JP4326472B2 - 基板クリーニング装置 - Google Patents
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Description
本発明は、プリント配線基板製造の前工程として、プリント配線基板の表面をクリーニングするための基板クリーニング装置に関する。
したがって、電子部品をプリント配線基板に装着するような場合、プリント配線基板メーカーより購入したままの状態で、プリント配線基板が、基板供給装置、印刷機、部品マウント装置、コンベア、リフロー炉、基板収納装置からなる表面実装技術(SMT)による製造ラインに供給されていた。
しかし、最近では、プリント配線基板にマウントされる電子部品の大半が、1.0mm(長)×0.5mm(幅)或いは0.6mm(長)×0.3mm(幅)等の極小サイズのチップ部品であり、1枚のプリント配線基板にマウントされる部品も多量になってきており、部品実装の高密度化が図られている。そのため、プリント配線基板上に付着したごみ等の異物に起因した不良が多発し、問題視されるようになってきている。
ごみ等に起因する不良に対する解決方法として、クリーニングローラー等を用いて、人手により基板を1枚ずつクリーニングすることが行われている。このクリーニング後のプリント配線基板が、上述した製造ラインの基板供給装置に供給される。しかしながら、このような方法では、手間がかかる。そして、クリーニング終了から次の工程のはんだ印刷までに時間がかかり、ごみ等がプリント配線基板上に再度付着する恐れがある。
この問題にあたっては、クリーニング装置を製造ラインに組み込んでインライン化することにより解決される。しかしながら、プリント配線基板の製造ラインには、例えば、まだ何の電子部品も実装していないプリント配線基板が供給されたり、既に片面に電子部品が実装されたプリント配線基板が供給されたりする。さらには、クリーニング装置には、処理する必要がない、或いは、処理ができない基板が供給されることもある。そこで、クリーニング装置をインラインで使用するためには、クリーニング装置は、製造ラインに供給される種々の形態又は状態のプリント配線基板に対して、容易にかつ確実に対応できなければならない。
本発明は、種々なプリント配線基板に対応でき、人手によらずに、自動的にプリント配線基板の表面の異物をクリーニングできるように、プリント配線基板の製造ラインに組み込むことが可能な基板クリーニング装置を提供することを目的とするものである。
本発明の基板クリーニング装置において、搬送ベルトで搬送される基板は、その表面に吸着ローラーが加圧接触される。吸着ローラーは、シリコンゴム系、或いは、他の樹脂系、ゴム系の樹脂で形成され、濡れ性により基板表面のごみ・ほこりなどの異物を吸着することにより、基板がクリーニングされる。吸着ローラーはその表面に粘着材等を有しないので、ローラーから粘着材が基板に付着するような事故を防止することができる。
吸着ローラーに吸着されたごみ等は、吸着ローラーが更に粘着ローラーに加圧接触することにより、吸着ローラーから粘着ローラーへ転写される。したがって、吸着ローラーは、長時間に渡ってクリーニング効果を持続することができる。
本発明のクリーニング装置においては、基板は、エッジ部分が搬送ベルトに保持され、搬送ベルトの反対側の片面のみがクリーニングされる。したがって、電子部品を搭載済みの基板の裏面をクリーニングする場合でも、電子部品の搭載面を下側して、裏面が上側になるようにして搬送ベルトに載せることにより、その裏面に対してクリーニング処理をすることができる。また、クリーニング装置では、処理を行わない、或いは、処理ができない基板が供給された場合、吸着ローラーは基板に接触する位置から離れた位置へ移動する。
これにより、本発明の基板クリーニング装置は、種々の形式の基板に対応することができるので、プリント配線基板のSMT製造ラインに組み込むことが可能となる。このように基板クリーニング装置をインライン化することにより、基板をクリーニングした後、すぐに印刷工程に移行することができるので、再度基板にごみ等が付くことを防止し、クリーニング効果を更に向上できる。
本発明の一態様として、吸着ローラーを導電性のものとすることができる。基板クリーニング装置においては、吸着ローラーが基板と接触し、摩擦しながら一緒に移動をする。このため、静電気が新たに発生し、これにより基板に搭載された電子部品が破壊される可能性がある。吸着ローラーを導電性とすることにより、これを防止することができる。
本発明の別の態様においては、搬送ベルトは、吸着ローラーに近い位置において吸着ローラーから遠ざかる位置に保持される。これにより、吸着ローラーが搬送ベルトに接触して汚損されることが防止される。また、搬送されてきた基板の先端が吸着ローラーに接触するとき、基板の先端下面と搬送ベルトとの間に空間ができる。これにより、基板が吸着ローラーによって確実に搬送駆動されることとなる。この空間の代わりに、吸着ローラー下部における搬送ベルトの支持を自由にすることによっても、基板を確実に搬送することができる。
本発明の更に別の態様によれば、吸着ローラーが基板に圧力接触するとき、基板が反ることを抑制するために、基板の裏面側にバックアップを施し、或いは、吸着ローラー下部における搬送ベルトを支持するようにした。
図1は、本発明の基板クリーニング装置を組み込んだプリント配線基板の製造ラインに係る全体構成を示す図、
図2A及び2Bは、本発明を適用した実施形態に係る基板クリーニング装置の構成を概念的に示す図、
図3は、図2A及び2Bに示された吸着ローラーが基板に接触する部分を拡大して示す図、
図4A乃至4Cは、本発明を適用した他の実施形態に係る基板クリーニング装置の構成を概念的に示す図、
図5は、本発明を適用した別の実施形態に係る基板クリーニング装置の構成を概念的に示す図、及び、
図6A及び6Bは、本発明を適用した更に別の実施形態に係る基板クリーニング装置の構成を概念的に示す図である。
先ず、図1を参照して、基板クリーニング装置を組み込んだプリント配線基板の製造ラインについて説明する。
基板供給装置11は、基板クリーニング装置1に対して1枚ずつ自動的にプリント配線基板を供給する。クリーニング装置1は、供給された該基板の上面をクリーニングした後、該基板を印刷機12に供給する。印刷機12は、供給された該基板にはんだ印刷を行い、マウンター13に供給する。マウンター13は、該基板上に部品を搭載し、コンベア14を介してリフロー炉15に供給する。リフロー炉15は、はんだ印刷及び部品の搭載を終了した該基板を熱処理する。処理が終了した該基板は、基板収納装置16に収納される。
図1のように、クリーニング装置1をインライン化することにより、プリント配線基板が自動的に供給され、人がクリーニング処理に関わる必要がなくなる。また、クリーニングされた該基板は、すぐに印刷機12に供給されるので、クリーニング後の基板上にごみ・ほこりの異物が付着する機会が減少する。
次に、図2A及び2Bを参照して、基板クリーニング装置の構成を説明する。図2Aは、基板クリーニング装置の正面図を示し、図2Bは、その側面図を示している。
図2Aに示されるように、基板2が入口側から出口側へ搬送されるように、搬送ベルト3が設けられる。搬送ベルト3は、図2Bに示されるように、2本の並行に配置されたベルト3から構成され、各ベルトが基板2の両端のエッジ部を載置するようになっている。搬送ベルト3は、図示されていないモータにより駆動され、基板2を図示の矢印の方向に搬送する。このように、両端のエッジ部を2本のベルト3上に載せて、基板2を搬送することにより、基板2の下面に部品が搭載済みであったとしても、そのことに影響されずに、基板2を搬送でき、その表面をクリーニングすることができる。
基板2の搬送経路には、入口側から出口側へ向けて、基板感知センサ8、静電除去器6、吸着ローラー4、吸着ローラー4、静電除去器6が配置される。基板2は、静電除去器6の下を通過する間に、表面に帯電した静電気が除去される。静電除去器6は、接触型、非接触型の何れのものも使用可能である。
2本の吸着ローラー4は、背後側で粘着ローラー5に加圧接触するように配置される。粘着ローラー5は、図示しないモータにより回転駆動され、吸着ローラー4は、粘着ローラー5と接触しているため、粘着ローラー5の回転に伴って回転される。なお、吸着ローラー4或いは粘着ローラー5だけをモータで駆動すること、或いは、吸着ローラー4と粘着ローラー5の両方をモータで駆動することも可能である。搬送ベルト3により基板2が搬送されてきたことを、基板感知センサ8が感知すると、モータが起動されて吸着ローラー4と粘着ローラー5が回転を始める。
吸着ローラー4は、非導電性、或いは、導電性を有するシリコンゴム系、或いは、他の樹脂系、ゴム系樹脂により形成される。吸着ローラー4は、シリコンゴム系、或いは、他の樹脂系、ゴム系の濡れ性により基板2の表面のごみ・ほこりなどの異物を吸着し、基板2をクリーニングする。吸着ローラー4は、その表面に粘着材等を持っていないので、吸着ローラー4から粘着材等が基板2に付着するような事故を防止することができる。
粘着ローラー5が吸着ローラー4に加圧接触することにより、基板2から吸着ローラー4に吸着されたごみ等は粘着ローラー5に転写される。したがって、吸着ローラー4の表面は、常に清浄な状態を保ち続け、そのクリーニング効果が持続する。
吸着ローラー4と粘着ローラー5は、移動機構10により、基板2に接触する位置から離れた位置へ移動可能とされている。基板供給装置11からクリーニングをする必要のない基板、又はクリーニングすることができない基板が供給されるときは、吸着ローラー4が搬送ベルト3から遠ざけられ、搬送されてくる基板2に接触しない。これにより、基板2が吸着ローラー4に触れずにクリーニング装置1を通過することができる。
吸着ローラー4は、ある程度の弾力を有しており、この弾力を生かして基板2の上方から加圧接触されている。そのため、基板2が搬送されない時における吸着ローラー4の下端部は、搬送されてくる基板2の上面より下方に位置している。この様な状態で、基板2が搬送されてくると、基板2の先端部が、先ず吸着ローラー4に突き当たる。それから、基板2が、吸着ローラー4と搬送ベルト3との摩擦力によって、吸着ローラー4と搬送ベルト3との間に挟み込まれ、搬送される。この搬送途中において、基板2の上面は、吸着ローラー4によってクリーニングされる。
基板2が薄い場合には、この様にして、基板2がスムースに挟み込まれて搬送され、その表面がクリーニングされる。ところが、基板2の厚さが大きくなると、基板2が吸着ローラー4まで搬送されてきたときに、基板2は、吸着ローラー4に突き当たったままの状態になり、吸着ローラー4と搬送ベルト3との間に挟み込まれないという現象が発生する。
そこで、本実施形態の基板クリーニング装置では、図2Aに示されるように、基板2の先端部がクリーニング領域に突入するところに、吸着ローラー4と搬送ベルト3との間に遊びとなる空間を設けるようにした。この空間は、図2Aに示した例では、搬送ベルト3をローラー71乃至75のうちのローラー72と74の夫々で迂回するようにして形成される。この空間が存在することにより、搬送された基板2が、吸着ローラー4に突き当たったときに、基板2の先端部に吸着ローラー4の回転力が付与され、基板2の先端部がその空間に逃されることになる。よって、基板2が、吸着ローラー4と搬送ベルト3との間に挟み込まれ、搬送される。
また、図3に示すように、搬送されてきた基板2の先端部が吸着ローラー4に接触するとき、基板2の先端部下側に空間が存在している。したがって、吸着ローラー4に接触した基板2の先端部が下方に押し下げられ、基板2の後端部が持ち上げられることとなる。この後端部の持ち上がりを制限するため、搬送ベルト3の基板供給装置11側のやや上方に、ストッパー9が設けられる。このストッパー9が設けられても、基板2の先端部が下方の空間内に進入していくことにより、基板2の先端部が吸着ローラー4と搬送ベルト3とによって引き込まれるので、基板2の搬送が停止されることはない。基板2は、基板クリーニング装置中をスムースに搬送されていく。
以上のように、本実施形態のクリーニング装置は、各種の基板をクリーニングすることができ、更に、クリーニングをする必要のない基板又はクリーニングすることができない基板を通過させることができるので、プリント配線基板の製造ラインに組み込むことが可能となる。
吸着ローラー4が導電性を有することにより、静電気の発生が防止される。静電除去器6により基板2の静電気は除去されているが、吸着ローラー4が基板2に接触して摩擦することにより、静電気が基板2の表面上に新たに発生する可能性がある。基板2が、既に電子部品を搭載したものである場合、電子部品、特にその中でもIC等は、静電気に非常に弱いため、新たに発生した静電気により破壊される恐れがある。本実施形態のように、吸着ローラー4に導電性を持たせることにより、新たな静電気の発生を防止し、電子部品の破壊を防止することができる。なお、吸着ローラー4の電気抵抗値は、103〜107Ωにすることが好適である。
搬送ベルト3は、ローラー72及び74により、基板2が吸着ローラー4と接触する部分において、吸着ローラーから遠ざかる位置に保持される。これにより、基板2が搬送ベルト3上にない場合でも、吸着ローラー4が搬送ベルト3に接触することがなくなる。したがって、吸着ローラー4が搬送ベルト3により汚損されることがなくなる。
以上に説明した本実施形態の基板クリーニング装置では、吸着ローラーの直下において、搬送ベルトとの間に空間を設けることにより、搬送されてきた基板の突入をスムースに行わせるようにしたが、この基板のスムースな突入を実現する他の実施形態による基板クリーニング装置について、図4Aにその構成を示した。
図4Aに示した基板クリーニング装置は、図2Aに示した基板クリーニング装置のクリーニング部分の構成と基本的には同様であるので、図4Aにおける符号は、図2Aと同じ部分には、同じ符号を付した。
図4Aの基板クリーニング装置においては、吸着ローラー4の上下位置を正確に制御保持することにより、吸着ローラー4と搬送ベルト3との間に若干の空間を設ける。図2Aの基板クリーニング装置に設けられているローラー72、73、74を取り去り、基板2が搬送されてこないときには、吸着ローラー4と搬送ベルト3の間に若干の空間があり、非接触しているようにした。
この様な構成とすることにより、基板2が吸着ローラー4に突入してきたとき、基板2の先端部が搬送ベルト3を押し下げ、搬送ベルト3が撓むようなる。したがって、基板2の表面のクリーニング時における吸着ローラー4の加圧接触は、基板2自体と搬送ベルト3の弾力によって行われる。この様にして、搬送された基板2が吸着ローラーに突き当たって、停止することが無く、基板2の搬送をスムースに行うことができる。
しかし、基板2が搬送ベルト3により吸着ローラー4の下に搬送されたとき、例えば、基板2が薄いか、或いは、基板自身の弾力が弱い場合に、基板2が下方向に反ってしまうと、基板2と吸着ローラー4との加圧接触が充分になされず、基板2上のごみ・ほこり等を除去できない場合がある。
この場合には、図4B及び4Cに示されるように、吸着ローラー4の中央部の真下付近に、バックアップ17を設置する。図4Bは、入口側から見た図であり、図4Cは、側面から見た図である。このバックアップ17が基板2の下面を保持することにより、基板2の反りを矯正して、クリーニング効果を高めることができる。
バックアップ17は、基板2の下側面に接触し回転できるように構成され、基板2の裏面に接触するとき、搭載されている部品に影響しないように、弾力をもたせている。それは、帯電防止処理済みの樹脂系又は金属により円盤状に形成されたブラシ等である。バックアップ17は、基板2が搬送された時、基板2の搬送に合わせ回転する。また、バックアップ17の支持にスプリング機構を採用すると、上下方向の動きも合わせて可能となる。これにより、基板2の下面に部品が搭載されていた場合にも、バックアップ17の上を部品が通過すると、バックアップ17が上下動するため、バックアップ17が部品にストレスを与えることはない。なお、バックアップ17をモータで駆動することも可能である。
バックアップ17の形状は、搬送される基板2のサイズ・厚みに合わせ、円盤状のブラシもしくは、樹脂系或いは金属系の円盤形状のものが選択される。また、バックアップ17は、基板2の幅に合わせ、手動又は自動で最適な固定位置を調整できるようにしておくとよい。さらに、バックアップ17は、不必要な場合には、搬送ベルト3の高さ面より退避させることもできる。これにより基板に接触させないで使用することも可能となる。
さらに、図4Aに示した基板クリーニング装置において、図4B及び4Cに示されるように、2本の吸着ローラー4の中間であり、搬送ベルト3の外側に、基板2に対する蛇行防止ガイド18を設置すると、基板2の搬送をスムースに行われるようにすることができる。
また、図4Aに示した基板クリーニング装置においては、搬送ベルト3は、ローラー71、75などで支持されており、基板2を搬送ベルト3で搬送する際、前後2本の吸着ローラー4に対向する搬送ベルト3の下側の支持を無くしている。これにより、図2Aに示された基板クリーニング装置において形成された空間と同様の作用を創出している。ここで、図5に示されるように、搬送ベルト3を支持するローラーの代わりに、板状の搬送ベルト支持体19を配置することでも実施でき、基板2を安定して搬送することができる。
この吸着ローラー4と搬送ベルト3との間に、基板2が搬送されてくると、その基板2の厚みが薄い場合には、搬送ベルト3に微妙なたわみが生じ、この微妙なたわみにより基板2と吸着ローラー4が密着し、確実にごみ・ほこりの除去が可能となる。
しかし、基板2の厚みが1mm以上の場合、上述の構成であると、クリーニングの際、基板2の先端部及び後端部が上方向に持ち上がる場合がある。基板2の端部持ち上がり防止のために、搬送ベルト3上に、基板2の基板持ち上がり防止板20を配設すると、基板2の搬送をスムースに行えるようになる。
また、図4A、或いは、図5に示されるように、吸着ローラー4の下部において、搬送ベルト3の支持をしない構成とした場合に、基板2が搬送されてきたとき、吸着ローラー4の加圧接触力が弱くなることもあるので、この加圧接触力の大きさを調整するためにも、図6A及び6Bに示されるように、吸着ローラー4の下部における搬送ベルト3の下側に、搬送ベルト3を摺動支持する支持冶具21を配置すると良い。
配置される治具21は、基板2の厚みに合わせ、スプリング状又は板状の治具より選択される。2本の並行して走行する搬送ベルト3の外側付近であって、2本の吸着ロール4における中間部付近の各々に、蛇行防止ガイド18が設置されることもある。これにより小さいサイズの基板を安定して搬送することができる。
なお、図5及び図6Aに示した基板クリーニング装置では、静電除去器6、基板感知センサ8、そして移動機構10は、図示されていないが、説明の都合上、図示を省略したものであり、これらの基板クリーニング装置においても、図2A及び図4Aに示されると同様にそれらを備えている。
以上のように、本発明による基板クリーニング装置のように構成すれば、種々な基板に対応でき、これによりプリント配線基板の製造ラインに組み込むことが可能となり、自動的に供給されるプリント配線基板の表面を、人手によらず、確実にクリーニングできるクリーニング装置とすることができる。
Claims (11)
- 搬送されるプリント配線基板の表面に付着した異物を除去するクリーニング装置であって、
前記プリント配線基板のエッジ部分を載置して該基板を搬送する2本の搬送ベルトと、
搬送される前記プリント配線基板の一面に回転しながら加圧接触する吸着ローラーと、
前記吸着ローラーに加圧接触され、前記プリント配線基板と反対側で回転される粘着ローラーと、を備え、
前記搬送ベルトは、複数のベルト保持ローラーで保持され、
前記ベルト保持ローラーは、前記吸着ローラーに対して上流側及び下流側に配設され、
前記搬送ベルトは、前記プリント配線基板が搬送されたとき、前記上流側と前記下流側のベルト保持ローラー間において、前記吸着ローラーによる該プリント配線基板への加圧接触によって撓み、
前記吸着ローラーが前記プリント配線基板の表面から前記異物を吸着し、該異物が前記粘着ローラーに転写されることを特徴とするクリーニング装置。 - 前記プリント配線基板のクリーニング不要時に、前記吸着ローラーを該基板の面に接触する位置から離れた位置へ移動させる移動手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
- 前記吸着ローラーは、導電性或いは非導電性である請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
- 前記プリント配線基板の表面に加圧接触され、同方向に回転する並行配設された2本以上の前記吸着ローラーと、該吸着ローラーの該プリント配線基板と反対側で該吸着ローラーに加圧接触される前記粘着ローラーとが備えられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のクリーニング装置。
- 前記吸着ローラーの上流側における前記搬送ベルトの上方に、前記プリント配線基板が前記吸着ローラーと前記搬送ベルトに挟み込まれたとき、該プリント配線基板の後部が持ち上げられることを防止する持ち上がり防止板を設けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のクリーニング装置。
- 並行配置された前記吸着ローラーが前記プリント配線基板に加圧接触しているとき、該吸着ローラー間の中央において前記搬送ベルトを保持する保持冶具が、該搬送ベルトの該吸着ローラーと反対側に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のクリーニング装置。
- 前記吸着ローラーが前記プリント配線基板の表面に加圧接触するときに、該プリント配線基板を支持する支持体が、該プリント配線基板の該吸着ローラーと反対側に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のクリーニング装置。
- 前記支持体は、前記プリント配線基板の搬送に合わせて回転する円盤状の弾性体であることを特徴とする請求項7に記載のクリーニング装置。
- 前記支持体は、帯電防止処理済みのブラシで形成されていることを特徴とする請求項8に記載のクリーニング装置。
- 前記支持体は、スプリング機構により前記プリント配線基板に搭載された部品の高さに応じて上下動することを特徴とする請求項8又は9に記載のクリーニング装置。
- 前記支持体は、前記プリント配線基板の搬送方向に直交する方向に位置調節されることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載のクリーニング装置。
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