JP4367271B2 - 根菜類収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、布などの柔軟な素材で袋状に形成した農作物の収容袋に収穫した根菜類を収容するように構成した根菜類収穫機に関するものである。
従来、下記特許文献1に記載されているように、機体を自走させる走行装置と、搭乗した操縦者が機体の操縦を行なう操縦部と、根菜類を圃場から引抜き搬送し茎葉部を切断して根菜類の根部側を収穫する収穫部と、該収穫部により収穫された根菜類を搬送しながら根菜類に残る不要な茎葉部を除去する残葉処理部と、収穫した根菜類を収容する収容袋を設置する回収部と、前記収穫部から収穫物を受け取って前記収容部に搬送する搬送部を設け、機体の左側部に前側から後側にわたって前記収穫部を配置し、機体の右側前部に前記操縦部を配置するとともに、該操縦部の後方近傍に前記回収部を配置し、前記搬送部に、前記収穫部側から前記収容部の後方個所に向けて横方向に搬送する横搬送部と、該横搬送部から根菜類を引継いで機体後側から前側上方に持上げ搬送して前記回収部に設置した収容袋の上側開口部内に根菜類を放出する縦搬送部を設けた構成とした根菜類収穫機がある。
特開2004−089063号公報
前記特許文献1に記載の根菜類収穫機は、前記収穫部により収穫された根菜類を、収穫部の後部に設ける前記残葉処理部において機体後方に搬送しながら処理して右側方に排出し、継いで、横搬送部で機体右側方に搬送し、更に、縦搬送部で機体前側上方に持上げ搬送して、前記操縦部の後方近傍に配置した前記回収部の収容袋内に放出する構成としている。このため、機体が前後に長い構成となり、圃場端などで機体を旋回するときに幅広い領域を必要として機体の操縦性があまり良くない。また、回収部を操縦部と縦搬送部に前後に挟まれた個所に形成しているので、その回収部に設置できる収容袋の前後幅が回収部の前後幅に制限され、大きい収容袋が使用しにくく作業能率の向上が図りにくい点もある。
そこで、本発明は、収穫した根菜類を収容袋に収容する構成とし、且つ、収穫部により収穫された根菜類に残存する不要な茎葉部を除去する残葉処理部を備えた根菜類収穫機にあって、機体の前後長が短い構成として操縦性を良好にし、且つ、大きい収容袋でも使用し易い構成として作業能率の向上が図れるようにすることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のような技術的手段を講じた。
請求項1記載の発明は、機体を自走させる走行装置(2)と、搭乗した操縦者が機体の操縦を行なう操縦部(3)と、根菜類を圃場から引抜き搬送し茎葉部を切断して根菜類の根部側を収穫する収穫部(4)と、該収穫部(4)により収穫された根菜類を搬送しながら根菜類に残る不要な茎葉部を除去する残葉処理部(5)と、収穫した根菜類を収容する収容袋(B)を設置する回収部(6)と、前記収穫部(4)から根菜類を受け取って前記回収部(6)に搬送する搬送部(7)を設けた根菜類収穫機において、前記収穫部(4)を機体の横一側の機体前側から後側にわたって配置し、前記操縦部(3)を機体の横他側の前側に配置し、前記回収部(6)を前記操縦部(3)より機体後側で且つ機体左右方向外側に配置し、前記残葉処理部(5)で根菜類から不要な茎葉部を除去処理すると共にこの根菜類を搬送部(7)へ送る構成とし、前記搬送部(7)を、前記残葉処理部(5)から前記回収部(6)に向けて横方向に搬送する構成とし、回収部(6)に収容袋(B)の底部を支持する支持台(39)を設け、前記搬送部(7)の搬送終端部に収容袋(B)支持する収容袋上部支持手段(40)を設け、該搬送部(7)の搬送終端部に設けた収容袋上部支持手段(40)だけで収容袋(B)の上部開口部を広げた状態で支持できる構成とし、搬送部(7)の搬送終端部側を昇降させる昇降駆動装置(44)を設け、搬送部(7)で選別作業を行う作業者が昇降駆動装置(44)を操作可能なペダル式操作具(45)を設け、該ペダル式操作具(45)の操作によって前記搬送部(7)の搬送終端部側の昇降とともに収容袋上部支持手段(40)が昇降する構成としたことを特徴とする根菜類収穫機とした。
請求項2記載の発明は、前記支持台(39)を横方向の回動軸(46)回りに回動可能に設け、該支持台(39)を姿勢変更する伸縮ロッド(48)と、該伸縮ロッド(48)を伸縮操作する操作具(50)とを有する姿勢変更操作機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機とした。
請求項3記載の発明は、前記搬送部(7)の機体後方に、該搬送部(7)で搬送される根菜類の選別作業を行う作業者が搭乗するためのステップ(41)を設けたことを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機とした。
請求項4記載の発明は、前記ステップ(41)の機体後側に、前記搬送部(7)で搬送される根菜類の選別作業を行う作業者が座る座席(42)を設けたことを特徴とする請求項3記載の根菜類収穫機とした。
上記構成とした請求項1記載の根菜類収穫機は、走行装置(2)により機体が自走し、操縦部(3)に搭乗した操縦者によって機体の操縦が行なわれる。そして、圃場内を走行して、機体の横一側の機体前側から後側にわたって配置された収穫部(4)が、根菜類を圃場から引抜き搬送し茎葉部を切断して根菜類の根部側を収穫する。該収穫部(4)により収穫された根菜類は、残葉処理部(5)により残存する不要な茎葉部を処理されて搬送部(7)へと送られ、除去処理された茎葉部は残葉処理部(5)から排出される。そして、該搬送部(7)へと搬送された根菜類は機体の横他側の前側に配置した操縦部(3)より機体後側で且つ機体左右方向外側に配置した回収部(6)に向けて横方向に搬送される。この搬送部(7)で搬送された根菜類は、回収部(6)に設置された支持台(39)に底部を支持されると共に、ペダル式操作具(45)の操作により、昇降駆動装置(44)によって昇降する搬送部(7)の搬送終端部に設けた収容袋上部支持手段(40)だけで上部開口部を広げられた状態で支持される収容袋(B)内に放出されて収容される。
請求項2記載の根菜類収穫機は、更に、操作具(50)を操作して伸縮ロッド(48)を伸縮操作することによって、支持台(39)の姿勢を変更し、根菜類で満杯になった収容袋(B)を支持台(39)上を滑らせて地面に移動させる。
請求項3記載の根菜類収穫機は、搬送部(7)の機体後方に設けたステップ(41)上に作業者が搭乗し、この作業者が搬送部(7)で搬送される根菜類の選別作業を行う。
請求項4記載の根菜類収穫機は、ステップ(41)上に搭乗する作業者が、搬送部(7)を向いた姿勢でステップ(41)の機体後側に設けた座席(42)に座って根菜類の選別作業を行う。
請求項1記載の発明は、収穫部(4)に収穫された根菜類に残る不要な茎葉部を残葉処理部(5)で除去すると共に、茎葉部を除去された根菜類を搬送部(7)へ送り、収穫部(4)を配置した側とは左右反対側に配置した回収部(6)へと搬送するものであるため、収穫部(4)から回収部(6)への根菜類の搬送経路が機体横方向になるので、従来よりも機体の前後長を短く構成することができ、機体の操縦性が良好なものとなる。
また、回収部(6)を操縦部(3)より機体後側で且つ機体左右方向外側に配置したことによって、従来よりも大きな収容袋を設置することができるので、一度に多くの根菜類を収容することができるようになり、作業能率が向上する。
そして、収穫した根菜類を回収部(6)に設けた支持台(39)で底部を支持したことによって、収容袋(B)は機体前後方向及び左右方向に広く開放された状態となるため、収容袋(B)は支持台(39)上からある程度はみ出るような大きくても設置できると共に、機体の前後方向及び左右方向に膨らみながら根菜を収容することができるので、収容袋(B)には多くの根菜類が収容され、作業能率が向上する。
また、収容袋(B)を搬送部(7)の搬送終端部に設けた収容袋上部支持手段(40)だけで上部開口部を広げた状態で支持し、搬送部(7)で選別作業を行う作業者がペダル式操作具(45)を操作して昇降駆動装置(44)を昇降させ、搬送部(7)の搬送終端部側とともに収容袋上部支持手段(40)を昇降させる構成したことによって、根菜類を収容し始めるときは搬送部(7)の搬送終端部側を下降させておき、収容袋(B)の根菜類の収容量が増えていくに従い搬送部(7)の搬送終端部側と収容袋上部支持手段(40)とを上昇させていくことができるので、根菜類が収容袋(B)内に落下する距離を小さくすることができると共に、収容袋(B)から根菜類が溢れ出ないようにしながら満杯状態になるまで根菜類を収容することができる。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の効果に加えて姿勢変更操作機構を操作して支持台(39)の姿勢を変更し、根菜類で満杯になった収容袋(B)を支持台(39)上を滑らせて移動させることができる。即ち、収容袋(B)を地面に容易に移動させ、機体を移動させることによって地面に移動した収容袋(B)から機体を離間させることができるので、作業能率が向上する。
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明の効果に加えて搬送部(7)の後方に、搬送部(7)で搬送される根菜類の選別作業を行う作業者が搭乗できるステップ(41)を設けたことにより、作業者は根菜類の選別作業を機体に搭乗して楽に行なえる。
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明の効果に加えて、根菜類の選別作業を行う作業者が座る座席(42)をステップ(41)の機体後側に設けたことにより、根菜類の選別作業を一層楽に行なえ、且つ、機体構成もコンパクトなものとなる。
本発明を実施するための最良の形態の一つとして、人参等の根菜類を圃場から収穫する根菜類収穫機がある。以下に、本発明を実施した根菜類収穫機について詳細に説明する。
図面に示した根菜類収穫機1は、機体を自走させる走行装置2と、搭乗した操縦者が機体の操縦を行なう操縦部3と、根菜類を圃場から引抜き搬送し茎葉部を切断して根菜類の根部側を収穫する収穫部4と、該収穫部4により収穫された根菜類を搬送しながら根菜類に残る不要な茎葉部を除去する残葉処理部5と、収穫した根菜類を収容する収容袋Bを設置する回収部6と、前記収穫部4から根菜類を受け取って前記回収部6に搬送する搬送部7を設けた構成としている。
以下に、根菜類収穫機1の各部の具体的な構成を説明する。
走行装置2は、駆動回転する左右一対のクローラ8L,8Rにより構成している。このクローラ8L,8Rの駆動機構は、まず、操縦部3の操縦座席12の下側に配置したエンジンの動力が、機体前部の低位置に設けたミッション13に伝動し、該ミッション13から左右両側に延出させた走行駆動軸が駆動回転し、この走行駆動軸の左右両外端部に取り付けた駆動スプロケット14,14が駆動回転して左右のクローラ8L,8Rが駆動される構成となっている。クローラ8L,8Rは、駆動スプロケット14,14と機体後部側の転動輪15,15、そして、その転動輪15,15と駆動スプロケット14,14との間に取り付けた転輪16,16,16;16,16,16の周りに巻き掛けて取り付けている。
収穫部4を配置している側(左側)のクローラ8Lについては、その転動輪15と転輪16,16,16を、機体(機体フレーム17)に設けた前側支持フレーム18Lと後側支持フレーム19Lとに固着された左側転輪支持フレーム20Lに回転自在に取付けている。従って、収穫部4を配置している側(左側)のクローラ8Lの下面である接地部は機体に対して上下動操作不能となっている。
回収部6を配置した側(右側)のクローラ8Rについては以下のように構成している。まず、機体(機体フレーム17)に設けた前側支持フレーム18Rと後側支持フレーム19Rとにそれぞれ軸心が横方向のスイング軸21,21を設け、該前後のスイング軸21,21に上方と後方にアーム部がのびるスイングアーム22,22を回動自在に取付け、該スイングアーム22,22の上方にのびるアーム部の先端部を連結ロッド23の前後端部に横軸回り回転自在に連結し、スイングアーム22,22の後方にのびるアーム部の先端部を右側転輪支持フレーム20Rに横軸回り回転自在に取付けている。そして、右側転輪支持フレーム20Rに転動輪15と転輪16,16,16を回転自在に取付けている。また、後側のスイングアーム22の上方にのびるアーム部の先端部には、更に、シリンダ基部を機体(機体フレーム17)の後部側に横軸回り回動自在に取付けた油圧シリンダ24のピストンロッド先端部を連結している。従って、油圧シリンダ24が作動してそのピストンロッドが機体前後方向に移動すると、前後のスイングアーム22,22がスイング軸21,21回りに回動して右側転輪支持フレーム20Rが上下動するとともに転動輪15と転輪16,16,16が上下動して、回収部6を配置した側(右側)のクローラ8Rの下面である接地部は機体に対して上下動操作可能となっている。なお、後側支持フレーム19Rのスイング軸21には、クローラ8Rの上側の内側面に転動可能に接する転輪25を回転自在に設けている。
クローラ8L,8Rの内側面の左右中央側に転動輪15の外周部が左右にずれないよう転動輪15の外周部の左右両側部を挟むように突出する左右の突起26,26・・・が形成されている。また、この左右の突起26,26・・・の間に入り込んでクローラを案内する棒状のガイド部材27,27;27,27がクローラ下側の内面側に接するように転輪支持フレーム20L,20Rに取付けている。このガイド部材27,27の転動輪15,15に近接する後端部の上側は、後下がり傾斜面を形成して転動輪15,15とクローラの間にできるだけ入り込むように設けていて、ガイド部材27,27の下面側ガイド作用部ができるだけ長く形成されるようにし、クローラの外れ防止効果を向上させている。なお、クローラの外周面には、横方向にのびるラグ28・・・をクローラ回転方向一定間隔ごとに形成している。
収穫部4は、根菜類の茎葉部を挟持して搬送する搬送作用部として左右挟持搬送ベルト9L,9Rを備える。この左右挟持搬送ベルト9L,9Rは、機体前部側の左右に軸架した左右遊動プーリと、機体後部側の左右に設けた左右駆動プーリと、両プーリの前後間に適宜設けたローラとに巻き掛け、且つ、当該左右挟持搬送ベルトの互いに左右対向する周側面が互いに圧接する状態で回転するように構成している。左右駆動プーリがエンジンからの動力を受けて駆動回転すると左右挟持搬送ベルトが互いに圧接するベルト面が後方に移動するよう互い反対方向に回転して、左右のベルトの互いに圧接するベルト面の間に、根菜の茎葉部の基部(根部の肩に近い部分)を挟持して吊り下げ状態で搬送するものとなる。この収穫部4の後部は機体後部側に設けた左右横軸29回りに回動自在に取り付け、そして、油圧シリンダ30によって左右挟持搬送ベルト9L,9Rの前部を上下動できる構成としている。従って、左右挟持搬送ベルト9L,9Rの搬送作用部の搬送始端部を地面の高さ変動、搬送作用部が保持しようとする根菜類の茎葉部の状態に合わせて、容易に上下調節できる。
また、収穫部4には、根菜類の茎葉部を切断して根部側から取り除くために切断する切断装置31も設けている。左右挟持搬送ベルト9L,9Rで根菜類を搬送する途中で根菜類の茎葉部を引継いで挟持して機体後方略水平状に搬送する茎葉搬送ベルト32,32を、左右挟持搬送ベルト9L,9Rの終端部分の下方に略水平姿勢で左右一対に設けている。また、この茎葉搬送ベルト32,32に茎葉部を引継ぎ搬送するときに、根菜類の根部の上端部に係合して根菜類の上昇を規制し根菜類の高さを切断装置31に対して設定高さに揃えるための位置揃えベルト33,33を設けている。この位置揃えベルト33,33の後端部後方に、切断装置31を構成する左右一対の円板状の切断刃を配置し、搬送されてきた根菜の茎葉部の基部を切断する。切断された根菜類の根部は下方に落下し、茎葉部は茎葉搬送ベルト32,32で機体後方に搬送されて機体後部側から排出される。左右挟持搬送ベルト9L,9Rの前側には、該ベルト9L,9Rによる茎葉部の挟持が適確に行われるように前後方向と左右方向に突出するラグを周回させて茎葉部を引起す縦引起し装置34と横引起し装置35とを設けている。
収穫部4により引抜き搬送され茎葉部が切断されて落下する根菜類は、残葉処理部5と搬送部7により搬送されて、収穫部4が配置されている側とは左右反対側に配置した回収部6に設置された収容袋B内に収容される。
残葉処理部5には、収穫部4の後側に設けた切断装置31の下方から収穫部4が配置されている側とは左右反対側である右側に向けて根菜類を搬送する第一コンベア36を設けている。そして、搬送部7には、該第一コンベア36の前側に並行するように位置して第一コンベア36の搬送方向と同方向に根菜類を搬送する第二コンベア37を設けている。収穫部4によって搬送され、切断装置31によって茎葉部が切断されて落下した根菜類は、残葉処理部5の第一コンベア36上に受けられ機体の右側に向けて搬送され、そして、不要な茎葉部を除去処理されて前側に排出される。そして、搬送部7によって、残葉処理部5の前側個所から機体右側に配置された回収部6に向けて横方向に搬送される。
残葉処理部5の第一コンベア36は平坦な面を有するベルトコンベアで構成し、その移送下手側のベルト上面に下側がベルト回転方向と同方向に向って駆動回転する残葉処理ローラ38を、該ローラ前端部側が後端部側に比べて機体の右側になるように平面視傾斜状態で配置して設けている。従って、第一コンベア36によって根菜が搬送されて残葉処理ローラ38に当ると、第一コンベア36の前側に配置した第二コンベア37上に排出されるようになるが、切断装置31によって切断された後に根菜の根部側に残っている茎葉部の基部から伸びている葉(残葉)は、第一コンベア36のベルト上面と残葉処理ローラ38との間に引き込まれ、そして引きちぎられて取り除かれることになる。
回収部6は、収穫部4が配置されている側とは左右反対側に配置している。本例では、更に、収穫部4は機体の左側の前部側から後部側にわたって配置し、操縦部3を機体の右側の前部に配置し、そして、回収部6は、操縦部3より機体後側で、且つ、操縦部3より機体左右方向外側で、且つ、搬送部7の機体左右方向外側に配置している。このように回収部6を配置したうえで、前記のように残葉処理部5を機体の右側に向けて根菜類を搬送しながら不要な茎葉部を除去処理して前側に排出する構成とし、搬送部7を、残葉処理部5の前側個所から上記のように配置した回収部6に向けて横方向に搬送する構成としたのである。
従って、収穫した根菜類を収容袋Bに収容する構成とし、且つ、収穫部4により収穫された根菜類に残存する不要な茎葉部を除去する残葉処理部5を備えた根菜類収穫機において、収穫部4により収穫された根菜類を横方向と前方向への搬送過程を経て且つ後方への搬送過程を経ないで収穫部4を配置した側とは左右反対側に配置した回収部6に搬送するものとなり、従来よりも機体の前後長が短い構成となって、操縦性が良好なものとなる。
また、回収部6には、搬送部7によって搬送されてきた根菜類を内側に収容した収容袋Bの底部を支持する支持台39と、該支持台39上に設置した収容袋Bの上部開口部を広げた状態で支持する収容袋上部支持手段40を設けている。この支持台39上に支持された収容袋Bは、機体前後方向及び右外側方向に対して広く開放された状態となるので、支持台39上に設置できる収容袋Bの大きさは支持台39上からある程度はみ出るような大きな収容袋でも設置可能であり、また、この支持台39上に設置した収容袋Bは、根菜類を収容して機体の前後方向及び左右外側方向に比較的大きく膨らみながら根菜類を収容することもできる。よって、大きな収容袋Bを設置してその収容袋Bに多くの根菜類を収容して収穫作業を行なうことができ、作業能率の向上を図ることができる。
また、残葉処理部5の側方で、且つ、搬送部7の後方個所に搬送部7で搬送される根菜類の選別作業を行う作業者が搭乗するためのステップ41を設け、更に、ステップ41の機体平面視後側に搬送部7で搬送される根菜類の選別作業を行う作業者が座る座席42を設けている。
本例の根菜類収穫機1は、機体を自走させる走行装置2と、搭乗した操縦者が機体の操縦を行なう操縦部3と、根菜類を圃場から引抜き搬送し茎葉部を切断して根菜類の根部側を収穫する収穫部4と、収穫した根菜類を収容する収容袋Bを設置する回収部6と、前記収穫部4から根菜類を受け取って前記回収部6に搬送する搬送手段5,7を設けた構成とし、更に、前記搬送手段7の搬送終端部と、前記回収部6に設置した収容袋Bの上部開口部を広げた状態で支持する収容袋上部支持手段40を上下同じ方向に昇降可能に設けた構成としている。
これにより、空の状態の収容袋Bに根菜類を収容し始めるときは、搬送手段7の搬送終端部と収容袋上部支持手段40とを共に低い位置に下降しておけば、根菜類が収容袋B内に落下する距離を小さくでき、また、根菜類の収容量が次第に増えていくに従い、搬送手段7の搬送終端部と収容袋上部支持手段40とをともに上昇させていけば、収容袋Bから根菜類が溢れ出ないようにしながら満杯状態になるまで収容袋Bに根菜類を収容することができる。前記特許文献1に記載される根菜類収穫機では、根菜類が収容袋内に落下する距離を小さくしつつ、根菜類の収容量が増加しても収容袋から根菜類が溢れ出ないで満杯状態になるまで収容袋内に根菜類を収容することができるようにするため、収容袋の底部を支持する支持台を昇降する構成としている。このような構成とすると、大きな荷重がかかる支持台を昇降するため昇降機構を頑丈で強力なものとしなければならず、昇降機構の大型化し、コストアップする問題がある。しかし、上記のように、本例では、収容袋Bの底部を支持する支持台39は昇降しないで、収容袋Bの上部開口部を支持する収容袋上部支持手段40と搬送手段7の搬送終端部とを昇降する構成なので、前記特許文献1に記載される根菜類収穫機のように頑丈で強力な昇降機構は必要とせず、機構の簡略化が図れる効果がある。
また、本例では、収容袋上部支持手段40を搬送手段7の搬送終端部に取付け、搬送手段7の搬送終端部を収容袋上部支持手段40とともに昇降する構成としているので、一層、機構の簡略化が図れるものである。
本例の根菜類収穫機1は、機体を前後進可能に自走させる走行装置2と、搭乗した操縦者が機体の操縦を行なう操縦部3と、根菜類を圃場から引抜き搬送し茎葉部を切断して根菜類の根部側を収穫する収穫部4と、収穫した根菜類を収容する収容袋Bを設置する回収部6と、前記収穫部4から根菜類を受け取って前記回収部6に搬送する搬送手段5,7を設けた構成とし、更に、前記回収部6に搬送部7によって搬送されてきた根菜類を内側に収容した収容袋Bの底部を支持する支持台39を設け、該支持台39を前下り姿勢或は後下り姿勢に姿勢変更可能に設けている。したがって、回収部6の収容袋Bが根菜類で満杯になってその満杯になった収容袋Bを機外に排出する際に、支持台39を前下り姿勢或は後下り姿勢に姿勢変更するだけで、その傾斜姿勢になった支持台39上を滑らせて収容袋Bを地面に移動させることが容易に行なえ、そして、収容袋Bを地面に移動させた後は、機体を後進或は前進させるだけで、地面に移動した収容袋Bから機体を離れさすことができる。よって、簡単な構成で、且つ、収容袋Bの地面への移動も迅速且つ容易に行なえて作業能率が向上する。
上記構成の具体構成については、本例では、搬送部7の搬送終端部側を搬送始端部側に設けた軸心が前後方向の軸43回りに上下回動可能に設け、搬送終端部側を上下駆動する昇降駆動装置(図例では電動シリンダ)44を設け、該昇降駆動装置44を作業者が任意に作動操作可能に設けている。作動操作具は、図例では、ステップ41近傍に設けたペダル式操作具45で行うようにしている。作業者が選別作業を行いながら、収容袋B内への根菜類の収容状況を確認しながら搬送部7の搬送終端部側を適宜上昇操作するようになる。
支持台39の姿勢変更機構は、図例では、支持台39の後端部を機体側に支持した軸心横方向の回動軸46回りに回動可能に取付け、支持台39を略水平姿勢から前下り姿勢に変更可能にする姿勢変更操作機構として、支持台39と一体のアーム47、該アーム47に連結する伸縮ロッド48、該伸縮ロッド48の後端部側を支持する支持部49、伸縮ロッド48を伸縮操作する操作具50を設け、操作具50の回動操作により伸縮ロッド48が伸縮作動し、これによりアーム47とともに支持台39が回動軸46回りに回動するように構成している。
本例の根菜類収穫機1は、機体を自走させる走行装置2と、搭乗した操縦者が機体の操縦を行なう操縦部3と、根菜類を圃場から引抜き搬送し茎葉部を切断して根菜類の根部側を収穫する収穫部4と、該収穫部4により収穫された根菜類を搬送しながら根菜類に残る不要な茎葉部を除去する残葉処理部5と、収穫した根菜類を収容する収容袋Bを設置する回収部6と、前記収穫部4から根菜類を受け取って前記回収部6に搬送する搬送部7を設けた構成としたものであり、そして、前記収穫部4を機体の左側の前部側から後部側にわたって配置し、前記操縦部3を機体の右側の前部に配置するとともに、前記回収部6を前記操縦部3より機体後側で且つ機体左右方向外側に配置し、前記残葉処理部5を機体の右側に向けて根菜類を搬送しながら不要な茎葉部を除去処理して前側に排出する構成とし、前記搬送部7を、前記残葉処理部5の前側個所から前記回収部6に向けて横方向に搬送する構成としたものである。
また、前記残葉処理部5の側方で且つ前記搬送部7の後方個所に前記搬送部7で搬送される根菜類の選別作業を行う作業者が搭乗するためのステップ41を設けたものであって、更に、前記ステップ41の機体平面視後側に前記搬送部7で搬送される根菜類の選別作業を行う作業者が座る座席42を設けたものである。
このように構成した根菜類収穫機は、走行装置2により機体が自走し、操縦部3に搭乗した操縦者によって機体の操縦が行なわれる。そして、圃場内を走行して、機体の左側の前部側から後部側にわたって配置された収穫部4が、根菜類を圃場から引抜き搬送し茎葉部を切断して根菜類の根部側を収穫する。該収穫部4により収穫された根菜類は、残葉処理部5により、収穫部4の後側から機体の右側に向けて搬送されながら残存する不要な茎葉部が除去処理されて前側に排出される。そして、残葉処理部5から排出された根菜類は、搬送部7により、残葉処理部5の前側から、機体の右側の前部に配置した操縦部3より機体後側で且つ機体左右方向外側に配置した回収部6に向けて横方向に搬送される。この搬送部7で搬送された根菜類は、回収部6に設置された収容袋B内に放出されて収容される。そして、残葉処理部5の側方で且つ搬送部7の後方個所に設けたステップ41上に作業者が搭乗し、この作業者が搬送部7で搬送される根菜類の選別作業を行う。また、ステップ41上に搭乗した作業者は、搬送部7に向いた前向き姿勢で座席42に座って根菜類の選別作業を行う。
よって、上記の根菜類収穫機は、収穫した根菜類を収容袋Bに収容する構成とし、且つ、収穫部4により収穫された根菜類に残存する不要な茎葉部を除去する残葉処理部5を備えた根菜類収穫機にあって、収穫部4により収穫された根菜類を横方向と前方向への搬送過程を経て且つ後方への搬送過程を経ないで収穫部4を配置した側とは左右反対側に配置した回収部6に搬送するものなので、従来よりも機体の前後長が短い構成となって、操縦性が良好となり、且つ、回収部6を操縦部3より機体後側で且つ機体左右方向外側に配置したものなので、従来よりも大きな収容袋を設置して一層多くの根菜類を収容することもできて作業能率の向上が図れる。更に、残葉処理部5の側方で且つ搬送部7の後方個所に形成される空間を利用して、そこに、搬送部7で搬送される根菜類の選別作業を行う作業者が搭乗できるようにしたものなので、根菜類の選別作業を機体に搭乗して楽に行なえ、且つ、機体構成もコンパクトなものとなる。また、根菜類の選別作業を行う作業者が座る座席42を設けたものなので、根菜類の選別作業を一層楽に行なえ、且つ、機体構成もコンパクトなものとなる。
また、本例の根菜類収穫機1は、前記走行装置2は駆動回転する左右一対のクローラ8L,8Rを備え、前記収穫部4は機体の左右一方側に配置し、前記回収部6は機体の左右他方側に配置し且つ該回収部6を配置した側のクローラ8Rの左右外端部より回収部7の左右外端部が左右方向外側に位置する状態に配置している。そして、前記回収部6を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部より下方に位置する状態に下動可能に設けている。
根菜類収穫機1を作業走行させて畝の上面に成育している根菜類を収穫するとき、収穫部4を配置した側のクローラ8Lは畝の上面を走行し、回収部6を配置した側のクローラ8Rは畝間の溝を走行して、回収部6を配置した側が低くなるように機体が左右に傾斜する状態となる場合がある。このとき、回収部6を配置した側のクローラ8Rが走行する溝が深いと、そのクローラ8Rの左右外端部より左右方向外側に位置する回収部6の左右外端部が隣接する畝上面に接地してしまうことがある。しかしながら、この根菜類収穫機1は、回収部6を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部より下方に位置する状態に下動させることで、回収部6の左右外端部を上昇させて隣接する畝上面への接地を回避することが可能となる。従って、回収部6の左右外端部が地面に接地することによって機体の進行方向が左右にずれて収穫部4が根菜類の茎葉部を確実に挟持し難くなるのを回避できて、適確な収穫作業が行なえるようになる。また、収穫作業開始時において収穫作業する畝に隣接する畝の根菜類が未だ収穫されていない状態で収穫作業を行なう場合があるが、このような場合、上記のように機体が左右に傾いて回収部6の左右外端部が隣接する畝の根菜類の茎葉部を引っかけたり押し倒したりして、その畝の根菜類の収穫作業を適確に行い難くすることがある。しかし、この根菜類収穫機1は、回収部6を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部より下方に位置する状態に下動させることで、回収部6の左右外端部を上昇させて隣接する畝の根菜類の茎葉部を引っかけたり押し倒したりしないようにできる。
また、この根菜類収穫機1は、収穫部4に、根菜類の茎葉部を挟持して搬送する挟持搬送ベルト9L,9Rを左右に設け、該挟持搬送ベルト9L,9Rによって茎葉部が挟持されて根菜類の根部が吊下げ状態で搬送される途中で根部下端のひげ根に作用してひげ根を根部から除去するひげ根除去装置10を設けている。
上記のように根菜類収穫機1が左右に傾斜すると、挟持搬送ベルト9L,9Rによって吊下げ状態で搬送される根菜類は、根部が機体に対して左右に移動することになる。このため、根菜類の根部下端がひげ根除去装置10の除去作用部に対して左右にずれてしまい、ひげ根除去が適確に行えなくなる場合がある。しかしながら、この根菜類収穫機1は、回収部6を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部より下方に位置する状態に下動させることで機体の左右の傾きを小さく或は水平に修正できて、ひげ根除去が適確に行えるようになる。
畝間の溝は25cm程度の深さになると、上記のような課題が顕著になる。従って、回収部6を配置した側のクローラ8Rの接地部が左右反対側のクローラ8Lの接地部と同高さの位置から下方に下動させる構成にあって、そのクローラ8Rの接地部の下動量を少なくとも10cm以上に設定すると、上記のような効果を充分に得ることができ、また、当該下動量を25cm以上に設定すれば、機体を左右水平状態まで修正可能となって上記のような効果を顕著に奏するものとなる。
また、収穫部4を機体の左右一方側に配置し、回収部6を機体の左右他方側に配置し且つ該回収部6を配置した側のクローラ8Rの左右外端部より回収部6の左右外端部が左右方向外側に位置する状態に配置し、クローラを下動させる機構を回収部6を配置した側のクローラ8Rにのみ設ける構成とすると、構成の簡略化が図れ、機体の軽量化やコストダウンが図れる。
なお、クローラを下動させる機構を操縦者による人為的操作に基づいて作動するように構成しても良いし、機体の左右の傾斜を検出する傾斜検出手段を設けて該傾斜検出手段の検出値に応じて自動的にクローラを下動させて機体の左右傾斜を小さく或は水平状態に変更する制御手段を設けても良い。
ところで、畝に沿って収穫作業走行しているときは、上記のように機体が左右に傾斜する状態となる場合があるが、畝端に至って収穫作業を停止し畝が形成されていない場所で機体を旋回させるときには、走行路が平坦な地面に移行することになる。そこで、操縦者による人為的操作に基づいてクローラを下動させる機構を設けた根菜類収穫機1において、機体旋回時の諸作動或は諸操作に連動して、回収部6を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部と同高さに自動的に復帰させる復帰作動手段を設ける。そうすると、上記のように畝端に到って機体を旋回させるときで機体が平坦な地面に移行した場合に、回収部6を配置した側のクローラ8Rの接地部が下降したままで機体が傾いてしまうのを適確に回避でき、機体の旋回が良好に行え、また、機体が傾いたままで旋回して左右のクローラがそれぞれ左右一方側に偏って設置してクローラが転輪から外れてしまうことも回避できる。
また、操縦者による人為的操作に基づいてクローラを下動させる機構を設けた根菜類収穫機1において、機体旋回時の諸作動或は諸操作が行われたことを検知して操縦者に報知する報知手段を設けた構成とし、操縦者がその報知手段による報知に対応して回収部6を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部と同高さに人為的に復帰させる動作を行わせる操作を行うようにしても良い。このようにすると、上記復帰作動手段を設けるよりも安価で構成できて、且つ、機体が傾いたままで旋回するようなことも回避することができる。
更にまた、操縦者による人為的操作に基づいてクローラを下動させる機構を設けた根菜類収穫機1において、回収部6を配置した側のクローラ8Rの接地部が設定量以上下降していることを検出すると、また、左右反対側のクローラ8Lの接地部と同高さになっていない状態を検知すると、或は、機体に設けた左右傾斜検出手段によって機体が設定角度以上に収穫部4を配置した側が低く傾斜していることを検出すると、機体旋回時の諸作動或は諸操作を規制する規制手段を設ける構成とし、必ず、回収部6を配置した側のクローラ8Rの接地部が左右反対側のクローラ8Lの接地部と同高さに復帰操作が行われた後に機体の旋回が行われるようにすることもできる。このようにすると、上記復帰作動手段を設けるよりも安価で構成でき、また、上記報知手段を設けた構成よりも確実に機体が傾いたままで旋回するようなことを回避することができる。
なお、機体旋回時の諸作動或は諸操作には、具体的には、収穫部4の作動停止或は作動停止操作、収穫部4の非作業位置への上昇作動或は上昇作動操作、左右一方側のクローラへの伝動遮断或は電動遮断操作、左右一方側のクローラの回転の制動及び制動操作等があり、これらのうちの一つ或は複数の諸作動或は諸操作に上記復帰作動手段や上記報知手段を作動させる。上記復帰作動手段の連動機構は、電気的に構成しても機械的に構成しても良い。また、左右一方側のクローラへの伝動遮断或は電動遮断操作、或は、左右一方側のクローラの回転の制動及び制動操作は、機体旋回時だけでなく、作業走行中に行う進路修正の時にも作動或は操作される。従って、進路修正時に行うような設定時間以内の短い間での作動或は操作であるときには、上記復帰作動手段や上記報知手段は作動しないように設定すると一層操作性が向上する。上記報知手段の具体例としては、ブザー等の音声を出したりランプを点灯させたりして報知する構成がある。
また、収穫物が機体上に満載状態となったとき積載した収穫物をトラック等に搬出するために圃場外に出て機体を移動させる場合にも、走行路が平坦な地面に移行することになる。そこで、操縦者による人為的操作に基づいてクローラを下動させる機構を設けた根菜類収穫機1において、機体の走行速度を作業走行速度から移動走行速度に変速或は変速操作するのに連動して回収部6を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部と同高さに自動的に復帰させる復帰作動手段を設ける。そうすると、上記のように積載した収穫物をトラック等に搬出するために平坦な地面を移動するときに、機体が傾いたままで移動することがなくなり、機体の操縦が良好に行える。
更に、操縦者による人為的操作に基づいてクローラを下動させる機構を設けた根菜類収穫機1において、回収部6を機体内側に移動させて収納可能に設け、回収部6の機体内側への移動に連動して回収部6を配置した側のクローラ8Rの接地部を左右反対側のクローラ8Lの接地部と同高さに自動的に復帰させる復帰作動手段を設けると、機体が左右に傾いた状態でトラックへの積降しを行うような事態を回避でき、安全性が向上する。
根菜類収穫機1は、圃場に成育する根菜類の周囲の土を掘起す掘起し体11を収穫部4に設けて、収穫作業走行時に該掘起し体11を土中を進行させて根菜類の抜取りが容易に行えるようにしている。そして、根菜類収穫機1は、収穫作業走行時に、収穫部4を配置した側のクローラ8Lが畝の上面を走行し、回収部6を配置した側のクローラ8Rが畝間の溝を走行して、機体が左右に傾斜する状態となる場合、掘起し体11を設けた収穫部4を配置した側のクローラ8Lの接地部は上下動不能に構成し、収穫部4を配置した側とは左右反対側のクローラ8Rの接地部は上下動可能に構成して、機体の左右傾斜を小さく或は水平状態に修正するように設けている。掘起し体を設けた収穫部を配置した側のクローラの接地部を上下動すると、その上下動時に掘起し体が上下変動しやすくなり掘起し深さの変動が大きくなるが、上記のように掘起し体11を設けた収穫部4を配置した側とは左右反対側のクローラ8Rの接地部のみを上下動可能に構成しているので、機体の左右傾斜の修正作動時に掘起し体11の上下変動が生じにくくなり、根菜類の圃場からの抜取り作業が適確に行えるようになる。
なお、掘起し体11或は掘起し体11を設けた収穫部4に左右傾斜を検出する傾斜検出手段を設け、該傾斜検出手段の検出結果に基づいて掘起し体11或は掘起し体11を設けた収穫部4を左右水平状態になるように収穫部4を機体側に対して左右角度変更する手段を設けると、掘起し体11の左右方向の姿勢が安定し、機体の左右傾斜によって掘起し体11が左右に傾くことによって掘起し体11が土中の根菜類に接触して傷つけるようなことを生じにくくできる。
根菜類収穫機の左側面図。 根菜類収穫機の右側面図。 根菜類収穫機の平面図。 根菜類収穫機の背面図。 収穫部を配置した側の走行装置の左側面図。 収穫物積載部を配置した側の走行装置の右側面図。
1 根菜類収穫機
2 走行装置
3 操縦部
4 収穫部
5 残葉処理部
6 回収部
7 搬送部(搬送手段)
39 支持台
40 収容袋上部支持手段
41 ステップ
42 座席
44 昇降駆動装置
45 ペダル式操作具
46 回動軸
48 伸縮ロッド
50 操作具

Claims (4)

  1. 機体を自走させる走行装置(2)と、搭乗した操縦者が機体の操縦を行なう操縦部(3)と、根菜類を圃場から引抜き搬送し茎葉部を切断して根菜類の根部側を収穫する収穫部(4)と、該収穫部(4)により収穫された根菜類を搬送しながら根菜類に残る不要な茎葉部を除去する残葉処理部(5)と、収穫した根菜類を収容する収容袋(B)を設置する回収部(6)と、前記収穫部(4)から根菜類を受け取って前記回収部(6)に搬送する搬送部(7)を設けた根菜類収穫機において、前記収穫部(4)を機体の横一側の機体前側から後側にわたって配置し、前記操縦部(3)を機体の横他側の前側に配置し、前記回収部(6)を前記操縦部(3)より機体後側で且つ機体左右方向外側に配置し、前記残葉処理部(5)で根菜類から不要な茎葉部を除去処理すると共にこの根菜類を搬送部(7)へ送る構成とし、前記搬送部(7)を、前記残葉処理部(5)から前記回収部(6)に向けて横方向に搬送する構成とし、回収部(6)に収容袋(B)の底部を支持する支持台(39)を設け、前記搬送部(7)の搬送終端部に収容袋(B)支持する収容袋上部支持手段(40)を設け、該搬送部(7)の搬送終端部に設けた収容袋上部支持手段(40)だけで収容袋(B)の上部開口部を広げた状態で支持できる構成とし、搬送部(7)の搬送終端部側を昇降させる昇降駆動装置(44)を設け、搬送部(7)で選別作業を行う作業者が昇降駆動装置(44)を操作可能なペダル式操作具(45)を設け、該ペダル式操作具(45)の操作によって前記搬送部(7)の搬送終端部側の昇降とともに収容袋上部支持手段(40)が昇降する構成としたことを特徴とする根菜類収穫機。
  2. 前記支持台(39)を横方向の回動軸(46)回りに回動可能に設け、該支持台(39)を姿勢変更する伸縮ロッド(48)と、該伸縮ロッド(48)を伸縮操作する操作具(50)とを有する姿勢変更操作機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機。
  3. 前記搬送部(7)の機体後方に、該搬送部(7)で搬送される根菜類の選別作業を行う作業者が搭乗するためのステップ(41)を設けたことを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機。
  4. 前記ステップ(41)の機体後側に、前記搬送部(7)で搬送される根菜類の選別作業を行う作業者が座る座席(42)を設けたことを特徴とする請求項3記載の根菜類収穫機。
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