JP4403512B2 - 情報処理システム、情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム、情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関し、特に、低コストかつ簡単な構成で、より快適な視聴環境を提供できるようにする情報処理システム、情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関する。
近年、レコード店などにおいて、購入前にCDなどのコンテンツを試聴可能とすることが一般的になっている。図1は、従来のCD試聴システムの構成例を示す図である。CDの試聴を希望するユーザは、レコード店の所定の区画などに設置された試聴用のパネル1の近辺に立ち、予め備え付けられているヘッドフォン2を装着する。パネル1には、試聴するCDを選択するボタン11−1,11−2,11−3,11−4,・・・が設けられており、それぞれのボタンの近傍(図中中右側)には、そのボタンにより選択されるCDのタイトル(タイトル1,タイトル2,タイトル3,タイトル4,・・・)がそれぞれ表示されている。
例えば、ユーザがボタン11−1を押下すると、予めCD試聴システムに装填されている複数のCD4の中からタイトル1に対応するCDが再生され、再生された音声がケーブル3を介してヘッドフォン2から出力されることにより、ユーザは所望のCDを試聴することができる。
また近年、無線通信の技術も進歩しており、例えば、2.4GHz帯域を用いる無線伝送方式(いわゆるBluetooth)によりパソコン、周辺機器、家電、携帯電話など、デバイスを問わないデータ交換を実現が期待されているほか、人体など通常の通信媒体とはことなる導体を用いて送信機と受信機による通信を行う技術も提案されている(例えば、特許文献1または特許文献2参照。)。このような無線通信の仕組みを利用したコンテンツ再生の技術に対する期待が高まっている。
特表平11−509380号公報
特開平10−229357号公報
しかしながら、従来のCD試聴システムにおいては、ケーブル3の長さが限られているため、ユーザはレコード店の所定の区画などに設置された試聴用のパネル1の近辺に立ち続けなければならず、同時に試聴することができるユーザは限られた人数になってしまう。このため、従来のCD試聴システムを利用する場合、CDを試聴するユーザが数多くいるレコード店では、新たに試聴するユーザは、事前に試聴しているユーザの試聴が終わるまで待たなければならず、利便性に欠ける。
また、ケーブル3の長さの制約を解消するために無線通信を用いることも考えられる。しかし、特許文献1の技術では、送信器、人体、受信器、アースグラウンドと結合された閉回路が構成され、信号が伝達されるというものであるため、送信器および受信器の人体から遠い方の電極とアースグラウンドとの結合はきわめて希薄で、実質には閉回路を構成しにくい。また、特許文献2の技術では、送信器、人体、受信器、大気と結合された閉回路が構成され、信号を伝達するというものであるため、大気を介して結合するには、送信器と受信器がかなり近くに配置されなければならない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、低コストかつ簡単な構成で、より快適な視聴環境を提供できるようにするものである。
本発明の情報処理システムは、ユーザが携帯する端末と、端末と通信を行う情報処理装置とからなる情報処理システムであって、情報処理装置は、端末との間で行われる通信における信号であって、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための第1の信号電極と、信号の出力値を判定するための基準点を得るための第1の基準電極と、端末に送信すべきデータを特定する特定手段と、端末を特定する情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された情報に対応する端末と通信可能な第1の信号電極を検索する検索手段と、特定手段により特定されたデータに対応する信号を、検索手段により検索された第1の信号電極から端末に送信する送信手段と、特定手段により特定されたデータ、取得手段により取得された端末を特定する情報、および検索手段により検索された端末と通信可能な第1の信号電極を対応付けるテーブルを生成する生成手段とを備え、送信手段は、生成手段により生成されたテーブルに基づいて、データに対応する信号を、第1の信号電極から端末に送信し、検索手段は、予め設定された時間が経過する都度、端末と通信可能な第1の信号電極を検索し、生成手段は、検索された第1の信号電極に関する情報に基づいてテーブルを更新し、端末は、情報処理装置との間で行われる通信における信号であって、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための第2の信号電極と、信号の出力値を判定するための基準点を得るための第2の基準電極と、情報処理装置に、自分が記憶している情報を信号として送信する記憶情報送信手段と、情報処理装置から送信される信号を受信する受信手段とを備えることを特徴とする。
本発明の情報処理システムにおいては、情報処理装置により、端末との間で、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信され、端末に送信すべきデータを特定され、端末を特定する情報が取得され、取得された情報に対応する端末と通信可能な第1の信号電極が検索され、特定されたデータに対応する信号が、検索手段により検索された信号電極から端末に送信され、特定されたデータ、取得された端末を特定する情報、および検索された端末と通信可能な第1の信号電極を対応付けるテーブルが生成され、生成されたテーブルに基づいて、データに対応する信号が、第1の信号電極から端末に送信され、予め設定された時間が経過する都度、端末と通信可能な第1の信号電極が検索され、検索された第1の信号電極に関する情報に基づいてテーブルが更新される。また、端末により、情報処理装置との間で、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信され、情報処理装置に、自分が記憶している情報の信号が送信され、情報処理装置から送信される信号が受信される。
本発明の第1の情報処理装置は、ユーザが携帯する端末と通信を行う情報処理装置であって、端末との間で行われる通信における信号であって、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための信号電極と、信号の出力値を判定するための基準点を得るための基準電極と、端末に送信すべきデータを特定する特定手段と、端末を特定する情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された情報に対応する端末と通信可能な信号電極を検索する検索手段と、特定手段により特定されたデータに対応する信号を、検索手段により検索された信号電極から前記端末に送信する送信手段と、特定手段により特定されたデータ、取得手段により取得された端末を特定する情報、および検索手段により検索された端末と通信可能な信号電極を対応付けるテーブルを生成する生成手段とを備え、送信手段は、生成手段により生成されたテーブルに基づいて、データに対応する信号を、信号電極から端末に送信し、検索手段は、予め設定された時間が経過する都度、端末と通信可能な信号電極を検索し、生成手段は、検索された信号電極に関する情報に基づいてテーブルを更新することを特徴とする。
前記信号電極は、基準電極よりも通信媒体に対して静電結合が強くなるように設けられ、信号電極と基準電極の間に生じた電位差に対応する信号が送信または受信されるようにすることができる。
前記特定手段は、複数のデータに対応する複数の信号電極のうち、端末と通信可能な信号電極を検索し、検索された電極に基づいて、データを特定するようにすることができる。
前記特定手段は、端末から送信される信号に基づいてデータを特定するようにすることができる。
前記データに対応する物体に、端末と通信する信号電極が設けられ、ユーザが、データに対応する物体にふれたとき、物体に設けられた信号電極から送信される信号に基づいて、端末が特定手段に送信する信号に基づいてデータが特定されるようにすることができる。
前記データは、コンテンツとしての音声データであり、端末は、ユーザが装着するヘッドフォンに組み込まれているようにすることができる。
前記送信手段がデータの信号を、端末に送信する信号電極は、コンテンツを販売する店舗の床に埋設され、通信媒体は、人体であり、検索手段は、ユーザが立っている位置に埋設された信号電極を、端末と通信可能な信号電極として検索するようにすることができる。
前記データは暗号化されて前記端末に送信されるようにすることができる。
本発明の第1の情報処理方法は、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための信号電極と、前記信号の出力値を判定するための基準点を得るための基準電極とを有し、前記信号電極が送信または受信する信号に基づいて、ユーザが携帯する端末と通信を行う情報処理装置の情報処理方法であって、前記端末に送信すべきデータを特定する特定ステップと、前記端末を特定する情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップの処理により取得された情報に対応する前記端末と通信可能な信号電極を検索する検索ステップと、前記特定ステップの処理により特定されたデータに対応する信号を、前記検索ステップの処理により検索された信号電極から前記端末に送信する送信ステップと、特定ステップの処理により特定されたデータ、取得ステップの処理により取得された端末を特定する情報、および検索ステップの処理により検索された端末と通信可能な信号電極を対応付けるテーブルを生成する生成ステップとを含み、送信ステップの処理は、生成ステップの処理により生成されたテーブルに基づいて、データに対応する信号を、信号電極から端末に送信し、検索ステップの処理は、予め設定された時間が経過する都度、端末と通信可能な信号電極を検索し、生成ステップの処理は、検索された信号電極に関する情報に基づいてテーブルを更新することを特徴とする。
本発明のプログラムは、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための信号電極と、信号の出力値を判定するための基準点を得るための基準電極とを有し、信号電極が送信または受信する信号に基づいて、ユーザが携帯する端末と通信を行う情報処理装置に情報処理を行わせるプログラムであって、端末に送信すべきデータの特定を制御する特定制御ステップと、端末を特定する情報の取得を制御する取得制御ステップと、取得制御ステップの処理により取得された情報に対応する端末と通信可能な信号電極の検索を制御する検索制御ステップと、特定制御ステップの処理により特定されたデータに対応する信号の、検索制御ステップの処理により検索された信号電極から端末への送信を制御する送信制御ステップと、特定制御ステップの処理により特定されたデータ、取得制御ステップの処理により取得された端末を特定する情報、および検索制御ステップの処理により検索された端末と通信可能な信号電極を対応付けるテーブルの生成を制御する生成制御ステップとを含む処理をコンピュータに実行させ、送信制御ステップの処理は、生成ステップの処理により生成されたテーブルに基づいて、データに対応する信号を、信号電極から端末に送信し、検索制御ステップの処理は、予め設定された時間が経過する都度、端末と通信可能な信号電極を検索し、生成制御ステップの処理は、検索された信号電極に関する情報に基づいてテーブルを更新することを特徴とする。
本発明の第1の記録媒体は、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための信号電極と、信号の出力値を判定するための基準点を得るための基準電極とを有し、信号電極が送信または受信する信号に基づいて、ユーザが携帯する端末と通信を行う情報処理装置に情報処理を行わせるプログラムが記録されている記録媒体であって、端末に送信すべきデータの特定を制御する特定制御ステップと、端末を特定する情報の取得を制御する取得制御ステップと、取得制御ステップの処理により取得された情報に対応する端末と通信可能な信号電極の検索を制御する検索制御ステップと、特定制御ステップの処理により特定されたデータに対応する信号の、検索制御ステップの処理により検索された信号電極から端末への送信を制御する送信制御ステップと、特定制御ステップの処理により特定されたデータ、取得制御ステップの処理により取得された端末を特定する情報、および検索制御ステップの処理により検索された端末と通信可能な信号電極を対応付けるテーブルの生成を制御する生成制御ステップとを含む処理をコンピュータに実行させ、送信制御ステップの処理は、生成ステップの処理により生成されたテーブルに基づいて、データに対応する信号を、信号電極から端末に送信し、検索制御ステップの処理は、予め設定された時間が経過する都度、端末と通信可能な信号電極を検索し、生成制御ステップの処理は、検索された信号電極に関する情報に基づいてテーブルを更新するプログラムが記録されていることを特徴とする。
本発明の第1の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、端末に送信すべきデータが特定され、端末を特定する情報が取得され、取得された情報に対応する端末と通信可能な信号電極が検索され、特定されたデータに対応する信号が、検索された信号電極から端末に送信され、特定されたデータ、取得された端末を特定する情報、および検索された端末と通信可能な信号電極を対応付けるテーブルが生成され、生成されたテーブルに基づいて、データに対応する信号が、信号電極から端末に送信され、予め設定された時間が経過する都度、端末と通信可能な信号電極が検索され、検索された信号電極に関する情報に基づいてテーブルが更新される。
本発明によれば、視聴環境を提供できる。特に、低コストかつ簡単な構成で、より快適な視聴環境を提供できる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載した発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書には記載されているが、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、明細書に記載されている発明が、全て請求されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出願、または追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の情報処理システムは、ユーザが携帯する端末(例えば、図10の携帯デバイス1008)と、前記端末と通信を行う情報処理装置(例えば、図10の受付装置1001および送信装置1003)とからなる情報処理システムであって、前記情報処理装置は、前記端末との間で行われる通信における信号であって、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための第1の信号電極(例えば、図11の信号電極1028または信号電極1048)と、前記信号の出力値を判定するための基準点を得るための第1の基準電極(例えば、図11の基準電極1027または基準電極1047)と、前記端末に送信すべきデータを特定する特定手段(例えば、図16のステップS101の処理を実行する図10の受付装置1001)と、前記端末を特定する情報を取得する取得手段(例えば、図16のステップS102の処理を実行する図10の受付装置1001)と、前記取得手段により取得された情報に対応する前記端末と通信可能な前記第1の信号電極を検索する検索手段(例えば、図16のステップS104の処理を実行する図10の送信装置1003)と、前記特定手段により特定されたデータに対応する信号を、前記検索手段により検索された前記第1の信号電極から前記端末に送信する送信手段(例えば、図16のステップS106の処理を実行する図10の送信装置1003)と、特定手段により特定されたデータ、取得手段により取得された端末を特定する情報、および検索手段により検索された端末と通信可能な第1の信号電極を対応付けるテーブルを生成する生成手段(例えば、図16のステップS103の処理を実行する図10の管理サーバ1002)とを備え、送信手段は、生成手段により生成されたテーブルに基づいて、データに対応する信号を、第1の信号電極から端末に送信し、検索手段は、予め設定された時間が経過する都度、端末と通信可能な第1の信号電極を検索し、生成手段は、検索された第1の信号電極に関する情報に基づいてテーブルを更新し、を備え、前記端末は、前記情報処理装置との間で行われる通信における信号であって、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための第2の信号電極(例えば、図14の信号電極1061)と、前記信号の出力値を判定するための基準点を得るための第2の基準電極(例えば、図14の基準電極1062)と、前記情報処理装置に、自分が記憶している情報を信号として送信する記憶情報送信手段(例えば、図19のステップS162の処理を実行する図14の制御部1063)と、前記情報処理装置から送信される信号を受信する受信手段(例えば、図19のステップS163の処理を実行する図14の制御部1063)とを備える。
請求項2に記載の情報処理装置は、ユーザが携帯する端末(例えば、図10の携帯デバイス1008)と通信を行う情報処理装置であって、前記端末との間で行われる通信における信号であって、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための信号電極(例えば、図11の信号電極1028または信号電極1048)と、前記信号の出力値を判定するための基準点を得るための基準電極(例えば、図11の基準電極1027または基準電極1047)と、前記端末に送信すべきデータを特定する特定手段(例えば、図16のステップS101の処理を実行する図10の受付装置1001)と、前記端末を特定する情報を取得する取得手段(例えば、図16のステップS102の処理を実行する図10の受付装置1001)と、前記取得手段により取得された情報に対応する前記端末と通信可能な信号電極を検索する検索手段(例えば、図16のステップS104の処理を実行する図10の送信装置1003)と、前記特定手段により特定されたデータに対応する信号を、前記検索手段により検索された信号電極から前記端末に送信する送信手段(例えば、図16のステップS106の処理を実行する図10の送信装置1003)と、特定手段により特定されたデータ、取得手段により取得された端末を特定する情報、および検索手段により検索された端末と通信可能な信号電極を対応付けるテーブルを生成する生成手段(例えば、図16のステップS103の処理を実行する図10の管理サーバ1002)とを備え、送信手段は、生成手段により生成されたテーブルに基づいて、データに対応する信号を、信号電極から端末に送信し、検索手段は、予め設定された時間が経過する都度、端末と通信可能な信号電極を検索し、生成手段は、検索された信号電極に関する情報に基づいてテーブルを更新する
請求項4に記載の情報処理装置は、前記特定手段が、複数のデータに対応する複数の信号電極(例えば、図12の信号電極1028)のうち、前記端末と通信可能な信号電極を検索し、検索された前記電極に基づいて、前記データを特定するようにすることができる。
請求項6に記載の情報処理装置は、前記データに対応する物体(例えば、陳列棚またはCDのパッケージ)に、前記端末と通信する信号電極が設けられ、前記ユーザが、前記データに対応する物体にふれたとき、前記物体に設けられた信号電極から送信される信号に基づいて、前記端末が前記特定手段に送信する信号に基づいて前記データが特定されるようにすることができる。
請求項に記載の情報処理装置は、前記データは、コンテンツとしての音声データであり、前記端末は、前記ユーザが装着するヘッドフォン(例えば、図10のヘッドフォン1007)に組み込まれているようにすることができる。
請求項に記載の情報処理装置は、前記送信手段が前記データの信号を、前記端末に送信する信号電極(例えば、図11の信号電極1048)は、前記コンテンツを販売する店舗の床に埋設され、前記通信媒体は、人体であり、前記検索手段は、前記ユーザが立っている位置に埋設された信号電極を、前記端末と通信可能な信号電極として検索するようにすることができる。
請求項10に記載の情報処理方法は、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための信号電極(例えば、図11の信号電極1028または信号電極1048)と、前記信号の出力値を判定するための基準点を得るための基準電極(例えば、図11の基準電極1027または基準電極1047)とを有し、前記信号電極が送信または受信する信号に基づいて、ユーザが携帯する端末と通信を行う情報処理装置の情報処理方法であって、前記端末に送信すべきデータを特定する特定ステップ(例えば、図16のステップS101の処理)と、前記端末を特定する情報を取得する取得ステップ(例えば、図16のステップS102の処理)と、前記取得ステップの処理により取得された情報に対応する前記端末と通信可能な信号電極を検索する検索ステップ(例えば、図16のステップS104の処理)と、前記特定ステップの処理により特定されたデータに対応する信号を、前記検索ステップの処理により検索された信号電極から前記端末に送信する送信ステップ(例えば、図16のステップS106の処理)と、特定ステップの処理により特定されたデータ、取得ステップの処理により取得された端末を特定する情報、および検索ステップの処理により検索された端末と通信可能な信号電極を対応付けるテーブルを生成する生成ステップ(例えば、図16のステップS103の処理)とを含み、送信ステップの処理は、生成ステップの処理により生成されたテーブルに基づいて、データに対応する信号を、信号電極から端末に送信し、検索ステップの処理は、予め設定された時間が経過する都度、端末と通信可能な信号電極を検索し、生成ステップの処理は、検索された信号電極に関する情報に基づいてテーブルを更新する
請求項11に記載のプログラムは、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための信号電極(例えば、図11の信号電極1028または信号電極1048)と、前記信号の出力値を判定するための基準点を得るための基準電極(例えば、図11の基準電極1027または基準電極1047)とを有し、前記信号電極が送信または受信する信号に基づいて、ユーザが携帯する端末と通信を行う情報処理装置に情報処理を行わせるプログラムであって、前記端末に送信すべきデータの特定を制御する特定制御ステップ(例えば、図16のステップS101の処理)と、前記端末を特定する情報の取得を制御する取得制御ステップ(例えば、図16のステップS102の処理)と、前記取得制御ステップの処理により取得された情報に対応する前記端末と通信可能な信号電極の検索を制御する検索制御ステップ(例えば、図16のステップS104の処理)と、前記特定制御ステップの処理により特定されたデータに対応する信号の、前記検索制御ステップの処理により検索された信号電極から前記端末への送信を制御する送信制御ステップ(例えば、図16のステップS106の処理)と、特定制御ステップの処理により特定されたデータ、取得制御ステップの処理により取得された端末を特定する情報、および検索制御ステップの処理により検索された端末と通信可能な信号電極を対応付けるテーブルの生成を制御する生成制御ステップ(例えば、図16のステップS103の処理)とを含む処理をコンピュータに実行させ、送信制御ステップの処理は、生成ステップの処理により生成されたテーブルに基づいて、データに対応する信号を、信号電極から端末に送信し、検索制御ステップの処理は、予め設定された時間が経過する都度、端末と通信可能な信号電極を検索し、生成制御ステップの処理は、検索された信号電極に関する情報に基づいてテーブルを更新する
請求項12に記載の記録媒体は、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための信号電極(例えば、図11の信号電極1028または信号電極1048)と、前記信号の出力値を判定するための基準点を得るための基準電極(例えば、図11の基準電極1027または基準電極1047)とを有し、前記信号電極が送信または受信する信号に基づいて、ユーザが携帯する端末と通信を行う情報処理装置に情報処理を行わせるプログラムが記録されている記録媒体であって、前記端末に送信すべきデータの特定を制御する特定制御ステップ(例えば、図16のステップS101の処理)と、前記端末を特定する情報の取得を制御する取得制御ステップ(例えば、図16のステップS102の処理)と、前記取得制御ステップの処理により取得された情報に対応する前記端末と通信可能な信号電極の検索を制御する検索制御ステップ(例えば、図16のステップS104の処理)と、前記特定制御ステップの処理により特定されたデータに対応する信号の、前記検索制御ステップの処理により検索された信号電極から前記端末への送信を制御する送信制御ステップ(例えば、図16のステップS106の処理)と、特定制御ステップの処理により特定されたデータ、取得制御ステップの処理により取得された端末を特定する情報、および検索制御ステップの処理により検索された端末と通信可能な信号電極を対応付けるテーブルの生成を制御する生成制御ステップ(例えば、図16のステップS103の処理)とを含む処理をコンピュータに実行させ、送信制御ステップの処理は、生成ステップの処理により生成されたテーブルに基づいて、データに対応する信号を、信号電極から端末に送信し、検索制御ステップの処理は、予め設定された時間が経過する都度、端末と通信可能な信号電極を検索し、生成制御ステップの処理は、検索された信号電極に関する情報に基づいてテーブルを更新するプログラムが記録されている。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。最初に本発明において利用する無線通信について図2乃至図9を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明を適用した通信システムの一実施形態に係る構成例を示す図である。
図2において、通信システム100は、送信装置110、受信装置120、および通信媒体130により構成され、送信装置110と受信装置120が通信媒体130を介して信号を送受信するシステムである。つまり、通信システム100において、送信装置110より送信された信号は、通信媒体130を介して伝送され、受信装置120により受信される。
送信装置110は、送信信号電極111、送信基準電極112、および送信部113を有している。送信信号電極111は、通信媒体130を介して伝送させる信号を送信するための電極であり、信号の高低差を判定するための基準点を得るための電極である送信基準電極112よりも通信媒体130に対して静電結合が強くなるように設けられる。送信部113は、送信信号電極111と送信基準電極112との間に設けられ、これらの電極間に受信装置120へ伝達したい電気信号(電位差)を与える。
受信装置120は、受信信号電極121、受信基準電極122、および受信部123を有している。受信信号電極121は、通信媒体130を介して伝送される信号を受信するための電極であり、信号の高低差を判定するための基準点を得るための電極である受信基準電極122よりも通信媒体130に対して静電結合が強くなるように設けられる。受信部123は、受信信号電極121と受信基準電極122との間に設けられ、これらの電極間に生じた電気信号(電位差)を所望の電気信号に変換し、送信装置110の送信部113で生成された電気信号を復元する。
通信媒体130は、電気信号を伝達可能な物理的特性を有する物質、例えば、導電体や誘電体等により構成される。例えば、通信媒体130は、金属に代表される導電体(例えば、銅、鉄、またはアルミ等)により構成される。また例えば、通信媒体130は、純水、ゴム、ガラス、若しくは食塩水等の電解液、または、これらの複合体である生体等の誘電体により構成される。この通信媒体130はどのような形状であってもよく、例えば、線状、板状、球状、角柱、または円柱等、任意の形状であってもよい。
このような通信システム100において、最初に、各電極と、通信媒体または装置周辺空間との関係について説明する。なお、以下において、説明の便宜上、通信媒体130が完全導体であるものとする。また、送信信号電極111と通信媒体130との間、および、受信信号電極121と通信媒体130との間には空間が存在し、電気的な結合はないものとする。すなわち、送信信号電極111または受信信号電極121と、通信媒体130との間には、それぞれ、静電容量が形成される。
また、送信基準電極112は送信装置110周辺の空間に向くように設けられており、受信基準電極122は受信装置120周辺の空間に向くように設けられている。一般的に、導体が空間に存在する場合、その導体の表面近傍の空間に静電容量が形成される。例えば、導体の形状を半径r[m]の球としたとき、その静電容量Cは、以下の式(1)のように求められる。
Figure 0004403512
式(1)において、πは円周率を示す。また、εは、導体を取り囲む媒質の誘電率を示し、以下の式(2)のように求められる。
Figure 0004403512
ただし、式(2)において、ε0は、真空中の誘電率を示し、8.854×10−12[F/m]である。また、εrは比誘電率を示し、真空の誘電率ε0に対する比率を示す。
上述した式(1)に示されるように半径rが大きい程、静電容量Cは大きくなる。なお、球以外の複雑な形状の導体の静電容量Cの大きさは、上述した式(1)のように、簡単に表現することはできないが、その導体の表面積の大きさに応じて変化することは明らかである。
以上のように、送信基準電極112は、送信装置110周辺の空間に対して静電容量を形成し、受信基準電極122は、受信装置120周辺の空間に対して静電容量を形成する。すなわち、送信装置110および受信装置120の外部の仮想無限遠点からみたとき、送信基準電極112や受信基準電極122の電位は固定的であり、変動しにくいことを示している。
次に、通信システム100における通信の仕組みの原理について説明する。なお、以下において、説明の便宜上、または前後関係等から、コンデンサを単に静電容量と表現する場合もあるが、これらは同意である。
また、以下において、図2の送信装置110と受信装置120は、装置間が十分な距離を保つように配置されており、相互の影響を無視できるものとする。また、送信装置110において、送信信号電極111は通信媒体130とのみ静電結合し、送信基準電極112は送信信号電極111に対して十分な距離が置かれ、相互の影響は無視できる(静電結合しない)ものとする。同様に、受信装置120において、受信信号電極121は通信媒体130とのみ静電結合し、受信基準電極122は受信信号電極121に対して十分な距離が置かれ、相互の影響は無視できる(静電結合しない)ものとする。さらに、実際には、送信信号電極111、受信信号電極121、および通信媒体130も、空間内に配置されている以上、それぞれ空間に対する静電容量を有することになるが、ここでは、説明の便宜上、それらを無視できるものとする。
図3は、図2の通信システム100を等価回路で表した図である。通信システム200は、通信システム100を等価回路で表したものであり、実質的に通信システム100と等価である。
すなわち、通信システム200は、送信装置210、受信装置220、および接続線2230を有しているが、この送信装置210は図2に示される通信システム100の送信装置110に対応し、受信装置220は図2に示される通信システム100の受信装置120に対応し、接続線230は図1に示される通信システム100の通信媒体130に対応する。
図3の送信装置210において、信号源213−1および接地点213−2は、図2の送信部113に対応する。信号源213−1は、送信用の信号として、特定周期ω×t[rad]の正弦波を生成する。ここで、t[s]は時間を示す。また、ω[rad/s]は角周波数を示し、以下の式(3)のように表すことができる。
Figure 0004403512
式(3)において、πは円周率、f[Hz]は信号源213−1が生成する信号の周波数を示す。接地点213−2は、送信装置210内における回路のグランドに接続される点である。つまり信号源213の端子の一方は、送信装置210内における回路の、所定の基準電位に設定される。
Cte214は、コンデンサであり、図2の送信信号電極111と通信媒体130との間の静電容量を表すものである。つまり、Cte214は、信号源213−1の接地点213−2と反対側の端子と、接続線230との間に設けられている。また、Ctg215は、コンデンサであり、図2の送信基準電極112の空間に対する静電容量を表すものである。Ctg215は、信号源213−1の設置点213−2側の端子と、空間上の、送信装置110を基準とした無限遠点(仮想点)を示す接地点216との間に設けられている。
図3の受信装置220において、Rr223−1、検出器223−2、および接地点223−3は、図2の受信部123に対応する。Rr223−1は、受信信号を取り出すための負荷抵抗(受信負荷)であり、増幅器により構成される検出器223−2は、このRr223−1の両側の端子間の電位差を検出して増幅する。接地点223−3は、受信装置220内における回路のグランドに接続される点である。つまりRr223−1の端子の一方(検出器223−2の入力端子の一方)は、受信装置220内における回路の、所定の基準電位に設定される。
なお、検出器223−2が、さらに、例えば、検出した変調信号を復調したり、検出された信号に含まれる符号化された情報を復号したりする等、その他の機能を備えるようにしてもよい。
Cre224は、コンデンサであり、図2の受信信号電極121と通信媒体130との間の静電容量を表すものである。つまり、Cre224は、Rr223−1の接地点223−3と反対側の端子と、接続線230との間に設けられている。また、Crg225は、コンデンサであり、図2の受信基準電極122の空間に対する静電容量を表すものである。Crg225は、Rr223−1の設置点223−3側の端子と、空間上の、受信装置120を基準とした無限遠点(仮想点)を示す接地点226との間に設けられている。
接続線230は、完全導体である通信媒体130を表している。なお、図3の通信システム200において、Ctg215とCrg225は、等価回路上、接地点216と接地点226を介して、互いに電気的に接続されているように表現されているが、実際には、これらは互いに電気的に接続されている必要はなく、それぞれが、送信装置210または受信装置220周辺の空間に対して静電容量を形成していればよい。つまり、接地点216と接地点226が電気的に接続されている必要はなく、互いに独立であってもよい。
なお、導体があれば、周囲の空間に対して、必ずその表面積の大きさに比例した静電容量が形成される。つまり、例えば、送信装置210と受信装置220は、互いにどんなに離れていてもよい。例えば、図2の通信媒体130が完全導体である場合、接続線230の導電率は無限大とみなせるので、接続線230の長さは通信に影響しない。なお、通信媒体130が導電率の十分な導体であれば、実用上、送信装置と受信装置間との距離は通信の安定性に影響しない。
通信システム200において、信号源213−1、Rr223−1、Cte214、Ctg215、Creコンデンサ224、およびCrg225から成る回路が形成されている。直列接続された4つのコンデンサ(Cte214、Ctg215、Creコンデンサ224、およびCrg225)の合成容量Cxは以下の式(4)で表すことができる。
Figure 0004403512
また、信号源213−1が生成する正弦波vt(t)を、以下の式(5)のように表す。
Figure 0004403512
ここで、Vm[V]は信号源電圧の最大振幅電圧を表しており、θ[rad]は初期位相角を表している。つまり、信号源213−1による電圧の実効値Vtrms[V]は以下の式(6)のように求めることができる。
Figure 0004403512
回路全体での合成インピーダンスZは、次の式(7)のように求めることができる。
Figure 0004403512
つまり、Rr223−1の両端に生じる電圧の実効値Vrrmsは式(8)のように求めることができる。
Figure 0004403512
従って、式(8)に示されるように、Rr223−1の抵抗値が大きい程、また、静電容量Cxが大きく、信号源213−1の周波数f[Hz]が高い程、1/((2×π×f×Cx)2)の項が小さくなり、Rr223−1の両端に、より大きな信号を生じさせることができる。
例えば、送信装置210の信号源213−1による電圧の実効値Vtrmsを2[V]に固定し、信号源213−1が生成する信号の周波数fを1[MHz]、10[MHz]、または100[MHz]とし、Rr223−1の抵抗値を10K[Ω]、100K[Ω]、または1M[Ω]とし、回路全体の静電容量Cxを0.1[pF]、1[pF]、または10[pF]としたときの、Rr223−1の両端に生じる電圧の実効値Vrrmsの計算結果は図4に示される表250のようになる。
表250に示されるように、実効値Vrrmsの計算結果は、その他の条件が同じ場合、周波数fが1[MHz]のときよりも10[MHz]のときの方が大きくなり、受信負荷であるRr223−1の抵抗値が10K[Ω]のときよりも1M[Ω]の時のほうが大きくなり、静電容量Cxが0.1[pF]のときよりも10[pF]の時のほうが大きな値をとる。すなわち、周波数fの値、Rr223−1の抵抗値、および静電容量Cxが大きいほど、大きな実効値Vrrms得られる。
また、表250より、ピコファラド以下の静電容量でも、Rr223−1には電気信号が発生することが分かる。すなわち、伝送される信号の信号レベルが微小な場合、受信装置220の検出器223−2によって検出した信号を増幅する等すれば、通信が可能となる。
以上の結果から、基本原理として、空間と成す静電容量を利用することによって、送信装置から受信装置への信号の受け渡しが可能である。
以上において説明した送信基準電極や受信基準電極の空間に対する静電容量は、各電極の位置に空間が存在すれば形成可能である。従って、上述した送信装置および受信装置は、通信媒体によって送信信号電極と受信信号電極が結合されていれば、互いの距離に依存せずに通信の安定性を得ることができる。
次に、送信装置と受信装置の間の距離の大きさによる通信への影響について説明する。上述したように、本発明の原理によれば、送信基準電極と受信基準電極の空間に十分な静電容量を形成できていれば、送受信装置間近辺の大地による経路や、その他の電気的な経路を必要とせず、送信信号電極と受信信号電極の距離に依存しない。従って、例えば、図5に示される通信システム700のように、送信装置710と受信装置720を遠距離におき、十分な導電性あるいは誘電性を持った通信媒体730により送信信号電極711、受信信号電極721を静電的に結合することによって通信が可能である。このとき、送信基準電極712は送信装置710の外部の空間と静電結合し、受信基準電極722は受信装置720の外部の空間と静電結合する。従って、送信基準電極712と受信基準電極722は、互いに静電結合する必要がない。但し、通信媒体730がより長く、大きくなることによって空間に対する静電容量も増加するため、各パラメータを決定する際にこれらについて考慮する必要がある。
なお、図5の通信システム700は、図2の通信システム100に対応するシステムであり、送信装置710は送信装置110に対応し、受信装置720は受信装置120に対応し、通信媒体730は通信媒体130に対応する。
送信装置710において、送信信号電極711、送信基準電極712、および信号源713−1は、それぞれ、送信信号電極111、送信基準電極112、および送信部113(またはその一部)に対応する。同様に、受信装置720において、受信信号電極721、受信基準電極722、および信号源723−1は、それぞれ、受信信号電極121、受信基準電極122、および受信部123(またはその一部)に対応する。
従って、これらの各部についての説明は省略する。
以上のように通信システム700は、物理的な基準点経路を不要とし、通信信号伝達経路のみによる通信を実現することができる。
なお、以上においては、送信信号電極および受信信号電極が通信媒体と非接触であるように説明したが、これに限らず、送信基準電極および受信基準電極がそれぞれの装置周辺空間との間で十分な静電容量が得られるのであれば、送信信号電極と受信信号電極の間を、導電性を有する通信媒体で接続するようにしてもよい。
次に、以上のような通信システムの具体的な適用例について説明する。例えば、以上のような通信システムは、生体を通信媒体とすることもできる。図6は、人体を介して通信を行う場合の通信システムの例を示す模式図である。図6において、通信システム750は、人体の腕部に取り付けられた送信装置760から音楽データを送信し、人体の頭部に取り付けられた受信装置770によってその音楽データを受信して音声に変換し、出力してユーザに視聴させるシステムである。この通信システム750は、上述した通信システム(例えば、通信システム100)に対応したシステムであり、送信装置760や受信装置770は、それぞれ、送信装置110や受信装置120に対応する。また、通信システム750において人体780は、通信媒体であり、図2の通信媒体130に対応する。
つまり、送信装置760は、送信信号電極761、送信基準電極762、および送信部763を有しており、それぞれ、図2の送信信号電極111、送信基準電極112、および送信部113に対応する。また、受信装置770は、受信信号電極771、受信基準電極772、および受信部773を有しており、それぞれ、図2の受信信号電極121、受信基準電極122、および受信部123に対応する。
従って、通信媒体である人体780に、送信信号電極761および受信信号電極771が接触または近接されるように、送信装置760および受信装置770が設置される。送信基準電極762および受信基準電極772は、空間に対して静電容量を持てばよいので、周辺に大地との結合や、送受信装置(または電極)同士の結合も不要である。
図7は、通信システム750を実現する他の例について説明する図である。図7において、受信装置770は、人体780に対して足裏部において接触(または近接)し、人体780の腕部に取り付けられた送信装置760との間で通信を行う。この場合も、通信媒体である人体780に接触(または近接)されるように、送信信号電極761と受信信号電極771が設けられ、空間に向けて送信基準電極762と受信基準電極772が設けられている。特に、大地を通信経路の1つとしていた従来技術では実現不可能な応用例である。
このように、本発明によれば、人体などを通信媒体として、ケーブルなどの有線設備を設けることなく、無線通信を行うことが可能となる。
以上のような通信システムにおいて、通信媒体に流す信号の変調方式としては、送信装置と受信装置の両方において対応可能であれば、特に制限はなく、通信システム全体の系の特性を踏まえた上で、最適な方式を選択することが出来る。具体的に変調方式としては、ベースバンド、または振幅変調、または周波数変調されたアナログ信号か、ベースバンド、または振幅変調、または周波数変調、または位相変調されたデジタル信号のうちのいずれか1つ、または複数の混合であってもよい。
さらに、以上のような通信システムにおいて、1つの通信媒体を利用して、複数の通信が成立させ、全二重通信や、単一の通信媒体による複数の装置同士による通信等を実行することができるようにしてもよい。
このような多重通信を実現する方法の例を説明する。1つ目は、スペクトラム拡散方式を適用させる方法である。この場合、送信装置と受信装置の間で互いに周波数帯域幅と特定の時系列コードを取り決めておく。そして送信装置は、この周波数帯域幅の中で、もとの信号を時系列コードによって周波数的に変化させ、周波数帯域全体に拡散させてから送信する。受信装置は、この拡散した成分を受信した後、その受信した信号を積分することで受信信号を復号する。
周波数の拡散によって得られる効果を説明する。シャノンとハートレーのチャネル容量の定理によれば、次の式が成り立つ。
Figure 0004403512
ここで、C[bps]はチャネル容量を示し、通信路に流すことの出来る理論上の最大データレートを示す。B[Hz]はチャネル帯域幅を示す。S/Nは信号対ノイズ電力比(SN比)を示す。さらに、上式をマクローリン展開し、S/Nが低いものとすると、上述した式(23)は、次の式(24)のように近似することができる。
Figure 0004403512
これにより、例えばS/Nがノイズフロア以下のレベルであったとすると、S/N<<1となるが、チャネル帯域幅Bを広げることで、チャネル容量Cを所望のレベルに引き上げることが出来る。
時系列コードを通信路毎に異なるようし、周波数拡散の動きを異なるようにすれば、相互に干渉することなく周波数が拡散し、相互の混信がなくなることで、同時に複数の通信を行うことができる。
2つ目は、送信装置と受信装置の間で互いに周波数帯域幅を決め、それをさらに複数の領域に分割する周波数分割方式を適用させる方法である。この場合、送信装置(または受信装置)は、特定の周波数帯域割り振りの規則に従うか、通信開始時に空いている周波数帯域を検出し、その検出結果に基づいて周波数帯域の割り振りを行う。
つまり、通信経路毎に異なる周波数帯域を利用することにより、相互の混信を抑制し、1つの通信媒体において、同時に複数の通信を行うことができる。また、周波数分割方式を用いることにより、多対一通信や、多対多通信も行うことができる。
3つ目は、送信装置と受信装置の間で互いに通信時間を複数に分割する時分割方式を適用させる方法である。この場合、送信装置(または受信装置)は、特定の時間分割規則に従うか、通信開始時に空いている時間領域を検出し、その検出結果に基づいて通信時間の分割を行う。
つまり、通信経路毎に異なる時間帯域において通信を行うことにより、相互の混信を抑制し、1つの通信媒体において、同時に複数の通信を行うことができる。また、時分割方式を用いることにより、多対一通信や、多対多通信も行うことができる。
さらに、上述した以外の方法として、1つ目から3つ目までの通信方式のうちの2つ以上を組み合わせるようにしてもよい。
送信装置および受信装置が、同時に複数の他の装置と通信を行うことができるということは、特定のアプリケーションにおいては、特に重要になる。例えば、交通機関のチケットへの応用を想定すると、定期券の情報を有する装置Aと電子マネー機能を有する装置Bの両方を所持した利用者が、自動改札機を利用する際、上記のような方式を使用することで、装置A及び装置Bと同時に通信することで、例えば、利用区間が定期券外の区間も含まれていた場合に、不足金額分を装置Bの電子マネーから差し引くといった便利な用途に利用することが出来る。
以上のような送信装置と受信装置との間の通信において実行される通信処理の流れについて、図2の通信システム100の送信装置110と受信装置120との通信の場合を例に、図8のフローチャートを参照して説明する。
送信装置110の送信部113は、ステップS11において、送信対象となる信号を発生し、ステップS12において、その発生した信号を、送信信号電極111を介して、通信媒体130上に送信する。信号を送信すると送信装置の送信部113は、通信処理を終了する。送信装置110より送信された信号は、通信媒体130を介して受信装置120に供給される。受信装置120の受信部123は、ステップS21において、受信信号電極121を介して、その信号を受信し、ステップS22において、その受信した信号を出力する。受信した信号を出力した受信部123は、通信処理を終了する。
以上のように、送信装置110および受信装置120は、通信媒体130を介して、複雑な処理を必要とせずに、単純な処理により、基本的な通信を行うことができる。つまり、送信装置110および受信装置120は、基準電極を用いて閉回路を構築する必要がないため、信号電極を介して送受信するのみで、環境に影響されずに安定した通信処理を容易に行うことができる。これにより送信装置110および受信装置120(通信システム100)は、環境に影響されずに安定した通信を行うための通信処理の負荷を軽減し、製造コストを削減することもできる。また、通信処理の構造が単純化されることにより、通信システム100は、変調、符号化、暗号化、または多重化など、多様な通信方式を容易に併用することができる。
なお、以上の通信システムにおいては、送信装置と受信装置を別体として構成するように説明したが、これに限らず、上述した送信装置と受信装置の両方の機能を有する送受信装置を用いて通信システムを構築するようにしてもよい。
図9は、本発明を適用した通信システムの他の構成例を示す図である。
図9において、通信システム950は、送受信装置961、送受信装置962、および通信媒体130を有する。通信システム950は、送受信装置961と送受信装置962が通信媒体130を介して双方向に信号を送受信するシステムである。
送受信装置961は、図2の送信装置110と同様の送信部110と、受信装置120と同様の受信部120の両方の構成を有している。すなわち、送受信装置961は、送信信号電極111、送信基準電極112、送信部113、受信信号電極121、受信基準電極122、および受信部123を有している。
つまり送受信装置961は、送信部110を用いて通信媒体130を介して信号を送信し、受信部120を用いて通信媒体130を介して供給される信号を受信する。このとき、送受信装置961は、送信部110による通信と、受信部120による通信とが混信しないように構成されている。
送受信装置962は、送受信装置961と同様の構成を有し、同様に動作するのでその説明を省略する。つまり送受信装置961と送受信装置962は、互いに同様の方法で、通信媒体130を介して、双方向に通信を行う。
このようにすることにより、通信システム950(送受信装置961および送受信装置962)は、ケーブルなどの有線設備を設けることなく、双方向の無線通信を容易に実現することができる。
なお、図9の例では、送受信で異なる電極を用いているが、信号電極、および基準電極を一組だけ設け、送受信を切り替えるようにしてもよい。
次に、図2乃至図9を参照して上述した無線通信を利用した交通情報システムについて説明する。図10は、本発明を適用したコンテンツ試聴システム1000の構成例を示すブロック図である。
コンテンツ試聴システム1000は、例えば、レコード店などの店舗において、ユーザ1010が所望のコンテンツを試聴するために設けられている。同図において、受付装置1001は、ユーザ1010が選択パネル1004を操作して選択するコンテンツ(例えば、CD(Compact Disc))を特定し、特定されたコンテンツの再生に必要な情報を、ネットワークなどを介して接続される管理サーバ1002に送信する。
管理サーバ1002は、コンテンツのデータを記憶するサーバであり、受付装置1001により特定されたコンテンツのデータを、送信装置1003に送信する。
送信装置1003は、管理サーバ1002から送信されるコンテンツのデータを受信し、当該データに対応する信号を生成して、店舗の床1005に予め埋設されている信号電極から出力する。
なお、受付装置1001および送信装置1003が合わせて1つの情報処理装置として構成されるようにしてもよい。さらに、受付装置1001、送信装置1003および管理サーバ1002が合わせて1つの情報処理装置として構成されるようにすることも可能である。
ユーザ1010は、コンテンツを試聴するためのヘッドフォン1007を装着しており、ヘッドフォン1007の内部または一部(この例では、向かって左側のスピーカ)に、上述した無線通信を行う携帯デバイス1008が設けられている。また、携帯デバイス1008は、ヘッドフォン1007に設けられず、ユーザが、例えば自身のベルトに装着するなどして身に付け、携帯デバイス1008で受信したコンテンツのデータを、有線または無線によりヘッドフォン1007に送信し、ヘッドフォン1007でコンテンツのデータを音声信号に復調するようにしてもよい。
ユーザ1010が試聴するコンテンツを特定するとき、選択パネル1004に設けられた信号電極を介して、受付装置1001と携帯デバイス1008とが図2乃至図9を参照して上述した無線通信を行い、ユーザ1010に関する情報とコンテンツを特定する情報が受付装置1001により受信される。また、ユーザ1010がヘッドフォン1007によりコンテンツを試聴するとき、床1005に埋設された信号電極を介して、携帯デバイス1008が送信装置1003と図2乃至図9を参照して上述した無線通信を行い、送信装置1003から送信されるコンテンツの信号を、携帯デバイス1008が受信して、受信した信号に対応する音声を、ヘッドフォン1007のスピーカから出力させる。
受付装置1001と、携帯デバイス1008との間で通信が行われる場合、例えば、受付装置1001と、携帯デバイス1008とにより、図9の通信システム950と同様の通信システムが構成され、受付装置1001は、図9の送受信装置961に対応し、携帯デバイス1008が図9の送受信装置962に対応することになる。また、送信装置1003と、携帯デバイス1008との間で通信が行われる場合、例えば、送信装置1003と、携帯デバイス1008とにより、図9の通信システム950と同様の通信システムが構成され、送信装置1003は、図9の送受信装置961に対応し、携帯デバイス1008が図9の送受信装置962に対応することになる。
次に、図11を参照して受付装置1001と送信装置1003の内部構成について説明する。電極切替部1021は、選択パネル1004に複数設けられた信号電極1028の導通状態を切り替える(例えば、個々の電極を順番にON/OFFしていく)。なお、ここでは複数ある信号電極をまとめて1028と称しており、個々に区別する必要がある場合は、信号電極1028−1、1028−2、・・・のように記述する。
送受信切替部1022は、電極切替部1021との接続を、例えば制御部1025からの制御に基づいて信号発生部1023または信号復調部1024のいずれか一方に切り替える。
信号発生部1023は、携帯デバイス1008に対して情報を送信するとき、制御部1025の制御に基づいてその情報に対応する信号を発生する。信号復調部1024は、携帯デバイス1008から情報(情報に対応する信号)を受信したとき、信号を復調し、復調した信号を制御部1025に供給する。
制御部1025は、信号発生部1023または信号復調部1024の動作を制御し、通信部1026を介して接続される管理サーバから受信したデータに対応する信号を発生させ、または信号復調部1024から供給される信号に対応するデータを、通信部1026を介して管理サーバ1002に送信させる。また、制御部1025は、必要に応じて情報を記憶するメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶部も有している。
通信部1026は、例えば有線または無線のネットワークなどを介して行われる管理サーバ1002とのデータの送受信を制御する。
表示制御部1029は、制御部1025からの指令に基づいて選択パネル1004の表示を制御する。具体的には、選択パネル1004に表示されるCDのタイトルなどの表示を必要に応じて切り替えるなどの制御を行う。なお、選択パネル1004の詳細な構成例については後述する。
音声発生部1030は、例えば、ユーザによる選択パネル1004の操作に伴って出力される所定の操作音、メッセージなどを、選択パネル1004の近傍にもうけられた図示せぬスピーカから出力させる。
受付装置1001は、上述したように携帯デバイス1008との間で、本発明による無線通信を行うものであり、信号電極1028は、例えば、人体などの通信媒体に近接するように(いまの場合、ユーザが手で触れる選択パネル1004のボタンに接着されて)設けられ、基準電極1027は、空間に向くように設けられる。例えば、受付装置1001において、基準電極1027は、図9の送信基準電極112、または受信基準電極122に対応し、信号電極1028が、図9の送信信号電極111、または受信信号電極121に対応することになる。
送信装置1003の電極切替部1041乃至信号電極1048は、上述した情報取得装置の電極切替部1021乃至信号電極1028と同等の機能ブロックなので詳細な説明は省略する。
図12は、選択パネル1004の詳細な構成例を示すブロック図である。同図に示されるようにボタンB1,B2,B3,B4、・・・およびそれらのボタンに対応するタイトルT1,T2,T3,T4,・・・により構成されている。ボタンB1,B2,B3,B4、・・・には、信号電極1028−1,1028−2,1028−3,1028−4,・・・が接続(接着)されており、ユーザがボタンに触れたとき、人体(指)を介して携帯デバイス1008の信号電極と、受付装置1001の信号電極1028との無線通信が行われる。タイトルの表示スペース1081−1,1081−2,1081−3,1081−4,・・・は、例えば、液晶ディスプレイとして構成され、表示制御部1029の制御に基づいて、タイトルT1,T2,T3,T4,・・・の情報を表示する。
例えば、選択パネル1004において、ユーザ1010がボタンB1に触れることにより、信号電極1028−1が携帯デバイス1008との無線通信を行い、信号電極1028−1(ボタンB1)に対応するタイトルT1のコンテンツと、ユーザ1010が身に付けている携帯デバイス1008が特定されることになる。
図13は、店舗内における選択パネル1004と、送信装置1003の信号電極1048の配置例を示す平面図である。この例では、店舗内の四隅(図中上下左右の位置)に、選択パネル1004−1乃至1004−4が配置されており、陳列棚(CDなどが展示されている棚)を挟んで両側に、信号電極1048−1乃至1048−6が敷設されている。なお、信号電極1048−1乃至1048−6は、上述したように店舗の床1005などに埋設(敷設)されるとともに、実際には、一人分の足の大きさ程度にさらに小さく分けられて、例えば、数十個の信号電極が敷設されるようにしてもよい。
このようにすることで、複数のユーザが、選択パネル1004の前から移動し、店舗内を歩いているような場合であっても、信号電極1048を介して個々のユーザの携帯デバイスとの無線通信が行われるので、それぞれのユーザが所望のコンテンツを試聴することができる。
図14は、携帯デバイス1008の構成例を示すブロック図である。携帯デバイス1008は、例えば、持運び自在となる程度に小型に構成されてヘッドフォン1007のスピーカなどに取り付けられ、上述した受付装置1001または送信装置1003と同様の無線通信を行うものであり、信号電極1061、基準電極1062、および制御部1063が設けられている。信号電極1061は、通信媒体である人体の近くに(人体に接するように)設けられ、基準電極1062は、空間に向くように設けられる。
例えば、基準電極1062は、図9の送信基準電極112、または受信基準電極122に対応し、信号電極1061は、図9の送信信号電極111、または受信信号電極121に対応することになる。
携帯デバイス1008の制御部1063は、例えば小型のコンピュータなどにより構成され、物理(ハードウェア)的又は論理(ソフトウェア)的に上述した送受信切替部1022乃至通信部1026に対応する機能を有しているとともに、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などで構成され情報を記憶する記憶部も有している。この記憶部には、携帯デバイス1008を特定する(固有の)ID、コンテンツの代金の決済方法(例えば、プリペイド残高、クレジットカード番号)などを表す決済情報などが予め記憶されている。また、携帯デバイス1008が送信装置1003から受信したコンテンツのデータなども必要に応じて、記憶部に記憶される
図15は、管理サーバ1002の構成例を示すブロック図である。同図において、CPU(Central Processing Unit)1201は、ROM(Read Only Memory)1202に記憶されているプログラム、または記憶部1208からRAM(Random Access Memory)1203にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1203にはまた、CPU1201が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
記憶部1208は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)として構成され、上述したコンテンツのデータなどは、記憶部1208に予め記憶されている。
CPU1201、ROM1202、およびRAM1203は、バス1204を介して相互に接続されている。このバス1204にはまた、入出力インタフェース1205も接続されている。
入出力インタフェース1205には、キーボード、マウスなどよりなる入力部1206、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部507、ハードディスクなどより構成される記憶部1208、モデム、LANカードなどのネットワークインタフェースカードなどより構成される通信部1209が接続されている。通信部1209は、インターネットなどを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース1205にはまた、必要に応じてドライブ1210が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1211が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部1208にインストールされる。
次に、図16のフローチャートを参照して、図10のコンテンツ試聴システム1000によるコンテンツ試聴処理について説明する。この処理は、店舗においてユーザ1010が選択パネル1004を操作したとき実行される。
ステップS101において、受付装置1001は、コンテンツ特定処理を実行する。これによりユーザ1010が試聴を希望するコンテンツが特定される。
ここで、図17のフローチャートを参照して、図16のステップS101のコンテンツ特定処理の1例であるコンテンツ特定処理1の詳細について説明する。
ステップS121において、受付装置1001の電極切替部1021は、選択パネル1004のボタンとともに複数設けられた信号電極1028−1、1028−2、・・・の導通状態を切り替える(例えば、個々の電極を順番にON/OFFしていく)。
ステップS122において、制御部1025は、ユーザ1010が所持する携帯デバイス1008と通信できたか否かを判定する。例えば、受付装置1001から所定の間隔でポーリングを送信し、現在ON(導通)になっている信号電極を介して携帯デバイス1008からポーリングに対する応答があった場合、携帯デバイス1008と通信できたと判定され、処理は、ステップS123に進む。携帯デバイス1008と通信できなかったと判定された場合、処理は、ステップS121に戻る。
ステップS123において、制御部1025は、ステップS122で携帯デバイス1008と通信できたと判定された信号電極(すなわちボタン)に対応するコンテンツを特定する。例えば、ユーザ1010がボタンB1に触れた場合、信号電極1028−1を介して携帯デバイス1008との通信が可能となり、信号電極1028−1(ボタンB1)に対応するタイトルT1のコンテンツ(例えば、タイトルT1のコンテンツのIDなど)が特定される。
図16に戻って、ステップS101の処理の後、処理は、ステップS102に進み、制御部1025は、信号電極(いまの場合、信号電極1028−1)を介して携帯デバイス1008との通信を行い、携帯デバイス1008から情報を読み出す。このとき、例えば、携帯デバイス1008に固有のデバイスIDなどが読み出される。なお、デバイスIDは、必ずしも携帯デバイス1008に対して唯一割り当てられるIDでなくてもよい。例えば、受付装置1001から携帯デバイス1008に対して動的に割り当てられるIDであってもよい。要は、店舗内において、携帯デバイス1008を正確に特定することができればよい。
また、ステップS101で特定されたコンテンツ(コンテンツID)、およびステップS102で取得された携帯デバイス1008のIDは、通信部1026を介して管理サーバ1002に送信される。
ステップS103において、管理サーバ1002は、ステップS101で特定されたコンテンツ(コンテンツID)、およびステップS102で取得された携帯デバイス1008のIDを対応付けるテーブルを、例えば、RAM1203に生成する。
このとき、例えば、図18に示されるようなテーブルが生成される。同図において、デバイスID(携帯デバイス1008のID)と、コンテンツIDが対応付けられて記述されており、この例では、デバイスID「12345678」と、コンテンツID「1001(例えば、タイトルT1のコンテンツ)」とが対応付けられ、デバイスID「98765432」と、コンテンツID「3001(例えば、タイトルT3のコンテンツ)」とが対応付けられて記述されている。なお、デバイスIDとコンテンツIDに対応づけられて、さらに電極IDが記述されているが、電極IDは、後述するステップS104およびS105の処理を経て記述されるものであり、いまの時点ではまだ記述されない。
図16に戻って、ステップS104において、送信装置1003は、ステップS103の処理により管理サーバ1002に生成されたテーブルの情報を取得して、携帯デバイス1008と通信可能な信号電極をサーチする。このとき、送受信切替部1042は、店舗の床に複数設けられた信号電極1048−1、1048−2、・・・の導通状態を切り替える(例えば、個々の電極を順番にON/OFFしていく)。そして、携帯デバイス1008と通信可能となる信号電極をサーチ(検索)する。
ここで、携帯デバイス1008との通信が可能であるか否かは、例えば、信号電極1048から送信されるポーリングに対して、携帯デバイス1008からの応答があったか否かなどにより判定され、携帯デバイス1008は、ポーリングの応答とともに自身のIDを、信号電極1048を介して送信装置1003に送信する。あるいはまた、携帯デバイス1008がポーリングのコマンド(またはデバイスID)を送信し、信号電極1048から応答を受信するようにしてもよい。このようにして、送信装置1003は、テーブルに記述されたデバイスIDに対応する携帯デバイスと通信可能となる信号電極を検索し特定することができる。なお、ステップS104の処理によりサーチされた信号電極(例えば、信号電極のID)は、通信部1046を介して管理サーバ1002に送信される。
ステップS105において、管理サーバ1002は、ステップS104の処理によりサーチされた信号電極のIDに基づいて上述したテーブルを更新する。このとき、図18を参照して上述したテーブルにおける電極IDの情報が記述される。図18においては、デバイスID「12345678」と、コンテンツID「1001」とに対応付けられて、電極ID「A1(例えば、信号電極1048−1のID)」が記述され、デバイスID「98765432」と、コンテンツID「3001」とに対応付けられて電極ID「B2(例えば、信号電極1048−4のID)」が記述されている。
ステップS106において、送信装置1003は、ステップS105の処理で更新されたテーブルの情報を管理サーバ1002から取得するとともに、テーブルに記述されたコンテンツIDに対応するコンテンツのデータを管理サーバ1002から取得して、そのコンテンツのデータに対応する信号を、テーブルに記述された電極IDに対応する信号電極に送信する。
いまの場合、制御部1045が、コンテンツID「1001」および「3001」に対応するコンテンツのデータを、通信部1046を介して管理サーバ1002から受信する。そして、制御部1045は、信号発生部1043を制御してコンテンツのデータに対応する信号を生成し、電極切替部1041を制御して、信号電極1048−1(電極ID「A1」)にコンテンツID「1001」のデータに対応する信号を送信し、信号電極1048−4(電極ID「B2」)にコンテンツID「3001」のデータに対応する信号を送信する。
このようにすることで、デバイスID「12345678」の携帯デバイスを所持するユーザは、タイトルT1(コンテンツID「1001」)のコンテンツを試聴することができ、デバイスID「98765432」の携帯デバイスを所持するユーザは、タイトルT3(コンテンツID「3001」)のコンテンツを試聴することができる。
ステップS106の処理の後、ステップS107において送信装置1003は、コンテンツの送信が終了したか否かを判定し、まだ終了していないと判定された場合、ステップS108に進み、所定の時間(例えば、10秒)が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過したと判定されるまで待機する。
ステップS108において、所定の時間が経過したと判定された場合、処理は、ステップS104に戻り、それ以後の処理が繰り返し実行される。すなわち、ユーザが店舗内を移動した場合、コンテンツを送信する信号電極1048を変更する必要があるため、送信装置1003および管理サーバ1002により、所定の時間毎にテーブルにおいて携帯デバイスと通信可能な電極IDの情報が更新されることになる。
ステップS107において、コンテンツの送信が終了したと判定された場合、処理は終了する。
次に、図16のコンテンツ試聴処理に伴って実行される携帯デバイス1008の処理について、図19のフローチャートを参照して説明する。
ステップS161において、携帯デバイス1008は、例えば、所定の間隔でポーリングを送信し、送信装置1003の信号電極1048からポーリングに対する応答があったか否かを判定し、ポーリングに応答があったと判定されるまで待機する。ステップS161において、ポーリングに応答があったと判定された場合、処理は、ステップS162に進む。
ステップS162において、携帯デバイス1008は、自身のIDを送信装置1003に送信する。これにより、管理サーバ1002に図18を参照して上述したようなテーブルが生成されることになる。
ステップS163において、携帯デバイス1008は、送信装置1003の信号電極1048から送信される情報(コンテンツの信号)を受信する。これにより、受信したコンテンツの信号が携帯デバイス1008からヘッドフォン1007に出力され、ヘッドフォン1007からコンテンツの音声信号が出力される。
なお、実際には、とぎれなくデータを送ることは難しいため、受信したコンテンツのデータがいったんバッファリングされ、ある程度の量のデータが受信された時点で復調が開始されてヘッドフォン1007からコンテンツの音声信号が出力され、バッファリングされているデータが少なくなった時点で、再び送信装置1003にコンテンツの送信要求が送信されるようにしてもよい。
ステップS164において、携帯デバイス1008は、コンテンツの受信が終了したか否かを判定し、まだ終了していないと判定された場合、処理は、ステップS161に戻り、以後の処理が繰り替えし実行される。すなわち、上述したようにユーザが店舗内を移動した場合、コンテンツを送信する信号電極1048を変更する必要があるため、信号電極1048からのポーリングに対する応答が、例えば所定の間隔で繰り返されて、図18のテーブルの電極IDが更新されることになる。
ステップS164において、コンテンツの受信が終了したと判定された場合、処理は終了する。
このようにして、試聴システム1000によるコンテンツの試聴が行われる。コンテンツの情報に関する通信は、携帯デバイス1008と信号電極との間の無線通信により行われるので、ユーザ1010は、店舗内のどこに移動しても、ヘッドフォン1007から試聴を希望するコンテンツの音声が出力される。従って、コンテンツを試聴するユーザが数多くいる場合であっても、選択パネル1004のボタンを操作した後、ユーザは自由に店舗内を移動することができ、新たに試聴するユーザが事前に試聴しているユーザの試聴が終わるまで待つ必要はなく、利便性が向上する。
さらに、携帯デバイス1008と信号電極との間の無線通信は、人体(ユーザ1010)を通信媒体として行われるので、ヘッドフォン1007など試聴に必要な装置を小型で安価に構成することができる。
なお、以上においては、ユーザ1010が選択パネル1004のボタン(信号電極)に触れることによりコンテンツが特定される例について説明したが、コンテンツの特定は別の方法で行われるようにしてもよい。
例えば、選択パネル1004に代えて、陳列棚や展示板などに信号電極の着いたボタンを設けたり、あるいはまた、選択パネル1004に信号電極を設けず、キー操作またはバーコード入力などによる文字や記号の入力などによりコンテンツが特定されるようにしてもよい。
また、例えば、コンテンツのパッケージなどに、携帯デバイス1008と同様のデバイスを装着し、ユーザ1010がコンテンツのパッケージを手に持ったとき、携帯デバイス1008と、コンテンツのパッケージに装着されたデバイスとの間で、人体(ユーザ1010)を通信媒体として図2乃至図9を参照して上述した無線通信が行われ、携帯デバイス1008のメモリにコンテンツIDが記憶されるようにしておく。そして、ユーザ1010が信号電極1028に接触すると、携帯デバイス1008からコンテンツの送信要求がコンテンツIDとともに、受付装置1001に送信されるようにしてもよい。
この場合の、図16のステップS101で実行されるコンテンツ特定処理の1例であるコンテンツ特定処理2について図20のフローチャートを参照して説明する。ステップS181において、受付装置1001の制御部1025は、ユーザ1010が所持する携帯デバイス1008からコンテンツの送信要求があったか否かを判定し、コンテンツの送信要求があったと判定されるまで待機する。ステップS181において、コンテンツの送信要求があったと判定された場合、処理は、ステップS182に進む。
ステップS182において、制御部1025は、携帯デバイス1008からコンテンツIDを取得する。
このようにすることで、例えば、ユーザ1010が店舗の陳列棚に展示されたタイトルT1のコンテンツのパッケージを手にして、予め陳列棚の近傍に敷設された信号電極1028に触れるだけで、タイトルT1のコンテンツ(例えば、タイトルT1のコンテンツのIDなど)が特定される。
なお、ユーザにより一度に複数のコンテンツが選択され、それら複数のコンテンツのコンテンツIDがいったん全て携帯デバイス1008のメモリに記憶され、順次(または一括して)コンテンツの送信要求を送出し、コンテンツIDに対応するコンテンツが、順次再生されていくようにしてもよい。
なお、以上においては、ユーザが無料でコンテンツを試聴する場合の例について説明したが、例えば、コンテンツ試聴システム1000を利用して、有料でコンテンツの試聴を行わせたり、コンテンツを購入させたりすることも可能である。
図21のフローチャートを参照して、コンテンツ試聴システム1000を利用したコンテンツ購入処理について説明する。
ステップS301において、受付装置1001は、コンテンツ特定処理を実行する。この処理は、図17または図20を参照して上述したコンテンツ特定処理と同様なので詳細な説明は省略する。
ステップS301の処理の後、処理は、ステップS302に進み、制御部1025は、信号電極1028を介して携帯デバイス1008との通信を行い、携帯デバイス1008から情報を読み出す。このとき、例えば、携帯デバイス1008に固有のデバイスIDなどが読み出される。
なお、ステップS301で特定されたコンテンツ(コンテンツID)、およびステップS302で取得された携帯デバイス1008のIDは、通信部1026を介して管理サーバ1002に送信され、管理サーバ1002を介して送信装置1003に供給される。
ステップS303において、送信装置1003は、管理サーバ1002からデバイスIDの情報を取得して、携帯デバイス1008と通信可能な信号電極をサーチする。このとき、送受信切替部1042は、店舗の床に複数設けられた信号電極1048−1、1048−2、・・・の導通状態を切り替える(例えば、個々の電極を順番にON/OFFしていく)。そして、携帯デバイス1008と通信可能となる信号電極をサーチ(特定)する。
ここで、携帯デバイス1008との通信が可能であるか否かは、例えば、信号電極1048から送信されるポーリングに対して、携帯デバイス1008からの応答があったか否かなどにより判定され、携帯デバイス1008は、ポーリングの応答とともに自身のIDを、信号電極1048を介して送信装置1003に送信する。このようにして、送信装置1003は、ステップS302の処理で取得したデバイスIDに対応する携帯デバイスと通信可能となる信号電極を特定することができる。なお、ステップS303の処理によりサーチされた信号電極(例えば、信号電極のID)は、通信部1046を介して管理サーバ1002に送信される。
ステップS304において、管理サーバ1002は、ステップS301で特定されたコンテンツ(コンテンツID)、ステップS302で取得された携帯デバイス1008のID、およびステップS303の処理でサーチされた電極IDを対応付けるテーブルを、例えば、RAM1203に生成する。これにより図18を参照して上述した場合と同様のテーブルが生成される。
ステップS305において、管理サーバ1002は、図22を参照して後述する決済処理を実行する。管理サーバ1002の記憶部1208には、コンテンツIDに対応する金額(コンテンツの購入代金)が予め登録されており、ステップS305の処理によりコンテンツの代金が決済される。
ここで、図22のフローチャートを参照して、図21のステップS305の決済処理の詳細について説明する。この処理は、管理サーバ1002が、ネットワークなど介して受付装置1001と通信を行い、受付装置1001を制御して実行する。
ステップS321において、管理サーバ1002は、携帯デバイス1008の決済情報を取得する。携帯デバイス1008には、予めコンテンツ利用料金の決済方法などを表す決済情報が記憶されており、管理サーバ1002は、受付装置1001を制御して決済情報を取得する。
ステップS322において、管理サーバ1002は、ステップS321で取得した決済情報に基づいて決済方法を選択する。この例では、コンテンツ利用料金の決済方法としてプリペイド残高からの減額と、クレジットカードによる決済の2種類があるものとする。
ステップS322において、決済方法はプリペイド残高からの減額であると判定された場合、処理は、ステップS323に進む。ステップS323において、管理サーバ1002は、例えば、ステップS321で取得した決済情報に含まれるプリペイド残高を取得する。
ステップS324において、管理サーバ1002は、ステップS323で取得したプリペイド残高に基づいて、コンテンツの代金を、決済可能か否かを判定する。プリペイド残高がコンテンツの代金を下回っている場合、決済可能ではないと判定され、処理は、ステップS327に進みエラー処理が実行される。一方、プリペイド残高がコンテンツの代金と同じかまたは上回っている場合、決済可能と判定され、処理は、ステップS325に進む。
ステップS325において、管理サーバ1002は、決済処理を行う。
ステップS326において、管理サーバ1002は、携帯デバイス1008のプリペイド残高を、ステップS325で決済されたコンテンツの代金の分だけ減額する。
なお、ステップS326の処理が先に実行され、その後ステップS325の処理が実行されるようにしてもよい。
一方、ステップS322において、決済方法はクレジットカードによる決済であると判定された場合、処理は、ステップS328に進む。ステップS328において、管理サーバ1002は、例えば、ステップS321で取得した決済情報に含まれるクレジットカード番号などのクレジット情報を取得する。
ステップS329において管理サーバ1002は、決済処理を行う。これにより、例えば、ネットワークを介して接続される決済サーバなどに、ステップS328の処理により取得されたクレジット情報と、コンテンツの代金に関する情報が送信され、決済が行われる。
このようにして決済処理が行われる。
図21に戻って、ステップS305の処理の後、ステップS306において、管理サーバ1002は、ネットワークなど介して送信装置1003と通信を行い、送信装置1003を制御して、ステップS301の処理で特定されたコンテンツのデータを信号に変換して、ステップS303の処理でサーチされた信号電極1048から送信し、コンテンツのデータを携帯デバイス1008に書き込む。
なお、送信されるコンテンツのデータを秘匿するために(購入者以外のユーザに不正に取得されないようにするために)、予め所定のアルゴリズムで暗号化しておくようにしてもよい。この場合、管理サーバから携帯デバイス1008に、暗号化されたデータを復号するための鍵の情報がさらに送信され、携帯デバイス1008において暗号化されたコンテンツのデータが復号され、コンテンツが再生される。鍵の情報は、コンテンツとともに送信されるようにしてもよいし、クレジットカードの決済が完了したことが確認された後、別途送信されるようにしてもよい。
次に、図23のフローチャートを参照して、上述した購入処理に伴う携帯デバイス1008の処理について説明する。
ステップS351において、携帯デバイス1008は、受付装置1001または送信装置1003からの通信要求を受信したか否かを判定し、通信要求を受信したと判定されるまで待機する。
ステップS352において、携帯デバイス1008は、自身のデバイスIDを送信する。ステップS352の処理の後、処理はステップS353に進み、携帯デバイス1008は、決済情報の取得要求があったか否かを判定し、取得要求があったと判定された場合、携帯デバイス1008は、ステップS354において、決済情報を送信する。
なお、ステップS353において、決済情報の取得要求がなかったと判定された場合、処理は、ステップS351に戻る。
ステップS355において、携帯デバイス1008は、送信装置1003から信号電極1048を介して送信されるコンテンツのデータに対応する信号を受信し、コンテンツのデータを取得する。ステップS356において、携帯端末は受信が終了したか否かを判定し、受信が終了したと判定されるまで、コンテンツのデータに対応する信号の受信を継続する。
このようにして、携帯デバイス1008の処理が行われる。
このように、コンテンツ試聴装置1000を利用してコンテンツを購入したり、有料で試聴したりすることが可能となる。
なお、以上においては、送信装置の信号電極1048は、店舗内に複数敷設される例について説明したが、信号電極1048が充分大きな1つまたは少数の電極として構成されるようにすることも可能である。この場合、1つの信号電極1048上に複数のユーザ(携帯デバイス)が存在することも考えられるため、送信装置1003は、それぞれの携帯デバイスとの間で、例えば周波数分割多重通信を行う。すなわち、送信装置1003は、通信に先立って、利用可能な複数の周波数帯の中からそれぞれの携帯デバイスとの通信に用いる周波数帯を割り当てる処理を行い、割り当てられた周波数を用いてそれぞれの携帯デバイスと通信することにより1つの信号電極1048を用いて複数の携帯デバイスと同時に通信することが可能となる。
また、以上においては、CDなどに記録された楽曲などのコンテンツを試聴する場合の例について説明したが、本発明をDVD(Digital Versatile Disk)などに記録された映像などのコンテンツの視聴に適用することも可能である。
なお、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、インターネットなどのネットワークや、リムーバブルメディアなどからなる記録媒体からインストールされる。
なお、この記録媒体は、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディアにより構成されるものだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROMや、記憶部に含まれるハードディスクなどで構成されるものも含む。
本明細書において上述した一連の処理を実行するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
従来のCD試聴システムの例を示す図である。 本発明を適用した通信システムの一実施形態に係る構成例を示す図である。 理想状態における、図2の通信システムの等価回路の例を示す図である。 図3のモデルにおいて、受信負荷抵抗の両端に生じる電圧の実効値の計算結果の例を示す図である。 図2の通信システムの配置例を示す図である。 本発明を適用した通信システムの一実施形態に係る実際の利用例を示す図である。 本発明を適用した通信システムの一実施形態に係る他の利用例を示す図である。 通信処理の流れの例を示すフローチャートである。 本発明を適用した通信システムの、さらに他の構成例を示す図である。 本発明を適用したコンテンツ試聴システム1000の一実施形態に係る構成例を示すブロック図である。 図10受付装置と送信装置の内部構成の例を説明するブロック図である。 選択パネルの詳細な構成例を示すブロック図である。 店内に敷設される信号電極の例を示す図である。 図10の携帯デバイスの構成例を示すブロック図である。 図10の管理サーバの構成例を示すブロック図である。 コンテンツ試聴処理の例を説明するフローチャートである。 コンテンツ特定処理1の例を説明するフローチャートである。 管理サーバにより生成されるテーブルの例を示す図である。 携帯デバイスの処理の例を説明するフローチャートである。 コンテンツ特定処理2の例を説明するフローチャートである。 コンテンツ購入処理の例を説明するフローチャートである。 決済処理の例を説明するフローチャートである。 携帯デバイスの処理の別の例を説明するフローチャートである。
符号の説明
100 通信システム, 110 送信装置, 111 送信信号電極, 112 送信基準電極, 113 送信部, 120 受信装置, 121 受信信号電極, 122 受信基準電極, 123 受信部, 130 通信媒体, 961および962 送受信装置, 1000 コンテンツ試聴システム, 1001 受付装置, 1002 管理サーバ, 1003 送信装置, 1008 1007 ヘッドフォン, 携帯デバイス, 1023 信号発生部, 1024 信号復調部, 制御部1025, 1027 基準電極, 1028 信号電極, 1047 基準電極, 1048 信号電極, 1061 信号電極, 1062 基準電極, 1063 制御部

Claims (12)

  1. ユーザが携帯する端末と、前記端末と通信を行う情報処理装置とからなる情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記端末との間で行われる通信における信号であって、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための第1の信号電極と、
    前記信号の出力値を判定するための基準点を得るための第1の基準電極と、
    前記端末に送信すべきデータを特定する特定手段と、
    前記端末を特定する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された情報に対応する前記端末と通信可能な前記第1の信号電極を検索する検索手段と、
    前記特定手段により特定されたデータに対応する信号を、前記検索手段により検索された前記第1の信号電極から前記端末に送信する送信手段と
    前記特定手段により特定されたデータ、前記取得手段により取得された前記端末を特定する情報、および前記検索手段により検索された前記端末と通信可能な第1の信号電極を対応付けるテーブルを生成する生成手段とを備え、
    前記送信手段は、前記生成手段により生成された前記テーブルに基づいて、前記データに対応する信号を、前記第1の信号電極から前記端末に送信し、
    前記検索手段は、予め設定された時間が経過する都度、前記端末と通信可能な第1の信号電極を検索し、
    前記生成手段は、検索された前記第1の信号電極に関する情報に基づいて前記テーブルを更新し、
    前記端末は、
    前記情報処理装置との間で行われる通信における信号であって、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための第2の信号電極と、
    前記信号の出力値を判定するための基準点を得るための第2の基準電極と、
    前記情報処理装置に、自分が記憶している情報を信号として送信する記憶情報送信手段と、
    前記情報処理装置から送信される信号を受信する受信手段とを備える
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. ユーザが携帯する端末と通信を行う情報処理装置であって、
    前記端末との間で行われる通信における信号であって、通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための信号電極と、
    前記信号の出力値を判定するための基準点を得るための基準電極と、
    前記端末に送信すべきデータを特定する特定手段と、
    前記端末を特定する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された情報に対応する前記端末と通信可能な信号電極を検索する検索手段と、
    前記特定手段により特定されたデータに対応する信号を、前記検索手段により検索された信号電極から前記端末に送信する送信手段と、
    前記特定手段により特定されたデータ、前記取得手段により取得された前記端末を特定する情報、および前記検索手段により検索された前記端末と通信可能な信号電極を対応付けるテーブルを生成する生成手段とを備え、
    前記送信手段は、前記生成手段により生成された前記テーブルに基づいて、前記データに対応する信号を、前記信号電極から前記端末に送信し、
    前記検索手段は、予め設定された時間が経過する都度、前記端末と通信可能な信号電極を検索し、
    前記生成手段は、検索された前記信号電極に関する情報に基づいて前記テーブルを更新する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記信号電極は、前記基準電極よりも前記通信媒体に対して静電結合が強くなるように設けられ、
    前記信号電極と前記基準電極の間に生じた電位差に対応する信号が送信または受信される
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記特定手段は、
    複数のデータに対応する複数の信号電極のうち、前記端末と通信可能な信号電極を検索し、検索された前記電極に基づいて、前記データを特定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記特定手段は、
    前記端末から送信される信号に基づいて前記データを特定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 前記データに対応する物体に、前記端末と通信する信号電極が設けられ、
    前記ユーザが、前記データに対応する物体にふれたとき、前記物体に設けられた信号電極から送信される信号に基づいて、前記端末が前記特定手段に送信する信号に基づいて前記データが特定される
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記データは、コンテンツとしての音声データであり、
    前記端末は、前記ユーザが装着するヘッドフォンに組み込まれている
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  8. 前記送信手段が前記データの信号を、前記端末に送信する信号電極は、前記コンテンツを販売する店舗の床に埋設され、
    前記通信媒体は、人体であり、
    前記検索手段は、前記ユーザが立っている位置に埋設された信号電極を、前記端末と通信可能な信号電極として検索する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  9. 前記データは暗号化されて前記端末に送信される
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  10. 通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための信号電極と、前記信号の出力値を判定するための基準点を得るための基準電極とを有し、前記信号電極が送信または受信する信号に基づいて、ユーザが携帯する端末と通信を行う情報処理装置の情報処理方法であって、
    前記端末に送信すべきデータを特定する特定ステップと、
    前記端末を特定する情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップの処理により取得された情報に対応する前記端末と通信可能な信号電極を検索する検索ステップと、
    前記特定ステップの処理により特定されたデータに対応する信号を、前記検索ステップの処理により検索された信号電極から前記端末に送信する送信ステップと、
    前記特定ステップの処理により特定されたデータ、前記取得ステップの処理により取得された前記端末を特定する情報、および前記検索ステップの処理により検索された前記端末と通信可能な信号電極を対応付けるテーブルを生成する生成ステップとを含み、
    前記送信ステップの処理は、前記生成ステップの処理により生成された前記テーブルに基づいて、前記データに対応する信号を、前記信号電極から前記端末に送信し、
    前記検索ステップの処理は、予め設定された時間が経過する都度、前記端末と通信可能な信号電極を検索し、
    前記生成ステップの処理は、検索された前記信号電極に関する情報に基づいて前記テーブルを更新する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  11. 通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための信号電極と、前記信号の出力値を判定するための基準点を得るための基準電極とを有し、前記信号電極が送信または受信する信号に基づいて、ユーザが携帯する端末と通信を行う情報処理装置に情報処理を行わせるプログラムであって、
    前記端末に送信すべきデータの特定を制御する特定制御ステップと、
    前記端末を特定する情報の取得を制御する取得制御ステップと、
    前記取得制御ステップの処理により取得された情報に対応する前記端末と通信可能な信号電極の検索を制御する検索制御ステップと、
    前記特定制御ステップの処理により特定されたデータに対応する信号の、前記検索制御ステップの処理により検索された信号電極から前記端末への送信を制御する送信制御ステップと、
    前記特定制御ステップの処理により特定されたデータ、前記取得制御ステップの処理により取得された前記端末を特定する情報、および前記検索制御ステップの処理により検索された前記端末と通信可能な信号電極を対応付けるテーブルの生成を制御する生成制御ステップとを含む処理をコンピュータに実行させ、
    前記送信制御ステップの処理は、前記生成ステップの処理により生成された前記テーブルに基づいて、前記データに対応する信号を、前記信号電極から前記端末に送信し、
    前記検索制御ステップの処理は、予め設定された時間が経過する都度、前記端末と通信可能な信号電極を検索し、
    前記生成制御ステップの処理は、検索された前記信号電極に関する情報に基づいて前記テーブルを更新する
    ことを特徴とするプログラム。
  12. 通信媒体を介して伝送させる信号を送信または受信するための信号電極と、前記信号の出力値を判定するための基準点を得るための基準電極とを有し、前記信号電極が送信または受信する信号に基づいて、ユーザが携帯する端末と通信を行う情報処理装置に情報処理を行わせるプログラムが記録されている記録媒体であって、
    前記端末に送信すべきデータの特定を制御する特定制御ステップと、
    前記端末を特定する情報の取得を制御する取得制御ステップと、
    前記取得制御ステップの処理により取得された情報に対応する前記端末と通信可能な信号電極の検索を制御する検索制御ステップと、
    前記特定制御ステップの処理により特定されたデータに対応する信号の、前記検索制御ステップの処理により検索された信号電極から前記端末への送信を制御する送信制御ステップと、
    前記特定制御ステップの処理により特定されたデータ、前記取得制御ステップの処理により取得された前記端末を特定する情報、および前記検索制御ステップの処理により検索された前記端末と通信可能な信号電極を対応付けるテーブルの生成を制御する生成制御ステップとを含む処理をコンピュータに実行させ、
    前記送信制御ステップの処理は、前記生成ステップの処理により生成された前記テーブルに基づいて、前記データに対応する信号を、前記信号電極から前記端末に送信し、
    前記検索制御ステップの処理は、予め設定された時間が経過する都度、前記端末と通信可能な信号電極を検索し、
    前記生成制御ステップの処理は、検索された前記信号電極に関する情報に基づいて前記テーブルを更新する
    プログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
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