JP4356317B2 - 燃料電池 - Google Patents

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    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Fuel Cell (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、固体電解質の一方の面に正極物質を、同他方の面に負極物質をそれぞれ設けたセルと、セパレータとの間に中心部から外周部へ向かうガス流路を形成し、このガス流路に、前記セルの中心部に設けたガス導入流路から反応ガスを導入する燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電池要素となるセルの中心部から反応ガスを供給する例としては、セルをドーナツ型としている特許文献1に記載されたものがある。
【0003】
【特許文献1】
USP6344290
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の燃料電池では、反応ガスを導入するセルの中心側において、反応ガス濃度が外周側より高いことから電気化学反応量が多くなり、この結果発電出力密度が全体として不均一となって、発電効率が低下する。
【0005】
そこで、この発明は、セル全体の発電出力密度を均一化し、発電効率の低下を防止することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は、電解質の一方の面を正極とし同他方の面を負極とする円盤状のセルと、該セルの一方の面に中心部から外周部へ向かうガス流路を形成する円盤状のセパレータとを有し、前記ガス流路に前記セルの中心部に設けたガス導入流路から反応ガスを導入する燃料電池において、前記ガス流路の流路断面積をSとし、前記ガス流路の流路幅Aを前記反応ガスが前記セルに接触する部分とするとき、比:A/Sを前記セルの中心部より外周部で大きくし、前記ガス流路の前記セルと反対側に、前記ガス流路を中心部から外周部に向けて流れた反応ガスを中心部に戻す還流ガス流路を設け、前記セルの中心部に、前記ガス導入流路とは別に、前記還流ガス流路に連通するガス排出流路を設けた構成としてある。
【0007】
【発明の効果】
この発明によれば、ガス流路の流路断面積Sに対する、反応ガスがセルに接触する部分のガス流路の流路幅Aの比:A/Sを、セルの中心部より外周部で大きくしたので、例えば流路幅Aを中心部に比べて外周部で大きくし、反応ガスが接触するセルの面積を中心部で小さく外周部で大きくすることで、高ガス濃度となる中心部でのガス消費率を抑制する一方、低ガス濃度となる外周部でのガス消費率を高めることができ、セル全体としての発電出力密度が均一化し、発電効率の低下を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0009】
図1は、この発明の第1の実施形態を示す燃料電池の断面図で、セルユニット1を2段重ねた状態を示している。セルユニット1は、セル板3と、その上部に設けた導電性のセパレータ5と、セル板3およびセパレータ5の中心部を上下から挟んで保持するホルダ部7とから構成している。上記したセル板3とセパレータ5との間に、ガス流路8を形成する。
【0010】
実際には、上記したセルユニット1を図1中で上下に多数積層してスタックを構成し、そのスタックの上下両端から、上記したホルダ部7に対し所定の加圧力を付加して固定し、複数のセルユニット1相互を電気的に接続する。このようなスタックは、図示しないケース内に収容する。
【0011】
上記したセル板3は、支持体としてのドーナツ型の多孔質金属板9と、多孔質金属板9の上面に設けた電池要素となるセル11とをそれぞれ備えている。
【0012】
多孔質金属板9は、例えば気孔率60%で充分なガス透過性および導電性を有する多孔質体で構成する。この多孔質体の外周側および内周側には、リング状のバルク材料13,15を設け、内周側のバルク材料15の部分を、前記したホルダ部7によって保持する。
【0013】
セル11は、多孔質金属板9側から、負極物質17,固体酸化物電解質(以下、単に固体電解質と呼ぶ)19,正極物質21を順に積層する。
【0014】
ホルダ部7は、上側電極部分23と、下側電極部分25と、上側,下側各電極部分23,25相互を電気的に絶縁しつつ接合するための絶縁部分27との3つの部材で構成してある。この上側,下側各電極部分23,25は、セル板の表裏とそれぞれ電気的接続を確保する。また、下側電極部分25は、外周側に別体のリング26を備え、セル板3をセットした後にリング26を装着する。
【0015】
上記したホルダ部7には、中心部に位置して図1中で上下方向に貫通するガス導入流路29と、このガス導入流路29と前記したガス流路8とを連通するガス導入孔31とを、それぞれ設けてある。
【0016】
図2はセパレータ5の平面図、図3(a)は図2のB−B断面図、図3(b)は図2のC−C断面図である。なお、図3(a),(b)は、セル板3を含む断面図としてある。また、前記した図1は、図2のD−D断面位置に相当する。
【0017】
上記したセパレータ5は、中心部に円形の開口孔33を有し、その外側には、互いに隣接するセルユニット1相互の上側電極部分23と下側電極部分25との間に挟持固定される、図1中で上部に突出する屈曲部35を備えている。この屈曲部35に対応して、上側電極部分23および下側電極部分25には、凸部および凹部をそれぞれ備えている。
【0018】
なお、スタック構成とした最上段のセルユニット1の上側電極部分23は、上記屈曲部35を有するセパレータ5を介して図示しない固定部材によって固定保持し、最下段のセルユニット1の下側電極部分25は、図示しない固定部材によって固定保持する。この各固定部材は、前記したガス導入流路29に連通する流路を中心部に備える。
【0019】
セパレータ5における屈曲部35のさらに外側には、中心部から外周部に向けて曲線状で放射状となる前記ガス流路8を形成してある。このガス流路8は、図3(a),(b)に示すように、セル11の表面に接合する接合部37を設けることで形成し、外周側の端部は外部に開放している。
【0020】
接合部37は、屈曲部35の外側から曲線状かつ放射状に外流側端部にまで形成し、かつ円周方向に沿って等間隔に複数設け、この接合部37相互間にアーチ状の流路壁部39を形成する。
【0021】
そして、上記したガス流路8は、流路断面積をS、反応ガスとしての燃料ガスがセル11の表面に接触する部分の流路幅をAとすると、流路断面積Sに対する流路幅Aの比:A/Sを、セル11の中心部より外周部で大きくしている。この比の大きさの変化は、中心部から外周部に向けて徐々に大きくしている。
【0022】
すなわち、図3に示す例では、中心部の図3(a)における流路幅Aが、外周部の図3(b)における流路幅Aより狭くなっており、かつ流路断面積Sについては、中心部と外周部とでほぼ同じにしてある。このため、アーチ状の流路壁部39の高さは、中心部に比べて外周部が低くなっている。
【0023】
さらに、上記したガス流路8は、図2に示すように、中心部から外周部ヘ向かうガスの流れ方向Gが、円形のセル11の半径方向に対し、ガス流路8の起点Pにおいて傾斜している。この起点Pにおけるガス流路8の傾斜角度αは、5度以上としている。
【0024】
上記したように、燃料ガスをガス流路8に供給するのに対し、酸化剤ガスとなる空気は、隣接するセルユニット1相互間、すなわち図1中で下部側のセルユニット1におけるセパレータ5と、その上部に位置するセルユニット1の多孔質金属板9との間の空気導入空間41に、前記した図示しないケース内に雰囲気ガスとして供給する。なお、最下段のセルユニット1については、多孔質金属板9の下方に空気を供給する。
【0025】
上記した構成の燃料電池では、ホルダ部7の中心に形成したガス導入流路29に燃料ガスである水素を供給し、この供給した水素は、ホルダ部7のガス導入孔31を経てガス流路8に導入する。
【0026】
一方、空気は、スタックを収容する図示しないケース内に雰囲気ガスとして供給し、この空気をスタックの周囲から、多孔質金属板9の下部の空気導入空間41に導入する。
【0027】
このように、セル板3の一方側(ガス流路8)に燃料を、他方側(空気導入空間41)に空気をそれぞれ導入することで、燃料電池として発電がなされる。
【0028】
次に、上記した第1の実施形態による効果を説明する。
【0029】
(1)ガス流路8の流路断面積Sに対する流路幅Aの比:A/Sを、セル11の中心部より外周部で大きくしたので、例えば図3に示すように、流路幅Aを中心部に比べて外周部で大きくし、反応ガスが接触するセル11の面積を中心部で小さく外周部で大きくすることで、高ガス濃度となるガス導入側の中心部でのガス消費率を抑制する一方、低ガス濃度となる外周部でのガス消費率を高めることができ、セル11の全体としての発電出力密度が均一化し、発電効率の低下を防止することができる。
【0030】
(2)中心部でのガス消費率を抑制することで、ホルダ部7の上下各電極部分23,25や、絶縁部分27など異種材料接合部を有する中心部での発熱の集中を抑制でき、耐久性、耐衝撃性に優れた燃料電池とすることができる。
【0031】
(3)複数のガス流路8を放射状に形成しているので、セル11の全体に均一に燃料ガスを供給することができ、全体としての発電出力密度が均一化する。
【0032】
(4)ガス流路8は、曲線状とし、かつ外周側ヘ向かうガスの流れ方向Gが、ガス流路8の起点Pにおいて、円形のセル11の半径方向に対し傾斜しているので、ガス導入流路29から流入したガスが、一旦流れ始めた後は、曲線に沿って旋回流となってスムーズに流れ、セル11の全体に対し、より均一に燃料ガスを供給することができる。
【0033】
(5)固体酸化物型燃料電池の場合は、電解質層を酸素イオンが伝導するため、発電反応に伴い生成する水は、燃料ガス流路8で排出する。また、燃料ガスとしてガソリンなどの炭化水素を使用する場合、下流側ほどガス分子数が増加し、発電に寄与する水素ガスのガス分率は低下する。
【0034】
このようなことから、ガス流路8の流路断面積Sを中心部から外周部にわたりほぼ一定として、ガス流速を、下流側すなわち外周部で増大させることにより、外周部での反応速度が高まり、セル11の全体としての発電出力密度が均一化し、発電効率の低下を防止することができる。
【0035】
ここで、例えば燃料ガスとして水素ガスや天然ガスなど、下流側でもあまり分子数の増加しない燃料を使用する場合、流路断面積Sを中心部から外周部にわたり小さくすることで、ガス流速を増加することができる。
【0036】
(6)アーチ状の流路壁部39の高さは、中心部に比べて外周部が低くなっているので、この外周部では、互いに隣接するセルユニット1同士のセパレータ5と多孔質金属板9との間の空気導入空間41の間隔が中心部に比べて広くなり、空気導入空間41に空気が流入しやすくなる。
【0037】
なお、ガス流路8は、中心部から外周部に向けて単に直線的に放射状に形成してもよい。
【0038】
図4は、この発明の第2の実施形態を示す燃料電池の断面図で、第1の実施形態と同様に、セルユニット1Aを2段重ねた状態を示している。この実施形態の前記図1に示した第1の実施形態と大きく異なる点は、同心円状の複数の環状ガス流路を備えたセパレータ5Aを使用していることである。その他の構成は、前記第1の実施形態とほぼ同様であり、同一の構成要素には、第1の実施形態における符号にAを付けて示してある。
【0039】
ただし、ここでのセパレータ5Aの内周側端部の上面は、上側電極部分23Aの上面と同一面を形成し、この各上面が、隣接するセルユニット1Aの下側電極部分25Aの下面に接触する。なお、最上段のセルユニット1Aの上記した各上面については、図示しない固定部材の下面に接触する。また、セパレータ5Aの外周側端部と、多孔質金属板9Aとの間には、これら相互の間隔、すなわち空気導入流路41Aを確保するための、導電性のスペーサ43を円周方向適宜間隔に複数設けている。
【0040】
図5は、上記したセパレータ5Aの平面断面図である。前記した図4は、図5のE−E断面位置に相当する。セパレータ5Aは、中心部に円形の開口孔33Aを有し、この開口孔33Aの内周縁に設けた内周壁45と、外周壁47との間に、同心円状の複数の環状の隔壁49,51,53,55をそれぞれ備えている。
【0041】
内周壁45には、ガス導入流路29Aと最内周部の環状ガス流路8Aaとを連通する連通路45aを、円周方向等間隔に4つ設けてある。その外側の隔壁49には、最内周部の環状ガス流路8Aaとその外側の環状ガス流路8Abとを連通する連通路49aを、上記した連通路45aとは円周方向に45°ずれた位置に4つ設けてある。
【0042】
さらに、その外側の各隔壁51,53,55についても同様に、その内外両側の環状ガス流路相互連通する連通路51a,53a,55aを、内周側のものに対し外周側のものを円周方向に45°ずれた位置に4つ設ける。外周壁47には、その内側の隔壁55の連通路55aに対し円周方向に45°ずれた位置に、最外周の環状ガス流路8Aeと外部とを連通する連通路47aを4つ設ける。
【0043】
すなわち、ガス流路8Aは、同心円状の複数の環状ガス流路8Aa,8Ab,8Ac,8Ad,8Aeと、この各環状ガス流路8Aa,8Ab,8Ac,8Ad,8Ae相互を連通する連通路49a,51a,53a,55aとをそれぞれ備えていることになる。
【0044】
上記した各連通路45a,49a,51a,53a,55a,47aは、内周側のものから外周側のものにいくに従って通路面積を徐々に大きくしている。
【0045】
上記した各隔壁49,51,53,55によって形成する環状ガス流路8Aa,8Ab,8Ac,8Ad,8Aeは、最内周部のガス流路8Aaの流路幅A(半径方向の流路寸法)が最も狭く、最外周部の環状ガス流路8Aeの流路幅Aが最も広くなるよう、内周側のものから外周側のものにいくに従って順次流路幅Aを広くしている。
【0046】
また、図4に示すように、各環状ガス流路8Aa,8Ab,8Ac,8Ad,8Aeは、流路断面積Sが互いにほぼ同じとなるように、流路高さを、内周側から外周側に向けて順次低くなるようにしている。そのため、セパレータ5Aは、流路高さが低い外側3つの環状ガス流路8Ac,8Ad,8Aeに対応する高さ寸法を、それより内側の2つの環状ガス流路8Aa,8Abに対応する部位の高さ寸法より低くし、セパレータ5Aの図4中で上面部分の肉厚が厚くなりすぎないようにしている。
【0047】
以上の構成により、第2の実施形態においても、ガス流路8Aは、その流路断面積をS、反応ガスとしての燃料ガスがセル11Aの表面に接触する部分の流路幅をAとすると、流路断面積Sに対する流路幅Aの比:A/Sを、セル11の中心部より外周部で大きくしていることになる。この比の大きさの変化は、5つの環状ガス流路8Aa,8Ab,8Ac,8Ad,8Ae相互間で、中心部から外周部に向けて徐々に大きくする。
【0048】
上記した第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、ガス流路8の流路断面積Sに対する流路幅Aの比:A/Sを、セル11Aの中心部より外周部で大きくし、反応ガスが接触するセル11Aの面積を中心部で小さく外周部で大きくすることで、高ガス濃度となるガス導入側の中心部でのガス消費率を抑制する一方、低ガス濃度となる外周部でのガス消費率を高めることができ、セル11A全体としての発電出力密度が均一化し、発電効率の低下を防止することができる。
【0049】
図6は、この発明の第3の実施形態を示す燃料電池の断面図で、第1の実施形態と同様に、セルユニット1Bを2段重ねた状態を示している。
【0050】
この実施形態の前記図1に示した第1の実施形態と大きく異なる点は、セパレータ5Bを、中間壁57と外壁59とをそれぞれ設けることで、上下2段のガス流路8Ba,8Bbを形成するとともに、ホルダ部7Bに、ガス導入流路29Bおよびガス排出流路61をそれぞれ形成したことである。上記したセパレータ5Bにおける上段のガス流路8Bbは、還流ガス流路を構成している。その他の構成は、前記第1の実施形態とほぼ同様であり、同一の構成要素には、第1の実施形態における符号にBを付けて示してある。
【0051】
セパレータ5Bは、中間壁57により、第1の実施形態における前記図3の接合部37およびアーチ状の流路壁部39と同様な接合部37Bおよび流路壁部39Bを形成している。
【0052】
一方外壁59は、外周側端部59aが、セル11Bの表面に接合し密閉している。外壁59の内周側端部は、前記図1に示した第1の実施形態におけるセパレータ5と同様に、図6中で上部に突出する屈曲部35Bを備えている。
【0053】
そして、上記した中間壁57の外周側端部には、セパレータ5Bの外壁59を省略した状態の平面図である図7に示すように、円周方向に複数の貫通孔63を設けてある。この貫通孔63により、ガス流路8Ba,8Bb相互を連通している。
【0054】
ホルダ部7Bの前記したガス導入流路29Bは、中心部に設けてあり、図1のものと同様に、ホルダ部7Bに設けたガス導入孔31Bを通してガス流路8Baに連通している。一方、ホルダ部7Bのガス排出流路61は、ホルダ部7Bの平面図である図8に示すように、ガス導入流路29Bの周囲にて、円周方向等間隔に複数設け、ホルダ部7Bに設けたガス排出孔65を通してガス流路8Bbに連通している。
【0055】
上記した構成の燃料電池では、ホルダ部7Bの中心に設けたガス導入流路29Bに酸化剤ガスである空気を供給し、この供給した空気は、ホルダ部7Bのガス導入孔31Bを経て下部側のガス流路8Baに流入する。
【0056】
ガス流路8Baに供給して使用済みとなった空気は、外周側端部の貫通孔63からガス流路8Bbに流入した後、ホルダ部7Bのガス排出孔65を経てガス排出流路61に排出し、燃料電池外へと排出する。
【0057】
一方、燃料ガスである水素は、スタックを収容する図示しないケース内に雰囲気ガスとして供給し、このガスをスタックの周囲から、互いに隣接するセパレータ5Bと多孔質金属板9Bとの間の空気導入空間41Bに供給する。
【0058】
このように、セル板3の一方側(ガス流路8Ba)に空気を、他方側(空気導入空間41B)に燃料ガスをそれぞれ供給することで、燃料電池として発電がなされる。
【0059】
上記した第3の本実施形態においては、空気を燃料ガスと隔離して排気することができるので、燃料ガスの排気の未燃焼分を回収して再度燃料電池に導入することが可能である。これにより、燃料ガスの消費量に対する発電効率を向上させることができる。
【0060】
また、第3の実施形態においても、燃料ガスをセル11Bの中心部からガス流路8Baに供給し、空気をスタック外周側から供給する構成とすることで、第1の実施形態と同様な効果が得られる。
【0061】
すなわち、ガス流路8Bの流路断面積Sに対する、流路幅Aの比:A/Sを、セル11Bの中心部より外周部で大きくし、反応ガスが接触するセル11Bの面積を中心部で小さく外周部で大きくすることで、高ガス濃度となるガス導入側の中心部でのガス消費率を抑制する一方、低ガス濃度となる外周部でのガス消費率を高めることができ、全体としての発電出力密度が均一化し、発電効率の低下を防止することができる。
【0062】
なお、前記した各実施形態においては、セルとセパレータとの間に、集電機能を促進するために、多孔質のインタコネクタを介装してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す燃料電池の断面図である。
【図2】図1の燃料電池におけるセパレータの平面図である。
【図3】(a)はセル板を含む図2のB−B断面図、(b)はセル板を含む図2のC−C断面図である。
【図4】この発明の第2の実施形態を示す燃料電池の断面図である。
【図5】図4の燃料電池におけるセパレータの平面断面図である。
【図6】この発明の第3の実施形態を示す燃料電池の断面図である。
【図7】図6の燃料電池におけるセパレータの外壁を省略した状態の平面図である。
【図8】図6の燃料電池におけるホルダ部の平面図である
【符号の説明】
1,1A,1B セルユニット
3,3A,3B セル板
5,5A,5B セパレータ
7,7A,7B ホルダ部
8,8A,8Ba ガス流路
8Aa,8Ab,8Ac,8Ad,8Ae 環状ガス流路
8Bb ガス流路(還流ガス流路)
9,9A,9B 多孔質金属板(支持体)
11,11A,11B セル
17,17A,17B 正極物質
19,19A,19B 固体電解質
21,21A,21B 負極物質
29,29A,29B ガス導入流路
49a,51a,53a,55a 連通路
61 ガス排出流路
A ガス流路の流路幅
S ガス流路の流路断面積

Claims (10)

  1. 電解質の一方の面を正極とし同他方の面を負極とする円盤状のセルと、該セルの一方の面に中心部から外周部へ向かうガス流路を形成する円盤状のセパレータとを有し、前記ガス流路に前記セルの中心部に設けたガス導入流路から反応ガスを導入する燃料電池において、前記ガス流路の流路断面積をSとし、前記ガス流路の流路幅Aを前記反応ガスが前記セルに接触する部分とするとき、比:A/Sを前記セルの中心部より外周部で大きくし、前記ガス流路の前記セルと反対側に、前記ガス流路を中心部から外周部に向けて流れた反応ガスを中心部に戻す還流ガス流路を設け、前記セルの中心部に、前記ガス導入流路とは別に、前記還流ガス流路に連通するガス排出流路を設けたことを特徴とする燃料電池。
  2. 電解質の一方の面を正極とし同他方の面を負極とする円盤状のセルと、該セルの一方の面に中心部から外周部へ向かうガス流路を形成する円盤状のセパレータとを有し、前記ガス流路に前記セルの中心部に設けたガス導入流路から反応ガスを導入する燃料電池において、前記ガス流路の流路断面積をSとし、前記ガス流路の流路幅Aを前記反応ガスが前記セルに接触する部分とするとき、比:A/Sを前記セルの中心部より外周部で大きくし、前記セルを前記ガス流路と反対側にてガス透過性の支持体に支持させてセル板を構成し、このセル板および前記セパレータを、その中心部にて、前記ガス導入流路を備えたホルダ部で保持することを特徴とする燃料電池。
  3. 前記ガス流路は、中心部から外周部へ向けて放射状に形成したことを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池。
  4. 前記放射状のガス流路は、曲線状に形成したことを特徴とする請求項記載の燃料電池。
  5. 前記ガス流路に前記反応ガスを導入する方向は、前記セルの中心部に設けた円形のガス導入流路の半径方向に対し、傾斜していることを特徴とする請求項または記載の燃料電池。
  6. 前記ガス流路は、同心円状の複数の環状ガス流路と、この各環状ガス流路相互を連通する連通路とをそれぞれ備えていることを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池。
  7. 前記燃料電池を固体酸化物型燃料電池とし、この燃料電池に供給する燃料ガスおよび酸化剤ガスのうち、少なくとも前記燃料ガスを反応ガスとして前記セルの中心部から前記ガス流路に導入することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の燃料電池。
  8. 前記ガス流路に導入した燃料ガスの流速を外周部で増大することを特徴とする請求項7記載の燃料電池。
  9. 前記ガス流路の流路断面積Sを、前記セルの中心部から外周部に向けて一定または下流ほど小さくすることを特徴とする請求項8記載の燃料電池。
  10. 前記セル板,セパレータおよびホルダ部からなるセルユニットを複数積層してスタックを構成し、このスタックの積層方向両端の前記ホルダ部に対して積層方向に圧力を付加し、前記複数のセルユニットを互いに電気的に接続することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の燃料電池。
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