JP4333832B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、あるいは、パチンコ球を使用してスロットマシンと同様の遊技を行う遊技機等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機には、光源から発せられる光によって発光するレンズ部材を、遊技者に面する前面側に備えた遊技機がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−198309号公報(第5頁、図5参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1のレンズ部材(同文献でいうレンズカバー8が相当する。)では、大半が均一な肉厚で平板状に形成された前板部を有している。このようなレンズ部材では、光源から発せられる光を前板部に透過させることにより、その前板部を色付きの光をもって発光させているにすぎない。このため、レンズ部材の発光態様が単調で電飾効果が低いという問題があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、レンズ部材の発光態様を多様化することにより、電飾効果を向上することのできる遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、遊技盤の正面位置に対向配置され該遊技盤の遊技領域に対応する開口窓が開設された開閉扉と、前記開口窓の周囲に配置された照明用の発光装飾装置と、を備えた遊技機において、
前記発光装飾装置は、
前方に稜線部を向けた横向き山形状の外観で、後面側から横向きほぼV字溝状の空洞部が形成されており、前後方向の肉厚が前記稜線部で最も厚く、その稜線部から裾側に向かって断面がほぼくさび形状に肉薄となる透明なレンズ部材と、
複数色の光源体で構成され前記レンズ部材の空洞部内に設置された光源と、
前記レンズ部材の空洞部内に設けられ前記光源の光を空洞部内で拡散させる拡散レンズ と、を備えたものである遊技機を提供する。
この遊技機によると、遊技者に面する前面側に備えたレンズ部材は、光源から発せられる光によって発光する。このとき、レンズ部材が、前方へ突出する稜線部をもつほぼ山形状でかつ前記稜線部に交差する方向に関して連続的に変化する偏肉構造の肉厚分布をもって形成されている。このため、レンズ部材にプリズム状の特性が付与されることによって、レンズ部材の稜線部を含む外表面が色や明るさや濃度等が不規則な発光態様をもって発光するとともに、そのレンズ部材を視認する位置によってもその発光態様が変化することになる。したがって、レンズ部材の発光態様を多様化することができ、これにより電飾効果を向上することができる。なお、レンズ部材の「プリズム状の特性」とは、レンズ部材が例えば楔型状の断面を持つことにより、光源から発せられる光の進路を屈折、拡散、内反射等により変化させる特性のことをいう。
【0007】
また、上記遊技機において前記レンズ部材は、前記稜線部が正面視波形の曲線形にするとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面にしたがって説明する。一実施の形態は、遊技機の一つであるパチンコ機に本発明を適用したものを例示する。まず、パチンコ機の基本的な構成について述べる。また、説明の都合上、パチンコ機の遊技者に面する側を前面側、その反対側を後面側と称し、図面の方位を各図に矢印で示すとおりに定める。図1に示すように、パチンコ機1は、外枠体10と内枠体20と開閉扉80とを備えている。外枠体10は、図3に示すように、例えば、木製の左右上下の各枠材11,12,13,14をほぼ矩形枠状に枠組みして形成されている。左右の枠材11,12の下端部における前面側の相互間には、下受板15が架設されている。
【0009】
前記内枠体20は、図12及び図13に示すように、例えば樹脂製で、ほぼ四角形額縁状に形成されている。図3に示すように、前記外枠体10の左側部に対し、内枠体20の左側部が内枠体用ヒンジ機構18を介して回動可能に支持されることにより、外枠体10の前面側に内枠体20が開閉可能に設けられている。また、図1に示すように、内枠体20には、遊技盤装着枠部21が一体形成されている。遊技盤装着枠部21は、遊技盤6を後方から着脱可能に嵌め込んだ状態で支持している。遊技盤装着枠部21の構成については、後ほど詳述する。
【0010】
図3に示すように、前記内枠体20の後面側には、機構盤30が設けられている。機構盤30は、例えば樹脂製で、図17に示すように、ほぼ四角形額縁状に形成されている。図6に示すように、機構盤30の後面側には、その上部から下部に向けて球タンク32、球誘導樋34、球払出装置36等が配設されている。前記内枠体20の左側部に対し、機構盤30の左側部が機構盤用ヒンジ機構(符号省略)を介して回動可能に支持されることにより、内枠体20の後面側に機構盤30が開閉可能に設けられている。
【0011】
図6に示すように、前記内枠体20の後面側には、前記機構盤30を閉じ状態に保持するための複数(例えば4個)の締付具29が配設されている。内枠体20に機構盤30を閉じた状態で、締付具29が締付けられることにより、内枠体20に対して機構盤30が閉じ状態に保持される(図3参照)。これとともに、内枠体20の遊技盤装着枠部21に嵌め込まれた遊技盤6が固定状態に保持される(図1参照)。また、内枠体20に対する締付具29の締付けを緩めて解放することにより機構盤30を開くことができ、それによって遊技盤装着枠部21に対して遊技盤6を脱着することができる。なお、図3及び図6では遊技盤6が省略されている。
【0012】
前記内枠体20の後面側の右下部(図14において左下部)には、球発射装置40が配設されている。球発射装置40は、球発射モータ41と、その球発射モータ41によって駆動される球発射ハンマー42と備えている。また、内枠体20の右下部には、図12及び図13に示すように、開口孔20aが形成されている。開口孔20a内には、前記球発射装置40の操作軸40aが挿入されている。なお、操作軸40aには、ハンドルレバー48の作動軸47(図30参照、後述する)が係合によって連結されている。ハンドルレバー48を介して、操作軸40aが回動されることによって、球発射モータ41がコントロールされる。
【0013】
前記内枠体20の後面側には、図6に示すように、前記球発射モータ41の左側(図6において右側)に位置する発射制御基板ボックス50が配置されている。発射制御基板ボックス50内には、球発射モータ41の制御にかかる発射制御基板(図示省略)が収納されている。また、図13に示すように、内枠体20の右上隅角部には、スピーカ取付孔23aを有するスピーカ取付用枠部23が形成されている。スピーカ取付孔23a内には、スピーカ56が配置されている(図9参照)。図13に示すように、スピーカ取付用枠部23の左下隅角部は、遊技盤装着枠部21の右上隅角部に、はみ出している。
【0014】
図6に示すように、前記機構盤30の後面側には、前記球発射モータ41及び前記発射制御基板ボックス50の上方近く位置する電源基板ボックス51が配置されている。電源基板ボックス51内には、電源基板(図示省略)が収納されている。さらに、図3に示すように、電源基板ボックス51の後面側には、サブ基板ボックス52が配置されている。サブ基板ボックス52内には、サブ制御基板(図示省略)が収納されている。なお、サブ制御基板は、前記スピーカ56(図9参照)、開閉扉80の発光装飾装置の各ランプ(後述する)、操作ハンドル44のバイブレータ(後述する)及び操作ユニット140(図4参照)等の制御にかかる制御基板である。
【0015】
前記機構盤30の後面側の左上部(図6において右上部)には、左右の中継基板53,54が配置されている。中継基板53,54には、前記サブ制御基板(図示省略)、前記スピーカ56(図9参照)、カード式球貸機200(図32参照)、開閉扉80の発光装飾装置の各ランプ(後述する)等が電気的に接続されている。
【0016】
前記機構盤30の後面側の上端部には、一対の中継基板53,54の左隣り(図6において右隣り)に位置するインターフェース制御基板ボックス55が配置されている。インターフェース制御基板ボックス55内には、球貸機200(図32参照)の制御にかかるインターフェース制御基板(図示省略)が収納されている。また、機構盤30の後面側の上端部にインターフェース制御基板ボックス55が配置されている。このため、その制御基板ボックス55のコネクタ55aがホール作業者等の目につきやすく、そのコネクタ55aに対する球貸機200の電気的接続作業を容易に行うことができる。
【0017】
図18及び図19に示すように、前記遊技盤6は、ほぼ四角形板状に形成されたベース板60を主体として形成されており、その前面が遊技盤面(符号省略)となっている。ベース板60は、例えばベニヤ製であるが、その他の木製あるいは樹脂製であってもよく、その材質は限定されない。
ベース板60の前面には、区画壁61が形成されかつ左右の囲繞部材68,69が装着されている。区画壁61は、左側レール部61Aと右側レール部61Bと内側レール部61Cとを備えている。左側レール部61A及び内側レール部61Cは、例えば金属製のレール材で、所定のレール幅を有する帯板材をほぼ半円状に曲げて形成されている。左側レール部61Aの下部は、右下方に向けてなだらかに広がるように形成されている。また、内外に重複する左側レール部61Aと内側レール部61Cの重複部分は、相互にほぼ平行をなすように形成されている。また、右側レール部61Bは、右側の囲繞部材69(後述する)のほぼ円弧状の凹形内側壁によって形成されている。上記した各レール部61A,61B,61Cの協働によって、ほぼ渦巻き状の区画壁61が構成されている。また、区画壁61によって、ベース板60の前面すなわち遊技盤面上にほぼ円形状の遊技領域63が区画されている。これとともに、左側レール部61Aと内側レール部61Cとの間には、前記球発射装置40の球発射ハンマー42(図14参照)によって発射されるパチンコ球Bを遊技領域63内に誘導する球案内路64が形成されている。また、ベース板60の下端部には、内側レール部61Cの下端部に位置するアウト口60bが形成されている。
【0018】
前記各囲繞部材68,69は、例えば樹脂製で、図18に示すように、前記区画壁61の左右両側に配置されており、該区画壁61の外側面に倣う凹形内側壁を有する板状に形成されている。各囲繞部材68,69は、前記区画壁61のレール幅(図18において紙面表裏方向に関する幅)とほぼ等しい高さh(図19参照)でベース板60の前面上に突設されている。なお、高さhは、ベース板60の遊技盤面(前面)上に突出する突出高さに相当する。また、各囲繞部材68,69は、本明細書でいう「囲繞部」に相当する。
【0019】
前記ベース板60の遊技領域63内には、図示はしないが、各種の入賞装置、役物装置、図柄表示装置、アタッカ装置、ゲート口、風車器、誘導釘等が配設されている。また、前記ベース板60の後面側には、前記各種の入賞装置、役物装置、図柄表示装置、アタッカ装置等を電気的に制御する制御基板を収納した制御ボックス装置66(図19参照)が装着されている。上記した遊技盤6を前記内枠体20の遊技盤装着枠部21(図1参照)に装着する遊技盤6の装着構造については、後ほど詳述する。なお、上記したベース板60を主体として、左側レール部61A、内側レール部61C、制御ボックス装置66、各囲繞部材68,69、各種の入賞装置、役物装置、図柄表示装置、アタッカ装置、ゲート口、風車器、誘導釘等が装着されることによって、遊技盤6が構成されている。
【0020】
図1及び図4に示すように、前記内枠体20の前面側における下端部には、下前板部材58が設けられている。下前板部材58の前面側には、下皿59が設けられている。下前板部材58の右端部には、前記球発射装置40の操作ハンドル44が配置されている(図3参照)。操作ハンドル44の構成については、後ほど詳述する。
【0021】
前記内枠体20の前面側において、前記下前板部材58の上側には上皿部材70が配置されている。上皿部材70は、例えば樹脂製で、ほぼ横長状に形成されており、その前面側に上皿71が設けられている。図2に示すように、前記内枠体20の左側部に対して上皿部材70の左側部が上皿部材用ヒンジ機構(符号省略)を介して回動可能に支持されることにより、内枠体20の前面側に上皿部材70が開閉可能に設けられている。また、上皿部材70における右側部の後面側には、内枠体20に対して該上皿部材70を閉じた状態に保持するための上皿部材用施錠金具72が施錠及び解錠可能に配置されている。
【0022】
次に、開閉扉80を説明する。図4に示すように、開閉扉80には、前記遊技盤6の遊技領域63(図18参照)にほぼ対応する開口窓80aが形成されている。その開口窓80aの輪郭形状については、後ほど詳述する。
図1に示すように、開閉扉80は、扉本体82と、その扉本体82の前面側を装飾する扉装飾体90とを備えている。扉本体82は例えば金属製で、その後面側には金属製の透視板装着枠83が配設されている。図22〜図24に示すように、透視板装着枠83は、開口窓80aを取り囲むようにほぼ矩形状に枠組みされている。透視板装着枠83には、ほぼ四角形板状をなす内外2枚の透視可能なガラス板あるいは樹脂板等からなる前後2枚の透視板84が相互に所定間隔を隔てた状態で装着されている。
【0023】
図1に示すように、前記内枠体20の左側部に対して扉本体82の左側部が開閉扉用ヒンジ機構(図示省略)を介して回動可能に支持されることにより、内枠体20の前面側に開閉扉80が開閉可能に設けられている。また、内枠体20に開閉扉80が閉じられることによって、パチンコ機1の前方に居る遊技者は、両透視板84を透して遊技盤6の遊技領域63を視認することができる(図7〜図11参照)。なお、図7〜図11の各図において、外枠体10(図1参照)が省略されている。
【0024】
図22〜図24に示すように、前記扉装飾体90は、例えば樹脂製で、扉本体82の前面側に対し、該扉本体82の前記開口窓80aの周囲を取り囲むように形成されている。扉装飾体90は発光装飾装置を備え、その扉装飾体90の前面にはレリーフ調の凹凸による装飾が施されている(図20及び図21参照)。扉装飾体90及び該扉装飾体90にかかる発光装飾装置に関する構成については、後ほど詳述する。
【0025】
図3に示すように、前記内枠体20の右側部には、施錠装置75が装着されている。施錠装置75は、上下の施錠フック76aを有する内枠体用施錠板76と、上下の施錠フック78a(図1参照)を有する開閉扉用施錠板78(図14参照)とを備えている。各施錠板76,78は、それぞれ内枠体20に対して上下方向にスライド可能に備えている。内枠体用施錠板76は、ばね77(図14参照)により常には上方へ付勢されている。また、開閉扉用施錠板78は、ばね(図示省略)により常には下方へ付勢されている。
【0026】
図3に示す状態から、前記外枠体10に対して前記内枠体20が閉じられたときには、該外枠体10に固定されている上下の各係合部16(図3参照)に対し、前記内枠体用施錠板76の各施錠フック76aが係合する。これにより、外枠体10に対して内枠体20が閉じた状態に施錠される。また、この状態において、前記下前板部材58の右側部の上端部に配設された鍵穴58a(図4参照)に鍵(図示省略)を挿入し、その鍵を一方向に回動操作する。これにより、前記内枠体用施錠板76が下方へスライドされて、前記外枠体10の各係合部16に対する前記各施錠フック76aの係合が解除すなわち解錠される。
【0027】
また、図1に示す状態から、内枠体20に対して開閉扉80が閉じられたときには、該開閉扉80の扉本体82に設けられている上下の各係合部85に対し、開閉扉用施錠板78(図14参照)の各施錠フック78aが係合することによって、内枠体20に対して開閉扉80が閉じた状態に施錠される。また、この状態において、前記下前板部材58の鍵穴58a(図4参照)に対して前記鍵を挿入し、その鍵を前記とは反対方向に回動操作する。これにより、前記開閉扉用施錠板78が上方へスライドされて、前記扉本体82の各係合部85に対する前記各施錠用フック78aの係合が解除すなわち解錠される。
【0028】
次に、前記遊技盤6の構成を詳述する。図18に示すように、ほぼ四角形板状に形成された前記ベース板60の前面には、前に述べたように区画壁61が形成されかつ左右の囲繞部材68,69が装着されている。ベース板60の下端部には、前記上皿71(図1参照)上への賞球の払出通路を形成のための開口凹部60cが形成されている。
また、ベース板60の右上隅角部には、スピーカ用凹部60dが切欠き状に形成されている。スピーカ用凹部60dは、前記内枠体20のスピーカ取付用枠部23を嵌合可能に形成されている(図2参照)。
また、図18に示すように、ベース板60の左上隅角部には、配線用凹部60eが切欠き状に形成されている。配線用凹部60eは、前記内枠体20の配線用枠部22(後述する)を嵌合可能に形成されている(図2参照)。
【0029】
前記ベース板60の上側縁部60a1及び下側縁部60a2の前面は両囲繞部材68,69で覆われておらず、その両側縁部60a1,60a2が露出された状態となっている。ベース板60の下側縁部60a2の前面には、係止端部65aを有する左右のロックレバー65が、それぞれ軸65bにより回動可能に設けられている。両ロックレバー65は、回動させることによって、係止端部65aがベース板60上に格納される格納位置(図18中、二点鎖線65a参照)と、その係止端部65aがベース板60の下方へ突出するストッパ位置(図18中、実線65a参照)との二位置に切り替え可能になっている。
【0030】
前記左側の囲繞部材68の左側面には、上下の切欠き凹部68aが形成されている。上下の切欠き凹部68aは、前記区画壁61の左側端部に近接する側縁部分(左側の囲繞部材68の側縁部分68bが相当する)を間にして上下に配置されている。その上下の切欠き凹部68aの形成によって、前記ベース板60の左側縁部60a3の当該側縁部分が前面に露出されている。
また、前記右側の囲繞部材69の右側面には、左側の囲繞部材68の上下の切欠き凹部68aと左右対称状をなす上下の切欠き凹部69aが形成されている(図19参照)。上下の切欠き凹部69aは、前記区画壁61の右側端部に近接する側縁部分(右側の囲繞部材69の側縁部分69bが相当する)を間にして上下に配置されている。その上下の切欠き凹部69aの形成によって、前記ベース板60の右側縁部60a4の当該側縁部分が前面に露出された状態となっている。なお、各囲繞部材68,69の切欠き凹部68a,69aは、本明細書でいう「受入凹部」に相当する。また、切欠き凹部68a,69aの形成によって露出されたベース板60の左側縁部60a3および右側縁部60a4の前面は本明細書でいう「規制面」に相当する。
【0031】
次に、前記内枠体20の遊技盤装着枠部21の構成を詳述する。図12〜図14に示すように、遊技盤装着枠部21の左上隅角部には、配線挿通孔22aを形成する配線用枠部22がはみ出して形成されている。配線挿通孔22aには、前記開閉扉80(図1参照)の発光装飾装置の各ランプ(後述する)、及び、操作ユニット140(図4参照)等にかかる配線W(図1参照)が挿通される。
また、前にも述べたように、遊技盤装着枠部21の右上隅角部には,スピーカ取付孔23aを有するスピーカ取付用枠部23が、はみ出して形成されている(図12〜図14参照)。
また、図12〜図14に示すように、遊技盤装着枠部21の下端部の中央部分には、前記ベース板60のアウト口60b(図18参照)に対応する凹溝部20bが形成されている。
上記した遊技盤装着枠部21に対し、前記遊技盤6(図18参照)がその後方から着脱可能に嵌め込めるようになっている。
【0032】
図12〜図14に示すように、前記遊技盤装着枠部21には、その後方から嵌め込まれる前記遊技盤6のベース板60(図7〜図11参照)に当接して該遊技盤6の前方への移動を規制する各係止部24,25,27,28が次のように設けられている。
詳しくは、図14及び図15に示すように、遊技盤装着枠部21の上縁部には、遊技盤6の露出されたベース板60の上側縁部60a1の前面に対して面接触状に当接可能な上側係止部24が枠内に向けて突出されている。
また、図14に示すように、遊技盤装着枠部21の下縁部には、遊技盤6の露出されたベース板60の下側縁部60a2(図18参照)の前面に対して面接触状に当接可能な下側係止部25が枠内に向けて突出されている。下側係止部25には、左右の開口孔26aが形成されている。各開口孔26aは、ベース板60の格納位置にある前記ロックレバー65(図18中、二点鎖線65a参照)を挿通可能に形成されている。
【0033】
さらに、図14に示すように、前記遊技盤装着枠部21の左側縁部(図14において右側縁部)には、上下の左側係止部27が枠内に向けて部分的に突出されている(図12参照)。各左側係止部27は、前記遊技盤6(図18参照)の左側の囲繞部材68における各切欠き凹部68aに対し、相対的に嵌合可能でかつ該切欠き凹部68aにより露出されたベース板60の左側縁部60a3の前面に対して面接触状に当接可能に形成されている。すなわち、左側係止部27は、前記区画壁61(図18参照)の左側端部に近接する遊技盤6の左側縁部分(左側の囲繞部材68の側縁部分68bが相当する)を除いた上方及び下方の左側縁部分に対応する位置関係をもって設けられている。
【0034】
また、図14に示すように、前記遊技盤装着枠部21の右側縁部(図14において左側縁部)には、上下の右側係止部28が枠内に向けて部分的に突出されている(図16参照)。各右側係止部28は、前記遊技盤6(図18参照)の右側の囲繞部材69における各切欠き凹部69aに対し、相対的に嵌合可能でかつ該切欠き凹部69aにより露出されたベース板60の右側縁部60a4の前面に対して面接触状に当接可能に形成されている。すなわち、右側係止部28は、前記区画壁61(図18参照)の右側端部に近接する遊技盤6の右側縁部分(右側の囲繞部材69の側縁部分69bが相当する)を除いた上方及び下方の右側縁部分に対応する位置関係をもって設けられている。
なお、遊技盤装着枠部21の各係止部24,25,27,28の前後方向の大きさは、遊技盤6の各囲繞部材68,69の高さh(図19参照)とほぼ等しい大きさで形成されている。
【0035】
次に、前記内枠体20の遊技盤装着枠部21に対する前記遊技盤6の装着構造を詳述する。内枠体20に対して機構盤30が開かれた状態において、該内枠体20の遊技盤装着枠部21に後方から遊技盤6を嵌め込む(図7〜図11参照)。このとき、遊技盤6のロックレバー65は格納位置にあるものとする(図18中、二点鎖線65a参照)。なお、このままの状態では、遊技盤装着枠部21から遊技盤6を後方へ抜き外すことができる。
【0036】
上記したように、内枠体20の遊技盤装着枠部21に対して遊技盤6が嵌め込まれる。すると、遊技盤装着枠部21の上側係止部24に対してベース板60の上側縁部60a1が当接されるとともに、該遊技盤装着枠部21の下側係止部25に対してベース板60の下側縁部60a2の前面が当接される(図7、図8、図9参照)。また、遊技盤装着枠部21の左側係止部27に対し、遊技盤6の左側の囲繞部材68の各切欠き凹部68aが嵌合されかつベース板60の左側縁部60a3が当接される(図11参照)。これとともに、遊技盤装着枠部21の右側係止部28に対し、遊技盤6の右側の囲繞部材69の各切欠き凹部69aが嵌合されかつベース板60の右側縁部60a4が当接される(図11参照)。したがって、遊技盤装着枠部21の各係止部24,25,27,28によって、ベース板60の前方への移動が規制され、ひいては遊技盤6の前方への移動が規制されることになる。
【0037】
続いて、前記遊技盤6のロックレバー65をロック位置に回動させることにより、遊技盤装着枠部21における各開口孔26aの口縁部の前面に対し、該ロックレバー65の係止端部65aが面接触状に係合される(図2参照)。なお、遊技盤6を取外す際には、ロックレバー65を格納位置(図18中、二点鎖線65a参照)に切り替えればよい。
その後、前記内枠体20に前記機構盤30を閉じた状態で、締付具29(図6参照)が締付けられる。これによって、機構盤30が閉じ状態に保持されるとともに、ベース板60が遊技盤装着枠部21の各係止部24,25,27,28に押付けられて固定されることによって、遊技盤6が固定状態に保持される(図7〜図11参照)。
【0038】
上記したパチンコ機1によると、遊技盤6の前面における左側縁部及び右側縁部に対応する遊技盤装着枠部21の左右それぞれの上下の各係止部27,28が、区画壁61の当該側端部に近接する遊技盤6の側縁部分(左右の囲繞部材68,69の側縁部分68b,69b(図18参照)が相当する)を除いた上方及び下方の側縁部分に対応する位置関係をもって設けられている(図12〜図14参照)。このため、従来では小さい外形(図18に二点鎖線61X)にせざるを得なかった区画壁61の外形(外径)を、図18に実線61で示すように拡大することができ、ひいては遊技領域63を拡大することが可能となる。また、これとともに、パチンコ機1の横幅の拡大や、遊技盤6(詳しくはベース板60)の歪みの発生等の不具合も回避することができる。
【0039】
また、遊技盤6の遊技領域63外で区画壁61を取り囲む左右の囲繞部材68,69に設けられた受入凹部である切欠き凹部68a,69aに左右それぞれの上下の各係止部27,28が受入れられ、該係止部27,28とベース板60の左側縁部60a3および右側縁部60a4の前面とが当接し合う。これによって、左右の囲繞部材68,69が突設された遊技盤6において凹凸嵌合による簡単な構造で遊技盤6の前方への移動を確実に規制することができる。また、両囲繞部材68,69に各係止部27,28を直接的に当接させる場合に予測される両囲繞部材68,69の前面側の撓みや割れ等の不具合の発生を防止あるいは低減することができる。なお、両囲繞部材68,69に各係止部27,28を直接的に当接させる構成としてもよい。
【0040】
また、前記遊技盤6の左上隅角部すなわちベース板60の左上隅角部には、前記内枠体20の遊技盤装着枠部21に形成される配線用枠部22を回避するための配線用凹部60eが切欠き状に形成されている(図1参照)。このため、機構盤30の左上部に設けられた中継基板53,54(図6参照)から開閉扉80のランプ等(後述する)への配線W(図1参照)を、内枠体20の配線用枠部22の配線挿通孔22aに通すことにより、該配線Wの取り回しを容易に行うことができる。ちなみに、従来では遊技盤6の下方を横切るようにして前記配線が煩雑に取り回されていたが、上記したように遊技盤6の配線用凹部60e内(詳しくは、配線用枠部22の配線挿通孔22a)を利用することによって、前に述べたように前記配線Wの取り回しを容易に行うことができる。
さらに、前記遊技盤6の配線用凹部60eが該遊技盤6の上端側に形成されているので、遊技盤6の上半部に集中する多くの配線W(開閉扉80のランプ等(後述する)にかかる配線)に必要とされる長さを短縮することかできる。
また、前記遊技盤6の配線用凹部60eが内枠体20のヒンジ側(本実施の形態の場合、左側)に形成されているので、外枠体10に対する内枠体20の開閉にともなう配線Wの伸縮量を短縮することができる。
【0041】
次に、前記開閉扉80の扉装飾体90及び該扉装飾体90にかかる発光装飾装置の構成を詳述する。図21に示すように、開閉扉80の扉装飾体90は、開口窓80aの左右上下を取り囲む左側装飾部100と右側装飾部110と上側装飾部120と下側装飾部130とによって構成されている。これら装飾部材100,110,120,130の口縁部には、環状のモール91が取り付けられている。モール91は、複数(例えば、左右上下の計4個)に分割された金属製のモール材92,93,94,95の組合わせによって一連状に形成されている。
【0042】
前記モール91の内周縁によって、開閉扉80の開口窓80aの輪郭形状96が所定形状に形成されている。その輪郭形状96は、前記遊技盤6の区画壁61(図18参照)における大半を占める外径の円周線(基準円と呼ぶ)CLに準ずるほぼ円形状に形成されている。詳しくは、輪郭形状96の左右側部における上下方向の中央部付近96b,96fは、前記基準円CL上にほぼ位置している。また、輪郭形状96の左下部96aおよび右上部96eは、基準円CLよりも外方へ膨出されている。また、輪郭形状96の左上部における下半部96c及び右下部における上半部96hは、基準円CLよりも僅かに外方に膨出されている。また、輪郭形状96の左上部における上半部96d及び右下部における下半部96iは基準円CLよりも僅かに内方に絞られている。そして、輪郭形状96は、周方向に亘ってなだらかな曲線をもって連続されており、上下方向のほぼ中央部を絞った中絞り状をなす、いわゆる「鏡餅形状」あるいは「ひょうたん形状」に類似する特異な形状として形成されている。さらには、四隅部(左上部、右上部、左下部、右下部の四隅が相当する)のうちの対角状をなす左下部96a及び右上部96eが前記基準円CLより外方へ膨出した概念的には平行四辺形状にも類似する特異な形状として形成されている。このような形状の輪郭形状96は、一般的なパチンコ機に見られる円形状、四角形状等の輪郭形状に比べると、斬新な形状といえる。
【0043】
また、前記輪郭形状96の四隅部のうちの対角状をなす左下部96a及び右上部96eが、前記基準円CL(図21参照)より外方へ膨出されている。これによって、前記遊技盤6(図18参照)の区画壁61外すなわち遊技領域63外の左右の囲繞部材68,69の当該部分を前記透視板84を透して視認することができる。
ところで、遊技盤6の遊技領域63外には、「遊技者向け情報」(図21中、二点鎖線Zb参照)と「検査者向け情報」(図21中、二点鎖線Za参照)とを表示する必要がある。「遊技者向け情報」(図21中、二点鎖線Zb参照)とは、当該パチンコ機1の機種名、出球確率、賞球数、確率変動割合、リミッタの有無等の情報である。また、「検査者向け情報」(図21中、二点鎖線Za参照)とは、パチンコ機1の検査に必要とされる各種情報である。なお、各情報は、各情報を記載したそれぞれの識別シール、証紙等を遊技盤6の遊技領域63外に貼付することによって表示されている。
そこで、例えば、「検査者向け情報」(図21中、二点鎖線Za参照)を、前記輪郭形状96の左下部96a付近から視認可能な左側の囲繞部材68の当該部分に表示することができる。また、「遊技者向け情報」(図21中、二点鎖線Zb参照)を、前記輪郭形状96の右上部96e付近から視認可能な右側の囲繞部材69の当該部分に表示することができる。したがって、「遊技者向け情報」(図21中、二点鎖線Zb参照)を遊技者から見やすい位置すなわち遊技者の通常の目線高さに近い位置に表示するとともに、遊技者が必要としない「検査者向け情報」(図21中、二点鎖線Za参照)を遊技者から見えにくい位置すなわち遊技者の通常の目線高さ及び「遊技者向け情報」から遠く離れた位置に表示することができる。なお、「遊技者向け情報」(図21中、二点鎖線Zb参照)と「検査者向け情報」(図21中、二点鎖線Za参照)とは、上記と逆配置で表示することもできる。
【0044】
なお、従来、輪郭形状が円形状である場合には、各情報Za,Zbを表示するために、開閉扉80に対して開口窓80aとは別に当該情報を表示するための窓部がわざわざ開口されていたが、本実施の形態によればそのような窓部を形成する必要がなくなる。また、前記輪郭形状96が四角形状等である場合は、情報を表示するための窓部を設けることなく、当該情報を表示することが可能である。しかし、この場合、デザインを施すことのできる扉装飾体の装飾可能な面積が大幅に減少することになるが、本実施の形態によれば扉装飾体90の装飾可能な面積の減少を最小限にとどめることができる。
【0045】
また、前記輪郭形状96の右上部96eに代えてその左上部を前記基準円CL(図21参照)より外方へ膨出し、その輪郭形状96の左下部96aに代えてその右下部を基準円CLよりも外方に膨出してもよい。すなわち、輪郭形状96の四隅部のうちの対角状をなす部分(左下部96a及び右上部96e、又は、左上部及び右下部)が、基準円CLよりも外方へ膨出した形状であれば、前記と同様の作用・効果を得ることができる。
【0046】
また、前記輪郭形状96の左上部における上半部96d及び右下部における下半部96iが基準円CLよりも僅かに内方に絞られているため、当該部分における遊技領域63が僅かに隠れる。このことによっても、輪郭形状96が斬新な形状といえる。なお、輪郭形状96は、遊技領域63が隠れない形状であってもよい。
【0047】
しかして、図21に示すように、前記モール91は、前記輪郭形状96に沿う環状に形成されていることにより、モール91の稜線91rが周方向に波形状に曲がりくねった形状となっている。
さらに、図21に示すように、モール91は、前方へほぼ山形状に突出する断面V字状に形成されている(図7〜図11参照)。モール91の前面側の内外の両斜面91a,91bは、鏡面いわゆる反射面(斜面と同一符号を付す)として形成されている。これにより、内側の斜面である内向き反射面91aは、主に遊技領域63を反射するすなわち映し出すことにより該遊技領域63を広く見せることができる。また、外側の斜面である外向き反射面91bは、主に外周の扉装飾体90の前面すなわち装飾面を反射するすなわち映し出す。これにより、装飾性を高めることができる。上記したように、モール91の内向き反射面91a及び外向き反射面91bによって、遊技の興趣を高めることが可能である。
【0048】
さらに、前記輪郭形状96(図21参照)の形状に応じて、前記モール91の稜線91rの高さ(前方への突出量)が周方向に変化し(図7〜図11参照)、これとともにモール幅(稜線91rに交差する方向の幅)が周方向に変化している。これにより、モール91が周方向に変則的な立体感を呈する形状となっている。
【0049】
また、図21に示すように、前記扉装飾体90を構成する各装飾部100,110,120,130の相互の区画線C1,C2,C3,C4は、前記モール91の外形に連続する湾曲形状に形成されている。すなわち、左側装飾部100と上側装飾部120との区画線C1は、モール91の左上部から上左方へ向かって左カーブを描いて湾曲している。また、上側装飾部120と右側装飾部110との区画線C2は、モール91の右上部96eから上右方へ向かって右カーブを描いて湾曲している。また、右側装飾部110と下側装飾部130との区画線C3は、モール91の右下部から下方へ向かって左カーブを描いて湾曲している。また、下側装飾部130と左側装飾部100との区画線C4は、前記モール91の左下部96aから下方へ向かって右カーブを描いて湾曲している。
【0050】
前記左側装飾部100及び前記右側装飾部110は、その外周縁部から中央部が前方に向けて断面凸型円弧状に隆起する断面形状で形成されている(図22及び図23参照)。左右の装飾部100,110の稜線100r,110r(図21に仮想線で示す)は、前記モール91の稜線91rよりも高く、縦方向に波形状に変化している(図7及び図8参照)。さらに、左側装飾部100の稜線100rは、前記モール91の左側部の外形形状に対して緩やかに倣う形状で形成されている。また、右側装飾部110の稜線110rは、前記モール91の右側部の外形形状に対して緩やかに倣う形状で形成されている。
【0051】
しかして、前記左側装飾部100の稜線100rの上下の各端部が左方に向けられているとともに、前記右側装飾部110の稜線110rの上下の各端部が右方に向けられている。これにより、図32に示すように、ホール等においてパチンコ機1を複数並べた際に、左右に隣合うパチンコ機1における左側装飾部100の稜線100rと右側装飾部110の稜線110rが互いに連続状をなすように形成されている。したがって、ホール等に複数のパチンコ機1を相互に連続する意匠をもって設置することができる。なお、図32において、パチンコ機1の相互間には、カード式球貸機200が挟まれた状態で配置されている。
【0052】
図21に示すように、前記左側装飾部100には、その稜線100rに沿って一連状をなす上中下の3本の樹脂製の左側レンズ102a,102b,102cが設けられている(図20参照)。各左側レンズ102a,102b,102cは、例えば赤色の拡散レンズで縦長状に形成されており、左側装飾部100に開口されたそれぞれのレンズ取付孔(符号省略)に対してそれぞれ嵌合した状態で装着されている(図22及び図23参照)。また、各左側レンズ102a,102b,102cの横幅(図21において左右方向の幅)は、当該稜線100rの湾曲の度合に応じて増減されている。これにより、各左側レンズ102a,102b,102cが縦方向に変則的な立体感を呈する形状となっている。なお、各左側レンズ102a,102b,102cが縦方向に複数(本実施の形態では3個を示す)に分割されていることにより、一本につながったレンズに比べて、装飾性をほとんど損なうことなく、レンズ強度を確保するとともに、各左側レンズ102a,102b,102cの成形性を向上することができる。
【0053】
図21に示すように、前記左側装飾部100には、上部に配置された左側レンズ102aを間に、左右の樹脂製の上部レンズ103a,103bが設けられている(図20参照)。各上部レンズ103a,103bは、例えば白色の拡散レンズで形成されており、左側装飾部100に開口されたそれぞれのレンズ取付孔(符号省略)に対してそれぞれ嵌合した状態で装着されている(図22参照)。また、各上部レンズ103a,103bは、上部の左側レンズ102aに対して相互に所定間隔を隔てて配置されており、当該左側レンズ102aの当該側縁部の形状に対して緩やかに倣うほぼ三日月形状に形成されている。また、各上部レンズ103a,103bの横幅(図21において左右方向の幅)は、当該稜線100rの湾曲の度合に応じて増減されている。これにより、各上部レンズ103a,103bが縦方向に変則的な立体感を呈する形状となっている。
【0054】
図22及び図23に示すように、前記扉本体82の前面側には、前記左側装飾部100で取り囲まれた空間部104が形成されている。そして、扉本体82の前面側には、前記各左側レンズ102a,102b,102cにそれぞれ対応する各ランプ基板105(下部の左側レンズ102cに対応するランプ基板は図示されていない)と、前記各上部レンズ103a,103bにそれぞれ対応する各ランプ基板107が配置されている。各ランプ基板105,107の前面側には、それぞれ当該レンズ形状及び面積に対応する所定数(例えば、3〜12個)の各ランプ106,108が配置されている。各ランプ106,108には、例えば、発光ダイオード(LEDと呼ばれている)が採用されている。各ランプ106,108が点灯することにより、そのランプ106,108から出射される光が当該レンズ102a,102b,102c,103a,103bを透して前方へ拡散され、該レンズ全体が明るく照らし出される。このため、例えばホールの島の間を歩行する遊技者がパチンコ機1を左方又は右方から見る角度によって、各レンズ102a,102b,102c,103a,103bがほぼ波形状に照らし出されることにより、電飾効果を高めることができる。また、各左側レンズ102a,102b,102cのランプ106は、例えば所定時間毎に点灯、消灯を繰り返すようになっている。また、各上部レンズ103a,103bのランプ108は、例えば、賞球にかかるエラー時、賞球払出時、ガラス枠の開放時、球切れ時等に点灯あるいは点滅するようになっている。
【0055】
図21に示すように、前記各左側レンズ102a,102b,102cと前記モール91との間における左側装飾部100の縦方向部分(符号、109を付す)は、その左右方向の中央部が前方に向けて断面凸型V字状に隆起する断面形状で形成されている。その縦方向部分109の稜線109rの高さは、縦方向に波形状に変化している。
【0056】
図21に示すように、前記右側装飾部110には、その稜線110rに沿って一連状をなす上中下の3本の樹脂製の右側レンズ112a,112b,112cが設けられている(図20参照)。各右側レンズ112a,112b,112cは、前記左側装飾部100の左側レンズ102a,102b,102cと同様に、例えば赤色の拡散レンズで形成されており、右側装飾部110に開口されたそれぞれのレンズ取付孔(符号省略)に対してそれぞれ嵌合した状態で装着されている(図22及び図23参照)。また、各右側レンズ112a,112b,112cの横幅(図21において左右方向の幅)は、当該稜線110rの湾曲の度合に応じて増減されている。これにより、各右側レンズ112a,112b,112cが縦方向に変則的な立体感を呈する形状となっている。なお、各右側レンズ112a,112b,112cは、前記各左側レンズ102a,102b,102cと同様、装飾性をほとんど損なうことなく、レンズ強度を確保するとともに、各右側レンズ112a,112b,112cの成形性を向上することができる。
【0057】
図22に示すように、前記右側装飾部110には、上部に配置された右側レンズ112aを間に、左右の音透し孔111a,111bが設けられている。また、各音透し孔111a,111bは、上部の右側レンズ112a,112bに対して相互に所定間隔を隔てて形成されており、当該右側レンズ112aの当該側縁部の形状に対して緩やかに倣うほぼ三日月形状に形成されている(図21参照)。また、各音透し孔111a,111bの横幅(図21において左右方向の幅)は、当該稜線110rの湾曲の度合に応じて増減されている。
【0058】
図4に示すように、前記各音透し孔111a,111bは、前記内枠体20に装着されたスピーカ56のほぼ前方に位置している(図4参照)。しかして、図9に示すように、前記扉本体82には、前記スピーカ56に対応するスピーカ用開口孔(符号省略)が形成されている。このため、前記スピーカ56から発せられる音が、扉本体82のスピーカ用開口孔、右側装飾部110内の空間部114(後述する)、及び、各音透し孔111a,111bを透して、前方(図21において右方)へ放射されやすくなっている。
また、各音透し孔111a,111bの間の上部の右側レンズ112aとスピーカ56とが相前後して重畳配置されている(図4参照)。これにより、スピーカ56を合理的に配置することができ、該スピーカ56の配置スペースを削減することができる。
【0059】
図22及び図23に示すように、前記扉本体82の前面側には、前記右側装飾部110で取り囲まれた空間部114が形成されている。そして、扉本体82の前面側には、前記各右側レンズ112a,112b,112cにそれぞれ対応する各ランプ基板115(下部の右側レンズ112cに対応するランプ基板は図示されていない)が配置されている。各ランプ基板115の前面側には、それぞれ当該レンズ形状及び面積に対応する所定数(例えば、6〜12個)の各ランプ116が配置されている。各ランプ116には、例えば、前記ランプ106、108と同様に、発光ダイオード(LEDと呼ばれている)が採用されている。また、例えばホールの島の間を歩行する遊技者がパチンコ機1を左方又は右方から見る角度によって、各右側レンズ112a,112b,112cがほぼ波形状に照らし出されることにより、電飾効果を高めることができる。また、各右側レンズ112a,112b,112cの各ランプ116は、例えば所定時間毎に点灯、消灯を繰り返すようになっている。また、各ランプ116から発せられる熱が、右側装飾部110内の空間部114から前記各音透し孔111a,111bを通して外部に放出される。したがって、音透し孔111a,111bに放熱孔の機能を兼備させることができる。なお、音透し孔111a,111bと同様に、前記左側装飾部100に放熱孔を設けることもできる。また、音透し孔111a,111bの形状、個数等は適宜変更することができる。
【0060】
図22及び図23に示すように、前記各右側レンズ112a,112b,112cと前記モール91との間における右側装飾部110の縦方向部分(符号、119を付す)は、その左右方向の中央部が前方に向けて断面凸型V字状に隆起する断面形状で形成されている。その縦方向部分119の稜線119rの高さは縦方向に波形状に変化している。
【0061】
図21に示すように、前記上側装飾部120には、前記モール91の上縁部に沿う樹脂製のレンズ部材たるトップレンズ123が設けられている。トップレンズ123は、例えば無色透明のレンズで、前方へほぼ山形状に突出する断面V字状に形成されている。詳しく説明すると、トップレンズ123は、図25及び図26に示すように、前方(図26において右方)へ突出する稜線部123rをもつほぼ山形状をなしており、斜面状をなす上側の外表面123e及び下側の外表面123fを有している。例えば、本実施の形態では、図26に示すように、トップレンズ123の上側の外表面123eは、後端面123gに対し角度θ1をもって交差する基準線L1に沿う緩やかな凸面状に形成されている。また、トップレンズ123の下側の外表面123fは、後端面123gに対し角度θ2をもって交差する基準線L2に沿う緩やかな凸面状に形成されている。
【0062】
図25に示すように、前記トップレンズ123は、前記モール91(図21参照)の上縁部に沿う下縁部123aと、その下縁部123aの左端部から右端部に向けて二山状をなす上縁部123bとを有している。また、前記稜線部123rは、左端部123Lから右端部123Rに向けて突出高さ方向(前方)及び幅方向(上下方向)に蛇行する波形状に形成されている。稜線部123rの左端部123Lは、下縁部123aと上縁部123bの左端部とつながっている。また、稜線部123rの右端部123Rは、下縁部123aと上縁部123bの右端部とつながっている。このため、稜線部123rの左端部123L及び右端部123Rは、突出高さが最も低くなっている。
上記したように、トップレンズ123が、変則的な立体感を呈する形状となっている。また、トップレンズ123の左右端部を除いた稜線部123rの高さH(図26参照)は、前記モール91及び左右の各装飾部100,110の稜線91r,100r,110rよりも高く、左右方向に緩やかな山形状に変化している(図7及び図8参照)。また、図25に示すように、トップレンズ123の幅123Wは、当該稜線部123rの波形状に応じて増減されている。これにより、トップレンズ123の幅123Wが横方向(左右方向)に関し変則的な立体感を呈する形状となっている。
【0063】
前記トップレンズ123は、図26に示すように、前記稜線部123rに交差する方向すなわち幅方向(上下方向)に関して連続的に変化する偏肉構造の肉厚分布をもって形成されている。また、トップレンズ123の裏面側(後面側)には、ほぼV字溝状の空洞部123hが形成されている。ここで、トップレンズ123の肉厚とは、前後方向(図26において左右方向)に関する肉厚Tをいう。さらに、トップレンズ123は、上縁部123b及び下縁部123aから稜線部123rに向かって次第に肉厚Tが厚くなり、稜線部123rで最大肉厚T(max)となるように形成されている。例えば、本実施の形態では、最大肉厚T(max)は、稜線部123rの高さHの約半分で、かつ最小肉厚T(min)の約2倍の肉厚に設定されている。
上記したように、トップレンズ123は、光学プリズムを模した断面形状に形成することにより、プリズム状の特性が付与されている。
【0064】
また、トップレンズ123のトップレンズ123の下縁部123aには、扉本体82にネジ等の固定部材により固定される適数個(図25では左右2個を示す)の取付片123cが一体形成されている。なお、取付片123cは、上側モール材94(図24参照)によって隠蔽される。
また、トップレンズ123の上縁部123bには、扉本体82と上側装飾部120(図24参照)との間に挟持される適数個(図25では左右2個を示す)の挟持片123dが一体形成されている。なお、挟持片123dは、上側装飾部120によって隠蔽される。
【0065】
図24に示すように、前記扉本体82の前面側には、前記トップレンズ123の空洞部123h(図26参照)による空間部124が形成されている。そして、前記扉本体82の前面側には、トップレンズ123に対応しかつ左右方向に分割された複数枚(例えば、4枚)のランプ基板125が配置されている(図21参照)。各ランプ基板125の前面側には、それぞれトップレンズ123の当該レンズ部分及び面積に対応する所定数(例えば、8〜12個)のランプ126が配置されている(図24参照)。各ランプ126には、例えば、発光ダイオード(LEDと呼ばれている)が採用されている。また、各ランプ126は、例えば所定時間毎に点灯、消灯を繰り返すようになっている。なお、ランプ126は本明細書でいう「光源体」に相当し、また所定数のランプ126によって本明細書でいう「光源」が構成されている。
また、図24に示すように、扉本体82には、前記空間部124内において、各ランプ基板125のランプ126を覆うほぼ平板状でかつ無色透明の拡散レンズ127が装着されている。
【0066】
前記各ランプ126が点灯すると、そのランプ126から出射される光が前記拡散レンズ127を透して拡散されたのち、前方へ向けて放射される。さらに、拡散レンズ127から放射された光は、前記トップレンズ123を透ることにより、そのレンズ123のプリズム状の特性により屈折、拡散、内反射等により複合的に変化させられたのち、前方(図24中、矢印Y1参照)、前上方(同、矢印Y2参照)、前下方(同、矢印Y3参照)、前左方(図11中、矢印Y4参照)、前右方(同、矢印Y5参照)へ向けて放射される。これにより、トップレンズ123の周辺部が全体的に明るく照らし出されることになる。
また、トップレンズ123の稜線部123rを含む外表面123e,123fが色や明るさや濃度等が不規則な発光態様をもって発光する。これとともに、遊技者等がトップレンズ123を視認する位置によっても、トップレンズ123の発光態様が変化することになる。例えば、パチンコ機1の前方に対面して遊技を行う遊技者、および、ホールの島の間を歩行する遊技者等の体形や姿勢の違いによって、トップレンズ123を前上方、前下方、前左方、前右方等からトップレンズ123を見る形態が様々に変化するにともない、トップレンズ123の稜線部123rを含む外表面123e,123fの色や明るさや濃度等が様々に変化することにより、トップレンズ123の発光態様が変化する。
したがって、トップレンズ123の発光態様を多様化することができ、これにより電飾効果を向上することができる。
【0067】
また、前記トップレンズ123を発光するランプ126が拡散レンズ127で覆われている(図24参照)。これにより、ランプ126から発せられた光が拡散レンズ127で拡散されたうえでトップレンズ123を発光することによって、そのトップレンズ123の発光態様を一層多様化することができる。
【0068】
また、前記トップレンズ123の稜線部123rが突出高さ方向(前方)及び幅方向(上下方向)に蛇行する波形状に形成されている(図25参照)。したがって、トップレンズ123の稜線部123rが一直線状の場合に比べ長くなるとともに、その稜線部123rが稜線部123r以外の外表面123e,123fに比べて特有の発光態様を呈することにより、トップレンズ123の稜線部123rを一層強調することができる。
【0069】
しかして、前記各ランプ基板125には、それぞれ異なる色に点灯するランプ126、例えば左のランプ基板125から右へ順に、例えば青色、緑色、黄色、赤色に点灯するそれぞれのランプ126が配置されている。ランプ基板125毎の各ランプ126の点灯、消灯の方法としては、例えば、各ランプ126を選択的に1色ずつ、あるいは2色ずつ、あるいは3色ずつ点灯あるいは消灯したり、全色点灯あるいは消灯したりする等の点灯、消灯の方法が考えられる。したがって、例えば、2色以上のランプ126を点灯した時には、ランプ126が単色の場合に比べて、複数の色の光が微妙に混ざり合うことにより、トップレンズ123の発光の色合いを一層多様化することができる。
なお、1枚のランプ基板125に対して異なる色の複数のランプ126を規則的あるいはランダムに配置することもできる。また、ランプ基板125の枚数、ランプ126の色数は、適宜増減することができる。
【0070】
さらに、図21に示すように、前記上側装飾部120には、前記トップレンズ123の上縁部123b(図25参照)に倣うほぼ三日月形状の波形隆起部121が形成されている。波形隆起部121は、前方へほぼ山形状に突出する断面V字状(図24参照)に形成されており、その稜線121rの高さは左右方向に緩やかな山形状(図21参照)に変化している。
【0071】
図21に示すように、前記上側装飾部120には、前記左側装飾部100と前記トップレンズ123との間に位置しかつ該左側装飾部100の右側の上部レンズ103bに倣うほぼ三日月形状の左側隆起部128が形成されている。さらに、上側装飾部120には、前記右側装飾部110と前記トップレンズ123との間に位置しかつ該トップレンズ123の右側部にほぼ倣う形状の右側隆起部129が形成されている。それらの各隆起部128,129の周囲128a,129aは窪んでおり、両左側隆起部128の膨らみ感が増加されている。
【0072】
図21に示すように、前記下側装飾部130に形成されたほぼ三角形状の取付孔(符号省略)には操作ユニット140が嵌め込んだ状態で装着されている。操作ユニット140は、その中央部に配置された残度数表示器141と、その表示器141の左隣りに配置された球貸ボタン142と、残度数表示器141の右隣りに配置された返却ボタン143とを備えている。残度数表示器141は、例えば7セグメントLEDを3個用いて3桁の数字を表示可能に構成されており、前記カード式球貸機200(図32参照)にセット、いわゆる挿入されたプリペイドカードの残度数(例えば、百円単位の残高)を表示する。また、球貸ボタン142を押すと、前記プリペイドカードの残度数内において所定数(例えば、500円分相当の球数)のパチンコ球が払出される。また、返却ボタン143を押すと、前記カード球貸機200内に入っているプリペイドカードが返却、すなわち遊技者が受け取れるように押し出される。なお、球貸ボタン142及び返却ボタン143を操作ユニット140の外形とほぼ相似形をなす形状とすることにより、パチンコ機1のデザインが向上されている。
【0073】
図4に示すように、前記扉装飾体90は、前記モール91、前記各装飾部100,110,120,130、トップレンズ123等の凹凸形状によって、特異なレリーフ調のデザインがかもしだされている。
また、前記扉装飾体90は左右非対称形状のデザインであるため、これまた特異なデザインといえる。なお、各装飾部100,110,120,130の形状、大きさ、各レンズの形状、大きさ、配置等のうち、少なくともいずれかが非対称形状であればよい。なお、各レンズ、及び、ランプを備えたランプ基板は本明細書でいう「発光装飾装置」を構成している。
【0074】
また、前にも述べたように、ホール等においてパチンコ機1を並べた際に、左右に隣合うパチンコ機1における左側装飾部100の稜線100rと右側装飾部110の稜線110rとが互いに連続され、複数のパチンコ機1を相互に連続する意匠をもって設置することができる(図32参照)。このため、島の印象を向上することができる。詳しくは、従来は左右対称状のデザインのパチンコ機1であったので、ホール等にパチンコ機1を並べた際に単調な印象が感じられたが、本実施の形態によれば、複数のパチンコ機1の協働によって繰り返し変化する連続パターンの意匠を表現することができるため、島の印象を向上することができる。
【0075】
次に、前記操作ハンドル44の構成を詳述する。図29及び図30に示すように、操作ハンドル44は、その前半部分を形成する前半ハンドル部45と、その後半部分を形成する後半ハンドル部46と、その両ハンドル部45,46の間に回動操作可能に配置されたハンドルレバー48とを備えている。両ハンドル部45,46は、例えば樹脂製で、その左側部にはほぼ翼状をなす指置き部45a,46aが一体形成されている(図29参照)。両ハンドル部45,46の指置き部45a,46aが相互に一体的に接合されることにより、両ハンドル部45,46の相互間にハンドルレバー48が回転可能に支持されている。後半ハンドル部46の後面側には、前記下前板部材58に設けられた貫通孔58b(図9参照)に挿入可能な嵌合筒部46bが一体形成されている(図30参照)。嵌合筒部46b内には、前記操作軸40a(図12参照)に対して嵌装によって連結可能な作動軸47が軸受47aを介して回転可能に支持されている(図30参照)。また、作動軸47は、ハンドルレバー48に対して同一軸線をなす状態で連結されている。さらに、後半ハンドル部46の指置き部46aの後面側には、前記下前板部材58に形成された取付孔(図示省略)に対して弾性変形を利用して係着可能なクリップ部46cが一体形成されている(図29参照)。
【0076】
前記ハンドルレバー48は、例えば樹脂製で、前記両ハンドル部45,46の外周上に突出するほぼ環状の操作リング部48aを有している(図28〜図30参照)。また、ハンドルレバー48は、ばね(図示省略)により、常には図28において左回り方向(矢印Y参照)に付勢されており、図28に示す待機位置に保持されている。
【0077】
また、図30に示すように、前記前半ハンドル部45内には、電動式のバイブレータ49が組込まれている。バイブレータ49には、例えばスピーカ装置のコーンに錘を付加してなる構造のバイブレータが採用されており、そのコーンの振動を利用して振動を発生する。バイブレータ49が発生した振動が両ハンドル部45,46及びハンドルレバー48に伝達されるため、操作ハンドル44を握る遊技者に振動を与えることができる。また、バイブレータ49は、リーチ、大当たりの予告時等の所定時期に振動されるようになっている。
【0078】
上記した操作ハンドル44は、前記後半ハンドル部46の嵌合筒部46bが下前記下前板部材58の貫通孔58b(図9参照)に挿入され、作動軸47が前記内枠体20の開口孔20a内の操作軸40a(図12参照)と連動可能に連結される。これとともに、前記下前板部材58に形成された取付孔(図示省略)に対して前記クリップ部46cが弾性変形を利用して係着されることによって、該下前板部材58に固定状に装着される(図1、図5および図9参照)。
さらに、両ハンドル部45,46の指置き部45a,46aの先端部は、前記下前板部材58に形成された凹部58dに対して嵌合されている(図27及び図31参照)。
【0079】
上記した操作ハンドル44によると、操作ハンドル44を握る遊技者が、指置き部45a,46aに親指を置くことができるので、遊技者の疲労を軽減することができる。
さらに、両ハンドル部45,46の指置き部45a,46aの先端部が、下前板部材58の凹部58dに嵌合されている(図27及び図31参照)。このため、操作ハンドル44の指置き部45a,46aを強固に支持することができる。
【0080】
また、例えば、下前板部材58に取り付けられる操作ハンドル44にバイブレータ49が組込まれた操作ハンドル44と、バイブレータ49を省いた操作ハンドル44とを用意しておけば、操作ハンドル44のみの小変更で、バイブレータ付きあるいは無しの操作ハンドル44を容易に選択することができる。また、仮に操作ハンドル44あるいはバイブレータ49の故障時等には、操作ハンドル44の交換のみでよいため、部品交換を簡単に行うことができる。
【0081】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、パチンコ機1以外の遊技機に適用することも可能である。また、本発明は、上記実施の形態における左側のレンズ102a,102b,102c、上部レンズ103a,103b、右側レンズ112a,112b,112cにも適用することができる。また、トップレンズ123の光源には、LEDの他、電球、蛍光管等の光源体を採用することができる。また、トップレンズ123の稜線部123rは、所定の突出高さHで一文字状をなすように形成しても良い。また、トップレンズ123の稜線部123rは、連続的形成する他、断続的に形成することもできる。
【0082】
また、上記実施の形態では、遊技盤装着枠部21に対して遊技盤6を後方から着脱可能に嵌め込んだ状態で支持したが、これとは逆に、遊技盤装着枠部21に対して遊技盤6を前方から着脱可能に嵌め込んだ状態で支持してもよい。この場合、遊技盤装着枠部21の係止部は、例えば、ベース板60に設けたロックレバー65とほぼ同様の回動式の係止部とすることが考えられる。すなわち、遊技盤6を嵌め込むときはその嵌め込みを可能とする格納位置に係止部を位置させておき、遊技盤6を嵌め込んだ後で係止部をロック位置に回動させることによって該係止部をベース板60の当該側縁部に係合させて遊技盤6を固定する。また、透視板装着枠83に支持される透視板84の枚数は、1枚あるいは3枚以上でもよい。また、内枠体20に遊技盤装着枠部21を一体形成したが、内枠体20の主体部分とは別体で形成した遊技盤装着枠部21をその主体部分に一体化してもよい。また、左側係止部27又は右側係止部28の一方は、上下方向に連続的に形成することができる。また、上下の左側係止部27のどちらか一方は省略することができる。また、上下の右側係止部28のどちらか一方は省略することができる。また、左側係止部27又は右側係止部28の縦方向長さは、適宜変更することができる。また、遊技盤6のベース板60には、金属製のレール材(61A,61C)と樹脂製の囲繞部(69)とにより区画壁61を構成したが、金属製等のレール材のみによって区画壁を構成してもよい。この場合、囲繞部(68,69)は省略することが可能である。また、樹脂製の囲繞部のみによって区画壁を構成することもできる。また、ベース板60と囲繞部を樹脂成形によって一体形成することができる。この場合、囲繞部には、係止部27,28を受入可能でかつ該係止部27,28が当接する規制面を形成する受入凹部を形成することができる。このとき、規制面は、ベース板の前面に相当する位置、すなわち基本的強度を確保するベース板部の前面に形成する。また、囲繞部(68,69)には、その前面側にレンズを組込みかつランプを内蔵することによって装飾性をもたせたり、その前面側に凹凸面、色彩等のパネル飾りを付して装飾をもたせることができる。
【0083】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、レンズ部材にプリズム状の特性が付与されることによって、レンズ部材の発光態様を多様化して電飾効果を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるパチンコ機を開閉扉の開放状態で示す斜視図である。
【図2】開閉扉を省いたパチンコ機を上皿部材の開放状態で示す斜視図である。
【図3】パチンコ機を内枠体の開放状態で示す斜視図である。
【図4】パチンコ機の正面図である。
【図5】パチンコ機の右側面図である。
【図6】パチンコ機の後面図である。
【図7】図4のVII−VII線断面図である。
【図8】図4のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図4のIX−IX線断面図である。
【図10】図4のX−X線断面図である。
【図11】図4のXI−XI線断面図である。
【図12】内枠体を示す斜視図である。
【図13】内枠体を示す正面図である。
【図14】内枠体を示す後面図である。
【図15】図13のXV−XV線断面図である。
【図16】図13のXVI−XVI線断面図である。
【図17】機構盤を示す斜視図である。
【図18】遊技盤を示す正面図である。
【図19】遊技盤を示す右側面図である。
【図20】開閉扉を示す斜視図である。
【図21】開閉扉を示す正面図である。
【図22】図21のXXII−XXII線断面図である。
【図23】図21のXXIII−XXIII線断面図である。
【図24】図21のXXIV−XXIV線断面図である。
【図25】トップレンズを示す斜視図である。
【図26】図25のXXVI−XXVI線断面図である。
【図27】ハンドルを示す斜視図である。
【図28】ハンドルを示す正面図である。
【図29】ハンドルを示す平面図である。
【図30】図28のXXX−XXX線断面図である。
【図31】図4のXXXI−XXXI線断面図である。
【図32】遊技盤の配列状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機)
6 遊技盤
63 遊技領域
80 開閉扉
80a 開口窓
123 トップレンズ(レンズ部材)
123r 稜線部
123h 空洞部
126 ランプ(光源)
127 拡散レンズ
Claims (2)
- 遊技盤の正面位置に対向配置され該遊技盤の遊技領域に対応する開口窓が開設された開閉扉と、前記開口窓の周囲に配置された照明用の発光装飾装置と、を備えた遊技機において、
前記発光装飾装置は、
前方に稜線部を向けた横向き山形状の外観で、後面側から横向きほぼV字溝状の空洞部が形成されており、前後方向の肉厚が前記稜線部で最も厚く、その稜線部から裾側に向かって断面がほぼくさび形状に肉薄となる透明なレンズ部材と、
複数色の光源体で構成され前記レンズ部材の空洞部内に設置された光源と、
前記レンズ部材の空洞部内に設けられ前記光源の光を空洞部内で拡散させる拡散レンズ と、を備えたものであることを特徴とする遊技機。 - 前記レンズ部材は、前記稜線部が正面視波形の曲線形であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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