JPH1012582A - 基板洗浄装置および基板洗浄方法 - Google Patents

基板洗浄装置および基板洗浄方法

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JPH1012582A
JPH1012582A JP8160147A JP16014796A JPH1012582A JP H1012582 A JPH1012582 A JP H1012582A JP 8160147 A JP8160147 A JP 8160147A JP 16014796 A JP16014796 A JP 16014796A JP H1012582 A JPH1012582 A JP H1012582A
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JP
Japan
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substrate
cleaning
main surface
roll
rolls
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Withdrawn
Application number
JP8160147A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kise
一夫 木瀬
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH1012582A publication Critical patent/JPH1012582A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
    • H05K3/26Cleaning or polishing of the conductive pattern

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の主面や基板の主面上の被膜面を傷つけ
ることなく基板の主面や基板の主面上の被膜面を均一に
良好に洗浄する。 【解決手段】 基板2の主面から外周面が僅かに離間し
た位置に回転軸が基板2の主面と平行に配設された洗浄
ロール15,16を高速に回転駆動させた状態で、基板
2の主面に沿った方向で回転軸と直交する方向に洗浄ロ
ール15,16と基板2とを相対的に移動させると共
に、洗浄ロール15,16と基板2の主面の間隙に洗浄
液を供給してハイドロプレーン現象を起こさせて基板2
の主面を非接触で洗浄液の高速流だけで洗浄するため、
基板2の主面や基板2の主面上の樹脂膜などの柔らかい
被膜面を傷つけることなく、洗浄ロール幅、即ち基板2
の幅に亘って均一にムラなく洗浄できて、基板2の主面
やその上の被膜面を良好に洗浄できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体製造
装置および液晶表示基板製造装置などに用いられ、液晶
表示用ガラス角形基板、半導体ウエハ、カラーフィルタ
用ガラス基板、フォトマスク用基板、サーマルヘッド用
セラミック基板およびプリント基板などの基板の主面を
洗浄する基板洗浄装置および基板洗浄方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の基板洗浄装置には、図7に示すよ
うに、基板51の搬入側に前側コンベア部52が配設さ
れ、ブラシ洗浄処理後の基板51の搬出側に後側コンベ
ア部53が配設され、これらの前側コンベア部52と後
側コンベア部53との間にブラシ洗浄部54が配設され
ている。
【0003】これらの前側コンベア部52および後側コ
ンベア部53では、複数の搬送ローラ55が互いに平行
に搬送方向に並設されている。これらの各搬送ローラ5
5はそれぞれ基板51の両端縁をそれぞれ支持してい
る。また、これらの各搬送ローラ55は、図示しないが
駆動部と連結されており、駆動部からの駆動力によって
一定方向に回転して基板51を搬送方向Aに搬送するよ
うになっている。
【0004】また、ブラシ洗浄部54は、前側コンベア
部52と後側コンベア部53との間の基板洗浄搬送経路
に配設されている。この搬送経路上流側に、基板51の
表面を洗浄するロールブラシ56が基板51の幅に亘っ
て配設しており、このロールブラシ56の真下をブラシ
が当接するように基板51が搬送されるようになってい
る。また同様に、搬送経路の下流側に、基板51の表面
を洗浄するロールブラシ57が基板51の幅に亘って配
設しており、このロールブラシ57の真下をブラシが当
接するように基板51が搬送されるようになっている。
【0005】さらに、これらのロールブラシ56,57
の前後にはそれぞれ、基板51の両端縁部を支持して搬
送する搬送ローラ58がそれぞれ配設されていると共
に、基板51の端縁部を押圧する上乗せローラ59がそ
れぞれ配設されている。これらの各搬送ローラ58も、
図示しないが駆動部と連結されており、駆動部からの駆
動力によって一定方向に回転して基板51を搬送方向A
に搬送するようになっている。
【0006】この構成により、搬送ローラ55,58な
どの搬送手段によって搬送されて来る基板51の面に、
洗浄液を供給しつつ、駆動部によって回転するロールブ
ラシ56,57をそれぞれ当接摺動させて基板51の主
面を洗浄している。
【0007】また、図7のロールブラシ56,57で
は、ロールブラシ56,57を基板51の主面にそれぞ
れ当接摺動させて洗浄するようにしたが、このようなロ
ールブラシ56,57の他に、図8に示すようなジェッ
トスプレー洗浄がある。このジェットスプレー洗浄は、
ジェットスプレー装置61のノズル部から基板51の主
面に対して洗浄液を噴出させ、その噴出圧力にて基板5
1の主面に付着する塵などを取り除いて洗浄するもので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
洗浄液を供給しつつ、ロールブラシ56,57が基板5
1の主面にそれぞれ当接摺動して洗浄しているため、基
板51の主面に傷をつけてしまうという問題があった。
特に、基板51の主面上には種々の被膜、例えばITO
やCrなどの金属膜や、カラーフィルタ用の有機膜など
の比較的柔らかい膜が形成されている場合が多く、この
ような柔らかい被膜面をブラシ洗浄しようとすると容易
に傷が付きやすいという問題があった。
【0009】また、図8のようなジェットスプレー洗浄
では、噴出する洗浄液の基板51の主面に対する当たり
ムラが生じて均一で良好な洗浄ができないという問題が
あった。
【0010】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、基板の主面や基板の主面上の被膜面を傷つけること
なく基板の主面や基板の主面上の被膜面を均一で良好に
洗浄することができる基板洗浄装置および基板洗浄方法
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の基板洗浄装置
は、基板の主面を洗浄する基板洗浄装置において、相対
移動される基板の主面から外周面が僅かに離間した位置
に回転軸が基板の主面と平行に配設された洗浄ロール
と、この洗浄ロールを高速回転制御するロール回転駆動
手段と、洗浄ロールと基板の主面との間に洗浄液を供給
する洗浄液供給手段とを有することを特徴とするもので
ある。
【0012】この構成により、ハイドロプレーン現象が
起きる程度の高速に洗浄ロールを回転制御すれば、基板
の主面と洗浄ロールとの間隙を、洗浄液が、基板側へ圧
力を加えながら高速流となって通過するので、基板の主
面や基板の主面上の被膜面に付着した塵などを均一に良
好に排除して洗浄することが可能となる。また、洗浄ロ
ールの外周面は基板の主面に接触していないことから、
洗浄に際して洗浄液も基板の主面や基板の主面上の被膜
面を傷つけることはない。
【0013】また、好ましくは、本発明の基板洗浄装置
における洗浄液供給手段は、洗浄ロールの接線方向に向
けて洗浄ロールの回転方向に沿った方向に洗浄液を吐出
することを特徴とする。
【0014】この構成により、基板の主面と洗浄ロール
との間隙を通過する洗浄液の流速は、洗浄ロールの回転
速度に洗浄液の吐出速度が加えられ、より流速が速くな
ることで、より洗浄効果が向上する。
【0015】さらに、本発明の基板洗浄装置は、基板の
主面を洗浄する基板洗浄装置において、相対移動される
基板の主面から外周面が僅かに離間した位置に回転軸が
基板の主面と平行にそれぞれ配設された一対の洗浄ロー
ルと、この一対の洗浄ロールの互いに対向する対向部が
それぞれ基板の主面に向かう方向に一対の洗浄ロールを
それぞれ高速回転制御するロール回転駆動手段と、一対
の洗浄ロールのそれぞれの対向部の間に洗浄液を供給す
る洗浄液供給手段とを有することを特徴とするものであ
る。
【0016】この構成により、一対の洗浄ロールを用い
て、洗浄液の互いに逆方向の高速流をつくって洗浄する
ので、より洗浄効果は向上する。
【0017】また、本発明の基板洗浄方法は、基板の主
面から外周面が僅かに離間した位置に回転軸が前記基板
の主面と平行に配設された洗浄ロールを高速回転駆動さ
せた状態で、基板の主面に沿った方向で回転軸と直交す
る方向に洗浄ロールと基板とを相対的に移動させると共
に、洗浄ロールと基板の主面との間に洗浄液を供給して
基板の主面を洗浄することを特徴とする。
【0018】この構成により、洗浄ロールと基板の主面
は非接触であるので、洗浄ロールが基板を傷つけること
はなく、また、高速に回転した洗浄ロールと基板の主面
との間隙に洗浄液を供給するので、洗浄液は基板の主面
側に圧力を加えながら高速流となって通過することで、
基板の主面や基板の主面上の被膜面に付着した塵などが
均一に良好に排除されて洗浄される。
【0019】また、好ましくは、本発明の基板洗浄方法
における洗浄ロールと基板の主面間の洗浄液の供給は、
洗浄ロールの接線方向でかつ洗浄ロールの回転方向に沿
った方向に洗浄液を吐出させて行うことを特徴とする。
【0020】この構成により、基板の主面上を通過する
洗浄液の流速が、洗浄ロールの回転速度に洗浄液の吐出
速度が加えられ、より速い流速で洗浄するので洗浄効果
が向上する。
【0021】さらに、本発明の基板洗浄方法は、基板の
主面から外周面が僅かに離間した位置に回転軸が前記基
板の主面と平行にそれぞれ配設された一対の洗浄ロール
を、この一対の洗浄ロールの互いに対向する対向部がそ
れぞれ前記基板の主面に向かう方向にそれぞれ高速回転
駆動させた状態で、基板の主面に沿った方向で前記回転
軸と直交する方向に前記一対の洗浄ロールと基板とを相
対的に移動させると共に、前記一対の洗浄ロールのそれ
ぞれの対向部の間に洗浄液を供給して基板の主面を洗浄
することを特徴とするものである。
【0022】この構成により、一対の洗浄ロールを用い
て、洗浄液の互いに逆方向の高速流をつくって洗浄する
ので、より洗浄効果は向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る基板洗浄装置
の実施形態について図面を参照して説明する。
【0024】(実施形態1)図1は本発明の実施形態1
における基板洗浄装置を含む基板洗浄システムの構成を
示す平面図である。
【0025】図1において、この基板洗浄システムは、
主に、基板供給部または基板排出部として機能するイン
デクサ装置1と、板状部材としてのガラス基板などの基
板2の表面および裏面をそれぞれ洗浄部材で洗浄する基
板洗浄装置3と、インデクサ装置1と基板洗浄装置3の
間で基板2を搬出入を行うロボット装置4とで構成され
ている。
【0026】このインデクサ装置1には、角形の基板2
を複数枚収納可能なカセット5,6を載置する載置台7
が設けられている。これらのカセット5,6は、例えば
自動搬送ロボット(図示せず)により載置台7上の所定
の位置に搬送されてくる。カセット5,6が載置台7上
に設置された状態で、ロボット装置4によるカセット5
からの基板2の取り出し、およびカセット6への洗浄処
理後の基板2の収納が可能となる。
【0027】このように、ロボット装置4は、カセット
5と基板洗浄装置3の搬入側との間および、カセット6
と基板洗浄装置3の搬出側との間に移動自在であり、図
示しない旋回、進退および上下移動可能なハンド(図示
せず)によって基板2を支持した状態で、制御部からの
指令に応じてハンドを基板2と共に移動させて、カセッ
ト5から基板洗浄装置3の搬入側に基板2の搬入を行う
ことができ、また、基板洗浄装置3の搬出側からカセッ
ト6に基板2の搬出を行うことができる。
【0028】図2は図1の基板洗浄装置3の構成を示す
側面図である。図1および図2において、この基板洗浄
装置3は、基板2の搬入側に前側コンベア部11が配設
され、洗浄処理後の基板2の搬出側に後側コンベア部1
2が配設され、これらの前側コンベア部11と後側コン
ベア部12との間にロール洗浄部13が配設されてい
る。これらの前側コンベア部11および後側コンベア部
12では、複数の搬送ローラ14が互いに平行に搬送方
向に並設されている。これらの各搬送ローラ14はそれ
ぞれ基板2の両端縁をそれぞれ支持している。また、こ
れらの各搬送ローラ14は、図示しないが駆動部と連結
されており、駆動部からの駆動力によって一定方向に回
転して基板2を搬送方向Aに搬送するようになってい
る。
【0029】また、このロール洗浄部13は、前側コン
ベア部11と後側コンベア部12との間の基板洗浄搬送
経路に配設されている。この搬送経路上流側に基板2の
表面洗浄用の上側洗浄ロール15が配設され、また、搬
送経路下流側に基板2の裏面洗浄用の下側洗浄ロール1
6がそれぞれ、搬送される基板2の幅に亘って配設され
ている。これらの上側洗浄ロール15および下側洗浄ロ
ール16は外周面が鏡面仕上げされたドラム状に構成さ
れ、搬送される基板2の主面から外周面が僅かに離間し
た位置に回転軸が基板2の主面と平行に配設されてい
る。これらの上側洗浄ロール15および下側洗浄ロール
16の回転軸の上下位置は、これらの外周面と基板2の
主面とが所定の間隙となるように可変できて調整自在で
ある。また、これらの上側洗浄ロール15と下側洗浄ロ
ール16の前後にはそれぞれ、基板2の端縁部を支持し
て搬送する搬送ローラ17がそれぞれ配設されると共
に、これらの搬送ローラ17の上方にそれぞれ、基板2
の端縁部を押圧する上乗せローラ18がそれぞれ配設さ
れており、上側洗浄ロール15の下方を基板2が搬送さ
れ、さらに下側洗浄ロール16の上方を基板2が搬送さ
れるように構成されている。さらに、上側洗浄ロール1
5の真下には基板2をその幅方向に亘って均一に支持す
る全面支持ロール19が配設されており、また、下側洗
浄ロール16の真上には基板2の浮き防止用の端縁押え
ロール20が配設されている。
【0030】さらに、上側洗浄ロール15および下側洗
浄ロール16の上流側にそれぞれ、洗浄液供給手段とし
てのジェットスプレー装置21が配設されている。この
ジェットスプレー装置21は、上側洗浄ロール15およ
び下側洗浄ロール16のロール外周面への接線方向に向
けてロール回転方向に沿った方向に洗浄液を噴出させ
て、上側洗浄ロール15と基板2の表面との間および、
下側洗浄ロール16と基板2の裏面との間にそれぞれ洗
浄液を直接供給するように構成している。このように、
洗浄ロール15,16と基板の主面との間にそれぞれ洗
浄液を直接供給する方が、洗浄ロール15,16の回転
速度に洗浄液の噴射速度が加えられ、基板の主面と洗浄
ロールとの間隙を通過する洗浄液の流速がより速くなる
ことで、ハイドロプレーン現象が生じやすくなり、より
洗浄効果が向上することになる。また、このジェットス
プレー装置21は、洗浄ロール15,16と基板の主面
との間隙が洗浄液不足とならないように常に供給してい
る必要がある。
【0031】さらに、これらの上側洗浄ロール15およ
び下側洗浄ロール16をそれぞれ、ハイドロプレーン現
象が生じる程度の高速に回転制御すると共に、それらと
基板2の主面との間に向けて洗浄液を噴射させて供給す
ることにより、図3に示すように例えば上側洗浄ロール
15と基板2の主面との間で、その主面に圧力を与えつ
つ高速で流れる洗浄液の薄い膜22を形成するハイドロ
プレーン現象を利用して、基板2の主面に付着した塵を
排除して洗浄するように構成している。このとき、ジェ
ットスプレー装置21のノズル部は上側洗浄ロール15
の断面円に対する接線に沿って洗浄液を噴射させる構成
である。このような上側洗浄ロール15および下側洗浄
ロール16の高速回転制御機構についてその一例を図4
に示している。
【0032】図4は本発明の洗浄ロールとモータとの連
結関係を模式的に示す構成図である。
【0033】図4において、平行に配設されたフレーム
23,23の互いに対向する部分に軸受24,24が配
設されている。これらの軸受24,24に上下の洗浄ロ
ール15,16の回転軸25の両端部がそれぞれ軸支さ
れている。この回転軸25の両端部のうち一方端部がギ
ャーヘッド26を介して三相インダクションモータ27
の回転軸に連結されている。この三相インダクションモ
ータ27にはインバータ制御回路28の出力端が接続さ
れ、インバータ制御回路28により出力の周波数を変え
ることでモータ回転数を制御することができる。これら
のギャーヘッド26、三相インダクションモータ27お
よびインバータ制御回路28によりロール回転駆動手段
が構成されており、このロール回転駆動手段からの駆動
力によって、ハイドロプレーン現象が生じる程度の高速
に一定方向に回転制御することができる。
【0034】この構成により、搬送ローラ14,17な
どの搬送手段によって搬送されて来る基板2の上側主面
と上側洗浄ロール15との間、および基板2の下側主面
と下側洗浄ロール16との間に洗浄液をジェットスプレ
ー装置21のノズル部から噴射させて供給しつつ、ロー
ル回転駆動手段によって高速に回転制御することで、洗
浄ロール15,16と基板2の主面との間に高速流が形
成されるハイドロプレーン現象を利用して基板2の上下
主面に付着した塵などを取り除いてそれぞれ洗浄する。
このとき、基板の主面には洗浄ロール15,16との間
隙が拡がる方向に圧力が加わるが、洗浄ロール15の真
下は全面支持ロール19によって均一に支持されてお
り、また、下側洗浄ロール16の真上は端縁押えロール
20によって基板2の両端縁が押えられており、基板2
の変形が少なくより均一に洗浄することができる。
【0035】このように、基板2の主面から外周面が僅
かに離間した位置に回転軸25が基板2の主面と平行に
配設された洗浄ロール15,16を高速に回転駆動させ
た状態で、基板2の主面に沿った方向で回転軸25と直
交する方向に洗浄ロール15,16と基板2とを相対的
に移動させると共に、洗浄ロール15と基板2の対向面
との間(洗浄ロール15の対向外周面または基板2の対
向面を含む)、および洗浄ロール16と基板2の対向面
との間(洗浄ロール16の対向外周面または基板2の対
向面を含む)に洗浄液をそれぞれ供給してハイドロプレ
ーン現象を起こさせて基板2の主面を非接触で洗浄液の
高速流だけで洗浄するため、基板2の主面や基板2の主
面上の金属膜や有機膜などの柔らかい被膜面を傷つける
ことなく、洗浄ロール幅、即ち基板2の幅に亘って均一
にムラなく洗浄できて、基板2の主面やその上の被膜面
を良好に均一に洗浄することができる。
【0036】なお、本実施形態1では、基板2の搬送方
向と洗浄ロール15,16の回転方向が基板の搬送方向
に沿った方向の場合について説明したが、基板2の搬送
方向と洗浄ロール15,16の回転方向が逆方向(基板
の搬送方向と逆方向に沿った方向)の場合であってもよ
い。この場合には、ジェットスプレー装置21の配置は
洗浄ロール15,16の基板搬送下流側にそれぞれ設け
られ、洗浄ロール15,16と基板2の対向面の間に洗
浄液を供給してハイドロプレーン現象を起こさせて基板
2の主面を非接触で洗浄液の高速流だけで洗浄すること
になる。このとき、除いた塵が基板搬送方向の上流側に
飛散するので、洗浄処理後の基板下流側に再付着するよ
うなことはなく、洗浄効率は向上する。
【0037】(実施形態2)上記実施形態1では、洗浄
ロールを高速に回転駆動させた状態で、基板の主面に沿
った方向で回転軸と直交する方向に洗浄ロールと基板と
を相対的に移動させると共に、洗浄ロールと基板の主面
の間に洗浄液を供給して基板の主面を洗浄するように構
成したが、本実施形態2では、一対の洗浄ロールの対向
部から基板の主面側の方向で互いに異なる方向に高速に
回転駆動させた状態で、基板の主面に沿った方向で回転
軸と直交する方向に一対の洗浄ロールと基板とを相対的
に移動させると共に、一対の洗浄ロールと基板の主面の
間に洗浄液を供給して基板の主面を洗浄するように構成
した場合である。
【0038】図5は本発明の実施形態2における基板洗
浄装置の要部構成を模式的に示す一部側面図である。
【0039】図5において、一対の洗浄ロール31,3
2が、所定間隙開けて平行に配設されていると共に、搬
送される基板2の主面から外周面が僅かに離間した位置
に回転軸が基板2の主面と平行にそれぞれ配設されてい
る。また、ロール回転駆動手段は、この一対の洗浄ロー
ル31,32の対向部から基板の主面側の方向で互いに
異なる方向に一対の洗浄ロール31,32を回転駆動さ
せるように構成されている。さらに、洗浄液供給手段と
してのジェットスプレー装置33は、一対の洗浄ロール
31,32の間の基板2の主面に向けて洗浄液を噴射さ
せて供給する構成である。
【0040】このように、一対の洗浄ロール31,32
を用い、これらの一対の洗浄ロール31,32の間に洗
浄液を巻き込むように供給すれば、供給された洗浄液は
互いに逆方向の2方向の高速流をつくって、基板の主面
と一対の洗浄ロール31,32の間隙を基板の主面に圧
力を与えつつ流れて基板の主面を洗浄するので、より洗
浄効果は向上する。
【0041】以上のように上記実施形態1,2によれ
ば、洗浄ロール15,16または31,32と基板2と
は非接触であるため、基板2の主面への傷は発生しな
い。また、洗浄ロール15,16または31,32は、
均一なドラム状であるため、洗浄ロール15,16また
は31,32と基板2の主面の間に洗浄液が均一に供給
されて基板2の幅方向に亘って均一にムラなく洗浄でき
て、基板2の主面やその上の被膜面を良好に洗浄するこ
とができる。さらに、洗浄ロール15,16または3
1,32は、ロールブラシと異なってブラシ毛の摩耗や
脱落はなく、発塵の問題は発生しない。また、パーティ
クル対策として、ロールブラシの場合にはブラシ内部の
清掃が必要でありブラシ内部にパーティクル汚れがある
場合には基板2への再付着の問題が生じることになる。
さらに、基板2の主面との間にハイドロプレーン現象を
起こさせるように洗浄ロール15,16または31,3
2を高速回転させるが、このような回転数変化によって
発生する洗浄力は回転数制御によって生じるものであっ
て上記図4のごとく装置化することができる。
【0042】なお、本実施形態2では、図5に示すよう
に横方向洗浄について説明したが、図6に示すように縦
方向洗浄についても適応することができる。
【0043】また、本実施形態1,2では、基板2の主
面を純水などの洗浄液で洗浄する洗浄処理について説明
したが、アルカリ洗浄処理などの薬液処理の場合にも上
記実施形態1,2を適応させることができて、傷のない
良好な洗浄効果を得ることができる。
【0044】さらに、実施形態1,2では、洗浄ロール
15,16または31,32のロール外周表面は鏡面仕
上げとしたが、洗浄液に洗浄用の振動を与えたり洗浄用
の渦流をつくるような溝や突部(スパイラル状、格子状
などの加工などによる各種形状を含む)を設けるように
してもよい。また、このロール外周表面を粗したり、ロ
ール外周表面が親水性の材質で構成するようにしてもよ
いし、疎水性の材質で構成するようにしてもよい。
【0045】さらに、実施形態1,2では、回転駆動可
能な洗浄ロール15,16または31,32やジェット
スプレー装置21または33を固定して基板2を一方向
(搬送方向A)に移動させるように構成したが、本発明
においては、基板2を固定して洗浄ロール15,16ま
たは31,32やジェットスプレー装置21または33
を一方向に移動させるように構成してもよく、要は、洗
浄ロール15,16または31,32やジェットスプレ
ー装置21または33と基板2とを相対的に一方向に移
動させるように構成すればよい。また同様に、洗浄ロー
ル15,16または31,32やジェットスプレー装置
21または33と基板2とを相対的に往復移動させるよ
うに構成してもよいし、洗浄ロール15,16または3
1,32やジェットスプレー装置21または33と基板
2とを相対的に揺動させるように構成してもよい。
【0046】さらに、本発明においては、ジェットスプ
レー装置21または33により噴射された洗浄液の進行
方向に逆らう方向に洗浄ロール15,16または31,
32を回転させるようにしてもよい。この場合、洗浄ロ
ール15,16または31,32と基板2の主面との間
の洗浄液に泡(キャビテーション)を発生させて洗浄能
力を向上させることもできる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、洗浄ロー
ルと基板の主面との間に洗浄液によるハイドロプレーン
現象を起こさせて基板の主面を非接触で洗浄液の高速流
だけで洗浄するようにしたため、基板の主面や基板の主
面上の樹脂膜などの柔らかい被膜面を傷つけることな
く、基板幅に亘って均一にムラなく洗浄することができ
て、基板の主面やその上の被膜面を良好に均一に洗浄す
ることができる。
【0048】また、基板の主面と洗浄ロールとの間隙を
通過する洗浄液の流速は、洗浄ロールの回転速度に洗浄
液の吐出速度が加えられてより流速が速くなることで、
より洗浄効果を向上させることができる。
【0049】さらに、一対の洗浄ロールを用いて、洗浄
液の逆方向の高速流をつくって洗浄するため、より洗浄
効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における基板洗浄装置を含
む基板洗浄システムの構成を示す平面図である。
【図2】図1の基板洗浄装置3の構成を示す側面図であ
る。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】本発明の洗浄ロールとモータとの連結関係を模
式的に示す構成図である。
【図5】本発明の実施形態2における基板洗浄装置の要
部構成を模式的に示す部分側面図である。
【図6】図5の基板洗浄装置の変形例を示す部分側面図
である。
【図7】従来の基板洗浄装置の要部を模式的に示す部分
側面図である。
【図8】従来のジェットスプレー洗浄装置の要部を模式
的に示す部分側面図である。
【符号の説明】
2 基板 3 基板洗浄装置 13 ロール洗浄部 15 上側洗浄ロール 16 下側洗浄ロール 17 搬送ローラ 19 全面支持ロール 20 端縁押えロール 21,33 ジェットスプレー装置 22 薄い膜 25 回転軸 27 三相インダクションモータ 28 インバータ制御回路 31,32 洗浄ロール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の主面を洗浄する基板洗浄装置にお
    いて、相対移動される前記基板の主面から外周面が僅か
    に離間した位置に回転軸が前記基板の主面と平行に配設
    された洗浄ロールと、この洗浄ロールを高速回転制御す
    るロール回転駆動手段と、前記洗浄ロールと基板の主面
    との間に洗浄液を供給する洗浄液供給手段とを有するこ
    とを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄液供給手段は、前記洗浄ロール
    の接線方向に向けて前記洗浄ロールの回転方向に沿った
    方向に洗浄液を吐出することを特徴とする請求項1記載
    の基板洗浄装置。
  3. 【請求項3】 基板の主面を洗浄する基板洗浄装置にお
    いて、相対移動される前記基板の主面から外周面が僅か
    に離間した位置に回転軸が前記基板の主面と平行にそれ
    ぞれ配設された一対の洗浄ロールと、この一対の洗浄ロ
    ールの互いに対向する対向部がそれぞれ前記基板の主面
    に向かう方向に前記一対の洗浄ロールをそれぞれ高速回
    転制御するロール回転駆動手段と、前記一対の洗浄ロー
    ルのそれぞれの対向部の間に洗浄液を供給する洗浄液供
    給手段とを有することを特徴とする基板洗浄装置。
  4. 【請求項4】 基板の主面から外周面が僅かに離間した
    位置に回転軸が前記基板の主面と平行に配設された洗浄
    ロールを高速回転駆動させた状態で、基板の主面に沿っ
    た方向で前記回転軸と直交する方向に前記洗浄ロールと
    基板とを相対的に移動させると共に、前記洗浄ロールと
    基板の主面との間に洗浄液を供給して基板の主面を洗浄
    することを特徴とする基板洗浄方法。
  5. 【請求項5】 前記洗浄ロールと基板の主面間の洗浄液
    の供給は、前記洗浄ロールの接線方向でかつ前記洗浄ロ
    ールの回転方向に沿った方向に洗浄液を噴射させて行う
    ことを特徴とする請求項4記載の基板洗浄方法。
  6. 【請求項6】 基板の主面から外周面が僅かに離間した
    位置に回転軸が前記基板の主面と平行にそれぞれ配設さ
    れた一対の洗浄ロールを、この一対の洗浄ロールの互い
    に対向する対向部がそれぞれ前記基板の主面に向かう方
    向にそれぞれ高速回転駆動させた状態で、基板の主面に
    沿った方向で前記回転軸と直交する方向に前記一対の洗
    浄ロールと基板とを相対的に移動させると共に、前記一
    対の洗浄ロールのそれぞれの対向部の間に洗浄液を供給
    して基板の主面を洗浄することを特徴とする基板洗浄方
    法。
JP8160147A 1996-06-20 1996-06-20 基板洗浄装置および基板洗浄方法 Withdrawn JPH1012582A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008086940A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Reyoon Kogyo:Kk 表面洗浄装置
CN110370801A (zh) * 2019-07-30 2019-10-25 广东启天自动化智能装备股份有限公司 一种胶辊自动清洗烘干设备

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JP2008086940A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Reyoon Kogyo:Kk 表面洗浄装置
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