JP4389053B2 - 根菜収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、根菜収穫機に関し、特に根菜収穫機の掘起し刃に関するものである。
根菜としてニンジンを例にして従来の根菜収穫機の一例を以下説明する。従来のニンジン収穫機は、圃場においてニンジン収穫機の前進走行に伴い掘起し刃(ソイラ)でニンジン周辺の土をほぐし、引起し手段によりニンジンの茎葉を引起した後、挟持搬送ベルトでニンジンの茎葉を挟持した状態で引き抜いて後方へ搬送し、その搬送中に茎葉を切断する機械である。
そして、先端部を曲げて刃部を形成した掘起し刃を上下方向に揺動させ、ニンジンなどの根菜周辺の土をほぐす技術に関して、例えば下記の特許公開公報記載の発明が知られている。
特開2002−95325号公報
上記本出願人の発明の根菜収穫機で用いられる掘起し刃の先端部の刃部は常時土中を揺動する構成であるため、掘越し刃が上死点までくると、圃場の表面付近の深さの土を持ち上げ、この持ち上げた土が塊となって挟持搬送ベルト間に入り込み、ベルトがスリップなどの不具合が生じていた。
一方で掘起し刃の刃部を常時圃場の外側に出してニンジンを掘り起こす構成では、刃部にニンジンの茎葉が引っ掛かるという不具合が生じていた。
本発明の課題は、掘起し刃の土の掘り起し動作を改良することで、ニンジンなどの根菜の円滑な引き継ぎをさせるものでありながら、掘起し刃に茎葉が引っ掛かることを防止した掘起し刃付きの根菜収穫機を提供することである。
本発明の上記課題は次の解決手段で解決される。
すなわち、請求項1記載の発明は、走行車体と、該走行車体前進方向に向かって左側方に設けられ、進行方向に沿って根菜作物を下位から上位に向かって搬送する挟持搬送装置と、該挟持搬送装置(3)により搬送される根菜作物の茎葉を切断する茎葉切断装置(13)と、該茎葉切断装置(13)の下方に設けられ、茎葉切断装置(13)により切断された根菜作物の果肉部を搬送するベルトコンベアからなる残葉クリーナベルト(36)と該残葉クリーナベルト(36)と隙間をあけて設けられ残葉クリーナベルト(36)の搬送方向に対して傾斜した方向に回転軸がある残葉ローラ(37)からなり根菜作物の残葉が残葉クリーナベルト(36)と残葉ローラ(37)間の隙間を通り抜けることで残葉を処理する残葉処理装置(35)と、前記茎葉切断装置(13)より切断された根菜作物の果肉部を受けて前記残葉クリーナベルト(36)に案内する落下クッション(39)と、該落下クッション(39)の近傍に設けられ、該落下クッション(39)の傾斜角度を調整する回動弁(44)と、前記残葉処理装置(35)により残葉が処理された根菜作物を受け継いで前記走行車体(2)の前進方向に向かって左右方向に搬送する搬送コンベア(15)と、該搬送コンベア(15)から根菜作物を受け継いで前記走行車体(2)の前進方向に向かって後方に搬送する選別コンベア(16)と、前記残葉処理装置(35)の下方であって搬送コンベア(15)と選別コンベア(16)とに包囲された空間部に設けられ、残葉クリーナベルト(36)と残葉ローラ(37)間の隙間を通り抜けて残葉クリーナベルト(36)の搬送終端部から落下する残葉を受け、上方と一側面部が開放状態である排葉シュータ(42)と、前記残葉処理装置(35)の残葉クリーナベルト(36)の下方側のベルト部分に接触する位置に端部を配置し、残葉クリーナベルト(36)に付着した泥やゴミを剥ぎ落とすスクレーパ(43)と、前記走行車体(2)の前進方向に向かって右側方に設けられ、収穫した根菜作物を収容するコンテナ(6)を搭載するキャリア(7)と、前記走行車体(2)の前進方向に向かって左側方に設けられ、左側に開放可能なサブコンテナを兼ねた折りたたみ式のバランスウェイト(45)と、該挟持搬送装置の前側で複数の引起しラグ29aの周回により根菜の葉部を引起す引起し装置29と、前記挟持搬送装置の搬送始端部近傍には根菜収穫時に圃場内の根菜作物の両側の土を上下方向に揺動する一対の掘起し刃)とを備え、前記一対の掘起し刃は、設定軌跡で上下揺動する揺動アーム21bと連結する基部から前下り姿勢で前方に延びるアーム部8aと、該アーム部8aの先端部より下方に向かって延びる刃部8bとを形成し、前記掘起し刃が上下揺動下死点に位置するときは刃部8bの上端部分8c引起し装置29のラグ29aの周回軌跡の下端よりも下位に位置し、掘起し刃が上死点に位置する時は刃部8bの上端部分8cは引起し装置29のラグ29aの周回軌跡の下端よりも上位に位置するように構成した根菜収穫機である。
請求項2記載の発明は、前記一対の掘起し刃のアーム部8aより、刃部8bと反対方向に向かって刃部8bの上端部分8cを形成した請求項1記載の根菜収穫機である。
請求項1記載の発明によれば、圃場において走行車体の前進に伴い、地面に略接する位置を周回軌跡の下端とする引起し装置29のラグ29aが、地面付近まで垂れ下がっている根菜の茎葉を引起す一方で、掘起し刃で根菜周辺の土をほぐし、挟持搬送装置で根菜の茎葉を挟持した状態で引き抜いて後方へ搬送する。
掘起し刃が上死点に位置するときは刃部8bの上端部8cは引起し装置29の周回軌跡の下端よりも上位に位置する。すなわち、圃場面より外に突出する位置まで上昇することで、堀起し刃が持ち上げた土を良くほぐすことができるため、塊となって挟持搬送装置間に入り込むことを防止することができる。従って、挟持搬送装置が根菜作物を挟持しやすくなり、より円滑に挟持搬送することが可能になる。
また、前記堀起し刃(8)が上下揺動下死点に位置する時は刃部(8b)の上端部(8c)は引起し装置(29)の周回軌跡の下端Pよりも下位に位置する。すなわち、圃場内に沈降することで、確実に根菜の堀起し作業をすることができ、かつ、刃部(8b)に茎葉が引っ掛かるという不具合が生じない。
更に、排葉シュータ(42)は上方と一側面部が開放状態であるので、随時排葉シュータ(42)内の残葉を外部に排出することができる。また、スクレーパ(43)を設けたことにより、残葉クリーナベルト(36)に付着した泥やゴミをスクレーパ(43)により剥ぎ落とすことができる。そして、走行車体(2)の左側方にサブコンテナを兼ねた折り畳み自在なバランスウエイト(45)を設けたことにより、走行車体(2)の右側方にキャリア(7)に作物を充填したコンテナ(6)を搭載しても、バランスウエイト(45)を左側に開くことで機体の左右のバランスを安定させることができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の効果に加えて、掘起し刃の刃部8bの上端部分8cは根菜作物の下葉や垂れた葉を持ち上げ、根菜を挟持搬送装置に引き継ぎ易くなり、根菜の収穫作業性が従来技術に比較して良くなる。
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1に本発明の実施の形態の根菜収穫機の平面図を示し、図2に図1の根菜収穫機の側面図を示し、図3に図2の要部拡大図を示し、図4に図1の根菜収穫機の正面図を示す。なお、本明細書では根菜収穫機の前進方向を前方向、後退方向を後方向、前進方向に向かって左右をそれぞれ左右方向という。
図1〜図4に示す根菜収穫機により、根菜野菜として、ニンジンを収穫する場合について説明する。図1〜図4に示す本実施例の根菜収穫機は、機体走行用のクローラ1a、1bを左右一対装備した車体2の左側方に、野菜を挟持して後側斜め上方に搬送して圃場から野菜を引き抜き搬送する挟持搬送装置3を設け、車体2の右側方に、収穫した野菜を収容したコンテナ6を複数個前後方向に列状に積載するキャリヤ7を設けた根菜収穫機である。
前記左右のクローラ1a、1bのうち挟持搬送装置3を設けたクローラ1aの前方位置に接地輪9を車体2の前部に取付けており、この接地輪9は上下動可能な構成である。また、挟持搬送装置3の始端部下方位置に土中を進行して土をほぐすソイラ8を設けている。
さらに、車体2の前部低位置に走行ミッション装置10を設け、該走行ミッション装置10から左右両側に延長して設けているホイールシャフトの駆動スプロケット11に、左右一対のクローラ1a、1bを巻回して走行可能に構成している。そして、前記走行ミッション装置10は、車体2に搭載しているエンジンに伝動可能に連結して、変速装置、サイドクラッチ、サイドブレーキ等を内装して、前記クローラ1a、1bを伝動する構成としている。
また、車体2は、図1に示す平面視で分かるように、左右の中間位置の前部に操縦座席4を配置して設け、その左側から後部、更には、右側のスペースを利用して、挟持搬送装置3、縦引起し装置28、横引起し装置29や一連の処理搬送装置である肩揃えベルト12、葉茎切断装置13、排葉ベルト14、収穫野菜処理装置5(搬送コンベヤ15、選別コンベヤ16)、コンテナ6を載置するコンテナ台17、車体2の右側に沿わせたキャリヤ7を配置してニンジンの収穫機を構成している。
縦引起し装置28には多数の引起しラグ28aを設け、引起しラグ28aが前後方向に周回し、作物の左右方向に垂れている茎葉を引き起こすよう構成している。横引起し装置29には多数の引起しラグ29aを設け、引起しラグ29aが左右方向に周回し、作物の前後方向に垂れている茎葉を引き起こすよう構成している。
挟持搬送装置3は、左右一対の挟持ベルト3a、3bからなり、始端部側を先端の左右に軸架した遊動プーリ18に巻回し、終端部側を左右の駆動プーリ19に巻回して構成している。そして、挟持搬送装置3は車体2の左側において、搬送始端部を前方低位置の地面近くに臨ませ、搬送終端部を後方高部に位置させて、側面視において傾斜状態に設け、前記駆動プーリ19から伝動する構成としている。本実施例の場合、縦引起し装置28と横引起し装置29を備えた挟持搬送装置3は、後部を車体2に一体として接続し、後方下方に向けて延長した機体フレーム31に強固に連結支持し、機体フレーム31の後部を回動支点32に上下回動して昇降自由に調節し、挟持ベルト3a、3bの搬送始端部が上下方向に移動して、前記搬送始端部の高さ位置を調節できる構成である。
そして、挟持搬送装置3は、搬送始端部において、左右一対の挟持ベルト3a、3bでニンジンの葉茎部の基部(ニンジン果肉部の肩に近い部分)を挟持して、車体2の前進作用と上方への搬送力とによって圃場面から引き抜きながら、吊り下げ状態で上方及び後方に搬送して収穫する構成としている。そして、挟持搬送装置3は、図1の平面図で分かるように、一側(左側)のクローラ1a上方に位置し、図2の側面図に示したように、上記クローラ1aの前端部より前方下方に延長して圃場面に接近させて構成している。
そして、ソイラ(掘起し刃)8は、図4に示すように、上記左右一対の挟持ベルト3a、3bの搬送始端部分の下方において、その挟持ベルト3a、3bが挟持する土中のニンジンの両側に位置させるように左右一対設けられ、周辺土壌を抱き込んで振動する形状にして後部を横軸に支持して振動するように架設している。この場合、ソイラ8は、図2に示すように、後部の振動器20からクランクロット21aと揺動アーム21bを介して振動動力が伝達される構成とし、挟持搬送装置3の機枠22に固定支持され、前記挟持搬送装置3と一体となって土中と、その上方との上下に位置調節ができる構成となっている。
一対のソイラ8は、図5(図5(a)は正面図、図5(b)は側面図、図5(c)は平面図)に示すように、予め設定した軌跡で揺動する揺動アーム21bに基部を連結するアーム部8aと該アーム部8aの先端部から圃場側に向かって屈曲形成する刃部8bとからそれぞれ構成され、一対の刃部8bは先端に向かってそれぞれ互い接近する方向に緩やかに曲げた形状を有する。
そのため、一対のソイラ8は、圃場内の根菜に刃部8bの先端が直接当接しにくい構成でありながら、根菜の周囲の土を良くほぐす作用を有するので、根菜の引き抜き性能が従来より良くなる。
また、ソイラ8のアーム部8aと刃部8bを一体的に形成したので、別体物を接続する場合に比較して強度が増す。また、ソイラ8を一体的に作製できるので、刃部8bの曲がりを容易に加工できるため安価に作業性のよいソイラ8を作ることができる。
さらに、前記アーム部8aの先端部の刃部8bとの接続部において刃部8bとは反対方向に向かって刃部8bの上端部分8cを形成している。刃部8bの上端部分8cはソイラ8を振動させた際に、地中から地上に少し出入りする。そのため、根菜の垂れた葉や下葉を持ち上げることができ、根菜の葉を挟持搬送装置3の引き抜きベルト3a、3bに案内しやすくするとともに、前記刃部8bの上端部分8cがないソイラ8に比べて土抜け性が良くなる。
また、掘起し刃8が上死点に位置するとき(図3の実線位置)は刃部8bの上端部8cは横引起し装置29の引起しラグ29aの周回軌跡の下端Pよりも上位に位置する。すなわち、圃場面より外に突出する位置まで上昇することで、堀起し刃8が持ち上げた土を良くほぐすことができるため、塊となって引き抜きベルト3a、3b間に入り込むことを防止することができる。従って、引き抜きベルト3a、3bが根菜作物を挟持しやすくなり、より円滑に挟持搬送することが可能になる。
また、前記堀起し刃8が上下揺動下死点(図3の点線位置)に位置する時は刃部8bの上端部8cは引起し装置29の周回軌跡の下端Pよりも下位に位置する。すなわち、圃場内に沈降することで、確実に根菜の堀起し作業をすることができ、かつ、刃部8bに茎葉が引っ掛かるとう不具合が生じない。
肩揃えベルト12は、挟持ベルト3a、3bの終端部分の下方に配置して略水平状に設け、左右一対の挟持ベルト3a、3bから搬送途中のニンジンを受け継いで後方に搬送する構成を備えている。この場合、肩揃えベルト12は、一対のベルトからなり、挟持ベルト3a、3bとの関係でニンジンを上方に移動して肩部を揃えながら挟持して車体2の後方に搬送する構成としている。
そして、葉茎切断装置13は、図1に仮想線で示すように、左右一対の円板状の切断刃からなり、上記肩揃えベルト12のすぐ後に軸架して設け、上側のタッピングベルト26に挟持されて吊り下げ状態で供給されたニンジンの葉茎の基部を切断する構成としている。
葉茎切断装置13の下方には図6の斜視図に示すように残葉処理装置35が設けられている。残葉処理装置35は残葉クリーナベルト36と残葉ローラ37などから構成される。葉茎切断装置13で葉茎部を切断され、果肉部は残葉クリーナベルト36上に落下クッション39を経由して落下する。残葉クリーナベルト36上に落下したニンジンは搬送されながら該ベルト36上に該ベルト36とは隙間をあけて設けられたベルト搬送方向に対して傾斜した方向に回転軸が有る残葉ローラ37により搬送コンベヤ15に向けてニンジンが搬送される。一方、残葉クリーナベルト36上には残葉が残っており、残葉は該ベルト36と残葉ローラ37の隙間を通り抜けて、ベルト36の反転部に達すると下方の排葉シュータ42に落下する。排葉シュータ42は上方と一側面部が開放状態であるので、随時排葉シュータ42内の残葉を外部に排出することができる。
また、残葉クリーナベルト36の下方側のベルト部分に接触する位置に端部を配置したスクレーパ43を排葉シュータ42に近い位置か遠い位置のいずれかに取り付けてある。従って残葉クリーナベルト36に付着した泥やゴミをスクレーパ43により剥ぎ落とすことができる。なお、落下クッション39の傾斜角度を調整する回動弁44が落下クッションの近傍に設けられている。
搬送コンベヤ15は、前記残葉処理装置35から受け継いだニンジンの果肉部を横方向(右方向)へ搬送し、つぎの選別コンベヤ16の始端部に供給する構成としている。
そして、選別コンベヤ16は、図1に示すように、始端部で受け継いだニンジンを後方に搬送して後端部から、後方のコンテナ台17上のコンテナ6に供給する関係位置に構成している。
座席27は、図1に示すように、上記選別コンベヤ16の側方(右側)に補助作業者が座るように設け、選別コンベヤ16上を送られてくるニンジンを補助作業者が目視によって不良品を選り分けて良品を前述のようにコンテナ6に収穫する構成としている。また、キャリヤ7は、図1に示すように、車体2の右側に添わせて前後方向に設け、ニンジンを充填したコンテナ6を搭載できる構成としている。また、縦引起し装置28と横引起し装置29は地面に倒伏状態となった葉茎部分を横方向(左右方向)と縦方向(前後方向)に引き起こして葉茎部分を一対の挟持ベルト3a、3bに挟持し易くする機能を有する。
また、機体の右側方の座席27に補助作業者が座った場合あるいはキャリア7にコンテナ6を搭載した場合に、機体左側方に設けられた折りたたみ式のバランスウェイト45を開いて機体の左右のバランスが安定するようにする。このバランスウェイト45はサブコンテナを兼ねたものである。
つぎに、根菜収穫機の作用について説明する。
まず、根菜収穫機は、エンジンを始動して、上述した収穫作業の開始にあたり、オペレータはソイラ8側にあるクローラ1aの前方位置に軸架している接地輪9を下降操作して接地し、作業を開始する。機体2の回転各部を駆動しながら挟持搬送装置3の堀取り高さ(引き抜き位置)を予め設定し、クローラ1a、1bを伝動して車体2を圃場内で前進させながらニンジンの収穫作業を開始する。この場合、ソイラ8は、挟持搬送装置3と一体に下降して先端部分が土中に陥没(図2参照)することになる。
そして、圃場に植えられているニンジンは、前部で地面に接するような低い位置から前進方向に突出して上方へ回転している縦引起し装置28の作用圏内に達した葉茎部分が倒伏状態から上方に誘導案内され、更に、横引起し装置29の作用を受けて引き起こされる。続いて、ソイラ8は、土中で振動を続けながら車体2の前進につれてニンジンの側部に達し、周囲の土壌を振動によって柔らかくし、引き抜き易い状態にして、そのニンジンを挟持ベルト3a、3bの始端部が挟持して上方へ引き抜き作用をする。
このようにして、ニンジンは、左右一対の挟持ベルト3a、3bに挟持されて上方に搬送され、肩揃えベルト12に達して持ち換えられ、後方に搬送方向が変更され、タッピングベルト26に達して受け継ぎ搬送されながら、葉茎切断装置13によって葉茎と果肉部とが切断される。
そして、落下したニンジン(果肉部)は、残葉クリーナベルト36で果肉部に残葉があれば残葉処理作用を受けた後、搬送コンベヤ15上に達し、車体2に対して横方向(右方向)に送られながら選別コンベヤ16に受け継ぎ供給される。
そして、ニンジンは、選別コンベヤ16上を搬送される過程で座席27に座った補助作業者(選別作業者)によって不良品の選り分けが行われ、選別コンベヤ16の終端部から良品のみがコンテナ6に充填される。
以上のように収穫作業を続け、ニンジンを収穫したコンテナ6が満杯になると、補助作業者(選別作業者)は、まず、コンテナ6をキャリヤ7側に移動し、空のコンテナ6を交換する。
このようにして、ニンジンの収穫作業は、連続的に行うものである。
本発明は、根菜収穫機として作物の収穫作業に利用し得る。
本発明の実施例の根菜収穫機の平面図を示す。 図1の根菜収穫機の側面図を示す。 図2の要部側面図である。 図1の根菜収穫機の正面図を示す。 図1の根菜収穫機の掘起し刃(ソイラ)(図5(a)は正面図、図5(b)は側面図、図5(c)は平面図))である。 図1の根菜収穫機の残葉処理装置の斜視図を示す。
符号の説明
1a、1b クローラ 2 走行車体
3 挟持搬送装置 3a、3b 挟持ベルト
4 操縦席 5 収穫野菜処理装置
6 コンテナ 7 キャリヤ
8 堀起し刃(ソイラ) 8a アーム部
8b 刃部 8c 上端部分
9 接地輪 10 走行ミッション装置
11 駆動スプロケット 12 肩揃えベルト
13 葉茎切断装置 14 排葉ベルト
15 搬送コンベヤ 16 選別コンベヤ
17 コンテナ台 18 遊動プーリ
19 駆動プーリ 20 振動器
21a クランクロット 21b 揺動アーム
22 機枠 26 タッピングベルト
27 座席 28 縦引起し装置
29 横引起し装置 28a、29a 引起しラグ
31 機体フレーム 32 回動支点
35 残葉処理装置 36 クリーナベルト
37 残葉ローラ 39 落下クッション
42 排葉シュータ 43 スクレーパ
44 回動弁 45 バランスウェイト

Claims (2)

  1. 走行車体と、
    該走行車体前進方向に向かって左側方に設けられ、進行方向に沿って根菜作物を下位から上位に向かって搬送する挟持搬送装置と、
    該挟持搬送装置(3)により搬送される根菜作物の茎葉を切断する茎葉切断装置(13)と、
    該茎葉切断装置(13)の下方に設けられ、茎葉切断装置(13)により切断された根菜作物の果肉部を搬送するベルトコンベアからなる残葉クリーナベルト(36)と該残葉クリーナベルト(36)と隙間をあけて設けられ残葉クリーナベルト(36)の搬送方向に対して傾斜した方向に回転軸がある残葉ローラ(37)からなり根菜作物の残葉が残葉クリーナベルト(36)と残葉ローラ(37)間の隙間を通り抜けることで残葉を処理する残葉処理装置(35)と、
    前記茎葉切断装置(13)より切断された根菜作物の果肉部を受けて前記残葉クリーナベルト(36)に案内する落下クッション(39)と、
    該落下クッション(39)の近傍に設けられ、該落下クッション(39)の傾斜角度を調整する回動弁(44)と、
    前記残葉処理装置(35)により残葉が処理された根菜作物を受け継いで前記走行車体(2)の前進方向に向かって左右方向に搬送する搬送コンベア(15)と、
    該搬送コンベア(15)から根菜作物を受け継いで前記走行車体(2)の前進方向に向かって後方に搬送する選別コンベア(16)と、
    前記残葉処理装置(35)の下方であって搬送コンベア(15)と選別コンベア(16)とに包囲された空間部に設けられ、残葉クリーナベルト(36)と残葉ローラ(37)間の隙間を通り抜けて残葉クリーナベルト(36)の搬送終端部から落下する残葉を受け、上方と一側面部が開放状態である排葉シュータ(42)と、
    前記残葉処理装置(35)の残葉クリーナベルト(36)の下方側のベルト部分に接触する位置に端部を配置し、残葉クリーナベルト(36)に付着した泥やゴミを剥ぎ落とすスクレーパ(43)と、
    前記走行車体(2)の前進方向に向かって右側方に設けられ、収穫した根菜作物を収容するコンテナ(6)を搭載するキャリア(7)と、
    前記走行車体(2)の前進方向に向かって左側方に設けられ、左側に開放可能なサブコンテナを兼ねた折りたたみ式のバランスウェイト(45)と、
    該挟持搬送装置の前側で複数の引起しラグ29aの周回により根菜の葉部を引起す引起し装置29と、
    前記挟持搬送装置の搬送始端部近傍には根菜収穫時に圃場内の根菜作物の両側の土を上下方向に揺動する一対の掘起し刃)と
    を備え、
    前記一対の掘起し刃は、設定軌跡で上下揺動する揺動アーム21bと連結する基部から前下り姿勢で前方に延びるアーム部8aと、該アーム部8aの先端部より下方に向かって延びる刃部8bとを形成し、前記掘起し刃が上下揺動下死点に位置するときは刃部8bの上端部分8c引起し装置29のラグ29aの周回軌跡の下端よりも下位に位置し、掘起し刃が上死点に位置する時は刃部8bの上端部分8cは引起し装置29のラグ29aの周回軌跡の下端よりも上位に位置するように構成したことを特徴とする根菜収穫機。
  2. 前記一対の掘起し刃のアーム部8aより、刃部8bと反対方向に向かって刃部8bの上端部分8cを形成したことを特徴とする請求項1記載の根菜収穫機。
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