JP4344506B2 - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路装置の製造技術に関し、特に、半導体集積回路装置に含まれる配線間の電気的導通不良を防ぐ手段に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、特開平10−125782号公報には、半導体基板上に形成された層間絶縁膜に接続孔または溝を形成した後、熱処理によって層間絶縁膜の脱ガスを行うことにより、高圧リフロー法によってその接続孔または溝に配線材料を埋め込む際に、良好な埋め込みを可能とする技術が開示されている。
【0003】
また、特開平7−86401号公報には、下層から高融点金属膜、Al(アルミニウム)合金膜および高融点金属膜を積層して配線膜を形成する際に、Al合金膜の成膜温度を上層の高融点金属膜の成膜温度よりも高くすることにより、Al合金膜からのヒロック(突起)の発生および配線抵抗の増加を防ぐ技術が開示されている。
【0004】
また、特開2001−196453号公報には、層間絶縁膜に形成された比較的アスペクト比の高い接続孔内にAl合金膜を埋め込む際に、その接続孔内および層間絶縁膜上に第1のAl合金膜を形成し、続いて、その接続孔を酸化シリコン膜で埋め込み、第1のAl合金膜および酸化シリコン膜上に350℃以下の低温でのスパッタリング法により第2のAl合金膜を形成した後、第1および第2のAl合金膜をパターニングして配線を形成することにより、接続孔内でのボイドの発生およびAl合金膜表面でのウィスカーの発生を抑制する技術が開示されている。
【0005】
また、特開2001−135722号公報には、層間絶縁膜に形成された接続孔内にAlを主成分とする合金膜を埋め込み、その合金膜をパターニングして配線を形成する際に、まずAl粒子の流動が生じ得る温度以上かつ前記合金膜の融点以下の第1温度で半導体基板を加熱しながら前記合金膜の一部となる第1の合金膜を層間絶縁膜上に堆積し、その第1の合金膜で接続孔を埋め込み、次いで、第1の合金膜上に前記第1温度以下かつ第1の合金膜中のAl合金結晶粒が成長しない程度の低温の第2温度で半導体基板を冷却しながら前記合金膜の一部となる第2の合金膜を層間絶縁膜上に堆積した後、第1および第2の合金膜をパターニングすることによって、表面の平坦性を確保された配線を形成する技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、半導体集積回路装置における配線形成技術について検討している。その中で、本発明者は、以下のような課題を見出した。その課題について、図20〜25を用いて説明する。
【0007】
たとえば、図20に示すように、層間絶縁膜101上にAlを主成分とする配線102を形成した後、層間絶縁膜101および配線102上に層間絶縁膜103を形成する。続いて、層間絶縁膜103に配線102に達する接続孔104を形成する。次いで、後の工程で形成するバリア導体膜の接続孔内での層間絶縁膜103との密着性の向上とを目的として、加熱により層間絶縁膜103に対して脱ガス処理を施し、層間絶縁膜103に吸着された水分などを除去する。この時、配線102を形成しAlを主成分とする薄膜の成膜温度よりその脱ガス処理時の温度が高いと、配線102を形成しAlを主成分とする薄膜が流動化し、流動化した薄膜の一部(アルミニウム102A)が接続孔104内へ噴出してしまう場合がある。すなわち、図21に示すように、流動化したAlが膨張して接続孔104内の一部に隆起する状態となる。このように流動化した薄膜の一部が接続孔104内へ隆起した状態のまま、以降の工程を継続すると、加熱または冷却によってその薄膜の一部が再度流動し、膨張したAlが収縮する状態なる。これに起因して、図22に示すように、接続孔104内に形成されるプラグ104Aと配線102との間で空隙104Bが生じ、接続不良が発生してしまう問題がある。また、そのプラグ104Aと配線102とが電気的導通が取れたとしても、半導体集積回路装置が設計値通りの特性を実現できなくなってしまう問題がある。
【0008】
また、図23は、配線102を形成し、Alを主成分とする薄膜の成膜温度より層間絶縁膜103の脱ガス処理時の温度を低くした場合における、その脱ガス処理工程以降の工程における問題点を説明するものである。層間絶縁膜103の脱ガス工程後、接続孔104の内部を含む層間絶縁膜103上にバリア導体膜となるTi(チタン)膜105およびTiN(窒化チタン)膜106を順次下層より堆積する。ここで、層間絶縁膜103の脱ガス工程において、層間絶縁膜103から十分に水分などが除去されていない場合、および上記脱ガス工程時の温度よりTiN膜106の成膜温度の方が高い場合には、TiN膜106の成膜中の加熱により接続孔104の底部より脱ガスし、接続孔104の底部におけるTiN膜106の膜質およびカバレッジが低下し、バリア導体膜のバリア性が低下してしまう問題がある。
【0009】
図24は、接続孔104の底部におけるバリア導体膜のバリア性が低下した状態のままその後の工程(図23に続く工程)を継続した場合を説明するものである。TiN膜106を堆積後、たとえばCVD法により接続孔104を埋め込むW(タングステン)膜をTiN膜106上に堆積する。なお、このW膜については、説明のために図24中での図示は省略する。この時、W膜の成膜に用いられる成膜ガス中に含まれるWF6ガスは、接続孔104の底部のTiN膜106の膜質およびカバレッジが低下した部分からTi膜105に達する。Ti膜105に達したWF6ガスは、Ti膜105と反応してTiF4ガスを生成する。このTiF4ガスが生成されることによって、接続孔104の底部周辺に空隙107が形成されてしまう。すなわち、W膜とAl配線102との間のバリア導体膜であるTi膜105がWF6ガスと反応してTiF4ガスとなるために、Ti膜105が不足した状態となり、空隙が形成され、W膜とAl配線102との間で導通不良に至ってしまう。
【0010】
図25は、配線102を形成し、Alを主成分とする薄膜の成膜温度より層間絶縁膜103の脱ガス処理時の温度を低くし、層間絶縁膜103の脱ガス工程において、層間絶縁膜103から十分に水分などが除去されている場合における、上記TiN膜106の成膜工程について説明するものである。TiN膜106の成膜時において、配線102を形成し、Alを主成分とする薄膜の成膜温度よりTiN膜106の成膜温度を低くした場合でも、その温度差が小さい場合には、図20を用いて前述したアルミニウム102Aと同様のアルミニウム102Aが接続孔104内へ噴出してしまう問題がある。
【0011】
本発明の目的は、Alを主成分とする配線の上層に形成された層間絶縁膜に、その配線に達する接続孔を形成し、その接続孔内にプラグを形成する工程において、プラグと配線とを確実に接続できる技術を提供することにある。
【0012】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0014】
すなわち、本発明は、半導体基板上にアルミニウムを主成分とする第1導電性膜を第1温度で形成する工程と、前記第1導電性膜をパターニングして配線を形成する工程と、前記絶縁膜に前記配線に達する孔部を形成した後、前記半導体基板を第2温度で加熱し、前記絶縁膜の脱ガス処理を行う工程と、前記孔部の側面および底面に第2導電性膜を第3温度で形成する工程とを含むものであり、前記第1温度は前記第2温度以上であり、前記第2温度は前記第3温度以上であり、前記第3温度は前記第1温度より低いものである。
【0015】
また、本発明は、半導体基板上にアルミニウムを主成分とする第1導電性膜を第1温度で形成する工程と、前記第1導電性膜をパターニングして配線を形成する工程と、前記絶縁膜に前記配線に達する孔部を形成した後、前記半導体基板を第2温度で加熱し、前記絶縁膜の脱ガス処理を行う工程と、前記孔部の側面および底面に第2導電性膜を第3温度で形成する工程とを含むものであり、前記第1温度は前記第2温度以上であり、前記第2温度は前記第3温度以上であり、前記第3温度は100℃以上であり且つ前記第1温度より50℃以上低いものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0017】
(実施の形態1)
本実施の形態1の半導体集積回路装置は、たとえばCMIS(Complementary MIS)トランジスタを有するものであり、図1はそのCMISトランジスタの製造工程を説明するための要部拡大平面図の一例であり、図2は図1中のA−A線の断面図を示している。本実施の形態1では、CMISトランジスタが、2つのpチャネル型MISFIT(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)および2つのnチャネル型MISFETを有し、X、Y方向に沿って配置される構成について例示する。以下、本実施の形態1の半導体集積回路装置の製造方法を説明する。
【0018】
まず、たとえば比抵抗が10Ωcm程度の単結晶シリコンからなる半導体基板1を850℃程度で熱処理して、その主面(素子形成面)に膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜(パッド酸化膜)を形成する。次いで、この酸化シリコン膜の上に膜厚120nm程度の窒化シリコン膜をCVD(Chemical Vapor Deposition)法で堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングで素子分離領域の窒化シリコン膜と酸化シリコン膜とを除去する。この酸化シリコン膜は、後の工程で素子分離溝の内部に埋め込まれる酸化シリコン膜をデンシファイ(焼き締め)する時などに基板に加わるストレスを緩和する目的で形成される。また、窒化シリコン膜は酸化されにくい性質を持つので、その下部(活性領域)の基板表面の酸化を防止するマスクとして利用される。
【0019】
続いて、窒化シリコン膜をマスクにしたドライエッチングで素子分離領域の半導体基板1に深さ350nm程度の溝を形成した後、エッチングでその溝の内壁に生じたダメージ層を除去するために、半導体基板1を1000℃程度で熱処理して溝の内壁に膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜を形成する。
【0020】
続いて、たとえば絶縁膜としてCVD法にて半導体基板1上に酸化シリコン膜3を堆積した後、この酸化シリコン膜3の膜質を改善するために、半導体基板1を熱処理して酸化シリコン膜3をデンシファイ(焼き締め)する。その後、窒化シリコン膜をストッパに用いたCMP(Chemical Mechanical Polishing)法でその酸化シリコン膜を研磨して溝の内部に残すことにより、表面が平坦化された素子分離領域を形成する。
【0021】
次いで、半導体基板1にp型の導電型を有する不純物(たとえばB(ホウ素))およびn型の導電型を有する不純物(たとえばP(リン))をイオン打ち込みした後、半導体基板1に約1000℃の熱処理を施すことにより上記不純物を拡散させることによって、p型ウェル4およびn型ウェル5を形成する。半導体基板1には、p型ウェル4およびn型ウェル5の主表面である活性領域An、Apが形成され、これらの活性領域は酸化シリコン膜3が埋め込まれた素子分離領域によって囲まれている。
【0022】
次に、たとえばフッ酸系の洗浄液を用いて半導体基板1(p型ウェル4およびn型ウェル5)の主面をウェット洗浄した後、約800℃の熱酸化によりp型ウェル4およびn型ウェル5のそれぞれの表面に膜厚6nm程度の清浄な酸化膜からなるゲート絶縁膜6を形成する。この時、このゲート絶縁膜6を酸窒化シリコン膜(SiON膜)によって形成しても良い。これにより、ゲート絶縁膜6中における界面準位の発生を抑制することができ、また、同時にゲート絶縁膜6中の電子トラップも低減することができるので、ホットキャリア耐性を向上させることが可能となる。これにより、pチャネル型MISFETおよびnチャネル型MISFETの動作信頼性を向上させることが可能となる。
【0023】
続いて、たとえばCVD法にて、ゲート絶縁膜6の上部に導電体膜として膜厚100nm程度の低抵抗多結晶シリコン膜を堆積する。続いて、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングによりその多結晶シリコン膜をパターニングすることにより、ゲート電極7を形成する。このゲート電極7は、たとえばn型の低抵抗多結晶シリコン膜上に、窒化チタン(TiN)や窒化タングステン(WN)等のようなバリア金属膜を介してタングステン(W)等のような金属膜を下層から順に堆積することで形成する、いわゆるポリメタル構造としてもよい。このバリア金属膜は、低抵抗多結晶シリコン膜上にタングステン膜を直接積み重ねた場合に、その接触部に製造プロセス中の熱処理によりシリサイドが形成されてしまうのを防止する等の機能を有している。ポリメタル構造とすることによりゲート電極7の抵抗を低減させることができ、ゲートアレイの動作速度を向上させることができる。また、ゲート電極7を低抵抗多結晶シリコン膜上にタングステンシリサイド等のようなシリサイド膜を堆積させてなる、いわゆるポリサイド構造としても良い。ゲート電極7の長手方向両端部(活性領域An、Apの外周の分離領域と重なる位置)には幅広部が形成されており、ここに上層配線との接続孔が配置される。ゲート電極7は、互いに等しい寸法で同一のフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によるパターニング工程で形成されているものであり、特に限定されるものではないが、そのゲート長は、たとえば0.13μm程度である。
【0024】
次に、図3および図4に示すように、たとえば半導体基板1上に窒化シリコン膜を堆積する。続いて、その窒化シリコン膜を異方的にエッチングすることにより、サイドウォールスペーサを形成する。続いて、p型ウェル4にn型の導電型を有する不純物(たとえばPまたはAs(ヒ素))をイオン注入することによりn型半導体領域(ソース、ドレイン)9Nを形成し、n型ウェル5にp型の導電型を有する不純物(たとえばB)をイオン注入することによりp型半導体領域(ソース、ドレイン)9Pを形成する。ここまでの工程により、本実施の形態1のCMISゲートアレイを形成する基本セルKCと、その基本セルKCを形成するpチャネル型MISFETQpおよびnチャネル型MISFETQnとを形成することができる。ただし、基本セルKCの構成は前記したものに限定されるものではなく種々変更可能である。たとえば1個の基本セルKC内に相対的にゲート幅の小さいMISFETと相対的にゲート幅の大きいMISFETとを配置する等、1個の基本セルKC内にゲート電極寸法の異なるMISFETを配置しても良い。これにより、たとえば駆動電流の大きなMISFET(ゲート幅が相対的に大きなMISFET)で構成される論理回路の入力に駆動電流の小さなMISFET(ゲート幅が相対的に小さなMISFET)を接続したい場合に、それを短い配線経路で実現できる。
【0025】
上記p型半導体領域9Pのうち、互いに平行に隣接するゲート電極7間の中央のp型半導体領域9Pは、2個のpチャネル型MISFETQpに共有の領域となっている。なお、ホットキャリアを抑制すべく、p型半導体領域9Pを、そのMISFETのチャネル側に配置された低不純物濃度領域と、それに電気的に接続されチャネルから低不純物濃度領域分だけ離間した位置に、サイドウォールスペーサをマスクとして、n型の導電型を有する不純物(たとえばPまたはAs)をイオン注入することにより形成された高不純物濃度領域とで構成する、いわゆるLDD(Lightly Doped Drain)構造としても良い。また、ソース・ドレイン間のパンチスルーを抑制すべく、p型半導体領域9Pのチャネル側端部近傍において半導体基板1の主面から所定の深さ位置にp型半導体領域9Pとは導電型の異なる半導体領域を設けても良い。pチャネル型MISFETQpと同様に、nチャネル型MISFETQnについても、基本セルKCの中央のn型半導体領域9Nは、2個のnチャネル型MISFETQnに共有の領域となっている。なお、nチャネル型MISFETQnの場合もpチャネル型MISFETQpと同様に、LDD構造としても良いし、パンチスルーを抑制するためのp型の半導体領域を設ける構造としても良い。
【0026】
次に、図5および図6に示すように、半導体基板1上に酸化シリコン膜を堆積することによって層間絶縁膜11を形成した後、その層間絶縁膜11の表面をCMP法によって研磨し平坦化する。続いて、たとえば図示しないフォトレジスト膜をマスクとして層間絶縁膜11をドライエッチングすることによって、n型半導体領域(ソース、ドレイン)9N、p型半導体領域(ソース、ドレイン)9Pおよびゲート電極7に達する接続孔12を形成する。接続孔12は、ゲート電極7の幅広部、p型半導体領域9Pおよびn型半導体領域9Nに重なるように配置されている。ここには基本セルKCに接続可能な全ての接続孔12を例示している。実際には製品毎に接続孔12の配置が異なる場合がある。各接続孔12の底部からは、ゲート電極7の幅広部、p型半導体領域9Pまたはn型半導体領域9Nの一部が露出されている。ゲートアレイでは、上記のように複数の基本セルKCのパターンが共通パターンとして半導体基板1に作り込まれている。そして、この複数の基本セルKC間をホールパターン(接続孔12やビアホール)および配線によって接続することにより所望の論理回路を形成する。すなわち、ホールパターンと配線とのレイアウトの仕方によって種々の論理回路を形成することが可能になっている。
【0027】
次いで、層間絶縁膜11の上部に、たとえばスパッタリング法にて膜厚10nm程度のTi膜および膜厚100nm程度のTiN膜を順次堆積する。この時、そのTi膜およびTiN膜は接続孔12の内部にも堆積される。続いて、半導体基板1に約500℃〜700℃で約1分間の熱処理を施すことにより、Ti膜とTiN膜との積層膜からなるバリア導体膜14を形成する。
【0028】
次に、バリア導体膜14の上部に、たとえばCVD法(化学気相的成膜手段)により接続孔12の内部を埋め込むW(タングステン)膜15を堆積する。続いて、バリア導体膜14およびW膜15に対して、層間絶縁膜11の表面が現れるまでエッチバックもしくはCMP等の研磨を施すことにより、接続孔12の外部のバリア導体膜14およびW膜15を除去する。これにより、接続孔12内に、バリア導体膜14およびW膜15からなるプラグ16を形成することができる。
【0029】
次に、図7に示すように、層間絶縁膜11の上部にTi(チタン)膜18、Al合金膜(第1導電性膜)19および窒化チタン膜20を、たとえばスパッタリング法により順次堆積する。ここで、チタン膜18と窒化チタン膜20のいずれか一方、もしくは両方において、これらの膜をチタン膜と窒化チタン膜の積層膜で形成してもよい。続いて、フォトレジスト膜(図示は省略)をマスクとしたドライエッチングによりそのTi膜18、Al合金膜19および窒化チタン膜20をパターニングすることによって、p型半導体領域9Pと電気的に接続する配線21を形成する。なお、図示は省略するが、n型半導体領域8Nにも同様の配線21が電気的に接続している。
【0030】
次に、図8に示すように、たとえばCVD法により、層間絶縁膜11および配線21上に酸化シリコン膜を堆積することによって層間絶縁膜22を形成する。続いて、フォトレジスト膜(図示は省略)をマスクとして層間絶縁膜22をドライエッチングすることによって、配線21に達する径が0.25μm程度の接続孔(孔部)23を形成する。続いて、図9に示すように、半導体基板1に対して熱処理を施すことによって、半導体基板1(層間絶縁膜22)に対して脱ガス処理を施す。この脱ガス処理によって、半導体基板1(層間絶縁膜22)から水分等を除去し、後の工程で接続孔23内に形成するバリア導体膜の接続孔23への密着性を向上することができる。
【0031】
次に、図10に示すように、層間絶縁膜22の上部に、たとえばスパッタリング法にてTi膜24およびTi膜24より相対的に膜厚が厚いTiN膜(第2導電性膜)25を順次堆積し、Ti膜24およびTiN膜25からなるバリア導体膜26を形成する。このTi膜24およびTiN膜25の膜厚は、それぞれ15nm程度および100nm程度とすることを例示できる。
【0032】
本実施の形態1においては、上記Al合金膜19の成膜温度をA(第1温度)とし、接続孔23形成後の熱処理工程(脱ガス工程)時の温度(第2温度)をBとし、TiN膜25の成膜温度(第3温度)をCとした場合に、A、BおよびCの関係がA≧B≧CかつA>Cとなるようにする。
【0033】
まず、A≧Bとすることについて説明する。A<Bである場合には、接続孔23形成後の熱処理工程(脱ガス工程)時に配線21を形成するAl合金膜19が流動および膨張し、Al合金膜19の一部が接続孔23内に噴出してしまうことが懸念されるが、A≧Bとすることによってそれを防ぐことができる。Al合金膜19が接続孔23内へ噴出した状態のまま、以降の工程を継続すると、加熱または冷却によって接続孔23内へ噴出したAl合金膜19の一部が再度流動し、膨張するため、Al合金膜19の一部が接続孔23内部に隆起してしまう状態となる。この状態で接続孔23内にプラグの形成を行うと、後の工程で加熱あるいは冷却処理を行った際に、接続孔23内部に隆起したAl合金膜19が収縮し、形成されたプラグと配線21との間で空隙が生じ、接続不良が発生してしまう不具合が懸念されるが、本実施の形態1によれば、Al合金膜19が接続孔23内に噴出してしまうことを防ぐことができるので、そのような不具合を未然に防ぐことが可能となる。すなわち、本実施の形態1によれば、プラグと配線21との電気的導通が確保でき、信頼性が向上する。
【0034】
次に、B≧Cとすることについて説明する。B<Cである場合には、TiN膜25の成膜中に層間絶縁膜22から脱ガスが起こってしまうことが懸念されるが、B≧Cとすることによってそれを防ぐことができる。それにより、特に接続孔23の底部においてTiN膜25の膜質およびカバレッジが低下してしまうことを防ぐことができる。その結果、バリア導体膜26の形成後において、接続孔23内にプラグとなるW膜をCVD法によって埋め込む際に、成膜ガス中に含まれるWF6ガスが、接続孔23の底部におけるTiN膜25の膜質およびカバレッジが低下した部分からTi膜24に達することを防ぐことができる。すなわち、Ti膜24に達したWF6ガスとTi膜24との反応によるTiF4ガスの生成を防ぐので、バリア導体膜26を形成するTi膜が不足することによって、接続孔23の底部周辺に空隙が形成されてしまうことを防ぐことが可能となる。そのような空隙の形成を防ぐことにより、後の工程で接続孔23内に形成されるプラグと配線21との電気的導通を確実に取れるようにすることができる。
【0035】
次に、A>Cとすることについて説明する。A≦Cである場合には、TiN膜25の成膜時において配線21を形成するAl合金膜19が流動および膨張し、膨張するため、Al合金膜19の一部が接続孔23内に噴出してしまうこと、あるいはAl合金膜19の一部が接続孔23内部に隆起してしまう状態となることが懸念されるが、この状態で接続孔23内にプラグの形成を行うと、後の工程で加熱、あるいは冷却処理を行った際に、接続孔23内部に隆起したAl合金膜19が収縮し、形成されたプラグと配線21との間で空隙が生じる。したがって、A>Cとすることによってそれを防ぐことができる。これにより、後の工程で接続孔23内に形成されるプラグと配線21との間で空隙が生じ、接続不良が発生してしまう不具合を未然に防ぐことが可能となる。すなわち、プラグと配線21間で電気的導通が確保でき、配線の信頼性が向上する。本発明者が行った実験によれば、AとCとの温度差を約50℃以上とすることによって、特に顕著な効果が得られることがわかった。
【0036】
ここで、本発明者が行った実験によれば、Al合金膜19の成膜温度Aを約300℃〜400℃とし、接続孔23形成後の熱処理工程(脱ガス工程)時の温度Bを約250℃〜350℃とし、TiN膜25の成膜温度Cを約50℃〜250℃とすることで良好な結果が得られることがわかった。本実施の形態1においては、層間絶縁膜22をCVD法にて形成した酸化シリコン膜とし、接続孔23の径を約0.25μmとした場合において、Aを約350℃とし、Bを約250℃とし、Cを約200℃として各処理を行うことを例示できる。
【0037】
図11は、上記A、BおよびCを、それぞれ約350℃、約250℃および約300℃として各処理を行った際の実験結果を示すものである。この場合、半導体集積回路が形成される半導体ウェハ(半導体基板1)の主面上において1cm2当たり35個のAl合金膜19の噴き出し箇所が発見された。一方、図12は、上記A、BおよびCを、上記した一例通りにそれぞれ約350℃、約250℃および約200℃として各処理を行った際の実験結果を示すものである。この場合、半導体集積回路が形成される半導体ウェハ1W(半導体基板1)の主面上においてAl合金膜19の噴き出し箇所は発見されなかった。すなわち、図11および図12に示した実験結果からも、A、BおよびCそれぞれの温度範囲を上記した本実施の形態1のように、A≧B≧C、A>Cと設定することの効果を確認することができる。
【0038】
以上のように、成膜温度条件A、B、Cについて説明を加えたが、ここで示す成膜温度とは、半導体製造装置内の半導体基板を置くステージの設定温度を示している。
【0039】
また、指向性スパッタリング法またはCVD法を用いてTiN膜25を成膜しても良い。指向性スパッタリング法を用いることにより、特に接続孔23の底部におけるTiN膜25のカバレッジを向上することができる。一方、CVD法を用いることにより、接続孔23の側壁および底部におけるTiN膜25のカバレッジを向上することができる。
【0040】
次に、図13に示すように、バリア導体膜26の上部に、たとえばCVD法により接続孔23の内部を埋め込むW膜28を堆積する。続いて、図14に示すように、バリア導体膜26およびW膜28に対して、層間絶縁膜22の表面が現れるまでエッチバックもしくはCMP等の研磨を施すことにより、接続孔23の外部のバリア導体膜26およびW膜28を除去する。これにより、接続孔23内に、バリア導体膜26およびW膜28からなるプラグ30を形成することができる。
【0041】
次に、図15に示すように、層間絶縁膜22の上部にTi膜、Al合金膜および窒化チタン膜を、たとえばスパッタリング法により順次堆積する。続いて、フォトレジスト膜(図示は省略)をマスクとしたドライエッチングによりそれらTi膜、Al合金膜および窒化チタン膜をパターニングすることによってプラグ30に接続する配線31を形成し、本実施の形態1の半導体集積回路装置を製造する。
【0042】
(実施の形態2)
本実施の形態2では、前記実施の形態1においてW膜を主成分として形成したプラグ30(図15参照)とAl合金膜を主成分として形成した配線31(図15参照)とをCuを主成分として一体に形成するものである。このような本実施の形態2の半導体集積回路装置の製造方法を図16〜図19を用いて説明する。
【0043】
本実施の形態2の半導体集積回路装置の製造工程は、前記実施の形態1において層間絶縁膜22を形成した工程(図8参照)までは同様である。その後、半導体基板1上に窒化シリコン膜を堆積してバリア絶縁膜22Aを形成する。この窒化シリコン膜の堆積には、たとえばプラズマCVD法を用いることができる。バリア絶縁膜22Aは、後の工程においてエッチングを行なう際のエッチストッパ層として機能する。
【0044】
続いて、バリア絶縁膜22Aの表面に、絶縁膜22Bを堆積する。この絶縁膜22Bは、たとえばフッ素を添加したCVD酸化膜などのSiOF膜とする。絶縁膜22BとしてSiOF膜を用いた場合には、半導体集積回路装置の配線の総合的な誘電率を下げることが可能であり、配線遅延を改善できる。
【0045】
続いて、絶縁膜22Bの表面に、たとえばプラズマCVD法にて窒化シリコン膜を堆積し、エッチストッパ膜22Cを堆積する。このエッチストッパ膜22Cは、後の工程でエッチストッパ膜22C上に堆積する絶縁膜に配線形成用の溝部や孔部を形成する際に、その掘り過ぎにより下層に損傷を与えたり加工寸法精度が劣化したりすることを回避するためのものである。
【0046】
続いて、エッチストッパ膜22Cの表面に、たとえばCVD法によりSiOF膜を堆積して絶縁膜22Dを形成する。絶縁膜22Dは、絶縁膜22Bと同様に半導体集積回路装置の配線の総合的な誘電率を下げる機能を有し、配線遅延を改善することができる。次いで、絶縁膜22Dを、たとえばCMP法で研磨することによりその表面を平坦化した後、絶縁膜22D上に反射防止膜(図示は省略)を形成する。
【0047】
次に、フォトレジスト膜をマスクとしたドライエッチング法により、上記反射防止膜、絶縁膜22D、エッチストッパ膜22C、絶縁膜22Bおよびバリア絶縁膜22Aを順次エッチングし、接続孔(孔部)23を形成する。続いて、接続孔23の形成時に用いた反射防止膜およびフォトレジスト膜を除去した後、接続孔23を埋め込む反射防止膜(図示は省略)を半導体基板1上に成膜する。この反射防止膜は、上記接続孔23の形成時に用いた反射防止膜と同じ材質とすることができる。
【0048】
次に、フォトレジスト膜をマスクとしたドライエッチング法により、上記反射防止膜、絶縁膜22Dおよびエッチストッパ膜22Cを順次エッチングする。続いて、上記フォトレジスト膜および反射防止膜を除去し、配線溝23Aを形成する。
【0049】
次に、図17に示すように、前記実施の形態1において図9を用いて説明した工程と同様の工程により、半導体基板1(バリア絶縁膜22A、22Cおよび絶縁膜22B、22D)に対して脱ガス処理を施すを施す。この脱ガス処理によって、半導体基板1(バリア絶縁膜22A、22Cおよび絶縁膜22B、22D)から水分等を除去し、後の工程で接続孔23および配線溝23A内に形成するバリア導体膜の接続孔23および配線溝23Aへの密着性を向上することができる。
【0050】
次に、図18に示すように、絶縁膜22Dの上部に、たとえばスパッタリング法にてTaN(タンタル窒化膜)膜を堆積することでバリア導体膜27を形成する。このバリア導体膜27となるTaN膜の膜厚は、50nm程度とすることを例示できる。また、このバリア導体膜27をTa(タンタル)およびTaNからなる積層膜で形成してもよい。なお、この後の工程であるCu(銅)膜の形成直前にバリア導体膜27の表面をスパッタエッチングすることも可能である。このようなスパッタエッチングにより、バリア導体膜27の表面に吸着した水、酸素分子等を除去し、Cu膜の接着性を改善することができる。この技術は、特に、バリア導体膜27となるTaN膜の堆積後、真空破壊して表面を大気に曝し、Cu膜を形成する場合に効果が大きい。
【0051】
本実施の形態2においても、前記実施の形態1の場合と同様に、配線21の主導電層となるAl合金膜19(図7参照)の成膜温度をAとし、接続孔23および配線溝23Aの形成後の熱処理工程(脱ガス工程)時の温度をBとし、バリア導体膜27となるTaN膜の成膜温度をCとした場合に、A、BおよびCの関係がA≧B≧CかつA>Cとなるようにする。
【0052】
前記実施の形態1と同様に、A≧Bとすることによって、接続孔23および配線溝23Aの形成後の熱処理工程(脱ガス工程)時に配線21を形成するAl合金膜19が流動および膨張し、接続孔23内に噴出してしまうことを防ぐことができる。
【0053】
また、前記実施の形態1と同様に、B≧Cとすることによって、バリア導体膜27となるTaN膜の成膜中にバリア絶縁膜22A、22Cおよび絶縁膜22B、22Dから脱ガスが起こってしまうことを防ぐことができる。それにより、特に接続孔23の底部においてバリア導体膜27の膜質およびカバレッジが低下してしまうことを防ぐことができる。
【0054】
また、前記実施の形態1と同様に、A>Cとすることによって、バリア導体膜27となるTaN膜の成膜時において配線21を形成するAl合金膜19が流動および膨張し、接続孔23内に噴出してしまうことを防ぐことができる。
【0055】
次に、図19に示すように、たとえばスパッタリング法によりシード膜となるCu膜または銅合金膜を接続孔23および配線溝23Aの内部を含む半導体基板1上に堆積する。シード膜を銅合金膜とする場合には、その合金中にCuを80重量パーセント程度以上含むようにする。次いで、上記シード膜が堆積された半導体基板1上に、たとえばCu膜を接続孔23および配線溝23Aを埋め込むように形成し、このCu膜とシード膜とを合わせて導電性膜32とする。接続孔23および配線溝23Aを埋め込むCu膜は、たとえば電解めっき法にて形成し、めっき液としては、たとえばH2SO4(硫酸)に10%のCuSO4(硫酸銅)およびCu膜のカバレージ向上用の添加剤を加えたものを用いる。このCu膜の形成に電解めっき法を用いた場合、Cu膜の成長速度を電気的に制御できるので、接続孔23および配線溝23Aの内部における導電性膜32のカバレージを向上することができる。本実施の形態2においては、導電性膜32の堆積に電解めっき法を用いる場合を例示しているが、無電解めっき法を用いてもよい。無電解めっき法を用いた場合、電圧印加を必要としないので、電圧印加に起因する半導体基板1のダメージを、電解めっき法を用いた場合よりも低減することができる。また、導電性膜32を形成する工程に続いて、アニール処理によってその導電性膜32を流動化させることにより、導電性膜32の接続孔23および配線溝32への埋め込み性をさらに向上させることもできる。
【0056】
続いて、たとえばCMP法により、絶縁膜22Dの表面を研磨終点として絶縁膜22D上の余分なバリア導体膜27および導電性膜32を研磨し、接続孔23および配線溝23A内にバリア導体膜27および導電性膜32を残すことで配線33を形成し、本実施の形態2の半導体集積回路装置を製造する。
【0057】
上記のような本実施の形態2においても、前記実施の形態1と同様の効果を得ることが可能となる。
【0058】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0059】
前記実施の形態においては、本発明をCMISトランジスタを有する半導体集積回路装置の製造工程に適用する場合について例示したが、複数層の配線を有し、下層の配線の主導電層がAl膜またはAl合金膜である他の半導体集積回路装置の製造工程にも適用可能である。
【0060】
本願の実施の形態によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
(1)Alを主成分とする配線の上層に形成された絶縁膜に、その配線に達する孔部を形成し、その孔部内にプラグを形成する工程において、配線となるアルミニウムを主成分とする第1導電性膜を第1温度で形成し、孔部を形成した後、第1温度以下の第2温度での加熱処理により絶縁膜に脱ガス処理を施すので、その脱ガス処理時に第1導電性膜の一部が孔内部に噴出してしまうことを防ぐことができる。
(2)Alを主成分とする配線の上層に形成された絶縁膜に、その配線に達する接続孔を形成し、その接続孔内にプラグを形成する工程において、孔部を形成した後、第2温度での加熱処理により絶縁膜に脱ガス処理を施し、孔部の側面および底面にプラグの一部となる第2導電性膜を第2温度以下の第3温度で成膜するので、第2導電性膜の成膜中に絶縁膜から脱ガスが起こってしまうこと防ぐことができる。その結果、孔部の底部において第2導電性膜の膜質およびカバレッジが低下してしまうことを防ぐことができる。
(3)Alを主成分とする配線の上層に形成された絶縁膜に、その配線に達する接続孔を形成し、その接続孔内にプラグを形成する工程において、配線となるアルミニウムを主成分とする第1導電性膜を第1温度で形成し、孔部の側面および底面にプラグの一部となる第2導電性膜を第1温度より低い第3温度で成膜するので、第2導電性膜の成膜時に第1導電性膜の一部が孔内部に噴出してしまうことを防ぐことができる。
【0061】
【発明の効果】
本願によって開示される発明の効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
【0062】
Al配線とAl配線上に形成するプラグとの電気的導通を確保し、信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法を説明する要部平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法を説明する要部断面図である。
【図3】図1に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部平面図である。
【図4】図2に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図5】図3に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部平面図である。
【図6】図4に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図7】図6に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図8】図7に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図10】図9に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図11】本発明者が本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法と比較および検討した温度設定で脱ガス処理および成膜処理を行った場合の実験結果を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程における温度設定で脱ガス処理および成膜処理を行った場合の実験結果を示す説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図14】図13に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図15】図14に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図16】本発明の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法を説明する要部断面図である。
【図17】本発明の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図18】図17に続く半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図19】本発明の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図20】本発明者が検討した課題について説明する半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図21】本発明者が検討した課題について説明する半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図22】本発明者が検討した課題について説明する半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図23】本発明者が検討した課題について説明する半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図24】本発明者が検討した課題について説明する半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【図25】本発明者が検討した課題について説明する半導体集積回路装置の製造工程中の要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
3 酸化シリコン膜
4 p型ウェル
5 n型ウェル
6 ゲート絶縁膜
7 ゲート電極
9N n型半導体領域(ソース、ドレイン)
9P p型半導体領域(ソース、ドレイン)
11 層間絶縁膜
12 接続孔
14 バリア導体膜
15 W膜
16 プラグ
18 Ti膜
19 Al合金膜(第1導電性膜)
20 TiN膜
21 配線
22 層間絶縁膜
22A バリア絶縁膜
22B 絶縁膜
22C エッチストッパ膜
22D 絶縁膜
23 接続孔(孔部)
23A 配線溝
24 Ti膜
25 TiN膜(第2導電性膜)
26 バリア導体膜
27 バリア導体膜
28 W膜
30 プラグ
31 配線
32 導電性膜
33 配線
101 層間絶縁膜
102 配線
102A アルミニウム
103 層間絶縁膜
104 接続孔
104A プラグ
104B 空隙
105 Ti膜
106 TiN膜
107 空隙
An、Ap 活性領域
KC 基本セル
Qn nチャネル型MISFET
Qp pチャネル型MISFET

Claims (7)

  1. (a)半導体基板上にアルミニウムを主成分とする第1導電性膜を第1温度で形成する工程、
    (b)前記第1導電性膜をパターニングして配線を形成する工程、
    (c)前記配線上を含む前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程、
    (d)前記絶縁膜に前記配線に達する孔を形成する工程、
    (e)前記(d)工程後、前記半導体基板を第2温度で加熱し、前記絶縁膜の前記孔の部分を含み脱ガス処理を行う工程、
    (f)前記孔の側面および底面に第2導電性膜である窒化チタン膜を第3温度で形成する工程、
    (g)前記第2導電性膜が形成された前記孔内部にWF ガスを用いてタングステン膜を埋め込む工程、
    を含み、
    前記第1温度は前記第2温度以上であり、
    前記第2温度は前記第3温度以上であり、
    前記第3温度は前記第1温度より低いことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1温度と前記第3温度との温度差は50℃以上であり、
    前記第3温度は100℃以上であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. (a)半導体基板上にアルミニウムを主成分とする第1導電性膜を第1温度で形成する工程、
    (b)前記第1導電性膜をパターニングして配線を形成する工程、
    (c)前記配線上を含む前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程、
    (d)前記絶縁膜に前記配線に達する孔を形成する工程、
    (e)前記(d)工程後、前記半導体基板を第2温度で加熱し、前記絶縁膜の前記孔の部分を含み脱ガス処理を行う工程、
    (f)前記孔の側面および底面に第2導電性膜である窒化チタン膜を第3温度で形成する工程、
    (g)前記第2導電性膜が形成された前記孔内部にWF ガスを用いてタングステン膜を埋め込む工程、
    を含み、
    前記第1温度は前記第2温度以上であり、
    前記第2温度は前記第3温度以上であり、
    前記第3温度は100℃以上であり且つ前記第1温度より50℃以上低いことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1温度は300℃〜400℃であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第2温度は250℃〜350℃であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 請求項1に記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第3温度は50℃〜250℃であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1導電性膜及び前記第2導電性膜はスパッタリング法で形成されることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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