以下、本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態の遊技機(パチンコ機)の遊技盤1の正面図である。
遊技盤1は、ガイドレール2に囲われて略円形状に形成された遊技領域3及びその四方に各々設けられた樹脂製のサイドケース4によって構成される。
遊技領域3の上方に設けられたサイドケース4の表面には、装飾用ランプ、LED等の装飾装置12が埋設されている。これらの装飾装置12は、大当り等のイベント発生時に遊技の進行に応じて発光する。
遊技領域3には、ほぼ中央に縦長略楕円形の変動入賞装置5が配置される。変動入賞装置5は、遊技盤1の表面から遊技者側へ突出して設けられており、その領域内の上部に可動部材15を有する(図2)。
変動入賞装置5の上方には、記憶表示器11が設けられている。記憶表示器11には、後述するように変動入賞装置5への遊技球の入賞記憶数が表示される。
遊技領域3の左方には、打球発射装置(図示省略)から発射された遊技球(パチンコ球)を遊技領域3に向けて誘導するレール6が設けられている。また、変動入賞装置5の左右には、方向転換部材7、一般入賞口8及び始動口9がそれぞれ設けられている。
遊技機は、レール6から遊技領域3に向けて遊技球が打ち出されることによって遊技を開始する。打ち出された遊技球は、遊技領域3内の各所に植設された釘や方向転換部材7によって転動方向を変えながら遊技領域3を流下して、一般入賞口8、始動入賞口9、又は、可動部材15が開状態の変動入賞装置5に入賞するか、遊技領域3の最下部に設けられたアウト口10から排出される。
一般入賞口8への遊技球の入賞は、これらの一般入賞口8に備えられた入賞口センサ1〜N(図6)によって検出される。また、始動口9への遊技球の入賞は、始動口センサ9A、9B(図6)によって検出される。
始動口9へ遊技球が入賞すると、遊技制御装置100は、当該入賞ごとに第1補助遊技(図10)を実行する。第1補助遊技では、可動部材開放ソレノイド15A(図6)への通電によって、可動部材15が、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から遊技球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に、一回又は複数回、所定の時間(例えば、0.5秒間)だけ変換される。すなわち、可動部材15が所定の時間だけ開くので、変動入賞装置5への遊技球の入賞可能性が高められる。なお、変動入賞装置5の構造については後述する。
このようにして、一般入賞口8、始動口9、又は、変動入賞装置5内に設けられた入賞口へ遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が排出装置72(図6)から排出され、遊技機の前面枠に設けられた上皿又は下皿に排出される。
図2は、本発明の第1の実施の形態の遊技盤1に設けた変動入賞装置5の正面図である。
変動入賞装置5は、取付ベースの上部の左右に一対の可動部材15を備える。可動部材15は、変動入賞装置5の上部に設けられた鎧部14の左右下方に、回動可能に取り付けられている。具体的には、可動部材15は、閉状態では略垂直に位置し、変動入賞装置5への遊技球の入賞を阻害する。一方、開状態では略水平に位置し、変動入賞装置5の左右を流下する球を変動入賞装置5に誘導する。
始動口9へ遊技球が入賞すると、前述のように可動部材15が所定の時間だけ開いて、鎧部14と可動部材15との間を遊技球が流下するのが許容される。つまり、変動入賞装置5への遊技球の入賞が許容される。
変動入賞装置5に入賞した遊技球の流下方向には、検出手段としてのカウントスイッチ16A、16Bが左右に一対設けられる。また、カウントスイッチ16A、16Bの下流側には、流下した遊技球を中央へ合流させる誘導路が設けられており、該誘導路の合流先には排出孔17が設けられている。また、排出孔17は、遊技盤1裏面の入賞球処理樋(図示省略)に連通している。よって、変動入賞装置5へ入賞した遊技球は、カウントスイッチ16A、16Bの通過によって、入賞が検出されて、誘導路を流下し、排出孔17から排出される。そして、遊技球は、排出孔17の背面に設けられた排出流路18を介して、遊技盤1裏面の入賞球処理樋に排出される。
変動入賞装置5への遊技球の入賞は、カウントセンサ16A、16B(図6)によって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された乱数カウンタ値は、遊技制御装置100に設けられた入賞記憶領域に、所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。そして、この入賞記憶の記憶数は、変動入賞装置5の上方に設けられた記憶表示器11に表示される。遊技制御装置100は、入賞記憶に基づいて、変動入賞装置5にて第二補助遊技(図11)を実行する。
変動入賞装置5のほぼ中央には、誘導部19が設けられる。誘導部19は、変動入賞装置5の裏面に設けられた誘導流路47(図3)と連通しており、誘導流路47を流動した遊技球が排出される。
誘導部19の直下には、円板状の回転体20が設けられている。回転体20には、遊技球を収容可能な六つの切欠部が配設される。これらの切欠部は、切り欠きの長い長穴21、切り欠きの短い四つの短穴22A〜22D、及び、外周から中心に向けて鉤状に曲折した鉤穴23によって構成される。これらの切欠部は、長穴21から時計回りに、短穴22A、短穴22B、短穴22C、短穴22D、鉤穴23の順で配設される。図2では、長穴21が中心部から真上方向に、短穴22Aが中心部から右上方向に、短穴22Bが中心部から右下方向に、短穴22Cが中心部から真下方向に、短穴22Dが中心部から左下方向に、鉤穴23が中心部から左上方向に開口部を開放している状態を示す。なお、以後、短穴22A〜22Dを総称する場合、短穴22と呼称する。
なお、本実施の形態では切欠部を等間隔に設けたが、不等間隔に設けてもよい。
誘導部19から排出された遊技球は、回転体20へ流下して、流下のタイミングに中心部から真上方向へ開放している切欠部へ収容される。ここで、回転体20は反時計回りに回転するため、長穴21、短穴22A、短穴22B、短穴22C、短穴22D、鉤穴23の順に、回転によって誘導部19と連通する切欠部が変化する。
回転体20の背面には、特別入賞口24、第1一般入賞口25及び第2一般入賞口26が設けられる。これらの入賞口24、25、26は合流口55に連通しており、入賞口24、25、26に入賞した遊技球は、合流口55を経由して、変動入賞装置5の裏面側に誘導される。
特別入賞口24は、取付ベースにおける回転体20の軸受け部の直上に接するように配設される。長穴21の最深部は後方に向かって傾斜しており、長穴21が特別入賞口24と重なる位置に移動することによって、長穴21と特別入賞口24とが連通する。よって、長穴21に遊技球が流入すると、当該遊技球は、長穴21が真上方向に開放する位置で特別入賞口24へ入賞する。
一方、短穴22又は鉤穴23が特別入賞口24と重なる位置(回転体20の直上方向)に移動しても、これらの切欠部と特別入賞口24とは連通しない。よって、これらの切欠部に流下した遊技球は、特別入賞口24へ入賞せず、回転体20と共に回転し、他の入賞口に入賞する。
特別入賞口24へ遊技球が入賞すると、遊技制御装置100は、特別遊技を実行する。特別遊技では、可動部材開放ソレノイド15A(図6)への通電によって、変動入賞装置5に所定の個数(例えば、10個)の遊技球が入賞するまで又は所定時間だけ、可動部材15が開状態に変換される。すなわち、可動部材15の開放によって、変動入賞装置5への遊技球の入賞可能性が高められる。そして、カウントスイッチ16A又は16Bによって所定個数の遊技球の入賞が検出されるまで、可動部材15を開放する。また、可動部材15の開放時間が所定の時間に達すると、可動部材15を閉状態へ変換する。このようにして、特別遊技では、所定個数の遊技球の入賞又は所定時間の経過を1ラウンドの遊技として、例えば16ラウンドの遊技を実行する。
なお、特別遊技の実行中は、カウントスイッチ16A、16Bへの遊技球の通過にかかわらず、乱数カウンタ値は抽出されない。
第2一般入賞口26は、回転体20の中心部の左上方に配設される。鉤穴23の曲折した先端部は後方に向かって傾斜しており、鉤穴23が第2一般入賞口26と重なる位置に移動することによって、鉤穴23と第2一般入賞口26とが連通する。よって、鉤穴23に遊技球が流入すると、当該遊技球は、当該鉤穴23が回転によって左上方向に開放する位置に到達した時点で、第2一般入賞口25へ入賞する。
一方、短穴22が第2一般入賞口26と重なる位置に移動しても、短穴22と第2一般入賞口26とは連通しない。よって、短穴22に収容された遊技球は、第2一般入賞口26へ入賞しない。
また、長穴21に収容された遊技球は、既に特別入賞口24に入賞しているので、回転体20の回転によって運ばれることはなく、第2一般入賞口へ入賞することはない。
第1一般入賞口25は、回転体20の中心部の下方に配設される。短穴22が第1一般入賞口25と重なる位置に移動することによって、短穴22と第1一般入賞口25とが連通する。よって、いずれかの短穴22A〜22Dに収容された遊技球は、当該短穴22が回転によって真下方向に開放する位置に到達した時点で、第1一般入賞口25へ入賞する。
一方、長穴21及び鉤穴23へ流入した遊技球は、既に対応する入賞口に入賞しているので、回転体20の回転によって運ばれることはなく、第1一般入賞口25へ入賞することはない。
特別入賞口24から合流口55への流路には、当りスイッチ27が設けられている。特別入賞口24への入賞球は、当りスイッチ27によって検出される。また、第1一般入賞口25から合流口への流路には、第1外れスイッチ28が設けられている。第1一般入賞口25への入賞球は、第1外れスイッチ28によって検出される。さらに、第2一般入賞口26から合流口55への流路には、第2外れスイッチ29が設けられている。第2一般入賞口26への入賞球は、第2外れスイッチ29によって検出される。このいずれのスイッチによって入賞球が検出されるかによって、誘導部19から流下した遊技球が、長穴21、短穴22又は鉤穴23のいずれの切欠部に流入したかを判定できる。
このようにして、特別入賞口24、第1一般入賞口25又は第2一般入賞口26へ遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が排出装置72(図6)から排出され、遊技機の前面枠に設けられた上皿又は下皿に排出される。
誘導部19の左右には、それぞれLED等からなるリプレイランプ30が設けられる。リプレイランプ30は、点灯によって、第2補助遊技が再度実行されることを報知する。
図3は、本発明の第1の実施の形態の遊技盤1に設けた変動入賞装置5の側方からの断面図である。図3の左方は変動入賞装置5の表面側であって、右方は変動入賞装置5の裏面側である。
変動入賞装置5の上方には、可動部材15から排出流路18への遊技球の排出機構が設けられる。排出孔17の底面は後方へ向けて傾斜しているため、変動入賞装置5へ入賞した遊技球は、カウントスイッチ16を通過して排出孔17から排出流路18へ流動して、遊技盤1裏面の入賞球処理樋に排出される。
可動部材15の後方には、可動部材15を開状態と閉状態とに変換する可動部材開放ソレノイド15Aが設けられる。
変動入賞装置5の下方には、第2補助遊技を実行する揚送・貯留機構が設けられている。
揚送・貯留機構の下方には、移送手段としての主動プーリ39、揚送モータ40及び揚送部材41が設けられている。揚送モータ40は、直流モータ又はステッピングモータからなり、主動プーリ39を回転させる。主動プーリ39は、中心部から放射状に等間隔に延伸した四つの羽根を備えた揚送部材41と同軸に結合されている。揚送部材41は、変動入賞装置5の前方から後方に向かって傾斜する移送流路42に、一の羽根の端部を潜入させた状態で配設される。揚送部材41が時計回りに四分の一回転すると、揚送部材41の羽根が遊技球を押し出して揚送流路43へ移送する。なお、揚送部材41は、一つの羽根で構成してもよい。この場合、揚送部材41が時計回りに一回転することによって、一つの遊技球を揚送流路43へ移送する。
揚送・貯留機構には、遊技盤1と略平行に形成された揚送流路43を設ける。揚送流路43は、移送流路42と連通して、移送手段によって移送された遊技球を上方へ連なって押し上げるように構成する。
揚送・貯留機構の上方には、遊技球を貯留する貯留部44が形成される。貯留部44には従動プーリ45を設ける。従動プーリ45は、四つの羽根を中心部から放射状に等間隔に備えた貯留部材46と、同軸に結合されている。貯留部材46は、揚送流路43と連通して変動入賞装置5の後方から前方に向かって傾斜する誘導流路47に、一の羽根の端部を潜入させた状態で配設される。貯留部材46は、揚送流路43から送りこまれる遊技球が、誘導流路47を流動するのを掛止する。貯留部材46が時計回りに四分の一回転すると、貯留部材46の羽根が遊技球の掛止を解除して誘導部19へ放出する。なお、貯留部材46は、一つの羽根で構成してもよい。この場合、貯留部材46が時計回りに一回転することによって、一つの遊技球を誘導部19へ放出する。
従動プーリ39は、従動プーリ39の動作を検出する揚送スイッチ48が設けられている。図5(A)に示すように、揚送スイッチ48は、円盤状の遮光板60の外周に等間隔に設けられた四つの切り込みを、遮光と通光によって検出する。この遮光板60は、貯留部材46と同軸に連結されており(図5(B))、貯留部材46と同期して回動する。従動プーリ45の回動によって遮光板60の切り込みが揚送スイッチ48の位置に重なると、揚送スイッチ48が通光を検出する。このように、揚送スイッチ48で遮光板60の通光を検出することによって、貯留部材46の回転角度を検出することができる。
揚送スイッチ48は、遮光板60の通光を検出すると、当該検出信号を遊技制御装置100へ出力する。遊技制御装置100は、当該検出信号を受信すると、揚送モータ40へ停止指令信号を出力する。貯留部材46は、四分の一回転で一つの遊技球を誘導部19へ放出するため、揚送スイッチ48からの信号に基づいて、揚送モータ40の駆動を停止することで、貯留部44から一つだけ遊技球を放出することができる。また、揚送スイッチ48を用いて貯留部材46の回転角度を検出することによって、貯留部44から放出された遊技球数を管理することができる。遊技制御装置100は、貯留部44から放出された遊技球数を入賞記憶から減じた数を、記憶表示器11に表示する。
主動プーリ39と従動プーリ45との間には、歯付ベルト49が掛け回される。主動プーリ39は揚送モータ40によって駆動され、従動プーリ45は主動プーリ39と同期して回転する。歯付ベルト49の内側には、アイドラ50が設けられる。アイドラ50は、歯付ベルト49に張力を与える。
回転体20の背面には、回転体モータ51が設けられる。回転体モータ51は、回転軸52を介して回転体20へ駆動力を伝達して回転体20を回動させる。
また、回転体20の背面には、回転体位置検出手段として、回転体20の回転に伴って回転する遮光板53、及び、遮光版53を検出するフォトセンサよりなる回転体スイッチ54が設けられる。図4に示すように、遮光板53は、略扇状であって、当該扇形を形成する一の直線部が、長穴21の幅方向中央に位置するように、回転体20の中心部から外周に向かって固定して配設される。回転体スイッチ54は、回転体20の中心部の直上に設けられている。回転体20の回動によって遮光板53が回転体スイッチ54の位置に重なると、回転体スイッチ54が遮光を検出する。このとき、遮光位置が長穴21の中心と一致するため、回転体スイッチ54で遮光板53を検出することによって、長穴21が真上方向にあり、誘導部19に対して長穴21が対峙する位置にあるか否かを検出することができる。
回転体スイッチ54は、遮光板53の検出によって長穴21が真上方向に位置することを検出すると、遊技制御装置100へ信号を出力する。遊技制御装置100は、回転体スイッチ54から信号を受信すると、揚送モータ40へ駆動指令信号を出力する。揚送モータ40は、遊技制御装置100から信号を受信すると、主動プーリ39を駆動して、遊技球を移送する。
このとき、入賞記憶領域に記憶されている乱数カウンタ値が外れ値だった場合、遊技制御装置100は、長穴21が垂直方向に開放している時点で揚送モータ40に駆動指令信号を出力する。この場合、従動プーリ45が回転することによって羽根が移動すると、貯留部44の遊技球の掛止が解除され、自重によって誘導部19の方向に流下する。当該開放された遊技球が誘導流路47を流下して誘導部19から排出されるまでの時間で、短穴22Aが垂直方向に開放する位置まで回転体20は回転する。よって、誘導部19から排出された遊技球は、短穴22A〜22Dのいずれかへ収容され、第1一般入賞口25へ入賞(外れ)する(図12参照)。
また、乱数カウンタ値が当り値だった場合、遊技制御装置100は、長穴21が垂直方向に開放している時点から所定の時間が経過した時点で、揚送モータ40に駆動指令信号を出力する。所定の時間とは、回転体20が一回転する時間から、貯留部44から誘導部19まで遊技球が誘導流路47を流下するのに要する時間を減じた時間に、概ね設定される。当該タイミングで揚送モータ40に駆動指令信号を出力することによって、誘導流路47を流下した遊技球が誘導部19から排出されるときに、長穴21が垂直方向に開放している位置へ移動する。よって、誘導部19から排出された遊技球は長穴21へ収容され、特別入賞口24へ入賞(当り)する。
特別入賞口24、第1一般入賞口25及び第2一般入賞口26は、合流して合流口55に連通する。そして、合流口55は、移送流路42と連通している。つまり、特別入賞口24、第1一般入賞口25及び第2一般入賞口26に入賞した遊技球は、いずれも合流口55へ流下して、合流の後に、移送流路42を後方へ流通して移送手段へ到達する。
次に、第二補助遊技の実行中の遊技球の流動経路について説明する。
カウントスイッチ16A又は16Bによって遊技球の通過が検出されると、当該通過のタイミングで乱数カウンタ値が抽出される。遊技制御装置100は、この乱数カウンタ値に対応したタイミングで、揚送モータ40へ駆動指令信号を出力する。揚送モータ40は、主動プーリ39を時計回りに四分の一回転させる。これと同期して揚送部材41が時計回りに四分の一回転される。揚送部材41は、四分の一回転によって一つの遊技球を揚送流路43に向けて押し出す。これによって、揚送流路43に封入されている遊技球が連動して上方へ押し出される。このとき、従動プーリ45は、歯付ベルト49を介して主動プーリ39と同期して時計回りに四分の一回転するため、貯留部材46によって掛止されていた遊技球が貯留部44から放出される。そして、放出された遊技球は、誘導流路47を前方へ流動して、誘導部19から排出される。
誘導部19から排出された遊技球は、回転体20に設けられたいずれかの切欠部へ流下する。切欠部へ流下した遊技球は、対応する入賞口へ入賞して、合流口55へ流下する。合流口55へ流下した遊技球は、移送流路42を後方へ流下して、主動プーリ39近傍に到達する。そして、当該遊技球は、新たに抽出された乱数カウンタ値に基づいて、揚送部材41によって揚送流路43に向けて移送される。
なお、揚送・貯留機構は、主動プーリ39と従動プーリ45との組み合わせに限られず、遊技球の揚送と放出とが可能であれば、例えば、誘導流路47の途中に、底面に開口を設け、コイルバネによって上方へ付勢された突片を当該開口部から誘導流路47内へ望ませ、遊技球が自重では通過できないように構成して、移送手段から遊技球の移送によって貯留部44で貯留される遊技球に荷重が加わり、コイルバネが下方に縮んで遊技球が前方に放出されるような機構であってもよい。また、スプロケットに遊技球を挿入して上流へ移送する機構でもよい。また、主動プーリ39と従動プーリ45とを、歯付ベルト49で連動させる機構に限られず、例えば、揚送流路43に沿って複数の歯車を連なって設け、同期している一つのモータで中心を駆動させて、両プーリを回動させてもよい。つまり、主動プーリ39及び従動プーリ45を同期して所定の角度回転させるような制御がされればよい。
図6は、本発明の第1の実施の形態の遊技機の遊技制御装置100を中心とする制御系の一部を示すブロック図である。
遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、遊技制御を司るCPU105、遊技制御のための不変の情報を記憶しているROM106、及び、遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAM107を内蔵した遊技用マイクロコンピュータ101、入力インターフェース102、出力インターフェース103、発振器104等から構成される。遊技制御装置100は遊技制御手段として機能する。
遊技用マイクロコンピュータ101は、入力インターフェース102を介しての各種検出装置(一般入賞口センサ8.1〜8.N、始動口センサ9A、9B、カウントスイッチ16A、16B、当りスイッチ27、第1外れスイッチ28、第2外れスイッチ29、揚送スイッチ48及び回転体スイッチ54)からの検出信号を受けて、第1補助遊技や第2補助遊技、特別遊技等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース103を介して、各従属制御装置(排出制御装置150、音制御装置200及び装飾制御装置250)、記憶表示器11、可動部材開放ソレノイド15A、リプレイランプ30、揚送モータ40、回転体モータ51等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。また、遊技用マイクロコンピュータ100は、盤用外部情報端子71を介して、管理用コンピュータ(いわゆる、ホールコン)を接続することで、遊技機の遊技情報を出力する。
排出制御装置150は、遊技制御装置100からの賞球指令信号に基づいて、排出装置72を制御し賞球を排出させる。また、遊技機に備えられたカード球貸ユニット(図示省略)からの貸球要求信号に基づいて、排出装置72を制御し貸球を排出させる。
音制御装置200は、遊技制御装置100からの音制御指令信号に基づいて、スピーカから出力される効果音を制御して、音制御装置として機能する。
装飾制御装置250は、遊技制御装置100からの装飾制御指令信号に基づいて、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置12を制御する。
遊技機の電源装置(図示省略)は、電源回路の他に、バックアップ電源70と停電監視回路(図示省略)とを備えている。停電監視回路は、電源装置の電圧降下を検出すると、遊技制御装置100等に対して停電検出信号とリセット信号とを順に出力する。遊技制御装置100は、停電検出信号を受けると所定の停電処理を行い、リセット信号を受けるとCPU105の動作を停止する。バックアップ電源70は、遊技制御装置100等のRAM107にバックアップ電源を供給して、遊技データ(遊技情報、遊技制御情報)等をバックアップする。
図7は、本発明の第1の実施の形態の遊技制御のメイン処理のフローチャートであり、遊技制御装置100で実行される。
遊技機へ電源が投入されると、遊技用マイクロコンピュータ101は、各種制御パラメータに初期値を設定する初期化処理を実行し(S1)、遊技機を初期状態に設定する。初期化処理には、入力インターフェース102、出力インターフェース103又はRAM107の初期設定や、回転体モータ51を等速で一定方向に回転させる設定等が含まれる。また、初期化処理としては、強制当り遊技1(図13)の実行によって、時間T1に誤差が検出された場合に、強制当り遊技2又は3によって時間T1を補正して、当該補正後の時間を初期値とする処理も含まれる。
続いて攪拌用乱数更新処理(S2)を行う。以後、この攪拌用乱数更新処理を繰り返し行う。攪拌用乱数更新処理は、後述する図8のステップS15における乱数更新処理の初期値を更新する処理である。すなわち、遊技制御装置100で実行される処理には、変動入賞装置5へ遊技球が入賞したときに、対応する第二補助遊技の結果態様を導き出すための抽選を行う等のいくつかの乱数処理が含まれる。これらの乱数処理の一例としては、0から5の間でカウンタの値を所定の時間周期(例えば、1ミリ秒周期)で1ずつ増加させ、値が5を越したときに再び0に戻す処理がある。この乱数値の更新処理は、ステップS15の乱数更新処理に相当する。
このカウンタ値は、前述した遊技球の入賞等を遊技制御装置100が検出した時点で、そのときの乱数値が抽出される。しかし、乱数とはいえ、6ミリ秒周期で同じ乱数値が抽出されるカウンタであって、乱数値として抽出されるタイミングの無作為性を利用した乱数に過ぎない。よって、攪拌用乱数更新処理でカウンタ値を攪乱することによってカウンタとしての規則性を排除している。
前述した例において、カウンタ値を毎回所定値(例えば、1)を加算して更新するのではなく、攪拌用乱数更新処理で求められた値が一周期の更新をするごとに、カウンタ値の初期値として攪拌用乱数更新処理により得られた新たな値を次のカウンタの初期値として設定する。攪拌用乱数更新処理における乱数更新の周期は、ステップS15の乱数更新処理における乱数更新の周期と比較して短いため、前述したカウンタ値の外部からの推定を困難にすることができる。
図8は、本発明の第1の実施の形態の遊技制御のタイマ割込処理のフローチャートであって、遊技制御装置100で実行される。
遊技機の電源が投入されると、遊技制御メイン処理が実行される。そして、所定時間周期(例えば、1ミリ秒周期)でタイマ割り込みが発生すると、タイマ割込処理が繰り返し実行される。ただし、これらの処理(S11〜S21)は、割り込み発生毎に必ずしもすべて行なわれない。例えば、入力処理(S12)は毎回入力信号を監視するが、出力処理(S13)は割り込みの発生の1回おきに実行されてもよい。つまり、1回の割込処理で一通りの処理をすべて完了するのではなく、この割込処理が複数回繰り返し実行されて一連の遊技制御処理が完了してもよい。
まず、割り込み禁止の設定と、レジスタ退避の処理を行う(S11)。
その後、入力インターフェース102を介して入力される各種センサやスイッチ等からの信号にチャタリング除去等の処理をし、入力情報を確定する入力処理を行う(S12)。
その後、出力インターフェース103を介して、各種処理で設定された遊技制御に関するデータを可動部材開放ソレノイド15A、回転体モータ51、揚送モータ40、盤用外部情報端子71等に出力する出力処理を行う(S13)。
次に、各種処理で送信バッファに設定されたコマンドを、各従属制御装置へ出力するコマンド送信処理を行う(S14)。コマンド送信処理としては、例えば、賞球指令信号を排出制御装置150に出力したり、音制御指令信号を音制御装置200に出力したり、装飾制御指令信号を装飾制御装置250に出力したりする。
その後、第二補助遊技が当りか否かを決定するための各乱数カウンタにランダム性を付与するための各乱数カウンタの値を一ずつ増す乱数更新処理を行う(S15)。
乱数更新処理(S15)は、図9を用いて説明する。
乱数更新処理では、まず、乱数カウンタ値を1つ加算して更新する(S31)。そして、加算によって、乱数カウンタ値が上限値(上記の例で言うと、5)を超えたか否かを判定する(S32)。このとき、乱数カウンタ値が上限値を超えていなければ、タイマ割込処理に復帰する。一方、乱数カウンタ値が上限値を超えていれば、カウンタ値を初期値に設定して(S33)、その後、タイマ割込処理に復帰する。
図8のタイマ割込み処理に戻り、次に、排出球の球詰まりや、各種スイッチ、センサ等の異常などを監視するエラー監視処理を行う(S16)。
その後、始動口センサ9A、9B、カウントスイッチ16A、16B、当りスイッチ27、第1外れスイッチ28、第2外れスイッチ29等の入力の有無を検出し、その結果に応じて各種フラグを設定したりするスイッチの監視処理を行う(S17)。このとき、カウントスイッチ16A又は16Bにより遊技球が検出されれば、乱数カウンタ値(第二補助遊技の結果態様に関する乱数)が入賞記憶領域に記憶される。
その後、始動口センサ9A又は9Bからの入力の検出によって実行される第1補助遊技処理(S18)を行う。
第1補助遊技処理(S18)は、図10を用いて説明する。
第1補助遊技処理では、まず、特別遊技フラグが設定されているか否かを判定する(S41)。特別遊技フラグは、後述の第2補助遊技処理(図11)において、当りスイッチ27による遊技球の検出によって設定されるフラグである。
特別遊技フラグが設定されている場合は、特別遊技処理(図8のS20)を実行するため、第1補助遊技処理を実行する必要がないので、この処理を終了する。
一方、特別遊技フラグが設定されていない場合は、第1補助遊技フラグが設定されているか否かを判定する(S42)。第1補助遊技フラグは、始動口センサ9A又は9Bによる遊技球の検出によって設定されるフラグである。
第1補助遊技フラグが設定されていない場合は、第1補助遊技を開始するかを判定する必要があるので、始動口センサ9A又は9Bからの検出信号があったか否かを判定する(S43)。始動口センサ9A、9Bからの検出信号がなかった場合、つまり、始動口センサ9A、9Bがオフになっている場合は、始動口9への遊技球の入賞がなかったと判断することができるので、第1補助遊技処理を終了する。
一方、始動口センサ9A、9Bからの検出信号があった場合、つまり、始動口センサ9A、9Bがオンになっている場合は、始動口9へ遊技球の入賞があったと判断することができるので、第1補助遊技フラグを設定する(S44)。
その後、第1補助遊技タイマを設定する(S45)。次に、可動部材開放タイマを設定する(S46)。
ステップS42において、第1補助遊技フラグが既に設定されている場合は、第1補助遊技中なので、ステップS45で設定された第1補助遊技タイマがタイムアップしているか否かを判定する(S47)。第1補助遊技タイマがタイムアップしているときは、第1補助遊技を終了させる時間なので、第1補助遊技フラグを解除する(S48)。そして、第1補助遊技処理を終了する。この第1補助遊技フラグの解除によって、ステップS52を通過しないので、カウントスイッチ16A、16Bで入賞球が検出されることはない。これによって、第1補助遊技中ではないのに、カウントスイッチ16A、16Bを誤動作させて、賞球を獲得する不正行為を排除することができる。
一方、第1補助遊技タイマがタイムアップしていない場合は、第1補助遊技を継続して実行する。そして、ステップS46において設定された可動部材開放タイマが、タイムアップしているか否かを判定する(S49)。可動部材開放タイマがタイムアップしているときは、可動部材15の開放時間が終了したので、可動部材開放ソレノイド15Aへの駆動信号の出力を停止する(S51)。これによって、可動部材15は、開状態から閉状態へ移行する。
なお、可動部材15が開状態へ移行してから、カウントスイッチ16A又は16Bによって遊技球の入賞が検出されるまで時間差があるため、第1補助遊技タイマのタイムアップ前に可動部材開放タイマがタイムアップするようにしている。また、可動部材15が閉状態へ移行直前に流入した遊技球が、カウントスイッチ16A又は16Bによって検出されるまで時間差があるため、第1補助遊技タイマのタイムアップ前に可動部材開放タイマがタイムアップするようにしている。
可動部材開放タイマがタイムアップしていない場合は、可動部材開放ソレノイド15Aへの駆動信号を出力する(S50)。これによって、可動部材15は開状態を維持する。
次に、カウントスイッチ16A又は16Bからの検出信号があったか否かを判定する(S52)。カウントスイッチ16A、16Bからの検出信号がなかった場合、カウントスイッチ16A、16がオフになっているので、可動部材15が開状態の間に変動入賞装置5への遊技球の入賞がなかったと判断することができる。
一方、カウントスイッチ16A、16Bからの検出信号があった場合、カウントスイッチ16A、16Bがオンになっているので、可動部材15が開状態の間に変動入賞装置5へ遊技球の入賞があったことを示すので、カウントスイッチ16A、16Bへの遊技球の通過タイミングで抽出された乱数カウンタ値を、入賞記憶領域に入賞記憶として記憶する(S53)。これに伴い、入賞記憶表示器11に加算された入賞記憶数を表示する。
次に、図8のタイマ割込み処理に戻り、第2補助遊技処理(S19)を行う。
第2補助遊技処理(S19)は、図11を用いて説明する。
第2補助遊技処理では、まず、特別遊技フラグが設定されているか否かを判定する(S61)。特別遊技フラグが設定されている場合は、特別遊技処理(図8のS20)を実行するため、第2補助遊技処理を実行する必要がなく、第2補助遊技処理を終了する。
一方、特別遊技フラグが設定されていない場合は、強制外れフラグが設定されているか否かを判定する(S62)。強制外れフラグは、カウントスイッチ16A、16Bへの遊技球の通過によって抽出された乱数カウンタ値が外れ値の場合に設定されるフラグである。
強制外れフラグが設定されている場合は、第1外れスイッチ28からの検出信号があったか否かを判定する(S63)。第1外れスイッチ28からの検出信号がなかった場合、誘導部19から排出された遊技球が短穴22へ流下していないので、回転体スイッチ54からの検出信号に基づいて決定されるタイミングで、揚送モータ40に駆動指令信号を出力して、誘導部19から排出される遊技球が短穴22へ流下するように遊技球を開放する強制外れ遊技処理(図12)を実行する(S64)。その後に、第2補助遊技処理を終了する。
ステップS63において、第1外れスイッチ28からの検出信号があった場合、誘導部19から排出された遊技球が短穴22を介して第1一般入賞口25へ入賞し、強制外れ遊技が実行されたので、強制外れフラグを解除して(S65)、強制外れ遊技処理を終了する(S66)。その後、第2補助遊技処理を終了する。
ステップS62において、強制外れフラグが設定されていなかった場合は、強制当りフラグが設定されているか否かを判定する(S67)。
強制当りフラグが設定されていない場合は、次の第2補助遊技の内容を決定するために、入賞記憶領域に乱数カウンタ値(遊技球の入賞記憶)が記憶されているか否かを判定する(S68)。入賞記憶領域に乱数カウンタ値が記憶されていない場合は、第2補助遊技処理を実行する必要がないので、この処理を終了する。
一方、入賞記憶領域に乱数カウンタ値が記憶されている場合は、当該乱数カウンタ値が当り値であるか否かを判定する(S69)。当該乱数カウンタ値が当り値ではない場合、外れ値であると判断することができるので、強制外れ遊技を実行するために、強制外れフラグを設定する(S70)。なお、「5」のみが当り値として設定されており、ステップS53において乱数カウンタ値が当り値である確率は、六分の一に設定されている。
ステップS69において、入賞記憶領域に記憶されている乱数カウンタ値が当り値である場合は、強制当り遊技を実行するために、強制当りフラグを設定する(S72)。その後、第2補助遊技処理を終了する。
ステップS67において、強制当りフラグが設定されている場合は、当りスイッチ27からの検出信号があったか否かを判定する(S72)。当りスイッチ27からの検出信号がなかった場合、誘導部19から排出された遊技球が長穴21へ流下していないと判断できるので、回転体スイッチ54からの検出信号に基づいて決定されるタイミングで、揚送モータ40に駆動指令信号を出力して、誘導部19から排出される遊技球が長穴21へ流下するように遊技球を開放する強制当り遊技処理を実行する(S73)。
一方、ステップS72において、当りスイッチ27からの検出信号があった場合、誘導部19から排出された遊技球が長穴21を介して特別入賞口24へ入賞し、強制当り遊技が実行されたので、強制当りフラグを解除して(S74)、強制当り遊技を終了する(S75)。そして、特別遊技状態を開始するために、特別遊技フラグを設定する(S76)。
次に、図8のタイマ割込み処理に戻り、特別遊技処理(S20)を実行する。特別遊技処理では、まず、特別遊技フラグが設定されているか否かを判定する。特別遊技フラグは、第2補助遊技処理において、当りスイッチ27がオンであった場合に設定される。
特別遊技フラグが設定されていない場合は、特別遊技処理を終了する。
一方、特別遊技フラグが設定されている場合は、可動部材開放ソレノイド15Aに駆動信号を出力して、可動部材15を開状態へ変換させる。そして、前述のとおり16ラウンドの遊技を実行した後に、特別遊技処理を終了する。
次に、盤用外部情報端子71を介して接続される管理用コンピュータに、遊技機の状態情報を出力するための盤用外部情報を編集する外部情報編集処理を行う(S21)。盤用外部情報には、乱数カウンタ値に基づいて決定される第2補助遊技の結果に関する情報等が含まれる。
その後、一時退避していたレジスタの復帰処理および禁止設定されていた割り込みの許可設定をする処理を行い(S22)、タイマ割込処理を終了し、メイン処理(図7)に戻る。そして、次のタイマ割り込みが発生するまで攪拌用乱数更新処理(図7のステップS2)を繰り返す。
図12は、本発明の第1の実施の形態の強制外れ遊技のタイミングチャートである。
強制外れ遊技は、カウントスイッチ16A又は16Bへの遊技球の通過によって抽出された乱数カウンタ値が外れ値の場合に実行される。
強制外れ遊技の実行中、回転体モータ51は常にオンに設定されており、回転体20は回動している。
回転体スイッチ54は、遮光板53の通光と遮光とを検出する。回転体スイッチ54が遮光板53の遮光を検出すると、回転体20に設けられた長穴21が真上方向にあるため、この時点で、遊技制御装置100は、揚送モータ40に駆動指令信号を出力する。つまり、揚送モータ40が動作を開始する。
揚送モータ40が動作を開始すると、従動プーリ45が回転して貯留部44から遊技球が放出される。このとき、揚送スイッチ48は、従動プーリ45の回転を、遮光板60の遮光によって検出する。
そして、貯留部44から放出された遊技球は、誘導流路47を流下して、誘導部19から回転体20へ流下する。この間、一定の時間が経過するため、回転体20の回転によって、長穴21は垂直位置から回転方向へ移動する。よって、誘導部19から排出された遊技球は、短穴22A〜22Dのいずれかへ収容される。そして、遊技球が収容された短穴22が回転体20の中心部から真下方向へ回転することによって、遊技球は第1一般入賞口25へ入賞する。そして、第1外れスイッチ28によって遊技球の通過が検出され、第1外れスイッチ28がオンになる。
このようにして、強制外れ遊技では、回転体スイッチ54によって長穴21が回転体20の真上方向に位置したことが検出された時点で揚送モータ40を駆動することによって、誘導部19から排出された遊技球が、短穴22Aを介して第1一般入賞口25へ入賞するため、第2補助遊技の結果を強制的に外れとすることができる。
図13は、本発明の第1の実施の形態の強制当り遊技1のタイミングチャートである。
強制当り遊技1は、カウントスイッチ16A又は16Bへの遊技球の通過によって抽出された乱数カウンタ値が当り値の場合に実行される。
強制当り遊技1の実行中、回転体モータ51は常にオンに設定されており、回転体20は回動している。
回転体スイッチ54が、遮光板53の遮光を検出すると、当該検出の時点から時間T1が経過した時点で、遊技制御装置100は、揚送モータ40に駆動指令信号を出力する。つまり、揚送モータ40が動作を開始する。
時間T1は、回転体スイッチ54が遮光板53の遮光を検出してから次の遮光を検出するまでの時間から、貯留部44から放出された遊技球が誘導流路47を流動して誘導部19から排出されるまでの時間を減じた時間とする。
揚送モータ40が動作を開始すると、従動プーリ45が回転して貯留部44から遊技球が放出される。このとき、揚送スイッチ48は、従動プーリ45の回転を、遮光板60の遮光によって検出する。
そして、貯留部44から放出された遊技球は、誘導流路47を流下して、誘導部19から回転体20へ流下する。このとき、時間T1に加えて、貯留部44から誘導部19まで遊技球が流下する時間が経過しているため、長穴21が垂直方向に開放する位置まで回転体20は回転する。よって、誘導部19から排出された遊技球は長穴21へ収容されて、特別入賞口24へ入賞する。そして、当りスイッチ27によって遊技球の通過が検出され、当りスイッチ27がオンになる。
このようにして、強制当り遊技1では、回転体スイッチ54によって長穴21が回転体20の真上方向に位置したことが検出された時点から、時間T1が経過した時点で、揚送モータ40を駆動することによって、誘導部19から排出された遊技球が、長穴21を介して特別入賞口24へ入賞するため、第2補助遊技の結果を強制的に当りとすることができる。
図14は、本発明の第1の実施の形態の強制当り遊技2のタイミングチャートである。なお、図14では、強制当り遊技1の実行後、強制当り遊技2が実行された状態を示す。
強制当り遊技2は、強制当り遊技1の実行の結果、第1外れスイッチ28がオンになった場合に実行される。
強制当り遊技2の実行中、回転体モータ51は常にオンに設定されており、回転体20は回動している。
乱数カウンタ値が当り値である場合、まず、図13に示す強制当り遊技1が実行される。強制当り遊技1では、回転体スイッチ54が、遮光板53の遮光を検出した時点から時間T1が経過した後に、揚送モータ40が動作を開始する。揚送モータ40が動作を開始すると、従動プーリ45が回転して貯留部44から遊技球が放出される。このとき、揚送スイッチ48は、従動プーリ45の回転を、遮光板60の遮光によって検出する。
強制当り遊技1の結果、第1外れスイッチ28がオンになった場合、誘導部19から排出された遊技球は、短穴22Aへ収容されたと判断できる。つまり、長穴21が誘導部19に対して開放している時点よりも遅れて、誘導部19から遊技球が排出されたため、当該遊技球は短穴22Aへ収容されて、その結果第1一般入賞口25へ入賞して、第1外れスイッチ28がオンになったと判断できる。
そこで、強制当り遊技2では、揚送モータ40へ駆動指令信号を出力するタイミングを、時間T1より時間T2だけ短い時間に補正する。つまり、回転体スイッチ54が遮光板53の遮光を検出した時点から、時間T1から時間T2を減じた時間が経過した後に、遊技制御装置100は、揚送モータ40に駆動指令信号を出力する。これによって、強制当り遊技1よりも時間T2だけ短い時間に貯留部44から遊技球が放出されるため、遊技球は、長穴21へ収容されて特別入賞口24へ入賞する。このとき、当りスイッチ27がオンになる。
また、強制当り遊技1の結果、第1外れスイッチ28がオンとなると、リプレイランプ30が点灯する。リプレイランプ30は、強制当り遊技2の結果、当り遊技スイッチ27がオンになるまで点灯する。
このようにして、強制当り遊技2では、強制当り遊技1の結果、第1外れスイッチ28によって遊技球の通過が検出された場合に、時間T1を時間T2だけ短い時間に補正する。これによって、設置場所の傾斜角度等の遊技機の設置条件や、経年変化による回転体の回転速度や誘導流路を流動する遊技球の速度に変化があっても、回転体20の回転速度と揚送モータ40の駆動タイミングを調整して、第2補助遊技の結果を強制的に当りとすることができる。
なお、誘導部19から排出される遊技球を長穴21へ収容させるための補正としては、揚送モータ40への駆動指令信号の出力タイミングを補正する場合に限られず、例えば、回転モータ51への指令信号を補正することによって、回転体20の回転速度を速くしてもよい。
また、時間T1の補正は、遊技制御のメイン処理における初期化処理(図7のS1)で行われるが、営業時間中においても時間T1の誤差は発生するため、強制当り遊技処理2による時間T1の補正は、営業時間中に実行してもよい。
図15は、本発明の第1の実施の形態の強制当り遊技3のタイミングチャートである。なお、図15では、強制当り遊技1の実行後、強制当り遊技3が実行された状態を示す。
強制当り遊技3は、強制当り遊技1の実行の結果、第2外れスイッチ29がオンになった場合に実行される。
強制当り遊技3の実行中、回転体モータ51は常にオンに設定されており、回転体20は回動している。
乱数カウンタ値が当り値である場合、まず、図13に示す強制当り遊技1が実行される。強制当り遊技1では、回転体スイッチ54が、遮光板53の遮光を検出した時点から時間T1が経過した後に、揚送モータ40が動作を開始する。揚送モータ40が動作を開始すると、従動プーリ45が回転して貯留部44から遊技球が放出される。このとき、揚送スイッチ48は、従動プーリ45の回転を、遮光板60の遮光によって検出する。
強制当り遊技1の結果、第2外れスイッチ29がオンになった場合、誘導部19から排出された遊技球は、鉤穴23へ収容されたと判断できる。つまり、長穴21が誘導部19に対して開放している時点よりも早く、誘導部19から遊技球が排出されたため、当該遊技球は鉤穴23へ収容されて、その結果第2一般入賞口26へ入賞して、第2外れスイッチ29がオンになったと判断できる。
そこで、強制当り遊技2では、揚送モータ40に駆動指令信号を出力するタイミングを、時間T1より時間T3だけ長い時間に補正する。つまり、回転体スイッチ54が遮光板53の遮光を検出した時点から、時間T1から時間T3を加えた時間が経過した後に、遊技制御装置100は、揚送モータ40に駆動指令信号を出力する。これによって、強制当り遊技1よりも時間T3だけ長い時間に貯留部44から遊技球が放出されるため、遊技球は、長穴21へ収容されて特別入賞口24へ入賞する。このとき、当りスイッチ27がオンになる。
また、強制当り遊技1の結果、第2外れスイッチ29がオンとなると、リプレイランプ30が点灯する。リプレイランプ30は、強制当り遊技3の結果、当りスイッチ27がオンに設定されるまで点灯する。
このようにして、強制当り遊技3では、強制当り遊技1の結果、第2外れスイッチ29によって遊技球の通過が検出された場合に、時間T1を時間T3だけ長い時間に補正する。これによって、設置場所の傾斜角度等の遊技機の設置条件や、経年変化による回転体の回転速度や誘導流路を流動する遊技球の速度に変化があっても、回転体20の回転速度と揚送モータ40の駆動タイミングを調整して、第2補助遊技の結果を強制的に当りとすることができる。
なお、誘導部19から排出される遊技球を長穴21へ収容させるための補正としては、揚送モータ40への駆動指令信号の出力タイミングを補正する場合に限られず、例えば、回転モータ51への指令信号を補正することによって、回転体20の回転速度を遅くしてもよい。
また、時間T1の補正は、遊技制御のメイン処理における初期化処理(図7のS1)で行われるが、営業時間中においても時間T1の誤差は発生するため、強制当り遊技処理3による時間T1の補正は、営業時間中に実行してもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態と変動入賞装置5の構成及びその動作が異なる。なお、第2の実施の形態において第1の実施の形態と同じ構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。例えば、第2の実施の形態の遊技機は、第1の実施の形態において前述した遊技機1と同じ構成を有する。
図16は、本発明の第2の実施の形態の遊技盤1に設けた変動入賞装置5の正面図である。
変動入賞装置5は、取付ベースの上部の左右に一対の可動部材15を備える。可動部材15は、変動入賞装置5の上部に設けられた鎧部14の左右下方に、回動可能に取り付けられている。具体的には、可動部材15は、閉状態では略垂直に位置し、変動入賞装置5への遊技球の入賞を阻害する。一方、開状態では略水平に位置し、変動入賞装置5の左右を流下する球を変動入賞装置5に誘導する。
始動口9へ遊技球が入賞すると、遊技制御装置100は、当該入賞ごとに第1補助遊技(図19)を実行する。第1補助遊技では、可動部材開放ソレノイド15A(図18)への通電によって、可動部材15が、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から遊技球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に、一回又は複数回、所定の時間(例えば、0.5秒間)だけ変換される。そのため、鎧部14と可動部材15との間を遊技球が流下するのが許容される。つまり、変動入賞装置5への遊技球の入賞が許容される。
変動入賞装置5に入賞した遊技球の流下方向には、カウントスイッチ16A、16Bが左右に一対設けられる。また、カウントスイッチ16A、16Bの下流側には、カウントスイッチ16A、16Bを通過して流下する遊技球を検出する第1検出手段としてのVスイッチ80が設けられている。Vスイッチ80は、V駆動モータ81によって左右に移動し、カウントスイッチ16Aを通過した遊技球を検出する位置、カウントスイッチ16Bを通過した遊技球を検出する位置、カウントスイッチ16A、16Bを通過した遊技球のいずれも検出しない位置に変化する。すなわち、Vスイッチ80が左端に位置するときは、カウントスイッチ16Aを通過した遊技球を検出し、Vスイッチ80が右端に位置するときは、カウントスイッチ16Bを通過した遊技球を検出する。
カウントスイッチ16A、16Bを通過した遊技球は、Vスイッチ80に検出されて又はVスイッチ80に検出されずに、誘導部83に集められる。
なお、誘導部83より上流側が、第1補助遊技(図19参照)が実行される第1補助遊技領域であり、誘導部83より下流側(誘導部83を含む)が、第2補助遊技(図20参照)が実行される第2補助遊技領域である。
誘導部83には、誘導部83から遊技球が下方に流下するのを阻止するストッパ84が設けられている。ストッパ84は、ストッパソレノイド85に駆動されて、誘導部83に突出する。すなわち、ストッパ84が誘導部83に突出した状態では、遊技球は誘導部83から下に流下せず、ストッパ84が引っ込んだ状態(誘導部83に突出しない状態)では、遊技球は誘導部83から下に流下することができる。
誘導部83には、誘導部83を通過するストッパ84によって、誘導部83に遊技球が滞留している遊技球を検出する第2検出手段としてのV下スイッチ86が設けられている。なお、V下スイッチ86は、単に誘導部83を通過する遊技球も検出できる。
誘導部83の左右には、装飾ランプ87が設けられている(図には左側の装飾ランプのみを示す)。カウントスイッチ16A、16Bを遊技球が通過すると、装飾ランプ87は点滅し、第1補助遊技及び第2補助遊技の興趣を向上させる。
誘導部83の下方には、円板状の回転体20が設けられている。回転体20には、遊技球を収容可能な六つの切欠部が配設される。これらの切欠部は、切り欠きの長い長穴21、切り欠きの短い四つの短穴22A〜22D、及び、外周から中心に向けて鉤状に曲折した鉤穴23によって構成される。これらの切欠部は、長穴21から時計回りに、短穴22A、短穴22B、短穴22C、短穴22D、鉤穴23の順で配設される。図16では、長穴21が中心部から真上方向に、短穴22Aが中心部から右上方向に、短穴22Bが中心部から右下方向に、短穴22Cが中心部から真下方向に、短穴22Dが中心部から左下方向に、鉤穴23が中心部から左上方向に開口部を開放している状態を示す。なお、以後、短穴22A〜22Dを総称する場合、短穴22と呼称する。
なお、本実施の形態では切欠部を等間隔に設けたが、不等間隔に設けてもよい。
誘導部83から下方に流下した遊技球は、回転体20へ流下して、流下のタイミングに中心部から真上方向へ開放している切欠部へ収容される。ここで、回転体20は反時計回りに回転するため、長穴21、短穴22A、短穴22B、短穴22C、短穴22D、鉤穴23の順に、回転によって誘導部83と連通する切欠部が変化する。
回転体20の背面には、特別入賞口24、第1一般入賞口25及び第2一般入賞口26が設けられる。これらの入賞口24、25、26は合流口55に連通しており、入賞口24、25、26に入賞した遊技球は、合流口55を経由して、変動入賞装置5の裏面側に誘導される。
特別入賞口24は、取付ベースにおける回転体20の軸受け部の直上に接するように配設される。長穴21の最深部は後方に向かって傾斜しており、長穴21が特別入賞口24と重なる位置に移動することによって、長穴21と特別入賞口24とが連通する。よって、長穴21に遊技球が流入すると、当該遊技球は、長穴21が真上方向に開放する位置で特別入賞口24へ入賞する。
一方、短穴22又は鉤穴23が特別入賞口24と重なる位置(回転体20の直上方向)に移動しても、これらの切欠部と特別入賞口24とは連通しない。よって、これらの切欠部に流下した遊技球は、特別入賞口24へ入賞せず、回転体20と共に回転し、他の入賞口に入賞する。
Vスイッチ80にて検出された遊技球が特別入賞口24へ入賞したタイミングで、遊技制御装置100は特別遊技を実行する。なお、図23を用いて後述するように、特別遊技は、特別入賞口24への遊技球の入賞ではなく、Vスイッチ80による遊技球の検出に基づいて実行される。
特別遊技では、可動部材開放ソレノイド15A(図18)への通電によって、変動入賞装置5に所定の個数(例えば、10個)の遊技球が入賞するまで又は所定時間だけ、可動部材15が開状態に変換される。すなわち、可動部材15の開放によって、変動入賞装置5への遊技球の入賞可能性が高められる。そして、カウントスイッチ16A又は16Bによって所定個数の遊技球の入賞が検出されるまで、可動部材15を開放する。また、可動部材15の開放時間が所定の時間に達すると、可動部材15を閉状態へ変換する。このようにして、特別遊技では、所定個数の遊技球の入賞又は所定時間の経過を1ラウンドの遊技として、例えば16ラウンドの遊技を実行する。
第2一般入賞口26は、回転体20の中心部の左上方に配設される。鉤穴23の曲折した先端部は後方に向かって傾斜しており、鉤穴23が第2一般入賞口26と重なる位置に移動することによって、鉤穴23と第2一般入賞口26とが連通する。よって、鉤穴23に遊技球が流入すると、当該遊技球は、当該鉤穴23が回転によって左上方向に開放する位置に到達した時点で、第2一般入賞口25へ入賞する。
一方、短穴22が第2一般入賞口26と重なる位置に移動しても、短穴22と第2一般入賞口26とは連通しない。よって、短穴22に収容された遊技球は、第2一般入賞口26へ入賞しない。
また、長穴21に収容された遊技球は、既に特別入賞口24に入賞しているので、回転体20の回転によって運ばれることはなく、第2一般入賞口へ入賞することはない。
第1一般入賞口25は、回転体20の中心部の下方に配設される。短穴22が第1一般入賞口25と重なる位置に移動することによって、短穴22と第1一般入賞口25とが連通する。よって、いずれかの短穴22A〜22Dに収容された遊技球は、当該短穴22が回転によって真下方向に開放する位置に到達した時点で、第1一般入賞口25へ入賞する。
一方、長穴21及び鉤穴23へ流入した遊技球は、既に対応する入賞口に入賞しているので、回転体20の回転によって運ばれることはなく、第1一般入賞口25へ入賞することはない。
図17は、本発明の第2の実施の形態の遊技盤1に設けた変動入賞装置5の側方からの断面図である。図17の左方は変動入賞装置5の表面側であって、右方は変動入賞装置5の裏面側である。
変動入賞装置5の上方には、可動部材15から誘導部83への遊技球の流路が設けられる。カウントスイッチ16A、16Bより下流の球流下路は後方へ向けて傾斜しているため、変動入賞装置5へ入賞した遊技球は、カウントスイッチ16A又は16Bを通過してVスイッチ83の方に誘導される。
可動部材15の後方には、可動部材15を開状態と閉状態とに変換する可動部材開放ソレノイド15Aが設けられる。
Vスイッチ80は、リンク機構によってV駆動モータ81と連結され、V駆動モータ81によって駆動される。リンク機構は、クランク状の連結部材82A、一端にVスイッチ80が設けられた揺動部材82C、連結部材82Aと揺動部材82Cとを連結する軸82B、揺動部材82Cの揺動中心となる軸82Dによって構成されている。
具体的には、V駆動モータ81の回転軸は、クランク状の連結部材82Aによって、軸82Bと連結されている。軸82Bは、揺動部材82Cの後方に設けられた長穴内で移動可能に、揺動部材82Cと連結されている。揺動部材82Cは、軸82Dによって揺動可能に、変動入賞装置5の裏面側に取り付けられている。
そして、V駆動モータ81が回転すると、軸82Bは前後左右に移動する。すると、揺動部材82Cの後方は左右に揺動する。揺動部材82Cは軸82Dを中心として回動可能なので、揺動部材82Cの前方に取り付けられたVスイッチ80は左右に移動する。
回転体20の背面には、回転体モータ51が設けられる。回転体モータ51は、回転軸52を介して回転体20へ駆動力を伝達して、回転体20を回動させる。
また、回転体20の背面には、回転体位置検出手段として、回転体20の回転に伴って回転する遮光板53、及び、遮光版53を検出するフォトセンサよりなる回転体スイッチ54が設けられる。図4に示すように、遮光板53は、略扇状であって、当該扇形を形成する一の直線部が、長穴21の幅方向中央に位置するように、回転体20の中心部から外周に向かって固定して配設される。回転体スイッチ54は、回転体20の中心部の直上に設けられている。回転体20の回動によって遮光板53が回転体スイッチ54の位置に重なると、回転体スイッチ54が遮光を検出する。このとき、遮光位置が長穴21の中心と一致するため、回転体スイッチ54で遮光板53を検出することによって、長穴21が真上方向にあり、誘導部83に対して長穴21が対峙する位置にあるか否かを検出することができる。
回転体スイッチ54は、遮光板53の検出によって長穴21が真上方向に位置することを検出すると、遊技制御装置100へ信号を出力する。遊技制御装置100は、回転体スイッチ54から信号を受信したタイミングによって、回転体20の状態(長穴が真上方向に位置すること)を知ることができる。
本実施の形態のタイミング図(図21〜図23)を参照して後述するように、遊技制御装置100は、回転体20の状態によって、ストッパ84の開放タイミング制御する。
具体的には、Vスイッチ16によって遊技球が検出されていれば、遊技球が長穴21に収容されるタイミングで、ストッパソレノイド85を駆動し、ストッパ84を開放する。一方、Vスイッチ16によって遊技球が検出されていなければ、遊技球が長穴21以外の穴(短穴22A〜22D、鉤穴23)に収容されるタイミングで、ストッパソレノイド85を駆動し、ストッパ84を開放する。
図18は、本発明の第2の実施の形態の遊技機の遊技制御装置100を中心とする制御系の一部を示すブロック図である。
遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、遊技制御を司るCPU105、遊技制御のための不変の情報を記憶しているROM106、及び、遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAM107を内蔵した遊技用マイクロコンピュータ101、入力インターフェース102、出力インターフェース103、発振器104等から構成される。遊技制御装置100は遊技制御手段として機能する。
遊技用マイクロコンピュータ101は、入力インターフェース102を介しての各種検出装置(一般入賞口センサ8.1〜8.N、始動口センサ9A、9B、カウントスイッチ16A、16B、Vスイッチ80、下Vスイッチ86及び回転体スイッチ54)からの検出信号を受けて、第1補助遊技や第2補助遊技、特別遊技等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース103を介して、各従属制御装置(排出制御装置150、音制御装置200及び装飾制御装置250)、可動部材開放ソレノイド15A、回転体モータ51、V駆動モータ81、ストッパソレノイド85及び装飾ランプ87等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。また、遊技用マイクロコンピュータ100は、盤用外部情報端子71を介して、管理用コンピュータ(いわゆる、ホールコン)を接続することで、遊技機の遊技情報を出力する。
排出制御装置150は、遊技制御装置100からの賞球指令信号に基づいて、排出装置72を制御し賞球を排出させる。また、遊技機に備えられたカード球貸ユニット(図示省略)からの貸球要求信号に基づいて、排出装置72を制御し貸球を排出させる。
音制御装置200は、遊技制御装置100からの音制御指令信号に基づいて、スピーカから出力される効果音を制御して、音制御装置として機能する。
装飾制御装置250は、遊技制御装置100からの装飾制御指令信号に基づいて、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置12を制御する。
遊技機の電源装置(図示省略)は、電源回路の他に、バックアップ電源70と停電監視回路(図示省略)とを備えている。停電監視回路は、電源装置の電圧降下を検出すると、遊技制御装置100等に対して停電検出信号とリセット信号とを順に出力する。遊技制御装置100は、停電検出信号を受けると所定の停電処理を行い、リセット信号を受けるとCPU105の動作を停止する。バックアップ電源70は、遊技制御装置100等のRAM107にバックアップ電源を供給して、遊技データ(遊技情報、遊技制御情報)等をバックアップする。
次に、本発明の第2の実施の形態の遊技制御処理について説明する。第2の実施の形態もメイン処理、タイマ割込処理、乱数更新処理は、前述した第1の実施の形態の各処理(図7、図8、図9)と同一である。
図19は、本発明の第2の実施の形態の第1補助遊技処理のフローチャートである。第2の実施の形態の第1補助遊技処理は、前述した第1の実施の形態に対してステップS52〜S53を削除し、新たにS54が追加されたものである。
第1補助遊技処理では、まず、特別遊技フラグが設定されているか否かを判定する(S41)。特別遊技フラグは、特別遊技の実行時に設定されるフラグである(すなわち、特別遊技フラグが設定されていれば、特別遊技中である)。特別遊技フラグが設定されている場合は、特別遊技処理(図8のS20)を実行するため、第1補助遊技処理を実行する必要がないので、この処理を終了する。
一方、特別遊技フラグが設定されていない場合は、第1補助遊技フラグが設定されているか否かを判定する(S42)。第1補助遊技フラグは、始動口センサ9A又は9Bによる遊技球の検出によって設定されるフラグである。
第1補助遊技フラグが設定されていない場合は、第1補助遊技を開始するかを判定する必要があるので、始動口センサ9A又は9Bからの検出信号があったか否かを判定する(S43)。始動口センサ9A、9Bからの検出信号がなかった場合、つまり、始動口センサ9A、9Bがオフになっている場合は、始動口9への遊技球の入賞がなかったと判断することができるので、第1補助遊技処理を終了する。
一方、始動口センサ9A、9Bからの検出信号があった場合、つまり、始動口センサ9A、9Bがオンになっている場合は、始動口9へ遊技球の入賞があったと判断することができるので、第1補助遊技フラグを設定する(S44)。
その後、第1補助遊技タイマ(T1)を設定する(S45)。次に、可動部材開放タイマを設定する(S46)。
ステップS42において、第1補助遊技フラグが既に設定されている場合は、第1補助遊技中なので、ステップS45で設定された第1補助遊技タイマがタイムアップしているか否かを判定する(S47)。第1補助遊技タイマがタイムアップしているときは、第1補助遊技時間中にカウントスイッチ16A又は16Bからの検出信号ががあったか否かを判定する(S54)。
その結果、第1補助遊技時間中にカウントスイッチ16A、16Bからの検出信号が検出されていれば、第1補助遊技を終了させる時間なので、第1補助遊技フラグを解除する(S48)。そして、第1補助遊技処理を終了する。
なお、第1補助遊技時間中にカウントスイッチ16A、16Bからの検出信号が検出されていれば、第1補助遊技が延長され、第2補助遊技処理においてV下スイッチのオンが検出されると(図20のS95)、第1補助遊技フラグが解除される。
この第1補助遊技フラグの解除によって、ステップS42で”N”に進むので、ステップS55を通過せず、Vスイッチ80によってV入賞球が検出されることはない。これによって、第1補助遊技中ではないのに、Vスイッチ80を誤動作させて、賞球を獲得する不正行為を排除することができる。
一方、第1補助遊技タイマがタイムアップしていない場合は、第1補助遊技を継続して実行する。そして、ステップS46において設定された可動部材開放タイマが、タイムアップしているか否かを判定する(S49)。可動部材開放タイマがタイムアップしているときは、可動部材15の開放時間が終了したので、可動部材開放ソレノイド15Aへの駆動信号の出力を停止する(S51)。これによって、可動部材15は、開状態から閉状態へ移行する。
なお、可動部材15が閉状態へ移行直前に流入した遊技球が、カウントスイッチ16A又は16Bによって検出されるまで時間差があるため、第1補助遊技タイマのタイムアップ前に可動部材開放タイマがタイムアップするようにしている。
可動部材開放タイマがタイムアップしていない場合は、可動部材開放ソレノイド15Aへの駆動信号を出力する(S50)。これによって、可動部材15は開状態を維持する。
次に、図8のタイマ割込み処理に戻り、第2補助遊技処理(S19)を行う。
図20は、本発明の第2の実施の形態の第2補助遊技処理のフローチャートである。
第2補助遊技処理では、まず、特別遊技フラグが設定されているか否かを判定する(S81)。特別遊技フラグが設定されている場合は、特別遊技処理(図8のS20)を実行するため、第2補助遊技処理を実行する必要がなく、第2補助遊技処理を終了する。
一方、特別遊技フラグが設定されていない場合は、外れフラグが設定されているか否かを判定する(S82)。外れフラグは、V入賞が検出されていない場合に、回転体20の位置に応じて、ストッパ84の開放動作が終了するまでの間で設定され、V下スイッチ86による遊技球の検出を禁止するフラグである。
外れフラグが設定されている場合は、タイマT2がタイムアップしているか否かを判定する(S83)。タイマT2がタイムアップすると、ストッパ84の開放タイミングなので、タイマT5がタイムアップしているか否かを判定する(S84)。
タイマT5がタイムアップしていないときは、ストッパソレノイド85を駆動して(S86)、変動入賞装置5に入賞し、ストッパ84によって貯留されていた遊技球を回転体20に流下させた後、第2補助遊技を終了する。一方、タイマT5がタイムアップしているときは、ストッパ84の閉鎖タイミングなので、ストッパソレノイド85の駆動を停止し、外れフラグを解除し(S85)、回転体20への遊技球の流下を阻止した後、第2補助遊技を終了する。
なお、タイマT2は、回転体20へ収容された遊技球が外れの演出をするタイミングとして予め定められた時間であり、ストッパソレノイド85の動作開始タイミングを規定する。また、タイマT5は、ストッパソレノイド85の動作終了タイミングを規定する。すなわち、T5−T2がストッパソレノイドの動作時間となる。
ステップS83において、タイマT2がタイムアップしていないときは、第2補助遊技を終了する。
ステップS82において、外れフラグが設定されていなかった場合は、当りフラグが設定されているか否かを判定する(S87)。当りフラグは、V入賞が検出された場合に、回転体20の位置に応じて、ストッパ84の開放動作をし、特別遊技状態が発生するまでの間で設定され、V下スイッチ86による遊技球の検出を禁止するフラグである。
当りフラグが設定されていれば、既にV入賞が検出されているので、ステップS101において設定されたタイマT3がタイムアップしているか否かを判定する(S88)。タイマT3がタイムアップしているときは、ストッパ84の開放タイミングなので、タイマT5がタイムアップしているか否かを判定する(S89)。
タイマT5がタイムアップしていないときは、ストッパソレノイド85を駆動して(S90)、変動入賞装置5に入賞した遊技球を回転体20に流下させる。なお、タイマT3は、回転体20へ収容された遊技球が当たりの演出をするタイミングとして予め定められた時間であり、ストッパソレノイド85の動作開始タイミングを規定する。また、タイマT5は、ストッパソレノイド85の動作終了タイミングを規定する。すなわち、T5−T3がストッパソレノイドの動作時間となる。
タイマT5がタイムアップしているときは、さらにタイマT4がタイムアップしているか否かを判定する(S91)。なお、タイマT4はストッパ84によって開放された遊技球が流下する時間であり、ストッパ84によって滞留されていた遊技球が遊技者に見えなくなるまでの時間として予め定められた時間である。
タイマT4がタイムアップしているときは、ストッパソレノイド85の駆動を停止して、当りフラグを解除する(S92)。さらに、図8のS20で特別遊技を開始するために、特別遊技フラグを設定する(S93)。
ステップS87において、当りフラグが設定されていないときは、V下スイッチ86からの検出信号があったか否かを判定する(S94)。
V下スイッチ86からの検出信号があった場合、V下スイッチ86がオンになっているので、ストッパ84によって滞留している遊技球が存在する。よって、第1補助遊技フラグを解除し、第1補助遊技を終了させる(S95)。
その後、既に、Vスイッチ80からの信号を検出したか否かを判定する(S96)。
その結果、Vスイッチ80からの信号を検出していないときは、回転体スイッチ54からの検出信号があったか否かを判定する(S97)。
回転体スイッチ54からの検出信号があった場合、回転体スイッチ54からの検出信号に基づいて決定されるタイミングT2でストッパ84を開放して、遊技球が長穴21以外の穴へ収容されるように遊技球を開放する(S82〜S86、S98、S99)。
具体的には、回転体スイッチ54からの検出信号があった場合、回転体が所定の位置にあること(長穴21が回転体20の真上方向に位置したこと)が検出されたので、タイマT2を設定して、ストッパ84の開放タイミングの測定を開始する(S98)。そして、タイマT5の動作中を示す外れフラグを設定する(S99)。
一方、ステップS96で、既に、Vスイッチ80からの信号を検出しているときは、回転体スイッチ54からの検出信号があったか否かを判定する(S100)。
回転体スイッチ54からの検出信号があった場合、回転体スイッチ54からの検出信号に基づいて決定されるタイミングT3でストッパ84を開放して、遊技球が長穴21へ収容されるように遊技球を開放する(S87〜S93、S101〜S102)。
具体的には、回転体スイッチ54からの検出信号があった場合、回転体が所定の位置にあること(長穴21が回転体20の真上方向に位置したこと)が検出されたので、タイマT3を設定して、ストッパ84の開放タイミングの測定を開始する(S101)。そして、タイマT5の動作中を示す当りフラグを設定する(S102)。
以上説明した第2補助遊技処理が終了すると、図8のタイマ割込み処理に戻り、特別遊技処理(S20)を実行する。特別遊技処理では、まず、特別遊技フラグが設定されているか否かを判定する。特別遊技フラグは、第2補助遊技処理において、タイマT4がタイムアップした場合に設定される。ここでT4時間待った後に特別遊技を開始することによって、回転体20の長穴21から特別入賞口24に遊技球が入賞したことによって、特別遊技が開始したように見せる演出をすることができる。
特別遊技フラグが設定されていない場合は、特別遊技処理を終了する。
一方、特別遊技フラグが設定されている場合は、可動部材開放ソレノイド15Aに駆動信号を出力して、可動部材15を開状態へ変換させる。そして、前述のとおり16ラウンドの遊技を実行した後に、特別遊技処理を終了する。
図21は、本発明の第2の実施の形態の第1補助遊技、第2補助遊技のタイミングチャートである。なお、図21には、遊技球が始動口9に入賞したが、可動部材15の動作中に変動入賞装置5に遊技球が入賞せず、カウントスイッチ16A、16Bのいずれもが、遊技球を検出しなかった場合を示す。
まず、始動口センサ9A、9Bが遊技球の入賞を検出すると(図19のS43)、可動部材開放タイマの動作中は、可動部材開放ソレノイド15Aに駆動信号を出力して、可動部材15を開状態へ変換させる(図19のS46、S49〜S51)。また、第1補助遊技フラグが設定され(図19のS44)、始動口センサ9A、9Bへ遊技球が入賞しても入賞球を検出できない状態になる。
また、第1補助遊技タイマ(T1)が設定される(図19のS45)。第1補助遊技タイマがタイムアップする前に、カウントスイッチ16A及び16Bのいずれもが遊技球の通過を検出しなかった場合には、第1補助遊技タイマがタイムアップすると、第1補助遊技フラグが解除され、始動口センサ9A、9Bによって遊技球を検出できる状態になる。
図22は、本発明の第2の実施の形態の第1補助遊技、第2補助遊技の別のタイミングチャートである。なお、図22には、遊技球が始動口9に入賞し、変動入賞装置5に入賞した遊技球がカウントスイッチ16A又は16Bで検出されたが、V入賞しなかった場合を示す。
まず、始動口センサ9A、9Bが遊技球の入賞を検出すると(図19のS43)、可動部材開放タイマの動作中は、可動部材開放ソレノイド15Aに駆動信号を出力して、可動部材15を開状態へ変換する(図19のS46、S49〜S51)。また、第1補助遊技フラグが設定され(図19のS44)、始動口センサ9A、9Bへ遊技球が入賞しても入賞球を検出できない状態になる。
また、第1補助遊技タイマ(T1)が設定される(図19のS45)。第1補助遊技タイマがタイムアップする前に、カウントスイッチ16A又は16Bが遊技球の通過を検出した場合には、第1補助遊技タイマがタイムアップしても、第1補助遊技フラグが解除されない。なお、第1補助遊技フラグがオン状態に設定されている間は、始動口センサ9A、9Bによって遊技球を検出できず、また、Vスイッチ80が遊技球を検出することができる。
その後、V下スイッチ86が遊技球を検出すると(図20のS94)、第1補助遊技フラグが解除される(図20のS95)。
また、V下スイッチ86による遊技球の検出後、回転体スイッチ54の遮光検出後タイマT2がタイムアップすると、ストッパソレノイド85を駆動して、ストッパ84を開放する(図20のS98、S83〜S86)。これによって、遊技球が流下し、V下スイッチ86からの出力が検出されなくなる。
そして、タイマT2のタイムアップ後、さらにタイマT5がタイムアップすると、ストッパソレノイド85の駆動を停止して、ストッパ84を閉鎖する(図20のS98、S84〜S86)。
図23は、本発明の第2の実施の形態の第1補助遊技、第2補助遊技の別のタイミングチャートである。なお、図23には、遊技球が始動口9に入賞し、変動入賞装置5に入賞した遊技球がカウントスイッチ16A又は16Bで検出され、V入賞した場合を示す。
まず、始動口センサ9A、9Bが遊技球の入賞を検出すると(図19のS43)、可動部材開放タイマの動作中は、可動部材開放ソレノイド15Aに駆動信号を出力して、可動部材15を開状態へ変換させる(図19のS46、S49〜S51)。また、第1補助遊技フラグが設定され(図19のS44)、始動口センサ9A、9Bへ遊技球が入賞しても入賞球を検出できない状態になる。
また、第1補助遊技タイマ(T1)が設定される(図19のS45)。第1補助遊技タイマがタイムアップする前に、カウントスイッチ16A又は16Bが遊技球の通過を検出した場合には、第1補助遊技タイマがタイムアップしても、第1補助遊技フラグが解除されない、なお、第1補助遊技フラグがオン状態に設定中は、始動口センサ9A、9Bによって遊技球を検出することができず、また、Vスイッチ80が遊技球を検出することができる。
その後、V下スイッチ86が遊技球を検出すると(図20のS94)、第1補助遊技フラグが解除される(図20のS95)。
また、V下スイッチ86による遊技球の検出後、回転体スイッチ54の遮光検出後タイマT3がタイムアップすると、ストッパソレノイド85を駆動して、ストッパ84を開放する(図20のS101、S88〜S90)。これによって、遊技球が流下し、V下スイッチ86からの出力が検出されなくなる。
そして、タイマT3のタイムアップ後、さらにタイマT5がタイムアップすると、ストッパソレノイド85の駆動を停止して、ストッパ84を閉鎖する(図20のS101、S89、S90)。
また、タイマT5のタイムアップ後、さらにタイマT4がタイムアップすると、特別遊技状態フラグを設定し(S93)、特別遊技を開始する。特別遊技が終了すると、Vスイッチ80による遊技球の検出ができなくなり、始動口センサ9A、9Bによって遊技球を検出できる状態になる。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は前述した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。