JP2004214737A - 動線表示システム、動線表示方法及び動線表示プログラム - Google Patents

動線表示システム、動線表示方法及び動線表示プログラム Download PDF

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直樹 今崎
Takashi Koiso
貴史 小磯
Kanako Hattori
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Abstract

【課題】ある観測エリア内の移動体の行動を視覚的に把握し、状況の視認度を向上することができる動線表示システムを提供する。
【解決手段】動線表示システム4は、動線観測システム1から動線記録情報を受信する動線情報受取部41と、移動体の現在位置の問い合わせが行われると、移動体一覧テーブルから移動体名を検索する検索部42と、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから、移動体の最新の発生イベントを取得し、現在の状態フラグになってからの経過時間を計算する移動体位置生成部46と、移動体の現在位置及び経過時間を表示する結果表示部48とを備える。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ある観測エリア内の移動体の行動を視覚的に把握する動線表示システム、動線表示方法及び動線表示プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、イベント会場等の集客施設内に受信機を複数設置し、施設内を移動する歩行者が発信機を所持することにより、歩行者の位置を推定することが行われている。発信機から送信された電波は、その周辺エリアの受信機が検出し、各受信機は、一つの位置検出システムに、無線あるいは有線で発信機から得た情報を送信する。このように、移動通信システムを利用し、歩行者などの移動体の位置の検出が可能な位置検出システム及び位置検出方法は開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
又、移動体通信制御装置(親機)と移動無線機(子機)との関係において、親機と子機の正確な位置情報を検知し、子機の位置を表示する移動端末位置情報表示システムは開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−178041号公報(第5−6頁、図1)
【0005】
【特許文献2】
特開平06−45989号公報(第4−6頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の表示システムでは、あるエリアの滞在人数が分かるだけであり、そのエリアが混み合っているのかどうかは分からない。又、エリア間をリンクで結んで歩行者等の動線を表示するとき、同じ順路を何度も通った場合、その順路を重ねて表示すると動線表示が乱雑になる。更に、特定の被観測者の動線及び現在位置を検索する場合、その信頼度を測る手段がない。
【0007】
上記の問題に鑑み、本発明は、ある観測エリア内の移動体の行動を視覚的に把握し、状況の視認度を向上することができる動線表示システム、動線表示方法及び動線表示プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴は、(イ)複数の受信機を備える観測エリア内で、発信機を携帯した移動体の動線を複数の受信機を介して観測する動線観測システムから、発信機ID、移動体名、受信機ID、時刻、受信機の検出エリアに対する発信機の到着あるいは離脱を示す検出フラグを含む動線記録情報を受信する動線情報受取部と、(ロ)移動体の現在位置の問い合わせが行われると、動線記録情報に基づいて更新される移動体毎の発生イベント数を格納する移動体一覧テーブルから移動体名を検索する検索部と、(ハ)発信機IDを元に、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから、移動体の最新の発生イベントを取得し、移動体個別履歴テーブルに格納される現在の状態フラグになってからの経過時間を計算する移動体位置生成部と、(ニ)移動体の現在位置及び経過時間を表示する結果表示部とを備える動線表示システムであることを要旨とする。ここで、「動線記録情報」は、動線記録ファイルとして受信されても良く、通信ネットワークを通じて提供されても良い。ここで、「発生イベント」とは、移動体が検出エリアに到着あるいは離脱するなど、移動体の位置が変化することを指す。
【0009】
本発明の第1の特徴に係る動線観測システムによると、経過時間を表示することにより、移動体の現在位置の信頼度が高まり、状況の視認度を向上することができる。
【0010】
又、第1の特徴に係る動線表示システムの結果表示部は、移動体の状態フラグが不明である場合は、観測エリア外の不明エリアに移動体を表示しても良い。この動線表示システムによると、移動体の現在位置が不明、即ち観測エリア内に存在しない可能性が高いことが把握できる。
【0011】
又、第1の特徴に係る動線表示システムは、移動体名を元に、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから移動体のすべての発生イベントを取得し、検出エリア間を移動体の移動順序を表す文字を付加した移動パスでつなぎ、複数回通過している移動パスについては、同一文字列中に複数の移動順序を表す文字を羅列し、移動体の動線を生成する動線生成部を更に備えても良い。この動線表示システムによると、二重に移動パスが表示されることがなく、動線表示の見にくさを軽減することができる。
【0012】
又、第1の特徴に係る動線表示システムは、検出エリアにおける現在の滞留者数と検出エリア毎の定員を取得し、(現在の滞留者数)/(定員)によって表される混雑度を計算し、混雑度を結果表示部に表示する混雑度生成部を更に備えても良い。この動線表示システムによると、検出エリア毎の現在の混雑具合が視覚的に把握できる。
【0013】
本発明の第2の特徴は、複数の受信機を備える観測エリア内で、発信機を携帯した移動体の動線を複数の受信機を介して観測する動線観測システムから、発信機ID、移動体名、受信機ID、時刻、受信機の検出エリアに対する発信機の到着あるいは離脱を示す検出フラグを含む動線記録情報を受信する動線表示システムにおいて、(イ)移動体の現在位置の問い合わせが行われると、動線記録情報に基づいて更新される移動体毎の発生イベント数を格納する移動体一覧テーブルから移動体名を検索するステップと、(ロ)発信機IDを元に、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから、移動体の最新の発生イベントを取得するステップと、(ハ)移動体個別履歴テーブルに格納される現在の状態フラグになってからの経過時間を計算するステップと、(ニ)移動体の現在位置及び経過時間を表示するステップとを含む動線表示方法であることを要旨とする。
【0014】
第2の特徴に係る混雑予測方法によると、経過時間を表示することにより、移動体の現在位置の信頼度が高まり、状況の視認度を向上することができる。
【0015】
又、第2の特徴に係る混雑予測方法の表示するステップは、移動体の状態フラグが不明である場合は、観測エリア外の不明エリアに移動体を表示しても良い。この動線表示方法によると、移動体の現在位置が不明、即ち観測エリア内に存在しない可能性が高いことが把握できる。
【0016】
本発明の第3の特徴は、複数の受信機を備える観測エリア内で、発信機を携帯した移動体の動線を複数の受信機を介して観測する動線観測システムから、発信機ID、移動体名、受信機ID、時刻、受信機の検出エリアに対する発信機の到着あるいは離脱を示す検出フラグを含む動線記録情報を受信する動線表示システムにおいて、(イ)移動体の現在位置の問い合わせが行われると、動線記録情報に基づいて更新される移動体毎の発生イベント数を格納する移動体名を移動体一覧テーブルから検索するステップと、(ロ)移動体名を元に、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから移動体のすべての発生イベントを取得するステップと、(ハ)検出エリア間を移動体の移動順序を表す文字を付加した移動パスでつなぎ、複数回通過している移動パスについては、同一文字列中に複数の移動順序を表す文字を羅列し、移動体の動線を表示するステップとを含む動線表示方法であることを要旨とする。
【0017】
第3の特徴に係る動線表示方法によると、二重に移動パスが表示されることがなく、動線表示の見にくさを軽減することができる。
【0018】
本発明の第4の特徴は、複数の受信機を備える観測エリア内で、発信機を携帯した移動体の動線を複数の受信機を介して観測する動線観測システムから、発信機ID、移動体名、受信機ID、時刻、受信機の検出エリアに対する発信機の到着あるいは離脱を示す検出フラグを含む動線記録情報を受信する動線表示システムにおいて、(イ)検出エリアにおける現在の滞留者数と検出エリア毎の定員を取得するステップと、(ロ)(現在の滞留者数)/(定員)によって表される混雑度を計算するステップと、(ハ)混雑度を、矩形の面積割合あるいは数値として表示するステップとを含む動線表示方法であることを要旨とする。
【0019】
第4の特徴に係る動線表示方法によると、検出エリア毎の現在の混雑具合が視覚的に把握できる。
【0020】
本発明の第5の特徴は、複数の受信機を備える観測エリア内で、発信機を携帯した移動体の動線を複数の受信機を介して観測する動線観測システムから、発信機ID、移動体名、受信機ID、時刻、受信機の検出エリアに対する発信機の到着あるいは離脱を示す検出フラグを含む動線記録情報を受信する動線表示システムに、(イ)移動体の現在位置の問い合わせが行われると、動線記録情報に基づいて更新される移動体毎の発生イベント数を格納する移動体一覧テーブルから移動体名を検索する手順と、(ロ)発信機IDを元に、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから、移動体の最新の発生イベントを取得する手順と、(ハ)移動体個別履歴テーブルに格納される現在の状態フラグになってからの経過時間を計算する手順と、(ニ)移動体の現在位置及び経過時間を表示する手順とを実行させる動線表示プログラムであることを要旨とする。
【0021】
又、第5の特徴に係る混雑予測プログラムの表示する手順は、移動体の状態フラグが不明である場合は、観測エリア外の不明エリアに移動体を表示しても良い。
【0022】
本発明の第6の特徴は、複数の受信機を備える観測エリア内で、発信機を携帯した移動体の動線を複数の受信機を介して観測する動線観測システムから、発信機ID、移動体名、受信機ID、時刻、受信機の検出エリアに対する発信機の到着あるいは離脱を示す検出フラグを含む動線記録情報を受信する動線表示システムに、(イ)移動体の現在位置の問い合わせが行われると、動線記録情報に基づいて更新される移動体毎の発生イベント数を格納する移動体名を移動体一覧テーブルから検索する手順と、(ロ)移動体名を元に、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから移動体のすべての発生イベントを取得する手順と、(ハ)検出エリア間を移動体の移動順序を表す文字を付加した移動パスでつなぎ、複数回通過している移動パスについては、同一文字列中に複数の移動順序を表す文字を羅列し、移動体の動線を表示する手順とを実行させる動線表示プログラムであることを要旨とする。
【0023】
本発明の第7の特徴は、複数の受信機を備える観測エリア内で、発信機を携帯した移動体の動線を複数の受信機を介して観測する動線観測システムから、発信機ID、移動体名、受信機ID、時刻、受信機の検出エリアに対する発信機の到着あるいは離脱を示す検出フラグを含む動線記録情報を受信する動線表示システムに、(イ)検出エリアにおける現在の滞留者数と検出エリア毎の定員を取得する手順と、(ロ)(現在の滞留者数)/(定員)によって表される混雑度を計算する手順と、(ハ)混雑度を、矩形の面積割合あるいは数値として表示する手順とを実行させる動線表示プログラムであることを要旨とする。
【0024】
本発明の第5〜7の特徴に係る動線表示プログラムを読み出すことにより、動線表示システム等に上記の手順を実行させることが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであることに留意すべきである。
【0026】
本発明の実施の形態に係る動線表示システムは、ある観測エリア内を移動する歩行者等の移動体の動線を観測する動線観測システムによって得られた情報から、観測エリア内の状況を視覚的に把握する。動線表示システムは、状況の視認度を向上するために、検索機能、動線表示機能、経過時間表示機能、混雑度表示機能、不明者検出機能を備える。
【0027】
(観測エリア内の受信機及び発信機)
以下において、移動体として、ある観測エリアを移動する歩行者を例にとり、歩行者の動線を観測する動線観測システムについて説明する。本発明の実施の形態に係る動線観測システムは、図1に示すように、ある観測エリア26内の歩行者22の動線を観測する。観測エリア26内には、位置を検出したい複数のエリア毎に受信機20a、20b、…、20eを設置する。一方、被観測対象である歩行者22には発信機21を携帯させる。
【0028】
この発信機21は、具体的には、無線タグ等が使用可能である。無線タグは、例えば、いわゆるRF−ID(Radio Frequency Identification)等からなり、図2に示すように、無線タグ30毎に異なるIDを保持する識別情報保持部31と、識別情報保持部31に保持されているIDに応じた所定の周波数の送信信号を生成する送信部32と、送信アンテナ33とを備えている。送信部32は、識別情報保持部31に保持されているIDに応じた送信信号を生成し、送信アンテナ33を介して送信する。
【0029】
この無線タグ30がIDに応じた信号を送信する間隔は、歩行者22の移動速度と、各受信機20a、20b、…、20eの配置間隔に応じて決定し、例えば通常の建物内を歩行によって移動する場合では数秒に1回程度とする。あるいは、会場内を歩行で移動する場合には受信機20a、20b、…、20eの配置間隔を狭くし、IDに応じた信号を送信する間隔を短くすることによって歩行者22の位置を検出する精度を向上させることができる。又、この送信間隔は、送信部32がIDに応じた信号を送信する間隔を制御することによって調整することができる。
【0030】
一方、受信機20a、20b、…、20eも、それぞれ固有のIDを持つ。受信機20a、20b、…、20eは、発信機21から発信機固有のIDを含む電波を検出する。受信機20a、20b、…、20eが電波を検出する領域は調整可能であり、調整によって検出エリアであるエリアA、エリアB、…、エリアEの範囲が変化する。受信機20a、20b、…、20eは、発信機21の検出に関する情報を、通信ネットワーク25を介して動線観測システム1内の受信機制御部13に送出する。
【0031】
次に、受信機20a、20b、…、20eが発信機21から受信する情報の処理方法について説明する。受信機20a、20b、…、20eは、発信機に関する情報(以下、「発信機情報」という。)のリストを保持する。発信機情報には、図3に示すように、発信機のID(タグID)、現在検出中か否かを示すフラグ、検出フラグが変化した時刻からの経過時間を示すカウンタが含まれる。
【0032】
受信機20a、20b、…、20eは、発信機21の電波を検出すると、発信機IDをキーに発信機情報リストを検索し、見つかれば発信機情報の更新処理を行い、見つからなければそのIDに関する発信機情報を新規に作成する。例えば、発信機ID「XXX」の発信機21の電波を検出し、その発信機情報がリストに無かった場合は、図3に示すように、発信機ID「XXX」の検出フラグをtrue、カウンタを0として、発信機ID「XXX」のリストを新規に作成する。以降、発信機ID「XXX」の発信機情報が検出されるたびカウンタを0にセットするとともに、検出フラグがfalseの場合には検出フラグをtrueに変更する。受信機20a、20b、…、20eは、所定の時間間隔tで図3のテーブルを調査し、すべての発信機についてカウンタを1加算する。又、受信機20a、20b、…、20eは、図3のテーブルにおいて、検出フラグがtrueの発信機についてそのカウンタを調べ、そのカウンタ値が所定の値cthを超えていれば、検出フラグをfalseに変更し、カウンタを0とする。例えば、図3の発信機ID「YYY」においては、検出フラグがfalseに変更された直後の状態を示し、一方発信機ID「ZZZ」においては検出フラグがfalseに変更されてから15ステップ時間が経過していることを示している。即ち、検出フラグがtrueの場合には、発信機IDに対応する発信機21が該当エリアで検出されていることが分かる。又、検出フラグがfalseの場合には、発信機IDに対応する発信機21が該当エリアにカウンタ値が示す時間検出されていないことが分かる。
【0033】
次に、受信機20a、20b、…、20eが、ネットワーク25を介して動線観測システム1内の受信機制御部13に情報を送出するタイミングについて、説明する。受信機20a、20b、…、20eは次の2種類のケースにおいて、発信機情報、発信機情報を送信した受信機のIDを「受信機情報」として、受信機制御部13に送出する。
【0034】
1.検出フラグがtrueに変化した時点
2.検出フラグがfalseに変化した時点
検出フラグがtrueに変化した時点とは、あるエリアへ歩行者22が到着した時点を指す。又、検出フラグがfalseに変化した時点とは、あるエリアから歩行者22が離脱した時点を指す。検出フラグがfalseに変化する時点は、trueの状態におけるカウンタ値が所定の値cthを経過した時点であるので、検出エリアの変動や電波の混線ではなく、確実に歩行者22がエリアを離脱したとみなせる時点である。この処理によって、動線観測システム1には、あるエリアへの歩行者の到着と、同エリアからの離脱が伝えられることになる。全エリアからの情報を総合すれば、観測エリア26内の歩行者22の移動履歴を得ることができる。
【0035】
(動線観測システムの構成)
本発明の実施の形態に係る動線観測システム1は、図1に示すように、通信ネットワーク25を介して、発信機21を携帯した歩行者22が移動する観測エリア26内の複数の受信機20a、20b、…、20eから送信される発信機情報を受信する受信機制御部13と、移動イベントを生成する外部イベント取込部12と、移動体の行動を予測するために用いる移動体モデルに基づいて、移動イベントを生成する模擬イベント取込部18と、外部イベント取込部12と模擬イベント取込部18から送られる移動イベントを切り替えて出力する入力切替部14と、移動体情報を更新し、歩行者の現在位置の推定を行うことと平行して、将来の混雑予測を行うイベント処理部16とを備える。更に、本発明の実施の形態に係る動線観測システム1は、記録イベント取込部11、移動体状態保持部15、観測用環境情報保持部17とを備える。
【0036】
受信機制御部13は、通信ネットワーク25を介して観測エリア26内にある受信機20a、20b、…、20eの動作制御を行うとともに、受信機20a、20b、…、20eから送られる受信機情報を外部イベント取込部12へ送出する。発信機情報に発信機情報を送信した受信機のIDを付加したものを「受信機情報」という。
【0037】
外部イベント取込部12は、受信機制御部13から送られてくる受信機情報に時刻情報を付加して入力切替部14に配送する。ここで、受信機情報に時刻情報を付加したものを、「移動イベント」と呼ぶ。
【0038】
記録イベント取込部11は、記録ファイル5に記述された移動イベントを読み取り、入力切替部14に送出する。記録ファイル5は、過去の移動イベントを記録したファイルであり、FDなどの記録媒体に保存されていても良い。外部イベント取込部12が観測エリア26内の現在の情報を取り込むことに対し、記録イベント取込部11は、観測エリア26内の過去の情報を取り込む。
【0039】
模擬イベント発生部18は、移動体モデル8に基づいて移動イベントを生成し、入力切替部14に送出する。移動体モデル8は、観測エリア26内の歩行者(移動体)の行動を予測するために用いる予測モデルである。移動体モデル8の構築方法は、後に詳述する。
【0040】
入力切替部14は、外部イベント取込部12、記録イベント取込部11、模擬イベント発生部18から送られる移動イベントを、モードに応じて切り替え、イベント処理部16へ送信する。動線観測システム1は、以下の3種類の動作モードを備える。
【0041】
1.モニタモード:観測エリア内の現在の様子を観測する。外部イベント取込部12から送られた移動イベントを用いる。
【0042】
2.再現モード:過去に記録した観測エリア内の情報から当時の様子を観測する。記録イベント取込部11から送られた移動イベントを用いる。
【0043】
3.シミュレーションモード:予測モデルを用いて、仮想環境における仮想歩行者の様子を予測する。模擬イベント取込部18から送られた移動イベントを用いる。但し、シミュレーションモードであっても、平行して、現在の観測エリア内の観察は継続される。
【0044】
モードの切替えは、入力部9等のユーザインタフェースを介して行われる。入力部9は、具体的には、キーボード、マウス等の機器を指す。入力部9から入力操作が行われると対応するキー情報が入力切替部14に伝達される。
【0045】
移動体状態保持部15は、全歩行者22の現在の状態と動線を保持する。具体的には、図4に示す移動体情報や移動体の現在位置を示す状態バッファを備える。例えば、図5に示すように、受信機20aによる検出エリアA、受信機20bによる検出エリアB、受信機20cによる検出エリアC、受信機20dによる検出エリアD、受信機20eによる検出エリアE、受信機20fによる検出エリアFを有する観測エリア26を歩行者が移動したとする。このとき、移動体状態保持部15は、各受信機20a、20b、…、20fから得られた情報から、各発信機ID毎の移動体情報を保持する。図4では、対象となる発信機21は、エリアAに15:30に到着し、30分間留まり、その後、エリアBに16:05に到着し、10分留まり、次に、エリアC、エリアE、エリアFに移動したことを示している。
【0046】
移動体状態保持部15は、RAM等の内部記憶装置を用いても良く、HDやFD等の外部記憶装置を用いても良い。
【0047】
観測用環境情報保持部17は、観測エリア26に関する環境情報を保持する。例えば、検出エリア間の位置関係や距離、通路情報を保持する。図5に示すような観測エリア26であると、エリアAとエリアCの間には仕切り27があるという情報を保持する。又、観測エリア26に推奨移動順路が提示されている場合は、その順路を保持する。更に、多くの発信機の動線から、全体として通ることが多い順路を保持する。これらの環境情報を用いて、イベント処理部16は、移動体状態保持部15の情報を更新する。観測用環境情報保持部17は、移動体状態保持部15と同様に、RAM等の内部記憶装置を用いても良く、HDやFD等の外部記憶装置を用いても良い。
【0048】
イベント処理部16は、移動イベントから移動体状態保持部15に保持された情報を更新し、歩行者の位置の推定を行う。この更新処理には、観測用環境情報保持部17に保持された環境情報を用いる。又、イベント処理部16は、図8に示すように、イベントキュー(待ち行列)とハンドラを備える。入力切替部14から供給される移動イベントは、イベントキューの最後に順次格納される。移動イベントを処理する際、ハンドラは、イベントキューの先頭から移動イベントを取り出し、順次処理を行う。そして、移動イベントを処理する毎に、移動体状態保持部15に保持される移動体情報、OD表、滞留時間表等を作成、更新する。
【0049】
イベント処理部16によって得られた歩行者ごとの動線は、動線記録ファイル6として出力される。ここで、動線記録ファイル6とは、歩行者の動線、即ち、場所と時刻の組み合わせで表現できる歩行者の移動履歴を記録したファイルである。動線表示システム4は、動線観測システム1から動線記録ファイル6を受信する。
【0050】
尚、図示してはいないが、本発明の実施の形態に係る動線観測システムは、予測モデルの更新や混雑予測を実行させるためのプログラムを保存するプログラム保持部を備えていても良い。プログラム保持部は、RAM等の内部記憶装置を用いても良く、HDやFD等の外部記憶装置を用いても良い。
【0051】
本発明の実施の形態に係る動線観測システムによると、歩行者の位置を精度良く検出し、歩行者の動線を途切れることなく観測できる。
【0052】
(動線観測方法)
次に、動線観測方法について、図6を用いて説明する。イベント処理部16は、入力切替部14から受け取る移動イベントを順次処理し、発信機21毎の動線を生成する。
【0053】
(イ)まず、ステップS101において、イベント処理部16は、イベントキューの先頭から移動イベントをひとつ取り出す。
【0054】
(ロ)次に、ステップS102において、移動体状態保持部15に保持された移動体情報及び状態バッファから、移動イベントの発信機IDに該当する移動体情報及び状態バッファを検索する。
【0055】
(ハ)次に、ステップS103において、移動体情報及び状態バッファを検索できなかった場合には、ステップS104に進み、新規に発信機ID用の移動体情報及び状態バッファを生成し、新規登録する。
【0056】
(ニ)次に、ステップS105において、移動イベントに基づいて、観測用環境情報保持部17に保持された環境情報を考慮し、状態バッファを更新する。例えば、エリア間の位置関係や距離、通路情報を利用して、2エリア間の可能経路を絞り込んだ上で、判定処理を行えば、現実にはあり得ない移動を推定することはなくなる。又、推奨移動順路の提示される環境においては、順路とは逆方向に移動する可能性は順方向よりも低いと考えられるため、推定時点までの動線と照合することにより、より確からしい存在位置推定が可能である。更に、他の発信機の動線から全体として通ることが多い順路と、推定対象の発信機の動線を照合することにより、より確からしい存在位置推定が可能である。“より確からしい”推定と行うというのは、どちらのエリアが正しいのか判断ができない場合に、確率的にひとつのエリアを選択することで、その際に利用する確率を順路や動線で決めるということである。更に、移動体状態保持部15に保持されるOD表や滞留時間表の作成、更新を行う。その他、検出エリアにCCDカメラ等の他のデバイスを設置し、この検出結果を考慮して、更新処理を行っても構わない。
【0057】
(ホ)次に、ステップS106において、更新された状態バッファにもとづいて、発信機の位置、即ち、歩行者の存在エリアを推定する。そして、推定された存在エリアを移動体情報のエリア部分等に格納する。
【0058】
(へ)次に、ステップS107において、ステップS105及びS106で状態バッファあるいは存在エリアが変化した場合には、ステップS108に進み、動線記録ファイル6を出力する。変化が無い場合は、ステップS101に戻り、上記の処理を繰り返す。
【0059】
本発明の実施の形態に係る動線観測方法によると、歩行者の位置を精度良く検出し、歩行者の動線を途切れることなく観測できる。
【0060】
(動線表示システム)
本発明の実施の形態に係る動線表示システム4は、動線観測システム1から動線記録ファイル6を随時受け取り、これに基づいて画面表示を行う。すなわち観測対象環境のイメージを画面上に表示し、その上に歩行者の存在位置や動線をマッピングする。
【0061】
図7に示すように、本発明の実施の形態に係る動線表示システム4は、動線情報受取部41、検索部42、移動体動線保持部43、表示用環境情報保持部44、動線生成部45、移動体位置生成部46、混雑度生成部47、結果表示部48を備える。
【0062】
動線情報受取部41は、動線観測システム1から随時送られてくる動線記録ファイル6を受信し、歩行者ごとに移動体動線保持部43に蓄積する。動線記録ファイル6は、具体的には、以下の要素を含む。
【0063】
・発信機IDと歩行者名
・受信機ID
・時刻
・検出フラグ
移動体動線保持部43は、図8に示す移動体一覧テーブル(歩行者一覧テーブル)及び図10に示す移動体個別履歴テーブル(歩行者個別履歴テーブル)を保持する。移動体一覧テーブル及び移動体個別履歴テーブルは、動線記録ファイル6に基づいて、更新される。移動体一覧テーブルは、n人いる歩行者について、歩行者i(i=1〜n)の発信機IDTIDi、歩行者名PEDi、現在までの発生イベント数NEiを格納する。新たな歩行者が来場するごとにテーブルの行が増やされる。又、各歩行者にイベントが発生するたびに発生イベント数が更新される。移動体個別履歴テーブルは、すべての歩行者についての移動の履歴が格納される。これらは各歩行者の滞在位置あるいは状態が変化するたびに更新される。歩行者一人(i)の履歴は、3行×NEi列の部分テーブルを構成する。その第j列(j=1〜NEi)は、ある時刻におけるイベントの記録を示す。すなわち受信機IDRID(i,j)、時刻TIM(i,j)、状態STAT(i,j)の組である。STAT(i,j)は、図9に示す「確定」、「不確定」等の状態フラグが入る。移動体一覧テーブルあるいは移動体個別履歴テーブルに更新が発生した場合、追加されたイベントが動線生成部45、移動体位置生成部46、混雑度生成部47に送出される。
【0064】
表示用環境情報保持部44は、観測対象環境の座標情報を記憶しており、これに基づいて結果表示部48は、画面上に環境のイメージを表示する。座標情報には、受信機IDとその設置位置座標の対応も含まれる。
【0065】
検索部42は、検索対象の移動体名をユーザ入力部40から受け取り、当該移動体を移動体動線保持部43に保持される歩行者一覧テーブル(移動体一覧テーブル)から検索する。
【0066】
移動体位置生成部46は、発信機IDを元に、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから、移動体の最新の発生イベントを取得し、移動体個別履歴テーブルに格納される現在の状態フラグになってからの経過時間を計算する。又、移動体動線保持部43より、歩行者の現在位置を取得し、これらを表示すべき座標に変換し、色などの表示形式を指定した上で、結果表示部48に歩行者の現在位置を表示させる。
【0067】
動線生成部45は、移動体名を元に、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから移動体のすべての発生イベントを取得し、検出エリア間を移動体の移動順序を表す文字を付加した移動パスでつなぎ、複数回通過している移動パスについては、同一文字列中に複数の該移動順序を表す文字をカンマで区切り付加し、移動体の動線を生成する。そして、この動線を結果表示部48に表示させる。
【0068】
混雑度生成部47は、検出エリアにおける現在の滞留者数と検出エリア毎の定員を取得し、(現在の滞留者数)/(定員)によって表される混雑度を計算する。そして、この混雑度を結果表示部48に表示する。
【0069】
結果表示部48は、移動体の現在位置及び現在の状態の経過時間、移動体の動線、混雑度等を表示する。又、移動体の状態フラグが不明である場合は、観測エリア外の不明エリアに移動体を表示する。結果表示部48は、モニタなどの画面を指し、液晶表示装置(LCD)、発光ダイオード(LED)パネル、エレクトロルミネッセンス(EL)パネル等が使用可能である。又、結果表示部48はプリンターなどでも構わない。
【0070】
尚、図示してはいないが、本発明の実施の形態に係る動線表示システムは、移動体の検索や移動体の現在位置、動線、混雑度等の表示を実行させるためのプログラムを保存するプログラム保持部を備えていても良い。プログラム保持部は、RAM等の内部記憶装置を用いても良く、HDやFD等の外部記憶装置を用いても良い。
【0071】
本発明の実施の形態に係る動線表示システムによると、ある観測エリア内の移動体の行動を視覚的に把握し、状況の視認度を向上することができる。
【0072】
(動線表示方法)
動線表示システムは、状況の視認度を向上するために、現在位置表示機能、経過時間表示機能、不明者表示機能、動線表示機能、混雑度表示機能を備える。
【0073】
<現在位置表示機能>
現在位置表示機能は、歩行者名あるいは発信機IDを指定し、対象者の現在位置を検索し、表示する機能である。現在位置がテキストによって回答されるほか、検索された歩行者は、移動体位置生成部46によって異なる表示形式(色などの変更)が与えられ、結果表示部48によって画面上に表示される。
【0074】
ユーザが、ユーザ入力部40を介して、ある歩行者の現在位置の問い合わせを行ったときの検索処理について、図11を用いて説明する。
【0075】
(イ)まず、ユーザ入力部40により、歩行者の位置の問い合わせが行われる。この問い合わせは、例えば、図12に示すビューアの「歩行者」欄に歩行者名を入力し、「更新」ボタンを押下することにより行われる。検索部42は、検索対象の歩行者名を受け取り、ステップS201において、当該歩行者を移動体動線保持部43に保持される歩行者一覧テーブル(移動体一覧テーブル)のPED1〜PEDnから検索する。ステップS202において、歩行者名がPEDiと一致すると判断した場合、ステップS204に移り、一致する歩行者名がない場合にはステップS203に移る。
【0076】
(ロ)ステップS204において、移動体位置生成部46は、歩行者一覧テーブルで検索した歩行者名の発信機IDを元に、移動体動線保持部43に保持される歩行者個別履歴テーブル(移動体個別履歴テーブル)から最新の発生イベント{RID(i,NEi)、TIM(i,NEi)、STAT(i,NEi)}を取得する。次に、ステップS205において、現状態の経過時間ELTIMを計算する。経過時間は、tを現在時刻とし、ELTIM=t−TIM(i,NEi)で計算可能である。
【0077】
(ハ)次にステップS206において、表示用環境情報保持部44を参照し、受信機ID RID(i,NEi)から場所名PLACEを検索する。移動体位置生成部46は、場所名PLACE、経過時間ELTIMとともにイベント情報を結果表示部48に検索結果表示命令として送出する。そして、ステップS207において、結果表示部48は、例えば、図13に示すように、観測エリア26を表示し、歩行者の現在位置を、色を変更するなど表示形式を変えて表示する。又、ステップS208において、結果表示部48は、例えば、図12に示すように、歩行者の状態、XYZ座標に換算した場合の現在位置、速度、滞留数等を表示する。
【0078】
一方、ステップS203に処理が移った場合には、仮のイベント(null,null,未到着)を生成し、PLACE=null、ELTIM=nullとともに結果表示部48に送出して処理を終了する。
【0079】
現在位置表示機能によると、対象者の現在の状態を把握でき、今後の行動を予測するのに役立つ。
【0080】
<経過時間表示機能及び不明者表示機能>
表示される現在位置の情報について、ユーザがその信頼度を考慮して判断できるように以下の機能を備える。
【0081】
・検索結果への状態と経過時間の付加
・不明エリアの設置
本発明の実施の形態に係る経過時間表示機能は、現在位置だけでなく検出状態と、現在の状態になってからの経過時間を表示する。現在位置を表示する場合、検索部42は、図14に示すステータスバーを結果表示部48に表示させる。ステータスバーの(A)の欄には「TARO」などの歩行者名が、(B)の欄には「A」などの検出エリアが、(C)の欄には「不確定」などの状態が、(D)の欄には「0:30」などの「不確定」状態になってから経過した時間が表示される。このように経過時間を付加することにより、例えば、確定で経過時間が数秒であれば、間違いなくその位置にいると確信が持てるし、不明で経過時間が数分であれば、実際にはその場所にはおらず付近に移動しているとみなせる。
【0082】
本発明の実施の形態に係る不明者表示機能は、不明状態が所定の時間続いた場合に、その場所にはおらずシステムが検出し得ない場所へ移動してしまったとして、特別に設けた不明エリアへ歩行者を移動させて表示する。例えば、図13に示すように、右下に行方不明欄を設け、不明状態が続いた「TARO」をここに表示する。これによって、観測エリアにいない歩行者を明示的に表示し、他の歩行者と区別することができる。
【0083】
上記の経過時間表示機能や不明者表示機能によると、回答された現在位置の信頼度が測れる。
【0084】
<動線表示機能>
歩行者の動線を表示するために、単に通過した検出エリアを線分で結ぶだけであると、どの順序で廻ったかなど不明な点が多い。又、何度も同じ場所を訪問するケースでは、動線の形そのものが分からなくなる。本発明の実施の形態に係る動線表示機能は、歩行者名あるいは発信機IDを指定し、対象者の動線(移動履歴)を検索し、動線に順序を付して表示する機能である。動線表示は、歩行者の現在位置がマッピング表示されている環境イメージ上に、更に、検索対象歩行者の行動履歴を動線としてイメージ表示するものである。
【0085】
ユーザが、ユーザ入力部40を介して、ある歩行者の動線表示の問い合わせを行ったときの検索処理について、図15を用いて説明する。
【0086】
(イ)まず、ユーザ入力部40により、歩行者の動線表示の問い合わせが行われる。この問い合わせは、例えば、図12に示すビューアの「歩行者」欄に歩行者名を入力し、「更新」ボタンを押下することにより行われる。検索部42は、検索対象の歩行者名を受け取ると、ステップS301において、当該歩行者を移動体動線保持部43に保持される歩行者一覧テーブル(移動体一覧テーブル)のPED1〜PEDnから検索する。ステップS302において、歩行者名がPEDiと一致すると判断した場合、ステップS303に移る。一致する歩行者名がない場合には処理を終了する。
【0087】
(ロ)次に、ステップS303において、動線生成部45は、移動体動線保持部43に保持される歩行者個別履歴テーブル(移動体個別履歴テーブル)からPEDiのすべてのイベント{RID(i,1)、TIM(i,1)、STAT(i,1)}〜{RID(i,NEi)、TIM(i,NEi)、STAT(i,NEi)}を取得する。
【0088】
(ハ)次に、ステップS304において、各位置における最低滞在時間を演算する。これは以下のように演算する。
【0089】
CASE1:次の場所へ移る直前の状態が「不明」の場合
最低滞在時間=(「不明」状態に変化した時刻)−(前の場所到着時刻)
CASE2:それ以外
最低滞在時間=(次の場所到着時刻)−(前の場所到着時刻)
ステップS304では、イベント間で同一の受信機IDが連続する場合には、ひとつの滞在イベントにまとめる作業を同時に実施する。その結果、動線情報{RID(i,1)、TIM(i,1)、MNT(i,1)}〜{RID(i,NSi)、TIM(i,NSi)、MNT(i,NSi)}が得られる。ここで、NSiは滞在数を表し、NSi≦NEiである。また、MNT(i,k),k=1〜NSiは、k番目の滞在イベントにおける最低滞在時間を示す。
【0090】
(ニ)次に、ステップS305において、表示用環境情報保持部44を参照し、受信機ID RID(i,1)〜RID(i,NSi)からそれぞれの場所名を検索する。次に、ステップS306において、動線生成部45は、動線情報を結果表示部48に動線表示命令として送出する。結果表示部48は、例えば、図13に示す環境イメージ上に図15に示す動線を表示する。図16では、エリア間の移動パスの中央部分に移動パスの順序が表示され、対象となる歩行者は、Aエリア→Bエリア→Fエリア→Gエリア→Cエリア→Fエリア→Eエリア→Dエリア→Eエリア→Cエリア→Gエリアと移動したことが分かる。Cエリア−Gエリア間、Dエリア−Eエリア間のように、複数回通過している移動パスについては、同一文字列中に順序を表す複数の数字をカンマで区切って表示することにより、表示の見にくさを軽減することができる。
【0091】
(ホ)又、ステップS307において、動線生成部45は、動線情報を結果表示部48に移動履歴表示命令として送出する。結果表示部48は、例えば、図12に示すように、テキストとして、ビューアの右画面に移動履歴等を表示しても良い。
【0092】
動線表示機能によって、対象者のこれまでの行動が視覚的に把握でき、今後の行動を予測するのに役立つ。
【0093】
<混雑度表示機能>
来場者が多い場合に、観測エリアイメージ上に来場者を一人一人表示すると、画面が乱雑になり、表示する情報量も多くなる。これを回避するために、本発明の実施の形態に係る混雑度表示機能は、歩行者の数を検出エリアの混雑度として表示する。
【0094】
ユーザは、ユーザ入力部40を介して、例えば、図17に示すような画面によって、混雑度表示のON/OFFを行う。(A)に示すチェックボックスにチェックし、図13に示す観測エリアイメージを表示すると、観測エリアイメージ上に図18に示すような混雑度表示が行われる。
【0095】
このとき、混雑度生成部47は、移動体動線保持部43と表示用環境情報保持部44から、各検出エリアにおける現在の滞留者数とその定員を取得する。表示用環境情報保持部44は、各検出エリアの定員を保持する。そして、各検出エリアが現在どの程度込み合っているかを(現在の滞留者数/定員)で表される「混雑度」を計算し、これを結果表示部48に表示させる。
【0096】
図18に示すように、混雑度表示は、(A)で示す混雑度イメージ表示と、(B)で示す混雑度数値表示がある。混雑度イメージ表示(A)は、検出エリアを示す矩形を1とし、その高さ方向を混雑度と想定して、混雑度の値によって矩形を異なる表現形式(異なる色等)で塗りつぶす。図18では、定員50名のエリアに31名が滞留歩行者として存在するので、下から約0.6の位置まで塗りつぶされている。滞留歩行者は、そのエリアにおいて状況が確定のもののみをカウントしても良く、不確定のものを含んでカウントしても良い。定員を超えた場合には、1の位置とする。混雑度数値表示(B)は、検出エリア名を示すテキストに代わり、“検出エリア名−滞留歩行者数/定員”というテキストを表示する。
【0097】
混雑度表示機能よって、現在の混雑具合が視覚的に把握できるようになる。
【0098】
本発明の実施の形態に係る動線表示方法によると、ある観測エリア内の移動体の行動を視覚的に把握し、状況の視認度を向上することができる。
【0099】
(その他の実施の形態)
本発明は上記の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0100】
例えば、本発明の実施の形態において、観測エリアを移動する移動体は、歩行者であると説明したが、これに限らないことは勿論である。
【0101】
又、本発明の実施の形態において、外部イベント取込部12で時刻情報を付加すると説明したが、受信機20a、20b、…、20eが受信機制御部13へ情報を送出する際に、時刻情報を付加しても構わない。但し、受信機20a、20b、…、20eよりも、外部イベント取込部12で時刻情報を付加するほうが、受信機20a、20b、…、20e間の時刻の誤差を考慮する必要がないという利点がある。
【0102】
又、本発明の実施の形態において、移動体動線保持部43、表示用環境情報保持部44を分けて備えると説明したが、一つの保持部で共用しても構わない。又、ユーザ入力部40と結果表示部48を分けて備えると説明したが、モニタ等の一つの装置で共用しても構わない。
【0103】
又、本発明の実施の形態において、移動体位置生成部46が、移動体個別履歴テーブルから移動体の最新の発生イベントを取得し、経過時間を計算すると説明したが、この機能を検索部42が行っても構わない。同様に、動線生成部48が、移動体個別履歴テーブルから移動体のすべての発生イベントを取得し、移動体の動線を生成すると説明したが、この機能を検索部42が行っても構わない。
【0104】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【0105】
【発明の効果】
本発明によると、ある観測エリア内の移動体の行動を視覚的に把握し、状況の視認度を向上する動線表示システム、動線表示方法及び動線表示プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る動線観測システムの構成ブロック図である。
【図2】本発明の実施に形態に係る発信機に備えられた無線タグの構成ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る発信機情報の一例である。
【図4】本発明の実施の形態に係る移動体情報の一例である。
【図5】本発明の実施の形態に係る観測エリアの一例である。
【図6】本発明の実施の形態に係る動線観測方法のフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係る動線表示システムの構成ブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る移動体一覧テーブルの一例である。
【図9】本発明の実施の形態に係る状態フラグの一例である。
【図10】 本発明の実施の形態に係る移動体個別履歴テーブルの一例である。
【図11】本発明の実施の形態に係る動線表示方法の現在位置表示機能を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係るユーザ入力部の表示例である。
【図13】本発明の実施の形態に係る動線表示方法の環境イメージの表示例である。
【図14】本発明の実施の形態に係る動線表示方法のステータスバーの表示例である。
【図15】本発明の実施の形態に係る動線表示方法の動線表示機能を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態に係る動線表示方法の動線表示の一例である。
【図17】本発明の実施の形態に係る動線表示方法の混雑度表示機能のオプション設定の一例である。
【図18】本発明の実施の形態に係る動線表示方法の混雑度表示の一例である。
【符号の説明】
1 動線観測システム
4 動線表示システム
5 記録ファイル
6 動線記録ファイル
8 移動体モデル
9 入力部
11 記録イベント取込部
12 外部イベント取込部
13 受信機制御部
14 入力切替部
15 移動体状態保持部
16 イベント処理部
17 観測用環境情報保持部
18 模擬イベント発生部
20a、20b、…、20e 受信機
21 発信機
22 歩行者
25 通信ネットワーク
26 観測エリア
27 仕切り
30 無線タグ
31 識別情報保持部
32 送信部
33 アンテナ
40 ユーザ入力部
41 動線情報受取部
42 検索部
43 移動体動線保持部
44 表示用環境情報保持部
45 動線生成部
46 移動体位置生成部
47 混雑度生成部
48 結果表示部

Claims (12)

  1. 複数の受信機を備える観測エリア内で、発信機を携帯した移動体の動線を前記複数の受信機を介して観測する動線観測システムから、前記発信機ID、前記移動体名、前記受信機ID、時刻、前記受信機の検出エリアに対する前記発信機の到着あるいは離脱を示す検出フラグを含む動線記録情報を受信する動線情報受取部と、
    前記移動体の現在位置の問い合わせが行われると、前記動線記録情報に基づいて更新される移動体毎の発生イベント数を格納する移動体一覧テーブルから前記移動体名を検索する検索部と、
    前記発信機IDを元に、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから、前記移動体の最新の発生イベントを取得し、前記移動体個別履歴テーブルに格納される現在の状態フラグになってからの経過時間を計算する移動体位置生成部と、
    前記移動体の現在位置及び前記経過時間を表示する結果表示部と
    を備えることを特徴とする動線表示システム。
  2. 前記結果表示部は、前記移動体の状態フラグが不明である場合は、前記観測エリア外の不明エリアに前記移動体を表示することを特徴とする請求項1に記載の動線表示システム。
  3. 前記移動体名を元に、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから前記移動体のすべての発生イベントを取得し、前記検出エリア間を前記移動体の移動順序を表す文字を付加した移動パスでつなぎ、複数回通過している移動パスについては、同一文字列中に複数の該移動順序を表す文字を羅列し、前記移動体の動線を生成する動線生成部を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の動線表示システム。
  4. 前記検出エリアにおける現在の滞留者数と前記検出エリア毎の定員を取得し、(前記現在の滞留者数)/(前記定員)によって表される混雑度を計算し、該混雑度を結果表示部に表示する混雑度生成部を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の動線表示システム。
  5. 複数の受信機を備える観測エリア内で、発信機を携帯した移動体の動線を前記複数の受信機を介して観測する動線観測システムから、前記発信機ID、前記移動体名、前記受信機ID、時刻、前記受信機の検出エリアに対する前記発信機の到着あるいは離脱を示す検出フラグを含む動線記録情報を受信する動線表示システムにおいて、
    前記移動体の現在位置の問い合わせが行われると、前記動線記録情報に基づいて更新される移動体毎の発生イベント数を格納する移動体一覧テーブルから前記移動体名を検索するステップと、
    前記発信機IDを元に、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから、前記移動体の最新の発生イベントを取得するステップと、
    前記移動体個別履歴テーブルに格納される現在の状態フラグになってからの経過時間を計算するステップと、
    前記移動体の現在位置及び前記経過時間を表示するステップと
    を含むことを特徴とする動線表示方法。
  6. 前記表示するステップは、前記移動体の状態フラグが不明である場合は、前記観測エリア外の不明エリアに前記移動体を表示することを特徴とする請求項5に記載の動線表示方法。
  7. 複数の受信機を備える観測エリア内で、発信機を携帯した移動体の動線を前記複数の受信機を介して観測する動線観測システムから、前記発信機ID、前記移動体名、前記受信機ID、時刻、前記受信機の検出エリアに対する前記発信機の到着あるいは離脱を示す検出フラグを含む動線記録情報を受信する動線表示システムにおいて、
    前記移動体の現在位置の問い合わせが行われると、前記動線記録情報に基づいて更新される移動体毎の発生イベント数を格納する前記移動体名を移動体一覧テーブルから検索するステップと、
    前記移動体名を元に、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから前記移動体のすべての発生イベントを取得するステップと、
    前記検出エリア間を前記移動体の移動順序を表す文字を付加した移動パスでつなぎ、複数回通過している移動パスについては、同一文字列中に複数の該移動順序を表す文字を羅列し、前記移動体の動線を表示するステップと
    を含むことを特徴とする動線表示方法。
  8. 複数の受信機を備える観測エリア内で、発信機を携帯した移動体の動線を前記複数の受信機を介して観測する動線観測システムから、前記発信機ID、前記移動体名、前記受信機ID、時刻、前記受信機の検出エリアに対する前記発信機の到着あるいは離脱を示す検出フラグを含む動線記録情報を受信する動線表示システムにおいて、
    前記検出エリアにおける現在の滞留者数と前記検出エリア毎の定員を取得するステップと、
    (前記現在の滞留者数)/(前記定員)によって表される混雑度を計算するステップと、
    前記混雑度を、矩形の面積割合あるいは数値として表示するステップと
    を含むことを特徴とする動線表示方法。
  9. 複数の受信機を備える観測エリア内で、発信機を携帯した移動体の動線を前記複数の受信機を介して観測する動線観測システムから、前記発信機ID、前記移動体名、前記受信機ID、時刻、前記受信機の検出エリアに対する前記発信機の到着あるいは離脱を示す検出フラグを含む動線記録情報を受信する動線表示システムに、
    前記移動体の現在位置の問い合わせが行われると、前記動線記録情報に基づいて更新される移動体毎の発生イベント数を格納する移動体一覧テーブルから前記移動体名を検索する手順と、
    前記発信機IDを元に、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから、前記移動体の最新の発生イベントを取得する手順と、
    前記移動体個別履歴テーブルに格納される現在の状態フラグになってからの経過時間を計算する手順と、
    前記移動体の現在位置及び前記経過時間を表示する手順と
    を実行させることを特徴とする動線表示プログラム。
  10. 前記表示する手順は、前記移動体の状態フラグが不明である場合は、前記観測エリア外の不明エリアに前記移動体を表示することを特徴とする請求項9に記載の動線表示プログラム。
  11. 複数の受信機を備える観測エリア内で、発信機を携帯した移動体の動線を前記複数の受信機を介して観測する動線観測システムから、前記発信機ID、前記移動体名、前記受信機ID、時刻、前記受信機の検出エリアに対する前記発信機の到着あるいは離脱を示す検出フラグを含む動線記録情報を受信する動線表示システムに、
    前記移動体の現在位置の問い合わせが行われると、前記動線記録情報に基づいて更新される移動体毎の発生イベント数を格納する前記移動体名を移動体一覧テーブルから検索する手順と、
    前記移動体名を元に、すべての移動体の移動履歴を格納する移動体個別履歴テーブルから前記移動体のすべての発生イベントを取得する手順と、
    前記検出エリア間を前記移動体の移動順序を表す文字を付加した移動パスでつなぎ、複数回通過している移動パスについては、同一文字列中に複数の該移動順序を表す文字を羅列し、前記移動体の動線を表示する手順と
    を実行させることを特徴とする動線表示プログラム。
  12. 複数の受信機を備える観測エリア内で、発信機を携帯した移動体の動線を前記複数の受信機を介して観測する動線観測システムから、前記発信機ID、前記移動体名、前記受信機ID、時刻、前記受信機の検出エリアに対する前記発信機の到着あるいは離脱を示す検出フラグを含む動線記録情報を受信する動線表示システムに、
    前記検出エリアにおける現在の滞留者数と前記検出エリア毎の定員を取得する手順と、
    (前記現在の滞留者数)/(前記定員)によって表される混雑度を計算する手順と、
    前記混雑度を、矩形の面積割合あるいは数値として表示する手順と
    を実行させることを特徴とする動線表示プログラム。
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