JP4327847B2 - 流体の活性化装置 - Google Patents
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Description
すなわち、このものでは、水が前記パイプ2を通過すると、前記磁石1の磁束Bと流水V(向き)との直交方向に生じる起電流Eを、非磁性体で導電性の金属板3’に誘導帯電させ、この帯電により生じた電子を流水中に放出させるというものである。このとき、放出された電子は、水分子の一部を構成する酸素が電子受容体(イオン)であるため、この酸素に電荷を与えて水の双極性を高める。すると、水素原子の結合角が広くなるので、水分子間の集合密度が増加して還元力のある活性水となり、水の酸化還元電位は低下する。さらに、電子リッチになると水分子の酸素原子に入った電子同士の反発が強くなるので、水素結合が切断されてクラスタが微細化し、水分子はブラウン運動を呈するようになる。同時に、流水中に放出された電子が水を電気分解して弱アルカリ化するというものである。
このような構成を採用することにより、パイプの径を縮小して磁石の磁束と鎖交する部分の流速を速くしたので、流量の増加を図らずに活性化の効率を向上できる。
このような構成を採用することにより、パイプを偏平にして対向する磁石間の距離を縮小したので、磁力の強い磁石に交換することなしにパイプを通過する磁束の密度を高めることができる。このとき、磁束の密度は距離の2剰に反比例するので、少しの距離の短縮でも活性化の効率を大きく向上できる。
このような構成を採用することにより、パイプの断面を偏平にして径を縮小するとともに、磁石間の距離も縮小してパイプを流れる流体の流速を速め、かつ、磁束密度も強くしたので両者の相乗効果で活性化の効率を大幅に向上できる。
このような構成を採用することにより、金属層は反磁性を呈して磁石の磁界をパイプの中心方向へ集束させることができる。また、摩擦やイオン化などにより生じた流体中の電荷は、流体の流れる方向と直交する磁石の磁界を受けて、その軌道は磁界と流体とに対して直角方向へ曲げられる。そのため、曲げられた電荷の生ずる磁界は、パイプの外周に形成された導体である金属層と直角に鎖交することになり、前記金属層には、電荷の数や速度変化に応じた起電力を生じることになる。このような金属層に生じる起電力は、電荷の持っている運動エネルギーが変換されたものと考えられる。そのため、運動エネルギーの奪われた電荷は、見掛け上流体中に押し戻されると考えられる。この結果、この押し戻された電荷は、例えば、流体が水分子の場合では、水分子の一部を構成する酸素が電子受容体(イオン)であるため、この酸素に電荷を与えて水の双極性を高める。すると、水素原子の結合角が広くなるので、水分子間の集合密度が増加して還元力のある活性水となり、水の酸化還元電位を低下する。さらに、電子リッチになると水分子の酸素原子に入った電子同士の反発が強くなるので、水素結合が切断されてクラスタを微細化し、水分子はブラウン運動を呈するようになる。同時に、流水中に放出された電子が水を電気分解して弱アルカリ化すると考えられる。
このような構成を採用することにより、例えば、非磁性体で導電性の金属箔あるいは金属フィルムをパイプに巻き付けることで金属層を形成できる。
このような構成を採用することにより、パイプと金属層間に設けた樹脂製のフィルム層が、例えば、金属層に錆びなどが発生した場合でも、その錆びなどが直接パイプに影響を及ぼすことを防止する。
このような構成を採用することにより、まず、パイプが外周に非磁性体で導電性の金属層を持たない場合は、ハウジングの内側又は外側に設けた金属層は、前記パイプの外周に設けた金属層と同様に、流体の流れる方向と直交する磁石の磁束の力を受けた流体中の電荷によって起電力を発生し、その発生した起電力によって、電荷を押し戻して例えば、流体が水の場合は、水の双極性を高め、還元力のある活性水として水の酸化還元電位を低下する。また、水分子のクラスタを微細化し、弱アルカリ化することができる。一方、パイプが外周に非磁性体で導電性の金属層を有する場合は、パイプの外周の金属層に起電力が生じると、その起電力によりハウジングの金属層に起電力を生じる。すなわち、このハウジングの金属層とパイプの外周の金属層は相互に誘導しあっており、例えばパイプを流れる水流が変化しても急激な起電力の変動を抑制することができるので、水を効率よく活性化できると考えられる。
このような構成を採用することにより、フィルム層が例えば、金属層に錆びなどが発生した場合でも、その錆びなどが直接パイプに影響を及ぼすことを防止する。
2’ パイプ
3 ハウジング
4 バンド
5 偏平部
6、6’ 非磁性体の導電性の金属層
6a、6a’ 非磁性体の導電性の金属箔
6f、6f’ 樹脂製フィルム
A 活性化装置
図1及び図2に示すように、この形態の活性化装置Aは、N極とS極とを対向させた一対の磁石1をパイプ2’を隔てて配置し、そのパイプ2’と磁石1とをハウジング3に収容した構造となっている。
なお、ここでは、金属層6’を銅のメッキ層で形成したが、これに限定されるものではなく、これ以外にも、例えば、金、銀など銅以外の非磁性体でも良い。また、メッキ層に代えて、非磁性体(例えば、金、銀、銅など)の金属テープや金属シートを巻き付けたり、貼りつけたりしたものでもよい。
このように水道の配管に取り付けられた本願の活性化装置Aでは、上下の磁石1の間の距離を縮小した偏平部5を通る水道水は、同じ強さの磁石1を使った従来のものに比べて磁束密度Bを高くできるので水のクラスタを小さくすることができる。また、その際、パイプ2’の金属層6、6’は反磁性を呈するので磁石1の磁界をパイプ2’の中央へ集束させるように作用する。そのため、パイプ2’を流れる水道水の例えば、摩擦やイオン化などによって水道水中に生じた電荷は、偏平部5で直交する磁石1の磁束と作用して図5のように力Fを受け(フレミングの左手の法則)て軌道が曲げられる。
F=qV×B=q(V×B) (ここで、q:電荷量、V:流速、B:磁束密度)
このとき、偏平部5の流速Vは縮小した径によって増速され、さらに、金属層6の非磁性によって強化されたパイプ2’の偏平部5を通る磁束の密度Bは、縮小された上下の磁石1の間の距離によって強くなっているため、電荷には大きな力Fが作用する。その結果、直角に曲げられた多数の電荷の磁界は、パイプ2’の外周の金属層6と直角に鎖交することになり、前記金属層6には直角に鎖交する電荷の磁界の変化(例えば、電荷の速度や数)に応じた起電力が生じる。このような金属層6に生じる起電力は、電荷が持つ運動エネルギーが変換されたものなので、運動エネルギーの奪われた電荷は水道水中に留まり押し戻された状態になると考えられる。そのため、電荷が、例えばマイナスイオンの場合は、水道水中に放出されると水の双極性を高めて水素原子の結合角を広く、かつ、水分子間の集合密度を増加して還元力の高い活性水となり、水の酸化還元電位を低下させる。さらに、電子リッチになって水分子の酸素原子に入った電子と電子の反発を強くして水素結合を切断し、クラスタを微細化して水分子のブラウン運動を活性化する。同時に、流水中に放出された電子によって水を弱アルカリ化する。
この実施例の活性化装置Aは、先の形態のパイプ2’の外周の金属層(メッキ層)6に代えて金属箔6aを使用するとともに、そのパイプ2’の外周と金属箔6aとの間に図7のように樹脂製のフィルム層6fを設け、かつ、ハウジング3の内側の金属層(メッキ層)6’に代えて、磁石1とパイプ2’をフィルム層6f’を介して金属箔6a’で被うようにしたものである。
1.パイプの磁石を隔てる部分の対向する磁石間の距離の縮小が有効かどうかを確認するため、図9のような試験を行った。
試験方法
本願発明を模して磁石1を対向させ、その対向させた磁石1にバックヨーク4’を取り付けた。そして、その対向させた磁石1間の距離(ギャップ)を10mmと20mmにして、その磁石1間の中点の磁束密度をプローブTを挿入してガウスメータ(電子磁気工業(株)社製:GM1125)で測定した。
ここで、磁石1は、25.4×25.4×t12.7mmのサイズのネオジウム磁石(1.2600〜1.3030T)のものを使用した。バックヨーク4’は、図の上方をt12×32×90mmで、下方をt9×65×100mmの鉄製の板を使用した。
結果を以下に示す。
ギャップ 磁石中間部の磁束密度
10mm 7100(G)
20mm 3900(G)
この結果から磁石間の距離の縮小が有効であることが分かった。
試料
試験品は、本願の図2のタイプのもので、全長320mm、偏平部5の径19.6mm×35mm、それ以外のパイプ2’の径は27.3mmであった。また、パイプ2’の金属層6を磁束の通る二つの偏平部5に限定したものを使用した。
また、試験品に使用した磁石1は、25.4×25.4×t12.7mmのネオジウム磁石で、1.2600〜1.3030Tのものであった。
試験方法
試験品に水道水を通過させたのち、5分経過した試料水と、試験品を通過していない水道水とを雰囲気中に噴霧して、その噴霧をイオンカウンタで測定した。
測定器
フィーサ(株)製:エアーイオンカウンター FIC−2000
結果
結果を図10(a)、(b)に示す。またそのイオンの平均値を下記に示す。
図10(a)は、本願の試料水のグラフで、同図(b)は水道水の測定データである。また、図10(a)、(b)で符号aは、マイナスイオンの測定量を示すもので、符号bはマイナスイオンの平均値を示す。同符号cはプラスイオンの測定量を示すもので、同符号dはプラスイオンの平均値を示すものである。
測定値(個/cc)
試料 区分 プラスイオン マイナスイオン
試料水 噴霧 5,905 7,800
水道水 噴霧 8,118 6,511
以上の結果から、この試作品を通過した試料水は、通常の水道水に比べてプラスイオンが減少してマイナスイオンが増加したことがわかる。このように両者に顕著な差が現れたことにより、試料水が活性化されたことがわかる。よって、本願発明が有効なことが分かった。
Claims (6)
- 磁極を対向させた一対の磁石をパイプを隔てて配置した流体の活性化装置において、前記パイプの一対の磁石を隔てる部分の径を縮小して磁石の対向する部分の流速を増加させるようにするとともに、前記磁石を隔てるパイプの外周に非磁性体で導電性の金属箔あるいは金属フィルムで金属層を形成し、その金属層を形成する金属箔あるいは金属フィルムとパイプとの間に樹脂製のフィルム層を設けた流体の活性化装置。
- 磁極を対向させた一対の磁石をパイプを隔てて配置した流体の活性化装置において、前記パイプの一対の磁石を隔てる部分を扁平に形成して対向する磁石間の距離を縮小するようにするとともに、前記磁石を隔てるパイプの外周に非磁性体で導電性の金属箔あるいは金属フィルムで金属層を形成し、その金属層を形成する金属箔あるいは金属フィルムとパイプとの間に樹脂製のフィルム層を設けた流体の活性化装置。
- 磁極を対向させた一対の磁石をパイプを隔てて配置した流体の活性化装置において、前記パイプの一対の磁石を隔てる部分を扁平に、かつ、径を縮小して形成し、前記磁石の対向する部分の流速を増加させるようにするとともに、前記磁石を隔てるパイプの外周に非磁性体で導電性の金属箔あるいは金属フィルムで金属層を形成し、その金属層を形成する金属箔あるいは金属フィルムとパイプとの間に樹脂製のフィルム層を設けた流体の活性化装置。
- 上記磁石の外側に、樹脂製のフィルム層を介して磁石と上記パイプを被う非磁性体で導電性の金属箔あるいは金属フィルム層を設けた請求項1乃至3のいずれかに記載の流体の活性化装置。
- 上記流体が水である請求項1乃至3のいずれかに記載の流体の活性化装置。
- 上記流体がガソリンまたは軽油である請求項1乃至3のいずれかに記載の流体の活性化装置。
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