JP3048531U - 磁気水処理器の磁石取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気水処理装置の磁気処理効果を大きくす
る。 【解決手段】 流水管３の一部に２個のテーパー管４を
用いて直径を小さくして細管部５を設け、該細管部５の
外周へ直接永久磁石１を設置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、水道管等に取付けて磁場により水を活性化する磁気水処理器に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

磁場内に水を流すと、水分子のクラスターが小さくなり、浸透性が良くなるた め、動植物の細胞が活性化し、又、流水管、洗濯物、風呂釜等の汚れが落ち易く なるという効果を有することが知られている。 この原理を利用した従来の磁気水処理器は、図３に示すように、永久磁石１と ヨーク２、とを外カバー６及び内カバー８から成るカバー内に収めた一対の磁気 処理器半部９、９′で流水管３を挟むように取付けている。

【０００３】 他に、流水管内に永久磁石を設置しているものがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

図３に示す磁気水処理器は、流水に磁気を当てるので水分子のクラスターが小 さくなるが、流水管内の水の流速が小さいので前記効果があまり期待できない。

【０００５】 また、永久磁石１、１′の間隔は、内カバー８の肉厚＋流水管３の外径となる ために大きくなり、従って流水管３内の磁束密度が小さくなり、水処理効果が小 さい。

【０００６】 流水管内に永久磁石を設置したものでは、圧力損失が大きくなり、従って流速 が小さくなるので処理効果が小さくなり、また、永久磁石特に高性能のネオジム ・鉄系磁石は、僅かな水分によって電気化学的腐食が進行するので、長期間使用 すると腐食して減磁し効果が小さくなる。

【０００７】 本考案は、従来の課題を解決し、水の処理効果の高い磁気水処理器を提供する ことを課題とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記課題を解決するために、非磁性体から成る流水管の外周に永久 磁石及びヨークを取付けた磁気水処理器において、流水管の永久磁石取付部の直 径を小さくして細管部とし、該細管部と両端部との間にテーパー管部を設けたこ とを特徴とする。前記永久磁石は前記細管部に直接設けてもよく、また、前記永 久磁石及びヨークをプラスチック被膜で覆ってもよい。

【０００９】 流水管の直径を小さくして細管部を設け、二つの永久磁石の間隔を小さくする と流水管内には大きな磁束密度の磁場ができるので、前記効果が大きい。

【００１０】 流水管の細管部と両端部との間にテーパー管部を設けることにより、管径を変 えたために生じる圧力損失が小さくなり、流水管内の水の流速が簡単に大きくな る。

【００１１】 永久磁石を直接流水管の細管部の外周に設置したので、従来のものの内カバー の肉厚分だけ２つの永久磁石の間隔が更に小さくなり、流水管の細管部内がより 大きな磁束密度の磁場になり、該磁場内の流水の処理効果が高まる。 また、永久磁石及びヨークをプラスチック被膜で覆うと、カバーから水が浸入 し、あるいは外力のかからない所に設置する場合カバーをしなくても、永久磁石 が減磁することがなく、水の処理効果が低下することがない。

【００１２】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。 図１及び２において、３はプラスチックその他の非磁性材料から成る流水管で 、テーパー管部４を２か所設けて、その間の直径を小さくして細管部５を形成す る。

【００１３】 細管部５の外周に、２個の永久磁石１、１′を細管部５に対して逆極性にして 設置し、この２個の永久磁石１、１′を２個の磁性材料製のヨーク２、２で連結 する。

【００１４】 連結された２個の永久磁石１、１′と２個のヨーク２、２′を２個に分割され た半カバーを接着することにより形成される外カバー６で覆い、流水管に結合す ることにより磁気水処理器が完成する。

【００１５】 永久磁石１、１′として、例えば、ネオジム・鉄系の磁石を用いた場合、この 磁石は僅かな水分によって電気化学的腐食が進行し、減磁が起こるので、水処理 効果が減少する。そこで、完全に防水する場合には、永久磁石１、１′とヨーク ２、２の外周をどぶ浸け、塗装、シュリンク包装によって、破線で示すように、 プラスチック被膜１０を設ける。

【００１６】 磁気水処理器７は、流水管３の両端を水道管等に連結して使用するか、又は、 流水管３の一端を蛇口、ホース等に取りつけて使用する。

【００１７】 なお、外力の影響を受けない場所に使用する場合は、外カバー６を設ける必要 はなく、カバーがなくても本考案の効果には一切影響ない。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の磁気水処理器は上述のとおり構成されているので、次に記載する効果 を奏する。

【００１９】 水を磁気処理して水分子のクラスターを小さくする場合、流速を大きくする程 効果が大きいが、テーパー部を設けることで流水管の流速を簡単に大きくするこ とができる。

【００２０】 テーパー部を設けることによって、圧力損失を最小限にとどめることができ、 従って流速の減少を少なくできる。

【００２１】 水を磁気処理して水分子のクラスターを小さくする場合、大きな磁束密度の磁 場に水を通すほど効果が大きいが、流水管の直径を小さくし、管の外周に直接永 久磁石を設置したので、二つの永久磁石の間隔が小さくなり、流水を大きな磁束 密度の磁場を通すことができる。

【００２２】 永久磁石は直接水に触れないので、長期間使用しても水分によって電気化学的 腐食で減磁することはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の磁気水処理器の一部欠切正面図であ
る。

【図２】本考案の磁気水処理器のＡ−Ａ′断面図であ
る。

【図３】従来の流水管に設置した磁気水処理器の一部欠
切正面図である。

【符号の説明】

１、１′ 永久磁石 ２ ヨーク ３ 流水管 ４ テーパー管部 ５ 細管部 ６ 外カバー ７ 磁気水処理器 ８ 内カバー ９、９′ 磁気水処理器半部 １０ プラスチック被膜

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 非磁性体から成る流水管の外周に永久磁
   石及びヨークを取付けた磁気水処理器において、前記流
   水管の永久磁石取付部の直径を小さくして細管部とし、
   該細管部と両端部との間にテーパー管部を設けた磁気水
   処理器。
2. 【請求項２】 前記永久磁石を前記細管部に直接設けた
   ことを特徴とする請求項１に記載の磁気水処理器。
3. 【請求項３】 前記永久磁石及びヨークをプラスチック
   被膜で覆った請求項１又は２に記載の磁気水処理器