JP2014009069A - ガラス基板の搬送方法、および、ガラス基板の搬送装置 - Google Patents

ガラス基板の搬送方法、および、ガラス基板の搬送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明に係るガラス基板の搬送方法、および、ガラス基板の搬送装置は、ガラス基板の搬送時において、ガラス基板にキズが付くことを抑制し、かつ、ガラス基板の位置合わせを安定的に行うことができる。
【解決手段】本発明に係るガラス基板の搬送方法は、ガラス基板10を水平方向に搬送する。ガラス基板10は、複数の搬送ローラ22によって搬送される。搬送ローラ22は、ローラ軸24と、ガラス基板10を支持および搬送する複数のコロ26とを有する。コロ26は、基部26aと、ガラス基板10を支持するブラシ26bとを有する。各搬送ローラ22において、少なくとも一つのコロ26は、互いに異なる長さを有する複数のブラシ26bを有する位置合わせコロ46である。少なくとも一つの位置合わせコロ46は、ガラス基板10の幅方向の端部を支持し、ガラス基板10の幅方向の移動を制限する。
【選択図】図10

Description

本発明は、ガラス基板の搬送方法、および、ガラス基板の搬送装置に関する。
ガラス基板を取り扱う工程では、ガラス基板を水平方向に搬送するためのガラス基板搬送装置が用いられる。例えば、特許文献1(特開2008−63144号公報)に開示されているガラス基板搬送装置は、ガラス基板の下側の表面を、コロと呼ばれる環状部材で支持し、コロを回転させることによりガラス基板を水平方向に搬送する。コロは、搬送されるガラス基板にキズが付かないように、超高分子量ポリエチレン(UPE)等の樹脂で成形されている。しかし、コロに異物が付着することを防止することは難しく、ガラス基板と接触するコロの外周面にガラスの微小片等の硬い異物が付着した場合、搬送されるガラス基板にキズが付くという問題点があった。
この問題点を解決するために、特許文献2(特開2008−273687号公報)に開示されているガラス基板搬送装置は、外周面にブラシが取り付けられたコロを用いてガラス基板を搬送する。このガラス基板搬送装置では、ガラス基板の下側の表面は、コロのブラシによって支持される。ブラシは、コロの外周面と比べてガラスの微小片等の異物が付着しにくい。また、ブラシは、ガラス基板を支持している間は、ガラスの重量によって変形している。そして、コロの回転によりブラシがガラス基板の表面から離れると、変形したブラシは、ブラシの弾性による復元力を受けて、変形前の形状に戻る。このブラシ形状の変化によって、ブラシに付着している異物が取れ易くなる。従って、搬送されるガラス基板にキズが付くことが抑制される。
しかし、ブラシ付きのコロを用いるガラス基板搬送装置は、ガラス基板を搬送すると同時にガラス基板の位置合わせを安定的に行うことができない問題点を有している。具体的に説明するために、ガラス基板が搬送されている間に、ガラス基板の幅方向に沿ってガラス基板を移動させる位置合わせ工程について考える。この場合、ガラス基板の幅方向の位置を調節することで、ガラス基板を支持しているコロのブラシが変形する。このとき、変形したブラシに支持されているガラス基板は、ブラシに作用する復元力を受けるので、移動しやすい状態にある。そのため、ガラス基板の搬送工程より後の工程において、ガラス基板の位置が不適切であることに起因する問題が生じるおそれがある。
本発明の目的は、ガラス基板の搬送時において、ガラス基板にキズが付くことを抑制し、かつ、ガラス基板の位置合わせを安定的に行うことができるガラス基板の搬送方法、および、ガラス基板の搬送装置を提供することである。
本発明に係るガラス基板の搬送方法は、ガラス基板の一方の面が上向きになっている状態で、ガラス基板を水平方向に搬送する。ガラス基板は、複数の搬送ローラによって搬送される。搬送ローラは、回転軸と、回転軸に固定される複数の支持部とを有する。支持部は、ガラス基板の他方の面においてガラス基板を支持し、回転軸の回転によって回転してガラス基板を搬送する。支持部は、回転軸に取り付けられる基部と、ガラス基板を支持するブラシとを有する。ブラシは、基部の外周面から回転軸に直交する方向に突出するように基部の外周面に取り付けられる。それぞれの搬送ローラにおいて、少なくとも一つの支持部は、互いに異なる長さを有する複数のブラシを有する位置合わせ支持部である。位置合わせ支持部において、回転軸に直交する方向に沿って取り付けられるブラシは、同じ長さを有する。それぞれの搬送ローラにおいて、少なくとも一つの位置合わせ支持部は、回転軸に沿った方向におけるガラス基板の端部を支持し、かつ、回転軸に沿った方向におけるガラス基板の移動を制限する。
このガラス基板の搬送方法では、ブラシ付きのコロによってガラス基板が水平に支持され、コロの回転によってガラス基板が水平方向に搬送される。そして、少なくとも一つのコロは、ガラス基板の幅方向の端部を支持し、かつ、ガラス基板の幅方向の移動を制限する位置合わせコロである。「ガラス基板の幅方向」は、ガラス基板の搬送方向に直交する水平面内の方向であり、搬送ローラの回転軸に沿った方向である。位置合わせコロは、回転軸の端部に近いほど長いブラシを有する。例えば、位置合わせコロのブラシは、回転軸に直交する方向に沿って見た場合に、階段状になっている。ここで、位置合わせコロの最大の長さを有さないブラシによって、ガラス基板の幅方向の端部が支持されている場合を考える。この場合、ガラス基板の幅方向の端部を支持しているブラシより長いブラシによって、ガラス基板の幅方向の移動が制限される。そのため、ブラシ付きのコロによって搬送されているガラス基板を幅方向に位置合わせしても、それによって変形したブラシに作用する復元力によって、ガラス基板が幅方向に移動することが抑制される。従って、位置合わせコロを用いてガラス基板を支持することで、ガラス基板の位置合わせを安定的に行うことができる。また、ブラシ付きのコロを用いてガラス基板を搬送することで、ガラス基板にキズが付くことが抑制される。
また、ガラス基板は、搬送ローラによって搬送されている間に、位置合わせユニットによって、回転軸に沿った方向におけるガラス基板の端部に力が加えられて位置合わせされることが好ましい。この場合、位置合わせ支持部は、位置合わせユニットによって力が加えられるガラス基板の端部に最も近い支持部である。また、位置合わせ支持部は、位置合わせユニットによって力が加えられるガラス基板の端部に近いほど、長いブラシを有する。
また、搬送ローラにおいて、位置合わせ支持部のブラシの最大の長さは、位置合わせ支持部以外の支持部のブラシの長さと同じであることが好ましい。
本発明に係るガラス基板の搬送装置は、ガラス基板の一方の面が上向きになっている状態で、ガラス基板を水平方向に搬送する。このガラス基板の搬送装置は、ガラス基板を搬送する複数の搬送ローラを備える。搬送ローラは、回転軸と、回転軸に固定される複数の支持部とを有する。支持部は、ガラス基板の他方の面においてガラス基板を支持し、回転軸の回転によって回転してガラス基板を搬送する。支持部は、回転軸に取り付けられる基部と、ガラス基板を支持するブラシとを有する。ブラシは、基部の外周面から回転軸に直交する方向に突出するように基部の外周面に取り付けられる。それぞれの搬送ローラにおいて、少なくとも一つの支持部は、互いに異なる長さを有する複数のブラシを有する位置合わせ支持部である。位置合わせ支持部において、回転軸に直交する方向に沿って取り付けられるブラシは、同じ長さを有する。それぞれの搬送ローラにおいて、少なくとも一つの位置合わせ支持部は、回転軸に沿った方向におけるガラス基板の端部を支持し、かつ、回転軸に沿った方向におけるガラス基板の移動を制限する。
本発明に係るガラス基板の搬送方法、および、ガラス基板の搬送装置は、ガラス基板の搬送時において、ガラス基板にキズが付くことを抑制し、かつ、ガラス基板の位置合わせを安定的に行うことができる。
実施形態に係るガラス基板洗浄装置の概略図である。 位置合わせユニットの上面図である。 ガラス基板搬送装置の上面図である。 ガラス基板搬送装置の側面図である。 ローラ軸に沿った方向から見た通常コロの側面図である。 図5のVI−VI線における通常コロの断面図である。 ローラ軸に沿った方向から見た位置合わせコロの側面図である。 図7のVIII−VIII線における位置合わせコロの断面図である。 ブラシの線状部材の束が植毛される穴の配置を表す図である。 ガラス基板の搬送方向に沿った方向から見た、通常コロおよび位置合わせコロによって支持されるガラス基板を表す図である。 変形例Aに係る位置合わせコロの断面図である。
(1)ガラス基板洗浄装置の構成
本発明に係るガラス基板の搬送方法の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下、本実施形態のガラス基板の搬送方法を用いるガラス基板搬送装置20を備えるガラス基板洗浄装置100について説明する。
ガラス基板洗浄装置100は、ガラス基板10の製造工程において、ガラス原料から
成形され所定の大きさに切断されたガラス基板10の表面を洗浄する。ガラス基板10は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイおよび有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造に用いられるディスプレイ用ガラス基板である。FPDの製造工程では、ガラス基板10の一方の主表面に、薄膜トランジスタ(TFT)およびカラーフィルタ等からなる薄膜が形成される。ガラス基板10の表面に塵およびガラスの微小片等の異物が付着していると、ガラス基板10の表面に配置されるTFT等が破壊されるおそれがある。そのため、ガラス基板10の製造工程において、ガラス基板10の表面を洗浄する工程は必須である。
図1は、ガラス基板洗浄装置100の概略図である。ガラス基板洗浄装置100は、主として、位置合わせユニット110と、超音波洗浄ユニット120とからなる。位置合わせユニット110は、ガラス基板搬送装置20を備える。
位置合わせユニット110は、ガラス基板搬送装置20を用いてガラス基板10を水平に搬送しながら、ガラス基板10の位置合わせを行う。図2は、位置合わせユニット110の上面図である。図2には、ガラス基板10の搬送方向を表す矢印が示されている。位置合わせユニット110は、ガラス基板10の幅方向の位置を調節するために使用される可動位置合わせローラ30および固定位置合わせローラ40を備える。ここで、「ガラス基板10の幅方向」は、ガラス基板10の搬送方向に直交する水平面内の方向を表す。以下、「ガラス基板10の端面」は、ガラス基板10の幅方向の端面を表す。
可動位置合わせローラ30は、ガラス基板10の幅方向に移動可能である。固定位置合わせローラ40は、固定して設置されている。位置合わせユニット110では、可動位置合わせローラ30が、ガラス基板10の一方の端面をガラス基板10の幅方向に沿って押し込むことで、ガラス基板10を固定位置合わせローラ40に向かって移動させる。最終的に、ガラス基板10の両方の端面は、可動位置合わせローラ30および固定位置合わせローラ40に接触した状態になる。これにより、位置合わせユニット110は、ガラス基板10の幅方向の位置を調節する。そして、位置合わせユニット110は、幅方向の位置が調節されたガラス基板10を、超音波洗浄ユニット120に送る。
超音波洗浄ユニット120は、位置合わせユニット110によって位置合わせされたガラス基板10の表面を超音波洗浄する。超音波洗浄ユニット120は、ガラス基板10を水平に搬送して、洗浄槽に貯留されている純水等の洗浄液にガラス基板10を浸す。次に、超音波洗浄ユニット120は、ガラス基板10が浸されている洗浄液に超音波を照射してガラス基板10を振動させ、ガラス基板10に付着している異物および汚れを除去する。
(2)ガラス基板搬送装置の構成
次に、位置合わせユニット110が備えるガラス基板搬送装置20について説明する。図3は、ガラス基板搬送装置20の上面図である。図4は、図3の矢印IVから見た、ガラス基板搬送装置20の側面図である。図3には、可動位置合わせローラ30が示されている。図4には、ガラス基板10が示されている。
ガラス基板搬送装置20は、ガラス基板10の搬送方向に沿って配置されている複数の搬送ローラ22と、搬送ローラ22の回転を制御するローラ制御機構(図示せず)とからなる。ガラス基板10は、複数の搬送ローラ22上に載置された状態で支持され、搬送ローラ22の回転によって水平方向に搬送される。搬送ローラ22は、ガラス基板10の搬送方向に直交する方向に沿って水平に配置される回転軸であるローラ軸24と、ローラ軸24に等間隔に取り付けられる複数のコロ26とを有する。コロ26は、超高分子量ポリエチレン(UPE)で成形された環状の本体である基部26aと、基部26aに取り付けられる複数のブラシ26bとからなる。基部26aは、ローラ軸24が貫通するための孔を有している。ブラシ26bは、ローラ軸24に直交する方向に沿って一周する基部26aの表面(以下、基部26aの「外周面」と呼ぶ。)に取り付けられている。ブラシ26bは、樹脂により成形される複数の線状部材からなる。各線状部材は、0.1mmの径を有する。搬送ローラ22は、コロ26のブラシ26bによってガラス基板10を支持し、ローラ軸24の回転に連動するコロ26の回転によってガラス基板10を搬送する。
コロ26は、通常コロ36および位置合わせコロ46の2種類に分類される。各搬送ローラ22は、1つの位置合わせコロ46を有している。位置合わせコロ46は、図3に示されるように、可動位置合わせローラ30に最も近い位置に配置されるコロ26である。各搬送ローラ22において、位置合わせコロ46以外のコロ26は、通常コロ36である。図5は、ローラ軸24に沿った方向から見た通常コロ36の側面図である。図6は、図5のVI−VI線における通常コロ36の断面図である。図7は、ローラ軸24に沿った方向から見た位置合わせコロ46の側面図である。図8は、図7のVIII−VIII線における位置合わせコロ46の断面図である。図5および図7は、図3の矢印IVから見た側面図に相当する。以下、ブラシ26bの「長さ」を、基部26aの外周面と接触しているブラシ26bの根元からブラシ26bの先端までの長さと定義する。
コロ26のブラシ26bは、基部26aの外周面に形成された穴に、線状部材の束が植毛されて取り付けられている。図9は、ブラシ26bの線状部材の束が植毛される穴である植毛穴26cの配置を表す図である。図9は、ガラス基板10の搬送方向に沿って見たコロ26の外周面の一部である。植毛穴26cは、基部26aの外周面の全周に亘って均一に配置されている。本実施形態におけるコロ26の基部26aの外周面には、ローラ軸24に沿って3列の円形の植毛穴26cが形成されている。図9に示されるように、中央の列の植毛穴26cは、基部26aの外周面が一周する方向に沿って、両側の列の植毛穴26cと異なる位置に配置されている。ローラ軸24に沿って3列の植毛穴26cを見た場合、中央の列の植毛穴26cは、両側の列の植毛穴26cの間に位置している。
通常コロ36の基部36aの外周面には、複数のブラシ36bが取り付けられている。図5および図6に示されるように、通常コロ36の全てのブラシ36bは、同じ長さを有している。通常コロ36の全てのブラシ36bは、ガラス基板10の表面に接触した状態でガラス基板10を支持する。本実施形態において、通常コロ36のブラシ36bの長さは5mmである。
位置合わせコロ46の基部46aの外周面には、複数のブラシ46bが取り付けられている。図7および図8に示されるように、位置合わせコロ46の全てのブラシ46bは、ローラ軸24に沿って互いに異なる長さを有している。また、ローラ軸24に直交する方向に沿って基部46aの外周面の全周に亘って取り付けられるブラシ46bは、同じ長さを有している。本実施形態において、位置合わせコロ46のブラシ46bの長さは3種類あり、長い順に5mm、4mm、3mmである。ブラシ46bは、長いほど、可動位置合わせローラ30に近い位置に取り付けられている。位置合わせコロ46の一部のブラシ46bは、ガラス基板10の幅方向の端部の表面を支持する。位置合わせコロ46のブラシ46bの最大の長さは、通常コロ36のブラシ36bの長さと等しい。以下、最大の長さを有する位置合わせコロ46のブラシ46bを、「位置合わせブラシ46b1」と呼ぶ。
図10は、ガラス基板10の搬送方向に沿った方向から見た、通常コロ36および位置合わせコロ46によって支持されるガラス基板10を表す図である。図10において、通常コロ36および位置合わせコロ46は、それぞれ、図6および図8に示される断面図を表す。図10に示されるガラス基板10は、可動位置合わせローラ30によって幅方向に位置合わせされている。そのため、位置合わせされたガラス基板10に接触している通常コロ36のブラシ36bは、ガラス基板10の幅方向の移動によって、ガラス基板10の幅方向に曲がって変形している。具体的には、可動位置合わせローラ30は、図10の左側から右側に向かってガラス基板10の端面を押してガラス基板10を位置合わせしているので、通常コロ36のブラシ36bは、基部36aの外周面からブラシ36bの先端に向かって、右向きに曲がっている。
一方、位置合わせコロ46は、位置合わせブラシ46b1以外のブラシ46bによって、ガラス基板10の幅方向の端部の表面を支持している。位置合わせブラシ46b1は、ガラス基板10を支持している他のブラシ46bよりも長いので、ガラス基板10は、位置合わせブラシ46b1によって幅方向の移動が制限される。図10において、通常コロ36の変形しているブラシ36bには、ブラシ36bの線状部材の弾性に起因して、その変形を除去するような復元力が左向きに作用している。そのため、通常コロ36のブラシ36bに支持されているガラス基板10には、位置合わせコロ46に向かう幅方向の力が作用している。位置合わせコロ46の位置合わせブラシ46b1は、ガラス基板10を支持している他のブラシ46bよりも長いため、ガラス基板10のこのような幅方向の移動を抑制することができる。
(3)特徴
本実施形態のガラス基板洗浄装置100の位置合わせユニット110で用いられるガラス基板搬送装置20は、搬送ローラ22のブラシ26b付きのコロ26によってガラス基板10を支持しながら、コロ26の回転によってガラス基板10を水平方向に搬送する。各搬送ローラ22のコロ26の1つは、可動位置合わせローラ30によって位置合わせされたガラス基板10の幅方向の移動を制限する位置合わせコロ46である。
ここで、各搬送ローラ22のコロ26が全て通常コロ36である位置合わせユニットについて考える。この場合、可動位置合わせローラ30によるガラス基板10の幅方向の位置合わせによって、通常コロ36のブラシ36bが変形する。変形したブラシ36bは、その線状部材の弾性による復元力によって元の形状に戻ろうとする。そのため、変形したブラシ36bに支持されているガラス基板10は、ブラシ36bの復元力によって、ガラス基板10の位置合わせによる移動方向とは反対の方向に移動してしまう。従って、この位置合わせユニットでは、ガラス基板10の位置合わせが安定的に行われず、位置合わせされたガラス基板10の位置が不均一になる。そのため、位置合わせユニットの下流にある超音波洗浄ユニット120において、ガラス基板10が均一に洗浄されず、また、さらに下流の工程において、ガラス基板10の割れ等の問題が生じるおそれがある。
本実施形態では、各搬送ローラ22は、1つの位置合わせコロ46を有している。ガラス基板10の位置合わせによって変形した通常コロ36のブラシ36bには、元の形状に戻ろうとする復元力が作用する。位置合わせコロ46の位置合わせブラシ46b1は、この復元力によって幅方向に移動しようとするガラス基板10の端面を受け止める。そのため、位置合わせコロ46は、ガラス基板の10の幅方向に沿って位置合わせされた後のガラス基板10の幅方向の移動を制限することができる。従って、位置合わせユニット110は、位置合わせコロ46によってガラス基板10の位置合わせを安定的に行うことができる。
また、位置合わせユニット110では、ガラス基板10は、ブラシ26b付きのコロ26に支持されながら搬送される。ガラス基板10の表面に接触しているブラシ26bの先端面は、コロ26の基部26aの外周面に比べて表面積が小さい。そのため、位置合わせユニット110内の雰囲気中を浮遊する塵およびガラスの微小片等の異物は、ブラシ26bの先端面に付着しにくい。従って、これらの異物がブラシ26bと接触するガラス基板10の表面に付着する機会が少ない。また、通常コロ36のブラシ36bに付着した異物は、変形したブラシ36bの復元力によってブラシ36bが元の形に戻る際に、ブラシ36bから弾き飛ばされやすい。すなわち、基部26aの外周面に比べて、ブラシ26bには異物が付着しにくい。以上より、位置合わせユニット110は、ガラス基板搬送装置20によって搬送されるガラス基板10にキズが付くことを抑制することができる。
(4)変形例
(4−1)変形例A
本実施形態では、搬送ローラ22の位置合わせコロ46は、3種類の異なる長さのブラシ46bを有している。しかし、位置合わせコロ46は、複数種類の異なる長さのブラシ46bを有していればよく、例えば、図11に示されるように、5種類の異なる長さのブラシ46bを有していてもよい。
ガラス基板搬送装置20は、ガラス基板10に反りが発生していない状態で、ガラス基板10を搬送することが好ましい。そして、ガラス基板10の幅方向の反りを抑えるためには、搬送ローラ22のコロ26のブラシ26bに支持されているガラス基板10の高さ位置が、ガラス基板10の幅方向に沿って可能な限り均一であることが好ましい。しかし、ブラシ26bに支持されているガラス基板10の高さ位置は、通常コロ36のブラシ36bの変形の度合いに応じて変化する。ブラシ36bの変形の度合いは、ガラス基板10の重量、および、ブラシ36bの経年変化等に起因して様々に変化する。従って、位置合わせコロ46は、通常コロ36のブラシ36bに支持されているガラス基板10の高さ位置に応じて、適切な高さ位置でガラス基板10を支持できることが好ましい。そのため、位置合わせコロ46は、より多くの種類の異なる長さのブラシ46bを有することが好ましい。しかし、位置合わせコロ46のブラシ46bの長さの種類が多いほど、より少ない数のブラシ46bの線状部材によってガラス基板10を支持する必要がある。そのため、位置合わせコロ46のブラシ46bは、通常コロ36のブラシ36bと比べて、変形しやすい。従って、位置合わせコロ46のブラシ46bは、通常コロ36のブラシ36bと比べて、より太い径の線状部材からなるか、より硬い素材の線状部材からなることが好ましい。
(4−2)変形例B
本実施形態では、搬送ローラ22のコロ26の外周面には、複数のブラシ26bが取り付けられている。ブラシ26bの先端面と接触するガラス基板10の表面積を抑えてガラス基板10に付着する異物の量を低減するためには、コロ26のブラシ26bは少ないほど好ましい。しかし、コロ26のブラシ26bが少ないほど、ガラス基板10の搬送方向の先端部は、搬送時にコロ26の基部26aの外周面に接触しやすくなる。これにより、ガラス基板10の先端部が破壊されるおそれがある。従って、搬送ローラ22のコロ26は、ガラス基板10が基部26aに接触しない程度の数のブラシ26bを有することが好ましい。
(4−3)変形例C
本実施形態では、搬送ローラ22の位置合わせコロ46は、ガラス基板10の幅方向の移動を制限する位置合わせブラシ46b1を有している。位置合わせブラシ46b1は、通常コロ36のブラシ36bの復元力によって、ガラス基板10の端面からガラス基板10の幅方向の力を受ける。そのため、位置合わせブラシ46b1は、ガラス基板10から受ける力によって変形しにくいことが好ましい。本実施形態では、ブラシ26bの線状部材の径は0.1mmであるが、位置合わせブラシ46b1の線状部材の径は0.2mmであってもよい。
(4−4)変形例D
本実施形態では、各搬送ローラ22は、1つの位置合わせコロ46を有しているが、複数の位置合わせコロ46を有してもよい。本変形例では、位置合わせユニット110は、ガラス基板10の幅方向の大きさに応じて、ガラス基板10の幅方向の移動の制限に使用される位置合わせコロ46を変更することができる。従って、このような位置合わせユニット110は、複数種類の大きさのガラス基板10に対応することができる。なお、本変形例では、搬送ローラ22のローラ軸24に取り付けられる位置合わせコロ46の位置は、ガラス基板10の大きさに応じて適切に設定される必要がある。
10 ガラス基板
22 搬送ローラ
24 ローラ軸(回転軸)
26 コロ(支持部)
26a 基部
26b ブラシ
46 位置合わせコロ(位置合わせ支持部)
特開2008−63144号公報 特開2008−273687号公報

Claims (4)

  1. ガラス基板の一方の面が上向きになっている状態で、前記ガラス基板を水平方向に搬送するためのガラス基板の搬送方法であって、
    前記ガラス基板は、複数の搬送ローラによって搬送され、
    前記搬送ローラは、回転軸と、前記回転軸に固定され、前記ガラス基板の他方の面において前記ガラス基板を支持し、前記回転軸の回転によって回転して前記ガラス基板を搬送する複数の支持部とを有し、
    前記支持部は、前記回転軸に取り付けられる基部と、前記基部の外周面から前記回転軸に直交する方向に突出するように前記基部の外周面に取り付けられ、前記ガラス基板を支持するブラシとを有し、
    それぞれの前記搬送ローラにおいて、少なくとも一つの前記支持部は、互いに異なる長さを有する複数の前記ブラシを有し、かつ、前記回転軸に直交する方向に沿って取り付けられる前記ブラシは同じ長さを有する、位置合わせ支持部であり、
    それぞれの前記搬送ローラにおいて、少なくとも一つの前記位置合わせ支持部は、前記回転軸に沿った方向における前記ガラス基板の端部を支持し、かつ、前記回転軸に沿った方向における前記ガラス基板の移動を制限する、
    ガラス基板の搬送方法。
  2. 前記ガラス基板は、前記搬送ローラによって搬送されている間に、位置合わせユニットによって、前記回転軸に沿った方向における前記ガラス基板の端部に力が加えられて位置合わせされ、
    前記位置合わせ支持部は、前記位置合わせユニットによって力が加えられる前記ガラス基板の端部に最も近い前記支持部であり、かつ、前記位置合わせユニットによって力が加えられる前記ガラス基板の端部に近いほど、長い前記ブラシを有する、
    請求項1に記載のガラス基板の搬送方法。
  3. それぞれの前記搬送ローラにおいて、前記位置合わせ支持部の前記ブラシの最大の長さは、前記位置合わせ支持部以外の前記支持部の前記ブラシの長さと同じである、
    請求項2に記載のガラス基板の搬送方法。
  4. ガラス基板の一方の面が上向きになっている状態で、前記ガラス基板を水平方向に搬送するガラス基板の搬送装置であって、
    前記ガラス基板を搬送する複数の搬送ローラを備え、
    前記搬送ローラは、回転軸と、前記回転軸に固定され、前記ガラス基板の他方の面において前記ガラス基板を支持し、前記回転軸の回転によって回転して前記ガラス基板を搬送する複数の支持部とを有し、
    前記支持部は、前記回転軸に取り付けられる基部と、前記基部の外周面から前記回転軸に直交する方向に突出するように前記基部の外周面に取り付けられ、前記ガラス基板を支持するブラシとを有し、
    それぞれの前記搬送ローラにおいて、少なくとも一つの前記支持部は、互いに異なる長さを有する複数の前記ブラシを有し、かつ、前記回転軸に直交する方向に沿って取り付けられる前記ブラシは同じ長さを有する、位置合わせ支持部であり、
    それぞれの前記搬送ローラにおいて、少なくとも一つの前記位置合わせ支持部は、前記回転軸に沿った方向における前記ガラス基板の端部を支持し、かつ、前記回転軸に沿った方向における前記ガラス基板の移動を制限する、
    ガラス基板の搬送装置。
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