JP4100169B2 - 燃料電池 - Google Patents

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    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体酸化物型又は固体高分子型の燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばジルコニアを電解質として用いる固体電解質型燃料電池は、発電効率が高く、貴金属触媒が不要であるため、製造コストが安価で取扱いが容易であるなどの有利な特徴を有し、将来性のある燃料電池として期待されている。
【0003】
しかし、このような固体電解質型燃料電池は、動作温度が800〜1000℃と高いためにセラミックが主要な構成材料となっている。このセラミックスは機械的強度は大きい反面、脆く、ガスシールのためにセラミック接着剤などで電池全体を固めると熱応力が発生してシール不良になるなどの問題から大型化が困難である。従って、大出力を必要とする場合にはセルスタック単体を大型化するのではなく、複数の小型のセルスタックを断熱を施したひとつのスタックケース内に設置し電気的に直列、または並列に接続し燃料ガス配管、酸化ガス配管を設けたモジュールとして用いることになる。
【0004】
これらセルスタックをモジュール内に設置した場合、それぞれのセルスタックに対して燃料ガスの供給と排気、空気等の酸化ガスの供給と排気という合計4系統のガス配管のセルスタックへの接続が必要である。前記固体酸化物電解質型燃料電池には、例えば円筒型セルスタック構造を用いることができ、セルスタックへのガスの供給及び排気には酸化ガスの供給、排気および燃料ガスの供給の3種類のみを行い、使用済みの燃料ガスの排気は直接各単セルユニットからモジュール内に吐き出す構造とすることができる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−47409号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術によっては、セルスタック内に3系統のガス流路が形成されることになるために以下の点が問題となる。
【0007】
(1)ガス流路によってセル板の面上における発電部分の有効面積が減るため、セルスタック内での実効的な発電部分が減少し、発電効率が低下する。
【0008】
(2)セルユニットの中心部に配設されたガスマニホールド内に、酸化ガス用の配管と燃料ガス用の配管とを共に配設しているが、これらの配管は、互いを確実にシールする必要があるため、マニホールドの構造が複雑になる。そのため、洩れが発生したり、コストが高くなる。
【0009】
そこで、本発明は、セル板の面上における酸化ガス又は燃料ガスの流れをセル板全体で均一にして有効な発電面積を向上させる燃料電池を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、板状電解質の両面側に空気極と燃料極がそれぞれ設けられたセル板を板厚方向に所定の間隙を隔てて積層したセルスタックと、該セルスタックの側方に配設され、前記セル板の電極に向けて第1ガスを供給する第1ガスの供給手段と、これらのセルスタック及び第1ガスの供給手段を収納する収納容器とを備え、前記セル板の空気極又は燃料極のいずれか一方の電極が面する間隙は、収納容器内の雰囲気に連通した開放構造に形成され、この開放された間隙に前記第1ガスの供給手段から第1ガスを吹き付けるように構成する一方、前記セルスタックの内部に、収納容器内の雰囲気から遮断された第2ガスの供給流路及び排出流路を形成した燃料電池であって、
前記第1ガスを酸化ガス又は燃料ガスのいずれか一方のガスとし、第2ガスをいずれか他方のガスとすることにより、第1ガスの流路と第2ガスの流路を分けている。
【0011】
【発明の効果】
本発明によれば、セル板の面上におけるガスの流れの均一性が向上し、セル板の面内及びセルスタック内における温度の不均一が緩和できる。また、収納容器の外部からセルスタックへ接続するガス配管を燃料ガス又は酸化ガスのいずれか一方のみの供給用と排気用のみに限定すれば、接続部が減り、ガスシールの信頼性が向上するとともにセルスタックを強固に拘束する部分が減るためセルスタックにかかる応力を軽減できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
【0013】
[第1の実施形態]
図1〜図7を用いて第1の実施形態による燃料電池モジュールを説明する。本実施形態による燃料電池モジュール10は、矩形状の平行平板型の固体電解質型燃料電池に適用できる。
【0014】
図1は本実施形態における燃料電池モジュール10の斜視図であり、ケース11の内部を明瞭にするためにケース11の一部を切り欠いて示している。燃料電池モジュール10は、ケース底部12の上に所定の間隔を隔てて配設された6個のセルスタック13と、これらの各セルスタック13に酸化ガスとしての空気14を供給する酸化ガス供給ユニット16と、該酸化ガス供給ユニット16に接続された酸化ガス供給管15と、各セルスタック13において発電に供された空気14を排出する酸化ガス排出管17と、これらのセルスタック13、酸化ガス供給管15を収容するケース11とから構成されている。また、ケース底部12には、各セルスタック13に燃料ガス18を供給する燃料ガス供給管19と、各セルスタック13において発電に供された反応生成ガスと未燃ガスとの混合ガス50を排出する燃料ガス排出管20とが埋設されている。
【0015】
前記セルスタック13は、図2に示すように、矩形状の単セルユニット21をその板厚方向に積層させることによって外形が略直方体状に形成されており、一つの単セルユニット21内には、間隙22が形成されている。また、セルスタック13の側方には、酸化ガス供給ユニット16が配設されており、図示しないノズルによって前記間隙22内に空気14を供給するように構成されている。
【0016】
次に、図3及び図4を用いて、単セルユニット21の構造を説明する。
【0017】
図3は、単セルユニット21の分解斜視図であり、前述したように、この単セルユニット21を上下方向に複数積層させることによって、一つのセルスタック13を構成している。単セルユニット21は、上側に配設された上側セパレータ23と、下側に配設された下側セパレータ24と、これらの上側セパレータ23及び下側セパレータ24によって挟持されたセル板25とから構成されている。
【0018】
前記上側セパレータ23は、一枚の矩形状のプレート26と、該プレート26の左右両端部の下面側に取り付けられた細長いスペーサー27とから構成されている。また、上側セパレータ23の両端部には、プレート26及びスペーサー27を貫通する矩形状の燃料ガス供給流路28と燃料ガス排出流路29が穿設されている。前記燃料ガス供給流路28から上方に向かう燃料ガス18は、分岐して上側セパレータ23の上面側を流れて、燃料ガス供給流路28から下方に排出される。前記上側セパレータ23は燃料ガス18と酸化ガスである空気14を分離してクロスリークを防止する作用と、単電池同士を電気的に直列に接続する作用を有する。
【0019】
そして、セル板25は、図4に示すように、板厚方向の中央部に配置された電解質30と、該電解質30の両面側に設けられた空気極31及び燃料極32と、空気極31の上側及び燃料極32の下側に配置された、集電を効率的に行うための金属メッシュ33,34とから構成されている。前記電解質30の中央部の両面側には、凹部35,36が形成されており、該凹部35,36に前記空気極31及び燃料極32が設けられているため、空気極31の上面と電解質30の上面、及び燃料極32の下面と電解質30の下面とは面一になるように形成されている。前記電解質30は、固体酸化物型電解質であり、例えばイットリア安定化ジルコニウム(YSZ)から形成されている。
【0020】
さらに、電解質30の左右両端部にも、矩形状の燃料ガス供給流路28及び燃料ガス排出流路29が上下方向に貫通して穿設されている。そして、下側セパレータ24は、外形が矩形状で、内方がくり抜かれて開口部39に形成されている。また、左右両端部に形成された切欠き37,38は、上側セパレータ23とセル板25に形成された燃料ガス供給流路28、燃料ガス排出流路29にそれぞれ連通するように構成されている。そして、下側セパレータ24においては、燃料ガス供給流路28を構成する切欠き37内部を上昇する燃料ガス18が、開口部39内を流通して燃料ガス排出流路29を構成する切欠き38に流れるように構成されている。なお、図2に示すように、セルスタック13の最上段と最下段にはエンドプレート40,41が配設されている。さらに、前記上側セパレータ23と下側セパレータ24は導電性酸化物、例えばストロンチウムドープランタンクロマイトを加圧成型し空気中で焼成して得た焼結体、又は、NiやNi基合金等の耐熱性金属で作製することができる。
【0021】
前記構成を有する燃料電池モジュール10における燃料ガス18と空気14の流れを簡単に説明する。図5は、燃料電池モジュール10のケース底部12の内部における燃料ガスの流れ方向を示す概略図である。前述したように、ケース底部12には、各セルスタック13に燃料ガス18を供給する燃料ガス供給管19が配設されている。この燃料ガス供給管19は、図5に示すように、セルスタック13a〜13cの下側をつなぐように直線状に延びる主要配管42と、該主要配管42から分岐して、セルスタック13d〜13fに向けて屈曲する分岐管43,44,45とから構成されている。
【0022】
また、燃料ガス排出管20は、主要配管46と該主要配管46から分岐する分岐管47〜49とから構成されている。
【0023】
前記燃料ガス18は、主要配管42から、まず、セルスタック13aに送られる。該セルスタック13aにおいては、図6に示すように、前記燃料ガス供給流路28(図3参照)を上方に流れながら、その一部が各々の単セルユニット21に形成された開口部39内(図3参照)を横方向に流れる。ここで、燃料ガス18は酸化反応を起こし、燃料ガス18が純水素の場合は水蒸気(HO)、燃料ガス18が炭化水素の場合は、水蒸気(HO)、二酸化炭素(CO)という反応生成ガスになる。反応生成ガスは、残った未燃ガスと混合されて混合ガス50となり、前記燃料ガス排出流路29(図3参照)内を下方に流れ、ケース底部12の分岐管47に流れる。こののち、ケース底部12の燃料ガス排出管50を通じてケース11の外部へ排出される。
【0024】
次いで、図7を用いて、空気14の流れを説明する。まず、酸化ガス供給管15に送られた空気14は酸化ガス供給ユニット16を介して各セルスタック13に供給される。セルスタック13においては、図2にて説明したように、単セルユニット21の間隙22内に空気14が吹き付けられる。図2に示すセルスタック13の側面のうち、酸化ガス供給ユニット16が配設されていない方の側面は、間隙22が開放した構成となっているため、空気14はスムーズに流れる。こののち、図7に示すように、空気14はケース11の内部に放出されたのち、酸化ガス排出管17を介してケース11の外部に排出される。
【0025】
このように、ガスシールについても、酸化ガスである空気14と燃料ガス18の一方のガスについてのみシールをすればいいため、配管構造が非常に単純になる。
【0026】
[第2の実施形態]
次いで、図8〜図12を用いて第2の実施形態による燃料電池を説明するが、前記第1の実施形態と同一部位については、同一符号を用いて説明を一部省略する。
【0027】
本実施形態においては、円盤状の平行平板型の単セルユニット121をその板厚方向に積層させることによって、セルスタック113を略円柱状に形成している。
【0028】
図8は本実施形態によるセルスタック113と酸化ガス供給ユニット116を示す斜視図、図9は図8の単セルユニット121を示す斜視図、図10は図9のB−B線による断面図であり、燃料ガス118及び排出される混合ガス150の流れ状態を示している。また、図11及び図12は第2実施形態によるセルスタック113の内部における酸化ガス114の流れ状態を示す概略図であり、図11はセルスタック113と酸化ガス供給ユニット116を側面から見た図、図12は単セルユニット121を上方から見た図である。なお、図13は円状に形成された整流板133を複数設けた単セルユニットの上面における燃料ガス118と混合ガス150の流れを示す概略図である。
【0029】
図8に示すように、セルスタック113は複数の単セルユニット121をその板厚方向に一定の間隙122を隔てて積層したものであり、第1の実施形態の場合と同様に図示しないケース内に設置されている。また、セルスタック113の下部で燃料ガス供給管及び燃料ガス排出管(ともに図示せず)に接続されている。さらに、セルスタック113の側方には酸化ガス供給ユニット116が設けられ、該酸化ガス供給ユニット116のノズル115からは、空気極が設けられた単セルユニット121の表面上に向けて空気114を吹き出すように構成されている。
【0030】
前記単セルユニット121は、図9と図10に示すように、円盤状に形成されており、中央部に上下方向に延びる燃料ガスマニホールド123が延設されている。この燃料ガスマニホールド123の内部には、円筒状の2重配管である燃料ガス供給流路128と燃料ガス排出流路129が収納されている。また、単セルユニット121は、図10に示すように、中央部が円状にくり抜かれたドーナツ形状のセル板125とセパレータ124とを上下に間隔を隔てて配置し、その周囲を覆うことによって、内部に燃料ガス流路127が形成されている。さらに、前記燃料ガス供給流路128内は、燃料ガス118が上方に向けて流れるように構成され、燃料ガス排出流路129内には、発電に供された反応生成ガスと未燃ガスとの混合ガス150が下方に流れるように構成されている。なお、セル板125の上面は、空気極面120(図10参照)に形成されている。
【0031】
次いで、本実施形態におけるガスの流れを説明する。
【0032】
まず、図11に示すように、セルスタック113の下部から燃料ガスマニホールド123内の燃料ガス供給流路128内に送給された燃料ガス118(破線で示す)は燃料ガス供給流路128内を上方に流れながら、開口部130から単セルユニット121の燃料ガス流路127内部に流れる。この燃料ガス流路127内部において、燃料ガス118は酸化反応をしたのち、混合ガス150は開口部131から燃料ガス排出流路129に流れて下方に流れ、セルスタック113の外部に排出される。
【0033】
一方、空気114は、図11に示すように、酸化ガス供給ユニット116のノズル115から、上下に隣接する単セルユニット121,121の間に形成された間隙122に空気114が吹き込まれる。この間隙122は、その側面の全方位が開放されているため、図12に示すように、燃料ガスマニホールド123を回り込むようにしながら、妨げられることなく自由にセル板125の表面に形成された空気極面120を拡散しながら流れる。
【0034】
本実施形態においては、円筒状のセルスタック113の中心部内に配設された燃料ガス供給流路128及び燃料ガス排出流路129を用いて燃料ガス118の導入及び排出を行う一方、単セルユニット121,121同士の間隙122の側方の全方位側を開放してケース(図示せず)内の雰囲気に連通させ、セル板125の空気極面120上にノズル115から空気114を吹き込むように構成している。
【0035】
このため、セルスタック113内の燃料ガスマニホールド123内に収納する配管の数を削減し、セル板125の大きさに対して電池セル部の大きさをより大きくとることによって発電有効面積率を向上させることができ、出力の向上を図ることができる。
【0036】
具体的には、矩形状のセル板においては、セル板の周縁部が発電に寄与しないエリアになってしまうことが多いが、本実施形態で説明したような円形セルにおいては、図12に示すように、前記矩形状のセル板に比べてセル板125の周辺部も発電に寄与するため、発電有効面積が矩形状のセル板よりも大きくなる。従って、セルスタック113の側方に酸化ガス供給ユニット116を配設しても、発電有効エリアを損なうことはない。また、セルスタック113内の流路を燃料ガス供給流路128と燃料ガス排出流路129のみにできるため、配管構造が非常に簡単になり、製造コストの削減が図れる。さらに、酸化ガスの供給流路と燃料ガス118の供給流路とを、別々の経路に配設したため、酸化ガスである空気114と燃料ガス118とが混合されるおそれがなく、燃料電池設備としての信頼性が向上する。
【0037】
なお、図13に示すように、単セルユニットの表面側に円状に形成された整流板133を複数設けることによって、燃料ガス118がセル板全体に効率的に流れるようにすることができる。
【0038】
前記整流板133を配設した単セルユニットによれば、燃料ガス供給流路128から送給された燃料ガス118は、整流板133の開口部134から流れ込み、整流板133に沿って円状にセル板上を流れて発電に供されたのち、未燃ガス150は、開口部135から燃料ガス排出流路129内に流れ込む。
【0039】
[第3の実施形態]
次いで、図14を用いて第3の実施形態による燃料電池を説明するが、前記第1及び第2の実施形態と同一部位については、同一符号を用いて説明を一部省略する。
【0040】
前記第1及び第2の実施形態では、酸化ガス供給ユニット116を一つ配設し、セルスタック13,113の側方に1方向から空気14,114を吹き付けるようにしたが、図14に示すように、第3の実施形態においては2方向から空気214を吹き付ける。
【0041】
同図に示すように、酸化ガス供給ユニット216,216を単セルユニット221を挟んで互いに対向させ、これらの酸化ガス供給ユニット216,216から単セルユニット221の中心部に向けて空気214を吹きつけている。
【0042】
本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態よりも、酸化ガスである酸素がセル板の全体に均等に供給される。
【0043】
[第4の実施形態]
次いで、図15を用いて第4の実施形態による燃料電池を説明するが、前述した実施形態と同一部位については、同一符号を用いて説明を一部省略する。
【0044】
本実施形態においては、同図に示すように、酸化ガス供給ユニット316,316を単セルユニット321を挟んで互いに対向させて配置すると共に、酸化ガス供給ユニット316,316の配設する向きをセル板の中心部からずらせることによって、単セルユニット321の中心から若干ずれた方向に空気314を吹き付けるように構成している。なお、このずらせる方向は、同図における中心線Lと吹付方向Dとのなす角θが0°〜45°の範囲であることが好ましく、酸化ガス供給ユニット316,316を斜めに傾ける方向も同一回転方向側にすることが好ましい。例えば、図15のように、一方の酸化ガス供給ユニット316を時計方向に傾けた場合は、他方の酸化ガス供給ユニット316も同じ時計方向に傾けて配設する。これによって空気314はセル板の表面に形成された燃料極上で渦巻状の流れになり、セル板表面に均一に供給される。
【0045】
[第5の実施形態]
次いで、図16を用いて第5の実施形態による燃料電池を説明するが、前述した実施形態と同一部位については、同一符号を用いて説明を一部省略する。
【0046】
本実施形態においては、単セルユニット421の周囲に各々の酸化ガス供給ユニット416が互いに同一間隔をおいて4つ配設されている。即ち、単セルユニット421を挟んで一方の2つの酸化ガス供給ユニット416,416が対向して設けられ、かつ、他方の2つの酸化ガス供給ユニット416,416も対向して設けられており、これら一方と他方の酸化ガス供給ユニット416,416同士は互いに直交する位置に配置されている。
【0047】
本実施形態によれば、空気414の流れが均一化され、配管内での圧損を減らすことができ、より多くの空気の供給が可能となる
前記第3〜第5の実施形態において、空気214,314,414の流れが1方向でないため、空気流れの分布の均一化がはかれ、結果的に発電反応も均一になることから、温度分布の偏りが防止できる。
【0048】
さらに、図17から図19に、燃料電池モジュール全体に対する第2、第3及び第5の実施形態による酸化ガス供給ユニット116,216,416の配設位置を説明する。
【0049】
図17は、第2実施形態による空気114を供給する場合における酸化ガス供給管515と酸化ガス供給ユニット116の配設位置を示している。燃料電池モジュール全体の中心部を直線状に延びる1本の酸化ガス供給管515から分岐して酸化ガス供給ユニット116が6つのセルスタックに向けて延びている。
【0050】
また、図18は第3の実施形態による空気214を供給する場合における酸化ガス供給管615と酸化ガス供給ユニット216の配設位置を示している。直線状に延びる2本の酸化ガス供給管615から分岐して酸化ガス供給ユニット216が各セルスタックに向けて延びている。
【0051】
そして、図19は第5の実施形態による空気414を供給する場合における酸化ガス供給管715と酸化ガス供給ユニット416の配設位置を示している。直線状に延びる2本の酸化ガス供給管715から分岐して酸化ガス供給ユニット416が各セルスタックに向けて延びている。
【0052】
以上述べたように、本発明に係る燃料電池は前記実施形態に例をとって説明したが、本発明はこれらの各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を採用することができる。
【0053】
例えば、第2〜第5の実施形態においては、円形のセル板の場合について説明したが、セル板の形状はこの円形に限定されるものではなく、四角形、長方形、楕円形等の他の形状でも適用可能なことは明らかである。
【0054】
また、前記第1から第5の実施形態では、燃料ガス18,118をセルスタック13,113内を通して外気と遮断して流通させる一方、酸化ガスである空気14,114,214,314,414を外気と連通する開放構造の空気極側に供給している。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、酸化ガスである酸素をセルスタック内に外気と遮断して流通させる一方、燃料ガスをケース内の雰囲気と連通する開放構造の燃料極に供給及び排気するようにしても同様の効果が得られる。さらに、前記実施形態においては、全て固体酸化物電解質を用いた固体酸化物型燃料電池を例にして述べたが、固体高分子型電解質を用いた固体高分子型においても適応可能なのは言うまでもない。
【0055】
さらに、前記実施形態においては、内部マニホールドタイプについてのみ説明したが、外部マニホールドタイプに本発明に係るガスの供給流路及び排出流路を適応することももちろん可能である。これにより、内部マニホールドタイプと同様に燃料電池モジュール内での発電に供される有効部分の割合が上昇して出力が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における燃料電池モジュールの斜視図である。
【図2】図1のセルスタックを示す斜視図である。
【図3】図2の単セルユニットの分解斜視図である。
【図4】図3のA−A線による断面図である。
【図5】第1の実施形態による燃料電池モジュール内における燃料ガスの流れを示す概略図である。
【図6】第1の実施形態によるセルスタック内における燃料ガスの流れを示す概略図である。
【図7】第1の実施形態による燃料電池モジュール内における空気の流れを示す概略図である。
【図8】第2の実施形態によるセルスタックと酸化ガス供給ユニットを示す斜視図である。
【図9】図8の単セルユニットを示す斜視図である。
【図10】図9のB−B線による断面図である。
【図11】第2の実施形態による燃料電池モジュール内における燃料ガスと空気の流れを示す概略図である。
【図12】第2の実施形態による単セルユニット上の空気の流れを示す概略図である。図である。
【図13】整流板を設けた単セルユニット上における燃料ガスの流れを示す概略図である。
【図14】第3の実施形態の単セルユニット上における空気の流れを示す概略図である。
【図15】第4の実施形態の単セルユニット上における空気の流れを示す概略図である。
【図16】第5の実施形態の単セルユニット上における空気の流れを示す概略図である。
【図17】第2の実施形態による燃料電池モジュール全体における空気の流れを示す概略図である。
【図18】第3の実施形態による燃料電池モジュール全体における空気の流れを示す概略図である。
【図19】第5の実施形態による燃料電池モジュール全体における空気の流れを示す概略図である。
【符号の説明】
11 ケース(収納容器)
13,113 セルスタック
14,114,214,314,414 空気(酸化ガス)
16,116,216,316,416 酸化ガス供給ユニット(第1ガスの供給手段)
18,118 燃料ガス
22,122 間隙
25,125 セル板
28,128 燃料ガス供給流路(第2ガスの供給流路)
29,129 燃料ガス排出流路(第2ガスの排出流路)
30 電解質
31 空気極
32 燃料極

Claims (8)

  1. 板状の電解質の両面側に空気極と燃料極の電極が設けられたセル板を、その板厚方向に所定の間隙を隔てて積層したセルスタックと、該セルスタックの側方に配設され、前記セル板の電極に向けて第1ガスを供給する第1ガスの供給手段と、これらのセルスタック及び第1ガスの供給手段を収納する収納容器とを備え、
    前記空気極又は燃料極のいずれか一方の電極が面する間隙は、収納容器内の雰囲気に連通した開放構造に形成され、この開放された間隙に前記第1ガスの供給手段から第1ガスを吹き付けるように構成する一方、
    前記セルスタックの内部に、収納容器内の雰囲気から遮断された第2ガスの供給流路及び排出流路を形成した燃料電池であって、
    前記第1ガスが酸化ガス又は燃料ガスのいずれか一方のガスであり、第2ガスがいずれか他方のガスであることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記第1ガスを吹き付ける間隙の側面のうち、互いに対向する2方向側の面が開放され、この開放された側面の一方側から第1ガスを吹き付けるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記第1ガスを吹き付ける間隙の側面の全方位が開放され、この開放された側面の一方側から第1ガスを吹き付けるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  4. 前記第1ガスの供給手段は、セルスタックの周方向に均等な間隔をおいて複数配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池。
  5. 前記複数の第1ガスの供給手段は、それぞれ第1ガスを前記セルスタックの中心軸に向けて吹き出すように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池。
  6. 前記第1ガスの供給手段の吹出方向は、前記セルスタックの中心軸に向かう方向から45°以内の範囲であることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池。
  7. 前記電解質が固体高分子であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の燃料電池。
  8. 前記電解質が固体酸化物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の燃料電池。
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