JP4572415B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、あるいは、パチンコ球を使用してスロットマシンと同様の遊技を行う遊技機等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機は、一般的に、遊技盤と遊技機本体と扉体とを備えている。
遊技盤は、遊技盤面を前面に有する。
また、遊技機本体は、遊技盤を支持する遊技盤装着枠と、本体側電気部品及び裏機構を装備する機構盤を備える。
また、扉体は、扉体側電気部品及び透視板を装備しかつ遊技盤装着枠に扉体用ヒンジ機構を介して開閉可能に設けられる。その扉体の閉鎖により遊技盤の遊技盤面が透視板を透して視認可能となる。
【0003】
ところで、従来は、本体側電気部品と扉体側電気部品とを電気的に接続する配線が、遊技盤の扉体用ヒンジ機構側の端部に設けられた切欠凹部内に直接的に通されていた。なお、遊技盤に切欠凹部が設けられた遊技機は、例えば特許文献1に開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−85741号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遊技盤の切欠凹部に通された配線は、扉体を開放するときに、引き出され、逆に扉体を閉鎖するときには押し入れられるようにして、切欠凹部内を摺動する。
しかしながら、前記したように、遊技盤の切欠凹部内に配線が直接的に通されていると、扉体の開閉にともなう配線の摺動時に切欠凹部の内壁面による摺動抵抗が発生しやすかった。このため、扉体の開閉時に配線に無理な摺動抵抗が加わることによって、配線の出入りがしづらいという問題があった。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、扉体の開閉にともなって、配線が遊技盤の切欠凹部内をスムーズに摺動して出入りすることのできる遊技機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明の手段1にかかる遊技機は、
矩形枠状の外枠体と、
開口窓を有する額縁形状で前記外枠体の前面に内枠体用ヒンジ機構で開閉可能に支持される内枠体と、
該内枠体の前記開口窓の裏側周縁部に沿って形成された遊技盤装着枠部と、
該遊技盤装着枠部に着脱可能に嵌め込んで支持される遊技盤と、
扉体側電気部品及び透視板を装備しかつ前記内枠体に扉体用ヒンジ機構を介して開閉可能に取り付けられて閉じた状態で前記遊技盤の遊技盤面を前記透視板を透して視認可能とする扉体と、
前記内枠体の後面側に設けられて本体側電気部品及び裏機構を装備する機構盤と、を有する遊技機であって、
前記遊技盤には、前記扉体用ヒンジ機構側の端部に切欠き状の切欠凹部が設けられ、
前記遊技盤装着枠には、前記遊技盤の前記切欠凹部内にはみ出すようにして配置されかつ前記本体側電気部品と前記扉体側電気部品とを電気的に接続する配線を摺動案内する配線案内が設けられ、
前記扉体の閉鎖時に、該扉体の後面と前記遊技盤の前面との間の空間と、前記配線案内枠内の空間とに前記配線を撓ませ得るようにしたことを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
このように構成すると、遊技盤の扉体用ヒンジ機構側の端部に設けられた切欠凹部内に遊技盤装着枠の配線案内が配置され、本体側電気部品と扉体側電気部品とを電気的に接続する配線が配線案内によって摺動案内される。したがって、扉体の開閉にともなって、配線が遊技盤の切欠凹部内すなわち遊技盤装着枠の配線案内をスムーズに摺動して出入りすることができる。
【0008】
本発明の手段2にかかる遊技機は、
「手段1に記載の遊技機であって、前記配線案内には、その後方開口部を覆って下向きに開口する配線保護部が設けられていることを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
このように構成すると、配線案内内に通された配線が配線保護部によって覆われることにより、例えば、島設備から落下する球や配線案内周辺の部品等による干渉、衝突等から配線を保護することができる。
【0009】
本発明の手段3にかかる遊技機は、
「手段1又は2に記載の遊技機であって、
前記遊技盤の遊技盤面の遊技領域外には、前後方向に所定の厚さを有するパネル飾り部材が装着され、
前記パネル飾り部材には、前記配線案内に連続する連通部が設けられていることを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
このように構成すると、配線案内内に通された配線がパネル飾り部材の連通部によっても摺動案内されるため、その配線が配線案内内を一層スムーズに出入りすることができる。
【0010】
本発明の手段4にかかる遊技機は、
「手段3に記載の遊技機であって、
前記パネル飾り部材の連通部の内壁面には、前方へ向かって広がる傾斜面が設けられていることを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
このように構成すると、扉体の開放状態からの閉鎖時に、パネル飾り部材の連通部の内壁面に設けられた傾斜面によって、配線が配線案内内に向けて摺動案内される。詳しくは、例えば、扉体の開放状態において、配線案内及び連通部を通じて前方へ引き出された配線が、遊技領域方へ撓むように曲がった状態になる場合が予想される。このような場合において、扉体の閉鎖時に、前記曲がった状態の配線が、パネル飾り部材の連通部の傾斜面によって配線案内内に向けて摺動案内され易い。これにより、前記曲がった状態の配線を配線案内内にスムーズに誘導することができる。
【0011】
本発明の手段5にかかる遊技機は、
「手段3又は4に記載の遊技機であって、
前記パネル飾り部材の連通部の内壁面には、その連通部の前半部の開口面積を拡大する段差状の拡大凹部が設けられていることを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
このように構成すると、扉体の閉鎖時に、配線案内内に入りきらなかった配線を、パネル飾り部材の連通部の拡大凹部内に無理なく収納することが可能である。これにより、パネル飾り部材と扉体との間での配線の挟み込みを防止あるいは低減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1を図面にしたがって説明する。実施の形態1は、遊技機の一つであるパチンコ機に本発明を適用したものを例示する。まず、パチンコ機の基本的な構成について述べる。また、説明の都合上、パチンコ機の遊技者に面する側を前面側、その反対側を後面側と称し、図面の方位を各図に矢印で示すとおりに定める。
図1に示すように、パチンコ機1は、外枠体10と内枠体20と扉体(開閉扉とも呼ばれる。)80とを備えている。外枠体10は、図3に示すように、例えば、木製の左右上下の各枠材11,12,13,14をほぼ矩形枠状に枠組みすることによって構成されている。左右の枠材11,12の下端部における前面側の相互間には、下受板15が架設されている。
【0013】
前記内枠体20は、図12及び図13に示すように、例えば、樹脂製で、ほぼ四角形額縁状に形成されている。内枠体20は、上枠部241、下枠部242、左側の側枠部243及び右側の側枠部244を一体に備え、ほぼ四角形状の開口窓246を形成している。また、内枠体20における下枠部242の前面側の上部には、発射レール部247、レール受け部248等が一体状に設けられている。発射レール部247、レール受け部248は、後述する上皿部材70(図1及び図2参照)の後面側に位置する
【0014】
図3に示すように、前記内枠体20は、その左側部が前記外枠体10の左側部に内枠体用ヒンジ機構18を介して回動可能に支持されることにより、外枠体10の前面側に開閉可能に設けられている。また、図12及び図13に示すように、内枠体20には、遊技盤装着枠部21が開口窓246の周縁部に沿って一体形成されている。遊技盤装着枠部21は、遊技盤6(後述する)を後方から着脱可能に嵌め込んだ状態で支持する(図15及び図16参照)。
【0015】
図3に示すように、前記内枠体20の後面側には、機構盤30が設けられている。機構盤30は、例えば、樹脂製で、図17及び図33に示すように、ほぼ四角形額縁状に形成されている。図3に示すように、機構盤30は、その左側部が内枠体20の左側部に機構盤用ヒンジ機構(符号省略)を介して回動可能に支持されることにより、内枠体20の後面側に開閉可能に設けられている。なお、外枠体10と内枠体20と機構盤80等を主体として、遊技機本体4が構成されている。
【0016】
図14に示すように、前記内枠体20の後面側には、複数(例えば、4個)の締付具29が配設されている。図3に示すように、内枠体20に機構盤30を閉じた状態で、締付具29が締付けられることにより、内枠体20に対して機構盤30が閉じ状態に保持される(図6参照)。これとともに、内枠体20の遊技盤装着枠部21に嵌め込まれた遊技盤6(後述する)が固定状態に保持されるようになっている(図1及び図2参照)。また、内枠体20に対する締付具29の締付けを緩めて解放することにより機構盤30を開くことができ、それによって遊技盤装着枠部21に対して遊技盤6を脱着することができる。なお、図3及び図6では遊技盤6が省略されている。
【0017】
図12に示すように、前記内枠体20の下枠部242の右端部には、開口孔20aが形成されている。開口孔20a内には、球発射装置40の操作軸40aが挿入されている。なお、操作軸40aには、後述する球発射装置40の作動軸47が係合によって連結されるようなっている(図38参照)。
【0018】
図12及び図13に示すように、前記内枠体20の右上隅角部すなわち上枠部241と右側の側枠部244とによる隅角部には、スピーカ取付孔23aを有するスピーカ取付用枠部23が形成されている。そのスピーカ取付孔23a内には、スピーカ56が配置されている(図9参照)。また、スピーカ取付用枠部23は、遊技盤装着枠部21の右上隅角部すなわち開口窓246の当該隅角部に、はみ出している。
【0019】
図12に示すように、前記内枠体20の後面側の右下部すなわち下枠部242の右端部(図14において左端部)には、球発射装置40が配設されている。球発射装置40は、取付板43と球発射モータ41と球発射ハンマー42と、発射制御基板ボックス50を備えている(図37及び図38参照)。
図14に示すように、取付板43は、内枠体20の下枠部242に取り付けられている。また、球発射ハンマー42は、取付板43の後面側に回動可能に支持されている。また、球発射モータ41は、取付板43に装着されており、球発射ハンマー42を駆動する。また、発射制御基板ボックス50は、取付板43に装着されている。発射制御基板ボックス50内には、球発射モータ41を駆動制御するための発射制御基板(図示省略)が収納されている。
【0020】
図17及び図33に示すように、前記機構盤30は、上枠部301、下枠部302、左側の側枠部303及び右側の側枠部304を一体に備え、ほぼ四角形状の開口窓305を形成している。
【0021】
図34及び図35に示すように、前記機構盤30の後面側には、その上部から下部に向けて球タンク32、球誘導樋34、球払出装置36等が配設されている。詳しくは、球タンク32は、機構盤30の上枠部301の後面側の上部に装着されている。また、球誘導樋34は、球タンク32の下側に隣接する状態で、機構盤30の上枠部301の後面側に装着されている。そして、球タンク32は、所定量の球を貯留し、その球を球誘導樋34に向けて供給する。また、球払出装置36は、機構盤30の左側の側枠部303の後面側に装着されている。球払出装置36には、球誘導樋34から流下する球が流入する。球払出装置36は、払出用モータ(図示省略)を内蔵しており、賞球数あるいは貸球数に対応する数の球を払出通路(図示省略)へ払い出す機能を備えている。なお、球タンク32、球誘導樋34、球払出装置36等は、本明細書でいう「裏機構」を構成している。
【0022】
図34及び図35に示すように、前記機構盤30の機構盤用ヒンジ機構側(図34及び図35において右側部)の下端部すなわち下枠部302と左側の側枠部303とによる隅角部の後面側には、払出制御基板ボックス361が装着されている。払出制御基板ボックス361内には、払出制御基板(図示省略)が収納されている。払出制御基板は、後述するサブ制御基板ボックス52(図3及び図17参照)内のサブ制御基板(図示省略)から出力される信号に基づいて前記球払出装置36の払出用モータ(図示省略)を駆動制御する。
【0023】
図34及び図35に示すように、前記機構盤30における下枠部302の左端部(図34及び図35において左側部)の後面側には、電源基板ボックス51が装着されている(図6参照)。電源基板ボックス51内には、電源基板(図示省略)が収納されている。電源基板は、外部電源を受けて遊技機内の各種電気部品に電源を供給する。
【0024】
図3に示すように、前記電源基板ボックス51の後面側には、サブ制御基板ボックス52が配置されている。サブ制御基板ボックス52内には、サブ制御基板(図示省略)が収納されている。なお、サブ制御基板は、前記スピーカ56(図9参照)、後述する扉体80(図4参照)の発光装飾装置の各ランプ、後述する操作ハンドル44のバイブレータ49(図30参照)、及び操作ユニット140(図4参照)等の制御にかかる制御基板である。
【0025】
図17及び図33に示すように、前記機構盤30における下枠部302内には、球集合路300が形成されている。球集合路300は、後述する遊技盤6(図1参照)の遊技領域から後面側に流れた球を集めて所定位置へ誘導する。
【0026】
図34に示すように、前記機構盤30の上枠部301の左端部(図34において右端部)すなわち機構盤用ヒンジ機構側の端部近くの後面側には、後方に開口する第1の中継基板用装着凹部360と、第2の中継基板用装着凹部370が左右に並んで形成されている。第1の中継基板用装着凹部360には第1の中継基板53が装着され、第2の中継基板用装着凹部370には第2の中継基板54が装着されている(図6及び図35参照)。各中継基板53,54は、それぞれほぼ四角形板状をなしており、中継回路を構成する回路構成部品やコネクタ等が装着されている。各中継基板53,54には、前記サブ制御基板(図示省略)、前記スピーカ56(図9参照)、後述するカード式球貸機200(図32参照)、扉体80の発光装飾装置の各ランプ(後述する)等が電気的に接続されている。
【0027】
前記機構盤30における上枠部301の左端部(図34及び図35において右端部)すなわち機構盤用ヒンジ機構側の端部には、球貸機200(図32参照)の制御にかかるインターフェース制御基板55が配置されている。また、インターフェース制御基板55が、機構盤30の後面側でかつ上枠部301の球貸機200側の端部に対して前後方向に面する状態で配置されている。このため、インターフェース制御基板55がホール作業者等の目につきやすく、そのインターフェース制御基板55(詳しくは、コネクタ55a)に対する球貸機200の電気的接続作業を容易に行うことができる。
【0028】
図17及び図33に示すように、前記機構盤30の左側の側枠部303の左右両側面には、縦方向に延びる左右一対の側壁部310,311が一体形成されている。両側壁部310,311のうち、左側の側壁部310の前縁部310aは、左側の側枠部303の前面よりも所定量突出している。これにより、左側の側枠部303の前面側に配線用空間部312が形成されている。配線用空間部312は、遊技盤6を装着する前記内枠体20の後面側に機構盤30を閉鎖したときに、その機構盤30の閉鎖とともに遊技盤6によってその前面側が閉鎖される。また、左側の側枠部303の前面側には、適数個(図17及び図33では上下2個示す。)のクリップ片314が形成されている。クリップ片314は、ほぼL字状をなしており、弾性変形いわゆる撓み変形可能に形成されている。
【0029】
図17及び図33に示すように、前記配線用空間部312には、パチンコ機1の遊技機本体4の後面側に配置される本体側電気部品の電気的な接続にかかる配線W1が経由させてある。なお、本明細書でいう「本体側電気部品」としては、前記球払出装置36の払出用モータ、球発射装置40の球発射モータ41、各種制御基板、インターフェース制御基板、中継基板53,54等が相当する(図6参照)。また、配線W1は、機構盤30のクリップ片314にそのクリップ片314の弾性変形を利用して整然と留められている。なお、配線W1は、機構盤30に当該電気部品近くに形成された孔、溝等の配線用通路(図示省略)を通じて機構盤30の後面側から配線用空間部312に引きこまれたり、逆に、配線用空間部312から機構盤30の後面側へ引き出されている。
【0030】
図18及び図19に示すように、前記遊技盤6は、ほぼ四角形板状に形成されたベース板60を主体として形成されており、その前面に遊技盤面(符号省略)を有している。ベース板60は、例えばベニヤ製であるが、その他の木製あるいは樹脂製であってもよく、その材質は限定されない。図18に示すように、ベース板60の前面には、区画壁61が形成されている。区画壁61は、左側のレール61Aと右側のレール61Bと内側のレール61Cとを備えている。左側のレール61A及び内側のレール61Cは、例えば、金属製のレール材で、所定のレール幅を有する帯板材をほぼ半円状に曲げて形成されており、ベース板60に対して図示しない釘によって装着されている(図36参照)。左側のレール61Aの下部は、右下方に向けてなだらかに広がるように形成されている。また、内外に重複する左側のレール61Aと内側のレール61Cの重複部分は、相互にほぼ平行をなすように形成されている。また、右側のレール61Bは、右側のパネル飾り部材69(後述する)のほぼ円弧状の凹形内側壁61B(右側のレールと同一符号を付す)によって形成されている(図18参照)。なお、左側のレール61Aの右端部は、右側のパネル飾り部材69の凹形内側壁61Bの上端部内側に沿って配置されている。また、左側のレール61Aの右端部は、右側のパネル飾り部材69の凹形内側壁61Bの下端部内側に沿って配置されている。
【0031】
図18に示すように、上記した各レール61A,61B,61Cの協働によって、ほぼ渦巻き状の区画壁61が構成されている。また、区画壁61によって、ベース板60の前面すなわち遊技盤面上に、ほぼ円形状の遊技領域63が区画されている。これとともに、左側のレール61Aと内側のレール61Cとの間には、前記球発射装置40の球発射ハンマー42(図14参照)によって、前記内枠体20の発射レール部247(図12及び図13参照)上に発射されるパチンコ球Bを、遊技領域63内に誘導する球案内路64が形成されている。また、ベース板60の下端部には、内側のレール61Cの下端部に位置するアウト口60bが形成されている。
【0032】
また、図18に示すように、前記ベース板60の前面の遊技領域63外、すなわち区画壁61の外側には、左右のパネル飾り部材(囲繞部材とも呼ばれる)68,69が装着されている。各パネル飾り部材68,69は、例えば、樹脂製で、図18に示すように、前記区画壁61の左右両側に配置されており、該区画壁61の外側面に倣う凹形内側壁を有する板状に形成されている。各パネル飾り部材68,69は、区画壁61のレール幅(図18において紙面表裏方向に関する幅)とほぼ等しい前後方向の厚さ(突出高さとも呼ばれる)hで、ベース板60の前面上に装着されている(図19参照)。また、図15、図16及び図19に示すように、前記各パネル飾り部材68,69の前面(符号、68c、69cを付す)は、遊技盤面に平行をなす平坦面に形成されている(図15及び図19参照)。
【0033】
なお、本実施の形態では、遊技盤6のベース板60に金属製のレール材(61A,61C)と樹脂製のパネル飾り部材69とにより区画壁61を構成したが、金属製等のレール材のみによって区画壁を構成してもよい。この場合、パネル飾り部材68,69は省略することが可能である。また、樹脂製のパネル飾り部材のみによって区画壁を構成することができる。また、パネル飾り部材68,69には、レンズを組込みかつランプを内蔵したり、あるいは、パネル飾り部材68,69の前面側に凹凸面、色彩等の意匠を付したりすることによって、装飾性をもたせることができる。
【0034】
また、前記ベース板60の遊技領域63内には、図示はしないが、各種の入賞装置、役物装置、図柄表示装置、アタッカ装置、ゲート口、風車器、誘導釘等が配設されている。また、前記ベース板60の後面側には、前記各種の入賞装置、役物装置、図柄表示装置、アタッカ装置等を電気的に制御する制御基板を収納した制御ボックス装置66が装着されている(図19参照)。なお、上記した遊技盤6を前記内枠体20の遊技盤装着枠部21に装着する遊技盤6の装着構造については後ほど詳述する。また、上記したベース板60を主体として、左側のレール61A、内側のレール61C、制御ボックス装置66、各パネル飾り部材68,69、各種の入賞装置、役物装置、図柄表示装置、アタッカ装置、ゲート口、風車器、誘導釘等が装着されることによって、遊技盤6が構成されている。
【0035】
図1及び図2に示すように、前記内枠体20の前面側における下端部には、例えば、樹脂製の下前板部材58が設けられている。下前板部材58の前面側には、下皿59が一体的に形成されている。下皿59の右側面には、前方から見て断面ほぼ「く」の字状の嵌合凹部59aが形成されている(図28参照)。嵌合凹部59aは、前方及び右方に開放されているとともに、その後端部に奥底面59a1を有している(図29及び図31参照)。また、下前板部材58の右下部には、前記球発射装置40を操作するための操作ハンドル44(後述する)が配置されている(図5及び図37参照)。なお、下前板部材58は、遊技機本体4の一部を構成するものである。
【0036】
図1及び図4に示すように、前記内枠体20の前面側において、前記下前板部材58の上側には、上皿部材70が配置されている。上皿部材70は、例えば、樹脂製で、ほぼ横長状に形成されており、その前面側に上皿71が設けられている。図2に示すように、上皿部材70は、その左側部が前記内枠体20の左側部に上皿部材用ヒンジ機構(符号省略)を介して回動可能に支持されることにより、内枠体20の前面側に開閉可能に設けられている。また、上皿部材70における右側部の後面側には、内枠体20に対して該上皿部材70を閉じた状態に保持するための上皿部材用施錠金具72が施錠及び解錠可能に配置されている(図2参照)。上皿部材70は、閉鎖によって、下前板部材58に形成された上皿嵌込み部58dに嵌め込まれた状態に支持される(図2参照)。
【0037】
次に、扉体80を説明する。図4に示すように、扉体80には、前記遊技盤6の遊技領域63(図18参照)にほぼ対応する遊技領域視認窓80aが形成されている。遊技領域視認窓80aは、遊技盤6の遊技領域63を視認可能とするもので、斬新で特異な輪郭形状96(後述する)に形成されている。
【0038】
図1に示すように、前記扉体80は、扉本体82と、その扉本体82の前面側を装飾する扉装飾体90とを備えている。扉本体82は、例えば、金属製で、その後面側に金属製の透視板装着枠83が配設されている。図22〜図24に示すように、透視板装着枠83は、遊技領域視認窓80aを取り囲むようにほぼ矩形状に枠組みされている。透視板装着枠83には、ほぼ四角形板状をなす内外2枚の透視可能なガラス板あるいは樹脂板等からなる前後2枚の透視板84が相互に所定間隔を隔てた状態で装着されている。なお、透視板装着枠83に支持される透視板84の枚数は、1枚あるいは3枚以上でもよい。
【0039】
図1に示すように、前記扉体80は、その扉本体82の左側部が前記内枠体20の左側部に扉体用ヒンジ機構(図示省略)を介して回動可能に支持されることにより、内枠体20の前面側に開閉可能に設けられている。また、内枠体20に扉体80が閉じられることによって、両透視板84を透して遊技盤6の遊技盤面が視認可能に閉鎖される。したがって、パチンコ機1の前方に居る遊技者は、両透視板84を透して遊技盤6の遊技領域63を視認することができる(図7〜図11参照)。なお、図7〜図11の各図においては、外枠体10(図3参照)が省略されている。
【0040】
図22〜図24に示すように、前記扉装飾体90は、例えば、樹脂製で、扉本体82の前面側に対して前記遊技領域視認窓80aの周囲を取り囲むように形成されている。扉装飾体90は、発光装飾装置を備え、その扉装飾体90の前面にはレリーフ調の凹凸による装飾が施されている(図20及び図21参照)。扉装飾体90及び該扉装飾体90にかかる発光装飾装置に関する構成については後ほど詳述する。
【0041】
図3に示すように、前記内枠体20の右側部には、施錠装置75が装着されている。図14に示すように、施錠装置75は、装着基板79と内枠体用施錠板76と扉体用施錠板78とシリンダー錠150とを備えている。装着基板79は、内枠体20の右側の側枠部244に装着されている。内枠体用施錠板76は、上下の施錠フック76a(図12参照)を有している。また、扉体用施錠板78は、上下の施錠フック78a(図1及び図12参照)を有している。図14に示すように、各施錠板76,78は、それぞれ装着基板79に対して上下方向にスライド可能に備えている。内枠体用施錠板76は、ばね77により常に上方へ付勢されている。また、扉体用施錠板78は、ばね(図示省略)により常には下方へ付勢されている。また、シリンダー錠150は、装着基板79に設けられている。シリンダー錠150のキー差込み孔(符号省略)は、前記下前板部材58の右側部に設けられた鍵穴58aから前面側に露出されている(図1及び図4参照)。
【0042】
前記内枠体20の開放状態(図3参照)から、その内枠体20が閉じられたときには、前記外枠体10に固定されている上下の各係合部16(図3参照)に対して、前記内枠体用施錠板76の各施錠フック76aが係合する。これにより、外枠体10に対して内枠体20が閉じた状態すなわち閉鎖した状態に施錠される。また、この施錠状態において、前記下前板部材58の鍵穴58a(図4参照)からシリンダー錠150(図12参照)のキー差込孔に鍵(図示省略)を挿入し、その鍵を一方向に回動操作する。これにより、内枠体用施錠板76が下方へスライドされて、外枠体10の各係合部16に対する各施錠フック76aの係合が解除すなわち解錠される(図3参照)。
【0043】
また、前記扉体80の開放状態(図1参照)から、その扉体80が閉じられたときには、前記扉本体82に設けられている上下の各係合部85(図1参照)に対して、前記扉体用施錠板78(図14参照)の各施錠フック78aが係合する。これにより、内枠体20に対して扉体80が閉じた状態すなわち閉鎖した状態に施錠される。また、この状態において、前記鍵を前記とは反対方向に回動操作することにより、扉体用施錠板78が上方へスライドされて、扉本体82の各係合部85に対する各施錠フック78aの係合が解除すなわち解錠される(図1参照)。
【0044】
次に、前記遊技盤6の構成を詳述する。図18に示すように、ほぼ四角形板状に形成された前記ベース板60の前面には、前に述べたように区画壁61が形成されかつ左右のパネル飾り部材68,69が装着されている。ベース板60の下端部には、前記上皿71(図1参照)上への賞球の払出通路を形成のための開口凹部60cが形成されている。
また、ベース板60の右上隅角部には、スピーカ用凹部60dが切欠き状に形成されている。スピーカ用凹部60dは、前記内枠体20のスピーカ取付用枠部23を嵌合可能に形成されている(図2参照)。
また、図18に示すように、ベース板60の前記扉体用ヒンジ機構側(図18において左側)の上隅角部には、ほぼ四角形をした切欠き状の切欠凹部60eが形成されている。切欠凹部60eは、前記内枠体20の配線案内枠22(後述する)を嵌合可能に形成されている(図2参照)。
【0045】
図18に示すように、前記ベース板60の上側縁部60a1及び下側縁部60a2の前面は、両パネル飾り部材68,69で覆われておらず、その両側縁部60a1,60a2が露出された状態となっている。ベース板60の下側縁部60a2の前面には、係止端部65aを有する左右のロックレバー65が、それぞれ軸65bにより回動可能に設けられている。両ロックレバー65は、回動させることによって、係止端部65aがベース板60上に格納される格納位置(図18中、二点鎖線65a参照)と、その係止端部65aがベース板60の下方へ突出するストッパ位置(図18中、実線65a参照)との二位置に切り替え可能になっている。
【0046】
前記左側のパネル飾り部材68の左側面には、上下の受入凹部68aが形成されている。上下の受入凹部68aは、前記区画壁61の左側端部に近接する側縁部分(左側のパネル飾り部材68の側縁部分68bが相当する)を間に上下に配置されている。その上下の受入凹部68aの形成によって、前記ベース板60の左側縁部60a3の当該側縁部分が前面に露出されている。
また、前記右側のパネル飾り部材69の右側面には、左側のパネル飾り部材68の上下の受入凹部68aと左右対称状をなす上下の受入凹部69aが形成されている(図19参照)。上下の受入凹部69aは、前記区画壁61の右側端部に近接する側縁部分(右側のパネル飾り部材69の側縁部分69bが相当する)を間に上下に配置されている。その上下の受入凹部69aの形成によって、前記ベース板60の右側縁部60a4の当該側縁部分が前面に露出された状態となっている。
なお、各パネル飾り部材68,69の受入凹部68a,69aの形成によって露出されたベース板60の左側縁部60a3及び右側縁部60a4の前面は、本明細書でいう「規制面」に相当する。
【0047】
また、図18に示すように、前記左側のパネル飾り部材68の上端部には、前記遊技盤6の切欠凹部60eに連続する連通凹部68dが形成されている。なお、連通凹部68dは、本明細書でいう「連通部」に相当する。このため、連通凹部68dに代えて、連通孔や連通溝を採用することが可能である。
【0048】
次に、前記内枠体20の遊技盤装着枠部21の構成を詳述する。図12及び図13に示すように、遊技盤装着枠部21の左上隅角部すなわち上枠部241と左側の側枠部244とによる隅角部には、配線案内枠22が形成されている。配線案内枠22は、開口窓246の当該隅角部に、はみ出している。配線案内枠22内には、配線挿通孔22aが形成されている。配線案内枠22は、前記遊技盤6のベース板60の切欠凹部60e内に嵌合可能に形成されている。そして、内枠体20の遊技盤装着枠21に前記遊技盤6が嵌め込まれることによって、配線案内枠22が遊技盤6のベース板60の切欠凹部60e(図36参照)内に嵌合されている(図1参照)。
図1に示すように、配線案内枠22内の配線挿通孔22aには、本体側電気部品(後述する)と扉体側電気部品(後述する)とを電気的に接続する配線Wが挿通されている。配線案内枠22は、扉体80の開閉にともなって配線Wを摺動案内する。配線Wは、前記扉本体82の扉体用ヒンジ機構側の上端部に設けられた配線孔80bを通して扉本体82内に引き込まれ、扉体側電気部品に接続されている。なお、配線案内枠22は、本明細書でいう「配線案内部」に相当する。
【0049】
また、図12〜図14に示すように、前記遊技盤装着枠部21の下端部の中央部分には、前記遊技盤6のベース板60のアウト口60b(図18参照)に対応する凹溝部20bが形成されている。
上記した遊技盤装着枠部21に対して、前記遊技盤6(図18参照)がその後方から着脱可能に嵌め込めるようになっている。
【0050】
図12〜図14に示すように、前記遊技盤装着枠部21には、その後方から嵌め込まれる前記遊技盤6のベース板60に当接して該遊技盤6の前方への移動を規制する各係止部24,25,27,28が次のように設けられている。なお、遊技盤装着枠部21を有する内枠体20は、本明細書でいう「遊技盤装着枠」に相当する。
【0051】
詳しくは、図13〜図15に示すように、前記遊技盤装着枠部21の上縁部すなわち上枠部241の下縁部には、遊技盤6の露出されたベース板60の上側縁部60a1の前面に対して面接触状に当接可能な上側の係止部24が枠内に向けて突出されている。
また、図12〜図14に示すように、遊技盤装着枠部21の下縁部すなわち下枠部242の上縁部には、遊技盤6の露出されたベース板60の下側縁部60a2(図18参照)の前面に対して面接触状に当接可能な下側の係止部25が枠内に向けて突出されている。下側の係止部25には、左右の開口孔26aが形成されている。各開口孔26aは、ベース板60の格納位置にある前記ロックレバー65(図18中、二点鎖線65a参照)を挿通可能に形成されている。
【0052】
さらに、図12〜図14に示すように、前記遊技盤装着枠部21の左側縁部すなわち左側の側枠部243の右縁部には、上下の左側の係止部27が枠内に向けて突出されている。各左側の係止部27は、前記遊技盤6(図18参照)の左側のパネル飾り部材68における各受入凹部68aに対して、相対的に嵌合可能で、かつ該受入凹部68aにより露出されたベース板60の左側縁部60a3の前面に対して面接触状に当接可能に形成されている。すなわち、左側の係止部27は、前記区画壁61(図18参照)の左側端部に近接する遊技盤6の左側縁部分(左側のパネル飾り部材68の側縁部分68bが相当する)を除いた上方及び下方の左側縁部分に対応する位置関係をもって設けられている。
【0053】
また、図13、図14及び図16に示すように、前記遊技盤装着枠部21の右側縁部すなわち右側の側枠部244の左縁部には、上下の右側の係止部28が枠内に向けて突出されている(図16参照)。各右側の係止部28は、前記遊技盤6(図18参照)の右側のパネル飾り部材69における各受入凹部69aに対して、相対的に嵌合可能で、かつ該受入凹部69aにより露出されたベース板60の右側縁部60a4の前面に対して面接触状に当接可能に形成されている。すなわち、右側の係止部28は、前記区画壁61(図18参照)の右側端部に近接する遊技盤6の右側縁部分(右側のパネル飾り部材69の側縁部分69bが相当する)を除いた上方及び下方の右側縁部分に対応する位置関係をもって設けられている。
なお、遊技盤装着枠部21の各係止部24,25,27,28の前後方向の大きさ、いわゆる厚さは、遊技盤6の各パネル飾り部材68,69の厚さh(図19参照)とほぼ等しい大きさで形成されている。
【0054】
また、図15及び図16に示すように、前記左右の各係止部27,28の前面(符号、27c、28cを付す)は、遊技盤面に平行をなす平坦面で、かつ前記遊技盤装着枠部21に前記遊技盤6を装着したときに前記各パネル飾り部材68,69の前面68c,69cとほぼ同一平面をなすように形成されている。なお、前記上下の各係止部24,25の前面(符号、24c、25cを付す。図9、図13及び図15参照)についても、左右の各係止部27,28の前面27c,28cと同様に、遊技盤面に平行をなす平坦面で、かつ遊技盤装着枠部21に遊技盤6を装着したときに各パネル飾り部材68,69の前面68c,69cとほぼ同一平面をなすように形成されている。
【0055】
さらに、図12〜図14に示すように,前記各係止部24,25,27,28は、前記遊技盤装着枠部21とともに前記内枠体20に一体形成されている。
また、内枠体20は、前記各パネル飾り部材68,69と同色又は類似色に着色されている。例えば、内枠体20及び各パネル飾り部材68,69は、黒色あるいは黒色に近い暗色に着色されている。これにより、各パネル飾り部材68,69の表面と各係止部24,25,27,28の表面は、同色又は類似色をなしている。なお、本明細書でいう「パネル飾り部材68,69の表面」とは、少なくとも前面68c,69cであり、それに連続した側面を含むことができる。また、本明細書でいう「係止部24,25,27,28の表面」とは、少なくとも前面24c,25c,27c,28c(図13参照)であり、それに連続した側面を含むことができる。
【0056】
また、前記各パネル飾り部材68,69と各係止部24,25,27,28の素材色が異なる場合には、各パネル飾り部材68,69の表面と各係止部24,25,27,28の表面の少なくとも一方に塗料を塗装したり、あるいは着色されたシールを接着したりして、各パネル飾り部材68,69の表面と各係止部24,25,27,28の表面を同色又は類似色にすることができる。
【0057】
次に、前記内枠体20の遊技盤装着枠部21に対する前記遊技盤6の装着構造を詳述する。内枠体20に対して機構盤30が開かれた状態において、該内枠体20の遊技盤装着枠部21に対してその後方から遊技盤6を嵌め込む(図7〜図11参照)。このとき、遊技盤6のロックレバー65は、格納位置にあるものとする(図18中、二点鎖線65a参照)。なお、この状態においては、内枠体20から遊技盤6を後方へ抜き外すことができる。
【0058】
上記したように、内枠体20の遊技盤装着枠部21に対して遊技盤6が嵌め込まれる。すると、遊技盤装着枠部21の上側の係止部24に対してベース板60の上側縁部60a1が当接されるとともに、該遊技盤装着枠部21の下側の係止部25に対してベース板60の下側縁部60a2の前面が当接される(図7、図8及び図9参照)。また、遊技盤装着枠部21の左側の係止部27に対して、遊技盤6の左側のパネル飾り部材68の各受入凹部68aが嵌合され、かつベース板60の左側縁部60a3が当接される(図11参照)。これとともに、遊技盤装着枠部21の右側の係止部28に対して、遊技盤6の右側のパネル飾り部材69の各受入凹部69aが嵌合され、かつベース板60の右側縁部60a4が当接される(図11参照)。したがって、遊技盤装着枠部21の各係止部24,25,27,28によって、ベース板60の前方への移動が規制され、ひいては遊技盤6の前方への移動が規制されることになる。
【0059】
続いて、前記遊技盤6のロックレバー65をロック位置(図18中、実線65a参照)に回動させることにより、遊技盤装着枠部21における各開口孔26a(図12及び図13参照)の口縁部の前面に対して、該ロックレバー65の係止端部65aが面接触状に係合される(図2参照)。なお、遊技盤6を取外す際には、ロックレバー65を格納位置(図18中、二点鎖線65a参照)に切り替えればよい。
その後、前記内枠体20に前記機構盤30を閉じた状態で、締付具29が締付けられる(図3及び図6参照)。これによって、機構盤30が閉じ状態に保持されるとともに、ベース板60が機構盤30により遊技盤装着枠部21の各係止部24,25,27,28に押付けられて固定されることによって、遊技盤6が固定状態に保持される(図7〜図11参照)。
【0060】
上記したパチンコ機1においては、遊技盤6の前面における左側縁部及び右側縁部に対応する遊技盤装着枠部21の左右それぞれの上下の各係止部27,28が、区画壁61の当該側端部に近接する遊技盤6の側縁部分(左右のパネル飾り部材68,69の側縁部分68b,69b(図18参照)が相当する)を除いた上方及び下方の側縁部分に対応する位置関係をもって設けられている(図12〜図14参照)。このため、従来では小さい外形(図18の二点鎖線61X参照)にせざるを得なかった区画壁61の外形(外径)を、図18に実線61で示すように拡大することができ、ひいては遊技領域63を拡大することが可能となる。また、これとともに、パチンコ機1の横幅の拡大や、遊技盤6(詳しくはベース板60)の歪みの発生等の不具合も回避することができる。
【0061】
また、遊技盤6の遊技領域63外の左右のパネル飾り部材68,69に設けられた受入凹部である受入凹部68a,69aに左右それぞれの上下の各係止部27,28が受入れられ、該係止部27,28とベース板60の左側縁部60a3及び右側縁部60a4の前面とが当接し合う。これによって、左右のパネル飾り部材68,69が突設された遊技盤6において凹凸嵌合による簡単な構造で、遊技盤6の前方への移動を確実に規制することができる。また、両パネル飾り部材68,69に各係止部27,28を直接的に当接させる場合に予測される両パネル飾り部材68,69の前面側の撓みや割れ等の不具合の発生を防止あるいは低減することができる。なお、両パネル飾り部材68,69に各係止部27,28を直接的に当接させる構成としてもよい。
【0062】
また、遊技盤装着枠部21に遊技盤6を装着したときに、遊技盤6の各パネル飾り部材68,69の前面68c,69cと、遊技盤装着枠部21の各係止部24,25,27,28の前面24c,25c,27c,28cとが、ほぼ同一平面をなすことなる(図7〜図9及び図11参照)。これにより、各パネル飾り部材68,69の前面68c,69cと遊技盤装着枠部21の各係止部24,25,27,28の前面24c,25c,27c,28cが、違和感の軽減された意匠を呈することができる。
【0063】
なお、各係止部24,25,27,28の前面24c,25c,27c,28cと各パネル飾り部材68,69の前面68c,69cは、異なる突出高さをもって形成することができる。また、各係止部24,25,27,28の前面24c,25c,27c,28cと各パネル飾り部材68,69の前面68c,69cは、平坦面に限らず、凹凸面によって形成することができる。
【0064】
また、各パネル飾り部材68,69の表面と各係止部24,25,27,28の表面が、同色又は類似色をなしている。これにより、遊技盤6のパネル飾り部材68,69の表面と遊技盤装着枠部21の係止部27,28の表面が違和感の軽減された意匠を呈することができる。なお、内枠体20と各パネル飾り部材68,69は、同色又は類似色に限らず、異なる色に着色することができる。また、各パネル飾り部材68,69の表面と各係止部24,25,27,28の表面は、同色又は類似色に限らず、異なる色にすることができる。
【0065】
また、各係止部24,25,27,28が、遊技盤装着枠部21に一体形成されている(図12〜図14参照)。これにより、遊技盤装着枠部21に別部品としての各係止部24,25,27,28を組付ける場合に比べて、部品点数及び組付工数を削減することができる。なお、各係止部24,25,27,28は、遊技盤装着枠部21とともに内枠体20に一体形成する他、内枠体20と別体で形成される遊技盤装着枠部21に一体形成することができる。また、各係止部24,25,27,28は、遊技盤装着枠部21と別体で形成したものを遊技盤装着枠部21に取付けるようにしてもよい。
【0066】
なお、上記実施の形態では、遊技盤装着枠部21に対して、遊技盤6を後方から着脱可能に嵌め込んだ状態で支持したが、これとは逆に、遊技盤装着枠部21に対して、遊技盤6を前方から着脱可能に嵌め込んだ状態で支持してもよい。この場合、遊技盤装着枠部21の係止部は、例えば、ベース板60に設けたロックレバー65とほぼ同様の回動式の係止部とすることが考えられる。すなわち、遊技盤6を嵌め込むときはその嵌め込みを可能とする格納位置に係止部を位置させておき、遊技盤6を嵌め込んだ後で係止部をロック位置に回動させることによって該係止部をベース板60の当該側縁部に係合させて遊技盤6を固定する。
また、内枠体20に遊技盤装着枠部21を一体形成したが、内枠体20の主体部分とは別体で形成した遊技盤装着枠部21をその主体部分に一体化してもよい。また、左側の係止部27又は右側の係止部28の一方は、上下方向に連続的に形成することができる。また、上下の左側の係止部27のどちらか一方は省略することができる。また、上下の右側の係止部28のどちらか一方は省略することができる。また、左側の係止部27又は右側の係止部28の縦方向長さは、適宜変更することができる。また、ベース板60とパネル飾り部材68,69を樹脂成形によって一体形成するすることができる。この場合は、その囲繞部に係止部27,28を受入可能でかつ該係止部27,28が当接する規制面を形成する受入凹部を形成することができる。このとき、規制面は、ベース板の前面に相当する位置、すなわち基本的強度を確保するベース板部の前面に形成する。
【0067】
また、前記遊技盤6のベース板60の切欠凹部60e内には、前記内枠体20の遊技盤装着枠部21に形成した配線案内枠22が配置されている(図1参照)。このため、機構盤30の左上部に設けられた両中継基板53,54(図6参照)等から扉体80のランプ等(後述する)への配線W(図1参照)を配線案内枠22の配線挿通孔22a内に通すことができ、これにより、該配線Wの取り回しを容易に行うことができる。ちなみに、従来では遊技盤6の下方を横切るようにして前記配線が煩雑に取り回されていたのに対して、遊技盤6の切欠凹部60e内における配線案内枠22の配線挿通孔22aを利用することによって、配線Wの取り回しを容易に行うことができる。さらに、前記遊技盤6の切欠凹部60eが該遊技盤6の上側の隅角部に形成されているので、遊技盤6の上半部に集中する多くの配線Wに必要とされる長さを短縮することかできる。また、前記遊技盤6の切欠凹部60eが内枠体20のヒンジ側(本実施の形態の場合、左側)に形成されているので、外枠体10に対する内枠体20の開閉にともなう配線Wの伸縮量を短縮することができる。
【0068】
次に、前記扉体80の扉装飾体90及び発光装飾装置の構成を詳述する。図21に示すように、扉装飾体90は、遊技領域視認窓80aの左右上下を取り囲む左側の装飾部100と右側の装飾部110と上側の装飾部120と下側の装飾部130とによって構成されている。これら装飾部材100,110,120,130の口縁部には、環状のモール91が取り付けられている。モール91は、複数(例えば、左右上下の計4個)に分割された金属製のモール材92,93,94,95の組合わせによって一連状に形成されている。
【0069】
前記モール91の内周縁によって、前記遊技領域視認窓80aの輪郭形状96が次に説明するように所定形状に形成されている。遊技領域視認窓80aの輪郭形状96は、前記遊技盤6の区画壁61(図18参照)における大半を占める外径の円周線(基準円と呼ぶ)CLに準ずる異形の円環状に形成されている。詳しくは、輪郭形状96の左右側部における上下方向の中央部96b,96fは、基準円CL上にほぼ位置している。また、輪郭形状96のうち対角状に位置する左下部96a及び右上部96eは、基準円CLよりも外方へ膨出されている。なお、輪郭形状96の左下部96a及び右上部96eは、それぞれ本明細書でいう「膨出部」に相当する。
また、輪郭形状96のうち対角状に位置する左上部における下半部96c及び右下部における上半部96hは、前記左下部96a及び右上部96eの膨出量よりも小さい膨出量をもって基準円CLよりも外方に膨出されている。なお、輪郭形状96の左上部における下半部96c及び右下部における上半部96hは、それぞれ本明細書でいう「膨出部」に相当する。
また、輪郭形状96のうち対角状に位置する左上部における上半部96d及び右下部における下半部96iは、基準円CLよりも僅かに内方に絞られている。
【0070】
上記輪郭形状96は、周方向に亘ってなだらかに連続する曲線によって連続されており、上下方向の中央部96b,96fを絞った中絞り状でかつ左右非対称及び上下非対称をなす、いわゆる「鏡餅形状」あるいは「ひょうたん形状」あるいは「まゆ玉形状」に類似する異形の円環状に形成されている。
さらには、輪郭形状96の四隅部(左上部、右上部、左下部、右下部の四隅が相当する)のうちの対角状をなす左下部96a及び右上部96eが前記基準円CLより外方へ膨出した、概念的には平行四辺形状にも類似する形状をなしている。また、輪郭形状96の左下部96a、中央部96b及び左上部の下半部96cと、右上部96e、中央部96f及び右下部の上半部96hは、波状の曲線部(96a−b−c,96e−f−hと記す)によって連続されている。
【0071】
上記したように、遊技領域視認窓80aの輪郭形状96は、上下方向の中央部96b,96fを絞った異形の円環状に形成されているので、一般的なパチンコ機に見られる円環状、あるいは四角形状等の輪郭形状に比べると、斬新で特異な輪郭形状96を呈する。したがって、斬新で特異な輪郭形状96を呈する遊技領域視認窓80aを備えたパチンコ機1を提供することができる。
また、前記遊技領域視認窓80aの輪郭形状96が波状の曲線部(96a−b−c,96e−f−h)を含んでいることによっても、斬新で特異な輪郭形状96を呈することができる。
また、前記遊技領域視認窓80aの輪郭形状96が左右方向に関して非対称状に形成されていることによっても、斬新で特異な輪郭形状96を呈することができる。
また、前記遊技領域視認窓80aの輪郭形状96が上下方向に関して非対称状に形成されていることによっても、斬新で特異な輪郭形状96を呈することができる。
【0072】
また、前記遊技領域視認窓80aの輪郭形状96が対角状に位置する膨出部(左下部96a及び右上部96e、左上部における下半部96c及び右下部における上半部96h)を有していることによっても、斬新で特異な輪郭形状96を呈することができる。
さらに、輪郭形状96の膨出部(左下部96a及び右上部96e、左上部における下半部96c及び右下部における上半部96h)は、遊技領域視認窓80aの視認可能な範囲を部分的に拡大することができる。
また、輪郭形状96の左下部96a及び右上部96eは、前記基準円CL(図21参照)から外方への膨出量を大きくしたことにより、前記遊技盤6(図18参照)の区画壁61外すなわち遊技領域63外の左右のパネル飾り部材68,69の当該部分を前記透視板84を透して視認することができる。
【0073】
なお、上記した遊技領域視認窓80aの輪郭形状96は、次のように変更することができる。例えば、遊技領域視認窓80aの輪郭形状96の左上部における上半部96d及び右下部における下半部96iのいずれか一方のみを絞る形状としてもよい。これとともに、前記遊技領域視認窓80aの輪郭形状96が波状の曲線部96a−b−c,96e−f−hを一方は省略することができる。また、遊技領域視認窓80aの輪郭形状96を左右方向に関して非対称状でなく、対称状に形成してもよい。また、遊技領域視認窓80aの輪郭形状96を上下方向に関して非対称状でなく、対称状に形成してもよい。また、遊技領域視認窓80aの輪郭形状96の膨出部は、左下部96a、右上部96e、左上部における下半部96c、右下部における上半部96hのうち、少なくとも一箇所のみが膨出部であればよい。また、遊技領域視認窓80aの輪郭形状96の左上部における上半部96d及び右下部における下半部96iは、遊技領域63がほとんど隠れない形状であってもよい。
【0074】
ところで、遊技盤6の遊技領域63外には、「遊技者向け情報」(図21中、二点鎖線Zb参照)と「検査者向け情報」(図21中、二点鎖線Za参照)とを表示する必要がある。「遊技者向け情報」(図21中、二点鎖線Zb参照)とは、当該パチンコ機1の機種名、出球確率、賞球数、確率変動割合、リミッタの有無等の情報である。また、「検査者向け情報」(図21中、二点鎖線Za参照)とは、パチンコ機1の検査に必要とされる各種情報である。なお、各情報は、各情報を記載したそれぞれの識別シール、証紙等を遊技盤6の遊技領域63外に貼付することによって表示されている。
【0075】
そこで、例えば、「検査者向け情報」(図21中、二点鎖線Za参照)を、前記遊技領域視認窓80aの輪郭形状96の対角状をなす膨出部のうちの一方、例えば、左下部96a内で視認可能な部位、すなわち左側のパネル飾り部材68の当該部分に表示することができる。また、「遊技者向け情報」(図21中、二点鎖線Zb参照)を、前記遊技領域視認窓80aの輪郭形状96の対角状をなす膨出部のうちの他方、例えば、右上部96e内で視認可能な部位、すなわち右側のパネル飾り部材69の当該部分に表示することができる。
したがって、輪郭形状96の膨出部(左下部96a、右上部96e)内の視認可能な部位に、検査者向け情報(図21中、二点鎖線Za参照)、遊技者向け情報(図21中、二点鎖線Zb参照)等を配置することにより、それらの情報を容易に視認可能に表示することができる。
【0076】
さらに、前に述べたように、「遊技者向け情報」(図21中、二点鎖線Zb参照)は、遊技者から見やすい位置すなわち遊技者の通常の目線高さに近い位置である、前記輪郭形状96の右上部96e内に表示することができる。これとともに、遊技者が必要としない「検査者向け情報」(図21中、二点鎖線Za参照)は、遊技者から見えにくい位置すなわち遊技者の通常の目線高さ及び「遊技者向け情報」から遠く離れた位置である、前記輪郭形状96の左下部96a内に表示することができる。なお、上記した「遊技者向け情報」(図21中、二点鎖線Zb参照)と「検査者向け情報」(図21中、二点鎖線Za参照)とは、上記と逆配置で表示することもできる。
【0077】
また、従来の遊技領域視認窓の輪郭形状が円環状である場合には、各情報Za,Zbを表示するために、扉体80に対して遊技領域視認窓とは別に当該情報を表示するための情報表示窓をわざわざ設ける必要があったが、本実施の形態によればそのような専用の情報表示窓を形成する必要がない。
また、従来の遊技領域視認窓の輪郭形状が四角形状等である場合は、各情報を表示するための情報表示窓を設けることなく、当該情報を表示することができる。しかし、この場合、デザインを施すことのできる扉装飾体における遊技領域視認窓の周囲に装飾を施すための装飾面積が大幅に制限されてしまうので、これまたパチンコ機の意匠に斬新さを求めることができないが、本実施の形態によればデザインを施すことのできる扉装飾体90の装飾面積の制限を最小限にして、パチンコ機1の意匠を斬新なものとすることができる。
【0078】
また、前記遊技領域視認窓80aの輪郭形状96の右上部96eに代えて、その左上部(下半部96c及び上半部96d)を前記基準円CL(図21参照)より外方へ膨出してもよい。また、その輪郭形状96の左下部96aに代えて、その右下部(上半部96h及び下半部96i)を基準円CLよりも外方に膨出してもよい。すなわち、遊技領域視認窓80aの輪郭形状96における対角状をなす部分(例えば、左下部96a及び右上部96e、又は、左上部及び右下部)が、基準円CLよりも外方へ膨出した形状であれば、前記と同様の作用・効果を得ることができる。
【0079】
また、前記遊技領域視認窓80aの輪郭形状96の左上部における上半部96d及び右下部における下半部96iが基準円CLよりも僅かに内方に絞られているため、当該部分における遊技領域63が僅かに隠れる形状、すなわち遊技に支障をきたさない程度に隠る形状としている。このことによっても、遊技領域視認窓80aの輪郭形状96が斬新な形状といえる。
【0080】
しかして、図21に示すように、前記モール91は、前記遊技領域視認窓80aの輪郭形状96に沿って形成されていることにより、モール91の稜線91rが周方向に波形状に曲がりくねった形状となっている。
さらに、図21に示すように、モール91は、前方へほぼ山形状に突出する断面V字状に形成されている(図7〜図11参照)。モール91の前面側の内外の両斜面91a,91bは、鏡面いわゆる反射面(斜面と同一符号を付す)として形成されている。これにより、モール91の内側の斜面である内向き反射面91aは、前記遊技領域視認窓80aの内周側前方に指向しているため、主に遊技領域63を反射するすなわち映し出すことにより該遊技領域63を広く見せることができる。また、外側の斜面である外向き反射面91bは、前記遊技領域視認窓80aの外周側前方に指向しているため、主に外周の扉装飾体90の前面すなわち装飾面を遊技者及びその遊技者の居る通路を通る通行者に向けて反射するすなわち映し出すことにより、パチンコ機1の装飾性を高めることができる。
【0081】
上記したように、輪郭形状96に沿った内向き反射面91a及び外向き反射面91bを有するモール91によって、遊技領域視認窓80aの斬新で特異な輪郭形状を一層きわだてることができる。ひいては、パチンコ機1の遊技の興趣を高めることが可能である。なお、上記したモール91の内向き反射面91a及び外向き反射面91bの一方は省略することができる。また、モール91の反射面91aは、傾斜しない反射面、すなわち遊技機の前方に面する反射面、遊技領域視認窓80aの内周側に面する反射面の少なくとも一方の反射面によって構成してもよい。
【0082】
さらに、前記遊技領域視認窓80aの輪郭形状96(図21参照)の形状に応じて、前記モール91の稜線91rの高さ(前方への突出量)が周方向に変化し(図7〜図11参照)、これとともにモール幅(稜線91rに交差する方向の幅)が周方向に変化している。これにより、モール91が周方向に変則的な立体感を呈する形状となっている。
【0083】
また、図21に示すように、前記扉装飾体90を構成する各装飾部100,110,120,130の相互の区画線C1,C2,C3,C4は、前記モール91の外形に連続する湾曲形状に形成されている。すなわち、左側の装飾部100と上側の装飾部120との区画線C1は、モール91の左上部から上左方へ向かって左カーブを描いて湾曲している。また、上側の装飾部120と右側の装飾部110との区画線C2は、モール91の右上部96eから上右方へ向かって右カーブを描いて湾曲している。また、右側の装飾部110と下側の装飾部130との区画線C3は、モール91の右下部から下方へ向かって左カーブを描いて湾曲している。また、下側の装飾部130と左側の装飾部100との区画線C4は、前記モール91の左下部96aから下方へ向かって右カーブを描いて湾曲している。
【0084】
前記左側の装飾部100及び前記右側の装飾部110は、その中央部が遊技領域視認窓80aの輪郭形状96に準じる形状で前方に向けて断面凸型円弧状に隆起する断面形状で形成されている(図22及び図23参照)。左右の装飾部100,110の稜線100r,110r(図21に仮想線で示す)は、前記モール91の稜線91rよりも高く、縦方向に波形状に変化している(図7及び図8参照)。さらに、左側の装飾部100の稜線100rは、前記モール91の左側部の外形形状に対して緩やかに倣う形状で形成されている。また、右側の装飾部110の稜線110rは、前記モール91の右側部の外形形状に対して緩やかに倣う形状で形成されている。
上記したように、遊技領域視認窓80aの周囲すなわち左右両側には、モール91すなわち遊技領域視認窓80aの輪郭形状96に準じる形状でかつ前方へ隆起する装飾部100,110が設けられている。これにより、遊技領域視認窓80aの左右両側に立体感のある装飾を施すことができる。
【0085】
しかして、前記左側の装飾部100における稜線100rの上下の各端部が左方に向けられているとともに、前記右側の装飾部110における稜線110rの上下の各端部が右方に向けられている。これにより、図32に示すように、ホール等においてパチンコ機1を複数並べた際に、左右に隣合うパチンコ機1における左側の装飾部100の稜線100rと右側の装飾部110の稜線110rが互いに連続状をなすように形成されている。したがって、ホール等に複数のパチンコ機1を相互に連続する意匠をもって設置することができる。なお、図32において、パチンコ機1の相互間には、カード式球貸機200が挟まれた状態で配置されている。
【0086】
図21に示すように、前記左側の装飾部100には、その稜線100rに沿って一連状をなす上中下の3本の樹脂製の左側レンズ102a,102b,102cが設けられている(図20参照)。各左側レンズ102a,102b,102cは、例えば、赤色の拡散レンズで縦長状に形成されており、左側の装飾部100に開口されたそれぞれのレンズ取付孔(符号省略)に対してそれぞれ嵌合した状態で装着されている(図22及び図23参照)。また、各左側レンズ102a,102b,102cの横幅(図21において左右方向の幅)は、当該稜線100rの湾曲の度合に応じて増減されている。これにより、各左側レンズ102a,102b,102cが縦方向に変則的な立体感を呈する形状となっている。なお、各左側レンズ102a,102b,102cが縦方向に複数(本実施の形態では3個を示す)に分割されていることにより、一本につながったレンズに比べて、装飾性をほとんど損なうことなく、レンズ強度を確保するとともに、各左側レンズ102a,102b,102cの成形性を向上することができる。
【0087】
図21に示すように、前記左側の装飾部100には、上部に配置された左側レンズ102aを間に、左右の樹脂製の上部レンズ103a,103bが設けられている(図20参照)。各上部レンズ103a,103bは、例えば、白色の拡散レンズで形成されており、左側の装飾部100に開口されたそれぞれのレンズ取付孔(符号省略)に対してそれぞれ嵌合した状態で装着されている(図22参照)。また、各上部レンズ103a,103bは、上部の左側レンズ102aに対して相互に所定間隔を隔てて配置されており、当該左側レンズ102aの当該側縁部の形状に対して緩やかに倣うほぼ三日月形状に形成されている。また、各上部レンズ103a,103bの横幅(図21において左右方向の幅)は、当該稜線100rの湾曲の度合に応じて増減されている。これにより、各上部レンズ103a,103bが縦方向に変則的な立体感を呈する形状となっている。
【0088】
図22及び図23に示すように、前記扉本体82の前面側には、前記左側の装飾部100で取り囲まれた空間部104が形成されている。そして、扉本体82の前面側には、前記各左側レンズ102a,102b,102cにそれぞれ対応する各ランプ基板105(下部の左側レンズ102cに対応するランプ基板は図示されていない)と、前記各上部レンズ103a,103bにそれぞれ対応する各ランプ基板107が配置されている。各ランプ基板105,107の前面側には、それぞれ当該レンズ形状及び面積に対応する所定数(例えば、3〜12個)の各ランプ106,108が配置されている。各ランプ106,108には、例えば、発光ダイオード(LEDと呼ばれている)が採用されている。各ランプ106,108が点灯することにより、そのランプ106,108から出射される光が当該レンズ102a,102b,102c,103a,103bを透して前方へ拡散され、該レンズ全体が明るく照らし出される。このため、例えば、ホールの島の間を歩行する遊技者がパチンコ機1を左方又は右方から見る角度によって、各レンズ102a,102b,102c,103a,103bがほぼ波形状に照らし出されることにより、電飾効果を高めることができる。また、各左側レンズ102a,102b,102cのランプ106は、例えば、所定時間毎に点灯、消灯を繰り返すようになっている。また、各上部レンズ103a,103bのランプ108は、例えば、賞球にかかるエラー時、賞球払出時、ガラス枠の開放時、球切れ時等に点灯あるいは点滅するようになっている。
【0089】
図21に示すように、前記各左側レンズ102a,102b,102cと前記モール91との間における左側の装飾部100の縦方向部分(符号、109を付す)は、その左右方向の中央部が前方に向けて断面凸型V字状に隆起する断面形状で形成されている。その縦方向部分109の稜線109rの高さは、縦方向に波形状に変化している。
【0090】
図21に示すように、前記右側の装飾部110には、その稜線110rに沿って一連状をなす上中下の3本の樹脂製の右側レンズ112a,112b,112cが設けられている(図20参照)。各右側レンズ112a,112b,112cは、前記左側の装飾部100の左側レンズ102a,102b,102cと同様に、例えば、赤色の拡散レンズで形成されており、右側の装飾部110に開口されたそれぞれのレンズ取付孔(符号省略)に対してそれぞれ嵌合した状態で装着されている(図22及び図23参照)。また、各右側レンズ112a,112b,112cの横幅(図21において左右方向の幅)は、当該稜線110rの湾曲の度合に応じて増減されている。これにより、各右側レンズ112a,112b,112cが縦方向に変則的な立体感を呈する形状となっている。なお、各右側レンズ112a,112b,112cは、前記各左側レンズ102a,102b,102cと同様、装飾性をほとんど損なうことなく、レンズ強度を確保するとともに、各右側レンズ112a,112b,112cの成形性を向上することができる。
【0091】
図22に示すように、前記右側の装飾部110には、上部に配置された右側レンズ112aを間に、左右の音透し孔111a,111bが設けられている。また、各音透し孔111a,111bは、上部の右側レンズ112a,112bに対して相互に所定間隔を隔てて形成されており、当該右側レンズ112aの当該側縁部の形状に対して緩やかに倣うほぼ三日月形状に形成されている(図21参照)。また、各音透し孔111a,111bの横幅(図21において左右方向の幅)は、当該稜線110rの湾曲の度合に応じて増減されている。
【0092】
図4に示すように、前記各音透し孔111a,111bは、前記内枠体20に装着されたスピーカ56のほぼ前方に位置している(図4参照)。しかして、図9に示すように、前記扉本体82には、前記スピーカ56に対応するスピーカ用開口孔(符号省略)が形成されている。このため、前記スピーカ56から発せられる音が、扉本体82のスピーカ用開口孔、右側の装飾部110内の空間部114(後述する)、及び、各音透し孔111a,111bを透して、前方(図21において右方)へ放射されやすくなっている。
また、各音透し孔111a,111bの間の上部の右側レンズ112aとスピーカ56とが相前後して重畳配置されている(図4参照)。これにより、スピーカ56を合理的に配置することができ、該スピーカ56の配置スペースを削減することができる。
【0093】
図22及び図23に示すように、前記扉本体82の前面側には、前記右側の装飾部110で取り囲まれた空間部114が形成されている。そして、扉本体82の前面側には、前記各右側レンズ112a,112b,112cにそれぞれ対応する各ランプ基板115(下部の右側レンズ112cに対応するランプ基板は図示されていない)が配置されている。各ランプ基板115の前面側には、それぞれ当該レンズ形状及び面積に対応する所定数(例えば、6〜12個)の各ランプ116が配置されている。各ランプ116には、例えば、前記ランプ106、108と同様に、発光ダイオード(LEDと呼ばれている)が採用されている。また、例えば、ホールの島の間を歩行する遊技者がパチンコ機1を左方又は右方から見る角度によって、各右側レンズ112a,112b,112cがほぼ波形状に照らし出されることにより、電飾効果を高めることができる。また、各右側レンズ112a,112b,112cの各ランプ116は、例えば、所定時間毎に点灯、消灯を繰り返すようになっている。また、各ランプ116から発せられる熱が、右側の装飾部110内の空間部114から前記各音透し孔111a,111bを通して外部に放出される。したがって、音透し孔111a,111bに放熱孔の機能を兼備させることができる。なお、音透し孔111a,111bと同様に、前記左側の装飾部100に放熱孔を設けることもできる。また、音透し孔111a,111bの形状、個数等は適宜変更することができる。
【0094】
図22及び図23に示すように、前記各右側レンズ112a,112b,112cと前記モール91との間における右側の装飾部110の縦方向部分(符号、119を付す)は、その左右方向の中央部が前方に向けて断面凸型V字状に隆起する断面形状で形成されている。その縦方向部分119の稜線119rの高さは縦方向に波形状に変化している。
【0095】
図21に示すように、前記上側の装飾部120には、前記モール91の上縁部に沿う樹脂製のトップレンズ123が設けられている。トップレンズ123は、例えば、無色透明のレンズで、図25及び図26に示すように、中央部の稜線部123r(後述する)が遊技領域視認窓80aの輪郭形状96(図20及び図21参照)に準じる形状で前方へ向けてほぼ山形状に突出する断面V字状に形成されている。また、トップレンズ123は、前記モール91(図21参照)の上縁部に沿う下縁部123aと、その下縁部123aの左端部から右端部に向けて二山状をなす上縁部123bと、左端部から右端部に向けて山形状をなしかつ波形状に曲がりくねった形状をなす稜線部123rとを有している。これにより、トップレンズ123が、変則的な立体感を呈する形状となっている。また、トップレンズ123の左右端部を除いた稜線部123rの高さは、前記モール91及び左右の各装飾部100,110の稜線91r,100r,110rよりも高く、左右方向に緩やかな山形状に変化している(図7及び図8参照)。また、図25に示すように、トップレンズ123の縦幅(図25において上下方向の幅)は、当該稜線部123rの湾曲の度合に応じて増減されている。これにより、トップレンズ123の縦幅が横方向に変則的な立体感を呈する形状となっている。
上記したように、遊技領域視認窓80aの周囲すなわち上側には、モール91すなわち遊技領域視認窓80aの輪郭形状96に準じる形状でかつ前方へ隆起するトップレンズ123を有する上側の装飾部120が設けられている。これにより、遊技領域視認窓80aの上側に立体感のある装飾を施すことができる。
【0096】
前記トップレンズ123は、図26に示すように、上縁部123b及び下縁部123aから稜線部123rに向かって次第に肉厚が厚くなり、稜線部123rで最大肉厚となるように、光学プリズムを模した断面形状に形成されている。これにより、トップレンズ123に対し、ランプ126(後述する)から発せられる光線を屈折、拡散、内反射等により複合的に変化させる、いわゆるプリズム状の特性が付与されている。
また、トップレンズ123のトップレンズ123の下縁部123aには、扉本体82にネジ等の固定部材により固定される適数個(図25では左右2個を示す)の取付片123cが一体形成されている。なお、取付片123cは、上側のモール材94によって隠蔽される。
また、トップレンズ123の上縁部123bには、扉本体82と上側の装飾部120との間に挟持される適数個(図25では左右2個を示す)の挟持片123dが一体形成されている。なお、挟持片123dは、上側の装飾部120によって隠蔽される。
【0097】
図24に示すように、前記扉本体82の前面側には、前記トップレンズ123で取り囲まれた空間部124が形成されている。そして、前記扉本体82の前面側には、トップレンズ123に対応しかつ左右方向に分割された複数枚(例えば、4枚)のランプ基板125が配置されている(図21参照)。各ランプ基板125の前面側には、それぞれ当該レンズ形状及び面積に対応する所定数(例えば、8〜12個)のランプ126が配置されている(図24参照)。各ランプ126には、例えば、発光ダイオード(LEDと呼ばれている)が採用されている。また、扉本体82には、前記空間部124内において各ランプ基板125のランプ126を覆うほぼ平板状のカバーレンズ127が装着されている。カバーレンズ127は、例えば、無色透明の拡散レンズで形成されている。
【0098】
前記各ランプ126が点灯することにより、そのランプ126から出射される光線が前記カバーレンズ127を透して前方へ拡散され、さらに前記トップレンズ123を透して前方及び左右上下方向へ様々に屈折、分散され、該レンズ全体が明るく照らし出される。このため、例えば、ホールの島の間を歩行する遊技者が、パチンコ機1を左方又は右方から見る角度によって、トップレンズ123の稜線部123rの周辺部のプリズム特性によってランプ126の光線が様々に照らし出されることにより、電飾効果を高めることができる。また、パチンコ機1の左右の側方からトップレンズ123を見ると、そのレンズの上下の各斜面部(符号、123e,123fを付す)が光ることにより、発光装飾効果が高まる。また、トップレンズ123の稜線部123rが湾曲しているため、その湾曲形状に応じて、特有の模様が光ることによっても、発光装飾効果が高まる。また、トップレンズ123のランプ126は、例えば、所定時間毎に点灯、消灯を繰り返すようになっている。
【0099】
さらに、前記各ランプ基板125には、それぞれ異なる色に点灯する複数のランプ126が装備されている。例えば、左のランプ基板125から右のランプ基板125へ順に、例えば、青色、緑色、黄色、赤色にそれぞれ点灯する複数のランプ126が採用されている。このため、ランプ基板125毎のランプ126を、適宜選択的に点灯、消灯することにより、装飾効果を高めることができる。その各ランプ126は、例えば、青色、緑色、黄色、赤色のうち、選択的に1色ずつ、あるいは2色ずつ、あるいは3色ずつ点灯したり、全色点灯したり、消灯したりする等の点灯、消灯の方法が考えられる。また、例えば、ホールの島の間を歩行する遊技者がパチンコ機1を左方又は右方から見る角度によって、トップレンズ123の稜線部123rの周辺部のプリズム特性によって、各色のランプの光線が様々に照らし出されたり、複数の色の光線が混ざって中間色が照らし出されたりすることにより、電飾効果を高めることができる。また、1枚のランプ基板125に対して、異なる色の複数のランプ126を規則的あるいはランダムに配置することもできる。また、ランプ基板125の枚数、ランプ126の色数は、適宜増減することができる。
【0100】
さらに、図21に示すように、前記上側の装飾部120には、前記トップレンズ123の上縁部123b(図25参照)に倣うほぼ三日月形状の波形隆起部121が形成されている。波形隆起部121は、前方へほぼ山形状に突出する断面V字状(図24参照)に形成されており、その稜線121rの高さは左右方向に緩やかな山形状(図21参照)に変化している。
【0101】
図21に示すように、前記上側の装飾部120には、前記左側の装飾部100と前記トップレンズ123との間に位置しかつ該左側の装飾部100の右側の上部レンズ103bに倣うほぼ三日月形状の左側隆起部128が形成されている。さらに、上側の装飾部120には、前記右側の装飾部110と前記トップレンズ123との間に位置しかつ該トップレンズ123の右側部にほぼ倣う形状の右側隆起部129が形成されている。それらの各隆起部128,129の周囲128a,129aは窪んでおり、両左側隆起部128の膨らみ感が増加されている。
【0102】
また、図21に示すように、前記下側の装飾部130は、前記左側の装飾部100及び前記右側の装飾部110とほぼ同様に、その中央部が遊技領域視認窓80aの輪郭形状96に準じる形状で前方に向けて断面凸型円弧状に隆起する断面形状で形成されている(図7及び図8参照)。
また、前記下側の装飾部130に形成されたほぼ三角形状の取付孔(符号省略)には、操作ユニット140が嵌め込んだ状態で装着されている。操作ユニット140は、その中央部に配置された残度数表示器141と、その表示器141の左隣りに配置された球貸ボタン142と、残度数表示器141の右隣りに配置された返却ボタン143とを備えている。残度数表示器141は、例えば、7セグメントLEDを3個用いて3桁の数字を表示可能に構成されており、前記カード式球貸機200(図32参照)にセット、いわゆる挿入されたプリペイドカードの残度数(例えば、百円単位の残高)を表示する。また、球貸ボタン142を押すと、前記プリペイドカードの残度数内において所定数(例えば、500円分相当の球数)のパチンコ球が払出される。また、返却ボタン143を押すと、前記カード球貸機200内に入っているプリペイドカードが返却、すなわち遊技者が受け取れるように押し出される。なお、球貸ボタン142及び返却ボタン143を操作ユニット140の外形とほぼ相似形をなす形状とすることにより、パチンコ機1のデザインが向上されている。
【0103】
図4に示すように、前記扉装飾体90は、前記モール91、前記各装飾部100,110,120,130、トップレンズ123等の凹凸形状によって、特異なレリーフ調のデザインがかもしだされている。
また、前記扉装飾体90は左右非対称形状のデザインであるため、これまた特異なデザインといえる。なお、各装飾部100,110,120,130の形状、大きさ、各レンズの形状、大きさ、配置等のうち、少なくともいずれかが非対称形状であればよい。また、各レンズ、及び、ランプを備えたランプ基板は本明細書でいう「発光装飾装置」を構成している。また、扉装飾体90の左側の装飾部100、右側の装飾部110、トップレンズ123を有する上側の装飾部120、下側の装飾部130のうち少なくとも一つの装飾部は、前方に向けて隆起しない断面形状で形成してもよい。なお、扉体に装備されるランプ、ランプ基板、操作ユニット140は本明細書でいう「扉体側電気部品」に相当する。
【0104】
また、前にも述べたように、ホール等においてパチンコ機1を並べた際に、左右に隣合うパチンコ機1における左側の装飾部100の稜線100rと右側の装飾部110の稜線110rとが互いに連続され、複数のパチンコ機1を相互に連続する意匠をもって設置することができる(図32参照)。このため、島の印象を向上することができる。詳しくは、従来は左右対称状のデザインのパチンコ機であったので、ホール等にパチンコ機1を並べた際に単調な印象が感じられたが、本実施の形態によれば、複数のパチンコ機1の協働によって繰り返し変化する連続パターンの意匠を表現することができるため、島の印象を向上することができる。
【0105】
次に、前記操作ハンドル44の構成について詳述する。図27、図29及び図30に示すように、操作ハンドル44は、遊技者の右手で握りやすいほぼ球状に形成されている。操作ハンドル44は、前側のハンドル部材45と後側のハンドル部材46と発射レバー(ハンドルレバーとも呼ばれる)48とを備えて構成されている。前側のハンドル部材45は、樹脂製で、操作ハンドル44の前半部分を形成している。後側のハンドル部材46は、樹脂製で、操作ハンドル44の後半部分を形成している。発射レバー48は、樹脂製で、前後の両ハンドル部材45,46の間に回動操作可能に配置されている。以下、説明の都合上、後側のハンドル部材46、発射レバー48、前側のハンドル部材45の順に詳述する。
【0106】
後側のハンドル部材46を説明する。図29及び図39に示すように、後側のハンドル部材46は、ほぼ半球状をなす主部401と、その主部401の左側部から左側方へほぼ翼状に突出された指載せ部(指置き部ともいう)46aとを有して一体成形されている。主部401の軸心部には、後方へ突出するほぼ筒状の嵌合筒部46bが形成されている(図30参照)。嵌合筒部46bの下側には、ほぼ角筒状の張出筒部402が並列状に形成されている(図37及び図38参照)。主部401と指載せ部46aとによる後側面46c(図29参照)は、ほぼ同一平面をなす平坦面に形成されている。また、嵌合筒部46b及び張出筒部402は、前記内枠体20の下前板部材58に形成された貫通孔58b(図9参照)に対してその前面側からほぼ密に挿入可能に形成されている。貫通孔58bは、前記球発射装置40の操作軸40a(図12参照)に対応する位置に形成されている。また、主部401には、前方へ突出するほぼ円筒状の上下一対のボス部403(図40参照)が形成されている。
【0107】
図40に示すように、前記指載せ部46aに形成された前後方向に貫通する孔404には、その後方からほぼ棒状をなす樹脂製のスナップフィット部材405(図39参照)の前部が嵌合されている。スナップフィット部材405は、前側のハンドル部材46の指載せ部46aを前側のハンドル部材45の指載せ部45a(後述する)に締結するためのねじ452により前側のハンドル部材46と一体化されている(図29参照)。また、スナップフィット部材405は、指載せ部46aの後面側から後方へ二股状に突出する一対の係合片406を有している。両係合片406は、対向方向へ弾性変形いわゆる撓み変形可能に形成されている(図29中、二点鎖線406参照)。両係合片406の先端部には、一円周線上において外側に膨出する断面半円形状の膨出部406aが形成されている。
【0108】
図30に示すように、前記嵌合筒部46b内には、作動軸47が樹脂製の前後一対の軸受47aを介して回転可能に支持されている。作動軸47の後端部には、前記球発射装置40の操作軸40a(図12参照)に対して、動力伝達可能に嵌合可能な連結部408が設けられている(図38参照)。図30に示すように、作動軸47は、嵌合筒部46b内にその後方から前方へ向けて挿入されており、その後端部に設けた段差面409が後側の軸受47aに当接することによってそれ以上の挿入が制限されるようになっている。なお、作動軸47は、その先端面に発射レバー48(後述する)が取付けられることによって後方への移動が制限され、嵌合筒部46b内に定位置において回転可能に支持されるようになっている。
【0109】
図40に示すように、前記主部401の前側には、コイルばねからなる戻しばね410が前記作動軸47と同一軸線上をなすように配置されている。戻しばね410の後端部から外方(右方)へ伸びる端末部410aは、フック状に折り曲げられており、主部401に対してねじ411によって固定されている。また、戻しばね410の前端部から外方(右方)へ短く伸びる端末部410bは、フック状に折り曲げられており、発射レバー48のばね掛け片438(後述する)に掛装可能になっている(図42参照)。
【0110】
図40に示すように、前記主部401の前側には、前記戻しばね410の左側に位置する発射停止スイッチ413が所定位置に位置決めされた状態でねじ414によって固定されている。発射停止スイッチ413は、例えば、マイクロスイッチからなる。発射停止スイッチ413の左上隅角部には、左下方へ向けて突出されかつその下端部を右方へ移動するように回動可能な作動片415を有している(図44及び図45参照)。作動片415は、発射停止スイッチ413に内蔵されたばね(図示省略)によって常に左下方へ向けて突出する状態に付勢されている(図40参照)。発射停止スイッチ413は、例えば、常開スイッチであって、作動片415が、内蔵のばねの付勢に抗して押動されることによってオン(ON)する(図44参照)。発射停止スイッチ413は、図示しないリード線を通じて、前記発射制御基板ボックス50(図6参照)内の発射制御基板に対して電気的に接続されている。なお、発射停止スイッチ413のリード線(図示省略)は、前記主部401に形成された連通孔401a内を通して外部へ引き出されている。
【0111】
図40に示すように、前記後側のハンドル部材46の主部401と指載せ部46aとの連接部分における上下の周壁部には、発射レバー48の後面側における操作リング部48a(後述する)を相対的に受入れる上下の受入溝417,418が形成されている。
また、前記主部401内には、前記発射停止スイッチ413の左側に位置する押しボタン形式の樹脂製の発射停止ボタン420の下端部が、ねじ421によって回転可能に取付けられている。
【0112】
前記発射停止ボタン420は、図40に示すように、上下方向に延びるアーム部422と、そのアーム部422の上端部から左方へ突出する操作部423とを有している。操作部423は、上側の受入溝417の上部から後方へ切り込まれた凹溝419を通じて主部401より左方へ突出されている。また、発射停止ボタン420のアーム部422の前側には、ほぼ縦長状のカム片425が突出されている。カム片425には、その右上端から左下方へ傾斜するカム面426が形成されている。
【0113】
前記発射停止ボタン420のアーム部422は、前記発射停止スイッチ413の作動片415に当接されている。このため、発射停止ボタン420は、発射停止スイッチ413の内蔵のばねの付勢力によって作動片415を介して押動される(図40参照)。この状態では、発射停止スイッチ413がオフ(OFF)状態となり、発射停止ボタン420の操作部423が主部401の当該側壁から所定量突出する非押動状態にあり、発射停止ボタン420のアーム部422が主部401の当該側壁に当接する状態にある。また、発射停止ボタン420の操作部423を主部401のほぼ径方向内方(図40において右方)へ向けて押動操作されることによって、発射停止ボタン420がねじ421を中心として図40において右回り方向へ回動される。これにともない、アーム部422によって作動片415が押動されることにより、発射停止スイッチ413がオン状態となる。
【0114】
次に、発射レバー48を説明する。図41及び図42に示すように、発射レバー48は、ほぼ円板状の主板部430と、その主板部430の外周部に形成されたほぼ円筒状の操作リング部48aと、その操作リング部48aの外周面に連続する外周面を有する左右の指掛け部432,433とを有している。操作リング部48aは、前記後側のハンドル部材46における主部401の前端部に嵌合可能になっている(図30参照)。また、両指掛け部432,433は、ほぼ山型状をなしており、その前面側及び外周側がその操作リング部48aの前面側及び外周側となだらかに連続されており、遊技者が握りやすい形状となっている(図41参照)。左側の指掛け部432は、右側の指掛け部433に比べて一回り大きく形成されている。発射レバー48の回転操作にあたり、例えば、左側の指掛け部432には主として遊技者の右手の親指H1、あるいは人差し指H2が掛けられ、また、右側の指掛け部433には主として遊技者の右手の中指H3、あるいは薬指H4、あるいは小指H5が掛けられる。
【0115】
図41に示すように、前記主板部430の軸心部には、ねじ孔434が形成されている。また、主板部430には、その軸心を中心とする円弧状をなす2つのガイド孔435が点対称状に形成されている。主板部430は、その軸心部から後方へ突出されたほぼ円筒状の連結筒部437を有している(図30及び図42参照)。連結筒部437は、前記戻しばね410内に挿入可能に形成されているとともに、前記作動軸47の前端部を相対的に挿入可能に形成されている。しかして、前記作動軸47の前端部は、断面ほぼD字型に形成されている。また、連結筒部437はその作動軸47の前端部に係合可能なほぼD字型の中空孔437a(図42参照)を有している。
【0116】
図42に示すように、前記主板部430には、後方へ向けて突出するほぼ四角形板状のばね掛け片438と、同じくほぼ楕円柱状の連動片439が突出されている。ばね掛け片438は、前記連結筒部437と左側の指掛け部432に隣接するガイド孔435との間に配置されている。連動片439は、左側の指掛け部432と、その指掛け部432に連接するガイド孔435との間の下方近くに配置されている。
【0117】
上記した発射レバー48は、操作リング部48aを前記後側のハンドル部材46における主部401の前端部に嵌合した状態で、前記作動軸47の前端面に対してねじ436によって結合される(図30参照)。このとき、発射レバー48の連結筒部437の中空孔437aが作動軸47の前端部と係合することによって、発射レバー48と作動軸47とが一体的に回転可能になる。さらに、後側のハンドル部材46に対する発射レバー48の嵌合にあたって、ばね掛け片438を戻しばね410の前側の端末部410bに引っ掛けた状態で、そのばね410の付勢に抗して発射レバー48を正面から見て右回り方向(図45中、矢印Y1参照)へ約90°程度回転させる。この状態で、発射レバー48が後側のハンドル部材46に嵌合された状態で作動軸47と連結される(図30参照)。その後、発射レバー48を解放すると、戻しばね410(図30参照)の弾性復元力によって発射レバー48が図45の状態から左回り方向(図45中、矢印Y11参照)へ回転されて原点位置(いわゆる待機位置)に保持される(図44参照)。なお、発射レバー48は、前側のハンドル部材45の各ボス部443(後述する)に各ガイド孔435の当該端部が当接することによって原点位置に規制される。
【0118】
また、前記発射レバー48の原点位置への回動にともない、該発射レバー48の連動片439が図45の状態から左回り方向(図45中、矢印Y12参照)へ移動すると、その連動片439が発射停止ボタン420のカム片425のカム面426に衝合した後、そのカム面426を下方へ摺動する(図44参照)。これにより、発射停止ボタン420が右回り方向(図45中、矢印Y13参照)へ回動されるにともない、発射停止スイッチ413の作動片415が押動される。したがって、図44に示すように、発射レバー48の原点位置では、発射停止スイッチ413がオン状態になる。また、発射レバー48の原点位置では、その発射レバー48の左側の指掛け部432が発射停止ボタン420の操作部423の前側に位置する。このため、発射停止ボタン420の操作部423が遊技者から見て左側の指掛け部432の後ろ側に隠れる。
【0119】
次に、前側のハンドル部材45を説明する。図29及び図39に示すように、前側のハンドル部材45は、ほぼ半球状をなす主部440と、その主部440の左側部から左側方へほぼ翼状に突出された指載せ部(指置き部ともいう)45aとを有して一体成形されている。その指載せ部45aは、前記後側のハンドル部材46の指載せ部46aと一体状をなすように接合可能に形成されている。また、図43に示すように、前側のハンドル部材45の主部440と指載せ部45aとの連接部分における上下の周壁部には、後側のハンドル部材46の上下の受入溝417,418(図40参照)と対応する上下の受入溝447,448が形成されている。なお、上側の受入溝447は、後側のハンドル部材46における上側の受入溝417(図40参照)の下半部にほぼ対応する大きさで形成されている。
【0120】
前記主部440の周壁は、図30に示すように、前記発射レバー48の操作リング部48a内に嵌合可能になっている。図43に示すように、主部440には、前方へ突出するほぼ円柱状の上下一対のボス部443が形成されている。各ボス部443は、前記後側のハンドル部材46における各ボス部403(図40参照)とそれぞれ同一軸線をなすように形成されている。
【0121】
図30に示すように、前記前側のハンドル部材45の主部440内には、電動式のバイブレータ49が組込まれている。バイブレータ49には、例えば、スピーカ装置のコーンに錘を付加してなる構造のバイブレータが採用されており、そのコーンの振動を利用して振動を発生する。バイブレータ49は、図示しないリード線を通じて前記発射制御基板ボックス50(図6参照)内の発射制御基板に対して電気的に接続されている。バイブレータ49のリード線(図示省略)は、発射レバー48に形成された開口部(図示省略)、及び、前記主部401の連通孔401a(図40参照)内を通して外部へ引き出されている。なお、バイブレータ49が発生する振動は、両ハンドル部材45,46及び発射レバー48に伝達される、このため、操作ハンドル44を握る遊技者に振動を与えることができる。また、バイブレータ49は、リーチ、大当たりの予告時等の所定時期に振動されるようになっている。
【0122】
図30に示すように、上記した前側のハンドル部材45の主部440は、前記発射レバー48の前面側における操作リング部48a内に嵌合される。これとともに、前側のハンドル部材45における上下の受入溝447,448に、前記発射レバー48の操作リング部48aの当該部分が相対的に受入れられる(図43参照)。また、図39に示すように、指載せ部45aが後側のハンドル部材46の指載せ部46aと接合される。また、前側のハンドル部材45の各ボス部443は、発射レバー48の各ガイド孔435内にそれぞれ係入されるとともに(図43参照)、後側のハンドル部材46の各ボス部403にそれぞれ同一軸線上において突き合わせ状に位置する。そして、後側のハンドル部材46の各ボス部403にそれぞれ挿通したねじ(図示省略)を後側のハンドル部材46の各ボス部403にそれぞれねじ付ける。これとともに、後側のハンドル部材46の指載せ部46aに嵌合したスナップフィット部材405を通じて後側のハンドル部材46の指載せ部46aに挿通したねじ452(図29及び図40参照)を前側のハンドル部材45の指載せ部45aにねじ付ける。
【0123】
上記したようにして、組付けが完了した操作ハンドル44は、後側のハンドル部材46の嵌合筒部46bを張出筒部402とともに、前記下前板部材58に設けられた貫通孔58bにその前面側から挿入すなわち嵌合する(図29及び図37参照)。これにより、操作ハンドル44が下前板部材58に回り止めされた状態で支持される。なお、下前板部材58の貫通孔58bに対する後側のハンドル部材46の張出筒部402を含む嵌合筒部46bの取付けが、本明細書でいう「操作ハンドルの本来の取付手段」を構成している。また、必要に応じて、下前板部材58に嵌合筒部46bと張出筒部402のうち少なくとも一方をねじ(図示省略)等により結合することができる。
【0124】
図29に示すように、前記下前板部材58の貫通孔58bに対する後側のハンドル部材46の張出筒部402の挿入とともに、下前板部材58に形成された係合孔58cに対して、スナップフィット部材405が弾性変形を利用したスナップフィット式で係合される。すなわち、スナップフィット部材405の両係合片406は、膨出部406aが下前板部材58の係合孔58cの内周面に沿って摺動するときに互いに内方へ弾性変形いわゆる撓み変形(図29中、二点鎖線406参照)され、係合孔58cを膨出部406aが通過することによって弾性復元する(図29中、実線409参照)。すると、膨出部406aが下前板部材58の係合孔58cの孔縁部に係合することによって、スナップフィット部材405ひいては操作ハンドル44が抜け止めされた状態で装着される。この状態では、後側のハンドル部材46の後側面46cが下前板部材58に面接触状に密着した状態となる。なお、下前板部材58の係合孔58cに対するスナップフィット部材405の取付けが、本明細書でいう「スナップフィット部材を利用した係合手段」を構成している。
上記したようにして、操作ハンドル44が、下前板部材58に対する本来の取付手段と、スナップフィット部材405を利用した係合手段との協働によるいわゆる2点支持によって、下前板部材58に取付けられる。
【0125】
また、上記した遊技機本体4(詳しくは、下前板部材58)に対する操作ハンドル44の装着と同時に、両ハンドル部材45,46の指載せ部45a,46aの先端部が、前記下前板部材58の前面側すなわち下皿59の嵌合凹部59a内に前方から後方へスライドするようにして嵌合される。そして、後側のハンドル部材46の指載せ部46aの後側面は、嵌合凹部59aの奥底面59a1に面接触状に密着した状態となる(図29及び図31参照)。また、両ハンドル部材45,46の指載せ部45a,46aの先端部における上面が嵌合凹部59aの上壁面に面接触状に密着した状態となるとともに、その先端部における下面が嵌合凹部59aの下壁面に面接触状に密着した状態となる(図31参照)。
【0126】
また、作動軸47の連結部408(図38参照)が、球発射装置40の操作軸40aに対して動力伝達可能に嵌合される。また、操作ハンドル44から引出される各リード線は、前記発射制御基板ボックス50(図6参照)内の発射制御基板に対して電気的に接続される。
【0127】
上記した遊技機において、発射レバー48が原点位置にあるときは、図44に示すように、発射停止ボタン420の操作部423が遊技者から見て発射レバー48の左側の指掛け部432の後ろ側に隠れるとともに、遊技者の親指による操作が不能となる。
【0128】
また、遊技者が操作ハンドル44を握り、図44に示すように、例えば、右手の親指H1を発射レバー48の左側の指掛け部432に掛け、薬指H4を同発射レバー48の左側の指掛け部432に掛けて、手首をひねることにより、発射レバー48が回転操作される。そして、発射レバー48が、図44に矢印Y1で示すように、原点位置から原点位置以外へ回転操作されたときは、発射レバー48の連動片439が移動し、発射停止ボタン420のカム片425から離れる(図45参照)。このため、発射停止ボタン420は、発射停止スイッチ413の内蔵のばねによる付勢される作動片415によって押し戻され(図45中、矢印Y13参照)、非押動状態に復帰される。これとともに、発射停止スイッチ413がオフ(OFF)となる。その発射停止スイッチ413のOFF状態を検知した発射制御基板ボックス50(図6参照)内の発射制御基板は、球発射モータ41(図9参照)へ通電し、球の発射を開始する。その球発射モータ41の駆動によって、上皿71(図1参照)より供給された球が1個ずつ所定時間毎(例えば、0.6秒毎)に連続的に遊技領域63へ向けて発射される。また、前記発射制御基板は、遊技者の回転操作による発射レバー48の回転角度に基づいて、球の発射強度(発射速度又は飛距離)を調整する。
【0129】
また、遊技者は、遊技中すなわち球発射モータ41(図9参照)の駆動中には、操作ハンドル44を握った手を持ちかえる。すなわち、図45に示すように、例えば、右手の親指H1を指載せ部45a,46aに載せるとともに、右手の人差し指H2を発射レバー48の左側の指掛け部432に掛け、小指H5を同発射レバー48の左側の指掛け部432に掛ける。
この状態で、遊技者が、発射停止ボタン420の操作部423を右手の親指H1(図45参照)によって右方へ押動操作(図45中、矢印Y4参照)する。すると、図46に示すように、発射停止ボタン420が図46に矢印Y3で示すように回動されるにともない、発射停止スイッチ413の作動片415が押動される。これにより、発射停止スイッチ413がオン(ON)となる。発射停止スイッチ413のオン状態を検知した発射制御基板ボックス50(図6参照)内の発射制御基板は、球発射モータ41(図9参照)への通電を停止し、球の発射を停止する。
【0130】
また、遊技者が、前記発射停止ボタン420の押動操作をやめるすなわち操作部423を押動操作していた右手の親指H1を解放する。すると、発射停止ボタン420は、発射停止スイッチ413の内蔵のばねによる付勢される作動片415によって非押動状態(図45参照)に押し戻される(図45中、矢印Y13参照)。これにより、発射停止スイッチ413がオフ(OFF)となるため、前にも述べたように、発射制御基板ボックス50(図6参照)内の発射制御基板が球発射モータ41(図9参照)へ通電し、球の発射が開始される。
【0131】
また、遊技者が、前記発射レバー48の回転操作をやめるすなわち発射レバー48が図45において矢印Y11方向へ回転させて原点位置に戻されたときは、発射レバー48の連動片439が図45の状態から左回り方向(図45中、矢印Y12参照)へ移動する。すると、発射レバー48の連動片439が発射停止ボタン420のカム片425のカム面426に衝合した後、そのカム面426を下方へ摺動する(図44参照)。これにより、前にも述べたように、発射停止ボタン420が右回り方向(図45中、矢印Y13参照)へ回動されるにともない、発射停止スイッチ413の作動片415が押動される。したがって、発射停止スイッチ413がオン状態になるため、発射制御基板ボックス50(図6参照)内の発射制御基板が球発射モータ41(図9参照)への通電を停止し、球の発射を停止する。また、発射レバー48の原点位置では、その発射レバー48の左側の指掛け部432が発射停止ボタン420の操作部423の前側に位置する。このため、発射停止ボタン420の操作部423が遊技者から見て左側の指掛け部432の後ろ側に隠れる。
【0132】
上記したパチンコ機1によれば、下前板部材58の前面側に備えた操作ハンドル44の両ハンドル部材45,46に、指載せ部45a,46aが設けられている(図27参照)。これにより、操作ハンドル44を握る遊技者が指、例えば、親指H1を指載せ部45a,46aに載せた状態で発射レバー48を操作することができる(図28参照)。このため、遊技者の疲労を軽減することができる。なお、操作ハンドル44の指載せ部45a,46aに載せる遊技者の指は、親指H1以外の指でもよい。
【0133】
また、指載せ部45a,46aが両ハンドル部材45,46に設けられているので、従来の操作ハンドルの下方に腕載せ台を引き出し状に配置したもの(前記特許文献1参照)に比べて、コンパクト化を図るとともに、操作ハンドル44を握る遊技者が指載せ部45a,46aに例えば、親指H1を容易に載せることができる(図28参照)。したがって、コンパクトでありながら使用上の利便性を向上することができる。
【0134】
また、下皿59に比べて小型の部品である各ハンドル部材45,46にそれぞれ指載せ部45a、46が一体成形されているため、下皿59に指載せ部を一体成形する場合に比べて、成形性が良いといえる。
【0135】
また、下前板部材58の下皿59には、指載せ部45a,46aの先端部を前方から受入可能でかつその先端部の上下方向の移動を制限する嵌合凹部59aが形成されている(図29及び図31参照)。したがって、下前板部材58の下皿59の嵌合凹部59aに、指載せ部45a,46aの先端部が前方から嵌合されて受入れられる。したがって、下皿59の嵌合凹部59aによって指載せ部45a,46aの上下方向の移動が制限されるため、その指載せ部45a,46aを強固に支持することができる。
【0136】
また、指載せ部45a,46aと下前板部材58との間には、相互に係合可能なスナップフィット部材405を利用した係合手段が設けられている(図29参照)。したがって、指載せ部45a,46aと下前板部材58とがスナップフィット部材405を利用した係合手段を介して係合する。このため、指載せ部45a,46aを有する操作ハンドル44を、本来の取付手段と、指載せ部45a,46aにかかる係合手段との協働によるいわゆる2点支持によって、下前板部材58に強固に取付けることができる。
【0137】
また、スナップフィット部材405を利用してスナップフィット式で係合する係合手段によって、操作ハンドル44の指載せ部45a,46aと遊技機本体4の下前板部材58とをワンタッチで容易に係合することができる(図29参照)。
【0138】
また、両ハンドル部材45,46には、所定操作によって球の発射を停止するための発射停止ボタン420が設けられている(図39参照)。そして、発射停止ボタン420(詳しくは、操作部423)は、操作ハンドル44の指載せ部45a,46aに載せた指の指先によって操作可能に配置されている(図46参照)。これにより、指載せ部45a,46aに載せた指、例えば、親指H1の指先で発射停止ボタン420(詳しくは、操作部423)を操作することができる。このため、指載せ部45a,46aが親指H1を発射停止ボタン420に誘導するガイド機能を発揮することにより、発射停止ボタン420の操作性を向上することができる。
【0139】
また、前に述べたように、発射レバー48が原点位置から原点位置以外へ回転操作されたときは(図45参照)、発射停止ボタン420(詳しくは、操作部423)が遊技者から視認可能となるとともに遊技者の親指H1により操作可能となる。このため、球の発射を停止するための発射停止ボタン420を発射レバー48の操作に連携した適切なタイミングで遊技者に認識させることができ、その発射停止ボタン420の誤操作を防止あるいは低減することができる。したがって、遊技機に不慣れな初心者が発射レバー48の原点位置で認識した発射停止ボタン420を押しながら発射レバー48を回転操作することによって球を発射できずに困惑するといったトラブルを予防することができる。
【0140】
また、押しボタン形式の操作部材で構成された発射停止ボタン420が発射レバー48の原点位置(図44参照)においては押動状態に退避されるので、その発射停止ボタン420の誤操作を一層効果的に防止あるいは低減することができる。また、発射レバー48が原点位置(図44参照)から原点位置以外(図45参照)へ回転されると、発射停止ボタン420が非押動状態に復帰されて通常の操作を行なうことができる。
【0141】
また、例えば、下前板部材58に取り付けられる操作ハンドル44にバイブレータ49が組込まれた操作ハンドルと、バイブレータ49を省いた操作ハンドルとを用意しておけば、操作ハンドルのみの小変更で、バイブレータ49付きあるいは無しの操作ハンドルを容易に選択することができる。また、仮に操作ハンドル44あるいはバイブレータ49の故障時等には、操作ハンドルの交換のみでよいため、部品交換を簡単に行うことができる。
【0142】
なお、球発射装置40は、上記実施の形態で例示したモータ駆動式の他、ソレノイド駆動式のものに代えることができる。また、操作ハンドル44は、発射レバー48を手動式に代えて、電動式で回転される操作ハンドルであってもよい。また、操作ハンドル44の発射レバー48には、回転操作可能な回転操作部材を代用することができる。また、操作ハンドル44の両ハンドル部材45,46に、遊技者の親指を載せる指載せ部45a,46aを設けたが、遊技者のその他の指、例えば、小指を載せる指載せ部を設けることも可能である。また、下皿59の嵌合凹部59aは、その他の遊技機本体4側の部材に設けたり、あるいは省略したりすることができる。また、操作ハンドル44の発射停止ボタン420は、上記実施の形態では発射レバー48の回転に連携させたが、発射レバー48の回転に連携しないものであってもよい。また、操作ハンドル44の発射停止ボタン420は、所定の操作が可能な発射停止操作部材によって形成することができる。したがって、発射停止ボタン420等の発射停止操作部材の押動方向は限定されないし、操作も押動に限らず、スライド操作、回動操作等に変更することができる。また、発射停止ボタン420は、省略することも可能である。
【0143】
上記した遊技機によると、遊技盤6の扉体用ヒンジ機構側の端部に設けられた切欠凹部60e内に内枠体20の配線案内枠22が配置され、本体側電気部品と扉体側電気部品とを電気的に接続する配線Wが配線案内枠22によって摺動案内される(図1参照)。したがって、扉体80の開閉にともなって、配線Wが遊技盤6の切欠凹部60e内すなわち内枠体20の配線案内枠22内を配線がスムーズに摺動して出入りすることができる。
【0144】
また、配線案内枠22内に通された配線Wが左側のパネル飾り部材68の連通凹部68dによっても摺動案内されるため、その配線Wが配線案内枠22内を一層スムーズに出入りすることができる。
【0145】
また、機構盤30の前面側に設けた配線用空間部312をいわゆる配線ダクトとして利用することができる(図17及び図33参照)。これにより、パチンコ機1の後面側に配置される本体側電気部品の電気的な接続にかかる配線W1を経由させることができる。したがって、その配線W1を配線用空間部312内に内枠体20により隠蔽した状態で配置することができ、ひいてはパチンコ機1の後面側における配線の煩雑さを改善することができる。
【0146】
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2を説明する。実施の形態2は上記した実施の形態1の一部を変更したものであるからその変更部分について詳述し、その実施の形態1と同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0147】
図47に示すように、左側のパネル飾り部材68においては、下側の受入凹部68aが、該遊技盤6の左側縁部分に沿って区画壁61(左側のレール61A)の左側端部から離れる方向すなわち下方に延長されかつその延長方向(下方)に開放されている。
また、右側のパネル飾り部材69においては、上側の受入凹部69aが、該遊技盤6の右側縁部分に沿って前記区画壁61(右側のレール61B)の右側端部から離れる方向すなわち上方に延長されかつその延長方向(上方)に開放されている。これとともに、下側の受入凹部69aが、該遊技盤6の右側縁部分に沿って区画壁61(右側のレール61B)の右側端部から離れる方向すなわち下方に延長されかつその延長方向(下方)に開放されている。
【0148】
上記したように、各パネル飾り部材68,69の受入凹部68a,69aが、前記遊技盤6の当該側縁部分に沿って前記区画壁61の当該側端部から離れる方向に延長されかつその延長方向に開放されことにより、各受入凹部68a,69aの上下方向の長さが延長される(図47参照)。このため、各受入凹部68a,69aに対応する遊技盤6の規制面(ベース板60の前面)に対する左右の係止部27,28の上下方向の長さ及び当接位置あるいは形状等の自由度を増大することができる。
【0149】
また、各パネル飾り部材68,69の各受入凹部69aを延長方向に開放するように上下方向に長くすることは、遊技盤6の製造上においても有益といえる。すなわち、パチンコ機1の製造ラインにおいて、遊技盤6は、搬送台車に1台ずつセットされた状態で、その搬送台車とともに所定コースを移動する。そして、搬送台車が各組付工程、加工工程を経由していくことにより、遊技盤6に各種役物等の装置が組付られるとともに所要の加工が施される。ところで、搬送台車には、遊技盤6の正確なセット位置を確保するための位置決め治具(図示省略)が設けられている。位置決め治具は、遊技盤装着枠部21の係止部27,28(図12〜図14参照)とほぼ同様の左右の係止部を備え、遊技盤6を所定のセット位置に位置決めした状態で固定する。したがって、遊技盤装着枠部21の係止部27,28と同様に、位置決め治具の係止部27,28の長さ及び当接位置あるいは形状等の自由度を増大することができる。
【0150】
なお、左側のパネル飾り部材68においては、上側の受入凹部68aを、該遊技盤6の左側縁部分に沿って区画壁61の左側端部から離れる方向すなわち上方に延長しかつその延長方向(右方)に開放することができる。また、右側のパネル飾り部材69においては、上下の受入凹部69aのうち、一方のみを該遊技盤6の右側縁部分に沿って前記区画壁61の右側端部から離れる方向すなわち上方又は下方に延長しかつその延長方向に開放することができる。
【0151】
また、遊技盤6のベース板60の前面には、補助レール61Dが図示しない釘によって装着されている(図48参照)。図47に示すように、補助レール61Dは、例えば、金属製のレール材で、所定のレール幅を有する帯板材をほぼ半円状に曲げて形成されており、右側のパネル飾り部材69における凹形内側壁61Bの内側面に沿って配置されている。また、補助レール61Dの上端部は、左側のレール61Aの右端部と所定間隔を隔てて連続状をなしている。また、補助レール61Dの下端部は、内側のレール61Cの右端部と連続状をなしている。したがって、本実施の形態の場合、各レール61A,61B,61C,61Dの協働によって、区画壁61が構成されている。なお、右側のパネル飾り部材69における凹形内側壁61Bには、左側のレール61Aの右端部と補助レール61Dの上端部との間に露出する部分において段差状をなす球止め部69dが設けられている。また、前記実施の形態1におけるスピーカ用凹部60d(図18参照)は省略されており、ベース板60の右上隅角部が直角状に角張っている。
【0152】
また、図50に示すように、前記内枠体20の遊技盤装着枠部21の左上隅角部すなわち上枠部241と左側の側枠部244とによる隅角部には、ほぼ中空四角形状の配線挿通孔22aを形成する配線案内枠22が形成されている。内枠体20の遊技盤装着枠21に前記遊技盤6が嵌め込まれることによって、配線案内枠22が遊技盤6のベース板60の切欠凹部60e(図48参照)内に嵌合されている(図49参照)。なお、図50は、扉体80の開放状態(図49参照)で、遊技盤6を省略した状態を斜視図で示したものである。ちなみに、図51及び図52においても遊技盤6が省略されている。
【0153】
図49に示すように、前記配線案内枠22内の配線挿通孔22aには、本体側電気部品(後述する)と扉体側電気部品(後述する)とを電気的に接続する配線Wが挿通されている。配線案内枠22は、扉体80の開閉にともなって配線Wを摺動案内する。配線Wは、扉本体82の扉体用ヒンジ機構側の上端部に設けられた配線孔80cを通して扉本体82内に引き込まれ、扉体側電気部品に接続されている。なお、配線案内枠22は、図54に示すように、遊技盤6のベース板60の肉厚60tとほぼ等しい前後方向の幅をもって形成されている。
【0154】
図54に示すように、前記配線案内枠22の後部(図54において左側)には、ほぼエルボ型管状の配線保護部220が形成されている(図51参照)。これにより、配線案内枠22の後側開口すなわち配線保護部220の開口が下方に向けられている。前記配線挿通孔22a内に通された配線Wの後面側の引き出し部分Waは、配線案内枠22の配線保護部220の開口から下方へ向けて引き出されている。なお、配線保護部220の開口は、図55に示すように、左方へ向けても開口されている。
【0155】
図47に示すように、前記左側のパネル飾り部材68の上端部には、前記遊技盤6の切欠凹部60eに連続する連通凹部68dが形成されている。さらに、図54及び図55に示すように、連通凹部68dには、その連通凹部68dの前半部の開口面積を下方及び右方へ拡大する段差面状の拡大凹部68eが形成されている。連通凹部68dの後半部の内壁面には、前方へ向かって広がりかつ拡大凹部68eに連続する傾斜面68fが設けられている。また、連通凹部68dの前半部の内壁面すなわち拡大凹部68eの内壁面には、前方へ向かって広がりかつ左側のパネル飾り部材68の前面68cに連続する傾斜面68hが設けられている。
【0156】
図52に示すように、機構盤30の後面側でかつ前記球貸機200側(図52において右側)の上端部には、その球貸機200との間で情報の交換を行なうためのインターフェース制御基板55が前後方向に面する状態で配置されている(図53及び図54参照)。また、前記機構盤30には、インターフェース制御基板55の後面側を覆うカバー部材260が設けられている。カバー部材260は、その上縁部が機構盤30に対して回動可能に連結されており、その回動によってインターフェース制御基板55が開閉可能になっている。また、カバー部材260は、例えば、インターフェース制御基板55を透視可能な樹脂成形品で形成されている。なお、図52においては、カバー部材260(図53及び図54参照)が省略されている。
【0157】
図53及び図54に示すように、前記機構盤30の後面側の上部(詳しくは、インターフェース制御基板55の上方近くには、外部端子板500がほぼ水平状態で配置されている。外部端子板500の後端部上には、外部配線用コネクタ502,503が配置されている。各外部配線用コネクタ502,503には、ホールコンピュータにつながる配線のコネクタ(図示省略)が後方から接続可能になっている。
【0158】
図54に示すように、前記外部端子板500の前端部上には、外部配線用コネクタ502,503の前方に位置する機内配線用コネクタ504,505が配置されている。各機内配線用コネクタ504,505には、機内の電気部品につながる配線521,522のコネクタ521a,522a(図53参照)が前方から接続可能になっている。なお、本明細書でいう「機内の電気部品」としては、扉体80の開放状態を検出する扉開放スイッチ、賞球を検出する賞球検出スイッチ等が相当する。
【0159】
前記外部端子板500は、前記機構盤30に対して次に述べるようにして装着されている。図53に示すように、前記機構盤30には、前記外部端子板500をその機構盤30の前方から所定のセット位置に受け入れる端子板装着部510が設けられている。すなわち、端子板装着部510は、外部端子板500の左右両側縁部を前方からスライド可能に受け入れるスライド溝513を有する左右一対の支持壁512を有している。また、端子板装着部510は、外部端子板500を所定のセット位置に受け入れるため、その外部端子板500の後端部に当接可能なストッパ部514を有している。外部端子板500は、左右の支持壁512のスライド溝513に両側縁部をスライドさせるように嵌合し、ストッパ部514に突き当てることにより、所定のセット位置に位置決めされる(図53及び図54参照)。なお、外部端子板500は、内枠体20に対して機構盤30を相対的に開放した状態(図51参照)で端子板装着部510に装着されている。
【0160】
図53及び図54に示すように、前記両支持壁512上には、ほぼ帯板状のカバー部516が一体形成されている。カバー部516は、前記端子板装着部510のセットされた前記外部端子板500の外部配線用コネクタ502,503の上方周りを覆うように形成されている。また、カバー部516は、ホールコンピュータにつながる配線のコネクタを、外部端子板500の外部配線用コネクタ502,503に接続可能とする最小限の隙間をもって形成されている。なお、カバー部516は、本明細書でいう「外部配線用コネクタを覆うカバー部材」に相当する。また、機構盤30に、別体のカバー部材を取り付けることによって、外部配線用コネクタ502,503を覆う構成とすることもできる。
【0161】
図53に示すように、前記内枠体20には、前記機構盤30の端子板装着部510に装着された外部端子板500の前方近くに位置する突起部222が突出されている。突起部222は、内枠体20の上端部上に、ほぼ四角形筒状でかつその中空部が前後方向に貫通している。突起部222は、内枠体20に対する機構盤30の閉鎖によって、端子板装着部510に装着された外部端子板500の前方近くに位置することにより、外部端子板500の取り出しを阻止する。また、内枠体20に対する機構盤30の開放によって、突起部222は端子板装着部510の前方を開放する(図51参照)。また、突起部222の左右方向の中央部上には、配線522等を掛止可能な突出部224が突出されている。
【0162】
図52に示すように、前記機構盤30の上枠部301の後面側には、前記インターフェース制御基板55に隣接する中継基板525が配置されている。中継基板525は、前記実施の形態1における中継基板53,54と同様に、機構盤30の上枠部301に装着されている。
【0163】
図51に示すように、前記機構盤30の左側の側枠部303(−203)の前面側には、前記実施の形態1と同様に、左右一対の側壁部310,311が一体形成されている。左側の側壁部310の前縁部310aが、左側の側枠部303の前面よりも所定量突出しており、左側の側枠部303の前面側に配線用空間部312が形成されている(図55参照)。配線用空間部312は、遊技盤6を装着する内枠体20の後面側に機構盤30を閉鎖したときに、その機構盤30の閉鎖とともに遊技盤6によってその前面側が閉鎖される。また、左側の側枠部303の前面側には、弾性変形いわゆる撓み変形可能なクリップ片314が適数個(図12では上下方向に3個示す。)の形成されている(図55参照)。
【0164】
図51及び図55に示すように、前記配線用空間部312には、パチンコ機1の遊技機本体4の後面側に配置される本体側電気部品の電気的な接続にかかる配線W1が経由させてある。配線W1は、機構盤30のクリップ片314にそのクリップ片314の弾性変形を利用して整然と留められている。
【0165】
図51に示すように、前記配線W1のうちの配線W2は、前記サブ制御基板につながる信号線及び電源供給線である。配線W2は、前記機構盤30の上枠部301に形成された孔380を通じて裏面側に引き出され、前記中継基板525のコネクタ525aに接続されている(図52参照)。
また、配線W1のうちの前記配線W2とともに機構盤30の上枠部301の孔380を通じて裏面側に引き出された配線W3は、前記払出制御基板につながる信号線であり、図52に示すように、インターフェース制御基板55のコネクタ256に接続されている。
【0166】
図51に示すように、前記配線W1のうちの配線W4は、前記扉体80の開閉状態を検出する扉開放スイッチにつながる信号線であり、前記機構盤30の上枠部301に設けられたコネクタ527に接続されている。また、機構盤30の上枠部301の後面側において、前記コネクタ527に接続された配線W5と、前記中継基板525のコネクタ525bに接続された配線W6は、インターフェース制御基板55のコネクタ258に接続されている。配線W6は、前記扉体80の操作ユニット140の残度数表示器141(図4参照)につながる信号線及び電源供給線、及び、扉体80の発光装飾装置のランプにつながる信号線及び電源供給線を備えている。
なお、図示はしないが、前記配線W1、前記払出制御基板につながる配線は、前記サブ制御基板に接続されている。また、一々列挙しないが、上記以外の配線も適宜合理的に配置されているものとする。
【0167】
上記した実施の形態2の遊技機によると、遊技盤6の扉体用ヒンジ機構側の端部に設けられた切欠凹部60e内に内枠体20の配線案内枠22が配置され、本体側電気部品と扉体側電気部品とを電気的に接続する配線Wが配線案内枠22によって摺動案内される(図49及び図50参照)。したがって、扉体80の開閉にともなって、配線Wが遊技盤6の切欠凹部60e内すなわち内枠体20の配線案内枠22内を配線がスムーズに摺動して出入りすることができる。
【0168】
また、配線案内枠22内に通された配線W1が配線保護部220によって覆われることにより、例えば、島設備から落下する球や配線案内枠22周辺の部品等による干渉、衝突等から配線を保護することができる(図51、図54及び図55参照)。
【0169】
また、配線案内枠22内に通された配線Wが左側のパネル飾り部材68の連通凹部68dによっても摺動案内されるため、その配線Wが配線案内枠22内を一層スムーズに出入りすることができる。
【0170】
また、扉体80の開放状態からの閉鎖時に、左側のパネル飾り部材68の連通凹部68dの内壁面に設けられた傾斜面68fによって、配線Wが配線案内枠22内に向けて摺動案内される。詳しくは、例えば、扉体80の開放状態において、配線案内枠22内及び連通凹部68d内を通じて前方へ引き出された配線Wが遊技領域63方へ撓むように曲がった状態になる場合が予想される。このような場合において、扉体80の閉鎖時に、前記曲がった状態の配線Wが、左側のパネル飾り部材68の連通凹部68dの傾斜面68fによって配線案内枠22内に向けて摺動案内され易い。これにより、前記曲がった状態の配線Wを配線案内枠22内にスムーズに誘導することができる。
【0171】
また、扉体80の閉鎖時に、配線案内枠22内に入りきらなかった配線を、左側のパネル飾り部材68の連通凹部68dの拡大凹部68e内に無理なく収納することが可能である。これにより、左側のパネル飾り部材68と扉体80との間での配線の挟み込みを防止あるいは低減することができる。
【0172】
また、インターフェース制御基板55が機構盤30の後面側でかつ球貸機200側の端部における上端部に球貸機200側の上端部に前後方向に面する状態で配置される(図52〜図54参照)。これにより、インターフェース制御基板55がホール作業者等の目につきやすく、そのインターフェース制御基板55に対する球貸機200の電気的接続作業を容易に行うことができる。
また、外部端子板500を機構盤30の後面側の上部にほぼ水平状態で配置することにより、遊技機の裏面側に前後方向に面する状態で配置される数多くの制御基板等に対する外部端子板500の干渉を容易に避けることができる(図52〜図54参照)。
したがって、インターフェース制御基板55と外部端子板500とを合理的に配置することができる。
【0173】
また、インターフェース制御基板55がカバー部材260で覆われることにより、例えば、島設備から落下した球からインターフェース制御基板55を保護することができる(図53及び図54参照)。このことは、機構盤30の後面側でかつ球貸機200側の上端部で、島設備から落下した球が衝突しやすい位置に配置されるインターフェース制御基板55に有益といえる(図52参照)。
【0174】
また、外部配線用コネクタ502,503が、ホールコンピュータにつながる配線のコネクタを後方から接続可能に配置されている。このため、仮に外部配線用コネクタ502,503に不正装置を接続したとしても、その不正装置が機構盤30の後面側に露出した状態となるため、不正装置を使用した不正行為を抑制することができる。なお、本明細書でいう「不正装置」の例としては、少な目の偽装大当たり信号を発信する制御基板等が考えられる。
【0175】
また、機内配線用コネクタ504,505が機内の電気部品につながる配線521,522のコネクタ521a,522aを前方から接続可能にかつ外部配線用コネクタ502,503の前方に配置されている(図53及び図54参照)。このため、機内配線用コネクタ504,505に対する不正装置の接続が困難となるため、不正装置を使用した不正行為を抑制することができる。また、機内配線用コネクタ504,505と外部配線用コネクタ502,503とを前後方向にコンパクトに配置することができる(図54参照)。
【0176】
また、外部配線用コネクタ502,503が外部端子板500上に配置されているので、ホールコンピュータにつながる配線のコネクタ(図示省略)を外部配線用コネクタ502,503に容易に接続することができる。
また、外部配線用コネクタ502,503が機構盤30のカバー部516で覆われることにより、例えば、島設備から落下した球から外部配線用コネクタ502,503を保護することができる(図53及び図54参照)。このことは、機構盤30の後面側の上端部で、島設備から落下した球が衝突しやすい位置に配置される外部配線用コネクタ502,503に有益といえる。
【0177】
また、機構盤30には、外部端子板500をその機構盤30の前方から所定のセット位置に受け入れる端子板装着部510が設けられている(図53及び図54参照)。このため、機構盤30の端子板装着部510に装着された外部端子板500は、機構盤30の前方へ取り出さなければならない。このため、外部端子の取り出しがしにくくなり。外部端子板500に対して不正装置を接続するといった不正行為を抑制することができる。
【0178】
また、内枠体20に対する機構盤30の閉鎖によって外部端子板500の取り出しが阻止されることにより、外部端子板500に対して不正装置を接続するといった不正行為を良好に抑制することができる(図53参照)。
【0179】
また、機構盤30の前面側に設けた配線用空間部312を、いわゆる配線ダクトとして利用することができる(図50、図51及び図55参照)。これにより、パチンコ機1の後面側に配置される本体側電気部品の電気的な接続にかかる配線W1を経由させることができ、その配線を配線用空間部312内に内枠体20により隠蔽した状態で配置することができ配置することができ、ひいてはパチンコ機1の後面側における配線W1の煩雑さを改善することができる。
【0180】
また、前記した実施の形態1,2から、前記特許請求の範囲に記載した技術的事項以外に把握できる技術的事項について以下に付記しておく。
[付記1]
付記1に係る発明は、インターフェース制御基板と外部端子板とを合理的に配置することのできる遊技機を提供することを目的としている。
そして、本発明の付記1にかかる遊技機(前記実施の形態2参照)は、
「裏機構を装備する機構盤と、
球貸機との間で情報の交換を行なうためのインターフェース制御基板と、
ホールコンピュータにつながる配線のコネクタを接続する外部配線用コネクタ及び機内の電気部品につながる配線のコネクタを接続する機内配線用コネクタが設けられた外部端子板と
を備える遊技機であって、
前記インターフェース制御基板を、前記機構盤の後面側でかつ前記球貸機側の端部における上端部に前後方向に面する状態で配置し、
前記外部端子板を、前記機構盤の後面側の上端部にほぼ水平状態で配置したことを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
このように構成すると、インターフェース制御基板が機構盤の後面側でかつ球貸機側の端部における上端部に球貸機側の上端部に前後方向に面する状態で配置される。これにより、インターフェース制御基板がホール作業者等の目につきやすく、そのインターフェース制御基板に対する球貸機の電気的接続作業を容易に行うことができる。ちなみに、従来は、インターフェース制御基板が機構盤の後面側で前後方向に面する状態で配置されるものの、球貸機側の端部に配置されておらず、また、球貸機側でも上端部に配置されていなかった。したがって、従来では、インターフェース制御基板がホール作業者等の目につきにくく、そのインターフェース制御基板に対する球貸機の電気的接続作業がしづらいという問題があったが、付記1にかかる遊技機によればそのような問題が解消される。
また、外部端子板が機構盤の後面側の上端部にほぼ水平状態で配置される。これにより、遊技機の裏面側に前後方向に面する状態で配置される数多くの制御基板等に対する外部端子板の干渉を容易に避けることができる。ちなみに、従来は、外部端子板が機構盤の後面側で前後方向に面する状態で配置されていた。したがって、従来では、遊技機の裏面側に前後方向に面する状態で配置される数多くの制御基板等に対する外部端子板の干渉を避けることがむつかしいという問題があったが、付記1にかかる遊技機によればそのような問題が解消される。
上記したように、付記1にかかる遊技機によれば、インターフェース制御基板と外部端子板とを合理的に配置することができる。
【0181】
[付記2]
本発明の付記2にかかる遊技機(前記実施の形態2参照)は、
「付記1に記載の遊技機であって、
前記インターフェース制御基板を覆うカバー部材が設けられていることを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
このように構成すると、インターフェース制御基板がカバー部材で覆われることにより、例えば、島設備から落下した球からインターフェース制御基板を保護することができる。このことは、機構盤の後面側でかつ球貸機側の上端部で、島設備から落下した球が衝突しやすい位置に配置されるインターフェース制御基板に有益といえる。
【0182】
[付記3]
本発明の付記3にかかる遊技機(前記実施の形態2参照)は、
「付記1又は2に記載の遊技機であって、
前記外部配線用コネクタは、前記ホールコンピュータにつながる配線のコネクタを後方から接続可能に配置されていることを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
このように構成すると、外部配線用コネクタが、ホールコンピュータにつながる配線のコネクタを後方から接続可能に配置されている。このため、仮に外部配線用コネクタに前記した不正装置を接続したとしても、その不正装置が機構盤の後面側に露出した状態となるため、不正装置を使用した不正行為を抑制することができる。
【0183】
[付記4]
本発明の付記4にかかる遊技機(前記実施の形態2参照)は、
「付記3に記載の遊技機であって、
前記機内配線用コネクタは、前記機内の電気部品につながる配線のコネクタを前方から接続可能にかつ前記外部配線用コネクタの前方に配置されていることを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
このように構成すると、機内配線用コネクタが機内の電気部品につながる配線のコネクタを前方から接続可能にかつ外部配線用コネクタの前方に配置されている。このため、機内配線用コネクタに対する不正装置の接続が困難となるため、不正装置を使用した不正行為を抑制することができる。また、機内配線用コネクタと外部配線用コネクタとを前後方向にコンパクトに配置することができる。
【0184】
[付記5]
本発明の付記5にかかる遊技機(前記実施の形態2参照)は、
「付記3又は4に記載の遊技機であって、
前記外部配線用コネクタが前記外部端子板上に配置され、
前記外部配線用コネクタを覆うカバー部材が設けられていることを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
このように構成すると、外部配線用コネクタが外部端子板上に配置されているので、ホールコンピュータにつながる配線のコネクタを外部配線用コネクタに容易に接続することができる。
また、外部配線用コネクタがカバー部材で覆われることにより、例えば、島設備から落下した球から外部配線用コネクタを保護することができる。このことは、機構盤の後面側の上端部で、島設備から落下した球が衝突しやすい位置に配置される外部配線用コネクタに有益といえる。
【0185】
[付記6]
本発明の付記6にかかる遊技機(前記実施の形態2参照)は、
「付記3〜5のいずれか1つに記載の遊技機であって、
前記機構盤には、前記外部端子板をその機構盤の前方から所定のセット位置に受け入れる端子板装着部が設けられていることを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
このように構成すると、機構盤の端子板装着部に装着された外部端子板は、機構盤の前方へ取り出さなければならない。このため、外部端子の取り出しがしにくくなり。外部端子板に対して不正装置を接続するといった不正行為を抑制することができる。
【0186】
[付記7]
本発明の付記7にかかる遊技機(前記実施の形態2参照)は、
「付記6に記載の遊技機であって、
前記機構盤の前面側に、ヒンジ機構を介して相対的に開閉可能に配置された遊技盤装着枠を備え、
前記遊技盤装着枠に対する前記機構盤の閉鎖によって前記外部端子板の取り出しを阻止する構成としたことを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
このように構成すると、遊技盤装着枠に対する機構盤の閉鎖によって外部端子板の取り出しが阻止されることにより、外部端子板に対して不正装置を接続するといった不正行為を良好に抑制することができる。
【0187】
[付記8]
付記8に係る発明は、機構盤の後面側における配線の煩雑さを改善することのできる遊技機を提供することを目的としている。
そして、本発明の付記8にかかる遊技機(前記実施の形態1,2参照)は、
「遊技盤を装着する遊技盤装着枠と、その遊技盤装着枠の後面側に開閉可能に配置される機構盤とを備える遊技機であって、
前記機構盤の前面側には、遊技機の後面側に配置される本体側電気部品の電気的な接続にかかる配線を経由させるための配線用空間部を設けることを特徴とする遊技機。」
を要旨とするものである。
このように構成すると、機構盤の前面側に設けた配線用空間部を、いわゆる配線ダクトとして利用することができる。これにより、遊技機の後面側に配置される本体側電気部品の電気的な接続にかかる配線を経由させることができ、その配線を配線用空間部内に内枠体20により隠蔽した状態で配置することができる。ちなみに、従来では、遊技機の後面側に配置される本体側電気部品の電気的な接続にかかる配線が、その後面側にほとんど露出した状態で煩雑に配置されていたが、付記8にかかる遊技機によれば、配線を配線用空間部内に内枠体20により隠蔽した状態で配置することができ、ひいては遊技機の後面側における配線の煩雑さを改善することができる。
【0188】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、パチンコ機1以外の遊技機に適用することも可能である。また、遊技盤6の切欠凹部60eの形状は、ほぼ四角形の切欠き状に限らず、三角形、1/4の円弧状、台形等にように、適宜の形状に変更することができる。
【0189】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、扉体の開閉にともなって、遊技盤装着枠の配線案内部内を配線がスムーズに摺動して出入りすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるパチンコ機を扉体の開放状態で示す斜視図である。
【図2】遊技機本体を上皿部材の開放状態で示す斜視図である。
【図3】遊技機本体を内枠体の開放状態で示す斜視図である。
【図4】パチンコ機を示す正面図である。
【図5】パチンコ機を示す右側面図である。
【図6】遊技機本体を示す後面図である。
【図7】図4のVII−VII線矢視断面図である。
【図8】図4のVIII−VIII線矢視断面図である。
【図9】図4のIX−IX線矢視断面図である。
【図10】図4のX−X線矢視断面図である。
【図11】図4のXI−XI線矢視断面図である。
【図12】内枠体を示す斜視図である。
【図13】内枠体を示す正面図である。
【図14】内枠体を示す後面図である。
【図15】図13のXV−XV線矢視断面図である。
【図16】図13のXVI−XVI線矢視断面図である。
【図17】機構盤を示す斜視図である。
【図18】遊技盤を示す正面図である。
【図19】遊技盤を示す右側面図である。
【図20】扉体を示す斜視図である。
【図21】扉体を示す正面図である。
【図22】図21のXXII−XXII線矢視断面図である。
【図23】図21のXXIII−XXIII線矢視断面図である。
【図24】図21のXXIV−XXIV線矢視断面図である。
【図25】トップレンズを示す斜視図である。
【図26】図25のXXVI−XXVI線矢視断面図である。
【図27】操作ハンドルを示す斜視図である。
【図28】操作ハンドルを示す正面図である。
【図29】操作ハンドルを示す平面図である。
【図30】図28のXXX−XXX線矢視断面図である。
【図31】図4のXXXI−XXXI線矢視断面図である。
【図32】遊技盤の配列状態を示す正面図である。
【図33】機構盤を示す正面図である。
【図34】機構盤を後方から見た斜視図である。
【図35】機構盤を示す後面図である。
【図36】パネル飾り部材が省略された遊技盤を示す正面図である。
【図37】操作ハンドルと球発射装置との関係を示す右側面図である。
【図38】操作ハンドルと球発射装置との関係を示す分解斜視図である。
【図39】操作ハンドルを左上方から見下ろした状態で示す斜視図である。
【図40】後側のハンドル部材を示す正面図である。
【図41】発射レバーを示す正面図である。
【図42】発射レバーを示す後面図である。
【図43】前側のハンドル部材を示す後面図である。
【図44】発射レバーが原点位置にある状態を示す操作ハンドルの正面図である。
【図45】発射レバーが回転操作された状態を示す操作ハンドルの正面図である。
【図46】発射停止ボタンが操作された状態を示す操作ハンドルの正面図である。
【図47】本発明の実施の形態2にかかるパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。
【図48】パネル飾り部材が省略された遊技盤を示す正面図である。
【図49】扉体の開放状態で要部を示す斜視図である。
【図50】遊技盤を省略した状態で要部を示す斜視図である。
【図51】遊技盤装着枠と機構盤の開放状態で要部を示す斜視図である。
【図52】遊技機本体を示す後面図である。
【図53】インターフェース制御基板の周辺部を示す斜視図である。
【図54】インターフェース制御基板の周辺部を示す側断面図である。
【図55】配線用枠部及び配線用空間部を示す平断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機)
4 遊技機本体
6 遊技盤
10 外枠体
18 内枠体用ヒンジ機構
20 内枠体(遊技盤装着枠)
21 遊技盤装着枠部
22 配線案内枠(配線案内部)
30 機構盤
60 ベース板
60e 切欠凹部
63 遊技領域
68 左側のパネル飾り部材
69 右側のパネル飾り部材
80 扉体
84 透視板
W1〜W6 配線

Claims (5)

  1. 矩形枠状の外枠体と、
    開口窓を有する額縁形状で前記外枠体の前面に内枠体用ヒンジ機構で開閉可能に支持される内枠体と、
    該内枠体の前記開口窓の裏側周縁部に沿って形成された遊技盤装着枠部と、
    該遊技盤装着枠部に着脱可能に嵌め込んで支持される遊技盤と、
    扉体側電気部品及び透視板を装備しかつ前記内枠体に扉体用ヒンジ機構を介して開閉可能に取り付けられて閉じた状態で前記遊技盤の遊技盤面を前記透視板を透して視認可能とする扉体と、
    前記内枠体の後面側に設けられて本体側電気部品及び裏機構を装備する機構盤と、を有する遊技機であって、
    前記遊技盤には、前記扉体用ヒンジ機構側の端部に切欠き状の切欠凹部が設けられ、
    前記遊技盤装着枠には、前記遊技盤の前記切欠凹部内にはみ出すようにして配置されかつ前記本体側電気部品と前記扉体側電気部品とを電気的に接続する配線を摺動案内する配線案内が設けられ、
    前記扉体の閉鎖時に、該扉体の後面と前記遊技盤の前面との間の空間と、前記配線案内枠内の空間とに前記配線を撓ませ得るようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記配線案内には、その後方開口部を覆って下向きに開口する配線保護部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技盤の遊技盤面の遊技領域外には、前後方向に所定の厚さを有するパネル飾り部材が装着され、
    前記パネル飾り部材には、前記配線案内に連続する連通部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記パネル飾り部材の連通部の内壁面には、前方へ向かって広がる傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記パネル飾り部材の連通部の内壁面には、その連通部の前半部の開口面積を拡大する段差状の拡大凹部が設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の遊技機。
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