JP2002166449A - 樹脂モールド装置及び樹脂モールド方法 - Google Patents

樹脂モールド装置及び樹脂モールド方法

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JP2002166449A
JP2002166449A JP2000366800A JP2000366800A JP2002166449A JP 2002166449 A JP2002166449 A JP 2002166449A JP 2000366800 A JP2000366800 A JP 2000366800A JP 2000366800 A JP2000366800 A JP 2000366800A JP 2002166449 A JP2002166449 A JP 2002166449A
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JP
Japan
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resin
mold
molded
resin molding
molding
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Application number
JP2000366800A
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English (en)
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Kunihiro Aoki
邦弘 青木
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Apic Yamada Corp
Original Assignee
Apic Yamada Corp
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 型開きする際に被成形品が樹脂モールド金型
のパーティング面に支持されるよう確実に離型し、樹脂
モールド操作が円滑にかつ安定してなされるようにす
る。 【解決手段】 基板40の一方の面に格子状に半導体素
子が搭載された被成形品を、前記半導体素子の搭載位置
に合わせて個別のキャビティ50が形成された樹脂モー
ルド金型10a、10bによりクランプし、キャビティ
50に樹脂を充填して樹脂成形した後、エジェクタピン
14によりキャビティ50から樹脂成形部42を突き出
すことにより成形品を離型しつつ型開きする樹脂モール
ド装置において、前記樹脂モールド金型10bに、樹脂
成形後、前記基板40の他方の面を金型10bのパーテ
ィング面にエア吸着するエアの吸引手段70を設けたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂モールド装置及
び樹脂モールド方法に関し、より詳細にはフィルム基板
等の厚さの薄い基板を被成形品とする樹脂モールド装置
及び樹脂モールド方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造に使用する樹脂モール
ド装置では、キャビティに樹脂を充填して樹脂成形した
後、型開きする際にエジェクタピンによって樹脂成形部
を突き出すようにして成形品を離型している。図7は、
エジェクタピンによって成形品を離型させる樹脂モール
ド装置の構成例を示す。同図で中心線Aの左半部が型締
め状態、右半部が型開き状態である。10aが上型、1
0bが下型であり、12aが上型10aに設けたエジェ
クタピンプレート、12bが下型のエジェクタピンプレ
ートである。エジェクタピン14はキャビティが配置さ
れている位置に合わせて、エジェクタピンプレート12
a、12bに立設されている。
【0003】型締め状態ではエジェクタピン14の端面
位置はキャビティの内底面に一致する位置に引き込ま
れ、型開きとともにキャビティの内底面から突出して成
形品を離型する。16aは上型のエジェクタピンプレー
ト12aをエジェクタピン14が突出する方向に常時付
勢するスプリングであり、型締め時にリターンピン18
によりエジェクタピンプレート12aが押し上げられて
エジェクタピン14が引き込み位置に設定され、型開き
時にはスプリング16aの付勢力によってエジェクタピ
ン14が突き出される。
【0004】一方、下型ではエジェクタピンプレート1
2bを常時押し下げる向き、すなわちエジェクタピン1
4を引き込む向きにスプリング16bが取り付けられ、
型開きが完了する直前に、エジェクタプレート20に立
設されたエジェクタプレートピン24がエジェクタピン
プレート12bを押し上げ、下型10bから成形品を離
型する。この樹脂モールド装置は下型が可動側であり、
可動プラテン26が下動し型開きが完了する直前に、プ
レスベース28に立設した当接ロッド30がエジェクタ
プレート20に当接してエジェクタプレート20を押し
上げるように設定されている。なお、下型10bに樹脂
モールド部がない場合には、下型10bにエジェクタピ
ン14を設けなくてもよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8は、樹脂モールド
装置を用いて被成形品のフィルム基板40を樹脂モール
ドした状態を示す。フィルム基板40の片面上に半導体
素子を樹脂モールドした樹脂成形部42が格子状に配置
されている。この樹脂モールド後のフィルム基板40を
ダイシングして個片に分割することにより半導体装置が
得られる。フィルム基板40の片面を樹脂モールドする
場合は、下型10bにはエジェクタピン14を設けなく
てよい。図9は、樹脂モールド装置を用いてフィルム基
板40を樹脂モールドする方法を示す。図9(a)は、上
型10aと下型10bとで被成形品のフィルム基板40
をクランプしてキャビティ50に樹脂を充填した状態、
図9(b)は、成形品を上型10aから離型している状態
である。
【0006】前述したように、成型品を離型させる場合
はキャビティ50内にエジェクタピン14を突出させ、
エジェクタピン14の端面で樹脂成形部42の外面をキ
ャビティ50から突き出すようにする。しかしながら、
図示例のように、樹脂成形部42を格子状に多数個樹脂
成形する場合は、エジェクタピン14によって離型する
際に、樹脂成形部42の外面にエジェクタピン14の端
面が付着しやすくなり、本来は下型10bの上に成形品
が残るように型開きされるべきものが、図9(b)に示す
ように、上型10a側に付着してしまう場合がある。こ
れは、最近のフィルム基板が厚さ0.1mm程度ときわ
めて薄く、軽いために自重によって落下しにくいことに
もよる。このように、上型10a側に成形品が残ってし
まうと、成形品が下型10bの上に落下したときに所定
位置から位置ずれして成形品の取り出し操作が的確にで
きなくなるといった問題が生じる。
【0007】また、図10はリリースフィルム60を用
いる樹脂モールド装置によって、フィルム基板40の上
に樹脂成形部42を格子状に樹脂モールドする例であ
る。62はキャビティ50の内底面でリリースフィルム
60をエア吸着するためのキャビティ吸着孔、64は上
型10aのパーティング面でリリースフィルム60をエ
ア吸着するための吸着孔である。リリースフィルム60
は上型10aの金型面を略全面にわたって被覆するフィ
ルムであり、金型及び樹脂と容易に剥離でき、金型温度
に耐えられる耐熱性を有する。図10(a)は、リリース
フィルム60を介して上型10aと下型10bとでフィ
ルム基板40をクランプし、キャビティ50に樹脂を充
填した状態、図10(b)は型開きして上型10aから成
形品を離型している状態である。
【0008】リリースフィルム60を用いた樹脂モール
ド方法では、樹脂モールド後、上型10aからリリース
フィルム60とともに成形品を離型する。図示例のよう
に、フィルム基板40上に隣接させて多数個の樹脂成形
部42を樹脂モールドした場合は、キャビティ50から
離型する部分が多数あるため、金型との離型性の良いリ
リースフィルム60を使用した場合でも、上型10aか
らの離型が的確になされず、型開きした際にリリースフ
ィルム60とともに成形品が中途にぶら下がった状態に
なったりする場合がある。
【0009】そこで、本発明はこれらの問題点を解消す
べくなされたものであり、その目的とするところは、フ
ィルム基板等の基板を被成形品として格子状に樹脂成形
部を樹脂成形する際に、型開き時の離型操作を安定化し
て確実に離型することができ、自動樹脂モールド操作を
確実に行うことができる樹脂モールド装置及び樹脂モー
ルド方法を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、基板の一方
の面に格子状に半導体素子が搭載された被成形品を、前
記半導体素子の搭載位置に合わせて個別のキャビティが
形成された樹脂モールド金型によりクランプし、キャビ
ティに樹脂を充填して樹脂成形した後、エジェクタピン
によりキャビティから樹脂成形部を突き出すことにより
成形品を離型しつつ型開きする樹脂モールド装置におい
て、前記樹脂モールド金型に、樹脂成形後、前記基板の
他方の面を金型のパーティング面にエア吸着するエアの
吸引手段を設けたことを特徴とする。また、基板の一方
の面に格子状に半導体素子が搭載された被成形品を、前
記半導体素子の搭載位置に合わせて個別のキャビティが
形成されるとともに金型及びモールド用の樹脂と容易に
剥離するリリースフィルムによって金型面が被覆された
樹脂モールド金型によりクランプし、キャビティに樹脂
を充填して樹脂成形した後、リリースフィルムから樹脂
成型部を剥離することにより成形品を離型しつつ型開き
する樹脂モールド装置において、前記樹脂モールド金型
に、樹脂成形後、前記基板の他方の面を金型のパーティ
ング面にエア吸着するエアの吸引手段を設けたことを特
徴とする。また、前記樹脂モールド金型の上型に前記キ
ャビティを設け、前記樹脂モールド金型の下型に、前記
パーティング面で開口しエア吸引機構に連通して被成形
品をパーティング面にエア吸着する吸引孔を設けたこと
を特徴とする。
【0011】また、基板の一方の面に格子状に半導体素
子が搭載された被成形品を、前記半導体素子の搭載位置
に合わせて個別のキャビティが形成された樹脂モールド
金型によりクランプし、樹脂成形した後、型開きして樹
脂モールドする樹脂モールド方法において、前記樹脂モ
ールド金型により被成形品をクランプし、キャビティに
樹脂を充填して樹脂成形し、前記樹脂モールド金型に設
けたエアの吸引手段により被成形品を金型のパーティン
グ面にエア吸着した後、エジェクタピンにより前記樹脂
成形部を突き出ししてキャビティから樹脂成形部を離型
しつつ型開きすることを特徴とする。また、基板の一方
の面に格子状に半導体素子が搭載された被成形品を、前
記半導体素子の搭載位置に合わせて個別のキャビティが
形成され樹脂モールド金型によりクランプし、樹脂成形
した後、型開きして樹脂モールドする樹脂モールド方法
において、前記樹脂モールド金型の金型面にリリースフ
ィルムをエア吸着して樹脂モールド金型の金型面をリリ
ースフィルムにより被覆し、該リリースフィルムを介し
て前記樹脂モールド金型により被成形品をクランプし、
キャビティに樹脂を充填して樹脂成形し、前記樹脂モー
ルド金型に設けたエアの吸引手段により被成形品を金型
のパーティング面にエア吸着した後、前記リリースフィ
ルムから前記樹脂成形部を剥離して成形品を離型しつつ
型開きして樹脂モールドすることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて添付図面に基づき詳細に説明する。図1はエジェ
クタピン14を用いて成形品を離型して樹脂モールドす
る樹脂モールド方法の実施形態を示す。図1(a)は、被
成形品の基板としてのフィルム基板40を上型10aと
下型10bとでクランプし、フィルム基板40上に縦横
の格子状に搭載された半導体素子の配置位置にあわせて
個別に形成されたキャビティ50に樹脂を充填して樹脂
成形部42を樹脂成形した状態を示す。図1(b)は、上
型10aから成形品を離型して型開きしている状態を示
す。
【0013】本実施形態の樹脂モールド装置で特徴とす
る構成は下型10bに被成型品のフィルム基板40をエ
アによって吸引する吸引孔70を設けた点にある。すな
わち、吸引孔70はフィルム基板40を下面側からエア
吸引してフィルム基板40を下型10bに吸着して支持
する作用をなす。吸引孔70は金型外に設けた真空吸引
装置等のエア吸引機構に連通し、エア吸引機構をON−
OFF制御することによってフィルム基板40を下型1
0bにエア吸着しあるいはエア吸着を解除する。本実施
形態では吸引孔70及びエア吸引機構がエアの吸引手段
を構成する。
【0014】図2は、吸引孔70、エジェクタピン14
等の平面配置を示す。同図で40がフィルム基板、42
が樹脂成形部である。エジェクタピン14は樹脂成形部
42ごとに2本ずつ、対角線位置に配置されている。吸
引孔70はフィルム基板40の幅方向及び長手方向に所
定間隔で配置される。なお、図2は、短冊状に形成され
たフィルム基板40を樹脂成形した状態の一部を示す。
樹脂モールド金型はマルチポットタイプの金型であり、
ポットを挟んで一対のフィルム基板40が配置されて樹
脂モールドされる。80は樹脂モールド後のカル、82
はポットとキャビティ50とを連絡するランナー路中で
硬化したランナー樹脂である。
【0015】本実施形態の樹脂モールド装置では、図1
(a)に示すように、上型10aと下型10bとで被成形
品のフィルム基板40をクランプして樹脂成形した後、
型開きする際には、事前に吸引孔70からフィルム基板
40を下型10bにエア吸着してから型開きを開始す
る。型開きする際に、エジェクタピン14によってフィ
ルム基板40の樹脂成形部42をキャビティ50から突
き出しながら型開きすることは従来と同様である。フィ
ルム基板40を下型10bにエア吸着して型開きするこ
とにより、エジェクタピン14による突き出し操作によ
る離型が確実になされ、図1(b)に示すように、成型品
は確実に下型10bに載った状態で型開きされる。
【0016】このように、被成形品を下型10bにエア
吸着して型開きする方法によれば、フィルム基板のよう
にきわめて薄く、軽い被成形品であっても、確実に下型
10bに成形品が支持された状態で型開きすることがで
きる。これによって、成形品の取り出し等の操作を確実
に行うことが可能となる。また、被成形品を下型10b
にエア吸着して支持することにより、エジェクタピン1
4のみで離型する場合にくらべて離型操作が確実にで
き、型開きの速度を上げることができ、樹脂モールドの
サイクルタイムを短縮することが可能となる。
【0017】図3は、リリースフィルムを用いて樹脂モ
ールドする樹脂モールド方法の実施形態を示す。なお、
図5、6にリリースフィルム60を用いる樹脂モールド
装置の全体構成を示す。図5は、樹脂モールド装置の側
面図である。同図でA部分はプレス部であり、上型10
aを支持する固定プラテン27と下型10bを支持する
可動プラテン26、可動プラテン26を昇降駆動する型
締機構、ポットからキャビティ50へ樹脂を充填するト
ランスファ機構等を備えている。B部分は上型10aに
リリースフィルム60を供給するリリースフィルムの供
給機構である。C部分は金型面をクリーニングするクリ
ーナーである。
【0018】リリースフィルムの供給機構Bは、プレス
部Aを前後方向に挟んでリリースフィルムの供給ローラ
66とリリースフィルムの巻取りローラ68とを配置
し、供給ローラ66からリリースフィルム60を送り出
し、巻取りローラ68によりリリースフィルム60を巻
き取ることによって、順次リリースフィルム60を供給
する。本実施形態では、リリースフィルム60は上型1
0aのパーティング面の略全面を被覆するように形成さ
れている。
【0019】図6は樹脂モールド装置の正面図である。
同図でD部分は被成形品と樹脂タブレットを整列してプ
レス部Aに供給するインローダ部、E部分は、樹脂封止
後の成形品をプレス部Aから取り出すアンローダ部、F
部分はディゲート後の製品を収納する収納部である。型
開きした状態で、リリースフィルムの供給機構によりリ
リースフィルム60を供給して上型10aにリリースフ
ィルム60をエア吸着した後、被成型品と樹脂タブレッ
トとを保持したインローダを金型内に進入させ、被成型
品を下型10bの所定位置にセットするとともにポット
に樹脂タブレットを供給する。
【0020】次いで、型締機構により被成形品をクラン
プし、ポットからキャビティに樹脂を充填して樹脂モー
ルドする。樹脂モールドした後は、型開きし、アンロー
ダにより成形品をプレス部Aから搬出し、ディゲートし
た後、収納部Fに収納する。クリーナーCは、成形品を
搬出した後、プレス部Aに進入し金型面に付着している
バリ等をクリーニングする。上型10aの金型面はリリ
ースフィルム60によって被覆されているから、クリー
ナーCは下型10bの金型面をクリーニングする。
【0021】図3は、この樹脂モールド装置においてフ
ィルム基板40をクランプし、樹脂モールドして型開き
する操作を示している。すなわち、図3(a)は、被成形
品であるフィルム基板40をリリースフィルム60を介
して上型10aと下型10bとでクランプし樹脂成形部
42を樹脂成形した状態、図3(b)は型開きした状態を
示す。リリースフィルム60を用いた樹脂モールド操作
では、上述したように、型開きした状態でリリースフィ
ルム60を上型10aにエア吸着させる。上型10aに
リリースフィルム60をエア吸着する際には、まず、上
型10aのパーティング面で開口する吸着孔64からエ
ア吸引してリリースフィルム60をパーティング面にエ
ア吸着し、次いで、キャビティ吸着孔62からエア吸引
しキャビティ50の内面形状にならってリリースフィル
ム60を吸引して凹部状のキャビティ50を形成するよ
うにする。
【0022】上型10aにリリースフィルム60をエア
吸着した後、下型10bに被成型品をセットし、フィル
ム基板40を樹脂モールドする方法は従来方法と同様で
ある。本実施形態の樹脂モールド装置で特徴とする構成
は、下型10bに被成形品のフィルム基板40をエア吸
着する吸引孔70を設けた点にある。図4に、被成形品
のフィルム基板40の平面配置と下型10bに設ける吸
引孔70の平面配置を示す。フィルム基板40は短冊状
に形成したものであり、図ではその一部を示す。前述し
た実施形態と同様に樹脂モールド金型はマルチポットタ
イプの金型であり、ポットを挟んで一対のフィルム基板
40が配置される。図示するように、吸引孔70はフィ
ルム基板40の幅方向及び長手方向に所定間隔をあけて
下型10bに形成されている。これらの吸引孔70は金
型外の真空吸引装置等のエア吸引機構に連通し、エア吸
引機構をON−OFF制御することによってフィルム基
板40を下型10bにエア吸着しあるいはエア吸着を解
除することができる。
【0023】本実施形態の樹脂モールド装置では、被成
形品を樹脂モールドした後、型開きする際に、吸引孔7
0から被成形品のフィルム基板40をエア吸引し、下型
10bにフィルム基板40をエア吸着した状態で型開き
する。図3(b)は、型開きした状態を示すもので、被成
形品のフィルム基板40を下型10bにエア吸着するこ
とによってフィルム基板40を確実に下型10bに支持
して型開きすることができる。リリースフィルム60を
用いて樹脂モールドした場合は、リリースフィルム60
が樹脂から容易に剥離することから、型開きする際にフ
ィルム基板40を下型10bにエア吸着することで簡単
にリリースフィルム60とフィルム基板40及び樹脂成
形部42とが剥離して、成形品のみを下型10bに残し
て型開きすることができる。
【0024】成形品を金型外に搬出する際には、吸引孔
70からのエア吸引を解除し、リリースフィルムの供給
機構によってリリースフィルム60が巻き取られるよう
にする。こうして、リリースフィルムを用いる樹脂モー
ルド装置において、型開き時に被成形品を下型10bに
設けた吸引孔70からエア吸引することによって、型開
き時に被成型品が上型10aから離型しにくくなること
を防止し、確実に離型させて樹脂モールドすることが可
能になる。なお、上記実施形態では下型10bにエアの
吸引孔70を設ける構成としたが、被成形品を支持する
下型の金型面を多孔質材によって形成し、多孔質材をエ
ア吸引機構に接続して多孔質材を介して被成形品を下型
10bにエア吸着するように構成することも可能であ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る樹脂モールド装置及び樹脂
モールド方法によれば、樹脂モールド金型に設けたエア
の吸引手段により、型開きする際に被成形品を樹脂モー
ルド金型のパーティング面にエア吸着することにより、
確実に成形品を離型することが可能となり、自動による
樹脂モールド操作を円滑に行うことが可能となる。ま
た、樹脂モールド金型に吸引孔及びエア吸引機構を設け
るのみで成形品を確実に離型することができ、金型の構
成を複雑にすることなく確実な樹脂モールドを行うこと
が可能になる。また、リリースフィルムを用いる樹脂モ
ールド装置及び樹脂モールド方法においては、リリース
フィルムをエア吸引するエア回路を変更するのみで済ま
せられるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】エジェクタピンを用いる樹脂モールド装置での
樹脂モールド方法を示す説明図である。
【図2】エジェクタピンを用いる樹脂モールド装置での
吸引孔の配置を示す平面図である。
【図3】リリースフィルムを用いる樹脂モールド装置で
の樹脂モールド方法を示す説明図である。
【図4】リリースフィルムを用いる樹脂モールド装置で
の吸引孔の配置を示す平面図である。
【図5】リリースフィルムを用いる樹脂モールド装置の
側面図である。
【図6】リリースフィルムを用いる樹脂モールド装置の
正面図である。
【図7】エジェクタピンを用いる樹脂モールド装置の構
成を示す説明図である。
【図8】フィルム基板を樹脂モールドした状態の斜視図
である。
【図9】エジェクタピンを用いる樹脂モールド装置での
従来の樹脂モールド方法を示す説明図である。
【図10】リリースフィルムを用いる樹脂モールド装置
での従来の樹脂モールド方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10a 上型 10b 下型 12a、12b エジェクタピンプレート 14 エジェクタピン 16a、16b スプリング 20 エジェクタプレート 26 可動プラテン 27 固定プラテン 40 フィルム基板 42 樹脂成形部 50 キャビティ 60 リリースフィルム 62 キャビティ吸着孔 64 吸着孔 66 供給ローラ 68 巻取りローラ 70 吸引孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AD02 AD08 AD35 AH37 CA11 CB01 CB17 CM02 CM72 CP06 CQ05 4F206 AD02 AD08 AD35 AH37 JA07 JB17 JF05 JL02 JN25 JN41 JQ81 5F061 AA01 BA01 CA21 DA06 DA15 DB02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一方の面に格子状に半導体素子が
    搭載された被成形品を、前記半導体素子の搭載位置に合
    わせて個別のキャビティが形成された樹脂モールド金型
    によりクランプし、キャビティに樹脂を充填して樹脂成
    形した後、エジェクタピンによりキャビティから樹脂成
    形部を突き出すことにより成形品を離型しつつ型開きす
    る樹脂モールド装置において、 前記樹脂モールド金型に、樹脂成形後、前記基板の他方
    の面を金型のパーティング面にエア吸着するエアの吸引
    手段を設けたことを特徴とする樹脂モールド装置。
  2. 【請求項2】 基板の一方の面に格子状に半導体素子が
    搭載された被成形品を、前記半導体素子の搭載位置に合
    わせて個別のキャビティが形成されるとともに金型及び
    モールド用の樹脂と容易に剥離するリリースフィルムに
    よって金型面が被覆された樹脂モールド金型によりクラ
    ンプし、キャビティに樹脂を充填して樹脂成形した後、
    リリースフィルムから樹脂成型部を剥離することにより
    成形品を離型しつつ型開きする樹脂モールド装置におい
    て、 前記樹脂モールド金型に、樹脂成形後、前記基板の他方
    の面を金型のパーティング面にエア吸着するエアの吸引
    手段を設けたことを特徴とする樹脂モールド装置。
  3. 【請求項3】 前記樹脂モールド金型の上型に前記キャ
    ビティを設け、 前記樹脂モールド金型の下型に、前記パーティング面で
    開口しエア吸引機構に連通して被成形品をパーティング
    面にエア吸着する吸引孔を設けたことを特徴とする請求
    項1または2記載の樹脂モールド装置。
  4. 【請求項4】 基板の一方の面に格子状に半導体素子が
    搭載された被成形品を、前記半導体素子の搭載位置に合
    わせて個別のキャビティが形成された樹脂モールド金型
    によりクランプし、樹脂成形した後、型開きして樹脂モ
    ールドする樹脂モールド方法において、 前記樹脂モールド金型により被成形品をクランプし、キ
    ャビティに樹脂を充填して樹脂成形し、 前記樹脂モールド金型に設けたエアの吸引手段により被
    成形品を金型のパーティング面にエア吸着した後、 エジェクタピンにより前記樹脂成形部を突き出ししてキ
    ャビティから樹脂成形部を離型しつつ型開きすることを
    特徴とする樹脂モールド方法。
  5. 【請求項5】 基板の一方の面に格子状に半導体素子が
    搭載された被成形品を、前記半導体素子の搭載位置に合
    わせて個別のキャビティが形成され樹脂モールド金型に
    よりクランプし、樹脂成形した後、型開きして樹脂モー
    ルドする樹脂モールド方法において、 前記樹脂モールド金型の金型面にリリースフィルムをエ
    ア吸着して樹脂モールド金型の金型面をリリースフィル
    ムにより被覆し、 該リリースフィルムを介して前記樹脂モールド金型によ
    り被成形品をクランプし、キャビティに樹脂を充填して
    樹脂成形し、 前記樹脂モールド金型に設けたエアの吸引手段により被
    成形品を金型のパーティング面にエア吸着した後、 前記リリースフィルムから前記樹脂成形部を剥離して成
    形品を離型しつつ型開きして樹脂モールドすることを特
    徴とする樹脂モールド方法。
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