(第1実施例)
次に、本発明の第1実施例を、図面に基いて説明する。
図1に示すように、弾球遊技機1は、縦長矩形の外枠2と、透明パネル3を有する前面パネル4により覆われた遊技盤5とを備えている。前面パネル4の下部の左右隅部には、遊技中等において効果音を発するスピーカ6が、また、前面パネル4における透明パネル3の周辺には、遊技中の演出等と連動して点灯または点滅する表示灯7が、それぞれ設けられている。透明パネル3の下方には、貸し玉や賞球を一時的に貯留し、貯留した遊技球を発射装置(図示省略)に供給する受皿部8が設けられている。
受皿部8の前面には演出参加スイッチ12が設けられている。演出参加スイッチ12は、後述する液晶表示装置10に表示される予め定められた特定の演出時に、遊技者により操作されることによって、演出画像を変化させて、演出に参加可能にするものである。受皿部8の右下方には、前記発射装置に供給された遊技球を、遊技盤5の前面に形成されたほぼ円形の遊技領域9に発射させるときに操作される発射ハンドル13が設けられている。
遊技領域9の正面中央よりやや右側の領域には、遊技状況に応じて各種演出画像を表示するための表示装置をなす液晶表示装置10、及び入球した遊技球を後述の各ルートに振り分けるための案内路24を有した特別遊技領域21を含む可変入賞装置14が配置されている。また、可変入賞装置14の下方には、遊技領域9に打ち込まれた遊技球が入賞可能な始動入賞口18が設けられている。さらに遊技領域9には、遊技領域9から遊技球を排出するための排出口11、多数の釘(図示省略)、及びレール(図示省略)等が配置されている。
なお、本実施形態においては、液晶表示装置10を可変入賞装置14内に配置してあるが、本発明は、これに特定されるものではなく、液晶表示装置10を可変入賞装置14の外に設けても良い。
可変入賞装置14の上部には、遊技領域9に打ち込まれた遊技球が可変入賞装置14内に入球しうるようにする開口部15、及び開口部15を開閉しうる、可動片16が設けられている。可動片16は、始動入賞口18に遊技球が入球したことを契機に、遊技盤5の裏側に配設される可動片ソレノイド20(図3参照)によって、1回または2回回動して、開閉動作を行う。また、開口部15の内方には、開口部15を通過した遊技球を検知しうる入賞検知センサ17が設けられている。
主に図2に示すように、特別遊技領域21には、可動片16が開放動作したときに、開口部15から可変入賞装置14内に入球した遊技球(入賞ルートAに沿って流下する遊技球)100を、所定時間一時停止させる第1堰止め部材22と、第1堰止め部材22を通過した遊技球を予め定められた第1、2または第3のルートB、CまたはDのいずれかの方向へ振り分ける振分回転部材をなす第1振分回転盤23と、第1振分回転盤23により特別入賞ルートをなす第1のルートBへ振り分けられた遊技球101を、所定時間一時停止させる第2堰止め部材27と、第2堰止め部材27を通過した遊技球を、第4のルートEまたは第5のルートFへ振り分け可能な第2振分回転盤29と、第1振分回転盤23により第2のルートCへ振り分けられた遊技球102を、第6のルートGまたは第7のルートHへ振り分け可能な第3振分回転盤34と、遊技球が入賞することにより、遊技者に大量の遊技価値(賞球)を付与する特定遊技状態(大当たり遊技状態)を生起させるための特別入賞口31が設けられている。
因みに、図2では遊技球の流路を簡易的に示し、可変入賞装置14において、特別遊技領域21内に入球した遊技球を、各ルートに沿って流下させるための案内路24については図示を省略している。
第1堰止め部材22は、入賞ルートA上に配置され、開口部15を通過した遊技球100を所定時間一時停止させるように、入賞ルートA内に突出する第1位置(図2に2点鎖線で示す位置)と、遊技球の通過を可能にするように入賞ルートA外に退避する第2位置(図2に実線で示す位置)とに移動可能であり、入賞検知センサ17が遊技球の通過を検知したことを契機に、遊技盤5の裏側に設けられた駆動手段をなす第1堰止めソレノイド22a(図3参照)によって、第2位置から第1位置へ移動させられる。
第1振分回転盤23は、第1堰止め部材22の下方(下流側)に、前後方向を向く回転軸(図示省略)により枢支され、遊技盤5の裏側に設けられた第1回転モータ23b(図3参照)により、矢印R1方向へ回転可能である。第1振分回転盤23の外周には、第1堰止め部材22を通過した遊技球100を受け止めうる第1、2切欠部23c、23d、及び2個の第3切欠部23eが設けられている。
なお、第1〜第3切欠部23c〜23eは、それぞれ形状が異なっており、第1切欠部23cは、他の3つの切欠部23d、23eと比べると、円周方向の幅は小であり、2つの第3切欠部23eは、他の2つ切欠部23c、23dと比べると広幅である。
第1切欠部23cにより受け止められた遊技球101は、第1振分回転盤23の回転により、特別入賞口31へ誘導される確率の高い第1のルートBに振り分けられる。第2切欠部23dにより受け止められた遊技球102は、特別入賞口31へ誘導される可能性が第1のルートBと比較すると低い第2のルートCに振り分けられる。第3切欠部23eにより受け止められた遊技球は、特別入賞口31へ誘導される可能性がない第3のルートDに振り分けられる。
因みに、遊技球が、第1振分回転盤23によって、第1のルートBに振り分けられる確率は1/4であり、第2のルートCに振り分けられる確率は1/4であり、第3のルートDに振り分けられる確率は1/2である。
第1のルートB上には、第1振分回転盤23により第1のルートBに振り分けられた遊技球101を検知しうる第1のルートセンサ26が設けられている。また、第2のルートC上には、第1振分回転盤23により第2のルートCに振り分けられた遊技球102を検知しうる第2のルートセンサ33が設けられている。第3のルートD上には、第1振分回転盤23により第3のルートDに振り分けられた遊技球を検知しうる第3のルートセンサ35が設けられている。なお、第3のルートDは、所謂外れであり、遊技球を、遊技盤5の裏側へ排出させるべく案内する。
第2堰止め部材27は、第1のルートB上の下流側に配設され、第1のルートBを流下する遊技球101を一時停止させるように、第1のルートB内に突出する第1位置(2点鎖線で示す位置)と、一時停止させた遊技球101を通過可能にするように、第1のルートB外に退避する第2位置(実線で示す位置)とに移動可能であり、第1のルートセンサ26が第1のルートBを流下する遊技球101の通過を検知したことを契機に、遊技盤5の裏側に設けられた第2堰止めソレノイド27a(図3参照)によって、第2位置から第1位置に移動させられる。
第2振分回転盤29は、第2堰止め部材27の下方に、前後方向を向く軸回りに回転可能に配設され、その外周には、第2堰止め部材27を通過した遊技球101を受け入れ可能な1個の当り切欠部29bと、3個の外れ切欠部29cが設けられている。
なお、第2振分回転盤29は、遊技盤5の裏側に配設された第2回転モータ29a(図3参照)によって、常時図2における矢印R2方向へ回転している。当り切欠部29bに受け入れられた遊技球は、特別入賞口31に導かれる第4のルートEへ振り分けられ、また、外れ切欠部29cに受け入れられた遊技球は、排出口11に導かれる第5のルートFへ振り分けられる。第5のルートFの下流側には、遊技球の通過を検知可能な排出口センサ30が設けられている。
因みに、遊技球が、第2振分回転盤29によって、第4のルートEに振り分けられる確率は1/4であり、第5のルートFに振り分けられる確率は3/4である。
第3振分回転盤34は、第2のルートCにおける下流側に、前後方向を向く軸回りに回転可能に配設され、その外周には、第2のルートCに振り分けられた遊技球を受け入れることができる1個の当り切欠部34bと、7個の外れ切欠部34cが設けられている。
なお、第3振分回転盤34は、遊技盤5の裏側に配設された第3回転モータ34a(図3参照)によって、常時図2における矢印R3方向へ回転させられている。当り切欠部34bに受け入れられた遊技球は、特別入賞口31に導かれる第6のルートGへ振り分けられ、また、残りの外れ切欠部34cに受け入れられた遊技球は、排出口11に導かれる第7のルートHへ振り分けられる。第7のルートHの下流側には、遊技球の通過を検知しうる排出口センサ30が設けられている。
因みに、遊技球が、第3振分回転盤34によって第6のルートGに振り分けられる確率は1/8であり、第7のルートHに振り分けられる確率は7/8である。
特別入賞口31は、特別遊技領域21の最下部に設けられ、第2振分回転盤29により第4のルートEへ振り分けられた遊技球、及び第3振分回転盤34により第6のルートGへ振り分けられた遊技球が入賞することによって、特定遊技状態となり、遊技者に対して、短時間に大量の賞球を付与可能にする。なお、上記全てのセンサは、遊技者に視認されないように、適宜装飾が施されているものとする。
遊技盤5に配設された各装置のうち主要なものは、マイクロコンピュータ(図示省略)によって制御される。これについて、図3に示す制御回路のブロック図に基いて説明する。なお、発明の要部のみを説明するため、本発明に直接関係しない構成の記載及び説明については省略する。
遊技全体の制御は、遊技盤5の裏側に取り付けられたマイクロコンピュータにより構成される主制御部36により実行され、また、遊技状況に応じた演出制御は、主制御部36の指令に基いて、マクロコンピュータにより構成される演出制御部25により実行される。
図3に示すように、主制御部36は、遊技進行に係わる基本的なプログラムを記憶しており、その入力ポートには、始動入賞口18への遊技球の入球を検知する始動口検知センサ19、開口部15を通過した遊技球を検知する入賞検知センサ17、第1振分回転盤23により第1のルートBに振り分けられた遊技球を検知する第1のルートセンサ26、第1振分回転盤23により第2のルートCに振り分けられた遊技球を検知する第2のルートセンサ33、第1振分回転盤23により第3のルートDに振り分けられた遊技球を検知する第3のルートセンサ35、遊技球が排出口11を通過したことを検知する排出口センサ30、及び遊技球が特別入賞口31に入賞したことを検知する特別入賞センサ32が、それぞれ電気的に接続されている。
また、主制御部36の出力ポートには、可動片ソレノイド20、第1回転モータ23b、第2回転モータ29a、第3回転モータ34a、第1堰止めソレノイド22a、第2堰止めソレノイド27a、演出制御部25が、それぞれ電気的に接続されている。
演出制御部25は、主制御部36の指令に基いて各種演出制御を実行するもので、その入力ポートには、演出参加スイッチ12が電気的に接続され、また、出力ポートには、表示灯7、スピーカ6、液晶表示装置10が、それぞれ電気的に接続されている。
主制御部36及び演出制御部25は、各センサからの各信号を受信したことを契機に、次のような制御を行う。
始動口検知センサ19が遊技球の通過を検知した場合には、主制御部36は、演出制御部25に第1の演出コマンドを送信するとともに、可動片ソレノイド20を、可動片16が1回または2回開閉動作するように駆動制御する。演出制御部25は、主制御部36からの第1の演出コマンドを受信したことに基いて、液晶表示装置10に後述の図5に示すチャンス到来演出画像を表示させる制御を実行する。
入賞検知センサ17が遊技球の通過を検知した場合には、主制御部36は、演出制御部25に第2の演出コマンドを送信するとともに、第1堰止め部材22が第1位置に予め定められた第1所定時間保持され、第1所定時間経過後に第2位置へ移動するように、第1堰止めソレノイド22aを駆動制御する。演出制御部25は、主制御部36からの第2演出コマンドを受信したことに基いて、液晶表示装置10に、後述の図6〜図8に示す入賞演出画像〜ルート予告画像を、第1所定時間表示させる制御を実行する。
第1のルートセンサ26が、遊技球の通過を検知した場合には、主制御部36は、演出制御部25に第3の演出コマンドを送信するとともに、第2堰止め部材27は、第1位置に予め定められた第2所定時間保持され、第2所定時間経過後に第2位置へ移動するように、第2堰止めソレノイド27aを駆動制御する。演出制御部25は、主制御部36からの第3の演出コマンドを受信したことに基いて、液晶表示装置10に、第2のルートCよりも遊技者にとって有利な状態を示す後述の図10(a)(第1のルート確定演出画像)を、第2所定時間表示させる制御を実行する。
第2のルートセンサ33が遊技球の通過を検知した場合には、主制御部36は、演出制御部25に第4の演出コマンドを送信し、演出制御部25は、主制御部36からの第4の演出コマンドを受信したことに基いて、液晶表示装置10に、第1のルートBよりも遊技者にとって不利な状態を示す後述の図10(b)(第2ルート確定演出画像)を表示させる制御を実行する。
第3のルートセンサ35及び排出口センサ30が、遊技球の通過を検知した場合には、主制御部36は、演出制御部25に第4の演出コマンドを送信し、演出制御部25は、主制御部36からの第4の演出コマンドを受信したことに基いて、液晶表示装置10に、後述の図13に示す外れ演出画像を表示させる制御を実行する。
特別入賞センサ32が遊技球の通過を検知した場合には、主制御部36は、演出制御部25に第5の演出コマンドを送信し、演出制御部25は、主制御部36からの第5の演出コマンドを受信したことに基いて、液晶表示装置10に、後述の図12(a)及び(b)に示す一連の当り演出画像を表示させる制御を実行する。
なお、第1回転モータ23b、第2回転モータ29a、第3回転モータ34aは、各センサ等の検知とは無関係に、常に第1振分回転盤23、第2振分回転盤29、第3振分回転盤34を回転させるように、主制御部36により駆動制御されている。
次に、液晶表示装置10に表示される各演出画像について、図4〜図13を参照して説明する。この実施形態における演出画像においては、複数種類の味方キャラクタ及び敵キャラクタが設定されている。
また、演出の種類として「決定演出」及び「選択演出」を設けている。「決定演出」は、遊技球がどのルートに流下するかを示唆する演出であり、図8、図10(a)、(b)がこれに該当する。「選択演出」は「決定演出」前に演出表示される、画面構成が分割され選択的に表示されている演出であり、図7(a)、(b)、(c)、図9が該当する。
例えば、「決定演出」が表示されている最中は、遊技球は、主制御部36が堰止め部材23、29を駆動制御することにより一旦停止させられる(図10(b)は、第2のルートCに堰止め手段が設けられていないので、「決定演出」ではあるがそれが表示されても遊技球が一旦停止することはない)。換言すると、「決定演出」が終了すると、主制御部36が堰止め部材23、29を駆動制御することにより遊技球の一旦停止状態を解除させられる。
演出が進行すると、味方キャラクタと敵キャラクタとが対戦する演出形式となり、演出表示上、味方キャラクタの対戦状況が優勢状態を示した場合には、遊技球が特別入賞する確率が高いような状態を示し、演出表示上、味方キャラクタが敵キャラクタに勝利した場合には、遊技球が特別入賞したことを示す。なお、以下の演出画像を液晶表示装置10に表示させる制御は、主制御部36の指令に基いて、演出制御部25が実行する。
図4は、遊技球が可変入賞装置14に入賞していない状態、所謂、通常遊技状態であることを、遊技者に報知するための待機演出画像の例を示し、味方キャラクタA41が、正面視において液晶表示装置10画面の左側から右方へパトロールしている様子を示す。
図5は、遊技球が始動入賞口18に入賞し、始動口検知センサ19が遊技球を検知したことを契機に、可変入賞装置14における可動片16が開閉動作状態であることを報知するためのチャンス到来演出画像の表示例を示し、画面右側から影39が現れ、味方キャラクタA41がその影39に気づき、異変を察知している様子を示す。
図6〜図13は、可変入賞装置14に入球した遊技球が特別入賞口31に入賞するまで、及び入賞しない場合に、液晶表示装置10に表示される演出画像の例を示す。
図6は、入賞検知センサ17が遊技球を検知したこと、すなわち可変入賞装置14内に遊技球が入球したことを、遊技者に報知するための入賞演出画像の例を示し、図5で現れた影39が、敵キャラクタA42であることが明らかとなり、味方キャラクタA41がそれに気づいた様子を示す。
図7(a)〜(c)及び図8は、図6の入賞演出画像に引き続いて表示されるもので、第1堰止め部材22が第1位置に移動して、遊技球を、第1の所定時間一時停止させている最中に、可変入賞装置14内に入賞した遊技球が、第1のルートB、第2のルートCまたは第3のルートDのいずれかのルートに振り分けられるか、すなわち、可変入賞装置14内に入球した遊技球の振り分けルートに関連する態様の演出画像を、図6で登場した敵キャラクタA42と味方キャラクタA41とが対決する様子を示す一連の対決演出画像をもって、遊技者に報知する一連の演出画像の例を示す。
図7は、後述する「決定演出」である図8の前に演出表示される「選択演出」である。
図7(a)は、左右に分割された画面構成となっており、それぞれ分割された画面領域に、味方キャラクタA41と敵キャラクタA42とが対峙している様子を示す対峙演出画像であり、所謂演出導入画像の例を示す。
図7(b)は、味方キャラクタA41が敵キャラクタA42を押し込み、その動きに連動して、味方キャラクタA41の第1の背景40aが敵キャラクタA42の第2の背景40bを押し込み、味方キャラクタA41の第1の背景40aが、敵キャラクタA42の第2の背景40bよりも大面積となる様子を示す優勢演出画像の例を示す。一方、敵キャラクタA42が、味方キャラクタA41を押し込む様子を示す劣勢演出画像(図示省略)を示す場合や、両者の押し込みが均衡し、両者の背景の面積の差がない場合もある。
図7(c)は、3つに分割された画面構成となっており、新たに味方キャラクタB43が登場し、味方キャラクタA41と力を合わせて敵キャラクタA42を押し込み、その動きに連動して、味方キャラクタA41の第1の背景40aと味方キャラクタB43の第3背景40cとが、敵キャラクタA42の第2背景40bを押し込み、味方キャラクタA41の第1背景40a、及び第3背景40cの面積を合算したものが、敵キャラクタA42の第2背景40bよりも大面積となる様子を示すもので、図7(b)における第1優勢演出画像と同様の趣旨である第2優勢演出画像の例を示している。
因みに、図7(a)、(b)、(c)における演出態様は、演出制御部25によって適宜選択表示される。
図8は「決定演出」であり、「選択演出」である図7における一連の対決演出結果を受けて、味方キャラクタA41が背後から光を浴び、敵からの勝利を勝ち取るために、力強く起立している様子を示すルート予告演出画像の例を示す。
一方、味方キャラクタA41が弱々しく立っていたり、座っていたり、倒れていたり、または傷ついているなどの様子を示したり、もしくは敵キャラクタA42が登場する態様を示したりする場合もある(図示省略)。
これらの演出態様は、演出制御部25によって適宜選択表示される。
図9〜図11は、第2振分回転盤29または第3振分回転盤34によって、第4のルートEまたは第6のルートGに振り分けられた遊技球が、特別入賞センサ32に検知される直前まで、及び第5のルートF、第7のルートHに振り分けられた遊技球が、排出口センサ30に検知される直前まで表示される演出画像の例を示す。
図9は「選択演出」であり、第1堰止め部材27が第1位置から第2位置に移動し、遊技球の一時停止を解除し、遊技球が第1振分回転盤23によって第1のルートB、または、第2のルートCに振り分けられ、遊技球がそれぞれ、第1のルートB上に設けられた第1のルートセンサ26、または第2のルートC上に設けられた第2のルートセンサ33を通過する直前までの期間に、左右に2分割された画面領域に、味方キャラクタA41が操縦するロボットである期待度の低いロボットB46と、期待度が高いロボットA45が登場する様子を示すルート抽選演出画像の例を示す。
図10は、「選択演出」である図9の演出表示の結果を受けた「決定演出」であり、図10(a)は、遊技球が第1振分回転盤23によって第2のルートBに振り分けられ、遊技球が第2のルートセンサ33を通過したことを契機に、図9に示したいずれかのロボットから、強いロボットA45が選択表示され、遊技球が特別入賞する確率が、第2のルートCよりも高い状態を示す第1のルート確定演出画像の例を示す。
図9に示されるルート抽選演出画像表示の後であって、図10(a)で示される第1のルート確定演出画像表示の直前に、挿入される特別演出画像がある。例えば、ロボットA45が通常待機している基地にて出動準備を行い、準備万端が整って出動する態様を示す演出画像(図示省略)等である。特別演出画像は、図10(a)の第1のルート確定演出前に、所定の確率に基いて表示されるものであり、毎回演出表示を行わない。
図10(b)は、第1振分回転盤23によって第2のルートCに振り分けられた場合、遊技球が第3のルートセンサ35を通過したことを契機に、弱いロボットB46が選択表示され、遊技球が特別入賞する確率が、第1のルートBよりも低い状態を示す第2ルート確定演出画像の例を示す。
図11は、味方キャラクタA41が歯を食いしばり、拳を握りしめて、ロボットB46を応援している様子を示す応援演出画像の例を示す。応援演出画像は、第1、2ルート確定演出画像表示後に所定の確率に基いて表示されるものであり、毎回表示されるわけではない。
図12(a)及び(b)は、遊技球が特別入賞口31に入賞したことを、遊技者に報知するための大当たり演出画像の例を示し、図12(a)は、味方ロボットB46が敵ロボット(図示省略)に勝利し敵ロボット(図示省略)が爆発している様子を示す爆発演出画像であり、図12(b)は、図12(a)における爆発演出画像表示後に、大当たり表示を明示的にした大当たり演出画像である。
図13は、第3のルートDにおける第3のルートセンサ35、または排出口11に設けられた排出口センサ30が遊技球を検知したことを契機に、遊技球が特別入賞へ誘導されないことを、遊技者に報知するための外れ演出画像の例を示し、味方キャラクタA41が敵キャラクタA42に逃げられてしまう様子を示す演出画像である。
次に、可変入賞装置14に入球した遊技球の流れ、及び遊技球の流れる方向によって液晶表示装置10に表示される演出画像について図14に示すフローチャートに基いて説明する。
通常遊技状態においては、演出制御部25は、図4に示す待機演出画像を表示する制御を行う(ステップS1)。
遊技領域に打ち込まれた遊技球が、始動入賞口18に入賞すると、主制御部36は、始動口検知センサ19が遊技球の通過を検知すると(ステップS2)、可動片16を開閉駆動させるべく可動片ソレノイド20を制御する(ステップS3)。また、可動片16の開閉動作に合わせて、演出制御部25は、図5に示すチャンス到来演出画像を表示する制御を行う(ステップS4)。これにより、遊技球が始動入賞口18に入球したことを、遊技者が気づかなくても、そのことを、図5に示す味方キャラクタA41が、異変を察知している様子を示す演出画像によって、遊技者に報知することができる。
可動片16が開放動作したときに、開口部15から遊技球が可変入賞装置14に入賞して、入賞検知センサ17が遊技球の通過を検知すると(ステップS5)、演出制御部25は、液晶表示装置10を、図6に示す入賞演出画像を表示する制御を行う(ステップS6)。この時点で、演出画面は味方キャラクタと敵キャラクタとが対立する構成となる。
入賞検知センサ17が遊技球を検知したことを契機に、主制御部36は、第1堰止めソレノイド22aを駆動制御する。これにより、第1堰止め部材22は、第1位置に移動し(ステップS7)、遊技球を第1所定時間一時停止させる。この間、演出制御部25は、液晶表示装置10に図7(a)〜(c)における一連の対決演出画像(ステップS8)、及び図8におけるルート予告演出画像を表示する制御を行う(ステップS9)。この演出の効果として、遊技者は、遊技球の転動を気にすることなく、液晶表示装置10による演出を視認することができ、演出効果を十分に認識できるとともに、期待を込めて、その後の遊技を楽しむことができる。
前記第1所定時間が経過すると(ステップS10)、換言すると「決定演出」である図8に示すルート予告演出(ステップS9)が終了するとほぼ同時に、主制御部36は、第1堰止めソレノイド22aへの電源供給を停止する制御を行う。これにより、第1堰止め部材22は、第2位置に移動し(ステップS11)、これにより、一時停止していた遊技球は流下する。また、第1所定時間経過後に、演出制御部25は、図9に示したルート抽選演出画像を液晶表示装置10に表示する制御を行う(ステップS12)。この際、演出制御部25により、スピーカ6がBGM出力としてエンジン音を出力する制御を行う。
第1振分回転盤23より、遊技球が第1、2、3のルートB、C、Dのそれぞれに振り分けられると(ステップS13)、ステップS14に移行して、図15に示すように、演出制御部25は、遊技球が振り分けられるルート毎に設定された演出画像を液晶表示装置10に適宜表示させるサブルーチンを実行する。
次に、図15に示すフローチャートに基いて、遊技球が第1振分回転盤23より、第1、2、3のルートB、C、Dのそれぞれに振り分けられた後の遊技の流れ、及びその際に表示される演出画像等について説明する。
遊技球はステップS13を経て、第1、2、3のルートB、C、Dのそれぞれに振り分けられる。
遊技球が第1のルートBに振り分けられた場合には、第1のルートセンサ26が遊技球の通過を検知すると(ステップS1401)、主制御部36は、第2堰止めソレノイド27aを駆動制御する。これにより、第2堰止め部材27は、第1位置に移動し(ステップS1402)、遊技球を一時停止させる。その期間、演出制御部25は、液晶表示装置10に図10(a)に示す第1のルート確定演出を表示させる(ステップS1403)。
また、所定の確率に基いて、スペシャル演出画像を、図10(a)に示す第1のルート確定演出前に表示させることもある。スペシャル演出画像は、毎回演出表示を行わないため、遊技者にとって、その演出に対して特別感を増幅させ、第1のルート確定演出画像の前演出として、スペシャル演出画像を表示させることにより、さらに遊技者の期待感を高めることとなる。
「決定演出」である図10(a)に示す第1のルート確定演出を終了するとほぼ同時に、主制御部36は、第2堰止めソレノイド27aへの電源供給を停止する制御を行う。これにより、第2堰止め部材27は、第1位置から第2位置に移動し(ステップS1404)、遊技球の一時停止状態を開放する。開放された遊技球が、第2堰止め部材27を通過した後は、ステップS1405において、図11に示す応援演出画像が所定の確率に基いて表示させることもある。ステップS1406において、遊技球が第2振分回転盤29のあたり切欠部29bに入球する場合には、ステップS1407に移行し、また、同じくあたり切欠部29bに入球しない場合には、ステップS1414に移行する。図10(a)に示す第1のルート確定演出を終了後、ステップS1407またはステップS1414に移行するまでの期間、演出制御部25は、液晶表示装置10に、図10(a)のロボットが、正面視において液晶表示装置10画面の左側から右方へ向うような動的な演出を行う演出画像(図示省略)を表示する制御を行う。
特別入賞センサ32が遊技球の入賞を検知すると(ステップS1407)、演出制御部25は、液晶表示装置10に図12(a)に示す爆発演出画像を表示させる(ステップS1408)制御を実行した後、図12(b)に示す大当たり演出画像を表示する(ステップS1409)制御を行う。図12(b)に示す大当たり演出画像は、大当たり表示を明示的に行うことにより、遊技者に特定遊技状態になったことを適切に報知する。
一方、遊技球が排出口11から排出される場合には、ステップS1406において、ステップS1414に移行し、排出口センサ30が遊技球を検知すると、演出制御部25は、液晶表示装置10に、遊技球が第3のルートDに振り分けられた場合と同様の図13に示す外れ演出画像を表示させる制御を行う(ステップS1415)。
遊技球が第2のルートCに振り分けられた場合には、第2のルートセンサ33が遊技球を検知すると(ステップS1410)、演出制御部25は、液晶表示装置10に、図10(b)に示す第2ルート確定演出画像(ステップS1411)、図11で示す応援演出画像(ステップS1412)を表示させる。ステップS1413において、遊技球が第3振分回転盤34のあたり切欠部34bに入球した場合には、ステップS1407に移行し、また、同じくあたり切欠部34bに入球しない場合には、ステップS1414に移行する。
遊技球が、第3のルートDに振り分けられた場合には、第3のルートセンサ35が遊技球を検知し(ステップS1416)、演出制御部25は、スピーカ6によるエンジン音BGMを停止させるべく制御を行い、また、液晶表示装置10に図9におけるロボットのエンジンが停止した状態(図示省略)を表示する(ステップS1417)制御をした後、さらに図13に示した外れ演出画像を表示する(ステップS1415)演出制御を行う。その後、可変入賞装置14内に、他の遊技球が入球していない場合には、演出表示を図4に示す待機演出画像に戻す(図4参照)。
本実施形態においては、第1振分回転盤23の下流側に、第2及び第3振分回転盤34、34を設けたものについて説明したが、本発明は、これに特定されるものではない。例えば、第2及び第3振分回転盤29、34、並びに第2堰止め部材27を省略しても良い。
(第2実施例)
図16は、本発明の第2実施例における制御回路のブロック図を示す。
第2実施例は、前述した第1実施例の構成に加えて、判定手段として、入賞検知センサ17が遊技球を検知したことを契機に、第1振分回転盤23の回転方向、回転角度を検知可能な回転位置検知センサ(例えば、ロータリーエンコーダ)23fと、回転位置検知センサ23fから出力されるパルス信号に基いて、第1振分回転盤23の回転位置を算出する回転位置算出部23gが設けられている。この回転位置算出部23gにより算出された回転位置情報に基いて、演出制御部25は、液晶表示装置10に演出画像を表示させる制御を実行する。
主制御部36は、第1振分回転盤23の回転位置と、第1振分回転盤23の切欠部23cに遊技球が入球する確率との一定の対応関係を記憶情報として保持している。この「一定の対応関係」とは、例えば、切欠部23cが第1振分回転盤23において、正面視3時〜6時の方向に位置すると検知された場合、正面視9時〜0時の方向に位置すると検知された場合と比較すると、遊技球が切欠部23cに入球する確率が極めて高い、というような関係のことであるが、これに限定されるべきものではない。主制御部36は回転位置算出部23gにより算出された回転位置情報を受信し、前記記憶情報に基いて、演出制御部に確率判定コマンドを送信し、それを受信した演出制御部25は液晶表示装置10に確率判定コマンドに基いた演出画像を表示させる制御を実行する。
また、判定手段として、回転位置算出部23gにより算出された回転位置情報に基いて、第1振分回転盤23の切欠部23c(及び23d、23cのいずれか)に遊技球が入球する可能性を算出可能な確率算出部37を備えても良い。
以下に確率算出部37を備えた構成を説明する。
回転位置算出部23g及び確率算出部37は、主制御部360内に組み込まれている。なお、回転位置検知センサ23f及び回転位置算出部23gによって、回転位置検知手段が構成されている。
主制御部360は、確率算出部37が算出した結果に基いて、演出制御部25に可変入賞装置14内に入球した遊技球が、切欠部23cに入球する可能性を指示する確率コマンドを送信する。演出制御部25は、確率コマンドを受信したことに基いて、遊技球が第1堰止め部材22に一旦停止している期間、液晶表示装置10に、確率算出部37により算出される算出結果に基いて決定される演出画像、すなわち、可変入賞装置14内に入球した遊技球の振り分けルートに関連する態様の演出画像を表示させる制御を実行する。
なお、第2実施例は、回転位置検知手段及び確率算出部37を有すること、及び遊技球が第1堰止め部材22に一時停止されている期間、液晶表示装置10に表示される演出画像が異なる以外は、前記第1実施例と同一であるので、同一部分については、図16に前記第1実施例と同一符号を付して、説明は省略する。
例えば、可変入賞装置14内に入球した遊技球が、入賞検知センサ17を通過してから第1堰止め部材22に到達するまでの時間を1秒とし、第1堰止め部材22が遊技球を一時停止させる時間を2秒とし、第1堰止め部材22の地点から第1振分回転盤23の最頂部(遊技球が切欠部への入球可能な場所)に到達するまでの時間を1秒とし、また、第1振分回転盤23が4秒間に反時計方向へ1回転(360度)するものとする。
この場合において、入賞検知センサ17が遊技球の通過を検知したとき、第1振分回転盤23の第1切欠部23c(当り切欠部とする)が、最頂部である270度、またはそれよりも僅か手前の位置にあると、可変入賞装置14内に入球した遊技球は、4秒後に、1回転して、最頂部に位置する第1振分回転盤23の第1切欠部23cに入球する可能性が高い。但し、入賞検知センサ17を通過したときの遊技球の流下速度、コース等の違いによって、必ずしも、遊技球が第1切欠部23cに入球するとは限らない。
上述のように、確率算出部37は、遊技球が入賞検知センサ17を通過してから、第1振分回転盤23の最頂部に到達するまでの時間と、回転位置算出部23gにより算出された第1振分回転盤23の回転位置とによって、可変入賞装置14内に入球した遊技球が、切欠部23cに入球する可能性を算出する。
演出制御部25は、確率コマンドを受信したことに基いて、液晶表示装置10に可変入賞装置14内に入球した遊技球の振り分けルートに関連する態様の演出画像を表示させる。例えば、確率算出部37の算出結果が高い可能性の場合には、遊技球が入賞ルートAを通過し、第1堰止め部材22が第1位置に保持され遊技球が一時停止している期間、液晶表示装置10に、「選択演出」である図7(c)のような遊技者にとって有利な態様である演出表示をさせ、その後の「決定演出」である図8のようなルート予告演出にて、味方キャラクタA41が力強く起立している様子を示すことによって、遊技球が特別入賞口31へ入賞する可能性が大であるかのような演出画像を表示させる。つまり、図7及び図8の演出態様は、確率コマンドに基いて選択的に表示される。
「決定演出」図8の演出終了と同時に、主制御部36は第1堰止め部材22を第2位置に移動させ、遊技球の一時停止状態を開放する。
これにより、遊技者は、可変入賞装置14内に入球した遊技球が第1堰止め部材22によって一時停止されている期間、液晶表示装置10に表示される演出画像(主に「決定演出」画像)を注視することができ、遊技球の振り分けルートに関連する情報、すなわち遊技情報を確認することができる。
なお、第2実施例においては、第1振分回転盤23を用いて説明したが、回転盤はこれに限定されるものではない。例えば、第2振分回転盤29、及び第3振分回転盤34に回転位置検知手段等を設けたものでも良い。
上記のような装置を設けた場合、回転位置算出部23gが第2振分回転盤29、及び第3振分回転盤34のいずれかの切欠部に入球する確率を算出する契機は、入賞検知センサ17、第1のルートセンサ26または第2のルートセンサ33が遊技球を検知したいずれの契機でも良く、例えば、入賞検知センサ17が遊技球を検知した契機により、第2振分回転盤29の切欠部29b、29cに入球する確率を算出可能とする構成でも良く、また、第1のルートセンサ26が遊技球を検知した契機により、第2振分回転盤29の切欠部29b、29cに入球する確率を算出可能とする構成でも良く、それらの構成をそれぞれ備えた遊技機1としても良い。
これにより、算出された確率に対応した細やかな演出態様を、予告演出として表示することが可能になり、また、それにより演出のバリエーションが広がり、遊技者の期待感を効果的に高めることができる。例えば、「選択演出」である図9および確定演出である図10(a)、(b)における演出態様は、演出制御部25が確率コマンドを受信することにより、算出された確率に対応した選択的演出表示が可能となる。
(第3実施例)
図17は、本発明における第3実施例を示す。第3実施例においては、前記第2実施例と同様に、回転位置検知センサ23h、及び回転位置算出部23gから構成され、第1振分回転盤23の回転位置を検出可能な回転位置検知手段を有する。
主制御部370は、入賞検知センサ17が遊技球の通過をしたことを契機に、当り/外れ抽選を行う抽選手段をなす当り外れ抽選部38を有し、当り外れ抽選部38の抽選結果に基いて、第1堰止め部材22を第1位置に保持しうる時間tを設定するとともに、演出制御部25に対して、抽選結果が当りか外れであるかを指示する当り/外れコマンドを送信する。演出制御部25は、当り/外れコマンドを受信したことに基いて、液晶表示装置10に、遊技球が第1堰止め部材22に一旦停止している期間、当り外れ抽選部38による抽選結果に基いて、液晶表示装置10に可変入賞装置14内に入球した遊技球の振り分けルートに関連する態様の演出画像を表示させる制御を実行する。
なお、第3実施例は、回転位置検知手段及び当り外れ抽選部38を有すること、及び遊技球が第1堰止め部材22に一時停止されている期間、液晶表示装置10に表示される演出画像が異なる以外は、前記第1実施例と同一であるので、同一部分については、図17に前記第1実施例と同一符号を付して、その説明を省略する。
例えば、可変入賞装置14内に入球した遊技球が、第1堰止め部材22の地点から、第1振分回転盤23の切欠部23c〜23e(4個の切欠部のうち最頂部に位置する切欠部)に到達するまでの時間を1秒とし、また、第1振分回転盤23が、4秒間に反時計方向へ1回転(360度)するならば、第1振分回転盤23の第1切欠部23cが、最頂部(遊技球が入球する位置で、第1振分回転盤23の回転位置が90度)またはそれの僅か手前の位置に達する1秒前に、遊技球を第1堰止め部材22を通過させると、遊技球を高い確率で第1切欠部23cに入球させることが可能となる。
したがって、主制御部370は、当り外れ抽選部38の抽選結果が当りの場合には、第1堰止め部材22を第1位置に保持する時間tを、入賞検知センサ17が遊技球の通過を検知したときの第1振分回転盤23の回転位置によって設定する。例えば、入賞検知センサ17が遊技球の通過を検知したとき、第1切欠部23cが0度の位置にある場合には、第1堰止め部材22を第1位置に保持する時間tは、3秒に設定される。
また、当り外れ抽選部37の抽選結果が外れの場合には、第1堰止め部材22を第1位置に保持する時間tは、第1堰止め部材22を通過した遊技球が第1振分回転盤23の第1切欠部23cに入球する可能性が小さいか、または全くないか、或いは予め定めた所定時間に設定される。予め定めた所定時間を設定した場合には、当り外れ抽選部37の抽選結果が外れの場合であっても、タイミングが良ければ、遊技球は、第1振分回転盤23の第1切欠部23cに入球する可能性はある。
演出制御部25は、当り/外れコマンドを受信したことに基いて、液晶表示装置10に可変入賞装置14内に入球した遊技球の振り分けルートに関連する態様の演出画像、例えば、当り外れ抽選部38の抽選結果が当りの場合には、第1堰止め部材22が第1位置に保持されている期間、液晶表示装置10に複数種類のキャラクタを表示させて、最も期待度が高いキャラクタ(星の数が最もキャラクタ)を選択表示されることによって、遊技球が特別入賞口31へ入賞する可能性が大であるかのような演出画像(図示省略)を表示させる。
これにより、遊技者は、可変入賞装置14内に入球した遊技球が、第1堰止め部材22によって一時停止されている期間、液晶表示装置10に表示される演出画像を注視することができ、遊技球の振り分けルートに関連する情報、すなわち遊技情報を確認することができる。