JP4350660B2 - 蒸発燃料処理装置の故障診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンク内で発生する蒸発燃料を一時的に貯蔵し、貯蔵した蒸発燃料を内燃機関に供給する蒸発燃料処理装置の故障を診断する故障診断装置に関する。
蒸発燃料処理装置の故障診断装置は、例えば特許文献1に示されており、この装置によれば、内燃機関の吸気管からパージ制御弁を介して蒸発燃料処理装置内に負圧が導入され、蒸発燃料処理装置内の圧力が、所定時間内に所定の負圧に達しないとき、パージ制御弁が異常と判定される。
特許第3199057号公報
上記従来の故障診断装置では、蒸発燃料処理装置内を負圧化するため、蒸発燃料処理装置に空気を導入する空気通路に設けられた弁を閉弁する必要がある。そのため、蒸発燃料処理装置から機関吸気系への、通常の蒸発燃料パージを実行しつつ、故障診断を行うことはできない。そのため、故障診断の実行頻度を確保すると、蒸発燃料処理装置内に貯蔵された蒸発燃料のパージを十分に行えないことがあった。換言すれば、蒸発燃料のパージを適度に実行すると、故障診断の実行頻度を確保できないという場合があった。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、通常の蒸発燃料パージを実行しつつ、蒸発燃料処理装置の故障診断を行い、故障診断の実行頻度を確保し、かつ蒸発燃料の十分なパージを行うことができる故障診断装置を提供すること目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、燃料タンク(10)と、大気に連通する空気通路(15)が接続され、前記燃料タンク(10)内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着剤を有するキャニスタ(12)と、該キャニスタ(12)と前記燃料タンク(10)とを接続する第1の通路(11)と、前記キャニスタ(12)と内燃機関の吸気系(2)とを接続する第2の通路(18,20,23)と、前記第2の通路(18,20,23)に設けられたパージ制御弁(19)とを備えた蒸発燃料処理装置の故障を診断する故障診断装置において、前記蒸発燃料処理装置内の圧力(PTANK)を検出する圧力検出手段(30)と、前記パージ制御弁(19)を駆動する駆動信号のデューティ比(DOUTPGC)を変化させ、前記パージ制御弁(19)の開度を制御する制御手段(31)と、前記圧力検出手段(30)により検出される圧力(PTANK)に、第1のフィルタ処理を施す第1のフィルタ処理手段(31)と、前記圧力検出手段(30)により検出される圧力(PTANK)に、前記第1のフィルタ処理より通過周波数帯域が狭い第2のフィルタ処理を施す第2のフィルタ処理手段(31)と、前記第1及び第2のフィルタ処理手段から出力されるフィルタ処理後圧力に基づいて、前記2の通路(18,20,23)を流れるパージガスの流量異常を判定する流量異常判定手段(31)とを備え、前記流量異常判定手段は、前記フィルタ処理後圧力に基づいて、前記圧力検出手段により検出される圧力波形に、前記パージ制御弁の駆動信号周期(TD)とほぼ同一の周期を有する脈動成分が検出されたとき、前記パージガスの流量は正常と判定することを特徴とする。
なお、ここで言う「パージガスの流量異常」は、パージ制御弁の全開故障を含むものとする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置において、前記流量異常判定手段は、前記パージ制御弁を駆動する駆動信号のデューティ比が所定上限値(DPGCPTOCH)より大きいとき、または前記デューティ比が所定下限値(DPGCPTOCL)より小さいときは、前記脈動成分の検出を中断することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置において、前記流量異常判定手段は、前記機関の始動直後に前記圧力検出手段(30)により検出される圧力(PTANK)の変化に基づいて前記パージ制御弁(19)の全開故障を判定する全開故障判定手段(31)を含むことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置において、前記流量異常判定手段は、前記機関の停止直後に前記圧力検出手段(30)により検出される圧力(PTANK)の変化に基づいて前記パージ制御弁(19)の全開故障を判定する全開故障判定手段(31)を含むことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、検出される蒸発燃料処理装置内の圧力に、通過周波数帯域が異なる2つのフィルタ処理が施され、該フィルタ処理後の圧力に基づいて、パージガスの流量異常が判定される。具体的には、フィルタ処理後圧力に基づいて、圧力検出手段により検出される圧力波形に、パージ制御弁の駆動信号周期とほぼ同一の周期を有する脈動成分が検出されたとき、パージガスの流量は正常と判定される。パージ制御弁はデューティ比可変の駆動信号によりその開度が制御されるので、パージ制御弁が正常であれば、パージ実行中の検出圧力に駆動信号に対応する周波数成分が含まれる。したがって第1及び第2のフィルタ処理の通過帯域を適切に設定することにより、パージ実行中の検出圧力から駆動信号に対応する周波数成分、すなわち上記脈動成分の有無を判定することができ、上記脈動成分の有無に応じて異常が発生しているか否かを正確に判定することができる。その結果、故障診断の実行頻度を確保し、かつ蒸発燃料の十分なパージを行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、パージ制御弁を駆動する駆動信号のデューティ比が所定上限値より大きいとき、または所定下限値より小さいときは、脈動成分の検出が中断される。パージ制御弁の開弁時間が長いとき、または短いときは、脈動成分を検知できない可能性があることを考慮したものであり、脈動成分の検出を中断することにより、誤判定を防止できる。
請求項に記載の発明によれば、機関の始動直後に検出される圧力の変化に基づいて、パージ制御弁の全開故障が判定される。機関始動直後においては、パージ制御弁は閉弁されている(開弁制御信号が出力されていない)ので、そのときに蒸発燃料処理装置内の圧力変化があれば、パージ制御弁が閉弁していない、すなわち全開故障であると判定することができる。したがって、パージ制御弁の全開故障を短時間で正確に判定することができる。
請求項に記載の発明によれば、機関の停止直後に検出される圧力の変化に基づいて、パージ制御弁の全開故障が判定される。機関停止直後においても、始動直後と同様に、パージ制御弁の開弁制御信号が出力されていないので、そのときに蒸発燃料処理装置内の圧力変化があれば、パージ制御弁が閉弁していない、すなわち全開故障であると判定することができる。したがって、パージ制御弁の全開故障を短時間で正確に判定することができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる蒸発燃料処理装置及び内燃機関の吸気系の構成を示す図である。内燃機関(以下「エンジン」という)1は、吸気管2を有し、吸気管2には上流側から順に、エアクリーナ4、過給機5、インタークーラ6、及びスロットル弁3が設けられている。過給機5は、排気のエネルギにより回転駆動されるタービンと、該タービンにより駆動され、吸入される空気を加圧するコンプレッサとを備えている。過給機5は、吸気管2の下流側に加圧された空気を排出する。
燃料タンク10は、チャージ通路11を介してキャニスタ12に接続され、キャニスタ12は、吸気管2のスロットル弁3の下流側に第1のパージ通路18を介して接続されている。
キャニスタ12は、燃料タンク10内の蒸発燃料を吸着するための吸着剤としての活性炭を保持する吸着剤保持部13と、チャージ通路11及びパージ通路18が接続されている接続室14とを備えている。接続室14には、蒸発燃料処理装置内の圧力を検出する圧力センサ30が設けられている。圧力センサ30の検出信号は、図3に示すように、電子制御ユニット(以下「ECU」という)31に供給される。圧力センサ30により検出される圧力は、燃料タンク10内の圧力を常に示すわけではないが、定常的な状態では、燃料タンク10内の圧力と等しくなるので、圧力センサ30による検出圧力を、以下「タンク内圧PTANK」という。
キャニスタ12には、大気に連通する空気通路15が接続されており、空気通路15とキャニスタ12の接続部にベントシャット弁16が設けられている。ベントシャット弁16は、図3に示すようにECU31に接続された電磁弁であり、ECU31により開閉制御される。ベントシャット弁16は、給油時またはパージ実行中に開弁される。ベントシャット弁16は、駆動信号が供給されないときは、開弁する常開型の電磁弁である。
第1のパージ通路18には、パージ制御弁19が設けられている。パージ制御弁19は、その駆動信号のオン−オフデューティ比を変更することにより流量を連続的に制御することができるように構成された電磁弁であり、その作動はECU31により制御される。
第1のパージ通路18は、パージ制御弁19の下流側において通路20に分岐し、通路20は、ジェットポンプ24及び通路23を介して、吸気管2の、過給機5の上流側と接続されている。すなわち、通路20及び23により、第2のパージ通路が構成されている。ジェットポンプ24には、過給空気供給通路25を介して、過給機5により加圧された空気が供給される。
図2は、ジェットポンプ24の構成を示す断面図である。ジェットポンプ24は、過給空気供給通路25に接続され、加圧された空気を噴出する円筒状のノズル41と、該ノズル41との間に間隙43を空けて該ノズル41を囲むケーシング42とからなる。ノズル41は、加圧された空気を噴出する噴孔41aを有する。ケーシング42には、通路20が接続される吸入ポート42aと、通路23が接続される排気ポート42bが設けられている。
ジェットポンプ24のノズル41から過給機5により加圧された空気が噴出すると(矢印A参照)、その噴出空気の粘性により、噴出空気流によって吸入ポート42aから排気ポート42bに向かう流れ(矢印B参照)が生成され、負圧が発生する。これにより、加圧された空気が通路20に流入することなく、通路20から吸入ポート42aを介して蒸発燃料を含む混合気(以下「パージガス」という)が吸引され、加圧された空気とともに、排気ポート42bを介して通路23に排出される。そしてジェットポンプ24から排出されたパージガスは、吸気管2の、過給機5の上流側に供給される。したがって、過給機作動中においてもキャニスタ12から吸気管2に蒸発燃料をパージすることができる。
第1のパージ通路18が通路20に分岐する分岐部より下流側には、第1チェック弁21が設けられている。また通路20には、第2チェック弁22が設けられている。第1チェック弁21及び第2チェック弁22は、各弁の上流側の圧力と、下流側の圧力との差圧が所定圧(例えば0.67kPa(5mmHg))を超えると開弁する。第1チェック弁21は、スロットル弁3の下流側の吸気圧PBAが負圧である(大気圧PAより低い)ときに開弁する。また過給機5による過給が開始されると、ジェットポンプ24の吸引力により負圧が生成されるので、第2チェック弁22は、ジェットポンプ24により生成される負圧によって開弁する。第2チェック弁22は、実際には吸気圧PBAが大気圧PAより6.7kPa(50mmHg)程度低いパージ開始圧より高くなると開弁する。したがって、過給機5が作動していないときは、第1チェック弁21のみが開弁し、第1のパージ通路18を介して、吸気管2のスロットル弁3の下流側に蒸発燃料が供給される。一方、過給機5の作動中においては、吸気圧PBAが大気圧PAより高くなると第1チェック弁21が閉弁し、第2チェック弁22のみが開弁した状態となる。その結果、蒸発燃料が、通路20、ジェットポンプ24、及び通路23を介して吸気管2の過給機5の上流側に供給される。また過給機5の作動中で、吸気圧PBAがパージ開始圧と大気圧PAの間にあるときは、両チェック弁21,22が開弁し、第1のパージ通路18及びジェットポンプ24を介した蒸発燃料の供給が行われる。
燃料タンク10、チャージ通路11、キャニスタ12、空気通路15、ベントシャット弁16、第1のパージ通路18、パージ制御弁19、通路20及び通路23(第2のパージ通路)、第1チェック弁21、第2チェック弁22、ジェットポンプ24、及び過給空気供給通路25により、蒸発燃料処理装置が構成される。
燃料タンク10の給油時に蒸発燃料が大量に発生すると、キャニスタ12の吸着剤に蒸発燃料が貯蔵される。エンジン1の所定運転状態において、パージ制御弁19のデューティ制御が行われ、適量の蒸発燃料がキャニスタ12から吸気管2に供給される。
さらに本実施形態では、蒸発燃料を吸気管2に供給するパージを実行するときに、パージ制御弁19を通過するパージガスの流量異常(パージ制御弁19の全閉故障を含む、パージガス流量の異常(ただし本実施形態では、パージ制御弁19の全開故障に起因するものを除く)、以下「パージフロー異常」という)、及びパージ制御弁19の全開故障が、圧力センサ30により検出されるタンク内圧PTANKに基づいて、ECU31により判定される。ここで、全閉故障とは、パージ制御弁19が閉弁した状態に固定され、開弁しない故障をいい、全開故障とは、開弁した状態に固定され、閉弁しない故障をいう。
図3に示すECU31には、圧力センサ30の他に、図示しないエンジン回転数センサ、吸気圧センサ、スロットル弁開度センサ、エンジン冷却水温センサなどの各種センサが接続されており、これらのセンサの出力信号により、エンジン1の運転状態が検出される。ECU31は、入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、記憶回路、及び出力回路を備えている。入力回路は、各種センサ等からの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する。記憶回路は、前記CPUで実行される演算プログラム及び演算結果等を記憶する。出力回路は、パージ制御弁19、ベントシャット弁16、及び図示しない燃料噴射弁などに駆動信号を出力する。
次に図4を参照して、本実施形態におけるパージフロー異常の判定手法を説明する。
本実施形態では、周期TD(例えば80ミリ秒)のパルス信号が、駆動信号としてパージ制御弁19に供給され、このパルス信号のデューティ比を変更することにより、パージ制御弁19の開度が制御される。したがって、パージ制御弁19が正常であるときは、圧力センサ30の出力波形(検出タンク内圧PTANKの波形)は、図4(a)に示すように、周期TDの成分にノイズ成分が重畳した波形となる。図4(a)に示す信号に、ノイズ成分を除去するローパスフィルタ処理(以下「第1ローパスフィルタ処理」という)を施すと、図4(c)に示す第1なまし信号SA1が得られる。
図4(b)は、図4(a)に示す信号に、周期TDの成分の通過を阻止するバンドストップフィルタ処理を施した信号の波形を示す。図4(b)に示す信号に、さらにローパスフィルタ処理(以下「第2ローパスフィルタ処理」という)を施すと、図4(c)に示す第2なまし信号SA2が得られる。第2ローパスフィルタ処理のカットオフ周波数fC2は、第1ローパスフィルタ処理のカットオフ周波数fC1より低くなるように設定されている。
第1なまし信号SA1と、第2なまし信号SA2とが交差する時刻t1からt2までの時間TDaが、周期TDとほぼ等しいとき、パージ制御弁19は正常であると判定することができる。一方、時間TDaが変動していたり、周期TDの近傍にないときは、パージフロー異常と判定することができる。
本実施形態ではさらに以下に説明する手法により、パージ制御弁19に全開故障が判定される。
エンジン1の始動直後は、パージ制御弁19は閉弁されているので、パージ制御19が正常に閉弁していれば、タンク内圧PTANKは、図5(a)に実線で示すように、ほぼ大気圧PAと等しくなる。一方、パージ制御弁19が全開故障しているときは、始動直後に直ちに第1のパージ通路18を介して蒸発燃料処理装置内に負圧が導入されるので、タンク内圧PTANKは大気圧PAより低い負圧PNまで低下する。したがって、始動直後のタンク内圧PTANKの低下量が所定判定量を超えたとき(タンク内圧PTANKが所定負圧より低くなったとき)は、パージ制御弁19が全開故障していると判定することができる。
またエンジン1の停止直前は、アイドル状態にあり、パージ制御弁19は閉弁しているか、あるいは小さい開度で開弁している。したがって、パージ制御弁19が正常であれば、エンジン1の停止直後におけるタンク内圧PTANKの変化は、図5(b)に示すように僅かである。これに対し、パージ制御弁19が全開故障しているときは、停止直後に負圧PNから大気圧PAに向かってタンク内圧PTANKが上昇する。したがって、エンジン停止直後におけるタンク内圧PTANKの上昇量が所定判定量を超えたときは、パージ制御弁19が全開故障していると判定することができる。ただし、以下に説明する例では、図5(a)に示す、始動直後に実行される判定手法が採用されている。
以下図6〜図10を参照して、ECU31のCPUで実行されるパージ制御弁19の故障診断処理を説明する。図6〜図10に示す処理は、所定時間(例えば10ミリ秒)毎に実行される。
図6は、上述した第1ローパスフィルタ処理、バンドストップフィルタ処理、及び第2ローパスフィルタ処理を行い、第1判定パラメータDPTNKOCAV及び第2判定パラメータDPTNKAVEを算出する処理のフローチャートである。
ステップS11では、イグニッションスイッチオン後の経過時間を計測するタイマT10MSIGPONの値が、所定時間TMPTANST(例えば0.1秒)以上であるか否かを判別する。この答が否定(NO)であるときは、後述するステップS16及びS18で算出される第1ローパスフィルタ処理後圧PTNKOCAVE及び第2ローパスフィルタ処理後圧PTNKAVEを、ともにその時点のタンク内圧PTANKに設定する(ステップS12)。ステップS13では、後述するバンドストップフィルタ処理(ステップS17)により算出されるバンドストップフィルタ処理後圧PTNBNDSTPを、その時点のタンク内圧PTANKに設定する。ステップS14では、ステップS20で参照されるダウンカウントタイマTPTANK00を所定時間TMPTANK00(例えば0.1秒)にセットしてスタートさせる。
さらにステップS25では、ステップS22で参照されるダウンカウントタイマTPTNKEVP0を所定時間TMPTNKEVP0(例えば10秒)にセットしてスタートさせる。ステップS26では、第1判定パラメータDPTNKOCAV及び第2判定パラメータDPTNKAVEをともに「0」に設定する。
ステップS11でタイマT10MSIGPONの値が所定時間TMPTANSTに達すると、ステップS16に進み、下記式(1)により、第1ローパスフィルタ処理後圧PTNKOCAVEを算出する。
PTNKOCAVE=CPTNKOCAVE×PTANK
+(1−CPTNKOCAVE)×PTNKOCAVE
(1)
ここでCPTNKOCAVEは、0から1の間の値に設定される第1なまし係数であり、右辺のPTNKOCAVEは前回算出値である。
ステップS17では、下記式(2)により、バンドストップフィルタ処理後圧PTNBNDSTP(k)を算出する。ここで「k」は、本処理の実行周期で離散化した離散化時刻であり、今回値を示す(k)は通常は省略されている。
Figure 0004350660
ここで、BPTANK(i)(i=0,1,2)及びAPTANK(i)(i=1,2)は、バンドストップフィルタ処理を実現するフィルタ係数である。
ステップS18では、下記式(3)にバンドストップフィルタ処理後圧PTNBNDSTPを適用し、第2ローパスフィルタ処理後圧PTNKAVEを算出する。
PTNKAVE=CPTNKAVE×PTNBNDSTP
+(1−CPTNKAVE)×PTNKAVE (3)
ここでCPTNKAVEは、0から1の間の値に設定される第2なまし係数であり、右辺のPTNKAVEは前回算出値である。第2なまし係数CPTNKAVEは、第1なまし係数CPTNKOCAVEより小さな値(カットオフ周波数がより低くなる値)に設定されている。
ステップS19では、負圧化判定終了フラグFPTNEGAENDが「1」であるか否かを判別する。負圧化判定終了フラグFPTNEGAENDは、エンジン1の始動直後の負圧化判定が終了したとき、「1」に設定される(ステップS29参照)。
最初は、FPTNEGAEND=0であるので、ステップS20に進み、ステップS14でスタートしたタイマTPTANK00の値が「0」であるか否かを判別する。最初はTPTANK00>0であるので、ステップS23に進み、第1基準圧PTANK00を、その時点の第2ローパスフィルタ処理後圧PTNKAVEに設定する。次いで第2基準圧PTNKEVP0を、同様にその時点の第2ローパスフィルタ処理後圧PTNKAVEに設定し(ステップS24)、前記ステップS26に進む。
ステップS20の答が肯定(YES)となると、ステップS21に進む。したがって、第1基準圧PTANK00は、イグニッションスイッチオンした時点から、時間(TMPTANST+TMPTANK00)経過した時点の第2ローパスフィルタ処理後圧PTNKAVEに設定される。
ステップS21では、始動モードフラグFSTMODが「1」であるか否かを判別する。始動モードフラグFSTMODは、エンジン1が始動(クランキング)中であるとき「1」に設定される。FSTMOD=1であってエンジン1の始動中であるときは、前記ステップS25に進む。
ステップS21でFSTMOD=0であって始動中でないときは、ステップS25でスタートしたタイマTPTNKEVP0の値が「0」であるか否かを判別する(ステップS22)。最初はTPTNKEVP0>0であるので、前記ステップS24に進み、第2基準圧PTNKEVP0の更新を行う。
ステップS22の答が肯定(YES)となると、ステップS27に進む。したがって、第2基準圧PTNKEVP0は、エンジン1の始動完了時点から所定時間TMPTNKEVP0経過した時点の第2ローパスフィルタ処理後圧PTNKAVEに設定される。
ステップS27では、第2基準圧PTNKEVP0から第1基準圧PTANK00を減算した値が、負の判定閾値DPTKNEGA(例えば−0.53kPa(−4mmHg))以下であるか否かを判別する。この答が肯定(YES)であるとき、すなわちエンジン1の始動後の所定時間TMPTNKEVP0内に第2ローパスフィルタ処理後圧PTNKAVEが、|DPTKNEGA|以上低下したときは(図5(a)に破線で示す変化参照)、タンク内圧PTANKが始動直後に負圧化したこと示す負圧化フラグFPTNNEGAを「1」に設定する(ステップS28)。その後ステップS29に進む。
ステップS27の答が否定(NO)であるときは、直ちにステップS29に進み、負圧化判定終了フラグFPTNEGAENDを「1」に設定する。負圧化判定終了フラグFPTNEGAENDが「1」に設定された後は、ステップS19から直ちにステップS30に進む。なお、本実施形態では、負圧化判定終了フラグFPTNEGAENDが「0」である間は、パージの実行が禁止される。すなわち、パージ制御弁19の駆動信号のデューティ比は0%に維持される。
ステップS30では、下記式(4)により第1判定パラメータDPTNKOCAVを算出し、ステップS31では、下記式(5)により第2判定パラメータDPTNKAVEを算出する。
DPTNKOCAV=PTNKOCAVE−PTNKEVP0 (4)
DPTNKAVE=PTNKAVE−PTNKEVP0 (5)
すなわち、第1判定パラメータDPTNKOCAVは、第1ローパスフィルタ処理後圧PTNKOCAVEを、第2基準圧PTNKEVP0を基準値(ゼロ点)とする値に変換したパラメータであり、第2判定パラメータDPTNKAVEは、第2ローパスフィルタ処理後圧PTNKAVEを、第2基準圧PTNKEVP0を基準値(ゼロ点)とする値に変換したパラメータである。
図7及び図8は、脈動判定処理のフローチャートである。この処理では、検出されるタンク内圧PTANKに脈動成分、すなわち駆動信号の周期TDを有する変動成分が含まれているか否かが判定される。
ステップS40では、圧力センサ30が正常であるか否かを判別する。具体的には、図示しない処理で断線またはショート(地絡)が検出されているときは、ステップS40の答は否定(NO)となり、それ以外のときは、肯定(YES)となる。圧力センサ30の異常が検出されているときは直ちに本処理を終了する。圧力センサ30が正常であるときは、脈動判定終了フラグFPTNOCENDが「1」であるか否かを判別する(ステップS41)。
最初はFPTNOCEND=0であるので、NG判定カウンタCNGPOCの値が、脈動判定閾値CTJUDPTOC(例えば40)より大きいか否かを判別する。最初はこの答は否定(NO)となるので、ステップS44に進み、OK判定カウンタCOKPOCの値が、脈動判定閾値CTJUDPTOCより大きいか否かを判別する。最初はこの答も否定(NO)となるので、ステップS51(図8)に進み、パージ制御弁19に供給する駆動信号のデューティ比DOUTPGCが、所定下限値DPGCPTOCL(例えば10%)以上であるか否かを判別する。この答が肯定(YES)であるときは、デューティ比DOUTPGCが、所定上限値DPGCPTOCH(例えば90%)以下であるか否かを判別する(ステップS52)。
ステップS51またはS52の答が否定(NO)であって、デューティ比DOUTPGCが所定上下限値の範囲内にないときは、ダウンカウントタイマTPOCDLYを所定時間TMPOCDLY(例えば3秒)にセットしてスタートさせる(ステップS53)。その後ステップS64に進む。
デューティ比DOUTPGCが所定下限値DPGCPTOCLより小さいときは、開弁している時間が短いため、タンク内圧PTANKの脈動成分が検知できない可能性があり、デューティ比DOUTPGCが所定上限値DPGCPTOCHより大きいときは、開弁している時間が長いため、タンク内圧PTANKの脈動成分が検知できない可能性がある。そこで、ステップS51及びS52により、そのような場合において脈動判定を中断し、誤判定を防止している。
ステップS51及びS52の答がともに肯定(YES)であって、デューティ比DOUTPGCが所定上下限値の範囲内にあるときは、ステップS53でスタートしたタイマTPOCDLYの値が「0」であるか否かを判別する(ステップS54)。最初はこの答は否定(NO)であるので、直ちにステップS64に進む。
タイマTPOCDLYの値が「0」になると、ステップS55に進み、第1判定パラメータDPTNKOCAVの前回値DPTKOCAVZが、第2判定パラメータDPTNKAVEより小さいか否かを判別する。この答が肯定(YES)であるときは、第1判定パラメータDPTNKOCAVが第2判定パラメータDPTNKAVE以上であるか否かを判別する(ステップS56)。ステップS55及びS56の答がともに肯定(YES)であるとき、すなわち第1判定パラメータDPTNKOCAVが第2判定パラメータDPTNKAVEより小さい値から、第2判定パラメータDPTNKAVE以上の値へ変化したときは、周期計測タイマTPOCINTBLの値が、所定下限値TMPOCINTBLL(例えば0.07秒)以上であるか否かを判別する(ステップS58)。周期計測タイマTPOCINTBLは、ステップS64で「0」に戻されるアップカウントタイマであり、このタイマの値が、図3(c)の時間TDaに相当する。
ステップS58で、TPOCINTBL≧TMPOCINTBLLであるときは、前回値正常フラグFTITBLZOKが「1」であるか否かを判別する(ステップS61)。この答が否定(NO)であるときは直ちにステップS63に進む。前回値正常フラグFTITBLZOKが「1」であるときは、OK判定カウンタCOKPOCを「1」だけインクリメントする(ステップS62)。ステップS63では、前回値正常フラグFTITBLZOKを「1」に設定する。
ステップS64では、周期計測タイマTPOCINTBLの値を「0」に戻す。ステップS65では、第1判定パラメータDPTNKOCAVの前回値DPTKOCAVZを、第1判定パラメータDPTNKOCAV(今回値)に設定し、本処理を終了する。
ステップS58の答が否定(NO)、すなわち周期計測タイマTPOCINTBLの値が、所定下限値TMPOCINTBLLより小さいときは、計測した周期が短すぎるため、ステップS59に進んで、NG判定カウンタCNGPOCを「1」だけインクリメントする。続くステップS60では、前回値正常フラグFTITBLZOKを「0」に設定する。その後前記ステップS64に進む。
ステップS55またはS56の答が否定(NO)であるときは、すなわち第1判定パラメータDPTNKOCAVの前回値DPTKOCAVZが第2判定パラメータDPTNKAVE以上であるとき、または第1判定パラメータDPTNKOCAVが第2判定パラメータDPTNKAVEより小さいときは、周期計測タイマTPOCINTBLの値が、所定上限値TMPOCINTBLH(例えば0.09秒)より大きいか否かを判別する(ステップS57)。この答が否定(NO)であるときは、直ちにステップS65に進む。
ステップS57で、周期計測タイマTPOCINTBLの値が、所定上限値TMPOCINTBLHより大きいときは、計測した周期が長すぎるため、前記ステップS59に進む。
ステップS51〜S65により、計測された周期TPOCINTBLが所定上下限値の範囲内にあるとき、OK判定カウンタCOKPOCがインクリメントされ、計測された周期TPOCINTBLが所定上下限値の範囲内にないとき、NG判定カウンタCNGPOCがインクリメントされる。そして、ステップS42の答が肯定(YES)となると、パージ制御弁19の駆動信号の周期とほぼ同一の周期を持った脈動成分が検出されないと判定し、脈動無し判定フラグFPTNNOOCを「1」に設定する(ステップS43)。次いで、脈動判定終了フラグFPTNOCENDを「1」に設定する(ステップS46)。脈動判定終了フラグFPTNOCENDが「1」に設定された後は、ステップS41の答が肯定(YES)となるので、本処理は実質的に実行されない。
一方、ステップS44の答が肯定(YES)となると、パージ制御弁19の駆動信号の周期とほぼ同一の周期を持った脈動成分が検出されたと判定し、脈動無し判定フラグFPTNNOOCを「0」に設定する(ステップS45)。次いで、前記ステップS46に進む。
図9は、パージフロー異常の判定を行う処理のフローチャートである。
ステップS71では、パージフロー異常判定終了フラグFDONE90Eが「1」であるか否かを判別する。最初は、この答は否定(NO)であるので、ステップS72に進み、脈動判定終了フラグFPTNOCENDが「1」であるか否かを判別する。この答が否定(NO)であるときは、直ちに本処理を終了する。
脈動判定終了フラグFPTNOCENDが「1」となったときは、ステップS73に進み、脈動無し判定フラグFPTNNOOCが「1」であるか否かを判別する。脈動無し判定フラグFPTNNOOCが「1」であって、脈動成分が検出されなかったときは、さらに負圧化フラグFPTNNEGAが「1」であるか否かを判別する(ステップS74)。そして、ステップS74の答が否定(NO)であるとき、すなわち脈動成分が検出されず、かつ始動直後の負圧化が検出されなかったとき、パージフロー異常が発生したと判定し、パージフロー異常フラグFFSD90Eを「1」に設定する(ステップS76)。
またステップS73の答が否定(NO)であるとき、すなわち脈動成分が検出されたときは、パージフロー正常と判定し、パージフロー正常フラグFOK90Eを「1」に設定する(ステップS75)。またステップS73及びS74の答がともに肯定(YES)であるときは、パージ制御弁19の全開故障である可能性が高いので、パージフロー異常と判定せずにステップS75に進む。
ステップS77では、パージフロー異常判定終了フラグFDONE90Eを「1」に設定し、本処理を終了する。その後は、ステップS71の答が肯定(YES)となるので、本処理は実質的に実行されない。
図10は、パージ制御弁19の全開故障の判定を行う処理のフローチャートである。
ステップS81では、全開故障判定終了フラグFDONE92Eが「1」であるか否かを判別する。最初は、この答は否定(NO)であるので、ステップS82に進み、脈動判定終了フラグFPTNOCENDが「1」であるか否かを判別する。この答が否定(NO)であるときは、直ちに本処理を終了する。
脈動判定終了フラグFPTNOCENDが「1」となったときは、ステップS83に進み、脈動無し判定フラグFPTNNOOCが「1」であるか否かを判別する。脈動無し判定フラグFPTNNOOCが「1」であって、脈動成分が検出されなかったときは、さらに負圧化フラグFPTNNEGAが「1」であるか否かを判別する(ステップS84)。そして、ステップS84の答が肯定(YES)であるとき、すなわち脈動成分が検出されず、かつ始動直後の負圧化が検出されたとき、パージ制御弁19の全開故障が発生したと判定し、全開故障フラグFFSD92Eを「1」に設定する(ステップS86)。
またステップS83の答が否定(NO)であるとき、すなわち脈動成分が検出されたときは、または全開故障は発生していないと判定し、全開故障無しフラグFOK92Eを「1」に設定する(ステップS85)。またステップS84の答が否定(NO)であって始動直後の負圧化が検出されなかったときは、全開故障は発生してないので、前記ステップS85に進む。
ステップS87では、全開故障判定終了フラグFDONE92Eを「1」に設定し、本処理を終了する。その後は、ステップS81の答が肯定(YES)となるので、本処理は実質的に実行されない。
以上のように本実施形態では、検出されるタンク内圧PTANKに、比較的カットオフ周波数の高い第1ローパスフィルタ処理を施すことにより、第1ローパスフィルタ処理後圧PTNKOCAVEが算出される一方、タンク内圧PTANKにバンドストップフィルタ処理を施し、さらに第1ローパスフィルタ処理のカットオフ周波数よりカットオフ周波数の低い第2ローパスフィルタ処理を施すことにより、第2ローパスフィルタ処理後圧PTNKAVEが算出される。そして、第1ローパスフィルタ処理後圧PTNKOCAVE及び第2ローパスフィルタ処理後圧PTNKAVEに基づいて、パージ制御弁19の駆動信号周期TDとほぼ同一の周期をもつ脈動成分、すなわち駆動信号の周波数に対応する周波数成分の有無が判定され、その判定結果に基づいて、パージフロー異常またはパージ制御弁の全開故障が発生しているか否かが判定される。したがって、故障診断を通常のパージ実行中に行うことができ、故障診断の実行頻度を確保し、かつ蒸発燃料の十分なパージを行うことができる。すなわち、故障診断のために蒸発燃料処理装置内の負圧化を行う場合には、ベントシャット弁16を閉弁する必要があり、通常のパージを行うことができなくなる。また故障診断を実行しないときにパージする蒸発燃料の量を増加させると、エンジンの排気特性や運転性を悪化させる可能性がある。本実施形態の故障診断によれば、そのような不具合を確実に解消することができる。
またエンジン1の始動直後のタンク内圧PTANK(第2ローパスフィルタ処理後圧PTNKAVE)が、所定量(|DPTKNEGA|)以上低下し、かつパージ実行中にパージ制御弁の駆動信号の周期とほぼ同一周期の脈動成分が検出されないときは、パージ制御弁19の全開故障と判定される(図6,ステップS27,S28、図10,ステップS83,S84)。したがって、パージ制御弁19の全開故障を、迅速かつ正確に判定することができる。
また本実施形態では、過給機5を備えたエンジンの吸気管2に蒸発燃料を供給する蒸発燃料処理装置が示されており、本実施形態の故障診断は、過給中において蒸発燃料のパージを行う場合にも実行可能である。
なお、図6に示した処理では、エンジン1の始動直後にタンク内圧PTANKが負圧化するか否かを判定したが、図5を参照して説明したように、エンジン1の停止直後の所定判定期間内におけるタンク内圧PTANKの上昇量DPTNKUPが、所定量(|DPTKNEGA|)を超え、かつパージ実行中にパージ制御弁の駆動信号の周期とほぼ同一周期の脈動成分が検出されないとき、パージ制御弁19の全開故障が発生したと判定し、前記脈動成分が検出されず、かつ前記上昇量DPTNKUPが所定量を越えないときは、パージフロー異常と判定するようにしてもよい。その場合には、図6のステップS19、S20、S23、S27〜S29は削除し、ステップS18の実行後にステップS21に進み、ステップS22の答が肯定(YES)のとき、ステップS30に進むように、図6の処理を修正する。
本実施形態では、チャージ通路11が第1の通路に相当し、第1のパージ通路18及び第2のパージ通路(20,23)が第2の通路に相当し、圧力センサ30が圧力検出手段に相当する。またECU31が、制御手段、第1のフィルタ処理手段、第2のフィルタ処理手段、流量異常判定手段、及び全開故障判定手段を構成する。具体的には、図6のステップS16が第1のフィルタ処理手段に相当し、ステップS17及びS18が第2のフィルタ処理手段に相当し、図6のステップS19,S20,S23,S27〜S29が全開故障判定手段に相当し、図6のステップS19〜S31、及び図7〜図10の処理が、流量異常判定手段に相当する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、パージフロー異常と、パージ制御弁の全開故障とを分けて判定しているが、これらをまとめてパージガスの流量異常として判定するようにしてもよい。その場合には、パージ制御弁の駆動信号の周期とほぼ同一周期の脈動成分が検出されないときは、パージガスの流量異常が発生したと判定し、前記脈動成分が検出されたとき、パージガスの流量は正常である判定する。なお、パージ制御弁が正常であるのに、前記脈動成分が検出されない異常としては、例えばパージ通路に大きな孔があいたような状態が考えられる。
また上述した実施形態では、タンク内圧PTANKに、バンドストップフィルタ処理及び第2のローパスフィルタ処理を施すことにより、第2ローパスフィルタ処理後圧PTNKAVEを算出するようにしたが、バンドストップフィルタ処理を無くし、比較的カットオフ特性が急峻で、カットオフ周波数が第2のローパスフィルタ処理と同程度のローパスフィルタ処理を、タンク内圧PTANKに施すことにより、第2ローパスフィルタ処理後圧PTNKAVEを算出するようにしてもよい。
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンなどに蒸発燃料を供給する蒸発燃料処理装置の故障診断にも適用が可能である。
本発明の一実施形態にかかる蒸発燃料処理装置及び内燃機関の吸気系の構成を示す図である。 図1に示されるジェットポンプの断面図である。 蒸発燃料処理装置の制御系の構成を示すブロック図である。 故障診断の手法を説明するために、圧力センサの出力信号の波形を示す図である。 パージ制御弁の全開故障を判定する手法を説明するためのタイムチャートである。 故障判定に使用される判定パラメータ(DPTNKOCAV,DPTNKAVE)を算出する処理のフローチャートである。 検出される圧力(PTANK)に脈動成分が有るか否かを判定する処理のフローチャートである。 検出される圧力(PTANK)に脈動成分が有るか否かを判定する処理のフローチャートである。 パージフロー異常の判定を行う処理のフローチャートである。 パージ制御弁の全開故障の判定を行う処理のフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 吸気管
10 燃料タンク
11 チャージ通路(第1の通路)
12 キャニスタ
18 第1のパージ通路(第2の通路)
20,23 通路(第2の通路)
24 ジェットポンプ
30 圧力センサ(圧力検出手段)
31 電子制御ユニット(制御手段、第1のフィルタ処理手段、第2のフィルタ処理手段、流量異常判定手段、全開故障判定手段)

Claims (4)

  1. 燃料タンクと、大気に連通する空気通路が接続され、前記燃料タンク内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着剤を有するキャニスタと、該キャニスタと前記燃料タンクとを接続する第1の通路と、前記キャニスタと内燃機関の吸気系とを接続する第2の通路と、前記第2の通路に設けられたパージ制御弁とを備えた蒸発燃料処理装置の故障を診断する故障診断装置において、
    前記蒸発燃料処理装置内の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記パージ制御弁を駆動する駆動信号のデューティ比を変化させ、前記パージ制御弁の開度を制御する制御手段と、
    前記圧力検出手段により検出される圧力に、第1のフィルタ処理を施す第1のフィルタ処理手段と、
    前記圧力検出手段により検出される圧力に、前記第1のフィルタ処理より通過周波数帯域が狭い第2のフィルタ処理を施す第2のフィルタ処理手段と、
    前記第1及び第2のフィルタ処理手段から出力されるフィルタ処理後圧力に基づいて、前記第2の通路を流れるパージガスの流量異常を判定する流量異常判定手段とを備え
    前記流量異常判定手段は、前記フィルタ処理後圧力に基づいて、前記圧力検出手段により検出される圧力波形に、前記パージ制御弁の駆動信号周期とほぼ同一の周期を有する脈動成分が検出されたとき、前記パージガスの流量は正常と判定することを特徴とする蒸発燃料処理装置の故障診断装置。
  2. 前記流量異常判定手段は、前記パージ制御弁を駆動する駆動信号のデューティ比が所定上限値より大きいとき、または前記デューティ比が所定下限値より小さいときは、前記脈動成分の検出を中断することを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置。
  3. 前記流量異常判定手段は、前記機関の始動直後に前記圧力検出手段により検出される圧力の変化に基づいて前記パージ制御弁の全開故障を判定する全開故障判定手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置。
  4. 前記流量異常判定手段は、前記機関の停止直後に前記圧力検出手段により検出される圧力の変化に基づいて前記パージ制御弁の全開故障を判定する全開故障判定手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置。
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