を圧入する。ロックボール53の一部を円周方向溝51に食い込ませることにより、ヨーク25b’とステム軸10bとの軸方向抜け力を増強することができる。円周方向溝51に対するロックボール53の食い込みと貫通孔52からの脱出防止を確実にするため、必要に応じて、貫通孔52の外端を加締めてロックボール53を固定する。その他は、図7と同様であるから説明を省略する。
(弾性部材50の介在例7)
図10は領域A1における弾性部材50の介在例の変形例を示すもので、中実シャフト(シャフト本体)4b’とステム軸10aとを直接的に入子嵌合せずに、円筒状の中継シャフト55を介して結合する。すなわち、中継シャフト55の一端内周にシャフト本体4b’の一端を嵌合し、両者をスライドスプライン56によって係合する。また、中継シャフト55の他端内周にステム軸10aの外周を同軸的に入子嵌合する。この中継シャフト55とステム軸10aの嵌合面の横断面形状は、図2(B)と同様の凹凸相補形状ないしセレーションーション形状とする。この凹凸相補形状は図示例に限る必要はなく、スプライン形状、正方形状ないし矩形状など、トルク伝達が可能な任意の凹凸相補形状を採用可能である。この凹凸相補形状の隙間に、ゴムやウレタン樹脂等の弾性部材50を介在させる。この介在例7では、スライドスプライン56が軸方向振動を吸収するとともに、シャフト4b’の軸長調節を容易にする。その他は、図2と同様であるから説明を省略する。
(弾性部材50の介在例8)
図11は領域A1における弾性部材50の介在例のさらに別の変形例を示すもので、中空シャフト(シャフト本体)4bとステム軸10bとを直接的に入子嵌合せずに、中実の中継シャフト57を介して結合する。すなわち、中継シャフト57の一端外周に円筒状シャフト本体4bの一端内周を嵌合し、両者をスライドスプライン58によって係合する。また、中継シャフト57の他端外周にステム軸10bの内周を同軸的に入子嵌合する。この中継シャフト57とステム軸10bの嵌合面の横断面形状は、図2(B)と同様の凹凸相補形状ないしセレーションーション形状とする。この凹凸相補形状は図示例に限る必要はなく、スプライン形状、正方形状ないし矩形状など、トルク伝達が可能な任意の凹凸相補形状を採用可能である。この凹凸相補形状の隙間に、ゴムやウレタン樹脂等の弾性部材50を介在させる。この介在例7では、スライドスプライン58が軸方向振動を吸収するとともに、シャフト4bの軸長調節を容易にする。その他は、図2と同様であるから説明を省略する。
このように、ステム軸10a,10bと、シャフト4b,4b’(ないし中継シャフト55,57)又はヨーク25b,25b’とを、凹凸相補形状で同軸的に入子嵌合するとともに、この嵌合面の隙間に弾性部材50を介在させることにより、ステアリングギア3からシャフト又はヨークに伝わってきた振動は弾性部材50によって吸収され、弾性部材50を越えてステアリングホイール2側には伝わらない。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば上記実施形態では領域A1とA2の2つの領域に弾性部材50を介在させたが、いずれか1つの領域にのみ弾性部材50を介在させてもよい。また、ステアリング装置に等速自在継手を3つ以上使用する場合は、各等速自在継手の外方部材のステム軸とシャフト又はヨークとの間に弾性部材50を介在させることができる。
本発明のステアリング用等速自在継手を組込んだステアリング装置の概略側面図。 (A)は外方部材のステム軸とシャフトとの連結部の断面図、(B)は(A)のB−B線矢視断面図。 外方部材のステム軸とヨークとの連結部の断面図。 外方部材のステム軸とヨークとの連結部の変形例の断面図。 図4の要部拡大断面図。 外方部材のステム軸とシャフトとの連結部の断面図。 外方部材のステム軸とヨークとの連結部の断面図。 外方部材のステム軸とシャフトとの連結部の断面図。 外方部材のステム軸とヨークとの連結部の断面図。 外方部材のステム軸と中継シャフトとの連結部の断面図。 外方部材のステム軸と中継シャフトとの連結部の変形例の断面図。 従来のステアリング装置を示す概略側面図。 固定型等速自在継手の一種であるツェッパ型等速自在継手の縦断面図。
符号の説明
1 ステアリング装置
2 ステアリングホイール
3 ステアリングギア
4 シャフト
4a,4b シャフト
4b,4b’ シャフト
5,5a,5b ツェッパ型等速自在継手
10a,10b ステム軸
10 外方部材
11 第1の軸部(ステム軸)
12 球状内面
13 カップ部
14,24 トラック溝
20 内方部材
21a 押圧部
21 第2の軸部
22 球状外面
23 内輪
25a,25b,25b’ ヨーク
30 ボール
40 保持器
42 球状外面
44 球状内面
46 ボールポケット
48 受け部
50 弾性部材
51 円周方向溝
52 径方向貫通孔
53 ロックボール
54 加締め部
55,57 中継シャフト
56,58 スライドスプライン

Claims (9)

  1. ステアリングギアとステアリングホイールとを連結する、複数のシャフト及びヨークの相互間に配設されるステアリング用等速ジョイントであって、球状内面に複数のトラック溝を形成したカップ部及び前記カップ部の底中央から外延したステム軸を有する外方部材と、球状外面に複数のトラック溝を形成した内方部材と、前記外方部材のトラック溝と前記内方部材のトラック溝とが協働して形成する複数のボールトラックの各々に配置したボールと、前記外方部材と前記内方部材との間に配置されてボールを保持する保持器とを備え、前記ステム軸と前記シャフト又はヨークとを同軸的に入子嵌合するとともに前記入子嵌合面の横断面形状を凹凸相補形状とし、かつ、前記凹凸相補形状間の隙間に弾性部材を介在させたことを特徴とするステアリング用等速自在継手。
  2. 前記ステム軸の外周に前記シャフト又はヨークの内周を同軸的に入子嵌合したことを特徴とする請求項1のステアリング用等速自在継手。
  3. 前記ステム軸の外周に円周方向溝を形成するとともに、前記シャフト又はヨークの前記円周方向溝と整合する位置に径方向貫通孔を形成し、前記貫通孔に入れたロックボールの一部を前記円周方向溝に食い込ませたことを特徴とする請求項2のステアリング用等速自在継手。
  4. 前記径方向貫通孔の外端を加締めて前記ロックボールを固定したことを特徴とする請求項3のステアリング用等速自在継手。
  5. 前記シャフト又はヨークの外周に前記ステム軸の内周を同軸的に入子嵌合したことを特徴とする請求項1のステアリング用等速自在継手。
  6. 前記シャフト又はヨークの外周に円周方向溝を形成するとともに、前記ステム軸の前記円周方向溝と整合する位置に径方向貫通孔を形成し、前記貫通孔に入れたロックボールの一部を前記円周方向溝に食い込ませたことを特徴とする請求項5のステアリング用等速自在継手。
  7. 前記径方向貫通孔の外端を加締めて前記ロックボールを固定したことを特徴とする請求項6のステアリング用等速自在継手。
  8. 前記シャフトを、シャフト本体と、一端が前記シャフト本体の外周にスライドスプラインで嵌合する中空の中継シャフトとで構成し、前記中継シャフトの他端内周に前記ステム軸の外周を同軸的に入子嵌合したことを特徴とする請求項1、3又は4のいずれかのステアリング用等速自在継手。
  9. 前記シャフトを、中空のシャフト本体と、一端が前記シャフト本体の内周にスライドスプラインで嵌合する中継シャフトとで構成し、前記中継シャフトの他端を前記ステム軸の内周に同軸的に入子嵌合したことを特徴とする請求項1、6又は7のいずれかのステアリング用等速自在継手。
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