JP2006093649A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ゲート電極配線上のシリサイド層の断線に起因するゲート電極配線の高抵抗化を抑制する。
【解決手段】 半導体基板101の活性領域上にゲート電極104aを形成すると共に、該活性領域を囲む素子分離絶縁膜102上に、ゲート電極104aと同一材料からなるゲート配線104bを形成する。ゲート電極104a及びゲート配線104bのそれぞれの側面に絶縁性サイドウォール105を形成した後、ゲート配線104bの少なくとも一部分の側面に形成された絶縁性サイドウォール105を除去する。ゲート電極104a及びゲート配線104bのそれぞれの上面、並びにゲート配線104bの側面における絶縁性サイドウォール105が除去された部分にシリサイド層108を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に、ポリシリコン等からなるゲート電極表面にシリサイド層が形成された半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、半導体装置の高集積化、高機能化及び高速化に伴って、ゲート電極の低抵抗化及びゲートコンタクト(ゲート電極とそれに接続するコンタクトプラグとの接続部分)の低抵抗化が要求されており、それを実現させるために、ゲート電極となるポリシリコン層上にシリサイド層(チタンシリサイド層やコバルトシリサイド層等)が形成されたゲート電極構造が使用されている(例えば特許文献1〜3参照)。
図16は、このようなゲート電極構造を有する従来の半導体装置の一般的な構成を示す平面図であり、図17(a)〜(c)は図16に示す従来の半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。尚、図17(a)〜(c)はそれぞれ図16におけるXVI −XVI 線の断面図である。
図16に示す従来の半導体装置の製造方法は次の通りである。すなわち、まず、図17(a)に示すように、半導体基板11の上に、素子を電気的に分離するための素子分離絶縁膜12を形成する。続いて、半導体基板11における素子分離絶縁膜12に囲まれた領域、つまり素子形成領域となる活性領域の上にゲート絶縁膜13を形成する。次に、半導体基板11の上に全面に亘って、ゲート電極となるポリシリコン膜を堆積した後、既知の手法であるフォトリソグラフィ法及びドライエッチング法により、該ポリシリコン膜をパターンニングして活性領域上にゲート絶縁膜13を介してゲート電極14aを形成する。このとき、素子分離絶縁膜12上には、ゲート電極14aと接続するゲート配線14bが形成される。続いて、イオン注入を用いて、活性領域におけるゲート電極14aの両側にエクステンション領域となる第1の不純物拡散層16を形成する。
次に、図17(b)に示すように、絶縁層の堆積及びエッチング技術を用いて、ゲート電極14a及びゲート配線14bのそれぞれの側面に絶縁性サイドウォール15を形成する。次に、イオン注入を用いて、活性領域におけるゲート電極14aの両側にソース・ドレイン領域となる第2の不純物拡散層17を形成する。
次に、図17(c)に示すように、半導体基板11の上に例えばチタン膜を堆積した後、アニ−ルを実施することにより、ゲート電極14a、ゲート配線14b及び半導体基板11を構成するシリコンと、該シリコンと接触するチタン膜部分とを反応させてチタンシリサイド化を行なう。その後、未反応のチタン膜を選択的に除去することにより、ゲート電極14a及びゲート配線14bのそれぞれの上面並びにソース・ドレイン領域となる第2の不純物拡散層17の表面にシリサイド層18を形成する。次に、半導体基板11の上に層間絶縁膜19を堆積する。これにより、図16に示す従来の半導体装置が完成する。尚、図16においては、シリサイド層18及び層間絶縁膜19の図示を省略している。
以上に説明した製造方法を用いることにより、ゲート電極及びゲート配線(以下、合わせてゲート電極配線と称する)並びにソース・ドレイン領域のそれぞれの表面部分が自己整合的にシリサイド化されるため、ゲート電極配線及びゲートコンタクト等を低抵抗化でき、それによってデバイスの高速化が図れる。
特許2820122号明細書 特開2001−77210号公報 特開平9−162397号公報
しかしながら、ゲート電極配線の幅が0.35μm程度以下の微細プロセスにおいては、半導体装置の製造工程での高温熱処理等に起因して、ゲート電極配線とその上面に形成したシリサイド層との間の界面に応力が生じ、該応力によってシリサイド層の剥離や断線が起こることがある。また、前述の高温熱処理等に起因してシリサイドの凝集が生じ、それによってゲート電極配線上でシリサイド層の局所的な断線が発生することもある。特に、ゲート電極となるシリコン層にイオン注入によってN型不純物及びP型不純物がそれぞれ導入されたN型ゲート電極及びP型ゲート電極が互いに接続されているデュアルゲート構造を持つ半導体装置においては、N型ゲート電極とP型ゲート電極との境界部分(接続部分)上に形成されたシリサイド層が断線しやすく、それによってゲート電極が高抵抗化しやすいという問題がある。
また、図16及び図17(a)〜(c)に示す従来技術を用いた場合に、素子分離絶縁膜12上のゲート配線14bとの電気的コンタクトを取るためにゲート配線14b上にコンタクトプラグ20を形成すると、図18に示すように、ゲート配線14bに対してコンタクトプラグ20の位置ずれが生じることがある。ここで、ゲート配線14bからコンタクトプラグ20の一部分が外れた場合、ゲート配線14bとコンタクトプラグ20との接触面積が小さくなるため、コンタクト抵抗が増大するという問題が生じる。
また、コンタクトプラグの位置ずれが生じても、ゲート配線とコンタクトプラグとの接触面積を十分確保できるようにするために、図19に示すように、ゲート配線14bにおけるコンタクト部分の設計ルールに一定量のずれ余裕領域を設けた場合には、ゲート電極配線間隔を小さくすることが困難になり、チップ面積縮小に対する制約となる。また、この場合、ゲート配線14bにおけるずれ余裕領域の形成に際して、該ずれ余裕領域となるシリコン層の端部が活性領域方向に裾引きを生じやすく、それによって活性領域端部においてゲート電極14aの寸法変動(太り)が起こりやすくなる。
前記に鑑み、本発明は、ゲート電極配線上のシリサイド層の断線の影響によるゲート電極配線の高抵抗化を抑制でき、且つゲート電極配線に対するコンタクトの位置ずれ対策のためにゲート電極配線の設計ルールにずれ余裕領域を設けることなく、該コンタクトの位置ずれが生じた場合のゲートコンタクト抵抗の高抵抗化を抑制できる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明に係る半導体装置は、基板上に形成された素子分離及び該素子分離に囲まれた活性領域と、前記活性領域上に形成され且つ半導体材料からなるゲート電極と、前記素子分離上における前記ゲート電極と同一層に形成され且つ前記ゲート電極と同一材料からなる配線とを備え、前記ゲート電極の側面には絶縁性サイドウォールが形成されており、前記ゲート電極及び前記配線のそれぞれの上面並びに前記配線の少なくとも一部分の側面にはシリサイド層が形成されている。
尚、本願において、ゲート電極と同一層に形成された配線とは、活性領域上のゲート電極と直接接続されたゲート配線、及びゲート電極と異なる層に設けられた他の配線を介してゲート電極配線又はソース・ドレイン領域等と電気的に接続された配線又は抵抗等を意味し、いずれもゲート電極と同一工程で形成されるものである。また、以下の説明においては、ゲート電極と同一層に形成された「配線又は抵抗」を含めて「ゲート電極配線」の用語を用いる。
本発明の半導体装置によると、素子分離上のゲート配線等の配線の側面にもシリサイド層が形成されている。すなわち、該配線の側面においてはサイドウォールが除去されており、それによって配線の上面のみならず側面もシリサイド化されている。このため、ゲート電極配線の上面のみがシリサイド化されている従来のデバイス構造と比べて、配線におけるシリサイド化された側面の面積分だけシリサイド化領域の面積が広くなる。従って、ゲート電極配線の抵抗を低減できると共に、ゲート電極配線上のシリサイド層の断線に起因するゲート電極配線の高抵抗化を抑制できる。
本発明の半導体装置において、前記配線におけるその側面に前記シリサイド層が形成されている部分の上にコンタクトプラグが形成されている場合には次のような効果が得られる。すなわち、仮に、配線、例えばゲート配線に対してコンタクトプラグの位置ずれが生じ、その結果、ゲート配線からコンタクトプラグの一部分が外れた場合であっても、ゲート配線の上面及び側面の両方において、ゲート配線とコンタクトプラグとの接触面積を確保することができるので、コンタクト抵抗が増大するという事態を回避できる。また、ゲート配線とコンタクトプラグとの接触面積を十分に確保するために、従来技術のようにゲート配線におけるコンタクト部分の設計ルールに一定量のずれ余裕領域を設ける必要がない。このため、ゲート電極配線間隔を小さくすることが容易になるので、チップ面積の縮小が可能になる。
この場合、コンタクトプラグは、前記配線の側面に形成された前記シリサイド層の少なくとも一部分と接続されていることが好ましい。このようにすると、コンタクト抵抗を低減できる。
また、この場合、前記コンタクトプラグは、前記配線の両側面に形成された前記シリサイド層と接続されていることが好ましい。このようにすると、コンタクト抵抗をより一層低減できる。
本発明の半導体装置において、前記配線の上面全体及び側面全体に前記シリサイド層が形成されていてもよい。
本発明の半導体装置において、前記配線は抵抗配線であり、前記配線のうち抵抗領域を挟んで両端に位置するコンタクト形成領域の少なくとも側面に前記シリサイド層が形成されていてもよい。この場合、前記配線のうち前記抵抗領域の側面に前記絶縁性サイドウォールが形成されていると、前記抵抗領域の側面に前記シリサイド層が形成されることを防止できる。さらに、前記配線のうち前記抵抗領域の上面を覆うようにシリサイド化防止膜が形成されていると、前記抵抗領域の上面に前記シリサイド層が形成されることを防止できる。
本発明の半導体装置において、前記配線におけるその側面に前記シリサイド層が形成されている部分が、デュアルゲート構造におけるN型ゲート電極とP型ゲート電極との接続部分である場合には次のような効果が得られる。すなわち、ゲート配線等の配線の側面にもシリサイド層が形成されているため、ゲート電極配線の上面のみがシリサイド化されている従来のデバイス構造と比べて、シリサイド化領域の面積が広くなる。また、配線における側面にシリサイド層が形成されている部分が、デュアルゲート構造におけるN型ゲート電極とP型ゲート電極との接続部分であるため、当該接続部分におけるシリサイド化領域の面積が広くなるので、当該接続部分のシリサイド層の断線に起因するゲート電極配線の高抵抗化を抑制することができる。
本発明の半導体装置において、前記活性領域と前記ゲート電極との間にはゲート絶縁膜が形成されていてもよい。
本発明の半導体装置において、前記活性領域における前記ゲート電極の両側には不純物層が形成されていてもよい。
本発明の半導体装置において、前記ゲート電極及び前記配線を構成する半導体材料はポリシリコン又はアモルファスシリコンであってもよい。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、基板上に素子分離及び該素子分離に囲まれた活性領域を形成する工程(a)と、前記活性領域上に、半導体材料からなるゲート電極を形成すると同時に、前記素子分離上における前記ゲート電極と同一層に、前記ゲート電極と同一材料からなる配線を形成する工程(b)と、前記ゲート電極及び前記配線のそれぞれの側面に絶縁性サイドウォールを形成する工程(c)と、前記配線の少なくとも一部分の側面に形成された前記絶縁性サイドウォールを除去する工程(d)と、前記工程(d)よりも後に、前記ゲート電極及び前記配線のそれぞれの上面、並びに前記配線の側面における前記絶縁性サイドウォールが除去された部分にシリサイド層を形成する工程(e)とを備えている。
本発明の半導体装置の製造方法によると、ゲート電極配線の側面に形成された絶縁性サイドウォールのうち、素子分離上のゲート配線等の配線の側面に形成された絶縁性サイドウォールを除去するため、該配線の上面のみならず側面もシリサイド化することができる。このため、ゲート電極配線の上面のみがシリサイド化されている従来のデバイス構造と比べて、配線におけるシリサイド化された側面の面積分だけシリサイド化領域の面積が広くなる。従って、ゲート電極配線の抵抗を低減できると共に、ゲート電極配線上のシリサイド層の断線に起因するゲート電極配線の高抵抗化を抑制できる。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記工程(e)よりも後に、前記配線におけるその側面に前記シリサイド層が形成されている部分の上にコンタクトプラグを形成する工程を備えている場合には次のような効果が得られる。すなわち、仮に、配線、例えばゲート配線に対してコンタクトプラグの位置ずれが生じ、その結果、ゲート配線からコンタクトプラグの一部分が外れた場合であっても、ゲート配線の上面及び側面の両方において、ゲート配線とコンタクトプラグとの接触面積を確保することができるので、コンタクト抵抗が増大するという事態を回避できる。また、ゲート配線とコンタクトプラグとの接触面積を十分に確保するために、従来技術のようにゲート配線におけるコンタクト部分の設計ルールに一定量のずれ余裕領域を設ける必要がないため、ゲート電極配線間隔を小さくすることが容易になるので、チップ面積の縮小が可能になる。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記配線におけるその側面に前記シリサイド層が形成されている部分が、デュアルゲート構造におけるN型ゲート電極とP型ゲート電極との接続部分である場合には次のような効果が得られる。すなわち、ゲート配線等の配線の側面にもシリサイド層を形成できるため、ゲート電極配線の上面のみがシリサイド化されている従来のデバイス構造と比べて、シリサイド化領域の面積が広くなる。また、配線における側面にシリサイド層が形成されている部分が、デュアルゲート構造におけるN型ゲート電極とP型ゲート電極との接続部分であるため、当該接続部分におけるシリサイド化領域の面積が広くなるので、当該接続部分のシリサイド層の断線に起因するゲート電極配線の高抵抗化を抑制できる。
本発明の半導体装置において、前記工程(a)と前記工程(b)との間に、前記活性領域上にゲート絶縁膜を形成する工程を備えていてもよい。
本発明の半導体装置において、前記工程(c)と前記工程(e)との間に、前記活性領域における前記ゲート電極の両側に不純物層を形成する工程を備えていてもよい。
本発明の半導体装置において、前記ゲート電極及び前記配線を構成する半導体材料はポリシリコン又はアモルファスシリコンであってもよい。
本発明によると、素子分離上のゲート配線等の配線の側面にもシリサイド層が形成されるため、ゲート電極配線の上面のみがシリサイド化されている従来のデバイス構造と比べて、配線におけるシリサイド化された側面の面積分だけシリサイド化領域の面積が広くなる。従って、ゲート電極配線上のシリサイド層の断線に起因するゲート電極配線の高抵抗化を抑制できる。また、デュアルゲート構造におけるN型ゲート電極とP型ゲート電極との接続部分となる配線の側面にシリサイド層を設けることによって、当該接続部分におけるシリサイド層の断線に起因するゲート電極配線の高抵抗化を抑制できる。さらに、ゲートコンタクト等のコンタクト部分となる配線の側面にシリサイド層を設けることによって、コンタクトプラグの位置ずれが生じてゲート配線等の配線からコンタクトプラグの一部分が外れた場合にも、ゲート配線の上面及び側面の両方でコンタクトプラグとの接触面積を確保できるので、コンタクト抵抗が増大するという事態を回避できる。また、コンタクトプラグとの接触面積を確保するために、従来技術のようにゲート配線におけるコンタクト部分の設計ルールに一定量のずれ余裕領域を設ける必要がないため、ゲート電極配線間隔を小さくすることが容易になるので、チップ面積の縮小が可能になる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図であり、図2(a)〜(d)は図1に示す第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。尚、図2(a)〜(d)はそれぞれ図1におけるI−I線に該当する断面構成を示している。
図1に示す第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法は次の通りである。すなわち、まず、図2(a)に示すように、半導体基板101の上に、素子を電気的に分離するための素子分離絶縁膜102を例えばSTI(shallow trench isolation)法により形成する。次に、素子分離絶縁膜102をマスクとして半導体基板101に対して、ウェル領域形成等のための不純物注入を行なった後、半導体基板101に対して、例えば熱酸化法によりゲート酸化を行なう。これにより、半導体基板101における素子分離絶縁膜102により囲まれた領域、つまり素子形成領域となる活性領域の上に、例えば膜厚2nmのSiO2 膜よりなるゲート絶縁膜103が形成される。次に、半導体基板101の上に全面に亘って、つまり、素子分離絶縁膜102及びゲート絶縁膜103のそれぞれの上に、ゲート電極となる例えば膜厚200nmのポリシリコン膜を例えばCVD(chemical vapor deposition )法により成長させる。次に、例えばイオン注入法を用いて当該ポリシリコン膜に不純物を導入する。次に、当該ポリシリコン膜の上に、例えば膜厚100nmのシリコン酸化膜(図示省略)を例えばCVD法により形成した後、フォトリソグラフィ法及びドライエッチング法により、当該シリコン酸化膜をゲート電極形状にパターニングし、続いて、パターニングされたシリコン酸化膜をマスクとして、前記のポリシリコン膜及びゲート絶縁膜103に対してドライエッチングを行なう。これにより、パターニングされたポリシリコン膜からなるゲート電極104aが活性領域上にゲート絶縁膜103を介して形成される。また、このとき、素子分離絶縁膜102上には、パターニングされたポリシリコン膜からなるゲート配線104bがゲート電極104aと接続するように形成される。ここで、ポリシリコン膜上に形成されるエッチングマスクとなるシリコン酸化膜の膜厚は、後工程であるシリサイド層形成工程の前に除去できる膜厚に設定する。続いて、イオン注入を用いて、活性領域におけるゲート電極104aの両側にエクステンション領域となる第1の不純物拡散層106を形成する。尚、以下の説明においては、ゲート電極104aとゲート配線104bとを合わせてゲート電極配線104と称する場合がある。
続いて、半導体基板101の上に全面に亘って、例えば膜厚10nmのシリコン酸化膜及び例えば膜厚100nmのシリコン窒化膜を例えばCVD法により順次形成した後、該シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜に対して異方性エッチングを行なうことにより、該シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜を、ゲート電極配線104の側面に形成されている部分のみを残して除去する。これにより、図2(b)に示すように、ゲート電極配線104の側面に絶縁性サイドウォール105が形成される。次に、フォトリソグラフィ法、イオン注入法、及び注入不純物の活性化のための熱処理を用いて、活性領域におけるゲート電極104aの両側にソース・ドレイン領域となる第2の不純物拡散層107を形成する。尚、本実施形態では、デュアルゲート構造を形成するために、第2の不純物拡散層107としてN型不純物拡散層及びP型不純物拡散層を形成すると共にゲート電極104aとしてN型ゲート電極及びP型ゲート電極を形成する。具体的には、図1において、N型ゲート電極とP型ゲート電極との接続部分110を示している。すなわち、該接続部分110は、N型ゲート電極となるゲート電極104aとP型ゲート電極となるゲート電極104aとを接続するゲート配線104bである。
続いて、図2(c)に示すように、例えばフォトリソグラフィ法及びウェットエッチング法により、素子分離絶縁膜102上のゲート配線104bの少なくとも一部分の側面に形成されている絶縁性サイドウォール105を選択的に除去する。尚、本実施形態では、ゲート配線104bにおける絶縁性サイドウォール105が除去されている部分(つまりゲート配線104bにおける側面にシリサイド層108が形成される部分(図2(d)参照))は、デュアルゲート構造におけるN型ゲート電極とP型ゲート電極との接続部分110と一致する。
続いて、ゲート電極配線104及び第2の不純物拡散層107となるシリコン層表面の自然酸化膜を除去した後、半導体基板101の上に全面に亘って、例えばスパッタリング法により例えば膜厚20nmのチタン膜を堆積する。次に、例えば窒素雰囲気中で半導体基板101に対して例えば700℃以下のRTA(rapid thermal anneal)を行なうことにより、ゲート電極配線104及び半導体基板101を構成するシリコンと、該シリコンと接触するチタン膜部分とを反応させてチタンシリサイド化を行なう。これにより、ゲート電極配線104となるポリシリコン膜の表面及び第2の不純物拡散層107の表面に低抵抗のチタンシリサイド層が形成される。次に、例えば過酸化水素水等のエッチング液に半導体基板101を浸すことにより、素子分離絶縁膜102の上及び絶縁性サイドウォール105の上等に残存する未反応のチタンを選択的に除去した後、半導体基板101に対して前述のRTAよりも高温(例えば700℃以上)のRTAを行なう。これにより、図2(d)に示すように、ゲート電極104aの上面、ゲート配線104bの上面及び側面、並びにソース・ドレイン領域となる第2の不純物拡散層107の表面にシリサイド層108が形成される。次に、半導体基板101の上に全面に亘って、例えば酸化膜からなる層間絶縁膜109を形成する。これにより、図1に示す本実施形態の半導体装置が完成する。尚、図1においては、シリサイド層108及び層間絶縁膜109の図示を省略している。
以上に説明したように、第1の実施形態によると、ゲート電極配線104の側面に形成された絶縁性サイドウォール105のうち、素子分離絶縁膜102上のゲート配線104bの側面に形成された絶縁性サイドウォール105を部分的に除去するため、ゲート配線104bの上面のみならず側面にもシリサイド層108を形成することができる。このため、ゲート電極配線の上面のみがシリサイド化されている従来のデバイス構造と比べて、ゲート配線104bにおけるシリサイド化された側面の面積分だけシリサイド化領域の面積が広くなる。従って、ゲート電極配線104の抵抗を低減できると共に、シリサイド層108の断線に起因するゲート電極配線104の高抵抗化を抑制できる。
また、第1の実施形態によると、ゲート配線104bにおける側面にシリサイド層108が形成されている部分が、デュアルゲート構造におけるN型ゲート電極とP型ゲート電極との接続部分110であるため、当該接続部分110におけるシリサイド化領域の面積が広くなるので、当該接続部分110のシリサイド層108の断線に起因するゲート電極配線104の高抵抗化を抑制することができる。
尚、第1の実施形態において、ゲート電極配線104の材料としてポリシリコンを用いたが、これに代えて、例えばアモルファスシリコン、又はシリコンを含む他の半導体材料を用いてもよい。
また、第1の実施形態において、シリサイド層108を形成するための金属としてチタンを用いたが、これに代えて、例えばコバルト、タングステン又はニッケル等のシリサイド化用金属を用いてもよい。
また、第1の実施形態において、絶縁性サイドウォール105として、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層構造を用いたが、これに代えて、シリコン酸化膜のみ又はシリコン窒化膜のみを用いてもよい。
また、第1の実施形態において、ゲート配線104bの側面に形成されている絶縁性サイドウォール105を除去するためにウェットエッチング法を用いたが、これに代えて、ドライエッチング法を用いてもよい。但し、絶縁性サイドウォール105を除去するためのエッチングは等方性エッチングであることが好ましく、その点ではウェットエッチング法を用いることが好ましい。また、ウェットエッチング法又はドライエッチング法のいずれを用いる場合であっても、素子分離絶縁膜102に対して選択性のあるエッチングを行なうことが好ましい。また、ゲート配線104bの側面に形成されている絶縁性サイドウォール105を除去するに際して、ゲート配線104bとソース・ドレイン領域等との間のショートを防止する観点からは、活性領域近傍のゲート配線104bの側面に形成されている絶縁性サイドウォール105については残存させることが好ましい。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図3は、第2の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図であり、図4は図3に示す第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。尚、図4は図3におけるIII −III 線の断面図である。また、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法においては、図4に示す工程までは、図2(a)〜(d)に示す第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法と同様の工程を実施するものとする。
すなわち、図3に示す第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法は次の通りである。まず、図2(a)〜(d)に示す第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法と同様の工程を実施した後、図4に示すように、フォトリソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、層間絶縁膜109に、素子分離絶縁膜102上のゲート配線104bに達するコンタクトホールを形成し、その後、該コンタクトホール内に例えばCVD法によりタングステンを埋め込み、それによってコンタクトプラグ120を形成する。ここで、コンタクトプラグ120のゲート長方向の幅は、ゲート配線104bのゲート長方向の幅と同じか、又はそれよりも小さく設定されている。尚、本実施形態においては、ゲート配線104bにおける側面にもシリサイド層108が形成されている部分の上に、言い換えると、ゲート配線104bにおける絶縁性サイドウォール105が除去されている部分の上にコンタクトプラグ120を形成する。これにより、図3に示す本実施形態の半導体装置が完成する。尚、図3においては、シリサイド層108及び層間絶縁膜109の図示を省略している。
第2の実施形態によると、仮に、ゲート配線104bに対してコンタクトプラグ120の位置ずれが生じ、その結果、ゲート配線104bからコンタクトプラグ120の一部分が外れた場合であっても、ゲート配線104bの上面及び側面の両方において、ゲート配線104bとコンタクトプラグ120との接触面積を確保することができるので、コンタクト抵抗が増大するという事態を回避できる。また、ゲート配線104bとコンタクトプラグ120との接触面積を十分に確保するために、従来技術のようにゲート配線104bにおけるコンタクト部分の設計ルールに一定量のずれ余裕領域を設ける必要がないため、ゲート電極配線104同士の間隔を小さくすることが容易になるので、チップ面積の縮小が可能になる。
また、第2の実施形態によると、ゲート配線104bの側面においても電気的コンタクトを取ることができることから、デバイスの微細化を妨げることなくコンタクトプラグを大きくすることができるという効果が得られる。具体的には、図5は、図3に示す本実施形態の半導体装置において、コンタクトプラグ120に代えて、ゲート長方向の幅がゲート配線104bよりも大きいコンタクトプラグ125をゲート配線104b上に設けた様子を示す平面図であり、図6は図5におけるV−V線の断面図である。図5及び図6に示すように、ゲート配線104bのゲート長方向の幅と同等か又はそれよりも小さいコンタクトプラグ120が設けられている場合(図3及び図4参照)と比べて、ゲート電極配線104の設計ルールを変えることなく、ゲート配線104bのゲート長方向の幅よりも大きいコンタクトプラグ125を設けることができる。このため、デバイスの微細化を犠牲にすることなく、ゲート電極配線104との電気的コンタクトをより確実に取ることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図7は第3の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図であり、図8は図7におけるVIIa−VIIa線の断面図であり、図9は図7におけるVIIb−VIIb線の断面図である。
図7〜図9に示すように、本実施形態が、第1又は第2の実施形態と異なっている点は、素子分離絶縁膜102上におけるゲート電極104aと同一層に、ゲート電極104aと同一材料からなる配線104cが設けられている点である。ここで、ゲート配線104bがゲート電極104aと直接接続されているのに対して(図1又は図3参照)、配線104cは、ゲート電極104aと異なる層(上層)に設けられた他の配線(図示省略)、及び該他の配線と配線104cとを接続するコンタクトプラグ130のそれぞれを介してゲート配線104bと電気的に接続されている。また、配線104cは、ゲート電極104a及びゲート配線104bと同一の工程(第1の実施形態の図2(a)に示す工程)で形成される。ここで、コンタクトプラグ130の幅を配線104cの幅(短辺方向)と同じにしてもよいし、又はそれよりも大きくし若しくは小さくしてもよい。
尚、図7〜図9においては、配線104cが形成されている領域(抵抗領域)のみを図示している。また、図7においては、シリサイド層108及び層間絶縁膜109の図示を省略している。また、図示は省略しているが、本実施形態におけるゲート電極104a及びゲート配線104bが形成されている領域(トランジスタ領域)については第1又は第2の実施形態と同様であるとする。
本実施形態では、ゲート電極104a及びゲート配線104bのそれぞれの側面に絶縁性サイドウォール105を形成する工程(第1の実施形態の図2(b)に示す工程)において、配線104cの側面にも絶縁性サイドウォール105が形成されるが、ゲート配線104bの側面上の絶縁性サイドウォール105を除去する工程(第1の実施形態の図2(c)に示す工程)において、図7に示すように、配線104cの側面上の絶縁性サイドウォール105は全て除去される。その結果、ゲート電極104a及びゲート配線104bをシリサイド化する工程(第1の実施形態の図2(d)に示す工程)において、図8及び図9に示すように、配線104cの上面全体及び側面全体にシリサイド層108が形成される。尚、配線104cの上にコンタクトプラグ130を形成する工程は、ゲート配線104bの上にコンタクトプラグ120を形成する工程(第2の実施形態の図4に示す工程)と同時に実施してもよいし又は別々に実施してもよい。
第3の実施形態によると、配線104cの上面のみならず側面もシリサイド化できるので、第1又は第2の実施形態の効果に加えて、低抵抗の配線104cを形成できるという効果が得られる。また、仮に、配線104cに対してコンタクトプラグ130の位置ずれが生じ、その結果、配線104cからコンタクトプラグ130の一部分が外れた場合であっても、配線104cの上面及び側面の両方において、配線104cとコンタクトプラグ130との接触面積を確保することができるので、コンタクト抵抗が増大するという事態を回避できる。また、配線104cとコンタクトプラグ130との接触面積を十分に確保するために、従来技術のように配線104cにおけるコンタクト部分の設計ルールに一定量のずれ余裕領域を設ける必要がないため、配線104cを含むゲート電極配線104同士の間隔を小さくすることが容易になるので、チップ面積の縮小が可能になる。
尚、第3の実施形態において、配線104cはゲート配線104bと電気的に接続されているとしたが、これに代えて、配線104cがソース・ドレイン領域等と電気的に接続されているとしてもよい。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図10は第4の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図であり、図11は図10におけるXa−Xa線の断面図であり、図12は図10におけるXb−Xb線の断面図である。
図10〜図12に示すように、本実施形態が、第1又は第2の実施形態と異なっている点は、素子分離絶縁膜102上におけるゲート電極104aと同一層に、ゲート電極104aと同一材料からなる抵抗配線104dが設けられている点である。ここで、ゲート配線104bがゲート電極104aと直接接続されているのに対して(図1又は図3参照)、抵抗配線104dは、ゲート電極104aと異なる層(上層)に設けられた他の配線(図示省略)、及び該他の配線と抵抗配線104dとを接続するコンタクトプラグ130のそれぞれを介してゲート配線104bと電気的に接続されている。また、抵抗配線104dは、ゲート電極104a及びゲート配線104bと同一の工程(第1の実施形態の図2(a)に示す工程)で形成される。ここで、コンタクトプラグ130の幅を抵抗配線104dの幅(短辺方向)と同じにしてもよいし、又はそれよりも大きくし若しくは小さくしてもよい。
尚、図10〜図12においては、抵抗配線104dが形成されている領域(抵抗領域)のみを図示している。また、図10においては、シリサイド層108及び層間絶縁膜109の図示を省略している。また、図示は省略しているが、本実施形態におけるゲート電極104a及びゲート配線104bが形成されている領域(トランジスタ領域)については第1又は第2の実施形態と同様であるとする。
本実施形態では、ゲート電極104a及びゲート配線104bのそれぞれの側面に絶縁性サイドウォール105を形成する工程(第1の実施形態の図2(b)に示す工程)において、抵抗配線104dの側面にも絶縁性サイドウォール105が形成されるが、ゲート配線104bの側面上の絶縁性サイドウォール105を除去する工程(第1の実施形態の図2(c)に示す工程)において、図10に示すように、抵抗配線104dにおけるコンタクトプラグ130が形成される部分の側面上の絶縁性サイドウォール105は除去される。その結果、ゲート電極104a及びゲート配線104bをシリサイド化する工程(第1の実施形態の図2(d)に示す工程)において、図11及び図12に示すように、抵抗配線104dの上面、及び側面のうち絶縁性サイドウォール105が除去されている部分にシリサイド層108が形成される。尚、抵抗配線104dにおける絶縁性サイドウォール105が除去されている部分の上、つまり抵抗配線104dにおける側面にシリサイド層108が形成されている部分の上にコンタクトプラグ130を形成する工程は、ゲート配線104bの上にコンタクトプラグ120を形成する工程(第2の実施形態の図4に示す工程)と同時に実施してもよいし又は別々に実施してもよい。
第4の実施形態によると、第1又は第2の実施形態の効果に加えて、次のような効果が得られる。すなわち、仮に、抵抗配線104dに対してコンタクトプラグ130の位置ずれが生じ、その結果、抵抗配線104dからコンタクトプラグ130の一部分が外れた場合であっても、抵抗配線104dの上面及び側面の両方において、抵抗配線104dとコンタクトプラグ130との接触面積を確保することができるので、コンタクト抵抗が増大するという事態を回避できる。また、抵抗配線104dとコンタクトプラグ130との接触面積を十分に確保するために、従来技術のように抵抗配線104dにおけるコンタクト部分の設計ルールに一定量のずれ余裕領域を設ける必要がないため、抵抗配線104dを含むゲート電極配線104同士の間隔を小さくすることが容易になるので、チップ面積の縮小が可能になる。
尚、本実施形態においては、抵抗配線104dのうちその側面に絶縁性サイドウォール105が形成されている領域が抵抗となるが、抵抗配線104dの上面全体がシリサイド化されているので、抵抗配線104dの抵抗値は比較的小さい。
また、本実施形態において、抵抗配線104dはゲート配線104bと電気的に接続されているとしたが、これに代えて、抵抗配線104dがソース・ドレイン領域等と電気的に接続されているとしてもよい。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図13は第5の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図であり、図14は図13におけるXIIIa −XIIIa 線の断面図であり、図15は図13におけるXIIIb −XIIIb 線の断面図である。
図13〜図15に示すように、本実施形態が、第1又は第2の実施形態と異なっている点は、素子分離絶縁膜102上におけるゲート電極104aと同一層に、ゲート電極104aと同一材料からなる抵抗配線104eが設けられている点である。ここで、ゲート配線104bがゲート電極104aと直接接続されているのに対して(図1又は図3参照)、抵抗配線104eは、ゲート電極104aと異なる層(上層)に設けられた他の配線(図示省略)、及び該他の配線と抵抗配線104eとを接続するコンタクトプラグ130のそれぞれを介してゲート配線104bと電気的に接続されている。また、抵抗配線104eは、ゲート電極104a及びゲート配線104bと同一の工程(第1の実施形態の図2(a)に示す工程)で形成される。ここで、コンタクトプラグ130の幅を抵抗配線104eの幅(短辺方向)と同じにしてもよいし、又は大きくし若しくは小さくしてもよい。
尚、図13〜図15においては、抵抗配線104eが形成されている領域(抵抗領域)のみを図示している。また、図13においては、シリサイド層108、層間絶縁膜109及びシリサイド化防止膜140(図14参照)の図示を省略している。また、本実施形態におけるゲート電極104a及びゲート配線104bが形成されている領域(トランジスタ領域)については第1又は第2の実施形態と同様であるとする。
本実施形態では、ゲート電極104a及びゲート配線104bのそれぞれの側面に絶縁性サイドウォール105を形成する工程(第1の実施形態の図2(b)に示す工程)において、抵抗配線104eの側面にも絶縁性サイドウォール105が形成される。その後、本実施形態では、シリサイド化工程を実施する前に、半導体基板101の上に全面に亘って、例えばシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜等の絶縁膜を堆積した後、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術によって、該絶縁膜におけるシリサイド化を実施する領域(シリサイド領域)に形成されている部分を除去する。一方、シリサイド化を実施しない領域(非シリサイド領域)には、図14に示すように、該絶縁膜をシリサイド化防止膜140として残存させる。すなわち、シリサイド化防止膜140の有無によって、シリサイド領域と非シリサイド領域とを作り分ける。本実施形態では、図14に示すように、例えば抵抗配線104eにおけるコンタクトプラグ130が形成される部分以外の他の部分は非シリサイド領域に位置しており、該他の部分を覆うようにシリサイド化防止膜140が設けられている。続いて、ゲート配線104bの側面上の絶縁性サイドウォール105を除去する工程(第1の実施形態の図2(c)に示す工程)において、図13に示すように、抵抗配線104eにおけるコンタクトプラグ130が形成される部分の側面上の絶縁性サイドウォール105は除去される。その結果、ゲート電極104a及びゲート配線104bをシリサイド化する工程(第1の実施形態の図2(d)に示す工程)において、図15に示すように、抵抗配線104eのうち絶縁性サイドウォール105が除去されている部分の上面及び側面にシリサイド層108が形成される。一方、図14に示すように、抵抗配線104eのうちシリサイド化防止膜140により覆われている部分については上面も側面もシリサイド化されない。尚、抵抗配線104eにおける絶縁性サイドウォール105が除去されている部分の上、つまり抵抗配線104eにおける側面にシリサイド層108が形成されている部分の上にコンタクトプラグ130を形成する工程は、ゲート配線104bの上にコンタクトプラグ120を形成する工程(第2の実施形態の図4に示す工程)と同時に実施してもよいし又は別々に実施してもよい。
第5の実施形態によると、第1又は第2の実施形態の効果に加えて、次のような効果が得られる。すなわち、仮に、抵抗配線104eに対してコンタクトプラグ130の位置ずれが生じ、その結果、抵抗配線104eからコンタクトプラグ130の一部分が外れた場合であっても、抵抗配線104eの上面及び側面の両方において、抵抗配線104eとコンタクトプラグ130との接触面積を確保することができるので、コンタクト抵抗が増大するという事態を回避できる。また、抵抗配線104eとコンタクトプラグ130との接触面積を十分に確保するために、従来技術のように抵抗配線104eにおけるコンタクト部分の設計ルールに一定量のずれ余裕領域を設ける必要がないため、抵抗配線104eを含むゲート電極配線104同士の間隔を小さくすることが容易になるので、チップ面積の縮小が可能になる。
尚、本実施形態においては、抵抗配線104eのうちシリサイド化防止膜140及び絶縁性サイドウォール105が除去されたコンタクト形成領域はシリサイド化されている。一方、抵抗配線104eのうちシリサイド化防止膜140及び絶縁性サイドウォール105によって覆われている部分はシリサイド化されず、当該部分は抵抗となるので、抵抗配線104eの抵抗値は比較的大きい。
また、本実施形態において、抵抗配線104eはゲート配線104bと電気的に接続されているとしたが、これに代えて、抵抗配線104eがソース・ドレイン領域等と電気的に接続されているとしてもよい。
以上に説明したように、本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、ゲート電極表面にシリサイド層を設ける半導体装置に適用した場合にはゲート電極及びゲートコンタクトの高抵抗化を抑制できるという効果が得られ非常に有用である。
図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図である。 図2(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 図3は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図である。 図4は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 図5は本発明の第2の実施形態の変形例に係る半導体装置の構成を示す平面図である。 図6は図5におけるV−V線の断面図である。 図7は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図である。 図8は図7におけるVIIa−VIIa線の断面図である。 図9は図7におけるVIIb−VIIb線の断面図である。 図10は本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図である。 図11は図10におけるXa−Xa線の断面図である。 図12は図10におけるXb−Xb線の断面図である。 図13は本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図である。 図14は図13におけるXIIIa −XIIIa 線の断面図である。 図15は図13におけるXIIIb −XIIIb 線の断面図である。 図16は従来の半導体装置の構成を示す平面図である。 図17(a)〜(c)は従来の半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 図18は従来の半導体装置の問題点を説明するための図である。 図19は従来の半導体装置の問題点を説明するための図である。
符号の説明
101 半導体基板
102 素子分離絶縁膜
103 ゲート絶縁膜
104a ゲート電極
104b ゲート配線
104c 配線
104d 抵抗配線
104e 抵抗配線
105 絶縁性サイドウォール
106 第1の不純物拡散層
107 第2の不純物拡散層
108 シリサイド層
109 層間絶縁膜
110 N型ゲート電極とP型ゲート電極との接続部分
120 コンタクトプラグ
125 コンタクトプラグ
130 コンタクトプラグ
140 シリサイド化防止膜

Claims (18)

  1. 基板上に形成された素子分離及び該素子分離に囲まれた活性領域と、
    前記活性領域上に形成され且つ半導体材料からなるゲート電極と、
    前記素子分離上における前記ゲート電極と同一層に形成され且つ前記ゲート電極と同一材料からなる配線とを備え、
    前記ゲート電極の側面には絶縁性サイドウォールが形成されており、
    前記ゲート電極及び前記配線のそれぞれの上面並びに前記配線の少なくとも一部分の側面にはシリサイド層が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記配線におけるその側面に前記シリサイド層が形成されている部分の上にはコンタクトプラグが形成されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置において、
    前記コンタクトプラグは、前記配線の側面に形成された前記シリサイド層の少なくとも一部分と接続されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項2又は3に記載の半導体装置において、
    前記コンタクトプラグは、前記配線の両側面に形成された前記シリサイド層と接続されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記配線の上面全体及び側面全体に前記シリサイド層が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記配線は抵抗配線であり、
    前記配線のうち抵抗領域を挟んで両端に位置するコンタクト形成領域の少なくとも側面に前記シリサイド層が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項6に記載の半導体装置において、
    前記配線のうち前記抵抗領域の側面に前記絶縁性サイドウォールが形成されていることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項7に記載の半導体装置において、
    前記配線のうち前記抵抗領域の上面を覆うようにシリサイド化防止膜が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記配線におけるその側面に前記シリサイド層が形成されている部分は、デュアルゲート構造におけるN型ゲート電極とP型ゲート電極との接続部分であることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項1〜9のうちのいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記活性領域と前記ゲート電極との間にはゲート絶縁膜が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項1〜10のうちのいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記活性領域における前記ゲート電極の両側には不純物層が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項1〜11のうちのいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記ゲート電極及び前記配線を構成する半導体材料はポリシリコン又はアモルファスシリコンであることを特徴とする半導体装置。
  13. 基板上に素子分離及び該素子分離に囲まれた活性領域を形成する工程(a)と、
    前記活性領域上に、半導体材料からなるゲート電極を形成すると同時に、前記素子分離上における前記ゲート電極と同一層に、前記ゲート電極と同一材料からなる配線を形成する工程(b)と、
    前記ゲート電極及び前記配線のそれぞれの側面に絶縁性サイドウォールを形成する工程(c)と、
    前記配線の少なくとも一部分の側面に形成された前記絶縁性サイドウォールを除去する工程(d)と、
    前記工程(d)よりも後に、前記ゲート電極及び前記配線のそれぞれの上面、並びに前記配線の側面における前記絶縁性サイドウォールが除去された部分にシリサイド層を形成する工程(e)とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 請求項13に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(e)よりも後に、前記配線におけるその側面に前記シリサイド層が形成されている部分の上にコンタクトプラグを形成する工程を備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 請求項13又は14に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記配線におけるその側面に前記シリサイド層が形成されている部分は、デュアルゲート構造におけるN型ゲート電極とP型ゲート電極との接続部分であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 請求項13〜15のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(a)と前記工程(b)との間に、前記活性領域上にゲート絶縁膜を形成する工程を備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 請求項13〜16のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(c)と前記工程(e)との間に、前記活性領域における前記ゲート電極の両側に不純物層を形成する工程を備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 請求項13〜17のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記ゲート電極及び前記配線を構成する半導体材料はポリシリコン又はアモルファスシリコンであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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