JP2002299403A - 薄板基板の搬送装置及び搬送方法 - Google Patents

薄板基板の搬送装置及び搬送方法

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JP2002299403A
JP2002299403A JP2001094913A JP2001094913A JP2002299403A JP 2002299403 A JP2002299403 A JP 2002299403A JP 2001094913 A JP2001094913 A JP 2001094913A JP 2001094913 A JP2001094913 A JP 2001094913A JP 2002299403 A JP2002299403 A JP 2002299403A
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roller
rotating shaft
convex
forming roller
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Noriya Wada
憲也 和田
Kazuto Kinoshita
和人 木下
Kazuhiko Kenmori
和彦 権守
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Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄板基板の表面を傾けた状態で搬送する間に
その表面に液処理を行うに当って、基板や搬送手段に部
分的に摩耗を生じさせたり、基板を損傷させたりするこ
となく円滑に搬送できるようにする。 【解決手段】 液処理工程としての洗浄工程内で基板S
を搬送するローラコンベア1は、基板Sの左右両側の端
部と係合する一対の側部駆動ローラ3を取り付けた第1
の回転軸2と、第1の回転軸2のピッチ間隔の中間の位
置に配置され、凸面形成ローラ5を取り付けた第2の回
転軸4とを含む。凸面形成ローラ5は側部駆動ローラ3
のローラ本体3aと同じ直径で、凸面形成ローラ5は両
側部駆動ローラ3,3の中間に位置する。ローラコンベ
ア1における第1の回転軸2に取り付けた左右の側部駆
動ローラ3,3におけるフランジ部3b,3b間の間隔
2は基板Sの幅方向の寸法L1 より小さくなし、基板
Sは中間位置が最突出部となり、左右両端部に向かうに
応じて下方に傾斜する凸湾曲形状で搬送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス,金属,合
成樹脂,無機物等の四角形からなり、曲げが可能な薄板
の基板を搬送する間に、この基板表面を洗浄するための
薄板基板の洗浄装置及び洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、TFT型の液晶パネルは、TF
T基板とカラーフィルタ基板との2枚の薄板ガラス基板
の積層体を有するものであるが、TFT基板は基板の表
面にTFTのパターンが形成される。このTFTのパタ
ーンは、成膜,レジスト塗布,露光,現像,エッチン
グ,レジスト剥離等からなる工程を7〜8回繰り返すこ
とにより形成され、またこれらの工程の間には洗浄工程
が加わる。これらの工程のうち、現像,エッチング,レ
ジスト剥離及び洗浄の各工程は、基板表面に所定の処理
液を供給することによるウエット処理で行うのが一般的
である。
【0003】基板に対する連続処理を行うためには、コ
ンベア等の搬送手段により基板を搬送させる間に、処理
液供給手段から洗浄液を含む処理液をこの基板の表面に
供給することにより行うのが一般的である。ここで、基
板に対してウエット処理を行うに当っては、基板の被処
理面を上向きにして水平搬送するようになし、処理液は
搬送手段による基板の搬送経路の上部位置にノズル等か
らなる処理液供給手段を配置して、この処理液供給手段
から基板の表面に処理液を供給する方式が採用される。
【0004】ここで、基板に供給された処理液は、基板
の表面にある程度滞留させる必要があるものと、基板上
で処理液が流れるようにする必要があるものとがある。
基板の表面若しくはこの表面に形成した被膜なり層なり
に対して反応等を生じさせる場合、例えばレジスト剥離
を行う際には、剥離液を基板の表面に滞留させる方が消
費される処理液の量を節約できる等の点で望ましい。一
方、基板の表面を洗浄する場合には、洗浄液を基板の表
面に留めることなく、できるだけ速い流速で洗浄液を流
す方が洗浄効率及び洗浄精度が向上する。ここで、流速
が必要な処理液を供給して処理を行う際には、基板を傾
けることによって、その傾斜に沿って処理液を流すよう
にする方が有利である。
【0005】例えば特開平9−155306号公報に
は、処理液を基板に供給する際に、その表面に沿って流
れを形成する必要のあるウエット処理を行うに当って、
基板を傾斜させて搬送する方式が提案されている。この
公知の基板処理装置は基板の洗浄装置であって、基板は
ローラコンベアからなる搬送手段により搬送する間に、
薬洗,水洗,乾燥の順に処理を行うようにしている。こ
れらのうち、薬洗及び水洗は、基板を、水平面に対し
て、その搬送経路と直交する方向に傾けた状態で搬送す
るようになし、この間に上部側から薬液及び洗浄水から
なる処理液を基板に向けて噴射させるように構成してい
る。従って、基板の表面に供給された洗浄液及び洗浄水
は傾斜方向に向けての流れが形成され、この流れにより
基板表面の付着物質等を取り除くことができる。このよ
うに基板を傾斜搬送するために、搬送手段を構成するロ
ーラコンベアの回転軸を垂直面内で所定角度傾けるよう
に配置し、この回転軸には基板の裏面側と当接する複数
のローラを取り付けるが、傾斜している回転軸の両端に
位置するローラに鍔部を設けて、搬送時に基板の姿勢を
保つようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板を傾け
ると、その傾斜方向の下向きに自重が作用することにな
る。このために、回転軸に2箇所設けた鍔付きローラの
うち、下側に位置するローラの周胴部から鍔部にかけて
のコーナの部分に基板の裏面から側面にかけてのエッジ
部分が押し付けられるようにして搬送されることにな
る。その結果、基板の搬送中に、前述したコーナ部分に
応力が集中して、基板及びローラを摩耗させたり、また
基板のエッジに損傷を来すおそれがある。とりわけ、大
型の基板を液処理する場合には、それだけ基板の自重が
大きくなり、また基板の傾斜角度も大きくしなければな
らないことから、前述した摩耗や損傷の度合いがさらに
大きくなるという問題点がある。
【0007】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、薄板基板の表面を傾
けた状態で搬送する間にその表面洗浄を行うに当って、
基板や搬送手段に部分的に摩耗を生じさせたり、基板を
損傷させたりすることなく円滑に搬送できるようにする
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の装置発明の特徴としては、薄板の基板
の搬送経路の上部位置に設置した処理液噴射手段から噴
射される処理液を基板表面に噴射することにより行われ
る液処理装置において、前記基板を搬送経路に沿って搬
送するために、基板の搬送方向に所定のピッチ間隔をも
って配設され、この搬送方向と直交する方向の両側部に
配置した一対の側部駆動ローラと、前記両側部駆動ロー
ラ間に位置し、両側部駆動ローラから実質的に等距離と
なるように配置した凸面形成ローラとを備え、前記両側
部駆動ローラは、ローラ本体と、このローラ本体より大
径のフランジ部とから構成して、フランジ部を外向きに
配設し、前記基板を、その搬送方向と直交する方向に向
けて凸湾曲形状にして搬送するために、両側部駆動ロー
ラのフランジ部間の間隔を前記基板の搬送方向と直交す
る方向の長さ寸法より短くし、かつ前記基板の両側部駆
動ローラのローラ本体への当接部より前記凸面形成ロー
ラへの当接部の方が上部に配置し、前記処理液噴射手段
は少なくとも前記凸面形成ローラの上方位置に配置する
構成としたことをその特徴とするものである。
【0009】而して、薄板基板の搬送装置は、基板を水
平な状態で搬送するのではなく、搬送方向の中間部が上
方に突出し、両側部に向けて斜め下方に傾斜するように
湾曲させて搬送する。基板の裏面側を少なくとも3箇所
で支持する。両側部に位置するのは側部駆動ローラであ
り、この側部駆動ローラはローラ本体にフランジ部を連
設したものから構成し、フランジ部を外向きに配置す
る。従って、基板の両側部はこのローラ本体からフラン
ジ部への立ち上がりの部位に当接する。ここで、両側に
位置する両側部駆動ローラのフランジ部間の間隔は、基
板の搬送方向と直交する方向の長さより短くする。基板
の両側部はこれら両フランジ部により規制されるから、
基板がその搬送方向と直交する方向に撓むことになる。
この基板の撓みは、搬送方向と直交する方向において、
中央の部分が最も突出し、左右の側部に向けて連続的に
下降する傾斜を有する湾曲形状とする。このために、両
側部駆動ローラ間に凸面形成ローラを配置し、この凸面
形成ローラの基板への当接部の高さ位置を側部駆動ロー
ラのローラ本体への当接部より高い位置とする。基板の
送り駆動は、少なくとも側部駆動ローラにより行い、凸
面形成ローラは、基板に対する送り駆動力を作用させる
ようにしても良く、また自由回転状態にすることもでき
る。処理液噴射手段は、少なくとも基板の最突出部に対
向する位置に配設する。これによって、処理液噴射手段
から噴射した処理液は、基板の左右両側への傾斜に沿っ
て流れるようになり、しかもこの基板の傾斜に応じた流
速が与えられる結果、処理の効率が向上する。しかも、
基板の荷重は3箇所のローラにより分散的に受承させる
ようにしているので、各ローラにおける荷重の偏重がな
くなり、これら各ローラの耐久性が向上する。
【0010】基板は薄板で方形のものからなり、かつ中
央部分を支持させた時に、左右両側が自重で下方に撓む
程度に変形自在なものが対象となる。そして、サイズが
大きければ大きい程、また肉厚が薄ければ薄い程都合が
良い。基板の材質としては、ガラス,金属,合成樹脂,
無機物等、格別制約はないが、大判で肉厚が薄いガラス
基板を洗浄したり、または他の液処理を行ったりする際
に、基板の裏面を高さ位置の異なる側部駆動ローラ及び
凸面形成ローラに設置すると容易に変形し、かつこの基
板の自重だけが各ローラに作用し、しかも各ローラに分
散的に受承されるから、これら各ローラの負担が著しく
軽減される。
【0011】ここで、これら側部駆動ローラ及び凸面形
成ローラの具体例としては、例えば以下に示すようなも
のがある。まず、側部駆動ローラを第1の回転軸に取り
付け、凸面形成ローラは第2の回転軸に取り付けて、こ
れら第1,第2の回転軸を基板の搬送方向に位置を違え
て配置し、第2の回転軸を第1の回転軸より高い位置に
配置し、側部駆動ローラのローラ本体の直径と凸面形成
ローラの直径とを同じにする。また、側部駆動ローラを
第1の回転軸に取り付け、凸面形成ローラを第2の回転
軸に取り付けて、これら第1,第2の回転軸を搬送方向
に位置を違えるようにするが、これら両回転軸の高さ位
置は同じとし、凸面形成ローラの直径を側部駆動ローラ
のローラ本体の直径より大きくし、これら凸面形成ロー
ラとローラ本体との外周面の回転周速が同じになるよう
に、第1,第2の回転軸の回転数を異ならせる構成とす
るようにしても良い。さらに、両側部駆動ローラと凸面
形成ローラとを同じ回転軸に設け、この凸面形成ローラ
の外径を側部駆動ローラのローラ本体の外径より大きく
し、かつ側部駆動ローラは回転軸と一体回転するように
装着し、また凸面形成ローラは回転軸に回転自在に装着
するように構成することができる。
【0012】また、本発明の薄板基板の搬送方法として
は、薄板の基板を搬送経路に沿って搬送する間におい
て、基板が処理液の噴射位置に進入する前に、この基板
を、その搬送方向と直交する方向の中間部が突出する凸
湾曲形状となるように変形させ、このように変形した基
板に対して、その最突出部に向けて処理液を噴射するも
のである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態にお
いては、液晶パネルを構成するTFT基板の洗浄装置に
設けられ、このTFT基板を搬送するための装置として
構成したものを示す。ここで、搬送される基板として
は、外力を作用させると容易に変形し、この外力の作用
を解除すると、元の平面状態に復帰する性質を有するも
のであれば、その材質は問わない。液晶パネルを構成す
るTFT基板やカラーフィルタ等を構成する薄板のガラ
ス基板は、その寸法形状にもよるが、製造段階では大判
のものが用いられることから、前述した条件に適合す
る。また、この基板搬送装置は洗浄装置に設けるように
しているが、各種の基板の製造時には、様々な液体が供
給されて、その表面処理が行われるものであり、従って
洗浄以外の液処理装置にもこの基板搬送装置を適用する
ことができるのは言うまでもない。
【0014】而して、図1に洗浄工程での基板Sの搬送
手段の構成を示し、図2には基板Sを洗浄している状態
での図1のA−A位置の断面を示す。また、図3は回転
軸を省略して、図2の矢印B方向から見た構成説明図で
ある。これらの図において、1は搬送手段としてのロー
ラコンベアであり、このローラコンベア1は、基板Sを
図1の矢印方向に搬送するものであり、この搬送経路に
より基板Sを搬送する間に、洗浄液が供給されて基板S
の表面が洗浄される。また、所望によっては、搬送経路
の下側からも洗浄液を供給して、表裏両面の洗浄を行う
ように構成することもできる。
【0015】ローラコンベア1は、第1の回転軸2を有
し、この第1の回転軸2には基板Sを搬送するために、
基板Sの左右両側の端部と係合する一対の側部駆動ロー
ラ3が、第1の回転軸2と一体回転するように設けられ
ている。側部駆動ローラ3は所定の直径を有するローラ
本体3aの一端に、このローラ本体3aより大径のフラ
ンジ部3bを連設したものから構成される。側部駆動ロ
ーラ3は、第1の回転軸2における左右両側の位置に配
置されており、両側部駆動ローラ3のローラ本体3aは
内側を向き、フランジ部3bは外側に位置している。従
って、両側部駆動ローラ3のフランジ部3b間の間隔が
ローラコンベア1における基板Sの搬送方向と直交する
方向の長さを規定するものであり、基板Sの両側部は、
両側部駆動ローラ3のローラ本体3aからフランジ部3
bにかけてのコーナ部分に当接する状態で図1の矢印方
向に搬送される。以上の構成を有する第1の回転軸2
は、基板Sの搬送方向に向けて、一定のピッチ間隔をも
って多数配列されている。
【0016】また、図中において、4は第2の回転軸を
示し、第2の回転軸4には、各々1個の凸面形成ローラ
5が取り付けられている。凸面形成ローラ5は円形ロー
ラからなり、望ましくはその外周面は凸曲面形状となっ
ている。そして、凸面形成ローラ5は、第1の回転軸2
に設けた側部駆動ローラ3のローラ本体3aと同じ直径
を有するものであり、しかも基板Sの搬送方向と直交す
る方向において、凸面形成ローラ5は、両側部駆動ロー
ラ3,3の中間位置であって、これら両側部駆動ローラ
3,3から等しい間隔となる位置に配置されている。第
2の回転軸4も基板Sの搬送方向に一定のピッチ間隔を
もって多数配列されており、好ましくは第1の回転軸2
のピッチ間隔の中間の位置に配置される。この第2の回
転軸4は第1の回転軸2より高い位置に配設されてい
る。ただし、この第2の回転軸4の突出高さは側部駆動
ローラ3の半径寸法を越えないものである。
【0017】第1,第2の回転軸2,4は、その一端側
が歯車伝達機構やベルト伝達機構等からなる駆動ユニッ
ト6に接続されており、また他端側は軸受ユニット7に
接続されて、それぞれ回転自在に支承されている。第
1,第2の回転軸2,4は同じ速度で同じ方向に回転駆
動させることから、同一の駆動源により回転駆動させる
ように構成しても良いが、第1の回転軸2と第2の回転
軸4とは高さ位置が異なることから、異なる駆動源によ
り回転駆動するように構成しても良い。
【0018】さらに、第2の回転軸4における凸面形成
ローラ5に対向する位置であって、その上方位置には、
洗浄液噴射手段8が配置されている。洗浄液噴射手段8
は基板Sの搬送方向に向けて配列した複数のノズル8a
を有するものであり、これらノズル8aからは、例えば
超音波により加振された純水等の洗浄液を噴射させて、
基板Sの表面に対してシャワリングするようにしてい
る。従って、ローラコンベア1により搬送される基板S
は、この洗浄液噴射手段8と対面する間は、その表面に
洗浄液が噴射されて、その表面の洗浄が行われる洗浄工
程となる。なお、洗浄液噴射手段8は、ローラコンベア
1の下部位置にも設けることができ、また上部位置にお
いても、その中央部だけでなく、左右両側にそれぞれ1
乃至複数列にわたってノズルを設けるように構成するこ
ともできる。
【0019】ここで、図1に示したように、ローラコン
ベア1における第1の回転軸2に取り付けた左右の側部
駆動ローラ3,3におけるフランジ部3b,3b間の間
隔L 2 は、基板Sの幅方向の寸法L1 より小さくなって
いる。従って、基板Sをローラコンベア1上に設置した
時には、この基板Sの両側部は側部駆動ローラ3のフラ
ンジ部3bに規制されて、ローラコンベア1の搬送方向
と直交する方向に、つまり左右方向にその寸法差分だけ
湾曲するように撓むことになる。しかも、第2の回転軸
4に取り付けた凸面形成ローラ5は両側部駆動ローラ
3,3間の中間位置に位置しており、基板Sの中央部に
おける裏面がこの凸面形成ローラ5と当接する。凸面形
成ローラ5は側部駆動ローラ3より高所に配置されてお
り、しかも側部駆動ローラ3と同じ速度で同じ方向に回
転させるようにしている。その結果、図3に示したよう
に、基板Sの左右方向、つまり搬送方向と直交する方向
において、中間位置が最突出部となり、左右両端部に向
かうに応じて下方に傾斜する凸湾曲形状となった状態
で、両回転軸2,4の回転により側部駆動ローラ3及び
凸面形成ローラ5に駆動されて搬送される。従って、基
板Sは凸面形成ローラ5の位置を中心として、実質的に
左右対称の傾斜面が形成された状態で洗浄工程内を搬送
される。
【0020】前述したローラコンベア1により基板Sを
搬送する間に、その表面に対して洗浄が行われるが、例
えば洗浄工程の前段ではレジスト剥離等の工程があり、
また洗浄工程の後段では乾燥工程がある等、基板Sに対
する各種の処理が行われる。そして、洗浄工程の前段や
後段においては、基板Sを水平状態で搬送する方が、円
滑かつ効率的に、しかも確実な処理が行われる。従っ
て、洗浄工程の前段及び後段に、ローラコンベア1の第
1の回転軸2に対して側部駆動ローラをスプライン係合
させる等により、その軸線方向に移動可能とした搬送幅
可変部を設けて、この搬送幅可変部に基板Sが進入する
と、側部駆動ローラを移動させることによって、基板S
を凸湾曲形状に変形させたり、水平状態に戻したりする
ように構成する。
【0021】以上の構成を有するローラコンベア1によ
る基板Sの搬送中において、遅くとも洗浄液噴射手段8
を設けた洗浄工程に進入する前の段階で、図3に示した
ように、搬送方向と直交する方向の中間部が最突出し、
左右の両側部に向けて斜め下方に傾斜させる。そして、
基板Sが洗浄液噴射手段8の下部位置にまで到達する
と、この洗浄液噴射手段8のノズル8aから噴射される
超音波加振された純水等からなる洗浄液が基板Sの表面
に供給される。ここで、基板Sを効率的かつ高精度に洗
浄するには、基板Sの表面に沿って洗浄液が流れるよう
になし、しかもできるだけ流速を速くする必要がある。
基板Sはその搬送方向と直交する方向に傾斜しているの
で、この傾斜面に沿うように洗浄液の流れが形成され
る。その結果、基板Sの表面に付着する粒子状や液状の
汚損物が、この洗浄液の流れに押し出されるようにして
基板Sの表面から排出される。
【0022】而して、基板Sの洗浄性を高めるには、基
板Sの傾斜角をできるだけ大きくする。このためには、
図3に示したように、第1の回転軸2の軸芯R1 より第
2の回転軸4の軸芯R2 の方をできるだけ高い位置して
いる。ただし、第2の回転軸4が基板Sと干渉しないよ
うにする必要があり、従ってこの第2の回転軸4は側部
駆動ローラ3におけるローラ本体3aの基板Sへの当接
部より僅かに下部に位置させる。
【0023】基板Sに供給された洗浄液は、洗浄工程内
でこの基板Sの左右両側部から回収されることになる。
従って、洗浄工程を通過した直後に基板Sの表面からの
液切れが行われ、洗浄液が次の工程に持ち出されるのを
防止することができる。また、前工程において、基板S
を水平状態に搬送する間に、所定の処理液を供給して液
処理が行われている場合には、洗浄工程に入る前の段階
で、基板Sを凸湾曲形状に変形させることによって、前
工程からの処理液の持ち込みが阻止されることになる。
従って、基板Sに対して例えばレジスト剥離等の液処理
を行った後に、処理液を水で置換する、所謂水置換を行
う場合においても、迅速かつ確実に、しかも基板Sの全
面にわたって処理液と水との置換を行うことができる。
【0024】ローラコンベア1により搬送される基板S
は、実質的に傾斜状態で搬送されることになるが、この
基板Sの荷重は、左右に位置する側部駆動ローラ3,3
と、中央に位置する凸面形成ローラ5とによって分散的
に支承されることになる。従って、各ローラ3,5の耐
久性が向上し、かつ摩耗粉等の発生を抑制することがで
きるようになる。しかも、基板Sは湾曲変形している
が、この変形は自重の作用によるものであるので、中間
部に位置する凸面形成ローラ5はもとより、両側端部が
当接する側部駆動ローラ3には、基板Sの自重の一部の
みが作用するだけで、格別押し付け力等が作用すること
はない。
【0025】前述した実施の形態においては、第1,第
2の回転軸2,4を同じ速度で回転させるために、側部
駆動ローラ3のローラ本体3aと、凸面形成ローラ5と
の外径寸法を同じとしたが、図4及び図5に示したよう
に、第2の回転軸14に取り付けた凸面形成ローラ15
の直径を第1の回転軸4に設けた側部駆動ローラ3のロ
ーラ本体3aより大径とすると、第1,第2の回転軸
2,14を同じ高さ位置に配置できる。また、凸面形成
ローラ15の直径を、第1の回転軸2及びそれに取り付
けた側部駆動ローラ3のローラ本体3aの直径とは無関
係に設定できる。従って、凸面形成ローラ15の直径を
大きくすればする程、基板Sの湾曲度合い、つまり基板
Sの左右両側への傾斜角をより大きくできる。その結
果、基板Sに供給された洗浄液の流速をさらに速められ
る。ただし、第1,第2の回転軸2,14を同じ回転数
で駆動したのでは、側部駆動ローラ3の基板Sへの当接
部の回転周速と凸面形成ローラ15の基板Sへの当接部
の回転周速に差が生じて、基板Sといずれかのローラと
の間にスリップが生じてしまう。そこで、第1の回転軸
2の回転数をN1 、第2の回転軸14の回転数をN2
し、側部駆動ローラ3の直径をd1 、凸面形成ローラ1
5の直径をd2 とした時に、N1 =N2 ・d2 /d1
る関係を持たせるようにする。
【0026】さらに、図6及び図7に示したように、凸
面形成ローラ25を側部駆動ローラ3が取り付けられて
いる第1の回転軸2に装着する構成とすることができ
る。そして、凸面形成ローラ25の直径を側部駆動ロー
ラ3のローラ本体3aの直径より大きくすることによっ
ても、基板Sを搬送方向と直交する方向に凸湾曲形状と
して搬送することができる。従って、この場合には第2
の回転軸を設ける必要がなくなる。ただし、凸面形成ロ
ーラ25を側部駆動ローラ3と共に第1の回転軸2によ
り回転駆動すると、基板Sの凸面形成ローラ25への当
接部と側部駆動ローラ3への当接部とでは回転周速に差
が生じるので、凸面形成ローラ25は第1の回転軸2に
対して軸受25aを介して回転自在に連結するようにな
し、もって凸面形成ローラ25を第1の回転軸2に対し
て自由回転することによって、回転周速に差が出ないよ
うにする。従って、この場合は、基板Sの送り駆動は両
側に位置する両側部駆動ローラ3だけとなる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
薄板基板の表面を傾けた状態で搬送する間にその表面洗
浄を行うに当って、基板や搬送手段に部分的に摩耗を生
じさせたり、基板を損傷させたりすることなく円滑に搬
送できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す薄板基板の洗浄装
置の概略構成図である。
【図2】基板Sを洗浄している状態での図1のA−A位
置の断面図である。
【図3】回転軸を省略して、図2の矢印B方向から見た
構成説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す薄板基板の洗
浄装置を示す図3と同様の説明図である。
【図5】図4の薄板基板の洗浄装置における側部駆動ロ
ーラと凸面形成ローラとの配置関係を示す説明図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す薄板基板の洗
浄装置における要部構成説明図である。
【図7】図6の薄板基板の洗浄装置における側部駆動ロ
ーラと凸面形成ローラとの外径差を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ローラコンベア 2 第1の回転軸 3 側部駆動ローラ 3a ローラ本体 3b フランジ部 4,14 第2の回転軸 5,15,25 凸面形成ローラ 8 洗浄液噴射手段 8a ノズル 25a 軸受 S 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 648 H01L 21/304 648A (72)発明者 権守 和彦 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3B201 AA02 AB14 BB21 BB24 BB81 BB83 BB93 3F033 BA06 BB14 BC03 GA06 GB08 GD07 5F031 CA05 GA53 MA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板の基板の搬送経路の上部位置に設置
    した処理液噴射手段から噴射される処理液を基板表面に
    噴射することにより行われる液処理装置において、前記
    基板を搬送経路に沿って搬送するための装置であって、 基板の搬送方向に所定のピッチ間隔をもって配設され、
    この搬送方向と直交する方向の両側部に配置した一対の
    側部駆動ローラと、前記両側部駆動ローラ間に位置し、
    両側部駆動ローラから実質的に等距離となるように配置
    した凸面形成ローラとを備え、 前記両側部駆動ローラは、ローラ本体と、このローラ本
    体より大径のフランジ部とから構成して、フランジ部を
    外向きに配設し、 前記基板を、その搬送方向と直交する方向に向けて凸湾
    曲形状にして搬送するために、両側部駆動ローラのフラ
    ンジ部間の間隔を前記基板の搬送方向と直交する方向の
    長さ寸法より短くし、かつ前記基板の両側部駆動ローラ
    のローラ本体への当接部より前記凸面形成ローラへの当
    接部の方が上部に配置し、 前記処理液噴射手段は少なくとも前記凸面形成ローラの
    上方位置に配置する構成としたことを特徴とする薄板基
    板の搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記側部駆動ローラを第1の回転軸に取
    り付け、また前記凸面形成ローラを第2の回転軸に取り
    付けて、これら第1,第2の回転軸を搬送方向に位置を
    違えて配置し、かつ前記第2の回転軸を前記第1の回転
    軸より高い位置に配置するようになし、さらに前記側部
    駆動ローラのローラ本体の直径と、前記凸面形成ローラ
    の直径とを同じにする構成としたことを特徴とする請求
    項1記載の薄板基板の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記側部駆動ローラを第1の回転軸に取
    り付け、また前記凸面形成ローラを第2の回転軸に取り
    付けて、これら第1,第2の回転軸を搬送方向に位置を
    違えるが、同じ高さ位置に配置し、前記凸面形成ローラ
    の直径を前記側部駆動ローラのローラ本体の直径より大
    きくし、これら凸面形成ローラとローラ本体との外周面
    の回転周速が同じになるように、前記第1,第2の回転
    軸の回転数を異ならせる構成としたことを特徴とする請
    求項1記載の薄板基板の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記両側部駆動ローラと前記凸面形成ロ
    ーラとを同じ回転軸に設け、この凸面形成ローラの外径
    を前記側部駆動ローラのローラ本体の外径より大きく
    し、側部駆動ローラは前記回転軸と一体回転するように
    装着する一方、凸面形成ローラは前記回転軸に回転自在
    に装着する構成としたことを特徴とする請求項1記載の
    薄板基板の搬送装置。
  5. 【請求項5】 薄板の基板を搬送経路に沿って搬送する
    間に、この基板の上部位置から所定の処理液を噴射する
    ことにより行われる基板の液処理装置に設けられ、処理
    液の噴射位置を通過するように基板を搬送する方法であ
    って、 前記基板が前記処理液の噴射位置に進入する前に、この
    基板を、その搬送方向と直交する方向における中間部が
    上方に突出する凸湾曲形状となるように変形させ、 このように変形した基板に対して、その最突出部に向け
    て処理液を噴射することを特徴とする薄板基板の搬送方
    法。
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