JPH09326377A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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Publication number
JPH09326377A
JPH09326377A JP8141802A JP14180296A JPH09326377A JP H09326377 A JPH09326377 A JP H09326377A JP 8141802 A JP8141802 A JP 8141802A JP 14180296 A JP14180296 A JP 14180296A JP H09326377 A JPH09326377 A JP H09326377A
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JP
Japan
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substrate
brush
roll brush
roll
cleaning
Prior art date
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Application number
JP8141802A
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English (en)
Inventor
Makoto Mori
誠 森
Mitsuaki Yoshitani
光明 芳谷
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な洗浄力を有すると共に基板面への傷を
抑制し、かつ、基板面への再汚染をも防止する。 【解決手段】 ブラシ植毛密度が8パーセント程度でブ
ラシ植毛密度を増加することなく、ブラシ回転数を10
00rpmという高速回転とすることで、ロールブラシ
17,19の基板2への接触面積を増やすようにしたた
め、パーティクル除去能力をディスクブラシと同等かま
たはそれ以上とすることができ、かつ、ブラシがロール
ブラシであるため、基板2への傷は、回転数を高くした
分だけ多くなるが、ディスクブラシのそれと比べれば、
大幅に基板2への傷が抑えられることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガラス基
板、プリント基板およびウエハなどの基板を搬送すると
共に、その表面や裏面にブラシ洗浄処理を施す基板処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の基板処理装置としてのブラシ洗浄
装置は、図7に示すように、基板面に当接して回転する
ディスクブラシ61と、このディスクブラシ61の下側
に、ディスクブラシ61に対向するように基板全面支持
ロール62が配設されている。このディスクブラシ61
と基板全面支持ロール62との間を基板63が搬送され
ることにより、基板63の表面側が洗浄処理されてい
た。また、これらのディスクブラシ61および基板全面
支持ロール62の前後には、基板搬送ローラ64〜66
と基板搬送ローラ67〜69が配設されている。これら
の各基板搬送ローラ64〜69は駆動部と連結されてお
り、駆動部からの駆動力によって一定方向に回転して基
板63を水平に保持した状態で搬送方向Aに搬送する構
成となっている。また、ディスクブラシ61の最も近い
前後の位置にある各基板搬送ローラ66,67上にはそ
れぞれ、基板63の両端縁を挾持すべく上乗せローラ7
0,71がそれぞれ配設されている。
【0003】また、このディスクブラシ61の代わりに
ロールブラシを用いたブラシ洗浄装置としては、図8に
示すように、基板面に当接して回転するロールブラシ8
1と、このロールブラシ81の下側に対向するように基
板全面支持ロール82が配設されている。これらのロー
ルブラシ81と基板全面支持ロール82との間を基板8
3が搬送されることにより、基板83の表面側の洗浄処
理がなされていた。また、これらのロールブラシ81お
よび基板全面支持ロール82の前後には、図7と同様の
基板搬送ローラ64〜66と基板搬送ローラ67〜69
が配設されている。これらの各基板搬送ローラ64〜6
9は駆動部と連結されており、駆動部からの駆動力によ
って一定方向に回転して基板63を水平に保持した状態
で搬送方向Aに搬送する構成となっている。また、ロー
ルブラシ81の最も近い前後の位置にある各基板搬送ロ
ーラ66,67上にはそれぞれ、基板63の両端縁を挾
持すべく上乗せローラ70,71がそれぞれ配設されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成で、図
7のディスクブラシ方式と図8のロールブラシ方式にお
いて、次の(表1)に示すように、パーティクル除去力
である洗浄力はディスクブラシ方式の方がよいが、基板
に与える傷についてはロールブラシ方式の方が大幅に少
ない。また、メンテナンス性や調整についてはロールブ
ラシ方式の方が性能がよく、また、コスト性についても
ロールブラシ方式の方が安くなっている。
【0005】
【表1】
【0006】このように、パーティクル除去力である洗
浄力に関してのみ、基板との接触面積が大きいディスク
ブラシの方がロールブラシよりも優れているものの、デ
ィスクブラシはロールブラシよりも基板の表面に傷を与
えてしまうという問題を有していた。この傷とは、基板
上に付着させたITO(インジウムチタニウムオキサイ
ト)、クロム、アルミニウムなどの金属膜およびカラー
フィルタ用樹脂膜などに与える傷である。
【0007】したがって、傷の発生が少ないロールブラ
シを用いてディスクブラシと同等の洗浄力を得ることが
重要であり、従来は、ロールブラシの基板63への接触
面積を大きくする工夫がなされており、具体的には、ブ
ラシ毛の植毛密度を増やすことで対応してきた。この場
合に、植毛密度を増やした分だけブラシ内にパーティク
ルが取り込まれ易くなっており、逆に再汚染の原因とな
っていた。
【0008】本発明は、上記問題を解決するもので、良
好な洗浄力を得ることができると共に基板面への傷を抑
制することができ、かつ、基板面への再汚染をも防止す
ることができる基板処理装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の基板処理装置
は、基板を搬送すると共に基板面をロールブラシを回転
させて洗浄処理する基板処理装置において、前記ロール
ブラシの回転数を500rpmを超え1600rpmま
での範囲内に設定したことを特徴とするものである。
【0010】従来は、ロールブラシの回転数が200r
pm〜500rpm程度までは洗浄力がほぼ一定でそれ
ほど変化せず、ロールブラシの軸受の機械的強度の観点
からはその回転数が低いほどよいので、200rpm〜
400rpm程度のブラシ回転数が採用されていた。と
ころが、ロールブラシの回転数が500rpmを超える
と洗浄能力が大幅に改善されることが判明した。したが
って、上記構成により、ロールブラシの回転数を500
rpmを超え1600rpmまでの範囲内に設定すれ
ば、ブラシ毛の植毛密度を増加させることなく、ロール
ブラシの基板への接触面積が大きくなってディスクブラ
シの場合と同等かそれ以上の良好な洗浄力が得られると
共に、ロールブラシによって基板の面への傷はディスク
ブラシの場合と比較して大幅に抑制され、かつ、ブラシ
毛の植毛密度の増加もないことから基板の面への再汚染
も防止可能である。
【0011】また、好ましくは、本発明の基板処理装置
におけるロールブラシの回転方向は、前記基板の搬送方
向に対して逆方向とする。
【0012】この構成により、回転するロールブラシに
より除去されて飛ばされたパーティクルは搬送経路の上
流側に導かれるので、洗浄後の基板上へのパーティクル
の再付着が防止される。
【0013】さらに、好ましくは、本発明の基板処理装
置におけるロールブラシの植毛密度はその表面積に対し
て7〜10パーセントに設定されている。
【0014】この構成により、植毛密度が6パーセント
以下では基板の面との均一な接触が難しくなって洗浄力
に影響し、また、植毛密度が11パーセント以上では、
基板への傷やパーティクルの再付着に影響を与える。従
来に比べて高速回転であるので、遠心力がより強く働い
てブラシ毛にパーティクルが付着しにくくなっており、
基板の面へのパーティクルの再付着も抑えられる。
【0015】さらに、好ましくは、本発明の基板処理装
置におけるブラシ毛の長さは10mm〜30mmの範囲
内である。また、ブラシ毛の線径は0.05mm〜0.
15mmの範囲内である。
【0016】この構成により、ブラシ毛の長さが9mm
以下でその線径がφ0.16以上ではブラシ毛は硬くな
って基板への傷に影響を与え、また、ブラシ毛の長さが
31mm以上でその線径がφ0.04以下ではブラシ毛
にコシがなくなり柔らかくなり過ぎて洗浄力が低下する
ことを防止できる。
【0017】さらに、好ましくは、本発明の基板処理装
置におけるロールブラシは前記基板の面に当接して摺動
する。または、ロールブラシは、前記基板の面と非接触
状態で、かつ前記基板の面に供給された処理液層に接触
可能な距離で対向配設されている。
【0018】この構成により、ロールブラシが基板面と
非接触状態で、かつ処理液層に接触可能な距離で対向配
設する場合には、ロールブラシが基板の面に当接する場
合に比べて洗浄効果は低下するものの、基板面に対して
傷は付かず、特に、柔らかい樹脂膜などの傷つきやすい
面を処理する場合に良好な洗浄処理がなされる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る基板処理装置
の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本
発明の一実施形態における基板洗浄装置を含む基板処理
システムの構成を示す平面図である。
【0020】図1において、この基板処理システムは、
主に、基板供給部または基板排出部として機能するイン
デクサ装置1と、板状部材である基板としてのガラス基
板などの基板2の表面および裏面をそれぞれブラシ洗浄
部材で洗浄する基板洗浄装置3と、インデクサ装置1と
基板洗浄装置3の間で基板2を搬送するロボット装置4
とで構成されている。
【0021】このインデクサ装置1には、角形の基板2
を複数枚収納可能なカセット5,6を載置する載置台7
が設けられている。これらのカセット5,6は、自動搬
送ロボット(図示せず)により載置台7上の所定の位置
に搬送されてくる。カセット5,6が載置台7上に設置
された状態で、ロボット装置4によるカセット5からの
基板2の取り出し、およびカセット6への洗浄処理後の
基板2の収納が可能となる。
【0022】このように、ロボット装置4は、カセット
5と基板洗浄装置3の搬入側との間および、カセット6
と基板洗浄装置3の搬出側との間に移動自在であり、図
示しない旋回、進退および上下移動可能なハンドによっ
て基板2を支持した状態で、制御部からの指令に応じて
ハンドを基板2と共に移動させて、カセット5から基板
洗浄装置3の搬入側に基板2の搬送を行うことができ、
また、基板洗浄装置3の搬出側からカセット6に基板2
の搬送を行うことができる。
【0023】図2は図1の基板洗浄装置の要部を示す部
分側面図であり、図3は図1の基板洗浄装置の搬送ロー
ラおよび上乗せローラの構成を詳しく示す正面図であ
る。
【0024】図2に示すように、この基板洗浄装置3
は、基板2の搬入側に前側コンベア部11が配設され、
ブラシ洗浄処理後の基板2の搬出側に後側コンベア部1
2が配設され、これらの前側コンベア部11と後側コン
ベア部12との間にブラシ洗浄部13が配設されてい
る。
【0025】これらの前側コンベア部11および後側コ
ンベア部12では、複数の搬送ローラ14が互いに平行
に搬送方向に並設されている。これらの各搬送ローラ1
4はそれぞれ、図3に示すように、軸部15と、この軸
部15の両端部に配設され基板2の両端縁をそれぞれ支
持する支持軸部16aおよび、これらの各支持軸部16
aにそれぞれ連なるつば部16bとを有している。この
両端のつば部16bと支持軸部16aとの間はテーパ部
で構成されており、このテーパ部で案内されつつ基板2
が両支持軸部16a上に設置可能なようになっている。
また、これらの各搬送ローラ14は、図示しないが駆動
部と連結されており、駆動部からの駆動力によって一定
方向に回転して基板2を所定角度θだけ傾斜した状態で
洗浄液を上端縁側より供給しつつ搬送方向Aに傾斜搬送
する構成となっている。通常、この傾斜角度θは1°〜
40°程度に設定されている。本実施形態では傾斜角度
θは5°に設定している。
【0026】また、ブラシ洗浄部13は、前側コンベア
部11と後側コンベア部12との間の基板洗浄搬送経路
に配設されている。その経路上流側に、基板2の表面を
洗浄する上側ロールブラシ17と、この上側ロールブラ
シ17の真下に配設され基板2の幅に亘って基板2を支
持する支持部材としての基板全面支持ロール18とを、
それらの軸心が上下平行になるようにそれぞれ配設して
おり、これらの上側ロールブラシ17と基板全面支持ロ
ール18との間を基板2が搬送されるように構成されて
いる。この場合、基板全面支持ロール18は、その上方
を通過する基板2の幅に亘って配設されており、基板全
面支持ロール18の存在により、基板2や洗浄液の自重
に加えて上側ロールブラシ17の加圧によっても基板2
が下方向に撓むようなことはなく、より均一に上側ロー
ルブラシ17を基板2の表面に当接させることが可能と
なる。また、上側ロールブラシ17はその下方を通過す
る基板幅に亘って配設されており、基板全面支持ロール
18の存在により上側ロールブラシ17の基板2の表面
への押し込み量が適度に調整されて上側ロールブラシ1
7の基板2の表面への均一な接触を得ることが可能とな
る。
【0027】また、基板洗浄搬送経路の下流側には、基
板2の裏面を洗浄する下側ロールブラシ19がその上方
を通過する基板2の幅に亘って配設されている。これら
の上側ロールブラシ17および下側ロールブラシ19の
毛先部分は基板2の面に当接して摺動するような所定距
離で、基板2と上側ロールブラシ17または下側ロール
ブラシ19とが対向配設している。また、上側ロールブ
ラシ17および下側ロールブラシ19はその回転数を、
洗浄力を考慮して、500rpmを超え1600rpm
までの範囲内に設定している。また、より好ましくは、
更なる洗浄力を考慮すれば、その回転数を900rpm
〜1600rpmの範囲内に設定する必要がある。さら
に、より好ましくは、洗浄力の他に基板2への傷と軸受
部の機械的強度を考慮すれば、その最適な回転数は10
00rpm〜1200rpmの範囲内である。
【0028】このような上側ロールブラシ17および下
側ロールブラシ19の高速回転機構についてその一例を
図4に示している。
【0029】図4は本発明のロールブラシとモータとの
連結関係を模式的に示す構成図である。
【0030】図4において、平行に配設されたフレーム
31,31の互いに対向する部分に軸受32,32が配
設されている。これらの軸受32,32に上下のロール
ブラシ17,19のブラシシャフト34の両端部がそれ
ぞれ軸支されている。このブラシシャフト34の両端部
のうち一方端部がギャーヘッド35を介して三相インダ
クションモータ36の回転軸に連結されている。この三
相インダクションモータ36にはインバータ制御回路3
7の出力端が接続され、インバータ制御回路37により
出力の周波数を変えることでモータ回転数を制御するこ
とができる。本実施形態ではロールブラシ17,19の
ブラシ回転速度を1000rpmに設定している。
【0031】これらのロールブラシ17,19の回転数
と洗浄力との関係を図5に示している。
【0032】図5は図2の基板洗浄装置で用いるロール
ブラシ17,19の回転数と洗浄後のパーティクル数と
の関係を示すグラフであり、ブラシ回転数に対するパー
ティクル除去力の違いを示している。
【0033】図5に示すブラシ回転数とパーティクル残
数との関係を求める試験条件としては、基板2に対する
押し込み量は0.5mm、基板2の搬送速度は1.8m
/min(分)、洗浄処理液としては純水のみを用い、
基板2の材質は白板素ガラス、基板2の搬送角度θは5
°、ブラシ毛の材質はポリアミド(ナイロン6またはナ
イロン66)を用い、ブラシ毛の長さは14mm、ブラ
シ毛の線径はφ0.07mm、詳細は後述するが植毛密
度は8パーセントである。また、ここで言うパーティク
ルとは、市水で基板2の表面を汚染させ、その大きさが
1μm程度以上のものを示している。
【0034】図5において、そのブラシ回転数が200
rpm〜400rpmでは単位面積当たりのパーティク
ル残数は1800個程度と洗浄力にあまり差はないが、
その回転数が500rpmを超え600rpm程度にな
るとパーティクル残数は大幅に減っている。さらに、そ
の回転数が1600rpm程度に至るとパーティクル残
数にはあまり変化が見られず収束するようになる。さら
に、1600rpm以上のブラシ回転数ではパーティク
ル残数は徐々に減って洗浄効果は上がるものの、ロール
ブラシ17,19の機械的耐久性(特に軸受部)および
基板2への傷をも考慮した場合には、その回転数は10
00rpm〜1200rpmの範囲内が最も適してい
る。したがって、ロールブラシ17,19の回転数が5
00rpmを超え1600rpmまでの範囲内であれ
ば、基板2に対する傷痕の少ないロールブラシ17,1
9を用いてディスクブラシとほぼ同等の洗浄力かまたは
それ以上の洗浄力を得ることができる。この場合、回転
数が上がった分、基板2に対する傷痕も増えるが、ディ
スクブラシによる基板2に対する傷痕に比べれば大幅に
傷痕は少なくなる。
【0035】また、このような基板2に対する傷痕を抑
えるために、ブラシ毛の線径を細くすると共に、その長
さを適切に設定している。このブラシ毛は細くなるほ
ど、また、その長さが長くなるほどコシがなくなり柔ら
かくなる。ブラシ毛の線径はφ0.05mm〜φ0.1
5mmの範囲内であることが好ましい。また、より好ま
しくは、基板2に対する傷痕および洗浄力を考慮する
と、その線形はφ0.07mm〜φ0.09mmの範囲
内である。ブラシ毛の線径がφ0.16mm以上である
とブラシ毛が硬くなって基板2に対する傷痕が多くな
り、φ0.04mm以下では柔らか過ぎて洗浄力に影響
することになる。また、ロールブラシの毛の長さは10
mm〜30mmの範囲内であることが好ましい。また、
より好ましくは、基板2に対する傷痕と共に洗浄力を考
慮すると、その長さは10mm〜20mmの範囲内であ
る。ブラシ毛の長さが9mm以下であるとブラシ毛が硬
くなって基板2に対する傷痕が多くなり、その長さが3
1mm以上では柔らか過ぎて洗浄力に影響することにな
る。本実施形態の上側ロールブラシ17および下側ロー
ルブラシ19では、その線径はφ0.05mm〜φ0.
15mmの範囲内のうちφ0.07mmに設定し、その
長さは10mm〜30mmの範囲内のうち14mmに設
定している。
【0036】また、洗浄力の向上や再汚染を防止するた
めに、ブラシ毛の植毛密度はその表面積に対して7〜1
0パーセントの範囲内であることが好ましく、より好ま
しくは、8パーセントの植毛密度である。本実施形態の
上側ロールブラシ17および下側ロールブラシ19の植
毛密度は8パーセントに設定している。この植毛密度が
6パーセント以下では基板2の面との均一な接触が難し
くなって洗浄力に影響し、また、植毛密度が11パーセ
ント以上では、基板2への傷やパーティクルの再付着に
影響を与える。この植毛密度とは、ロールブラシ表面積
に対する、ブラシ毛を植え込む下穴の総面積で定義する
ことができる。その下穴に対して線径の細いブラシ毛を
植え込むのであればより多く植え込むことができ、ま
た、線径の太いブラシ毛を植え込むのであれば植え込む
本数はより少なくなる。このブラシ毛の先端部が基板2
の面に均一に接触するように、その下穴の配置を千鳥型
に配置したりスパイラル状に配置したりしている。この
ようなブラシ毛の植毛密度において、本発明のロールブ
ラシは高速回転しているので、遠心力がよりかかるた
め、ブラシ毛にはパーティクルが付着しにくく基板2へ
の再付着も抑えることができることから、パーティクル
除去力がより大きくなっている。
【0037】また、上側ロールブラシ17および下側ロ
ールブラシ19の回転方向はそれぞれ、基板2の搬送方
向Aに対して逆方向回転とすれば、回転するロールブラ
シにより除去されたパーティクルを搬送経路の上流側に
導くことで、パーティクルの再付着を防止することがで
きる。また、基板2の搬送方向Aに対して逆方向回転と
すれば、基板2とブラシ毛との相対速度を増加させるこ
とができることから、パーティクル除去能力をも向上さ
せることができる。
【0038】さらに、本発明のロールブラシは高速回転
しているので、その軸受に力がかかり過ぎることから、
ロールブラシの機械的耐久性を向上させるために、図6
に示すようにブラシシャフト34を中空のステンレスシ
ャフトで構成している。このように、中空シャフトとし
てロールブラシ17,19の重量を軽減することによ
り、所定のブラシ回転数を維持するためのエネルギーを
抑えることができると共に、ロールブラシ17,19の
軸受部34aの機械的耐久性を向上させることができ
る。
【0039】さらに、図2において、これらの上側ロー
ルブラシ17および下側ロールブラシ19の前後位置に
はそれぞれ、搬送ローラ21〜23が互いに平行に搬送
方向Aに所定距離置いて配設されている。これらの各搬
送ローラ21〜23はそれぞれ上記搬送ローラ14と同
様に、図3に示すように、軸部15と、この軸部15の
両端部に配設され基板2の両端縁をそれぞれ支持する支
持軸部16aおよび、この支持軸部16aに連なるつば
部16bとを有している。この両端のつば部16bと支
持軸部16aとの間はテーパ部で構成されている。この
テーパ部で基板2を案内しつつ両支持軸部16a上に設
置可能な構成になっている。また、これらの各搬送ロー
ラ21〜23は駆動部と連結されており、駆動部からの
駆動力によって一定方向に回転して基板2を所定角度θ
だけ傾斜した状態で洗浄液を上端縁側より供給しつつ搬
送方向Aに傾斜搬送する構成となっている。
【0040】また、これらの各搬送ローラ21〜23上
にはそれぞれ、基板2の両端縁2aを挾持すべく上乗せ
ローラ24〜26がそれぞれ配設されている。これらの
上乗せローラ24〜26はそれぞれ、図3に示すよう
に、軸部27と、この軸部27の両端部に配設され基板
2の両端縁2aをそれぞれ転がりながら押える円形つば
部28とを有している。このように、図3では上乗せロ
ーラ26を示しているが、この上乗せローラ26と、他
の上乗せローラ24,25とはそれぞれ同様の構成であ
る。
【0041】上記構成により、インデクサ装置1の載置
台7上に載置されたカセット5からロボット装置4のハ
ンドにより基板2を取り出して基板洗浄装置3の搬入側
の各搬送ローラ14上に搬送する。このように、カセッ
ト5から各搬送ローラ14上に搬送された基板2は、ブ
ラシ洗浄部13で基板2の表面および裏面がそれぞれ洗
浄されることになる。
【0042】このとき、まず、基板洗浄搬送経路におい
て、上流側の上側ロールブラシ17と下流側の下側ロー
ルブラシ19は、基板2の搬送方向Aに対して逆方向回
転で回転数が1000rpmの高速回転しており、上側
ロールブラシ17および下側ロールブラシ19の毛先部
分が基板2の面に当接して摺動することにより、高速回
転による高い洗浄能力で基板2上のパーティクルを効率
よく除去すると共に、ロールブラシ17,19で基板2
の面への傷が抑えられている。
【0043】その後、ブラシ洗浄処理が終了した基板2
は、基板洗浄装置3の搬出側における後側コンベア部1
2の各搬送ローラ14上からロボット装置4のハンドに
より基板2を取り出してカセット6内に収納する。
【0044】したがって、本発明においては、ブラシ植
毛密度が8パーセント程度でブラシ植毛密度を増加する
ことなく、ブラシ回転数を1000rpmという高速回
転とすることで、ロールブラシ17,19の基板2への
接触面積を増やすようにしたため、パーティクル除去能
力をディスクブラシと同等かまたはそれ以上とすること
ができ、かつ、ブラシがロールブラシであるため、基板
2への傷は、回転数を高くした分だけ多くなるが、ディ
スクブラシのそれと比べれば、大幅に基板2への傷が抑
えられることになる。
【0045】なお、上記実施形態では、上側ロールブラ
シ17および下側ロールブラシ19による基板2の洗浄
時に、洗浄液は、上側ロールブラシ17および下側ロー
ルブラシ19の若干上流側で基板2の傾斜上端縁部より
供給するようにしているが、これらの上側ロールブラシ
17および下側ロールブラシ19自体の、基板2の傾斜
上端縁部に対応した部分からそれぞれ供給するような構
成であってもよい。
【0046】また、上記実施形態では、ロールブラシは
基板2の面に当接して摺動するように構成したが、基板
2の面と非接触状態で、かつ基板2の面に供給された処
理液層に接触可能な距離で対向配設していてもよい。こ
の場合には、表面上のパーティクルを除去する洗浄能力
は低下するが、基板2への傷はなくなる。特に、アルミ
ニウム薄膜や、レジスト膜などの樹脂膜が付いた基板面
の洗浄処理などの場合には、容易に傷が付いてパターン
断線したりしやすいので、このような非接触状態で基板
面の洗浄処理を必要とする場合もある。
【0047】さらに、上記実施形態では、上側ロールブ
ラシ17および下側ロールブラシ19の回転方向はそれ
ぞれ、基板2の搬送方向Aに対して逆方向回転とした
が、基板2の搬送方向Aに対して順方向回転としてもよ
い。この場合、基板2の搬送速度に対して回転速度が大
幅に速いので、パーティクル除去能力や基板2への傷に
ついては上記実施形態と同様の効果を奏することができ
る。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロールブ
ラシの回転数を500rpmを超え1600rpmまで
の範囲内に設定したため、ブラシ毛の植毛密度を増加さ
せることなく、ディスクブラシの場合と同等かそれ以上
の良好な洗浄力を得ることができると共に、ロールブラ
シによって基板の面への傷をディスクブラシの場合と比
較して大幅に抑制することができ、かつ、ブラシ毛の植
毛密度の増加もないことから基板の面への再汚染も防止
することができる。
【0049】また、基板搬送方向に対してロールブラシ
の回転方向を逆方向にしたため、ロールブラシにより除
去されたパーティクルの再付着を防止することができ
る。
【0050】さらに、ロールブラシの植毛密度をその表
面積に対して7〜10パーセントの範囲内に設定すれ
ば、パーティクルの再付着を抑えることができる。
【0051】さらに、ブラシ毛の長さを10mm〜30
mmの範囲内に設定し、さらに、ブラシ毛の線径をφ
0.05〜φ0.15の範囲内に設定すれば、ブラシ毛
は最適な硬さになって基板への傷や洗浄力を良好にする
ことができる。
【0052】さらに、ロールブラシが基板面と非接触状
態で、かつ処理液層に接触可能な距離で対向配設する場
合には、基板面に対する傷は付かず、特に、樹脂膜など
の傷つきやすい面に対して良好に洗浄処理をすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における基板洗浄装置を含
む基板処理システムの構成を示す平面図である。
【図2】図1の基板洗浄装置の要部を示す部分側面図で
ある。
【図3】図1の基板洗浄装置の搬送ローラおよび上乗せ
ローラの構成を詳しく示す正面図である。
【図4】本発明のロールブラシとモータとの連結関係を
模式的に示す構成図である。
【図5】図2の基板洗浄装置で用いるロールブラシの回
転数と洗浄後のパーティクル数との関係を示すグラフで
ある。
【図6】図2の基板洗浄装置で用いるロールブラシの縦
断面拡大図である。
【図7】ディスクブラシを用いた従来のブラシ洗浄装置
の要部を模式的に示す部分側面図である。
【図8】ロールブラシを用いた従来のブラシ洗浄装置の
要部を模式的に示す部分側面図である。
【符号の説明】
2 基板 3 基板洗浄装置 13 ブラシ洗浄部 17 上側ロールブラシ 19 下側ロールブラシ 34 ブラシシャフト 36 三相インダクションモータ 37 インバータ制御回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を搬送すると共にロールブラシを回
    転させて前記基板の面を洗浄処理する基板処理装置にお
    いて、前記ロールブラシの回転数を500rpmを超え
    1600rpmまでの範囲内に設定したことを特徴とす
    る基板処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ロールブラシの回転方向は、前記基
    板の搬送方向に対して逆方向の回転方向とすることを特
    徴とする請求項1または2記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ロールブラシの植毛密度はその表面
    積に対して7〜10パーセントに設定されていることを
    特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ロールブラシの毛の長さは10mm
    〜30mmの範囲内であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ロールブラシの毛の線径は0.05
    mm〜0.15mmの範囲内であることを特徴とする請
    求項4記載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ロールブラシは前記基板の面に当接
    して摺動することを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記ロールブラシは、前記基板の面と非
    接触状態で、かつ前記基板の面に供給された処理液層に
    接触可能な距離で対向配設されていることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の基板処理装置。
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