JP2007081020A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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重光 深津
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Abstract

【課題】 ビアホール5の上方に形成される異常構造部による金属配線間のショート不良の発生を抑制できる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 ビアホール5を形成する工程において、1つのビアホール5の開口幅を、0.4μmとし、ビアホール5の数を、第1金属配線の体積/ビアホール個数<5という関係式を満たすように設定して、複数のビアホール5を第2層間絶縁膜4に形成する。これにより、ビアホール5を形成した後のビアプラグ6を形成する工程で、半導体基板1が加熱された場合に、第1金属配線3の1つのビアホール5底部に位置する部位にかかる応力を緩和することができ、ビアホール5内での第1金属配線3の柱状部12の発生を抑制できる。この結果、異常構造部の形成を抑制でき、第2金属配線7と第3金属配線9との間のショート不良の発生を抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、層間絶縁膜にビアホールを形成する工程を有する半導体装置の製造方法に関するものである。
従来、多層配線構造の形成方法の1つとして、例えば、層間絶縁膜にビアホールを形成した後、ビアと、層間絶縁膜上の金属配線とを別々に形成する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
ここで、図6に半導体装置の多層配線構造を示す。図6を参照して、上記した方法について説明する。
まず、半導体基板1の表面上に第1層間絶縁膜2、第1金属配線3を形成する工程を順に行う。続いて、第1金属配線3の表面上に第2層間絶縁膜4を形成する工程を行う。続いて、第2層間絶縁膜4にビアホール5を形成する工程を行う。
続いて、ビアホール5内に、W(タングステン)等からなるビアプラグ6を形成する。このとき、ビアプラグ6は、例えば、CVD法により成膜した後、エッチバックもしくはCMP法により平坦化されることで形成される。
続いて、第2層間絶縁膜4の表面上にビアプラグ6を介して第1金属配線3と電気的に接続された第2金属配線7を形成する工程を行う。その後、第2金属配線7上に、第3層間絶縁膜8、第3金属配線9および保護膜10を形成する工程を順に行う。なお、第3金属配線9の一部は、ビアプラグ6の真上に位置している。このようにして、図6に示す多層配線構造が形成される。
また、他の方法として、例えば、以下に説明するように、層間絶縁膜にビアホールを形成した後、ビアと、層間絶縁膜上の金属配線とを同時に形成する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
この方法は、上記した方法において、ビアプラグ6を形成する工程を省略し、ビアプラグ6を形成する代わりに、直接、ビアホール5内に配線材料を埋め込むことで、ビアホール5内から第2層間絶縁膜4上に至って、第2金属配線7を形成する方法である。
なお、従来では、第1金属配線3と第2金属配線7の導通のために第2層間絶縁膜4に形成されるビアホール5の数は、ICチップサイズをできるだけ小さくおさえる理由から、通常、1つであった。
特開2003−273209号公報
前者の方法において、第1金属配線3として、例えば、Al配線を用いた場合では、ビアプラグ6の形成工程で、図7に示すように、ビアホール5の上方に、ビアプラグ6の表面から第3金属配線9に到達する異常構造部11が形成され、この異常構造部11が原因で、第2金属配線7と第3金属配線9との間でショート不良が発生するという問題が生じることがある。
そこで、本発明者らがこの異常構造部11が形成されてしまう原因を調査したところ、以下のことがわかった。図8(a)〜(c)に異常構造部11が形成されるプロセスを説明するための図を示す。
上記したビアプラグ6を形成する工程では、例えば、Wからなるビアプラグ6をCVD法により形成する際、400℃以上の高い温度で半導体基板が加熱される。このとき、第1金属配線3に、第2層間絶縁膜4との線膨張係数差による熱応力がかかるため、図8(a)に示すように、ビアホール5内で、第1金属配線3の一部が柱状に成長する。この柱状の部分を以下では、単に、柱状部12と呼ぶ。
そして、図8(b)に示すように、CVD法により、ビアホール5内および第2層間絶縁膜4の表面上にW膜を成膜するときでは、Al配線の柱状部12を核としてW膜が成長するため、Al配線の柱状部12の周辺にW膜13が形成される。なお、これらのAl配線の柱状部12およびその周辺のW膜13は、その後にエッチバックやCMPを施しても、残ってしまう。
さらに、図8(c)に示すように、第2金属配線7を形成する工程では、Al配線の柱状部12およびその周辺のW膜13に沿って、第2金属配線7が形成される。このため、ビアホール5(ビアプラグ6)の上方に、異常構造部11が形成される。
図9に、異常構造部11の形成の有無と第1金属配線3の形状との関係を調査した結果を示す。なお、図9は、ビアホールが1つであり、ビアホールの開口形状が直径0.4μmの円であり、ビアプラグ形成時の加熱温度が430℃のときの結果である。
図9に示すように、第1金属配線3の配線幅が1.0μm以下、配線長が40μm以上のとき、上記した異常構造部11が形成されることがわかった。これは、第1金属配線3が細く、かつ、長い場合では、第1金属配線3とその周辺の絶縁膜との線膨張係数差から生じる応力が大きくなるためであると推測される。
したがって、上記したショート不良が発生する問題は、特に、第1金属配線3が細く、かつ、長い場合に顕著となる。なお、ビアホール5の径が大きいほど、上記問題が発生しやすいこともわかっている。
また、この問題は、背景技術の欄で説明した後者の方法においても、ビアホール5を形成した後であって、第2金属配線7を形成する前に、基板が高温で加熱される場合(例えば、第2金属配線7を高温下で形成する場合)に、上記と同様の理由により、発生する。
また、この問題は、第1金属配線3をAlで構成した場合に限らず、Cu等の他の材料で構成した場合においても、同様に発生するものと思われる。
なお、特許文献1には、ビアホール内に配線材料を成膜し、高温アニールした後、冷却処理を施すことで、ビア内に残留する応力緩和する方法が記載されているが、この方法は、ビアを形成した後に、応力緩和処理を施す方法であるため、上記した問題を解決できない。
本発明は、上記点に鑑み、ビアホール5の上方に形成される異常構造部11による金属配線間のショート不良の発生を抑制できる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、ビアホール(5)を形成する工程で、ビアホール(5)の形成後に半導体基板を加熱した場合に、ビアホール内で、第1金属配線(3)から柱状部(12)が発生しないように、第1金属配線(3)の配線体積の大きさに応じて、ビアホール(5)の個数を設定して、複数のビアホール(5)を形成することを第1の特徴としている。
これにより、1つのビアホールのみを形成する場合と比較して、ビアホールを形成した後に半導体基板が加熱された場合に、第1金属配線のビアホール底部に位置する部位にかかる応力を緩和することができ、ビアホール内での第1金属配線の柱状部の発生を抑制できる。この結果、上記した異常構造部の形成を抑制でき、金属配線間のショート不良の発生を抑制することができる。
この場合、具体的には、第1金属配線の配線体積/ビアホールの総開口面積<40(μm)という関係式を満たすように、ビアホールの数や1つのビアホールの開口面積を設定する。
例えば、1つのビアホール(5)の開口幅を、0.4μmにする場合では、ビアホール(5)の数を、第1金属配線の配線体積/ビアホールの個数<10(μm/個)という関係式を満たすように設定することができる。ただし、ここでいう「0.4μm」には、多少のばらつきの範囲も含まれ、例えば、0.4μmに対してその1割程度の値を加減した範囲も含まれる。また、ビアホール(5)の開口形状については、円、正方形等の多角形とすることができる。
なお、半導体基板(1)のうち、回路の形成予定領域の全域で、複数のビアホール(5)を第2層間絶縁膜(4)に形成することが好ましい。言い換えると、半導体基板のうち、回路領域内では、どの位置においても、必ず、複数のビアホールによって、金属配線同士が電気的に接続された構造となるように、ビアホールを形成することが好ましい。
また、本発明では、第3金属配線(9)を形成する工程で、半導体基板(1)のうち、回路の形成予定領域の全域で、ビアホール(5)の上方を除く位置に第3金属配線(9)を形成することを第2の特徴としている。
本発明では、回路の形成予定領域内のどの位置においても、ビアホールの上方に、第3金属配線を配置していないので、ビアホールを形成した後に半導体基板が加熱され、ビアホール内に第1金属配線の柱状部が発生することが原因で、ビアホール上に第3層間絶縁膜を突き抜ける異常構造部が形成されても、その異常構造部が第3金属配線と接触することを回避することができる。
したがって、本発明によれば、ビアホールの上方に形成される異常構造部による第2金属配線と第3金属配線間との間でのショート不良の発生を抑制することができる。
具体的には、ビアホール(5)の上方を除く位置として、ビアホール(5)の真上の領域から、少なくとも、ビアホール(5)の幅に対して1倍の長さの距離離れた位置に、第3金属配線(9)を形成することが好ましい。
また、配線幅が1μm以下であり、かつ、配線長(3a)が40μm以上である細長い形状の第1金属配線(3)を形成する場合に、上記した問題が顕著に発生することから、この場合に、本発明を適用することが好ましい。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態における半導体装置の断面図を示す。図1では、半導体基板のうち、回路領域における多層配線構造を示している。
半導体基板1には、内周部に配置され、半導体素子によって回路が構成されている内部回路領域と、その外周部に配置され、入出力用のバッドが形成されているバッド領域が設けられている。ここでいう回路領域とは、半導体基板のうち、回路として機能させることを目的とした領域を意味し、その回路をノイズ等から保護することを目的とした保護領域や、外部電極との電気的接続を目的とした領域を除く領域を意味する。
そして、本実施形態の半導体装置では、図6に示す構造の半導体装置と異なり、半導体基板1の内部回路領域の全域において、第1金属配線3と第2金属配線7を導通させるためのビアプラグ6が、複数形成されている。
言い換えると、1つの第1金属配線3と、それに電気的に接続される1つの第2金属配線7とを1組としたとき、複数組の第1金属配線3および第2金属配線7のすべてにおいて、第1金属配線3と第2金属配線7は、複数のビアプラグ6によって、電気的に接続されている。
なお、本実施形態では、第1、第2および第3金属配線3、7、9として、Al配線を用いており、第1、第2および第3層間絶縁膜2、4、8として、シリコン酸化膜を用いており、保護膜10として、シリコン窒化膜を用いている。
また、第1、第2および第3金属配線3、7、9は、内部回路領域だけでなく、パッド領域にも形成されているが、内部回路領域に形成されている金属配線の方が、パッド領域に形成されている金属配線よりも細長い形状となっている。具体的には、内部回路領域における第1金属配線3は、配線長3aが40μm以上であり、配線幅が1μm以下であり、配線膜厚3bが0.5μmである。
また、本実施形態では、上記背景技術の欄で説明した前者の方法と異なり、ビアホール5の形成工程において、第1金属配線3と第2金属配線7とを電気的に接続するために、第2層間絶縁膜4に複数のビアホール5を形成している。
このとき、1つのビアホール5の開口形状を、直径5aが0.4μmの円に設定している。ただし、形成されたビアホールの大きさには、多少のばらつきが生じ、必ずしも0.4μmに一致せず、0.4μmに対して、多少のずれが生じる。したがって、1つのビアホール5の直径は、例えば、0.4μmに対してその1割程度の値を加減した範囲の大きさとなる。
また、ビアホール5の数を、ビアホール5の形成後に半導体基板を加熱した場合に、ビアホール内で、第1金属配線3から柱状部12が発生しないように、第1金属配線3の配線体積の大きさに応じて、設定している。これは、後述するように、第1金属配線3の配線体積の大きさによって、適切なビアホールの個数が異なるからである(図2参照)。
具体的には、ビアホール5の数を、
第1金属配線3の配線体積/ビアホール個数<5(μm/個)
という関係式を満たすように、設定している。なお、第1金属配線3の配線体積は、配線長3aと配線幅と配線膜厚3bの積である。
例えば、ビアホール5の数を、配線体積が15μmの場合では4個以上、配線体積が25μmの場合では6個以上、配線体積が40μmの場合では、10個以上に設定している。なお、図1では、図の見やすさの観点より、一例として、3つのビアホール5を示している。
また、ビアホール5同士の間隔を等間隔に設定している。また、ビアホール5の側壁が第2層間絶縁膜4の表面に対して垂直となるように設定している。
このように、本実施形態では、ビアホール5を形成する工程において、1つのビアホール5の開口形状を、直径が0.4μmの円とし、ビアホール5の数を、配線体積/ビアホール個数<5という関係式を満たすように設定して、複数のビアホール5を第2層間絶縁膜4に形成している。
これにより、ビアホール5を形成した後のビアプラグ6を形成する工程で、半導体基板1が加熱された場合に、第1金属配線3の1つのビアホール5底部に位置する部位にかかる応力を緩和することができる。
このため、ビアホール5内での第1金属配線3の柱状部12の発生を抑制できる。この結果、異常構造部11の形成を抑制でき、第2金属配線7と第3金属配線9との間のショート不良の発生を抑制することができる。
ここで、参考として、図2に、第1金属配線3の配線体積およびビアホールの個数(ビア個数)と、異常構造部11の発生の有無との関係を示す。なお、図2は、第1金属配線3の配線体積およびビア個数を異ならせて、本実施形態と同様の製造方法により、半導体装置を製造したときの異常構造部11の発生の有無を調査した結果である。また、ビアプラグ6の形成時における加熱温度は、430℃である。
図2に示すように、配線体積が15μmの場合では、ビアホール5数が4個以上のとき、配線体積が25μmの場合では、ビアホール5数が6個以上のとき、配線体積が840μmの場合では、ビアホール5数が10個のとき、異常構造部11が発生しなかった。
一方、配線体積が25μmの場合では、ビアホール5数が3個以下のとき、配線体積が35μmの場合では、ビアホール5数が6個以下のとき、配線体積が50μmの場合では、ビアホール5数が8個以下のとき、異常構造部11が発生した。
このように、ビアホール5の数を、図2中の直線(直線の式:配線体積/ビア数=5)よりも上側に位置するように、すなわち、配線体積/ビア個数<5(μm/個)という関係式を満たすように設定することで、異常構造部11の発生を抑制できる。なお、図2中の直線は、ビアホール5の直径が0.4μmの場合であって、ビアホール数が複数のときにおける異常構造部11の発生の有無についての境界線であり、調査結果より、導き出されたものである。
(第2実施形態)
第1実施形態では、ビアホール5の開口形状を、直径が0.4μmの円とする場合を例として説明したが、他の大きさとすることもできる。
この場合、第1金属配線3の配線体積/ビアホール5の総開口面積<40(μm)という関係式を満たすように、ビアホール5の直径や数を設定する。なお、ビアホール5の総開口面積とは、各ビアホール5の開口面積の総合計である。また、この関係式は、第1実施形態に記載の関係式に対して、ビアホール個数を、ビアホール5の開口形状が直径0.4μmの円であることを考慮して、ビアホール5の総開口面積に換算した式である。
例えば、配線体積が15μmの場合では総開口面積が0.5μm以上になるように、配線体積が25μmの場合では総開口面積が0.75μm以上になるように、配線体積が40μmの場合では総開口面積が10μm以上になるように、ビアホール5の直径および数を設定する。
このとき、総開口面積が同じであれば、1つのビアホール5の直径を小さくして、ビアホールの数を多く設定したり、1つのビアホール5の直径を大きくして、ビアホールの数を少なく設定したりすることができる。ただし、ビアホールの数を少なくとも2以上とする。
これにより、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られると思われる。
ここで、参考として、図3に、第1金属配線3の配線体積およびビアホール5の総開口面積と、異常構造部11の発生の有無との関係を示す。なお、図3は、図2の縦軸をビアホール5の総開口面積に換算した図である。
図3から、配線体積が15μmの場合ではビア面積が0.5μm以上のとき、配線体積が25μmの場合ではビア面積が0.75μm以上のとき、配線体積が40μmの場合ではビア面積が10μm以上のとき、異常構造部11が発生しないことがわかる。
一方、配線体積が25μmの場合ではビア面積が約0.38μm以下のとき、配線体積が35μmの場合ではビア面積が0.75μm以下のとき、配線体積が50μmの場合ではビア面積が1.0μm以上のとき、異常構造部11が発生することがわかる。
このように、ビアホール5の直径および数を、図3中の直線(第1金属配線3の配線体積/ビアホール5の総開口面積=40)よりも上側に位置するように、すなわち、第1金属配線3の配線体積/ビアホール5の総開口面積<40(μm)という関係式を満たすように設定することで、異常構造部11の発生を抑制できる。なお、図3中の直線は、ビアホール数が複数のときにおける異常構造部11の発生の有無についての境界線である。
(第3実施形態)
図4に本発明の第3実施形態における半導体装置の平面レイアウト図を示し、図5に図4中のA−A’線断面図を示す。なお、図4では、便宜上、第1金属配線3、第2金属配線7および第3金属配線9のみを示しており、同一の金属配線には、同一の向きおよび間隔で斜線を付している。また、図4、5では、図6と同様の構成部に、図1と同一の符号を付している。
本実施形態では、図6に示す従来の半導体装置と同様に、ビアホール5の数を1つとしているが、従来と異なり、半導体基板のうちの内部回路領域の全域において、ビアホール5の上方に第3金属配線9を配置しないレイアウトとしている。
すなわち、本実施形態では、上記した従来の製造方法と異なり、第3金属配線9を形成する工程において、半導体基板1のうち、内部回路の形成予定領域の全域で、ビアホール5の上方を除く位置に、第3金属配線9を形成するようにしている。
そして、図4に示すように、ビアホール5の真上に位置する領域と第3金属配線9との間隔21をビアホール幅の2倍の大きさ、例えば、ビアホール5の幅が0.4μmときでは0.8μmに設定している。
このように、本実施形態では、ビアホール5の上方に、第3金属配線9を配置していないので、図5中に破線で示すように、ビアホール5上に第3層間絶縁膜8を突き抜ける異常構造部11が形成されても、その異常構造部11が第3金属配線9と接触するのを回避することができる。
したがって、本実施形態によれば、ビアホール5の上方に形成される異常構造部11による第2金属配線7と第3金属配線9間との間でのショート不良の発生を抑制することができる。
なお、ビアホール5の真上に位置する領域と第3金属配線9との間隔21については、少なくとも、ビアホール5の幅の1倍以上とすればよい。これは、図5中に破線で示すように、異常構造部11が形成された場合、その異常構造部11の横方向における大きさは、最大で、ビアホール5からビアホール幅の1倍弱(例えば、0.75倍)程度だからである。
また、第1、第2実施形態に対して、本実施形態を組み合わせることもできる。すなわち、本実施形態において、ビアホール5の数を、上記した関係式を満たすように、複数とすることもできる。
(他の実施形態)
(1)上記した各実施形態では、ビアホール5の開口形状を、円とする場合を例として説明したが、多角形等の他の形状とすることもできる。
例えば、ビアホール5の開口形状を正方形とすることもできる。なお、通常、ビアホール5の開口形状を正方形に設定してビアホール5を形成する場合、ビアホール5の幅が大きい程、ビアホール形成のためのエッチング加工により、ビアホール5の開口形状が円になり、ビアホール5の幅が小さい程、ビアホール5の開口形状は正方形となる。
(2)上記した各実施形態では、ビアホール5の形状を、ビアホール5の側壁が第2層間絶縁膜4の表面に対して垂直な形状とする場合を例として説明したが、ビアホール5の形状を、ビアホール5の間隔がビアホールの底に向かうにつれて徐々に狭くなっているテーパ形状とすることもできる。この場合、ビアホール5の底部における開口幅を、第1、第2実施形態と同様に、設定する。
(3)上記した各実施形態では、ビアホール5内にビアプラグ6を形成することで、ビアホール5を介して、第1金属配線3と電気的に接続された第2金属配線7を第2層間絶縁膜4の表面上に、直接、形成する場合を例として説明した。
これに対して、ビアプラグを形成する代わりに、配線材料を埋め込み、ビアと、第2層間絶縁膜4の表面上の第2金属配線7とを同時に形成することもできる。
(4)上記した各実施形態では、第1、第2および第3金属配線3、7、9を、Alで構成する場合を例として説明したが、Al合金で構成したり、Cu等の他の配線材料で構成したりすることもできる。
(5)上記した各実施形態では、各表面上に、直接、第1層間絶縁膜2、第1金属配線3、第2層間絶縁膜4、第2金属配線7、第3層絶縁膜8、第3金属配線9もしくは保護膜10を形成する場合を例として説明した。
これに対して、半導体基板1の表面上に、他の膜を介して、第1層間絶縁膜2を形成したり、第1層間絶縁膜2の表面上に、他の膜を介して、第1金属配線3を形成したり、第2金属配線7の表面上に、他の膜を介して、第3層間絶縁膜8を形成したり、第3層間絶縁膜8の表面上に、他の膜を介して、第3金属配線9を形成したりすることもできる。
また、第1、第2、第3層間絶縁膜2、4、8を、それぞれ、単一層で構成する場合に限らず、複数層で構成することができる。
(6)上記した各実施形態では、第1金属配線3の大きさを、配線長3aが40μm以上であり、配線幅が1μm以下であり、配線膜厚3bが0.5μmである場合を例として説明したが、他の大きさとすることもできる。ただし、配線長3aを40μm以上、配線幅が1μm以下とすることが好ましい。従来では、第1金属配線3がこのような大きさのときに、上記発明が解決しようとする課題の欄で説明した問題が顕著だったからである。
(7)上記した各実施形態では、半導体基板1の表面上における第1層目と第2層目の金属配線3、4を電気的に接続させるためのビアホール5の形成方法について、本発明を適用する場合を例として説明したが、他の配線間のビアホールの形成方法について、本発明を適用することができる。
例えば、第2層目と第3層目の金属配線を電気的に接続させるビアホールを、上記した各実施形態と同様に、形成することができる。
(8)第1、第2実施形態では、半導体基板1のうち、内部回路の形成予定領域の全域で、上記した関係式を満たすように、複数のビアホール5を形成する場合を例として説明したが、必ずしも、全域でなくても良い。すなわち、内部回路領域において、複数組の第1金属配線3と第2金属配線7とが存在する場合、ある組では、上記した関係式を満たすように、ビアホール5を複数形成し、他の組では、従来と同様に、ビアホールを1つのみ形成することもできる。
この場合であっても、内部回路の形成予定領域の全域で、複数組の金属配線に対して、ビアホールが1つずつしか形成されていない場合と比較して、金属配線間のショート不良の発生を抑制することができる。
また、この場合においても、上記した関係式を満たさず、単に、複数のビアホールを形成することもできる。
なお、図2からわかるように、配線体積が小さい場合(例えば、5μm)では、形成するビアホール5の数を1つとしても、異常構造部11の発生を抑制でき、金属配線間のショート不良の発生を抑制することができる。
(9)上記した各実施形態では、回路領域が半導体基板の内周部に配置されている場合を例として説明したが、回路領域を半導体基板の外周部に配置することもできる。
本発明の第1実施形態における半導体装置の断面図である。 第1金属配線3の配線体積およびビアホールの個数と、異常構造部11の発生の有無との関係を示す図である。 第1金属配線3の配線体積およびビアホール5の総開口面積と、異常構造部11の発生の有無との関係を示す図である。 本発明の第3実施形態における半導体装置の各金属配線の平面レイアウト図である。 図4中のA−A’線断面図である。 従来における半導体装置の断面図である。 発明が解決しようとする課題を説明するための半導体装置の断面図である。 異常構造部11が形成されるプロセスを説明するための半導体装置の断面図である。 異常構造部11の形成の有無と第1金属配線3の形状との関係を調査した結果を示す図である。
符号の説明
1…半導体基板、2…第1層間絶縁膜、3…第1金属配線、4…第2層間絶縁膜、
5…ビアホール、6…ビアプラグ、7…第2金属配線、8…第3層絶縁膜、
9…第3金属配線9、10…保護膜、11…異常構造部、12…第1金属配線の柱状部。

Claims (7)

  1. 半導体基板(1)の表面上に第1層間絶縁膜(2)を形成する工程と、
    前記第1層間絶縁膜(2)の表面上に第1金属配線(3)を形成する工程と、
    前記第1金属配線(3)の表面上に、直接、第2層間絶縁膜(4)を形成する工程と、
    前記第2層間絶縁膜(4)に前記第1金属配線(3)に到達する深さのビアホール(5)を形成する工程と、
    前記ビアホール(5)を介して、前記第1金属配線(3)と電気的に接続された第2金属配線(7)を、前記第2層間絶縁膜(4)の表面上に、直接、形成する工程と、
    前記第2金属配線(7)の表面上に第3層間絶縁膜(8)を形成する工程と、
    前記第3層間絶縁膜(8)の表面上に第3金属配線(9)を形成する工程とを備える半導体装置の製造方法において、
    前記ビアホール(5)を形成する工程では、前記ビアホール(5)の形成後に前記半導体基板(1)を加熱した場合に、前記ビアホール(5)内で、前記第1金属配線(3)から柱状部(12)が発生しないように、前記第1金属配線(3)の配線体積の大きさに応じて、前記ビアホール(5)の個数を設定して、複数の前記ビアホール(5)を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記ビアホール(5)を形成する工程では、
    第1金属配線の配線体積/ビアホールの総開口面積<40(μm)
    という関係式を満たすように、前記複数のビアホール(5)を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記ビアホール(5)を形成する工程では、形成される前記ビアホール(5)の開口幅を、0.4μmに設定し、前記ビアホール(5)の数を、
    第1金属配線の配線体積/ビアホールの個数<10(μm/個)
    という前記関係式を満たすように設定して、前記複数のビアホール(5)を形成することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記ビアホール(5)を形成する工程では、
    前記半導体基板(1)のうち、回路の形成予定領域の全域で、
    前記複数のビアホール(5)を前記第2層間絶縁膜(4)に形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 半導体基板(1)の表面上に第1層間絶縁膜(2)を形成する工程と、
    前記第1層間絶縁膜(2)の表面上に第1金属配線(3)を形成する工程と、
    前記第1金属配線(3)の表面上に、直接、第2層間絶縁膜(4)を形成する工程と、
    前記第2層間絶縁膜(4)に前記第1金属配線(3)に到達する深さのビアホール(5)を形成する工程と、
    前記ビアホール(5)を介して、前記第1金属配線(3)と電気的に接続された第2金属配線(7)を、前記第2層間絶縁膜(4)の表面上に、直接、形成する工程と、
    前記第2金属配線(7)の表面上に第3層間絶縁膜(8)を形成する工程と、
    前記第3層間絶縁膜(8)の表面上に第3金属配線(9)を形成する工程とを備える半導体装置の製造方法において、
    前記第3金属配線(9)を形成する工程では、前記半導体基板(1)のうち、回路の形成予定領域の全域で、前記ビアホール(5)の上方を除く位置に前記第3金属配線(9)を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記第3金属配線(9)を形成する工程では、前記ビアホール(5)の真上の領域から、少なくとも、前記ビアホール(5)の幅に対して1倍の長さの距離離れた位置に、前記第3金属配線(9)を形成することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1金属配線(3)を形成する工程では、配線幅が1μm以下であり、かつ、配線長(3a)が40μm以上である前記第1金属配線(3)を形成することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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