JP2015113273A - ロールクリーニング装置 - Google Patents

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Kiyokazu Yamaji
清和 山路
喜雄 岩坪
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喜雄 岩坪
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Abstract

【課題】リフトアウトロール等のガラス物品搬送ロールにおいて、ロール表面に付着した異物を確実に除去しながら、ロールを振動し難くしたロールクリーニング装置を提供する。【解決手段】ガラス物品G2を搬送する搬送ロール7に付着する異物Rを除去するロールクリーニング装置であって、搬送ロール7の表面7aに当接して異物Rを除去する除去部材9と、除去部材9を搬送ロール7に向けて付勢する付勢手段10と、を備え、搬送ロール7と除去部材9との接点S1を起点とする付勢手段10による除去部材9の付勢方向を示す押圧ベクトルPが、搬送ロール7の回転O中心から外れるよう除去部材9及び付勢手段10が構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、ガラス物品を搬送する搬送ロールに付着する異物を除去するロールクリーニング装置に関する。
ガラス板の成形方法の一つとして、溶融スズが貯留されたフロートバスに溶融ガラスを浮かべてガラスリボンを形成し、このガラスリボンを延伸しながら下流に搬送して板状に成形するフロート法が知られている。フロート法によって製造されたガラス板は、例えば、フラットパネルディスプレイ用のガラス基板や太陽電池モジュール用のガラス基板、窓板ガラス等に利用される。
フロートバスで延伸及び成形されたガラスリボンは、リフトアウトロールと称される搬送ロールによってフロートバスから引き上げられ、徐冷された後、切断されてガラス板となる。ここで、フロートバスから引き上げられたガラスリボンの下面(溶融スズとの接触面)には、溶融スズが冷え固まったものや、溶融スズが酸化するなどして生成したスズ化合物等が付着していることがある。そして、これらの付着物は、リフトアウトロールの表面に転写されて望ましくない異物となり得る。リフトアウトロールの表面にスズ等の異物が存在すると、当該リフトアウトロールによって搬送されるガラス板に傷が付く虞がある。そこで、リフトアウトロールの表面を常にクリーンな状態に保つため、リフトアウトロールには表面に付着した異物を除去するための除去部材が設けられている。
従来公知の搬送ロールのクリーニング装置として、例えば、搬送ロールの回転軸線に対して平行な方向に並ぶ複数の可動部材で構成し、隣り合う可動部材を上下方向に移動可能に噛み合わせることで、ガラスリボンの搬送方向に対して平行な移動が規制されているフロートガラス用搬送ロールの付着物除去部材があった(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1の付着物除去部材は、各可動部材の下部に弾性体が設けられ、各可動部材は夫々の弾性体によって個別に弾性支持されている。このため、一部の可動部材が摩耗しても、可動部材は夫々の弾性体によって搬送ロールの下部に一定の圧力で押圧され、搬送ロールの表面に付着した異物をムラなく除去できるとされている。
特開2011−157250号公報
リフトアウトロールのクリーニング作業を行うにあたっては、リフトアウトロールの表面に対して除去部材を十分な押圧力で当接させることが重要となる。除去部材の押圧力が十分でない場合、リフトアウトロールの表面に付着している異物を除去部材に絡め取ることができず、異物が残留することがある。この場合、残留した異物を起点とした傷がガラスリボンに発生する虞がある。一方、リフトアウトロールの表面に対する除去部材の押圧力が大き過ぎると、リフトアウトロールと除去部材との間で静摩擦と動摩擦とが繰り返される、いわゆるスティックスリップ現象(びびり)が発生し、これによってリフトアウトロールが振動し、徐冷中のガラスリボンが反ったり、歪んだりした状態で成形されてしまう虞がある。また、振動によってガラスリボンが傷付く可能性もある。従って、リフトアウトロールのクリーニング作業中は、リフトアウトロールの振動を抑えることが求められる。
この点に関し、特許文献1のフロートガラス用搬送ロールの付着物除去部材において、各可動部材は、ガラスリボンの搬送方向に対して平行な移動が規制されているため、例えば、ガラスリボンの搬送速度(すなわち、搬送ロールの回転速度)を大きくすると、可動部材と搬送ロールとの摩擦力が大きくなる。その結果、可動部材が搬送ロールの表面に対して横ずれし、歪むことになる。そして、可動部材にかかる横ずれ方向の力が過大になると、上述したスティックスリップ現象が発生し易くなる。このように、従来の技術では、リフトアウトロールのクリーニング作業を行うにあたって、除去部材をリフトアウトロールの表面に押し当てた際に、当該リフトアウトロールの振動を抑制することができない場合があり、改善の余地があった。
しかしながら、除去部材をリフトアウトロールの表面に押し当てた際、リフトアウトロールに発生する振動を抑制することについては、これまであまり検討されていなかった。リフトアウトロールの異物の除去と振動抑制とを両立させるためには、リフトアウトロールに対して除去部材を適切な姿勢で当接させた状態で、付勢手段により除去部材をリフトアウトロールに向けて一定以上の押圧力で付勢する必要がある。ここで、リフトアウトロールと除去部材との関係について説明する。
図8は、リフトアウトロール7に対する除去部材9の当接姿勢及び付勢方向の説明図である。リフトアウトロール7は、その表面7aに対して除去部材9が付勢手段(図示せず)により付勢されている。ここで、「除去部材9の当接姿勢」とは、リフトアウトロール7に対する除去部材9の接点Sの位置及び角度θによって決まる姿勢である。「除去部材9の付勢方向」とは、リフトアウトロール7と除去部材9との接点Sを起点する付勢手段による除去部材9の付勢方向、すなわち、除去部材9からリフトアウトロール7に付与される押圧ベクトルPである。図8では、リフトアウトロール7の最下部付近に除去部材9を配置した状態が例示されており、この場合の除去部材9の当接姿勢は、リフトアウトロール7の最下部付近の表面7a上に接点Sが存在し、当該接点Sにおける除去部材9の当接角度θは90°である。また、接点Sを起点とする押圧ベクトルPは、鉛直上方を向いている。従って、図8では、押圧ベクトルPを延長すると、リフトアウトロール7の回転中心Oを通ることになる。除去部材9の当接姿勢及び付勢方向がこのような状態にある場合、除去部材9はリフトアウトロール7の回転力の影響を大きく受けるため、クリーニング作業中に除去部材9がリフトアウトロール7の表面7aに対して横ずれし、上述したスティックスリップ現象が発生し易い。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、リフトアウトロール等のガラス物品搬送ロールにおいて、ロール表面に付着した異物を確実に除去しながら、ロールを振動し難くしたロールクリーニング装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係るロールクリーニング装置の特徴構成は、ガラス物品を搬送する搬送ロールに付着する異物を除去するロールクリーニング装置であって、前記搬送ロールの表面に当接して前記異物を除去する除去部材と、前記除去部材を前記搬送ロールに向けて付勢する付勢手段と、を備え、前記搬送ロールと前記除去部材との接点を起点とする前記付勢手段による前記除去部材の付勢方向を示す押圧ベクトルが、前記搬送ロールの回転中心から外れるよう前記除去部材及び前記付勢手段が構成されていることにある。
本構成のロールクリーニング装置によれば、搬送ロールと除去部材との接点を起点とする付勢手段による除去部材の付勢方向を示す押圧ベクトルが、搬送ロールの回転中心から外れるよう除去部材及び付勢手段が構成されているため、当該押圧ベクトルは、搬送ロールの中心に向かうベクトル成分である圧力成分と、搬送ロールの回転に対抗する方向のベクトル成分である滑り成分とに分散されることになる。これにより、除去部材は搬送ロールに対して十分な押圧力で当接しながら、搬送ロールの回転力に対抗することができる。その結果、除去部材は、搬送ロールの表面に付着している異物を確実に絡め取ることができ、同時にスティックスリップ現象が抑えられるため、搬送ロールの振動を抑制することができる。従って、平坦性が高く、且つ傷や異物の付着が低減された高品質のガラス物品を製造することができる。
本発明に係るロールクリーニング装置において、前記押圧ベクトルは、前記搬送ロールの回転に抵抗する方向に向いていることが好ましい。
本構成のロールクリーニング装置によれば、押圧ベクトルを搬送ロールの回転に抵抗する方向に向かせることで、除去部材のスティックスリップ現象を有効に抑えることができる。このため、搬送ロールの振動が抑制され、ガラス物品が変形したり、傷付いたりすることを防止できる。
本発明に係るロールクリーニング装置において、前記押圧ベクトルは、鉛直上方に向いていることが好ましい。
本構成のロールクリーニング装置によれば、押圧ベクトルを鉛直上方に向かせることで、除去部材の押圧力を圧力成分と滑り成分とにバランスよく分散させることができる。これにより、搬送ロールの表面に付着している異物の除去と、搬送ロールの振動の抑制とを高いレベルで両立させることができる。また、搬送ロールの表面に付着した異物は、搬送ロールの表面のうちガラス物品と接触する部位の反対側、すなわち、ガラス物品から最も離れた位置で除去されることになる。このため、除去部材で擦り取った異物が飛び散っても、ガラス物品に再度付着する虞は少ない。
本発明に係るロールクリーニング装置において、前記除去部材は、前記付勢手段による前記除去部材の付勢方向に対して傾斜する傾斜面を備えていることが好ましい。
本構成のロールクリーニング装置によれば、搬送ロールに対して除去部材を付勢し、除去部材の傾斜面を搬送ロールの表面に当接させると、除去部材から搬送ロールに対して圧力成分と滑り成分とに分散された二つの方向の押圧力を容易に付与することができる。
本発明に係るロールクリーニング装置において、前記除去部材は、前記搬送ロールの表面に当接する部位が湾曲面状に形成されていることが好ましい。
本構成のロールクリーニング装置によれば、除去部材の搬送ロールの表面に当接する部位を湾曲面状に形成することで、搬送ロールに除去部材を当接させるときの角度調整が容易となる。また、除去部材の角度を変更すれば、除去部材の湾曲面全体をクリーニングに利用できるため、除去部材の交換サイクルが延長され、コストダウンにも寄与し得る。
本発明に係るロールクリーニング装置において、前記搬送ロールは、フロート法によりガラス成形炉で成形されたガラスリボンを引き上げるリフトアウトロールであることが好ましい。
本構成のロールクリーニング装置によれば、フロート法によりガラス成形炉で成形されたガラスリボンを引き上げるリフトアウトロールについてクリーニングを行う際、リフトアウトロールの表面に付着している異物の除去と、リフトアウトロールの振動の抑制とを両立することができる。その結果、平坦性が高く、且つ傷や異物の付着が低減された高品質のガラス物品を製造することができる。
図1は、ガラス板を製造するために使用されるガラス板製造装置の一部を示す概略断面図である。 図2は、本発明のロールクリーニング装置の概略斜視図である。 図3は、図1のガラス板製造装置に示したロールクリーニング装置について、その一つを拡大した概略断面図である。 図4は、本発明の第一実施形態に係るロールクリーニング装置の概略断面図である。 図5は、本発明の第二実施形態に係るロールクリーニング装置の概略断面図である。 図6は、本発明の第三実施形態に係るロールクリーニング装置の概略断面図である。 図7は、本発明の第四実施形態に係るロールクリーニング装置の概略断面図である。 図8は、リフトアウトロールに対する除去部材の当接姿勢及び付勢方向の説明図である。
以下、本発明のロールクリーニング装置に関する実施形態について、図1〜図7を参照しながら説明する。本発明のロールクリーニング装置は、ガラス物品を搬送する搬送ロールをクリーニングするものであるが、本明細書では、クリーニングを行う対象の搬送ロールとして、特に、ガラスリボンを搬送するリフトアウトロールを例に挙げて説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施形態や図面に記載される構成に限定されることを意図しない。
<ガラス板製造装置の全体構成>
図1は、ガラス板を製造するために使用されるガラス板製造装置1の一部を示す概略断面図である。ガラス板製造装置1は、フロート法によってガラス板を製造する設備であり、主に、上流側のガラス溶融槽(図示せず)から供給された溶融ガラスG1を成形するフロートバス2と、フロートバス2の下流側に設けられ、本発明のロールクリーニング装置3を有するリフトアウト室4とを備えている。リフトアウト室4は、「ドロスボックス」とも称されるフロートバス2に付帯する設備である。
フロートバス2は、耐火レンガ等の耐熱性材料で構成された浴槽であり、浴槽内部に溶融状態の金属スズMが貯留されている。フロートバス2の浴槽温度は、スズの融点(約232℃)以上となるように設定され、通常は、600〜1300℃に維持されている。フロートバス2の金属スズMの液面より上方の空間には、窒素、アルゴン等の不活性ガス、及び/又は水素等の還元性ガスが導入され、金属スズMの酸化が抑制されている。ガラス板製造装置1を用いてガラス板を製造する場合、フロートバス2の上流側の入口5から溶融ガラスG1を流し込み、当該溶融ガラスG1を金属スズMの液面上に浮遊させた状態で、白抜き矢印方向に示すように下流側に流動させ、延伸ローラで延伸しながら帯状のガラスリボンG2に成形し、成形後のガラスリボンG2を下流側の出口6から搬出する。
ガラスリボンG2の搬出にあたっては、リフトアウト室4に設けたリフトアウトロール7が用いられる。リフトアウトロール7は、その上頂部がフロートバス2に貯留されている金属スズMの液面より上方に位置するよう配置され、フロートバス2で成形されたガラスリボンG2の下面がロール面に載せられる。従って、リフトアウトロール7は、その表面が金属やシリカ等の耐熱性を有する材料で構成される。フロートバス2に浮遊しているガラスリボンG2は、矢印方向に回転するリフトアウトロール7によりフロートバス2内の金属スズMから分離し、リフトアウト室4に引き上げられる。リフトアウト室4に引き上げられたガラスリボンG2は、リフトアウトロール7によってさらに下流側に設けられた徐冷室8に搬送され、当該徐冷室8において所定温度まで冷却される。冷却されたガラスリボンG2は、切断や表面処理等の適切な処理が行われ、ガラス板として出荷される。
ここで、「発明が解決しようとする課題」の項目で説明したように、フロートバス2からリフトアウト室4に引き上げられたガラスリボンG2は、その下面にフロートバス2に貯留されていた金属スズや、金属スズが揮発し、酸化する等して生成したスズ化合物等の異物が付着していることがある。異物が付着しているガラスリボンG2をリフトアウトロール7で搬送すると、当該異物がリフトアウトロール7に転写されて付着し、ガラスリボンG2の傷の原因となり得る。また、リフトアウトロール7の異物が搬送中のガラスリボンG2に再び付着し、汚染されることもある。そこで、このリフトアウトロール7に付着する異物を除去するため、リフトアウト室4に本発明のロールクリーニング装置3が設けられる。
<ロールクリーニング装置>
図2は、本発明のロールクリーニング装置3の概略斜視図である。図3は、図1のガラス板製造装置1に示したロールクリーニング装置3について、その一つを拡大した概略断面図である。ロールクリーニング装置3は、リフトアウトロール7の表面7aに当接して異物Rを除去する除去部材9と、除去部材9をリフトアウトロール7に向けて付勢する付勢手段10とを備えている。
除去部材9は、図2に示すように、例えば、柱状体で構成され、柱状体の長手方向のサイズがリフトアウトロール7の幅に合わせられている。除去部材9の先端部9aは、水平面に対して傾斜した斜面として形成され、当該斜面の少なくとも一部がリフトアウトロール7の幅方向の略全体に亘ってリフトアウトロール7の表面7aに当接するよう構成されている。また、除去部材9は、その基端部9bが、例えば、コの字形断面を有する樋状の支持部材11に挿入されることで支持されている。これにより、リフトアウトロール7に対する除去部材9の当接姿勢を安定させることができる。なお、支持部材11の形状は、除去部材9を支持可能であれば、上記の形状に限定されない。除去部材9は、図2及び図3に示すように、リフトアウトロール7に対して下方から鉛直上方に押し当てられることが好ましい。この場合、リフトアウトロール7の表面7aに付着した異物Rは、リフトアウトロール7の表面7aのうちガラスリボンG2と接触する部位の反対側、すなわち、ガラスリボンG2から最も離れた位置で除去されることになる。このため、除去部材9で擦り取った異物Rが飛び散っても、ガラスリボンG2に再度付着する虞は少ない。なお、リフトアウトロール7の表面7aに対する除去部材9の押し当て角度は、詳細については後述するが、例えば、除去部材9の形状を変更したり、支持部材11を傾けたり、支持部材11の設置場所を変更する等によって調整することができる。除去部材9の構成材料は、リフトアウトロール7の表面7aを傷付けないように、リフトアウトロール7の構成材料(例えば、シリカ)より硬度が小さく、且つ耐熱性を有するものが好適に使用される。例えば、除去部材9として、カーボンを柱状に成形したカーボン製除去部材が使用されることが好ましい。
付勢手段10は、例えば、金属製のバネで構成され、図3に示すように、除去部材9の基端部9bと支持部材11の内底部11aとの間に設けられる。これにより、除去部材9の先端部9aは、常時リフトアウトロール7の表面7aに押し付けられた状態となり、リフトアウトロール7が回転すると、リフトアウトロール7の表面7aに存在する異物Rが除去部材9によって擦り取られる。なお、図2及び図3では、付勢手段10はコイルバネとして示されているが、他の任意の付勢手段を用いることも可能である。例えば、付勢手段10は、板バネで構成することも可能である。付勢手段10の弾性力により、除去部材9の先端部9aは、常時リフトアウトロール7の表面7aに押し付けられた状態となり、リフトアウトロール7が回転すると、リフトアウトロール7の表面7aに存在する異物Rが除去部材9によって擦り取られる。付勢手段10は、図2に示すように、一つの除去部材9に対して複数設けられることが好ましく、さらに、除去部材9の長手方向全体に亘って均等な間隔で設けられることがより好ましい。この場合、リフトアウトロール7の幅方向において、リフトアウトロール7に対して除去部材9を押し付ける力のバラツキが少なくなるため、異物Rの除去ムラを低減することができる。
ところで、リフトアウトロール7で搬送するガラスリボンG2の反りや傷付きを防止するためには、リフトアウトロール7の表面7aに付着する異物Rを確実に除去するとともに、リフトアウトロール7の振動を抑制することが必要であることを先に説明したが、本発明者らが鋭意検討したところ、リフトアウトロール7と除去部材9との接点Sを起点とする付勢手段10による除去部材9の付勢方向を示す押圧ベクトルPが、リフトアウトロール7の回転中心Oから外れるよう除去部材9及び付勢手段10を構成すると、除去部材9はリフトアウトロール7の回転力に対抗することができ、その結果、リフトアウトロール7の振動が低減され、ガラスリボンG2が変形したり、傷付いたりすることを防止できることを突き止めた。以下、ガラスリボンG2の変形や傷付きを低減するために有効なリフトアウトロール7に対する除去部材9の当接姿勢及び付勢方向を実施形態として説明する。
<第一実施形態>
図4は、本発明の第一実施形態に係るロールクリーニング装置3の概略断面図である。第一実施形態のロールクリーニング装置3は、除去部材9の先端部9aに、押圧ベクトルPに対して傾斜角αで傾斜する傾斜面Z1を形成し、且つリフトアウトロール7の回転中心Oに向けて除去部材9を付勢する。すなわち、リフトアウトロール7に対する除去部材9の当接姿勢を、リフトアウトロール7の最下部付近の配置を略維持しつつ、除去部材9の傾斜面Z1のロール回転方向上流側の位置S1でリフトアウトロール7の表面7aと当接するようにしたものである。ここで、傾斜角αは、好ましくは70〜87°の範囲に設定され、より好ましくは80〜85°の範囲に設定される。この場合、押圧ベクトルPは、リフトアウトロール7の回転中心Oから外れることになる。そして、押圧ベクトルPは、リフトアウトロール7の回転中心Oに向かうベクトル成分である圧力成分P1と、リフトアウトロール7の回転に対抗する方向のベクトル成分である滑り成分P2とに分散される。
第一実施形態のロールクリーニング装置3によれば、除去部材9は、圧力成分P1によりリフトアウトロール7に対して十分な押圧力で当接しながら、滑り成分P2によりリフトアウトロール7の回転力に対抗することが可能である。その結果、リフトアウトロール7の表面7aに付着している異物Rは、除去部材9によって十分に除去される。さらに、クリーニング作業中は、除去部材9のスティックスリップ現象が抑えられ、リフトアウトロール7の振動を略抑制することができる。また、第一実施形態のロールクリーニング装置3は、リフトアウトロール7に対して除去部材9を鉛直上方に付勢する姿勢を維持しつつ、リフトアウトロール7と除去部材9との接点S1をリフトアウトロール7の最下部付近から回転方向上流側にシフトさせるものであるため、ロールクリーニング装置3の大幅な改良を伴うことなく、利用することができる。
<第二実施形態>
図5は、本発明の第二実施形態に係るロールクリーニング装置3の概略断面図である。第二実施形態のロールクリーニング装置3は、除去部材9の先端部9aに、押圧ベクトルPに対して傾斜角βで傾斜する傾斜面Z2を形成し、リフトアウトロール7に対する除去部材9の当接姿勢を、リフトアウトロール7の最下部付近から回転方向上流側に若干シフトし、除去部材9の傾斜面Z2の中心S2がリフトアウトロール7の表面7aと当接するようにしたものである。ここで、傾斜角βは、好ましくは20〜70°の範囲に設定され、より好ましくは40〜50°の範囲に設定される。この場合、押圧ベクトルPは、リフトアウトロール7の回転中心Oから外れることになる。そして、押圧ベクトルPは、リフトアウトロール7の回転中心Oに向かうベクトル成分である圧力成分P1と、リフトアウトロール7の回転に対抗する方向のベクトル成分である滑り成分P2とに分散される。
従って、第二実施形態のロールクリーニング装置3によっても、第一実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第二実施形態のロールクリーニング装置3は、除去部材9の付勢方向を示す押圧ベクトルPをリフトアウトロール7の回転中心Oから外しているため、押圧ベクトルPを確実にリフトアウトロール7の回転中心Oからずらすことができる。
<第三実施形態>
図6は、本発明の第三実施形態に係るロールクリーニング装置3の概略断面図である。第三実施形態のロールクリーニング装置3は、除去部材9の先端部9aに、押圧ベクトルPに対して傾斜角γで傾斜する傾斜面Z3を形成し、リフトアウトロール7に対する除去部材9の当接姿勢を、リフトアウトロール7の最下部付近の配置を略維持しつつ、除去部材9の傾斜面Z3の略中心S3がリフトアウトロール7の表面7aと当接するよう除去部材9を傾けたものである。ここで、傾斜角γは、好ましくは70〜87°の範囲に設定され、より好ましくは80〜85°の範囲に設定される。この場合、押圧ベクトルPは、リフトアウトロール7の回転中心Oから外れることになる。そして、押圧ベクトルPは、リフトアウトロール7の回転中心Oに向かうベクトル成分である圧力成分P1と、リフトアウトロール7の回転に対抗する方向のベクトル成分である滑り成分P2とに分散される。
従って、第三実施形態のロールクリーニング装置3によっても、第一実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第三実施形態のロールクリーニング装置3は、除去部材9を傾けることにより、除去部材9の当接姿勢を大きく変更することができるため、ロールクリーニング装置3の設置面積を効率化しながら、サイズの異なる種々のリフトアウトロールにも柔軟に対応することが可能となる。
<第四実施形態>
図7は、本発明の第四実施形態に係るロールクリーニング装置3の概略断面図である。第四実施形態のロールクリーニング装置3は、除去部材9の先端部9aに、湾曲面Z4を形成し、リフトアウトロール7に対する除去部材9の当接姿勢を、リフトアウトロール7の最下部付近から回転方向上流側に若干シフトし、除去部材9の湾曲面Z4上の一点S4がリフトアウトロール7の表面7aと接触角δで当接するようにしたものである。ここで、接触角δは、好ましくは20〜70°の範囲に設定され、より好ましくは40〜50°の範囲に設定される。この場合、押圧ベクトルPは、リフトアウトロール7の回転中心Oから外れることになる。そして、押圧ベクトルPは、リフトアウトロール7の回転中心Oに向かうベクトル成分である圧力成分P1と、リフトアウトロール7の回転に対抗する方向のベクトル成分である滑り成分P2とに分散される。
従って、第四実施形態のロールクリーニング装置3によっても、第一実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第四実施形態のロールクリーニング装置3は、除去部材9の先端部9aに湾曲面Z4を形成しているため、リフトアウトロール7に除去部材9を当接させるときの角度調整が容易となる。また、除去部材9の当接姿勢を変更すれば、除去部材9の湾曲面Z4全体をクリーニングに利用できるため、除去部材9の交換サイクルが延長され、コストダウンにも寄与し得る。
<除去部材の個別調整>
本実施形態のロールクリーニング装置3は、リフトアウトロール7に対する除去部材9の当接姿勢を上記第一実施形態〜第四実施形態に例示した方法により調整可能であるため、複数のリフトアウトロール7を備えた設備に好適に適用することができる。例えば、図1に示すように、リフトアウト室4において、リフトアウトロール7がガラスリボンG2の搬送方向に沿って複数設けられている場合、これらのうち、フロートバス2に近い側のリフトアウトロール7に異物Rが付着し易い。そこで、夫々のリフトアウトロール7に設けるロールクリーニング装置3について、リフトアウトロール7毎に除去部材9の当接姿勢を個別に調整することが効果的である。例えば、特に異物Rが付着し易い上流側のリフトアウトロール7については、除去部材9の当接角度を大きく設定して除去部材9がリフトアウトロール7の表面7aに強い押圧力で当接するように調整する。一方、比較的表面が汚れていない下流側のリフトアウトロール7については、除去部材9の当接角度を小さく設定して除去部材9がリフトアウトロール7の表面7aに弱い押圧力で当接するように調整する。これにより、リフトアウト室4のすべてのリフトアウトロール7についてクリーニング作業を確実に行いながら、リフトアウトロール7の表面7aに除去部材9が過度な押圧力で付勢することがないため、特に下流側に位置する除去部材9の摩耗が抑制され、除去部材9の使用期間を延長することができる。
上記各実施形態では、本発明のロールクリーニング装置3を用いてガラスリボンを搬送するリフトアウトロール7の表面7aに付着した異物Rを除去する例について説明したが、本発明のロールクリーニング装置3は、任意のロール部材のクリーニングに用いても構わない。例えば、ガラス板を搬送する搬送ロールの表面に付着した異物の除去のため、本発明のロールクリーニング装置3を用いることも可能である。従って、本明細書における「ガラス物品」には、ガラスリボンだけでなく、ガラス板も含まれる。
本発明のロールクリーニング装置は、フラットパネルディスプレイ用ガラス基板、太陽電池パネル用ガラス基板、窓板ガラス等に利用される各種ガラス板をフロート法によって製造するガラス板製造装置のリフトアウトロールに適用されるものであるが、その他のガラス物品製造装置に使用される搬送ロールにも適用することができる。例えば、ロールアウト法によって製造されるガラス板製造装置におけるデリバリーロールや、ガラスチョップドストランドマット製造装置におけるガラスチョップドストランドの搬送ロールをクリーニングするため、本発明のロールクリーニング装置を利用することも可能である。
1 ガラス板製造装置
2 フロートバス
3 ロールクリーニング装置
4 リフトアウト室
7 リフトアウトロール(搬送ロール)
7a リフトアウトロールの表面
9 除去部材
10 付勢手段
Z1 傾斜面
Z2 傾斜面
Z3 傾斜面
Z4 湾曲面
O リフトアウトロールの中心
P 押圧ベクトル
G1 溶融ガラス(ガラス物品)
G2 ガラスリボン(ガラス物品)
R 異物

Claims (6)

  1. ガラス物品を搬送する搬送ロールに付着する異物を除去するロールクリーニング装置であって、
    前記搬送ロールの表面に当接して前記異物を除去する除去部材と、
    前記除去部材を前記搬送ロールに向けて付勢する付勢手段と、
    を備え、
    前記搬送ロールと前記除去部材との接点を起点とする前記付勢手段による前記除去部材の付勢方向を示す押圧ベクトルが、前記搬送ロールの回転中心から外れるよう前記除去部材及び前記付勢手段が構成されているロールクリーニング装置。
  2. 前記押圧ベクトルは、前記搬送ロールの回転に抵抗する方向に向いている請求項1に記載のロールクリーニング装置。
  3. 前記押圧ベクトルは、鉛直上方に向いている請求項1又は2に記載のロールクリーニング装置。
  4. 前記除去部材は、前記押圧ベクトルに対して傾斜する傾斜面を備えている請求項1〜3の何れか一項に記載のロールクリーニング装置。
  5. 前記除去部材は、前記搬送ロールの表面に当接する部位が湾曲面状に形成されている請求項1〜3の何れか一項に記載のロールクリーニング装置。
  6. 前記搬送ロールは、フロート法によりガラス成形炉で成形されたガラスリボンを引き上げるリフトアウトロールである請求項1〜5の何れか一項に記載のロールクリーニング装置。
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