JP4345477B2 - 野菜収穫機 - Google Patents

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本発明は、野菜収穫機に関するものである。
従来、下記特許文献1に記載されているように、機体を自走させる走行装置と、搭乗した操縦者によって操作される操作具を配置した操縦部と、圃場に植生する根菜類の茎葉部を挟持して後側斜め上方に搬送して引抜き収穫する収穫部と、収穫物を収容する容器を設置可能とする収容部と、前記収穫部から収穫物を受け取って前記収容部に搬送する搬送部と、収穫物を収容した容器を複数体載置可能とする収穫物載置部とを設けた根菜類収穫機がある。この根菜類収穫機は、前記走行装置は駆動回転する左右一対のクローラを備え、前記収穫部は機体の左右一方側に配置し、前記収穫物載置部は機体の左右他方側に配置し且つ該収穫物載置部を配置した側のクローラの左右外端部より収穫物載置部の左右外端部が左右方向外側に位置する状態に配置した構成としている。
特開2003−143915号公報
根菜類収穫機を作業走行させて畝の上面に成育している根菜類を収穫するとき、収穫部を配置した側のクローラは畝の上面を走行し、収穫物載置部を配置した側のクローラは畝間の溝を走行して、収穫物載置部を配置した側が低くなるように機体が左右に傾斜する状態となる場合がある。このとき、収穫物載置部を配置した側のクローラが走行する溝が深いと、上記特許文献1記載の根菜類収穫機は、クローラの左右外端部より左右方向外側に位置する収穫物載置部の左右外端部が隣接する畝上面に向って下降して接地してしまうことがある。また、収穫作業開始時において収穫作業する畝に隣接する畝の根菜類が未だ収穫されていない状態で収穫作業を行なう場合があるが、このような場合、上記のように機体が左右に傾いて収穫物載置部の左右外端部が低くなって隣接する畝の根菜類の茎葉部を引っかけたり押し倒したりして、その畝の根菜類の収穫作業を適確に行い難くすることがある。本発明は、このような問題を回避することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のような技術的手段を講じた。
即ち、請求項1記載の発明は、機体を自走させる走行装置と、搭乗した操縦者によって操作される操作具を配置した操縦部と、圃場に植生する野菜を取上げて後側斜め上方に搬送して収穫する収穫部と、収穫物を収容する容器を設置可能とする収容部と、前記収穫部から収穫物を受け取って前記収容部に搬送する搬送部と、収穫物を収容した容器を複数体載置可能とする収穫物載置部とを設けた野菜収穫機において、前記走行装置は駆動回転する左クローラ8L)と右クローラ(8R)とを備え、前記収穫部は機体の左側に配置し、前記収穫物載置部は機体の右側に配置し且つ該収穫物載置部を配置した側のクローラ8R)の右外端部より収穫物載置部)の右外端部が右方向外側に位置する状態に配置し、前記収穫物載置部(7)を配置した側の右クローラ(8R)にのみ該右クローラ(8R)を上下動させる機構を設け、該右クローラ8Rの接地部を反対側のクローラ8Lの接地部より下方に位置する状態に下動可能に構成したことを特徴とする野菜収穫機の構成とした。
請求項2記載の発明は、前記収穫部()に設けた左右の挟持搬送ベルト(9L,9R)の前側に、前後方向に突出するラグを周回させて茎葉部を引き起こす縦引起し装置(34)と、左右方向に突出するラグを周回させて茎葉部を引き起こす横引起し装置(35)を設けたことを特徴とする請求項1記載の野菜収穫機の構成とした。
請求項1記載の発明は、根菜類収穫機を作業走行させて畝の上面に成育している根菜類を収穫するとき、収穫部を配置した側のクローラ8Lが畝の上面を走行し、収穫物載置部を配置した側のクローラ8Rは畝間の溝を走行して、収穫物載置部を配置した側が低くなるように機体が右側に傾斜する状態となったとき、収穫物載置部を配置した側のクローラ8Rの接地部を反対側のクローラ8Lの接地部より下方に位置する状態に下動させることができるので、収穫物載置部)の右外端部を上昇させて隣接する畝上面への接地を回避することが可能となる。
従って、収穫物載置部)の右外端部が地面に接地することによって機体の進行方向が左右にずれて収穫部が根菜類の茎葉部を確実に挟持し難くなるのを回避できて、適確な収穫作業が行なえるようになる。
また、収穫作業開始時において収穫作業する畝に隣接する畝の根菜類が未だ収穫されていない状態で収穫作業を行なう場合に上記のように機体が左右に傾いて収穫物載置部)の右外端部が隣接する畝の根菜類の茎葉部を引っかけたり押し倒したりするようなとき、収穫物載置部を配置した側のクローラ8Rの接地部を反対側のクローラ8Lの接地部より下方に位置する状態に下動させることで、収穫物載置部)の右外端部を上昇させて隣接する畝の根菜類の茎葉部を引っかけたり押し倒したりしないようにできる。
そして、右クローラ(8R)にのみ上下動機構を設けたことにより、機体構成の簡略化が図れ、機体の軽量化やコストダウンができる。
請求項2記載の発明の効果は、請求項1記載の発明の効果に加えて、縦引起し装置(34)と横引起し装置(35)とで根菜類の茎葉部を引き起こすことで、左右の挟持搬送ベルト(9L,9R)で茎葉部を適確に挟持することができる。
本発明を実施するための最良の形態の一つとして、人参等の根菜類を圃場から収穫する根菜類収穫機がある。以下に、本発明を実施した根菜類収穫機について詳細に説明する。
図面に示した根菜類収穫機1は、機体を自走させる走行装置2と、搭乗した操縦者によって操作される操作具を配置した操縦部3と、圃場に植生する根菜類の茎葉部を挟持して後側斜め上方に搬送して引抜き収穫する収穫部4と、収穫物を収容する容器Cを設置可能とする収容部5と、前記収穫部4から収穫物を受け取って前記収容部5に搬送する搬送部6と、収穫物を収容した容器Cを複数体載置可能とする収穫物載置部7とを設けた構成としている。また、前記走行装置2は駆動回転する左右一対のクローラ8L,8Rを備え、前記収穫部4は機体の左右一方側に配置し、前記収穫物載置部7は機体の左右他方側に配置し且つ該収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rの左右外端部より収穫物載置部7の左右外端部が左右方向外側に位置する状態に配置している。そして、前記収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部より下方に位置する状態に下動可能に設けている。
根菜類収穫機1を作業走行させて畝の上面に成育している根菜類を収穫するとき、収穫部4を配置した側のクローラ8Lは畝の上面を走行し、収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rは畝間の溝を走行して、収穫物載置部7を配置した側が低くなるように機体が左右に傾斜する状態となる場合がある。このとき、収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rが走行する溝が深いと、そのクローラ8Rの左右外端部より左右方向外側に位置する収穫物載置部7の左右外端部が隣接する畝上面に接地してしまうことがある。しかしながら、この根菜類収穫機1は、収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部より下方に位置する状態に下動させることで、収穫物載置部7の左右外端部を上昇させて隣接する畝上面への接地を回避することが可能となる。従って、収穫物載置部7の左右外端部が地面に接地することによって機体の進行方向が左右にずれて収穫部4が根菜類の茎葉部を確実に挟持し難くなるのを回避できて、適確な収穫作業が行なえるようになる。また、収穫作業開始時において収穫作業する畝に隣接する畝の根菜類が未だ収穫されていない状態で収穫作業を行なう場合があるが、このような場合、上記のように機体が左右に傾いて収穫物載置部7の左右外端部が隣接する畝の根菜類の茎葉部を引っかけたり押し倒したりして、その畝の根菜類の収穫作業を適確に行い難くすることがある。しかし、この根菜類収穫機1は、収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部より下方に位置する状態に下動させることで、収穫物載置部7の左右外端部を上昇させて隣接する畝の根菜類の茎葉部を引っかけたり押し倒したりしないようにできる。
また、この根菜類収穫機1は、収穫部4に、根菜類の茎葉部を挟持して搬送する挟持搬送ベルト9L,9Rを左右に設け、該挟持搬送ベルト9L,9Rによって茎葉部が挟持されて根菜類の根部が吊下げ状態で搬送される途中で根部下端のひげ根に作用してひげ根を根部から除去するひげ根除去装置10を設けている。
上記のように根菜類収穫機1が左右に傾斜すると、挟持搬送ベルト9L,9Rによって吊下げ状態で搬送される根菜類は、根部が機体に対して左右に移動することになる。このため、根菜類の根部下端がひげ根除去装置10の除去作用部に対して左右にずれてしまい、ひげ根除去が適確に行えなくなる場合がある。しかしながら、この根菜類収穫機1は、収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部より下方に位置する状態に下動させることで機体の左右の傾きを小さく或は水平に修正できて、ひげ根除去が適確に行えるようになる。
畝間の溝は25cm程度の深さになると、上記のような課題が顕著になる。従って、収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rの接地部が左右反対側のクローラ8Lの接地部と同高さの位置から下方に下動させる構成にあって、そのクローラ8Rの接地部の下動量を少なくとも10cm以上に設定すると、上記のような効果を充分に得ることができ、また、当該下動量を25cm以上に設定すれば、機体を左右水平状態まで修正可能となって上記のような効果を顕著に奏するものとなる。
また、収穫部4を機体の左右一方側に配置し、収穫物載置部7を機体の左右他方側に配置し且つ該収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rの左右外端部より収穫物載置部7の左右外端部が左右方向外側に位置する状態に配置し、クローラを下動させる機構を収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rにのみ設ける構成とすると、構成の簡略化が図れ、機体の軽量化やコストダウンが図れる。
なお、クローラを下動させる機構を操縦者による人為的操作に基づいて作動するように構成しても良いし、機体の左右の傾斜を検出する傾斜検出手段を設けて該傾斜検出手段の検出値に応じて自動的にクローラを下動させて機体の左右傾斜を小さく或は水平状態に変更する制御手段を設けても良い。
ところで、畝に沿って収穫作業走行しているときは、上記のように機体が左右に傾斜する状態となる場合があるが、畝端に至って収穫作業を停止し畝が形成されていない場所で機体を旋回させるときには、走行路が平坦な地面に移行することになる。そこで、操縦者による人為的操作に基づいてクローラを下動させる機構を設けた根菜類収穫機1において、機体旋回時の諸作動或は諸操作に連動して、収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部と同高さに自動的に復帰させる復帰作動手段を設ける。そうすると、上記のように畝端に到って機体を旋回させるときで機体が平坦な地面に移行した場合に、収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rの接地部が下降したままで機体が傾いてしまうのを適確に回避でき、機体の旋回が良好に行え、また、機体が傾いたままで旋回して左右のクローラがそれぞれ左右一方側に偏って設置してクローラが転輪から外れてしまうことも回避できる。
また、操縦者による人為的操作に基づいてクローラを下動させる機構を設けた根菜類収穫機1において、機体旋回時の諸作動或は諸操作が行われたことを検知して操縦者に報知する報知手段を設けた構成とし、操縦者がその報知手段による報知に対応して収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部と同高さに人為的に復帰させる動作を行わせる操作を行うようにしても良い。このようにすると、上記復帰作動手段を設けるよりも安価で構成できて、且つ、機体が傾いたままで旋回するようなことも回避することができる。
更にまた、操縦者による人為的操作に基づいてクローラを下動させる機構を設けた根菜類収穫機1において、収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rの接地部が設定量以上下降していることを検出すると、また、左右反対側のクローラ8Lの接地部と同高さになっていない状態を検知すると、或は、機体に設けた左右傾斜検出手段によって機体が設定角度以上に収穫部4を配置した側が低く傾斜していることを検出すると、機体旋回時の諸作動或は諸操作を規制する規制手段を設ける構成とし、必ず、収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rの接地部が左右反対側のクローラ8Lの接地部と同高さに復帰操作が行われた後に機体の旋回が行われるようにすることもできる。このようにすると、上記復帰作動手段を設けるよりも安価で構成でき、また、上記報知手段を設けた構成よりも確実に機体が傾いたままで旋回するようなことを回避することができる。
なお、機体旋回時の諸作動或は諸操作には、具体的には、収穫部4の作動停止或は作動停止操作、収穫部4の非作業位置への上昇作動或は上昇作動操作、左右一方側のクローラへの伝動遮断或は電動遮断操作、左右一方側のクローラの回転の制動及び制動操作等があり、これらのうちの一つ或は複数の諸作動或は諸操作に上記復帰作動手段や上記報知手段を作動させる。上記復帰作動手段の連動機構は、電気的に構成しても機械的に構成しても良い。また、左右一方側のクローラへの伝動遮断或は電動遮断操作、或は、左右一方側のクローラの回転の制動及び制動操作は、機体旋回時だけでなく、作業走行中に行う進路修正の時にも作動或は操作される。従って、進路修正時に行うような設定時間以内の短い間での作動或は操作であるときには、上記復帰作動手段や上記報知手段は作動しないように設定すると一層操作性が向上する。上記報知手段の具体例としては、ブザー等の音声を出したりランプを点灯させたりして報知する構成がある。
また、収穫物が機体上に満載状態となったとき積載した収穫物をトラック等に搬出するために圃場外に出て機体を移動させる場合にも、走行路が平坦な地面に移行することになる。そこで、操縦者による人為的操作に基づいてクローラを下動させる機構を設けた根菜類収穫機1において、機体の走行速度を作業走行速度から移動走行速度に変速或は変速操作するのに連動して収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部と同高さに自動的に復帰させる復帰作動手段を設ける。そうすると、上記のように積載した収穫物をトラック等に搬出するために平坦な地面を移動するときに、機体が傾いたままで移動することがなくなり、機体の操縦が良好に行える。
更に、操縦者による人為的操作に基づいてクローラを下動させる機構を設けた根菜類収穫機1において、収穫物載置部7を機体内側に移動させて収納可能に設け、収穫物載置部7の機体内側への移動に連動して収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部と同高さに自動的に復帰させる復帰作動手段を設けると、機体が左右に傾いた状態でトラックへの積降しを行うような事態を回避でき、安全性が向上する。
根菜類収穫機1は、圃場に成育する根菜類の周囲の土を掘起す掘起し体11を収穫部4に設けて、収穫作業走行時に該掘起し体11を土中を進行させて根菜類の抜取りが容易に行えるようにしている。そして、根菜類収穫機1は、収穫作業走行時に、収穫部4を配置した側のクローラ8Lが畝の上面を走行し、収穫物載置部7を配置した側のクローラ8Rが畝間の溝を走行して、機体が左右に傾斜する状態となる場合、掘起し体11を設けた収穫部4を配置した側のクローラ8Lの接地部は上下動不能に構成し、収穫部4を配置した側とは左右反対側のクローラ8Rの接地部は上下動可能に構成して、機体の左右傾斜を小さく或は水平状態に修正するように設けている。掘起し体を設けた収穫部を配置した側のクローラの接地部を上下動すると、その上下動時に掘起し体が上下変動しやすくなり掘起し深さの変動が大きくなるが、上記のように掘起し体11を設けた収穫部4を配置した側とは左右反対側のクローラ8Rの接地部のみを上下動可能に構成しているので、機体の左右傾斜の修正作動時に掘起し体11の上下変動が生じにくくなり、根菜類の圃場からの抜取り作業が適確に行えるようになる。
なお、掘起し体11或は掘起し体11を設けた収穫部4に左右傾斜を検出する傾斜検出手段を設け、該傾斜検出手段の検出結果に基づいて掘起し体11或は掘起し体11を設けた収穫部4を左右水平状態になるように収穫部4を機体側に対して左右角度変更する手段を設けると、掘起し体11の左右方向の姿勢が安定し、機体の左右傾斜によって掘起し体11が左右に傾くことによって掘起し体11が土中の根菜類に接触して傷つけるようなことを生じにくくできる。
以下に、根菜類収穫機1の各部の具体的な構成を説明する。
走行装置2は、駆動回転する左右一対のクローラ8L,8Rにより構成している。このクローラ8L,8Rの駆動機構は、まず、操縦部3の操縦座席12の下側に配置したエンジンの動力が、機体前部の低位置に設けたミッション13に伝動し、該ミッション13から左右両側に延出させた走行駆動軸が駆動回転し、この走行駆動軸の左右両外端部に取り付けた駆動スプロケット14,14が駆動回転して左右のクローラ8L,8Rが駆動される構成となっている。クローラ8L,8Rは、駆動スプロケット14,14と機体後部側の転動輪15,15、そして、その転動輪15,15と駆動スプロケット14,14との間に取り付けた転輪16,16,16;16,16,16の周りに巻き掛けて取り付けている。
収穫部4を配置している側(左側)のクローラ8Lについては、その転動輪15と転輪16,16,16を、機体(機体フレーム17)に設けた前側支持フレーム18Lと後側支持フレーム19Lとに固着された左側転輪支持フレーム20Lに回転自在に取付けている。従って、収穫部4を配置している側(左側)のクローラ8Lの下面である接地部は機体に対して上下動操作不能となっている。
収穫物載置部7を配置した側(右側)のクローラ8Rについては以下のように構成している。まず、機体(機体フレーム17)に設けた前側支持フレーム18Rと後側支持フレーム19Rとにそれぞれ軸心が横方向のスイング軸21,21を設け、該前後のスイング軸21,21に上方と後方にアーム部がのびるスイングアーム22,22を回動自在に取付け、該スイングアーム22,22の上方にのびるアーム部の先端部を連結ロッド23の前後端部に横軸回り回転自在に連結し、スイングアーム22,22の後方にのびるアーム部の先端部を右側転輪支持フレーム20Rに横軸回り回転自在に取付けている。そして、右側転輪支持フレーム20Rに転動輪15と転輪16,16,16を回転自在に取付けている。また、後側のスイングアーム22の上方にのびるアーム部の先端部には、更に、シリンダ基部を機体(機体フレーム17)の後部側に横軸回り回動自在に取付けた油圧シリンダ24のピストンロッド先端部を連結している。従って、油圧シリンダ24が作動してそのピストンロッドが機体前後方向に移動すると、前後のスイングアーム22,22がスイング軸21,21回りに回動して右側転輪支持フレーム20Rが上下動するとともに転動輪15と転輪16,16,16が上下動して、収穫物載置部7を配置した側(右側)のクローラ8Rの下面である接地部は機体に対して上下動操作可能となっている。なお、後側支持フレーム19Rのスイング軸21には、クローラ8Rの上側の内側面に転動可能に接する転輪25を回転自在に設けている。
クローラ8L,8Rの内側面の左右中央側に転動輪15の外周部が左右にずれないよう転動輪15の外周部の左右両側部を挟むように突出する左右の突起26,26・・・が形成されている。また、この左右の突起26,26・・・の間に入り込んでクローラを案内する棒状のガイド部材27,27;27,27がクローラ下側の内面側に接するように転輪支持フレーム20L,20Rに取付けている。このガイド部材27,27の転動輪15,15に近接する後端部の上側は、後下がり傾斜面を形成して転動輪15,15とクローラの間にできるだけ入り込むように設けていて、ガイド部材27,27の下面側ガイド作用部ができるだけ長く形成されるようにし、クローラの外れ防止効果を向上させている。なお、クローラの外周面には、横方向にのびるラグ28・・・をクローラ回転方向一定間隔ごとに形成している。
収穫部4は、根菜類の茎葉部を挟持して搬送する搬送作用部として左右挟持搬送ベルト9L,9Rを備える。この左右挟持搬送ベルト9L,9Rは、機体前部側の左右に軸架した左右遊動プーリと、機体後部側の左右に設けた左右駆動プーリと、両プーリの前後間に適宜設けたローラとに巻き掛け、且つ、当該左右挟持搬送ベルトの互いに左右対向する周側面が互いに圧接する状態で回転するように構成している。左右駆動プーリがエンジンからの動力を受けて駆動回転すると左右挟持搬送ベルトが互いに圧接するベルト面が後方に移動するよう互い反対方向に回転して、左右のベルトの互いに圧接するベルト面の間に、根菜の茎葉部の基部(根部の肩に近い部分)を挟持して吊り下げ状態で搬送するものとなる。この収穫部4の後部は機体後部側に設けた左右横軸29回りに回動自在に取り付け、そして、油圧シリンダ30によって左右挟持搬送ベルト9L,9Rの前部を上下動できる構成としている。従って、左右挟持搬送ベルト9L,9Rの搬送作用部の搬送始端部を地面の高さ変動、搬送作用部が保持しようとする根菜類の茎葉部の状態に合わせて、容易に上下調節できる。
また、収穫部4には、根菜類の茎葉部を切断して根部から取り除くために切断する切断装置31も設けている。左右挟持搬送ベルト9L,9Rで根菜類を搬送する途中で根菜類の茎葉部を引継いで挟持して機体後方水平状に搬送する排葉ベルト32,32を、左右挟持搬送ベルト9L,9Rの終端部分の下方に略水平姿勢で左右一対に設けている。また、この排葉ベルト32,32に茎葉部を引継ぎ搬送するときに、根菜類の根部の上端部に係合して根菜類の上昇を規制し根菜類の高さを切断装置31に対して設定高さに揃えるための位置揃えベルト33,33を設けている。この位置揃えベルト33,33の後端部後方に、切断装置31の左右一対の円板状の切断刃を配置し、搬送されてきた根菜の茎葉部の基部を切断する。切断された根菜類の根部は下方に落下し、茎葉部は排葉ベルト32,32で機体後方に搬送されて機体後部側から排出される。左右挟持搬送ベルト9L,9Rの前側には、該ベルト9L,9Rによる茎葉部の挟持が適確に行われるように前後方向と左右方向に突出するラグを周回させて茎葉部を引起す縦引起し装置34と横引起し装置35とを設けている。
収穫部4により機体上に搬送された根菜類は、搬送部6によって収穫部4が配置されている側とは左右反対側に向って(機体左側から右側に向って)搬送され、収容部5に置かれた容器であるコンテナC内に収容される。
搬送部6は、切断装置31の下方に位置し機体の左右内側方向に根菜類を搬送する第一コンベア36と、該第一コンベア36の前側に並行するように位置して第一コンベア36の移送方向と同方向に根菜類を移送する第二コンベア37と、該第二コンベア37の搬送終端部から機体後方に向けて延びて同方向に根菜類を移送する第三コンベア38とを備えた構成としている。収穫部4によって搬送され、切断装置13によって茎葉部が切断されて落下した根菜類は、第一コンベア36上に受けられ機体の左右内側方向に移送され第二コンベア37上に排出され、更に、第二コンベア37によって同方向(機体右側方向)に移送され、次いで、第三コンベア38によって機体後方に向けて移送されて、第三コンベア38の移送終端部後方に配置した収容部5に載置したコンテナC内に排出される。
なお、第一コンベア36を平坦な面を有するベルトコンベアで構成し、その移送下手側のベルト上面に下側がベルト回転方向と同方向に向って駆動回転する残葉処理ローラ39を、該ローラ前端部側が後端部側に比べて左右方向において機体内側になるように平面視傾斜状態で配置して設けている。従って、第一コンベア36によって根菜が移送されて残葉処理ローラ39に当ると、第一コンベア36の前側に配置した第二コンベア37上に排出されるようになるが、切断装置31によって切断された後に根菜の根部側に残っている茎葉部の基部から伸びている葉(残葉)は、第一コンベア36のベルト上面と残葉処理ローラ39との間に引き込まれて取り除かれることになる。
また、収容部5のコンテナ交換作業と第三コンベア38で搬送される根菜類から不良品を取り除く選別作業を行う作業者が機体上に搭乗するための搭乗部Wを野菜収容部17の近傍に設けている。搭乗部40には、作業者が機体上に容易に搭乗し作業が行えるようステップ41とシート42を設けている。更に、搭乗部40の左右方向機体外側部に機体前部から機体後部にわたってコンテナCを前後一列に複数載置できる収穫物載置部7を設けていて、この積載部7上に収穫物で満杯のコンテナCを載置しながら収穫作業を進めることで能率よく作業が行えるものとなる。この収穫物載置部7は、機体内側に回動可能に取り付けて折畳み可能な構造等にすることで機体内側に収納可能に設けている。
根菜類収穫機の左側面図。 根菜類収穫機の右側面図。 根菜類収穫機の平面図。 根菜類収穫機の背面図。 収穫部を配置した側の走行装置の左側面図。 収穫物積載部を配置した側の走行装置の右側面図。
1 根菜類収穫機
2 走行装置
3 操縦部
4 収穫部
5 収容部
6 搬送部
7 収穫物載置部
8L クローラ
8R クローラ
9L 挟持搬送ベルト
9R 挟持搬送ベルト
34 縦引起し装置
35 横引起し装置

Claims (2)

  1. 機体を自走させる走行装置と、搭乗した操縦者によって操作される操作具を配置した操縦部と、圃場に植生する野菜を取上げて後側斜め上方に搬送して収穫する収穫部と、収穫物を収容する容器を設置可能とする収容部と、前記収穫部から収穫物を受け取って前記収容部に搬送する搬送部と、収穫物を収容した容器を複数体載置可能とする収穫物載置部とを設けた野菜収穫機において、前記走行装置は駆動回転する左クローラ8L)と右クローラ(8R)とを備え、前記収穫部は機体の左側に配置し、前記収穫物載置部は機体の右側に配置し且つ該収穫物載置部を配置した側のクローラ8R)の右外端部より収穫物載置部)の右外端部が右方向外側に位置する状態に配置し、前記収穫物載置部(7)を配置した側の右クローラ(8R)にのみ該右クローラ(8R)を上下動させる機構を設け、該右クローラ8Rの接地部を反対側のクローラ8Lの接地部より下方に位置する状態に下動可能に構成したことを特徴とする野菜収穫機。
  2. 前記収穫部()に設けた左右の挟持搬送ベルト(9L,9R)の前側に、前後方向に突出するラグを周回させて茎葉部を引き起こす縦引起し装置(34)と、左右方向に突出するラグを周回させて茎葉部を引き起こす横引起し装置(35)を設けたことを特徴とする請求項1記載の野菜収穫機。
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