JP5772304B2 - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

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本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関し、特に、人体通信方式によりデータ通信を行う技術に関する。
従来、操作パネルを操作しているユーザの人体を介して人体通信を行う技術がある。例えば特許文献1に開示された画像形成装置は、操作パネルに人体通信センサユニットが内蔵されており、ユーザが操作パネルに指先を接触させると、その指先を介してユーザの保持する携帯対端末とデータ通信を行う構成である。しかし、上記のようにユーザが操作パネルを操作したままの状態でデータ通信を行う構成では、ユーザは、そのデータ通信が完了するまで操作パネルの操作状態を継続する必要がある。そのため、データ量が多い場合にはデータ転送時間が長くなり、それに伴ってユーザは、長時間、操作パネル2を操作した状態の姿勢を続けなくてはならないので、操作負担が大きくなる。
一方、特許文献2には、フロアマット型通信装置によって人体通信を行う技術が開示されている。上記フロアマット型通信装置は、データ通信可能なトランシーバを備えて床面に敷設される構成である。そしてユーザが携帯端末を保持している状態でフロアマット型通信装置上に立つと、人体とフロアマット型通信装置とが接触した状態となるので、ユーザの人体を介してフロアマット型通信装置と携帯端末とでデータ通信が行われる。このような構成によれば、ユーザがフロアマット型通信装置上に立つだけでデータ通信が行われるので、例えば特許文献1に開示された画像形成装置のようにユーザが操作パネル2に対して操作し続ける必要が無くなる。これによりユーザの操作負担が軽減される。
特開2010−183306号公報 特開2010−183503号公報
しかしながら、上記フロアマット型通信装置には以下のような問題がある。すなわちフロアマット型通信装置は、携帯端末を保持するユーザがそのフロアマット型通信装置に立つと、その携帯端末を自動認識し人体通信によるデータ通信を自動的に開始するように構成されている。これによりユーザは、特別な操作を必要とせずフロアマット型通信装置上に立つだけ良いという利点が得られる。しかしその一方で、携帯端末を保持するユーザが、例えば通りすがりに人体通信を意図せずフロアマット型通信装置上に単に踏み込んだ場合であっても、フロアマット型通信装置は、その携帯端末を認識することで人体通信を自動的に開始してしまう。その場合、フロアマット型通信装置と携帯端末との接続は一時的なものであるため、フロアマット型通信装置は、例えば携帯端末との接続が遮断されることで通信エラーが生じたと誤認してしまう。
そのような場合、ユーザは、エラー解除などの操作を行う必要が生じるので手間となる。仮にフロアマット型通信装置を人の往来が頻繁な場所に設置してしまうと、それに伴って上記のような誤作動を頻繁に起こすようになってしまいユーザの操作負担が更に大きくなる。このように、特許文献2に開示されたフロアマット型通信装置は、ユーザの操作負担が軽減されるという利点を有する一方で、人体通信を意図しないユーザが単に接触するだけで通信エラーなどの誤作動が生じてしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、人体通信を行う場合において、ユーザの操作負担を軽減し、且つ人体通信に伴う誤作動を未然に防止することのできる情報処理装置及び情報処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ユーザの人体を介して、そのユーザによって保持される携帯端末とデータ通信を行う情報処理装置であって、ユーザによる所定の操作が行われることに伴って、ユーザの人体を介して前記携帯端末と通信可能な状態となる第1の通信手段と、前記第1の通信手段とは別に設けられ、前記情報処理装置の周囲所定位置にユーザが位置する状態で、そのユーザの人体を介して前記携帯端末と通信可能な状態となる第2の通信手段と、前記第1の通信手段を介して前記携帯端末とのデータ通信を行った後に、前記第2の通信手段を介して前記携帯端末とのデータ通信を行う通信経路に切り替える通信切替手段と、を備え、前記通信切替手段は、前記第2の通信手段を介してデータ通信を行う通信経路に切り替えた後、前記第2の通信手段と前記携帯端末との通信状態に基づいて、データ通信を行う通信経路を前記第1の通信手段に切替えることを特徴とする構成である。
このような構成によれば、第1の通信手段と携帯端末とが通信可能な状態になった後、第2の通信手段を介して携帯端末との人体通信が開始されるので、単にユーザが情報処理装置の周囲所定位置に存在するだけでは、第2の通信手段による人体通信は開始されない。これにより情報処理装置は、人体通信に伴う誤作動を未然に防止することができる。また、第2の通信手段は、情報処理装置の周囲所定位置にユーザが位置する状態で、そのユーザの人体を介して携帯端末と通信可能な状態となるように構成される。このような構成によれば、ユーザは、情報処理装置の所定周囲に位置するだけで、情報処理装置と携帯端末とのデータ通信が行われるので、第1の通信手段に対する操作を長時間続ける必要が無くなる。これによりユーザの操作負担が軽減される。また、このような構成によれば、第2の通信手段を介して行うデータ通信の通信状態に基づいて、通信経路が第1の通信手段に切替えられるので、第2の通信手段を介してのみデータ通信を行うよりも効率的にデータ通信を行うことが可能である。例えば第2の通信手段を介して行うデータ通信の通信状態が良くない場合に、通信経路を第1の通信手段に切り替えることで通信状態が良くなる可能性がある。これにより短時間で例えば画像データなどの転送を完了させることができる。
請求項2に係る発明は、ユーザの人体を介して、そのユーザによって保持される携帯端末とデータ通信を行う情報処理装置であって、ユーザによる所定の操作が行われることに伴って、ユーザの人体を介して前記携帯端末と通信可能な状態となる第1の通信手段と、前記第1の通信手段とは別に設けられ、前記情報処理装置の周囲所定位置にユーザが位置する状態で、そのユーザの人体を介して前記携帯端末と通信可能な状態となる第2の通信手段と、前記第1の通信手段を介して前記携帯端末とのデータ通信を行った後に、前記第2の通信手段を介して前記携帯端末とのデータ通信を行う通信経路に切り替える通信切替手段と、を備え、前記第1の通信手段は、ユーザによる所定操作を入力する操作入力手段に含まれており、前記第2の通信手段は、前記情報処理装置の周囲所定位置に敷設されるフロアマットであり、前記通信切替手段は、前記フロアマットを介してデータ通信を行う通信経路に切り替えた後、通信対象となるデータのデータ量が所定量以下である場合に、データ通信を行う通信経路を前記フロアマットから前記操作入力手段に切替えることを特徴とする構成である。
このような構成によれば、ユーザの身体的な負担を低減させつつ通信効率を向上させることができる。すなわち操作入力手段は、一般的にノイズを拾うアンテナとなる部分をフロアマットよりも小さく構成することができるので、フロアマットよりもノイズの影響を受けにくい。上記構成によれば、通信対象となるデータのデータ量が所定量以下である場合には、操作入力手段を介してデータ通信を行うので、フロアマットを介してデータ通信を行うよりも通信効率が良くなり短時間でデータ通信を完了させることが可能である。そして、通信対象となるデータ量が大きい場合には、継続してフロアマットを介してデータ通信が行われるので、ユーザは、例えば操作パネルなどに指先を長時間接触させ続ける必要が無くなる。これによりユーザの身体的な負担が軽減される。
請求項にかかる発明は、請求項1又は2に記載の情報処理装置において、前記第1の通信手段を介して前記携帯端末との通信が可能になることに伴い、前記第1の通信手段を介して前記携帯端末から認証情報を取得してユーザ認証を行う認証手段を更に備え、前記通信切替手段は、前記認証手段によって行われるユーザ認証が成功した後に、前記第2の通信手段を介して前記携帯端末とのデータ通信を行う通信経路に切り替えることを特徴とする構成である。
このような構成によれば、第1の通信手段を介して携帯端末との通信が可能になることに伴って、自動的にユーザ認証を行うように構成される。これによりユーザは、パスワードなどを入力する必要が無くなり操作負担が軽減される。また、第2の通信手段を介してデータ通信が行われる前にユーザ認証が行われることでセキュリティが担保される。
請求項にかかる発明は、請求項に記載の情報処理装置において、前記認証手段は、前記通信切替手段によって通信経路が前記第2の通信手段に切り替えられた後、前記第2の通信手段を介して前記携帯端末から認証情報を再度取得してユーザ認証を行い、先のユーザ認証と同一ユーザが認証されることを条件として、前記第2の通信手段を介して前記携帯端末とのデータ通信を継続させることを特徴とする構成である。
このような構成によれば、第1の通信手段を介して認証されたユーザと、第2通信手段を介して認証されたユーザとの同一性が判断されるので、セキュリティが担保される。例えば、第1の通信手段を介して認証されたユーザと異なるユーザが携帯端末を保持して情報処理装置の周囲所定位置に存在する場合、その異なるユーザによって保持される携帯端末と情報処理装置とで誤ってデータ通信が行われてしまう可能性がある。しかし、上記構成によれば、通信経路の切り替え前後における同一性の判断が行われることにより第三者への情報漏洩を未然に防止することができる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記第2の通信手段は、前記第1の通信手段に対する操作が行われるときのユーザの位置に対応して敷設されるフロアマットであることを特徴とする構成である。
このような構成によれば、第2の通信手段がフロアマットであるので、ユーザがそのフロアマット上に立つことにより人体通信によるデータ通信を行うことが可能である。これによりユーザは、例えば操作パネルなどに指先を長時間接触させ続ける必要が無くなるので、身体的な負担が軽減される。また、上記フロアマットは、前記第1の通信手段に対する操作が行われるときのユーザの位置に対応して敷設される構成である。これによりユーザは、第2の通信手段を介して人体通信を行う際、第1の通信手段に対して操作を行った場所に留まったままで良いので身体的な負担が更に軽減される。
請求項に係る発明は、ユーザによる所定操作を入力する操作入力手段を備え、ユーザの人体を介して、そのユーザによって保持される携帯端末とデータ通信を行う情報処理装置において実行される情報処理方法であって、(a)ユーザの人体を介して前記操作入力手段と前記携帯端末とを通信可能に接続するステップと、(b)前記情報処理装置の周囲所定位置にユーザが位置する状態で、前記操作入力手段を介して通信可能に接続されるユーザの人体の部位とは異なる部位を介して前記携帯端末と通信可能に接続するステップと、(c)前記ステップ(a)によって前記操作入力手段と前記携帯端末とが通信可能に接続された後、前記ステップ(b)によって通信可能に接続されるユーザの所定部位を介して前記携帯端末とデータ通信を行うステップと、(d)前記ステップ(c)によってユーザの所定部位を介して前記携帯端末とデータ通信を行う状態に切り替えた後、前記携帯端末との通信状態に基づいてユーザの人体を介して前記操作入力手段と前記携帯端末とによるデータ通信を行うステップと、を有することを特徴とする構成である。
このような構成によれば、例えばユーザの指先などを介して操作入力手段と携帯端末とが通信可能に接続された後に、その指先とは異なる部位を介して情報処理装置と携帯端末との人体通信が開始される。従って、単にユーザが情報処理装置の周辺に位置するだけでは人体通信は開始されない。これにより情報処理装置は、人体通信に伴う誤作動を未然に防止することができる。また、情報処理装置は、操作入力手段を介して通信可能に接続されるユーザの人体の部位とは異なる部位を介して携帯端末とデータ通信を行うので、ユーザが例えばタッチパネルなどに指先を長時間接触させ続ける必要が無くなる。これにより情報処理装置は、ユーザの身体的な負担を軽減させることが可能である。
本発明によれば、人体通信を行う場合において、ユーザの操作負担を軽減し、且つ人体通信に伴う誤作動を未然に防止することができる。
情報処理装置の全体構成例を示す図である。 情報処理装置によって実行される処理の概略を模式的に示す図である。 情報処理装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。 携帯端末のハードウエア構成の一例を示す図である。 情報処理装置における制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。 情報処理装置において実行される全体的な処理手順の一例を示すフローチャートである。 情報処理装置において実行される認証処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 情報処理装置において実行される人体通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態における情報処理装置1の一例を示す図である。情報処理装置1は、例えば、コピー機能、スキャン機能、FAX機能及び印刷機能など各種機能を備える一般的な複合機である。また、情報処理装置1は、ユーザによる操作指示を入力する操作パネル2と、情報処理装置1の周囲の所定位置に配置されるフロアマット3とを備えている。尚、図例では、フロアマット3は、操作パネル2の設置箇所に対応して、情報処理装置1の正面側所定位置に敷設される場合を示している。
情報処理装置1は、ユーザが所持する携帯端末とデータ通信を行う場合、ユーザの人体を媒介させてデータ通信を行う人体通信方式が採用されている。上述した操作パネル2とフロアマット3は、そのような人体通信を行う際に、ユーザと情報処理装置1とをデータ通信可能な状態に接続するためのインタフェースとして機能するように構成される。すなわち操作パネル2には、その操作パネル2を操作するユーザの指先などを介して人体通信を行うためのインタフェースとしてパネル通信部2aが内蔵されている。また、フロアマット3には、そのフロアマット3に立った状態のユーザの足元から人体通信を行うためのインタフェースとしてマット通信部3aが内蔵されている。
人体通信は、例えば、人体の表面に現れる電界の強度変化を利用してデータ通信を行う電界方式が採用される。この電界方式は、人体と接触する電極又は人体に近接する電極を介して人体の表面に現れる電界の強度を変化させることによりデータを送信すると共に、人体の表面の現れる電界の強度変化を検知することによりデータを受信する方式である。
図2は、本実施形態における処理の概要を模式的に示す図である。以下においては、情報処理装置1から出力される画像データ10が、ユーザ7の人体を介して、そのユーザ7によって保持される携帯端末8に入力される場合を例示する。図例では、ユーザ7は、フロアマット3に立った状態で操作パネル2を操作している。情報処理装置1は、そのような状態で、ユーザ7の人体を介してユーザ7が保持する携帯端末8とデータ通信を行う構成である。
情報処理装置1は、例えばユーザ7が操作パネル2に設けられる人体通信用の電極などにタッチした場合に人体通信を行う処理を開始する。情報処理装置1は、操作パネル2にユーザ7の指先が接触している状態のとき、操作パネル2を介してユーザ認証を行う。つまり、情報処理装置1は、操作パネル2とユーザ7の人体とを介して携帯端末8から認証情報を取得し、その認証情報に基づきユーザ認証を行う。ユーザ認証が成功すると、情報処理装置1は、ユーザ7による操作指示に基づき例えばスキャンなどの各種処理を実行することが可能な状態となる。このとき例えば、スキャンにより得られる画像データ10の送信先が携帯端末8に設定されていると、情報処理装置1は、その携帯端末8に画像データ10を出力するための処理を開始する。
情報処理装置1は、ユーザ認証が成功すると、まず人体通信の通信経路を操作パネル2からフロアマット3に切替える。フロアマット3上にユーザ7が立っているとき、フロアマット3を介して情報処理装置1と携帯端末8とでデータ通信を行うことが可能な状態となる。情報処理装置1は、人体通信の通信経路をフロアマット3に切替えた後、スキャンにより得られる画像データ10をフロアマット3に出力する。これによりフロアマット3からユーザ7の人体を介して携帯端末8に画像データ10が送信されるので携帯端末8に画像データ10が格納される。
このように情報処理装置1は、ユーザ7が所持する携帯端末8とデータ通信を行う際、まず操作パネル2を通信経路に設定し、操作パネル2経由で携帯端末8から認証情報を取得してユーザ認証を行う。ユーザ認証に成功した後、更にユーザ7が所持する携帯端末8とのデータ通信が行われる際には、認証情報よりもデータ量の大きな画像データの送受信が行われることもある。そのためユーザが操作パネル2に指先を長時間触れておく必要が無いように、情報処理装置1は、ユーザ認証に成功することに伴い、人体通信の通信経路を操作パネル2からフロアマット3に切り替える構成になっている。フロアマット3は、人体通信の通信経路に設定されるまでの間は、通電が遮断されるように構成しても良い。以下、上記のように構成される情報処理装置1の具体的な構成について説明する。
図3は、情報処理装置1のハードウエア構成の一例を示す図である。情報処理装置1は、この情報処理装置1の動作を制御する制御部15と、人体通信を行う人体通信部18と、原稿を読み取って画像データを出力する読取部20と、画像データに基づき印刷処理を実行する印刷処理部21と、各種情報を記憶する記憶装置25と、上述した操作パネル2及びマット通信部3aと、を備え、それらがバス30を介して接続されることにより相互に通信可能に構成される。
制御部15は、CPU16とメモリ17とを備えており、各部の動作を制御するものである。CPU16は、記憶装置25に記憶されているプログラム26を読み出して実行する。プログラム26は、制御部15を後述する各種処理部として機能させるためのプログラムである。メモリ17は、CPU16がプログラムを実行することに伴う一時的なデータなどを記憶するものである。
操作パネル2は、上述したようにユーザによる操作指示を入力する構成を備えている。すなわち操作パネル2は、例えば液晶パネルなどで構成され各種情報を表示する表示部2bと、その表示部2bに対する操作を検知することでユーザによる操作指示を入力する操作入力部2cと、人体通信を行う際の電極などが組み込まれたパネル通信部2aとを備えている。パネル通信部2aは、上述したように操作パネル2を介して人体通信を行う際のインタフェースとなるものであり、本発明における第1の通信手段として設けられるものである。
人体通信部18は、人体通信を行う通信モジュールである。この人体通信部18は、人体通信を行う通信経路を、パネル通信部2a及びマット通信部3aの何れか一方に切り替える通信切替部19を備えている。そして人体通信部18は、通信切替部19によって切り替えられた通信部に対して携帯端末8への送信対象となるデータを出力したり、通信切替部19によって切り替えられた通信部を介して情報を受信し、その情報を制御部15に出力したりする構成である。
マット通信部3aは、上記パネル通信部2aと同様に、人体通信を行うための電極などを備える構成であり、本発明における第2の通信手段として設けられるものである。そのマット通信部3aが内蔵されるフロアマット3は、ユーザが操作パネル2を操作するときの位置に対応した場所に敷設される。そのためユーザは、自然な姿勢で操作パネル2を操作するとき、必然的にフロアマット3に立つ状態となる。
読取部20は、原稿画像を読み取って画像データを出力する処理部である。例えば、読取部20は、原稿載置台に載置された複数の原稿を先頭から1枚ずつ搬送する原稿搬送部や、読み取った原稿画像を画像データに変換して出力する画像データ出力部などを備えている。
印刷処理部21は、画像データに基づき印刷処理を実行することで印刷物を出力する処理部である。例えば、印刷処理部21は、1枚ずつ給紙された用紙に対して、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部、画像形成部によって形成されるトナー像(画像)を用紙に転写させる転写部、用紙に転写されたトナー像を定着させる定着部、印刷された印刷物を排出する印刷物搬送部などを備えている。
記憶装置25は、上述したプログラム26の他に認証情報27を記憶する。認証情報27は、管理者などによって予め登録されるユーザに関する情報であり、ユーザ認証を行う際に参照される。認証情報27には、例えば携帯端末8を保持するユーザを識別するための識別情報などが含まれている。
図4は、携帯端末8のハードウエア構成の一例を示す図である。携帯端末8は、その携帯端末8の動作を制御する制御部8aと、人体通信を行うための人体通信部8bと、プログラムや画像データなどの各種情報を記憶する記憶装置8cとを備えている。また、携帯端末8は、バッテリや電源制御部など携帯するために必要な図示しない構成を備えている。制御部8aは、CPUやメモリなどを備えており、記憶装置8cに記憶されている各種プログラムを読出して実行することで人体通信に伴う処理を実行する。
また、人体通信部8bは、情報処理装置1との人体通信を行う通信モジュールである。記憶装置8cには、この携帯端末8を保持するユーザの識別情報などが記録された認証情報が記憶されている。これにより情報処理装置1は、記憶装置25に記憶されている認証情報27と携帯端末8から受け取る認証情報とに基づきユーザ認証を行うことが可能である。
図4に示す構成は、例えば携帯電話機やICカードなどに組み込まれたものであっても良い。例えば携帯端末8がICカードに組み込まれる場合、携帯端末8は、情報処理装置1から認証要求を受けたときに、そのICカードに予め記録されている認証情報を読み取って、その読み取った認証情報を情報処理装置1に送信するように構成される。
図5は、情報処理装置1における制御部15の機能構成の一例を示すブロック図である。以下、図5を参照しつつ制御部15における具体的な処理について説明する。制御部15は、上述したCPU16がプログラム26を実行することにより、パネル制御部31、認証部32及び画像データ送受信部33として機能する。
パネル制御部31は、操作パネル2の動作を制御する処理部である。まずユーザが操作パネル2のパネル通信部2aに指先などでタッチすると、パネル制御部31は、操作パネル2を介して人体通信が可能な状態であることを検知する。そしてパネル制御部31は、認証部32に対して認証処理を行うように指示する。
認証部32は、人体通信によりユーザ認証を行う処理部である。認証部32は、パネル制御部31による指示を受付けると、人体通信部18を介して携帯端末8に対して認証情報を要求する。このとき認証部32は、通信切替部19に対して通信経路をパネル通信部2aに設定するように指示する。通信切替部19は、認証部32による指示に従って通信経路をパネル通信部2aに設定する。そして人体通信部18は、認証部32から受け取る認証要求を、パネル通信部2aを介して携帯端末8に送信する。
認証部32は、携帯端末8が応答することにより出力される認証情報をパネル通信部2a及び人体通信部18を介して受け取ると、記憶装置25を検索して、携帯端末8から受け取った認証情報と同一の認証情報27が記憶装置25に記憶されているか否かを判断する。認証部32は、携帯端末8から受け取った認証情報と同一の認証情報27が記憶装置25に記憶されている場合には、ユーザ認証が成功したと判断する。これによりユーザは、情報処理装置1にログインすることになり情報処理装置1に対して各種操作指示を行うことが可能となる。一方、認証部32は、携帯端末8から受け取った認証情報と同一の認証情報27が記憶装置25に記憶されていない場合には、ユーザ認証が失敗したと判断する。ユーザ認証が失敗した場合には、制御部15は、例えばユーザによって手動入力されるパスワードなどに基づき認証処理を行っても良いし、認証処理を複数回試みた後、ユーザ認証が失敗した場合に人体通信に伴う処理を終了したりしても良い。
制御部15は、ユーザ認証が成功した場合、例えばユーザに対してログインが許可されたことを表示部2bにおいて報知すると共に、操作パネル2にメニュー画面などを表示し、ユーザに対して実行すべき処理を選択させる。このときユーザは、それまで操作パネル2に接触させていた指先を離して実行すべき操作を選択する。そして例えば、ユーザによってスキャン送信が選択されると、情報処理装置1は、送信宛先として携帯端末8が指定可能であることを操作パネル2に表示させる。以下においては、ユーザによってスキャン送信の送信宛先が携帯端末8に指定された場合の処理を例示する。
ユーザ認証に成功してユーザがログインした状態となると、情報処理装置1は、上述したように人体通信の通信経路を、パネル通信部2aからマット通信部3aに切り替える。例えばスキャン送信の送信宛先として携帯端末8が指定されると、情報処理装置1は、原稿画像を読み取って生成される画像データを、マット通信部3aからユーザの人体を介して携帯端末8に送信するように処理を行う。
ただし、本実施形態のようにパネル通信部2aとマット通信部3aとを併用して人体通信を行う構成の場合には、例えば操作パネル2のパネル通信部2aを操作するユーザと、フロアマット3上に立つユーザとが、それぞれ異なるユーザである場合が生じ得る。そのような事態が生じると、例えばスキャン送信によって送信される画像データに秘密情報が含まれるような場合にはセキュリティ上の問題が発生する。そのため、人体通信の通信経路を、パネル通信部2aからマット通信部3aに切り替えるときには、マット通信部3aを介して再びユーザ認証を行うことがより好ましい。
本実施形態の情報処理装置1は、そのような好ましい構成を採用している。つまり、情報処理装置1は、人体通信の通信経路を、パネル通信部2aからマット通信部3aに切り替えると、先のユーザ認証で認証されたユーザと同一のユーザがマット通信部3aを介して再び認証されることを条件として、マット通信部3aによる携帯端末8との人体通信を継続させる構成である。これにより、秘密情報が他のユーザに漏れてしまうことを防止できるようになる。以下、フロアマット3に設けられたマット通信部3aを介してユーザ認証を行う処理について詳しく説明する。
パネル通信部2aを介して行うユーザ認証が成功した後、メニュー画面などにおいて、例えばスキャン送信など情報処理装置1と携帯端末8とで画像データの送受信を行う処理がユーザによって選択されると、再び認証部32が機能する。認証部32は、まず通信切替部19に対して通信経路をマット通信部3aに切り替えるように指示する。通信切替部19は、認証部32による指示に従って通信経路をパネル通信部2aからマット通信部3aに切り替える。このように通信切替部19は、パネル通信部2aを介して行うユーザ認証が成功した後、通信経路をマット通信部3aに切り替える構成である。尚、このときマット通信部3aに対する通電が遮断された状態であれば、人体通信部18は、通信経路の切り替えに伴ってマット通信部3aへの給電を開始する。
通信切替部19によって通信経路が切替えられると、認証部32は、再び携帯端末8に対して認証情報を要求する。このとき既に通信経路がマット通信部3aに切り替えられているので、人体通信部18は、認証部32から受け取る認証要求を、マット通信部3aから人体を介して携帯端末8に送信する。そして認証部32は、携帯端末8が応答することにより出力される認証情報をマット通信部3aを介して受け取る。認証部32は、マット通信部3aを介して認証情報を受け取ると、そのマット通信部3aを介して受け取った認証情報と、先のユーザ認証によって取得したパネル通信部2aを介して受け取った認証情報との同一性を判断する。
認証部32は、マット通信部3aを介して受け取った認証情報と、パネル通信部2aを介して受け取った認証情報とが同一である場合に、ユーザ認証が成功したと判断する。一方、認証部32は、マット通信部3aを介して受け取った認証情報と、パネル通信部2aを介して受け取った認証情報とが同一でない場合に、ユーザ認証が失敗したと判断する。これにより情報処理装置1は、通信経路を切替える前後でユーザが同一である場合にのみマット通信部3aを介して画像データの送信を行うことが可能になる。
マット通信部3aを介して行うユーザ認証が成功した場合、制御部15は、例えばスキャン処理を開始させるスタートボタンを表示部2b表示させるように構成しても良い。一方、ユーザ認証が失敗した場合、制御部15は、ユーザによって手動入力されたパスワードなどに基づきユーザ認証を行っても良いし、例えば再び操作パネル2に通信経路を切り替えた後、そのパネル通信部2aを介してデータ通信を行っても良い。
マット通信部3aを介してユーザ認証が成功した場合、画像データ送受信部33が機能する。画像データ送受信部33は、画像データの送受信を制御する処理部である。画像データ送受信部33は、例えば表示部2bに表示されるスタートボタンが押下されることで読取部20を制御して原稿を読み取らせる。そして画像データ送受信部33は、読み取られる原稿に基づき得られる画像データを取得し、その画像データ10を人体通信部18に対して出力する。このとき通信経路はマット通信部3aに切り替えられているので、人体通信部18は、マット通信部3aを介して画像データを出力する。これによりマット通信部3aから出力される画像データは、ユーザの足元から人体を介して携帯端末8に入力し、その携帯端末8に格納される。
ところで、人体通信方式によってデータ通信を行う場合、ノイズの影響などにより携帯端末8と情報処理装置1との通信がデータ転送中に途切れてしまうことがある。この場合、画像データ送受信部33は、人体通信部18を介して再び携帯端末8との接続を試みて、再接続された場合に残りのデータの送受信を行う。
ノイズの発生要因は様々存在するが、フロアマット3に設けられるマット通信部3aは、操作パネル2に設けられるパネル通信部2aよりもノイズを拾うアンテナとなる部分の面積が大きいため、パネル通信部2aよりもノイズの影響を受けやすい。従ってフロアマット3を介して人体通信を行う場合、そのフロアマット3の周囲のノイズ量が多くなるに従って通信が途切れてしまうエラー回数も多くなる。このような場合、通信の断絶と再接続との繰り返しに伴いデータの転送所要時間も長くなってしまい通信効率が低下する。一方、操作パネル2は、ノイズを拾うアンテナとなる部分の面積が小さいためフロアマット3に比べるとノイズの影響が少ない。
情報処理装置1は、フロアマット3によって人体通信を行う場合に、上記のような不具合を未然に防止するため、フロアマット3により人体通信を行う場合の通信効率に基づいて、通信経路をマット通信部3aからパネル通信部2aに切替える構成になっている。以下においては、マット通信部3aを介して画像データの送信が開始された後において、その画像データを送信するための通信経路をマット通信部3aからパネル通信部2aに切替える処理を例示する。
マット通信部3aを介して画像データの送信が開始されると、画像データ送受信部33は、その画像データの送信を行う一方で、通信効率が低下したか否かを判断する。通信効率の低下を判断する手法については、例えば、分毎のエラー回数が所定の閾値を上回ったときに通信効率が低下したと判断しても良いし、データ転送開始時から現時点までの平均転送速度が所定の閾値を下回ったときに通信効率が低下したと判断しても良い。又は、フロアマット3にノイズ量を検知するノイズ検知センサを設け、そのノイズ検知センサからの検知結果が所定の閾値を上回ったときに通信効率が低下したと判断しても良い。
画像データ送受信部33は、上記のようにして通信効率が低下したと判断すると、画像データの送信を中断し、通信切替部19に対して通信経路をパネル通信部2aに切り替えるように指示する。通信切替部19は、画像データ送受信部33からの指示に従って通信経路をマット通信部3aからパネル通信部2aに切替える。このとき制御部15は、ユーザに対して指先などを操作パネル2の所定位置に再びタッチするように案内する画面を生成して表示部2bに表示することが好ましい。
そして、操作パネル2に対するユーザの指先などの接触を検知すると、画像データ送受信部33は、画像データの送信を再開して残りの画像データを人体通信部18に出力する。このとき通信経路がパネル通信部2aに既に切替えられているので、画像データは、そのパネル通信部2aから出力された後、ユーザの指先を介して携帯端末8に入力される。そして携帯端末8は、入力する画像データを記憶装置8cに格納する。
このように情報処理装置1は、フロアマット3を介して行う人体通信の通信効率が低下した場合に、そのマット通信部3aから、ノイズの影響を受けにくいパネル通信部2aに通信経路を切替えることができる構成である。これにより通信効率が向上する。
また例えば、情報処理装置1は、通信効率が低下することに伴って通信経路をマット通信部3aからパネル通信部2aに一旦切り替えた後、更に、通信経路をパネル通信部2aからマット通信部3aに再び切替えるように構成しても良い。上述したように、パネル通信部2aを介してデータ通信を行うと、転送所要時間が長くなることに伴いユーザの身体的な負担が大きくなることがある。そこで例えば、上記のようにノイズ検知センサなどが設けられている場合には、検知されるノイズ量が所定の閾値を下回ったことに伴って、通信経路を再びパネル通信部2aからマット通信部3aに切り替えるように構成しても良い。これによりユーザの身体的な負担が軽減される。
また、マット通信部3aからパネル通信部2aに通信経路を切り替えるための判断基準は、通信効率の低下に限られず、例えば、通信対象となるデータのデータ量であっても良い。上述したように、マット通信部3aは、パネル通信部2aよりもノイズによる影響を受けやすいので、マット通信部3aを介してデータ通信を行うよりもパネル通信部2aを介してデータ通信を行う方が、通信効率が良い。但し、パネル通信部2aを介してデータ通信を行う場合、データ量が大きい場合など転送所要時間が長くなる場合には、上述したようにユーザの身体的な負担が大きくなってしまう。そこで、以下のように構成しても良い。
すなわちユーザにとって負担とならない転送所要時間に対応するデータ量を基準値として予め設定しておく。画像データ送受信部33は、通信経路をパネル通信部2aからマット通信部3aに切り替えた後、通信対象となる画像データのデータ量が上記基準値以下であるか否かを判断する。そして、画像データ送受信部33は、通信対象となる画像データのデータ量が上記基準値以下である場合には、通信切替部19に対して通信経路をパネル通信部2aに切り替えるように指示する。このとき制御部15は、通信経路の切り替えの可否をユーザに選択させても良い。
通信切替部19は、画像データ送受信部33からの指示に従って通信経路をマット通信部3aからパネル通信部2aに切り替える。画像データ送受信部33は、通信切替部19によって通信経路が切り替えられると、操作パネル2にユーザの指先などが接触していることを条件として人体通信部18に対して画像データを送信する。これによりパネル通信部2aを介して画像データが携帯端末8に送信されるので通信効率が向上する。
一方、画像データ送受信部33は、通信対象となる画像データのデータ量が上記基準値を超える場合には、継続して通信経路をマット通信部3aに設定したまま、そのマット通信部3aを介して携帯端末8に画像データの送信を行う。これによりユーザは、操作パネル2を長時間操作し続ける必要が無くなるので身体的な負担が軽減される。
図6〜図8は、上記のように構成される制御部15において実行される処理手順の一例を示したフローチャートである。以下、各図を参照しつつ制御部15の処理手順について説明する。
図6は、制御部15において実行される全体的な処理の処理手順を示すフローチャートである。まず、ユーザの指先が操作パネル2にタッチされたことが操作入力部2cによって検知されると(ステップS1)、制御部15は、認証処理を実行する(ステップS2)。そして、制御部15は、認証処理においてユーザ認証が成功すると(ステップS3のYES)、人体通信処理を行う(ステップS4)。一方、制御部15は、認証処理においてユーザ認証が失敗すると(ステップS3のNO)、ステップS4をスキップする。以上のようにして、全体的な処理は終了する。
図7は、制御部15において実行される認証処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理が開始されると、制御部15は、通信切替部19に対してパネル通信部2aを通信経路として設定させる(ステップS21)。次に、制御部15は、人体通信を開始して携帯端末8から認証情報を取得する(ステップS22)。そして制御部15は、記憶装置25を検索し(ステップS23)、携帯端末8から受け取った認証情報と同一の認証情報27が記憶装置25に記憶されているか否かを判断する(ステップS24)。制御部15は、携帯端末8から受け取った認証情報と同一の認証情報27が記憶装置25に記憶されている場合(ステップS24のYES)、ユーザ認証が成功したと判断する(ステップS25)。一方、制御部15は、携帯端末8から受け取った認証情報と同一の認証情報27が記憶装置25に記憶されていない場合(ステップS24YNO)、ユーザ認証が失敗したと判断する(ステップS30)。
次に、制御部15は、メニュー画面などにおいて、情報処理装置1と携帯端末8とで画像データの送受信を行う処理がユーザによって選択されることを条件として、通信切替部19に対して通信経路をマット通信部3aに切り替えさせる(ステップS26)。次に制御部15は、マット通信部3aを介して携帯端末8から認証情報を取得する(ステップS27)。そして、制御部15は、マット通信部3aを介して受け取った認証情報と、先のユーザ認証によって操作パネル2を介して受け取った認証情報とが同一であるか否かを判断する(ステップS28)。
制御部15は、マット通信部3aを介して受け取った認証情報と、操作パネル2を介して受け取った認証情報とが同一である場合(ステップS28のYES)、マット通信部3aを介して行うユーザ認証が成功したと判断する(ステップS29)。一方、認証部32は、マット通信部3aを介して受け取った認証情報と、操作パネル2を介して受け取った認証情報とが同一でない場合(ステップS28のNO)、マット通信部3aを介して行うユーザ認証が失敗したと判断する(ステップS30)。以上のようにして認証処理は終了する。
図8は、制御部15によって実行される人体通信処理の詳細な処理手順を示すフローチャートである。この処理は、認証処理においてユーザ認証が成功した場合に実行される(図6でステップS3のYES)。この処理が開始されると、制御部15は、通信対象となる画像データのデータ量が基準値以下であるか否かを判断する(ステップS41)。制御部15は、通信対象となる画像データのデータ量が基準値を超えている場合には(ステップS41のNO)、その画像データを、マット通信部3aを介して携帯端末8に出力する(ステップS42)。
マット通信部3aを介して人体通信が行われているとき、制御部15は、通信効率が低下するか否かを監視し(ステップS43)、通信効率が低下しない場合には(ステップS43のNO)、継続してマット通信部3aを介して携帯端末8に画像データを出力する。そして画像データの出力が完了すると(ステップS44のYES)、制御部15は、人体通信処理を終了する。
一方、制御部15は、画像データのデータ量が基準値以下である場合(ステップS41のYES)、又はマット通信部3aを介して行うデータ通信の通信効率が低下した場合(ステップS43のYES)、通信切替部19に対して通信経路をパネル通信部2aに切り替えさせる(ステップS45)。そして、制御部15は、操作パネル2にユーザの例えば指先などが接触されていることを条件として、パネル通信部2aを介して携帯端末8に画像データを出力する(ステップS46)。制御部15は、画像データの出力が完了すると(ステップS47のYES)、人体通信処理を終了する。以上のようにして人体通信処理は全て終了する。
上述した説明では、情報処理装置1から携帯端末8に対して画像データを送信するスキャン送信を例に挙げて説明した。それとは逆に、携帯端末8から情報処理装置1に対して画像データを送信する場合についても、基本的に上記と同様の処理を行うことが可能である。例えば、以下に説明するように、情報処理装置1は、携帯端末8に記憶されている画像データを人体通信によって取得し、その画像データを印刷出力することが可能である。
制御部15は、パネル通信部2aを介して行う認証処理が終了することに伴って表示されるメニュー画面において、携帯端末8に記憶されている画像データを印刷出力することが指示されると、通信切替部19に対して通信経路をマット通信部3aに切替えさせると共に、マット通信部3aを介してユーザ認証を行う。マット通信部3aを介してユーザ認証が成功すると、制御部15は、携帯端末8に記憶されている画像データのファイル名などを記憶装置8cから読出して表示部2bに一覧表示させる。そして制御部15は、印刷出力すべき画像データがユーザによって選択されると、マット通信部3aを介して携帯端末8から画像データを読出し、読出した画像データを印刷処理部21に印刷出力させる。
以上のように本実施形態では、情報処理装置1は、操作パネル2に対してユーザがタッチすることに伴って、そのユーザの指先を介して携帯端末8と通信可能な状態になる。また、情報処理装置1は、その情報処理装置1の周囲所定位置に敷かれたフロアマット3にユーザが立ったとき、そのユーザの足元を介して携帯端末8と通信可能な状態になる。そして、情報処理装置1は、ユーザの指先を介して操作パネル2と携帯端末8とが通信可能な状態になることに伴って、マット通信部3aを介して携帯端末8と画像データの送受信を行う。
このような構成によれば、操作パネル2と携帯端末8とが通信可能な状態になった後、マット通信部3aを介して携帯端末8との人体通信が開始されるので、単にユーザが情報処理装置1の周辺に位置するだけではマット通信部3aを介する人体通信は開始されない。これにより情報処理装置1は、フロアマット3を介して行う人体通信に伴う誤作動を未然に防止することができる。また、操作パネル2を介して通信可能な状態になった後には、マット通信部3aを介してデータ通信が行われるので、ユーザは、操作パネル2に例えば指先などを長時間接触させ続ける必要がないので身体的な負担が軽減される。
また、本実施形態では、情報処理装置1は、パネル通信部2aを介してユーザ認証が成功した後に、マット通信部3aを介して携帯端末8と画像データの送受信を行う構成である。このような構成によれば、画像データの送受信が行われる前にユーザ認証が行われるのでセキュリティが担保される。
更に本実施形態では、情報処理装置1は、パネル通信部2aを介してユーザ認証を行った後であって、且つマット通信部3aを介して携帯端末8と画像データの送受信が行われる前に、更にマット通信部3aを介してユーザ認証を行う構成である。すなわち情報処理装置1は、パネル通信部2aを介して認証したユーザとマット通信部3aを介して認証したユーザとの同一性を判断し、通信経路の切り替え前後におけるユーザの同一性が肯定された場合に携帯端末8と画像データの送受信を行う構成である。
このような構成によれば、操作パネル2を介して認証されたユーザと、マット通信部3aを介して認証されたユーザとの同一性が判断されるので、セキュリティが担保される。例えば、操作パネル2を介して認証されたユーザと異なるユーザが携帯端末を保持してフロアマット3に踏み込んでいるような場合、その異なるユーザによって保持される携帯端末と情報処理装置1とで誤ってデータ通信が行われてしまう可能性がある。しかし、上記構成によれば、同一性の判断が行われることにより第三者への情報漏洩を未然に防止することができる。
また本実施形態では、情報処理装置1は、マット通信部3aを介して画像データの送受信が開始された後、通信効率が低下したか否かを判断する構成である。そして、情報処理装置1は、通信効率が低下したと判断した場合に、通信経路をマット通信部3aからパネル通信部2aに切替える構成である。
このような構成によれば、マット通信部3aを介して画像データの送受信が行われている場合の通信効率に基づき通信経路が操作パネル2に切替えられるので、マット通信部3aのみを用いてデータ通信を行う場合よりも、効率的にデータ通信を行うことが可能である。
更に本実施形態では、情報処理装置1は、マット通信部3aを介して送受信される画像データのデータ量が予め設定される基準値以下である場合には、通信経路をマット通信部3aからパネル通信部2aに切り替える構成である。一方、情報処理装置1は、画像データのデータ量が上記基準値を超える場合には、継続して通信経路をマット通信部3aに設定したまま画像データの送受信を行う構成である。
このような構成によれば、画像データのデータ量が基準値以下である場合には、操作パネル2を介して画像データの送受信が行われるので、通信効率が良くなる。一方、画像データのデータ量が基準値を超える場合には、マット通信部3aを介して画像データの送受信が行われるので、ユーザは、長時間操作パネル2に接触し続ける必要が無くなり身体的な負担が軽減される。
また、本実施形態では、フロアマット3は、ユーザが操作パネル2を操作するときの位置に対応した場所に敷設さている。このような構成によれば、情報処理装置1は、ユーザが自然な状態で操作パネル2を操作するとき、必然的にそのユーザがフロアマット3に立った状態になる。これによりユーザは、ユーザ認証が開始されてから最終的に画像データの転送が終了するまで、その場に留まったままで良いので身体的な負担が軽減される。
以上、本発明に関する実施形態について説明したが、本発明は上述した内容に限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
例えば、上述した実施形態では、情報処理装置1の一例として一般的な複合機である場合を例示したがこれに限られない。すなわち情報処理装置は、データの送受信が行われる機器であれば良く、例えば、一般的なパーソナルコンピュータ(PC)などであっても良い。また、通信対象となるデータは、画像データに限られず、例えばプログラムや、そのプログラムによって参照される参照データなどであっても良い。
また上述した実施形態では、情報処理装置1の周囲所定位置にユーザが位置する状態で人体通信可能な状態となる第2の通信手段の一例として、マット通信部3aを例示した。しかし、第2の通信手段は、これに限られるものではなく、例えば情報処理装置1の正面側筐体パネルに内蔵されたものであっても良い、また情報処理装置1の周囲に設置される衝立などに設けられるものであっても良い。さらには情報処理装置1の周囲に配置される椅子の座面などに第2の通信手段が設けられても良い。このような構成によっても、ユーザが指先を操作パネル2に長時間操作し続けることなくデータ通信を行うことが可能であるので、情報処理装置1は、ユーザの身体的な負担を軽減させることができる。
更に、上述した実施形態では人体通信が電界方式である場合を例示したが、これに限られない。例えば、導体である人体に微弱電流を流すことによりデータ通信を行う電流方式を採用することも可能である。
1 情報処理装置
2 操作パネル(操作入力手段)
2a パネル通信部(第1の通信手段)
3 フロアマット
3a マット通信部(第2の通信手段)
8 携帯端末
19 通信切替部(通信切替手段)
32 認証部(認証手段)

Claims (6)

  1. ユーザの人体を介して、そのユーザによって保持される携帯端末とデータ通信を行う情報処理装置であって、
    ユーザによる所定の操作が行われることに伴って、ユーザの人体を介して前記携帯端末と通信可能な状態となる第1の通信手段と、
    前記第1の通信手段とは別に設けられ、前記情報処理装置の周囲所定位置にユーザが位置する状態で、そのユーザの人体を介して前記携帯端末と通信可能な状態となる第2の通信手段と、
    前記第1の通信手段を介して前記携帯端末とのデータ通信を行った後に、前記第2の通信手段を介して前記携帯端末とのデータ通信を行う通信経路に切り替える通信切替手段と、
    を備え
    前記通信切替手段は、前記第2の通信手段を介してデータ通信を行う通信経路に切り替えた後、前記第2の通信手段と前記携帯端末との通信状態に基づいて、データ通信を行う通信経路を前記第1の通信手段に切替えることを特徴とする情報処理装置。
  2. ユーザの人体を介して、そのユーザによって保持される携帯端末とデータ通信を行う情報処理装置であって、
    ユーザによる所定の操作が行われることに伴って、ユーザの人体を介して前記携帯端末と通信可能な状態となる第1の通信手段と、
    前記第1の通信手段とは別に設けられ、前記情報処理装置の周囲所定位置にユーザが位置する状態で、そのユーザの人体を介して前記携帯端末と通信可能な状態となる第2の通信手段と、
    前記第1の通信手段を介して前記携帯端末とのデータ通信を行った後に、前記第2の通信手段を介して前記携帯端末とのデータ通信を行う通信経路に切り替える通信切替手段と、
    を備え、
    前記第1の通信手段は、ユーザによる所定操作を入力する操作入力手段に含まれており、
    前記第2の通信手段は、前記情報処理装置の周囲所定位置に敷設されるフロアマットであり、
    前記通信切替手段は、前記フロアマットを介してデータ通信を行う通信経路に切り替えた後、通信対象となるデータのデータ量が所定量以下である場合に、データ通信を行う通信経路を前記フロアマットから前記操作入力手段に切替えることを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記第1の通信手段を介して前記携帯端末から認証情報を取得してユーザ認証を行う認証手段を更に備え、
    前記通信切替手段は、前記認証手段によって行われるユーザ認証が成功した後に、前記第2の通信手段を介して前記携帯端末とのデータ通信を行う通信経路に切り替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記認証手段は、前記通信切替手段によって通信経路が前記第2の通信手段に切り替えられた後、前記第2の通信手段を介して前記携帯端末から認証情報を再度取得してユーザ認証を行い、先のユーザ認証と同一ユーザが認証されることを条件として、前記第2の通信手段を介して前記携帯端末とのデータ通信を継続させることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記第2の通信手段は、前記第1の通信手段に対する操作が行われるときのユーザの位置に対応して敷設されるフロアマットであることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  6. ユーザによる所定操作を入力する操作入力手段を備え、ユーザの人体を介して、そのユーザによって保持される携帯端末とデータ通信を行う情報処理装置において実行される情報処理方法であって、
    (a)ユーザの人体を介して前記操作入力手段と前記携帯端末とを通信可能に接続するステップと、
    (b)前記情報処理装置の周囲所定位置にユーザが位置する状態で、前記操作入力手段を介して通信可能に接続されるユーザの人体の部位とは異なる部位を介して前記携帯端末と通信可能に接続するステップと、
    (c)前記ステップ(a)によって前記操作入力手段と前記携帯端末とが通信可能に接続された後、前記ステップ(b)によって通信可能に接続されるユーザの所定部位を介して前記携帯端末とデータ通信を行うステップと、
    (d)前記ステップ(c)によってユーザの所定部位を介して前記携帯端末とデータ通信を行う状態に切り替えた後、前記携帯端末との通信状態に基づいてユーザの人体を介して前記操作入力手段と前記携帯端末とによるデータ通信を行うステップと、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
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