JP5142339B2 - 連結コイル形成装置および連結コイルの形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、連結コイル形成装置および連結コイルの形成方法に係り、特に、リアクトルコイルとして用いるのに好適な連結コイル形成装置および連結コイルの形成方法に関する。
リアクトルは、一般に巻線と磁性体のコアを備え、コアに巻線が巻回されてコイルを構成することによりインダクタンスを得ている。
従来、リアクトルは、昇圧回路、インバータ回路、アクティブフィルタ回路等に用いられている。このようなリアクトルとしては、コアと当該コアに巻回されたコイルとを他の絶縁部材等とともに金属等のケース内に収納するものが多く用いられるようになっている。
そして、例えば車載用の昇圧回路に用いられるリアクトルにおいては、高電流領域流域における高いインダクタンス値を得るために所定の巻径と巻数により形成した単独コイルを2個並列状に形成し、その並列のコイルを流れる電流の方向が互いに逆向きになるように連結(接続)した構造のコイルが用いられている。
以上のようなコイルの従来例として、上述した2個のコイルをそれぞれ別個の巻線により形成し、各巻線の連結側の端部を、連絡用ターミナルを介して溶接することにより接続するものが知られている(例えば特許文献1参照)。
また、他の従来例として、並列状に並ぶ同一巻き方向の2個のコイルを1本の平角線のエッジワイズ巻きによって形成すると共に、相互に連続する上記2個のコイルの相互間に架かる平角線の連結部を長手方向に沿って二つ折りに返すようにして、前記双方コイルの端面による外形内に収める構成のものも知られている(例えば特許文献2参照)。
また、2個のコイルを連結部により一体に形成する技術が特許文献3〜6に開示されている。また、前記連結部で一体に形成した2個のコイルを1本の線材から折り曲げ加工する技術が特許文献7、8に開示されている。
特開2003−124039号公報 特許3737461号公報 特許第3398855号公報 特開2005−57113号公報 特開2000−195725号公報 国際公開WO 2007/132558号公報 特許第3640207号公報 特開2005−93852号公報
ところで、多くの場合、リアクトルを構成するコイル内には、例えば略リング状のコアが挿入されるため、前記コイルを配列するには、高い配列精度が要求される。これに対し、前述した従来例のコイルでは、連絡用ターミナルを介して2個のコイルにおける巻線の連結側の端部を相互に連結するため、コイルの配列にバラツキが生じやすく、コイル内にコアを挿入することができない場合がある。
また、前記特許文献1のコイルでは、両コイルと連絡用ターミナルとの接続のために、まず各巻線や連絡用ターミナルの連結側端部の皮膜を剥がし、その上で、当該箇所を溶接するという作業が必要となり、その結果、製造作業が大変煩雑になっていた。
さらに、個別の巻線により形成された2個のコイルを連絡用ターミナルを介した溶接により電気的に接続するため、どうしても溶接部の信頼性が問題となり、溶接の出来具合により、コイルの電気的特性にバラツキが生じてしまうという問題もあった。
また、前記特許文献2のコイルでは、2個のコイルを同一の巻線によって形成し、連結部を二つ折り状に折り返すようにしているので、折り返し後の2個のコイルの配列精度を確保するためのコイル折り返し用治工具が必要となる。加えて、折り返し部のスペースが必要となると共に、折り返しの具合如何によりコイルの電気的特性にバラツキが生じてしまうおそれがある。
さらに、両コイルと連絡用ターミナルと接続の工程は不要であるが、上述した折り返しのための作業工程が必要となるので、その分、製造作業が煩雑になるという問題が生じている。
また、特許文献3〜6に1本の線材から2個のコイルを形成した技術が開示され、特許文献7,8に、それらのコイルを形成する方法について開示されているが、これらのコイル形成方法では、問題が生じてしまう。具体的に説明すると、1本の線材をそれぞれの端部からそれぞれ角巻することによりコイルを形成するものであるから、角巻する際での線材の送り量及び曲げ具合によっては、2個のコイル間にずれが生じてしまうものであるが、これらの特許文献には、その解決方法が開示されていないのである。
したがって、特許文献7,8等の形成技術を用いる場合、理想状態では2個のコイルをコイル間のずれを生じることなく形成することは可能であるが、実際の製造過程に適用するには問題が残っているものである。
確かに、特許文献6には、2個のコイル間のオフセット量を補正する技術が開示されているが、この技術を製造装置に関連させて、2個のコイルを効率よく製造するには改良すべき点がある。
本発明の目的は、平角線を曲げ加工して角筒状かつ並列状に形成される第1および第2の各コイルを効率よく形成すると共に、当該各コイルの連結部を溶接や折り返しをすることなく同一素材で連結することができる連結コイル形成装置および連結コイル形成方法を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明にかかる連結コイル形成装置は、素材供給領域から導入される平角線をコイル素材としてその一端部を順次角巻して形成する角筒状の第1コイル部を形成する第1巻線ヘッドを備えた第1のコイル巻線加工ラインと、この第1のコイル巻線加工ラインに所定間隔を隔てて平行に配置され前記コイル素材の他端部に前記角筒状の第2コイル部を形成すると共に当該第2コイル部を前記第1コイル部に同一面上にて隣接した状態に配設する第2巻線ヘッドを備えた第2のコイル巻線加工ラインと、前記素材供給領域の反対側で前記第1および第2の各コイル巻線加工ラインの延長上に、前記第1のコイル巻線加工ラインで形成された第1コイル部を有するコイル素材を、前記第2のコイル巻線加工ライン側に搬入する素材転送ユニットを装備したことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明にかかる連結コイル形成方法は、第1コイル部と第2コイル部とが連結部を介して同一面上で連結されかつ互いに並列状態に配置されてなる連結コイルの形成方法であって、素材供給領域から平角線等のコイル素材を第1のコイル巻線加工ラインに導入し当該第1のコイル巻線加工ライン上でその一端部を順次角巻して角筒状の第1コイル部を形成する第1の工程と、この第1の工程で形成された第1コイル部を一端部に備えたコイル素材の当該第1コイル部側を素材転送ユニットに送り込むと共に、前記コイル素材の長さをその他端部に形成する第2コイル部用として必要とする長さに切断する第2の工程と、前記第2コイル部形成部位である他端部が特定されたコイル素材を、前記素材転送ユニットを機能させて第2のコイル巻線加工ライン上に転送する第3の工程と、前記素材転送ユニットを介して転送されてきたコイル素材を前記他端部から第2のコイル巻線加工ラインに搬入すると共に当該コイル素材の前記他端部に角筒状の第2コイル部を形成しかつ当該第2コイル部を前記第1コイル部と同一面上にて隣接した状態に配設する第4の工程とを実施することを特徴とする。
本発明は、コイル素材の一端部に第1コイル部を第1のコイル巻線加工ラインで形成すると共に、これに連続してコイル素材の他端部に第2コイル部を第2のコイル巻線加工ラインで形成するようにし、この間、素材転送ユニットを介して第1コイル部が付されたコイル素材を連続して第2のコイル巻線加工ラインに転送するようにしたので、コイル素材は導入から各コイルの加工終了に至るまで、連続して一方向に順次移行されることから、各コイルを迅速にかつ効率よく加工することができる。また、上述したように、素材転送ユニットを並列に配置した前記第1および第2のコイル巻線加工ラインに対応可能に構成したので、第1のコイル巻線加工ラインで形成された第1コイル部を備えたコイル素材を素材転送ユニットによって第2のコイル巻線加工ラインに円滑にかつ迅速に転送することが可能となり、このため、連結コイルの加工生産効率を大幅に改善することができる。
以下、本発明に係る連結コイル形成装置および連結コイルの形成方法の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2は、上記実施形態の連結コイル形成装置20の平面図と側面図である。また、図3,4は、上記連結コイル形成装置20によって形成された連結コイル10をリアクトルコイル(以下、連結コイルという)10として適用したリアクトル1の全体斜視図である。
まず、図3,4に基づいて、リアクトルの説明をする。
図3に示すように、リアクトル1は、例えば、強制冷却手段を有する機器の電気回路に使用され、連結コイル10、リアクトルコア2、図略のボビン、熱伝導性ケース3、図略の絶縁兼放熱シート等を含んで構成されている。
以上のようなリアクトル1は、連結コイル10内にリアクトルコア2が挿入され、これらが熱伝導性ケース3内に収容された後、充填材4を流し込んで固定された構成となっている。なお、熱伝導性ケース3の四隅にあるリアクトル固定用穴3Aは、熱伝導性ケース3を、例えば、強制冷却された筐体等に固定するためのねじ穴である。
連結コイル10は、1本の平角線Wが、その長さ方向一方と他方の各端部側から角巻して当該角巻部が角筒状に積層された状態に形成された第1コイル部11および第2コイル部12を備えて形成されている。
この第1コイル部11および第2コイル部12間には、当該各コイル部11,12を同一面上で連結する連結部13が設けられ、この連結部13は、各コイル部11,12相互間に位置する素材である前記平角線Wで形成されている。そして、第1コイル部11および第2コイル部12は、互いに並列状態に配置されている。
ここで、角巻きとは、コイルを角筒状に巻くことをいい、コイルを丸型に巻く丸巻きと対比されている。
連結コイル10の第1コイル部11と第2コイル部12とのそれぞれの端部であるリード部11A,12Aは、第2コイル巻線工程の最終段階で2個のコイルが接近した時に、互いのコイル部11,12と干渉しないように、各巻線工程が始る直前に、図示のように90°曲げられる。各リード部の被膜は剥離され、導体が剥き出しになっており、図示しない圧着端子等を設けて他の電気部品等と接続されるようになっている。
また、平角線Wは、断面矩形形状の導線に被膜が施されたものである。
そして、詳細は後述するが、第1コイル部11と第2コイル部12との連結部13近傍の第2コイル部12側の一辺の部分(以下、オフセット部分という)14は、連結コイル10を成形したときに発生する第1コイル部11の軸心と、第2コイル部12の軸心との距離のバラツキをなくすためにオフセット量を持たせ、かつ角筒形状の外形部より外側に突出させて巻線(以下、オフセット巻きという)されている。そして、このオフセット部分14は第1コイル部11と第2コイル部12とを連結する連結部13を兼ねている。
図4に詳細を示すように、連結コイル10の第1コイル部11と第2コイル部12とは並列状態で、かつ相互に同じ巻き方向に形成されている。
なお、2つのコイル部11,12のリード部11A,12Aは、各コイル部11,12の軸方向の同じ側にあるから、リード部11A,12Aの先端部に、図示しない端子を取り付ける場合にも、端子の位置を揃えることが可能である。
この連結コイル10は、その第2コイル部12の巻終り端部12Bにおいて、平角線Wを第2コイル部12側から、各コイル部11,12間の隙間長だけ突出させて略90度曲げ加工し、第1コイル部11の積層方向(図4中に矢印Aで示す)と同一方向(図4中に矢印Bで示す)に、第2コイル部12が積層されるように、かつ、第1コイル部11の巻き方向とは同方向に角巻きされることにより、第2コイル部12の巻き終わり時点で、第1コイル部11と第2コイル部12とが、前記連結部13を介して、連続して並列状態に形成されている。
また、連結部13が第1コイル部11と第2コイル部12のそれぞれのリード部11A,12Aと同じ向きに形成されているので、連結コイル10を図1に示すように組み込んだとき、例えば前記熱伝導性ケース3の底面に形成されている突起部等に干渉することがない。このことは、連結部13のために、ケース3の底面に形成される突起部の位置や形状を制限する必要がなくなり、これにより、設計の自由度が増す、という効果を得ることができるということである。
以上のように、連結コイル10は、第1コイル部11の角巻きが終了した後に、予め、第2コイル部12を角巻きするのに必要な長さの平角線Wを送り出し、形成された第1コイル部11を一方の端部に有する平角線Wの他方の端部から第2コイル部12を角巻きして形成した2連の連結コイル10である。
このため、第2コイル部12の角巻き工程中の各辺を形成するときの線材送り誤差の累積が、第1コイル部11の軸心と第2コイル部12の軸心との距離のバラツキとなって現れるおそれがある。
前述のように、第1コイル部11と第2コイル部12とには略リング状のリアクトルコア2の2箇所の直線部が挿入されるため、第1コイル部11の軸心と第2コイル部12の軸心との距離は高い寸法精度が要求される。
そこで、線材送り誤差の累積を解消するために、第1コイル部11と第2コイル部12との連結部13を形成する第2コイル部12側のオフセット部分14を、第1コイル部11と第2コイル部12間の距離を調整するための余長部分として設け、角巻している。そして、前述のように、このオフセット部分14を含む部分の角巻をオフセット巻きという。
次に、図1、図2、図5に基づいて、前記連結コイル10を形成する本発明の連結コイル形成装置の一実施形態を説明する。
本実施形態の連結コイル形成装置20は、素材供給領域である平角線供給部A側に配置された巻線機ユニット21と、この巻線機ユニット21と隣接すると共に平角線供給部A側とは反対側に配置された素材転送ユニットであるコイル載置ユニット23とを備えて構成されている。また、各種装備を制御する主制御部110が併設されている。
巻線機ユニット21には、略平坦面となった上面22Aを有する巻線機架台22が設けられ、また、コイル載置ユニット23には、略平坦面となった上面24Aを有するコイル載置架台24が設けられている。
以上のような巻線機ユニット21とコイル載置ユニット23とには、両者21,23に跨って、かつ所定間隔をおいて互いに平行に、第1のコイル巻線加工ライン(以下、第1ラインという)25と第2巻線加ライン(以下、第2ラインという)26とが設けられている。
すなわち、これらの第1ライン25、第2ライン26は、巻線機ユニット21においてコイル素材としての平角線Wを供給するボビン(図略)等の前記平角線供給部A側端部から、コイル載置ユニット23の反対側端部に延びた状態に設定されている。
なお、ここで、第1ライン25の平角線供給部A側を平角線Wの送り方向K1における流れの最上流とし、送り方向K1における流れの先側を下流とする。また、第2ライン26における送り方向K2の上記第1ライン25の下流と対向する位置を上流とし、第2ライン26における送り方向K2の流れの先側を最下流とする。
そして、第1ライン25において、平角線Wの一端部を順次角巻して角筒状の前記第1コイル部11が形成されるようになっている。
また、第2ライン26においては、上記第1ライン25において形成された平角線Wの前記第1コイル部11の反対側端部に前記第2コイル部12が形成され、最終的に、両者11,12が並列した状態で前記連結コイル10が形成されるようになっている。
第1ライン25において、前記巻線機架台22の上面22A、かつ平角線供給部A側には、第1コイル部11を形成するために供給された平角線Wを次の工程に送り出す第1線送り機27が配置されている。
この第1線送り機27は、上下に配置された一対のプーリ28(図2参照)と、これらのプーリ28をそれぞれ装着した一対の本体部29と、これらの本体部29に装備され一対のプーリ28を互いに反対方向に回転させる一対のモータ30とを備えて構成されている。
これにより、第1線送り機27では、一対のプーリ28で平角線供給部A側から供給された平角線Wを挟み込み、一対のプーリ28をそれぞれ逆方向に回転させて、平角線Wを次に送り込むように構成されている。
巻線機架台22の上面22Aにおいて第1線送り機27の、平角線Wの送り方向K1の流れの下流側隣接位置には第1巻線ヘッド32が配置されている。この第1巻線ヘッド32では、前記第1線送り機27から送り出された平角線Wを、その一端部を順次角巻して角筒状の第1コイル部11が形成される。
なお、前述したように、第2コイル部12の巻線工程の最終段階で、2個のコイル部11,12が接近した時に互いのコイル部11,12に干渉しないように、各巻線工程が始まる前に、図示しない機構等により、前記リード部11Aはコイル部11の表面に対して直交する方向に90°曲げられている(図3,4参照)。
この第1巻線ヘッド32は、図5に詳細を示すように、平角線Wの90度曲げ加工を実行する巻線部33を備えている。この巻線部33は、丸軸状の固定治具33Aと角棒状の巻治具33Bとで構成され、これらの固定治具33Aおよび巻治具33Bは、ヘッド本体部34に設けられている。
固定治具33Aは、送られてくる平角線Wをガイドすると共に、その平角線Wの曲げ加工時に幅方向一端側側面を固定するものである。
また、巻治具33Bは、平角線Wの曲げ加工時に幅方向他端側側面を固定治具33A側に押圧すると共に、平角線Wの曲げ加工方向に矢印Rで示すように略90度回動できるような構成となっている。角棒状の巻治具33Bは、その先端が平角線Wの幅方向他端側側面と当接した状態で回転するようになっている。
巻治具33Bの90度曲げ加工のための回動は、例えば、ヘッド本体部34等を基台35に対して、固定治具33Aを中心として、モータ38で、図5中、矢印R方向に回すことで行うように構成されている。
なお、符号36は、第1巻線ヘッド32で形成される第1コイル部11を受ける受部材36である。
巻線機架台22の上面において、前記第1巻線ヘッド32の平角線送り方向K1の流れの下流側にはコイル送りガイド37が配置されている。このコイル送りガイド37は、第1巻線ヘッド32により巻線加工された第1コイル部11を先頭にして送り出された平角線Wを次の工程に送り出すためにガイドするものであり、第1巻線ヘッド32近傍から巻線機架台22の前記コイル載置ユニット23側端部まで延びている。
また、コイル送りガイド37は、図5に示すように、平角線Wが載置される底面部37Aと、この底面部37Aの幅方向両端に立設された側壁部37Bとで構成され、長さ方向両端を前記巻線機架台22の上面22Aに立設された柱状部材38(図2も参照)で支持されている。
巻線機架台22の上面において、第1巻線ヘッド32の平角線送り方向K1の流れの下流側にはカッターユニット40が配設されている。このカッターユニット40は、第1巻線ヘッド32で完成した第1コイル部11を上記コイル送りガイド37およびコイル載置ユニット23側に送った後、第2ライン26で第1コイル部11の反対側端部に第2コイル部12を形成するために必要な長さに平角線Wを切断するものである。
そして、カッターユニット40は、コイル送りガイド37の長さ方向の途中位置に配設されている。
カッターユニット40は、図5に詳細を示すように、取付け台41と、この取付け台41にY軸方向(平角線Wの流れ方向K1と直交方向)移動可能に設けられたカッター本体部42とを備えている。
カッター本体部42には、図示しない刃部(カッター)が設けられている。したがって、カッター本体部42を前記Y軸方向にスライドさせ、当該カッター本体部42に取り付けられたカッターにより、送り出された前記平角線Wを所定の長さで切断することができるようになっている。
ここで、カッターユニット40による平角線Wの切断は、例えば前記載置ユニット23に設けられているコイルガイド44の前記下流側端部近傍に位置センサを設置しておいて、その位置センサで、コイル送りガイド37から送り出される平角線Wの第1コイル部11を検出したとき、平角線Wの他端部が第2コイル部12を形成するために必要な長さとなるように設定されており、したがって、その位置で切断するように構成してもよい。
さらに、カッターユニット40の平角線送り方向K1の流れの下流側、かつ前記コイル載置ユニット23の前記コイル載置架台24の上面には、一端部に第1コイル部11が形成された平角線Wをガイドして載置するコイル導入ガイド44が設けられている。
コイル導入ガイド44は、コイル載置ユニット23の一端部から他端部までの全長を越えた長さに形成され、平角線Wを載置する底面部44Aと、この底面部44Aの幅方向両端に立設されたガイド部44Bとで形成されている。
コイル導入ガイド44は、一端部に第1コイル部11が形成され、他端部に第2コイル部12を形成できる長さになっている平角線Wの全長より長く形成されている。
コイル導入ガイド44にはコイル搬送トレイ45がスライド可能に設けられている。コイル搬送トレイ45は、その上面に、平角線Wの一端部に形成された第1コイル部11を載置・保持した状態で、コイル導入ガイド44の一端部から他端部までスライド移動できるようになっている。
コイル導入ガイド44の一端部47には、コイル搬送トレイ45を埋設させる等して固定し、かつ固定を解除するための図示しないコイル固定・解除機構が設けられている。そして、コイル搬送トレイ45が一端部47に固定されているとき第1コイル部11がコイル搬送トレイ45上に載置され、その位置で固定を解除した後、コイル搬送トレイ45がスライド移動できるようになっている。上記コイル固定・解除機構は、例えばシリンダを使用すると好ましい。
ここで、コイル搬送トレイ45がコイル導入ガイド44に固定されているとき、コイル搬送トレイ45の上面と、コイル送りガイド37から送り出される平角線Wの下面とは略同じ高さ位置とされ、前記コイル送りガイド37を経由して送られてくる平角線Wをスムーズにコイル搬送トレイ45上にガイドすることができるようになっている。
また、コイル搬送トレイ45がコイル導入ガイド44をスライドする際は、コイル搬送トレイ45が例えばシリンダで突き上げられた後にスライドするように構成されている。
以上のような構成のコイル導入ガイド44は、図1に示すように、平角線移動ユニット50によって、前述のように、第1ライン25と第2ライン26との間を往復移動できるようになっている。
すなわち、平角線移動ユニット50は、コイル載置ユニット23のコイル載置架台24の上面に、第1ライン25側と第2ライン26側とに間隔を置いて配置された板状の支持部材51と、移動方向に沿って延び、かつ上記支持部材51の両端側に架けわたされたガイド棒52と、コイル導入ガイド44の一側面に固着され当該コイル導入ガイド44をスライドさせる駆動源としてのシリンダ53とを備えて構成されている。
ここで、コイル導入ガイド44における底面部44Aの裏面にはガイド棒52用のガイドブロック54が設けられ、一方の側壁部44Bにはシリンダ53のロッドに連結される連結部材55が設けられている。
平角線移動ユニット50は、以上のような構成となっているので、シリンダ53を駆動させ、そのロッド53Aを前進、後退させることによって、コイル導入ガイド44が第1ライン25と第2ライン26との間を往復移動することができる。
第1ライン25において、コイル載置ユニット23上のコイル導入ガイド44側端部にはリード線導入機構57が配設されている。
このリード線導入機構57は、一端部に第1コイル部11が形成され他端部が前記カッターユニット40で切断された平角線Wを、コイル載置ユニット23においてその端部を把持して切断位置からコイル導入ガイド44に導入するものである。
リード線導入機構57は、平角線Wの後端側の上下面を挟み込んで把持するチャック(図略)を有する把持本体58と、この把持本体58を平角線Wの送り方向に移動させる移動用シリンダ60と、この移動用シリンダ60を支持する板状の2個の支持部材61と備えて構成されている。
把持本体58に設けられたチャックは、上下開閉シリンダ59により開閉駆動される。
支持部材61は、図2に示すように、コイル載置ユニット23のコイル載置架台24の上面24Aに、平角線Wの送り方向K1に間隔をおいて立設されており、このような支持部材61の一つに上記移動用シリンダ60が装着されている。移動用シリンダ60は、そのロッド60Aが前記巻線機架台22側に前進駆動できるように配置されている。
また、支持部材61間には、ロッド60Aを挟んで上下方向に配置されてガイド部材62が架けわたされている。そして、このようなガイド部材62に、前記把持本体58が設けられている。
把持本体58は、常時ロッド60Aを前記コイル送りガイド37側に最大限前進させた位置に移動されており、この位置が待機位置となっている。そして、この待機位置からロッド60Aが最も後退したときの移動距離が、前記カッターユニット40による平角線Wの切断位置とコイル導入ガイド44の巻線機架台22側端部との距離に略等しくなるように設定されている。
その結果、一端部に第1コイル部11が形成された平角線Wがコイル導入ガイド44上に載置され、平角線Wの他端部が第2コイル部12を形成できる長さでカッターユニット40によって切断された後、上記待機位置にある把持本体58のチャックでコイル導入ガイド44上の平角線Wの端部側を把持し、移動用シリンダ60のロッド60Aを後退させると、平角線Wの他端部全部がコイル導入ガイド44上に導入されることになる。
なお、上記移動用シリンダ60は、前記第1ライン25におけるコイル導入ガイド44に沿った外側に設けられている。
コイル載置ユニット23において前記第2ライン26に沿い、かつ、第2ライン26に移載されたときのコイル導入ガイド44の外側には、前記リード線導入機構57と同様の構成のリード線送り機構64が設けられている。
このリード線送り機構64は、第2ライン26に移載されたコイル導入ガイド44に載置されている平角線Wを、巻線機架台22上の平角線Wの送り方向K2の最下流側に配設された第2線送り機67に送り込むものである。
リード線送り機構64は、上述のように、リード線導入機構57と同様の構成であるため、構成部品には同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
ただし、リード線送り機構64とリード線導入機構57とは、互いが第1ライン25と第2ライン26との中心を挟んで対称となるような配置、つまり勝手違いに配置されている。また、リード線送り機構64の把持本体58は、移動用シリンダ60のロッド60Aが第2ライン26の送り方向K2の上流側に最大限後退した位置が待機位置となっている。
したがって、第2ライン26において、コイル導入ガイド44上に、一端部に第1コイル部11が形成され他端部が第2コイル部12を形成できる長さとなった平角線Wが載置された状態のとき、上記待機位置にある把持本体58のチャックでコイル導入ガイド44上の平角線Wの端部側を把持し、移動用シリンダ60のロッド60Aを前進させると、平角線Wの他端部が前記第2線送り機67に送り込まれることになる。
この第2線送り機67は、前記第1線送り機27と同様に一対のプーリ28、本体部29等を備え、全体としては第1線送り機27と略同一の構造とされている。
ただし、第2線送り機67では、本体部29および平角線Wを挟み込む前記一対のプーリ28が、平角線Wから離れる方向である平角線Wの送り方向と直交する方向のY軸方向に退避し、このとき、平角線Wの通過を許容できる構造となっている。そして、第2線送り機67は、第1線送り機27の配置の向きを180度変えた状態に配設されている。
すなわち、一対の本体部29およびプーリ28は、枠体68に取り付けられた左右のスライド軸69に沿ってY軸方向にスライド自在となっている。枠体68は、Y軸方向に間隔をおいて配置された支持部材70と、これらの支持部材70の両端に架けわたされた上記スライド軸69を備えて構成されている。
そして、このような枠体68は、前記巻線機ユニット21における巻線機架台22の上面に固定されている。
また、図6〜図10に示すように、第2線送り機67には、取り付け部材86を介してコイル受け部材81が装備されている。このコイル受け部材81は、次に述べる第2巻線ヘッド82により平角線Wの他端部に第2コイル部12が巻線加工されるに連れ、当該第2コイル部12に接近する第1コイル部11が第2ライン26に位置するコイル導入ガイド44から巻線機架台22側に移載されたとき、上記第1コイル部11を受けるものである。
なお、第2線送り機67は前述のようにY軸方向に移動可能となっているので、第2線送り機67に一体的に装備されたコイル受け部材81も、第2線送り機67がY軸方向に退避するとき同時に移動する。
第2ライン26における第2線送り機67の、平角線Wの流れの最下流側隣接位置には、ヘッド送りユニット72が配置されている。
このヘッド送りユニット72は、前記第2線送り機67がY軸方向に退避した場合に、当該第2線送り機67に代わって平角線Wを最下流側に送り込み、巻線加工の実行を補助するために設けられているものである。
ヘッド送りユニット72は、図6〜8に詳細を示すように、平角線Wの送り方向に沿って往復スライド自在となった板状の本体部73と、この本体部73を支持する枠体74とを備えて構成されている。枠体74は、平角線Wの送り方向に間隔をおいて配置された支持部材75と、これらの支持部材75の両端間に架けわたされ、上記本体部73をスライド自在とするスライド軸76とを備えて構成されている。
また、枠体74を挟んで前記第2線送り機67の反対側には、本体部73をスライド駆動させる駆動源としてのモータ77が配置されている。このモータ77の主軸はボールネジ78に連結されている。
本体部73の裏面には、上記ボールネジ78と螺合するナット79と、スライド軸76をガイドするガイド部材80とが設けられている。これにより、モータ77を駆動させることにより、ボールネジ78とナット79との螺合により、本体部73がスライド軸76に沿って支持部材75間でスライドできるようになっている。
ヘッド送りユニット72の本体部73の上面には第2巻線ヘッド82が配置されている。
第2巻線ヘッド82は、前記第2線送り機67あるいはヘッド送りユニット72から送り出された平角線Wの他端部に、当該他端部を順次角巻して角筒状の前記第2コイル部12を形成するものである。
なお、第2コイル部12の巻線工程の最終段階で、2個のコイル部11,12が接近した時に互いのコイル部11,12に干渉しないように、各巻線工程が始まる前に、図示しない機構等により、前記リード部12Aもコイル部12の表面に対して直交する方向に90°曲げられている(図3,4参照)。
前記第2巻線ヘッド82は、前記第1巻線ヘッド32の構造と略同じとなっている。したがって、同一使用部材には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。ただし、第2巻線ヘッド82は、第1巻線ヘッド32の配置の向きを180度変えた状態となるように配置されている。
また、第2コイル部12を受けるコイル受け部材83には、シリンダ105によってY軸方向にスライド可能となった上面ガイド83Aが設けられている。また、シリンダ105は、コイル受け部材83の側面に設けられている。
上面ガイド83Aは、第2巻線ヘッド82による第2コイル部12の巻線加工が終了し、第1コイル部11との間で並列状の連結コイル10が完成した後、その連結コイル10をコイル受け部材83から、平角線Wの送り方向先側に送り出して、あるいは固定治具33Aの上方に抜き出して取り出すとき、コイル受け部材83および固定治具33Aのどこにも干渉せずに取り出せるように、連結コイル10の並列方向にスライドできるようになっている。
なお、図1および図31では上面ガイド83Aについては省略してある。
巻線機架台22の第2ライン26に沿った上面には、巻線機架台22における平角線Wの送り方向の両端にわたってコイル搬出ユニット84が設けられている。このコイル搬出ユニット84は、図9〜11に詳細を示すように、巻線機架台22の平角線Wの送り方向両端のそれぞれ2箇所に所定間隔をおいて立設された2本の柱状部材85と、これらの柱状部材85間に架けわたされたチャックユニット用ガイド部材87とを備えて構成されている。
チャックユニット用ガイド部材87にはチャックユニット88が係合し、このチャックユニット88は、平角線Wの送り方向K2に沿ってスライド可能となっている。
チャックユニット88は、矩形形状の箱状に形成されたスライド本体89を備えており、このスライド本体89の厚さ方向(上下方向)側面に、上記2本のチャックユニット用ガイド部材87に係合する水平な貫通穴89Aがあけられている。また、スライド本体89の側面で2本のチャックユニット用ガイド部材87の中間位置には、貫通穴89Aと平行に、かつスライド本体89の長さ方向略中央部に達するチャック移動シリンダ90のロッド90A用の穴89Bがあけられている。
ロッド90A用の穴89Bには、前記柱状部材85に固着された上記チャック移動シリンダ90のロッド90Aが挿入され、ロッド90Aの先端はスライド本体89の上記中央部の図示しない固定部に係止されている。また、上記チャック移動シリンダ90は、柱状部材85において平角線Wの送り方向K2の流れの最下流側に取り付けられている。
したがって、チャック移動シリンダ90を駆動させ、そのロッド90Aを前後移動させることにより、スライド本体89がチャックユニット用ガイド部材87に沿って前後方向にスライドすることになる。
スライド本体89には、前記連結コイル10を把持するチャック機構91が設けられている。すなわち、チャック機構91は、図10,11に示すように、支持ブロック93を介してスライド本体89に取り付けられ、この支持ブロック93は、スライド本体89の送り方向と直交する方向の一方の側面、かつ平面角型の突出部89Cに上方に突起して設けられている。
チャック機構91は、上下移動用シリンダ94に連結されている。
すなわち、スライド本体89の上記突出部89Cの上面には支持ブロック93が設けられ、この支持ブロック93には、上下方向に貫通するシリンダ用穴と、チャック機構91の上下移動をガイドするガイド軸95用の貫通穴とがあけられている。
チャック機構91は、支持ブロック93の下方に位置しており、支持ブロック93に吊るされた状態となって設けられている。そして、チャック機構91の下端には連結部96が設けられ、この連結部96の上面に上記上下用移動用シリンダ94のロッドが連結され、また、連結部96においてロッドの両側に上記ガイド軸95が立設されている。
さらに、連結部96には、下方に延びてチャック部92が設けられている。チャック部92は、周知の構造により開閉可能となっている。
したがって、上下用移動用シリンダ94を駆動させると、そのロッドが前進あるいは後退することにより、チャック機構91が下降、あるいは上昇する。そして、チャック機構91が所定位置まで下降したとき、チャック部92が閉じて、所定位置に送られてきた前記第1コイル部11を把持できるように構成されている。
以上のようなコイル搬出ユニット84には、図10,11に示すように、スライド本体89の幅方向両側面に、当該スライド本体89の移動をストップする移動ストッパ機構98が設けられている。
この移動ストッパ機構98は、スライド本体89の幅方向両側面に取り付けられたシリンダ99と、このシリンダ99のロッド先端に設けられた図略のストッパ部材とで構成されている。そして、上記ストッパ部材がロッドの前後動、つまりガイド部材87の径方向移動により前記ガイド部材87と接触・離隔可能となり、接近して当接することでガイド部材87を押圧し、これによりスライド本体89、ひいてはチャック機構91の移動をストップさせるようになっている。
前記対向配置された柱状部材85間のガイド部材87の反対側にはセンサ取り付け軸100が架けわたされている。このセンサ取り付け軸100の長さ方向所定位置には、コイル位置を測定するコイル位置測定センサ101が取り付けられており、このコイル位置測定センサ101は、第2コイル部12の巻線加工に連れて当該第2コイル部12側に接近する前記第1コイル部11の位置を測定するものである。この測定センサ101としては、例えば透過型フォトセンサが用いられている。
これに対して、前記スライド本体89の上面、かつ前記突出部89Cの対角線上には、上記センサ101と対応するセンサドグ102が取り付けられている。そして、センサ101とセンサドグ102とで長さ測定手段113が構成されている。
これにより、スライド本体89が平角線Wの送り方向に沿って移動する際、センサドグ102の移動を上記センサ101が検出し、その信号を後述する主制御部110に送信するようになっている。
以上のような構成のコイル搬出ユニット84のチャックユニット88と、前記第2線送り機67と、前記ヘッド送りユニット72との相互の関連を図6〜10に基づいて説明する。
前記第2巻線ヘッド82と前記第2線送り機67の連動により第2コイル部12の巻線がすすむにつれて、平角線材Wの他端部に形成された第1コイル部11は第2線送り機67に接近してくる。
第1コイル部11が第2線送り機67と干渉する直前の所定位置に到着すると、その位置で待機しているコイル搬出ユニット84のチャック機構91を下降させると共に、最下点に達したとき、そのチャック部92を閉じて第1コイル部11を把持させる。このとき、移動ストッパ機構98のストッパ機能は作動していない状態で、かつチャック移動シリンダ90はピストンのいずれの側にも駆動エアー圧が供給されていない摺動フリーの状態である。
次いで、第2線送り機67の一対のプーリ28による平角線Wのクランプを解除すると共に、第2線送り機67の枠体68およびプーリ28をY軸方向に移動させて平角線Wから離れる方向に退避させる。
その後、図7に示すように、固定治具33Aに直結した図略のシリンダによって、固定治具33Aを下方に駆動することで平角線Wをクランプし、かつ固定治具33Aで引掛けた状態でヘッド送りユニット72のモータ77を駆動させ、ボールネジ78とナット79との作用により本体部73を送ることで平角線Wを引出す。このとき、チャック機構91は動きがフリーであり、移動ストッパ機構98のストッパ機能は作動していない状態である。
次に、図8に示すように、第2巻線ヘッド82により次の辺の曲げ加工をするために、平角線Wを引き出した後、固定治具33Aによるクランプを開放して、ヘッド送りユニット72を一辺の長さ分戻す。このとき、第1コイル部11を把持した状態でチャック機構91の移動がフリーだと、ヘッド送りユニット72の戻りに連れ動きするため、移動ストッパ機構98のストッパ機能を作動させる。つまり、シリンダ99を駆動させ、そのロッド先端のパッドをガイド部材87に押し付けてチャック機構91をストップさせる。巻線時には、ストッパ機構98を解除してチャック機構91を再び移動フリーの状態とする。
図6〜8の動作を繰り返し、第1コイル部11および第2コイル部12が並設した連結コイル10が完成したら、コイル受け部材83を連結コイル10が取外し可能な位置までスライドさせた後に、図10に示すように、第2巻線ヘッド82の位置から、第1コイル部11を把持した状態でチャック機構91を上昇させ、スライド本体89を移動させて連結コイル10を完成連結コイル搬出位置Bまで搬送する。
スライド本体89は、その後、コイル載置ユニット23側に移動し、初期位置に戻り、そこで待機するようになっている。
以上のような構成の連結コイル形成装置20には、前記第1コイル部11および第2コイル部12を形成するために、第1巻線ヘッド32および第2巻線ヘッド82の加工位置設定動作等を、外部入力される制御情報に基づいて所定のタイミングで可変制御する主制御部である演算制御部110が併設されている。
前記演算制御部110は、図12に示すように、各種指令を出すための入力部11、各種の情報が格納されているメモリ112および長さ測定手段113を備えて構成されている。
また、演算制御部110は、前記第1線送り機27、第1巻線ヘッド32、カッターユニット40、リード線導入機構57、平角線移動ユニット50、リード線送り機構64、第2線送り機67、ヘッド送りユニット72、第2巻線ヘッド82、コイル搬出ユニット84等との間で信号のやり取りを行い、それらの機構の制御をできるようになっている。
演算制御部110には、入力部111から各種の情報に基づく指令が入力される。そして、入力された指令に基づいて、演算制御部110と第1線送り機27との間では、第1加工ライン25上において、平角線供給部Aから供給される平角線Wの送り量、送りスピード等が制御される。
演算制御部110と第1巻線ヘッド32との間では、入力部111からの指令に基づいて、演算制御部110により巻線部33による90度曲げ加工のタイミングや曲げ速度等の制御が行われる。
演算制御部110とカッターユニット40との間では、入力部111からの指令に基づいて、演算制御部110により、カッターユニット40のカッター本体部42のY軸方向への前進による平角線Wの所定位置でのカッターによる切断、および切断後のカッター本体部73の初期位置への復帰等が制御される。
演算制御部110とリード線導入機構57との間では、入力部111からの指令に基づいて、演算制御部110により、一端部に第1コイル部11が形成されると共にコイル導入ガイド44に載置され、かつカッターユニット40で切断された平角線Wの他端側を把持して、コイル送りガイド37からコイル導入ガイド44への導入動作が制御される。
すなわち、前記開閉シリンダ59による平角線Wの他端部の把持のタイミング、チャック移動用シリンダ60の駆動、開閉シリンダ59の開放のタイミング等が制御される。
演算制御部110と平角線移動ユニット50との間では、入力部111からの指令に基づいて、演算制御部110により、コイル載置ユニット23のコイル載置架台24上において、内部に、一端部に第1コイル部11が形成され他端部が所定長さに切断された平角線Wを載置されたコイル導入ガイド44を、第1加工ライン25から第2加工ライン26へ移動させる動作が制御される。
すなわち、平角線移動ユニット50のシリンダ53の駆動のタイミング、第1ライン25から第2ライン26へ移動するコイル導入ガイド44の移動速度等が制御される。
演算制御部110とリード線送り機構64との間では、入力部111からの指令に基づいて、演算制御部110により、第2加工ライン26上に位置するコイル導入ガイド44に載置されている平角線Wの他端部を把持して第2線送り機67へ送り込む等の制御が行われる。
すなわち、前記開閉シリンダ59による平角線Wの他端部の把持のタイミング、チャック移動用シリンダ60の駆動、開閉シリンダ59の開放のタイミング等が制御される。
演算制御部110と第2線送り機67との間では、入力部111からの指令に基づいて、演算制御部110により、第2巻線ヘッド82で平角線Wの他端部に第2コイル部12を形成するために当該第2巻線ヘッド82に平角線Wを送り出し、あるいは、必要に応じて平角線Wから離れる方向に退避させる等の制御が行われる。
すなわち、第2の加工ライン26上において、第2コイル部12の巻線加工が進むに連れ第2コイル部12側に接近する第1コイル部11が所定位置に到達したとき、第2線送り機67をY軸方向に退避させるタイミング、および退避速度等の制御が行われる。
演算制御部110とヘッド送りユニット72との間では、入力部111からの指令に基づいて、演算制御部110により、第2線送り機67による平角線Wの送り作用が及ばなくなった場合に、ヘッド本体部73を前記矢印S方向に往復移動させることで、平角線Wを移送させる制御等が行われる。
演算制御部110と第2巻線ヘッド82との間では、入力部111からの指令に基づいて、演算制御部110により、第2線送り機67あるいはヘッド送りユニット72から送られた平角線Wの他端部に第2コイル部12を形成するために、巻線部33による90度曲げ加工のタイミングや曲げ速度等の制御が行われる。
演算制御部110とコイル搬出ユニット84との間では、入力部111からの指令に基づいて、演算制御部110により、一端部に第1コイル部11が形成された平角線Wが形成途中の第2コイル部12に接近する所定位置で、第1コイル部11を把持すると共に、ヘッド送りユニット72および第2巻線ヘッド82による第2コイル部12の巻線加工に追従し、連結コイル10の完成後に、その連結コイル10を所定位置に搬出させる等の制御が行われる。
メモリ112には、演算制御部110による制御に必要な各種の情報、例えば、予め設定された第1、第2コイル部11,12間の隙間の基準寸法(設定寸法)、平角線Wの幅および厚さ寸法、矩形形状の角筒状に巻き上げる積層段数、矩形角筒形状の長辺寸法、および短辺寸法、第1、2コイル部11,12を形成するのに必要な平角線Wの全長寸法、等の情報が収容されている。
また、演算制御部110には、第2コイル部12の完成直前の当該第2コイル部12における最終2ターン前の前記連結部13の長さを含み、かつ当該連結部13に直交する方向に位置する各コイル部11,12の対応するコイル辺相互間の平行間隔を連結部位長として測定し、これを前記演算制御部110に送り込む前記長さ測定手段113が接続されている。
さらに、演算制御部110は、長さ測定手段113で測定された連結部位長の測定データを予め特定(設定)されている前記両コイル部11,12の配置間隔用と、第2コイル部12に設定される平角線調整用を含むコイル辺用とに配分する測定データ配分機能と、この配分された測定データに基づいて第2巻線ヘッド82の動作を制御し、第2コイル部12の最後の角巻き部分の一片に所定のオフセット量Fを設定するオフセット量設定機能および両コイル部11,12の配置間隔を設定制御する配置間隔設定制御機能とを具備している。
次に、図14〜19を参照にしながら、図13のフローチャートに基づいて、本実施形態の連結コイル形成装置20による連結コイルの形成方法を説明する。
なお、図13のフローチャートでは、次の工程(ST)に移行する際の判断工程、すなわち、所望の条件が満たされているか否かの判断は、すべての工程でイエス、つまり満たされている、との前提で説明を進めるものとする。また、連結コイル形成装置20全体における演算制御部110は、図14にのみ示し、平角線送り方向K1、K2の表示、最上流側と最下流側等の表示も図14にのみ示す。
また、図14〜19に示す連結コイル形成装置20の構成要素である個々のユニットおよび機構が、図3〜11に示す前述した連結コイル形成装置20のユニットおよび機構と、形状が異なっているが、単に簡略化したものであり、以下には、同一部材等には同一符号を付して説明する。
まず、第1ライン25においては、第1コイル部11と第2コイル部12との巻線、つまり連結コイル10を形成するのに充分な長さの平角線Wを用意し、その平角線Wを、線材ボビン等の平角線供給部Aから供給するとともに、第1ライン25上の第1線送り機27に送り込み、この第1線送り機27から平角線Wを第1巻線ヘッド32に送り込む。
次いで、第1の工程(ST1)として、図14に示すように、第1ライン25においては、平角線Wの先端を第1巻線ヘッド32における巻線部33の固定治具33Aと巻治具33Bとの間に通して巻線可能な状態にセットすると共に、入力部111からの指令に基づく演算制御部110の駆動により第1巻線ヘッド32を駆動し、平角線Wの先端部をヘッド本体部34の巻治具33Bと固定治具33Aとで挟持しつつ、巻治具33Bを初期位置から図5、図14中に示す矢印方向に90度回動させて曲げ加工を実施する。この90度曲げ加工と第1線送り機27による所定長さの平角線材Wの送り出しを繰り返し、所定の巻数まで巻上げて第1コイル部11を完成させる。
なお、前述したように、第1コイル部11のリード部11Aは、巻線工程が始る直前に、コイル部11の表面に対して直交する方向に90°曲げられている。
この第1コイル部11の完成の判断は、例えば第1巻線ヘッド32における巻治具33Bの回動回数をカウントすることで行うことができる。
すなわち、第1コイル部11の完成までの巻治具33Bの回動回数を予め設定し、その回動回数をメモリ112に格納させておき、設定された回動回数に達したとき、巻治具33Bが回動しないように、かつ第1線送り機27の線送り機能が駆動しないように、演算制御部110による制御が行われるようになっている。
次に、図15に示すように、第1ライン25においては、入力部111からの指令に基づいて演算制御部110により、線材ボビンおよび第1線送り機27を駆動させて、完成した第1コイル部11および第2コイル部12形成用の平角線Wを平角線送り方向Kに沿って、通常の送りであるリード線送りで送り出し、第1コイル部11を第1巻線ヘッド32から引き出すと共に、平角線送り方向K1の下流側に移動させる。
この際、第1巻線ヘッド32から引き出された第1コイル部11および第2コイル部12形成用の平角線Wは、コイル送りガイド37を経由して、コイル載置ユニット23の第1ライン25側で待機しているコイル導入ガイド44上に導入され、かつ、そのコイル導入ガイド44上を移動する。
第2の工程(ST2)として、図16に示すように、第1ライン25においては、第2コイル部12形成用に充分な長さの平角線Wが引き出された後、カッターユニット40の駆動により平角線Wの送り方向後端部を切断する。
そして、このとき、平角線Wの後端部はコイル送りガイド37上にあるため、巻線機ユニット21側端部に待機しているリード線導入機構57の把持本体58で平角線Wの他方側端部を把持し、移動用シリンダ60を駆動させてコイル送りガイド37から排出し、把持した平角線Wをコイル導入ガイド44に導入する。これにより、平角線Wの後端は寸法LB分コイル導入ガイド44上に移動されると共に、一端の第1コイル部11は、コイル導入ガイド44の略最先端部に載置されている。そして、この位置が最適位置である。
また、切断した平角線Wの第1線送り機27側の端部は、第1線送り機27の一対のプーリ28を逆回転させることにより、切断位置から第1巻線ヘッド32による巻線開始位置まで寸法LA分戻される。
その後、第3の工程(ST3)として、図17に示すように、第1ライン25においては、第1ライン25のリード線導入機構57の把持本体58による平角線Wの把持を解除した後、平角線移動ユニット50の移動用シリンダ53を駆動させ、第1ライン25上にあるコイル導入ガイド44を第2ライン26に移動させる。
この後、第1ライン25においては、第1線送り機27と第1巻線ヘッド32との協同作業により、次の連結コイル10を形成するための第1コイル部11の巻線加工が開始される。
次いで、第1ライン25においては、第1線送り機27と第1巻線ヘッド32との協同作業により、第1コイル部11の巻線加工が継続される。
これに対して、第2ライン26においては、当該第2ライン26上のコイル導入ガイド44に載置されている平角線Wを巻線機ユニット21側に送り込むために、リード線送り機構64を駆動させ、そのチャック部により平角線Wの他端部側を把持して、移動用シリンダ60のロッド60Aを前進させ、平角線Wをコイル導入ガイド44から第2線送り機67に送り込む。
第1ライン25においては、引き続き、第1線送り機27と第1巻線ヘッド32との協同作業により第1コイル部11の巻線加工が継続されるのに対して、第2ライン26においては、第2巻線ヘッド82に送り込まれた平角線Wの他端部に、第2線送り機67の線送りと第2巻線ヘッド82の固定治具33Aおよび巻治具33Bの作用により、第4の工程(ST4)として、第2コイル部12の巻線加工が開始される。この第2コイル部12の巻線加工が進むに連れ、第1コイル部11が第2コイル部12側に移動して接近する。
さらに第2コイル部12の巻線が進み、第1コイル部11がコイル移載ユニット23から完全に外れたら、前記平角線移動ユニット50の移動用シリンダ53を戻すことで、コイル導入ガイド44を第1ライン25に移動させる。
その後、図18に示すように、第1ライン25においては、巻線加工が終了して第1コイル部11が完成し、前述した第2の工程(ST2)と同じように、入力部111からの指令に基づいて演算制御部110により、線材ボビンおよび第1線送り機27を駆動させて、完成した第1コイル部11および第2コイル部12形成用の平角線Wを平角線送り方向Kに沿ってリード線送りで送り出し、第1コイル部11を第1巻線ヘッド32から引き出すと共に、平角線送り方向K1の下流側に移動させる。
このときコイル導入ガイド44がまだ第2ライン26上にある場合は、コイル導入ガイド44が第1ライン25に戻るまで待機する。
これに対して、第2ライン26においては、第2線送り機67の線送りと第2巻線ヘッド82の固定治具33Aおよび巻治具33Bの作用により、第2コイル部12の巻数が所定段数に達したことが確認された後、第2線送り機67の送り本体部73をスライド軸76に沿って、平角線Wから離れる方向のY軸方向に移動させる。
このとき、第1コイル部11は第2線送り機67の近傍位置にまで移動している。
次に、第1ライン25においては、前記第2の工程(ST2)と同様に、第2コイル部12の形成用に充分な長さの平角線Wの端部をカッターユニット40の駆動により切断し、コイル導入ガイド44に導入する。
また、切断した平角線Wの第1線送り機27側の端部が、切断位置から第1巻線ヘッド32による巻線開始位置まで戻される。
これに対して、第2ライン26においては、第2線送り機67に代わってヘッド送りユニット72の往復によって送られる平角線Wを、第2巻線ヘッド82の固定治具33Aおよび巻治具33Bの作用により、第2コイル部12の巻線加工を継続する。
このとき、第2線送り機67は、平角線Wから離れる方向に退避されているので、第1コイル部11が第2線送り機67に干渉することはない。
次に、図19に示すように、第1ライン25においては、リード線導入機構57の把持本体58による平角線Wの把持を解除した後、平角線移動ユニット50の移動用シリンダ53を駆動させ、コイル載置ユニット23上において、コイル導入ガイド44を第1ライン25から第2ライン26に移動させる。それと同時に、第1線送り機27と第1巻線ヘッド32との協同作業により、次の連結コイル10を形成するための第1コイル部11の巻線加工が開始される。
これに対して、第2ライン26においては、ヘッド送りユニット72の辺送りと第2巻線ヘッド82の固定治具33Aおよび巻治具33Bの作用により、第1コイル部11と第2コイル部12との間でのオフセット調整、および間隔調整をして、平角線Wの端部に形成される第2コイル部12が所定段数に達して巻線加工が完了し、これにより1個の連結コイル10が完成する。
その後、第1ライン25においては、第1線送り機27と第1巻線ヘッド32との協同作業により、第1コイル部11の巻線加工が継続される。
これに対して、第2ライン26においては、完成した連結コイル10がコイル搬出ユニット84により把持され、所定の搬送装置に移載される。
以後は、前記第1の工程(ST1)から第4の工程(ST4)までの工程が繰り返され、所望の数量の連結コイル10が生産される。
ここで、図19に示すように、連結コイル10を完成させるに当たって、最終巻き工程を実行する際、演算制御部110によりヘッド送りユニット72および第2巻線ヘッド82を制御し、当該ヘッド送りユニット72の平角線移送機構を作動させ、矢印S(図6参照)で示すような辺送りを行って、まず、第1コイル部11と第2コイル部12との連結部13のオフセット調整が行われる。第1コイル部11と第2コイル部12との間隔は予め設定されている。
そして、図19に示すように、第1コイル部11と第2コイル部12とのオフセット調整済、および所定の間隔となった連結コイル10が完成する。
次に、前記第4の工程(ST4)におけるオフセット調整の詳細を、図20〜28に基づいて説明する。
まず、図20に基づいて第1コイル部11と第2コイル部12の相対位置関係について説明する。
上記各コイル部11,12の相対位置図におけるコイルピッチXは予め設定されたコイルスキマL2の値に応じて、第2コイル部12の巻線工程最終ターンで形成される。
一方、コイルズレYは最終工程の2ターン手前の巻線動作においてゼロになるよう、すなわち第1コイル部11と第2コイル部12がズレなく並ぶように位置補正される。このコイルズレYは第2コイル巻線工程における平角線Wの送り誤差等の累積によるものである。
本第1実施形態の連結コイル形成装置による連結コイル形成方法では、第2コイル巻線中のある時点で任意の基準位置から第1コイル部11の距離を測定し、この距離データに応じて調整代であるオフセット部を形成することで、第2コイル巻線のその時点までの累積誤差を解消するものである。
この距離測定は、位置補正動作が行われる前記最終工程の2ターン手前以前で実行されなければならないが、できれば直前の最終工程3ターン手前が望ましい。
図21に示すように、第2コイル部12の巻線が進み、第1コイル部11が線送り方向Hに沿って移動し、第2コイル部12側に更に接近して、例えば巻線完了から3ターン以上(90度ずつ3回巻線)手前の状態になったら、長さ測定手段113を構成するコイル測定センサ101とセンサドグ102により、第1コイル部11の位置が検出され、その情報が演算制御部110(図12参照)に伝送される。
測定センサ101は前述のようにセンサ取付け軸100において距離測定用の基準位置Sに固定されており、これに対応するセンサドグ102がスライド本体89に取付けられている。
このスライド本体89には第1コイル部11をチャックするチャック部92が設けられている。したがって、チャック部92に保持された第1コイル部11とセンサドグ102の位置関係は常に同じであるため、距離測定用基準位置Sからセンサドグ102までの距離を測定することで、第1コイル部11の位置情報を得ることができる。
この測定は、前述のように、最終ターンから3ターン以上を残した位置で、次の曲げ工程のために平角線Wを送るときに行われる。
ヘッド送りユニット72により平角線Wを送るときには、モータ77の図略の制御ドライバに駆動パルスが入力される。駆動パルス1個あたりのヘッド送りユニット72の移動量は、モータ部の減速比とボールネジのネジリード長さから算定されるので、ヘッド送りユニット72が動作開始して、センサドグ102が測定センサ101に到達するまでに要するパルス数をカウントすれば(図22の測定パルス数P)、これをセンサドグ102から距離測定用基準位置Sに固定された測定センサ101までの距離に換算できる。
測定されたパルスに基いて算定された測定センサ101(測定基準位置S)からセンサドグ102までの距離(前記コイルズレY)は、図23に示すように基準長さ、つまり適正距離である場合、図24に示すように適正距離より長い場合、図25に示すように適正距離より短い場合、という三様となる。
そして、図23に示すように、センサ101とセンサドグ102間の距離が適正であるということは、第1コイル部11と第2コイル部12間の距離が、図23(B)に示すように、連結コイル10を形成するのに適正であるということである。すなわち、位置補正なしで巻線すると、図23(B)に示すように、両コイル部11,12は基準オフセットを伴って、前記コイルズレYがない状態となる。
また、図24に示すように、センサ101とセンサドグ102間の距離が長いということは、第1コイル部11と第2コイル部12間の距離が適正値よりも長いということであり、図24(B)に示すように、位置補正なしで巻線したとき、両コイル部11,12間の距離が+側にずれるということである。
そのため、図24(C)に示すように、上記ずれ分を+側にオフセットして(位置補正して)巻線することで、第1コイル部11と第2コイル部12間の距離を適正とすることができる。
さらに、図25に示すように、センサ101とセンサドグ102間の距離が短いということは、第1コイル部11と第2コイル部12間の距離が適正値よりも短いということであり、図25(B)に示すように、位置補正なしで巻線したとき、両コイル部11,12間の距離が−側にずれるということである。
そのため、図25(C)に示すように、上記ずれ分を−側にオフセットして(位置補正して)巻線することで、第1コイル部11と第2コイル部12間の距離を適正とすることができる。
以上に説明したように、コイル間リード長がそれぞれ異なる場合に、連結コイルを形成するために、位置補正なしで(オフセット部は設ける)巻き終わったとき、それぞれの第1、第2コイル部11,12の相互位置はコイル間リード長の長短に応じてずれる。
本方法は、コイル間リード長の長短に応じてオフセット長を変えることによって、巻線終了時のコイルずれYを補正するものである。そして、前述した図24,25に示すように、位置補正して巻き終わった図24(C)、図25(C)の連結コイルが、それぞれの第1、第2コイル部11,12の相互位置のずれがない状態であり、結局、コイルリードの長短はオフセット部のずれにあらわれていることを示している。
ここで、オフセット部を設けて、位置補正なしで相互位置のずれなく巻線された場合のコイル間リード長を適正長さと設定したのは、適正リード長さより短いコイル間リード長のコイルを補正巻線したときに、調整代であるオフセット部がコイルの内径内にあらわれないようにするためである。
図26において、本実施形態では、コイルずれを、正確な連結巻線が実行される基準位置からの隔たりとして捉えており、1パルスPあたりの線送り量がLmmであれば、同図26(A)の場合の線送り補正量Fを次のような式(1)に基づいて求めている。
F=(P1−P0)×L/2…(1)
この式(1)を図27(A)、(B)に基づいて補足説明すると、測定した2個の第1コイル部11において、オフセット部14のオフセット量が、図27(A)と図27(B)とでΔk違えば、その部分の線材長は2×Δkとなる。上記式(1)において(P1−P0)×Lを2で除すのは、この理由による。
線送り補正量Fが設定されたら、その補正量Fがオフセット寸法、つまり調整代とされる。そして、図28(A)に示すように、通常の送り寸法(ここでは、長辺寸法分)にオフセット寸法Fを加えた補正送り寸法L1が設定され、その補正送り寸法L1となるようなパルスPの値で線送りされる。
その後、この補正送り寸法L1で第1コイル部11を送った後、図28(B)に示すように、前記巻治具33Bを90度回動させて、平角線Wを曲げ加工したとき、その部分の第2コイル部12の長辺寸法が上記オフセット寸法Fを加えた寸法となって現れるようになる。
次いで、図28(A)に示すように、予め設定されている図28(B)の両コイル部11,12間の隙間寸法L2を確保するために、通常の送り寸法、すなわち第1コイル部11の短辺の長さと隙間L2分の送り寸法L3で送り、その位置で、図28(B)に示すように、巻治具33Bを90度回動させるようになっており、これにより、最終角巻き工程として、平角線Wを曲げ加工したとき、両コイル部11,12間の隙間L2が正確に確保される。
なお、上記隙間寸法L2は、両コイル部11,12の軸心W1、W2が、前記コイルピッチXと一致しているとき必然的に決まる寸法であり、また、コイルピッチXは、予め特定されている。
以上のように、連結コイル10の第1コイル部11の軸心W1と第2コイル部12の軸心W2との距離を予め設定(特定)されているコイルピッチXとすることにより、略リング状の連結コア2の2箇所の直線部が挿入可能となる。
ここで、前記第2線送り機67が第2の加工ライン26から退避し、第2線送り機67による平角線Wの送り動作が停止されている際、特に、最終2ターン手前の状態から最終角巻きまでの第2コイル部12の巻き動作は、前記入力部111の指令により演算制御部110を駆動させ、この演算制御部110により、前記ヘッド送りユニット72の本体部73を平角線送り方向K2に沿った方向に往復移動させ、それぞれの位置で、固定治具33Aを基点として巻治具33Bを90度回動させることで行われる。
すなわち、図28(A)に示すように、両コイル部11,12間の前記補正送り寸法L1となるように線送りパルス数Pが設定されたとき、ヘッド送りユニット72が固定治具33Aと巻治具33Bとを搭載する第2巻線ヘッド82をS1の位置まで移動させることで平角線Wを補正寸法L1長さ送り出し、次いでS1の位置にあった仮想線で示す固定治具33Aと巻治具33Bとが、前述のようにヘッド本体部73が同じ補正寸法L1長さ戻ることにより、曲げ加工位置S2まで移動する。
このとき、第1コイル部11を把持するチャック部92の取付母体であるスライド本体89の移動ストッパ機構98のストッパ機能を動作させ、送り出した平角線Wが第2巻線ヘッド82とともに戻らないようにする。そして、曲げ加工位置S2の位置で、図23(B)に示すように、90度の曲げ加工が実施される。
同様に、前記両コイル部11,12間の最終曲げ加工時には、図29(A)に示すように、S2の位置にあった仮想線で示す固定治具33Aと巻治具33Bとが、前述のようにヘッド送りユニット72が辺送り分移動することにより曲げ加工位置S3まで移動する。そして、その位置で、図29(B)に示すように、90度の曲げが実施される。
以上のような本第1実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)平角線Wの一端部に第1コイル部11を第1のコイル巻線加工ライン25で形成すると共に、これに連続して平角線Wの他端部に第2コイル部12を第2のコイル巻線加工ライン26で形成するようにし、この間、コイル載置ユニット23を介して第1コイル部11が付された平角線Wを連続して第2のコイル巻線加工ライン26に転送するようにしたので、平角線Wは導入から各コイル部11,12の加工終了に至るまで、連続して一方向に順次移行されることから、各コイル部11,12を迅速にかつ効率よく加工することができる。
(2)コイル載置ユニット23を並列に配置した第1および第2のコイル巻線加工ライン25,26に対応可能に構成したので、第1のコイル巻線加工ライン25で形成された第1コイル部11を備えた平角線Wをコイル載置ユニット23によって第2のコイル巻線加工ライン26に円滑にかつ迅速に転送することが可能となる。その結果、連結コイル10の加工生産効率を大幅に改善することができる。
(3)第1コイル部11と第2コイル部12とを連結する連結部13が両コイル部11,12に連続して設けられているので、連結部13を、溶接や折り返しを不要として、かつ容易に形成することができる。
(4)第2線送り機67から送られる平角線Wに第2巻線ヘッド82で巻線加工が行われるが、第2コイル部12の巻線加工に連れて第1コイル部11が第2コイル部12に接近し、第2線送り機67がY軸方向に退避すると、第2線送り機67から平角線Wが送られなくなる。しかし、第2巻線ヘッド82はヘッド送りユニット72の上面に設けられており、このヘッド送りユニット72が平角線Wの送り方向K2に沿って往復移動できるので、第2線送り機67の作用が及ばなくなった場合でも、最終巻き加工まで行うことができる。
(5)ヘッド送りユニット72の本体部73の往復移動が、モータ77に直結したボールネジ78と、本体部73に取り付けられたナット79との螺合により行われるので、正確な往復移動を確保することができ、これにより、第2コイル部12をより正確に巻線加工することができる。
次に、図30〜図37に基づいて、本発明の第2実施形態を説明する。
本第2実施形態の連結コイル形成装置120は、図30,31に示すように、前記第1実施形態の連結コイル形成装置20に第1フォーミングユニット121および第2フォーミングユニット145を設けたものである。
すなわち、各フォーミングユニット121,145は、フォーミング用治具136により、第1コイル部11および第2コイル部12のリード部11A,12Aを自動的にフォーミング(折り曲げ)形成するものであり、第1ライン25および第2ライン26のそれぞれに配設されている。
図30に示すように、連結コイル形成装置120の第1ライン25には、第1巻線ヘッド32とカッターユニット40との間に第1フォーミングユニット121が配設され、第2ライン26には、ヘッドユニット72の平角線Wの流れの最下流側に第2フォーミングユニット145が配設されている。
これらの第1フォーミングユニット121および第2フォーミングユニット145の構造は同じであるが、第1フォーミングユニット121に対して第2フォーミングユニット145が180度向きを変えて配置されている。そのため、以下には、第1フォーミングユニット121について構造を説明する。なお、第2フォーミングユニット145については後述する。
図32は第1フォーミングユニット121の全体側面図であり、図33は図32のM矢視で第1フォーミングユニット121の全体正面図であり、図34は図33のN矢視で第1フォーミングユニット121の全体平面図である。
これらの図32〜34に示すように、第1フォーミングユニット121は、前記巻線ユニット21の巻線機架台22の上面に間隔をおいて立設された支持部材122を備えている。支持部材122は、四角形の板状に形成され、対向するこれらの支持部材122の互いの外側面には、第1シリンダ123と第2シリンダ124とがそれぞれ水平方向に設けられている。
これらの支持部材122間には、その幅方向に間隔をおいて2本のガイド軸125が水平に架けわたされている。
第1シリンダ123は、リード線クランパ機構126を上記2本のガイド軸125に沿って平角線Wの送り方向と直交する方向に往復移動させるものであり、第2シリンダ124は、フォーミング治具136を2本のガイド軸125に沿って平角線Wの送り方向と直交する方向に往復移動させるものである。
リード線クランパ機構126は、2本のガイド軸125に係合し、かつ当該ガイド軸125に沿って移動する四角箱状の第1スライド部材127と、この第1スライド部材127の上面四隅に立設された支柱128と、これらの支柱128に設けられた一対の下クランパ129Aと上クランパ129Bからなるクランパ129と、下クランパ129Aに対して上クランパ129Bを上下移動可能にするクランパ駆動シリンダ130とを備えて構成されている。
第1スライド部材127の一端部には前記第1シリンダ123のロッド123Aが連結されると共に、このロッド123Aと第1スライド部材127とは、連結部材139を介して連結されている。
したがって、第1シリンダ123を駆動させてロッドを前後移動させることで、第1スライド部材127をガイド軸125に沿って往復移動させることができるようになっている。
クランパ129は、全体形状が所定長さの角柱に形成されている。そして、下クランパ129Aに対して上クランパ129Bが厚く形成され、また、図32に示すように、上クランパ129Bの第2シリンダ124側端部は、上方に行くにしたがって後退する傾斜面129Cに形成されている。
さらに、上クランパ129Bの傾斜面に続く下面一部は薄く削られ、上クランパ129Bを最大限下降させたとき下クランパ129Aとの間で、前記第1コイル部11のリード部11Aの板厚部を挟み込めるようになっている。
下クランパ129Aの第1スライド部材127の移動方向前後位置には丸棒状のガイド部材131が垂直に立設されている。このガイド部材131は上クランパ129Bに形成された挿通穴に挿通され、また、上クランパ129Bの上下移動を許容できる長さに形成されている。さらに、ガイド部材131の上部には、当該ガイド部材131を固定するシリンダ取付け板132が固着されている。
このシリンダ取付け板132には、上クランパ129Bを上下移動させる前記クランパ移動シリンダ130が上方に向いて取り付けられ、そのロッド130Aが上クランパ129Bの上面に連結されている。したがって、クランパ移動シリンダ130を駆動させロッド130Bを前後移動させることにより、上クランパ129Bが下クランパ129Aに対して上下移動するようになっている。
前記水平なガイド軸125には、前記第1スライド部材127と対向配置された第2スライド部材135が移動自在に設けられている。この第2スライド部材135は上記第1スライド部材127と略同様の形状に形成されている。
第2スライド部材135の上面には、前記フォーミング用治具136を支持すると共に上下移動可能な治具支持部材137が上方に延びて設けられている。この治具支持部材137は、図32に示すように、正面形状が凸形状、つまり下部137Aとその上の突出部137Bに形成されている。そして、突出部137Bが二股に分かれ、その二股部に円板状の前記フォーミング用治具136が収容されている。
このフォーミング用治具136は、円板状に形成されており、その厚さが、リード部11A(12A)のほぼ全幅に当接できる寸法に設定されている。このようなフォーミング用治具136は、ピン138により突出部137Bの二股部に回転自在に支持されている。
治具支持部材137の下部、かつ突出部137を挟んだ両側には、垂直なガイド軸139が設けられている。これらのガイド軸139の下端は前記第2スライド部材135の上面に固着され、上端はガイド固定部材140に固定されている。そして、このガイド固定部材140はコイル排出ガイド37の裏面に配設されている。
第2スライド部材135の下面には、治具支持部材137、ひいてはフォーミング用治具136を上下移動させる治具上下用シリンダ141が取り付けられている。この治具上下用シリンダ141のロッドは第2スライド部材135を上下に貫通して設けられ、ロッドの先端が治具支持部材137の下面に連結されている。
そのため、治具上下用シリンダ141を駆動させロッドを前後移動させると、治具支持部材137がガイド軸139に沿って上下移動できるようになっている。
前記第2スライド部材135の第2シリンダ124側端部は、当該第2シリンダ124のロッドに連結されており、第2シリンダ124を駆動させロッドを前後移動させると、第2スライド部材135がガイド軸125に沿って水平方向に移動できるようになっている。そのため、フォーミング用治具136は、水平移動かつ上下移動できることになる。
なお、本第2実施形態の連結コイル形成装置120は、前述のように、前記第1実施形態の連結コイル形成装置20に第1フォーミングユニット121、第2フォーミングユニット145を設けたものであり、その他の構造は第1実施形態と同じである。したがって、第1実施形態と同一部材および同一構造には同一符号を付してある。
次に、図35(A)〜(D)に基づいて、以上のような構成の第1フォーミングユニット121による前記リード部11A(12A)の形成動作を説明する。
図35(A)に示すように、平角線Wの一端部における第1コイル部11の一辺分の長さとリード部11Aの長さ分が原点位置、つまり、リード部11Aを折り曲げるフォーミング位置に送られてきたとき、フォーミング用治具136は初期位置に待機している。このとき、クランパ129はフォーミング用治具136から所定距離離れた位置で待機すると共に、上クランパ129Bが上昇して下クランパ129Aから離れている状態である。
この状態から図35(B)に示すように、第1シリンダ123の駆動によりクランパ129が矢印P1方向に前進すると同時に、クランパ移動シリンダ130の駆動により上クランパ129Bが矢印Q1方向に下降して下クランパ129Aと協働して、平角線Wの第1コイル部11の一辺部を把持する。
その後、図35(C)に示すように、治具上下用シリンダ141の駆動によりフォーミング用治具136を矢印Q2方向に上昇させ、一辺部を上クランパ129Bと下クランパ129Aとで挟み込んだ状態で、リード部11Aを押し上げる。
次に、図35(D)に示すように、第2シリンダ124の駆動によりフォーミング用治具136を矢印P2方向に前進させリード部11Aを上クランパ129Bの傾斜面129Cに押し付けて折り曲げる。この傾斜は、フォーミング用治具136が押し付けを解除して原位置に戻ったときに、リード部11Aがスプリングバックで戻るのを見込んだものである。
これにより、第1コイル部11のリード部11Aが第1コイル部11の上面から立ち上がった状態とすることができる。すなわち、リード部11Aを平角線Wの表面から当該表面と略直交する方向に折り曲げることができる。
リード部11Aの折り曲げ後は、前述の動作と逆の動きにより、フォーミング用治具136は初期位置に戻されると共にクランパ129も原点位置に戻され、上クランパ129Bは下クランパ129Aに対して開いた状態で待機するように作動される。
以上のようなリード部11Aのフォーミングは、第1コイル部11を形成する前に行うようになっている。
すなわち、図36(A)〜(C)から図37(D)〜(F)に示すように、平角線Wの一方側および他方側端部に、まず1回目の巻線加工、つまり90度の曲げ加工を実施した後に行うようになっている。
なお、1回目の巻線加工後にフォーミングを行うのは、フォーミング位置が1回目の曲げコーナに近い場合、先にフォーミングを行うと、90度に立ち上がったリード部11Aが巻治具33Bと干渉して、第1回目の巻線加工ができなくなるのを回避するためである。
まず、図36(A)に示すように、第1巻き線ヘッド32の固定治具33Aと巻治具33Bとの先方に、巻き始めリード部11A(12A)長さと第1コイル部11の1辺分の長さとを合計した長さの先端部W1を矢印U1方向に送り出した後、図36(B)に示すように、固定治具33Aに対して巻治具33Bを矢印R方向に90度回動させて、先端部W1を折り曲げる。
次に、図36(C)に示すように、折り曲げた先端部W1のリード部11A(12A)をフォーミングするため前記フォーミング位置まで平角線Wを矢印U1方向に送り出す。
その後、図37(D)、(D1)に示すように、前記フォーミング治具136により、リード部11A(12A)を平角線Wの表面に対して略直交する方向に折り曲げる。
次いで、図37(E)に示すように、平角線Wをフォーミング位置から第1コイル部11の巻線加工を開始するため、2回目の曲げ加工を行う固定治具33Aと巻治具33Bとの位置まで矢印U2方向に戻し、図37(F)に示すように、通常の巻き線加工が開始される。
これにより、第1ライン25において第1巻線ヘッド32による第1コイル部11の形成は、その第1コイル部11のリード部11Aが平角線Wの表面に対して直交する方向の上方に90度折り曲げられた状態で巻線が行われる。
一端部に第1コイル部11が形成されている平角線Wの他端部に第2コイル部12を形成する際も、前述したように、他方側端部を、前記第2巻線ヘッド82の平角線Wの送り方向先側に配置されている第2フォーミングユニット145まで送り出し、第2コイル部12のリード部12Aを、第2フォーミングユニット145の前記フォーミング用治具136等の作用により折り曲げた後、前述のように第2巻線ヘッド82側に戻し、リード部12Aが折り曲げられた状態で第2コイル部12の巻線加工が開始される。
以上のような本第2実施形態によれば、前記(1)〜(5)と同様の効果の他、次のような効果が得られる。
(6)第1コイル部11のリード部11Aおよび第2コイル部12のリード部12Aが、各コイル部11,12の巻線加工が開始される前に、第1フォーミングユニット121、第2フォーミングユニット145により、それぞれ平角線Wの平面に対して略直交する方向に立ち上がって折り曲げられ、その状態で、巻線加工が開始される。したがって、第2コイル部12の巻線が進み、その最終巻きの場合でも、それぞれのリード部11A,12Aが第1コイル部11および第2コイル部12と干渉せず、これにより、巻線精度の高い連結コイル10を形成することができる。
(7)第1コイル部11のリード部11Aおよび第2コイル部12のリード部12Aが、第1フォーミングユニット121、第2フォーミングユニット145により、それぞれ自動的に折り曲げられるようになっているので、連結コイル10を、より効率よく、連続して形成することができる。
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、コイル素材として平角線Wを用い、この平角線Wの一端部と他短部とに、それぞれ第1コイル部11と第2コイル部12を形成するようにしたが、これに限らない。コイル素材として丸棒等の線材を用いてもよい。
また、前記第2実施形態では、巻き始めリード部11A(12A)長さと第1コイル部11の1辺分の長さとを合計した長さの先端部W1を送り出し、固定治具33Aと巻治具33Bとで90度折り曲げた後、第1コイル部11のリード部11Aおよび第2コイル部12のリード部12Aを折り曲げていたが、これに限らない。例えば、先端部W1を送り出した後、その送り方向に沿った位置でリード部11A,12Aを折り曲げ、その後、第1コイル部11の1辺分を折り曲げれば、引き続き第1コイル部11の巻き線加工に移行できる。その結果、前記第2実施形態でのリード部11Aおよび第2コイル部12の折り曲げ後、戻す工程が不要となる。
さらに、本発明では第2線送り機67が退避した後はヘッド送りユニット72によって平角線Wを送り出す構成としているが、これに限らない。ヘッド送りユニット72と同等のモータとボールネジによる送り機構を、第1コイル部11を把持するチャック部92の取付母体であるスライド本体89のスライド駆動側に設け、ヘッド送りユニット72を廃して、スライド本体89上のチャック部92が把持する第1コイル部11を介して平角線Wを送り出すようにしてもよい。
本発明は、例えばリアクトル用のコイルとして用いられる連結コイルを形成する際等に利用できる。
本発明に係る連結コイル形成装置の第1実施形態を示す全体平面図である。 前記第1実施形態の連結コイル形成装置を示す全体側面図である。 本発明に係る連結コイル形成装置により形成された連結コイルを収納したリアクトルの全体斜視図である。 本発明に係る連結コイル形成装置により形成された連結コイルを示す全体斜視図である。 図1のa部を示す拡大図である。 前記連結コイル形成装置のヘッド送りユニットの初期位置を示す平面詳細図である。 前記連結コイル形成装置のヘッド送りユニットが移動した状態を示す平面詳細図である。 前記連結コイル形成装置のヘッド送りユニットが初期位置に戻った状態を示す平面詳細図である。 前記連結コイル形成装置の巻線機架台の第2ライン上の装備群を示す平面図である。 図9におけるX矢視図である。 図10のXI矢視図においてコイル搬出ユニットのみを示す平面図である。 前記実施形態の演算制御部を示す構成図である。 前記実施形態の連結コイル形成方法のフローチャートである。 前記実施形態における連結コイル形成方法の第1の工程を示す図である。 前記実施形態における連結コイル形成方法の第2の工程を示す図である。 前記実施形態における連結コイル形成方法の第2の工程を示す図である。 前記実施形態における連結コイル形成方法の第3の工程を示す図である。 前記実施形態における連結コイル形成方法の第4の工程を示す図である。 前記実施形態における連結コイル形成方法の第4の工程を示す図である。 前記実施形態の第1コイル部と第2コイル部との相対位置関係を示す平面図である。 前記実施形態のコイル位置測定方法を示す図である。 前記実施形態の測定パルスの波形を示す図である。 前記実施形態のコイル位置測定結果でコイル間リードが基準長さの場合を示す図である。 前記実施形態のコイル位置測定結果でコイル間リードが長い場合を示す図である。 前記実施形態のコイル位置測定結果でコイル間リードが短い場合を示す図である。 前記実施形態のコイルの補正寸法を求める方法を示す説明図である。 前記実施形態の2つのコイルで補正値が異なることを示す説明図である。 前記実施形態の最終巻き直前の状態を示す動作図であり、図28(A)は2ターン前の状態、図28(B)は(A)から90度回転した状態図である。 前記実施形態の最終巻き直前の状態を示す動作図であり、図29(A)は図28(B)と同じ位置の状態、図29(B)は(A)から90回転した状態を示す動作図である。 本発明に係る連結コイル形成装置の第2実施形態を示す全体平面図である。 前記第2実施形態の連結コイル形成装置を示す全体側面図である。 前記第2実施形態のフォーミングユニットを示す全体側面図である。 図32のM矢視図でフォーミングユニットの全体正面面図である。 図33のN矢視図でフォーミングユニットの全体平面図である。 前記第2実施形態のフォーミングユニットによるリード部の折り曲げ手順を示す図である。 前記第2実施形態のフォーミングユニットによるリード部の折り曲げと巻線加工との関連を示す図である。 前記第2実施形態のフォーミングユニットによるリード部の折り曲げと巻線加工との関連を表し図36の次の手順を示す図である。
符号の説明
1 リアクトル
10 連結コイル
11 第1コイル部
12 第2コイル部
13 連結部
14 オフセット部分
20 連結コイル形成装置
21 巻線機ユニット
23 素材転送ユニットであるコイル載置ユニット
25 第1のコイル巻線加工ライン
26 第2のコイル巻線加工ライン
27 第1線送り機
32 第1巻線ヘッド
33 巻線部
33A 固定治具
33B 巻治具
37 コイル送りガイド
40 カッターユニット
44 コイル導入ガイド
45 コイル搬送トレイ
50 平角線移動ユニット
57 第1搬送装置であるリード線導入機構
60 移動用シリンダ
64 第2搬送装置であるリード線送り機構
67 第2線送り機
72 ヘッド送りユニット
82 第2巻線ヘッド
84 コイル搬出ユニット
88 チャックユニット
91 チャック機構
92 チャック部
94 上下移動用シリンダ
98 移動ストッパ機構
101 コイル位置測定センサ
102 センサドグ
110 主制御部である演算制御部
111 入力部
112 メモリ
113 長さ測定手段
120 第2実施形態の連結コイル形成装置
121 第1フォーミングユニット
126 リード線クランパ機構
127 第1スライド部材
129 クランパ
129A 上クランパ
129B 下クランパ
135 第2スライド部材
136 フォーミング用治具
145 第2フォーミングユニット
A 素材供給領域である平角線供給部
B 搬出位置
W コイル素材である平角線
K1 第1のコイル巻線加工ラインにおける平角線の送り方向
K2 第2のコイル巻線加工ラインにおける平角線の送り方向

Claims (12)

  1. コイル素材を平角線とする第1コイル部と第2コイル部が同一面上にて隣接した状態に並置された連結コイルを形成する装置であって、
    素材供給領域から導入されるコイル素材の一端部を順次角巻して角筒状の前記第1コイル部を形成する第1巻線ヘッドを備え、前記第1コイル部を前記第1巻線ヘッドから離間するように移動させることによって、いまだ巻回されていない前記コイル素材の他端部を備えた状態で前記第1コイル部を得る第1のコイル巻線加工ラインと、
    前記第1コイル部の前記コイル素材の他端部を順次角巻して角筒状の前記第2コイル部を形成する第2巻線ヘッドを備える第2のコイル巻線加工ラインと、
    前記第1のコイル巻線加工ラインと前記第2のコイル巻線加工ラインは所定間隔を隔てて平行に配置され、
    前記第1のコイル巻線加工ラインで形成された前記第1コイル部は前記コイル素材の他端部を備えた状態で前記第2のコイル巻線加工ラインへ移動させる素材転送ユニットと、が具備されていることを特徴とする連結コイル形成装置。
  2. 前記請求項1に記載の連結コイル形成装置において、
    前記第1のコイル巻線加工ラインが、
    前記素材供給領域から導入される前記コイル素材を直線状に配置すると共にこれを支持し前記素材転送ユニットの方向に送り出す第1線送り機と、
    この第1線送り機から送り出される前記コイル素材を巻線加工して前記第1コイル部を形成する前記第1巻線ヘッドと、
    前記素材転送ユニットに送り込まれたコイル素材の連続体を前記第2コイル部形成に必要な長さに切断するカッターユニットとを備えていることを特徴とする連結コイル形成装置。
  3. 前記請求項1または請求項2に記載の連結コイル形成装置において、
    前記第2のコイル巻線加工ラインが、
    前記素材転送ユニットを介して送り込まれるコイル素材をその他端部から取り込むと共に当該コイル素材の一端部に形成された前記第1コイル部の通過を許容する第2線送り機と、
    この第2線送り機から送り出される前記コイル素材の他端部に前記第2コイル部を巻線加工する前記第2巻線ヘッドと、
    前記第2巻線ヘッドを装備した状態で前記コイル素材の移動方向に沿って往復移動し前記第2巻線ヘッドによる巻線加工の実行を補助するヘッド送りユニットと、を備えていることを特徴とする連結コイル形成装置。
  4. 前記請求項1に記載の連結コイル形成装置において、
    前記第1のコイル巻線加工ラインが、
    前記素材供給領域から導入される前記コイル素材を直線状に配置すると共にこれを支持し前記素材転送ユニットの方向に送り出す第1線送り機と、
    この第1線送り機から送り出される前記コイル素材を巻線加工して前記第1コイル部を形成する前記第1巻線ヘッドと、
    前記素材転送ユニットに送り込まれたコイル素材の連続体を前記第2コイル部形成に必要な長さに切断するカッターユニットと、
    前記第1巻線ヘッドと前記カッターユニットとの間に配置すると共に前記第1巻線ヘッドにより前記第1コイル部を形成する前に前記コイル素材の一端部を端子取り付け用のリード部として前記コイル素材の表面から当該表面と直交する方向に折り曲げる第1フォーミングユニットと、を備えていることを特徴とする連結コイル形成装置。
  5. 前記請求項1または請求項4に記載の連結コイル形成装置において、
    前記第2のコイル巻線加工ラインが、
    前記素材転送ユニットを介して送り込まれるコイル素材をその他端部から取り込むと共に当該コイル素材の一端部に形成された前記第1コイル部の通過を許容する第2線送り機と、
    この第2線送り機から送り出される前記コイル素材の他端部に前記第2コイル部を巻線加工する前記第2巻線ヘッドと、
    前記第2巻線ヘッドを装備した状態で前記コイル素材の移動方向に沿って往復移動し前記第2巻線ヘッドによる巻線加工の実行を補助するヘッド送りユニットと、
    このヘッド送りユニットの前記コイル素材の送り方向先側に配置されると共に前記第2巻線ヘッドにより前記第2コイル部を形成する前に前記コイル素材の他端部を端子取り付け用のリード部として前記コイル素材の表面から当該表面と直交する方向に折り曲げる第2フォーミングユニットと、を備えていることを特徴とする連結コイル形成装置。
  6. 前記請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の連結コイル形成装置において、
    前記第2のコイル巻線加工ライン上の前記素材転送ユニット側に、当該コイル素材転送ユニットから送り込まれるコイル素材の前記一端部に形成されている前記第1コイル部を把持すると共に前記第2巻線ヘッドによる前記第2コイル部の巻線加工動作に追従して前記第2のコイル巻線加工ライン上を移動するコイル搬出ユニットを設けたことを特徴とする連結コイル形成装置。
  7. 前記請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の連結コイル形成装置において、
    前記第1巻線ヘッドから送り出される前記第1コイル部付のコイル素材を前記素材転送ユニットに向けて案内するコイル送りガイドを前記第1のコイル巻線加工ラインの前記素材転送ユニット側に配設したことを特徴とする連結コイル形成装置。
  8. 前記請求項3または請求項5に記載の連結コイル形成装置において、
    前記第1のコイル巻線加工ライン上の第1線送り機、第1巻線ヘッド、カッターユニット、および第1フォーミングユニットと、前記第2のコイル巻線加工ライン上の第2線送り機、第2巻線ヘッド、ヘッド送りユニットおよび第2フォーミングユニットとを巻線機架台に配設したことを特徴とする連結コイル形成装置。
  9. 前記請求項1に記載の連結コイル形成装置において、
    前記連結コイルの第1コイル部と第2コイル部との相互位置をコイル間の長短に応じてオフセット長を変えることにより巻線終了後のコイルずれを補正する演算制御部を有することを特徴とする連結コイル形成装置。
  10. 第1コイル部と第2コイル部とが連結部を介して同一面上で連結されかつ互いに並列状態に配置されてなる連結コイルの形成方法であって、
    素材供給領域から平角線のコイル素材を第1のコイル巻線加工ラインに導入し当該第1のコイル巻線加工ライン上でその一端部を順次角巻して角筒状の前記第1コイル部を形成する第1の工程と、
    この第1の工程で形成された第1のコイル部を一端部に備えたコイル素材の当該第1コイル部側を素材転送ユニットに送り込むと共に、前記コイル素材の長さをその他端部に形成する第2コイル部用として必要とする長さに切断する第2の工程と、
    前記第2コイル部形成部位である他端部が特定されたコイル素材を、前記素材転送ユニットを機能させて第2のコイル巻線加工ライン上に転送する第3の工程と、
    前記素材転送ユニットを介して転送されてきたコイル素材を前記他端部から第2のコイル巻線加工ラインに搬入すると共に当該コイル素材の前記他端部に各筒状の前記第2コイル部を形成しかつ当該第2コイル部を前記第1コイル部と同一面上にて隣接した状態に配設する第4の工程とを実施することを特徴とする連結コイル形成方法。
  11. 前記請求項10に記載の連結コイル形成方法において、
    前記第1の工程では、前記コイル素材の一端側かつ端子を取り付けるリード部と前記第1コイル部の一辺分とを含む先端部を90度曲げ加工する曲げ加工工程と、
    前記先端部のうち曲げ加工された前記リード部を前記コイル素材の表面から当該表面と略直交する方向に折り曲げる第1フォーミング工程と、
    前記折り曲げられたリード部を有する前記先端部に続く前記コイル素材を前記第1コイル部の一辺分の位置に位置決めする位置決め工程とを、前記第1コイル部に形成する前に実施し、
    前記第4の工程では、前記コイル素材の他端側かつ端子を取り付けるリード部と前記第2コイル部の一辺分とを含む先端部を90度曲げ加工する曲げ加工工程と、
    前記先端部のうち曲げ加工された前記リード部を前記コイル素材の表面から当該表面と略直交する方向に折り曲げる第2フォーミング工程と、
    前記折り曲げられたリード部を有する前記先端部に続く前記コイル素材を前記第2コイル部の一辺分の位置に位置決めする位置決め工程とを、前記第2コイル部を形成する前に実施することを特徴とする連結部コイル形成方法。
  12. 前記請求項10に記載の連結コイル形成方法において、
    前記連結コイルの第1コイル部と第2コイル部との相互位置をコイル間の長短に応じてオフセット長を変えることにより巻線終了時のコイルずれを補正することを特徴する連結コイル形成方法。
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