JPH1187701A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JPH1187701A
JPH1187701A JP23966597A JP23966597A JPH1187701A JP H1187701 A JPH1187701 A JP H1187701A JP 23966597 A JP23966597 A JP 23966597A JP 23966597 A JP23966597 A JP 23966597A JP H1187701 A JPH1187701 A JP H1187701A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate electrode
insulating film
metal
semiconductor substrate
interlayer insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23966597A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Moriwaki
將 森脇
Hideji Hirao
秀司 平尾
Mitsuru Sekiguchi
満 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp filed Critical Matsushita Electronics Corp
Priority to JP23966597A priority Critical patent/JPH1187701A/ja
Publication of JPH1187701A publication Critical patent/JPH1187701A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気特性が優れた低抵抗ゲートを有する半導
体装置を実現できるようにする。 【解決手段】 p型シリコンからなる半導体基板11の
上には、LOCOS膜等からなる素子分離12が形成さ
れ、該素子分離12に囲まれた素子形成領域には、シリ
コン酸化膜からなり、厚さが6nmのゲート絶縁膜13
が形成されている。ゲート絶縁膜13の上には、膜厚が
100nmでヒ素等からなるn型不純物がドープされた
ポリシリコンからなる下部ゲート電極14と、銅等の金
属膜からなり、下部ゲート電極14の上の上部ゲート電
極19Aと、窒化チタン等の高融点金属化合物からな
り、上部ゲート電極19Aの側面及び底面を覆うバリア
層18Aとからなるゲート電極20が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低抵抗の微細ゲー
ト電極を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSFETの高速化を図るためには、
ソース・ドレイン及びゲート電極の低抵抗化が必須であ
る。低抵抗化の方法として、ソース・ドレイン及びゲー
ト電極の上面に金属シリサイド層を自己整合的に形成す
るサリサイドプロセスや、ポリシリコン、バリアメタル
及び高融点金属が順次積層されてなるゲート電極を形成
するポリメタルプロセスが開発されている。
【0003】以下、従来のポリメタル構造のゲート電極
を有する半導体装置について図面を参照しながら説明す
る。
【0004】図12は従来のポリメタル構造のゲート電
極を有するn型MOSFETの断面構成を示している。
図12に示すように、シリコンからなる半導体基板10
1には、絶縁酸化膜からなる素子分離102が形成され
ており、半導体基板101における素子形成領域には、
ゲート酸化膜103が形成されている。該ゲート酸化膜
103の上にはポリシリコン104a、窒化チタンから
なるバリアメタル104b及びタングステンからなる高
融点金属膜104cが順次積層されてなるゲート電極1
04が形成され、該ゲート電極104のゲート長方向側
の両側壁にはシリコン酸化膜等からなるサイドウォール
105が形成されている。また、半導体基板101にお
けるゲート長方向側の領域には、ヒ素等からなる不純物
イオンが注入されてなり、ゲート電極104の両側壁及
びサイドウォール105をそれぞれ用いて自己整合的に
形成されたLDD構造を有するソース・ドレイン拡散層
106が形成されている。
【0005】近年の半導体装置における高集積化及び高
速化に対する技術進展に伴って、MOSFETの構造も
一層微細化されつつある。さらに、微細化に加えて、ロ
ジックとDRAMとの混載を実現する半導体製造技術が
重要視されている。これらの微細化及び混載化にあた
り、微細な線幅においてもゲート電極の抵抗が増大しな
いことが要求されると共に、金属又は金属シリサイド膜
の熱による凝集に起因するゲート電極の高抵抗化を避け
るため、ゲート電極形成後におこなわれる熱処理をより
低温化することが必要となる。
【0006】しかしながら、サリサイドプロセスを用い
た場合には、金属シリサイド層の抵抗が線幅の減少と共
に急激に増大するという問題を有している。さらに、7
00℃以上の熱処理によって抵抗値が大きく増大すると
いう問題をも有している。
【0007】一方、ポリメタルプロセスを用いた場合に
は、約900℃の熱処理により高融点金属膜104cが
はがれてしまうという問題を有している。
【0008】さらに、微細化が進むにつれ、半導体基板
上において狭いピッチでゲート電極が配置される領域に
おいては、サイドウォール105形成前のLDD注入
が、ゲート電極104に遮られて、不純物イオンがゲー
ト電極104の下部にまで十分に注入されず、MOSF
ETの特性が劣化するという問題が発生しうる。また、
このような狭いピッチでゲート電極104が配列される
半導体基板上においては、素子形成後の層間絶縁膜が素
子の細部にまで十分に充填されないという問題も発生し
うる。
【0009】以下、特開平8−37296号公報に開示
され、ゲート電極材料に対する耐高温性の要求に応えた
従来の埋め込みゲート電極を有する半導体装置の製造方
法について図面を参照しながら説明する。まず、図13
(a)に示すように、p型シリコンからなる半導体基板
111の上に、LP−CVD法を用いて、例えば、基板
と異なる導電型を有するリン等のn型不純物を含む第1
のPSG膜112を堆積した後、図13(b)に示すよ
うに、半導体基板111の上における第1のPSG膜1
12の上にゲート電極形成用の開口部113aを有する
レジストパターン113を形成する。
【0010】次に、図13(c)に示すように、レジス
トパターン113をマスクとしてPSG膜113に対し
て異方性ドライエッチングを行なって、第1のPSG膜
112にゲート電極形成用の開口部112aを形成した
後、レジストパターン113を除去する。
【0011】次に、図13(d)に示すように、LP−
CVD法を用いて、第1のPSG膜112よりもリンの
濃度が小さい第2のPSG膜114Aを半導体基板11
1の上に全面にわたって堆積した後、図13(e)に示
すように、第2のPSG膜114Aにドライエッチバッ
クを行なって、第1のPSG膜112の開口部112a
の壁面にPSGからなるスペーサ用絶縁膜114Bを形
成する。
【0012】次に、図13(f)に示すように、熱酸化
法を用いて、半導体基板を所定温度で加熱することによ
り、半導体基板111における第1のPSG膜112の
開口部112aの底面にゲート酸化膜115を形成す
る。その後、図13(g)に示すように、熱拡散法を用
いて、半導体基板を所定温度で加熱することにより、半
導体基板111と第1のPSG膜112及びスペーサ用
絶縁膜114Bとの各界面にPSG膜からのリンが拡散
されて、ソース・ドレイン領域111aを形成する。こ
こで、ソース・ドレイン領域111aは、半導体基板1
11の上部における第1のPSG膜112の下側の領域
はn+ 層となり、半導体基板111の上部におけるスペ
ーサ用絶縁膜114Bの下側の領域はn- 層となって、
該n+ 層及びn- 層からなるLDD構造が形成される。
【0013】次に、図13(h)に示すように、例え
ば、タングステンからなる低抵抗膜116Aを半導体基
板111の上に全面にわたって堆積した後、図13
(i)に示すように、CMP法を用いて、低抵抗膜11
6A、第1のPSG膜112及びスペーサ用絶縁膜11
4Bに対して基板上に所定の膜厚を残すように研磨する
ことにより、タングステンからなる埋め込みゲート電極
116Bを形成する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の埋め込みゲート電極を有する半導体装置の製造方法
は、半導体基板111の上面における第1のPSG膜1
12のゲート電極形成領域用の開口部112aが、ゲー
ト酸化膜115が形成される前に、図13(c)に示す
開口部形成工程及び図13(e)に示すスペーサ用絶縁
膜形成工程における各ドライエッチ処理にさらされる。
このドライエッチ工程において、半導体基板111の上
面における開口部112a、すなわちチャネル形成領域
に界面準位が生じてしまい、デバイスの信頼性を大きく
損なうおそれがあるという問題を有している。
【0015】また、図13(g)に示す熱酸化法による
ソース・ドレイン形成工程において、半導体基板111
の上部における、ドライエッチのダメージをうけた開口
部112a近傍では、ダメージに起因して不純物の拡散
が速くなるので、所望のドレイン構造を制御性よく得る
ことが困難であるという問題を有している。
【0016】本発明は、前記従来の問題を解決し、電気
特性が優れた低抵抗ゲートを有する半導体装置を実現で
きるようにすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の半導
体装置は、半導体基板の上に形成されたゲート電極を備
え、該ゲート電極は、下側から順次形成された下部ゲー
ト電極、バリア層及び上部ゲート電極を有し、下部ゲー
ト電極はポリシリコンからなり、上部ゲート電極は金属
からなり、バリア層は、高融点金属を含む導体膜からな
り、上部ゲート電極の側面及び底面を覆うように形成さ
れている。
【0018】第1の半導体装置によると、ゲート電極
が、下側から順次形成された下部ゲート電極、バリア層
及び上部ゲート電極を有しており、下部ゲート電極がポ
リシリコンからなり、上部ゲート電極が金属からなり、
バリア層が、高融点金属を含む導体膜からなり、上部ゲ
ート電極の側面及び底面を覆うように形成されている。
このため、上部ゲート電極が金属からなるので、ゲート
電極の抵抗値を低減できる。さらに、上部ゲート電極の
側面及び底面が高融点金属を含む導体膜からなるバリア
層に覆われているため、上部ゲート電極を構成する金属
原子が該上部ゲート電極から下部ゲート電極に拡散する
ことを防止できると共に、下部ゲート電極に含まれる不
純物イオンが該下部ゲート電極から上部ゲート電極に拡
散することを防止できる。
【0019】第1の半導体装置は、半導体基板における
ゲート電極の両側にそれぞれ形成されたソース領域及び
ドレイン領域と、ソース領域及びドレイン領域の各上面
に形成された金属シリサイド層とをさらに備えているこ
とが好ましい。
【0020】第1の半導体装置は、半導体基板における
ゲート電極の両側にそれぞれ形成されたソース領域及び
ドレイン領域と、ソース領域及びドレイン領域とそれぞ
れ電気的に接続するコンタクトとをさらに備え、ゲート
電極における上部ゲート電極の側面と、ソース領域側の
コンタクト又はドレイン領域側のコンタクトの側面とは
バリア層を介して密着して形成されていることが好まし
い。
【0021】本発明に係る第2の半導体装置は、半導体
基板の上に互いに間隔をおいて形成された複数の下部ゲ
ート電極と、複数の下部ゲート電極の上にまたがるよう
に形成されたバリア層と、バリア層の上に形成された1
つの上部ゲート電極とを備え、下部ゲート電極はポリシ
リコンからなり、上部ゲート電極は金属からなり、バリ
ア層は、高融点金属を含む導体膜からなり、上部ゲート
電極の側面及び底面を覆うように形成されている。
【0022】第2の半導体装置によると、第1の半導体
装置の効果に加えて、1つの上部ゲート電極が、半導体
基板の上に互いに間隔をおいて設けられた複数の下部ゲ
ート電極の上にバリア層を介して形成されているため、
1つの上部ゲート電極が複数の下部ゲート電極と電気的
に接続されるので、該上部ゲート電極を互いに異なる素
子同士を接続する配線として用いることができる。
【0023】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
は、半導体基板の上に、ゲート絶縁膜とポリシリコンか
らなる下部ゲート電極とを順次形成する工程と、半導体
基板における下部ゲート電極のゲート長方向側にソース
領域及びドレイン領域をそれぞれ形成する工程と、半導
体基板の上に全面にわたって平坦化された層間絶縁膜を
堆積する工程と、層間絶縁膜における下部ゲート電極の
上方の領域に対して異方性エッチングを行なって下部ゲ
ート電極の上面を露出させることにより、層間絶縁膜に
おける下部ゲート電極の上に開口部を形成する工程と、
層間絶縁膜における開口部の壁面及び底面に全面にわた
って高融点金属を含む導体膜からなるバリア層を形成す
る工程と、開口部におけるバリア層の上に金属を充填す
ることにより、該金属からなる上部ゲート電極を形成す
る工程とを備えている。
【0024】第1の半導体装置の製造方法によると、ま
ず、半導体基板上にゲート絶縁膜とポリシリコンからな
る下部ゲート電極とを順次形成した後、半導体基板にお
ける下部ゲート電極のゲート長方向側にソース領域及び
ドレイン領域をそれぞれ形成する。次に、半導体基板の
上に平坦化された層間絶縁膜を堆積した後、該層間絶縁
膜における下部ゲート電極の上方の領域に対して異方性
エッチングを行なって下部ゲート電極の上面を露出させ
ることにより、層間絶縁膜における下部ゲート電極の上
に開口部を形成する。次に、該開口部の壁面及び底面に
高融点金属膜等からなるバリア層を形成した後、該バリ
ア層の上に金属を充填することにより、該金属からなる
上部ゲート電極を形成する。従って、金属からなる上部
ゲート電極を形成する前に、ゲート絶縁膜、下部ゲート
電極、ソース領域及びドレイン領域が既に形成されてい
るため、半導体基板におけるゲート絶縁膜の下側の領
域、すなわちチャネル形成領域は、エッチングにさらさ
れることがないので、ダメージを被ることがない。ま
た、上部ゲート電極は、ソース領域及びドレイン領域の
アニール処理にさらされることがないので、高熱による
はがれが生じることがない。
【0025】さらに、上部ゲート電極は、チタンや窒化
チタン等の高融点金属を含む導体膜からなるバリア層に
よって側面及び底面が覆われているため、上部ゲート電
極を構成する金属原子が該上部ゲート電極から下部ゲー
ト電極のポリシリコンと反応することを防止できると共
に、下部ゲート電極に含まれる不純物イオンが該下部ゲ
ート電極から上部ゲート電極に拡散することを防止でき
る。
【0026】さらに、下部ゲート電極形成後に層間絶縁
膜を堆積しているため、上部ゲート電極を含めた本願の
ゲート電極が従来のゲート電極と比べて高さが同程度で
あるならば、層間絶縁膜堆積時のアスペクト比が小さく
なるので、該層間絶縁膜は基板上の細部にわたって確実
に充填される。
【0027】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
は、シリコンからなる半導体基板の上に、ゲート絶縁膜
とポリシリコンからなる下部ゲート電極とを順次形成す
る工程と、半導体基板における下部ゲート電極のゲート
長方向側にソース領域及びドレイン領域をそれぞれ形成
する工程と、半導体基板の上に全面にわたって金属膜を
堆積した後、該半導体基板に対して所定温度でアニール
を行なうことにより、ソース領域及びドレイン領域の上
面並びに下部ゲート電極の上面に金属膜がシリサイド化
されてなる金属シリサイド層を選択的に形成する工程
と、半導体基板の上に全面にわたって平坦化された層間
絶縁膜を堆積する工程と、層間絶縁膜における下部ゲー
ト電極の上方の領域に対して異方性エッチングを行なっ
て金属シリサイド層における下部ゲート電極の上側部分
を露出させることにより、層間絶縁膜における下部ゲー
ト電極の上に開口部を形成する工程と、開口部に露出す
る金属シリサイド層に対してエッチングを行なって下部
ゲート電極の上面を露出させる工程と、層間絶縁膜にお
ける開口部の壁面及び底面に全面にわたって高融点金属
を含む導体膜からなるバリア層を形成する工程と、開口
部におけるバリア層の上に金属を充填することにより、
該金属からなる上部ゲート電極を形成する工程とを備え
ている。
【0028】第2の半導体装置の製造方法によると、ま
ず、シリコンからなる半導体基板上にゲート絶縁膜とポ
リシリコンからなる下部ゲート電極とを順次形成した
後、半導体基板における下部ゲート電極のゲート長方向
側にソース領域及びドレイン領域をそれぞれ形成する。
この後、半導体基板の上に全面にわたって金属膜を堆積
し、該半導体基板にアニールを行なって、ソース領域及
びドレイン領域の上面並びに下部ゲート電極の上面に金
属シリサイド層を選択的に形成する。つぎに、半導体基
板の上に平坦化された層間絶縁膜を堆積した後、該層間
絶縁膜における下部ゲート電極の上方の領域に対して異
方性エッチングを行なって金属シリサイド層における下
部ゲート電極の上側部分を露出させることにより、層間
絶縁膜における下部ゲート電極の上に上部ゲート電極形
成領域となる開口部を形成し、さらに、該開口部に露出
する金属シリサイド層に対してエッチングを行なって下
部ゲート電極の上面を露出させる。次に、該開口部の壁
面及び底面に高融点金属膜等からなるバリア層を形成し
た後、該バリア層の上に金属を充填することにより、該
金属からなる上部ゲート電極を形成する。従って、第1
の半導体装置の特徴に加えて、半導体基板におけるソー
ス領域及びドレイン領域の上面に金属シリサイド層を形
成しているため、ソース・ドレイン領域の上面が低抵抗
となる。さらに、下部ゲート電極の上面に形成された金
属シリサイド層を除去しているため、該金属シリサイド
層の層厚はソース・ドレイン領域の深さに合わせて最適
化できる。
【0029】本発明に係る第3の半導体装置の製造方法
は、半導体基板の上に、ゲート絶縁膜とポリシリコンか
らなる下部ゲート電極とを順次形成する工程と、下部ゲ
ート電極の上に、高融点金属を含む導体膜からなるバリ
ア層を形成する工程と、半導体基板における下部ゲート
電極のゲート長方向側にソース領域及びドレイン領域を
それぞれ形成する工程と、半導体基板の上に全面にわた
って平坦化された層間絶縁膜を堆積する工程と、層間絶
縁膜における下部ゲート電極の上方の領域に対して異方
性エッチングを行なってバリア層の上面を露出させるこ
とにより、層間絶縁膜におけるバリア層の上に開口部を
形成する工程と、層間絶縁膜における開口部に金属を充
填することにより、該金属からなる上部ゲート電極を形
成する工程とを備えている。
【0030】第3の半導体装置の製造方法によると、ま
ず、半導体基板の上にゲート絶縁膜とポリシリコンから
なる下部ゲート電極と高融点金属を含む導体膜からなる
バリア層とを順次形成した後、半導体基板における下部
ゲート電極のゲート長方向側にソース領域及びドレイン
領域をそれぞれ形成する。次に、半導体基板の上に平坦
化された層間絶縁膜を堆積した後、該層間絶縁膜におけ
る下部ゲート電極の上方の領域に対して異方性エッチン
グを行なってバリア層の上面を露出させることにより、
層間絶縁膜におけるバリア層の上に開口部を形成し、該
開口部に金属を充填することにより該金属からなる上部
ゲート電極を形成する。従って、金属からなる上部ゲー
ト電極を形成する前に、ゲート絶縁膜、下部ゲート電
極、バリア層、ソース領域及びドレイン領域が既に形成
されているため、半導体基板におけるゲート絶縁膜の下
側の領域、すなわちチャネル形成領域は、エッチングに
さらされることがないので、ダメージを被ることがな
い。また、上部ゲート電極は、ソース領域及びドレイン
領域のアニール処理にさらされることがないので、高熱
によるはがれが生じることがない。
【0031】さらに、上部ゲート電極は、チタンや窒化
チタン等の高融点金属を含む導体膜からなるバリア層に
よって底面が覆われているため、上部ゲート電極を構成
する金属原子が該上部ゲート電極から下部ゲート電極に
拡散することを防止できると共に、下部ゲート電極に含
まれる不純物イオンが該下部ゲート電極から上部ゲート
電極に拡散することを防止できる。
【0032】さらに、下部ゲート電極形成後に層間絶縁
膜を堆積しているため、上部ゲート電極を含めた本願の
ゲート電極が従来のゲート電極と比べて高さが同程度で
あるならば、層間絶縁膜堆積時のアスペクト比が小さく
なるので、該層間絶縁膜は基板上の細部にわたって確実
に充填される。
【0033】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)本発明の第1の実施形態について図
面を参照しながら説明する。
【0034】図1は本発明の第1の実施形態に係る半導
体装置の断面構成を示している。図1に示すように、p
型シリコンからなる半導体基板11の上には、LOCO
S膜等からなる素子分離12が形成され、該素子分離1
2に囲まれた素子形成領域には、シリコン酸化(SiO
2 )膜からなり、厚さが約6nmのゲート絶縁膜13が
形成されている。ゲート絶縁膜13の上には、膜厚が1
00nmでヒ素等からなるn型不純物がドープされたポ
リシリコンからなる下部ゲート電極14と、銅等の金属
膜からなり、下部ゲート電極14の上の上部ゲート電極
19Aと、窒化チタン(TiN)等の高融点金属化合物
からなり、上部ゲート電極19Aの側面及び底面を覆う
バリア層18Aとからなるゲート電極20が形成されて
いる。
【0035】下部ゲート電極14のゲート長方向側の両
側壁にはシリコン酸化膜等の絶縁膜からなるサイドウォ
ール15が形成されており、半導体基板11におけるゲ
ート長方向側の領域には、下部ゲート電極14のゲート
長方向側の側壁とサイドウォール15の側壁とを用いて
形成されたLDD構造を有するソース・ドレイン領域1
1aがそれぞれ形成されている。
【0036】半導体基板11の上面からゲート電極20
の上面までの間には第1の層間絶縁膜16が堆積し、該
第1の層間絶縁膜16の上には第2の層間絶縁膜21が
堆積しており、これら第1の層間絶縁膜16及び第2の
層間絶縁膜21におけるソース・ドレイン領域11aの
上の領域にはコンタクト22がそれぞれ形成されてい
る。
【0037】以下、前記のように構成された半導体装置
の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0038】図2及び図3は本発明の第1の実施形態に
係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示して
いる。まず、図2(a)に示すように、p型シリコンか
らなる半導体基板11の所定領域にLOCOS膜等から
なる素子分離12を形成した後、半導体基板11の上に
全面に、厚さが6nmのシリコン酸化膜(図示せず)と
厚さが100nmのポリシリコン膜(図示せず)とを順
次堆積し、続いて、該ポリシリコン膜に対してヒ素等か
らなるn型不純物イオンを注入する。次に、シリコン酸
化膜及びポリシリコン膜におけるゲート電極形成領域に
対してパターニングを行なうことにより、シリコン酸化
膜からなるゲート絶縁膜13及びポリシリコン膜からな
る下部ゲート電極14を形成する。その後、該下部ゲー
ト電極14をマスクとして半導体基板11の上面にヒ素
等からなるn型不純物イオンを注入エネルギーが20k
eV程度で注入することにより、低濃度のn型拡散層を
形成する。続いて、半導体基板11の上に全面にわたっ
てシリコン酸化膜等からなる絶縁膜(図示せず)を堆積
し、該絶縁膜に対して異方性エッチングを行なうことに
より、下部ゲート電極14のゲート長方向側の両側壁に
絶縁膜からなるサイドウォール15を形成した後、下部
ゲート電極14及びサイドウォール15をマスクとし
て、半導体基板11の上面にヒ素等からなるn型不純物
イオンを注入エネルギーが30keV程度で注入し、注
入された不純物イオンを活性化させるためのアニール処
理を施すことにより、LDD構造を有するソース・ドレ
イン領域11aを形成する。
【0039】次に、図2(b)に示すように、CVD法
を用いて、半導体基板11の上に全面にわたって、シリ
コン酸化膜等からなり、膜厚が200nm程度の第1の
層間絶縁膜16を堆積した後、図2(c)に示すよう
に、例えば、CMP法を用いて第1の層間絶縁膜16の
上面を平坦化する。続いて、平坦化された第1の層間絶
縁膜16の上に、ゲート電極形成領域に開口部17aを
有するレジストパターン17を形成する。ここで、該レ
ジストパターン17には、下部ゲート電極14のパター
ニングの際に用いたマスクと同一のマスクを用い、レジ
ストの極性を下部ゲート電極14の場合と反転させれば
よい。
【0040】次に、図2(d)に示すように、レジスト
パターン17をマスクとして第1の層間絶縁膜16に対
して異方性エッチングを行なって下部ゲート電極14の
上面を露出させることにより、第1の層間絶縁膜16に
おける下部ゲート電極14の直上に上部ゲート電極形成
領域となる開口部16aを形成する。
【0041】次に、図3(a)に示すように、CVD法
を用いて、半導体基板11の上に全面にわたって窒化チ
タン等の高融点金属化合物からなり、膜厚が5nm〜1
0nm程度の導体膜18Bを堆積した後、スパッタ法を
用いて、該導体膜18Bの上に全面にわたって、銅から
なり、膜厚が80nm程度の金属膜19Bを堆積し、半
導体基板11に対して、温度が約400℃の加熱処理を
施して、金属膜19Bを第1の層間絶縁膜16における
開口部16aに充填する。続いて、図3(b)に示すよ
うに、例えば、CMP法を用いて、金属膜19B及び導
体膜18Bに対して第1の層間絶縁膜16の上面が露出
するまで研磨を行なう。これにより、第1の層間絶縁膜
16における開口部16aの壁面及び底面には導体膜1
8Bからなるバリア層18Aと該バリア層に側面及び底
面が覆われた金属膜19Bからなる上部ゲート電極19
Aとが形成される。
【0042】次に、図3(c)に示すように、CVD法
を用いて、半導体基板11の上に全面にわたってシリコ
ン酸化膜等からなり、膜厚が200nm〜300nmの
第2の層間絶縁膜21を堆積した後、該第2の層間絶縁
膜21及び第1の層間絶縁膜16における各ソース・ド
レイン領域11aの上方の領域に対してドライエッチン
グを行なって、各ソース・ドレイン領域11aとそれぞ
れ電気的に接続するコンタクトホールを形成し、該コン
タクトホールにタングステン等の金属を充填して各コン
タクト22を形成する。
【0043】このように、本実施形態によると、第1の
層間絶縁膜16及び第2の層間絶縁膜21の形成時に平
坦化のための熱処理を行なわず、また、ソース・ドレイ
ン領域11aのアニール処理の後に上部ゲート電極19
Aを形成するため、該上部ゲート電極19Aは、高温に
さらされないので、下部ゲート電極14からはがれるこ
とがない。
【0044】さらに、上部ゲート電極19Aは、その側
面及び底面を窒化チタン等の高融点金属化合物からなる
バリア層18Aにより覆われているため、銅やアルミニ
ウムのように耐熱性にすぐれないが極めて抵抗値が低い
金属をその材料に用いることができるので、微細化され
たMOSFETとして高速化を図ることができる。その
上、バリア層18Aが下部ゲート電極14と上部ゲート
電極19Aとの密着性を向上させるため、上部ゲート電
極19A形成後に熱処理にさらされたとしても、はがれ
にくくなる。
【0045】また、該バリア層18Aは、銅等の熱拡散
しやすい金属を用いた場合であっても第1の層間絶縁膜
16に金属原子が熱拡散するのを抑制するため、ポリシ
リコンからなる下部ゲート電極14と金属からなる上部
ゲート電極19Aとの熱反応に起因する高抵抗化を抑制
できると共に、ポリシリコンからなる下部ゲート電極1
4から不純物イオンが上部ゲート電極19Aに熱拡散す
ることによりしきい値電圧が変動することを抑制できる
ため、製造されるMOSFETに対して所望の電気特性
を期待できる。
【0046】また、バリア層18A及び上部ゲート電極
19Aは、半導体基板11の上にゲート絶縁膜13及び
下部ゲート電極14を介して形成されるため、半導体基
板11におけるゲート絶縁膜13の下側のチャネル形成
領域は、エッチングによるダメージを受けないので、M
OSFETの電気特性が劣化しない。
【0047】また、高さ方向の寸法が小さい下部ゲート
電極14の側壁を用いてLDD構造を形成するため、半
導体基板11上にゲート電極20が狭いピッチで配置さ
れた場合であっても、半導体基板11におけるゲート電
極20下部にまで不純物イオンが確実に注入されると共
に、MOSFETの特性劣化を抑制できる。
【0048】また、高さ方向の寸法が小さい下部ゲート
電極14を形成した後に、第1の層間絶縁膜16を堆積
するため、半導体基板11上にゲート電極20が狭いピ
ッチで配置された場合であっても、アスペクト比が大き
くならないので、第1の層間絶縁膜16は細部にわたっ
て確実に埋め込まれることになる。
【0049】なお、上部ゲート電極19A形成用の金属
膜19Bを堆積するのにスパッタ法を用いたが、これに
限らず、CVD法やめっき法であってもよい。
【0050】また、金属膜19Bの上面を平坦化するの
にCMP法を用いたが、これに限らず、全面エッチバッ
クであってもよい。
【0051】また、上部ゲート電極19A用の金属膜1
9Bに銅を用いたが、これに限らず、アルミニウム,タ
ングステン,モリブデン又はチタンシリサイド(TiS
2)等を用いてもよい。
【0052】また、バリア層18Aに窒化チタンからな
る高融点金属化合物を用いたが、チタン又はチタンタン
グステン(TiW)のように高融点金属又はその合金で
あってもよい。
【0053】(第1の実施形態の第1変形例)以下、本
発明の第1の実施形態の第1変形例について図面を参照
しながら説明する。図4は第1の実施形態の第1変形例
に係る半導体装置の断面構成を示している。図4におい
て、図1に示した構成部材と同一の構成部材には同一の
符号を付すことにより説明を省略する。図4に示すよう
に、銅等の低抵抗金属からなる上部ゲート電極19C
は、その側面が一方のソース・ドレイン領域11aと接
続された一方のコンタクト22の上部ゲート電極19C
側の側面とバリア層18Aを介して電気的に接続される
ように形成されている。
【0054】これにより、上部ゲート電極19Cとコン
タクト22とが電気的に接続されるため、上部ゲート電
極19Cを素子内におけるローカル配線として機能させ
られるので、新たな配線を設ける必要がなくなり、その
結果、高集積化が容易となる。
【0055】なお、製造方法の一例としては、バリア層
18A及び上部ゲート電極19Aを形成する前に、第1
の層間絶縁膜16におけるソース・ドレイン領域11a
の上の領域にタングステン等からなるコンタクト22を
形成しておき、その後、第1の層間絶縁膜16におけ
る、下部ゲート電極14の上面及び上部ゲート電極19
Aと接続する側のコンタクト22の側面を共に露出させ
る開口部を形成し、第1の実施形態と同様にして、導体
膜18B及び金属膜19Bを堆積すればよい。
【0056】(第1の実施形態の第2変形例)以下、本
発明の第1の実施形態の第2変形例について図面を参照
しながら説明する。図5は第1の実施形態の第2変形例
に係る半導体装置であって、複数の素子が集積化された
半導体装置の断面構成を示している。図5において、図
1に示した構成部材と同一の構成部材には同一の符号を
付すことにより説明を省略する。図5に示すように、銅
等の低抵抗金属からなる上部ゲート電極19Dは、互い
に隣接する下部ゲート電極14同士を接続するように一
体に形成されている。
【0057】これにより、1つの上部ゲート電極19D
がバリア層18Aを介して複数の下部ゲート電極14と
電気的に接続されるため、集積化する際に、上部ゲート
電極19Dが互いに異なる素子同士を接続する配線とし
て機能させられるので、新たな配線を設ける必要がなく
なり、その結果、高集積化が容易となる。
【0058】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0059】図6は本発明の第2の実施形態に係る半導
体装置の断面構成を示している。図6において、図1に
示した構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付す
ことにより説明を省略する。図6に示すように、半導体
基板11の上面における各ソース・ドレイン領域11a
には、膜厚が約60nmの金属シリサイド層としての、
例えば、コバルトシリサイド層がそれぞれ形成されてい
る。これにより、ポリシリコンからなる下部ゲート電極
14と、金属からなり、下部ゲート電極14の上の上部
ゲート電極19Aと、窒化チタンからなり、上部ゲート
電極19Aの側面及び底面を覆うバリア層18Aとから
なるゲート電極20を備えているため、ゲート電極20
の抵抗が低減されるだけでなく、各ソース・ドレイン領
域11aの上面に形成され、n型シリコンよりも抵抗値
が小さいコバルトシリサイド層23をも備えているた
め、各コンタクト22と各ソース・ドレイン領域11a
との抵抗が低減される。その結果、微細化されたMOS
FETの動作をさらに高速化できる。
【0060】以下、前記のように構成された半導体装置
の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0061】図7及び図8は本発明の第2の実施形態に
係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示して
いる。まず、図7(a)に示すように、p型シリコンか
らなる半導体基板11の所定領域にLOCOS膜等から
なる素子分離12を形成した後、半導体基板11の上に
全面に、厚さが6nmのシリコン酸化膜(図示せず)と
厚さが100nmのポリシリコン膜(図示せず)とを順
次堆積し、続いて、該ポリシリコン膜に対してヒ素等か
らなるn型不純物イオンを注入する。次に、シリコン酸
化膜及びポリシリコン膜におけるゲート電極形成領域に
対してパターニングを行なうことにより、シリコン酸化
膜からなるゲート絶縁膜13及びポリシリコン膜からな
る下部ゲート電極14を形成する。その後、該下部ゲー
ト電極14をマスクとして半導体基板11の上面にヒ素
等からなるn型不純物イオンを注入エネルギーが20k
eV程度で注入することにより、低濃度のn型拡散層を
形成する。続いて、半導体基板11の上に全面にわたっ
てシリコン酸化膜等からなる絶縁膜(図示せず)を堆積
し、該絶縁膜に対して異方性エッチングを行なうことに
より、下部ゲート電極14のゲート長方向側の両側壁に
絶縁膜からなるサイドウォール15を形成した後、下部
ゲート電極14及びサイドウォール15をマスクとし
て、半導体基板11の上面にヒ素等からなるn型不純物
イオンを注入エネルギーが30keV程度で注入し、注
入された不純物イオンを活性化させるためのアニール処
理を施すことにより、LDD構造を有するソース・ドレ
イン領域11aを形成する。その後、半導体基板11の
上に全面にわたってチタンからなる金属膜(図示せず)
を堆積し、温度が750℃の熱処理を行なうことによ
り、チタンとシリコンとが直接接している領域、すなわ
ち、半導体基板11の上面における各ソース・ドレイン
領域11aと下部ゲート電極14の上面とにコバルトシ
リサイド層23を選択的に形成する。
【0062】次に、図7(b)に示すように、CVD法
を用いて、半導体基板11の上に全面にわたって、シリ
コン酸化膜等からなり、膜厚が200nm程度の第1の
層間絶縁膜16を堆積した後、図7(c)に示すよう
に、例えば、CMP法を用いて第1の層間絶縁膜16の
上面を平坦化する。続いて、平坦化された第1の層間絶
縁膜16の上に、ゲート電極形成領域に開口部17aを
有するレジストパターン17を形成する。ここで、該レ
ジストパターン17には、下部ゲート電極14のパター
ニングの際に用いたマスクと同一のマスクを用い、レジ
ストの極性を下部ゲート電極14の場合と反転させれば
よい。
【0063】次に、図7(d)に示すように、レジスト
パターン17をマスクとして第1の層間絶縁膜16に対
して異方性エッチングを行なって下部ゲート電極14の
上のコバルトシリサイド層23の上面を露出させること
により、第1の層間絶縁膜16における下部ゲート電極
14の直上に上部ゲート電極形成領域となる開口部16
aを形成する。その後、第1の層間絶縁膜16における
開口部16aの底面、すなわち、下部ゲート電極14の
上のコバルトシリサイド層23に対してウエットエッチ
ングを行なって、該コバルトシリサイド層23を除去す
る。
【0064】次に、図8(a)に示すように、CVD法
を用いて、半導体基板11の上に全面にわたって窒化チ
タン等の高融点金属化合物からなり、膜厚が5nm〜1
0nm程度の導体膜18Bを堆積した後、スパッタ法を
用いて、該導体膜18Bの上に全面に、銅からなり、膜
厚が80nm程度の金属膜19Bを堆積し、半導体基板
11に対して、温度が約400℃の加熱処理を施して、
金属膜19Bを第1の層間絶縁膜16における開口部1
6aに充填する。続いて、図8(b)に示すように、例
えば、CMP法を用いて、金属膜19B及び導体膜18
Bに対して第1の層間絶縁膜16の上面が露出するまで
研磨を行なう。これにより、第1の層間絶縁膜16にお
ける開口部16aの壁面及び底面には導体膜18Bから
なるバリア層18Aと該バリア層に側面及び底面が覆わ
れた金属膜19Bからなる上部ゲート電極19Aとが形
成される。
【0065】次に、図8(c)に示すように、CVD法
を用いて、半導体基板11の上に全面にわたってシリコ
ン酸化膜等からなり、膜厚が200nm〜300nmの
第2の層間絶縁膜21を堆積した後、該第2の層間絶縁
膜21及び第1の層間絶縁膜16における各ソース・ド
レイン領域11aの上方の領域に対してドライエッチン
グを行なって、各ソース・ドレイン領域11aとそれぞ
れ電気的に接続するコンタクトホールを形成し、該コン
タクトホールにタングステン等の金属を充填して各コン
タクト22を形成する。
【0066】このように、本実施形態によると、第1の
実施形態と同様の効果を得られる上に、半導体基板11
における各ソース・ドレイン領域11aの上面に、n型
シリコンよりも抵抗値が小さいコバルトシリサイド層2
3を形成するため、各コンタクト22と各ソース・ドレ
イン領域11aとの抵抗が低減されるので、高速動作を
可能とする。
【0067】また、従来のサリサイドプロセスにおいて
は、ゲート電極の上面にも半導体基板の上面におけるソ
ース・ドレイン領域と同一の工程でシリサイド化を行な
っているため、ゲート電極の低抵抗化とソース・ドレイ
ン領域における浅接合化とを同時に満足させるプロセス
マージンが極めて小さかった。すなわち、ポリシリコン
からなるゲート電極の低抵抗化には、金属シリサイド層
の膜厚を厚くすることが必須であり、一方、拡散領域か
らなるソース・ドレイン領域が破壊されることのないよ
う該領域を維持するためには、ソース・ドレイン領域上
に形成される金属シリサイド層の層厚を薄くすることが
必須となるからである。
【0068】しかしながら、本実施形態においては、下
部ゲート電極14の上面に形成されたコバルトシリサイ
ド層23を除去しているため、ソース・ドレイン領域上
に形成されるコバルトシリサイド層23の膜厚を最適化
することができる。
【0069】なお、上部ゲート電極19A形成用の金属
膜19Bを堆積するのにスパッタ法を用いたが、これに
限らず、CVD法やめっき法であってもよい。
【0070】また、金属膜19Bの上面を平坦化するの
にCMP法を用いたが、これに限らず、全面エッチバッ
クであってもよい。
【0071】また、上部ゲート電極19A用の金属膜1
9Bに銅を用いたが、これに限らず、アルミニウム,タ
ングステン,モリブデン又はチタンシリサイド等を用い
てもよい。
【0072】また、バリア層18Aに窒化チタンからな
る高融点金属化合物を用いたが、チタン又はチタンタン
グステンのように高融点金属又はその合金であってもよ
い。
【0073】なお、本実施形態においても、バリア層1
8Aを介した上部ゲート電極19Aの側面と一方のコン
タクト22の側面とが接続されるように形成されてもよ
く、また、互いに隣接する下部ゲート電極14同士が直
接接続されるように一体に形成されていてもよい。
【0074】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0075】図9は本発明の第2の実施形態に係る半導
体装置の断面構成を示している。図9に示すように、p
型シリコンからなる半導体基板31の上には、LOCO
S膜等からなる素子分離32が形成され、該素子分離3
2に囲まれた素子形成領域には、シリコン酸化膜からな
り、厚さが約6nmのゲート絶縁膜33Aが形成されて
いる。ゲート絶縁膜33Aの上には、膜厚が100nm
でヒ素等からなるn型不純物がドープされたポリシリコ
ンからなる下部ゲート電極34Aと、銅等の金属膜から
なり、下部ゲート電極34Aの上の上部ゲート電極39
Aと、窒化チタン等の高融点金属化合物からなり、下部
ゲート電極34Aと上部ゲート電極39Aとの間に挟ま
れたバリア層35Aとからなるゲート電極40が形成さ
れている。
【0076】下部ゲート電極34Aのゲート長方向側の
両側壁にはシリコン酸化膜等の絶縁膜からなるサイドウ
ォール36が形成されており、半導体基板31における
ゲート長方向側の各領域には、下部ゲート電極34Aの
ゲート長方向側の各側壁とサイドウォール36の各側壁
とを用いて形成されたLDD構造を有するソース・ドレ
イン領域31aがそれぞれ形成されている。
【0077】半導体基板31の上面からゲート電極40
の上面までの間には第1の層間絶縁膜37が堆積し、該
第1の層間絶縁膜37の上には第2の層間絶縁膜41が
堆積しており、これら第1の層間絶縁膜37及び第2の
層間絶縁膜41におけるソース・ドレイン領域31aの
上の領域にはコンタクト42がそれぞれ形成されてい
る。
【0078】以下、前記のように構成された半導体装置
の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0079】図10及び図11は本発明の第3の実施形
態に係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示
している。まず、図10(a)に示すように、p型シリ
コンからなる半導体基板31の所定領域にLOCOS膜
等からなる素子分離32を形成した後、半導体基板31
の上に全面に、厚さが6nmのシリコン酸化膜33Bと
厚さが100nmのポリシリコン膜34Bとを順次堆積
し、該ポリシリコン膜34Bに対してヒ素等からなるn
型不純物イオンを注入する。続いて、CVD法を用い
て、ポリシリコン膜34Bの上に、窒化チタン等の高融
点金属化合物からなり、厚さが5nm〜10nm程度の
導体膜35Bを堆積する。
【0080】次に、図10(b)に示すように、シリコ
ン酸化膜33B、ポリシリコン膜34B及び導体膜35
Bにおけるゲート電極形成領域に対してパターニングを
行なうことにより、シリコン酸化膜33Bからなるゲー
ト絶縁膜33A、ポリシリコン膜34Bからなる下部ゲ
ート電極34A及び導体膜35Bからなるバリア層35
Aを形成する。その後、該下部ゲート電極34Aをマス
クとして半導体基板31の上面にヒ素等からなるn型不
純物イオンを注入エネルギーが20keV程度で注入す
ることにより、低濃度のn型拡散層を形成する。続い
て、半導体基板31の上に全面にわたってシリコン酸化
膜等からなる絶縁膜(図示せず)を堆積し、該絶縁膜に
対して異方性エッチングを行なうことにより、下部ゲー
ト電極34Aのゲート長方向側の両側壁に絶縁膜からな
るサイドウォール36を形成した後、下部ゲート電極3
4A及びサイドウォール36をマスクとして、半導体基
板31の上面にヒ素等からなるn型不純物イオンを注入
エネルギーが30keV程度で注入し、注入された不純
物イオンを活性化させるためのアニール処理を施すこと
により、LDD構造を有するソース・ドレイン領域31
aを形成する。
【0081】次に、図10(c)に示すように、CVD
法を用いて、半導体基板31の上に全面にわたって、シ
リコン酸化膜等からなり、膜厚が200nm程度の第1
の層間絶縁膜37を堆積した後、図10(d)に示すよ
うに、例えば、CMP法を用いて第1の層間絶縁膜37
の上面を平坦化する。続いて、平坦化された第1の層間
絶縁膜37の上に、ゲート電極形成領域に開口部38a
を有するレジストパターン38を形成する。ここで、該
レジストパターン38には、下部ゲート電極34Aのパ
ターニングの際に用いたマスクと同一のマスクを用い、
レジストの極性を下部ゲート電極34Aの場合と反転さ
せればよい。
【0082】次に、図11(a)に示すように、レジス
トパターン38をマスクとして第1の層間絶縁膜37に
対して異方性エッチングを行なって下部ゲート電極34
Aの上のバリア層35Aの上面を露出させることによ
り、第1の層間絶縁膜37における下部ゲート電極34
Aの直上に上部ゲート電極形成領域となる開口部37a
を形成する。
【0083】次に、図11(b)に示すように、スパッ
タ法を用いて、半導体基板31の上に全面にわたって銅
からなり、膜厚が80nm程度の金属膜39Bを堆積
し、半導体基板31に対して、温度が約400℃の加熱
処理を施して、金属膜39Bを第1の層間絶縁膜37に
おける開口部37aに充填する。続いて、図11(c)
に示すように、例えば、CMP法を用いて、金属膜39
Bに対して第1の層間絶縁膜37の上面が露出するまで
研磨を行なう。これにより、第1の層間絶縁膜37にお
ける開口部37aには金属膜39Bからなる上部ゲート
電極39Aが形成される。
【0084】次に、図11(d)に示すように、CVD
法を用いて、半導体基板31の上に全面にわたってシリ
コン酸化膜等からなり、膜厚が200nm〜300nm
の第2の層間絶縁膜41を堆積した後、該第2の層間絶
縁膜41及び第1の層間絶縁膜37における各ソース・
ドレイン領域31aの上方の領域に対してドライエッチ
ングを行なって、各ソース・ドレイン領域31aとそれ
ぞれ電気的に接続するコンタクトホールを形成し、該コ
ンタクトホールにタングステン等の金属を充填して各コ
ンタクト42を形成する。
【0085】このように、本実施形態によると、第1の
層間絶縁膜37及び第2の層間絶縁膜41の形成時に平
坦化のための熱処理を行なわず、また、ソース・ドレイ
ン領域31aのアニール処理の後に上部ゲート電極39
Aを形成するため、該上部ゲート電極39Aは、高温に
さらされないので、下部ゲート電極34Aからはがれる
ことがない。
【0086】さらに、上部ゲート電極39Aは、その底
面を窒化チタン等の高融点金属化合物からなるバリア層
35Aにより覆われているため、銅やアルミニウムのよ
うに耐熱性にすぐれないが極めて抵抗値が低い金属をそ
の材料に用いることができるので、微細化されたMOS
FETとして高速化を図ることができる。その上、バリ
ア層35Aが下部ゲート電極34Aと上部ゲート電極3
9Aとの密着性を向上させるため、上部ゲート電極39
A形成後に熱処理にさらされたとしても、はがれにくく
なる。
【0087】また、該バリア層35Aは、銅等の熱拡散
しやすい金属を用いた場合であっても第1の層間絶縁膜
37に金属原子が熱拡散するのを抑制するため、ポリシ
リコンからなる下部ゲート電極34Aと金属からなる上
部ゲート電極39Aとの熱反応に起因する高抵抗化を抑
制できると共に、ポリシリコンからなる下部ゲート電極
34Aから不純物イオンが上部ゲート電極39Aに熱拡
散することによりしきい値電圧が変動することを抑制で
きるため、製造されるMOSFETに対して所望の電気
特性を期待できる。
【0088】また、バリア層35A及び上部ゲート電極
39Aは、半導体基板31の上にゲート絶縁膜33A及
び下部ゲート電極34Aを介して形成されるため、半導
体基板31におけるゲート絶縁膜33Aの下側のチャネ
ル形成領域は、エッチングによるダメージを受けないの
で、MOSFETの電気特性が劣化しない。
【0089】また、高さ方向の寸法が小さい下部ゲート
電極34Aの側壁を用いてLDD構造を形成するため、
半導体基板31上にゲート電極40が狭いピッチで配置
された場合であっても、半導体基板31におけるゲート
電極40下部にまで不純物イオンが確実に注入されると
共に、MOSFETの特性劣化を抑制できる。
【0090】また、高さ方向の寸法が小さい下部ゲート
電極34Aを形成した後に、第1の層間絶縁膜37を堆
積するため、半導体基板31上にゲート電極40が狭い
ピッチで配置された場合であっても、アスペクト比が大
きくならないので、第1の層間絶縁膜37は細部にわた
って確実に埋め込まれることになる。
【0091】なお、上部ゲート電極39A形成用の金属
膜39Bを堆積するのにスパッタ法を用いたが、これに
限らず、CVD法やめっき法であってもよく、また、露
出したバリア層35Aの上面に対してタングステンやア
ルミニウムを選択成長させてもよい。
【0092】また、金属膜39Bの上面を平坦化するの
にCMP法を用いたが、これに限らず、全面エッチバッ
クであってもよい。
【0093】また、上部ゲート電極39A用の金属膜3
9Bに銅を用いたが、これに限らず、アルミニウム,タ
ングステン,モリブデン又はチタンシリサイド等を用い
てもよい。
【0094】また、バリア層35Aに窒化チタンからな
る高融点金属化合物を用いたが、チタン又はチタンタン
グステンのように高融点金属又はその合金であってもよ
い。
【0095】なお、本実施形態においても、必要があれ
ば、バリア層35Aを介した上部ゲート電極39Aの側
面と一方のコンタクト42の側面とが接続されるように
形成されていてもよく、また、互いに隣接する下部ゲー
ト電極34A同士が直接接続されるように一体に形成さ
れていてもよい。
【0096】
【発明の効果】本発明に係る第1の半導体装置による
と、ゲート電極が、下側から順次形成された下部ゲート
電極、バリア層及び上部ゲート電極を有しており、下部
ゲート電極がポリシリコンからなり、上部ゲート電極が
金属からなり、バリア層が、高融点金属を含む導体膜か
らなり、上部ゲート電極の側面及び底面を覆うように形
成されている。このため、上部ゲート電極が金属からな
るので、ゲート電極の抵抗値を低減でき、従って、高集
積化されても動作の高速化を実現できる。
【0097】さらに、上部ゲート電極はその側面及び底
面が高融点金属を含む導体膜からなるバリア層に覆われ
ているため、上部ゲート電極を構成する金属原子が該上
部ゲート電極から下部ゲート電極に拡散することを防止
できると共に、下部ゲート電極に含まれる不純物イオン
が該下部ゲート電極から上部ゲート電極に拡散すること
を防止できる。このため、製造中に熱処理が加えられた
場合であっても、下部ゲート電極と上部ゲート電極とが
熱反応により高抵抗となるのを防ぐことができる。
【0098】第1の半導体装置が、半導体基板における
ゲート電極の両側にそれぞれ形成されたソース領域及び
ドレイン領域と、ソース領域及びドレイン領域の各上面
に形成された金属シリサイド層とをさらに備えている
と、ソース領域及びドレイン領域と電気的に接続される
コンタクトとの抵抗が低減するため、さらに高速動作が
可能となる。
【0099】第1の半導体装置が、半導体基板における
ゲート電極の両側にそれぞれ形成されたソース領域及び
ドレイン領域と、ソース領域及びドレイン領域とそれぞ
れ電気的に接続するコンタクトとをさらに備え、ゲート
電極における上部ゲート電極の側面と、ソース領域側の
コンタクト又はドレイン領域側のコンタクトの側面とは
バリア層を介して密着して形成されていると、上部ゲー
ト電極とソース領域側又はドレイン領域側のコンタクト
とが電気的に接続されるため、上部ゲート電極を素子内
におけるローカル配線として用いることができるので、
新たなローカル配線を設ける必要がなくなり、その結
果、高集積化が容易となる。
【0100】本発明に係る第2の半導体装置によると、
第1の半導体装置の効果が得られる上に、1つの上部ゲ
ート電極がバリア層を介して複数の下部ゲート電極と電
気的に接続されるため、該上部ゲート電極を互いに異な
る素子同士を接続する配線として用いることができるの
で、新たな配線を設ける必要がなくなり、その結果、高
集積化が容易となる。
【0101】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
によると、金属からなる上部ゲート電極を形成する前
に、ゲート絶縁膜、下部ゲート電極、ソース領域及びド
レイン領域が既に形成されているため、半導体基板にお
けるゲート絶縁膜の下側のチャネル形成領域は、エッチ
ングにさらされることがないので、ダメージを被ること
がない。また、上部ゲート電極は、ソース領域及びドレ
イン領域のアニール処理にさらされることがないので、
高熱によるはがれが生じることがない。さらに、上部ゲ
ート電極は、チタンや窒化チタン等の高融点金属を含む
導体膜からなるバリア層によって側面及び底面が覆われ
ているため、上部ゲート電極を構成する金属原子が該上
部ゲート電極から下部ゲート電極に拡散することを防止
できると共に、下部ゲート電極に含まれる不純物イオン
が該下部ゲート電極から上部ゲート電極に拡散すること
を防止できる。さらに、下部ゲート電極形成後に層間絶
縁膜を堆積しているため、上部ゲート電極を含めた本願
のゲート電極が従来のゲート電極と比べて高さが同程度
であるならば、層間絶縁膜堆積時のアスペクト比が小さ
くなるので、該層間絶縁膜は基板上の細部にわたって確
実に充填される。従って、半導体装置の電気特性を劣化
させることなく、ゲート電極の低抵抗化を実現すること
ができる。
【0102】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
によると、第1の半導体装置の製造方法の効果が得られ
る上に、半導体基板におけるソース領域及びドレイン領
域の上面に金属シリサイド層を形成しているため、ソー
ス・ドレイン領域が低抵抗となる。さらに、下部ゲート
電極の上面に形成された金属シリサイド層を除去してい
るため、該金属シリサイド層の層厚は、ソース・ドレイ
ン領域の深さに合わせて最適化できる。これにより、ゲ
ート電極とソース・ドレイン領域とがそれぞれ最適化さ
れた低抵抗化を実現できる。
【0103】本発明に係る第3の半導体装置の製造方法
によると、金属からなる上部ゲート電極を形成する前
に、ゲート絶縁膜、下部ゲート電極、バリア層、ソース
領域及びドレイン領域が既に形成されているため、半導
体基板におけるゲート絶縁膜の下側のチャネル形成領域
は、エッチングにさらされることがないので、ダメージ
を被ることがない。また、上部ゲート電極は、ソース領
域及びドレイン領域のアニール処理にさらされることが
ないので、高熱によるはがれが生じることがない。さら
に、上部ゲート電極は、チタンや窒化チタン等の高融点
金属を含む導体膜からなるバリア層によって底面が覆わ
れているため、上部ゲート電極を構成する金属原子が該
上部ゲート電極から下部ゲート電極に拡散することを防
止できると共に、下部ゲート電極に含まれる不純物イオ
ンが該下部ゲート電極から上部ゲート電極に拡散するこ
とを防止できる。さらに、下部ゲート電極形成後に層間
絶縁膜を堆積しているため、上部ゲート電極を含めた本
願のゲート電極が従来のゲート電極と比べて高さが同程
度であるならば、層間絶縁膜堆積時のアスペクト比が小
さくなるので、該層間絶縁膜は基板上の細部にわたって
確実に充填される。従って、半導体装置の電気特性を劣
化させることなく、ゲート電極の低抵抗化を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示
す構成断面図である。
【図2】(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置の製造方法を示す工程順断面図である。
【図3】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置の製造方法を示す工程順断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る半
導体装置を示す構成断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る半
導体装置を示す構成断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示
す構成断面図である。
【図7】(a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置の製造方法を示す工程順断面図である。
【図8】(a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置の製造方法を示す工程順断面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を示
す構成断面図である。
【図10】(a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に
係る半導体装置の製造方法を示す工程順断面図である。
【図11】(a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に
係る半導体装置の製造方法を示す工程順断面図である。
【図12】従来のポリメタル構造のゲート電極を有する
n型MOSFETを示す構成断面図である。
【図13】従来の埋め込みゲート電極を有するn型MO
SFETを示す構成断面図である。
【符号の説明】
11 半導体基板 11a ソース・ドレイン領域 12 素子分離 13 ゲート絶縁膜 14 下部ゲート電極 15 サイドウォール 16 第1の層間絶縁膜 16a 開口部(上部ゲート電極形成領域) 17 レジストパターン 17a 開口部 18A バリア層 18B 同体膜 19A 上部ゲート電極 19B 金属膜 19C 上部ゲート電極 19D 上部ゲート電極 20 ゲート電極 21 第2の層間絶縁膜 22 コンタクト 23 コバルトシリサイド層(金属シリサイド層) 31 半導体基板 32 素子分離 33A ゲート絶縁膜 33B シリコン酸化膜 34A 下部ゲート電極 34B ポリシリコン膜 35A バリア層 35B 導体膜 36 サイドウォール 37 第1の層間絶縁膜 37a 開口部(上部ゲート電極形成領域) 38 レジストパターン 38a 開口部 39A 上部ゲート電極 39B 金属膜 40 ゲート電極 41 第2の層間絶縁膜 42 コンタクト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上に形成されたゲート電極
    を備え、 前記ゲート電極は、下側から順次形成された下部ゲート
    電極、バリア層及び上部ゲート電極からなるゲート電極
    を有し、 前記下部ゲート電極はポリシリコンからなり、 前記上部ゲート電極は金属からなり、 前記バリア層は、高融点金属を含む導体膜からなり、前
    記上部ゲート電極の側面及び底面を覆うように形成され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板における前記ゲート電極
    の両側にそれぞれ形成されたソース領域及びドレイン領
    域と、 前記ソース領域及びドレイン領域の各上面に形成された
    金属シリサイド層とをさらに備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板における前記ゲート電極
    の両側にそれぞれ形成されたソース領域及びドレイン領
    域と、 前記ソース領域及びドレイン領域とそれぞれ電気的に接
    続するコンタクトとをさらに備え、 前記ゲート電極における前記上部ゲート電極の側面と、
    前記ソース領域側のコンタクト又は前記ドレイン領域側
    のコンタクトの側面とは前記バリア層を介して密着して
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板の上に互いに間隔をおいて形
    成された複数の下部ゲート電極と、 前記複数の下部ゲート電極の上にまたがるように形成さ
    れたバリア層と、 前記バリア層の上に形成された1つの上部ゲート電極と
    を備え、 前記下部ゲート電極はポリシリコンからなり、 前記上部ゲート電極は金属からなり、 前記バリア層は、高融点金属を含む導体膜からなり、前
    記上部ゲート電極の側面及び底面を覆うように形成され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板の上に、ゲート絶縁膜とポリ
    シリコンからなる下部ゲート電極とを順次形成する工程
    と、 前記半導体基板における前記下部ゲート電極のゲート長
    方向側にソース領域及びドレイン領域をそれぞれ形成す
    る工程と、 前記半導体基板の上に全面にわたって平坦化された層間
    絶縁膜を堆積する工程と、 前記層間絶縁膜における前記下部ゲート電極の上方の領
    域に対して異方性エッチングを行なって前記下部ゲート
    電極の上面を露出させることにより、前記層間絶縁膜に
    おける前記下部ゲート電極の上に開口部を形成する工程
    と、 前記層間絶縁膜における前記開口部の壁面及び底面に全
    面にわたって高融点金属を含む導体膜からなるバリア層
    を形成する工程と、 前記開口部における前記バリア層の上に金属を充填する
    ことにより、該金属からなる上部ゲート電極を形成する
    工程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 シリコンからなる半導体基板の上に、ゲ
    ート絶縁膜とポリシリコンからなる下部ゲート電極とを
    順次形成する工程と、 前記半導体基板における前記下部ゲート電極のゲート長
    方向側にソース領域及びドレイン領域をそれぞれ形成す
    る工程と、 前記半導体基板の上に全面にわたって金属膜を堆積した
    後、該半導体基板に対して所定温度でアニールを行なう
    ことにより、前記ソース領域及び前記ドレイン領域の各
    上面並びに前記下部ゲート電極の上面に前記金属膜がシ
    リサイド化されてなる金属シリサイド層を選択的に形成
    する工程と、 前記半導体基板の上に全面にわたって平坦化された層間
    絶縁膜を堆積する工程と、 前記層間絶縁膜における前記下部ゲート電極の上方の領
    域に対して異方性エッチングを行なって前記金属シリサ
    イド層における前記下部ゲート電極の上側部分を露出さ
    せることにより、前記層間絶縁膜における前記下部ゲー
    ト電極の上に開口部を形成する工程と、 前記開口部に露出する金属シリサイド層に対してエッチ
    ングを行なって前記下部ゲート電極の上面を露出させる
    工程と、 前記層間絶縁膜における前記開口部の壁面及び底面に全
    面にわたって高融点金属を含む導体膜からなるバリア層
    を形成する工程と、 前記開口部における前記バリア層の上に金属を充填する
    ことにより、該金属からなる上部ゲート電極を形成する
    工程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板の上に、ゲート絶縁膜とポリ
    シリコンからなる下部ゲート電極とを順次形成する工程
    と、 前記下部ゲート電極の上に、高融点金属を含む導体膜か
    らなるバリア層を形成する工程と、 前記半導体基板における前記下部ゲート電極のゲート長
    方向側にソース領域及びドレイン領域をそれぞれ形成す
    る工程と、 前記半導体基板の上に全面にわたって平坦化された層間
    絶縁膜を堆積する工程と、 前記層間絶縁膜における前記下部ゲート電極の上方の領
    域に対して異方性エッチングを行なって前記バリア層の
    上面を露出させることにより、前記層間絶縁膜における
    前記バリア層の上に開口部を形成する工程と、 前記層間絶縁膜における前記開口部に金属を充填するこ
    とにより、該金属からなる上部ゲート電極を形成する工
    程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
JP23966597A 1997-09-04 1997-09-04 半導体装置及び半導体装置の製造方法 Withdrawn JPH1187701A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23966597A JPH1187701A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 半導体装置及び半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23966597A JPH1187701A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 半導体装置及び半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1187701A true JPH1187701A (ja) 1999-03-30

Family

ID=17048092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23966597A Withdrawn JPH1187701A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 半導体装置及び半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1187701A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020056285A (ko) * 2000-12-29 2002-07-10 박종섭 반도체 소자의 게이트 제조방법
US6479357B1 (en) * 2000-02-29 2002-11-12 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Method for fabricating semiconductor device with copper gate electrode
US6531749B1 (en) 1998-12-02 2003-03-11 Nec Corporation Field effect transistor having a two layered gate electrode
US6555885B2 (en) * 2001-01-11 2003-04-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device and method of manufacturing the same

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6531749B1 (en) 1998-12-02 2003-03-11 Nec Corporation Field effect transistor having a two layered gate electrode
US6479357B1 (en) * 2000-02-29 2002-11-12 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Method for fabricating semiconductor device with copper gate electrode
KR20020056285A (ko) * 2000-12-29 2002-07-10 박종섭 반도체 소자의 게이트 제조방법
US6555885B2 (en) * 2001-01-11 2003-04-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device and method of manufacturing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6124189A (en) Metallization structure and method for a semiconductor device
JP3669919B2 (ja) 半導体装置の製造方法
TW408469B (en) A semiconductor device and a manufacturing process therefor
KR20010030293A (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
KR100319681B1 (ko) 전계 효과 트랜지스터 및 그 제조 방법
KR980011938A (ko) 금속실리사이드를 형성하도록 반응되는 순차적으로 증착된 금속층에 폴리실리콘 구조물을 노출시키기 위해 재료의 평탄화된층을 사용하는 자기 정렬 폴리사이드 제조방법
US5844274A (en) Semiconductor device including an element isolating film having a flat upper surface
JP2006165435A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3215320B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6146978A (en) Integrated circuit having an interlevel interconnect coupled to a source/drain region(s) with source/drain region(s) boundary overlap and reduced parasitic capacitance
US7135742B1 (en) Insulated gate type semiconductor device and method for fabricating same
US8043912B2 (en) Manufacturing method of a semiconductor device having polycide wiring layer
JP5065589B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
US5866459A (en) Method of fabricating a contact structure for an MOS transistor entirely on isolation oxide
JP4491858B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6287911B1 (en) Semiconductor device with silicide layers and fabrication method thereof
US6621118B2 (en) MOSFET, semiconductor device using the same and production process therefor
US20070069312A1 (en) Semiconductor device and method for fabricating the same
JPH11154749A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US6780691B2 (en) Method to fabricate elevated source/drain transistor with large area for silicidation
JPH1187701A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2000228523A (ja) 電界効果トランジスタおよびその製造方法
JPH09172063A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2005150375A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH11163325A (ja) 半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041207