JP4328151B2 - 光学機器用シャッタ及びこれを含む光学機器 - Google Patents

光学機器用シャッタ及びこれを含む光学機器 Download PDF

Info

Publication number
JP4328151B2
JP4328151B2 JP2003308149A JP2003308149A JP4328151B2 JP 4328151 B2 JP4328151 B2 JP 4328151B2 JP 2003308149 A JP2003308149 A JP 2003308149A JP 2003308149 A JP2003308149 A JP 2003308149A JP 4328151 B2 JP4328151 B2 JP 4328151B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
sector
state
small aperture
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003308149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005062780A5 (ja
JP2005062780A (ja
Inventor
尚志 川本
和哉 塩田
ヌムノン ピチェット
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Precision Inc
Original Assignee
Seiko Precision Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Precision Inc filed Critical Seiko Precision Inc
Priority to JP2003308149A priority Critical patent/JP4328151B2/ja
Priority to TW093120260A priority patent/TWI235886B/zh
Priority to PCT/JP2004/010616 priority patent/WO2005012998A1/ja
Publication of JP2005062780A publication Critical patent/JP2005062780A/ja
Priority to US11/343,607 priority patent/US7441966B2/en
Publication of JP2005062780A5 publication Critical patent/JP2005062780A5/ja
Priority to US12/165,696 priority patent/US7658558B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4328151B2 publication Critical patent/JP4328151B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B9/00Exposure-making shutters; Diaphragms
    • G03B9/08Shutters
    • G03B9/10Blade or disc rotating or pivoting about axis normal to its plane
    • G03B9/24Adjusting size of aperture formed by members when fully open so as to constitute a virtual diaphragm that is adjustable

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)

Description

本発明は光学機器用のシャッタに関する。より詳細には、デジタルカメラやビデオカメラ等の光学機器に好適に使用できるシャッタに関する。
カメラのシャッタに関しては、例えば特許文献1に記載がある。この特許文献1は、上絞り羽根及び下絞り羽根という2枚のセクタをステップモータで開閉駆動する技術について開示している。図14は、特許文献1で示される従来におけるセクタ動作について示した図である。第1のセクタ101は固定軸102について回動自在であり、第2のセクタ107は固定軸108について回動自在である。これらのセクタ101、107は、シャッタ基板に形成したシャッタ開口100を開及び閉とする位置に移動可能に配置されている。
具体的には、第1のセクタ101には開口103が設けられ、同様に第2のセクタ107には開口109が設けられている。これらの開口103、109には図示しないステップモータによって揺動される作動ピン105が貫通し、係合している。よって、図14で示すように、作動ピン105を所定方向に移動させることで、2枚のセクタ101、107の位置を制御して小絞り、全閉、全開の状態を形成できる。
特開2000−39646号 公報
上記特許文献1で開示するシャッタでは、第1のセクタ101及び第2のセクタ107の開口103、109は共に単純な形状であり、作動ピン105の位置が上方へ移動するのに伴って、上記第1のセクタ101及び第2のセクタ107によって小絞り、全閉、全開の状態が形成される。また、全開の状態から作動ピン105を下方に移動するとこれとは逆の状態が形成される。ここで、全閉の状態は、小絞り状態と全状態との間で存在している。
ところで、各セクタ101、107がある位置から他の位置に移動されたときには慣性力(イナーシャ)が作用する。ステップモータで駆動される作動ピン105により、小絞り位置から全閉位置にセクタ101、107を移動させたとき、或いは全開位置から全閉位置にセクタ101、107を移動させたときに、セクタに作用する慣性力とステップモータ側のブレーキとに基づいてハンチングが発生する場合がある。すなわち、移動状態から全閉位置に止められるセクタ101、107には慣性力が作用しているので全閉位置(停止位置)から先にオーバーランするような力が作用している。一方、電気的に制御されているステップモータには、所定位置でロータの回転を止めるように電気的或いは磁気的な制動力(ブレーキ力)が作用する。よって、全閉位置では、上記慣性力とブレーキ力との衝突によって、セクタ101、107が移動方向において振動する(ハンチング)状態が誘発されてしまう。このようにセクタ101、107が振動するとセクタが予定された全閉用の位置からずれて開口100に光が入る状態(以下、再露光状態)となる。このように、本来の全閉位置で光を確実に遮蔽できないシャッタを採用するカメラ等の光学機器では適正な撮影を行なうことができない。
なお、上記特許文献1では2個のセクタにより小絞り、全閉、全開の状態を形成している。しかし、小絞り用として3個目のセクタを使用し、3枚構成で同様に小絞り、全閉、全開の状態を形成するシャッタも存在している。このようにセクタ3枚を用いるシャッタに関しても、セクタ移動時には前述したハンチング発生の問題がある。
また、上記の全閉位置でのハンチングを電気的な制御で抑制することが考えられる。例えば、ステップモータを駆動してセクタを移動する際に、セクタ停止の直前に電気的なブレーキパルスを送ってステップモータの駆動を逆向きに制御するという手法が知られている。しかしながら、従来と比較して最近のシャッタスピードは高速であり、ブレーキタイミングの幅が極めて狭くなっている。また、シャッタは生産されたときに個体間に少なからずばらつきがある。しかも大量生産したシャッタの個々についてブレーキタイミングの調整を行なうことは現実的ではない。よって、電気的な制御により全閉位置で発生するハンチングを抑制することは困難であり、上記再露光の問題を簡単に解決できないという実情がある。
そこで、本発明の目的は、上記した従来の複数の課題を解決し、簡易な構造でセクタを停止したときのハンチングを防止できる構成を備えた光学機器用シャッタを提供することである。
上記目的は、係合用のカム穴を備えると共に回動自在に配置され、シャッタ開口を開閉する複数のセクタと、前記カム穴に係合して前記セクタを移動させる作動部材とを含む光学機器用シャッタであって、少なくとも1つのセクタの前記カム穴は、前記作動部材により前記シャッタ開口を閉じる位置に当該セクタが移動したときに、当該セクタの移動方向を変更するように形成されていることにより達成できる。
本発明によると、所定セクタがシャッタ開口を閉じる位置に来たときに、その移動方向が変更されるので移動状態にあるセクタを停止したときに発生するハンチングを確実に防止できる構造を実現できる。よって、複数のセクタがシャッタ開口に位置したときに移動方向が変換されるように組合せれば、前述した再露光の問題を簡単な構成で防止できる光学機器用のシャッタを提供できる。
前記セクタはシャッタ羽根と小絞り羽根とを含み、該シャッタ羽根は前記シャッタ開口を閉じる位置に移動されたときに、該シャッタ羽根の移動方向が変更されるようにカム穴形状が形成されていればよい。このようにすれば全開から全閉の状態、また小絞りから全閉の状態へハンチングを発生させることなく円滑に移行できる。そして、前記シャッタ羽根のそれぞれが、全開状態及び小絞り状態で、前記シャッタ開口の位置に対し同じ側に位置するように前記カム穴形状が設定されていれば、より効率的に各セクタを移動することができる。
また、前記作動部材の一方向への移動の間に、前記シャッタ羽根はシャッタ開口を閉じる位置に到達し、該位置から移動方向を変更して前記シャッタ開口から退避するようにカム穴形状を形成することが望ましい。このようにすれば、移動部材が一方向へ移動する間に、シャッタ羽根により全閉状態や他の状態を形成でき、全閉時にはハンチングを抑制できる。そして、同様に作動部材を逆方向へ移動させた場合には、シャッタ羽根によって逆順で同様の状態を形成できる。
また、前記作動部材の一方向への移動の間に、前記セクタが移動して全開状態、全閉状態、小絞り状態をこの順で成し、該セクタにはシャッタ羽根と小絞り羽根とを含み、前記シャッタ羽根のそれぞれが全開状態及び小絞り状態では、前記シャッタ開口の位置に対し同じ側に位置し、前記小絞り羽根は、全開状態、全閉状態、小絞り状態となるに従って前記シャッタ開口へ向かって1方向へ移動し、前記シャッタ羽根は、全閉状態を折返し点として往復移動するようにしてもよい。この場合には、小絞り羽根は全開、全閉、小絞りとなるに従って、シャッタ開口に近づき、シャッタ羽根は全閉のときだけシャッタ開口に位置するように往復動する。よって、全閉時でのハンチングを抑制しつつ、効率的に各セクタを移動して全開、全閉、小絞り状態を形成できる光学機器用シャッタとすることができる。
なお、前記全開状態から前記全閉状態へ移行するときに、前記シャッタ羽根に先行して、前記小絞り羽根が前記シャッタ開口の一部を塞ぐように配置してもよい。このようにすれば、絞り羽根がシャッタ開口を閉じるときに寄与するので高速にシャッタを閉じることができる。また、少なくとも1つの前記シャッタ羽根は、前記小絞り状態で、前記シャッタ開口の一部を塞ぐように配置してもよい。このようにすれば、小絞り状態からシャッタ羽根により高速にシャッタ開口を閉じることができる。なお、前記作動部材は、ステップモータにより駆動されるものであり、回転位置に応じて、全開状態、全閉状態、小絞り状態の順序で前記複数のセクタを移動するように構成することが好ましい。
また、前記セクタは2枚のシャッタ羽根を含み、該2枚のシャッタ羽根は前記シャッタ開口を閉じる位置に移動されたときに、該シャッタ羽根のそれぞれの移動方向が変更されるようにカム穴形状が形成されていてもよい。この場合には、2枚のセクタにより全開及び全閉の状態が形成され、全閉時には各セクタのハンチングが防止される。そして、前記2枚のシャッタ羽根は、全開状態のときに、前記シャッタ開口を間に挟んで位置していることが望ましい。このようにすると、ハンチングを防止しつつシャッタ開口を高速に閉じることができる。
また、前記セクタは1枚のシャッタ羽根と1枚の小絞り羽根とを含み、前記シャッタ羽根は前記シャッタ開口を閉じる位置に移動されたときに、該シャッタ羽根の移動方向が変更されるようにカム穴形状が形成されたものでもよい。この場合には、シャッタ羽根によって全閉状態が形成されるときにハンチングを抑制しつつ、2枚のセクタで全閉、全閉および小絞り状態を形成できる。
さらに、前記作動部材の移動に伴って、前記シャッタ羽根及び小絞り羽根が移動して全開状態、全閉状態、小絞り状態をこの順で成し、前記シャッタ羽根及び小絞り羽根は全開状態では前記シャッタ開口を挟んで位置し、前記小絞り羽根は、全開状態、全閉状態、小絞り状態となるに従って前記シャッタ開口へ向かって1方向へ移動し、前記シャッタ羽根は、全閉状態を折返し点として往復移動するように構成してもよい。この場合には、セクタ2枚構成で全閉時でのハンチングを抑制しつつ、効率的に各セクタを移動して小絞り状態も形成できる光学機器用シャッタとすることができる。
上述した構成のシャッタであれば再露光状態が生じることがないので、このシャッタを含むデジタルカメラ等の光学機器であれば、鮮明な撮影画像を得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、セクタ移動の際に発生するハンチングを抑制した光学機器用シャッタを提供できる。
以下図面を参照して本発明の最良の形態について説明する。本発明の具体的な実施形態を示す前に、本発明の理解を容易にするため図1を参照して本発明で採用する基本概念について説明する。図1は、1枚のセクタをカム機構を用いて駆動する場合について示した図であり、図1(A)は従来について、図1(B)は本発明について示している。
図1(A)で、セクタ150は固定軸151の回りを回動自在である。セクタ150には係合用のカム穴152が形成され、このカム穴152に作動部材としての作動ピン155が係合している。作動ピン155は図示しないステップモータにより155の位置から155−3の位置までの範囲で移動される。この図1(A)で示す構成の場合、セクタ150を中間位置に移動させるときには、ステップモータを駆動して作動ピン155を155−2の位置まで移動させて止めるという操作が行われる。
ところが、先に指摘したように、移動状態のセクタ150にはイナーシャが作用している。よって、セクタ150が中間位置(155−2)に来たときに作動ピン155が停止動作を行っても矢印Xで示すように、この位置をオーバーランしようとする力が作用する。これに対して、ステップモータ側からブレーキ力が掛かるのでハンチングが発生する。この図1(A)で示されるカム構造の場合、中間位置は通過点であり、セクタ150にステップモータからの制動力が加わらなければ右端までフリーで移動できる。このように、移動するセクタ150を停止させるときに、セクタ自身が移動方向で前後に移動できる構成となっていることがハンチングを発生させる主な原因となる。先に指摘した特許文献1のセクタ(図14参照)は、ここで指摘した構成であるのでハンチングを発生させることになる。
上記図1(A)に対して、図1(B)は本発明に係る構成を示している。図1(B)に含まれる部材構成は図1(A)と同様である。すなわち、セクタ160は固定軸161の回りを回動自在である。セクタ160には係合用のカム穴162が形成され、このカム穴162に作動ピン165が係合している。作動ピン165は図示しないステップモータにより165の位置から165−3の位置までの範囲で移動される。
しかし、この図1(B)で示す構成の場合、セクタ160が点線で示す中間位置まで至ると、元のY方向(異なる方向)に移動方向が変更されるようにカム穴162の形状が形成されている。よって、上記で指摘したハンチングが発生することはない。特に、図1(B)の場合、セクタ160自身が逆向きに戻ろうとする動作をするので、ステップモータの制動力のみで中間位置に停止させようとしていた図1(A)の場合と比較して精度よく所望位置(全閉位置)にセクタ160を停止させることができる。
本発明は図1(B)に示したセクタの構成を利用して、カメラ用シャッタの駆動をする。図1(B)は理解の容易のためセクタ1枚を動かす場合を示したが、複数のセクタを同時に動かすように組合せることでシャッタ開口の全開、全閉及び絞りの状態を適宜形成できる。なお、図1(B)で例示しているセクタ160は、本発明の概念を理解し易いように示したものであるから、必ずしも光学機器用シャッタに用いるセクタとして最適な形状を示したものではない。
また、このセクタ160に形成したカム穴162は、直線状に形成されているが、形状をこれに限定するものではない。カム穴の形状(すなわちカム形状)は、セクタの形状及びセクタを回動する固定軸の位置、並びに作動ピンの回転半径、移動範囲等を参照し、上記のようにセクタが途中位置(例えば全閉位置)から移動方向を変えるように、例えば直線状、曲線状等に適宜で設計すればよい。
以下、図面に基づいて実施例1のシャッタについて説明する。図2から図6は、実施例1のシャッタについて示している。図2は実施例1に係るシャッタ1が全開状態にあるときの様子を示した図である。図3は、図2のシャッタ1に含まれる構成の一部を取り出して示した図である。図4は、図のシャッタが備えるシャッタ基板とモータとの配置関係を平面視により示した図である。さらに、図5はシャッタ1が全閉状態にあるときの様子を示した図である。図6はシャッタ1が小絞り状態にあるときの様子を示した図である。
先ず、図2において、本シャッタ1はセクタ3枚構成のシャッタである。シャッタ1は、シャッタ基板3と、3枚のセクタ10、20、30を備えている。セクタ10は第1シャッタ羽根であり、セクタ20は第2シャッタ羽根である。セクタ30は小絞り穴を備えた絞り羽根である。ここでは、各セクタを確認し易いように、第1セクタ10に関する部分を実線、第2セクタ20に関する部分を長い破線、第3セクタ30に関する部分を点線で示している。なお、シャッタ基板3の中央には、シャッタ開口4が形成されている。
第1セクタ10は、固定軸11回りに回動自在に構成され、カム穴12を備えている。第2セクタ20は、固定軸21回りに回動自在に構成され、カム穴22を備えている。第3セクタ30は、固定軸31回りに回動自在に構成され、カム穴32を備えると共に小絞り開口33を有している。上記3個のカム穴12、22、32には、ここでは図示しないステップモータによって、所定範囲で駆動される作動ピン(作動部材)5が係合している。すなわち、1つの作動ピン5が3個のカム穴12、22、32を貫通し、この作動ピン5の移動により全てのセクタ10、20、30が所定位置に移動されるように構成されている。
図3は、図2に示した各部構成が確認し易いように取り出して示した図である。(A)は第1セクタ10、(B)は第2セクタ20、(C)は第3セクタ30を示している。また、(D)は作動ピン5の移動範囲を拡大して示している。5−1の位置が図2に示す全開の位置である。5−2の位置が、この後に図5で示す全閉位置である。5−3の位置が、この後に図6で示す小絞り位置である。本シャッタ1では、作動ピン5が一方向へ移動する間に各セクタ10、20,30により全開、全閉、小絞りの状態が形成される。特に、第1セクタ10及び第2セクタ20は作動ピン5が一方向へ移動する間に、シャッタ開口4に位置して全閉状態となったときに移動方向が変更される。この点については、後述する動作の説明で明らかとなる。なお、図3(D)は、作動ピン5を駆動するステップモータ7及びこのステップモータ7から延びたアーム部8を示している。作動ピン5はアーム部8の他端に固定されている。よって、ステップモータ7が所定範囲で回転すると、アーム部8先端の作動ピン5が図示のように所定範囲を揺動する。
図4は、図に示したシャッタ1が備えるシャッタ基板3とステップモータ7との配置関係を平面視で模式的に示した図である。ステップモータ7は、ロータ702、この外周にU字状のステータ703を備えている。図3は、このステータ703の端部側を示している。このステータ703には2個のコイル704、705が巻回されている。これらのコイル704、705は制御回路706により駆動制御されている。
シャッタ基板3は、上記のようにシャッタ開口4を備えているがこの図4では示されていない。シャッタ基板3の前面側には3枚のセクタ10、20、30が基板面に沿うように配置されている。これらのセクタは、シャッタ基板3側から第1セクタ10、第2セクタ20、第3セクタ30である。シャッタ基板3の背面側には上記ステップモータ7が配置されている。
この図4では穴の位置は確認できないが、第1セクタ10は基板3に設けた固定軸11に係合する穴、及びステップモータ7のロータ707に接続された作動ピン5に係合する穴を備えている。また、第2セクタ20は基板3に設けた固定軸21に嵌合する穴、及び上記作動ピン5に係合する穴を備えている。同様に、第3セクタ30も基板3に設けた固定軸31に嵌合する穴、及び上記作動ピン5に係合する穴を備えている。これらセクタ10,20、30は、前述したように作動ピン5の回動動作に伴って、それぞれが独自の軌跡を描いて揺動する。これらのセクタ10、20、30の動作は、この後に示す図5から図8により明らかとなる。
基板3の背面側に配置しているステップモータ7のロータ707には、半径方向に延出したアーム部8が接続されている。このアーム部8の端部からはシャッタ基板3側に設けた扇形状の開口708を通り反対側まで延在した作動ピン5が接続されている。前面側に出たこの作動ピン5に、セクタ10、20、30のそれぞれに設けた穴が係合している。よって、ステップモータ7のロータ707が回動したときには、作動ピン5がこれに伴って回動し、さらにセクタ10,20,30が所定の軌跡で揺動する。
本シャッタ1では、第1セクタ10と第2セクタ20とが、図1で説明したセクタと同様の動作をするように設計されている。すなわち、第1セクタ10と第2セクタ20は作動ピン5の移動で、全閉位置に至ると移動方向が変更されるように第1セクタ10のカム穴12の形状、第2セクタ20のカム穴22の形状が形成されている。図2(全開)、図5(全閉)及び図6(小絞り)を参照して説明する。
図2の全開では作動ピン5が移動範囲の左端にあり、このときには各セクタ10、20、30はカム穴12、22、32の形状に基づいて、シャッタ開口4を開く位置に移動される。次に、図5で示すように、作動ピン5が全閉に対応した位置に移動すると、各セクタ10、20、30もシャッタ開口4を閉じる位置に移動する。このとき本シャッタ1では、作動ピン5と、第1セクタ10のカム穴12及び第2セクタ20のカム穴22との位置関係が特徴的に変化する。すなわち、セクタ10、20は、図2(全開)から図5(全閉)に変化するときには作動ピン5の移動によりシャッタ開口4に近付くように誘導される。ところが、一度、図5(全閉)に位置に来ると、作動ピン5に対するカム穴12及びカム穴22の位置関係が変化し、第1セクタ10及び第2セクタ20がこれよりさらに移動する方向は逆向きとなりシャッタ開口4から遠のく(退避する)ようになるのである。よって、セクタ10、20は図5(全閉)の位置で従来のようにハンチングすることなく安定的に停止される。
そして、本シャッタ1では、図5の全閉状態位置にある作動ピン5を更に右に移動させると、逆戻りする第1セクタ10及び第2セクタ20によりシャッタ開口4が解放される。このとき第3セクタ30は、シャッタ開口4に位置するように構成することで小絞り状態を形成する。また、上記のように第1セクタ10及び第2セクタ20は全閉状態を折返し点として往復移動するのであるが、第3セクタ30は全開状態、全閉状態、小絞り状態となるに従って前記シャッタ開口4へ向かって1方向へ移動して最終的に小絞り状態を形成する。よって、本シャッタ1では、一方向へ移動する作動ピン5を利用し、ハンチングを抑制しつつ効率的にセクタを動かして全開、全閉、小絞りの状態を形成できる。
以上のように実施例1のシャッタ1は、1つの作動ピン5が一方向に移動する途中に全閉位置が存在するが、この全閉位置に至ると第1セクタ10及び第2セクタ20の移動方向が変わるので全閉状態となったとき、すなわち、第1セクタ10及び第2セクタ20をシャッタ開口4を閉じるように移動させたときに従来のようにハンチングが発生することがない。よって、この全閉位置での再露光という問題を発生させない。したがって、本シャッタを一部として含んだデジタルスチルカメラ等の光学機器によれば鮮明な画像を撮影できる。また、本シャッタ1では、従来のようにハンチングが発生しないので、制動力を発生させるステップモータに過度の負荷を与えない構造も合わせて実現していることになる
さらに、図7は全開状態から全閉へ移行途中の上記シャッタ1の様子を示し、また図8は小絞り状態から全閉へ移行途中の上記シャッタ1の様子を示した図である。本シャッタ1では全開状態から全閉へ移行するとき、図7に示すように、小絞り羽根30(セクタ30)がシャッタ開口4を閉じる方向へ先行移動するように設定されている。すなわち、本シャッタ1ではセクタ30が本来のシャッタ羽根10,20よりも先にシャッタ開口4の一部を塞ぐ動作を先に実行する。このような動作は、セクタ30の外形と、カム穴32の形状によって実現できる。本シャッタ1では、この図7の状態から図5に示した全閉状態となる。このように、本シャッタ1は小絞り羽根30と本来のシャッタ羽根10,20とが協働して、全閉状態を形成する。よって、シャッタ開口4をより高速に閉じることができる。
また、図8は、図6で示した小絞り状態から図5で示した全閉状態への途中状態を示している。セクタ10、20に着目すると、図6の小絞り状態では、これらは小絞り開口33に干渉しなように退避しているものの、シャッタ開口4の一部を塞ぐ様に位置している。よって、本シャッタ1では、小絞り状態から全閉へ素早く移行できる。すなわち、本シャッタ1は、小絞りからもシャッタ開口4をより高速に閉じる構造を備えている。
図9及び図10に基づいて、本発明に係る実施例2を説明する。前述した実施例1では3枚のセクタを含み、1枚が小絞り羽根であった。本実施例はセクタをシャッタ羽根2枚で構成したシャッタ2について示している。第1セクタ50は、固定軸51回りに回動自在に構成され、カム穴52を備えている。第2セクタ60は、固定軸61回りに回動自在に構成され、カム穴62を備えている。上記2個のカム穴52、62には、所定範囲で駆動される作動ピン5が係合している。すなわち、本実施例でも1つの作動ピン5が2個のカム穴52、62を貫通し、1つの作動ピン5の移動により2個のセクタ50、60が所定位置に移動される。
本シャッタ2では、第1セクタ50と第2セクタ60とが、図1で説明したセクタ動作をするように設計されている。すなわち、第1セクタ50と第2セクタ60は作動ピン5の移動で、全閉位置に至ると移動方向が変更されるように第1セクタ50のカム穴52の形状、第2セクタ60のカム穴62の形状が形成されている。よって、実施例1の場合と同様に、これらのセクタ50、60は、図9(全開)から図10(全閉)に変化するときには作動ピン5の移動によりシャッタ開口4に近付くように誘導される。ところが、一度、図10(全閉)になると、作動ピン5に対するカム穴52及びカム穴62との位置関係が変化して、これよりさらに第1セクタ50及び第2セクタ60が移動する方向は、逆向きとなりシャッタ開口4から遠のくようになる。よって、本実施例によっても全閉状態でセクタをハンチングさせることなく安定に停止できる。なお、図9に示すように第1セクタ50及び第2セクタ60は、全開状態のときに、前記シャッタ開口4を間に挟んで位置している。このように設計しておくと、全閉とするときに各セクタが両側からシャッタ開口4に近づくのでこれを素早く閉じることができる。
さらに、図11から図13に基づいて、本発明に係る実施例3を説明する。本実施例は、上記実施例2と同様にセクタ2枚構成のシャッタである。本シャッタ70は、シャッタ羽根と小絞り羽根を一枚ずつ備えている。図11は実施例3のシャッタ70が全開状態にあるときの様子を示した図である。図12は、図11のシャッタ70に含まれる構成の一部を取り出して示した図である。図13はシャッタ70で、全開状態、全閉状態、小絞り状態の順に移行させたときのセクタの変化を確認できるように示した図である。
シャッタ70は、シャッタ開口74を備えたシャッタ基板73と、第1のセクタ80及び第2のセクタ90を含んできる。第1セクタ80は小絞り穴を備えた小絞り羽根で、全閉時にはシャッタ羽根としても機能する。第2のシャッタ羽根90は通常の板状のシャッタ羽根であり、単独で上記シャッタ開口74を遮蔽できる程度の面積を有している。ここでは、各セクタ80,90を確認し易いように、第1セクタ80に関する部分を破線、第2セクタ90に関する部分を実線で示している。
第1セクタ80は、固定軸81回りに回動自在に構成され、カム穴82を備えると共に、小絞り穴83を有している。第2セクタ90は、固定軸91回りに回動自在に構成され、カム穴92を備えている。上記2個のカム穴82、92には、前述した実施例と同様に図示しないステップモータによって、所定範囲で駆動される作動ピン(作動部材)5が係合している。すなわち、1つの作動ピン5が2個のカム穴82、92を貫通し、この作動ピン5の移動により2枚のセクタ80、90が所定位置に移動されるように構成されている。
図12は、図11に示した各部構成を確認し易いように取り出して示した図である。図12(A)は第1セクタ80、同図(B)は第2セクタ90を示している。セクタ80は小絞り穴83を備えた絞り羽根であるが、全閉状態とするときにはシャッタ開口74を閉じる位置に移動する。また、第2のセクタ90は単独でシャッタ開口74を遮蔽できる面積を有している。また、図12(C)は、作動ピン5の移動範囲を拡大して示している。5−Aの位置が図11に示した全開状態の位置である。この後に図13で示すが、5−Bが全閉状態の位置であり、5−Cが小絞り状態の位置である。
なお、図12(C)では、作動ピン5を駆動するステップモータ7及びこのステップモータ7から延びたアーム部8が示されている。作動ピン5はアーム部8の他端に固定されている。シャッタ基板73には、この作動ピン5が背面側から正面側に突出するように扇状の開口9が形成されている。よって、ステップモータ7が所定範囲で回転すると、アーム部8先端の作動ピン5が図示のように扇状開口9内の所定範囲を揺動する。
本シャッタ70では、前述した作動ピン5が一方向に移動する間に、上記2枚のセクタ80、90が所定の軌跡を描いて揺動して、全開状態、全閉状態、小絞り状態を順に形成する。このとき、第1セクタ80と第2セクタ90とは異なった動きをみせる。小絞り穴83を備えた第1セクタ80は、全開状態、全閉状態、小絞り状態となるに従い、前記シャッタ開口74へ向かって1方向に移動する。小絞り状態のときには、小絞り穴83がシャッタ開口74に位置する。
一方、第2セクタ90は、全開状態から全閉状態となったときに前記シャッタ開口74を閉鎖するように位置するが、全閉状態から小絞り状態となるに従ってシャッタ開口74から退避するように移動する。すなわち、第2セクタ90は、全閉状態を折返し点として往復移動する。なお、作動ピン5が終端(図12(C)で5−Cの位置)まで到達し、これを戻るときには第1、2のセクタ80、90は上記とは逆の動作を行う。
上記セクタ80,90の動作は、各羽根を軸支する固定軸81,91の位置と、各羽根に形成したカム穴82、92の形状により規定されている。特に、全閉状態を折返し点として往復移動する第2セクタ90のカム穴92は、作動ピン5の移動で全閉位置に至ると移動方向が変更されるように形成されている。より具体的には、第2セクタ90がシャッタ開口74を遮蔽する位置に来たときには、カム穴92の位置が所定方向に転換しており、作動ピン5がそれ以上に進む場合には、第2セクタ90がシャッタ開口74から退避する状態となるようにカム穴92の形状が設計されている。
上記の構成を備える本シャッタ70での動作を、全開状態から小絞り状態まで連続して示したのが図13である。この図13を参照して説明する。図13(A)には、図11に示した全開状態を示している。この全開状態では作動ピン5は移動範囲の右端(図12(C)の5−Aの位置)にあり、このときには各セクタ80、90はカム穴82、92の形状に基づいて、シャッタ開口74を開く位置に移動される。なお、本シャッタ70では、この図13(A)で示すように、セクタ80、90はシャッタ開口74を間に挟んで左右に位置するように設定されている。
次に、図13(B)で示すように、作動ピン5が右端から左方向へ移動すると、両セクタ80,90は両側からシャッタ開口74を閉じるように接近する。そして、図13(C)で示すように両セクタ80、90により全閉状態が形成される。
この図13(C)で示す全閉状態となるときについてより詳細に解説する。第2セクタ90は、それ単独でシャッタ開口74を遮蔽可能な大きさに形成されている。よって、このセクタ90のみでもシャッタ開口74を閉じることができる。また、この第2セクタ90がシャッタ開口74を閉じる位置に移動したときには、作動ピン5とカム穴92との位置関係が特徴的に変化する。すなわち、この第2セクタ90は、図13(A)の(全開状態)から図13(C)の(全閉状態)に変化するときには作動ピン5の移動によりシャッタ開口74に近付くように誘導される。ところが、一度、図13(C)の(全閉状態)の位置に来ると、カム穴92に対する作動ピン5の関係が変化する。作動ピン5がさらに移動する方向は、第2セクタ90をシャッタ開口74から遠のかせる(元に戻す)方向となるのである。よって、第2セクタ90は、図13(C)の(全閉状態)位置でハンチングすることなく安定的に停止する。
そして、本シャッタ70では、全閉状態となるときに、小絞り穴83を有する第1セクタ80が並行してシャッタ開口74に掛かるように移動される。前述したように、第2セクタ90はそれ単独でシャッタ開口74を閉じることができるのであるが、第1セクタ80についてもシャッタ開口74を閉じる位置へ移動させることで遮蔽時間の短縮化、すなわちシャッタスピードの高速化を図っている。このような効果を得るために、本シャッタでは第1セクタ80と第2セクタ90とをシャッタ開口74を間にして、両側に配置しているのである。
図13(B)、(C)によって確認できるように、主に第2セクタ90がシャッタ開口74を閉じるのであるが、反対側から第1セクタ80が補助的に開口74を閉じる動作を行うのでシャッタスピードの高速化を図ることができる。そして、図13(C)に示すように全閉状態が完了した場合には、第2セクタ90が単独でシャッタ開口74を遮蔽した状態を形成する。従って、第1セクタ80の小絞り穴83が、シャッタ開口74と一部重なる部分MTが存在しても、第1セクタ80が完全にシャッタ開口74を閉じているので光が漏れるという事態にならない。よって、第1セクタ80は少なくとも小絞り状態を形成できる面積を有していればよいので、小さく形成することができる。
そして、シャッタ70では、図13(C)の全閉状態から作動ピン5が更に左方向へ移動すると、図13(D)で示すように第1セクタ80は小絞り状態を形成するためにシャッタ開口74へ向けてさらに移動する。これとは逆に、第2セクタ90はシャッタ開口74を終点として折り返して退避する動作に変わる。図13では、矢印Rにより第1セクタ80の移動方向を、矢印Lにより第2セクタ90の移動方向が変化する様子を示している。
最後は、図13(E)に示すように、作動ピン5が左端まで来ると、第1セクタ80の小絞り穴83がシャッタ開口74上に位置して小絞り状態が形成される。このとき、第2セクタ90は小絞り穴83に干渉しない位置まで移動している。
以上のように本シャッタ70は、2枚のセクタを効率的に移動させて、作動ピン5が一方向に移動する最中に、全開状態、全閉状態及び小絞り状態を形成する。よって、セクタ構成を簡素化できる。そして、全閉状態とするときには、2枚のセクタが協働してシャッタ開口74を閉じるのでシャッタスピードを高速化できる。また、全閉時には第2セクタ90が主に機能し、第1セクタ80が補助的に動作するという構成であるので、両セクタの位置を高精度に制御する必要もないので制御系を簡素化できる。さらに、第2セクタ90に関しては、全閉状態になったときに移動方向が変換するようにカム穴92が形成されている。すなわち、第2セクタ90は、全閉位置から移動する方向が逆向きとなりシャッタ開口74から遠のくようになる。よって、全閉状態とするときにセクタ90がシャッタ開口74を過ぎて再露光が発生するという事態もない。したがって、本シャッタを一部として含んだデジタルスチルカメラ等の光学機器によれば鮮明な画像を撮影できる。
なお、前述した実施例1では全開から全閉となったときに第1セクタ10及び第2セクタ20の移動方向が逆向きに変化されることでハンチング防止される。しかも、この変換後の向きは全閉から小絞り状態に変化するときの移動方向と一致するように構成されている。よって、全開、確実な全閉状態、小絞り、さらにこれと逆の動作を円滑に実行できる。
また、本実施例2では全閉と全開との2つの状態であり、図9の全開から図10の全閉となったときに第1セクタ50及び第2セクタ60の移動方向が逆向きに変換される。シャッタ構造ではセクタの傾斜角度を規定するために当接部材が配置される場合がある。セクタがこの部材に強く当たると強くはね返されたり、破損したりする場合がある。本実施例2の構成を採用すると当接部材への当接力を抑制するという効果を得ることもできる。
以上、本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1枚のセクタを駆動する場合について示した図であり、(A)は従来について、(B)は本発明について示した図である。 実施例1に係るシャッタが全開状態にあるときの様子を示した図である。 図2のシャッタに含まれる構成の一部を取り出して示した図である。 に示したシャッタが備えるシャッタ基板とステップモータとの配置関係を平面視で模式的に示した図である。 実施例1のシャッタが全閉状態にあるときの様子を示した図である。 実施例1のシャッタが小絞り状態にあるときの様子を示した図である。 全開状態から全閉へ移行途中のシャッタの様子を示した図である。 小絞り状態から全閉へ移行途中のシャッタの様子を示した図である。 実施例2のシャッタが全開状態にあるときの様子を示した図である。 実施例2のシャッタが全閉状態にあるときの様子を示した図である。 実施例3のシャッタが全開状態にあるときの様子を示した図である。 図11のシャッタに含まれる構成の一部を取り出して示した図である。 実施例3のシャッタで、全開状態、全閉状態、小絞り状態の順に移行させたときのセクタの変化を確認できるように示した図である。 従来におけるセクタ動作について示した図である。
符号の説明
1 シャッタ
3 シャッタ基板
4 シャッタ開口
5 作動ピン
7 ステップモータ
10 第1セクタ
11 固定軸
12 カム穴
20 第2セクタ
21 固定軸
22 カム穴
30 第3セクタ
31 固定軸
32 カム穴

Claims (11)

  1. 係合用のカム穴を備えると共に回動自在に配置され、シャッタ開口を開閉する複数のセクタと、前記カム穴に係合して前記セクタを移動させる作動部材とを含む光学機器用シャッタであって、
    少なくとも1つのセクタの前記カム穴は、前記作動部材により前記シャッタ開口を閉じる位置に当該セクタが移動したときに、当該セクタの移動方向を変更するように形成され
    前記セクタは1枚のシャッタ羽根と1枚の小絞り羽根とを含み、前記シャッタ羽根は前記シャッタ開口を閉じる位置に移動されたときに、該シャッタ羽根の移動方向が変更されるようにカム穴形状が形成され、
    前記作動部材の移動に伴って、前記シャッタ羽根及び小絞り羽根が移動して全開状態、全閉状態、小絞り状態をこの順で成し、
    前記シャッタ羽根及び小絞り羽根は全開状態では前記シャッタ開口を挟んで位置し、
    前記小絞り羽根は、全開状態、全閉状態、小絞り状態となるに従って前記シャッタ開口へ向かって1方向へ移動し、
    前記シャッタ羽根は、全閉状態を折返し点として往復移動することを特徴とする光学機器用シャッタ。
  2. 前記セクタはシャッタ羽根と小絞り羽根とを含み、該シャッタ羽根は前記シャッタ開口を閉じる位置に移動されたときに、該シャッタ羽根の移動方向が変更されるようにカム穴形状が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学機器用シャッタ。
  3. 前記シャッタ羽根のそれぞれが、全開状態及び小絞り状態で、前記シャッタ開口の位置に対し同じ側に位置するように前記カム穴形状が設定されていることを特徴とする請求項2に記載の光学機器用シャッタ。
  4. 前記作動部材の一方向への移動の間に、前記シャッタ羽根はシャッタ開口を閉じる位置に到達し、該位置から移動方向を変更して前記シャッタ開口から退避するようにカム穴形状が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光学機器用シャッタ。
  5. 前記作動部材の一方向への移動の間に、前記セクタが移動して全開状態、全閉状態、小絞り状態をこの順で成し、該セクタにはシャッタ羽根と小絞り羽根とを含み、
    前記シャッタ羽根のそれぞれが全開状態及び小絞り状態では、前記シャッタ開口の位置に対し同じ側に位置し、
    前記小絞り羽根は、全開状態、全閉状態、小絞り状態となるに従って前記シャッタ開口へ向かって1方向へ移動し、
    前記シャッタ羽根は、全閉状態を折返し点として往復移動することを特徴とする請求項1に記載の光学機器用シャッタ。
  6. 前記全開状態から前記全閉状態へ移行するときに、前記シャッタ羽根に先行して、前記小絞り羽根が前記シャッタ開口の一部を塞ぐことを特徴とする請求項5に記載の光学機器用シャッタ。
  7. 少なくとも1つの前記シャッタ羽根は、前記小絞り状態で、前記シャッタ開口の一部を塞ぐことを特徴とする請求項5に記載の光学機器用シャッタ。
  8. 前記作動部材は、ステップモータにより駆動されるものであり、回転位置に応じて、全開状態、全閉状態、小絞り状態の順序で前記複数のセクタを移動することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の光学機器用シャッタ。
  9. 前記セクタは2枚のシャッタ羽根を含み、該2枚のシャッタ羽根は前記シャッタ開口を閉じる位置に移動されたときに、該シャッタ羽根のそれぞれの移動方向が変更されるようにカム穴形状が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学機器用シャッタ。
  10. 前記2枚のシャッタ羽根は、全開状態のときに、前記シャッタ開口を間に挟んで位置していることを特徴とする請求項9に記載の光学機器用シャッタ。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の光学機器用シャッタを含むことを特徴とする光学機器。
JP2003308149A 2003-07-30 2003-08-29 光学機器用シャッタ及びこれを含む光学機器 Expired - Fee Related JP4328151B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003308149A JP4328151B2 (ja) 2003-07-30 2003-08-29 光学機器用シャッタ及びこれを含む光学機器
TW093120260A TWI235886B (en) 2003-07-30 2004-07-06 Shutter for optical device, and the optical device with the shutter
PCT/JP2004/010616 WO2005012998A1 (ja) 2003-07-30 2004-07-26 光学機器用シャッタ及びこれを含む光学機器
US11/343,607 US7441966B2 (en) 2003-07-30 2006-01-30 Shutter and optical apparatus having the same
US12/165,696 US7658558B2 (en) 2003-07-30 2008-07-01 Shutter and optical apparatus having the same apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003283161 2003-07-30
JP2003308149A JP4328151B2 (ja) 2003-07-30 2003-08-29 光学機器用シャッタ及びこれを含む光学機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005062780A JP2005062780A (ja) 2005-03-10
JP2005062780A5 JP2005062780A5 (ja) 2006-07-06
JP4328151B2 true JP4328151B2 (ja) 2009-09-09

Family

ID=34117914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003308149A Expired - Fee Related JP4328151B2 (ja) 2003-07-30 2003-08-29 光学機器用シャッタ及びこれを含む光学機器

Country Status (4)

Country Link
US (2) US7441966B2 (ja)
JP (1) JP4328151B2 (ja)
TW (1) TWI235886B (ja)
WO (1) WO2005012998A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008033108A (ja) 2006-07-31 2008-02-14 Eastman Kodak Co シャッタ装置
TWI403826B (zh) * 2008-12-12 2013-08-01 Asia Optical Co Inc Aperture Shutter
DE102010020638B4 (de) * 2010-01-24 2014-05-08 Leica Camera Ag Vorrichtung zur Synchronisierung von Verschlußlamellen
KR101669592B1 (ko) * 2010-08-31 2016-10-26 디지털옵틱스 코포레이션 카메라 모듈
US9447626B2 (en) * 2013-09-16 2016-09-20 Exterior Research And Design, L.L.C. Sill pan
CN112505979B (zh) * 2019-08-26 2022-08-26 台湾东电化股份有限公司 光圈片转移装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3005093B2 (ja) 1991-09-20 2000-01-31 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 並進回転振動変換器
JPH0579541U (ja) * 1992-03-31 1993-10-29 株式会社精工舎 モータ制御シャッタ装置
US5953550A (en) * 1993-08-10 1999-09-14 Canon Kabushiki Kaisha Shutter device of camera
US6123468A (en) * 1993-08-17 2000-09-26 Eastman Kodak Company Magnetically biased electromagnetic shuttering device for controlling the shutter blades of a camera
JP3668284B2 (ja) * 1995-05-23 2005-07-06 オリンパス株式会社 遮光装置
JPH0933983A (ja) * 1995-07-17 1997-02-07 Canon Inc カメラのシャッタ装置
JPH09311362A (ja) * 1996-05-23 1997-12-02 Copal Co Ltd カメラ用シャッタ装置
JP2000039646A (ja) * 1998-07-23 2000-02-08 Canon Inc 絞り装置およびこれを備えた光学機器
US6086267A (en) * 1997-10-09 2000-07-11 Canon Kabushiki Kaisha Quantity-of-light adjusting device using base and blade apertures for light quality control
JP2001033844A (ja) * 1999-07-15 2001-02-09 Olympus Optical Co Ltd 露出調整装置及びこれを使用する電子カメラ
JP2001066660A (ja) 1999-08-30 2001-03-16 Nidec Copal Corp カメラ用シャッタ装置
JP4237889B2 (ja) 1999-09-16 2009-03-11 セイコープレシジョン株式会社 カメラ用シャッタ
US6443635B1 (en) * 1999-11-16 2002-09-03 Nidec Copal Corporation Electromagnetic actuator with auto-retaining of rotor at triple positions
JP3542316B2 (ja) * 2000-05-15 2004-07-14 日本電産コパル株式会社 カメラ用シャッタ装置
JP4409791B2 (ja) * 2001-06-21 2010-02-03 日本電産コパル株式会社 カメラ用レンズシャッタ

Also Published As

Publication number Publication date
US7441966B2 (en) 2008-10-28
US7658558B2 (en) 2010-02-09
TW200508783A (en) 2005-03-01
TWI235886B (en) 2005-07-11
WO2005012998A1 (ja) 2005-02-10
US20090003823A1 (en) 2009-01-01
US20060147199A1 (en) 2006-07-06
JP2005062780A (ja) 2005-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4335616B2 (ja) シャッタ装置及びこれを含む光学機器
US7658558B2 (en) Shutter and optical apparatus having the same apparatus
JP2007233054A (ja) 光量調節装置及び撮像装置
JP4436850B2 (ja) 絞り装置
JP4628091B2 (ja) カメラ用羽根駆動装置
JP5383639B2 (ja) 羽根駆動装置及び光学機器
JP4467295B2 (ja) 絞り装置
JP4335639B2 (ja) シャッタ装置及びこれを含む光学機器
JP4740572B2 (ja) 光量調節装置および光学機器
JP4447293B2 (ja) シャッタ装置及びこれを含む光学機器
JP4224182B2 (ja) 絞り装置
JP4368287B2 (ja) カメラ用シャッタ
JP4347142B2 (ja) セクタ駆動装置
JP2005164843A (ja) シャッタ装置
JP4261292B2 (ja) 光学機器用シャッタ装置及びこれを含む光学機器
JP4598436B2 (ja) セクタ駆動装置
JP4261729B2 (ja) 絞り装置
JP2005266150A (ja) カメラ用シャッタ
JP2006084895A (ja) セクタ駆動装置、これを備えたシャッタ装置、絞り駆動装置および光量調節装置
JP4894329B2 (ja) シャッター装置
JP2005099167A (ja) カメラ用シャッタ
JPH07199274A (ja) 回転板式絞り開口設定装置並びにこれを用いたシャッタ羽根兼用絞り設定装置および絞り優先撮影可能な絞り・シャッタ装置
JP2006053195A (ja) カメラ用セクタ装置
JP2008111959A (ja) 光量調節装置および光学撮像機器
JP2001166355A (ja) 羽根開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060227

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090612

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4328151

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees