JP2014017437A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】水分の浸入による配線の腐食を抑制する半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板SUBと、アナログ領域などを含む回路形成領域と、ガードリング部GRと、スクライブ部と、最上層の導電体層MTL2と、第1の絶縁膜HPとを備えている。ガードリング部GRは、半導体素子が形成される回路形成領域を平面的に取り囲む。スクライブ部は、半導体基板SUBの平面的な最外縁である。第1の絶縁膜HPは、最上層の導電体層MTL2を覆い、ガードリング部からスクライブ部の端部EDにまで延びている。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に、ガードリング部とスクライブ部とを有する半導体装置およびその製造方法に関するものである。
多層構造を有する半導体装置において、製品の歩留まり向上のためにヒューズ(冗長回路)を備える構成は、たとえば特開2011−35309号公報(特許文献1)に開示されている。特開2011−35309号公報においては、ヒューズの上方に配置される薄膜(絶縁膜)の厚みを制御しつつ、集積回路内部への水分の浸入を抑制することが可能な構成を提案している。
一方、多層構造を有する半導体装置を薄型化するための裏面研削時に表面側が汚染されることを抑制する手段が、たとえば特開2011−138856号公報(特許文献2)に開示されている。具体的にはスクライブ領域の近傍にストッパを設けることにより、裏面研削の際における研削液や研削屑などによる表面側の汚染が抑制される。
特開2011−35309号公報 特開2011−138856号公報
特許文献1においては、集積回路の形成部における最上層のアルミニウム配線の側面がプラズマSiN膜に覆われることにより、アルミニウム配線への水分の浸入を抑制できるが、ガードリングの側面については、半導体装置の小型化を図る観点からプラズマSiN膜で覆う処理がなされていない。しかしこの場合、ガードリングの側面から開口部までの距離が短くなることにより、ガードリングへの水分の浸入が起こりやすくなり、結果として集積回路の形成部に対する耐湿性が劣化する可能性がある。
また特許文献2においては、デバイス領域とスクライブ領域との境界部において、最上層の配線を保護する(覆う)絶縁膜が途切れて溝部を形成している。この場合、当該溝部からデバイス領域の最上層の配線に向けて水分が浸入し、結果として集積回路の形成部に対する耐湿性が劣化する可能性がある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態の半導体装置においては、半導体基板と、回路形成領域と、ガードリング部と、スクライブ部と、最上層の導電体層と、第1の絶縁膜とを備えている。ガードリング部は、半導体素子が形成される回路形成領域を平面的に取り囲む。スクライブ部は、半導体基板の平面的な最外縁である。第1の絶縁膜は、最上層の導電体層を覆い、ガードリング部からスクライブ部の端部にまで延びている。
一実施の形態の半導体装置の製造方法においては、まず主表面を有する半導体ウェハが準備される。上記主表面上に、半導体素子が形成される回路形成領域と、回路形成領域を平面的に取り囲むガードリング部と、半導体ウェハがダイシングされた後の半導体基板の平面的な最外縁であるスクライブ部とが形成される。上記主表面上に最上層の導電体層が形成される。上記最上層の導電体層を覆うように第1の絶縁膜が形成される。少なくともガードリング部からスクライブ部に第1の絶縁膜が形成された状態で半導体ウェハをスクライブ部においてダイシングすることにより、スクライブ部の一部を最端部とする、半導体基板を有する複数の半導体装置が形成される。
上記の半導体装置においては、ガードリング部からスクライブ部の端部にまで、最上層の導電体層を覆う第1の絶縁膜が延びているため、最上層の導電体層およびその下方が第1の絶縁膜に覆われて露出されなくなる。したがって、最上層の導電体層の下方からの水分の浸入を抑制することができる。
上記の半導体装置およびその製造方法においては、ガードリング部からスクライブ部の端部までの全体が最上層の導電体層を覆う第1の絶縁膜に覆われるため、たとえばスクライブ部の近傍において第1の絶縁膜が除去されている場合に比べて、ガードリング部からスクライブ部の端部までを第1の絶縁膜が覆う距離が長くなり、より確実にガードリング部への水分の浸入を抑制することができる。
一実施の形態に係る半導体装置の外観を示す概略平面図である。 図1の特にRAMの概略断面図である。 図1のIII−III線に沿う部分(図2に示す領域を含む)の概略断面図である。 図1のIV−IV線に沿う部分の概略断面図である。 図1のV−V線に沿う部分の概略断面図である。 スクライブラインにおいて切り落とされる前の半導体ウェハ状態での一実施の形態の半導体装置の、ガードリング部およびスクライブ部を示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の製造方法の第3工程を示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の製造方法の第4工程を示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の製造方法の第5工程を示す概略断面図である。 一実施の形態における半導体装置の製造方法の第6工程を示す概略断面図である。 一実施の形態の比較例における半導体装置の製造方法を示す概略断面図である。 スクライブラインにおいて切り落とされる前の半導体ウェハ状態での実施の形態2の半導体装置の、ガードリング部およびスクライブ部を示す概略断面図である。 実施の形態2における半導体装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 実施の形態2の比較例におけるスクライブラインにおいて切り落とされる前の半導体ウェハ状態での実施の形態2の半導体装置の、ガードリング部およびスクライブ部を示す概略断面図である。 図16の比較例の半導体装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 図16の比較例の半導体装置の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。 実施の形態3を説明するための概略断面図である。 一実施の形態の要点を抽出した概略断面図である。
以下、実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1を参照して、一実施の形態に係る半導体装置は、矩形状の半導体チップCHPとしての態様を有している。半導体チップCHPには、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、LOGIC回路およびアナログ回路が形成された回路形成領域CFRが形成されている。回路形成領域CFRには、ヒューズ部およびパッド部PDRが形成されている。回路形成領域CFRを平面的に取囲むように、ガードリングGRが形成されている。ガードリングGRの外周側に、スクライブ領域SRBが形成されている。半導体チップCHPは、後述のシリコン単結晶からなる半導体ウェハがスクライブ領域SRBにおいてダイシングされることにより形成されるため、スクライブ領域SRBは、半導体チップCHPの平面的な最外縁である。
図2を参照して、半導体チップCHP(回路形成領域CFRを含む)は、たとえばシリコン単結晶からなる半導体基板SUBの一方の主表面上に形成されている。回路形成領域CFRの一部であるRAM領域においては、半導体基板SUBの主表面に、ソース・ドレイン領域S/Dと、ゲート絶縁膜GIと、側壁絶縁膜SWとが形成され、ゲート絶縁膜GI上にはこれに接するようにゲート電極GEが形成されており、これらにより半導体素子としてのいわゆるMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタが形成されている。半導体基板SUBの主表面にはまた、たとえば隣り合う半導体素子(MOSトランジスタ)同士を電気的に分離するための分離絶縁膜SPTが形成されている。
半導体基板SUBの主表面(MOSトランジスタなど)を覆うように、たとえばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜II11が形成されている。層間絶縁膜II11を覆うように、たとえばシリコン窒化膜からなる絶縁膜II12、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜II13、プラズマTEOS膜としての層間絶縁膜IIPがこの順に形成されている。
絶縁膜II12と同一の層として(層間絶縁膜II11を覆うように)、複数の配線MTL0のパターンが形成されている。配線MTL0の真下の層間絶縁膜II11には複数のコンタクトCNTが形成されている。配線MTL0はたとえばアルミニウムや銅により形成され、コンタクトCNTはたとえばタングステンや銅などの金属材料により形成されている。コンタクトCNTが配線MTL0からその真下のソース・ドレイン領域S/Dに達するように層間絶縁膜II11を貫通することにより、配線MTL0とソース・ドレイン領域S/Dとが電気的に接続されている。
層間絶縁膜IIPの上面を覆うように、プラズマSiON膜SON(第2の絶縁膜)が形成されており、その上面には複数の最上層配線MTL20,MTL21(最上層の導電体層)が互いに間隔をあけて形成されている。最上層配線MTL20,MTL21はたとえばアルミニウムにより形成されており、その上面に接するようにTiN膜TNFが形成されている。上記のMOSトランジスタおよび最上層配線MTL20,MTL21などにより、RAM領域を構成する各種回路が形成されている。
なお図1の半導体チップCHPは基本的に多層構造を有するため、上記の積層数はあくまで一例であり、後述するように、層間絶縁膜の実際の層数は図2に示す層間絶縁膜の層数よりも多くてもよい。
図3は図2のRAM領域(図中RAMと記す)を含み、さらにヒューズ部とアナログ領域(図中アナログと記す)との構成を示した概略断面図である。図2および図3を参照して、ヒューズ部にはRAM領域と同様にソース・ドレイン領域S/D、コンタクトCNT、配線MTL0が形成され、配線MTL0の真上にはプラグPLGを介在してヒューズHSが形成されている。プラグPLGはたとえばタングステンや銅などの金属材料により形成されており、ヒューズHSはレーザを照射されることにより切断されるいわゆるレーザヒューズであり、たとえばアルミニウム配線により形成されている。
ヒューズHSは層間絶縁膜IIPとともに、層間絶縁膜II13の上面を覆うように形成されるが、層間絶縁膜IIPはヒューズHSより厚いため、層間絶縁膜IIPはヒューズHSの上面を覆っている。
アナログ領域においては一例として、RAM領域と同様のプラズマSiON膜SON、最上層配線MTL20,MTL21が形成されている。そしてRAM領域、アナログ領域ともに、互いに間隔をあけて複数形成された最上層配線MTL20,MTL21を覆うように、プラズマSiON膜SON上にたとえばシリコン酸化膜からなるHDP酸化膜HP(第1の絶縁膜)が形成されている。ここでHDP(High Density Plasma)とは高密度プラズマを意味する。HDP酸化膜HPは、互いに隣り合う1対の最上層配線MTL20,MTL21の間を埋めるように形成されている。
HDP酸化膜HPの外表面に沿ってプラズマSiN膜PSNが形成されており、プラズマSiN膜PSNの上面を覆うようにポリイミド膜PX(保護膜)が形成されている。ポリイミド膜PXは、半導体チップCHPを形成するためのアセンブリ時またはモールド時に、形成されたパターンがダメージを受けないよう保護したり、α線からのソフトエラー耐性を向上させるために形成される。
なお、ヒューズ部においては層間絶縁膜IIPの上面が露出しており、プラズマSiON膜SONなどは形成されておらず、ヒューズHSを覆う層間絶縁膜IIPの上には開口側面CVaを側面とする開口部CVが形成されている。
このようにヒューズHSの上方の絶縁膜を(他の領域に比べて)薄くすることにより、層間絶縁膜IIPの上方からヒューズHSに照射されるレーザがより高効率にヒューズHSに照射され、ヒューズHSをより容易に切断することができる。
開口側面CVaにはポリイミド膜PXおよびプラズマSiN膜PSNが露出している。プラズマSiN膜PSNは、プラズマSiON膜SONの開口部CV側の側面、および、HDP酸化膜HPの開口部CV側の側面(端部)を覆っている。言い換えれば、RAM領域(回路形成領域CFR)において複数の最上層配線MTL20,MTL21を覆うHDP酸化膜HPの端部はプラズマSiN膜PSN(シリコン窒化膜)で覆われている。さらに言い換えれば、開口側面CVaとプラズマSiON膜SONの側面との間を遮断するようにプラズマSiN膜PSNの一部が配置されている。このプラズマSiN膜PSNは、開口側面CVaにおいて、プラズマSiON膜PSNより下方まで延在している。
図4を参照して、一実施の形態のパッド部PDRは、プラズマSiON膜SONの上面に接するように形成されている。パッド部PDRの平面視における外周部は、その上面がたとえばHDP酸化膜HP、プラズマSiN膜PSNおよびポリイミド膜PXからなる群から選択される少なくとも1つにより覆われる。しかしパッド部PDRの平面視における中央部は、その上面が露出されており開口側面CVaを側面とする開口部CVが形成されている。
パッド部PDRの平面視における外周部、すなわちHDP酸化膜HPなどに覆われた領域の少なくとも一部は、その上面にTiN膜TNFが形成されている。ここでは特に、TiN膜TNFと開口側面CVaとの間にプラズマSiN膜PSNが配置されるように、TiN膜TNFが形成されている。このようにすれば、プラズマSiN膜PSNの優れた耐湿性により、パッド部PDRの耐湿性を向上することができる。
TiN膜TNFは、酸化されるとTiO2になり膨張するため、パッド部PDR上のプラズマSiN膜PSNにクラックが発生し、クラック部より水分が浸入するため、耐湿性が劣化する。
よって、TiN膜TNFと開口側面CVaとの間にプラズマSiN膜PSNを配置することにより、TiN膜TNFを酸化させるイオンを含んだ水分がTiN膜TNFに浸入することを阻害して、TiN膜TNFの剥がれを防止することができる。その結果、半導体装置の信頼性の向上を図ることができる。ただしTiN膜TNFの代わりにたとえばタンタル、チタンなどからなる金属薄膜が形成されてもよい。
図5は半導体チップCHPのガードリング部およびスクライブ部の構成の概略断面図である。図5を参照して、ガードリング部にはガードリングGRが形成されており、ガードリングGRは、最上層配線MTL2、コンタクトCNT、配線MTL1、コンタクトCNT、配線MTL0およびコンタクトCNTが接続されることにより形成されている。最上層配線MTL2は、プラズマSiON膜SONの上面に形成され、上面および側面をHDP酸化膜HPに覆われている。各コンタクトCNTは上部および下部の配線などの導電体層と接続することにより、導電体層同士を電気的に接続している。またたとえばMOSトランジスタのソース・ドレイン領域S/Dとも電気的に接続しており、最上層配線MTL2からソース・ドレイン領域S/Dまでを電気的に接続している。
上記のように、複数の配線MTL0,MTL1,MTL2およびコンタクトCNTを接続してガードリングGRを構成することにより、ガードリングGRの電位を接地電位に固定することができる。またスクライブ領域SRBの側面(端部ED)から侵入した水分が、ガードリングGRの内周側である回路形成領域CFRに及ぶことを防止することができる。
一実施の形態においては、最上層配線MTL2を覆うHDP酸化膜HPは、ガードリング部からスクライブ部SRBの端部ED(すなわち半導体チップCHPの最外縁)にまで延びている。また最上層配線MTL2が形成される(上面に接するように最上層配線MTL2が形成される)プラズマSiON膜SONも、ガードリング部からスクライブ部SRBの端部EDにまで延びている。言い換えればHDP酸化膜HPおよびプラズマSiON膜SONは、平面視におけるガードリング部(ガードリングGR)と端部EDとの間の領域の全体を覆っている。
図6を参照して、上記の半導体装置(半導体チップCHP)は、たとえばシリコン単結晶からなる半導体ウェハWFRに、図1に示す各回路が互いに間隔をあけて複数形成され、それがスクライブ部のスクライブラインSLにおいて(図6におけるスクライブラインSLの左側を残し右側を除去するように)切り落とされて複数の半導体チップCHPとなったものである。すなわち図5に示すスクライブ部(図1のスクライブ領域SRBに相当する)の端部EDは、図6に示すスクライブラインSLに等しい。スクライブ部においては、たとえばガードリング部の配線MTL1と同一の層としての配線MTL1、配線MTL20,MTL21と同一の層としての配線MTL22が形成されている。
上記のようにスクライブラインSLにて切り落とされた半導体チップCHPのガードリングGRから端部EDにまで延びるHDP酸化膜HPおよびプラズマSiON膜SONはスクライブラインSLの外側(右側)の、最終的に切り落とされる領域にまで延びている。したがってスクライブ部(最終的に切り落とされる領域)の配線MTL1は、層間絶縁膜IIP、プラズマSiON膜SONおよびHDP酸化膜HPの3層に覆われており、スクライブ部(最終的に切り落とされる領域)の配線MTL22は、HDP酸化膜HPに覆われている。ここではガードリングGRからスクライブラインSL(半導体チップCHPの端部EDに相当する)までの距離をa、スクライブ部における配線MTL1の上面からこれを覆うHDP酸化膜HPの最上面までの距離をbとしている。
なお以上において、第1の絶縁膜としてはHDP酸化膜HPの代わりにたとえばプラズマTEOS膜が用いられてもよい。また第2の絶縁膜としてはプラズマSiON膜SON(シリコン酸窒化膜)の代わりにたとえばシリコン窒化膜などの、シリコン酸化膜に対するエッチング選択比の高い任意の材質が用いられてもよい。またHDP酸化膜HPは最上層配線MTL20,MTL21よりも厚く形成されることが好ましい。
次に、上記の半導体装置の製造方法(特に多層構造の上層部の製造方法)について、図7〜図12を参照しながら説明する。なお図7〜図12の各図の(A)は図2のRAM領域およびヒューズ部の一部の絶縁膜II12より上層の領域、各図の(B)は図4のパッド部の一部の絶縁膜II13より上層の領域、各図の(C)は図6のガードリング部およびスクライブ部の絶縁膜II12より上層の領域の概略断面図である。すなわち各図においては半導体ウェハWFRから絶縁膜II12までの各層の図示が省略されている。また各図において省略される半導体ウェハWFRは図2〜図5の半導体基板SUBに相当すると考えることができる。
すなわち一実施の形態の製造方法においては、まず主表面を有するシリコン単結晶からなる半導体ウェハWFR(図6参照)が準備され、半導体ウェハWFRの主表面上に、RAM領域およびヒューズ部、アナログ回路などを含む回路形成領域CFR(図1参照)と、回路形成領域CFRを平面的に取り囲むガードリング部と、半導体ウェハがスクライブされた後の半導体基板SUB(図2〜図5参照)の平面的な最外縁であるスクライブ部とが形成される。そして層間絶縁膜II11、配線MTL0,MTL1、ヒューズHSなどが形成される。
図7を参照して、たとえばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりシリコン酸化膜からなるいわゆるプラズマTEOS膜としての層間絶縁膜IIPが形成され、これの上面を覆うように、たとえばプラズマCVD法により、(第2の絶縁膜としての)プラズマSiON膜SONが形成される。ただしここでプラズマSiON膜SONの代わりに、たとえばシリコン窒化膜SiNなどの(窒素を含む)、シリコン酸化膜に対するエッチング選択比の高い任意の材質(絶縁膜)が形成されてもよい。
下層配線と接続するコンタクトCNTが形成された後、プラズマSiON膜SONの上面に接するように、たとえばスパッタリング法ならびに通常の写真製版技術(現像および露光)およびエッチング技術により、最上層配線MTL20,MTL21,MTL22(最上層の導電体層)およびパッド部PDRが形成される。これらはアルミニウム配線ではあるが、たとえばアルミニウム銅(AlCu)であってもよいし、AlSiCuであってもよいし、銅またはタングステンであってもよい。また最上層配線MTL20,MTL21,MTL22の上面を覆うように、かつパッド部PDRの一部(平面視における外周部)の上面を覆うように、たとえばTiN膜TNFが形成されてもよい。このTiN膜TNFが最上層配線MTL20などの上面に形成されることにより、これらに対して写真製版(露光)を行なう際の光の反射を防止することができる。さらにTiN膜TNFは、電磁波特性を向上する効果を奏する。
図8を参照して、図7の工程で形成された最上層の導電体層(最上層配線MTL20など)を覆うように、たとえばHDP−CVD法によりHDP酸化膜HP(第1の絶縁膜)が形成される。HDP酸化膜HPの代わりにたとえばプラズマCVD法によりプラズマTEOS膜が形成されてもよい。HDP酸化膜HPは、たとえばRAM領域において互いに隣り合うように複数配置される1対の最上層配線MTL20,MTL21の間を埋め込むように最上層配線MTL20,MTL21を覆うことが好ましい。
図9を参照して、ヒューズ部(ヒューズHSの真上)およびパッド部に開口部CVを形成するためのフォトレジストPHRのパターンが、通常の写真製版技術により形成される。
図10を参照して、図9のフォトレジストPHRを用いた通常のエッチング技術によりHDP酸化膜HPおよびプラズマSiON膜SON、ならびに層間絶縁膜IIPの一部が除去されることにより、ヒューズ部(ヒューズHSの真上)およびパッド部に開口部CVが形成される。ただし図10(B)に示すパッド部においては、パッド部PDRをストッパとしてその上のTiN膜TNFおよびHDP酸化膜HPが除去される。
その際、プラズマSiON膜PSNを露出したときにエッチングを一旦とめ、その後エッチング条件を変更して、開口部CVを形成することにより、プラズマTEOS膜IIPを露出させる(図10(A)参照)。このように開口部CVを形成することによりヒューズHS上に設けられるプラズマTEOS膜IIPの膜厚の制御性を上げることができ、ヒューズブローの安定を図ることができる。プラズマSiON膜PSN(第2の絶縁膜)としてHDP酸化膜HP(第1の絶縁膜)に対してエッチング選択比の高い材質を用いることにより、第2の絶縁膜を第1の絶縁膜のエッチングストッパとしての機能を高めることができるため、上記のようにプラズマTEOS膜IIPの膜厚の制御性を上げることができる。
なお図7および図8の工程において形成されたプラズマSiON膜SONおよびHDP酸化膜HPのそれぞれは、図10(C)に示す領域すなわちガードリング部(ガードリングGR)からスクライブ部まで延びる領域においては除去されることなく、ガードリング部(ガードリングGR)からスクライブ部まで延びる領域の全体を覆うように形成される。
図11を参照して、各領域の上面を覆うようにプラズマSiN膜PSNおよびポリイミド膜PXがこの順に形成される。通常の写真製版技術およびエッチング技術により、上記のヒューズ部およびパッド部の開口部CVにはポリイミド膜PXの開口が形成される。したがって図11(A)に示すように、プラズマSiN膜PSNを形成する工程においては、RAM領域の最上層配線MTL20,MTL21を覆うHDP酸化膜HPの端部(図の右側の側面)はプラズマSiN膜PSNで覆われる。また図11(C)に示すガードリング部からスクライブ部に延びる領域についても、ガードリングの真上よりも外側(スクライブ部側)におけるポリイミド膜PXは除去される。
図12を参照して、ポリイミド膜PXのパターンをマスクとしたエッチング技術により、上記のヒューズ部およびパッド部の開口部CV、ならびにガードリング部からスクライブ部に延びる領域におけるポリイミド膜PXが除去された領域のプラズマSiN膜PSNが除去される。逆にいえば、図12(C)に示すガードリング部からスクライブ部に延びる領域において、HDP酸化膜HPおよびプラズマSiON膜SONが延びた状態が保たれている。なお図12(C)は図6と同様の構成である。
図2〜図5を参照して、少なくともガードリング部からスクライブ部に延びる領域において、HDP酸化膜HPおよびプラズマSiON膜SONが延びた状態で、スクライブ部(スクライブラインSLよりもスクライブ部側(図5の右側)に示す領域)が除去されるスクライブ加工が行なわれる。この処理により、単一の半導体ウェハWFRは複数の半導体チップCHPに分割され、スクライブ部の一部を最端部EDとする半導体装置として形成される。
次に、図13(A)、(B)、(C)の比較例を参照しながら、一実施の形態の作用効果について説明する。なお図13(A)、(B)は図7〜図12の(A)が示す領域に対応し、図13(C)は図7〜図12の(C)が示す領域に対応する領域を示す。
図13(A)を参照して、第1の比較例の半導体装置においては、RAM領域における隣り合う1対の最上層配線MTL20,MTL21を覆う絶縁膜として、プラズマCVD法によるプラズマSiN膜PSNが形成されている。しかしこのプラズマSiN膜PSNは、隣り合う1対の最上層配線MTL20,MTL21の間の埋め込み性が悪い。そのため、近接して配置された最上層配線MTL20と最上層配線MTL21との間に、プラズマSiN膜PSNを十分に埋め込むことができない。よって、図13(A)に示すように、プラズマSiN膜PSNの最上層配線MTL20と最上層配線MTL21との間に、巣VIDが形成されてしまう。
またプラズマSiN膜PSNは水分の浸入を防止する性質を有するが、その上に形成されるポリイミド膜PXは、水分の浸入を防止する性質をほとんど有していない。そのため、プラズマSiN膜PSNにVIDが形成されている場合、最上層配線MTL20,MTL21の上面のプラズマSiN膜PSNの膜厚が薄くなってカバレッジが不足してしまうため、ポリイミド膜PXを通過した水分が、最上層配線MTL20,MTL21に到達してしまう。その結果、水分と最上層配線MTL20などのアルミニウム成分とが反応して最上層配線MTL20,MTL21に腐食が発生する問題があった。
上記の問題を解決するために、図13(B)を参照して、第2の比較例の半導体装置においては、ヒューズHSのアルミニウム配線を覆うように、プラズマTEOS膜IIPが形成されている。プラズマTEOS膜IIPの上面を覆うように、プラズマSiON膜SONが形成されている。プラズマSiON膜SONの上面に、最上層配線MTL20,MTL21が形成されている。最上層配線MTL20,MTL21を覆うようにHDP酸化膜HPが形成されており、その上面を覆うようにプラズマSiN膜PSNが形成されている。さらに一部の領域にはポリイミド膜PXも形成されている。
HDP酸化膜HPは埋め込み性が良いため、近接して配置された最上層配線MTL20と最上層配線MTL21との間に隙間なく埋め込まれ、巣が発生しない。このためその上面を覆うプラズマSiN膜PSNの優れた耐湿性(水分の浸入を防止する性質)により、水分の浸入による最上層配線MTL20,MTL21の腐食を抑制することができる。一実施の形態においてもHDP酸化膜HPの良好な埋め込み性を利用して最上層配線MTL20,MTL21に対する耐湿性を確保している。
なお1対の最上層配線MTL20,MTL21の間を埋め込む第1の絶縁膜はプラズマTEOS膜であってもよいが、より埋め込み性の良好なHDP酸化膜HPを用いることがより好ましい。
ヒューズ部の特にヒューズHSの真上においては、HDP酸化膜HP、プラズマSiN膜PSNなどが除去され開口側面CVaを有する開口部が形成される。この開口部は、層間絶縁膜IIPを露出するように形成されている。このようにヒューズHSの真上の絶縁膜を他の領域の絶縁膜よりも薄くすることにより、ヒューズHSへの照射効率を向上している。
ところがこの場合、開口側面CVaに露出されるHDP酸化膜HP(図13(B)中の点線丸で囲んだ部分)から水分が浸入すれば、HDP酸化膜HPには水分の浸入を防止する性質をほとんど有していないため最上層配線MTL20,MTL21に水分が浸入する可能性がある。
図13(C)を参照して、スクライブラインSLを含むガードリング部とスクライブ部との延びる領域においては、概ねガードリング部の端部(スクライブラインSLよりもガードリング部側)からスクライブ部にかけて、スクライブ部の最上層配線MTL22を除く領域に形成されたHDP酸化膜HP、プラズマSiON膜SONなどが除去される。その結果、当該領域の最上面はヒューズHSの開口部CVなどと同じ、層間絶縁膜IIPで露出される。
このため、スクライブ部の配線MTL1の上面と、これを覆う層間絶縁膜IIPの最上面との距離dが(図6の距離bに比べて)非常に小さくなり、プロセス中のトラブル等が発生した場合、当該配線MTL1が露出する不具合が発生する可能性がある。スクライブ部の配線MTL1はアセンブリ時に除去され、最終的に形成される半導体チップCHPには存在しないが、半導体ウェハWFRのプロセス管理のためのいわゆるTEG(Test Element Group)配線などに用いられる。このため配線MTL1は少なくともプロセス中には必要なものであるため、上記のような不具合を抑制することが好ましい。
その点、一実施の形態の製造方法のように、ガードリング部からスクライブ部にまでHDP酸化膜HPが形成された状態で半導体ウェハをスクライブする場合、図6に示すようにスクライブ部の配線MTL1が層間絶縁膜IIP、プラズマSiON膜SONおよびHDP酸化膜HPの3層で覆われて配線MTL1上の絶縁膜の厚みbが大きくなる。このためより確実に当該配線MTL1が露出する不具合を抑制することができる。
さらにガードリングGRは基本的には水分の内部への浸入を抑制するために配置されるものではあるが、それでもガードリングGRから半導体チップCHPの端面までの距離(ガードリングが水分から守られる距離c)が図6の距離aより長いことが、より高い耐湿性を確保する観点からより好ましい。特に、たとえばプラズマSiON膜SONと層間絶縁膜IIPとの界面など、薄膜同士の界面からの水分の浸入を抑えることが好ましい。
一実施の形態の製造方法のようにガードリング部からスクライブ部にまでHDP酸化膜HPが形成された状態で半導体ウェハをスクライブする場合、図5に示すように形成された半導体チップCHPはガードリング部からスクライブ部の端部EDまで(全体を)HDP酸化膜HPおよびプラズマSiON膜SONが延びている。このようにすれば、ガードリング部およびスクライブ部の面積を大きくすることなく、図6の距離aを図13(C)の距離cに比べて長くすることができるため、ガードリングGRの内部への水分の浸入をより確実に抑制することができ、当該半導体装置の信頼性を向上することができる。
また回路形成領域CFR(特にRAM領域など)において、最上層配線MTL2の上面を覆う複数の最上層配線MTL20,MTL21を覆うHDP酸化膜HPの端部はプラズマSiN膜PSN(シリコン窒化膜)で覆われている。プラズマSiN膜PSNは耐湿性が良好であるため、このようにすれば、側面(特に開口側面CVa)から最上層配線MTL20,MTL21への水分の浸入を抑制することができる。
またHDP酸化膜HPが、最上層配線MTL20,MTL21より厚くなるように形成している。このようにすることにより、最上層配線MTL20,MTL21の側面および上面をHDP酸化膜HPにより区切れなく覆うことができる。そのため、HDP酸化膜HPの外表面に沿うように形成されるプラズマSiN膜PSNの膜質が安定して、半導体装置の信頼性を向上することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態は、実施の形態1と比較して、スクライブ部の構成において異なっている。
図14を参照して、本実施の形態の半導体装置は、スクライブラインSLにおいて切り落とされる前において、スクライブ部の最上層配線MTL22の真上にプラズマSiN膜PSN(シリコン窒化膜)と、ポリイミド膜PX(保護膜)とのパターンが形成されている。言い換えれば、スクライブ部の最上層配線MTL22はHDP酸化膜HP(第1の絶縁膜)と、プラズマSiN膜PSNと、ポリイミド膜PXとの3層に覆われている。この点において図14は、実施の形態1におけるスクライブラインSLにおいて切り落とされる前の態様を示す図6と異なっている。したがって本実施の形態に関して上記しなかった内容については基本的に実施の形態1と同様である。
最上層配線MTL22は、スクライブ部に形成される位置合わせ用のマークや、いわゆるTEG(Test Element Group)と呼ばれる測定用の素子を構成するパターンとして用いられる。このためこの最上層配線MTL22を上方から保護するためにポリイミド膜PXが形成される。
次に本実施の形態の半導体装置の製造方法について、図7(C)〜図12(C)と同様にガードリング部とスクライブ部と態様を示す図15を参照しながら説明する。
図15を参照して、実施の形態1の図7〜図10と同様の処理がなされた後、図11に対応する工程において、まず図11と同様に(ガードリング部とスクライブ部においてHDP酸化膜HPを覆うように)プラズマSiN膜PSNが形成され、さらにプラズマSiN膜PSNを覆うようにポリイミド膜PXが形成される。
その後、図11が示す領域(回路形成領域の最上層配線MTL20,MTL21)に加えて少なくともスクライブ部の最上層配線MTL22の真上にポリイミド膜PXが残るようにパターニングされる。
図15を再度参照して、その後、スクライブ部の最上層配線MTL22の真上に残ったポリイミド膜PXのパターンをマスクとして、当該パターンの真下のプラズマSiN膜PSNが残るようにパターニングされる。すなわちスクライブ部の最上層配線MTL22の真上においてはポリイミド膜PXのパターンとプラズマSiN膜PSNのパターンとが同じ幅を有するように形成されている。
次に、図16〜図18の比較例を参照しながら、本実施の形態の作用効果について説明する。なお図16〜図18の各図は図15と同様にガードリング部とスクライブ部と態様を示している。
図16を参照して、比較例においてもスクライブ部の最上層配線MTL22の真上にHDP酸化膜HP(第1の絶縁膜)と、プラズマSiN膜PSNと、ポリイミド膜PXとの3層が形成されている。しかし比較例においては、まず(図13(C)の比較例と同様に)スクライブ部の(最上層配線MTL22およびその近傍を除く領域の)HDP酸化膜HP、プラズマSiON膜PSNなどが除去されている。その結果、最上層配線MTL22の真上にはHDP酸化膜HPのパターンが形成されている。
また、最上層配線MTL22の真上のプラズマSiN膜PSNとポリイミド膜PXとは続けて形成された後にまとめてパターニングされるのではなく、プラズマSiN膜PSNが成膜、パターニングされた後にポリイミド膜PXが成膜、パターニングされている。
具体的にはまず図17を参照して、まず最上層配線MTL22を覆うHDP酸化膜HPがパターニングされ、スクライブ部の大半の領域(たとえば配線MTL1の真上の領域)のHDP酸化膜HPが除去される。
次に図18を参照して、最上層配線MTL22上のHDP酸化膜を覆うようにプラズマSiN膜PSNが形成され、最上層配線MTL22の真上および側面を覆うパターンとして残るようにパターニングされる。
図16を再度参照して、最上層配線MTL22上のプラズマSiN膜PSNを覆うようにポリイミド膜PXが形成され、最上層配線MTL22の真上および側面を覆うパターンとして残るようにパターニングされる。
RAM領域の最上層配線MTL20,MTL21を覆うHDP酸化膜HPの端部をプラズマSiN膜PSNで覆うために、HDP酸化膜HPを形成、パターニングした後に、プラズマSiN膜PSNを形成、パターニングする必要がある。
しかしプラズマSiN膜PSNとポリイミド膜PXとの関係においては、プラズマSiN膜PSN膜PSNが形成された後、その上のポリイミド膜PXが形成される前にこれがパターニングされる必要はない。
仮に図18のようにプラズマSiN膜PSNのパターンを形成した後にポリイミド膜PXを成膜、パターニングする場合、ポリイミド膜PXのパターンの外壁面とプラズマSiN膜PSNのパターンの外壁面とは同じ位置に形成されるのではなく、ポリイミド膜PXの外壁面がプラズマSiN膜PSNの外壁面よりも距離eだけ外側に形成されることが好ましい。これはポリイミド膜PXのパターンの外壁面とプラズマSiN膜PSNのパターンの外壁面とが同じ位置に形成されれば、ポリイミド膜PXのパターンがプラズマSiN膜PSNのパターンに対してずれた位置に形成された場合、ずれに起因するパターン崩れが発生する可能性があるためである。ポリイミド膜PXとプラズマSiN膜PSNとの間のクリアランスとしての距離eを設けることにより、両者のパターンの形状崩れを抑制することができる。
スクライブ部のポリイミド膜PXはその真下の(クラックを起こしやすい)プラズマSiN膜PSNを保護する効果や、スクライブ時にその真下の最上層配線MTL22がオーバーエッチングによりえぐり取られる不具合を抑制する保護膜としての効果を有する。また特に回路形成領域CFRにおいては、モールド時の過剰応力の発生およびα線によるソフトエラーの発生を抑制するために、保護膜としてポリイミド膜PXを用いることによる効果は大きい。
しかしこのクリアランスを設けることにより、ポリイミド膜PXのパターンの平面視における面積が大きくなる。その結果、以下の問題が発生する場合がある。
具体的には、スクライブ部のポリイミド膜PXがスクライブ時に削られると、ポリイミド膜PXのめくれによりポリイミド膜PXの異物(いわゆるPIXひげ)が発生する可能性がある。このPIXひげが回路形成領域CFRに飛び散れば、回路形成領域CFRの異物の要因となる。
またスクライブ部のポリイミド膜PXがスクライブ時にブレードにより削られると、ブレードにポリイミド膜PXの削り屑が詰まり、ブレードの切削性が劣化する可能性がある。
以上により、スクライブ部には本来、ポリイミド膜PXは存在しないことが好ましく、存在する場合にはより面積が小さいことが好ましい。
そこで本実施の形態のように、プラズマSiN膜PSNを形成した後、これをパターニングする前に連続してポリイミド膜PXを形成した後、ポリイミド膜PXをパターニングし、そのポリイミド膜PXのパターンをマスクとしてプラズマSiN膜PSNを形成する。このようにすれば、ポリイミド膜PXのパターンとプラズマSiN膜PSNのパターンとの間にクリアランスとしての距離eを設けなくても、パターン崩れの発生を抑制することができる。またクリアランスが設けられない分だけパターンの面積を小さくすることができる。
またHDP酸化膜HPが最上層配線MTL22などに比べて十分に厚い場合には、スクライブ時にHDP酸化膜HPが最上層配線MTL22などがえぐり取られる不具合を抑制する機能を十分に有することになる。この場合には実施の形態1のように、そもそも最上層配線MTL22上にプラズマSiN膜PSNおよびポリイミド膜PXが形成されなくてもよい。
本実施の形態は以上に述べた各点についてのみ、実施の形態1と異なる。すなわち、本実施の形態について、上述しなかった構成や条件、手順や効果などは、全て実施の形態1に準ずる。
(実施の形態3)
以下、図19を参照しながら、上記の実施の形態が採用される半導体装置について説明するが、あくまでこれは一例であり、他の種類の半導体装置に対して上記の実施の形態が採用されてもよい。
上記の実施の形態は、たとえばSRAM(Static Random Access Memory)の一種であり、いわゆる負荷トランジスタがTFT(Thin Film Transistor)であり、かつDRAM(Dynamic Random Access Memory)としてのキャパシタが付加された、いわゆるAdvanced SRAMである。
Advanved SRAMの具体的な構成の一例は、図19を参照して、たとえばシリコン単結晶からなるp型の半導体基板SUBの一方の主表面に形成されている。
半導体基板SUBの表面はSTI(Shallow Trench Isolation)により電気的に分離されている。このSTIは、半導体基板SUBの表面に形成された溝内に分離絶縁膜SPTを埋め込むことにより形成されている。このSTIによって電気的に分離された半導体基板SUBの表面に複数のトランジスタTGが形成されている。
半導体基板SUBの表面のうち活性領域には、たとえばp型の導電性不純物が注入されたp型ウェル領域PWLが形成されている。活性領域上に形成されるトランジスタTG(第1のトランジスタ)は、1対のソース・ドレイン領域S/Dと、ゲート絶縁膜GIと、ゲート電極GEと、絶縁膜ILとを有している。1対のソース・ドレイン領域S/Dの各々は半導体基板SUBの表面に形成されている。ゲート絶縁膜GIは1対のソース・ドレイン領域S/Dに挟まれる半導体基板SUBの表面上に形成されている。ゲート電極GEおよび絶縁膜ILはゲート絶縁膜GI上に形成されており、ゲート電極GEと絶縁膜ILとの積層構造を有している。ゲート電極GEはたとえば多結晶シリコンの薄膜とタングステンの薄膜とが積層されたいわゆるポリサイド構造(タングステンシリサイド:WSi)となっている。絶縁膜ILはたとえばシリコン酸化膜および/またはシリコン窒化膜からなり、当該絶縁膜ILをマスクとしたいわゆる自己整合処理を行なう際のエッチングのストッパ膜となる。このゲート電極GE、絶縁膜ILの側壁には側壁絶縁膜SWが形成されている。側壁絶縁膜SWも絶縁膜ILと同様に、当該側壁絶縁膜SWをマスクとしたいわゆる自己整合処理を行なう際のエッチングのストッパ膜となる。側壁絶縁膜SWは、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との組合せが好ましい。
なおゲート電極GE上に絶縁膜ILが形成されるが、図19の断面図に示されない紙面奥行き方向に延びる領域において、ゲート電極GEは他の配線と電気的に接続されている。
半導体基板SUBの表面のうち、平面視における活性領域の周辺(ゲート接続領域)である分離絶縁膜SPTの上にもトランジスタTGを構成するゲート電極GEなどが配置されている。活性領域の周辺(外部)に形成されるトランジスタTGは、活性領域のトランジスタTGと共通のゲート電極GEなどが、活性領域の周辺(外部)にまで延在する構成を有している。
なお図19の断面図においては、ゲート接続領域のトランジスタTGのソース・ドレイン領域S/Dが示されていない。これは当該トランジスタTGのソース・ドレイン領域は、ゲート接続領域のゲート電極GEは活性領域にまで達するようにたとえば紙面奥行き方向に延在しており、活性領域にソース・ドレイン領域S/Dが形成されているためである。ここではゲート接続領域に形成される、ゲート絶縁膜GIとゲート電極GEなどとが積層された構造も、(ゲート接続領域に形成される)トランジスタTG(第2のトランジスタ)と呼ぶこととする。
隣接するトランジスタTGのゲート電極GEと絶縁膜ILとの積層構造の間を埋め込むように、たとえばシリコン酸化膜からなる層間絶縁層II1が形成されている。この層間絶縁層II1にはコンタクトホールが形成されており、それらのコンタクトホールなどにはプラグCT、プラグSNCが埋め込まれている。プラグCT,SNCはたとえば多結晶シリコンにより形成される導電領域を有することが好ましい。
層間絶縁層II1の上面に接するように、たとえばシリコン酸化膜からなる層間絶縁層II2,II3,II4,II5,II6が順次形成されており、層間絶縁層II6の上面に接するように、たとえばシリコン窒化膜からなる層間絶縁層I1が形成されている。さらに層間絶縁層I1の上面に接するように、たとえばシリコン酸化膜からなる層間絶縁層II7,II8,II9,II10が順次形成されている。
層間絶縁層II2上には、互いに間隔をあけて複数のビット線BLが形成されている。ビット線BLは図19の紙面奥行き方向に延在している。ビット線BLの側壁面に接するように側壁絶縁膜が形成されている。
ビット線BLは、たとえば1層または複数層のコンタクト導電層CTCにより、ソース・ドレイン領域S/Dと電気的に接続されている。
層間絶縁層II3上には、下層配線としての、各実施の形態で述べた配線MTL0が形成されている。配線MTL0は、たとえばコンタクト導電層CTC,SCにより、より上層に形成されるキャパシタとトランジスタTGとを電気的に接続するために配置される配線である。配線MTL0は、概ねキャパシタと平面視において重なる領域に形成されることが好ましい。配線MTL0は、たとえば不純物イオンを有する多結晶シリコン膜から構成されることが好ましい。また下層に形成されるトランジスタTGなどがたとえばnチャネル型トランジスタである場合には、配線MTL0は当該トランジスタTGとの電気的な接続を容易にするため、たとえばn型の不純物イオンを含む多結晶シリコンから構成されていてもよい。
層間絶縁層II4上には、多結晶シリコン層TPが形成されている。多結晶シリコン層TPは不純物イオンが導入された多結晶シリコンよりなる半導体層であり、SRAMの負荷トランジスタとしてのTFTのチャネル領域と、そのチャネル領域を挟む1対のソース・ドレイン領域とを有している。また多結晶シリコン層TPには、TFTに電源を供給するための電源供給配線の一部が含まれる。多結晶シリコン層TPは、概ねキャパシタと平面視において重なる領域に形成されることが好ましい。
層間絶縁層II5上には、TFTのゲート電極層TDが形成されている。ゲート電極層TDは不純物イオンを有する多結晶シリコンを含む半導体層であることが好ましい。
ゲート電極層TDと配線MTL0との電気的な接続は、データノードコンタクトDBと呼ばれる導電層によりなされることが好ましい。このデータノードコンタクトDBはゲート電極層TDから配線MTL0に向けて延在する途中で、多結晶シリコン層TPの端部と接し、多結晶シリコン層TPと電気的に接続されるものである。データノードコンタクトDBは、SRAMのフリップフロップ回路(クロスカップル)を形成するための導電層であり、たとえばゲート電極層TDと同様に不純物イオンを有する多結晶シリコンを含む半導体層により形成される。データノードコンタクトDBは、ゲート電極層TDから配線MTL0まで、層間絶縁層を貫通するように、半導体基板SUBの主表面に略垂直な方向に延在するように形成されることが好ましい。
データノードコンタクトDBは、ゲート電極層TDより上方の層、たとえばゲート電極層TDとキャパシタとを電気的に接続するように形成されてもよく、配線MTL0より下方の層、たとえば配線MTL0とコンタクト導電層SCとを電気的に接続するように形成されてもよい。この場合データノードコンタクトDBは、たとえばキャパシタからゲート電極層TD、多結晶シリコン層TPおよび配線MTL0を貫通し、コンタクト導電層SCに達するように形成されてもよい。
層間絶縁層II6上には、キャパシタが形成される。キャパシタは、データノードコンタクトDBの上面に接することにより、データノードコンタクトDBと電気的に接続されている。
キャパシタより上方の、たとえば層間絶縁層II8上および層間絶縁層II9上には、配線MTL1、が形成されている。配線MTL1は各実施の形態で述べた配線MTL1に相当し、たとえばアルミニウム、アルミニウム銅の合金、銅、タングステンなどからなり、その上面および下面が、たとえばタンタル、チタン、窒化チタンなどからなるバリアメタルBRLにて覆われる(実施の形態1のTiN膜TNFに相当する)ことが好ましい。すなわちこのバリアメタルBRLは各実施の形態で述べたTiN膜TNFに相当する。また上記の配線MTL同士の接続や、配線MTLとビット線BLとの接続は、たとえば銅やタングステンなどからなるメタルコンタクト導電層MCTによりなされることが好ましい。
そのさらに上方には、各実施の形態で述べた態様のプラズマSiON膜SON、最上層配線MTL20,MTL21、これらの間を埋め込むようにこれらを覆うHDP酸化膜HP、プラズマSiN膜PSN、ポリイミド膜PXが形成されている。
以上より、上記の各実施の形態における層間絶縁膜II11は図19の層間絶縁層II1〜II3に相当し、上記の各実施の形態における層間絶縁膜II12は図19の層間絶縁層II4に相当する。上記の各実施の形態における層間絶縁膜II13は図19の層間絶縁層II5〜II8に相当し、各実施の形態における層間絶縁膜IIPは図19の層間絶縁層II9に相当する。したがって先述したように、層間絶縁膜の実際の層数は図2に示す層間絶縁膜の層数よりも多くてもよい。
最後に、図20を参照しながら、一実施の形態の要点について説明する。
図20を参照して、一実施の形態の半導体装置は、半導体基板SUBの主表面上に形成された、ヒューズHSが形成されるヒューズ部と、半導体素子が形成される回路形成領域と、回路形成領域への水分などの浸入を抑制するガードリング部と、半導体基板SUBの平面的な最外縁であるスクライブ部とを備えている。各領域における半導体基板SUBの主表面上の層間絶縁膜IIが形成されており、層間絶縁膜IIは上記の層間絶縁膜II11、II13などをまとめた総称である。
層間絶縁膜II上の最上層配線MTL21,MTL22などに挟まれた領域を埋めるように、かつ最上層配線MTL21,MTL22などを覆うように、HDP酸化膜HPが形成されている。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
CFR 回路形成領域、CHP 半導体チップ、CNT コンタクト、CV 開口部、CVa 開口側面、ED 端部、GE ゲート電極、GI ゲート絶縁膜、HP HDP酸化膜、HS ヒューズ部、GR ガードリング、II11,II13,IIP 層間絶縁膜、II12 絶縁膜、MTL0,MTL1 配線、MTL2,MTL20,MTL21 最上層配線、PDR パッド部、PHR フォトレジスト、PLG プラグ、PSN プラズマSiN膜、PX ポリイミド膜、S/D ソース・ドレイン領域、SL スクライブライン、SON プラズマSiON膜、SPT 分離絶縁膜、SRB スクライブ領域、SUB 半導体基板、SW 側壁絶縁膜、TNF TiN膜、VID 巣、WFR 半導体ウェハ。

Claims (14)

  1. 主表面を有する半導体基板と、
    前記主表面上に形成された、半導体素子が形成される回路形成領域と、
    前記回路形成領域を平面的に取り囲むガードリング部と、
    前記半導体基板の平面的な最外縁であるスクライブ部と、
    前記回路形成領域における最上層の導電体層と、
    前記最上層の導電体層を覆い、前記ガードリング部から前記スクライブ部の端部にまで延びる第1の絶縁膜とを備える、半導体装置。
  2. 前記第1の絶縁膜はHDP酸化膜またはプラズマTEOS膜である、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記最上層の導電体層は第2の絶縁膜の上面に接するように形成され、
    前記第2の絶縁膜は前記ガードリング部から前記スクライブ部の端部にまで延びる、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記第2の絶縁膜はシリコン酸化膜に対してエッチング選択比の高い材質である、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1の絶縁膜は、前記最上層の導電体層よりも厚い、請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記回路形成領域には複数の前記最上層の導電体層が形成され、
    前記第1の絶縁膜は、前記回路形成領域において互いに隣り合う1対の前記最上層の導電体層の間を埋め込むように前記最上層の導電体層を覆う、請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記回路形成領域には複数の前記最上層の導電体層が形成され、
    前記回路形成領域において複数の前記最上層の導電体層を覆う前記第1の絶縁膜の端部はシリコン窒化膜で覆われている、請求項1に記載の半導体装置。
  8. 主表面を有する半導体ウェハを準備する工程と、
    前記主表面上に、半導体素子が形成される回路形成領域と、前記回路形成領域を平面的に取り囲むガードリング部と、前記半導体ウェハがスクライブされた後の半導体基板の平面的な最外縁であるスクライブ部とを形成する工程と、
    前記主表面上に最上層の導電体層を形成する工程と、
    前記最上層の導電体層を覆うように第1の絶縁膜を形成する工程と、
    少なくとも前記ガードリング部から前記スクライブ部に前記第1の絶縁膜が形成された状態で前記半導体ウェハを前記スクライブ部においてスクライブすることにより、前記スクライブ部の一部を最端部とする、前記半導体基板を有する複数の半導体装置を形成する工程とを備える、半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1の絶縁膜はHDP酸化膜またはプラズマTEOS膜である、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記最上層の導電体層を形成する工程においては前記最上層の導電体層は第2の絶縁膜の上面に接するように形成され、
    少なくとも前記ガードリング部から前記スクライブ部に前記第2の絶縁膜が延びた状態で前記半導体基板を形成する工程がなされる、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第2の絶縁膜はシリコン酸化膜に対してエッチング選択比の高い材質である、請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第1の絶縁膜を覆うようにシリコン窒化膜を形成する工程と、
    前記シリコン窒化膜を覆うように保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜を、少なくとも前記回路形成領域と前記スクライブ部との前記最上層の導電体層の真上に残るようにパターニングする工程と、
    前記スクライブ部の前記最上層の導電体層の真上に残った前記保護膜のパターンをマスクとして前記パターンの真下の前記シリコン窒化膜が残るようにパターニングする工程とをさらに備える、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記回路形成領域には複数の前記最上層の導電体層が形成され、
    前記回路形成領域における複数の前記最上層の導電体層を覆う前記第1の絶縁膜の端部がシリコン窒化膜で覆われる、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記回路形成領域には複数の前記最上層の導電体層が形成され、
    前記第1の絶縁膜を形成する工程において、前記第1の絶縁膜は、前記回路形成領域における互いに隣り合う1対の前記最上層の導電体層の間を埋め込むように前記最上層の導電体層を覆う、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
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