JP4355547B2 - 平角導通線材を用いた角形コイルの製造方法及び製造装置 - Google Patents

平角導通線材を用いた角形コイルの製造方法及び製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4355547B2
JP4355547B2 JP2003327405A JP2003327405A JP4355547B2 JP 4355547 B2 JP4355547 B2 JP 4355547B2 JP 2003327405 A JP2003327405 A JP 2003327405A JP 2003327405 A JP2003327405 A JP 2003327405A JP 4355547 B2 JP4355547 B2 JP 4355547B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
flat
bending
covered wire
clamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003327405A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005093852A (ja
Inventor
秀典 植松
利和 奥野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2003327405A priority Critical patent/JP4355547B2/ja
Publication of JP2005093852A publication Critical patent/JP2005093852A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4355547B2 publication Critical patent/JP4355547B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、平角導通線材(以下、「平角線」という。)を用いた角形コイルの製造方法及び製造装置に関する。
帯板状の平角線を巾方向にほぼ直角に繰り返し折り曲げて得られる矩形状コイル(以下、「角形コイル」という。)は、丸線(断面が丸状の導線)のソレノイドコイルと比較して空間の利用効率がよく大電流が流せて熱損失も小さい。このため、図6(a)に示すように角形コイル50を角形のコア52に設け、トランス製品として利用されている。
角形コイルの製造方法として、角柱状の治具乃至鉄心(コア)に平角線を巻き付ける方式(以下、「第1の方式」という。)が知られている。図6(b)は、第1の方式による、角形コイル製造方法を例示したものである(特許文献1等参照)。角柱状の鉄心61を回転させ、ガイドローラG及び押圧ローラPにより平角線を当接しながら平角線の断面の長手方向を鉄心と直角方向に巻いていく。
しかし、線材にはスプリングバック(曲げ加工後の戻り量の大きさ)があり、スプリングバック後の曲げ角を直角にするためには、90°よりも大きく曲げなければならない。第1の方式では、角柱状の鉄心の直角部で曲げ加工するので、スプリングバック後の曲げ角は必ず90°よりも大きくなってしまうという問題がある。また、ガイドローラG及び押圧ローラPが平角線の表面に常に接触しており、擦れあいながら巻き付けていくため、表面に傷が付きやすい。巻き終わり後、鉄心をコイルから抜く必要がある場合には、鉄心を引き抜く工程でも表面に傷が付けられやすいという問題もある。
角形コイルの他の製造方法としては、コイルバネを製造するためのコイリングマシンなどを利用して、円形の曲げ金型(ローラ)により線材を曲げ加工してコイリングする方式(以下、「第2の方式」という。)も知られている(特許文献2参照)。
図7(a)は、第2の方式によるコイリング加工装置の曲げ加工部を示したものである。円形の曲げツール(ローラ)71、72が設けられ、線材を順次送ると線材がローラに接触し、一方を支点、他方を作用点として平角線の側面部と点接触しながら応力が加えられ、所定の方向に曲げられる。
特開昭53−100428号公報 特開2003−181579号公報
しかし、従来の方式には以下のような問題がある。
(1)平角線の倒れ込み
平角線を厚み方向に曲げることは容易であるが、巾方向に曲げることは困難である。一般に、素材を曲げ困難な方向に曲げるとき、外周側は引き伸ばされて厚みが薄くなる方向に組織が移動する一方で、内周側は厚みがより厚くなる方向に組織が移動する。このため、曲げ加工の際に素材に係る曲げ応力がわずかに変化しただけで組織移動バランスが崩れ、材料が曲げ方向と異なる方向に倒れ込むという現象がある。すなわち、平角線の形状が薄く(いわゆる「平たく」)なるほど、巾方向への曲げ加工時に線材が倒れやすくなる。
上記第2の方式のように、円形の曲げ金型(ローラ)により曲げ加工を行うと、ローラは円形であるため平角線の側面部と点で接触するため、応力集中点が発生し、曲げ加工時に平角線が倒れ込みやすくなる。本件発明者たちによる経験則によると、巾と厚さの比が概ね2:1より大きいときは倒れやすく、2:1以下であれば倒れにくい。曲げ加工の途中で一旦倒れ込みが始まると、倒れ込みをもとに戻すことは極めて困難である。
(2)絶縁被膜の剥離
図7(a)に示すように従来の円形の曲げ金型(ローラ)を用いた方式は、応力集中点Zが発生しやすく、この点Zで表面に傷が付きやすい。通常、平角線は銅などの軟らかい金属にエナメルやポリアミド系樹脂を塗布し絶縁被膜としているため、応力集中点Zで被膜は容易に傷つけられる。このため、応力集中点Zに加圧痕が形成されると、この部分から絶縁被膜が剥離して絶縁不良などの問題を引き起こす。
上記第1の問題点(平角線の倒れ込みの問題)を回避するため、例えば図7(b)のように、ローラの円周側部に溝を設け、溝の壁面部と平角線とを当接させることにより倒れにくくするという方法が考えられる。しかし、このように平角線が常にこの溝に挟み込まれながらローラの自転及び公転により曲げ加工を施すと、平角線の側面部が常にローラの溝壁部と擦れあうことになるため、この部分で表面に傷が付きやすくなる。
さらに、溝付きローラを用いて成形すると、完成品のピッチLを金型の隙間以下にすることは不可能であり、密巻きすることができず、トランスの性能が低下するという新たな問題も生ずる(図6(a)参照。)。
本発明が解決しようとする問題点は、表面に傷が付きにくい、新規な平角線の曲げ加工方法を提供することであり、本発明はこの加工方法を用いて角形コイルの製造方法及び製造装置等を提供することを目的とする。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、曲げ加工の際に用いる曲げ金型が平角線に与える応力を分散しながら加圧する、いわゆる応力分散加圧方式を採用したことを最も主要な特徴とする。
本発明に係る角形コイルの製造装置は、平角被覆線wを送り出すための線送り装置10と、線ガイド20と、この平角被覆線wを巾方向に曲げ加工する曲げ加工部30とを備え、
曲げ加工部30は、線送り装置10から線ガイド20を介して供給された平角被膜線wの導体曲げ部に隣接した導体直線部の両側面を面接触で狭持するための、線送り上流側曲率部と線送り下流側直線部とからなる芯金31及び下流側直線部に平行な押圧直線部を有したクランプ爪32とを対向して設置し、芯金31とクランプ爪32とが平角被覆線wの導体直線部を狭持し、曲げ加工の際には引き込まれ側の平角被覆線wをフリーにした状態で、芯金の前記曲率部の中心Cを軸に三者一体となって回動することにより平角被覆線wに直線部と曲線部とを形成する曲げ機構を備えていることを特徴とする。
この構成によると、曲げ金型には平角被覆線wとの擦れ部分が存在しない。このため平角被覆線wの表面に傷が付きにくい。また、平角被覆線wの側面部を面接触しながら曲げ加工するため応力が分散され、加圧痕も付かない。なお、「側面部」とは、厚み方向の面を意味する(図2(a)乃至(c)参照)。
また、この装置の芯金31は、平角被覆線wを曲げ加工する際の曲率半径と同程度の大きさの曲率半径を持つ円弧部分と、前記平角被覆線wを狭持するための平坦部分とを備えていることが好ましい。なお、芯金の円弧部分と平坦部分とは一体でも別体の組合せでもよく、さらに、芯金31及びクランプ爪32は芯金の一点Cを中心に回転する回転板34の上に設けられていることが好ましい。クランプ爪32が平角被覆線wを狭持した状態で、回転板34を回転させると容易に芯金の一点Cを中心に三者一体で回転させることができるためである。
本発明に係る角形コイルの製造方法は、平角被覆線wを送り出すための線送り装置10と、前記平角被覆線wを案内保持し、前記平角被覆線wと略同形同大の空洞21が設けられた線ガイド20と、芯金31及びクランプ爪32を含む曲げ加工部30とを備えた角形コイルの製造装置において、
(a)前記平角被覆線(w)の一部を前記芯金(31)及びクランプ爪(32)によりクランプする工程と、
(b) 平角線wが芯金31及びクランプ爪32によってクランプされ、曲げ加工の際には引き込まれ側の前記平角被覆線(w)をフリーにした状態で三者一体となって回転させ、前記平角被覆線(w)に直線部と曲線部とを形成する工程と、
(c) クランプ爪32のクランプを解除し、芯金31及びクランプ爪32を初期位置に戻すと共に、線送り装置10により平角被覆線wを所定量送出す工程と、
を含むことを特徴とする。
このように平角線の一端をクランプして曲げ加工を行うと、平角線の倒れ込みが発生せず、かつ表面に傷が付かない。また、平角線の曲げ角は回転角によって決められるので、スプリングバックを考慮して精密に加工することができる。
なお、この角形コイル製造装置の線ガイド20は、平角線wが倒れることができない程度の微小な空洞21を有していることが好ましい。すなわち、平角線の引き込み側(曲げ加工部側)は前記芯金とクランプ爪とでクランプされ、引き込まれ側(送り出し部側)は前記線ガイドで平角線が自由に送り出されかつ倒れることができない微小な空洞(隙間)を持つ線送りロール20で保持される構成であるため、倒れ込みなく曲げ加工ができる。
本発明に係る角形コイル製造装置は、倒れ込まずかつ表面に加圧痕が付かない。
以下、実施例を用いて本発明に係る角形コイル製造装置及び角形コイル製造方法について説明する。
(角形コイル製造装置)
図1は本発明に係る角形コイル製造装置の側面図である。装置は大きく分けて、平角線を送り出すための線送り装置10と、線ガイド20と、曲げ加工部30を備えている。特に、曲げ加工部30の構成が本発明の特徴部であり、線送り装置10及び線ガイド20は線材加工機又はコイリングマシンなどに関する種々の公知技術を適用することができる。
−線送り装置及び線ガイド−
線送り装置10は、ボビン11に巻かれた平角線wを送り出す部分である。矯正機12は、ボビンに巻かれていたときに付いた癖を取り除くための部品であり、クランプフィーダーは平角線の送り出し量を決めるための部品(線送出量調節機構)である。クランプフィーダーは、クランプ爪13、エアシリンダ14、サーボモータ15、クランプ爪16などからなり、平角線の側面部をクランプした状態で送り方向に平行移動できる。送り出し量はコンピュータ制御されるサーボモータ15により数値制御できる。クランプフィーダーは、線送りの際にのみクランプし、曲げ加工の際にはクランプせずフリーな状態にしておかなければならない。
なお、クランプフィーダーに代えて、一対の送りロールで平角線の両側から回転接触しながら送り出す方式や、その他の一般的な線送りに関する公知技術を適用することもできるが、特に被膜付き平角線に適用する場合には、被膜の剥離を防止するという点において、クランプフィーダー方式が最も好ましい。
また、成型される角形コイルの一辺の長さは線送り装置10の送り出し量で決まるため、送り出す方式がいずれの場合にも、サーボモータ(不図示)などで送り出し量を正確に制御できることが好ましい。
線ガイド20は平角線を案内するためのガイドであり、各曲げ金型(後述の芯金及びクランプ爪)の誤差を少なくし、材料にかかる曲げ応力が均等に作用するようにする働きを持つと共に、曲げ加工の際に平角線が倒れないように案内する役割を果たす。平角線wは線ガイド20を通過した後、曲げ加工部30に送られる。線ガイド20には平角線と略同形同大の空洞21が設けられている。なお、空洞21は、平角線が通過でき、倒れないような形状(例えば平角線wと略同形同大などが考えられる。)であればよい。ただし、案内の精度を確保するためには、案内ガイド20は、ある程度以上の長さが必要である。
−曲げ加工部−
図2(a)は図1における曲げ加工部30の拡大図(側面図)を、図2(b)は図1における曲げ加工部30を上から見た図(平面図)を、図2(c)は、(b)の曲げ加工部30におけるA−A断面図を示している。
曲げ加工部30は、芯金31とクランプ爪32とを持ち、クランプ爪32は、エアシリンダ33などの直線駆動機構により鉛直上下に移動でき、クランプ爪32を平角線wに接触させて平角線の側面部をクランプすることができる。また、芯金31とクランプ爪32は回転台34の上に設置され、これらは回転中心Cを軸に回転することができる。回転板34の回転はサーボモータ(不図示)により制御でき、クランプ爪32が芯金31との間で平角線wをクランプした状態で、回転中心Cを軸に三者が一体となって回転し、巾方向に曲げ加工を行うことができる。
なお、回転台34の形状は、必ずしも図2のような円盤状である必要はなく、芯金の回転中心を軸に芯金及びクランプ爪と共に回転できるものであれば、その形状はどのようなものでもよい。
(角形コイルの製造方法)
上記角形コイル製造装置により角形コイルを製造する方法について、図3(a)乃至図3(d)及び図4(e)乃至図4(g)を用いて説明する。
図3(a)は、平角線wが線ガイド20から案内され、平角線wの一部が芯金31とクランプ爪32によってクランプされた状態を示している。このとき、平角線wに作用する応力は平角線wの両側面における芯金31及びクランプ爪32の接触面全体から均一な力を受けている(これを本明細書では「応力分散加圧」という。)。この状態でクランプフィーダーなどの線送り装置はクランプを解除する。
この状態から、図3(b)のように、回転台(不図示)を矢印イの方向に約90°回転させると、回転中心Cを軸に芯金31と平角線wとクランプ爪32とが三者一体となって回転する。引き込み側の一部がしっかりとクランプされた状態でクランプ部分が回転すると、他方の引き込まれ側は回転板の回転に伴って引き込まれ、必要な量だけ順送りされる。この動作によって、平角線は巾方向に約90°に曲げられる。
なお、この平角線の両側面のクランプは、応力分散可能な長さ及び面積をもつ芯金31とクランプ爪32とで接触しなければならない。接触面積が小さいと(つまり、芯金31又はクランプ爪32の面積の少なくともいずれか一方が小さいと)、クランプした部分に圧力が集中し、抉れ傷ができるおそれがあるためである。クランプ部分の面積及びクランプ圧については、当業者が絶縁被膜の材質や塗布する厚さなどによって適宜調整できる設計的事項である。
次に、図3(c)のように、エアシリンダ33を操作してクランプ爪32を平角線wから離し、クランプを解除すると共に回転台を逆回転(矢印イと逆方向に回転)させて芯金31及びクランプ爪32を初期位置(曲げ加工前の位置)に戻す。その後、クランプフィーダー又は線送りロール等の線送出量調節機構(不図示)を動作させ、角形コイルの一辺に相当する量だけ線送りして停止する。以上の図3(a)〜図3(c)が曲げ加工の基本動作である。
次に、図3(d)のように、再びエアシリンダ33を操作してクランプ爪32を平角線wに接触させ、平角線wをクランプする。次に、図4(e)のように、回転台(不図示)を矢印イの方向に回転させ、回転中心Cを軸に芯金31と平角線wとクランプ爪32とが三者一体となるように約90°回転させて停止する。その後、クランプを解除し、回転台を逆回転(矢印イと逆方向に回転)させて芯金31及びクランプ爪32を初期位置に戻す。
次に、図4(f)のように、クランプフィーダーを操作して線送りを行い(矢印イ)、クランプ爪32を下降させこれから曲げ加工を行う引き込み側の一部をクランプする(矢印ロ)と共にクランプフィーダーのクランプを解除して引き込まれ側の平角線をフリーにする。次に、回転台を矢印ハの方向に約90°回転させると、回転中心Cを軸に芯金31と平角線wとクランプ爪32とが三者一体となって約90°回転し、図4(g)のような状態となる。
以下、これらの動作を順次繰り返し、角形コイルを形成していく。なお、コイルの連結結合部など特殊な部位を除き、曲げ角は通常直角(すなわち90°)である。このため、上記説明において曲げ角度は約90°としたが、実際にはスプリングバックを考慮して曲げ角度を90°以上に設定することが必要である。線送り量及び曲げ角度はいずれもサーボ機構等のコンピュータ制御により精密に制御されることが好ましい。
(作用)
上述のように芯金31、平角線w、クランプ爪32が三者一体となって回転すると、溝付きの円形の曲げ金型(ローラ)などで線送りする場合のように平角線の被膜と擦れる部分がないため、平角線の被膜の表面に傷が付きにくい。
また、線ガイド20が平角線の一端をしっかりと案内保持していることにより、平角線の曲げ加工時においても平角線の倒れ込みが発生しない。また、この方法によるとコイルにほとんどピッチをつけることなく密に巻くことができる。
図5(a)は、本発明に係る角形コイル製造装置によって製造した角形コイル40の一例を示している。従来よりもピッチが狭く、かつ、絶縁被膜の表面に傷が付いていない点が特徴である。また、本製造装置で製造すると角形コイルの辺長を自由な長さに設定できる。
図5(b)は、本発明に係る角形コイルの製造方法を応用し、途中結合部42を設け、2つの角形コイル40、40を連結した角形コイルを示している。これ以外にも、図5(a)に示す角形コイルを基本形とし、これを組み合わせて適宜連結した種々の角形コイルを形成することもできる。
なお、使用した平角線の絶縁用被膜はポリアミドイミロースを用いたが、この材料は、塗られている導線が概ね25%以上伸びると剥がれやすくなることが分かっている。曲げの内径が小さくなりすぎると、曲げられる外周側が伸びが大きくなるため、被膜が剥がれやすくなる。このため、この材料を被膜として用いた場合、最小曲げRはこれらの点を考慮して適正に選定することが好ましい。
本発明に係る角形コイル製造装置によると、巾と厚さの比が2:1以上の平角線であっても倒れ込みが全く起こることがなく、かつ、絶縁被膜の表面に傷が付きにくいために絶縁不良などを起こしにくい。しかも、コイルを密に巻くことができるので、高性能な角形コイルを製造することができる。
本発明に係る角形コイル製造装置は、主として小型かつ高性能なトランス製品などに用いられる角形コイル(角形電磁コイル)を製造する用途に用いることができる。
本発明に係る角形コイル製造装置の側面図を示している。 (a)は、本発明に係る角形コイル製造装置における曲げ加工部30の側面図を拡大した図である。(b)は、(a)における曲げ加工部30を上から見た図(平面図)である。(c)は、(a)の曲げ加工部30のA−A断面である。 本発明に係る角形コイルの製造方法における曲げ加工の各工程を示す図である。 本発明に係る角形コイルの製造方法における曲げ加工の各工程を示す図である。 (a)及び(b)は、本発明に係る角形コイル製造装置によって製造した角形コイルの一例を示す図である。 (a)は、角形コイルを用いたトランス製品の一例を示す図である。(b)は、従来の角形コイル製造方法の一例を示した図である。 (a)は、従来の角形コイル製造方法の他の例を示した図である。(b)は、(a)のB−Bで切断した断面図を示している。
符号の説明
10 線送り装置
20 線ガイド
30 曲げ加工部
31 芯金
32 クランプ爪
w 平角線

Claims (3)

  1. 平角被覆線(w)を送り出すための線送り装置(10)と、
    線ガイド(20)と、
    この平角被覆線(w)を巾方向に曲げ加工する曲げ加工部(30)とを備え、
    前記曲げ加工部(30)は、
    前記線送り装置(10)から前記線ガイド(20)を介して供給された前記平角被膜線(w)の導体曲げ部に隣接した導体直線部の両側面を面接触で狭持するための、
    線送り上流側曲率部と線送り下流側直線部とからなる芯金(31)及び
    前記下流側直線部に平行な押圧直線部を有したクランプ爪(32)とを対向して設置し、
    前記芯金(31)と前記クランプ爪(32)とが
    前記平角被覆線(w)の導体直線部を狭持し、曲げ加工の際には引き込まれ側の前記平角被覆線(w)をフリーにした状態で、
    前記芯金の前記曲率部の中心(C)を軸に三者一体となって回動することにより前記平角被覆線(w)に直線部と曲線部とを形成する曲げ機構を備えている
    ことを特徴とする角形コイルの製造装置。
  2. 前記芯金(31)は、前記平角被覆線(w)を曲げ加工する際の曲率半径と同程度の大きさの曲率半径を持つ円弧部分と、前記平角被覆線(w)を狭持するための平坦部分とを備え、前記芯金(31)及び前記クランプ爪(32)は前記芯金の一点(C)を中心に回転する回転板(34)の上に設けられていることを特徴とする請求項1記載の角形コイルの製造装置。
  3. 平角被覆線(w)を送り出すための線送り装置(10)と、
    前記平角被覆線(w)を案内保持し、前記平角被覆線(w)と略同形同大の空洞(21)が設けられた線ガイド(20)と、
    芯金(31)及びクランプ爪(32)を含む曲げ加工部(30)とを備えた角形コイルの製造装置において、
    (a)前記平角被覆線(w)の一部を前記芯金(31)及びクランプ爪(32)によりクランプする工程と、
    (b) 前記平角被覆線(w)が前記芯金(31)及びクランプ爪(32)によってクランプされ、曲げ加工の際には引き込まれ側の前記平角被覆線(w)をフリーにした状態で三者一体となって回転させ、前記平角被覆線(w)に直線部と曲線部とを形成する工程と、
    (c) 前記クランプ爪(32)のクランプを解除し、前記芯金(31)及びクランプ爪(32)を初期位置に戻すと共に、前記線送り装置(10)により前記平角被覆線(w)を所定量送出す工程と、
    を含むことを特徴とする角形コイルの製造方法。
JP2003327405A 2003-09-19 2003-09-19 平角導通線材を用いた角形コイルの製造方法及び製造装置 Expired - Lifetime JP4355547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003327405A JP4355547B2 (ja) 2003-09-19 2003-09-19 平角導通線材を用いた角形コイルの製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003327405A JP4355547B2 (ja) 2003-09-19 2003-09-19 平角導通線材を用いた角形コイルの製造方法及び製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005093852A JP2005093852A (ja) 2005-04-07
JP4355547B2 true JP4355547B2 (ja) 2009-11-04

Family

ID=34457280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003327405A Expired - Lifetime JP4355547B2 (ja) 2003-09-19 2003-09-19 平角導通線材を用いた角形コイルの製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4355547B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4812641B2 (ja) * 2007-01-30 2011-11-09 株式会社タムラ製作所 コイル及びコイルの成形方法
CN102592794A (zh) * 2006-05-11 2012-07-18 株式会社田村制作所 线圈及形成线圈的方法
JP4951272B2 (ja) * 2006-05-11 2012-06-13 株式会社タムラ製作所 コイル及びコイルの成形方法
DE112008000364B4 (de) 2007-02-05 2022-10-27 Tamura Corp. Spule und Verfahren zum Bilden der Spule
JP4960759B2 (ja) * 2007-05-01 2012-06-27 株式会社タムラ製作所 平角線の連結コイル巻線装置
US8256097B2 (en) 2007-10-02 2012-09-04 Sht Corporation Limited Method for manufacturing a coil device
JP4656134B2 (ja) * 2007-11-29 2011-03-23 トヨタ自動車株式会社 巻線装置
JP4760825B2 (ja) 2007-12-26 2011-08-31 トヨタ自動車株式会社 エッジワイズ巻線方法、及びエッジワイズ巻線装置
JP5142339B2 (ja) 2008-02-29 2013-02-13 株式会社タムラ製作所 連結コイル形成装置および連結コイルの形成方法
JP5262289B2 (ja) * 2008-05-21 2013-08-14 トヨタ自動車株式会社 巻線方法、及び巻線装置
JP5136204B2 (ja) * 2008-05-21 2013-02-06 トヨタ自動車株式会社 巻線方法、及び巻線装置
JP2010198767A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Sumitomo Wiring Syst Ltd 基板用ピンコンタクトの製造装置
JP2010252588A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Sumitomo Electric Ind Ltd コイル部材の形成方法及びその組立装置
JP5293371B2 (ja) * 2009-04-20 2013-09-18 住友電気工業株式会社 コイル部材の組立装置
JP5482432B2 (ja) * 2010-05-14 2014-05-07 株式会社豊田自動織機 コイル部品、リアクトル、コイル部品の成形方法
JP5353813B2 (ja) * 2010-05-14 2013-11-27 株式会社豊田自動織機 コイル部品、リアクトル、コイル部品の成形方法
CN102956345A (zh) * 2012-11-06 2013-03-06 苏州康开电气有限公司 一种变压器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005093852A (ja) 2005-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4355547B2 (ja) 平角導通線材を用いた角形コイルの製造方法及び製造装置
JP6108103B2 (ja) 巻線装置及び巻線方法
US7793880B2 (en) Multi-stage coil for transformer, and coil winding method and apparatus for manufacturing the same
CN109905002B (zh) 线圈成形装置和旋转电机的线圈
JP2011061099A (ja) 角線の巻線装置及びエッジワイズコイルの巻線方法
US9240277B2 (en) Apparatus and method for manufacturing non-circular coil
JP5149537B2 (ja) 線材矯正装置および太陽電池の組立て装置
JP4955776B2 (ja) コイル装置及びその製造方法
JPS63104727A (ja) 長尺物からリング状物を製造する装置
JP2009164212A (ja) 太陽電池モジュール製造方法および太陽電池モジュール製造装置
JP7208221B2 (ja) 棒材、線材、アングル材などのような好ましくは金属の細長要素を屈曲加工するための機械及び方法
JP2001359250A (ja) 平角線構造、平角線の巻線方法および巻線装置
JP2007294549A (ja) 巻線機
JP5233311B2 (ja) 整列曲げ成形方法、及び整列曲げ成形装置
WO2016136420A1 (ja) コイルばね製造装置と、コイルばねの製造方法
JP2007250801A (ja) 巻線端末処理方法および装置
JP6345845B2 (ja) 計時器用メインばねをプレスロールによって製造する方法
JP2008160946A (ja) コイル製造方法、及びモータの固定子
JP2016076659A (ja) エッジワイズコイルおよびその製造方法
JP5644912B2 (ja) 芯線切断装置
CN110022038A (zh) 导线成型装置
JPH1071419A (ja) 内面溝付金属管の製造方法および装置
JP2008178168A (ja) 回転電機のロータコイル曲げ装置及びコイル成形方法
JP2023097176A (ja) コイル形成装置及びコイルの製造方法
JP2018130737A (ja) パイプ曲げ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090430

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090714

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4355547

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130807

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term