JP4315767B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

この発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、より特定的には、消去また書込を行なう領域が変更可能なフラッシュメモリに関する。
フラッシュメモリは、電気的に書換可能な不揮発性メモリ(EEPROM)のうち、複数のメモリセルを一括消去するメモリである。近年の大容量のフラッシュメモリでは、メモリアレイを複数のブロックに分割し、このブロック単位で一括消去を行なうブロック消去方式を採用している場合が多い。
図22は、従来のフラッシュメモリのブロック消去時の動作を示したフローチャートである。
図23は、メモリブロックを示した回路図である。
図23では説明を簡単にするために、メモリブロックは、メモリセルが4行4列に配置された構成としている。各メモリセルは、しきい値電圧の変化によってデータを不揮発的に記憶することができるメモリトランジスタを含む。メモリトランジスタは、フローティングゲートを有し、フローティングゲートに電子を注入し、または、フローティングゲートから電子を引き抜くことによって、しきい値電圧が変化する。以降このメモリトランジスタのことを単に、メモリセルとも称する。
図22、図23を参照して、ブロック消去が開始されると、まずステップS501において消去前の書込が行なわれる。
図24は、消去前書込が行なわれた後のメモリセルのしきい値電圧の分布を示した図である。
消去前は、メモリブロック内の各メモリセルの保持データが1であるか0であるかが通常ばらばらであるので、このまま消去動作を行なうと、過消去となるメモリセルが多くなってしまう。図24に示すように、消去前書込が行なわれると、メモリブロック内の各メモリセルのしきい値電圧の分布は、電圧が高い側に移動する。
図22においてステップS501が終了すると、次にステップS502,S503においてメモリブロックを第1の消去状態に設定する作業が行なわれる。具体的には、行アドレスおよび列アドレスを変更しながら各メモリトランジスタから読出を行ない、メモリセルが消去状態にあるか否かがステップS502の消去ベリファイ1で判断される。
ステップS502においてメモリセルが消去状態になっていないと判断されるごとにステップS503においてメモリブロックに一括して消去パルスが印加される。
本明細書では区別の容易化のため、ステップS503で印加されるような第1の消去状態を実現するために印加する消去パルスを消去パルス1と呼び、後にステップS507で印加されるような第2の消去状態を実現するために印加する消去パルスを消去パルス2と呼ぶことにする。また消去パルス1、消去パルス2に対応して、第1の消去状態を確認するためのベリファイを消去ベリファイ1と呼び、第2の消去状態を確認するためのベリファイを消去ベリファイ2と呼ぶことにする。
図23に示すように、ステップS503の消去パルスの印加は、ワード線、ビット線、ソース線を所定の電圧に設定することで行なわれる。具体的には、ワード線WL0〜WL3はすべて負電圧たとえば−10Vに設定され、ビット線BL〜BL3はすべて開放状態とされ、ソース線SLは正電圧たとえば+10Vに設定される。このように電圧を設定することにより、メモリブロックのすべてのメモリセルに対してしきい値電圧を下げる作用を有する消去パルスが一括して与えられることになる。
図25は、消去パルス印加時のメモリトランジスタに与えられる電圧を示した図である。
図25を参照して、ワード線に接続されているコントロールゲートには負電圧たとえば−10Vが印加される。Pウェルおよびソースには正電圧たとえば+10Vが与えられる。このソースはソース線SLに接続されている。一方、メモリトランジスタのドレインは開放状態とされる。このドレインはビット線に接続されている。また、内部にPウェルが形成されているNウェルの電圧も正電圧、たとえば+10Vに設定される。消去パルスが与えられることにより、トンネル現象によってフローティングゲート中の電子が引抜かれ、しきい値電圧Vthが低下する。
図26は、消去パルス1を印加した後のしきい値電圧の分布を示す図である。
図22、図26を参照して、ステップS502、ステップS503において消去動作が完了すると、メモリブロック内の各メモリセルのしきい値電圧の分布は、ベリファイ電圧Vth1より小さい領域に移動している。ただし、ステップS502の消去ベリファイ1がパスした直後では、過消去すなわちしきい値電圧が0V以下となってしまう領域にしきい値電圧分布の下限がはみだしてしまうことがある。したがって、ステップS504およびステップS505においてソフト一括書込ベリファイ、ソフト一括書込パルス印加という処理を行なう。ステップS505において与えられる通常の書込時よりも弱い書込パルスをソフト一括書込パルスと呼ぶ。
図27は、ソフト一括書込パルスを与えているときのメモリセルの電圧印加状態を示した図である。
図27を参照して、ワード線に接続されているコントロールゲートには正電圧たとえば+10Vが与えられる。ソース線SLに接続されているソースとメモリトランジスタが形成されているPウェルの電圧は、負電圧たとえば−5Vに設定される。ビット線に接続されているドレインは開放状態とされる。またPウェルの下部に存在するNウェルは電源電圧Vddが与えられる。このような電圧を印加することにより、トンネル現象によりフローティングゲートに電子が注入され、しきい値電圧Vthが上昇する。
図28は、ソフト一括書込ベリファイが完了した直後のしきい値電圧の分布を示した図である。
図22、図28を参照して、ステップS505においてソフト一括書込パルスがメモリブロックに一括して与えられる。これにより、メモリセルのしきい値電圧分布の下限値がシフトされる。メモリセルのしきい値電圧分布の下限値がベリファイ電圧Vth2以上になるように、メモリブロックのすべてのメモリセルに一括して、ソフト書込パルスが与えられる。メモリセルのしきい値電圧分布の下限値がベリファイ電圧Vth2以上になったとき、ステップS504のソフト一括書込ベリファイがパスする。
ステップS504においてソフト一括書込ベリファイがパスすると、逆にしきい値電圧の分布の上限側に分布が飛び出したビットが存在することがある。この上限飛び出しビットのしきい値電圧を消去状態に戻すために再びステップS506、ステップS507においてメモリブロックに対して消去パルス2が印加される。
ステップS506,ステップS507においてメモリセルのしきい値電圧の分布がすべて所定の上限設定電圧Vth3以下になるまで消去パルス2の印加が繰返される。このステップS507における消去パルス2の印加もステップS503と同様ブロックのメモリセルに一括してパルスが与えられる。
図29は、ステップS506における消去ベリファイ2が完了した後のしきい値電圧の分布を示す図である。
消去パルス2をソフト一括書込後に与えることにより、分布が飛び出していたビットに対しても、図29に示すようにしきい値電圧はベリファイ電圧Vth3以下になっている。
最後にステップS506の消去ベリファイ2が完了すると、続いてステップS508,ステップS509において過消去となったメモリセルに対して1ビット単位で過消去リカバリ書込が行なわれる。
図30は、ステップS508の過消去ベリファイが完了した後のメモリセルのしきい値電圧の分布を示した図である。
ステップS508で読出したことによりそのメモリセルが過消去であることが判明すると、ステップS509においてその過消去と判明したメモリセル1つに対して書込パルスが印加される。ステップS508、S509が繰返される結果、ベリファイ電圧Vth4よりもしきい値電圧が小さかったメモリセルのみに書込パルスが与えられ、書込パルスが印加されたメモリセルのしきい値電圧はしきい値電圧が大きくなる側にシフトする。
図22に示すフローにしたがって処理を行ない、メモリブロック内の各メモリセルのしきい値電圧の分布を、しきい値電圧下限としきい値電圧上限の設定電圧値内に納めることで、ブロック一括消去動作は完了する。
このように、同じ書込パルスや同じ消去パルスを与えても、各メモリセルの特性にばらつきがあるため、メモリセルのしきい値電圧の分布が広がってしまう。このため、パルスの強度を変えながらブロックに対して一括して書込パルスや消去パルスを与えることを何回か繰り返し行なった後、最後に、過消去となったメモリセルに対して1ビットごとに書込を行なっている。最初のうちは一括してメモリセルに対してパルスを与えるのは、パルスを与える合計回数を少なくするためである。最初から1ビットごとに書込を行なったりすると、パルス印加の回数が多くなり消去時間が長くなってしまうからである。
なお、不揮発性半導体記憶装置の一括消去に関連する従来技術として、特開平3−105795号公報(特許文献1)に、メモリアレイの一括消去を含む多様な部分的消去を実現する技術が開示されている。
特開平3−105795号公報
従来は、ソフト一括書込後の消去パルス2の印加は、ブロック一括単位で行なわれていた。具体的には、消去パルス2の印加は、消去ベリファイがフェイルとなる毎に行なわれていた。消去ベリファイは、ロウアドレスおよびコラムアドレスの両方を順次インクリメントしながら、一度に1または8または16ビットのデータ毎に読出を行ないパス/フェイルの判定を行なう。たとえば、図23に示したような16個のメモリセルからなるメモリブロックの場合は、メモリセル1個ずつから読出を行ないメモリセル1個ごとにパス/フェイルの判定を行なう。
このため、ロウアドレス小かつコラムアドレス小に相当する領域は、一度ベリファイパスした後にも、その後ベリファイが行なわれるさらに上位アドレスに相当する領域のベリファイがフェイルであれば、消去パルス2がさらに印加されることになる。
その結果、消去対象のブロックのすべてのメモリセルのしきい値電圧が、消去ベリファイ電圧以下に下がるまでには、ベリファイがパスとなった領域に消去パルスが過剰に印加されてしまう。すると、過剰に消去パルスが印加されてしまったメモリセルのしきい値電圧が、許容分布の下限より低くなり、過消去となるメモリセルが増加する。そして、過消去リカバリ書込の対象となるメモリセルが増えた結果、消去時間が長くなるという問題があった。
この発明の目的は、消去時間が短縮された不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
この発明は、要約すると、不揮発性半導体記憶装置であって、行列状に配列され制御ゲートと浮遊ゲートとを有する複数のメモリトランジスタと、複数のメモリトランジスタの行に対応して設けられる複数のワード線と、複数のメモリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビット線とを含むメモリブロックと、メモリブロック内における消去パルスの印加対象を選択する選択回路と、メモリブロックが保持する情報を一括消去する際に、メモリブロックのデータ消去の制御を行なう書込消去制御部とを備える。一括消去の過程には、一括消去の途中の消去状態である第1の消去状態と、第1の消去状態よりも後の消去状態である第2の消去状態とを含む。第1、第2の消去状態は、複数のメモリトランジスタのしきい値電圧の分布が予め定められた第1、第2のしきい値電圧よりもそれぞれ低くなった状態である。書込消去制御部は、選択回路に、メモリブロックが第1の消去状態になるまで、第1の消去パルスを繰り返し与えるようメモリブロック内のメモリトランジスタを一括して選択させる指示をし、メモリブロックが第1の消去状態になった後に、メモリブロック内のメモリトランジスタに対し通常の書込よりも弱い書込パルスを与えるよう選択させる指示をし、さらに、メモリブロックが第2の消去状態になるまで、メモリブロックを複数の領域に分割し、各領域ごとに一括して第2の消去パルスを与えるよう各領域ごとに順次選択させる指示をする。
この発明の他の局面に従う不揮発性半導体記憶装置は、行列状に配列され制御ゲートと浮遊ゲートとを有する複数のメモリトランジスタと、複数のメモリトランジスタの行に対応して設けられる複数のワード線と、複数のメモリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビット線とを含むメモリブロックと、メモリブロック内における消去パルスの印加対象を選択する選択回路と、メモリブロックが保持する情報を一括消去する際に、メモリブロックのデータ消去の制御を行なう書込消去制御部とを備える。一括消去の過程には、一括消去の途中の消去状態である第1の消去状態と、第1の消去状態よりも後の消去状態である第2の消去状態とを含む。第1、第2の消去状態は、複数のメモリトランジスタのしきい値電圧の分布が予め定められた第1、第2のしきい値電圧よりもそれぞれ低くなった状態であり、第1の書込状態は、複数のメモリトランジスタのしきい値電圧の分布が第1のしきい値電圧より低い電圧である所定のしきい値電圧よりも高くなった状態である。書込消去制御部は、選択回路に、メモリブロックが第1の消去状態になるまで、第1の消去パルスを繰り返し与えるようメモリブロック内のメモリトランジスタを一括して選択させる指示をし、メモリブロックが第1の消去状態になった後に、メモリブロックが第1の書込状態になるまで、メモリブロックを複数の領域に分割し、各領域ごとに一括して通常の書込よりも弱い書込パルスを与えるよう各領域ごとに順次選択させる指示をし、さらに、メモリブロックが第2の消去状態になるまで、メモリブロックに第2の消去パルスを繰り返し与えるようメモリブロック内のメモリトランジスタを一括して選択させる指示をする。
本発明によれば、メモリブロックのデータを消去する際に、第1の消去状態となるまでメモリブロックに対して一括して消去パルスを印加する動作と、第2の消去状態となるまでメモリブロックの一部の領域に対して一括して消去パルスを印加する動作とを併用する。これにより、ベリファイパスとなったメモリセルに対して過剰に印加される消去パルス数を従来よりも低減でき、その結果過消去リカバリ書込の対象となるメモリセル数が減り、ブロック消去時間の総計を短くすることができる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す概略ブロック図である。
図1を参照して、不揮発性半導体記憶装置1は、内部にROMを用い、このROMに保持しているプログラムコードに基づき書込および消去の制御を行なう書込&消去制御部2と、書込&消去制御部2からスタンバイ信号CXHRDYおよびチャージポンプ活性化信号PPUMPE、リセット信号RSTEを受けてこれらに応じて出力電位Vout+、Vout−、VWLを発生して出力する電圧発生部3と、外部からアドレス信号ADRを受けるアドレスバッファ16と、アドレスバッファ16から内部アドレス信号を受け電圧発生部3から電位の供給を受け、ワード線WL0,WL1,ソース線SLおよびウェルの各電位を決定するXデコーダ18と、データ入出力信号DIOを授受するための入出力バッファ22と、アドレスバッファ16からアドレス信号を受けデコードするYデコーダ20と、Yデコーダ20の出力に応じてデータ入出力信号に対応しビット線BLに高電圧を印加するY系制御回路24とを含む。
電圧発生部3は、書込&消去制御部2からスタンバイ信号CXHRDYおよびチャージポンプ活性化信号PPUMPE、リセット信号RSTEを受けてこれらに応じて出力電位Vout+を発生させる正電圧発生回路4と、スタンバイ信号CXHRDY、リセット信号RSTEおよびチャージポンプ活性化信号NPUMPEを受けて出力電位Vout−を発生させる負電圧発生回路8と、ワード線電位VWLを発生させるWLブースト回路12と、書込&消去制御部2によって制御され出力電位Vout+、Vout−およびワード線電位VWLを受けて各内部回路に分配するディストリビュータ14とを含む。
Xデコーダ18は、図示しないが、ワード線を選択するためのWLデコーダと、選択されたメモリブロックに対応するウェル領域を選択するWELLデコーダと、ソース線を選択するためのSLデコーダとを含む。
Y系制御回路24は、図示しないが、読出時にカラム選択を行ないセンスアンプで読出作業を行なうYG&センスアンプとラッチ回路と、ラッチしているデータに基づきビット線BLに所定の電位を印加するかどうかを決定するページバッファとを含む。
WLブースト回路12は、高速アクセスを実現するために読出時に選択されたワード線WLに与える昇圧電位を発生する回路である。
不揮発性半導体記憶装置1は、さらに、メモリアレイ26を含む。メモリアレイ26は、それぞれが分離されたウェルの内部に形成されるメモリブロックBLOCK0〜BLOCKnを含む。
書込&消去制御部2は、Xデコーダ18に対してブロック消去時に使用する制御信号ERS1,ESR2を出力する。また書込&消去制御部2は、ベリファイ用のアドレス信号VADRをXデコーダ18およびYデコーダ20に対して出力する。ベリファイ動作時には、書込&消去制御部2は、Y系制御回路24から読出データRDATAを受取り、また書戻しデータや消去データであるデータWDATAをY系制御回路24に対して与える。
図2は、図1におけるXデコーダ18の構成を示した回路図である。
図2を参照して、Xデコーダ18は、制御信号ERS1,ERS2とアドレス信号AX0,AX1およびその反転信号IAX0,IAX1に応じてワード線を選択する選択部30と、選択部30の出力に応じてワード線WL0〜WL3を駆動するワード線ドライバ32とを含む。
選択部30は、制御信号ERS1を受けて反転するインバータ40と、制御信号ERS2および信号IAX1を受けるNAND回路42と、制御信号ERS2および信号AX1を受けるNAND回路44と、インバータ40の出力とNAND回路42の出力とを受けるAND回路46と、インバータ40の出力とNAND回路44の出力とを受けるAND回路48とを含む。
選択部30は、さらに、信号IAX0,IAX1を受けるAND回路50と、信号AX0,IAX1を受けるAND回路52と、信号IAX0,AX1を受けるAND回路54と、信号AX0,AX1を受けるAND回路56とを含む。
選択部30は、さらに、AND回路46の出力とAND回路50の出力とを受けるAND回路60と、AND回路46の出力とAND回路52の出力とを受けるAND回路62と、AND回路48の出力とAND回路54の出力とを受けるAND回路64と、AND回路48の出力とAND回路56の出力とを受けるAND回路66とを含む。
選択部30は、さらに、AND回路46の出力とAND回路60の出力とを受けるOR回路70と、AND回路46の出力とAND回路62の出力とを受けるOR回路72と、AND回路48の出力とAND回路64の出力とを受けるOR回路74と、AND回路48の出力とAND回路66の出力とを受けるOR回路76とを含む。
ワード線ドライバ32は、OR回路70の出力に応じてワード線WL0を駆動する駆動回路80と、OR回路72の出力に応じてワード線WL1を駆動する駆動回路82と、OR回路74の出力に応じてワード線WL2を駆動する駆動回路84と、OR回路76の出力に応じてワード線WL3を駆動する駆動回路86とを含む。駆動回路80〜86には、図1のディストリビュータ14から駆動電位として電位VP,VNが与えられる。
従来は、Xデコーダは、ブロックのワード線のいずれか1つを個別に選択するか、または、ブロックのワード線を一括してすべて選択するかのいずれかの動作しかできなかった。しかし、図2に示すXデコーダ18は、たとえば消去パルス印加時においては電位VPは0Vに設定され、電位VNは負電位である−10Vに設定されているときに、ワード線WL0,WL1を−10Vに設定し、ワード線WL2,WL3を0Vに設定することができる。
図3は、図1におけるメモリブロックBLOCK0の構成を示した回路図である。
図3を参照して、メモリブロックBLOCK0は、ビット線BL0とソース線SLとの間に接続されゲートにワード線WL0,WL1,WL2,WL3がそれぞれ接続されるメモリトランジスタM00,M10,M20,M30と、ビット線BL1とソース線SLとの間に接続されゲートにワード線WL0,WL1,WL2,WL3がそれぞれ接続されるメモリトランジスタM01,M11,M21,M31とを含む。
メモリブロックBLOCK0は、さらに、ビット線BL2とソース線SLとの間に接続されゲートにワード線WL0,WL1,WL2,WL3がそれぞれ接続されるメモリトランジスタM02,M12,M22,M32と、ビット線BL3とソース線SLとの間に接続されゲートにワード線WL0,WL1,WL2,WL3がそれぞれ接続されるメモリトランジスタM03,M13,M23,M33とを含む。
なお、図3では、説明の簡単のために、4×4のメモリトランジスタが行列状に配列されたメモリブロックを例示したが、実際には、メモリブロックにはさらに多くのワード線およびビット線が設けられより多くのメモリトランジスタが含まれる。
図4は、実施の形態1のブロック消去の動作を説明するためのフローチャートである。
図4を参照して、実施の形態1のブロック消去動作は、ソフト一括書込動作までは従来と同じであるが、二度目の消去動作では、後に説明するようにワード線の選択数を通常のブロック一括選択から2分の1のワード線に限定して選択する点が異なる。ワード線は2分の1に分割する場合に限らずたとえば4分の1や8分の1に分割して選択してもよい。
以下、フローチャートを順次説明する。
まずブロック消去コマンドが入力されると、ステップS1において消去前書込が行なわれる。
消去前は、メモリブロック内の各メモリセルの保持データが1であるか0であるかが通常ばらばらであるので、このまま消去動作を行なうと、過消去となるメモリセルが多くなってしまう。先に図24に示したように、消去前書込が行なわれると、メモリブロック内の各メモリセルのしきい値電圧の分布は、電圧が高い側に移動する。
ステップS1が終了すると、次にステップS2,S3においてメモリブロックを第1の消去状態に設定する作業が行なわれる。具体的には、行アドレスおよび列アドレスを変更しながら各メモリトランジスタから読出を行ない、メモリセルが消去状態にあるか否かがステップS2の消去ベリファイ1で判断される。
ステップS2においてメモリセルが消去状態になっていないと判断されるごとにステップS3においてメモリブロックに一括して消去パルスが印加される。区別の容易化のため、ステップS3で印加される消去パルスを消去パルス1と呼び、後にステップS6で印加される消去パルスを消去パルス2と呼ぶことにする。
先に図23に示したように、ステップS3の消去パルスの印加は、ワード線、ビット線、ソース線を所定の電圧に設定することで行なわれる。具体的には、ワード線WL0〜WL3はすべて負電圧たとえば−10Vに設定され、ビット線BL〜BL3はすべて開放状態とされ、ソース線SLは正電圧たとえば+10Vに設定される。
ステップS3においては、図2に示したXデコーダ18において信号ERS1はHレベルに設定され、信号ERS2はLレベルに設定される。すると、ステップS2において行なわれている消去ベリファイ1のアドレスに関係なく、ワード線ドライバのすべての入力レベルがLレベルとなる。このとき、ワード線ドライバの電源電位VPは0Vに設定されており、電源電位VNは負電位たとえば−10Vに設定されている。このようにワード線が選択されることにより、該当ブロック内のすべてのワード線WL0〜WL3に負電位が印加され、メモリブロックに含まれているメモリトランジスタに一括して消去パルスが印加される。
このように電圧を設定することにより、メモリブロックのすべてのメモリセルに対してしきい値電圧を下げる作用を有する消去パルスが一括して与えられることになる。消去パルスが与えられることにより、トンネル現象によってフローティングゲート中の電子が引抜かれ、しきい値電圧Vthが低下する。
ステップS2、ステップS3において消去動作が完了すると、先に図26で示したようにメモリブロック内の各メモリセルのしきい値電圧の分布は、ベリファイ電圧Vth1より小さい領域に移動している。ただし、ステップS2の消去ベリファイ1がパスした直後を第1の消去状態とすると、この第1の消去状態はメモリブロックの一括消去の途中の消去状態である。具体的には、過消去すなわちしきい値電圧が0V以下となってしまう領域に、しきい値電圧分布の下限がはみだしてしまうことがある。したがって、ステップS4およびステップS5においてソフト一括書込ベリファイ、ソフト一括書込パルス印加という処理を行なう。ステップS5において与えられる通常の書込時よりも弱い書込パルスをソフト一括書込パルスと呼ぶ。ここで、弱い書込パルスとは、通常の書込時よりパルス電圧の絶対値が小さいパルス、パルス幅が短いパルス、または、パルス電圧が小さくかつパルス幅の短いパルスをいう。
ソフト一括書込パルスを与えているとき、ワード線に接続されているコントロールゲートには正電圧たとえば+10Vが与えられる。ソース線SLに接続されているソースとメモリトランジスタが形成されているPウェルの電圧は、負電圧たとえば−5Vに設定される。ビット線に接続されているドレインは開放状態とされる。またPウェルの下部に存在するNウェルは電源電圧Vddが与えられる。このような電圧を印加することにより、トンネル現象によりフローティングゲートに電子が注入され、しきい値電圧Vthが上昇する。
ステップS5においてソフト一括書込パルスがメモリブロックに一括して与えられると、先に図28で示したようにメモリセルのしきい値電圧分布の下限値がシフトされる。メモリセルのしきい値電圧分布の下限値がベリファイ電圧Vth2以上になるように、メモリブロックのすべてのメモリセルに一括して、ソフト書込パルスが与えられる。メモリセルのしきい値電圧分布の下限値がベリファイ電圧Vth2以上になったとき、ステップS4のソフト一括書込ベリファイがパスする。
ステップS4においてソフト一括書込ベリファイがパスすると、逆にしきい値電圧の分布の上限側に分布が飛び出したビットが存在することがある。この上限飛び出しビットのしきい値電圧を消去状態に戻すためにステップS6の消去2という処理が行なわれる。
ステップS6では、消去パルス2を印加する動作が行なわれる。消去パルス2の印加は、メモリブロック内のワード線は一括して選択されるのではなく、ワード線が分割選択される。具体的には、後に詳しく説明するように、一括して選択されるワード線の数がメモリブロックのワード線の総数の2分の1に限定される。
また、消去パルス2を消去パルス1より電圧を小さくしたり、パルス幅を短くすることで、より過消去が生じにくくできる。
消去パルス2をソフト一括書込後に与えることにより、分布が飛び出していたビットに対しても、先に図29に示したようにしきい値電圧はベリファイ電圧Vth3以下になっている。なお、ベリファイ電圧Vth3は、ベリファイ電圧Vth1より電圧の絶対値を高くしておくほうが消去動作を早く終了するには好ましい。この場合、ステップS6完了時のメモリアレイの状態を第2の消去状態とすると、第2の消去状態は、ステップS2がパスした直後の第1の消去状態よりも一括消去の過程において後の消去状態である。
ステップS6において2回目の消去動作が完了すると、ステップS8に進む。
ステップS6の消去2が完了すると、続いてステップS8,ステップS9において過消去となったメモリセルに対して1ビット単位で過消去リカバリ書込が行なわれる。
ステップS8で読出したことによりそのメモリセルが過消去であることが判明すると、ステップS9においてその過消去と判明したメモリセル1つに対して書込パルスが印加される。ステップS8、S9が繰返される結果、先に図30に示したように、ベリファイ電圧Vth4よりもしきい値電圧が小さかったメモリセルのみに書込パルスが与えられ、書込パルスが印加されたメモリセルのしきい値電圧はしきい値電圧が大きくなる側にシフトする。
図5は、図4におけるステップS6の消去動作の詳細を説明するためのフローチャートである。
図5を参照して、ステップS6の消去2の動作が開始されるとまずステップS101においてベリファイを行なうメモリセルを指定するアドレスの初期化が行なわれる。
続いてステップS102に進み消去ベリファイ2が行なわれる。この消去ベリファイ2では、現在設定されているアドレスに対応するメモリトランジスタからのデータ読出が行なわれる。メモリトランジスタの保持データが消去されていることが確認されると消去ベリファイがパスとなる。
たとえば図3に示したメモリブロックBLOCK0の消去を行なう場合には、ステップS102における消去ベリファイ2は、16個のメモリトランジスタについて個別に判断される。アドレスの初期化直後においてはまずメモリトランジスタM00の読出が行なわれ、このメモリトランジスタM00の消去がまだされていない状態であれば消去ベリファイはフェイルとなる。
ステップS102において消去ベリファイ2がフェイルとなったときにはステップS103に進む。ステップS103では、消去パルス2を印加するための信号ERS1,ERS2のセットアップが行なわれる。
図2に示したXデコーダ18に入力される信号ERS1は、消去パルス1の印加時にHレベルとなる信号であり、また信号ERS2は消去パルス2の印加時にHレベルとなる信号である。
図1の書込&消去制御部2は、信号ERS1をLレベルに設定し、信号ERS2をHレベルに設定する。これにより、図2に示したXデコーダ18は、現在設定されているベリファイアドレスに対応するメモリトランジスタを含む領域を選択する。
具体的に、たとえばメモリトランジスタM11が選択されている場合について説明する。現在のアドレスの設定によって図2、図3に示すようにアドレス信号AX0はHレベルに設定され,アドレス信号AX1はLレベルに設定されている。その反転信号である信号IAX0,IAX1はそれぞれLレベル、Hレベルである。すると、図2に記入されているように、AND回路46の出力信号はLレベルとなり、AND回路48の出力信号はHレベルとなる。
続いて、ステップS104に進み、電圧発生部3から消去電圧がワード線ドライバ32に与えられる。その結果、ワード線WL0,WL1はLレベルに相当する負電圧VNに駆動される。電位VNはたとえば−10Vである。一方、ワード線WL2,WL3はHレベルに相当する電位VPに駆動される。消去時においてはこの電位VPはたとえば0Vである。
このようにしてメモリトランジスタM00〜M03,M10〜M13に対して消去パルス2が印加される。このとき、メモリトランジスタM20〜M23,M30〜M33に対しては消去パルス2は印加されない。
続いてステップS105において電圧発生部3からの消去電圧がリセットされる。そしてステップS106に進み消去時の制御信号がリセットされる。すなわち信号ERS1,ERS2はともにLレベルに設定される。
ステップS106において信号のリセットが終了すると、再びステップS102において消去ベリファイ2が行なわれる。ステップS102においてベリファイがパスすると、ステップS107において現在設定されているアドレスが最終アドレスか否かが判断される。
最終アドレスでなかった場合には、ステップS108においてアドレスがインクリメントされ、そしてステップS102に進み次のメモリトランジスタからデータが読出され消去ベリファイが行なわれる。ステップS107において現在設定されているアドレスが最終アドレスであると判断された場合には、ステップS6の消去2の動作は完了する。
図5に示した消去パルス2の印加時には、図4のステップS2,S3で行なわれる消去パルス1の印加時と異なり、信号ERS1がLレベルに設定され、信号ERS2はHレベルに設定されているので、その時点で示されているアドレス信号AX1がたとえばLレベルだった場合には、ワード線WL0,WL1には負電位VNが印加され、ワード線WL2,WL3には0Vが印加される。逆にアドレス信号AX1がHレベルであればワード線WL0,WL1は0Vに設定されワード線WL2,WL3には負電位VNが印加される。このようにしてブロック内の半分のワード線のみに消去パルス2が印加される。
このように消去パルス2の印加する領域を半分にすると、従来よりも過剰に消去パルスが印加されることを防ぐことができる。たとえば図3において、メモリトランジスタM00は、消去ベリファイ2が完了した場合にその後残り15個のメモリトランジスタの消去ベリファイ2が行なわれるのでこれらすべてのメモリトランジスタの消去ベリファイ2がパスするまで過剰な消去パルスが印加されていた。
これに対し、本発明の実施の形態1によれば、メモリトランジスタM00は、メモリトランジスタM01〜M03,M10〜M13のベリファイがパスした後には過剰な消去パルス2がさらに印加されることはない。したがってメモリトランジスタM00が過消去となる可能性を低減させることができる。
つまり、ステップS6の消去2の動作が完了した時点で、しきい値電圧の許容範囲の下限よりも下にシフトするメモリセル数を減らすことができる。これによりステップS9における1ビット単位での過消去リカバリ書込の対象となるメモリトランジスタの数が減少するので、消去時間の総計が短縮できる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、第2回目の消去パルスの印加時に、ワード線を限定して選択して消去パルスを印加した。実施の形態2では、ワード線を選択する代わりにビット線を用いて消去パルスを印加する領域を限定する。
実施の形態2の不揮発性半導体記憶装置は、図1に示した構成においてXデコーダ18に代えてXデコーダ18Aを含み、書込&消去制御部2はXデコーダ18Aに信号ERSを与え実施の形態1とは異なる制御を行なう。
図6は、実施の形態2で用いられるXデコーダ18Aの構成を示す回路図である。
図6を参照して、Xデコーダ18Aは、図2に示したXデコーダ18の構成において選択部30に代えて選択部30Aを含む。
選択部30Aは、信号ERSを受けて反転するインバータ98と、信号IAX0,IAX1を受けるAND回路100と、信号AX0,IAX1を受けるAND回路102と、
信号IAX0,AX1を受けるAND回路104と、信号AX0,AX1を受けるAND回路106とを含む。
選択部30Aは、さらに、インバータ98の出力とAND回路100の出力とを受けるAND回路110と、インバータ98の出力とAND回路102の出力とを受けるAND回路112と、インバータ98の出力とAND回路104の出力とを受けるAND回路114と、インバータ98の出力とAND回路106の出力とを受けるAND回路116とを含む。AND回路110,112,114,116の出力は、それぞれ駆動回路80,82,84,86の入力に与えられる。
図7は、実施の形態2のブロック消去の動作を説明するためのフローチャートである。
図7を参照して、実施の形態2の消去動作のフローチャートは、図4で説明したフローチャートにおいてステップS6に代えてステップS10を含む。ステップS10では、ビット線を分割して選択し、消去2の動作が行なわれる。
他のステップについては、図4の場合と同様であるので説明は繰返さない。
図8は、図7におけるステップS10を詳細に説明するためのフローチャートである。
図8を参照して、ステップS10の消去2の動作が開始されるとまずステップS111においてベリファイ対象となるメモリセルのアドレスが初期化される。続いてステップS112に進み、消去ベリファイ2が行なわれる。消去ベリファイ2では、現在設定されているアドレスに対応するメモリトランジスタに対して読出動作が行なわれそのメモリトランジスタの保持データが消去されているか否かが確認される。
ステップS112の結果がフェイルであればステップS113に進み消去パルスを印加するためのセットアップが行なわれる。すなわち書込&消去制御部2からXデコーダ18Aに対して送られている信号ERSがHレベルに設定される。これによりXデコーダ18Aは図6に示されるように信号ERSがHレベルに設定されるとワード線WL0〜WL3のすべてが選択される。
一方、ビット線の選択は、書込&消去制御部2からY系制御回路24に対して送られるデータWDATAに応じて行なわれる。ステップS113では、ステップS112でベリファイが行なわれていたメモリトランジスタに対応するビット線のみに消去パルスが印加されるようにデータ設定が行なわれる。これらのセットアップが終了すると、ステップS114に進み消去電圧が発生されて選択されている領域に対して消去パルスが印加される。
図9は、図8のステップS114における消去パルス印加状態を説明するための図である。
図8、図9を参照して、ステップS112においてベリファイが行なわれていたメモリトランジスタがメモリトランジスタM11であった場合には、ステップS114におけるワード線とビット線の状態は、図9に示すようにワード線WL0〜WL3のすべてには負電圧が印加され、ビット線BL1は正電圧が印加されビット線BL0,BL2,BL3は0Vに設定される。また、ソース線SLおよびメモリブロックBLOCK0が形成されるPウェルの電位は0Vに設定される。
この結果、消去パルス2が印加される領域としてビット線BL1に接続されているメモリトランジスタM01,M11,M21,M31が選択され、残りのメモリトランジスタには消去パルス2は印加されない。
図10は、図8のステップS114において選択されたメモリトランジスタの電圧印加状態を示した図である。
図10を参照して、ワード線に接続されているコントロールゲートは、負電圧たとえば−10Vに設定される。ビット線BL1に接続されているメモリトランジスタのドレインは正電圧たとえば5Vに設定される。ソース線SLに接続されているメモリトランジスタのソースは0Vに設定される。またメモリトランジスタがその内部に形成されているPウェルの電位は0Vに設定される。Pウェルの下部に位置するNウェルの電位は電源電位Vddに設定される。
再び図8を参照して、ステップS114におけるパルス印加が終了すると、ステップS115に進み消去電圧がリセットされる。そしてステップS116に進み、ステップS113で設定されたセットアップ条件がリセットされる。すなわち信号ERSがLレベルに設定され、ビット線に対するデータ設定がリセットされる。そして消去パルスの印加によりベリファイがフェイルしたビットがパスになるか否かがステップS112で再び確認される。
ステップS112のベリファイ結果がパスであった場合は、ステップS117に進む。ステップS117では、現在のアドレスが最終アドレスであるか否かが確認される。最終アドレスでない場合にはステップS118に進みアドレスのインクリメントがなされる。このアドレスインクリメントは、メモリブロックBLOCK0に含まれるメモリトランジスタの1つずつを順に検査できるように、行アドレスおよび列アドレスが順番にインクリメントされる。アドレスがインクリメントされるとステップS112に進みベリファイがパスとなったメモリトランジスタの次のメモリトランジスタがベリファイされる。
ステップS117においてパスとなったメモリトランジスタのアドレスが最終アドレスであった場合には、ステップS10の消去2の動作は終了する。
以上説明したように、実施の形態2では、選択されたビット線上のメモリセルのみ消去パルス2を印加してしきい値電圧Vthをシフトさせる。これにより、消去ベリファイ2がすべてのメモリトランジスタについてパスしたときに、しきい値電圧の分布が下限よりも下回ってしまうメモリセルの数を従来に比べて減らすことができる。したがって過消去リカバリ書込の対象となるメモリトランジスタ数が減少するため、消去を高速化できる。
また、ビット線には通常の読出や書込動作との互換性のある正の電圧をかけるため、1本ずつの選択が容易であり、1つのブロックに256本以上のビット線があるため、従来に比べ大幅な改善ができる。
[実施の形態3]
実施の形態1ではワード線を選択する数を限定し、実施の形態2ではビット線を選択する数を限定して消去パルスを印加する場合について説明した。実施の形態3では、これらを組合せて、ビット線およびワード線の選択数を限定して消去パルスを与える。
図11は、実施の形態3のブロック消去動作を説明するためのフローチャートである。
図11を参照して、実施の形態3のブロック消去の動作は、図4で説明した実施の形態1のブロック消去のフローにおいてステップS6に代えてステップS20を含む。ステップS20では、ワード線、ビット線の両方をいくつかのグループに分割してそれらの一部を選択する。
具体的には、図2で示したXデコーダ18を用いるとともに、書込&消去制御部2からY系制御回路24に与えるビット線の設定データを現在のベリファイしているアドレスに対応させて限定する。
図12は、図11におけるステップS20の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。
図12を参照して、ステップS20の消去2の動作が開始されるとまずステップS121においてベリファイを行なうメモリセルを指定するアドレスの初期化が行なわれる。
続いてステップS122に進み消去ベリファイ2が行なわれる。この消去ベリファイ2では、現在設定されているアドレスに対応するメモリトランジスタからのデータ読出が行なわれる。メモリトランジスタの保持データが消去されていることが確認されると消去ベリファイがパスとなる。
たとえば、メモリブロックBLOCK0の消去を行なう場合には、ステップS122における消去ベリファイは、16個のメモリトランジスタについて個別に判断される。アドレスの初期化直後においてはまずメモリトランジスタM00の読出が行なわれ、このメモリトランジスタM00の消去がまだされていない状態であれば消去ベリファイはフェイルとなる。
ステップS122において消去ベリファイがフェイルとなったときにはステップS123に進む。ステップS123では、消去パルスを印加するためのセットアップが行なわれる。
セットアップでは、書込&消去制御部2からXデコーダ18に対して送られている信号ERS1がHレベルに設定され,信号ERS2はLレベルに設定される。これにより、ワード線WL0〜WL3のうちの半分がベリファイアドレスに応じて選択される。さらに、ビット線の選択は、書込&消去制御部2からY系制御回路24に対して送られるデータWDATAに応じて行なわれる。ステップS123では、ステップS122でベリファイが行なわれていたメモリトランジスタに対応するビット線のみに消去パルスが印加されるようにデータ設定が行なわれる。
これらのセットアップが終了すると、ステップS124に進み消去電圧が発生されて、選択されている領域に対して消去パルスが印加される。
図13は、図12のステップS124における消去パルス印加状態を説明するための図である。
図13を参照して、ステップS122におけるベリファイがメモリトランジスタM11についてベリファイがフェイルとなった場合には、図13に示されるようにワード線WL0,WL1は負電圧に設定されワード線WL2,WL3は0Vに設定される。またビット線BL1は正電圧に設定されビット線BL0,BL2,BL3は0Vに設定される。またソース線SLおよびPウェルは0Vに設定される。その結果、消去パルス2は、メモリトランジスタM01,M11の2つに印加される。他のトランジスタについては消去パルス2は印加されない。メモリトランジスタM01,M11には、先に図10で説明したような電圧印加がなされる。
つまり、消去ベリファイ2で不良となったメモリセルに接続されるワード線を含む半分のワード線が選択され負電圧が印加される。またこのメモリセルをに接続されるビット線に正電圧が印加されその他のビット線は0Vに固定される。なお、ワード線の選択はより多くのメモリセルが配置されるメモリアレイでは、ワード線総数の4分の1や8分の1の選択でもよい。
ステップS124におけるパルス印加が終了すると、ステップS125において電圧発生部3からの消去電圧がリセットされる。そしてステップS126に進み消去時の制御信号がリセットされる。すなわち信号ERS1,ERS2はともにLレベルに設定され、ビット線に対するデータ設定がリセットされる。そして消去パルスの印加によりベリファイがフェイルしたビットがパスになるか否かがステップS122で再び確認される。
ステップS122においてベリファイがパスすると、ステップS127において現在設定されているアドレスが最終アドレスか否かが判断される。
最終アドレスでなかった場合には、ステップS128においてアドレスがインクリメントされ、そしてステップS122に進み次のメモリトランジスタからデータが読出され消去ベリファイが行なわれる。ステップS127において現在設定されているアドレスが最終アドレスであると判断された場合には、ステップS20の消去2の動作は完了する。
実施の形態3では、消去2において、選択されたワード線とビット線上のメモリセルのみしきい値電圧がシフトする状態となる。したがって、実施の形態1や実施の形態2の場合と比べてさらにしきい値電圧の許容範囲の下限よりもしきい値電圧が下回るメモリセルの数を減らすことができる。したがって過消去リカバリ書込の対象となるメモリセル数が減少するので、ブロック消去時間を短縮できる。
[実施の形態4]
実施の形態4では、実施の形態1の図4で示した制御フローを変更してさらにブロック消去の時間を短縮する。
図14は、実施の形態4のブロック消去の動作を説明するためのフローチャートである。
図14を参照して、実施の形態4のブロック消去のフローチャートは、図4で示した実施の形態1のブロック消去のフローチャートにおいてステップS6に代えてS30を含む。他のステップについては図4と同様であるので説明は繰返さない。ステップS30では、消去パルス2を印加する際に、選択するワード線の数を印加パルス数に応じて変更する。
図15は、図14におけるステップS30の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。
図15を参照して、ステップS30の消去動作が開始されると、まずステップS131においてアドレスの初期化が行なわれる。続いてステップS132において消去パルスを印加する数のカウントが初期化される。たとえばこのパルスカウントは書込&消去制御部2においてカウント数EP2として管理される。この場合はカウント数EP2が0に設定される。
続いてステップS133に進み、現在設定されているアドレスに対応するメモリセルからの読出が行なわれ、そのメモリセルが消去されているか否かを確認する消去ベリファイ2が実行される。
ステップS133においてベリファイ結果がフェイルであった場合には、ステップS134に進む。ステップS134では、ステップS30における消去動作において印加された消去パルスのカウント数EP2が規定値以上か否かが判断される。この規定値としては、たとえば5が考えられる。
カウント数EP2が5よりも小さい場合にはステップS136に進み信号のセットアップが行なわれる。このとき信号ERS1はHレベルに設定され信号ERS2はLレベルに設定される。この設定によって次のステップS137での消去パルスの印加はメモリブロックに対して一括して行われることになる。
一方、ステップS134においてパルスカウント数EP2が規定値以上であると判断された場合には、ステップS135に進む。ステップS135では、信号のセットアップが行なわれこれにより信号ERS1がLレベルに設定され、信号ERS2はHレベルに設定される。この場合には、実施の形態1で説明したように、消去パルスが印加されるメモリトランジスタは、ステップS133でベリファイが行なわれたメモリトランジスタの行アドレスに応じて特定の領域に限定される。
ステップS137では、ステップS135またはステップS136で設定された領域に対して消去パルスが印加される。そしてステップS138において消去電圧がリセットされ、ステップS139に進み信号がリセットされる。すなわち信号ERS1およびERS2はともにLレベルに設定される。
続いてステップS140に進みパルスカウント数EP2がインクリメントされる。つまり、現在のカウント数EP2に1が加えられる。ステップS140でパルスカウントがインクリメントされると、ステップS133に進み再び現在設定されているアドレスに対応するメモリトランジスタから読出が行なわれ消去ベリファイ2が実行される。
ステップS133において消去ベリファイ2がパスすると、ステップS141に進みベリファイパスとなったメモリトランジスタのアドレスが最終アドレスか否かが判断される。最終アドレスでなかった場合にはステップS142に進みアドレスがインクリメントされそして再びS133において消去ベリファイが行なわれる。
ステップS141においてベリファイパスとなったメモリトランジスタのアドレスが最終アドレスであると判断された場合には、ステップS30の消去動作は終了する。
以上説明したように、実施の形態4では、消去パルス数が少ない段階では、ワード線を全選択状態としておく。そしてブロックのメモリトランジスタに対して一括して消去パルスを印加する。
消去パルス数が規定値n(たとえば5)以上となった時点からワード線をいくつかのグループに分割して消去パルスを印加する。このため複数のビットに対する消去パルス印加を同時に行ない全体の消去パルス印加回数を少なく抑えつつ、そのパルスでも消去しきれないビットを含むワード線にのみさらに消去パルスを印加し続けることになる。つまり、消去パルスを印加する領域の最適化を図ることができる。
したがって、消去パルスの印加回数を少なく抑えつつ、しきい値電圧が下限を下回ることにより過消去リカバリが必要となるメモリセル数を減少させることができ、さらにブロック消去の時間を短縮することができる。
[実施の形態5]
実施の形態5では、実施の形態2のようにビット線を分割して消去パルスを与える場合に、さらに、追加消去パルスを印加した後ベリファイをパスしたビットのビット線にはそれ以上パルスを印加しないようにする不揮発性メモリを提供する。
図16は、実施の形態5の不揮発性半導体記憶装置の構成を示したブロック図である。
図16を参照して、矢印A1〜A5は、信号の流れを表わす。パス/フェイル判定回路120、BLデータ設定回路122は、図1の書込&消去制御部2に相当する。読出回路124とデータ送信回路126とBL選択回路128は、図1のY系制御回路24に相当する。
まず、2回目の消去ベリファイの読出は、BL選択回路128を介してビット線に接続される読出回路124において行なわれる(矢印A1)。例えば、チップは8または16の入出力線で1アドレスについて8ビットまたは16ビットのデータを外部とやり取りする。読出回路124は、チップの入出力線ごとに配置され同一アドレスの各入出力線を同時に読出すことができる。
次に、読出した結果をパス/フェイル判定回路120へ送り(矢印A2)、読出したアドレスのすべての入出力線からのデータがパスとなっているか否かを判定する。読出したデータのうち1ビットでもフェイルとなった場合には、BLデータ設定回路122にベリファイで不良となった入出力線に対してのみ消去パルスに対応するデータを設定する(矢印A3)。このデータが、データ送信回路126にセットされ(矢印A4)、第2回目の消去パルス印加時にデータ送信回路から出力される正電圧がBL選択回路128を介してビット線に伝わる(矢印A5)。
このようにして消去ベリファイで不良となったビットを含むビット線に対してのみ消去パルスが印加される。この方式を採用することで、さらに過消去リカバリのための書込対象ビットを減らすことができ、ブロック消去時間を短縮することができる。
[実施の形態6]
実施の形態6では、ソフト一括書込時の書込パルス印加についてワード線の選択する数を限定し、パルス印加を行なう領域を限定する。実施の形態1と同様、Xデコーダ18を用いるが、制御フローが実施の形態1とは異なる。
図17は、実施の形態6のブロック消去の動作を説明するためのフローチャートである。
図17を参照して、実施の形態6のブロック消去動作は、消去パルス1の印加と消去ベリファイ1については、従来と同じであるが、ソフト一括書込動作では、後に説明するようにワード線の選択数を通常のブロック一括選択から2分の1のワード線に限定して選択する点が従来とは異なる。ワード線は2分の1に分割する場合に限らずたとえば4分の1や8分の1に分割して選択してもよい。
以下動作フローチャートを順次説明する。
まずブロック消去コマンドが入力されると、ステップS1において消去前書込が行なわれ、ステップS2で消去ベリファイ1が行なわれ、ステップS3では消去パルス1の印加が行なわれる。ステップS1〜S3については、図4で説明した実施の形態1の場合と同様であるので説明は繰り返さない。
ステップS2、ステップS3において消去動作が完了すると、先に図26で示したようにメモリブロック内の各メモリセルのしきい値電圧の分布は、ベリファイ電圧Vth1より小さい領域に移動している。ただし、ステップS2の消去ベリファイ1がパスした直後を第1の消去状態とすると、この第1の消去状態はメモリブロックの一括消去の途中の消去状態である。具体的には、過消去すなわちしきい値電圧が0V以下となってしまう領域に、しきい値電圧分布の下限がはみだしてしまうことがある。したがって、ステップS40においてソフト書込という処理を行なう。
図18は、図17におけるステップS40のソフト書込動作の詳細を説明するためのフローチャートである。
図18を参照して、ステップS40のソフト書込動作が開始されるとまずステップS151においてベリファイを行なうメモリセルを指定するアドレスの初期化が行なわれる。
続いてステップS152に進みソフト書込ベリファイが行なわれる。このソフト書込ベリファイでは、現在設定されているアドレスに対応するメモリトランジスタからのデータ読出が行なわれる。メモリトランジスタの保持データがソフト書込されていることが確認されると、ソフト書込ベリファイがパスとなる。ソフト書込ベリファイがパスしたメモリブロックの状態を第1の書込状態とすると、第1の書込状態では所定のしきい値電圧よりもメモリセルのしきい値が高くなった状態である。ただし、この所定のしきい値電圧は、ステップS2の消去ベリファイ1がパスした直後の第1の消去状態のしきい値電圧分布の上限値よりも低い。
たとえば、メモリブロックBLOCK0の消去を行なう場合には、ステップS152におけるソフト書込ベリファイは、16個のメモリトランジスタについて個別に判断される。アドレスの初期化直後においてはまずメモリトランジスタM00の読出が行なわれ、このメモリトランジスタM00のソフト書込がまだされていない状態であればソフト書込ベリファイはフェイルとなる。
ステップS152においてソフト書込ベリファイがフェイルとなったときにはステップS153に進む。ステップS153では、ソフト書込パルスを印加するための信号ERS1,ERS2のセットアップが行なわれる。
図1の書込&消去制御部2は、信号ERS1をLレベルに設定し、信号ERS2をHレベルに設定する。これにより、図2に示したXデコーダ18は、現在設定されているベリファイアドレスに対応するメモリトランジスタを含む領域を選択する。
続いて、ステップS154に進み、電圧発生部3からソフト書込電圧がワード線ドライバ32に与えられる。
図19は、ステップS154におけるソフト書込パルス印加時のメモリブロックの電圧印加状態を示す図である。
図19を参照して、ワード線WL0,WL1はHレベルに相当する正電圧に駆動される。この正電圧はたとえば+10Vである。一方、ワード線WL2,WL3はLレベルに相当する0Vに駆動される。消去時においてはこの電位VPはたとえば0Vである。ビット線BL0〜BL3はオープン状態に設定される。ソース線SLおよびPウエルについては負電圧、たとえば−5Vに設定される。
このようにしてメモリトランジスタM00〜M03,M10〜M13に対してソフト書込パルスが印加される。このとき、メモリトランジスタM20〜M23,M30〜M33に対してはソフト書込パルスは印加されない。
なお、ソフト書込時にメモリブロックのワード線の半分の数のワード線を選択するようにしたが、ベリファイ対象となるメモリセルを含む領域であれば、1/4または1/8の数のワード線を選択するようにXデコーダを変形しても良い。
再び、図18を参照して、ステップS154が完了するとステップS155において電圧発生部3からのソフト書込電圧がリセットされる。そしてステップS156に進み制御信号がリセットされる。すなわち信号ERS1,ERS2はともにLレベルに設定される。
ステップS156において信号のリセットが終了すると、再びステップS152においてソフト書込ベリファイが行なわれる。ステップS152においてベリファイがパスすると、ステップS157において現在設定されているアドレスが最終アドレスか否かが判断される。
最終アドレスでなかった場合には、ステップS158においてアドレスがインクリメントされ、そしてステップS152に進み次のメモリトランジスタからデータが読出されソフト書込ベリファイが行なわれる。ステップS157において現在設定されているアドレスが最終アドレスであると判断された場合には、ステップS40のソフト書込の動作は完了する。
再び図17を参照して、ステップS40のソフト書込が終了すると、次にステップS41,S42においてメモリブロックを第2の消去状態に設定する作業が行なわれる。この第2の消去状態は、ブロック一括消去の過程においてステップS2がパスした直後の第1の消去状態よりも後の消去状態である。設定作業は、行アドレスおよび列アドレスを変更しながら各メモリトランジスタから読出を行ない、メモリセルが消去状態にあるか否かがステップS41の消去ベリファイ2で判断される。
ステップS41においてメモリセルが消去状態になっていないと判断されるごとにステップS42においてメモリブロックに一括して消去パルス2が印加される。
ステップS42の消去パルス2の印加は、ワード線、ビット線、ソース線を所定の電圧に設定することで行なわれる。具体的には、ワード線WL0〜WL3はすべて負電圧に設定され、ビット線BL〜BL3はすべて開放状態とされ、ソース線SLは正電圧に設定される。
ステップS42においては、図2に示したXデコーダ18において信号ERS1はHレベルに設定され、信号ERS2はLレベルに設定される。すると、ステップS41において行なわれている消去ベリファイ2のアドレスに関係なく、ワード線ドライバのすべての入力レベルがLレベルとなる。このようにワード線が選択されることにより、該当ブロック内のすべてのワード線WL0〜WL3に負電位が印加され、メモリブロックに含まれているメモリトランジスタに一括して消去パルスが印加される。
このように電圧を設定することにより、メモリブロックのすべてのメモリセルに対してしきい値電圧を下げる作用を有する消去パルスが一括して与えられることになる。消去パルスが与えられることにより、トンネル現象によってフローティングゲート中の電子が引抜かれ、しきい値電圧Vthが低下する。
ステップS41において消去ベリファイ2がパスすると、続いてステップS8,ステップS9において過消去となったメモリセルに対して1ビット単位で過消去リカバリ書込が行なわれる。
ステップS8で読出したことによりそのメモリセルが過消去であることが判明すると、ステップS9においてその過消去と判明したメモリセル1つに対して書込パルスが印加される。ステップS8、S9が繰返される結果、ベリファイ電圧よりもしきい値電圧が小さかったメモリセルのみに書込パルスが与えられ、書込パルスが印加されたメモリセルのしきい値電圧はしきい値電圧が大きくなる側にシフトし、過消去状態ではなくなる。
実施の形態6では、選択されたワード線に接続されたメモリセルにのみソフト書込が行なわれる。したがって、従来に比べてソフト書込ベリファイがパスしたときにしきい値電圧の許容範囲上限を超えるしきい値電圧となっているメモリセル数を減らすことができる。このため、その後の消去パルス2の印加回数を極力減らすことができ、そのことが過消去リカバリ書込対象となるメモリセルを減らすことにつながるため、消去を高速化できる。
[実施の形態7]
実施の形態7では、実施の形態6の図17、図18で示した制御フローを変更してさらにブロック消去の時間を短縮する。
図20は、実施の形態7のブロック消去の動作を説明するためのフローチャートである。
図20を参照して、実施の形態7のブロック消去のフローチャートは、図17で示した実施の形態6のブロック消去のフローチャートにおいてステップS40に代えてS50を含む。他のステップについては図17と同様であるので説明は繰返さない。ステップS50では、ソフト書込パルスを印加する際に、選択するワード線の数を印加パルス数に応じて変更する。
図21は、図20におけるステップS50の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。
図21を参照して、ステップS50のソフト書込動作が開始されると、まずステップS161においてアドレスの初期化が行なわれる。続いてステップS162においてソフト書込パルスを印加する数のカウントが初期化される。たとえばこのパルスカウントは書込&消去制御部2においてカウント数SFPとして管理される。この場合はカウント数SFPが0に設定される。
続いてステップS163に進み、現在設定されているアドレスに対応するメモリセルからの読出が行なわれ、そのメモリセルがソフト書込されているか否かを確認するソフト書込ベリファイが実行される。
ステップS163においてベリファイ結果がフェイルであった場合には、ステップS164に進む。ステップS164では、ステップS50におけるソフト書込動作において印加されたソフト書込パルスのカウント数SFPが規定値以上か否かが判断される。この規定値としては、たとえば5が考えられる。
カウント数SFPが5よりも小さい場合にはステップS166に進み信号のセットアップが行なわれる。このとき信号ERS1はHレベルに設定され信号ERS2はLレベルに設定される。この設定によって次のステップS167でのソフト書込パルスの印加はメモリブロックに対して一括して行われることになる。
一方、ステップS164においてパルスカウント数SFPが規定値以上であると判断された場合には、ステップS165に進む。ステップS165では、信号のセットアップが行なわれ、これにより信号ERS1がLレベルに設定され、信号ERS2はHレベルに設定される。この場合には、実施の形態6で説明したように、ソフト書込パルスが印加されるメモリトランジスタは、ステップS163でベリファイが行なわれたメモリトランジスタの行アドレスに応じて特定の領域に限定される。
ステップS167では、ステップS165またはステップS166で設定された領域に対してソフト書込パルスが印加される。そしてステップS168においてソフト書込電圧がリセットされ、ステップS169に進み信号がリセットされる。すなわち信号ERS1およびERS2はともにLレベルに設定される。
続いてステップS170に進みパルスカウント数SFPがインクリメントされる。つまり、現在のカウント数SFPに1が加えられる。ステップS170でパルスカウントがインクリメントされると、ステップS163に進み再び現在設定されているアドレスに対応するメモリトランジスタから読出が行なわれソフト書込ベリファイが実行される。
ステップS163においてソフト書込ベリファイがパスすると、ステップS171に進みベリファイパスとなったメモリトランジスタのアドレスが最終アドレスか否かが判断される。最終アドレスでなかった場合にはステップS172に進みアドレスがインクリメントされそして再びS163においてソフト書込ベリファイが行なわれる。
ステップS171においてベリファイパスとなったメモリトランジスタのアドレスが最終アドレスであると判断された場合には、ステップS50のソフト書込動作は終了する。
以上説明したように、実施の形態7では、ソフト書込パルス数が少ない段階では、ワード線を全選択状態としておく。そしてブロックのメモリトランジスタに対して一括してソフト書込パルスを印加する。
ソフト書込パルス数が規定値n(たとえば5)以上となった時点からワード線をいくつかのグループに分割してソフト書込パルスを印加する。このため複数のビットに対するソフト書込パルス印加を同時に行ない全体のソフト書込パルス印加回数を少なく抑えつつ、そのパルスでもソフト書込しきれないビットを含むワード線にのみさらにソフト書込パルスを印加し続けることになる。つまり、ソフト書込パルスを印加する領域の最適化を図ることができる。
したがって、従来に比べてソフト書込ベリファイがパスしたときにしきい値電圧の許容範囲上限を超えるしきい値電圧となっているメモリセル数を減らすことができる。このため、その後の消去パルス2の印加回数を極力減らすことができ、そのことが過消去リカバリ書込対象となるメモリセルを減らすことにつながるため、消去を高速化できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す概略ブロック図である。 図1におけるXデコーダ18の構成を示した回路図である。 図1におけるメモリブロックBLOCK0の構成を示した回路図である。 実施の形態1のブロック消去の動作を説明するためのフローチャートである。 図4におけるステップS6の消去動作の詳細を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2で用いられるXデコーダ18Aの構成を示す回路図である。 実施の形態2のブロック消去の動作を説明するためのフローチャートである。 図7におけるステップS10を詳細に説明するためのフローチャートである。 図8のステップS114における消去パルス印加状態を説明するための図である。 図8のステップS114において選択されたメモリトランジスタの電圧印加状態を示した図である。 実施の形態3のブロック消去動作を説明するためのフローチャートである。 図11におけるステップS20の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。 図12のステップS124における消去パルス印加状態を説明するための図である。 実施の形態4のブロック消去の動作を説明するためのフローチャートである。 図14におけるステップS30の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態5の不揮発性半導体記憶装置の構成を示したブロック図である。 実施の形態6のブロック消去の動作を説明するためのフローチャートである。 図17におけるステップS40のソフト書込動作の詳細を説明するためのフローチャートである。 ステップS154におけるソフト書込パルス印加時のメモリブロックの電圧印加状態を示す図である。 実施の形態7のブロック消去の動作を説明するためのフローチャートである。 図20におけるステップS50の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。 従来のフラッシュメモリのブロック消去時の動作を示したフローチャートである。 メモリブロックを示した回路図である。 消去前書込が行なわれた後のメモリセルのしきい値電圧の分布を示した図である。 消去パルス印加時のメモリトランジスタに与えられる電圧を示した図である。 消去パルス1を印加した後のしきい値電圧の分布を示す図である。 ソフト一括書込パルスを与えているときのメモリセルの電圧印加状態を示した図である。 ソフト一括書込ベリファイが完了した直後のしきい値電圧の分布を示した図である。 ステップS506における消去ベリファイ2が完了した後のしきい値電圧の分布を示す図である。 ステップS508の過消去ベリファイが完了した後のメモリセルのしきい値電圧の分布を示した図である。
符号の説明
1 不揮発性半導体記憶装置、2 書込&消去制御部、3 電圧発生部、4 正電圧発生回路、8 負電圧発生回路、12 WLブースト回路、14 ディストリビュータ、16 アドレスバッファ、18,18A Xデコーダ、20 Yデコーダ、22 入出力バッファ、24 Y系制御回路、26 メモリアレイ、30,30A 選択部、32 ワード線ドライバ、120 パス/フェイル判定回路、122 BLデータ設定回路、124 読出回路、126 データ送信回路、128 BL選択回路、BL,BL0〜BL3 ビット線、BLOCK0〜BLOCKn メモリブロック、M00〜M33 メモリトランジスタ、SL ソース線、WL,WL0〜WL3 ワード線。

Claims (2)

  1. 行列状に配列され制御ゲートと浮遊ゲートとを有する複数のメモリトランジスタと、前記複数のメモリトランジスタの行に対応して設けられる複数のワード線と、前記複数のメモリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビット線とを含むメモリブロックと、
    前記メモリブロック内における消去パルスの印加対象を選択する選択回路と、
    前記メモリブロックが保持する情報を一括消去する際に、前記メモリブロックのデータ消去の制御を行なう書込消去制御部とを備え、
    前記一括消去の過程には、
    一括消去の途中の消去状態である第1の消去状態と、
    前記第1の消去状態よりも後の消去状態である第2の消去状態とを含み、
    前記第1、第2の消去状態は、前記複数のメモリトランジスタのしきい値電圧の分布が予め定められた第1、第2のしきい値電圧よりもそれぞれ低くなった状態であり、
    前記書込消去制御部は、前記選択回路に、
    前記メモリブロックが前記第1の消去状態になるまで、第1の消去パルスを繰り返し与えるよう前記メモリブロック内のメモリトランジスタを一括して選択させる指示をし、
    前記メモリブロックが前記第1の消去状態になった後に、前記メモリブロック内のメモリトランジスタに対し通常の書込よりも弱い書込パルスを与えるよう選択させる指示をし、
    さらに、前記メモリブロックが前記第2の消去状態になるまで、前記メモリブロックを複数の領域に分割し、各領域ごとに一括して第2の消去パルスを与えるよう前記各領域ごとに順次選択させる指示をし、
    前記選択回路は、
    前記書込消去制御部の指示に応じて、前記第1の消去パルス印加時は、前記複数のワード線を一括して選択し、前記第2の消去パルス印加時は、前記第2の消去パルスの印加回数が所定数未満であるときは前記複数のワード線を一括して選択し、前記第2の消去パルスの印加回数が所定数以上であるときは前記複数のワード線のうちの一部分のワード線を一括して選択する、不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記書込消去制御部は、行アドレスおよび列アドレスを順次変更しながら前記メモリブロックからデータを読出して前記メモリブロックが前記第2の消去状態になったか否かを確認するベリファイ動作を行ない、前記ベリファイ動作の結果が不良である毎に前記選択回路により選択されたワード線に接続されたメモリトランジスタに前記第2の消去パルスを印加するよう前記選択回路に指示し、また
    前記ベリファイ動作の結果が不良となった時点に指定されていた行アドレスに対応するワード線を前記一部分のワード線に少なくとも含むよう前記選択回路に指示する、請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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