JP3033272U - スケ−ル除去用配管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な設備でスケール除去が可能なスケール
除去用配管装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 水道管等の配管が嵌合する嵌合部４と、
配管と外径が略同一で配管と連通する配管部５と、配管
部の外周面に配設された永久磁石６とを有することによ
り、簡易な設備でスケール除去が可能なスケール除去用
配管装置が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ビル、個人住宅等の配管に付着したスケールを除去するスケール除 去用配管装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ビル、マンションは言うに及ばず、個人住宅、個人商店などの水道管における スケール付着は、赤水、配管漏水、維持・保守管理費用の増大などの観点から、 重大な社会問題となっている。スケールとは、給水中の塩類が析出して管壁に付 着した固いコンクリート状のものや、金属の表面が酸化して固く管壁に付着した ものなどを言う。 従来のスケール除去法、スケール付着防止法として、薬品によるもの、電磁装 置によるもの、ライニング工法、磁気発生装置によるもの、オゾン酸化装置によ るもの、紫外線装置によるもの、浄水器によるものなどがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、薬品を使用してスケールを除去する方法は即効性はあるものの 、薬禍が生じるおそれがあるという問題点を有していた。また、薬品使用以外の 上記方法は、浄水器を除いて、設備費が高く、運転のランニングコストがかさみ 、個人住宅、個人商店の水道管への適用は困難であり、また時間の経過と共にス ケール付着が進行するという問題点を有していた。さらに、浄水器の場合は、長 期間使用によってろ過部分に病原菌が付着、繁殖するという問題点を有していた 。 このような課題を解決するために本考案は、簡易な設備でスケール除去が可能 なスケール除去用配管装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このような課題を解決するために本考案の請求項１記載の考案は、水道管等の 配管が嵌合する嵌合部と、配管と外径が略同一で配管と連通する配管部と、配管 部の外周面に配設された永久磁石とを有するように構成したものである。 この構成では、永久磁石により配管中の水分子が活性化するという作用を有す る。 このような課題を解決するための請求項２記載考案は、請求項１記載考案にお いて、永久磁石を覆う円筒状磁性体を備えるように構成したものである。 これにより、永久磁石による磁界の外部への漏洩が抑制され、配管中の水が効 率的に磁化されると共に、外部機器への影響が抑制されるという作用を有する。 このような課題を解決するための請求項３記載の考案は、請求項２記載考案に おいて、配管部は両端部に一体に形成されたリング状のサイドキャップを有し、 円筒状磁性体はサイドキャップに挿入固定されるように構成したものである。 この構成では、円筒状磁性体がサイドキャップに挿入固定されたことにより、 簡単な構造で円筒状磁性体が固定されるという作用を有する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について図１〜図５を用いて説明する。

【０００６】 （実施の形態１） 図１は本考案の実施の形態１によるスケール除去用配管装置１を示す平面図、 図２は図１のスケール除去用配管装置１の側面図、図３は図１のスケール除去用 配管装置１の正面図である。また、図４は図１のＡ−Ａ線断面図、図５は図１の Ｂ−Ｂ線断面図である。図１〜図５において、２は円筒状磁性体としてのステン レス製ケース、３はステンレス製ケース２の両端部に一体に形成されたリング状 のサイドキャップ、４は水道管が嵌合する嵌合部、５は水道管と外径が略同一で 水道管と連通する配管部、６は配管部５の外周面に配設された永久磁石、７は永 久磁石６を配管部５に固定する磁石キャップである。図４に示すように、ステン レス製ケース２はサイドキャップ３に形成された溝部に挿入固定される。

【０００７】 以上のように構成されたスケール除去用配管装置１について、その作用を説明 する。嵌合部４により嵌合された水道管内の水は嵌合部４を経由して配管部５内 に導かれる。配管部５内に導かれた水道水は永久磁石６の発生する磁界により磁 化され、この結果、水道水の水素結合が破壊され、活性化される。いわゆるおい しい水に変化する。活性化された水道水は水道管の管壁に付着したスケールを溶 解する性質があり、このような活性化された水道水が各水道管に配水されること により、各水道管の管壁のスケールは除去される。

【０００８】 なお、本実施の形態では水道管について述べたが、本発明はこれに限らず、例 えば海水、アルコールなどの流体の配管に対しても同様に適用可能である。また 、円筒状磁性体としてステンレス製ケース２を示したが、ステンレスよりも磁化 作用の強い強磁性体であるダストコア、パーマロイ等を使用すれば、水道水に対 する磁化作用の効率は向上し、また、磁気遮蔽の効果はより増大する。

【０００９】 以上のように本実施の形態によれば、配管部５に配設した永久磁石６により水 道水を磁化するようにしたことにより、簡易な構造で水道水を活性化することが でき、この活性化した水道水により水道管の管壁に付着したスケールを除去する ことができる。

【００１０】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案にかかるスケール除去用配管装置によれば 、配管部の外周面に配設した永久磁石により配管中の水分子を活性化することが できるので、簡易な設備でスケール除去が可能となるという有利な効果が得られ る。 また、永久磁石を覆う円筒状磁性体を備えたことにより、永久磁石による磁界 の外部への漏洩を抑制でき、配管中の水を効率的に磁化できると共に磁界による 外部機器への影響を抑制できるという有利な効果が得られる。 さらに、配管部の両端部に一体に形成されたリング状のサイドキャップを有し 、円筒状磁性体がサイドキャップに挿入固定されるようにしたことにより、簡単 な構造で円筒状磁性体を固定することができるという有利な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態１によるスケール除去用配
管装置を示す平面図である。

【図２】図１のスケール除去用配管装置の側面図であ
る。

【図３】図１のスケール除去用配管装置の正面図であ
る。

【図４】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図５】図１のＢ−Ｂ線断面図である。

【符号の説明】

１ スケール除去用配管装置 ２ ステンレス製ケース（円筒状磁性体） ３ サイドキャップ ４ 嵌合部 ５ 配管部 ６ 永久磁石 ７ 磁石キャップ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】水道管等の配管が嵌合する嵌合部と、前記
   配管と外径が略同一で前記配管と連通する配管部と、前
   記配管部の外周面に配設された永久磁石とを有するスケ
   ール除去用配管装置。
2. 【請求項２】前記永久磁石を覆う円筒状磁性体を備えた
   請求項１記載のスケール除去用配管装置。
3. 【請求項３】前記配管部は両端部に一体に形成されたリ
   ング状のサイドキャップを有し、前記円筒状磁性体は前
   記サイドキャップに挿入固定された請求項２記載のスケ
   ール除去用配管装置。