JP3640207B2 - 平角コイルの製造方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器で使用される平角コイルの製造方法及び装置に係り、とくに、ノイズ防止用ラインフィルタ等に使用するのに好適な平角コイルの製造方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の平角電線を用いた平角コイルの製造方法及び装置としては、特許第2877913号公報に開示された構成が知られている。但し、この構成によって得られる平角コイルは1本の平角電線を筒状に巻回形成したものとなる。
【0003】
一方、各種電子機器におけるノイズ防止用のフィルタに用いられるラインフィルタコイルにおいては、相互に密結合した複数のコイル巻線が必要になるが、従来の1本の平角電線を筒状に巻回形成したコイル巻線を複数個用い、同一磁心に装着したとしてもコイル巻線相互の結合度の向上には限度がある。
【0004】
このため、本出願人より特開2000−195725号公報において、複数の絶縁被覆された平角電線を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて筒状に巻回した同じ巻回方向の2個の巻線部を連絡部を介して連続形成して各平角電線毎にコイル巻線をそれぞれ構成したラインフィルタコイルが提案されている。但し、このようなラインフィルタコイルの効率的な作製法に関しては未だ提案されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記の点に鑑み、複数の平角電線を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて筒状に巻回した構造を持つ平角コイルを効率的に作製可能な平角コイルの製造方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願請求項1の発明に係る平角コイルの製造方法は、複数の平角電線をそれぞれ所定長に切断し、各平角電線の両端部を同じ方向に折り曲げて折曲部を形成する切断折曲工程と、
前記折曲部が係合するフランジ部と、該フランジ部の先端面より突出した巻芯部とを有する第1の巻線チャックを用い、並列支持された複数の平角電線の一端部の折曲部を前記フランジ部に係合させた状態にて該第1の巻線チャックを回転させて前記巻芯部の周囲に前記複数の平角電線を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて第1筒状巻線部を巻回形成する第1の巻回工程と、
前記並列支持された複数の平角電線の他端部の折曲部が係合するフランジ部と、該フランジ部の先端面より突出した巻芯部とを有する第2の巻線チャックを用い、前記折曲部を前記フランジ部に係合させて該第2の巻線チャックを回転させて前記巻芯部の周囲に前記複数の平角電線を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて第2筒状巻線部を巻回形成する第2の巻回工程とを備えることを特徴としている。
【0008】
本願請求項2の発明に係る平角コイルの製造方法は、並列支持された複数の平角電線の一端部に形成された折曲部が係合するフランジ部と、該フランジ部の先端面より突出した巻芯部とを有する第1の巻線チャックを用い、前記並列支持された複数の平角電線の折曲部を前記フランジ部に係合させた状態にて該第1の巻線チャックを回転させて前記巻芯部の周囲に前記複数の平角電線を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて第1筒状巻線部を巻回形成する第1の巻回工程と、
前記第1筒状巻線部を形成後の複数の平角電線を所定長に切断し、切断された端部を前記一端部の折曲部と同じ向きに折り曲げて折曲部を形成する切断折曲工程と、
前記並列支持された複数の平角電線に前記切断折曲工程で形成された折曲部が係合するフランジ部と、該フランジ部の先端面より突出した巻芯部とを有する第2の巻線チャックを用い、前記折曲部を前記フランジ部に係合させて該第2の巻線チャックを回転させて前記巻芯部の周囲に前記複数の平角電線を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて第2筒状巻線部を巻回形成する第2の巻回工程とを備えることを特徴としている。
【0009】
本願請求項3の発明に係る平角コイルの製造方法は、請求項1において、前記第1の巻回工程と前記第2の巻回工程とを同時に実行することを特徴としている。
【0010】
本願請求項4の発明に係る平角コイルの製造方法は、請求項1又は2において、前記第1の巻線チャックで前記第2の巻線チャックを兼用することを特徴としている。
【0011】
本願請求項5の発明に係る平角コイルの製造方法は、請求項1,2,3又は4において、前記巻芯部に巻かれた複数の平角電線の巻回部分の先端側端面を押圧手段で押圧しながら前記第1及び第2の巻回工程を実行することを特徴としている。
【0012】
本願請求項6の発明に係る平角コイルの製造方法は、請求項1,2,3,4又は5において、前記並列支持された複数の平角電線の位置をそれぞれ規制する案内溝を有する電線ガイドを前記巻芯部の近傍に配して前記第1及び第2の巻回工程を実行することを特徴としている。
【0013】
本願請求項7の発明に係る平角コイルの製造方法は、請求項1,2,3,4,5又は6において、前記第1及び第2の筒状巻線部の引出端子となる前記折曲部を当該第1及び第2の筒状巻線部の外周面に略平行となるように捻る端子捻り工程をさらに備えることを特徴としている。
【0014】
本願請求項8の発明に係る平角コイルの製造装置は、並列支持された複数の平角電線の端部に形成された折曲部が係合するフランジ部と、該フランジ部の先端面より突出した巻芯部とを有する巻線チャックと、
前記巻芯部に巻かれた複数の平角電線の巻回部分の先端側端面を押圧する押圧手段と、
前記並列支持された複数の平角電線の位置をそれぞれ規制する案内溝を有していて、前記巻芯部の近傍に配される電線ガイドとを備え、
前記巻線チャックが回転して前記巻芯部の周囲に前記複数の平角電線を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて筒状巻線部を巻回形成する際に、前記電線ガイドの前記案内溝が前記並列支持された複数の平角電線にそれぞれ係合することを特徴としている。
【0015】
本願請求項9の発明に係る平角コイルの製造装置は、請求項8において、切断位置を含む所定範囲の絶縁被覆を前記複数の平角電線から剥離する剥離手段と、複数の平角電線を前記切断位置にて切断する切断手段と、該切断手段で切断された前記複数の平角電線の端部を直角に折り曲げて折曲部を形成する折曲手段とをさらに備えることを特徴としている。
【0016】
本願請求項10の発明に係る平角コイルの製造装置は、請求項8又は9において、前記筒状巻線部の引出端子となる前記折曲部を当該筒状巻線部の外周面に略平行となるように捻る端子捻り手段をさらに備えることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る平角コイルの製造方法及び装置の実施の形態を図面に従って説明する。
【0018】
図1乃至図13を用いて本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は複数の平角電線にて第1筒状巻線部を巻回形成する第1の巻回工程、図2は第1の巻回工程に続いて第2筒状巻線部を巻回形成する第2の巻回工程、図3及び図4は平角電線の切断折曲工程、図5乃至図12は第1及び第2の巻回工程のための機構、図13は端子捻り手段をそれぞれ示す。
【0019】
前記第1及び第2の巻回工程の前に図3及び図4を用いて平角電線の切断折曲工程を説明する。これらの図において、1,2は絶縁被覆を施した2本の方形断面平角電線であり、供給リール等から引き出された平角電線1,2に対して、図3(A)のように切断前に平角電線1,2の絶縁被覆に回転砥石40を接触させて剥離し、導体を露出させる。剥離範囲は回転砥石40と平角電線1,2との相対移動範囲で決定される。図3(B)のように並列配置の平角電線1,2の絶縁被覆の剥離範囲は、切断位置が異なるため、異なっている。つまり、後工程で所定長に切断された平角電線1,2の両端部を同じ方向に折り曲げる場合に、外側(上側)に位置する平角電線1の方が内側(下側)に位置する平角電線2よりも長さが大きい必要があり、このため、平角電線1と平角電線2とでは切断位置が異なり、これに伴い絶縁被覆の剥離範囲も図3(B)のように異なる位置となる。つまり、所要長さが長い方の平角電線1は片側につき1個所の切断位置C0を切断手段50で切断し、所要長さが短い方の平角電線2は片側につき2個所の切断位置C1,C2を切断手段(図示せず)で切断し、切断位置C1,C2間の平角電線は除去する。
【0020】
その後、図4(A)のように並列に支持された2本の平角電線1,2の切断された一方の端部を2対のクランパーを有する一次フォーミングユニット61で、他方の端部を2対のクランパーを有する二次フォーミングユニット62でそれぞれ挟持し、図4(B)のように平角電線1,2端部を直角に折り曲げて折曲部1a,2aをそれぞれ形成する。これにより、図4(C)の両端部を同じ向きに折り曲げて折曲部1a,2aを形成した並列配置の平角電線1,2の組が得られ、これが後工程の第1及び第2の巻回工程に送られる。
【0021】
前記第1及び第2の巻回工程を示す図1、図2、図5及び図6等において、10は巻線チャックであって、並列支持された平角電線1,2の一端部に形成された折曲部1a,2aが係合するフランジ部11と、該フランジ部の先端面中心より突出した円柱状巻芯部15とを一体に有している。図5及び図6のように巻線チャック10はスピンドル(駆動軸)19の先端部に連結一体化されている。スピンドル19の軸心と巻芯部15の軸心は同心である。
【0022】
図8(A)及び図9等に示すように、フランジ部11には折曲部1a,2aを挿入、係止する穴部11a,11bが形成されており、また図7等に示すように平角電線1,2の巻き始め部分の幅広面を支える(下側の平角電線1に当接する)支持面12が形成されている。この支持面12は穴部11a,11bを配した部分が最も低く、螺旋状に徐々に面が高く形成され、穴部11a,11bを配した部分の手前の段差13に至るまで高くなり、段差13を過ぎると最も低い穴部11a,11bを配した部分に戻る構成である。支持面12をこのような螺旋状の傾斜面とする理由は、平角電線1,2を1ターン分巻回したときに、当該1ターンの存在が次の1ターンの巻回動作の妨げにならないようにするためであり、従って、段差13は平角電線1,2を重ねた厚さに略等しいことが望ましい。
【0023】
図5及び図6のように、前記スピンドル19を軸支したスピンドル支持体16はリニアガイド17により図示しない装置基台側に前後方向(スピンドルの軸方向)に摺動自在に取り付けられている。なお、スピンドル19は図示しないモータ等の駆動源で回転駆動されるようになっている。
【0024】
一方、スピンドル19に同心で対向する対向軸20には押圧手段としての押圧チャック21が固着されている。図7及び図8(B)のように、この押圧チャック21には、巻芯部15が嵌入する円柱状凹部25が形成され、また押圧チャック21の先端には前記フランジ部11側の支持面12に対応(対向)した螺旋状傾斜面である押さえ面22が形成されている。この押さえ面22は、平角電線1,2の挿入待機状態での支持面12の穴部11a,11bを配した部分に対向する位置が最も高く、段差23に至るまで螺旋状に徐々に低くなっている。
【0025】
図5及び図6のように、前記対向軸20を支持した押圧チャック支持体26はリニアガイド27により図示しない装置基台側に前後方向(対向軸20の軸方向)に摺動自在に取り付けられており、巻線を巻回形成する際に所定の押圧力で押圧チャック21が巻芯部15の周囲に巻かれた平角電線1,2の先端側の幅広面を押さえるようにしている。なお、対向軸20は押圧チャック支持体26側に固定されており、対向軸20に固着された押圧チャック21は回転しない。
【0026】
図7及び図12の電線ガイド30は並列支持された2本の平角電線1,2の位置をそれぞれ規制する案内溝31,32を有していて、前記巻芯部15の近傍に配される。すなわち、電線ガイド30は支持手段40により図5のように上下方向に移動自在で、図6のように左右方向にも移動自在である。電線ガイド30で案内されて繰り出される並列支持の平角電線1,2の繰り出し位置は同じであるため、第1及び第2の巻回工程では、巻芯部15の周囲に平角電線1,2を巻回していくのに従って、スピンドル19を軸支したスピンドル支持体16は図5及び図6において右方向に後退し、押圧チャック21を設けた押圧チャック支持体26が右方向に前進するように設定されている。
【0027】
図12(A)のように電線ガイド30の案内溝31,32は隣接するU溝であり、並列支持された2本の平角電線1,2が巻芯部15の周囲に巻回されるときに図11の如く外周側となる縁部に係合するものである。この電線ガイド30を設ける理由は、巻芯部15に対して平角電線1,2の幅広面を垂直にして巻くためであり、巻回すると図11のように平角電線1,2の内周側よりも外周側の方が厚みが薄くなるため、電線ガイド30が無いと平角電線1,2の幅広面が巻芯部15に対して非垂直となって傾斜してしまうからである。
【0028】
図12(A)の案内溝31,32の配置は、2本の平角電線1,2を密着させて巻回する場合であるが、2本の平角電線1,2間にスペースを設ける場合は、図12(B)のように案内溝31,32間に所定のスペーサ部33を設ける。スペーサ部33は2本の平角電線1,2間に入り込む。
【0029】
図13(A),(B),(C)は第1及び第2の巻回工程を終了し、平角電線1,2による第1及び第2の筒状巻線部3,4の引出端子となる折曲部1a,2aを当該第1及び第2の筒状巻線部3,4の外周面に略平行となるように捻る端子捻り工程を示す。ここで、端子捻り手段としての端子捻りユニット70は図13(A)のようにユニット本体71に折曲部1a,2aの個数に対応した回転部材72を回転自在に設け、各回転部材72に折曲部1a,2aが係合する溝又は穴73を設けている。各回転部材72は図示しない回転駆動源により折曲部1a,2aの挿入後に90°回転駆動され、この結果図13(B),(C)のように第1及び第2の筒状巻線部3,4の引出端子1b,2b(折曲部1a,2aを90°捻ったもの)が形成される。
【0030】
次に、この第1の実施の形態を平角コイルの製造手順を説明する。
【0031】
まず、図3(A)のように、供給リール等から引き出された平角電線1,2に対して、切断前に平角電線1,2の絶縁被覆に剥離手段としての回転砥石40を接触させて絶縁被覆を剥離する。剥離範囲は回転砥石40と平角電線1,2との相対移動範囲で決定される。剥離処理後、所要長さが長い方の平角電線1は片側につき1個所の切断位置C0を切断手段50で切断し、所要長さが短い方の平角電線2は片側につき2個所の切断位置C1,C2を別の切断手段で切断し、切断位置C1,C2間の平角電線は除去する。
【0032】
その後、図4(A)のように並列に支持された2本の平角電線1,2の切断された一方の端部を一次フォーミングユニット61で、他方の端部を二次フォーミングユニット62でそれぞれ挟持し、図4(B)のように平角電線1,2端部を直角に折り曲げて折曲部1a,2aを形成し、図4(C)の両端部を同じ向きに折り曲げて折曲部1a,2aを形成した並列配置の平角電線1,2の組を得て、図1に示す第1巻回工程に送る。
【0033】
第1の巻回工程では、図1(A)及び図9(A)のように両端に折曲部1a,2aを形成した並列配置の平角電線1,2を待機状態の巻線チャック10と押圧チャック21間に受け入れ、図1(B)及び図9(B)のように巻線チャック10が前進することで一方の折曲部1a,2aをフランジ部11の穴部11a,11bに挿入するとともに、巻芯部15が押圧チャック21の円柱状凹部25内に嵌入する。そして、図1(C)及び図9(C)のようにフランジ部11と押圧チャック21とで平角電線1,2を挟み(図7のフランジ部11側の支持面12と押圧チャック21側の押さえ面22とで平角電線1,2を挟み)、電線ガイド30が案内位置に移動し、その案内溝31,32が図11のように巻芯部15に巻かれた平角電線1,2の外周側の縁部に係合する。この状態を保ち、図1(D)〜(G)のように巻線チャック10を後退、押圧チャック21を前進させながら巻線チャック10を回転させ、図10(A)のように平角電線1,2を巻芯部15の周囲において厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて第1筒状巻線部3を巻回形成する。その後、図1(H)のように巻線チャック10を後退させてフランジ部11と押圧チャック21とを開き、電線ガイド30を待機位置に後退させ、図1(I)及び図10(B)のように第1筒状巻線部3を巻回形成後の平角電線1,2を取り出す。そして、図1(J)のように、第2の巻回工程に備えて平角電線1,2の向きを方向変換し、巻線部3が形成されていない側の折曲部1a,2aを巻線チャック10に向ける。
【0034】
第2の巻回工程では、図2(A)のように並列配置の平角電線1,2の他方の折曲部1a,2aを待機状態の巻線チャック10と押圧チャック21間に受け入れ、図2(B)のように巻線チャック10が前進することで折曲部1a,2aをフランジ部11の穴部11a,11bに挿入するとともに、巻芯部15が押圧チャック21の円柱状凹部25内に嵌入する。以後第1の巻回工程と同様にして図1(C)のようにフランジ部11と押圧チャック21とで平角電線1,2を挟み(図7のフランジ部11側の支持面12と押圧チャック21側の押さえ面22とで平角電線1,2を挟み)、電線ガイド30が案内位置に移動し、その案内溝31,32が図11のように巻芯部15に巻かれた平角電線1,2の外周側の縁部に係合する。この状態を保ち、図2(D)〜(E)のように巻線チャック10を後退、押圧チャック21を前進させながら巻線チャック10を回転させ、図10(C)のように平角電線1,2を巻芯部15の周囲において厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて第2筒状巻線部4を巻回形成する。その後、図2(F)のように巻線チャック10を後退させてフランジ部11と押圧チャック21とを開き、電線ガイド30を待機位置に後退させ、図2(G)及び図10(D)のように第2筒状巻線部4を巻回形成後の平角電線1,2を取り出す。
【0035】
その後、図13のように、平角電線1,2からなる第1及び第2の筒状巻線部3,4の巻回されずに残った折曲部1a,2aを端子捻り工程にて第1及び第2の筒状巻線部3,4の外周面に略平行となるように90°捻る。すなわち、図13の端子捻り手段としての端子捻りユニット70の回転部材72に形成された溝又は穴73に折曲部1a,2aを挿入し係合させ、回転駆動源により折曲部1a,2aの挿入後に90°回転駆動し、図13(B),(C)のように第1及び第2の筒状巻線部3,4の引出端子1b,2b(折曲部1a,2aを90°捻ったもの)が形成され、所望の平角コイルが得られる。
【0036】
この第1の実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
【0037】
(1) フランジ部11及び巻芯部15を有する巻線チャック10とフランジ部11に対向する押圧チャック21を用いて、2本の絶縁被覆された平角電線1,2を、巻芯部15の周囲にて厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて筒状に巻回し、同じ巻回方向の2個の巻線部3,4を連絡部を介して連続形成してた平角コイルが効率的に作製できる。
【0038】
この平角コイルは、図10(D)や図13(C)の如く平角電線1,2毎にコイル巻線5−1,5−2をそれぞれ構成したものであり、コイル巻線5−1,5−2同士の結合が密であり、かつ巻線部3,4に分割されて巻かれているので、分布容量が小さくなり、ノイズ防止用ラインフィルタ等に好適に使用できる。
【0039】
(2) 並列支持された平角電線1,2の位置をそれぞれ規制する案内溝31,32を有する電線ガイド30を巻芯部15の近傍に配して第1及び第2の巻回工程を実行することで、巻芯部15の周囲に平角電線1,2の幅広面が傾くことなく円滑に巻回できる。
【0040】
(3) 電線ガイド30が図12(A)の案内溝31,32が隣接する場合は、平角電線1,2をほぼ密着させて巻回でき、また同図(B)のように案内溝31,32間にスペーサ部33を設けることで、平角電線1,2間に所定のスペースを空けて巻回することができる。
【0041】
なお、第1の実施の形態では、図1の第1の巻回工程と図2の第2の巻回工程とに図5及び図6に示す同じ巻線チャック有する機構を用いて巻線部3,4を形成したが、図1の第1の巻回工程と図2の第2の巻回工程とにそれぞれ別の巻線チャックを有する機構を用いて巻線部3,4を形成しても差し支えない。この場合には、図1(J)のように第1筒状巻線部3を形成後の平角電線1,2の折曲部1a,2aの位置を変換する工程を省略できる。
【0042】
図14は本発明の第2の実施の形態を示す。この場合、図5及び図6の巻線チャック10及び押圧チャック21を有する機構を用いて、平角電線1,2を所定長に切断する前に第1の巻回工程を実行する。すなわち、並列支持された平角電線1,2の一端部に形成された折曲部1a,2aをフランジ部11に係合させた状態にて巻線チャック10を回転させて巻芯部15の周囲に平角電線1,2を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて図14(A)のように第1筒状巻線部3を巻回形成する。
【0043】
そして、切断折曲工程にて第1筒状巻線部3を形成後の平角電線1,2を所定長に切断し、切断された端部を既に形成してあった前記折曲部1a,2aと同じ向きに折り曲げて折曲部1a,2aを図14(B)のように新たに形成する。
【0044】
その後の第2の巻回工程は図2に示すように第1の実施の形態と同様に実行すればよい。
【0045】
なお、第2の実施の形態では、第1の巻回工程と第2の巻回工程とに図5及び図6に示す同じ巻線チャック有する機構を用いて巻線部3,4を形成したが、第1の巻回工程と第2の巻回工程とにそれぞれ別の巻線チャックを有する機構を用いて巻線部3,4を形成しても差し支えない。
【0046】
図15は本発明の第3の実施の形態であって、図5及び図6の巻線チャック10及び押圧チャック21を有する機構を2つ用いる。そして、一方の機構81では第1の巻回工程を、他方の機構82では第2の巻回工程をそれぞれ同時に実行し、巻回に伴い機構81,82間の距離が縮小するようにする。なお、第1及び第2の巻回工程とを同時に実行すること以外は第1の実施の形態と同様でよく、図15中、同一又は相当部分に第1の実施の形態と同じ符号を付して説明を省略する。
【0047】
この第3の実施の形態によれば、第1及び第2の巻回工程を同時に実行するため、平角コイルの作製速度の向上を図ることができる。
【0048】
なお、各実施の形態において、2本の平角電線1,2を重ねて巻回する場合を例示したが、3本以上の平角電線を巻線チャックの巻芯部に巻回する構成としてもよく、この場合には電線ガイドは3個以上で各平角電線にそれぞれ係合して規制できる案内溝を備えるようにする。
【0049】
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の平角電線を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて筒状に巻回した構造を持つ平角コイルを効率的に作製可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態において、複数の平角電線を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて第1筒状巻線部を巻回形成する第1の巻回工程を示す説明図である。
【図2】第1の実施の形態において、第2筒状巻線部を巻回形成する第2の巻回工程を示す説明図である。
【図3】第1の実施の形態において、複数の平角電線の絶縁被覆を剥離し、切断する工程を示す説明図である。
【図4】第1の実施の形態において、複数の平角電線を折り曲げる工程を示す説明図である。
【図5】第1の実施の形態において、第1及び第2の巻回工程を実行する機構を示す正面図である。
【図6】同平面図である。
【図7】図5の機構のうち巻線チャック、押圧チャック及び電線ガイドを示す正面図である。
【図8】図5の機構における巻線チャックと押圧チャックを示す正面図である。
【図9】前記巻線チャックに対する並列支持の複数の平角電線及び電線ガイドの動きを示す説明図である。
【図10】第1及び第2の巻回工程を説明する斜視図である。
【図11】前記電線ガイドの動作を説明する拡大断面図である。
【図12】前記電線ガイドの拡大断面図である。
【図13】第1の実施の形態において、筒状巻線部の引出端子となる折曲部を第1及び第2の筒状巻線部の外周面に略平行となるように捻る端子捻り工程を示す説明図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態を示す説明図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1,2 平角電線
1a,2a 折曲部
10 巻線チャック
11 フランジ部
11a,11b 穴部
12 支持面
13,23 段差
15 巻芯部
16 スピンドル支持体
17 リニアガイド
19 スピンドル
20 対向軸
21 押圧チャック
22 押さえ面
25 円柱状凹部
26 押圧チャック支持体
30 電線ガイド
31,32 案内溝
33 スペーサ部
40 回転砥石
50 切断手段
61,62 フォーミングユニット
70 端子捻りユニット
71 ユニット本体
72 回転部材

Claims (10)

  1. 複数の平角電線をそれぞれ所定長に切断し、各平角電線の両端部を同じ方向に折り曲げて折曲部を形成する切断折曲工程と、
    前記折曲部が係合するフランジ部と、該フランジ部の先端面より突出した巻芯部とを有する第1の巻線チャックを用い、並列支持された複数の平角電線の一端部の折曲部を前記フランジ部に係合させた状態にて該第1の巻線チャックを回転させて前記巻芯部の周囲に前記複数の平角電線を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて第1筒状巻線部を巻回形成する第1の巻回工程と、
    前記並列支持された複数の平角電線の他端部の折曲部が係合するフランジ部と、該フランジ部の先端面より突出した巻芯部とを有する第2の巻線チャックを用い、前記折曲部を前記フランジ部に係合させて該第2の巻線チャックを回転させて前記巻芯部の周囲に前記複数の平角電線を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて第2筒状巻線部を巻回形成する第2の巻回工程とを備えることを特徴とする平角コイルの製造方法。
  2. 並列支持された複数の平角電線の一端部に形成された折曲部が係合するフランジ部と、該フランジ部の先端面より突出した巻芯部とを有する第1の巻線チャックを用い、前記並列支持された複数の平角電線の折曲部を前記フランジ部に係合させた状態にて該第1の巻線チャックを回転させて前記巻芯部の周囲に前記複数の平角電線を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて第1筒状巻線部を巻回形成する第1の巻回工程と、
    前記第1筒状巻線部を形成後の複数の平角電線を所定長に切断し、切断された端部を前記一端部の折曲部と同じ向きに折り曲げて折曲部を形成する切断折曲工程と、
    前記並列支持された複数の平角電線に前記切断折曲工程で形成された折曲部が係合するフランジ部と、該フランジ部の先端面より突出した巻芯部とを有する第2の巻線チャックを用い、前記折曲部を前記フランジ部に係合させて該第2の巻線チャックを回転させて前記巻芯部の周囲に前記複数の平角電線を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて第2筒状巻線部を巻回形成する第2の巻回工程とを備えることを特徴とする平角コイルの製造方法。
  3. 前記第1の巻回工程と前記第2の巻回工程とを同時に実行する請求項1記載の平角コイルの製造方法。
  4. 前記第1の巻線チャックで前記第2の巻線チャックを兼用する請求項1又は2記載の平角コイルの製造方法。
  5. 前記巻芯部に巻かれた複数の平角電線の巻回部分の先端側端面を押圧手段で押圧しながら前記第1及び第2の巻回工程を実行する請求項1,2,3又は4記載の平角コイルの製造方法。
  6. 前記並列支持された複数の平角電線の位置をそれぞれ規制する案内溝を有する電線ガイドを前記巻芯部の近傍に配して前記第1及び第2の巻回工程を実行する請求項1,2,3,4又は5記載の平角コイルの製造方法。
  7. 前記第1及び第2の筒状巻線部の引出端子となる前記折曲部を当該第1及び第2の筒状巻線部の外周面に略平行となるように捻る端子捻り工程をさらに備える請求項1,2,3,4,5又は6記載の平角コイルの製造方法。
  8. 並列支持された複数の平角電線の端部に形成された折曲部が係合するフランジ部と、該フランジ部の先端面より突出した巻芯部とを有する巻線チャックと、
    前記巻芯部に巻かれた複数の平角電線の巻回部分の先端側端面を押圧する押圧手段と、
    前記並列支持された複数の平角電線の位置をそれぞれ規制する案内溝を有していて、前記巻芯部の近傍に配される電線ガイドとを備え、
    前記巻線チャックが回転して前記巻芯部の周囲に前記複数の平角電線を厚さ方向に積層しかつ幅方向に湾曲状に曲げて筒状巻線部を巻回形成する際に、前記電線ガイドの前記案内溝が前記並列支持された複数の平角電線にそれぞれ係合することを特徴とする平角コイルの製造装置。
  9. 切断位置を含む所定範囲の絶縁被覆を前記複数の平角電線から剥離する剥離手段と、複数の平角電線を前記切断位置にて切断する切断手段と、該切断手段で切断された前記複数の平角電線の端部を直角に折り曲げて折曲部を形成する折曲手段とをさらに備える請求項8記載の平角コイルの製造装置。
  10. 前記筒状巻線部の引出端子となる前記折曲部を当該筒状巻線部の外周面に略平行となるように捻る端子捻り手段をさらに備える請求項8又は9記載の平角コイルの製造装置。
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