JP4319759B2 - 樹脂封止装置及び樹脂封止方法 - Google Patents

樹脂封止装置及び樹脂封止方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4319759B2
JP4319759B2 JP2000078501A JP2000078501A JP4319759B2 JP 4319759 B2 JP4319759 B2 JP 4319759B2 JP 2000078501 A JP2000078501 A JP 2000078501A JP 2000078501 A JP2000078501 A JP 2000078501A JP 4319759 B2 JP4319759 B2 JP 4319759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
resin
semiconductor chip
mold
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000078501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001267345A (ja
Inventor
文夫 宮島
英明 中沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Apic Yamada Corp
Original Assignee
Apic Yamada Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Apic Yamada Corp filed Critical Apic Yamada Corp
Priority to JP2000078501A priority Critical patent/JP4319759B2/ja
Publication of JP2001267345A publication Critical patent/JP2001267345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4319759B2 publication Critical patent/JP4319759B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する利用分野】
本発明は、主として半導体チップをフリップチップ接続された基板や半導体パッケージを搭載した基板などをモールド金型によりクランプしてトランスファ成形、空圧成形或いは圧縮成形などにより樹脂封止する樹脂封止装置及び樹脂封止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体チップを基板にフリップチップ接続した後、該半導体チップと基板との間の熱応力による影響を緩和するため、所謂アンダーフィルが行われている。
このアンダーフィルは、半導体チップの一辺又は二辺に相当する周囲にポッティングにより液状樹脂を垂らして、基板を傾けることにより、毛細管現象により半導体チップと基板との間に樹脂を注入し、加熱硬化させて樹脂封止していた。
【0003】
しかしながら、半導体チップの微細配線化に伴い、アンダーフィルにより樹脂を注入する半導体チップと基板との隙間は100μm程度と狭く、今後50〜35μm程度まで狭くなることが想定されている。また、システムLSIなどの開発により、半導体チップのサイズは、10×10mmから25×25mmへと大型化するものもある。よって、毛細管現象により半導体チップと基板との間に樹脂を注入する場合、生産性が低い上に液状樹脂などの材料コストが高い。また、チップ面の凹凸、封止面の材質による液状樹脂の濡れ性、バンプ密度と配列の偏りなどにより樹脂が流れ易い部分と流れ難い部分が生じ、アンダーフィル領域に空気塊(ボイド)が生じる。この樹脂層にボイドが生ずると、熱により樹脂層にボイドを起点とするクラックが生じて半導体チップの故障の要因となる。また、環境保護の観点から、液状樹脂にアンチモンなどの難燃化添加剤は減らされる一方、フィラーの含有率を上げて樹脂量を減らす傾向にあり、これによって樹脂の流動抵抗は増加する。したがって、ポッティングによるアンダーフィルでは、半導体チップと基板間の隙間の狭小化やチップサイズの大型化に対応できない。
【0004】
この半導体チップをフリップチップ接続した基板をアンダーフィルする処理時間を短縮し、樹脂層にボイドの発生を抑えたアンダーフィル方法として、例えば特開平9−172035号公報、特開平11−145168号公報など提案されている。特開平9−172035号公報は、配線基板に搭載される半導体ダイの中心又は中心付近に対応して単数又は複数の孔が貫通形成されている。この配線基板の半導体ダイの周囲に液状樹脂を垂らして、配線基板の孔から真空吸引することにより、基板上面側から底面側に圧力差を形成して、樹脂を四辺から半導体ダイの中心側に注入させて、半導体ダイと基板間に樹脂を充填して各孔を樹脂で塞いだ後、真空を解除することにより樹脂封止するものである。
【0005】
特開平11−145168号公報は、基板の電子部品装着位置の中央に貫通孔が形成されており、この貫通孔に樹脂加圧機構の注入口を一致させてピストンによりシリンダ内に収容された液状樹脂を加圧しながら電子部品と基板との隙間に強制的に加圧注入したり、滴下機構により電子部品の周囲に液状樹脂を滴下させ、減圧機構により隙間の空気を貫通孔より強制的に吸引排出することにより液状樹脂を隙間に注入したりするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9−172035号公報、特開平11−145168号公報に開示されているアンダーフィル方法は、半導体ダイ或いは電子部品の周囲に滴下した液状樹脂を、基板の中央部に設けた貫通孔より真空吸引して強制的に半導体ダイ或いは電子部品と基板との隙間に注入すると、半導体ダイ或いは電子部品のバンプとバンプ間とでは樹脂の流れ性(流動抵抗)に差があり、樹脂流れ先端部(フローフロント)のうち流動抵抗の低い部分が高い部分より先に筋状に流れ込み、フローフロントがばらついて樹脂の流れが切れ易く空気塊(ボイド)を取り込み易くなり、成形品質が低下する。
【0007】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、チップサイズが大型化したり、半導体チップと基板との隙間が狭小化しても、該隙間を含む樹脂封止部を効率良く均一に樹脂封止して成形品質を高めた樹脂封止装置及び樹脂封止方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次の構成を備える。
即ち、第1の樹脂封止装置は、半導体チップがフリップチップ接続され、チップ搭載部に基板排気孔が形成された基板をモールド金型によりクランプして樹脂封止する樹脂封止装置において、モールド金型は、基板が搭載され、該基板に形成された基板排気孔に連通する多孔質部材が設けられている基板搭載部と、半導体チップを収容可能なキャビティ凹部と、半導体チップと基板との隙間部分のエアーを基板排気孔及び多孔質部材を介して吸引するエアー吸引手段と、キャビティに封止樹脂を充填する樹脂充填部とを備え、基板をクランプし、樹脂充填部より封止樹脂をキャビティ凹部へ樹脂圧を印加しながら送出すると共に、エアー吸引手段により半導体チップと基板との隙間部分のエアーを基板排気孔より吸引して該隙間部分を樹脂封止することを特徴とする。
また、基板搭載部には、多孔質部材に代えて、基板に形成された基板排気孔に連通する梨地状金型面が形成されていても良い。
また、モールド金型の樹脂充填部からキャビティ凹部に至る樹脂路を含む金型面にはリリースフィルムが張設されていても良い。この場合、半導体チップにはボス部を介して放熱板が装着され、該放熱板の中心部には放熱板排気孔が貫通形成されており、放熱板と半導体チップとの隙間のエアーを放熱板排気孔より排気しながら該隙間を樹脂封止するようにしても良い。また、リリースフィルムが張設された金型面には放熱板排気孔より排気されたエアーを収容する金型凹部が形成されているのが好ましい。
また、基板排気孔は、基板の両面を導通するスルーホールに形成されていても良く、或いはスルーホール内壁面と該スルーホール内壁面に被着した導体層との空隙によって形成されていても良い。
【0009】
また、第1の樹脂封止方法は、半導体チップがフリップチップ接続され、チップ搭載部に基板排気孔が形成された基板及び封止樹脂を型開きしたモールド金型へ搬入する工程と、基板をモールド金型によりクランプしてキャビティ凹部へ樹脂圧を印加しながら充填すると共に半導体チップと基板との隙間部分のエアーを基板排気孔より吸引しながら該隙間部分に封止樹脂を充填する樹脂封止工程とを有することを特徴とする。
【0010】
また、第2の樹脂封止装置としては、半導体チップがフリップチップ接続され、チップ搭載部に基板排気孔が形成された基板の、半導体チップの周囲に液状樹脂が供給された基板をモールド金型によりクランプして空圧成形する樹脂封止装置において、モールド金型は、基板が搭載され、該基板に形成された基板排気孔に連通する多孔質部材が設けられている基板搭載部と、半導体チップを収容可能なキャビティ凹部と、該キャビティ凹部内に空圧を印加する空圧印加手段と、半導体チップと基板との隙間部分のエアーを基板排気孔及び多孔質部材を介して吸引するエアー吸引手段とを備え、基板をクランプし、半導体チップの周囲に供給された液状樹脂に空圧印加手段より空圧を印加すると共に、エアー吸引手段より半導体チップと基板との隙間部分のエアーを基板排気孔より吸引しながら該隙間部分を樹脂封止することを特徴とする。
また、基板搭載部には、多孔質部材に代えて、基板に形成された基板排気孔に連通する梨地状金型面が形成されていても良い。
また、基板排気孔は、基板の両面を導通するスルーホールに形成されていても良く、或いはスルーホール内壁面と該スルーホール内壁面に被着した導体層との空隙によって形成されていても良い。
【0011】
また、第2の樹脂封止方法としては、半導体チップがフリップチップ接続され、チップ搭載部に基板排気孔が形成された基板の、半導体チップの周囲に液状樹脂を供給する樹脂供給工程と、基板をモールド金型によりクランプしてキャビティ凹部に収容された半導体チップの周囲より空圧を印加しながら該半導体チップと基板との隙間部分に液状樹脂を充填すると共に、該隙間部分のエアーを基板排気孔より吸引しながら樹脂封止する空圧成形工程とを有することを特徴とする。
【0012】
また、第3の樹脂封止装置としては、半導体チップがフリップチップ接続され、チップ搭載部に基板排気孔が形成された基板をモールド金型によりクランプし、半導体チップをリリースフィルムにより被覆されたキャビティ凹部に供給された液状樹脂に浸漬させて圧縮成形する樹脂封止装置において、モールド金型は、基板を吸着保持する基板吸着部を有する上型と、キャビティ凹部を有するキャビティブロックと、キャビティブロックの周囲に設けられ、リリースフィルムとキャビティ凹部との隙間部分に連通する吸引路が形成された可動ブロックと、リリースフィルムとキャビティ凹部との隙間部分のエアーを吸引するエアー吸引手段とを有する下型とを備え、上型の基板吸着部に基板が吸着保持されることにより半導体チップと基板との隙間部分のエアーを基板排気孔より吸引しながらモールド金型をクランプし、半導体チップをキャビティ凹部に供給された液状樹脂に浸漬すると共に、エアー吸引手段によりリリースフィルムとキャビティ凹部との隙間部分のエアーを吸引して該リリースフィルムをキャビティ凹部の内面に密着させつつ基板によりキャビティ凹部を密閉することにより半導体チップと基板との隙間部分のエアーを基板排気孔より吸引しながら半導体チップの周囲及び当該半導体チップと基板との隙間部分に充填される液状樹脂にクランプ圧を印加して樹脂封止することを特徴とする。
また、基板排気孔は、基板の両面を導通するスルーホールに形成されていても良く、或いは基板排気孔は、スルーホール内壁面と該スルーホール内壁面に被着した導体層との空隙によって形成されていても良い。
【0013】
また、第3の樹脂封止方法においては、半導体チップがフリップチップ接続され、チップ搭載部に基板排気孔が形成された基板を型開きしたモールド金型に搬入して上型面に吸着保持する工程と、モールド金型のキャビティ凹部を含む下型面がリリースフィルムで覆われた該リリースフィルム上に液状樹脂を供給する工程と、モールド金型をクランプし、半導体チップをキャビティ凹部に供給された液状樹脂に浸漬すると共に、リリースフィルムとキャビティ凹部との隙間部分のエアーを吸引して該リリースフィルムをキャビティ凹部の内面に密着させつつ基板によりキャビティ凹部を密閉することにより半導体チップと基板との隙間部分のエアーを基板排気孔より吸引しながら半導体チップの周囲及び当該半導体チップと基板との隙間部分に充填される液状樹脂にクランプ圧を印加しながら圧縮成形する工程とを有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る樹脂封止装置及び樹脂封止方法の好適な実施の形態について添付図面と共に詳述する。
[第1実施例]
先ず、半導体チップをフリップチップ接続された基板をトランスファ成形により樹脂封止する樹脂封止装置及び樹脂封止方法について説明する。
図1(a)(b)はトランスファ成形によるモールド金型の樹脂充填完了前の状態を示す上視図及び断面図、図2は図1のモールド金型の樹脂充填完了状態を示す断面図、図3は半導体チップのバンプと基板貫通孔の配置構成を示す上視図、図4(a)〜(d)は半導体チップと基板間を樹脂封止する状態説明図、図5(a)(b)は放熱板を装着された半導体チップの上視図及びモールド金型の樹脂封止状態を示す断面説明図、図6及び図7は多層基板を用いてアンダーフィルする場合の断面説明図である。
【0015】
図1(a)(b)において、樹脂封止装置の構成について説明する。本実施例で樹脂封止される被成形品は、複数の半導体チップ1をバンプ又ははんだボールなどの電極端子1aを介してマトリクス状にフリップチップ接続された基板2が用いられる。基板2としては、エポキシ系樹脂基板、ポリイミド系樹脂基板、BT(Bismaleimide・Triazine)基板の他にセラミックス基板なども用いられる。また、基板2は、単層基板でも多層基板のいずれでも良い。
樹脂封止装置は、上記樹脂基板2をクランプして樹脂封止するモールド金型3、該モールド金型3を開閉する公知の型開閉機構、モールド金型3内で溶融した封止樹脂4をキャビティへ圧送するトランスファ機構などが装備されている。
【0016】
モールド金型3は上型5及び下型6を備えている。上型5には、半導体チップ1を収容可能なキャビティ凹部6、該キャビティ凹部6に連通する金型ランナゲート7が形成されている。また、下型8には樹脂基板2を搭載する基板搭載部9、該基板搭載部9よりエアーを吸引するエアー吸引手段10、封止樹脂4をキャビティへ圧送りする樹脂充填部11が設けられている。樹脂充填部11には、樹脂タブレットなどの封止樹脂4を装填するポット12や該ポット12内に装填された封止樹脂4をキャビティへ圧送りするプランジャ13が設けられている。このプランジャ13は図示しないトランスファ機構により上動して封止樹脂4に樹脂圧を印加して金型ランナゲート7を介して送出してキャビティへ充填する。尚、上型5に基板搭載部9が設けられ、下型8にキャビティ凹部6が設けられていても良い。
【0017】
樹脂基板2のチップ搭載部(チップ下面側)には基板排気孔14が複数貫通形成されている。エアー吸引手段10は、基板2に貫通形成された基板排気孔14を介して半導体チップ1と樹脂基板2との隙間部分15のエアーを吸引する。
基板搭載部9には、樹脂基板2に貫通形成された基板排気孔14に連通可能な多孔質部材16が設けられていても良く、或いは基板搭載部9の搭載面が基板2に貫通形成された基板排気孔14に連通可能な梨地状金型面17に形成されていても良い。上記多孔質部材16又は梨地状金型面17にはエアー吸引路18が連通しており、図示しない真空吸引装置により吸引可能になっている。尚、梨地状金型面17に樹脂付着の少ない表面処理、例えば複合ニッケルめっき、テフロン系、フッソ系などの耐熱性樹脂をコーティングしておくことにより、仮に基板2の裏面側に封止樹脂4が回り込んだとしても離型性が良いため、該封止樹脂4は基板2と共に取り出されるので金型面に樹脂汚れが生ずることはない。
【0018】
図2に示すように、樹脂封止装置は、モールド金型3により基板2をクランプして樹脂充填部11より封止樹脂4をキャビティへ圧送りすると共にエアー吸引手段10よりエアー吸引することにより、半導体チップ1と樹脂基板2との隙間部分15のエアーを基板排気孔14より吸引しながら該隙間部分15を樹脂封止する。
【0019】
尚、本実施例は半導体チップ1の上面を露出させて樹脂封止するため、上型5の樹脂充填部11からキャビティ凹部6に至る樹脂路を含む金型面にはリリースフィルム19が張設されていても良い。リリースフィルム19は、モールド金型3の加熱温度に耐えられる耐熱性を有するもので、金型面より容易に剥離するものであって、柔軟性、伸展性を有するフィルム材、例えば、PTFE、ETFE、PET、FEP、フッ素含浸ガラスクロス、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリジン等が好適に用いられる。リリースフィルム19は、上型5のパーティング面に形成された吸着穴よりエアーを吸引することで、上型5に密着して張設される。リリースフィルム19は、長尺状のものをリリースフィルム供給機構(図示せず)により連続してモールド金型へ供給するようになっていても、或いは予め短冊状に切断されたものを用いても良い。尚、長尺状のリリースフィルム18を用いる場合には、リリースフィルムを上型5の開閉動作に伴って金型面に対して上下動する必要がある。
【0020】
また、上型5のキャビティ凹部6には保圧ピン20が突き出し可能に設けられていても良い。この保圧ピン20は、樹脂封止部が基板面上の広範囲にわたるため、キャビティの周縁部では流動抵抗により樹脂圧が低下し易いため、該樹脂圧を均一に保つために設けられている。
【0021】
基板2に貫通形成される基板排気孔14は、CO2ガスレーザ、UV−YAGレーザ或いはドリルなどにより孔開け加工されている。この基板排気孔14は、隙間部分15のエアーをスムーズに逃すため、図3(a)に示すようにチップ搭載部の中心側に孔密度が高く形成されているのが好ましい。また、図3(b)において基板排気孔14の形状は直線状に形成したり或いはクランク状に形成しても良い。また、排気抵抗をチップ搭載部の中心側より周辺側を大きくするため、中心側の孔径が大きくなるように形成されていても良く、或いはチップ搭載部の周辺側に向かって孔長が長くなるように形成されていても良い。これは、封止樹脂4は半導体チップ1の周辺側よりチップ搭載部の中心側に向かって流れ、チップ搭載部の周辺側の基板排気孔14から順次進入して塞ぐため、早めに基板排気孔14に進入した封止樹脂4が基板2の裏面側に流出することなく充填硬化させるためである。
尚、基板排気孔14をクランク状に形成する場合には、後述するように基板2には多層配線板が用いられ、各レイヤーを形成する基板を形成する際に孔開け加工したものを積層して各孔どうしが連通するように形成される。
【0022】
基板排気孔14の排気抵抗(大きさや形状などによる)は、アンダーフィル条件(チップサイズや隙間部分15の大きさ)とアンダーフィル樹脂により相対的に決まる。即ち、半導体チップ1のサイズが大きいほど基板排気孔14の排気抵抗を下げる必要があり、更に半導体チップ1と基板2との隙間部分15が狭くなれば、チップサイズよりも樹脂圧力が減衰するため、排気抵抗を更に下げる必要がある。また、逆にチップサイズが小さく、隙間部分15が大きくなれば、排気抵抗を上げる必要がある。
例えば、キャビティ中の樹脂圧力が40kgf/cm2であり、半導体チップ1のサイズが10mm×10mm、隙間部分15の大きさ(アンダーフィル空間)が100μmの場合、アンダーフィル空間の樹脂圧力は70%程度であり、チップサイズが20mm×20mm、隙間15の大きさ(アンダーフィル空間)が100μmの場合には、アンダーフィル空間の樹脂圧力は40%程度に減衰する。上記各チップサイズで隙間部分15の大きさ(アンダーフィル空間)が半減する(50μmになる)と、アンダーフィル空間の樹脂圧力は50%程度、20%程度に減衰すると予想される。
【0023】
ここで、図4(a)〜(d)を参照して半導体チップ1をフリップチップ実装した基板2をアンダーフィルする過程について説明する。本実施例では、基板2に設けられた基板排気孔14は、チップ搭載部の中心側に孔密度が高く形成されている。基板排気孔14の形状は、直線状のものとクランク状のものとが形成されており、チップ搭載部中心側より周辺側の排気抵抗が大きくなるように孔径が調整されている。また、基板搭載部9は梨地状金型面17が形成されているものとする。
【0024】
先ず、半導体チップ1をフリップチップ接続された基板2及び封止樹脂4(樹脂タブレットなど)を型開きしたモールド金型3へ搬入する。図4(a)において、基板2をモールド金型3によりクランプして、樹脂充填部11より封止樹脂4を圧送りして、金型ランナゲート7を介してキャビティに充填する。封止樹脂4は比較的流動抵抗の少ない半導体チップ1間より充填される。また、図示しないエアー吸引手段10によりエアー吸引が行われているため、チップ−基板間に閉じ込められたエアーは基板排気孔14より梨地状金型面17を介して吸引される。
【0025】
そして、図4(b)において、チップ−基板間の隙間部分15のエアー吸引とトランスファー成形による成形樹脂圧によりアンダーフィル空間の樹脂圧力の損失を補填しながら、封止樹脂4はフローフロントのばらつきなく半導体チップ1の周囲より略均等に隙間部分15に進入し始める。そして、封止樹脂4がチップ搭載部の中心側に近づくと、図4(c)に示すように周辺側の基板排気孔14より封止樹脂4が充填され始める。
【0026】
基板排気孔14の排気抵抗は、チップ搭載部中心側より周辺側が大きくなるように孔径が調整されているので、基板排気孔14に進入した封止樹脂4は、樹脂封止が完了するまでに基板2の裏面側に漏れ出すことはない。そして、図4(d)に示すように、隙間部分15に封止樹脂4が充填され、すべての基板排気孔14に封止樹脂4が閉塞されると、封止樹脂4は加熱硬化してアンダーフィルが完了する。
【0027】
上記樹脂封止装置及び樹脂封止方法によれば、半導体チップ1をフリップチップ実装された基板2のチップ−基板間の隙間部分15にトランスファー成形による成形樹脂圧を印加すると共に隙間部分15のエアー吸引を行うことにより、隙間部分15の大きさや封止樹脂4の流動抵抗の大小にかかわらず、半導体チップ1の周囲より流れ込むフローフロントのばらつきをなくして、効率良くしかも均一に樹脂封止することができる。
また、封止樹脂4の樹脂流に空気塊(ボイド)を取り込むのを抑えられるため、成形品質が向上し、しかも難燃化添加剤の少ないフィラー含有率の高い高粘度の樹脂を使用できるので、環境保護に資すると共に製造コストも低減できる。
【0028】
次に樹脂封止装置の他の実施態様について図5を参照して説明する。図5(a)は放熱板を装着された半導体チップの上視図、図5(b)はモールド金型の樹脂封止状態を示す断面説明図である。本実施例は、上型5の樹脂充填部11からキャビティ凹部6に至る樹脂路を含む金型面にはリリースフィルム19が張設されている。半導体チップ1には、放熱板(ヒートシンク)21がボス部22を介して装着(接着)されていても良い。また、放熱板21の対向するコーナー部には位置決め用の折り曲げ片23が形成されている。また、放熱板21の中心部には放熱板排気孔24が貫通形成されている。放熱板排気孔24は、チップ中心側に孔密度が高く形成されている。また、リリースフィルム19が張設された上型面には放熱板排気孔24より排気されたエアーを収容する金型凹部25が形成されている。
【0029】
アンダーフィルする過程について説明すると、基板2をモールド金型3によりクランプして、樹脂充填部11より封止樹脂4を圧送りして、金型ランナゲート7を介してキャビティに充填する。また、図示しないエアー吸引手段10によりエアー吸引が行われ、チップ−基板間に閉じ込められたエアーは基板排気孔14より梨地状金型面17を介して吸引される。また、チップ−放熱板間に閉じ込められたエアーは放熱板排気孔24を介して排気され、排気されたエアーはリリースフィルム19を金型凹部25側に撓ませて収容される。
【0030】
そして、チップ−基板間の隙間部分15のエアー吸引とトランスファー成形による成形樹脂圧によりアンダーフィル空間の樹脂圧力の損失を補填しながら、封止樹脂4はフローフロントのばらつきなく半導体チップ1の周囲より略均等にチップ−基板間の隙間部分15及びチップ−放熱板間の隙間部分26に進入し始める。そして、封止樹脂4がチップ搭載部中心側に近づくと、周辺側の基板排気孔14及び放熱板排気孔24より封止樹脂4が充填され、隙間部分15及び隙間部分26に封止樹脂4が充填されてすべての基板排気孔14及び放熱板排気孔24に封止樹脂4が閉塞されると、封止樹脂4は加熱硬化してアンダーフィルが完了する。
【0031】
このように、チップ−基板間の隙間部分15のみならず、放熱板21と半導体チップ1との隙間部分26においても、該隙間部分26のエアーを放熱板排気孔24より排気しながら半導体チップ1の周囲より流れ込む封止樹脂4のフローフロントのばらつきをなくして、効率良くしかも均一に樹脂封止することができる。
【0032】
次に、樹脂封止装置の他の実施態様について図6及び図7を参照して説明する。本実施例は、基板として絶縁樹脂層27と導体層28とが多層形成された基板29が用いられている。基板29のチップ搭載部には、基板排気孔30が貫通形成されている。図6に示すように、基板排気孔30は、基板29をCO2ガスレーザ、UV−YAGレーザ或いはドリルなどにより孔開け加工されて貫通孔に形成されていても良い。また、基板29を構成するレイヤー毎に貫通孔を形成して、これらを積層して一体化することで連通する連通孔32であっても良い。また、基板29の両面を導通するスルーホール33に形成されていても良く、或いは図7に示すように、スルーホール内壁面34と該スルーホール内壁面34に被着した導体層28との空隙35によって形成されていても良い。この空隙35は、導体層28とスルーホール内壁面34との間で異なる材料間の線膨張係数の差(例えば基板;ポリイミド19×10-6mm/℃>導体層;銅15×10-6mm/℃)に起因して形成される。尚、図6、図7において、36は基板29の導体層28の一部に接合される接続端子の一例を示すはんだボールである。
また、排気抵抗をチップ搭載部の中心側より周辺側を大きくするため、中心側の孔径が大きくなるように形成されていても良く、或いはチップ搭載部の周辺側に向かって孔長が長くなるように形成されていても良い。
【0033】
[第2実施例]
次に樹脂封止装置及び樹脂封止方法の他例について、図8及び図9を参照して説明する。本実施例は半導体チップをフリップチップ接続された基板を空圧成形により樹脂封止する樹脂封止装置について説明する。
図8は空圧成形によるモールド金型の構成を示す断面説明図、図9(a)(b)は樹脂封止プロセスを示す平面説明図である。尚、第1実施例と同一部材には同一番号を付して説明を援用するものとする。
【0034】
図8において、樹脂封止装置の構成について説明する。本実施例で樹脂封止される被成形品は、第1実施例同様に複数の半導体チップ1をバンプ又ははんだボールなどの電極端子1aを介してマトリクス状にフリップチップ接続された基板2が用いられる。基板2としては、エポキシ系樹脂基板、ポリイミド系樹脂基板、BT基板の他にセラミック基板などにも用いられる。また、基板2は単層基板でも多層基板のいずれでも良い。
【0035】
樹脂封止装置は、上記樹脂基板2をクランプして樹脂封止するモールド金型3、該モールド金型3を開閉する公知の型開閉機構、モールド金型3内へ圧縮空気をキャビティへ噴出させる空圧機構やチップ−基板間のエアーを吸引する吸引機構などが装備されている。
モールド金型3のうち上型5には、半導体チップ1を収容可能なキャビティ凹部6が形成されている。また、上型5にはキャビティに空圧を印加する空圧印加手段37(例えばコンプレッサーなど)が設けられている。空圧印加手段37は、例えば5〜20kgf/cm2程度の圧縮空気を送出し、エアー噴出路38を経てキャビティ内へ噴出可能になっている。また、下型8には基板2を搭載する基板搭載部9が設けられており、この基板搭載部9には多孔質部材16が設けられている。尚、基板搭載部9は基板2に貫通形成された基板排気孔14に連通可能な梨地状金型面17に形成されていても良い。また、下型8には半導体チップ1と基板2との隙間部分15のエアーを吸引するエアー吸引手段10が設けられている。エアー吸引手段10は、基板2のチップ搭載部に貫通形成された基板排気孔14を介して隙間部分15のエアーを吸引して多孔質部材16、エアー吸引路18を経て排気するようになっている。
【0036】
ここで空圧成形工程について図9を参照して説明する。図9(a)に示すように、基板2にマトリクス状にフリップチップ接続された半導体チップ1の周囲に、マルチノズルを有するディスペンサにより液状樹脂39を供給する。マルチノズルは例えば図9(a)の矢印方向に液状樹脂39を供給しながら走査される。
図9(b)において、モールド金型3は、液状樹脂39が供給された基板2をクランプして、空圧印加手段37よりエアー圧をキャビティ内に印加すると共に、エアー吸引手段10より半導体チップ1と基板2との隙間部分15のエアーを基板排気孔14より吸引して該隙間部分15を樹脂封止する。
【0037】
上記樹脂封止装置及び樹脂封止方法によれば、液状樹脂39は半導体チップ1の周囲から圧縮空気に後押しされると共に隙間部分15のエアー吸引を行うことにより、隙間部分15の大きさや液状樹脂39の流動抵抗の大小にかかわらず、半導体チップ1の周囲より流れ込むフローフロントのばらつきをなくして、効率良くしかも均一に樹脂封止することができる。
また、液状樹脂39に混入した空気塊(ボイド)を圧縮空気による空圧でボイド径を縮小して加熱硬化するので、成形品質を向上させることができる。
【0038】
尚、基板2は絶縁樹脂層27と導体層28とが交互に多層形成された基板29が用いられ、該基板29のチップ搭載部に基板排気孔30が貫通形成されていても良い。
また、基板排気孔14、30は、基板2の両面を導通するスルーホール33に形成されていても良く、或いはスルーホール内壁面34と該スルーホール内壁面34に被着した導体層28との空隙35によって形成されていても良い。
また、基板排気孔14、30は、チップ搭載部の中心側に孔密度が高く形成されているのが好ましく、チップ搭載部の中心側の孔径が大きくなるように形成されていても良く、或いはチップ搭載部の中心側に向かって孔長が長くなるように形成されていても良い。
また、半導体チップ1に当接するキャビティ凹部6には、保護フィルムなどの弾性部材を装着して、半導体チップ1を保護するようにしても良い。
また、図10に示すように、半導体チップ1の回りに液状樹脂39が供給された基板2を基板搭載部9に搭載してリリースフィルム19を被せた後、モールド金型3をクランプして、空圧印加手段37より圧縮空気を送り込んで空圧成形を行っても良い。
【0039】
[第3実施例]
次に、樹脂封止装置及び樹脂封止方法の他例について、図11を参照して説明する。本実施例は半導体チップを実装された基板を圧縮成形により樹脂封止する樹脂封止装置及び樹脂封止方法について説明する。
図11は圧縮成形による樹脂封止プロセスを示す断面説明図である。尚、第1実施例と同一部材には同一番号を付して説明を援用するものとする。
【0040】
先ず、樹脂封止装置の構成について説明する。基板2には半導体チップ40の外部リードがはんだ接続されている。基板2としては、エポキシ系樹脂基板、ポリイミド系樹脂基板、BT基板の他にセラミック基板などにも用いられる。また、基板2は単層基板でも多層基板のいずれでも良い。
また、基板2にはチップ搭載部に基板排気孔14が設けられているのが望ましい。モールド金型41のうち、上型42のパーティング面には基板吸着部43が設けられている。基板吸着部43には多孔質部材44が設けられており、該多孔質部材44には上型エアー吸引路45が連通している。上型エアー吸引手段46により上型エアー吸引路45を介してエアーを吸引することで、基板2を基板吸着部43の多孔質部材44に吸着保持させることができる。
【0041】
下型47には上面にキャビティ凹部48が形成されたキャビティブロック49が下型ベース50の上に設けられている。キャビティブロック49の周囲には可動ブロック51が下型ベース50にスプリング52を介して可動に支持されている。この可動ブロック51は、スプリング52により常時上方へ付勢されており、上型42との間で基板2をクランプする際に、下方に押し下げられる。可動ブロック51にはブロック吸引路53が形成されており、該ブロック吸引路53は下型エアー吸引手段54に連通している。キャビティブロック49のキャビティ凹部48を含む上面を被覆してリリースフィルム19が敷設されている。下型エアー吸引手段54はキャビティ凹部48とリリースフィルム19との隙間部分55のエアーをブロック吸引路53を介して吸引する。キャビティ凹部48には、各凹部を満たすのに十分な液状樹脂39がリリースフィルム19を介して供給される。液状樹脂39は、リリースフィルム19に形成される凹部に一括して供給されるが、モールド金型41をクランプし、下型エアー吸引手段54を作動させると、リリースフィルム19は各キャビティ凹部48の内面に密着して各キャビティ凹部48に液状樹脂39が充填される。
【0042】
ここで、圧縮成形工程について説明する。上型エアー吸引手段46により半導体チップ40が実装された基板2を上型42の基板吸着部43に吸着保持させる。また、半導体チップ1がフリップチップ実装されている場合には、基板吸着部43のエアー吸引により半導体チップ1と基板2との隙間部分のエアーを基板排気孔14より吸引する。また、下型47のキャビティブロック49及び可動ブロック51の上面を覆って敷設されたリリースフィルム19の凹部に液状樹脂39を供給する(図11(a)参照)。
【0043】
次に、下型47を上動させて型締めし、基板2を吸着保持した上型42と可動ブロック51との間で基板2をクランプする。同時に下型エアー吸引手段54によりブロック吸引路53を介してキャビティ凹部48とリリースフィルム19との隙間部分55のエアーを吸引する(図11(b)参照)。
【0044】
また、更に型締めが進行すると、可動ブロック51が上型42によりスプリング52の付勢力に抗して押し下げられ、リリースフィルム19をキャビティ凹部48の内面に徐々に密着させると共に、半導体チップ40を各キャビティ凹部48内の液状樹脂39に浸漬させる(図11(c)参照)。
【0045】
そして、可動ブロック51とキャビティブロック49が略面一となって型締めが完了すると、リリースフィルム19がキャビティ凹部48の内面に完全に密着し、基板2によりキャビティ凹部48を密閉することにより半導体チップ40の周囲より液状樹脂39にクランプ圧が印加されて樹脂封止される(図11(d)参照)。
本実施例の場合には、半導体チップ40と基板2の隙間部分、即ち外部リードに囲まれた領域に液状樹脂39が入り込んで均一な樹脂封止を行うことができる。また、半導体チップ1が基板2にフリップチップ実装されている場合には、チップ−基板間のエアーを基板排気孔14より基板吸着部43へ吸引しながら液状樹脂39にクランプ圧を印加して隙間部分15を樹脂封止できる。
【0046】
上記樹脂封止装置及び樹脂封止方法によれば、液状樹脂39は半導体チップ40の周囲からクランプ圧が印加されると共にチップ−基板間のエアー吸引を行うことにより、隙間の大きさや液状樹脂39の流動抵抗の大小にかかわらず、半導体チップ40の周囲より流れ込むフローフロントのばらつきをなくして、効率良くしかも均一に樹脂封止することができる。
また、液状樹脂39に混入した空気塊(ボイド)をクランプ圧でボイド径を縮小して加熱硬化するので、成形品質を向上させることができる。
【0047】
また、基板2は絶縁樹脂層27と導体層28とが交互に多層形成された基板29が用いられ、該基板29のチップ搭載部に基板排気孔30が貫通形成されていても良い。
また、基板排気孔14、30は、基板2、29の両面を導通するスルーホール33に形成されていても良く、或いはスルーホール内壁面34と該スルーホール内壁面34に被着した導体層28との空隙35によって形成されていても良い。
また、基板排気孔14,30は、チップ搭載部の中心側に孔密度が高く形成されているのが望ましい。
【0048】
以上本発明の好適な実施例について種々述べてきたが、樹脂封止装置及び樹脂封止方法は上述した各実施例に限定されるのではなく、例えばフリップチップ実装タイプの基板のみならず、キャビティダウンタイプの基板を用いて樹脂封止する場合にも適用可能である。また、基板に形成される基板排気孔の大きさ、形状、レイアウトなどは成形条件により任意に設定可能である等、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0049】
【発明の効果】
本発明に係る、請求項1記載の樹脂封止装置及び請求項7記載の樹脂封止方法によれば、半導体チップをフリップチップ実装された基板のチップ−基板間の隙間部分にトランスファー成形による成形樹脂圧を印加すると共に隙間部分のエアー吸引を行うことにより、隙間部分の大きさや封止樹脂の流動抵抗の大小にかかわらず、半導体チップの周囲より流れ込むフローフロントのばらつきをなくして、効率良くしかも均一に樹脂封止することができる。
また、封止樹脂の樹脂流に空気塊(ボイド)を取り込むのを抑えられるため、成形品質が向上し、しかも難燃化添加剤の少ないフィラー含有率の高い高粘度の樹脂を使用できるので、環境保護も資すると共に製造コストも低減できる。
また、請求項8記載の樹脂封止装置及び請求項11記載の樹脂封止方法によれば、液状樹脂は半導体チップの周囲から圧縮空気に後押しされると共にチップ−基板間の隙間部分のエアー吸引を行うことにより、隙間の大きさや液状樹脂の流動抵抗の大小にかかわらず、半導体チップの周囲より流れ込むフローフロントのばらつきをなくして、効率良くしかも均一に樹脂封止することができる。
また、液状樹脂に混入した空気塊(ボイド)を圧縮空気による空圧でボイド径を縮小して加熱硬化するので、成形品質を向上させることができる。
また、請求項12記載の樹脂封止装置及び請求項16記載の樹脂封止方法によれば、液状樹脂は半導体チップの周囲からクランプ圧が印加されると共にチップ−基板間の隙間部分のエアー吸引を行うことにより、隙間の大きさや液状樹脂の流動抵抗の大小にかかわらず、半導体チップの周囲より流れ込むフローフロントのばらつきをなくして、効率良くしかも均一に樹脂封止することができる。
また、液状樹脂に混入した空気塊(ボイド)をクランプ圧でボイド径を縮小して加熱硬化するので、成形品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスファ成形によるモールド金型の樹脂充填完了前の状態を示す上視図及び断面図である。
【図2】図1のモールド金型の樹脂充填完了状態を示す断面図である。
【図3】半導体チップのバンプと基板貫通孔の配置構成を示す上視図である。
【図4】半導体チップと基板間を樹脂封止する状態説明図である。
【図5】放熱板を装着された半導体チップの上視図及びモールド金型の樹脂封止状態を示す断面説明図である。
【図6】多層基板を用いてアンダーフィルする場合の断面説明図である。
【図7】多層基板を用いてアンダーフィルする場合の断面説明図である。
【図8】第2実施例に係る空圧成形によるモールド金型の構成を示す断面説明図である。
【図9】樹脂封止プロセスを示す平面説明図である。
【図10】図8の他例に係る空圧成形によるモールド金型の構成を示す断面説明図である。
【図11】第3実施例に係る圧縮成形による樹脂封止プロセスを示す断面説明図である。
【符号の説明】
1、40 半導体チップ
2、29 基板
3、41 モールド金型
4 封止樹脂
5、42 上型
6、48 キャビティ凹部
7 金型ランナゲート
8、47 下型
9 基板搭載部
10 エアー吸引手段
11 樹脂充填部
12 ポット
13 プランジャ
14、30 基板排気孔
15、26、55 隙間部分
16、44 多孔質部材
17 梨地状金型面
18 エアー吸引路
19 リリースフィルム
20 保圧ピン
21 放熱板
22 ボス部
23 折り曲げ部
24 放熱板排気孔
25 金型凹部
27 絶縁樹脂層
28 導体層
32 連通孔
33 スルーホール
34 スルーホール内壁面
35 空隙
36 はんだボール
37 空圧印加手段
38 エアー噴出路
39 液状樹脂
43 基板吸着部
45 上型エアー吸引路
46 上型エアー吸引手段
49 キャビティブロック
50 下型ベース
51 可動ブロック
52 スプリング
53 ブロック吸引路
54 下型エアー吸引手段

Claims (15)

  1. 半導体チップがフリップチップ接続され、チップ搭載部に基板排気孔が形成された基板をモールド金型によりクランプして樹脂封止する樹脂封止装置において、前記モールド金型は、前記基板が搭載され、該基板に形成された基板排気孔に連通する多孔質部材が設けられている基板搭載部と、前記半導体チップを収容可能なキャビティ凹部と、前記半導体チップと基板との隙間部分のエアーを前記基板排気孔及び前記多孔質部材を介して吸引するエアー吸引手段と、キャビティに封止樹脂を充填する樹脂充填部とを備え、前記基板をクランプし、前記樹脂充填部より封止樹脂をキャビティ凹部へ樹脂圧を印加しながら送出すると共に、前記エアー吸引手段により前記半導体チップと基板との隙間部分のエアーを前記基板排気孔より吸引して該隙間部分を樹脂封止することを特徴とする樹脂封止装置。
  2. 前記モールド金型の樹脂充填部からキャビティ凹部に至る樹脂路を含む金型面にはリリースフィルムが張設されていることを特徴とする請求項1記載の樹脂封止装置。
  3. 前記半導体チップにはボス部を介して放熱板が装着され、該放熱板の中心部には放熱板排気孔が貫通形成されており、前記放熱板と半導体チップとの隙間部分のエアーを前記放熱板排気孔より排気しながら該隙間部分を樹脂封止することを特徴とする請求項2記載の樹脂封止装置。
  4. 前記リリースフィルムが張設された金型面には前記放熱板排気孔より排気されたエアーを収容する金型凹部が形成されていることを特徴とする請求項3記載の樹脂封止装置。
  5. 前記基板排気孔は、前記基板の両面を導通するスルーホールに形成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は請求項4記載の樹脂封止装置。
  6. 前記基板排気孔は、スルーホール内壁面と該スルーホール内壁面に被着した導体層との空隙によって形成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は請求項4記載の樹脂封止装置。
  7. 半導体チップがフリップチップ接続され、チップ搭載部に基板排気孔が形成された基板及び封止樹脂を型開きしたモールド金型へ搬入する工程と、前記基板をモールド金型によりクランプしてキャビティ凹部へ樹脂圧を印加しながら充填すると共に前記半導体チップと基板との隙間部分のエアーを基板排気孔より吸引しながら該隙間部分に封止樹脂を充填する樹脂封止工程とを有することを特徴とする樹脂封止方法。
  8. 半導体チップがフリップチップ接続され、チップ搭載部に基板排気孔が形成された基板の、前記半導体チップの周囲に液状樹脂が供給された前記基板をモールド金型によりクランプして空圧成形する樹脂封止装置において、前記モールド金型は、前記基板が搭載され、該基板に形成された基板排気孔に連通する多孔質部材が設けられている基板搭載部と、前記半導体チップを収容可能なキャビティ凹部と、該キャビティ凹部内に空圧を印加する空圧印加手段と、前記半導体チップと基板との隙間部分のエアーを前記基板排気孔及び前記多孔質部材を介して吸引するエアー吸引手段とを備え、前記基板をクランプし、前記半導体チップの周囲に供給された液状樹脂に前記空圧印加手段より空圧を印加すると共に、前記エアー吸引手段より前記半導体チップと基板との隙間部分のエアーを基板排気孔より吸引しながら該隙間部分を樹脂封止することを特徴とする樹脂封止装置。
  9. 前記基板排気孔は、前記基板の両面を導通するスルーホールに形成されていることを特徴とする請求項8記載の樹脂封止装置。
  10. 前記基板排気孔は、スルーホール内壁面と該スルーホール内壁面に被着した導体層との空隙によって形成されていることを特徴とする請求項8記載の樹脂封止装置。
  11. 半導体チップがフリップチップ接続され、チップ搭載部に基板排気孔が形成された基板の、前記半導体チップの周囲に液状樹脂を供給する樹脂供給工程と、前記基板をモールド金型によりクランプしてキャビティ凹部に収容された前記半導体チップの周囲より空圧を印加しながら該半導体チップと基板との隙間部分に前記液状樹脂を充填すると共に、該隙間部分のエアーを基板排気孔より吸引しながら樹脂封止する空圧成形工程とを有することを特徴とする樹脂封止方法。
  12. 半導体チップがフリップチップ接続され、チップ搭載部に基板排気孔が形成された基板をモールド金型によりクランプし、前記半導体チップをリリースフィルムにより被覆されたキャビティ凹部に供給された液状樹脂に浸漬させて圧縮成形する樹脂封止装置において、前記モールド金型は、前記基板を吸着保持する基板吸着部を有する上型と、前記キャビティ凹部を有するキャビティブロックと、前記キャビティブロックの周囲に設けられ、前記リリースフィルムとキャビティ凹部との隙間部分に連通する吸引路が形成された可動ブロックと、前記リリースフィルムとキャビティ凹部との隙間部分のエアーを吸引するエアー吸引手段とを有する下型とを備え、
    前記上型の基板吸着部に前記基板が吸着保持されることにより前記半導体チップと基板との隙間部分のエアーを前記基板排気孔より吸引しながら前記モールド金型をクランプし、前記半導体チップを前記キャビティ凹部に供給された液状樹脂に浸漬すると共に、前記エアー吸引手段により前記リリースフィルムとキャビティ凹部との隙間部分のエアーを吸引して該リリースフィルムをキャビティ凹部の内面に密着させつつ前記基板によりキャビティ凹部を密閉することにより前記半導体チップと基板との隙間部分のエアーを前記基板排気孔より吸引しながら半導体チップの周囲及び当該半導体チップと基板との隙間部分に充填される液状樹脂にクランプ圧を印加して樹脂封止することを特徴とする樹脂封止装置。
  13. 前記基板排気孔は、前記基板の両面を導通するスルーホールに形成されていることを特徴とする請求項12記載の樹脂封止装置。
  14. 前記基板排気孔は、スルーホール内壁面と該スルーホール内壁面に被着した導体層との空隙によって形成されていることを特徴とする請求項12又は請求項13記載の樹脂封止装置。
  15. 半導体チップがフリップチップ接続され、チップ搭載部に基板排気孔が形成された基板を型開きしたモールド金型に搬入して上型面に吸着保持する工程と、前記モールド金型のキャビティ凹部を含む下型面がリリースフィルムで覆われた該リリースフィルム上に液状樹脂を供給する工程と、前記モールド金型をクランプし、前記半導体チップを前記キャビティ凹部に供給された液状樹脂に浸漬すると共に、前記リリースフィルムとキャビティ凹部との隙間部分のエアーを吸引して該リリースフィルムをキャビティ凹部の内面に密着させつつ前記基板によりキャビティ凹部を密閉することにより前記半導体チップと基板との隙間部分のエアーを前記基板排気孔より吸引しながら半導体チップの周囲及び当該半導体チップと基板との隙間部分に充填される前記液状樹脂にクランプ圧を印加しながら圧縮成形する工程とを有することを特徴とする樹脂封止方法。
JP2000078501A 2000-03-21 2000-03-21 樹脂封止装置及び樹脂封止方法 Expired - Lifetime JP4319759B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000078501A JP4319759B2 (ja) 2000-03-21 2000-03-21 樹脂封止装置及び樹脂封止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000078501A JP4319759B2 (ja) 2000-03-21 2000-03-21 樹脂封止装置及び樹脂封止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001267345A JP2001267345A (ja) 2001-09-28
JP4319759B2 true JP4319759B2 (ja) 2009-08-26

Family

ID=18595904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000078501A Expired - Lifetime JP4319759B2 (ja) 2000-03-21 2000-03-21 樹脂封止装置及び樹脂封止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4319759B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021164605A1 (zh) * 2020-02-19 2021-08-26 长鑫存储技术有限公司 注塑模具及注塑方法

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002166449A (ja) * 2000-12-01 2002-06-11 Apic Yamada Corp 樹脂モールド装置及び樹脂モールド方法
SG107567A1 (en) * 2001-11-07 2004-12-29 Advanced Systems Automation Method and apparatus for forming a flip chip semiconductor package and method for producing a substrate for the flip chip semiconductor package
JP3793730B2 (ja) * 2002-02-22 2006-07-05 Towa株式会社 樹脂成形型及び樹脂成形方法
JP2007019197A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Apic Yamada Corp 配線基板およびアンダーフィル方法並びに半導体装置
JP5054440B2 (ja) * 2007-06-15 2012-10-24 新光電気工業株式会社 電子部品内蔵基板の製造方法及び電子部品内蔵基板
JP4579275B2 (ja) * 2007-07-20 2010-11-10 ルネサスエレクトロニクス株式会社 樹脂モールド金型
JP4821827B2 (ja) * 2008-09-30 2011-11-24 株式会社デンソー 樹脂成形品の製造方法、及び成形型
JP2011014606A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置の製造方法
KR101101669B1 (ko) * 2009-12-01 2011-12-30 삼성전기주식회사 전자부품 제조장치 및 전자부품 제조방법
JP2013084788A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Daiichi Seiko Co Ltd 樹脂封止金型装置および樹脂封止方法
JP6056487B2 (ja) * 2013-01-15 2017-01-11 株式会社松田製作所 射出成形装置及び射出成形方法
JP6012531B2 (ja) * 2013-04-02 2016-10-25 三菱電機株式会社 半導体装置
NL2011512C2 (en) * 2013-09-26 2015-03-30 Besi Netherlands B V Method for moulding and surface processing electronic components and electronic component produced with this method.

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63167732U (ja) * 1987-04-23 1988-11-01
US5710071A (en) * 1995-12-04 1998-01-20 Motorola, Inc. Process for underfilling a flip-chip semiconductor device
JPH1126483A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Matsushita Electric Works Ltd 樹脂封止半導体装置及びその樹脂封止方法
JPH11145168A (ja) * 1997-11-06 1999-05-28 Towa Corp フリップチップパッケージにおける樹脂の注入方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021164605A1 (zh) * 2020-02-19 2021-08-26 长鑫存储技术有限公司 注塑模具及注塑方法
US11820058B2 (en) 2020-02-19 2023-11-21 Changxin Memory Technologies, Inc. Injection mould and injection moulding method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001267345A (ja) 2001-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4319759B2 (ja) 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
JP4607429B2 (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
US7618573B2 (en) Resin sealing method for electronic part and mold used for the method
KR100546191B1 (ko) 전자 부품의 수지 밀봉 성형 방법 및 상기 방법에이용되는 수지 밀봉 성형 장치
US7371606B2 (en) Manufacturing method of a semiconductor device
US7520052B2 (en) Method of manufacturing a semiconductor device
JP2004179284A (ja) 樹脂封止方法、半導体装置の製造方法、及び樹脂材料
JP3581814B2 (ja) 樹脂封止方法及び樹脂封止装置
KR19990037124A (ko) 반도체장치의 제조방법 및 수지밀봉장치
TW201722681A (zh) 樹脂封裝裝置以及樹脂封裝方法
JP4416218B2 (ja) 樹脂封止方法及び樹脂封止装置
CN108688050B (zh) 成型模、树脂成型装置、树脂成型方法及树脂成型品的制造方法
JP2002270638A (ja) 半導体装置および樹脂封止方法および樹脂封止装置
KR102119992B1 (ko) 수지 밀봉 장치 및 수지 밀봉 방법
JP2007103772A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3423912B2 (ja) 電子部品、電子部品の樹脂封止方法、及び樹脂封止装置
JP4903987B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2004146556A (ja) 樹脂封止方法、樹脂封止装置、及び樹脂シート
JP4335263B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2008113045A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3581816B2 (ja) フリップチップの樹脂注入方法
JP7029342B2 (ja) モールド金型、樹脂モールド装置及び樹脂モールド方法
JP2002176067A (ja) 樹脂封止方法及び樹脂封止装置
JPH08192438A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法およびそれに用いるモールド装置
JP2010092983A (ja) 半導体装置およびその製造方法ならびに半導体製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090526

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090529

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4319759

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130605

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130605

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130605

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term