JP2004159574A - 農作業機 - Google Patents

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Ikuo Murayama
生夫 村山
Yuji Igari
雄二 猪狩
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Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】搬送手段にて農作物を適切に搬送できる農作業機を提供する。
【解決手段】農作業機1は、トラクタ2の3点リンクヒッチ部5に連結する3点連結部10を有する機体11を備える。機体11の可動機枠22には、圃場の農作物Aを左右両側方から挟持して斜め後上方の搬送方向Xに挟持搬送する搬送手段25を設けた。機体11の3点連結部10のトップマスト12を、3点リンクヒッチ部5のトップリンク6に上下回動自在に取り付けた回動連結体14に左右方向の支軸15を介して回動自在に連結した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送手段にて農作物を適切に搬送できる農作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば走行車の3点リンクヒッチ部に連結される3点連結部を有するとともに接地輪を有する機体と、この機体に設けられ圃場に栽培された細長状の農作物を左右両側方から挟持して斜め後上方に挟持搬送する搬送手段とを備えた長葱収穫機等の農作業機が知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3177431号公報(第1頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の農作業機では、機体の3点連結部のトップマストが3点リンクヒッチ部のトップリンクに左右方向の支軸(トップピン)を介して直結されるため、機体の接地輪の接地面と走行車の走行輪の接地面との間に高低差が生じた場合に、搬送手段にて農作物を適切に搬送できなくなるおそれがある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、機体の接地輪の接地面と走行車の走行輪の接地面との間に高低差が生じても、搬送手段にて農作物を適切に搬送できる農作業機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の農作業機は、走行車の3点リンクヒッチ部に連結される3点連結部を有するとともに接地輪を有する機体と、この機体に設けられ、圃場に栽培された農作物を斜め後上方に搬送する搬送手段とを備え、前記機体の前記3点連結部のトップマストが、前記3点リンクヒッチ部のトップリンクに上下回動自在に取り付けられた回動連結体に左右方向の支軸を介して所定範囲内で回動自在に連結され、前記機体の前記接地輪の接地面が前記走行車の車輪の接地面より高い状態になると、前記機体が前記回動連結体に対して上方向に回動し、前記機体の前記接地輪の接地面が前記走行車の走行輪の接地面より低い状態になると、前記機体が前記回動連結体に対して下方向に回動するものである。
【0007】
そして、機体の接地輪の接地面が走行車の車輪の接地面より高い状態になると、機体が回動連結体に対して上方向に回動し、機体の接地輪の接地面が走行車の車輪の接地面より低い状態になると、機体が回動連結体に対して下方向に回動するため、機体の接地輪の接地面と走行車の走行輪の接地面との間に高低差が生じても、搬送手段にて農作物を適切に搬送することが可能となる。
【0008】
請求項2記載の農作業機は、請求項1記載の農作業機において、回動連結体は、機体の上方向への回動を規制する上方向回動規制部および前記機体の下方向への回動を規制する下方向回動規制部を有するものである。
【0009】
そして、回動連結体の上方向回動規制部にて機体の上方向への回動を確実に規制可能となり、かつ、回動連結体の下方向回動規制部にて機体の下方向への回動を確実に規制可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の農作業機の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0011】
図1および図2において、1は農作業機で、この農作業機1は、例えば走行車であるトラクタ2の後部に昇降可能に連結され、このトラクタ2の走行により前方(進行方向)に移動しながら圃場Hの畝H1に栽培された細長状の農作物Aの収穫作業をする長葱収穫機等である。
【0012】
なお、収穫対象物である農作物Aは、圃場Hの複数列の畝H1に長手方向が上下方向に略一致した状態で所定のピッチをもって栽培された細長状の長葱等の長茎野菜等で、この農作物Aは、図3に示されるように、略下半部が畝H1の土中に位置する細長状の本体部(茎葉部)A1を有し、この本体部A1の下端部から根部A2が延びている。
【0013】
また、トラクタ2は、4つの車輪(左右一対の前輪と左右一対の後輪)3を有する車体4を備えている。この車体4の後部には、周知の油圧式の3点リンクヒッチ部(作業機昇降支持装置である3点リンク機構)5が設けられている。この3点リンクヒッチ部5は、1本のトップリンク6、左右一対のロワリンク7、各リンク6,7を上下回動させる駆動手段(図示せず)等にて構成されている。
【0014】
ここで、農作業機1は、図1および図2に示すように、トラクタ2の3点リンクヒッチ部5に連結された連結部である3点連結部10を有する機体11を備えている。
【0015】
この3点連結部10は、1本のトップマスト12を有し、このトップマスト12は、トラクタ2の3点リンクヒッチ部5のトップリンク6の後端部に左右方向の支持軸13を介して上下回動自在に取り付けられた延長マスト等の回動連結体14に左右方向の支軸15を介して所定範囲(例えば約30度)内で回動自在に連結されている。
【0016】
この回動連結体14は、トップリンク6およびトップマスト12間に位置するもので、トップマスト12の上面部との当接により機体11の上方向への必要以上の回動を規制する板状ストッパ等の上方向回動規制部17を上側に有しているとともに、トップマスト12の下面部との当接により機体11の下方向への必要以上の回動を規制する軸状ストッパ等の下方向回動規制部18を下側に有している。
【0017】
また、この3点連結部10は、所定距離を介して互いに離間対向した左右一対のロワアーム19を有し、各ロワアーム19は、トラクタ2の3点リンクヒッチ部5のロワリンク7の後端部に左右方向の支軸20を介して回動自在に連結されている。
【0018】
また一方、機体11は、3点連結部10が設けられた固定機枠21を有し、この固定機枠21には、可動機枠22が連結手段である平行リンク23を介して設けられている。この可動機枠22は、駆動源であるシリンダ24の駆動制御により左右方向に移動調節可能となっている。
【0019】
そして、機体11の可動機枠22には、圃場Hの畝H1に栽培された細長状の農作物Aを左右両側方から挟持して斜め後上方の搬送方向Xに所定高さ位置(挟持搬送終端位置)まで挟持搬送した後、農作物Aをその前傾姿勢(農作物Aが側面視で搬送方向Xと直交する方向に長手方向を有する状態)のまま前方および下方のみから支持した状態で一側方である左側方に水平搬送する搬送速度調節可能な搬送手段25が設けられている。
【0020】
この搬送手段25は、農作物Aが側面視で搬送方向Xと直交する方向に長手方向を有する前傾姿勢の状態でかつ搬送方向Xに略隙間なく集積された状態で搬送方向Xに挟持搬送されるように、搬送手段25の搬送速度をトラクタ2の一定車速(例えば時速0.1〜0.6kmの設定車速)より遅い値に設定されたものである。
【0021】
そして、この搬送手段25は、平面視略直線状に配置された回行可能な一方側搬送ベルトである右搬送ベルト26と、平面視略L字状に配置された回行可能な他方側搬送ベルトである左搬送ベルト27とを有している。
【0022】
この右搬送ベルト26は、例えば軟質ゴム等にて幅細の無端状に形成され、駆動ローラ28および前端従動ローラ29に掛け渡されている。そして、この右搬送ベルト26は、前後方向に沿って位置する前低後高の傾斜状の一方側往路面部26aを有している。
【0023】
一方、左搬送ベルト27は、例えば軟質ゴム等にて幅細の無端状に形成され、駆動ローラ31、従動ローラ32および前端従動ローラ33に掛け渡されかつ外面側から押圧ローラ34にて押圧されている。
【0024】
そして、この左搬送ベルト27は、一方側往路面部26aに対向して前後方向に沿って位置する前低後高の傾斜状の他方側往路面部27aと、左右水平方向に沿って位置する支持用往路面部27bと、それら他方側往路面部27aおよび支持用往路面部27b間に位置し前後方向に対して左側方に向って傾斜した略く字状の屈曲部である中間往路面部27cとを有している。
【0025】
また、搬送手段25は、前下りに傾斜した傾斜状の支持面36を有した略矩形板状の支持体37を有している。さらに、搬送手段25は、左搬送ベルト27の支持用往路面部27bと略同一面上に位置する往路面部41aと中間往路面部27cと略同一面上に位置する中間往路面部41bとを有した回行可能な無端状の搬送ベルト(凸付搬送ベルト)41を有している。
【0026】
そして、この搬送ベルト41は、例えば軟質ゴム等にて無端状に形成され、左搬送ベルト27と共用された駆動ローラ31および従動ローラ32に掛け渡され、左搬送ベルト27の下方位置においてこの左搬送ベルト27と上下に並んだ状態に配置されている。
【0027】
また、この搬送ベルト41の外周面側には、略全体にわたって分散して位置し立ち姿勢の農作物Aが側方に倒れることを防止する複数の突起である凸部42が互いに等間隔をおいて回行方向に並んだ状態に形成されている。なお、搬送ベルト41の回行方向に隣り合う凸部42間の間隙は農作物Aの本体部A1が入り込む程度の大きさとなっている。
【0028】
さらに、搬送手段25は、前傾姿勢の農作物Aの本体部A1に接触する接触部44を外周面側に有した回転可能な略円板状の複数(例えば3つの)の押え用の回転体(スポンジ輪等)45を有している。
【0029】
各回転体45は、搬送ベルト41の中間往路面部41bと対向して並置され、コイルばね等の付勢手段46の付勢により中間往路面部41bの凸部42に押し付けられている。また、各回転体45の接触部44は、農作物Aを傷付けないように弾性変形可能なスポンジ材等の弾性部材にて形成されている。そして、各回転体45は、搬送ベルト41側からの力で従動回転し、外周の接触部44と搬送ベルト41の中間往路面部41bの凸部42とにて農作物Aが搬送されつつその搬送方向が斜め後上方から左側方にスムーズに変更される。
【0030】
なお、右搬送ベルト26の搬送始端部と左搬送ベルト27の搬送始端部との間には、両搬送ベルト26,27にて農作物Aを傷付けずにくわえ込み位置でくわえ込むことができるように平面視略三角状の搬入用の空間部47が形成されている。
【0031】
また、搬送手段25は、図示しない操作ハンドルの回動操作により左右方向の回動軸を中心として前端側が昇降するように上下回動調節可能で、両搬送ベルト26,27の搬送始端部の高さ位置(くわえ込み高さ位置)が調節可能になっている。なお、左搬送ベルト27の支持用往路面部27b、搬送ベルト41の往路面部41aおよび支持体37の支持面36にて、前傾姿勢の農作物Aを前方および下方のみから支持した状態で一時的にストックする断面略L字状のストック部50が構成されている。
【0032】
また、機体11の可動機枠22には、先端側の掘取刃51で農作物Aを掬い上げるようにして掘り取った後、農作物Aを搬送面52にて下方から支持した状態で上方の搬送手段25とともに斜め後上方の搬送方向Xに搬送する前下り傾斜状の補助搬送手段である掘取コンベヤ53が設けられている。この掘取コンベヤ53は、搬送手段25の挟持搬送を補助するもので、搬送手段25の搬送始端側の下方に配置されている。
【0033】
また、この掘取コンベヤ53は、例えばロッドコンベヤ等のコンベヤ本体54と、このコンベヤ本体54の搬送始端部に設けられ圃場Hの畝H1の土中を移動する板状の掘取刃51とを有している。
【0034】
このコンベヤ本体54は、左右方向の駆動軸55および従動軸56を有し、駆動軸55および従動軸56のそれぞれの両端部には回転体であるスプロケット57が取り付けられている。また、これらスプロケット57には左右一対の回行体であるチェーン58が回行可能に巻き掛けられ、これら左右一対のチェーン58には左右方向の複数のロッド59が等間隔をおいて架け渡され、このコンベヤ本体54の上面にて搬送面52が構成されている。
【0035】
また、機体11の可動機枠22には、両搬送ベルト26,27にて挟持搬送中の農作物Aの下端部(例えば本体部A1の下端部と切れ残り根部A2)に付着した付着土を下方から除去すると同時に左右両側方から除去する駆動回転可能な土落し装置である土除去手段61が設けられている。この土除去手段61は、搬送手段25の中間部の下方に配置されている。
【0036】
さらに、機体11の可動機枠22には、搬送手段25の搬送終端部に隣接して位置し所定量の農作物Aを載置可能な農作物載置台である作業台62が着脱可能に設けられており、この作業台62上で作業者は農作物Aを適量ずつ束ねる束ね作業を行える。なお、作業台62に代えて農作物Aを収容可能なコンテナを着脱可能に設けてもよい。また、可動機枠22の下部には水平板状のステップ63が着脱可能に設けられている。
【0037】
さらに、機体11の可動機枠22には、圃場Hの畝H1の農作物Aの両側方の土を排除する排土手段71が設けられている。この排土手段71は、搬送手段25の搬送始端部の前方に配置されている。
【0038】
この排土手段71は、例えば畝H1の両側面部の土(図3中のa部分)を排除する第1排土部72と、農作物Aの葉の付け根部分に付着した土を除去するために畝H1の上面部両側の土(図3中のb部分)を排除する第2排土部73とを有している。
【0039】
この第1排土部72は、例えば回転自在の左右一対の排土ディスク74にて構成されている。また、第2排土部73は、例えば弾性部材等にて形成された湾曲状の左右一対の排土弾性板75にて構成されている。排土ディスク74および排土弾性板75は、略前後方向に移動可能な取付アーム76に取り付けられている。両排土ディスク74間の離間距離および両排土弾性板75間の離間距離は、取付アーム76の移動により調節可能となっている。
【0040】
また、機体11の可動機枠22の前部片側、例えば前部右側には、例えば1つの前輪等の補助接地輪81が回転可能に設けられている。さらに、機体11の可動機枠22の後部左右両側には、例えば左右一対の後輪等の接地輪82が回転可能に設けられている。この接地輪82は農作業機1の略全体の重心位置より後方に配置されている。また、補助接地輪81および接地輪82は、それぞれ高さ位置調節可能となっている。
【0041】
また一方、排土手段71、搬送手段25、掘取コンベヤ53および土除去手段61にて作業手段85が構成されている。この作業手段85は、畝H1上の農作物Aの位置への対応および運搬時の横幅減少等のために、可動機枠22の移動により作業位置(オフセット位置)と非作業位置(トラクタの後方位置)とに設定可能となっている。例えば、作業終了後、農作業機1を倉庫まで運搬する場合等には、作業手段85を可動機枠22の移動により非作業位置に切り換えかつ作業台62およびステップ63を取り外してトラクタ2側方への突出量を少なくする。
【0042】
また、3点連結部10、固定機枠21、平行リンク23、可動機枠22、接地輪82および補助接地輪81等にて機体11が構成されている。また、この機体11には、トラクタ2からの動力を伝達する動力伝達手段86が設けられている。
【0043】
この動力伝達手段86は、可動機枠22に設けられた変速部87を有している。この変速部87は、例えば互いに離間対向した入力側プーリ88および出力側プーリ89を有し、両プーリ88,89に形成された複数の溝の中の一の溝に無端体であるベルト90が掛け渡されている。そして、ベルト90の掛け渡す溝の変更(ベルト90の掛換え)により、搬送手段25の搬送方向Xへの搬送速度をトラクタ2の前方への車速より遅い範囲内において調節することができる。この搬送手段25の搬送速度の変更に応じて掘取コンベヤ53の搬送速度および土除去手段61の回転速度も変更するようになっている。
【0044】
次に、上記一実施の形態の動作を説明する。
【0045】
図4および図5に示すように、車輪3、接地輪82および補助接地輪81を隣り合う畝H1間の畝溝内に位置させて畝溝底面に接地させた状態で、3点リンクヒッチ部5をフリーに設定したトラクタ2の走行により、農作業機1を前方に移動させると、排土手段71にて畝H1の土が排除されて畝H1が崩され、搬送手段25および掘取コンベヤ53にて農作物Aが前傾姿勢(例えば前傾立ち姿勢等)で搬送され、その搬送途中で土除去手段61にて農作物Aの付着土が除去される。
【0046】
そして、ステップ63上に立った作業者は、搬送手段25にて左側方に向けて片側搬送中の所定量の農作物Aを後方に取り出すように持ち上げ、搬送手段25の近傍に配置された作業台62上に載せかえ、その後、作業台62上で所定量の農作物Aを結束部材にて束ね、その1つに束ねた農作物Aを圃場H上に或いは近くの搬送車の荷台上に置いていく。
【0047】
ここで、搬送手段25の搬送方向Xへの搬送速度がトラクタ2の車速より遅い値に設定されているため、搬送手段25の挟持搬送始端位置で、農作物Aが両搬送ベルト26,27の搬送始端部にて前方に押され、搬送方向X(例えば水平方向に対して例えば約30度をなす方向)と直交する方向に長手方向を有する前傾姿勢の状態となる。すなわち、農作物Aの長手方向が搬送方向Xと直交する方向に略一致した状態となる。また、複数の農作物Aが搬送方向Xに略隙間なく集積された状態となる。例えば農作物Aが搬送方向Xに略隙間なく集積された状態とは、搬送方向Xに隣り合う農作物A同士が互いに接触して集積された状態でもよく、搬送方向Xに隣り合う農作物Aが畝H1上の所定のピッチより接近してそのピッチより小さい隙間をもって集積された状態でもよい。
【0048】
そして、集積された前傾姿勢の農作物Aは、搬送手段25の右搬送ベルト26および左搬送ベルト27にて、前傾姿勢で集積された状態のまま斜め後上方の搬送方向Xに挟持搬送終端位置(農作物Aから右搬送ベルト26が離れる位置)まで挟持搬送され、その後、前方および下方のみから支持されて状態で左側方に水平搬送され、この搬送途中で作業台62に載せ換えられる。
【0049】
また、図6に示すように、例えば収穫作業開始時に、畝H1の一端部付近において、機体11の接地輪82の接地面がトラクタ2の車輪3の接地面より高い状態(上方に位置した状態)、すなわち例えばトラクタ2の車輪3が接地面である畝溝底面に接地しかつ機体11の接地輪82がその畝溝底面より高さ位置の高い接地面である地表面に接地した状態になると、機体11が自重で回動連結体14に対して上方向に所定量(補助接地輪81が畝溝底面に接地するまで)回動する。
【0050】
すなわち、3点リンクヒッチ部5のリンク6,7が下方向に回動するとともに、回動連結体14がトップリンク6に対して支持軸13を中心として下方向に回動し、かつ、機体11が回動連結体14に対して支軸15を中心として上方向に回動する。
【0051】
その結果、農作業機1は、図6の実線で示す状態となり、畝H1の一端位置においても畝H1の中間位置と同様、搬送手段25の両搬送ベルト26,27の搬送始端部にて農作物Aが適切にくわえ込まれ、かつ、掘取コンベヤ53にて農作物Aが適切に掘り取られる。
【0052】
図6の2点鎖線で示すように、回動連結体14を回動不能とした場合(トップリンク6にトップマスト12を直結して固定した場合)は、補助接地輪81が畝溝底面から離反し、図6の実線の場合と比べて掘取コンベヤ53の下端(掘取刃51の先端)がα(例えば約2cm)上昇する。なお、トラクタ2の走行により機体11の接地輪82が畝溝底面に接地すれば、図5に示されるように、掘取コンベヤ53の下端が車輪3および接地輪82がともに接地した畝溝底面と略同じ高さ位置に位置する。
【0053】
さらに、図7に示すように、例えば収穫作業終了時に、畝H1の他端部付近において、機体11の接地輪82の接地面がトラクタ2の車輪3の接地面より低い状態(下方に位置した状態)、すなわち例えばトラクタ2の車輪3が接地面である地表面に接地しかつ機体11の接地輪82がその地表面より高さ位置の低い接地面である畝溝底面に接地した状態になると、機体11が回動連結体14に対して下方向に所定量回動する。
【0054】
すなわち、3点リンクヒッチ部5のリンク6,7が下方向に回動するとともに、回動連結体14がトップリンク6に対して支持軸13を中心として上方向に回動し、かつ、機体11が回動連結体14に対して支軸15を中心として下方向に回動する。
【0055】
その結果、農作業機1は、図7の実線で示す状態となり、畝H1の他端位置においても畝H1の中間位置と同様、搬送手段25の両搬送ベルト26,27の搬送始端部にて農作物Aが適切にくわえ込まれ、かつ、掘取コンベヤ53にて農作物Aが適切に掘り取られる。
【0056】
図7の2点鎖線で示すように、回動連結体14を回動不能とした場合(トップリンク6にトップマスト12を直結して固定した場合)は、接地輪82が畝溝底面から離反し、図7の実線の場合と比べて掘取コンベヤ53の下端がβ(例えば約5cm)上昇する。
【0057】
なお、例えば作業終了後、農作業機1を運搬する場合、3点リンクヒッチ部5のリンク6,7を上方向に回動させることにより、農作業機1全体を持ち上げる。このとき、トップマスト12の下面部が回動連結体14の下方向回動規制部18に当接し、この下方向回動規制部18にて回動連結体14に対する機体11の下方向への必要以上の回動が規制される。
【0058】
上記一実施の形態によれば、搬送手段25の搬送速度がトラクタ2の車速より遅く、搬送手段25の両搬送ベルト26,27にて農作物Aが搬送方向Xと直交する方向に長手方向を有する状態でかつ搬送方向Xに略隙間なく集積された状態で搬送方向Xに挟持搬送されるため、両搬送ベルト26,27の挟持搬送終端位置で農作物Aが後方に倒れにくく、かつ、作業台62に載せかえる際に農作物Aを人力で集積する必要もなく、効率良く作業ができる。
【0059】
また、搬送手段25の搬送速度をトラクタ2の車速より遅い範囲内において調節できるため、農作物Aの栽培体系、収穫時期或いはトラクタ2の大きさ等に適切に対応することができる。
【0060】
さらに、機体11の接地輪82の接地面がトラクタ2の車輪3の接地面より高い状態になると、機体11が回動連結体14に対して上方向に回動し、機体11の接地輪82の接地面がトラクタ2の車輪3の接地面より低い状態になると、機体11が回動連結体14に対して下方向に回動するため、機体11の接地輪82の接地面とトラクタ2の車輪3の接地面との間に高低差が生じても、搬送手段25の搬送始端部および掘取コンベヤ53の下端部が所望位置から大きくずれるようなことがなく、搬送手段25にて農作物Aを適切に搬送できかつ掘取コンベヤ53にて農作物Aを適切に掘り取ることができる。
【0061】
なお、農作業機1は、農作物Aとしての根深葱等の長葱の収穫に最も適したものであるが、根深葱以外の他の農作物Aの収穫にも適用することができる。
【0062】
さらに、搬送手段25の搬送ベルト41は、平ベルトの外面に凸部を突設して形成したものには限定されず、例えば、図示しないが、凸部を有する波形ベルトにて形成したものでもよい。
【0063】
さらに、排土手段71の第2排土部73は、排土弾性板75にて構成されたものには限定されず、例えば、図示しないが、第1排土部72と同じように排土ディスクにて構成してもよい。
【0064】
また、排土ディスク74および排土弾性板75を共通の取付アーム76に取り付けた構成には限定されず、例えば、図示しないが、排土ディスク74および排土弾性板75をそれぞれ異なるアームに取り付けるようにしてもよい。
【0065】
なお、搬送手段25はその搬送速度をトラクタ2の車速より速くすることもできる。
【0066】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、機体の接地輪の接地面が走行車の車輪の接地面より高い状態になると、機体が回動連結体に対して上方向に回動し、機体の接地輪の接地面が走行車の車輪の接地面より低い状態になると、機体が回動連結体に対して下方向に回動するため、機体の接地輪の接地面と走行車の走行輪の接地面との間に高低差が生じても、搬送手段にて農作物を適切に搬送できる。
【0067】
請求項2記載の発明によれば、回動連結体の上方向回動規制部にて機体の上方向への回動を確実に規制でき、かつ、回動連結体の下方向回動規制部にて機体の下方向への回動を確実に規制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の農作業機の一実施の形態を示す側面図である。
【図2】同上農作業機の平面図である。
【図3】同上農作業機の排土手段による排土部分を示す図である。
【図4】同上農作業機の概略側面図である。
【図5】同上農作業機の概略側面図である。
【図6】同上農作業機の概略側面図である。
【図7】同上農作業機の概略側面図である。
【符号の説明】
1 農作業機
2 走行車であるトラクタ
3 車輪
5 3点リンクヒッチ部
6 トップリンク
10 3点連結部
11 機体
12 トップマスト
14 回動連結体
15 支軸
17 上方向回動規制部
18 下方向回動規制部
25 搬送手段
82 接地輪
H 圃場
A 農作物

Claims (2)

  1. 走行車の3点リンクヒッチ部に連結される3点連結部を有するとともに接地輪を有する機体と、
    この機体に設けられ、圃場に栽培された農作物を斜め後上方に搬送する搬送手段とを備え、
    前記機体の前記3点連結部のトップマストが、前記3点リンクヒッチ部のトップリンクに上下回動自在に取り付けられた回動連結体に左右方向の支軸を介して所定範囲内で回動自在に連結され、
    前記機体の前記接地輪の接地面が前記走行車の車輪の接地面より高い状態になると、前記機体が前記回動連結体に対して上方向に回動し、前記機体の前記接地輪の接地面が前記走行車の走行輪の接地面より低い状態になると、前記機体が前記回動連結体に対して下方向に回動する
    ことを特徴とする農作業機。
  2. 回動連結体は、機体の上方向への回動を規制する上方向回動規制部および前記機体の下方向への回動を規制する下方向回動規制部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
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